JP5126478B2 - 洗浄液製造方法および洗浄液供給装置ならびに洗浄システム - Google Patents
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硫酸を洗浄液として使用して半導体ウエハを洗浄する洗浄槽50と、硫酸を電解液として電解反応により過硫酸を生成する電解反応装置60とを備えており、洗浄槽50内で洗浄に使用された洗浄液は、返流路52を通してポンプ53によって取り出され、循環路55と電解用送液路54に分配した後、循環路55ではヒータ56で加熱をされて洗浄槽50における熱損失を補って洗浄に適した温度とされる。また、適温とした洗浄液は、洗浄液に混入した固体浮遊物(SS)などがフィルタ57で取り除かれ、再度、洗浄槽50に供給されて循環使用される。なお、洗浄液に含まれる過硫酸イオンは、自己分解によって高い洗浄能力を有するが、その分解によって次第に濃度が低下するため、前記返流路52から電解用送液路54によって洗浄液の一部を取り出し、この洗浄液を冷却器59で冷却した後、電解反応装置60で電解して過硫酸イオン濃度を高める。この過硫酸を含む溶液(以下、「過硫酸溶液」という)は、過硫酸溶液送液路61を介して前記循環路55に合流させ、洗浄液導入路51を通して洗浄槽50に再度供給される。なお、電解反応槽50で発生する水素などの反応ガスは、希釈用空気を混合して安全濃度に希釈した後、排ガス処理工程に送られる。
上記繰り返しによって、過硫酸イオンを適度な濃度で含有する硫酸溶液によって半導体ウエハを連続して洗浄処理することが可能になる。
前記洗浄に循環供給される前記溶液と、前記洗浄に供給する過硫酸を含む前記溶液とが混合されて前記洗浄に使用されるように供給するか、
又は、洗浄に使用した硫酸を含む溶液の返流を受けて該溶液の全部を対象に水分を低減して硫酸濃度を高め、硫酸濃度を高めた該溶液を含めて返流された前記溶液をさらに前記洗浄に循環供給可能にするとともに、硫酸濃度を高めた前記溶液の一部を別に分け、分けた該溶液を希釈して硫酸濃度を低くした後、該希釈溶液の電解反応により過硫酸を生成し、該電解反応で得られた過硫酸を含む溶液を前記洗浄に供給可能とし、
前記洗浄に循環供給される前記溶液と、前記洗浄に供給する過硫酸を含む前記溶液とが混合されて前記洗浄に使用されるように供給することを特徴とする。
又は、洗浄に使用した硫酸を含む溶液が洗浄側から返流される硫酸溶液返流路と、返流された前記硫酸を含む溶液の全部を対象に水分を低減する溶液水分低減手段と、前記溶液水分低減手段によって水分が低減された溶液を含み、前記硫酸溶液返流路で返流された溶液を洗浄側に送る硫酸溶液送液路と、水分が低減された前記溶液の一部が分配され、該分配された溶液を希釈して硫酸濃度を低下させる溶液希釈手段と、該希釈手段によって硫酸濃度を低下させた溶液を電解反応させて過硫酸を生成する電解反応装置と、該電解反応装置で得られた過硫酸を含む溶液を洗浄側に供給する過硫酸溶液送液路とを備え、
前記硫酸溶液返流路と前記過硫酸溶液送液路とは、互いに合流して前記硫酸溶液返流路で送られる溶液と前記過硫酸溶液送液路で送られる溶液とを混合して前記洗浄側に供給するものであることを特徴とする。
また、ストリッピング装置の出口ガスを用いて、電解工程で発生する水素ガスを希釈して爆発限界以下にすることができ、安全性を高めることができる。このように二つの目的を兼ねて空気を使用するので、効率的である。
なお、従来、半導体基板の処理プロセスなどでは、洗浄処理に先立って、通常、前処理工程としてアッシングプロセスを利用して有機物であるレジストを予め酸化して灰化する工程が組み込まれている。この工程は、装置コストや処理コストを高価にするという問題を有している。ところで、本発明のシステムでは、優れた洗浄効果が得られることから、上記したアッシングプロセスなどの前処理工程を組み込むことなく洗浄処理を行った場合にも、十分にレジストなどの除去効果が得られる。すなわち、本発明は、これらの前処理工程を省略したプロセスを確立することも可能にする。
