JP5075718B2 - 液晶表示装置 - Google Patents
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Description
画素電極と共通電極のうち液晶層に近接する方の平面構造は連結部を片側のみに備えた櫛歯状であり、ドメインの成長を抑制するための先端部構造を有し、
先端部構造は、画素中央における櫛歯状構造に対してスリット方向が傾斜した構造であり、
前記櫛歯状構造のスリット幅は前記電極幅よりも広く、前記櫛歯状構造の幅とスリットの幅の和が3μm以上、8.5μm以下で、前記櫛歯状構造の幅をスリットの幅と櫛歯状構造の幅の和で割った値が0.3以上、0.45以下であり、
前記液晶層の配向は電極に近接する界面において櫛歯状構造の先端部から根元に向けて立ち上がるようなプレチルト角を有し、
前記液晶層のスプレー弾性定数をk11とすると、k11が10pN以上、15.5pN以下であることを特徴とする。
そこで、まず始めに、画素端部ドメインの発生原因の解明を試みた。前述のように、IPS方式において電圧印加時に生じる液晶配向変化は層内における回転であり、ドメイン内部ではこの回転方向が逆向きになる。フリンジ電界が液晶層に誘起する配向変化は、フリンジ電界の方向と電圧無印加時の液晶配向方向の関係によって決まる。電圧印加時に生じる液晶配向変化は誘電緩和によって生じるので、右回りと左回りとがある回転方向のうち、より小さな回転で液晶配向方向がフリンジ電界に平行になる方が選択される。
図3と図4に示した画素電極は櫛歯構造であり、これらに対応するスリット構造の画素電極を図5(a)、(b)に示す。スリット構造と櫛歯構造のいずれの場合も、画素端部ではフリンジ電界の方向が180度回転するので、液晶層に逆回転を与える部分が必ず存在する。
図3、4、5は、いずれも加工精度が充分に高い場合の理想的な画素電極であり、画素電極の端部に鋭角が現れている。
図8(b)は、図6に示したS5,S6断面における液晶配向状態であり、図8(a)は、これに対応する透過率分布である。太線で囲った部分が逆捩れ配向であり、画素電極に近接する液晶界面に現れている。このように逆ねじれの液晶配向は、画素電極に近接する液晶界面には常に存在するものと思われる。しかし、周囲の正常配向部からの規制力が強ければこれ以上成長しない。この時の透過率分布は図8(a)に示したように、明確な極小点を示さない。逆捩れ配向が現れている部分と透過率分布の関連に着目しても逆捩れ配向の分布に関連した透過率分布は見られず、ドメインとして観察されない。
図9(b)は、図7に示したS7,S8断面における液晶配向状態であり、図9(a)は、これに対応する透過率分布である。太線で囲った逆捩れ配向は、液晶層の厚さ方向全体に及ぶ範囲に成長しており、液晶層面内においても図8(b)に比較して広い領域に分布する。また、透過率分布にも逆捩れ配向の分布に関連した明確な極小点が現れている。すなわち、逆捩れ配向と正常配向部の境界は液晶配向変化が小さく、電圧無印加時とほぼ同じ配向状態である。この部分において透過率が極小になっており、これが暗線になりドメインとして観察される。このように画素電極の端部の鋭角が消失すると、画素電極において液晶層に逆回転を与える部分が拡大するため、逆捩れ配向が成長しやすく、ドメインがより出現しやすくなる傾向にある。即ち、設計時に想定した画素電極よりも、実際に形成される画素電極の方がドメインがより出現しやすいことになる。
なお、本明細書では液晶層の配向状態を示すのに円筒型の模型と釘型の模型の両方を用いているが、特に平面図においてチルト角を明記する場合に後者を用いることにした。
図10(a)は、画素電極と連結部端ドメインの分布状態を示しており、連結部端ドメインは、近接する画素電極とスリットの中央部を連結するように、横に倒したU字型に分布する。
図10(b)は、配向方向の方位角分布に注目して連結部端ドメイン内と正常部の配向状態を示した図であり、液晶層内においてフリンジ電界が最も強い層平面における液晶配向状態を示している。
図10(b)において電圧無印加時の液晶配向方向は、水平方向なので、連結部端ドメインの内部では正常部とは逆の捩れ配向が生じていることがわかる。
