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JP5082518B2 - 電気光学装置および電子機器 - Google Patents

電気光学装置および電子機器 Download PDF

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JP5082518B2
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Description

この発明は、電気光学装置および電子機器に関するものである。
従来から、複数の画素がマトリクス状に配置され、前記複数の画素の各々に対応して薄膜トランジスタが設けられた基板を備えた電気光学装置が知られている。このような電気光学装置として、WSi(タングステンシリサイド)ターゲットを用いたスパッタリングにより形成されたWSiからなる遮光層上に、フォトリソグラフィにより遮光層のパターンに対応するマスクを形成した後、ケミカルドライエッチングを行うことによりテーパー状のWSi遮光層を形成したアクティブマトリクス駆動方式の液晶表示パネルが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
また、基板を不活性ガス雰囲気中で且つ所定温度でアニール後に、基板上に高融点金属シリサイドから形成された遮光層と、遮光層上に850℃以下のプロセスによりシリケートガラスから形成され、不活性ガス雰囲気中で且つ所定温度でアニールされた層間絶縁層と、層間絶縁層上に所定温度のプロセスにより形成された複数のスイッチング素子と、複数のスイッチング素子に対応して設けられた複数の画素電極を設けた液晶表示パネルが開示されている(例えば、特許文献2参照)。
上述の特許文献1では、熱膨張率の差などに起因した応力の発生を抑えつつ遮光層を形成することにより、TFT(薄膜トランジスタ)等のスイッチング素子の下側からの戻り光等の光に対する遮光性能が高く、スイッチング素子のスイッチング特性が高い液晶表示パネルを得ることができる。また、特許文献2では、薄膜トランジスタへのコンタミネーションや熱膨張率の差などに起因した応力の発生を低く抑えつつ、スイッチング素子の下側からの戻り光等の光に対する遮光性能が高く、スイッチング素子のスイッチング特性が高い液晶表示パネルを得ることができる。
特許第3374717号公報 特許第3674260号公報
しかしながら、上記従来の電気光学装置では、TFTの上層側および下層側に配置された遮光層によって入射光や戻り光をある程度遮蔽することができるが、基板上に設けられた層間絶縁層の境界面や配線層等によって反射された一部の光がTFTの上層側および下層側に配置された遮光層の間から入り込み、反射を繰り返してTFTのチャネル領域に到達してしまうという課題がある。TFTのチャネル領域に光が到達すると、光電効果によるリーク電流が発生してトランジスタ特性が劣化したり、素子不良による画像不良が生じたりするという問題がある。
そこで、この発明は、TFTのチャネル領域に光が到達することを防止して、トランジスタ特性が良好で、画像不良を防止することができる電気光学装置および電子機器を提供するものである。
上記の課題を解決するために、本発明の電気光学装置は、複数の画素がマトリクス状に配置され、前記複数の画素の各々に対応して薄膜トランジスタが設けられた基板を備えた電気光学装置であって、前記薄膜トランジスタの下層側に設けられた第一層間絶縁膜および前記薄膜トランジスタの上層側に設けられた第二層間絶縁膜を含み、前記薄膜トランジスタの周囲を覆うように前記複数の画素の間の領域に形成された第一誘電体層と、少なくとも前記第一誘電体層の下面を覆い前記薄膜トランジスタに平面的に重なるように形成された遮光層と、前記画素の光透過領域において前記第一誘電体層の側面に接するように形成され、前記第一誘電体層と屈折率の異なる第二誘電体層と、を有し、前記第一誘電体層と前記第二誘電体層の境界面が、前記遮光層上に位置していることを特徴とする。

このように構成することで、薄膜トランジスタの下層側から基板の垂線方向に沿って薄膜トランジスタの形成領域に入射しようとする光は遮光層によって遮断される。また、薄膜トランジスタの下層側から基板の垂線方向と交差するように角度を持って入射し、遮光層の上層側の薄膜トランジスタが形成された領域に入射しようとする光は、まず光透過領域に配置された第二誘電体層に入射して第二誘電体層を透過する。第二誘電体層を透過した光は、薄膜トランジスタの形成領域を含む遮光層上に形成された第一誘電体層と第二誘電体層との境界面に到達する。ここで、第二誘電体は第一誘電体と屈折率の異なる誘電体によって形成されているので、第一誘電体層と第二誘電体層との境界面に達した光は境界面によって反射される。
したがって、本発明によれば、光透過領域から入射し、薄膜トランジスタが形成された領域に基板の垂線方向と交差するように角度を持って入射しようとする光を、第一誘電体層と第二誘電体層の境界面によって反射させ、薄膜トランジスタのチャネル領域に光が到達することを防止できる。よって、電気光学装置のトランジスタ特性が劣化することを防止し、画像不良を防止することができる。
