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JP5109863B2 - 電力増幅器 - Google Patents

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Description

本発明は、要求される飽和出力電力が異なる複数の通信システム、例えばGSM(Global System for Mobile Communications)とW−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)に対応した移動体通信端末に用いられる電力増幅器に関するものである。
携帯電話に代表される移動体通信端末は広く一般に用いられるようになった。様々な場所での利用を想定して、複数の通信システム、例えばGSMとW−CDMAに対応した単一の移動体通信端末が求められている。各通信システムの電力増幅器に必要とされる飽和出力電力は、例えばGSMでは3W、W−CDMAでは1.2W程度と差が有る。なお、W−CDMAでは、歪み特性を満足するために飽和出力電力よりも小さな電力で動作させる(いわゆるバックオフ動作)必要があるため、飽和出力電力は動作時の出力電力(0.5W程度)の2倍から3倍になる。
飽和出力電力の大きなGSM用の電力増幅器を、そのまま出力の小さな状態(W−CDMA)で動作させると効率が大幅に低下する。これを避けるために、従来の携帯電話端末ではGSM用とCDMA用の電力増幅器をそれぞれ設けていた。
また、移動体通信端末の低コスト化・小型化のために、電力増幅器とアンテナ間に設けられていたアイソレータが省略されつつある。図17は、アイソレータを省略した電力増幅器を示す図である。アイソレータを省略すると、人体や周辺機器などによるアンテナANT周辺の高周波環境の変化によりアンテナANTのインピーダンスZ_antが変化した場合に、増幅器Aから見た負荷インピーダンスZLが変化する。
図18は、図17の電力増幅器の特性を示すスミスチャートである。図18に示すように、負荷インピーダンスZLの変化に伴って、増幅器の効率特性や歪特性が大きく変化してしまう。
この負荷インピーダンスの変化による特性変化(負荷依存性)を小さくするために、バランス増幅器(平衡増幅器)が用いられる。図19は、バランス増幅器を示す図である(例えば、特許文献1〜3参照)。このバランス増幅器は、入力端子INから入力した入力信号を2つの増幅経路に分配し、増幅した後、合成して出力端子OUTから出力する。出力端子OUTはアンテナANTに接続されている。
2つの増幅経路にそれぞれ単位増幅器A1,A2が設けられている。単位増幅器A1の入力側に入力側移相回路PIN1、出力側に出力側移相回路POUT1が設けられている。単位増幅器A2の入力側に入力側移相回路PIN2、出力側に出力側移相回路POUT2が設けられている。
図20は、アンテナインピーダンスが50Ωの場合における図19のバランス増幅の特性を示すスミスチャートである。単位増幅器A1,A2から見た負荷インピーダンスZL1,ZL2は概ね等しい値になる。
位相を進ませる場合を+、位相を遅らせる場合を−とすると、各移相回路の通過位相は、PIN1では−45度、PIN2では+45度、POUT1では+45度、POUT2では−45度である。即ち、出力側移相回路POUT1,POUT2の通過位相の差が90度である。これにより、アンテナインピーダンスが50Ωから変動した場合でも、図21に示すように、負荷インピーダンスZL1,ZL2の位相が常に180度異なる。従って、それぞれの増幅器の負荷インピーダンス変動による特性変動を補うため、増幅器全体での負荷依存性が小さい。
特開平9−64758号公報の図7 特表2006−521060号公報の図2 特開2006−311300号公報の図4
要求される出力電力が異なる2つの通信システムに対応した移動体通信端末用の電力増幅器として、以下の参考例1と参考例2がある。
図22は、参考例1に係る電力増幅器を示す図である。GSM用のバランス増幅器B1とW−CDMA用のバランス増幅器B2の何れか一方を、スイッチSW1,SW2により通信システムごとに選択する。なお、図中において、バランス増幅器B1で単位増幅器の数が多いのは、大きな出力電力を得るために大きな(面積の大きな)トランジスタを用いることを意味している。
図23は、参考例2に係る電力増幅器を示す図である。単位増幅器A1,A2と電源VCCとの間に、例えばDC・DCコンバータなどの電圧制御手段CNTを設けている。電圧制御手段CNTは、各通信システムで要求される増幅器の出力電力に応じて、バイポーラトランジスタやFETなどからなる単位増幅器A1,A2のコレクタ電圧又はドレイン電圧を制御して、増幅器の飽和出力電力を変化させる。これにより、出力電力の異なる通信システムにおいて高効率動作を維持することができる。
参考例1では、要求される出力電力が異なる通信システムごとにバランス増幅器B1とバランス増幅器B2を設けているため、一方の通信システムを用いている場合に、他方の通信システム用の電力増幅器が無駄になる。従って、電力増幅器を構成する半導体チップや周辺回路の面積が大きくなり、サイズ及びコストが大きいという問題があった。また、電力増幅器とアンテナANTの間のスイッチSW2は、大きな電力に耐える必要があるため、通過損失が大きい。従って、単位増幅器A1,A2の出力を大きくする必要があり、消費電力が大きいという問題があった。
