JP5101462B2 - 管理用タグ取付装置 - Google Patents
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特許文献2には、永久磁石を用いてICタグをH字状の形鋼へ取り付けることについての記載がある。また、特許文献3には、永久磁石を用いてICタグを中空状の金属物質へ取り付けることについての記載がある。特許文献2と特許文献3とはいずれも、ICタグを形鋼や金属物質に完全に固定する。
接着剤でICタグを鋼管に取り付けた場合、ICタグが回収されると、鋼管のICタグが取り付けられていた部分に接着剤が残ってしまう。
また、永久磁石や接着剤でICタグを取り付け固定してしまうと、鋼管の回転に伴いICタグも移動してしまい、ICタグの位置が変わってしまう。つまり、ICタグを回収する場合に、ICタグが鋼管の一定の位置にあるわけではない。そのため、ICタグを回収する場合に任意の位置にあるICタグをセンシングして見つけ回収する装置が必要である。
中空状の円筒金属物に管理用タグを取り付けるための管理用タグ取付装置であり、
管理用タグを収納可能な円筒形に形成され、円筒金属物の内側に取り付けられ上記円筒金属物が周方向へ回転した場合に、自重と管理用タグの重さとにより落下する磁力を有することを特徴とする。
上記内側の所定の箇所に重りを有する
ことを特徴とする。
内側の筒と外側の筒とを有する2重構造の円筒形に形成され、上記内側の筒と上記外側の筒との間には潤滑材が設けられた
ことを特徴とする。
長手方向の長さが、上記円筒金属物の長手方向の断面の直径よりも長い
ことを特徴とする。
所定の衝撃を受けた場合には磁力の発生を停止するとともに、磁力の発生を停止してから所定の時間が経過した場合に再び磁力の発生を開始する
ことを特徴とする。
上記円筒金属物の所定の場所に位置する場合には磁力を発生するとともに、上記所定の場所に位置しない場合には磁力の発生を停止する
ことを特徴とする。
側面にスリットを有する
ことを特徴とする。
管理用タグを保持し中空状の円筒物の内側に設置されることにより、上記管理用タグを上記円筒物に取り付ける管理用タグ取付装置であり、
略円柱形の少なくとも2つの車輪部と、
上記少なくとも2つの車輪部を接続するジョイント部とを備え、
上記円筒物の内側に設置された場合に、上記少なくとも2つの車輪部の周部により上記円筒物の内壁に接する
ことを特徴とする。
ことを特徴とする。
ことを特徴とする。
ことを特徴とする。
ことを特徴とする。
ことを特徴とする。
ことを特徴とする。
図1は、鋼管1にICタグ3が取り付けられた状態を示す図である。図1(a)は、斜視図であり、図1(b)は、正面図(図1(a)のA方向から見た図)であり、図1(c)は、図1(b)のC−C’断面図である。
マグネットホルダ2は、磁力を有するゴム状磁石(マグネットシート)等が円筒形に形成されたものであり、内部にICタグ3が取り付けられる。マグネットホルダ2が有する磁力は、鋼管1が回転した場合に、マグネットホルダ2自身の重さとマグネットホルダ2に取り付けられるICタグ3やその他の部材の重さとにより、鋼管1の内側を転がり(あるいは落下し)下側へ移動してしまう程度の磁力である。つまり、鋼管1が転がれば、マグネットホルダ2も鋼管1の内側で転がる。一方、マグネットホルダ2が有する磁力は、鋼管1が長手方向(図1(a)のB方向)へ移動した場合であっても、マグネットホルダ2が移動しない程度の磁力である。この磁力は、例えば、マグネットホルダ2の長さや厚さを調節することにより調整できる。
つまり、マグネットホルダ2は、あえて鋼管1に完全に固定されない程度の磁力のみを有している。
なお、ICタグ3はマグネットホルダ2に接着・両面テープや磁石により固定されている。
