JP5131518B2 - 鋼管杭と鉄骨柱の接合構造 - Google Patents
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さらに、建設材料の廃棄量を低減させるといった環境に配慮する目的から、基礎部を構成する材料を再利用(リユース)できるようにした杭頭部と柱脚部との接合構造について、例えば、特許文献1に提案されているものがある。
このように、鋼管杭の施工誤差を吸収しつつ、杭頭部と柱脚部とを接合することができる方法があることから、基礎工事の工期を短縮させることができ、工事費の低減を図ることができる。
図1は本発明の実施の形態による鋼管杭と鉄骨柱の接合構造および接合方法を示す斜視図、図2は図1に示すA−A線断面図、図3は鋼管杭と鉄骨柱との軸力の伝達状態を示す図、図4(a)、(b)は地震時における応力伝達状態を示す図、図5(a)〜(d)は鋼管杭と鉄骨柱の接合工程を示す図、 図6は鋼管杭の施工誤差を調整する状態を示す図であって、図2に対応する図である。
また、リングパネル6の外周面には、H形鋼等からなる鉄骨地中梁10が端部材11を介して複数設けられている。
支圧プレート9は、充填コンクリート3、7の付着力を高め、引き抜き力に対抗することができるとともに、詳しくは後述するが、鉄骨柱2にかかる応力を鋼管杭1に確実に伝達する作用を有する構成となっている。
図3に示すように、鉄骨柱2に作用する軸力Fは、ベースプレート5、無収縮モルタル部4、第1充填コンクリート3を介して鋼管杭1に直接伝達される。さらに、支圧プレート9による圧力ストラットにより鉄骨柱2から鋼管杭1に軸力Fが伝達される。具体的に軸力Fは、柱脚部2aの外周面に固定される支圧プレート9(図3で符号9aとする)からリングパネル6の内周面に固定される支圧プレート9(同じく符号9bとする)に伝達され、さらに符号9bの支圧プレート9から杭頭部1aの外周面に固定されている支圧プレート9(同じく符号9cとする)に伝達されることになっている。
また、図4(b)に示すように、荷重Mは、柱脚部2a下端に備えたベースプレート5の周部5aと、リングパネル6の上端内周面に固定される支圧プレート9(符号9dとする)との間の圧力ストラットでも抵抗することになる。
まず、図5(a)に示すように、例えば回転圧入工法によって地盤Gに複数の鋼管杭1を打設する。具体的には、鋼管杭1を回転させつつ地盤Gに圧入させていく。このとき、鋼管杭1の杭頭部1aが地盤G内に埋設されて鋼管杭1の上端面が地盤面よりも下方になる深さまで鋼管杭1を打設する。鋼管杭1は、所定の間隔をあけて複数本打設する。
その後、杭頭部1aにコンクリート等の第1充填コンクリート3を充填する工程を行う。このときの第1充填コンクリート3は、杭頭部1aの上端部まで打設する。
つまり、図6に示すように、杭頭部1aの中心軸線O1が鉄骨柱2の中心軸線O2とずれている場合に、リングパネル6をその中心軸線を鉄骨柱2の中心軸線O2に一致させて配置することができる。
その後、リングパネル6および鉄骨地中梁10を埋め戻し、スラブ8を形成する工程を行う。
このように、鋼管杭1の施工誤差を吸収しつつ、杭頭部1aと柱脚部2aとを接合することができる方法であることから、基礎工事の工期を短縮させることができ、工事費の低減を図ることができる。
例えば、本実施の形態では、鉄骨柱2は円形鋼管からなるものが使用されているが、本発明は、角形鋼管からなる鉄骨柱でもよく、H形鋼等のその他の鉄骨材からなる鉄骨柱でもよい。
また、上記した実施の形態では、リングパネル6は、円筒状の鋼管からなるものが使用されているが、本発明は、角形鋼管からなるものでもよく、筒状の鋼管であればよい。
さらに、杭頭部1a内、リングパネル6内に充填される第1、第2充填コンクリート3、7をコンクリートとしているが、充填材の材料はとくに限定されることはなく、モルタルなどの充填材であってもかまわない。
また、本実施の形態では帯状の支圧プレート9をリングパネル6の内周面、鉄骨柱2の外周面、鋼管杭1の内外周面のそれぞれの周方向に沿って設けているが、これに限定されることはなく、例えばスタッドや棒鋼等を溶接することで形成させるようにしてもよい。この場合、第1、第2充填コンクリート3、7に接する範囲内に等間隔に配設され、その充填コンクリート3、7内に埋設された状態で設けるようにすればよい。
さらにまた、支圧プレート9の設置箇所、数量は特に制限されることはなく、リングパネル6の内周面、杭頭部1aの内外周面若しくは柱脚部2aの外周面のうち少なくとも一方に支圧プレート9が設けられていればよい。
1a 杭頭部
2 鉄骨柱
2a 柱脚部
3 第1充填コンクリート(第1充填材)
4 無収縮コンクリート部
5 ベースプレート
6 リングパネル
7 第2充填コンクリート(第2充填材)
10 鉄骨地中梁
Claims (1)
- 鋼管杭の杭頭部と、該鋼管杭の直上に配置された鉄骨柱の柱脚部とを接合する鋼管杭と鉄骨柱との接合構造であって、
前記杭頭部内に第1充填材が充填され、
その杭頭部上に、厚さ調整可能な無収縮モルタル部が設けられ、
前記無収縮モルタル部の上面に、ベースプレートを下端に備えた前記柱脚部が載置され、
その杭頭部と柱脚部を周囲から囲うようにして、前記杭頭部及び柱脚部よりも断面形状が大きい筒状のリングパネルが配置され、
前記杭頭部及び柱脚部と、前記リングパネルとの間に第2充填材が充填されており、
前記柱脚部の外周面に周方向に沿って設けられた第一支圧プレートと、前記リングパネルの内周面に周方向に沿って設けられた第二支圧プレートと、前記杭頭部の外周面に周方向に沿って設けられた第三支圧プレートと、をさらに備え、
鉛直上方から下方に向かって前記第一支圧プレート、前記第二支圧プレート、前記第三支圧プレートの順に配されていることを特徴とする鋼管杭と鉄骨柱との接合構造。
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