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JP5087675B2 - マッサージ用ロウソク,マッサージ用オイルを得る方法,及びマッサージ方法 - Google Patents

マッサージ用ロウソク,マッサージ用オイルを得る方法,及びマッサージ方法 Download PDF

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Description

本発明はマッサージ用ロウソクなどに関する。
マッサージ用のオイルを用いてマッサージを行うことがある。マッサージ用のオイルを用いることで,指が滑りやすくなり,効果的にマッサージを行うことができる。また,マッサージ用のオイルは,皮膚へ様々な効果をもたらす。一方,マッサージ用オイルは,通常常温の状態で用いられる。このため,マッサージを受ける者が,オイルを冷たく感じることがある。そこで,オイルを加温し,その上でマッサージを施術することが考えられる。この場合,加温するための設備が必要となり,事故が起こる可能性がある。さらに,やけどをしないように,オイルの温度をコントロールしなければならない。
特開2005−194408号公報(特許文献1)には,ビワの精油を含むマッサージ用オイルが開示されている。そして,その段落[0017]には,キャリアオイルが開示されている。しかし,このマッサージ用オイルやキャリアオイルは,液体である。
特開2000−351712号公報(特許文献2)には,シャーベット様の感触を有する化粧料が開示されている。そして,その段落[0036]には,マッサージ用化粧料の製造方法が開示されている。しかし,この化粧料は,シャーベットのような感触を有するものであり,加温して用いるものではない。
特開2003−41087号公報(特許文献3)には,ゲル組成物が開示されている。そして,その段落[0059]には天然脂肪及び天然油の例が記載されている。さらに,その段落[0126]および[0137]にはゲル組成物を,美容に用いることが記載されている。しかし,この文献には,ゲル組成物をマッサージ用に用いることが意図されていない。
特開2005−194408号公報 特開2000−351712号公報 特開2003−41087号公報
そこで,本発明は,適切な温度のマッサージ用オイルを得ることができるマッサージ用ロウソクを提供することを目的とする。そして,本発明は,マッサージ用オイルが適切な温度に温められているため,オイルに含まれる成分の浸透性を高めることができ,有効成分を効果的かつ迅速に活用できるマッサージ用ロウソクを提供することを目的とする。
また本発明は,視覚効果により,期待感や高級感を与えることができ,施術効果を高めることができるマッサージ用ロウソクを提供することを目的とする。
さらに本発明は,上記のマッサージ用ロウソクを用いたマッサージ用オイルの製造方法,及びマッサージ方法をも提供することを目的とする。
マッサージ用化粧料がロウソク状となっているものは従来存在しない。このため,本発明のマッサージ用ロウソクは,マッサージを受ける者に,期待感や高級感を与えることができ,施術効果を高めることができる。また,本発明は,融点が適切な値となるようにしたロウソク状のマッサージ用ロウソクを点火し,マッサージ用オイルを得ることで,適切な温度のマッサージ用オイルを得ることができるというものである。
本発明の第1の側面は,マッサージ用ロウソクに関する。本発明のマッサージ用ロウソクは,容器2と,容器2内に収容されたロウ成分3と,ロウ成分3に挿入された芯4とを有する。このようなマッサージ用ロウソクは従来存在しない。このため,本発明のマッサージ用ロウソクは,マッサージを受けるものに,期待感や高級感を与えることができ,施術効果を高めることができる。
