[go: up one dir, main page]

JP5051445B2 - 転がり軸受装置および主軸装置 - Google Patents

転がり軸受装置および主軸装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5051445B2
JP5051445B2 JP2007270061A JP2007270061A JP5051445B2 JP 5051445 B2 JP5051445 B2 JP 5051445B2 JP 2007270061 A JP2007270061 A JP 2007270061A JP 2007270061 A JP2007270061 A JP 2007270061A JP 5051445 B2 JP5051445 B2 JP 5051445B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rolling bearing
grease
divided
outer ring
grease reservoir
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007270061A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009097633A (ja
Inventor
茂 松永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JTEKT Corp
Original Assignee
JTEKT Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JTEKT Corp filed Critical JTEKT Corp
Priority to JP2007270061A priority Critical patent/JP5051445B2/ja
Publication of JP2009097633A publication Critical patent/JP2009097633A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5051445B2 publication Critical patent/JP5051445B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Rolling Contact Bearings (AREA)

Description

本発明は、グリース潤滑される転がり軸受装置と、それを備えた主軸装置に関する。
軸受組立時に封入されたグリースのみで潤滑する転がり軸受装置としては、特許文献1や特許文献2などのように多くの提案がなされている。これらの軸受装置では、軸受の長寿命化を図るために、軸受に隣接してグリースを補給する環状のグリース溜まり部が設けられている。
しかし、主軸を水平に配置する横型マシニングセンタなどの主軸装置では、環状グリース溜まり部は鉛直平面状(軸方向が水平)に配設されることになる。このため、グリース溜まり部へ封入された補給用のグリースは、主軸の稼働による振動や重力によってグリース溜まり部の下方へ移動し、さらにグリース溜まり部の下端から外部へ流出してしまい、予め封入したグリース量に対する十分な軸受寿命が得られない場合があった。また、グリースがグリース溜まり部の下方へ移動することにより、軸受に多量のグリースが流れ込んで過度なグリース供給による攪拌抵抗が発生するために、軸受の安定した潤滑状態が得られず、最悪の場合には軸受の焼き付きが発生するという問題もあった。
特開2005−221042号公報 特開2005−106245号公報
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、封入したグリースのグリース溜まり部下方からの流出を抑制し、予め封入したグリースの封入量に対する十分な軸受寿命を得ると共に、安定した潤滑状態を得ることができる転がり軸受装置とそれを備えた主軸装置とを提供することを課題とする。
(1)本発明の転がり軸受装置は、内輪、外輪、および該内外輪の軌道面に介在した複数の転動体を有し、前記内輪が回転側、前記外輪が固定側となり、軸方向が水平に配置された転がり軸受と、前記転がり軸受に軸方向に隣接して配置され、グリースが封入された環状のグリース溜まり部と該グリース溜まり部から前記外輪と前記内輪との径方向隙間に開口する開口部とを形成する環状のグリース溜まり形成部材と、を備える転がり軸受装置において、前記グリース溜まり形成部材は、前記環状のグリース溜まり部を周方向に区画した分割溜まり部を形成する複数の仕切部材を備え、それぞれの前記分割溜まり部は、それぞれの前記分割溜まり部から前記外輪と前記内輪との径方向隙間に対して開口する分割開口部を備え、鉛直下方側に位置する前記分割開口部の径方向隙間は、鉛直上方側に位置する前記分割開口部の径方向隙間より小さくなるように形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、環状のグリース溜まり部は仕切部材によって複数の円弧状の分割溜まり部に分割されるので、軸受へ供給される以外のグリースは、それぞれの分割溜まり部内での移動に留まる。このため、流出するとしても鉛直下方に区画された分割溜まり部内に封入されたグリースのみとなる。従って、グリースの外部への流出量を大幅に低減することができ、予め封入したグリース量に対する十分な軸受寿命を得ることができる。
