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JP5051264B2 - 電池電圧監視装置 - Google Patents

電池電圧監視装置 Download PDF

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JP5051264B2
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Description

本発明は、複数直列接続された電池セルのセル電圧を均等化する機能を備えた電池電圧監視装置に関する。
従来より、複数直列接続されてバッテリを構成する各蓄電素子の端子電圧を均等化する電圧均等化装置が、例えば特許文献1で提案されている。具体的に、特許文献1では、電圧均等化装置として、一方がスイッチを介してバッテリの負極に接続されて他方がバッテリの正極に接続された一次巻線と、各蓄電素子に対応した複数の二次巻線と、鉄心を利用したエネルギー蓄積部と、を有するトランスを備えた構成が提案されている。
この電圧均等化装置では、スイッチがオンされることでトランスの一次巻線に一次電流が流れ、バッテリの電荷がエネルギー蓄積部に引き抜かれる。また、スイッチがオフされることで、エネルギー蓄積部に蓄えられた電荷が二次巻線を介して各蓄電素子に振り分けられる。すなわち、トランスの一次巻線が共通とされている蓄電素子の範囲内で電荷移動が可能となり、隣の蓄電素子もしくは端の蓄電素子から端の蓄電素子に電荷を移動させることで各蓄電素子の均等化が可能になっている。そして、スイッチのオン/オフが繰り返されることにより、各蓄電素子の端子電圧が均等化されるようになっている。
特開2007−12407号公報
しかしながら、電気自動車(EV)のように多数個直列接続されたセル間では前記回路規模が大きくなる問題があった。また、回路規模を小さくするため、多数個直列接続されたセルを幾つかのグループに分けて低電圧化することで小型化が可能であるが、その場合、グループ間での電荷移動においては、スイッチの切り替えによるエネルギーロスや熱変換のロス(損失)等が複数回発生し、スイッチを切り替えて電荷移動を行うため、スイッチの切り替えによるエネルギーロスや熱変換のロス(損失)等が発生し、電荷移動の効率が下がってしまうという問題がある。このため、所定数の蓄電素子の範囲を越えて電荷を移動させる場合、すなわち遠く離れた蓄電素子に電荷を移動させる場合、スイッチの切り替えを何度も行う必要があるので、スイッチを切り替える度にロスが発生し、電荷を効率的に移動させることができない。
なお、上記ではトランス方式の電圧均等化装置について説明したが、チャージポンプ方式やフライバック方式で各蓄電素子の端子電圧の均等化を行う場合にも同様の問題が生じる。チャージポンプ方式の場合、所定数の蓄電素子の範囲内での電荷移動により各蓄電素子の端子電圧が均等化されるが、所定数の蓄電素子の範囲を越えて電荷移動させる場合にはスイッチの切り替えが何度も必要となるので、トランス方式と同様に電荷移動の効率が下がってしまう。また、フライバック方式の場合では、隣の蓄電素子に電荷を移動させて均等化を図る方式であるため、端の蓄電素子から端の蓄電素子に電荷を移動させようとすると、スイッチの切り替えの度に生じるロスによって電荷が端の蓄電素子に到達する前に消えてしまう。
本発明は上記点に鑑み、複数直列接続された電池セルにおいて、1個の電池セルから離れた電池セルに対して回路規模の増大を抑えかつ電荷を効率良く移動させることができる電池電圧監視装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、複数の電池セルのうちの1個の特定の電池セルから少なくとも2個以上隣の特定の電池セルにのみ、1個の特定の電池セルと2個以上隣の特定の電池セルとの間の電池セルを介さずに、電荷を直接移動させる電荷移動手段を備えていることを特徴とする。
これによると、隣の電池セルを介さずに電荷移動手段を介して少なくとも2個離れた電池セルに電荷を直接移動させるので、隣の電池セルを次々と介するときの電荷移動のロスは生じない。すなわち、2個以上隣の電池セルに対して隣の電池セルを介して電荷を移動させると2回以上の電荷移動が必要となるが、電荷移動手段を用いると1回の電荷移動で済む。また、電荷移動手段を追加するだけであるので、回路規模の増大を抑えることができる。したがって、1個の電池セルから2個以上隣の電池セルに対して電荷を効率良く移動させることができ、かつ、回路規模の増大を抑えることができる。
また、請求項に記載の発明では、直列接続された複数の電池セルが所定数毎にグループ化された複数のブロックが構成されている。また、1個の電池セルは複数のブロックの一方を構成し、2個以上隣の電池セルは複数のブロックの他方を構成している。
そして、電荷移動手段は、一方のブロックを構成する1個の特定の電池セルの電荷を他方のブロックを構成する2個以上隣の特定の電池セルに直接移動させ、一方のブロックと他方のブロックの間に他のブロックが介在する場合には、その介在する他のブロックを介さずに、一方のブロックを構成する1個の特定の電池セルの電荷を他方のブロックを構成する2個以上隣の特定の電池セルに直接移動させることを特徴とする。