参考例2では、要求される出力電力が大きく異なる通信システムの場合、コレクタ電圧又はドレイン電圧の切換え範囲が大きくなり過ぎて、トランジスタが良好に動作する電圧範囲を越えてしまうという問題があった。また、電圧を切換えるか又は可変するDC・DCコンバータなどの電流容量を大きくする必要があるため、消費電力、サイズ及びコストが大きいという問題があった。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、その目的は、増幅器全体での負荷依存性が小さく、消費電力、サイズ及びコストを低減することができる電力増幅を得るものである。
本発明は、入力信号を少なくとも3つ以上の増幅経路に分配し、増幅した後、合成して出力する電力増幅器であって、各増幅経路にそれぞれ設けられた単位増幅器と、増幅経路の単位増幅器の入力側にそれぞれ設けられた入力側移相回路と、各増幅経路の単位増幅器の出力側にそれぞれ設けられた出力側移相回路とを有し、第1の動作時には、全ての増幅器が動作し、前記第1の動作時よりも出力電力が小さい第2の動作時には、少なくとも2つ以上の単位増幅器が増幅動作し、少なくとも1つの単位増幅器がOFF状態となり、各増幅経路の通過位相は等しいが、各増幅経路の出力側移相回路の通過位相はそれぞれ異なることを特徴とする電力増幅器である。
本発明により、増幅器全体での負荷依存性が小さく、消費電力、サイズ及びコストを低減することができる。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る電力増幅器を示す図である。この電力増幅器は、入力端子INから入力した入力信号を4つの増幅経路に分配し、増幅した後、合成して出力端子OUTから出力する。出力端子OUTはアンテナANTに接続されている。
4つの増幅経路にそれぞれ単位増幅器A1〜A4(第1〜第4の単位増幅器)が設けられている。単位増幅器A1の入力側に入力側移相回路PIN1,PIN2、単位増幅器A2の入力側に入力側移相回路PIN1,PIN3、単位増幅器A3の入力側に入力側移相回路PIN4,PIN5、単位増幅器A4の入力側に入力側移相回路PIN4,PIN6が設けられている。
単位増幅器A1の出力側に出力側移相回路POUT1,POUT2(第1の出力側移相回路)、単位増幅器A2の出力側に出力側移相回路POUT3,POUT2(第2の出力側移相回路)、単位増幅器A3の出力側に出力側移相回路POUT4,POUT5(第3の出力側移相回路)、単位増幅器A4の出力側に出力側移相回路POUT6,POUT5(第4の出力側移相回路)が設けられている。
分配器D1は、入力端子INから入力された入力信号を2つに分割して入力側移相回路PIN1,PIN4に出力する。分配器D2は、入力側移相回路PIN1の出力信号を2つに分割して入力側移相回路PIN2,PIN3に出力する。分配器D3は、入力側移相回路PIN4の出力信号を2つに分割して入力側移相回路PIN5,PIN6に出力する。
合成器C1は、出力側移相回路POUT1,POUT3の出力信号を合成して出力側移相回路POUT2に出力する。合成器C2は、出力側移相回路POUT4,POUT6の出力信号を合成して出力側移相回路POUT5に出力する。合成器C3は、出力側移相回路POUT2,POUT5の出力信号を合成して出力端子OUTに出力する。
入力側移相回路PIN4と分配器D1との間にスイッチSW1が設けられている。出力側移相回路POUT5と合成器C3との間にスイッチSW2が設けられている。単位増幅器A1,A2、入力側移相回路PIN2,PIN3、出力側移相回路POUT1,POUT3、分配器D2及び合成器C1は、第1のバランス増幅器B1を構成する。単位増幅器A3,A4、入力側移相回路PIN5,PIN6、出力側移相回路POUT4,POUT6、分配器D3及び合成器C2は、第2のバランス増幅器B2を構成する。
移相回路は、一般的に良く知られているLC回路(集中定数回路)によって構成することができる。図2は位相を進ませる移相回路の一例を示す図であり、図3は位相を遅らせる移相回路の一例を示す図である。インダクタLのインダクタンス及びキャパシタCの容量値を選択することで、所望の通過位相を得ることができる。なお、移相回路を増幅器の整合回路を兼ねた回路構成とすることもできる。また、移相回路を分布定数回路によって構成してもよい。
位相を進ませる場合を+、位相を遅らせる場合を−とすると、各移相回路の通過位相は以下の通りである。PIN1では−22.5度、PIN2では−45度、PIN3では+45度、PIN4では+22.5度、PIN5では−45度、PIN6では+45度、POUT1では+45度、POUT2では+22.5度、POUT3では−45度、POUT4では+45度、POUT5では−22.5度、POUT6では−45度である。
このように各増幅経路の通過位相は等しいが、各増幅経路の出力側移相回路の通過位相はそれぞれ異なる。具体的には、第1の出力側移相回路POUT1,POUT2の通過位相と第2の出力側移相回路POUT3,POUT2の通過位相との差は90度である。第3の出力側移相回路POUT4,POUT5の通過位相と第4の出力側移相回路POUT6,POUT5の通過位相との差は90度である。第1及び第2の出力側移相回路の通過位相と第3及び第4の出力側移相回路の通過位相との差は45度又は135度である。
図1の電力増幅器の動作について説明する。GSMなど、大きな(飽和)出力電力が要求される動作時(第1の動作時)には、スイッチSW1,SW2はON状態になり、全ての増幅器が動作する。入力された高周波信号は、単位増幅器A1〜A4に分配され、増幅された後、合成されてアンテナANTに供給される。この際、各増幅経路の通過位相は等しいため、各増幅経路で増幅された信号は同位相で合成される。