ドメイン内部には、チルト角が正の部分と負の部分があり、両者の境界(チルト角=0度)で回転角が最大になっていることを見出した。また、チルト角が正の部分と負の部分の面積は等しくなく、図10(d)では正の部分の面積がより大きいく、図9(b)では負の部分が大きいことを見出した。連結部が左側にある場合について同様の計算を行ったところ、図10(c)に示したように負の部分の面積がより大きいことを見出した。
以上をまとめると、ドメイン内部におけるチルト角分布には偏りがあり、連結部が左側にある場合と右側にある場合では、優勢なチルト角成分が逆である。
図11は、連結部端が左端にある画素電極の2ピッチ分の連結部を示しており、図11(a)、(b)、(c)は、それぞれスリット幅が画素電極幅より広い場合、両者が等しい場合、画素電極幅がスリット幅より広い場合である。
連結部端ドメインは、互いに近接する画素電極の中央部からスリットの中央部に渡って分布し、正負のチルト角領域の境界は画素電極とスリットの境界に位置する。そのため、電極幅とスリット幅が同一でなければ、図11(a)、(c)に示したように連結部端ドメイン内部にチルト角分布の偏りが生じる。また、電極幅とスリット幅が同一であれば、図11(b)に示したように連結部端ドメイン内部にチルト角分布の偏りが生じない。
まず始めに、液晶変形の相互作用について、図12に示したように考察した。液晶層の変形には捩れ変形とスプレー変形があるが、注目する液晶層の上下端面のチルト角が0度であれば捩れ変形とスプレー変形は互いに独立である。図12では捩れ変形が生じた場合の例として、捩れ角が180度の場合を示した。
図12(a)、(b)に示したように、注目する液晶層の上下端面のチルト角が0度であれば、捩れ角が0度であっても180度であっても、捩れ角によらずスプレー変形は生じない。ところがチルト角が0度でなければ、捩れ変形とスプレー変形が互いに関係しあう。液晶層の上下端面でチルト角が同じ符号であれば、図12(c)、(d)に示したように捩れ角が増大するにつれてスプレー変形が増大する。液晶層の上下端面でチルト角が逆符号であれば、図12(e)、(f)に示したように捩れ角が増大するにつれてスプレー変形が減少する。
この場合、注目する液晶層の上下端面は、それぞれフリンジ電界の最も強い部分と、電極に近接する液晶界面になる。特に、後者のチルト角はプレチルト角に相当する。電圧印加時には液晶層に捩れ変形とスプレー変形が同時に生じるが、通常k11は、k22より2倍以上大きいので、急峻なスプレー変形を緩和するように捩れ角に変化が生じる。
この時の捩れ角の変化の仕方は、プレチルト角の符号によって異なる。図13(c)に示した上下端面のチルト角が0度の場合を基準にすると、連結部端ドメイン内部のチルト角とプレチルト角が同符号の場合は、図13(a)、(e)に示したようにスプレー変形を緩和するために捩れ角が増大する。逆符号の場合には、図13(b)、(d)に示したように捩れ角が減少する。
しかし、実際には透過率向上のため電極幅とスリット幅の比率を不均一に設定するので、何れか一方が優勢になる。この内の一方は、プレチルト角の符号と逆符号になって伸長し、他方は順符号になって縮小するが、連結部端ドメイン全体の大きさはおよそ両者の足し合わせになる。そのため、連結部端ドメインの全体の大きさは優勢な成分により決定される。
以上の画素電極形状と液晶層チルト角の関係をまとめると、図1に示したようになる。図1は、図14(b)に相当し、即ち連結部が片側のみにある電極構造において、プレチルト角は画素電極の櫛歯先端から根元に向かって立上るように設定すれば、連結部端ドメインを抑制することができる。
なお、プレチルト角の符号は、暗表示時の視角特性を観察することにより評価可能である。第一の偏光板と第二の偏光板の吸収軸は法線方向から観察して直交するように配置しており、暗表示における透過率を低減している。ところが斜め方向から観察すると、T.Ishinabe、T.Miyashita、T.Uchda、Y.Fujimuraによる非特許文献Asia Display/IDW‘01 Proceedings 485頁〜488頁に記載されているように、二枚の偏光板の直交関係が変化するため透過率が増大する。特に、偏光板の吸収軸に対して45度を成す方位角方向において透過率増大が顕著である。すなわち、暗表示透過率の視角特性において、高透過率と低透過率の領域が方位角にして90度周期で分布することになる。
