JP5061712B2 - 非接触icタグの製造方法 - Google Patents
非接触icタグの製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5061712B2 JP5061712B2 JP2007127623A JP2007127623A JP5061712B2 JP 5061712 B2 JP5061712 B2 JP 5061712B2 JP 2007127623 A JP2007127623 A JP 2007127623A JP 2007127623 A JP2007127623 A JP 2007127623A JP 5061712 B2 JP5061712 B2 JP 5061712B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tag
- contact
- antenna
- chip
- mhz
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Details Of Aerials (AREA)
Description
UHF帯ICタグは、電磁誘導方式の13.56MHz帯の非接触ICタグに比べて遠距離(3〜5メートル)からの一括読み取りが可能である。また、マイクロ波帯ICタグも1〜1.5メートルの距離の通信が可能であり、今後、それらの特徴を活かした用途での普及が見込まれている。
また、実質的に同一周波数が使用される場合であっても、より多くの情報量を必要とする特定の用途において、当該ICチップが搭載するメモリ量に不足がある場合などは別種のICチップを使用する必要がある場合もある。
特許文献2は、RFIDタグを記載し、RFIDタグ部は、本願のインターポーザに相当すると考えられる。しかし、当該RFIDタグ部は、異なるアンテナパターンに使用することを目的とするので、本願のように同一形状、特性のアンテナ素子に適用するのとは相違している。なお、ダイポールアンテナからなる移動体識別システムにおいて、アンテナの指向性を維持しつつ、インピーダンス調製を行う先行技術として特許文献3があるが、周波数調製方法は本願と相違している。
そこで、本発明では、より基材面積を小サイズにできるインターポーザを複数種類準備しておき、被着体の状況に応じて同一平面アンテナ素子に対して、適用できる最適のインターポーザを選択して使用することを企図するものである。
得られる非接触ICタグは、同一の平面アンテナ素子からなるので、周波数特性を変化させても指向特性を大きく変化させない特徴がある。
請求項2の製造方法では、同一特性の非接触タグ用ICチップとインピーダンス調製パターンからなるインターポーザを使用するので、ICチップが異なることによる使用上の制限を少なくすることができる。
図1は、非接触ICタグの平面アンテナ素子を示す平面図、図2は、本発明で使用するインターポーザの一例を示す図、図3は、1波長ループアンテナにインターポーザを装着した状態図、図4、図5は、アンテナ入力インピーダンスの周波数特性を示す図、図6は、ICタグのアンテナ利得を示す図、図7は、同リターンロスを示す図、である。
図8は、半波長ダイポールアンテナにインターポーザを装着した状態図、図9は、ICタグのアンテナ利得を示す図、図10は、同リターンロスを示す図、である。
1波長ループアンテナの場合は、図1(A)のように、ラベル基材10面に屈曲した凹凸形状からなるアンテナパターン2を形成する。アンテナラベル1aには、例えば、幅H1が40〜45mm、長さL1が70〜80mmのアンテナパターン2を納める大きさのプラスチック基材を使用する。アンテナパターン2の端部(給電部)には、インターポーザを装着する接続端部2a,2bが形成されている。アンテナパターン2の全長とインターポーザのICチップを含む線路の全長が、UHF帯による交信周波数の略1波長になるように形成されている。
ただし、上記各アンテナパターン2,3の形状は例示であり、所定の特性が得られれば、任意のパターンを使用できるものである。半波長ダイポールアンテナも一般的なライン形状や屈曲した形状のものであってよい。
インターポーザ4は、非接触ICタグ用ICチップ5とインピーダンス調製パターン(「整合回路」ともいう。)6とからなっている。ICチップ5は、データを保持する記憶領域と、送受信を制御する回路部からなるものである。線路7a,7bの両端には、アンテナパターン2,3に装着する接続端部4a,4bを備えている。インターポーザ4の線路7a,7bとインピーダンス調製パターン6はアンテナパターン同様、ラベル基材20面にラミネートした金属箔をフォトエッチングして製造することが多い。
ICチップ5とインピーダンス調製パターン6の形状や長さ等により、インターポーザ4の特性が変化するようにされている。
前記のように被着体により、1〜40MHz程度変化することを考慮すると、40MHz程度(1のICタグを中心として±20MHz)の変動は必要になり、日本と米国、またはヨーロッパとの仕向け先の違いを考慮すると、140MHz程度(1のICタグを中心として±70MHz)の範囲で変化できることも必要になる。
なお、UHF帯は日本国内では、上記帯域とされるが、米国では、902MHz〜928MHzとされ、ヨーロッパでは、865MHz〜868MHzとされている。従って、これらの帯域もUHF帯の所定周波数である。また、2種以上とは、2種であってもそれ以上の数であってももちろん構わない。
図3は、図1(A)の1波長ループアンテナ2の接続端部2a,2bに、インターポーザ4を装着した状態であって、図3(A)は、Aチップ用インターポーザ4Aを装着した状態のICタグ1A、図3(B)は、Bチップ用インターポーザ4Bを装着した状態のICタグ1Bである。アンテナパターン2の幅H1は42.0mm、長さL1は74.0mmとなった。アンテナの線路幅は、1mmである。アンテナラベル1aのラベル基材10には、厚み20μmのポリエチレンテレフタレート(PET)シートを使用し、金属箔には、厚み15μmのアルミニウム箔を使用した。インターポーザ4A,4Bにも同一材料の同一厚みのものを使用した。