容器2は,溶解したロウ成分を注ぐための注ぎ口5を有するものが好ましい。注ぎ口5を有するため,液化したロウ成分をマッサージ用オイルとして容易に用いることができる。
ロウ成分3は,固形脂及び液状油を含む組成物であることが好ましい。そして,ロウ成分3は,融点が,30℃以上60℃以下であることが好ましい。融点が,この範囲であれば,液化したロウ成分を用いた場合に,火傷を防止しつつ,マッサージを受けるものに心地よい暖かさを提供できる。
ロウ成分3は,固形脂を40重量%以上含み,液状油を15重量%以上40重量%以下含むものが好ましい。このように固形脂と液状油の重量比を調整することで,ロウ成分の融点を制御できる。
また,後述する実施例により実証されたとおり,固形脂は,植物性の固形脂であることが好ましい。特に固形脂は,シア脂を含むものが好ましい。さらに,液状油は,植物性であることが好ましい。また,ロウ成分は,植物性として,パーム油を含むものが好ましい。
ロウ成分3は,増粘剤を2重量%以上15重量%以下含むものが好ましい。ロウ成分3が増粘剤を含むことで,効果的にロウ成分用の組成物を製造できる。
上記したマッサージ用ロウソクの構成は,適宜組み合わせて用いることができる。
本発明の第2の側面は,マッサージ用オイルを得る方法に関する。この方法は,基本的には,本発明のマッサージ用ロウソクを用いてオイルを得る方法である。この方法は,マッサージ用ロウソクを用意する工程と,芯に点火する工程と,芯に点火した火によってロウ成分を液化する工程を含む。これにより,適切な温度のマッサージ用オイルを得ることができる。
本発明の第3の側面は,本発明のマッサージ用オイルを用いた美容のためのマッサージ方法に関する。この方法は,本発明のマッサージ用ロウソクを液化させ,液状オイルを得る工程と;液状オイルを用いてマッサージを行う工程を含む。
マッサージを行う工程は,ランゲルラインに沿ってマッサージを行う工程を含むものが好ましい。
本発明は,適切な温度のマッサージ用オイルを得ることができるマッサージ用ロウソクを提供できる。そして,本発明は,マッサージ用オイルが適切な温度に温められているため,オイルに含まれる成分の浸透性を高めることができ,有効成分を効果的かつ迅速に活用できる。このため,施術者はきわめてスムーズにマッサージを行うことができることとなる。また,マッサージを受けるものも適切な温度のオイルを用いて施術されるため体感が心地よく,またオイルに含まれる成分の効果も迅速に現れる。このため,本発明のマッサージ用ロウソクは施術者及びマッサージを受ける者に高い満足を与える事ができる。
また本発明は,視覚効果により,期待感や高級感を与えることができ,施術効果を高めることができるマッサージ用ロウソクを提供できる。
さらに本発明は,上記のマッサージ用ロウソクを用いたマッサージ用オイルの製造方法,及びマッサージ方法をも提供できる。
以下,本発明の実施の形態について説明する。図1は,本発明のマッサージ用ロウソクを示す概念図である。図1に示されるように,本発明のマッサージ用ロウソクは,容器2と,容器2内に収容されたロウ成分3と,ロウ成分3に挿入された芯4とを有する。
図1に示される容器は,ビーカー状の形状をしている。しかし,容器2の形状は,ビーカー状のものに限定されない。容器2は,溶解したロウ成分を注ぐための注ぎ口5を有するものが好ましい。注ぎ口5は,通常容器2の上方に設けられている。そして,注ぎ口5を通じて,容器内の液体が容器外へと注ぐことができる。容器2は,耐熱性があるものが好ましい。容器2の例は,陶器製のものである。一方,容器2としてプラスチック製のものを用いてもよい。容器2の大きさは,用途に応じて適宜調整すれば良い。容器2の容積の例は,10ml以上1リットル以下があげられ,50ml以上500ml以下でもよい。
ロウ成分3は,ロウソク本体である。芯4に火をともすと,ロウ成分3が溶解するとともに,ロウ成分3の一部は燃焼する。