以上の施策により画素両端のドメインを抑制し、画素両端に連結部を有する画素構造のIPS−Pro方式液晶表示装置に比較して5%以上の透過率向上を実現し、これと同時にドメインが関係した残像現象を防止することができた。
〔比較例1〕
このように、連結部を両側に有する画素構造では、電極に近接する液晶層界面のプレチルト角の符号に応じて、一方のドメインが縮小すれば他方が拡大するという挙動を示す。このことは、実施例1でも説明したように、左端と右端のドメインにおいて優勢なチルト角成分が逆であることにより生じる。
〔比較例2〕
このことは、画素電極の幅とスリットの幅が同じだと、実施例1において図11(b)を用いて説明したように、ドメインの内部においてプラスのチルト角成分とマイナスのチルト角成分が同じ面積になり、プラスのチルト角成分によるドメインの拡大縮小効果がドメイン内で相殺するためである。
本実施例では、液晶層に平行な面内における配向分布に着目しており、連結部端ドメインが発生した際の配向分布を図10(c)、(d)に模式的に示している。
図10(c)、(d)は、平面図であり、フリンジ電界による配向変化を最も受けやすい電極近傍における配向分布を示す。ドメイン内の捩れ方向はこれを取り巻く正常配向部とは逆であり、画素端に平行な方向でこれを観察すると、逆配向部と正常配向部が繰り返し分布している。逆配向部と正常配向部の間は、ドメインであり、配向変化が生じていない。ドメインを中心にしてその上下の液晶配向を観察すれば、上下で逆向きに傾いた配向になっているので、逆配向部と正常配向部の間にはスプレー変形が生じている。
したがって、連結部端ドメインは、液晶材料の弾性定数の影響を受け易く、弾性定数により抑制可能である。具体的には、スプレー変形に関連する弾性定数はk11なので、k11を増大すれば連結部端ドメインが出現した状態の配向エネルギ−が増大し、連結部端ドメインが出現しにくくなるはずである。
IPS−Pro方式液晶表示装置の場合、電圧印加時に生じる配向変形は、主に捩れ変形なので、その透過率−電圧特性にはk22が主に関与する。k22が増大すれば、捩れ変形が生じにくくなるため、B−V特性が高電圧側にシフトする。最大透過率Tmaxを与える印加電圧値Vmaxよりも低電圧側における透過率に着目するならば、この時透過率が低減することになる。逆にk22が減少すれば捩れ変形が生じ易くなるためB−V特性が低電圧側にシフトし、透過率が増大する。これより、k22を一定にすればB−V特性のシフトもなく、透過率低減も生じない。
一方でk22の減少は、応答時間の増大を招くので、これを無闇に低減すべきではない。透過率のみならず応答時間も重要視すべき用途の場合には、リファレンスとする液晶材料とk22を一定にしながらk11を増大すべきであり、この場合にもk11/ k22は有効な指標となる。
本発明の目的は、ドメイン抑制によるIPS−Pro方式液晶表示装置の透過率向上なので、本発明による効果を評価する上では、B−V特性に関与して、かつドメイン抑制に関与しない因子は、全て等しいということが前提条件になるが、上記によりk22が概略等しいことを確認できる。
本発明では、画素電極の平面形状を櫛歯型にして、櫛歯先端のドメインをドメイン抑制構造で抑制し、連結部端ドメインは、液晶層のチルト角の符号で抑制している。チルト角の符号は、連結部端ドメインに対しては縮小する効果を与えるが、櫛歯先端のドメインに対しては拡大する効果を与える。
櫛歯先端のドメインは専らドメイン抑制構造で抑制するが、k11を増大して行くとある値においてこれを抑制しきれなくなり、櫛歯先端のドメインが成長することにより透過率が減少に転じると予想される。このように、k11を増大すればするほど透過率が向上するわけではなく、k11の値には透過率向上のために最適な範囲が存在するものと予想される。