しかし、上述したように、マグネットホルダ2は、鋼管1が回転した場合には、鋼管1の内側を転がり、常に鋼管1の下側へ移動してくる。つまり、図2(a)に示すように、ICタグ3が取り付けられたマグネットホルダ2が鋼管1の下側にある状態で鋼管1をE方向へ回転させる。すると、図2(b)に示すように、マグネットホルダ2は磁力により鋼管1に取り付けられているため、鋼管1の回転とともに移動する。しかし、マグネットホルダ2の磁力は、鋼管1に完全に固定されない程度であるため、マグネットホルダ2の重さとICタグ3の重さとその他マグネットホルダ2が有する部材の重さとにより、マグネットホルダ2はE方向とは反対のF方向へ移動する。その結果、図2(c)に示すように、鋼管1が回転した場合であっても、マグネットホルダ2は、鋼管1の下側に戻ってくる。すなわち、マグネットホルダ2は、鋼管1の下側に必ずある。したがって、この実施の形態に係るマグネットホルダ2によれば、センシングを行うことなく、ICタグ3を回収することができる。また、センシングを行う場合であっても、その範囲を狭めることができる。
ICタグ3を設置する場合に、設置位置を鋼管1の下側にするのであれば、ICタグ3は設置されたときも、回収されるときも同じ位置(鋼管1の下側)にある。そのため、ICタグ3(ICタグ3とマグネットホルダ2と)の設置装置と回収装置とを同一機構で実現できる。
また、この実施の形態に係るマグネットホルダ2は、磁力により鋼管1に取り付けられる。そのため、マグネットホルダ2が鋼管1から回収された後に、接着剤等の残留物が鋼管1に残ることもない。したがって、回収後に、鋼管1を清掃する必要もない。
また、様々な径の鋼管1があるが、この実施の形態に係るマグネットホルダ2は、どの径の鋼管1であっても同様の効果を得ることができる。さらに、鋼管1の取付面の表面状態に依存されることなく使用でき、同様の効果を得ることができる。言い換えると、鋼管1の径毎、鋼管1の状態毎にマグネットホルダ2を製造する必要はなく、コストを抑えることができる。
円筒形の鋼管1に管理用タグを取り付けるための管理用タグ取付装置であり、
内側に管理用タグを収納可能な円筒形に形成され、鋼管1の内側に取り付けられ上記鋼管1が周方向へ回転した場合に、自重と管理用タグの重さとにより落下する程度の磁力を有する
ことを特徴とする。
この実施の形態では、実施の形態1で説明した管理用タグ取付装置を改良した例について説明する。
マグネットホルダ2は、鋼管1が回転した場合には、鋼管1の内側を転がり、常に鋼管1の下側に移動すると説明した。さらに、鋼管1が回転した場合に、ICタグ3の向きを一定にする方法について説明する。
図3に示すように、マグネットホルダ2は、ICタグ3とマグネットホルダ2との間に重り4を設ける。つまり、ICタグ3は、重り4を介してマグネットホルダ2の内側に取り付けられる。
重り4は所定の重みを有しており、重り4を設けることにより、マグネットホルダ2の重心位置がマグネットホルダ2の中心から大きく重り4側にずれる。そのため、鋼管1が回転した場合に、マグネットホルダ2の重り4が設けられている側が下へいく力が働く。その結果、鋼管1が回転した場合であっても、ICタグ3の向きが一定(重り4側が下向き)になるようにマグネットホルダ2が回転する。
なお、重り4を設ける位置は、マグネットホルダ2とICタグ3との間に限らず、ICタグ3をどの向きにするかに応じて位置を決定すればよい。
図4に示すように、マグネットホルダ2は、内側に円筒形の取付ホルダ5を有している。つまり、マグネットホルダ2と取付ホルダ5との2重構造となっている。また、マグネットホルダ2と取付ホルダ5との間には、潤滑材6が設けられている。潤滑材6とは、例えば、潤滑油やボール・ローラ等である。
上述したように、マグネットホルダ2は、鋼管1が回転した場合には、鋼管1の内側を転がる。取付ホルダ5は、重り4の重みにより、鋼管1の内側を転がるマグネットホルダ2の内側で重り4が下側になるように回転する。マグネットホルダ2と取付ホルダ5との間には、潤滑材6が設けられているため、取付ホルダ5は容易にマグネットホルダ2の内側で回転することができる。
なお、取付ホルダ5は磁力を有する必要はない。
内側の所定の箇所に重りを有する
ことを特徴とする。
内側の筒と外側の筒とを有する2重構造の円筒形に形成され、上記内側の筒と上記外側の筒との間には潤滑材が設けられた