ロウ成分3は,固形脂及び液状油を含む組成物であることが好ましい。そして,ロウ成分3は,融点が,30℃以上60℃以下であることが好ましい。ロウ成分の融点が,35℃以上55℃以下であることがさらに好ましく,35℃以上50℃以下であってもよい。固形脂及び液状油の種類,配合比を調整することで,ロウ成分3の融点を調整できる。たとえば,融点が50℃以上である高級脂肪酸を加えることで,ロウ成分の融点を高めることができる。上記のような融点を有するためには,ロウ成分3が,固形脂を40重量%以上含み,液状油を15重量%以上40重量%以下含むものが好ましい。固形脂とは,常温において固形状態にある油脂を意味する。たとえば,融点が40℃を超える油脂は固形脂である。ロウ成分のうち,固形脂の含有量は,50重量%以上が好ましく,60重量%以上であってもよい。
固形脂及び液状油として,人体に無害なものや,害が少ないものを適宜用いることができる。具体的な固形脂及び液状油の例は,特開2003−41087号公報(特許文献3)に開示されたものである。
固形脂の例は,植物性の脂,動物由来の脂,ロウ類,炭化水素油,高級脂肪酸,及び高級アルコールである。ロウ成分は,1種の固形脂を含んでも良い。また,ロウ成分は2種類以上の固形脂を含んでもよい。
植物性の固形脂の例は,シア脂,カカオ脂,マンゴ種子脂,及び植物性ロウ類である。植物性ロウ類の例は,カルバナワックス,オゥリキュリー(Ouricury)ロウ,やしロウ,カンデリラロウ,甘蔗ロウ,綿ロウ,亜麻ロウ,オコチラロウ,ピサングロウ,及びエスパルトロウである。
動物由来の脂の例は,牛脂,羊脂,馬脂及び豚脂である。ロウ類の例は,上記した植物性ロウ類のほか,ミツロウ,ビーズワックスである。炭化水素油の例は,ワセリンやポリオレフィンである。高級脂肪酸の例は,パルミチン酸,ステアリン酸,ミリスチン酸,べへニン酸,ラウリン酸,ミリスチン酸,エイコサペンタン酸及びドコサヘキサ塩酸である。高級アルコールの例は,オクチルドデカノールである。
固形脂は,植物性の固形脂であることが好ましい。特に固形脂は,シア脂を含むものが好ましい。シア脂は,シアの木(Butyrospermum Parkii アカテツ科)の実からとれる脂肪分及びそれに含まれるエキスや含有物を意味する。シア脂は,バターのような性質を有する。このため,シア脂は,シアバターともよばれる。シア脂は,常温では固体であるが,40〜60℃程度と低い融点を有する。本発明のシア脂として,狭義のシア脂だけではなく,シアの木から抽出されるエキスやオイルその他のものを含んでいてもよい。
液状油は,常温において液体状態にある油脂を意味する。たとえば,融点が40℃以下の油脂は液状油である。液状油の例は,植物性油,動物性油,炭化水素油,高級脂肪酸,高級アルコール,シリコーン油,エステル,及びグリセリン類である。ロウ成分は,1種の液状油を含んでも良い。また,ロウ成分は2種類以上の液状油を含んでもよい。ロウ成分3は,液状油を15重量%以上40重量%以下含むものが好ましい。液状油の含有量は,20重量%以上30重量%以下でもよい。なお,ロウ成分が液状油を含有しなくてもよいし,ロウ成分が1重量%以上20重量%以下の液状油を含んでもよい。
植物性油の例は,パーム油,アーモンド油,ヤシ油,野菜油,カラパグアイアネンシス種子油,アボカド油,ツバキ油,タートル油,マカデミアナッツ油,トウモロコシ油,ゴマ油,パーシック油,小麦胚芽油,サザンカ油,ヒマシ油,アマニ油,サフラワー油,綿実油,エノ油,大豆油,落花生油,茶実油,カヤ油,コメヌカ油,ホホバ油,キョーニン油,オリーブ油,カロット油,グレープシード油,ナタネ油,ツバキ油,およびホホバ油である。