ここで、アンテナANTのインピーダンスΖ_antが規定の値(例えば50Ω)の場合には、単位増幅器A1〜A4から見た負荷インピーダンスZL1〜ZL4は概ね等しい値になる。一方、インピーダンスΖ_antが50Ωと異なる場合には、各単位増幅器の出力側に設けられた出力側移相回路の影響により、負荷インピーダンスZL1〜ZL4の位相はそれぞれ異なる。
各単位増幅器の出力端から出力側移相回路を通過してアンテナANTで反射されて戻ってくる波の位相が、負荷インピーダンスZL1〜ZL4の位相に相当する。従って、負荷インピーダンスZL1〜ZL4の位相は下記のようになる。
ZL1の位相: +45+22.5+22.5+45=+135
ZL2の位相: −45+22.5+22.5−45=−45
ZL3の位相: +45−22.5−22.5+45=+45
ZL4の位相: −45−22.5−22.5−45=−135
負荷インピーダンスZL1の位相を基準にすると、下記のように負荷インピーダンスZL1〜ZL4は90度ごと位相が異なる。
ZL1の位相: 0
ZL2の位相: −180
ZL3の位相: −90
ZL4の位相: +90
図4は、図1の電力増幅器の特性を示すスミスチャートである。Ζ_antが50Ωからずれた場合に、各単位増幅器の負荷インピーダンスZL1〜ZL4は、90度ごとに位相が異なるため、スミスチャートの全周360度において4方向に均等に分かれる。従って、各単位増幅器特性の負荷依存性が補い合うため、増幅器全体での負荷依存性は小さい。特に、2つの単位増幅器を持つ図19のバランス増幅器よりも、増幅器全体での負荷依存性は小さくなる。
一方、W−CDMAなど、要求される(飽和)出力電力が相対的に小さな動作時(第2の動作時)には、単位増幅器A1,A2が増幅動作し、単位増幅器A3,A4がOFF状態となる。そして、スイッチSW1,SW2はOFF状態となり単位増幅器A3,A4の増幅経路を切り離す。具体的には、ベース又はゲートバイアスでトランジスタをOFF状態(例えばピンチOFF状態)にするか、コレクタ又はドレインを制御してOFF状態(例えば電圧0V)にする。入力された高周波信号は、単位増幅器A1,A2に分配され、増幅された後、合成されてアンテナANTに供給される。
アンテナANTのインピーダンスΖ_antが50Ωの場合には、単位増幅器A1,A2の負荷インピーダンスZL1,ZL2は概ね等しい値になる。Ζ_antが50Ωからずれた場合に、負荷インピーダンスZL1,ZL2は180度位相が異なるため、スミスチャート上でほぼ反対向きになる。従って、単位増幅器A1,A2の負荷依存性が補い合うため、増幅器全体での負荷依存性は小さい。
また、本実施の形態は参考例1とは異なり、GSMなどの大電力が要求される動作時に動作しない無駄な増幅器が無い。従って、電力増幅器を構成する半導体チップや周辺回路の面積を小さくすることができるため、サイズ及びコストを低減することができる。そして、電力増幅器とアンテナANTの間に通過損失が大きいスイッチを設ける必要が無いため、消費電力を低減することができる。また、第1のバランス増幅器B1と第2のバランス増幅器B2として、同じ構成のブロック(モジュール)を2つ用いれば良いので、量産性が良い。
なお、第1の出力側移相回路POUT1,POUT2の通過位相と第2の出力側移相回路POUT3,POUT2の通過位相との差は完全に90度である必要はなく、90±25.5度であればよい。同様に、第3の出力側移相回路POUT4,POUT5の通過位相と第4の出力側移相回路POUT6,POUT5の通過位相との差は完全に90度である必要はなく、90±25.5度であればよい。第1及び第2の出力側移相回路の通過位相と第3及び第4の出力側移相回路の通過位相との差は、完全に45度又は135度である必要はなく、45±11.25度又は135±11.25度であればよい。これにより、アンテナインピーダンスが50Ωからずれた場合に、各単位増幅器が見る負荷インピーダンスがスミスチャート上でほぼ均等に分散されるため、増幅器全体での負荷依存性は小さい。
実施の形態2.
図5は、本発明の実施の形態2に係る電力増幅器を示す図である。実施の形態1とは移相回路の数及び通過位相が異なる。
単位増幅器A1の入力側に入力側移相回路PIN1、単位増幅器A2の入力側に入力側移相回路PIN2、単位増幅器A3の入力側に入力側移相回路PIN3、単位増幅器A4の入力側に入力側移相回路PIN4が設けられている。
単位増幅器A1の出力側に出力側移相回路POUT1(第1の出力側移相回路)、単位増幅器A2の出力側に出力側移相回路POUT2(第2の出力側移相回路)、単位増幅器A3の出力側に出力側移相回路POUT3(第3の出力側移相回路)、単位増幅器4の出力側に出力側移相回路POUT4(第4の出力側移相回路)が設けられている。
各移相回路の通過位相は、PIN1では−67.5度、PIN2では+22.5度、PIN3では−22.5度、PIN4では+67.5度、POUT1では+67.5度、POUT2では−22.5度、POUT3では+22.5度、POUT4では−67.5度である。
実施の形態1と同様に、各増幅経路の通過位相は等しいが、各増幅経路の出力側移相回路の通過位相はそれぞれ異なる。具体的には、第1の出力側移相回路POUT1の通過位相と第2の出力側移相回路POUT2の通過位相との差は90度である。第3の出力側移相回路POUT3の通過位相と第4の出力側移相回路POUT4の通過位相との差は90度である。第1及び第2の出力側移相回路の通過位相と第3及び第4の出力側移相回路の通過位相との差は45度又は135度である。これにより、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。また、実施の形態1よりも移相回路の数が少ないため、更にサイズ及びコストを低減することができる。
実施の形態3.