ことを特徴とする。
鋼管1が段差から落ちた場合等には、その衝撃によりマグネットホルダ2が鋼管1から外れ、鋼管1の内側で飛び跳ねる虞がある。この場合に、鋼管1の内側でマグネットホルダ2が横方向(図1(b)のD方向)へずれる虞がある。ここでは、このようなずれを防止する方法について説明する。
しかし、マグネットホルダ2が完全に鋼管1の長手方向と垂直方向を向かない場合であっても、若干横方向にずれた状態で磁力により鋼管1に固定される虞がある。
ここでは、マグネットホルダ2を電磁石により形成することにより、横方向にずれた状態で磁力により鋼管1に固定されることを防止する。つまり、横方向にずれた状態で磁力により鋼管1に固定された場合に、電磁石への電力の供給を切り磁力を失わせる(磁力の発生を停止する)。その結果、マグネットホルダ2はその重さにより鋼管1の下側へ移動する。そして、マグネットホルダ2が鋼管1の下側へ移動した後、再び電磁石へ電力を供給して磁力の発生を開始する。その結果、マグネットホルダ2は、鋼管1の下側へ固定される。
なお、マグネットホルダ2が横方向にずれた状態で磁力により鋼管1に固定されたことやマグネットホルダ2が鋼管1の下側へ移動したことを検知して電磁石への電力の供給を制御してもよいが、例えば、所定の衝撃を検知した場合に、所定の期間だけ電磁石への電力の供給を切り、その後再び電磁石へ電力を供給してもよい。なお、電磁石へ供給するための電源は、マグネットホルダ2の内側に設けておく。
長手方向の長さが、上記鋼管の長手方向の断面の直径よりも長い
ことを特徴とする。
所定の衝撃を受けた場合には磁力の発生を停止するとともに、磁力の発生を停止してから所定の時間が経過した場合に再び磁力の発生を開始する
ことを特徴とする。
上記鋼管の所定の場所に位置する場合には磁力を発生するとともに、上記所定の場所に位置しない場合には磁力の発生を停止する
ことを特徴とする。
実施の形態1では、マグネットホルダ2が有する磁力により、鋼管1が長手方向(図1(a)のB方向)へ移動した場合であっても、マグネットホルダ2が移動しないと説明した。ここでは、磁力以外で長手方向へのずれを防止する方法について説明する。
図5は、長手方向へのずれを防止したマグネットホルダ2を示す図である。
図5に示すように、マグネットホルダ2の側面には、周方向に複数のスリット7が設けられている。スリット7を設けることにより、鋼管1とマグネットホルダ2との間の鋼管1の長手方向への摩擦が強くなり、ずれが防止される。一方、スリット7は、マグネットホルダ2の周方向に設けられているため、マグネットホルダ2が鋼管1の内側を転がることへはほとんど影響しない。
なお、スリット7の代わりに凹凸を設けてもよい。
側面にスリットを有する
ことを特徴とする。
以上の実施の形態では、管理用タグ取付装置は装置本体8の周囲全面を鋼管1の内側に接している。このため、鋼管1の内側にある凹凸の影響を受けやすい。この実施の形態では、装置本体8の両側に車輪部を備える管理用タグ取付装置について説明する。
この実施の形態に係る管理用タグ取付装置は、上記実施の形態に係る管理用タグ取付装置と同様に鋼管1の内側に設置される。この実施の形態に係る管理用タグ取付装置は、円筒形の装置本体8(ジョイント部の一例)と、装置本体8の両側(両端)に円形の車輪部9を備える。両側に設けられた車輪部9は連動しておらず、それぞれバラバラに回転する。装置本体8の外径は、車輪部9の外径より小さい。そのため、上記実施の形態に係る管理用タグ取付装置と同様に、鋼管1が回転した場合には鋼管1の内側を転がるが、鋼管1の内側に接するのは車輪部9の周部であり、装置本体8は接しない。