動物性油の例は,卵黄油及びミンク油である。炭化水素油の例は,流動パラフィン,スクワレン,及びスクワランである。高級脂肪酸の例は,オレイン酸,トール油,及びイソステアリン酸である。高級アルコールの例は,ラウリルアルコール,オレイルアルコール,イソステアリルアルコール,及びオクチルドデカノールである。シリコーン油の例は,メチルポリシロキサン,メチルフェニルポリシロキサン,メチルハイドロジェンポリシロキサン,及びデカメチルポリシロキサンである。エステルの例は,ミリスチン酸イソプロピル,パルミチン酸イソプロピル,ラウリン酸ヘキシル,オレイン酸オレイル,オレイン酸デシル,ミリスチン酸オクチルドデシル,ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル,フタル酸ジエチル,及びフタル酸ジブチルである。グリセリン類の例は,グリセリン,ジグリセリン,トリグリセリン,トリオクタン酸グリセリン,及びトリイソパルミチン酸グリセリンなどのグリセリンの1種又は2種以上があげられる。
液状油の中では,パーム油が好適である。ロウ成分がパーム油を含むことで,ロウ成分が溶解した際のオイルが滑らかとなり,延び易くなる。液状油として,パーム油と,パーム油以外の植物油を含むものを用いることが好ましい。
ロウ成分3は,増粘剤を2重量%以上15重量%以下含むものが好ましい。ロウ成分3が増粘剤を含むため,固形脂と液状油を用いて効果的に組成物を製造できる。増粘剤の例は,無水ケイ酸である。無水ケイ酸として,シリル化処理した無水ケイ酸が好ましい。
ロウ成分3は,さらに香料を含んでもよい。香料が蒸発するので,本発明のマッサージ用ロウソクは,アロマセラピー効果も発揮する。香料は,すでに知られている香料を適宜用いることができる。香料の例は,アンジェリカ,べンゾイン,オレガノ,オレンジ,カモミール,カユプテ,ガルバナム,クラリセージ,グレープフルーツ,サイプレス,サンダルウッド,シダーウッド,シトロネラ,シナモン,ジャスミン,ジュニパー,ジンジャー,スパイクラペンダー,スペアミント,セージ,ゼラニゥム,タイム,タンジェリン,ティートリー,ナツメグ,乳香,ネロリ,パイン,バジル,パチュリー,バーベナ,バラ,パルマローザ,フェンネル,プチグレン,ベチバー,ペパーミント,べルガモット,マージョラム,マンダリン,メリッサ,ユーカリ,ラバンジン,ラべンダー,レモン,レモングラス,ローズウッド,及びローズマリーである。ロウ成分は,香料を1種類のみ含んでもよい。また,ロウ成分は,香料を2種類以上含んでもよい。香料の含有量の例は,100ppm以上10重量%以下であり,300ppm以上1重量%以下であれば好ましい。
ロウ成分は,皮膚に対する栄養成分を含んでもよい。栄養成分として,トレハロースやビタミン類があげられる。トレハロースには保湿効果や損傷回復効果があるため,ロウ成分がトレハロースを含むものは好ましい。
芯4として,ロウソクに用いられる通常の芯を用いることができる。芯4は,ロウ成分3の中に挿入される部分と,ロウ成分3から飛び出している部分が存在するものが好ましい。ロウ成分3から飛び出している芯4の先端に火をつけることで,ロウ成分に熱を伝え,ロウ成分を溶かすことができる。芯は棒状のものがあげられる。芯が棒状の場合,芯の直径として1mm以上3mm以下があげられ,1.5mm以上2.5mm以下でもよい。
すでに知られたロウソクの製造方法を修正して用いることで,本発明のマッサージ用ロウソクを製造することができる。たとえば,まず,固形脂を加熱し液体にする。そして,液体油及びその他の成分を加え,攪拌する。これによりロウ成分を構成する組成物を得ることができる。ロウ成分用の組成物を液体の状態のまま,容器に充填する。その後,芯を立てる。液体のロウ成分を冷却すると,ロウ成分が固化する。このようにして,本発明のマッサージ用ロウソクを製造することができる。