また、本発明の電気光学装置では、前記第一誘電体層の屈折率は前記第二誘電体層の屈折率よりも小さいことが望ましい。
このように構成することで、屈折率の大きい第二誘電体層に入射し、第二誘電体層を透過して屈折率の小さい第一誘電体層との境界面に達する光の入射角の範囲に応じて、各誘電体層の屈折率を調整することで、当該光を当該境界面によって全反射させることができる。したがって、薄膜トランジスタのチャネル領域に光が到達することをより効果的に防止できる。
また、本発明の電気光学装置では、少なくとも前記第一誘電体層上を覆い前記薄膜トランジスタと平面的に重なるように配線層が形成され、前記配線層下に前記境界面が位置していることが望ましい。
このように構成することで、配線層を薄膜トランジスタの上層側を覆う遮光層として機能させることができるだけでなく、薄膜トランジスタの形成領域に上層側から入射しようとする光が上述の境界面と配線層との隙間から薄膜トランジスタの形成領域を含む第一誘電体層に入射することを防止できる。したがって、薄膜トランジスタの形成領域に上層側から入射しようとする光をより効果的に遮蔽し、薄膜トランジスタのチャネル領域に光が到達することをより効果的に防止できる。
また、本発明の電気光学装置では、前記第一誘電体層は上層側の幅が下層側の幅よりも小さくなるように側面に斜面が形成されていてもよい。
このように構成することで、第一誘電体層と第二誘電体層との境界に形成される境界面も同様に傾斜した状態となる。これにより、薄膜トランジスタの形成領域の下層側から光透過領域に入射して薄膜トランジスタの形成領域に入射しようとする戻り光が、上述の境界面に、より大きい入射角で到達する。したがって、薄膜トランジスタの形成領域に入射しようとする戻り光を、上述の境界面によってより確実に反射させ、薄膜トランジスタのチャネル領域に光が到達することをより効果的に防止できる。
また、本発明の電気光学装置は、前記斜面が前記基板となす角の角度をθ、前記基板の上側から前記境界面に入射する入射光が前記基板の垂線となす角の角度をθ、前記第一誘電体層の屈折率をN1、前記第二誘電体層の屈折率をN2とした場合に下記式(I)を満たす関係が成立することを特徴とする。
N2>N1/sin(θ−θ)…(I)
このように構成することで、基板の上側から透過領域に入射して薄膜トランジスタの形成領域の上層側から薄膜トランジスタの形成領域に入射しようとする入射光が基板の垂線となす角の角度θの範囲に応じて、θ、N1、N2を最適化することができる。これにより、基板の垂線となす角の角度θが所定の範囲の入射光を上述の境界面によって全反射させ、薄膜トランジスタのチャネル領域に光が到達することをより効果的に防止できる。
また本発明の電気光学装置は、前記斜面が前記基板となす角の角度をθ、前記基板の下側から前記境界面に入射する戻り光が前記基板の垂線となす角の角度をθ、前記第一誘電体層の屈折率をN1、前記第二誘電体層の屈折率をN2とした場合に下記式(II)を満たす関係が成立することを特徴とする。
N2>N1/sin(θ+θ)…(II)
このように構成することで、基板の下側から透過領域に入射して薄膜トランジスタの形成領域の下層側から薄膜トランジスタの形成領域に入射しようとする戻り光が基板の垂線となす角の角度θの範囲に応じて、θ、N1、N2を最適化することができる。これにより、基板の垂線となす角の角度θが所定の範囲の戻り光を上述の境界面によって全反射させ、薄膜トランジスタのチャネル領域に光が到達することをより効果的に防止できる。また、上述の式(I)と式(II)を同時に満たすようにθ、N1、N2を最適化することで、入射光と戻り光の両者を全反射させることができ、薄膜トランジスタのチャネル領域に光が到達することをより効果的に防止できる。
また、本発明の電子機器は、上述の電気光学装置を備えたことを特徴とする。
このように、本発明の電子機器は、トランジスタ特性が良好で、画像不良を防止することができる電気光学装置を備えているので、応答性、信頼性に優れ、画像表示性能の良好な高性能の電子機器となる。
次に、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。尚、以下の図面においては、各構成をわかりやすくするために、実際の構造と各構造における縮尺や数等が異なっている。
<第一実施形態>
[液晶装置]
図1に示すように、アクティブマトリクス基板1の中央には画像表示領域2が形成されている。画像表示領域2の周縁部にはシール材3が配設され、このシール材3によりアクティブマトリクス基板1と対向基板4とが貼り合わされている。また、両基板1,4とシール材3とに囲まれる領域内には液晶層(不図示)が封止されている。シール材3の外側には、後述する走査線に走査信号を供給する走査線駆動回路5と、後述するデータ線に画像信号を供給するデータ線駆動回路6とが実装されている。アクティブマトリクス基板1の端部には外部回路に接続する複数の接続端子7が設けられており、この接続端子7には駆動回路5,6から延びる配線が接続されている。シール材3の四隅にはアクティブマトリクス基板1と対向基板4とを電気的に接続する基板間導通部8が設けられており、基板間導通部8も配線を介して接続端子7と電気的に接続されている。