鋼管1の内側には、凹凸が存在する場合がある。上記実施の形態に係る管理用タグ取付装置は、装置本体8の全面が鋼管1の内側に接しながら鋼管1の内側を転がる。そのため、鋼管1の内側に凹凸があると、転がる角度が変わる場合がある。つまり、鋼管1の内側の凹凸の影響で管理用タグ取付装置が斜めを向いてしまう場合がある。鋼管1の内側で管理用タグ取付装置が斜めを向いて転がると、管理用タグ取付装置が鋼管1の長手方向へ移動してしまう。その結果、管理用タグ取付装置が鋼管1の外へ出てしまう虞がある。しかし、この実施の形態に係る管理用タグ取付装置は、装置本体8の両側に設けられた車輪部9のみによって鋼管1の内側に接する。鋼管1の内側へ接する面積が少ないので、鋼管1の内側にある凹凸の影響を受けづらい。また、2箇所で鋼管1の内側に接しているため、一方が凹凸に当たっても他方が支えとなり、転がる角度が変わりづらい。特に、2つの車輪部9が連動していないため、一方が凹凸に当たっても、他方へは影響が及びづらい。つまり、管理用タグ取付装置が鋼管1の外へ出る可能性が低い。
車輪部9は、中央部の外径φ2が最も大きく、端部へ向かって徐々に径が小さくなる(中央部外径φ2>端部外径φ3>装置本体8の外径)。つまり、車輪部9の周部には、中央部から端部へ向かって径が小さくなる傾斜(テーパー)がついている。そのため、車輪部9は、原則として鋼管1の内側と中央部のみで接する。つまり、鋼管1の内側には、車輪部9の全面で接するのではなく、車輪部9の一部のみで接する。したがって、鋼管1の内側へ接する面積が少ないので、鋼管1の内側にある凹凸の影響を受けづらい。
また、鋼管1が段差から落ちた場合等には、その衝撃により管理用タグ取付装置が鋼管1の内側で飛び跳ねる可能性がある。この場合、飛び跳ねる方向によっては、鋼管1の内側で管理用タグ取付装置が斜めを向いてしまう虞がある。しかし、図7に示すように、車輪部9は中央部から端部へ向かって径が小さくなる傾斜がついている。この傾斜により、管理用タグ取付装置が鋼管1の内側で飛び跳ねる方向が真上の方向(縦方向)になり易い。また、一度跳ねた管理用タグ取付装置がバウンドする際にも真上の方向に跳ね易い。したがって、管理用タグ取付装置が鋼管1の内側で飛び跳ねた場合であっても、鋼管1の内側で管理用タグ取付装置が斜めを向きづらい。
車輪部9の中央部にボール14を埋め込むことにより、車輪部9の中央部に凸部が形成される。これにより、車輪部9の中央部から端部へ向かって傾斜を付けた場合と同様の効果を得ることができる。つまり、車輪部9の中央部にボール14を埋め込むことにより、車輪部9に傾斜をつける必要がなくなる。車輪部9に傾斜を付けた場合、車輪部9の中央部のみで鋼管1の内側と接するため、車輪部9の磨耗が早くなる。しかし、ボール14を埋め込むことにより、車輪部9の磨耗を防止できる。また、ボール14は、それぞれ車輪部9から取り外し可能である。したがって、ボール14が磨耗した場合には、ボール14のみを交換することができる。
なお、車輪部9の中央部に埋め込む物は、ボール14に限らず他の物でもよい。また、車輪部9の中央部に埋め込む物は、例えば、車輪部9と同じ材質の物としてもよい。
また、装置本体8が車輪部9を有さない場合、鋼管1の内側に設置する場合に斜めに設置しないように特に注意をする必要がある。若干斜めに設置してしまった場合、装置本体8は鋼管1の内側で斜めの状態を保持してしまう虞がある。そのため、鋼管1の内側を斜めに転がって鋼管1の長手方向端部から鋼管1の外へ出てしまう虞がある。特に、上記実施の形態で説明したように、装置本体8が磁力を有する場合には、その磁力により装置本体8は鋼管1の内側で斜めの状態を保持してしまう虞がある。しかし、装置本体8が車輪部9を有する場合、特に両側の車輪部9が連動していない場合には、斜めに設置された場合であっても、高い位置に設置された車輪部9だけが回転して斜めの状態を解消する。したがって、装置本体8に車輪部9を備えることにより、鋼管1の内側に設置する作業を容易に行うことができる。特に、車輪部9が磁力を有していない場合には斜めの状態を解消し易い。
また、車輪部9は、装置本体8から取り外し可能であり、車輪部9が磨耗した場合には車輪部9のみを交換することができる。
また、ICタグ3は、装置本体8に取り付けられてもよいし、車輪部9に取り付けられてもよい。