図6は、本発明の実施の形態3に係る電力増幅器を示す図である。実施の形態2とは移相回路の通過位相が異なる。各移相回路の通過位相は、PIN1では−90度、PIN2では0度、PIN3では−45度、PIN4では+45度、POUT1では+90度、POUT2では0度、POUT3では+45度、POUT4では−45度である。これにより、実施の形態2と同様の効果を得ることができる。
実施の形態4.
図7は、本発明の実施の形態4に係る電力増幅器を示す図である。この電力増幅器は、入力端子INから入力した入力信号を3つの増幅経路に分配し、増幅した後、合成して出力端子OUTから出力する。出力端子OUTはアンテナANTに接続されている。
3つの増幅経路にそれぞれ単位増幅器A1(第1の単位増幅器)、単位増幅器A2(第2の単位増幅器)、単位増幅器A3,A4(第3の単位増幅器)が設けられている。単位増幅器A1の入力側に入力側移相回路PIN1,PIN2、単位増幅器A2の入力側に入力側移相回路PIN1,PIN3、単位増幅器A3,A4の入力側に入力側移相回路PIN4,PIN5が設けられている。
単位増幅器A1の出力側に出力側移相回路POUT1,POUT2(第1の出力側移相回路)、単位増幅器A2の出力側に出力側移相回路POUT3,POUT2(第2の出力側移相回路)、単位増幅器A3,A4の出力側に出力側移相回路POUT4,POUT5(第3の出力側移相回路)が設けられている。
分配器D1は、入力端子INから入力された入力信号を2つに分割して入力側移相回路PIN1,PIN4に出力する。分配器D2は、入力側移相回路PIN1の出力信号を2つに分割して入力側移相回路PIN2,PIN3に出力する。分配器D3は、入力側移相回路PIN5の出力信号を2つに分割して単位増幅器A3,A4に出力する。
合成器C1は、出力側移相回路POUT1,POUT3の出力信号を合成して出力側移相回路POUT2に出力する。合成器C2は、単位増幅器A3,A4の出力信号を合成して出力側移相回路POUT4に出力する。合成器C3は、出力側移相回路POUT2,POUT5の出力信号を合成して出力端子OUTに出力する。
入力側移相回路PIN4と分配器D1との間にスイッチSW1が設けられている。出力側移相回路POUT5と合成器C3との間にスイッチSW2が設けられている。各移相回路の通過位相は、PIN1では+22.5度、PIN2では−45度、PIN3では+45度、PIN4では−22.5度、PIN5では−45度、POUT1では+45度、POUT2では−22.5度、POUT3では−45度、POUT4では+45度、POUT5では+22.5度である。
このように各増幅経路の通過位相は等しいが、各増幅経路の出力側移相回路の通過位相はそれぞれ異なる。具体的には、第1の出力側移相回路POUT1,POUT2の通過位相と第2の出力側移相回路POUT3,POUT2の通過位相との差は90度である。第1及び第2の出力側移相回路の通過位相と第3の出力側移相回路POUT4,POUT5の通過位相との差は45度又は135度である。
図7の電力増幅器の動作について説明する。GSMなど、大きな(飽和)出力電力が要求される動作時(第1の動作時)には、スイッチSW1,SW2はON状態になり、全ての増幅器が動作する。入力された高周波信号は、単位増幅器A1〜A4に分配され、増幅された後、合成されてアンテナANTに供給される。この際、各増幅経路の通過位相は等しいため、各増幅経路で増幅された信号は同位相で合成される。
ここで、アンテナANTのインピーダンスΖ_antが50Ωからずれた場合に、各単位増幅器の負荷インピーダンスは位相が異なるため、スミスチャートの全周360度において3方向に分かれる。従って、各単位増幅器特性の負荷依存性が補い合うため、増幅器全体での負荷依存性は小さい。特に、2つの単位増幅器を持つ図19のバランス増幅器よりも、増幅器全体での負荷依存性は小さくなる。
一方、W−CDMAなど、要求される(飽和)出力電力が相対的に小さな動作時(第2の動作時)には、単位増幅器A1,A2が増幅動作し、単位増幅器A3,A4がOFF状態となる。そして、スイッチSW1,SW2はOFF状態となり単位増幅器A3,A4の増幅経路を切り離す。入力された高周波信号は、単位増幅器A1,A2に分配され、増幅された後、合成されてアンテナANTに供給される。
アンテナANTのインピーダンスΖ_antが50Ωからずれた場合に、負荷インピーダンスZL1,ZL2は180度位相が異なるため、スミスチャート上でほぼ反対向きになる。従って、単位増幅器A1,A2の負荷依存性が補い合うため、増幅器全体での負荷依存性は小さい。
その他、実施の形態と同様の効果を得ることができる。また、実施の形態1よりも移相回路の数が少ないため、更にサイズ及びコストを低減することができる。
なお、第1の出力側移相回路POUT1,POUT2の通過位相と第2の出力側移相回路POUT3,POUT2の通過位相との差は完全に90度である必要はなく、90±25.5度であればよい。第1及び第2の出力側移相回路の通過位相と第3の出力側移相回路の通過位相との差は、完全に45度又は135度である必要はなく、45±11.25度又は135±11.25度であればよい。
また、入力側移相回路PIN5の通過位相を+45度、出力側移相回路POUT4の通過位相を−45度としてもよい。さらに、入力側移相回路PIN4,PIN5を1つの移相回路とし、出力側移相回路POUT4,POUT5を1つの移相回路とするなどの変形も可能である。
また、実施の形態1との比較のために単位増幅器A3,A4を分けて説明したが、これは同相合成を行うので1つの単位増幅器と見なすことができる。従って、3つの増幅経路にそれぞれ単位増幅器が設けられている。
実施の形態5.