液晶装置100の画像表示領域2には、図2に示すように、複数のデータ線21と、データ線21と交差する方向に延びる複数の走査線22とが形成されている。また、隣接する2本のデータ線21と隣接する2本の走査線22とに囲まれた矩形状の領域に対応して画素電極23が配置されている。画像表示領域2全体では画素電極23が平面視マトリクス状に配列されている。各画素電極23には、画素電極23への通電制御を行うためのスイッチング素子であるTFT30が接続されている。TFT30のソースにはデータ線21が接続されている。各データ線21には、前述したデータ線駆動回路6から画像信号S1、S2、…、Snが供給されるようになっている。
また、TFT30のゲートには走査線22が接続されている。走査線22には、前述した走査線駆動回路5から所定のタイミングでパルス的に走査信号G1、G2、…、Gmが供給される。一方、TFT30のドレインには画素電極23が接続されている。そして、走査線22から供給された走査信号G1、G2、…、GmによりTFT30を一定期間だけオンすることで、データ線21から供給された画像信号S1、S2、…、Snが、画素電極23を介して各画素の液晶に所定のタイミングで書き込まれるようになっている。
液晶に書き込まれた所定レベルの画像信号S1、S2、…、Snは、画素電極23と後述する共通電極との間に形成される液晶容量で一定期間保持される。なお、保持された画像信号S1、S2、…、Snがリークするのを防止するため、画素電極23と容量線24との間に蓄積容量25が液晶容量と並列に接続されている。
アクティブマトリクス基板1上には、図3に示すように、インジウム錫酸化物(Indium Tin Oxide;ITO)等の透明導電性材料からなる矩形状の画素電極23(破線23aによりその輪郭を示す)が、マトリクス状に配列形成されている。各画素電極23の縦横の境界に沿って、データ線21、走査線22及び容量線24が設けられている。本実施形態では、各画素電極23の形成領域に対応する矩形状の領域が画素の平面領域に対応しており、マトリクス状に配列された画素毎に表示動作が行われるようになっている。
TFT30は、ポリシリコン膜等からなる半導体層31を備えている。半導体層31のソース領域(後述)には、コンタクトホール32を介して、データ線21が接続されている。また、半導体層31のドレイン領域(後述)には、コンタクトホール33を介して、ドレイン電極35が接続されている。一方、半導体層31における走査線22との対向部分には、チャネル領域31cが形成されている。
液晶装置100は、図4に示すように、アクティブマトリクス基板1と、これに対向配置された対向基板4と、これらの間に挟持された液晶層9とを備えて構成されている。アクティブマトリクス基板1は、ガラスや石英等の透光性材料からなる基板本体10、及びその内側(液晶層側)に形成されたTFT30や画素電極23、さらにこれを覆う配向下地膜26及び無機配向膜27などを備えている。一方の対向基板4は、ガラスや石英等の透光性材料からなる基板本体40、およびその内側(液晶層側)に形成された共通電極41、さらにこれを覆う配向下地膜42、無機配向膜43などを備えている。
基板本体10の内面側(上層側)には、後述する第一遮光層11および第一層間絶縁層12が形成されている。第一層間絶縁層12は、例えば、SiO等の透明な第一誘電体によって形成されている。第一層間絶縁層12上には島状の半導体層31が形成されている。半導体層31における走査線22との対向部分にはチャネル領域31cが形成されており、チャネル領域31cの両側にソース領域およびドレイン領域が形成されている。TFT30はLDD(Lightly Doped Drain)構造を採用しており、ソース領域およびドレイン領域に、それぞれ不純物濃度が相対的に高い高濃度領域と、相対的に低い低濃度領域(LDD領域)とが形成されている。チャネル領域31c側から順に形成された低濃度ソース領域31dと高濃度ソース領域31eとがソース領域を構成し、チャネル領域31c側から順に形成された低濃度ドレイン領域31bと高濃度ドレイン領域31aとがドレイン領域を構成している。
半導体層31の表面にゲート絶縁膜34が形成されており、ゲート絶縁膜34上に走査線22が形成されている。走査線22のうちチャネル領域31cとの対向部分はTFT30のゲート電極を構成している。ゲート絶縁膜34及び走査線22を覆って第二層間絶縁層13が形成されている。第二層間絶縁層13は、第一層間絶縁層12と同様に、例えば、SiO等の透明な第一誘電体によって形成されている。これにより、TFT30は下層側および上層側を含む周囲がSiO等の透明な第一誘電体によって形成された第一層間絶縁層12および第二層間絶縁層13によって覆われた状態となっている。
また、TFT30の形成領域に対応する基板本体10の表面に、第一層間絶縁層12の下面を覆って第一遮光層11が形成されている。第一遮光層11は、アクティブマトリクス基板1の下側(液晶層9の反対側)からの光が、半導体層31のチャネル領域31c、低濃度ソース領域31dおよび低濃度ドレイン領域31bに入射して光電効果によるリーク電流が生じるのを防止するために、TFT30に平面的に重なるように形成されている。