以上の説明では、装置本体8はマグネットホルダ2であり、装置本体8は磁力を持っているものとして説明した。しかし、装置本体8は磁力を有していなくてもよい。この実施の形態では、装置本体8と車輪部9との材質について説明する。
上記の通り、装置本体8はマグネットホルダ2であってもよい。しかし、装置本体8は磁力を有していない材質であっても、磁力を有する場合と同様の効果を得られる材質であればよい。つまり、装置本体8は、鋼管1に固定されず、鋼管1の長手方向へ移動しなければよい。例えば、鋼管1の長手方向へ移動しない程度の摩擦性を持った材質で形成されていてもよい。すなわち、装置本体8は、周囲がゴムや低反発ウレタン等の摩擦性の高い材質により形成されているとしてもよい。この場合、装置本体8は、鋼管1の内側に固定されていないため、鋼管1が回転した場合には落下して常に鋼管1の下側へ移動する。しかし、装置本体8は、摩擦性の高さにより鋼管1の長手方向への移動は防ぐことができる。
なお、装置本体8が磁力を有する場合、スケール(鉄粉)が装置本体8に付着してしまう。しかし、装置本体8に磁力を持たせないことにより、スケールの付着を防止することができる。
また、磁力により鋼管1等の円筒形物の長手方向への移動を防止する場合には、円筒形物は鋼管1等の金属製である必要がある。しかし、摩擦性の高さにより、円筒形物の長手方向への移動を防止するのであれば、円筒形物は金属製である必要はなく、他の材質のものであっても使用できる。
装置本体8は、上記実施の形態と同様に、磁力を有するとしてもよい。つまり、装置本体8は、マグネットホルダ2であってもよい。また、車輪部9も同様に磁力を有するとしてもよい。つまり、車輪部9は磁石で形成されていてもよいし、所定の材質で形成された車輪部9の周囲をマグネットシートで包み込んでもよい。しかし、装置本体8、車輪部9は、例えば、以下に示す材質で形成され磁力を有していなくてもよい。
装置本体8の材質としては、ステンレス等の金属と、樹脂とがある。金属は樹脂に比べ重い。そのため、鋼管1が段差から落ちた場合等に、その重みにより管理用タグ取付装置が飛び跳ねることを防止できる。逆に、樹脂は金属に比べ軽い。そのため、管理用タグ取付装置を移動させること等を容易に行うことができる。つまり、樹脂であれば、大量の管理用タグ取付装置の運搬や保管等が容易である。
車輪部9の材質としては、ソリッドゴム、中空ゴム、低反発ウレタンがある。ソリッドゴムは、他の材質に比べ重い。そのため、鋼管1が段差から落ちた場合等に、その重みにより管理用タグ取付装置が飛び跳ねることを防止できる。しかし、管理用タグ取付装置が飛び跳ねた場合には、バウンドし易い。一方、ソリッドゴムは、他の材質に比べ硬く、変形しづらい。そのため、鋼管1が長手方向へ移動する場合に、車輪部9と鋼管1の内側との摩擦性が低く、鋼管1の中で管理用タグ取付装置が移動し易い。中空ゴムは、ソリッドゴムに比べ軽いが、ソリッドゴムに比べ柔らかく、変形し易い。そのため、管理用タグ取付装置が飛び跳ねた場合であっても、バウンドしづらい。また、鋼管1が長手方向へ移動する場合に、車輪部9と鋼管1の内側との摩擦性が高く、鋼管1の中で管理用タグ取付装置が移動しづらい。なお、中空ゴムは、表面部がゴム製であり、内部は例えばスポンジや気体等で形成されている。低反発ウレタンは、他の材質に比べ、衝撃吸収性が高い。そのため、管理用タグ取付装置が飛び跳ねた場合であっても、特にバウンドしづらい。また、低反発ウレタンは、鋼管1が長手方向へ移動する場合に、車輪部9と鋼管1の内側との摩擦性が特に高く、鋼管1の中で管理用タグ取付装置が移動しづらい。また、低反発ウレタンであれば、鋼管1の内側の凹凸の影響も受けづらい。
各材質について以上の特性を考慮して、(1)から(6)までの材質の組合せから目的に合う材質を選択すればよい。
なお、装置本体8と車輪部9との材質は、以上のものに限定されるわけではない。また、装置本体8、車輪部9を図9に示すような磁力を有さない材質で形成した場合に、鋼管1の長手方向へのずれをさらに防止するため、装置本体8や車輪部9の内部に磁石を入れてもよい。つまり、車輪部9の表面は摩擦性の高い材質にしてずれを防止するとともに、装置本体8や車輪部9の内部の磁力により、さらにずれを防止してもよい。