それぞれの液晶材料について印加電圧4.5Vにおける透過率を測定したところ、図16に示したような結果が得られた。k11の値が13.5pNの時に印加電圧4.5Vにおける透過率は、極大になった。それ以上のk11では、透過率が減少し、k11の値が15.5pNの時には、10pNにおける値とほぼ同じ透過率が得られた。
図17中に連結部端ドメインの出願状況を○、△、×で表した。×は、U字を横向きにした形状のドメインが明確に観察された場合を示す。△は、U字を横向きにした形状は明確に観察されなかったものの、画素端においてこれが縮減したと思われる低透過率の部分が観察された場合を示す。○は、ドメインが全く観察されなかった場合である。
電極間絶縁膜の下層にある共通電極は完全に平坦ではなく、異物の混入等の原因により何らかの凹凸が存在する。そのため、電極間絶縁膜を薄くすれば、仮に凹凸の高さが一定であっても凹凸が電極間絶縁膜を貫通して共通電極と画素電極が短絡する可能性が増大する。そのため現状では電極間絶縁膜の厚さの下限は、約0.2μmになる。電極間絶縁膜の厚さが約0.2μmにおいて十分な透過率を得るために、櫛歯電極ピッチの下限は3μm程度と求められる。
図17に示すように、櫛歯電極ピッチが10μmの場合には配向角度に関わらず連結部端ドメインが出現するようになる。そのため、櫛歯電極ピッチはこれよりも小さい8.5μm以下にするべきである。
以上より、連結部端ドメインを抑制しながらIPS−Pro方式液晶表示装置の透過率を向上するためには、櫛歯電極ピッチに最適な範囲が存在し、3μm以上、8.5μm以下の範囲が最適である。
本実施例では、このうち後者について検討した。櫛歯電極の一ピッチを5μmに固定し、電極幅とスリット幅の比率を変えてB−V特性を計算した結果を図18に示す。なお、本実施例では、電極幅とスリット幅の比率を{電極幅/(電極幅+スリット幅)}で定義される電極幅比で表すことにする。
電極幅比が0.4の時にB−V特性が最も低電圧側にシフトし、かつ最大透過率を与える印加電圧の低電圧側の電圧における透過率、例えば4.5Vにおける透過率もまた最大になる。電極幅比がこれよりずれるとB−V特性は全体的に高電圧側にシフトし、これに伴い4.5Vにおける透過率も減少する。低電圧域での透過率に、例えば4Vでの透過率に着目すれば、電極幅比が0.4の時に最大になる。
また、図18のB−V特性を0.5Vmaxの電極幅比に直し図19(b)に示してある。ここで、0.5Vmaxは、各B−V特性の最大透過率の半分の値を与える印加電圧値である。図19(b)において、0.5Vmaxは電極幅比0.4にて最小になり、その周辺での変化は緩やかである。すなわち、図19(b)において、電極幅比0.4の近傍では、印加電圧4.5V程度の低電圧域で高透過率を与え、かつ電極幅比が揺らいでもB−V特性の変化は小さい。しかし、図19(b)において、電極幅比が0.4から大きくずれた場合には電極幅比が揺らいだ時のB−V特性の変化が大きくなる。
図20は、電極幅比が0.4の場合であり、櫛歯電極のピッチにして約2ピッチ分の断面を含む。図20(b)に示したように、配向変化の大きさは、スリット中央、櫛歯電極中央、スリット−櫛歯電極境界に依らず櫛歯電極の一ピッチ内において比較的一定である。これにより、図20(a)に示したように、透過率分布もまた櫛歯電極の一ピッチ内において比較的一定である。
以上のような理由から、配向角減少による透過率増大はこれまで5度程度が限界であり、配向角を5度よりも小さくすると連結部端ドメインが著しく拡大して透過率が低下した。極端な場合には、明表示などより高電圧を印加した際に連結部端ドメインが画素中央にまで伸長し、階調を切り替えた際などには、縮小するのに時間を要し、残像となって観察される場合もある。
例えば、プレチルト角を櫛歯先端から根元の方向に向かって立ち上るように設定し、k11/k22を約3に増大することにより、配向角を3度にしても連結部端ドメインの伸長を原因とする残像は観察されず、かつ配向角が5度の場合よりも透過率が向上した。
画素電極端部の鋭角消失を抑制したことにより、画素端部ドメインがより出やすい条件でもこれを抑制することができた。透過率向上の施策はしばしば画素端部ドメインとトレ−ドオフの関係にあり、配向角低減がこれに相当する。連結端側ドメインの成長を抑制したことにより配向角の低減が可能になり、より高透過率を実現できた。