(1)返流された硫酸溶液に希釈水を加えることにより適切な硫酸濃度で電解を行うことができ、電流効率が高い。
(2) 硫酸溶液の水分を低減して洗浄側に循環供給できるので、洗浄側では硫酸濃度を高く保つことができ、洗浄効果が高い。
すなわち、本発明によれば、効率的な電解反応と、洗浄効果の高い洗浄液の供給という両面の目的を達成することができる。
以下に、本発明の一実施形態を添付図面に基づいて説明する。
半導体ウエハの洗浄が行われる洗浄槽1は、硫酸溶液が収容され、ここに直径300mmのシリコンウエハ50枚を一バッチ分として受け容れ可能な容積を有しており、通常は、酸化剤(過酸化水素、過硫酸など)を加えて約10分でレジスト剥離を行う。この形態では、酸化剤として過硫酸が用いられる。
すなわち、洗浄槽1には、洗浄液導入路2と洗浄液返流路3とが接続されており、洗浄液導入路2は、洗浄液供給装置10の洗浄液供給路16に接続可能とされ、洗浄液返流路3は、ポンプ4を介して洗浄液供給装置10の硫酸溶液返流路11に接続可能とされている。上記洗浄槽1と洗浄液供給装置10とを接続することによって本発明の洗浄システムが構成される。
この実施形態では、上記電極はダイヤモンド電極によって構成されている。該ダイヤモンド電極は、基板状にダイヤモンド薄膜を形成するとともに、該ダイヤモンド薄膜の炭素量に対して、好適には50〜20,000ppmの範囲でボロンをドープすることにより製造したものである。また、薄膜形成後に基板を取り去るなどして自立型としたものであってもよい。
また、電解反応装置33で発生する反応ガスは、電解槽排気路34に導かれ、放散塔21の排気路25と合流する。排気路25はさらに下流側が系外に伸びて排ガス処理工程などに供される。したがって、排気路25は、電解槽排気路34と合流することでガス希釈手段として機能する。
上記洗浄槽1内に、硫酸濃度が60〜90質量%の硫酸溶液を収容する。洗浄においては、該硫酸溶液は100〜170℃に加熱されて、半導体ウエハの洗浄に使用される。洗浄液は、ポンプ4によって、順次、洗浄液返流路3を通して洗浄液供給装置10に返流される。返流された硫酸溶液は、硫酸溶液返流路11に導入され、一部が電解用分岐路30に分配され、残りは循環側分岐路12に分配される。循環側分岐路12では、さらに一部が減水用分岐路20に分配され、残りが循環分岐路13に分配される。
この際に、電解反応装置33では、陽極および陰極に直流電源によって通電されており(バイポーラ電極を有する場合にはこれらが分極)、電解反応装置33に送液される硫酸溶液が電極間に通水されながら電解される。この際に通液線速度が1〜10,000m/hrとなるように設定するのが望ましい。なお、上記通電では、ダイヤモンド電極表面での電流密度が10〜100,000A/m2となるように通電制御するのが望ましい。
なお、上記実施形態1では、硫酸溶液返流路11から分配される硫酸溶液を電解反応に供するものとしたが、本発明としては、水分が低減された硫酸溶液を電解反応に供するようにしてもよい。 以下に、当該構成の実施形態2について説明する。なお、上記実施形態1と同様の構成については、同一の符号を付しており、その説明を簡略化する。
減水用分岐路20は、放散塔21の塔頂部に接続されている。放散塔21の塔底部に接続された排水路22は、ポンプ23が介設され、その下流側で濃縮硫酸溶液送液路24と電解用分岐路38とに分岐しており、濃縮硫酸溶液送液路24は、前記形態と同様に循環分岐路13に合流している。電解用分岐路38は、希釈水送液路31が合流しており、その下流側で電解用冷却器32を介して電解反応装置33の入液側に接続されている。電解反応装置33の出液側には、前記形態と同様に過硫酸溶液送液路35が接続されており、過硫酸溶液送液路35の他端側は、前記循環分岐路13に合流して洗浄液供給路16に接続されている。