この実施の形態では、管理用タグ取付装置の他の構成について説明する。
図10は、ジョイント方式を示す図である。図10(a)は、ジョイント方式の基本構成を示す図である。図10(b)は、各装置本体8の内部にバーベル型部材11を入れたジョイント方式の改良例を示す図である。
ジョイント方式では、2つの装置本体8である第1装置本体8−1と第2装置本体8−2とをジョイント球10により接続している。第1装置本体8−1と第2装置本体8−2とは、ジョイント球10を介して所定の遊びを設けて接続される。また、第1装置本体8−1と第2装置本体8−2とは、それぞれ、ジョイント球10側(内側)からジョイント球10とは反対側(外側)へ向かって周の外径が広がる傾斜(テーパー)がついている。ジョイント方式では、遊びとテーパーとを持たせることにより、管理用タグ取付装置がトーイン状態で回転する。したがって、直進性が高くなる。つまり、斜めを向いて転がる可能性が低い。
また、この遊びと傾斜とにより、鋼管1の内側ある凹凸の影響を受けづらい。つまり、遊びがサスペンションの役割を果たして凹凸の衝撃を吸収して、一方の装置本体8が受けた衝撃を他方の装置本体8へは伝えない。そのため、他方の装置本体8の直進性が保たれ、全体として斜めに回転することを防止する。また、傾斜により、凹凸で衝撃を受けた場合であっても、衝撃を受けた方の装置本体8が斜めを向くことを防止できる。
図11は、ジョイント方式の直進性の説明図である。図11(a)は、凹凸のない所でのジョイント方式の管理用タグ取付装置の状態を示す図である。図11(b)は、凹凸(凸部)がある所でのジョイント方式の管理用タグ取付装置の状態を示す図である。
図11(a)に示すように、凹凸のない所では、第1装置本体8−1と第2装置本体8−2とは内側(ジョイント球10側)へ倒れた状態となり、内側から外側までの広い範囲で鋼管1の内側に接する。一方、図11(b)に示すように、凹凸(凸部)のある所では、凸部に当たった装置本体8(ここでは、第1装置本体8−1)は、凸部に乗り上げる。しかし、第1装置本体8−1には内側から外側へ広がる傾斜がついているため、第1装置本体8−1全体が持ち上がり鋼管1の内面から離れてしまうことはなく、第1装置本体8−1の外側部分のみで鋼管1の内面と接する状態となる。そのため、第1装置本体8−1は斜めを向くことがない。また、2つの装置本体8がジョイント球10を介して所定の遊びを設けて接続されるため、第1装置本体8−1が凸部により受けた衝撃は、凸部に当たっていない装置本体8(ここでは、第2装置本体8−2)には伝わらず、第2装置本体8−2は凹凸のない所での状態と同様の状態を保つ。したがって、第2装置本体8−2の直進性が保たれる。その結果、管理用タグ取付装置は全体として直進性を保つことができ、斜めに進むことがない。
なお、バーベル型部材11は、磁石であると説明したが、磁力を有していない単なる重りであってもよい。また、バーベル型部材11の代わりに、砂等の粉体や水等の液体を装置本体8の中に入れてもよい。
シャフト方式では、シャフト15に3つの車輪部12、13を備える。外側に設けられた外側車輪部12は磁石であり、中心付近に設けられた中心車輪部13は磁力を有さないステンレス等である。シャフト方式では、実施の形態3で説明した両側に車輪部9を備える方式、特に装置本体8の中心付近に重りを入れた場合と同様の効果を得ることができる。但し、外側車輪部12とシャフト15とは遊びを設けていないため、遊びによる効果がない。
また、外側車輪部12の径φ4を中心車輪部13の径φ5よりも若干小さくしてもよい。この場合、長手方向両端のいずれかの方向に傾いて回転するため、鋼管1の外側に出やすい。しかし、一方の外側車輪部12が鋼管1の外側に出ると、他方の外側車輪部12側に傾いて回転するため、再び鋼管1の内側へ戻っていく。つまり、管理用タグ取付装置の一部が鋼管1の外側へ出ることがあるものの、全体が出てしまうことはない。
Claims (14)