なお、アンテナパターン2とインピーダンス調製パターン(整合回路)6の合計線路長はアンテナパターン2の折り曲げ部を含み約330mmとなった。
図3(B)のICタグ1BのBチップ5はUHF帯用非接触ICタグ用チップであり、最適なアンテナ入力インピーダンスは20+j200Ω(メーカー公称値)である。
なお、アンテナパターン2とインピーダンス調製パターン(整合回路)6の合計線路長はアンテナパターン2の折り曲げ部を含み約339mmとなった。インターポーザ4Bは、チップ5に接続している回路と、それを短絡している整合回路6との間隔および接続位置等の点で、インターポーザ4Aと相違している。
以上の結果からは、同一形状、同一特性の平面アンテナ素子に異なる種類のICチップを搭載した異なるインターポーザを装着して、実質的に、953MHzの同一周波数特性のICタグが製造可能なことがわかった。もちろん、所定周波数内で異なる周波数特性のICタグ1が得られることも明らかである。
図8は、半波長ダイポールアンテナ3にCチップ用インターポーザを装着した状態であって、図8(A)は、図1(B)の半波長ダイポールアンテナ3の接続端部3a,3bに、Cチップ用インターポーザ4Cを装着した状態のICタグ1C、図8(B)は、Cチップ用インターポーザ4Dを装着した状態のICタグ1D、である。
図8(図1(B)参照)において、アンテナパターン2の幅H2は20mm、長さL2は88mmとなった。アンテナラベル1aのラベル基材10には、厚み20μmのPETシートを使用し、金属箔には、厚み15μmのアルミニウム箔を使用した。インターポーザ4C,4Dにも同一材料の同一厚みのものを使用した。
図9のように、915MHz用に比べ865MHz用はより低い周波数に利得のピークがあることがわかる。利得が高いほどICタグとしての通信距離は大きくなるので、希望どおりの設計となっていることがわかる。
以上より、同一のアンテナ素子に対して同一特性のICチップを搭載しても、インターポーザのインピーダンス調製パターン6の形状を違えることにより異なる周波数に適合したICタグを製造可能なことがわかる。
図8のICタグ1C,1Dに使用したインターポーザ4Dは、チップに接続している回路と、それを短絡している整合回路との間隔および接続位置等の点で、インターポーザ4Cと相違している。上記の違いがICタグの特性には大きな影響を与えている。
1a,1b アンテナラベル
2,3 アンテナパターン、平面アンテナ素子
4 ラベル状インターポーザ
4a,4b 接続端部
5 ICチップ
6 インピーダンス調製パターン
7a,7b 線路
8 異方導電性接着剤
10 ラベル基材
20 ラベル基材
Claims (6)
- ベースフィルムに形成された同一形状、同一特性の平面アンテナ素子の給電部端子間に、異なる特性の非接触タグ用ICチップとインピーダンス調製パターンからなるインターポーザを装着して、UHF帯またはマイクロ波帯の所定周波数内で通信できる、2種以上の非接触ICタグを得る製造方法において、インピーダンス調整パターンとして、前記ICチップを接続する回路とその回路端間を短絡する回路からなるものを用いることを特徴とする非接触ICタグの製造方法。
- ベースフィルムに形成された同一形状、同一特性の平面アンテナ素子の給電部端子間に、同一特性の非接触タグ用ICチップと異なるインピーダンス調製パターンからなるインターポーザを装着して、UHF帯またはマイクロ波帯の所定周波数内で通信できる、2種以上の非接触ICタグを得る製造方法において、インピーダンス調整パターンとして、前記ICチップを接続する回路とその回路端間を短絡する回路からなるものを用いることを特徴とする非接触ICタグの製造方法。
- 平面アンテナ素子が1波長ループアンテナであることを特徴とする請求項1または請求項2記載の非接触ICタグの製造方法。
- 平面アンテナ素子が半波長ダイポールアンテナであることを特徴とする請求項1または請求項2記載の非接触ICタグの製造方法。
- 所定周波数が952MHz〜955MHzであることを特徴とする請求項1または請求項2記載の非接触ICタグの製造方法。
- 製造された非接触ICタグのアンテナ利得のピークが、前記所定周波数内にあることを特徴とする請求項1または請求項2記載の非接触ICタグの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007127623A JP5061712B2 (ja) | 2007-05-14 | 2007-05-14 | 非接触icタグの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007127623A JP5061712B2 (ja) | 2007-05-14 | 2007-05-14 | 非接触icタグの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008282301A JP2008282301A (ja) | 2008-11-20 |
JP5061712B2 true JP5061712B2 (ja) | 2012-10-31 |
Family
ID=40143048
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007127623A Active JP5061712B2 (ja) | 2007-05-14 | 2007-05-14 | 非接触icタグの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5061712B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101139317B1 (ko) * | 2009-06-16 | 2012-04-26 | 건국대학교 산학협력단 | 알에프아이디 태그 안테나 |