上記洗浄槽1内の硫酸溶液は、ポンプ4によって洗浄液返流路3を通して洗浄液供給装置10aに返流され、返流された硫酸溶液は、硫酸溶液返流路11に導入され、一部が減水用分岐路20に分配され、残りが循環分岐路13に分配される。
この形態では、ガスストリッピング法による放散塔によって水分を低減した溶液を電解反応に供しているので、電解反応に際し硫酸溶液を冷却する負担が軽減されるという利点を有している。なお、電解反応に供給する溶液としては、水分を低減した溶液と水分を低減しない溶液のいずれかの他、両方を用いるものであってもよい。
上記各実施形態では、返流された溶液の一部を電解して、そのまま洗浄側に供給するものとして説明したが、電解反応装置側で溶液を循環しつつ電解して硫酸イオン濃度を十分に高めた後、洗浄側に供給することもできる。
以下に、該構成による実施形態3を説明する。なお、この形態では、電解反応装置における循環システムのみを説明するが、その他の構成(硫酸溶液の再循環、水分の低減)は前記実施形態と同様であるので、その説明は省略する。
また、電解貯槽40には、送り路41が接続されており、該送り路41は、ポンプ42、三方弁43、冷却器32が介設されて電解反応装置33の入液側に接続されている。したがって、送り路41は、電解用分岐路の一部を担っている。また、電解反応装置33の出液側には戻り路44が接続されており、該戻り路44の他端側は、前記電解貯槽40に臨ませてある。また、三方弁43の切り替え可能な一ポートには、過硫酸溶液送液路35が接続されている。上記電解貯槽40、送り路41、三方弁43、戻り路44によって、本発明の溶液循環手段が構成されている。
上記実施形態では、電解用の溶液を循環させつつ電解することで電解効率を高めたが、このために過硫酸溶液の洗浄側への供給が間欠的になる。以下の実施形態では、一つの電解反応装置における電解反応を間欠的に行うとともに、過硫酸溶液の供給は略連続的に行うことを可能にするものである。
この実施形態4では、溶液循環手段と電解反応装置とを一組して、二組が並列に設けられており、希釈水の供給、電解用溶液の供給、過硫酸溶液の供給がそれぞれの組で選択可能になっている。この実施形態では、それぞれの選択は、三方弁の切り替えによって行うことができる。なお、本発明としては、電解反応装置を3以上備え、これを順次使用するものであってもよい。
一の組で既に十分に電解反応がなされて高い濃度の過硫酸イオンが得られている場合、例えば、三方弁43aを切り替えて電解貯槽40a内の過硫酸溶液を過硫酸溶液送液路35a、三方弁47を介して過硫酸溶液送液路35に送液する。一方、他の組では、三方弁45、46を切り替えて、電解用分岐路30または電解用分岐路38と、電解用分岐路30bまたは電解用分岐路38bとを三方弁45を介して接続して、電解貯槽40bに硫酸溶液を貯留し、一方、希釈水送液路31と希釈水送液路31bとを三方弁46を介して接続し、電解貯槽40bに希釈水を導入して硫酸溶液を希釈する。貯留および希釈が整ったならば、三方弁43bを切り替えて電解貯槽40bと電解反応槽33bとの間で、送り路41b、戻り路44bを通してポンプ42bで溶液を循環しつつ電解を行う。この循環によって溶液中の過硫酸イオン濃度を十分に高めることができる。電解の終了と、前記過硫酸溶液の送り出し終了とを略同時期にすることで、送り出し側、電解側を切り替え、送り出しを終了した側では、上記と同様にして溶液の貯留、希釈、電解を行い、電解を終えた側では、上記と同様に過硫酸溶液の送り出しを行う。上記の繰り返しによって、それぞれの電解反応装置で電解を間欠的に行いつつ、過硫酸溶液を連続的に洗浄側に供給することができる。