上述したように、グリースは、それぞれの分割溜まり部内での移動に留まる。つまり、グリースが移動したとしても、それぞれの分割溜まり部の下方へ移動することになる。仕切部材が形成されていない従来のグリース溜まり部では、グリースが下端に集中するため、軸受へ一時的に多量のグリースが流れ込み、過度なグリース供給状態となっていた。これに対して、本発明によれば、少なくとも、それぞれの分割溜まり部の下端から、軸受空間へのグリースの補給が行われることになる。つまり、転がり軸受の周方向において、グリースが補給される位置を従来に比べて分散することができ、結果として、転がり軸受の安定した潤滑状態を得ることができる。
(2)それぞれの前記分割開口部は、それぞれの前記分割開口部において、鉛直上方側の当該分割開口部の径方向隙間より鉛直下方側の当該分割開口部の径方向隙間の方が小さくなるように形成されているとよい。
上述したように、それぞれの分割溜まり部に封入されているグリースは、それぞれの分割溜まり部において下方へ移動しようとする。そのため、仮に、開口部の径方向隙間が周方向において同一とした場合には、それぞれの分割溜まり部から開口部を介して軸受空間へ補給されるグリースの流出量は、分割溜まり部の下方側から補給されるグリース量が上方側から補給されるグリース量に比べて多くなってしまう。これに対して、本発明は、分割開口部における下側の径方向隙間が上側の径方向隙間より小さく形成することで、分割溜まり部から分割開口部を介して軸受空間へ補給されるグリース量の周方向における差を小さくすることができる。従って、転がり軸受の安定した潤滑状態を得ることができる。
また、このような本発明の転がり軸受装置において、前記開口部の径方向幅は、前記グリース溜まり部の径方向幅より小さく形成され、前記開口部は、前記グリース溜まり部の内周面より径方向外側に位置するとよい。
これにより、グリース溜まり部に封入されたグリースの、開口部から軸受空間(外輪と内輪との径方向隙間)への過度な補給を抑制できる。
特に、それぞれの前記分割開口部の径方向隙間は、鉛直上方側から鉛直下方側に向かって徐々に小さくなるように形成されているとよい。
これにより、分割溜まり部から分割開口部を介して軸受空間へ補給されるグリース量を、周方向において均等に近い状態とすることができる。
(3)そして、このような分割開口部の径方向隙間を鉛直上方側から鉛直下方側に向かって小さくなるようにするために、前記開口部の外周縁は、円形状からなり、前記開口部の内周縁は、前記外周縁の円形中心に対して鉛直下方側に偏芯した円形状からなるようにするとよい。
これにより、上記のような周方向におけるグリースの補給を均等に行うことができる。そして、開口部の外周縁と内周縁とを偏芯した円形状とすることで、開口部を容易に形成することができる。さらに、区画された下方の分割溜まり部からのグリースの流出をさらに抑制することができる。
(4)本発明の転がり軸受装置は、内輪、外輪、および該内外輪の軌道面に介在した複数の転動体を有し、前記内輪が回転側、前記外輪が固定側となり、軸方向が水平に配置された転がり軸受と、前記転がり軸受に軸方向に隣接して配置され、グリースが封入された環状のグリース溜まり部と前記グリース溜まり部から前記外輪と前記内輪との径方向隙間に開口する開口部とを形成する環状のグリース溜まり形成部材と、を備える転がり軸受装置において、前記グリース溜まり形成部材は、前記環状のグリース溜まり部を周方向に区画した分割溜まり部を形成する複数の仕切部材を備え、前記グリース溜まり部の最下部と前記分割溜まり部のそれぞれの下端は、周方向に等間隔に位置することを特徴とする
上述したように、それぞれの分割溜まり部において、グリースは、それぞれの分割溜まり部の下方へ移動しようとする。さらに、それぞれの分割溜まり部において、上方側より下方側の方が、軸受隙間へのグリースの補給量が多くなりやすい。そこで、本発明のように、グリース溜まり部の最下部と分割溜まり部のそれぞれの下端が周方向において等間隔に位置することで、転がり軸受の周方向において、グリースの補給量が多くなる位置が等間隔に位置することになる。これにより、転がり軸受のより安定した潤滑状態を得ることができる。
)本発明の主軸装置は、上記(1)〜()の何れかの転がり軸受装置を備えることを特徴とする。
これにより、予め封入したグリース量に対する十分な軸受寿命を有する主軸装置を得ることができる。
本発明の転がり軸受装置は、環状のグリース溜まり部が仕切部材によって複数の分割溜まり部に分割されているので、グリースの外部への流出量を大幅に低減することができる。従って、予め封入したグリース量に対する十分な軸受寿命を得ることができる。
また、本発明の主軸装置は、その軸受装置を長寿命化でき、また、グリース潤滑であるため、低コスト、低騒音、省エネルギ、省資源、環境面からも優れた主軸装置である。
(第1の実機形態)
本発明の転がり軸受装置の実施の形態について、例えば横型マシニングセンタの主軸装置に適用した場合を例に挙げて、図1〜図3を参照して説明する。図1は、主軸装置200の要部概要説明図である。図2は、第1の実施形態の転がり軸受装置100の上部断面模式図である。図3は、第1の実施形態の外輪間座取付部材23を嵌合した外輪間座22を示す正面図である。
図1に示すように、主軸装置200は、ハウジング32と、主軸31と、ハウジングと主軸との間に配置された転がり軸受装置33、34と、内輪固定ナット39と、外輪位置決め間座40と、外輪抑え蓋41と、外輪固定ナット42と、を備えている。