基板本体10の表面には、第一層間絶縁層12および第二層間絶縁層13の側面に接するように第三層間絶縁層14が形成されている。第三層間絶縁層14は、例えば、SiON等の透明な第二誘電体によって形成されている。また、第一層間絶縁層12および第二層間絶縁層13を構成するSiO等の第一誘電体の屈折率と、第三層間絶縁層14を構成するSiON等の第二誘電体の屈折率とは異なっている。各誘電体の屈折率は、後述するように、アクティブマトリクス基板1に入射する入射光L、戻り光Lが基板本体10の垂線となす角の角度等に応じて調整される。本実施形態では、第一誘電体であるSiOの屈折率は、例えば、約1.45となるように調整されている。また、第二誘電体であるSiONの屈折率は、例えば、約1.54となるように調整されている。
第一誘電体からなる第一層間絶縁層12および第二層間絶縁層13と、第二誘電体からなる第三層間絶縁層14は、その境界面Bが第一遮光層11上に位置するように形成されている。また、第一層間絶縁層12および第二層間絶縁層13は、上層側の幅W1が下層側の幅W2よりも小さくなるように側面に斜面が形成されている。この斜面が基板本体10となす角θの角度は、後述するようにアクティブマトリクス基板1に入射する入射光L、戻り光Lが基板本体10の垂線となす角の角度等に応じて調整され、本実施形態では、例えば、約80°に形成されている
第二層間絶縁層13および第三層間絶縁層14上にはデータ線21が形成されている。データ線21は、例えば、金属等の導電性材料によって形成された配線層である。データ線21は少なくとも第一誘電体からなる第二層間絶縁層13上を覆うように形成されている。本実施形態では、データ線21の端部が第二誘電体層である第三層間絶縁層14上まで延長して形成され、データ線21の下に境界面Bが位置している。また、データ線21はTFT30のチャネル領域31cと平面的に重なるように形成されている。データ線21の一部は第二層間絶縁層13に貫設されたコンタクトホール32内に埋設されて高濃度ソース領域31eと電気的に接続されている。ドレイン電極35は、第二層間絶縁層13に貫設されたコンタクトホール33を介して半導体層31の高濃度ドレイン領域31aと電気的に接続されている。
また、図5に示すように、第一誘電体からなる第一層間絶縁層12および第二層間絶縁層13と、第二誘電体からなる第三層間絶縁層14の境界面Bが、第一遮光層11、基板本体10となす角の角度をθ、アクティブマトリクス基板1の上側(液晶層9側)から境界面Bに入射する入射光Lが基板本体10の垂線Pとなす角の角度をθ、第一層間絶縁層12および第二層間絶縁層13を構成する第一誘電体SiOの屈折率をN1、第三層間絶縁層14を構成する第二誘電体SiONの屈折率をN2とした場合に、下記式(I)を満たす関係が成立するように、各パラメータが設定されている。
N2>N1/sin(θ−θ)…(I)
また、図6に示すように、アクティブマトリクス基板1の下側(液晶層9の反対側)から境界面Bに入射する戻り光Lが基板本体10の垂線Pとなす角の角度をθとした場合に、下記式(II)を満たす関係が成立するように、上述した各パラメータが設定されている。
N2>N1/sin(θ+θ)…(II)
また、図4に示すように、第二層間絶縁層13、データ線21、及びドレイン電極35を覆って第四層間絶縁層15が形成されている。第四層間絶縁層15の表面に画素電極23が形成されており、画素電極23は第四層間絶縁層15を貫通してドレイン電極35に達する画素コンタクトホール36を介してドレイン電極35と電気的に接続されている。かかる構造により、画素電極23とTFT30とが電気的に接続されている。さらに、画素電極23を覆って、配向下地膜26が形成され、配向下地膜26上に無機配向膜27が形成されている。
無機配向膜27は、例えば、シリコン酸化物によって好適に構成されるが、シリコン酸化物に限らず、アルミニウム酸化物、亜鉛酸化物、マグネシウム酸化物、インジウム錫酸化物、あるいはシリコン窒化物、チタン窒化物などにより形成してもよい。後述する無機配向膜43についても同様である。
半導体層31を延設して第一蓄積容量電極31fが形成されている。また、ゲート絶縁膜34を延設して誘電体膜が形成されており、かかる領域のゲート絶縁膜34を介して第一蓄積容量電極31fと対向する位置に第二蓄積容量電極を構成する容量線24が配置されている。これにより、第一蓄積容量電極31fと容量線24とが平面的に重なる位置に前述の蓄積容量25が形成されている。
一方、対向基板4における基板本体40上には、第二遮光層44が形成されている。第二遮光層44は、対向基板4側からの光が半導体層31のチャネル領域31cや低濃度ソース領域31d、低濃度ドレイン領域31b等に入射するのを防止するものであり、平面視において半導体層31と重なる領域に設けられている。この第二遮光層44、第一遮光層11、データ線21、走査線22および容量線24の非形成領域で、画素電極23が形成された領域が、液晶装置100の光透過領域となっている。第二遮光層44を覆う対向基板4のほぼ全面にはITO等の透明導電材料からなる共通電極41が形成されている。そして、共通電極41を覆って配向下地膜42が形成され、配向下地膜42上に無機配向膜43が形成されている。