上記各実施形態では、硫酸濃度を高める手段として水分を低減する放散塔を用いた例を説明したが、本発明としてはこれに限定されるものではなく、水分を低減する手段として加熱蒸発装置を用いることができる。
図5は、図1に示した放散塔21に代えて加熱蒸発装置21aを用いた洗浄液供給装置10bおよび洗浄システムを示すものである。なお、その他の構成については同様であるので、同一の符号を付してその説明を省略している。
加熱蒸発装置21aには、減水用分岐路20が接続され、減水用分岐路20を通して導入される硫酸溶液を加熱して水分を蒸発させる。発生する蒸気は排出して適宜の処理を行う。上記水分の蒸発によって硫酸濃度が高められた硫酸溶液は、排水路22より排水され、ポンプ23で濃縮硫酸溶液送液路24に送液され、循環分岐路13に合流する。なお、濃縮硫酸溶液送液路24で送液される硫酸溶液は、加熱蒸発装置21aで加熱されているので、高い温度を有しており、この温度を維持して循環分岐路13に合流させることで、ヒータ14における加熱負担が軽減される。
上記した加熱蒸発装置21aは、図2に示す洗浄液供給装置においても当然に適用することができる。該構成の洗浄液供給装置10cおよび洗浄システムを図6に示す。
加熱蒸発装置21aには、減水用分岐路20が接続され、減水用分岐路20を通して導入される硫酸溶液を加熱して加熱して水分を蒸発させ、蒸気は排出して適宜の処理を行う。上記水分の蒸発によって硫酸濃度が高められた硫酸溶液は、排水路22より排水され、ポンプ23でその下流側で濃縮硫酸溶液送液路24と電解用分岐路38とに分岐して送液される。濃硫酸溶液送液路24に送液される硫酸溶液は、上記で説明したように高温の状態を維持することでヒータ14の加熱負担を軽減する。
電解用分岐路38は、希釈水送液路31が合流しており、その下流側で電解用冷却器32を介して電解反応装置33の入液側に接続されている。電解用冷却器32では、希釈された硫酸溶液を電解に好適な温度に冷却する。
図2に示すシステム内の洗浄槽において、硫酸濃度75質量%、温度150℃で、過硫酸によるレジスト剥離操作を行った。洗浄槽内の液容量は約50リットルであり、この液を毎分25リットルの割合でヒータを介して循環して、洗浄槽からの熱損失を補うとともに槽内の液を撹拌混合した。この循環液のうち毎分7リットルを分岐し、充填塔式の放散塔にかけ、25℃の室内空気を85Nm3/hの割合で塔下部より吹き込んで、硫酸溶液と向流接触させたところ、塔底液の硫酸濃度は76.7質量%に濃縮された。塔底液の一部(0.11L/min)を分岐し、残りを洗浄槽へ循環した。分岐した液に水(0.26L/min)を加えて硫酸濃度32質量%に調整し、30℃に冷却した後に電解工程へ送って、電極反応により過硫酸を生成した。この時、電解セルでの電流効率は40%であった。この過硫酸溶液を洗浄槽へ送り、レジスト剥離反応に用いたところ、5分間の操作で、ウエハ上のレジストは完全に剥離した。また、電解工程の前で加えた水は放散塔で蒸発し、洗浄槽の硫酸濃度は一定に保たれた。
電解工程で発生する水素ガスを放散塔頂からの出口ガスで希釈したところ、希釈後の濃度は1容積%であった。水素の空気中での爆発限界濃度は4容積%であるので、十分安全な濃度であった。
図7に示す従来法の装置を用いて、75質量%の硫酸溶液を希釈せずに冷却して電解を行った。硫酸濃度が高いので過硫酸生成に対する電流効率は20%未満であった。ここで生成した過硫酸溶液を洗浄槽へ循環してレジスト剥離を行ったが、10分間浸漬操作を行っても完全な剥離はできなかった。これは、生成する過硫酸濃度が低いことによる他、硫酸濃度が高い溶液中では過硫酸イオンの寿命が短いためと考えられる。過硫酸生成量を増やすには電解工程への液の循環量を増やせば良いが、このためには電解セルの増設が必要であり、設備費の上昇を招く。