これによると、隣同士の電池セルを介さずに、一方のブロックから他方のブロックに電荷を直接移動させることができる。このため、ブロックという所定数の電池セルの範囲を越えて電荷を効率良く移動させることができる。
請求項に記載の発明では、ブロック毎に設けられ、同じブロック内において隣同士の電池セル間で電荷を移動させることができる均等化手段を備えている。また、均等化手段および電荷移動手段をそれぞれ動作させて電荷を移動させることにより複数の電池セルのセル電圧を均等化する制御手段を備えている。
そして、制御手段は、複数の電池セルのセル電圧に基づいて、電荷移動の回数が最も少なくなるように均等化手段および電荷移動手段を動作させることを特徴とする。
これによると、電荷移動の回数に伴う均等化手段および電荷移動手段の放熱ロスが最小限に抑えられるので、最も効率良く電荷を移動させることができる。
請求項に記載の発明では、電荷移動手段は、電荷を移動させる状態と電荷を移動させない状態とを切り替える切替手段を備えていることを特徴とする。
これによると、電荷移動手段は常に電荷を移動させるのではなく、切替手段を切り替えることで電荷を効率良く移動させることができる。
請求項に記載の発明では、電荷移動手段は、複数の電池セルのうちの1個の特定の電池セルから5個以上隣の特定の電池セルに、1個の特定の電池セルと5個以上隣の特定の電池セルとの間の電池セルを介さずに、電荷を直接移動させることを特徴とする。
これにより、5個以上隣の電池セルに対して1回の電荷移動の効率で電荷を移動させることができる。すなわち、1個隣の電池セルに対しては1回の電荷移動を行うことになり、例えば90%の効率で電荷が移動して10%のロスが発生するが、5個隣の電池セルに対しては90%の効率の電荷移動を5回行わなければならず、59%の効率でしか電荷を移動できない。しかしながら、電荷移動手段により5個以上離れた電池セルに対して1回の90%の効率で電荷移動できるので、効率良く電荷移動を行うことができる。
本発明の第1実施形態に係る電池電圧監視装置を含んだ電池電圧監視システムの全体構成図である。 電池電圧監視装置の動作を説明するための図である。 本発明の第2実施形態に係る電池電圧監視装置を含んだ電池電圧監視システムの全体構成図である。 本発明の第3実施形態に係る電池電圧監視装置を含んだ電池電圧監視システムの全体構成図である。 本発明の第4実施形態に係る電池電圧監視装置を含んだ電池電圧監視システムの全体構成図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る電池電圧監視装置を含んだ電池電圧監視システムの全体構成図である。この図に示されるように、電池電圧監視システムは、組電池10と電池電圧監視装置20とを備えて構成されている。
組電池10は、最小単位である電池セル11が直列に複数接続されて構成されており、所定数の電池セル11毎(例えば4個)にグループ化されたブロック12の直列接続体である。電池セル11は例えば100個を超える数が直列に接続され、電池セル11として充電可能なリチウムイオン二次電池が用いられる。そして、組電池10はハイブリッド車等の電気自動車に搭載され、インバータやモータ等の負荷を駆動するための電源や電子機器の電源等に用いられる。つまり、電池電圧監視装置20は、ハイブリッド車等の電気自動車に適用される。なお、図1では複数のブロック12のうちの2つのブロック12のみを示している。
電池電圧監視装置20は、例えば、組電池10の残存容量検出機能、二次電池である電池セル11の過充電および過放電を検出する過充放電検出機能等を有する装置である。
組電池10の残存容量検出機能は、組電池10全体の残存容量(State of Charge;SOC)を検出する機能である。残存容量は、組電池10の電圧や組電池10に流れる電流から求められる。一方、過充放電検出機能は、電池セル11のセル電圧と所定の閾値とを比較することにより電池セル11のセル電圧の監視を行う機能である。電池セル11が二次電池の場合、電池電圧監視装置20は電池セル11の電圧が過充電を検出する閾値と過放電を検出する閾値との間つまり所定範囲にあるかを監視することとなる。
このような各機能を実現するため、電池電圧監視装置20は、複数の監視IC30と、電荷移動回路40と、マイクロコンピュータ50(以下、マイコン50という)と、を備えている。
監視IC30は、マイコン50の指令に従って、各電池セル11のセル電圧の検出、電池セル11に流れる電流の検出、各電池セル11のセル電圧の均等化等を行う回路であり、複数のブロック12にそれぞれ対応して設けられている。
そして、監視IC30は各電池セル11を監視するため、電池セル11の両極に接続された配線を介して各電池セル11に接続されている。この場合、各電池セル11はそれぞれ直列接続されているので、ブロック12のうち最も高電圧側の電池セル11の正極側と最も低電圧側の電池セル11の負極側とにそれぞれ接続された配線以外の配線については、一方の電池セル11の負極側に接続される配線と他方の電池セル11の正極側に接続される配線とが共通化されて1本の配線とされている。