アクティブマトリクス基板1と対向基板4との間には、ネマチック液晶等からなる液晶層9が挟持されている。ネマチック液晶分子は、正の誘電率異方性を有するものであり、非選択電圧印加時には基板に沿って水平配向し、選択電圧印加時には電界方向に沿って垂直配向する。アクティブマトリクス基板1側の無機配向膜27による配向規制方向と、対向基板4側の無機配向膜43による配向規制方向とは、約90°ねじれた状態に設定されている。基板本体10、40のそれぞれの外側(液晶層9と反対側)には、偏光板16、45が互いの透過軸を直交させた状態(クロスニコル)で配置されている。従って、本実施形態の液晶装置100は、TNモードで動作し、捻れ配向した液晶の旋光性を利用した白表示と、電圧印加により垂直配向させた液晶の透過性を利用した黒表示との間で階調表示を行うものとなっている。
なお、本液晶装置100をプロジェクタのライトバルブとして用いる場合には、偏光板16、45については、サファイヤガラスや水晶等の高熱伝導率材料からなる支持基板上に装着して、液晶装置100から離間して配置することが望ましい。
次に、本実施形態の作用について説明する。
図4に示すように、画素の光透過領域から入射し、対向基板4、液晶層9を透過し、アクティブマトリクス基板1の第一遮光層11の上層側(液晶層9側)のTFT30が形成された領域に入射しようとする入射光Lは、光透過領域に配置された第三層間絶縁層14に入射して第三層間絶縁層14を透過する。第三層間絶縁層14を透過した入射光Lは、TFT30の形成領域を含む第一遮光層11上に形成された第一層間絶縁層12および第二層間絶縁層13と、第三層間絶縁層14との境界面Bに到達する。
このとき、第一層間絶縁層12および第二層間絶縁層13を構成する第一誘電体の屈折率N1が第三層間絶縁層14を構成する第二誘電体の屈折率N2よりも小さいので、図5に示すように、入射光Lが境界面Bに対して入射する入射角θの臨界角θminと屈折率N1および屈折率N2との間には、以下の式(III)を満たす関係が成立する。
θmin=sin−1(N1/N2)…(III)
また、入射角θと臨界角θminとの間に以下の式(IV)を満たす関係が成立すれば入射光Lは境界面Bによって全反射される。
θ>θmin…(IV)
また、入射角θ、入射光Lが基板本体10の垂線Pとなす角の角度θ、境界面Bが基板本体10となす角の角度θとの間には、以下の式(V)を満たす関係が成立する。
θ=θ−θ…(V)
以上の式(III)〜(V)により、上述の式(I)が導かれる。
上述の式(I)を用いることで、角度θの範囲に応じて、角度θ、屈折率N1、および屈折率N2の値を最適化することができる。入射光Lが基板本体10の垂線Pとなす角の角度θの範囲は、装置の構成等によって多少異なるが、例えば、±約9°の範囲となる。本実施形態では、この角度θに対応して、上述の式(I)を満たすように、各パラメータが設定されている。
すなわち、第三層間絶縁層14は屈折率N2が約1.54の第二誘電体SiONによって形成され、第一層間絶縁層12および第二層間絶縁層13は屈折率N1が約1.45の第一誘電体SiOによって形成されている。また、境界面Bが基板本体10となす角の角度θは約80°に形成されている。これにより、角度θが約9.6°以下の範囲の入射光Lを境界面Bによって全反射させることができるように構成されている。
したがって、TFT30が形成された領域に入射しようとする入射光Lを、第一層間絶縁層12および第二層間絶縁層13と第三層間絶縁層14との境界面Bによって全反射させ、TFT30のチャネル領域31cに入射光Lの一部が到達することを防止できる。
一方、図4に示すように、アクティブマトリクス基板1の下側(液晶層9の反対側)から入射し、第一遮光層11の上層側のTFT30が形成された領域に入射しようとする戻り光Lは、光透過領域の第三層間絶縁層14に入射して第三層間絶縁層14を透過し、境界面Bに到達する。
このとき、第一層間絶縁層12および第二層間絶縁層13を構成する第一誘電体の屈折率N1が第三層間絶縁層14を構成する第二誘電体の屈折率N2よりも小さいので、図6に示すように、戻り光Lが境界面Bに対して入射する入射角θ´の臨界角θ´minと屈折率N1,N2との間には、以下の式(VI)を満たす関係が成立する。
θ´min=sin−1(N1/N2)…(VI)
また、入射角θ´と臨界角θ´minとの間に以下の式(VII)を満たす関係が成立すれば戻り光Lは境界面Bによって全反射される。
θ´>θ´min…(VII)
また、入射角θ´、戻り光Lが基板本体10の垂線Pとなす角の角度θ、境界面Bが基板本体10となす角の角度θとの間には、以下の式(VII)を満たす関係が成立する。
θ´=180°−(θ+θ)…(VIII)
以上の式(VI)〜(VIII)により、上述の式(II)が導かれる。