図8は、本発明の実施の形態5に係る電力増幅器を示す図である。実施の形態4とは移相回路の数及び通過位相が異なる。
単位増幅器A1の入力側に入力側移相回路PIN1、単位増幅器A2の入力側に入力側移相回路PIN2、単位増幅器A3,A4の入力側に入力側移相回路PIN3が設けられている。
単位増幅器A1の出力側に出力側移相回路POUT1(第1の出力側移相回路)、単位増幅器A2の出力側に出力側移相回路POUT2(第2の出力側移相回路)、単位増幅器A3,A4の出力側に出力側移相回路POUT3(第3の出力側移相回路)が設けられている。
各移相回路の通過位相は、PIN1では−30度、PIN2では+30度、PIN3では−90度、POUT1では+30度、POUT2では−30度、POUT3では+90度である。
このように各増幅経路の通過位相は等しいが、各増幅経路の出力側移相回路の通過位相はそれぞれ異なる。具体的には、第1の出力側移相回路POUT1の通過位相と第2の出力側移相回路POUT2の通過位相との差は60度である。第1及び第2の出力側移相回路の通過位相と第3の出力側移相回路POUT3の通過位相との差は60度又は120度である。
この実施の形態の場合は、小電力動作時(第2の動作時)のバランス動作は完全ではなくなるが、増幅器全体での負荷依存性をある程度小さくすることができる。一方、大電力動作時(第1の動作時)には、各単位増幅器が見るインピーダンスは120度異なり、スミスチャートの全周360度において3方向に均等に分かれるため、実施の形態5の場合よりは負荷依存性を小さくすることができる。
なお、第1の出力側移相回路POUT1の通過位相と第2の出力側移相回路POUT2の通過位相との差は完全に60度である必要はなく、60±15度であればよい。第1及び第2の出力側移相回路の通過位相と第3の出力側移相回路POUT3の通過位相との差は、完全に60度又は120度である必要はなく、60±15度又は120±15度であればよい。
実施の形態6.
図9は、本発明の実施の形態6に係る電力増幅器を示す図である。実施の形態1と比べて、入力側移相回路PIN4とスイッチSW1の配置が入れ替わり、出力側移相回路POUT5とスイッチSW2の配置が入れ替わっている。
小電力動作時(第2の動作時)には、スイッチSW1,SW2がOFFになり、単位増幅器A3,A4も動作しない。このように第2のバランス増幅器B2側に移相回路POUT5が有るため、アンテナANTのインピーダンスが50Ωの場合でも、第1のバランス増幅器B1からアンテナANT側を見たインピーダンスZL_b1は50Ωにならない。
一般に増幅器の動作時出力電力が異なれば最適な負荷インピーダンスも異なるため、小電力動作時にZL_b1が50Ωであることが第1のバランス増幅器にとって最適であるとは限らない。また、移相回路の通過位相が所望の値であればバランス増幅器動作を行うことができるため、移相回路とスイッチの順番は任意である。そこで、小電力動作時にZL_b1が最適になるように、スイッチと移相回路の配置を決めればよい。なお、例えば移相回路POUT5を10度と12.5度の移相回路に分割してその間にスイッチSW2を設けてもよいし、単位増幅器A3,A4とPOUT4,POUt6との間にスイッチSW2を設けても良い。このように小電力動作時の負荷インピーダンスを最適化することで、更に効率や歪み特性を改善することができる。
実施の形態7.
図10は、本発明の実施の形態7に係る電力増幅器を示す図である。実施の形態1とはスイッチの数及び配置、移相回路の通過位相が異なる。
スイッチSW1は分配器D1と移相回路PIN3の間に設けられ、スイッチSW2は合成器C1と移相回路POUT3の間に設けられ、スイッチSW3は分配器D3と移相回路PIN6の間に設けられ、スイッチSW4は合成器C2と移相回路POUT6の間に設けられている。
各移相回路の通過位相は、PIN1では−45度、PIN2では−22.5度、PIN3では+22.5度、PIN4では+45度、PIN5では−22.5度、PIN6では+22.5度、POUT1では+22.5度、POUT2では+45度、POUT3では−22.5度、POUT4では+22.5度、POUT5では−45度、POUT6では−22.5度である。
図10の電力増幅器の動作について説明する。GSMなど、大電力動作時(第1の動作時)には、スイッチSW1〜SW4はON状態になり、全ての増幅器が動作する。一方、小電力動作時(第2の動作時)には、単位増幅器A1,A3が増幅動作し、単位増幅器A2,A4がOFF状態となる。そして、スイッチSW1〜SW4はOFF状態となり単位増幅器A2,A4の増幅経路を切り離す。
これにより実施の形態1と同様の効果を得ることができる。また、各スイッチSW1〜SW4の通過電力は実施の形態1に比べて小さくなるため、比較的損失の小さなスイッチを用いることができる。従って、増幅器全体の効率を向上させることができる。さらに、小電力動作時に動作しているトランジスタ素子が物理的に離れているため、放熱などの点で有利である。
なお、4つの増幅経路の出力側位相差が45度おきであり、小電力時に動作する2つの増幅経路の出力側位相差が90度であれば良いので、各移相回路の通過位相の組み合わせは上記組み合わせに限定されない。
実施の形態8.