監視IC30に内蔵されたセル電圧を検出するセル電圧検出回路は、各電池セル11毎に設けられている。すなわち、セル電圧検出回路は、各電池セル11に接続された各配線の間にそれぞれ設けられている。このセル電圧検出回路は、例えばコンパレータや差動増幅、A/Dコンバータを用いた回路により構成される。なお、従来のフライングキャパシタ式の電圧検出回路を採用しても良い。そして、セル電圧検出回路が検出したセル電圧のデータは、マイコン50に順次出力される。
また、監視IC30は、各電池セル11のセル電圧の均等化を行うための均等化回路31を電池セル11毎に備えている。この均等化回路31は、隣同士の電池セル11の間もしくはブロック12内で電荷を移動させる回路であり、スイッチ32と、スイッチ33と、コンデンサ34と、を備えて構成されている。このうち、スイッチ32およびスイッチ33は電池セル11毎に設けられている。
スイッチ32の一端は各電池セル11の正極側にそれぞれ接続され、スイッチ33の一端は各電池セル11の負極側にそれぞれ接続されている。各電池セル11の正極側に接続された各スイッチ32の他端は、コンデンサ34の一方の電極にそれぞれ接続され、各電池セル11の負極側に接続された各スイッチ33の他端はコンデンサ34の他方の電極にそれぞれ接続されている。つまり、コンデンサ34は各スイッチ32、33を介して各電池セル11に並列に接続されている。すなわち、本実施形態に係る均等化回路31は、スイッチ32、33の切り替えにより電圧を上昇させるいわゆるチャージポンプ方式の回路構成になっている。
これら各スイッチ32、33はマイコン50によってオン/オフ制御される。また、スイッチ32、33として例えばトランジスタ等の半導体スイッチが採用される。なお、コンデンサ34は監視IC30に外付けされている。
電荷移動回路40は、複数の電池セル11のうちの1個の電池セル11から5個以上隣の電池セル11に、1個の電池セル11と5個以上隣の電池セル11との間の電池セル11を介さずに、電荷を直接移動させる回路である。具体的に、電荷移動回路40は、一方のブロック12を構成する電池セル11の電荷を他方のブロック12を構成する電池セル11に直接移動させる。つまり、電荷移動回路40は、1個の電池セル11の電荷をブロック12という範囲を越えて移動させる。言い換えると、電荷移動回路40は、高容量の電池セル11から低容量の電池セル11へ、最も効率良く電荷を移動させるバイパス手段である。
このような電荷移動回路40は、一方のブロック12に対応したスイッチ41aおよびスイッチ41bと、他方のブロック12に対応したスイッチ41cおよびスイッチ41dと、コンデンサ41eと、を備えて構成されている。
一方のブロック12に対応したスイッチ41aの一端は、一方のブロック12を構成する電池セル11のうち最も高電圧側の電池セル11の正極側に接続されている。より具体的には、スイッチ41aの一端は、一方のブロック12を構成する電池セル11のうち最も高電圧側の電池セル11の正極側と当該電池セル11の正極側に接続されたスイッチ32との間に接続されている。また、一方のブロック12に対応したスイッチ41bの一端は、一方のブロック12を構成する電池セル11のうち最も高電圧側の電池セル11の負極側に接続されている。
他方のブロック12に対応したスイッチ41cの一端は、他方のブロック12を構成する電池セル11のうち最も高電圧側の電池セル11の正極側に接続されている。より具体的には、スイッチ41cの一端は、他方のブロック12を構成する電池セル11のうち最も高電圧側の電池セル11の正極側と当該電池セル11の正極側に接続されたスイッチ32との間に接続されている。また、他方のブロック12に対応したスイッチ41dの一端は、他方のブロック12を構成する電池セル11のうち最も高電圧側の電池セル11の負極側に接続されている。
そして、一方のブロック12に対応したスイッチ41aの他端および他方のブロック12に対応したスイッチ41dの他端は、コンデンサ41eの一方の電極にそれぞれ接続されている。また、一方のブロック12に対応したスイッチ41bの他端および他方のブロック12に対応したスイッチ41cの他端は、コンデンサ41eの他方の電極にそれぞれ接続されている。すなわち、電荷移動回路40についてもチャージポンプ方式の回路構成になっている。
各スイッチ41a〜41dは電荷を移動させる状態と電荷を移動させない状態とを切り替える手段であり、マイコン50によってオン/オフ制御される。また、各スイッチ41a〜41dとしては、例えばフォトMOSリレー等の光絶縁素子が採用される。なお、マイコン50が各スイッチ41a〜41dを直接制御する方式ではなく、マイコン50が監視IC30を介して各スイッチ41a〜41dを制御する方式でも良い。
なお、図1では、電荷移動回路40は2つのブロック12に接続されたものしか示されていないが、実際には各ブロック12のうちの1つの電池セル11に対して2つのスイッチを介してコンデンサ41eがそれぞれ接続されている。
マイコン50は、図示しないCPU、ROM、EEPROM、RAM等を備え、ROM等に記憶されたプログラムに従って上記各機能を実行する制御回路である。このようなマイコン50は、各監視IC30に対して指示信号を出力することにより、各監視IC30に各電池セル11のセル電圧の検出等の所望の処理を実行させる。そして、マイコン50は、各監視IC30からデータを取得し、残存容量SOCの演算(組電池状態監視)や過充放電判定等を行う。