上述の式(II)を用いることで、角度θの範囲に応じて、角度θ、屈折率N1、および屈折率N2の値を最適化することができる。戻り光Lが基板本体10の垂線Pとなす角の角度θの範囲は、装置の構成等によって多少異なるが、例えば、±約9°の範囲となる。本実施形態では、この角度θに対応して、上述の式(II)を満たすように、各パラメータが設定されている。
すなわち、第三層間絶縁層14は屈折率N2が約1.54の第二誘電体SiONによって形成され、第一層間絶縁層12および第二層間絶縁層13は屈折率N1が約1.45の第一誘電体SiOによって形成されている。また、境界面Bが基板本体10となす角の角度θは約80°に形成されている。これにより、角度θが約29.6°以下の範囲の戻り光Lを境界面Bによって全反射させることができるように構成されている。
したがって、TFT30が形成された領域に入射しようとする戻り光Lを、第一層間絶縁層12および第二層間絶縁層13と第三層間絶縁層14との境界面Bによって全反射させ、TFT30のチャネル領域31cに戻り光Lの一部が到達することを防止できる。
以上のように、境界面Bに対して、それぞれ所定の値の入射角θおよび入射角θ´を有する入射光Lおよび戻り光Lの両者に対して、上述の式(I)および式(II)を同時に満たすように角度θ、屈折率N1,N2が設定されているので、入射光Lと戻り光Lの両者を同時に全反射させることができ、TFT30のチャネル領域31cに入射光Lまたは戻り光Lの一部が到達することをより効果的に防止できる。
また、第一遮光層11は、図4に示すように、少なくとも第一層間絶縁層12の下面を覆い、端面が第三層間絶縁層14下に位置するように延長して設けられ、第一遮光層11上に境界面Bが位置するように形成されている。また、TFT30のチャネル領域31cに平面的に重なるように形成されている。
これにより、アクティブマトリクス基板1の下側(液晶層9の反対側)からTFT30の形成領域に入射しようとする戻り光Lが第一遮光層11によって遮蔽されると共に、境界面Bと第一遮光層11との間に隙間ができることを防止して、TFT30のチャネル領域31cに戻り光Lの一部が到達することを防止できる。
また、配線層であるデータ線21は、図4に示すように、少なくとも第二層間絶縁層13上を覆いTFT30と平面的に重なるように形成され、データ線21下に境界面Bが位置している。これにより、データ線21をTFT30の上層側(液晶層9側)を覆う遮光層として機能させることができるだけでなく、TFT30の形成領域に上層側から入射しようとする入射光Lが境界面Bとデータ線21との間からTFT30の形成領域を第二層間絶縁層13に入射することを防止できる。
したがって、TFT30の形成領域に上層側から入射しようとする入射光Lを、対向基板4の第二遮光層44に加えてデータ線21によって遮蔽し、TFT30のチャネル領域31cに入射光Lの一部が到達することをより効果的に防止できる。
また、図4に示すように、第一誘電体からなる第一層間絶縁層12および第二層間絶縁層13は上層側の幅W1が下層側の幅W2よりも小さくなるように側面に斜面が形成されているので、第一誘電体SiOと第二誘電体SiONとの境界面BもTFT30の形成領域の上層側から下層側に傾斜した状態となる。
これにより、TFT30の形成領域の下層側から光透過領域に入射してTFT30の形成領域に入射しようとする戻り光Lを、境界面Bが上述のように傾斜していない場合と比較して、境界面Bにより大きい入射角θ´で到達させることができる。したがって、TFT30の形成領域に入射しようとする戻り光Lを、上述の境界面Bによってより確実に反射させ、TFT30のチャネル領域31cに戻り光Lの一部が到達することをより効果的に防止できる。
以上説明したように、本実施形態によれば、光透過領域から入射し、TFT30が形成された領域に入射しようとする入射光Lおよび戻り光Lを、第一層間絶縁層12および第二層間絶縁層13と、第三層間絶縁層14との境界面Bによって全反射させ、TFT30のチャネル領域31cに入射光Lおよび戻り光Lの一部が到達することを防止できる。よって、液晶装置100のトランジスタ特性が劣化することを防止し、画像不良を防止することができる。
[液晶装置の製造方法]
次に、図7(a)〜図7(d)を用いて液晶装置100の製造方法を説明する。図7(a)〜図7(d)では第三層間絶縁層14の形成工程を中心に説明し、他の工程の説明は省略する。なお、第三層間絶縁層14の形成工程以外の工程については、公知のものを採用することができる。
図7(a)に示すように、基板本体10上に、第一遮光層11、第一層間絶縁層12を形成し、ドレイン電極35およびデータ線21を除いて上述のTFT30および蓄積容量25を形成する。次いで、ゲート絶縁膜34、走査線22および容量線24を覆って第二層間絶縁層13を形成する。そして、第一層間絶縁層12および第二層間絶縁層13にフォトリソグラフィ、エッチング等により光透過領域に対応した開口部Hを形成する。このとき、第一層間絶縁層12および第二層間絶縁層13は上層側(液晶層9側)の幅W1が下層側(液晶層9の反対側)の幅W2よりも小さくなるように側面が傾斜した状態に形成される。このとき、開口部Hの形成によって露出した第一層間絶縁層12および第二層間絶縁層13の側面は第一遮光層11上に位置し、第一遮光層11および基板本体10と角度θをなすように傾斜した状態で形成される。