なお、実施例、比較例ともイオンドーズ量1016(As−atom/cm2)のウエハを用いた。この試験の後、比較例において使用した1015(As−atom/cm2)のウエハに対して実施例と同様の処理を行ったところ、該ドーズ量においては剥離は良好であった。したがって、本発明は、従来法では、良好な洗浄が困難な高ドーズ量のウエハにおいても顕著な洗浄効果を有することが明らかとなった。
2 洗浄液導入路
3 洗浄液返流路
10 洗浄液供給装置
10a 洗浄液供給装置
10b 洗浄液供給装置
10c 洗浄液供給装置
11 硫酸溶液返流路
12 循環側分岐路
13 循環分岐路
14 ヒータ
16 洗浄液供給路
20 減水用分岐路
21 放散塔
21a 加熱蒸発装置
24 濃縮硫酸溶液送液路
30 電解用分岐路
31 希釈水送液路
32 電解用冷却器
33 電解反応装置
33a 電解反応装置
33b 電解反応装置
34 電解槽排気路
35 過硫酸溶液送液路
40 電解貯槽
41 送り路
42 ポンプ
44 戻り路
Claims (19)
- 洗浄に使用した硫酸を含む溶液の返流を受けて該溶液の一部を対象に水分を低減して硫酸濃度を高め、硫酸濃度を高めた該溶液を含めて返流された前記溶液をさらに前記洗浄に循環供給可能にするとともに、返流された硫酸を含む前記溶液の残りの一部を別に分け、分けた該溶液を希釈して硫酸濃度を低くした後、該希釈溶液の電解反応により過硫酸を生成し、該電解反応で得られた過硫酸を含む溶液を前記洗浄に供給し、
前記洗浄に循環供給される前記溶液と、前記洗浄に供給する過硫酸を含む前記溶液とが混合されて前記洗浄に使用されるように供給するか、
又は、洗浄に使用した硫酸を含む溶液の返流を受けて該溶液の全部を対象に水分を低減して硫酸濃度を高め、硫酸濃度を高めた該溶液を含めて返流された前記溶液をさらに前記洗浄に循環供給可能にするとともに、硫酸濃度を高めた前記溶液の一部を別に分け、分けた該溶液を希釈して硫酸濃度を低くした後、該希釈溶液の電解反応により過硫酸を生成し、該電解反応で得られた過硫酸を含む溶液を前記洗浄に供給し、
前記洗浄に循環供給される前記溶液と、前記洗浄に供給する過硫酸を含む前記溶液とが混合されて前記洗浄に使用されるように供給することを特徴とする洗浄液製造方法。 - 水分のガスストリッピングによって、前記水分の低減を行うことを特徴とする請求項1記載の洗浄液製造方法。
- 加熱蒸発によって、前記水分の低減を行うことを特徴とする請求項1記載の洗浄液製造方法。
- 前記洗浄に循環供給される前記溶液と、前記洗浄に供給する過硫酸を含む前記溶液とが混合されて前記洗浄に使用される溶液の平均硫酸濃度が60〜90質量%であり、前記電解反応に供される前記希釈溶液の硫酸濃度が15〜55質量%であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の洗浄液製造方法。
- 前記電解反応に前記希釈溶液を供給する際に、該希釈溶液を冷却して供給することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の洗浄液製造方法。
- 硫酸濃度を高めた溶液を含めて返流された前記溶液を前記洗浄に循環供給する際に、該溶液を加熱して供給することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の洗浄液製造方法。
- 前記電解反応により発生する電解反応ガスを、前記ガスストリッピングにおいて排出される出口ガスを用いて希釈することを特徴とする請求項2、4〜6のいずれかに記載の洗浄液製造方法。