具体的には、マイコン50は、各監視IC30の均等化回路31および電荷移動回路40をそれぞれ動作させて電荷を移動させることにより複数の電池セル11のセル電圧を均等化する処理を行う。このようにセル電圧の均等化を行う場合、マイコン50は、検出した各電池セル11のセル電圧に基づいて、電荷移動の回数が最も少なくなるように各監視IC30の均等化回路31および電荷移動回路40を動作させるようになっている。すなわち、マイコン50は、電荷移動の際のロスを演算し、最も効率が良い方法つまり電荷移動の回数がもっとも少ない経路を算出する機能を有している。
以上が、本実施形態に係る電池電圧監視装置20および電池電圧監視システムの全体構成である。
次に、電池電圧監視装置20における各電池セル11の均等化動作について、図2を参照して説明する。均等化処理は、例えば、マイコン50から均等化動作の開始を指示する指示信号が監視IC30に出力されることで開始される。
そして、監視IC30は、マイコン50から均等化動作の開始を指示する指示信号が入力されると、セル電圧検出回路にてブロック12を構成する各電池セル11のセル電圧を検出して各電池セル11間のセル電圧を検出する。
マイコン50は、監視IC30から取得したセル電圧のばらつきに基づいて、各電池セル11のうち放電が必要な高電圧となる電池セル11を決定する。そして、マイコン50は、監視IC30に対して均等化動作を行う旨を指示する指示信号を出力する。
そして、ブロック12内での電荷の移動は次のように行う。まず、当該ブロック12に対応した監視IC30は、マイコン50の指示信号により均等化回路31を動作させる。すなわち、監視IC30は当該ブロック12内でセル電圧が高い1つの電池セル11の両端に接続されたスイッチ32、33をオンし、その他のスイッチ32、33をオフする。これにより、当該1つの電池セル11の電荷が均等化回路31のコンデンサ34に引き抜かれて蓄積される。
続いて、監視IC30はセル電圧が低い電池セル11のスイッチ32、33をオンし、その他のスイッチ32、33がオフする。これにより、当該セル電圧が低い電池セル11にコンデンサ34の電荷が移動する。このように、1つのブロック12内では、均等化回路31のコンデンサ34を介してブロック12を構成する電池セル11のいずれかに電荷が割り振られる。このため、4個の電池セル11でブロック12が構成されている場合、隣の電池セル11、2つ隣の電池セル11、もしくは3つ隣の電池セル11に電荷を移動させてブロック12内で電池セル11の均等化を図ることができる。
また、ブロック12を越えた電荷の移動は次のように行う。まず、各電池セル11のセル電圧を検出したことにより、複数のブロック12のうち一方のブロック12内の1つの電池セル11のセル電圧が大きく、他方のブロック12内の1つの電池セル11のセル電圧が小さいとする。
具体的には、図2(a)に示されるように、低電圧側の一方のブロック12内のうち最も高電圧側の電池セル11から1つ低電圧側の電池セル11のセル電圧が大きいとする。図2(a)では、当該電池セル11の隣に「大」と記してある。また、高電圧側の他方のブロック12内のうち最も高電圧側の電池セル11から2つ低電圧側の電池セル11のセル電圧が小さいとする。図2(a)では、当該電池セル11の隣に「小」と記してある。このような2つの電池セル11間で電荷を移動させてセル電圧を均等化させる。
また、マイコン50は、電荷移動の回数が最も少なく済む経路を求める。すなわち、マイコン50は、どのような経路で電荷を移動させれば電荷移動の際の放熱ロスが最も小さくなるかを演算する。例えば、均等化回路31で各電池セル11間を順次電荷移動させたときの電荷の移動回数と電荷移動回路40を用いたときの電荷の移動回数とをそれぞれ算出すると共に比較し、移動回数が少ない経路を選択し、決定する。図2(a)に示される状況では3回の電荷移動が最も少ない回数である。
そして、上述のように、一方のブロック12に対応した監視IC30の均等化回路31を動作させることで、一方のブロック12内でセル電圧が大きい電池セル11の電荷をコンデンサ34に移動させる。次に、一方のブロック12において電荷移動回路40のスイッチ41a、41bが接続された均等化回路31のスイッチ32、33をオンすると共に電荷移動回路40のスイッチ41a、41bをオンする。これにより、均等化回路31のコンデンサ34に蓄積した電荷を電荷移動回路40のコンデンサ41eに移動させる。この動作により、図2(a)の(1)で示されるように、セル電圧が大きい電池セル11の電荷は1つ高電圧側の電池セル11(つまり最も高電圧側の電池セル11)に移動したことになる。この図2(a)の(1)の経路が1回の電荷移動を示している。
続いて、他方のブロック12において電荷移動回路40のスイッチ41c、41dが接続された均等化回路31のスイッチ32、33をオンすると共に電荷移動回路40のスイッチ41c、41dをオンする。これにより、電荷移動回路40のコンデンサ41eに蓄積した電荷を他方のブロック12に対応する監視IC30の均等化回路31のコンデンサ34に移動させる。この動作により、図2(a)の(2)で示されるように、一方のブロック12内において最も高電圧側の電池セル11の電荷が、他方のブロック12において最も高電圧側の電池セル11に移動したことになる。