図11は、本発明の実施の形態8に係る電力増幅器を示す図である。実施の形態7と比べて、入力側移相回路PIN3とスイッチSW1の配置が入れ替わり、入力側移相回路PIN6とスイッチSW3の配置が入れ替わり、出力側移相回路POUT3とスイッチSW2の配置が入れ替わり、出力側移相回路POUT6とスイッチSW4の配置が入れ替わっている。
小電力動作時にスイッチSW1〜SW4がOFFとなるが、移相回路POUT3,POUT6が分配器C1,C2に接続されている。これにより、小電力動作時に動作する単位増幅器A1,A3から見た負荷インピーダンスZL_e1,ZL_e3を最適化することができるため、更に効率や歪み特性を改善することができる。
実施の形態9.
図12は、本発明の実施の形態9に係る電力増幅器を示す図である。この電力増幅器は、実施の形態6の構成においてスイッチSW1,SW2をSPDT(Single Pole Double Throw)スイッチとしたものである。
スイッチSW1,SW2は、大電力動作時には第2のバランス増幅器B2に接続され、小電力動作時にはインピーダンス素子Zti,Ztoに接続される。これにより小電力動作時に動作する単位増幅器A1,A2から見た負荷インピーダンスZL_b1を最適化することができるため、更に効率や歪み特性を改善することができる。
なお、単位増幅器A1,A3に要求されるインピーダンスの条件によっては、インピーダンス素子Zti,Ztoと移相回路PIN5,PIN6,POUT4,POUT6の配置を入れ換えても良い。
実施の形態10.
図13は、本発明の実施の形態10に係る電力増幅器を示す図である。この電力増幅器は、実施の7の構成においてスイッチSW1〜SW4をSPDTスイッチとしたものである。
スイッチSW1〜SW4は、大電力動作時には増幅経路側に接続され、小電力動作時にはインピーダンス素子Zti,Ztoに接続される。これにより、小電力動作時に動作する単位増幅器A1,A3から見た負荷インピーダンスZL_e1,ZL_e3を最適化することができるため、更に効率や歪み特性を改善することができる。
実施の形態11.
図14は、本発明の実施の形態11に係る電力増幅器を示す図である。実施の形態1と比べてスイッチSW1,SW2が設けられていない。
OFF状態のトランジスタは、その寄生容量によって出力側から見たインピーダンス(アドミタンスYtr_off)は容量性を持つことが多い。この容量性により、外部から単位増幅器がOFF状態の増幅経路を見たインピーダンスはオープンにならない。そこで、実施の形態1では、小電力動作時にスイッチSW1,SW2をOFFすることによって、OFF状態の単位増幅器A3,A4の増幅経路を切り離していた。
小電力動作時には単位増幅器A3,A4はOFF状態となる。OFF状態の単位増幅器A3,A4の出力側から見たアドミタンスYtr_offは、トランジスタの寄生容量により容量性となることが多い。
図15は、図14の電力増幅器の特性を示すスミスチャートである。単位増幅器A3,A4の出力側に設けられた移相回路POUT4〜POUT6によって、移相回路POUT4,POUT5の出力端におけるアドミタンスYo_e3,Yo_e4は、Ytr_offを基準としてスミスチャート上で反対側になる。これを合成した点でのアドミタンスはこれを合計した値になる。移相回路POUT5の出力端におけるアドミタンスYo_b2はオープン点に近い値となる。従って、合成器C3から小電力動作時にOFF状態の単位増幅器A3,A4の増幅経路を見たインピーダンスがオープンになる。このため、OFF状態の単位増幅器A3,A4の増幅経路を切り離すためのスイッチSW1,SW2を省略しても、OFF状態の単位増幅器A3,A4の増幅経路の影響を無くすことができる。
ここで、単位増幅器の出力側に整合回路が設けられることが有るので、Ytr_offが必ずしも容量性であるとは限らない。仮に誘導性である場合には、−22.5度の移相回路POUT5の代わりに+22.5度の移相回路とすることで、上記で説明した場合と同等の効果が得られる。
入力側についても同様に回路を構成する。この時、入力信号の分配点からOFF状態の単位増幅器A3,A4の増幅経路を見たインピーダンスがオープンになるように入力側移相回路の移相量を設定する。ただし、合成器で電力が合成されるために、各増幅経路の通過位相を等しくする必要がある。なお、移相回路PIN4〜PIN6の通過位相量の合計が規定の値であれば良いので、移相回路PIN4〜PIN6の通過位相量を例えば+12.5度、−35度、+55度としてもよい。
以上のように、単位増幅器A3,A4がバランス増幅器を構成していること、各単位増幅器の入出力に移相量の異なる移相回路を有していることを利用し、移相回路の通過位相量を設定することにより、OFF状態の単位増幅器A3,A4の増幅経路を見たインピーダンスがオープンになるようにできる。これにより、スイッチを省略することができるため、スイッチによる損失を無くして増幅器の効率を向上させることができる。
なお、実施の形態2〜10の構成においても同様に移相回路の通過位相量を調整すれば、スイッチSW1〜SW4を省略することができる。
実施の形態12.