次に、図7(b)に示すように、例えば、スパッタリング法等により、開口部Hに第二誘電体SiONを充填して第三層間絶縁層14を形成し、開口部Hによって露出した第一層間絶縁層12および第二層間絶縁層13の側面に第三層間絶縁層14が接するように形成する。これにより、第一層間絶縁層12および第二層間絶縁層13の側面が、第一層間絶縁層12および第二層間絶縁層13と、第三層間絶縁層14との境界面Bとなり、境界面Bが第一遮光層11上に位置し、基板本体10に対して角度θなすように傾斜した状態となる。また、第三層間絶縁層14は第二層間絶縁層13上の一部を含んで形成される。
次に、図7(c)に示すように、第二層間絶縁層13および第三層間絶縁層14の表面を、例えば、CMP(化学機械研磨)によって平坦化した後、フォトリソグラフィ、エッチング等により、第二層間絶縁層13を貫通し、それぞれ高濃度ドレイン領域31a、高濃度ソース領域31eに達するコンタクトホール32,33を形成する。次いで、スパッタリング法等により、コンタクトホール32,33に、例えば、金属材料等の導電材料を充填すると共に、第二層間絶縁層13および第三層間絶縁層14上に導電性材料層を形成する。そして、フォトリソグラフィ、エッチング等によって導電体材料層をパターニングしてデータ線21およびドレイン電極35を形成する。これにより、それぞれ高濃度ドレイン領域31aおよび高濃度ソース領域31eに電気的に接続されたドレイン電極35およびデータ線21が形成される。このとき、データ線21はTFT30のチャネル領域31cに平面的に重なり、データ線21下に境界面Bが位置するように形成する。
次に、図7(d)に示すように、第二層間絶縁層13、第三層間絶縁層14、データ線21およびドレイン電極を覆って第四層間絶縁層15を形成する。次いで、フォトリソグラフィ、エッチング等により第四層間絶縁層15を貫通しドレイン電極35に達するコンタクトホール36を形成する。次いで、スパッタリング法等により、第四層間絶縁層15上に、ITO等の透明導電材料層を形成すると共にコンタクトホール36に透明導電性材料充填し、コンタクトホール36を介してドレイン電極35に電気的に接続する。次いで、フォトリソグラフィ、エッチング等により第四層間絶縁層15上の透明導電性材料層をパターニングして画素電極23を形成する。
以上説明したように、本実施形態の製造方法によれば、第一遮光層11および第一層間絶縁層12と第三層間絶縁層14との境界面Bを、基板本体10および第一遮光層11に対して所定の角度θだけ傾斜させることができる。また、境界面Bを第一遮光層11上、およびデータ線21下に配置することができる。
[プロジェクタ]
次に、本発明の電子機器としてプロジェクタの一実施形態について、図8を用いて説明する。図8は、プロジェクタ800の要部を示す概略構成図である。このプロジェクタ800は、前述した実施形態に係る液晶装置100を光変調手段として備えたものである。
図8において、810は光源、813、814はダイクロイックミラー、815、816、817は反射ミラー、818は入射レンズ、819はリレーレンズ、820は出射レンズ、822、823、824は前述した実施形態に係る液晶装置100からなる光変調手段、825はクロスダイクロイックプリズム、826は投射レンズである。光源810は、メタルハライド等のランプ811とランプの光を反射するリフレクタ812とによって構成されている。
ダイクロイックミラー813は、光源810からの白色光に含まれる赤色光を透過させるとともに、青色光と緑色光とを反射する。透過した赤色光は反射ミラー817で反射されて、赤色光用光変調手段822に入射される。また、ダイクロイックミラー813で反射された緑色光は、ダイクロイックミラー814によって反射され、緑色光用光変調手段823に入射される。さらに、ダイクロイックミラー813で反射された青色光は、ダイクロイックミラー814を透過する。青色光に対しては、長い光路による光損失を防ぐため、入射レンズ818、リレーレンズ819および出射レンズ820を含むリレーレンズ系からなる導光手段821が設けられている。この導光手段821を介して、青色光が青色光用光変調手段824に入射される。
各光変調手段822、823、824により変調された3つの色光は、クロスダイクロイックプリズム825に入射する。このクロスダイクロイックプリズム825は4つの直角プリズムを貼り合わせたものであり、その界面には赤光を反射する誘電体多層膜と青光を反射する誘電体多層膜とがX字状に形成されている。これらの誘電体多層膜により3つの色光が合成されて、カラー画像を表す光が形成される。合成された光は、投射光学系である投射レンズ826によってスクリーン827上に投影され、画像が拡大されて表示される。
前述したプロジェクタ800は、上述した液晶装置を光変調手段として備えている。この液晶装置は、上述したようにトランジスタ特性が良好で、画像不良を防止することができるものとなっているので、このプロジェクタ800は応答性、信頼性に優れ、画像表示性能の良好な高性能のプロジェクタとなる。