この後、上述のように、他方のブロック12に対応した監視IC30の均等化回路31を動作させることで他方のブロック12内で最も高電圧側の電池セル11から3つ低電圧側の電池セル11に対応するスイッチ32、33をオンする。これにより、他方のブロック12に対応した均等化回路31のコンデンサ34に蓄積した電荷をセル電圧が小さい電池セル11に移動させる。この動作により、図2(a)の(3)で示されるように、他方のブロック12内において最も高電圧側の電池セル11の電荷が、当該電池セル11から2つ低電圧側の電池セル11(つまりセル電圧が小さい電池セル11)に移動したことになる。
このように、一方のブロック12のうちセル電圧が大きい電池セル11から他方のブロック12のうちセル電圧が小さい電池セル11まで、図2(a)に示される(1)→(2)→(3)という3段階によって効率良く電荷を移動できる。すなわち、図2(a)に示される場合では、電荷移動の回数は3回となり、最も少ない電荷移動の回数で均等化が行われている。
以上のように、均等化回路31によるブロック12内の電荷移動と、電荷移動回路40よるブロック12という範囲を越えた電荷移動と、の両方が可能である。したがって、図2(b)に示されるように、各電荷移動の経路はブロック12内だけでなく、ブロック12間にも形成される。そして、マイコン50によってブロック12間での電荷移動を含めた最も効率の良い電荷移動の経路に基づいてセル電圧の均等化が実施される。
なお、ここまで、一方のブロック12の電池セル11から他方のブロック12の電池セル11に電荷を移動させることについて説明したが、他方のブロック12の電池セル11から一方のブロック12の電池セル11に電荷を移動させることも当然可能である。
以上説明したように、本実施形態では、電荷移動回路40により、一方のブロック12を構成する電池セル11の電荷を他方のブロック12を構成する電池セル11に直接移動させることが特徴となっている。
このように、隣の電池セル11を次々と介さずに電荷移動回路40を介して離れた電池セル11に電荷を直接移動させるので、隣の電池セル11を次々と介するときの電荷移動のロスを生じさせないようにすることができる。つまり、少ない電荷移動の回数でセル電圧の均等化を図ることができる。したがって、1つの電池セル11から離れた電池セル11に対して電荷を効率良く移動させることができる。
すなわち、1個隣の電池セル11に次々と電荷を移動させるのではなく、本実施形態では1個の電池セル11とこの電池セル11から5個以上隣の電池セル11とを電荷移動回路40でバイパスして電荷を直接移動させている。これによる電荷移動の効率の差は以下のように説明できる。
例えば、1回の電荷移動の効率が90%であるとする。つまり、1回の電荷移動で10%の電荷を熱等でロスするとする。したがって、1個の電池セル11から1つ隣の電池セル11には90%の効率で電荷が移動する。また、この電池セル11からさらに1つ隣の電池セル11にはさらに90%の効率で電荷が移動するので、1個の電池セル11から2個隣の電池セル11には81%の効率で電荷が移動する。
そして、電荷移動の回数が増えると、3個隣の電池セル11には72.9%の効率で移動し、4個隣の電池セル11には65.6%の効率で移動する。また、5個隣の電池セル11には59%の効率で移動し、6個隣の電池セル11には53%の効率で移動する。このように、5個隣の電池セル11に電荷が到達したときには59%の電荷しか到達できず、4割以上の電荷を失ってしまう。つまり、ロスの連鎖が生じる。
しかしながら、本実施形態に係る構成では、隣の電池セル11を介さずに電荷移動回路40を介して離れた電池セル11に90%の効率で1回で移動させるので、5個隣の電池セル11や6個隣の電池セル11に1回の電荷移動の効率で電荷を移動させることができる。すなわち、電池セル11が離れているほど効率良く電荷を移動させることができる。
特に、ハイブリッド車等の電気自動車では、組電池10は例えば100個単位の電池セル11で構成されるので、一端の電池セル11から他端の電池セル11に電荷を移動させる場合には電荷移動回路40による電荷移動が有効である。
そして、組電池10を構成する各電池セル11は全て同じ温度ではなく、電池セル11の位置に応じて温度が異なる。例えば組電池10の中央に位置する電池セル11の温度は組電池10の両端に位置する電池セル11よりも高くなる。このため、組電池10の中央に位置する電池セル11のセル電圧が低下して残存容量SOCが低下する。一方、組電池10の位置によらず、隣同士の電池セル11の温度差はほとんど変わらない。
このような状況において、本実施形態に係る電荷移動回路40を用いることにより、組電池10の両端に位置する電池セル11から組電池10の中央に位置する電池セル11に電荷を効率良く移動させることができる。すなわち、隣の電池セル11に次々と電荷を移動させる不効率な方法ではなく、電荷移動回路40により組電池10の両端に位置する電池セル11から遠く離れた中央に位置する電池セル11に効率良く電荷を移動させることができる。