図16は、本発明の実施の形態12に係る電力増幅器を示す図である。実施の形態1と異なり、単位増幅器A1,A2と電源VCCとの間に、例えばDC・DCコンバータなどの電圧制御手段CNTを設けている。電圧制御手段CNTは、各通信システムで要求される増幅器の出力電力に応じて、バイポーラトランジスタやFETなどからなる単位増幅器A1,A2のコレクタ電圧又はドレイン電圧を制御して、増幅器の飽和出力電力を変化させる(切換える)。
図16の電力増幅器の動作について説明する。大電力動作時には、実施の形態1と同様に全ての単位増幅器が動作する。この時、4つの単位増幅器のコレクタ電圧又はドレイン電圧は等しい。
一方、小電力動作時には、実施の形態1と同様に単位増幅器A1,A2が増幅動作し、単位増幅器A3,A4がOFF状態となり、スイッチSW1,SW2はOFF状態となる。さらに、第1と第2単位増幅器の増幅素子のコレクタ電圧あるいはドレイン電圧を変化させることで、小電力動作時に最適な飽和出力電力を実現することができる。
ここで、大電力動作時と小電力動作時に要求される飽和出力電力の差は一般的には3dBではない。すなわち、両者の飽和出力電力は2対1ではない。従って、それぞれの動作時に最適な飽和出力電力を有する増幅器とするためには、実施の形態1では単位増幅器A1,A2と単位増幅器A3,A4として飽和出力電力が違うものを用いる必要がある。この場合、全ての単位増幅器が動作する大電力動作時には、4つの単位増幅器によるバランス動作が完全には実現できず、負荷依存性が増大してしまう。一方、実施の形態1において全ての単位増幅器A1〜A4の飽和出力電力を等しくすると、全ての単位増幅器が動作する大電力動作時のバランス増幅器動作は良好になるが、小電力動作時では最適な飽和出力電力を有する増幅器とすることができず、効率が低下する場合がある。
これに対し、本実施の形態では、全ての単位増幅器の飽和出力電力が等しいので、大出力動作時に全ての単位増幅器からなる完全なバランス動作が実現し、増幅器全体での負荷依存性が小さい。そして、小電力動作時にも増幅器の飽和出力電力を最適にすることができるため、増幅器の効率を向上することができる。
また、第1のバランス増幅器B1と第2のバランス増幅器B2として、トランジスタの大きさまで含めて全く同じものを用いることができるので、更に量産性が向上し、更にコストを低減することができる。
また、電圧制御手段CNTにより制御しなければならない電流値は、参考例2に比べ、大幅に少なくなる。従って、電圧制御手段CNTの大きさ、損失、コストなどを低減することができる。
なお、実施の形態2〜11に同様に電圧制御手段CNTを設けてもよい。これにより、本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
なお、実施の形態1〜12では、大電力が要求されるシステムと小電力が要求されるシステムに共用できる電力増幅器について説明した。これに限らず、同じ通信システムにおいても、例えば基地局からの距離などによって出力電力を可変する動作をする電力増幅器にも上記の構成を適用することができる。
また、実施の形態1〜12において、増幅経路が3つ又は4つの場合について説明したが、これに限らず、増幅経路が3つ以上であればよい。この場合、第2の動作時には、少なくとも2つ以上の単位増幅器が増幅動作し、少なくとも1つの単位増幅器がOFF状態となる。この場合、単位増幅器の数をn個とすると、各単位増幅器の出力側移相回路の互いの位相差を(180/n)度とするのが好ましい。
また、各単位増幅器の入出力側の通過位相が相対的に規定の値になっていれば良いので、移相回路、分配器及び合成器の代わりに、90度ハイブリッドカップラなど、分配合成機能と複数の入出力経路に位相差を発生させる機能が一体化された回路を用いてもよい。
本発明の実施の形態1に係る電力増幅器を示す図である。 位相を進ませる移相回路の一例を示す図である。 位相を遅らせる移相回路の一例を示す図である。 図1の電力増幅器の特性を示すスミスチャートである。 本発明の実施の形態2に係る電力増幅器を示す図である。 本発明の実施の形態3に係る電力増幅器を示す図である。 発明の実施の形態4に係る電力増幅器を示す図である。 本発明の実施の形態5に係る電力増幅器を示す図である。 本発明の実施の形態6に係る電力増幅器を示す図である。 本発明の実施の形態7に係る電力増幅器を示す図である。 本発明の実施の形態8に係る電力増幅器を示す図である。 本発明の実施の形態9に係る電力増幅器を示す図である。 本発明の実施の形態10に係る電力増幅器を示す図である。 本発明の実施の形態11に係る電力増幅器を示す図である。 図14の電力増幅器の特性を示すスミスチャートである。 本発明の実施の形態12に係る電力増幅器を示す図である。 アイソレータを省略した電力増幅器を示す図である。 図17の電力増幅器の特性を示すスミスチャートである。 バランス増幅器を示す図である。 アンテナインピーダンスが50Ωの場合における図19のバランス増幅の特性を示すスミスチャートである。 アンテナインピーダンスが50Ωから変動した場合における図19のバランス増幅の特性を示すスミスチャートである。 参考例1に係る電力増幅器を示す図である。 参考例2に係る電力増幅器を示す図である。
符号の説明
A1〜A4 単位増幅器
PIN1〜PIN6 入力側移相回路
POUT1〜POUT6 出力側移相回路

Claims (6)