一画素内には、コンタクトホ−ル、TFT、走査配線などの不透明な構成要素が存在するが、この部分にこれらを配置することにより、無効領域を有効活用できる。
PE…………………画素電極
AD…………………配向方向
RD…………………配向処理方向
PL1………………第一の偏光板
PL2………………第二の偏光板
SU1………………第一の基板
SU2………………第二の基板
LL…………………平坦化層
CF…………………カラ−フィルタ
AL1………………第一の配向膜
AL2………………第二の配向膜
GL…………………走査配線
SE…………………ソ−ス配線
CE…………………共通電極
CH…………………コンタクトホ−ル
BM…………………ブラックマトリクス
PCIL……………電極間絶縁膜
CEIL……………共通電極絶縁膜
GIL………………走査配線絶縁膜
SL…………………信号配線
TFT………………アクティブ素子
RT…………………逆捩れ配向部
DO…………………連結部端ドメイン
DL…………………暗線
EF…………………電気力線
Claims (3)
- 第一の基板と、第二の基板と、前記第一の基板と第二の基板間に挟持された液晶層からなる液晶パネルを有し、液晶パネルはその上下に第一の偏光板と第二の偏光板を有し、液晶パネルは独立制御可能な複数の画素を有し、各画素は第二の基板の液晶層に近接する面上の表示部に一対の画素電極と共通電極を有し、画素電極と共通電極は電極間絶縁層を介して積層し、画素電極と共通電極のうち液晶層からより離れた方の平面構造はベタ平面状であり、液晶面内に平行な成分を主とする電界を印加して液晶層を駆動する液晶表示装置において,
画素電極と共通電極のうち液晶層に近接する方の平面構造は連結部を片側のみに備えた櫛歯状であり、ドメインの成長を抑制するための先端部構造を有し、
先端部構造は、画素中央における櫛歯状構造に対してスリット方向が傾斜した構造であり、
前記櫛歯状構造のスリット幅は前記電極幅よりも広く、前記櫛歯状構造の幅とスリットの幅の和が3μm以上、8.5μm以下で、前記櫛歯状構造の幅をスリットの幅と櫛歯状構造の幅の和で割った値が0.3以上、0.45以下であり、
前記液晶層の配向は電極に近接する界面において櫛歯状構造の先端部から根元に向けて立ち上がるようなプレチルト角を有し、
前記液晶層のスプレー弾性定数をk11とすると、k11が10pN以上、15.5pN以下である
ことを特徴とする液晶表示装置。 - 第一の基板と、第二の基板と、前記第一の基板と第二の基板間に挟持された液晶層からなる液晶パネルを有し、液晶パネルはその上下に第一の偏光板と第二の偏光板を有し、液晶パネルは独立制御可能な複数の画素を有し、各画素は第二の基板の液晶層に近接する面上の表示部に一対の画素電極と共通電極を有し、画素電極と共通電極は電極間絶縁層を介して積層し、画素電極と共通電極のうち液晶層からより離れた方の平面構造はベタ平面状であり、液晶面内に平行な成分を主とする電界を印加して液晶層を駆動する液晶表示装置において,
画素電極と共通電極のうち液晶層に近接する方の平面構造は連結部を片側のみに備えた櫛歯状であり、ドメインの成長を抑制するための先端部構造を有し、
先端部構造は、櫛歯状構造の先端部に三角形を付加した構造であり、
前記櫛歯状構造のスリット幅は前記電極幅よりも広く、前記櫛歯状構造の幅とスリットの幅の和が3μm以上、8.5μm以下で、前記櫛歯状構造の幅をスリットの幅と櫛歯状構造の幅の和で割った値が0.3以上、0.45以下であり、
前記液晶層の配向は電極に近接する界面において櫛歯状構造の先端部から根元に向けて立ち上がるようなプレチルト角を有し、
前記液晶層のスプレー弾性定数をk11とすると、k11が10pN以上、15.5pN以下である
ことを特徴とする液晶表示装置。 - 画素電極と共通電極のうち液晶層に近接する方は台形に内接する平面構造を有し、かつ台形の底辺側に連結部を備えた構造と、台形の頂辺側に連結部を備えた構造があり、前期二種類の構造が交互に配置された請求項1又は2に記載の液晶表示装置。
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