さらに、マイコン50によって最も少ない回数の電荷移動を行うため、電荷移動の回数に伴う均等化回路31および電荷移動回路40の放熱ロスが最小限に抑えられる。したがって、最も効率良く電荷を移動させることができる。
また、監視IC30に電荷移動回路40を追加するだけで良いので、回路規模の増大を抑えることができる。以上により、回路規模の増大を抑え、かつ、1個の電池セル11から5個以上隣の電池セル11に対して電荷を効率良く移動させることができる。
なお、本実施形態の記載と特許請求の範囲の記載との対応関係については、均等化回路31が特許請求の範囲の「均等化放電手段」に対応し、電荷移動回路40が特許請求の範囲の「電荷移動手段」に対応する。また、マイコン50が特許請求の範囲の「制御手段」に対応し、スイッチ41a〜41dが特許請求の範囲の「切替手段」に対応する。
(第2実施形態)
本実施形態では、第1実施形態と異なる部分について説明する。上記第1実施形態では、移動電荷単位はセル電圧単位であったが、本実施形態ではブロック12単位であることが特徴となっている。
図3は、本実施形態に係る電池電圧監視装置を含んだ電池電圧監視システムの全体構成図である。なお、図3ではマイコン50を省略している。
図3に示されるように、電荷移動回路40は、一方のブロック12のブロック電圧に対応する電荷を他方のブロック12に直接移動させる構成となっている。
具体的には、一方のブロック12に対応したスイッチ41aの一端は、一方のブロック12を構成する電池セル11のうち最も低電圧側の電池セル11の負極側に接続されている。また、一方のブロック12に対応したスイッチ41bの一端は、一方のブロック12を構成する電池セル11のうち最も高電圧側の電池セル11の正極側に接続されている。これにより、スイッチ41aおよびスイッチ41bがオンすると、一方のブロック12がコンデンサ41eに接続される。
一方、他方のブロック12に対応したスイッチ41cの一端は、他方のブロック12を構成する電池セル11のうち最も高電圧側の電池セル11の正極側に接続されている。また、他方のブロック12に対応したスイッチ41dの一端は、他方のブロック12を構成する電池セル11のうち最も低電圧側の電池セル11の負極側に接続されている。これにより、スイッチ41cおよびスイッチ41dがオンすると、他方のブロック12がコンデンサ41eに接続される。
このような構成の電荷移動回路40において、マイコン50により一方のブロック12に接続されたスイッチ41a、41bをオンすると、一方のブロック12のブロック電圧に応じた電荷をコンデンサ41eに移動させることができる。また、電荷移動回路40のスイッチ41c、41dをオンすると、コンデンサ41eに蓄積した電荷を他方のブロック12に移動させることができる。すなわち、本実施形態では、1回の電荷移動で一方のブロック12から他方のブロック12に一度にブロック12分の電荷を移動させることができる。
そして、他方のブロック12に電荷を移動させた後、当該他方のブロック12内で電荷を移動させることにより、一方のブロック12から供給された電荷を他方のブロック12内で各電池セル11に振り分けることができる。
以上のように、移動電荷単位をブロック12のブロック電圧単位とすることができる。この場合、一方のブロック12から他方のブロック12に電荷を直接移動させるので、セル電圧単位で電荷を移動させる場合よりも1回で移動させることができる電荷量を多くすることができる。したがって、一方のブロック12から他方のブロック12に多くの電荷を効率良く移動させることができる。
なお、本実施形態ではブロック電圧を取り扱うので、監視IC30は対応するブロック12のブロック電圧を直接検出しても良い。そして、マイコン50が各ブロック電圧を比較し、ブロック電圧が高いブロック12からブロック電圧が低いブロック12に電荷を移動させるようにしても良い。
(第3実施形態)
本実施形態では、第1、第2実施形態と異なる部分について説明する。上記各実施形態では、チャージポンプ方式でセル電圧を均等化させる構成について説明したが、本実施形態ではフライバック方式でセル電圧を均等化させることが特徴となっている。
図4は、本実施形態に係る電池電圧監視装置を含んだ電池電圧監視システムの全体構成図である。なお、図4ではマイコン50を省略している。
図4に示されるように、本実施形態においても監視IC30は各電池セル11毎に均等化回路31を備えているが、この均等化回路31はフライバック方式の構成となっている。
具体的には、均等化回路31は、複数のスイッチ35および複数のコイル36を備えて構成されている。そして、各電池セル11において、電池セル11、スイッチ35、およびコイル36によってループ回路が構成されるように、各電池セル11にスイッチ35およびコイル36がそれぞれ接続されている。このようなループ回路により、スイッチ35がオンされると1個の電池セル11からコイル36に放電電流が流れ、コイル36に磁気的エネルギーが蓄積される。したがって、このコイル36に蓄積された磁気的エネルギーに相当する電流を当該1個の電池セル11の隣の電池セル11に流すことにより、当該1個の電池セル11から隣の電池セル11に電荷を移動できるようになっている。