ハウジング32は、ほぼ円筒形状からなる。そして、このハウジング32は、ハウジング内筒32aとハウジング外筒32bとを嵌合させたものであり、その嵌合部には冷却のための通油溝43が設けられている。
主軸31は、モータ50の回転をホルダ45を介して刃具46に伝達するための略円筒状の部材である。この主軸31は、ハウジング32に収容されており、後述する転がり軸受装置33、34によりハウジング32に対して回転自在に支持されている。主軸31内の前方には、刃具46の固定されたホルダ45をクランプするクランプユニット47が収容されている。また、クランプユニット47を作動させるプッシュロッド48が設けられている。さらに主軸31の後方端部には、ロータスリーブ51を介してモータ50のロータ50aが固定されており、このモータ50により主軸31を回転駆動するようになっている。なお、52はステータである。
転がり軸受装置33、34は、ハウジング32と主軸31との径方向隙間部分に配置されており、ハウジング32に対して主軸31が回転可能となるように支持している。この転がり軸受装置33、34は、それぞれ、軸受が2個で1セットとしており、背面組み合わせとして配置している。この一対の転がり軸受装置33、34の内輪側は内輪位置決め間座37により位置決めされ、内輪固定ナット39により主軸31に締め付け固定されている。一方、外輪側は、外輪位置決め間座40と外輪抑え蓋41および外輪固定ナット42によりハウジング32内に位置決め固定されている。
以下、転がり軸受装置33、34について詳細に説明する。ただし、転がり軸受装置33、34のうち、1個の軸受を含む転がり軸受装置100の部分についてのみ説明する。
この転がり軸受装置100は、転がり軸受10と、転がり軸受10の幅面に隣接する内輪間座21、外輪間座22と、外輪間座22に嵌合される外輪間座取付部材23とで構成されている。
転がり軸受10は、内輪11と、外輪12と、および内外輪11、12の軌道面間に介在した複数の転動体13と、これら転動体を保持した保持器14を有している。この転がり軸受10はグリース封入のアンギュラ玉軸受であり、軸受背面側にはシールリング15が設けられており、軸受背面側からのグリース漏れが防止されようになっている。
転がり軸受10の正面側の幅面には、内輪11と外輪12に対応する内輪間座21と外輪間座22とが軸方向に隣接して配置されている。外輪間座22は、転がり軸受10の幅面に隣接する外周部22aとフランジ部22bを有する断面略L字の環状部材である。そして、この外輪間座22の外周部22aの内径面とフランジ部22bの背面に当接するように外輪間座取付部材23が嵌合されている。
外輪間座取付部材23は、外輪間座22の外周部22aの内径面とフランジ部22bの背面に当接する当接部23aと、外向きU字形の溝部24の溝底部23bと、転がり軸受10と外輪間座22との境界面に表出する立壁部23cとを有する環状の部材であり、外輪間座22の内径面と外輪間座取付部材23の溝底部23bの外周面とで挟まれる溝部24がグリース溜まり部となる(なお、図2で交差ハッチング部はグリースであり、溝部24の深さaが本発明における「グリース溜まり部の径方向幅」に相当する)。
立壁部23cの外径は外輪間座22の外周部22aの内径よりも小さく形成されており、立壁部23cの外径は外輪間座取付部材23の溝底部23bの外径より大きく形成されている。つまり、立壁部23cの外周面は、外輪間座22の外周部22aの内周面より径方向内側に位置し、且つ、外輪間座取付部材23の溝底部23bの外周面より径方向外側に位置する。立壁部23cの外径面と外輪間座22の内径面とで構成される円環状の隙間25は、グリース溜まり部24から転がり軸受10の軸受空間16内へグリースを補給する開口部である。つまり、外輪間座22と外輪間座取付部材23とにより、グリース溜まり部および開口部が形成されている。そして、開口部の径方向幅は、グリース溜まり部の径方向幅より小さく形成されている。すなわち、外輪間座22と外輪間座取付部材23とが、本発明における「グリース溜まり形成部材」に相当する。
図3に示すように、本実施形態では、グリース溜まり部を形成する環状の溝部24に、グリース溜まり部を周方向に区画する4個の仕切部材30が設けられている。なお、図3の破線で描いた円は溝底部23bの外径面(本発明における「グリース溜まり部の内周面」に相当する)を示している。図3では、仕切部材30を設けることでグリース溜まり部24は、4個の分割溜まり部、すなわち、上部領域24a、側部領域24b、24c、下部領域24dに区画されて、それぞれ分割開口部25a、25b、25c、25dが軸受空間16に開口している。
仕切部材30は、グリースが区画された隣り合う領域に移動することを防止するためのものであり、転がり軸受装置100の稼働中に所望の位置を維持できる程度に固定されていればよい。従って、仕切部材30の形状や材質には特に限定はなく、例えば、グリース溜まり部24と同形状の断面を有する樹脂ブロックを所望の位置へ嵌合するようにしてもよい。また、同形とした鋼板を溶接などで固定するようにしてもよいし、はじめから軸受装置と一体型に形成してもよい。
本実施の形態によれば、環状のグリース溜まり部は仕切部材30によって複数の円弧状の分割溜まり部に分割されるので、軸受に供給される以外のグリースは、その分割された分割溜まり部の領域内でしか移動できない。従って、グリースの外部への流出量を大幅に低減することができる。つまり転がり軸受10への補給に寄与するグリース量が増大するわけであり、予め封入したグリース量に対する十分な軸受寿命を得られるようになる。また、下部領域24dにおける転がり軸受10へのグリースの過剰供給を抑制することができ、グリースの攪拌抵抗に伴う発熱を低減することができる。