本発明の第2の側面は,マッサージ用オイルを得る方法に関する。この方法は,基本的には,本発明のマッサージ用ロウソクを用いてオイルを得る方法である。この方法は,マッサージ用ロウソクを用意する工程と,芯に点火する工程と,芯に点火した火によってロウ成分を液化する工程を含む。これにより,適切な温度のマッサージ用オイルを得ることができる。ロウ成分を液化する工程において,ロウ成分が液化するとは,マッサージに用いることができる程度の量のロウ成分が液状になる状態を意味する。ロウ成分が液化するための時間は,ロウ成分の組成により変化する。ロウ成分が液化するための時間の例は,1秒以上1分以下であり,5秒以上30秒以下が好ましい。
芯に着火すると,その炎の熱で,芯の下方にあるロウ成分が融解する。このロウソクは,通常のロウソクと比べて融点が低いため,融解したオイルがロウ成分の上部に溜まる。
液状化オイルを得る方法として湯せん(湯浴)を用いてワックスを溶解する方法が考えられる。しかし,湯せんを用いてワックスを間接的に加熱した場合,ワックスが液状化して得られるオイルはさめやすい。このため,湯せんを用いた場合は適温温度を長時間維持できないので,トリートメント効果を十分に得ることはできない。
一方,本発明のロウソクを用いる方法は,芯を点火してロウソクを液状にする。この用にして得られたオイルは,マッサージに適切な温度である38℃以上42℃以下を長時間維持できる。このロウソクを用いる方法では,マッサージにまさに最適な量だけロウソクがオイル化するため,必要以上にロウソクを消費しない。さらに,オイルの温度が適温なので,エッセンシャルオイルが揮発する事態を最小限に防止できる。また,加熱される部分がロウソク全体ではないので,加温による成分の劣化(たとえば酸化)を最小限に抑えることができる。そして,適温の状態ではオイルがスムーズに伸びるため施術者が施術しやすくなり,施術効率を向上させることができる。さらに,適温状態のオイルを用いることで,オイルに含まれる成分やエッセンシャルオイルの浸透性を高めることができる。これにより,これらの有効成分を迅速に血中に吸収させることができ,有効成分を効果的に活用することができる。また,マッサージを受ける者に心地よい温度による快適感を与えることができるとともに,有効成分が迅速かつ効果的に性能を発揮することで,マッサージ効果を高めることができる。
本発明の第3の側面は,本発明のマッサージ用オイルを用いた美容のためのマッサージ方法に関する。この方法は,本発明のマッサージ用ロウソクを液化させ,液状オイルを得る工程と;液状オイルを用いてマッサージを行う工程を含む。
このマッサージ方法は,新規な形態のマッサージ用ロウソクを用いるため,期待感や高級感が高まる。さらに,炎が視覚効果をもたらし,マッサージを受けるものがよりリラックスする。ロウ成分に香料が含まれている場合は,アロマセラピーの効果をも与えることができる。
マッサージを行う工程では,マッサージ用オイルを被施術者の皮膚に直接垂らしてもよい。また,マッサージ用オイルを施術者の手に垂らし,それを用いてもよい。オイルの温度は,基本的にはロウ成分の融点である。ロウ成分が全て融解する前には,融点以上にならない。マッサージ用オイルは,火傷をしない温度であり,かつマッサージを受ける者が暖かいと感じる温度であることが好ましい。具体的なマッサージ用オイルの温度は,35℃以上45℃以下であり,37℃以上42℃以下であることが好ましい。
マッサージを行う工程は,ランゲルラインに沿ってマッサージを行う工程を含むものが好ましい。ランゲルラインは,細胞分裂の過程により生じた細胞膜の跡である。また,ランゲルラインズの走行は,皮膚の真皮の網状層の線維質(コラーゲン線維)の走行とも同様である。このためランゲルラインに沿ってマッサージを行うことで,無理な力を皮膚に与える事態を防止できるので,皮膚(表皮・真皮)のシワの原因にもなりにくく,さらに網状層に密集している血管・リンパ管などの循環器系を促進することができる。また,温かいオイルにマスキングされたエッセンシャルオイルが全身に早く行き渡ることにより,きわめて高いマッサージ効果を与えることができる。
図2は,製造したマッサージ用ロウソクの図面代替写真である。容器は陶器製で,大きさは通常の水を飲むコップ程度であった。