- 中空状の円筒金属物に管理用タグを取り付けるための管理用タグ取付装置であり、
管理用タグを収納可能な円筒形に形成され、円筒金属物の内側に取り付けられ上記円筒金属物が周方向へ回転した場合に、自重と管理用タグの重さとにより落下する磁力を有する
ことを特徴とする管理用タグ取付装置。 - 上記管理用タグ取付装置は、さらに、
上記内側の所定の箇所に重りを有する
ことを特徴とする請求項1に記載の管理用タグ取付装置。 - 上記管理用タグ取付装置は、さらに、
内側の筒と外側の筒とを有する2重構造の円筒形に形成され、上記内側の筒と上記外側の筒との間には潤滑材が設けられた
ことを特徴とする請求項2に記載の管理用タグ取付装置。 - 上記管理用タグ取付装置は、さらに、
長手方向の長さが、上記円筒金属物の長手方向の断面の直径よりも長い
ことを特徴とする請求項1から3までのいずれかに記載の管理用タグ取付装置。 - 上記管理用タグ取付装置は、さらに、
所定の衝撃を受けた場合には磁力の発生を停止するとともに、磁力の発生を停止してから所定の時間が経過した場合に再び磁力の発生を開始する
ことを特徴とする請求項1から4までのいずれかに記載の管理用タグ取付装置。 - 上記管理用タグ取付装置は、さらに、
上記円筒金属物の所定の場所に位置する場合には磁力を発生するとともに、上記所定の場所に位置しない場合には磁力の発生を停止する
ことを特徴とする請求項1から4までのいずれかに記載の管理用タグ取付装置。 - 上記管理用タグ取付装置は、さらに、
側面にスリットを有する
ことを特徴とする請求項1から6までのいずれかに記載の管理用タグ取付装置。 - 管理用タグを保持し中空状の円筒物の内側に設置されることにより、上記管理用タグを上記円筒物に取り付ける管理用タグ取付装置であり、
略円柱形の少なくとも2つの車輪部と、
上記少なくとも2つの車輪部を接続するジョイント部とを備え、
上記円筒物の内側に設置された場合に、上記少なくとも2つの車輪部の周部により上記円筒物の内壁に接する
ことを特徴とする管理用タグ取付装置。 - 上記少なくとも2つの車輪部は、それぞれ非連動に回転する
ことを特徴とする請求項8に記載の管理用タグ取付装置。 - 上記車輪部は、所定の位置と端部との径が異なり、上記周部に上記所定の位置から端部へ向う傾斜を有する
ことを特徴とする請求項8又は9に記載の管理用タグ取付装置。 - 上記車輪部は、所定の遊びを設けて上記ジョイント部に取り付けられた
ことを特徴とする請求項8から10までのいずれかに記載の管理用タグ取付装置。 - 上記車輪部は、ソリッドゴム又は中空ゴム又は低反発ウレタンにより形成された
ことを特徴とする請求項8から11までのいずれかに記載の管理用タグ取付装置。 - 上記ジョイント部は、金属又は樹脂により形成された
ことを特徴とする請求項8から12までのいずれかに記載の管理用タグ取付装置。 - 上記ジョイント部と上記車輪部との少なくとも一方は磁力を有し、磁力によって円筒物の内側に取り付けられ、上記円筒物が周方向へ回転した場合に自重と管理用タグの重さとにより落下する
ことを特徴とする請求項8から13までのいずれかに記載の管理用タグ取付装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2008295389A JP5101462B2 (ja) | 2008-06-24 | 2008-11-19 | 管理用タグ取付装置 |
Applications Claiming Priority (3)
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JP2008164614 | 2008-06-24 | ||
JP2008164614 | 2008-06-24 | ||
JP2008295389A JP5101462B2 (ja) | 2008-06-24 | 2008-11-19 | 管理用タグ取付装置 |
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