外輪間座取付部材23は、各分割溜まり部にグリースを封入した後に外輪間座22の外周部22aとフランジ部22bとで区画される空間部に嵌合して固定される。なお、図示していないが、グリースの漏れを防止するために、外輪間座22とこれに接する外輪12との隣接部の内径面にOリングなどの密封部品を設けるようにしてもよい。
(第2の実施形態)
第2の実施形態の転がり軸受装置101について、図4を参照して説明する。図4は、第2の実施形態の転がり軸受装置101を説明する図である。詳細には、図4(a)は、外輪間座取付部材23を嵌合した外輪間座22を示す正面図であり、図4(b)は、転がり軸受装置101のX−X断面を示す概略図である。なお、図2、3と同様の部分には同一の符号を付し、説明を省略する。
第2の実施形態の転がり軸受装置101は、図3(a)に示すように、上記第1の形態の転がり軸受装置100において、分割開口部の径方向隙間が鉛直上方側から鉛直下方側に向かって徐々に小さくなるように形成したものであり、具体的には、外輪間座取付部材23の立壁部23cの外径中心P(本発明における「開口部の内周縁の円形中心」に相当する)を外輪間座22の外径中心O(本発明における「開口部の外周縁の円形中心」に相当する)から鉛直下方側へ偏芯させて形成したものである。
このように立壁部23cの外径中心Pを偏芯させることで、それぞれの分割溜まり部24a〜24dから軸受空間16内へグリースを補給する分割開口部25a〜25dの大きさを、各分割溜まり部の鉛直上方側から鉛直下方側に向かって徐々に小さくなるように形成することができる。これにより、上記のような周方向におけるグリースの補給を均等に行うことができる。そして、開口部の外周縁と内周縁とを偏芯した円形状とすることで、開口部を容易に形成することができる。さらに、区画された下方の分割溜まり部24dからのグリースの流出をさらに抑制することができる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態の転がり軸受装置102について、図5を参照して説明する。図5は、第3の実施形態の転がり軸受装置102を説明する図である。
この転がり軸受装置102は、図3に示す第1の実施形態の転がり軸受装置100において、グリース溜まり部の最下部と分割溜まり部のそれぞれの下端が、周方向に等間隔に位置するように仕切部材30を配置したものである。すなわち、グリース溜まり部24の最下端部24Bを頂点とする正5角形の各頂点に対応する位置に仕切部材30a、30b、30c、30dを設けて、グリース溜まり部24を4個の分割溜まり部24e、24f、24g、24hに区画したものである。
このように構成したグリース溜まり部では、分割溜まり部24eに封入されたグリースは仕切部材30aと30bの上方近傍から多く補給される。また、側方の分割溜まり部24fと24gのグリースは、それぞれ、仕切部材30cと30dの上方近傍から多く補給され、グリース溜まり部の下方領域である分割溜まり部24hでは、グリースは最下端部24Bから多く補給される。
従って、転がり軸受装置102では、転がり軸受の周方向において、グリースの補給量が多くなる位置が等間隔に位置することになり、転がり軸受のより安定した潤滑状態を得ることができる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で変更してもよい。例えば、上記の実施形態では、仕切部材30を4箇所に設けグリース溜まり部を4個の分割溜まり部に区画したが、仕切部材30の設置個数や分割溜まり部の大きさは、転がり軸受の種類やグリース溜まり部24の径、あるいは封入するグリースの量などによって適宜に選択すればよい。少なくとも水平方向に2個の仕切部材を設けてグリース溜まり部24を上下の円弧領域(分割溜まり部)に区画すれば、本発明の効果を得ることができる。なお、さらに多数の仕切部材を設けてグリース溜まり部24を細分化してもよいことはいうまでもない。また、上記の実施形態では、転がり軸受10をアンギュラ玉軸受とした場合について説明したが、転がり軸受10は、深溝玉軸受や円筒ころ軸受、その他の転がり軸受一般のものを適用することができる。
本発明は、横型工作機械の主軸装置、例えば、マシニングセンタ、旋盤、フライス盤、研削盤などに適用して多大な効果を発揮する。
主軸装置の要部概要説明図である。 第1の実施形態の転がり軸受装置の上部断面模式図である。 第1の実施形態の外輪間座取付部材を嵌合した外輪間座を示す正面図である。 第2の実施形態の転がり軸受装置を説明する図である。(a)は外輪間座取付部材を嵌合した外輪間座を示す正面図である。(b)は、転がり軸受装置のX−X断面を示す概略図である。 第3の実施形態の転がり軸受装置を説明する図である。
符号の説明
10:転がり軸受 11:内輪 12:外輪 13:転動体 21:内輪間座
22:外輪間座(グリース溜まり形成部材)
23:外輪間座取付部材(グリース溜まり形成部材) 23c:立壁部
24:溝部(グリース溜まり部) 25:開口部(グリース補給部) 30:仕切部材
O:開口部の外周縁の円形中心 P:開口部の内周縁の円形中心 31:主軸
32:ハウジング 33、34、100、101、102:転がり軸受装置 200:主軸装置