  1. 入力信号を少なくとも3つ以上の増幅経路に分配し、増幅した後、合成して出力する電力増幅器であって、
    各増幅経路にそれぞれ設けられた単位増幅器と、
    各増幅経路の単位増幅器の入力側にそれぞれ設けられた入力側移相回路と、
    各増幅経路の単位増幅器の出力側にそれぞれ設けられた出力側移相回路とを有し、
    第1の動作時には、全ての増幅器が動作し、
    前記第1の動作時よりも出力電力が小さい第2の動作時には、少なくとも2つ以上の単位増幅器が増幅動作し、少なくとも1つの単位増幅器がOFF状態となり、
    各増幅経路の通過位相は等しいが、各増幅経路の出力側移相回路の通過位相はそれぞれ異なり、
    前記増幅経路は4つであり、
    この4つの増幅経路に設けられた単位増幅器は、それぞれ第1〜第4の単位増幅器であり、
    前記第1〜第4の単位増幅器の出力側に設けられた出力側移相回路は、それぞれ第1〜第4の出力側移相回路であり、
    前記第2の動作時には、前記第1及び第2の単位増幅器が増幅動作し、前記第3及び第4の単位増幅器がOFF状態となり、
    前記第1の出力側移相回路の通過位相と前記第2の出力側移相回路の通過位相との差は90±25.5度であり、
    前記第3の出力側移相回路の通過位相と前記第4の出力側移相回路の通過位相との差は90±25.5度であり、
    前記第1及び第2の出力側移相回路の通過位相と前記第3及び第4の出力側移相回路の通過位相との差は45±11.25度又は135±11.25度であることを特徴とする電力増幅器。
  2. 入力信号を少なくとも3つ以上の増幅経路に分配し、増幅した後、合成して出力する電力増幅器であって、
    各増幅経路にそれぞれ設けられた単位増幅器と、
    各増幅経路の単位増幅器の入力側にそれぞれ設けられた入力側移相回路と、
    各増幅経路の単位増幅器の出力側にそれぞれ設けられた出力側移相回路とを有し、
    第1の動作時には、全ての増幅器が動作し、
    前記第1の動作時よりも出力電力が小さい第2の動作時には、少なくとも2つ以上の単位増幅器が増幅動作し、少なくとも1つの単位増幅器がOFF状態となり、
    各増幅経路の通過位相は等しいが、各増幅経路の出力側移相回路の通過位相はそれぞれ異なり、
    前記増幅経路は3であり、
    この3つの増幅経路に設けられた単位増幅器は、それぞれ第1〜第3の単位増幅器であり、
    前記第1〜第3の単位増幅器の出力側に設けられた出力側移相回路は、それぞれ第1〜第3の出力側移相回路であり、
    前記第2の動作時には、前記第1及び第2の単位増幅器が増幅動作し、前記第3の単位増幅器がOFF状態となり、
    前記第1の出力側移相回路の通過位相と前記第2の出力側移相回路の通過位相との差は90±25.5度であり、
    前記第1及び第2の出力側移相回路の通過位相と前記第3の出力側移相回路の通過位相との差は45±11.25度又は135±11.25度であることを特徴とする電力増幅器。
  3. 入力信号を少なくとも3つ以上の増幅経路に分配し、増幅した後、合成して出力する電力増幅器であって、
    各増幅経路にそれぞれ設けられた単位増幅器と、
    各増幅経路の単位増幅器の入力側にそれぞれ設けられた入力側移相回路と、
    各増幅経路の単位増幅器の出力側にそれぞれ設けられた出力側移相回路とを有し、
    第1の動作時には、全ての増幅器が動作し、
    前記第1の動作時よりも出力電力が小さい第2の動作時には、少なくとも2つ以上の単位増幅器が増幅動作し、少なくとも1つの単位増幅器がOFF状態となり、
    各増幅経路の通過位相は等しいが、各増幅経路の出力側移相回路の通過位相はそれぞれ異なり、
    前記増幅経路は3であり、
    この3つの増幅経路に設けられた単位増幅器は、それぞれ第1〜第3の単位増幅器であり、
    前記第1〜第3の単位増幅器の出力側に設けられた出力側移相回路は、それぞれ第1〜第3の出力側移相回路であり、
    前記第2の動作時には、前記第1及び第2の単位増幅器が増幅動作し、前記第3の単位増幅器がOFF状態となり、
    前記第1の出力側移相回路の通過位相と前記第2の出力側移相回路の通過位相との差は60±15度であり、
    前記第1及び第2の出力側移相回路の通過位相と前記第3の出力側移相回路の通過位相との差は60±15度又は120±15度であることを特徴とする電力増幅器。
  4. 前記第2の動作時において単位増幅器がOFF状態の増幅経路を切り離すスイッチを更に有することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の電力増幅器。
  5. 前記入力信号の分配点及び合成点から単位増幅器がOFF状態の増幅経路を見たインピーダンスがオープンになるように、各増幅経路の入力側移相回路及び出力側移相回路の位相量が設定されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の電力増幅器。
  6. 前記第2の動作時において動作する単位増幅器のコレクタ電圧又はドレイン電圧を制御する電圧制御手段を更に有することを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の電力増幅器。
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