表1に実施例や比較例における組成を示す。比較例として,通常のロウソク(高融点),および融点の低いものも製造した。無水ケイ酸として,シリル化処理したものを用いた。
各実施例で使用したシア脂,及びパーム油以外の固形脂又は液状油(オイル又はファット)は,次の通りである。
実施例2:ヤシ油にアロエべラ葉エキスを混合したもの
実施例3:マンゴ種子脂
実施例4:水添(水素化)大豆油
実施例5:アーモンド油と水添野菜油との混合物
実施例6:カラパグアイアネンシス種子油
実施例7:カカオ脂
なお,上記の「オイル」には,固形脂も含む。これらの実施例,及び比較例には種々の香料を添加した。添加した香料の量は,数百ppmであった。
Figure 0005087675
表1中,温度融点以外の数値は,重量%を意味する。なお,比較例1として,市販のロウソクを用いた。このロウソクは,シア脂を含んでいない。比較例1のロウソクは,融点が82℃であった。この比較例1のロウソクを使用すると皮膚に触れたときに熱く火傷しそうであった。比較例1のロウソクは,マッサージには使えないと考えられる。
比較例2は,混合物の融点が低いため,固形化しなかった。すなわち,比較例2の組成を用いてもロウ成分を得ることはできなかった。
実施例1〜7のマッサージ用ロウソクは,適切な融点を有していた。このロウソクからマッサージ用オイルを得て,オイルを皮膚に塗布すると,オイルの延びがよく,マッサージしやすかった。
一方,実施例8のマッサージ用ロウソクは,オイルの延びがよくなかったが,マッサージ用に用いることはできた。
本発明は美容産業において好適に利用されうる。
図1は,本発明のマッサージ用ロウソクを示す概念図である。 図2は,製造したマッサージ用ロウソクの図面代替写真である。
符号の説明
1 マッサージ用ロウソク
2 容器
3 ロウ成分
4 芯
5 注ぎ口

Claims (9)

  1. 容器(2)と,
    前記容器(2)内に収容されたロウ成分(3)と,
    前記ロウ成分(3)に挿入された芯(4)と,を有する,
    マッサージ用ロウソクであって,
    前記ロウ成分(3)の融点は30℃以上60℃以下であり,
    前記ロウ成分(3)は,シア脂を40重量%以上含み,常温において液体状態にある植物性を15重量%以上40重量%以下含む,
    マッサージ用ロウソク。
  2. 前記容器(2)は,
    溶解したロウ成分を注ぐための注ぎ口(5)を有する,
    請求項1に記載のマッサージ用ロウソク。
  3. 前記ロウ成分(3)は,
    さらに,増粘剤を2重量%以上15重量%以下含む,
    請求項1に記載のマッサージ用ロウソク。
  4. 前記ロウ成分(3)は,シア脂を48重量%以上80重量%以下含み,無水ケイ酸を4重量%以上11重量%以下含む,
    請求項1に記載のマッサージ用ロウソク。
  5. 前記植物性油は,パーム油を含み,
    前記ロウ成分(3)は,
    前記パーム油を5重量%以上28重量%以下含む,
    請求項4に記載のマッサージ用ロウソク。
  6. 前記ロウ成分(3)は,
    さらに,パルミチン酸を1重量%以上10重量%以下含む,
    請求項5に記載のマッサージ用ロウソク。
  7. 前記ロウ成分(3)は,
    さらに,ステアリン酸を1重量%以上5重量%以下含む,
    請求項6に記載のマッサージ用ロウソク。
  8. 前記ロウ成分(3)は,
    さらに,1又は2以上のエッセンシャルオイルを含む,
    請求項1から7のいずれか1項に記載のマッサージ用ロウソク。
  9. 前記ロウ成分(3)の融点は40℃以上51℃以下である,
    請求項1に記載のマッサージ用ロウソク。
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