Claims (5)

  1. 内輪、外輪、および該内外輪の軌道面に介在した複数の転動体を有し、前記内輪が回転側、前記外輪が固定側となり、軸方向が水平に配置された転がり軸受と、
    前記転がり軸受に軸方向に隣接して配置され、グリースが封入された環状のグリース溜まり部と前記グリース溜まり部から前記外輪と前記内輪との径方向隙間に開口する開口部とを形成する環状のグリース溜まり形成部材と、
    を備える転がり軸受装置において、
    前記グリース溜まり形成部材は、前記環状のグリース溜まり部を周方向に区画した分割溜まり部を形成する複数の仕切部材を備え
    それぞれの前記分割溜まり部は、それぞれの前記分割溜まり部から前記外輪と前記内輪との径方向隙間に対して開口する分割開口部を備え、
    鉛直下方側に位置する前記分割開口部の径方向隙間は、鉛直上方側に位置する前記分割開口部の径方向隙間より小さくなるように形成されていることを特徴とする転がり軸受装置。
  2. それぞれの前記分割開口部は、それぞれの前記分割開口部において、鉛直上方側の当該分割開口部の径方向隙間より鉛直下方側の当該分割開口部の径方向隙間の方が小さくなるように形成されている請求項1に記載の転がり軸受装置。
  3. 前記開口部の外周縁は、円形状からなり、
    前記開口部の内周縁は、前記外周縁の円形中心に対して鉛直下方側に偏芯した円形状からなる請求項1または2に記載の転がり軸受装置。
  4. 内輪、外輪、および該内外輪の軌道面に介在した複数の転動体を有し、前記内輪が回転側、前記外輪が固定側となり、軸方向が水平に配置された転がり軸受と、
    前記転がり軸受に軸方向に隣接して配置され、グリースが封入された環状のグリース溜まり部と前記グリース溜まり部から前記外輪と前記内輪との径方向隙間に開口する開口部とを形成する環状のグリース溜まり形成部材と、
    を備える転がり軸受装置において、
    前記グリース溜まり形成部材は、前記環状のグリース溜まり部を周方向に区画した分割溜まり部を形成する複数の仕切部材を備え、
    前記グリース溜まり部の最下部と前記分割溜まり部のそれぞれの下端は、周方向に等間隔に位置することを特徴とする転がり軸受装置。
  5. 請求項1〜の何れか一項に記載の転がり軸受装置を備えることを特徴とする主軸装置。
JP2007270061A 2007-10-17 2007-10-17 転がり軸受装置および主軸装置 Expired - Fee Related JP5051445B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007270061A JP5051445B2 (ja) 2007-10-17 2007-10-17 転がり軸受装置および主軸装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007270061A JP5051445B2 (ja) 2007-10-17 2007-10-17 転がり軸受装置および主軸装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009097633A JP2009097633A (ja) 2009-05-07
JP5051445B2 true JP5051445B2 (ja) 2012-10-17