電荷移動回路40もフライバック方式の構成となっており、スイッチ42a、スイッチ42b、およびコイル42cを備えて構成されている。また、電荷移動回路40は、移動電荷単位がブロック12のブロック電圧単位となるように構成されている。
このため、スイッチ42aの一端は、一方のブロック12のうち最も低電圧側の電池セル11の負極側に接続されている。また、スイッチ42bの一端は他方のブロック12のうち最も高電圧側の電池セル11の正極側に接続されている。さらに、コイル42cの一端が一方のブロック12のうち最も高電圧側の電池セル11の正極側に接続されている。そして、スイッチ42aの他端、スイッチ42bの他端、およびコイル42cの他端がそれぞれ接続されている。
これにより、例えば、一方のブロック12、コイル42c、およびスイッチ42aによるループ回路が形成される。また、他方のブロック12、スイッチ42b、およびコイル42cによるループ回路が形成される。
このような構成の電荷移動回路40において、マイコン50により例えば一方のブロック12に接続されたスイッチ42aをオンすると、一方のブロック12、コイル42c、およびスイッチ42aによるループ回路に電流が流れてコイル42cに磁気的エネルギーが蓄積される。これにより、一方のブロック12のブロック電圧に相当する電荷をコンデンサ41eに移動させることができる。
また、マイコン50により電荷移動回路40のスイッチ42bをオンすると、他方のブロック12、スイッチ42b、およびコイル42cによるループ回路にコイル42cに蓄積された磁気的エネルギーに相当する電流が流れる。これにより、一方のブロック12のブロック電圧に相当する電荷を他方のブロック12に移動させることができる。この後、他方のブロック12内で電荷を移動させれば良い。
このように、スイッチ42aおよびスイッチ42bは、電荷を移動させる状態と電荷を移動させない状態とを切り替える手段であると言える。
以上のように、均等化回路31および電荷移動回路40をフライバック方式で構成することもできる。なお、均等化回路31のコイル36や電荷移動回路40のコイル42cとして、例えばチップインダクタを採用することができる。この場合、チップインダクタは監視IC30に対して外付けとなる。一方、コイル36およびコイル42cを監視IC30に内蔵しても良い。この場合、スイッチ35、42a、42bを高周波で制御して均等化の回数を増やすことが好ましい。
なお、本実施形態の記載と特許請求の範囲の記載との対応関係については、スイッチ42aおよびスイッチ42bが特許請求の範囲の「切替手段」に対応する。
(第4実施形態)
本実施形態では、第1〜第3実施形態と異なる部分について説明する。本実施形態では、ブロック12内をチャージポンプ方式で均等化させ、ブロック12間をフライバック方式で均等化させることが特徴となっている。
図5は、本実施形態に係る電池電圧監視装置を含んだ電池電圧監視システムの全体構成図である。なお、図5ではマイコン50を省略している。また、監視IC30における均等化回路31は第1実施形態で示された構成と同じである。
本実施形態に係る電荷移動回路40は、トランス43と、ダイオード44aおよびダイオード44bと、スイッチ45と、を備えて構成されている。また、電荷移動回路40は、移動電荷単位がブロック12のブロック電圧単位となるように構成されている。
トランス43は鉄心43aを有している。また、トランス43の1次巻線43bの一端は組電池10のうち最も高電圧側の電池セル11の正極側に接続され、1次巻線43bの他端はスイッチ45を介して組電池10のうち最も低電圧側の電池セル11の負極側に接続されている。
トランス43の2次巻線43cはブロック12毎に設けられている。2次巻線43cの一端はダイオード44aのアノードに接続され、ダイオード44aのカソードはブロック12のうち最も高電圧側の電池セル11の正極側に接続されている。一方、2次巻線43cの他端はダイオード44bのアノードに接続され、ダイオード44bのカソードはダイオード44aのカソードに接続されている。さらに、2次巻線43cのセンタタップ43dがブロック12のうち最も低電圧側の電池セル11の負極側に接続されている。
このような構成によると、マイコン50により電荷移動回路40のスイッチ45をオンすると、組電池10と1次巻線43bとのループ回路が形成され、1次巻線43bに1次電流が流れて組電池10の電荷が1次巻線43bにより引き抜かれる。また、ダイオード44a、ブロック12、センタタップ43dという経路で1次電流に対応した2次電流が流れると共に、トランス43のフライバック動作により磁気的エネルギーが鉄心43aに蓄積される。これにより、ブロック電圧が相対的に低いブロック12に大きな2次電流が流れ、均等化が図られる。
この後、スイッチ45をオフすると、トランス43のフライバック動作により、トランス43の鉄心43aに蓄積された磁気的エネルギーが放出される。この磁気的エネルギーに基づく充電電流が、ダイオード44b、ブロック12、センタタップ43dという経路で流れる。これにより、上記と同様に、ブロック電圧が相対的に低いブロック12に大きな2次電流が流れ、均等化が図られる。このように、スイッチ45は、電荷を移動させる状態と電荷を移動させない状態とを切り替える手段であると言える。