なお、本発明の技術的範囲は、前述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、前述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。例えば、前記実施形態ではスイッチング素子としてTFTを備えた液晶装置を例にして説明したが、スイッチング素子として薄膜ダイオード(Thin Film Diode)等の二端子型素子を備えた液晶装置に本発明を適用することも可能である。また、前記実施形態では透過型液晶装置を例にして説明したが、反射型液晶装置に本発明を適用することも可能である。
また、前記実施形態ではTN(Twisted Nematic)モードで機能する液晶装置を例にして説明したが、VA(Vertical Alignment)モードで機能する液晶装置に本発明を適用することも可能である。また、実施形態では3板式の投射型表示装置(プロジェクタ)を例にして説明したが、単板式の投射型表示装置や直視型表示装置に本発明を適用することも可能である。
また、本発明の液晶装置を、プロジェクタ以外の電子機器に適用することも可能である。その具体例として、携帯電話を挙げることができる。この携帯電話は、前述した各実施形態またはその変形例に係る液晶装置を表示部に備えたものである。また、その他の電子機器としては、例えばICカード、ビデオカメラ、パーソナルコンピュータ、ヘッドマウントディスプレイ、さらに表示機能付きファックス装置、デジタルカメラのファインダ、携帯型TV、DSP装置、PDA、電子手帳、電光掲示盤、宣伝公告用ディスプレイ等が挙げられる。
本発明の実施形態における液晶装置の全体構成図である。 本発明の実施形態における液晶装置の等価回路図である。 本発明の実施形態における液晶装置の画素の詳細構成を示す図である。 図3のA−A’線に沿う断面構成図である。 図4の要部拡大図である。 図4の要部拡大図である。 本発明の実施形態における液晶装置の製造方法の説明図である。 本発明の実施形態におけるプロジェクタの概略構成図である。
符号の説明
10 基板本体(基板)、11 第一遮光層(遮光層)、12 第一層間絶縁層(第一誘電体層)、13 第二層間絶縁層(第一誘電体層)、14 第三層間絶縁層(第二誘電体層)、21 データ線(配線層)、30 TFT(薄膜トランジスタ)、100 液晶装置(電気光学装置)、800 プロジェクタ(電子機器)、B 境界面、L 戻り光、L 入射光、P 垂線、W1 幅(上層側の幅)、W2 幅(下層側の幅)、θ 角度、θ 角度、θ 角度

Claims (7)

  1. 複数の画素がマトリクス状に配置され、前記複数の画素の各々に対応して薄膜トランジスタが設けられた基板を備えた電気光学装置であって、
    前記薄膜トランジスタの下層側に設けられた第一層間絶縁膜および前記薄膜トランジスタの上層側に設けられた第二層間絶縁膜を含み、前記薄膜トランジスタの周囲を覆うように前記複数の画素の間の領域に形成された第一誘電体層と、
    少なくとも前記第一誘電体層の下面を覆い前記薄膜トランジスタに平面的に重なるように形成された遮光層と、
    前記画素の光透過領域において前記第一誘電体層の側面に接するように形成され、前記第一誘電体層と屈折率の異なる第二誘電体層と、を有し、
    前記第一誘電体層と前記第二誘電体層の境界面が、前記遮光層上に位置していることを特徴とする電気光学装置。
  2. 前記第一誘電体層の屈折率は前記第二誘電体層の屈折率よりも小さいことを特徴とする請求項1記載の電気光学装置。
  3. 少なくとも前記第一誘電体層上を覆い前記薄膜トランジスタと平面的に重なるように配線層が形成され、前記配線層下に前記境界面が位置していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電気光学装置。
  4. 前記第一誘電体層は上層側の幅が下層側の幅よりも小さくなるように側面に斜面が形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の電気光学装置。
  5. 前記斜面が前記基板となす角の角度をθ、前記基板の上側から前記境界面に入射する入射光が前記基板の垂線となす角の角度をθ、前記第一誘電体層の屈折率をN1、前記第二誘電体層の屈折率をN2とした場合に下記式(I)を満たす関係が成立することを特徴とする請求項4記載の電気光学装置。
    N2>N1/sin(θ−θ)…(I)
  6. 前記斜面が前記基板となす角の角度をθ、前記基板の下側から前記境界面に入射する戻り光が前記基板の垂線となす角の角度をθ、前記第一誘電体層の屈折率をN1、前記第二誘電体層の屈折率をN2とした場合に下記式(II)を満たす関係が成立することを特徴とする請求項4または請求項5に記載の電気光学装置。
    N2>N1/sin(θ+θ)…(II)
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の電気光学装置を備えたことを特徴とする電子機器。
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