- 前記洗浄の対象が、半導体ウエハ、液晶用ガラス基板、フォトマスク基板など電子材料基板上のレジストなどにおける有機物の剥離除去であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の洗浄液製造方法。
- 前記洗浄に使用した硫酸を含む溶液の返流および洗浄に使用した前記溶液のさらなる前記洗浄への循環供給を連続して行い、返流された硫酸を含む前記溶液あるいは硫酸濃度を高めた前記溶液の一部に対する電解反応を間欠的に行うことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の洗浄液製造方法。
- 洗浄に使用した硫酸を含む溶液が洗浄側から返流される硫酸溶液返流路と、返流された前記硫酸を含む溶液の一部を対象に水分を低減する溶液水分低減手段と、前記溶液水分低減手段によって水分が低減された溶液を含み、前記硫酸溶液返流路で返流された溶液を洗浄側に送る硫酸溶液送液路と、前記硫酸溶液返流路によって返流された硫酸を含む前記溶液の残りの一部が分配され、該分配された溶液を希釈して硫酸濃度を低下させる溶液希釈手段と、該希釈手段によって硫酸濃度を低下させた溶液を電解反応させて過硫酸を生成する電解反応装置と、該電解反応装置で得られた過硫酸を含む溶液を洗浄側に供給する過硫酸溶液送液路とを備え、
又は、洗浄に使用した硫酸を含む溶液が洗浄側から返流される硫酸溶液返流路と、返流された前記硫酸を含む溶液の全部を対象に水分を低減する溶液水分低減手段と、前記溶液水分低減手段によって水分が低減された溶液を含み、前記硫酸溶液返流路で返流された溶液を洗浄側に送る硫酸溶液送液路と、水分が低減された前記溶液の一部が分配され、該分配された溶液を希釈して硫酸濃度を低下させる溶液希釈手段と、該希釈手段によって硫酸濃度を低下させた溶液を電解反応させて過硫酸を生成する電解反応装置と、該電解反応装置で得られた過硫酸を含む溶液を洗浄側に供給する過硫酸溶液送液路とを備え、
前記硫酸溶液返流路と前記過硫酸溶液送液路とは、互いに合流して前記硫酸溶液返流路で送られる溶液と前記過硫酸溶液送液路で送られる溶液とを混合して前記洗浄側に供給するものであることを特徴とする洗浄液供給装置。 - 前記溶液水分低減手段が、放散塔であることを特徴とする請求項10記載の洗浄液供給装置。
- 前記溶液水分低減手段が加熱蒸発装置であることを特徴とする請求項10記載の洗浄液供給装置。
- 前記電解反応装置で生成される電解反応ガスと、前記放散塔から排出される出口ガスとを混合して前記電解反応ガスを希釈化するガス希釈手段を備えることを特徴とする請求項11記載の洗浄液供給装置。
- 前記溶液希釈手段には、前記溶液水分低減手段で水分が低減されて硫酸濃度が高められた溶液が分配されることを特徴とする請求項10〜13のいずれかに記載の洗浄液供給装置。
- 前記溶液希釈手段によって硫酸濃度を低めた溶液を前記電解反応装置との間で循環させる溶液循環手段を備えることを特徴とする請求項10〜14のいずれかに記載の洗浄液供給装置。
- 前記電解反応装置で電解される溶液を冷却する電解用溶液冷却手段を備えることを特徴とする請求項10〜15のいずれかに記載の洗浄液供給装置。
- 前記硫酸溶液送液路で送液される溶液を加熱する洗浄用溶液加熱手段を備えることを特徴とする請求項10〜16のいずれかに記載の洗浄液供給装置。
- 前記硫酸溶液送液路と前記過硫酸溶液送液路とが、合流して混合液が洗浄側に供給されるものであることを特徴とする請求項10〜17のいずれかに記載の洗浄液供給装置。
- 請求項10〜18のいずれかに記載の洗浄液供給装置と、該洗浄液供給装置から供給された硫酸および過硫酸を含む溶液を使用して被洗浄材の汚染物を剥離除去し、洗浄に使用した洗浄液を前記洗浄液供給装置に返流する洗浄装置とを備えることを特徴とする洗浄システム。
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