そして、第1実施形態と同様に、ブロック12内で電池セル11のセル電圧の均等化を行うこととなる。
以上説明したように、電荷移動回路40をトランス方式で構成し、ブロック12間で電荷を移動させることもできる。この場合、トランス43の1次巻線43bで組電池10全体から電荷を引き抜いて各ブロック12に直接割り振るため、最も効率良く電荷を移動させることができる。
なお、本実施形態の記載と特許請求の範囲の記載との対応関係については、スイッチ45が特許請求の範囲の「切替手段」に対応する。
(他の実施形態)
上記各実施形態では、電池電圧監視装置20をハイブリッド車等の電気自動車に適用することについて説明したが、これは電池電圧監視装置20の適用の一例である。したがって、電池電圧監視装置20の用途は車両用に限定されず、例えば家庭用や工場用等の設置型の蓄電装置に係る電池セル11の監視を行うものとして用いることができる。
上記各実施形態に示された電池電圧監視装置20の構成は一例であり、その構成を適宜変更することができる。例えば、電池セル11間はフライバック方式で均等化を行い、ブロック12間はチャージポンプ方式で均等化を行うことができる。このように、均等化の方式を自由に組み合わせることができる。また、第1実施形態では電荷移動回路40はチャージポンプ方式で構成されていたが、もちろん、フライバック方式やトランス方式で構成されていても良い。
上記各実施形態では、ブロック12は4個の電池セル11で構成されていたので、電荷移動回路40は、複数の電池セル11のうちの1個の電池セル11から4個以上隣の電池セル11に、1個の電池セル11と4個以上隣の電池セル11との間の電池セル11を介さずに、電荷を直接移動させる回路であれば良い。しかしながら、第1実施形態で示されたように、6割以上の効率で電荷を移動させるためには、電荷移動回路40は1個の電池セル11から5個以上隣の電池セル11に電荷を直接移動させることが好ましい。
また、単純に複数の電池セル11が直列接続されたものにおいては、電荷移動回路40は、複数の電池セル11のうちの1個の電池セル11から少なくとも2個以上隣の電池セル11に、1個の電池セル11と2個以上隣の電池セル11との間の電池セル11を介さずに、電荷を直接移動させるように構成されていれば良い。これにより、1個の電池セル11から少なくとも隣の電池セル11を介さずに2個隣の電池セル11に電荷を直接移動できるため、効率良く電荷を移動させることができる。
10 組電池
11 電池セル
12 ブロック
20 電池電圧監視装置
30 監視IC
31 均等化回路
40 電荷移動回路
50 マイコン

Claims (4)

  1. 直列接続された複数の電池セルにおいて隣同士の電池セル間で電荷を移動させることにより前記複数の電池セルのセル電圧を均等化する電池電圧監視装置であって、
    前記複数の電池セルのうちの1個の特定の電池セルから少なくとも2個以上隣の特定の電池セルにのみ、前記1個の特定の電池セルと前記2個以上隣の特定の電池セルとの間の電池セルを介さずに、電荷を直接移動させる電荷移動手段を備え
    前記直列接続された複数の電池セルが所定数毎にグループ化された複数のブロックが構成されており、
    前記1個の特定の電池セルは前記複数のブロックの一方を構成し、前記2個以上隣の特定の電池セルは前記複数のブロックの他方を構成しており、
    前記電荷移動手段は、前記一方のブロックを構成する前記1個の特定の電池セルの電荷を前記他方のブロックを構成する前記2個以上隣の特定の電池セルに直接移動させるもので、前記一方のブロックと前記他方のブロックの間に他のブロックが介在する場合には、その介在する他のブロックを介さずに、前記一方のブロックを構成する前記1個の特定の電池セルの電荷を前記他方のブロックを構成する前記2個以上隣の特定の電池セルに直接移動させることを特徴とする電池電圧監視装置。
  2. 前記ブロック毎に設けられ、同じブロック内において隣同士の電池セル間で電荷を移動させることができる均等化手段と、
    前記均等化手段および前記電荷移動手段をそれぞれ動作させて電荷を移動させることにより前記複数の電池セルのセル電圧を均等化する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記複数の電池セルのセル電圧に基づいて、電荷移動の回数が最も少なくなるように前記均等化手段および前記電荷移動手段を動作させることを特徴とする請求項に記載の電池電圧監視装置。
  3. 前記電荷移動手段は、電荷を移動させる状態と電荷を移動させない状態とを切り替える切替手段を備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の電池電圧監視装置。
  4. 前記電荷移動手段は、前記複数の電池セルのうちの1個の特定の電池セルから5個以上隣の特定の電池セルにのみ、前記1個の特定の電池セルと前記5個以上隣の特定の電池セルとの間の電池セルを介さずに、電荷を直接移動させることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載の電池電圧監視装置。
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