KR101855520B1 (ko) * | 2017-03-03 | 2018-05-04 | 주식회사 에프앤피 | 장거리에서 인식이 가능한 유에이치에프 알에프아이디 태그 안테나 |
KR101989830B1 (ko) * | 2017-09-04 | 2019-06-17 | 대구대학교 산학협력단 | 장거리에서 인식이 가능한 자동차 번호판용 유에이치에프 알에프아이디 태그 안테나 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007119304A1 (ja) * | 2006-04-14 | 2007-10-25 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | 無線icデバイス |
-
2007
- 2007-05-14 JP JP2007127623A patent/JP5061712B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2008282301A (ja) | 2008-11-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN1893183B (zh) | 天线及安装有天线的射频识别标签 | |
US7954722B2 (en) | IC tag and inlet for IC tag | |
US8668151B2 (en) | Wireless IC device | |
CN101142711B (zh) | 适用于金属的rfid标签及其rfid标签部 | |
US7518558B2 (en) | Wireless IC device | |
EP2330684B1 (en) | Rfid tag, rfid tag set and rfid system | |
US8493215B2 (en) | Communication antenna, RFID tag, non-contact communication device, and non-contact communication method | |
EP1862951A1 (en) | IC tag and inlet for IC tag | |
JP2009111950A (ja) | 非接触型icタグ及び非接触型icタグの製造方法 | |
CN103003828A (zh) | 非接触ic标签以及标牌 | |
US8537069B2 (en) | Radio frequency identification tag | |
EP3238142B1 (en) | Using reactive coupling of a printed rfid chip on a strap to allow the printed material to be over-laminated with a barrier film against oxygen and moisture ingress | |
US8322625B2 (en) | RFID tag for metallic materials | |
JP5061712B2 (ja) | 非接触icタグの製造方法 | |
JP6872266B2 (ja) | Rfタグ用アンテナ、rfタグおよびrfタグ用アンテナの製造方法 | |
JP4924379B2 (ja) | 非接触型icタグ及び非接触型icタグの製造方法 | |
JP6532004B2 (ja) | 非接触型データ受送信体 | |
KR101605191B1 (ko) | 이중 루프를 가지는 uhf 대역 다중 부착 알에프아이디 태그 | |
US8720789B2 (en) | Wireless IC device | |
EP4478543A1 (en) | Antenna pattern and rfid inlay | |
JP5098588B2 (ja) | 非接触型icタグ及び非接触型icタグの製造方法 | |
US11101567B2 (en) | Miniaturized planar inverted folded antenna (PIFA) for mountable UHF tags design | |
US7764240B2 (en) | Antenna configuration for RFID tags | |
US10977545B2 (en) | Radio frequency screw antenna and radio frequency screw tag | |
US8890749B2 (en) | Transceiver device |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100119 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120323 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120424 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120622 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120710 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120723 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5061712 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150817 Year of fee payment: 3 |