Family

ID=40700822

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007270061A Expired - Fee Related JP5051445B2 (ja) 2007-10-17 2007-10-17 転がり軸受装置および主軸装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5051445B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11377432B2 (en) 2017-04-27 2022-07-05 Mexichem Fluor S.A.De C.V. Method for preparing a tetrafluoro-1,2-epoxypropane

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61148998A (ja) * 1984-12-24 1986-07-07 Pioneer Electronic Corp スピ−カ用振動板
JPS63186034A (ja) * 1987-01-27 1988-08-01 Toshiba Corp 軸受装置
JP2006234072A (ja) * 2005-02-25 2006-09-07 Ntn Corp 転がり軸受

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11377432B2 (en) 2017-04-27 2022-07-05 Mexichem Fluor S.A.De C.V. Method for preparing a tetrafluoro-1,2-epoxypropane
US11718597B2 (en) 2017-04-27 2023-08-08 Mexichem Fluor S.A.De C.V. Method for preparing a tetrafluoro-1,2-epoxypropane

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009097633A (ja) 2009-05-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2018181752A1 (ja) グリース補給用軸受間座、軸受組およびスピンドル装置
WO2018034245A1 (ja) 軸受装置、及び工作機械用主軸装置
EP1925832A1 (en) Rolling bearing, spindle support structure of main motor for railway vehicle, and bearing structure
KR20190028780A (ko) 볼 베어링, 주축 장치 및 공작 기계
JP5051445B2 (ja) 転がり軸受装置および主軸装置
JP2005106245A (ja) 潤滑機構付き軸受およびそれを用いた工作機械用スピンドル装置
JP5537251B2 (ja) 車両駆動用電動機の軸受装置
JP5789973B2 (ja) 円筒ころ軸受及び工作機械用主軸装置
JP5803099B2 (ja) 円筒ころ軸受及び工作機械用主軸装置
JP2005180629A (ja) 転がり軸受
JP2009162341A (ja) 転がり軸受
JP4256391B2 (ja) 転がり軸受
JP2012072861A (ja) スピンドル装置
WO2018034246A1 (ja) 玉軸受、及び工作機械用主軸装置
US10145419B2 (en) Bearing lubrication structure for rotation unit
JP2008032070A (ja) 玉軸受
JP2012071398A (ja) スピンドル装置
JP2010144889A (ja) グリース溜まり付き転がり軸受
JP2005299757A (ja) 転がり軸受
JP5049897B2 (ja) 回転機の軸受装置
JP2006022952A (ja) 転がり軸受の潤滑構造
JP2018169040A (ja) 軸受装置の冷却構造
JP2012132506A (ja) 円筒ころ軸受及び工作機械用主軸装置
JP2005098467A (ja) 軸受装置
JP2020012497A (ja) 転がり軸受装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100917

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111213

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111215

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120209

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120628

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120711

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5051445

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150803

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees