JP5050938B2 - Optical element, optical head, and optical recording apparatus - Google Patents
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Description
本発明は、光学素子、光ヘッド及び光記録装置に関する。 The present invention relates to an optical element, an optical head, and an optical recording apparatus.
磁気記録方式では、記録密度が高くなると磁気ビットが外部温度等の影響を顕著に受けるようになる。このため高い保磁力を有する記録媒体が必要になるが、そのような記録媒体を使用すると記録時に必要な磁界も大きくなる。記録ヘッドによって発生する磁界は飽和磁束密度によって上限が決まるが、その値は材料限界に近づいており飛躍的な増大は望めない。そこで、記録時に局所的に加熱して磁気軟化を生じさせ、保磁力が小さくなった状態で記録し、その後に加熱を止めて自然冷却することにより、記録した磁気ビットの安定性を保証する方式が提案されている。この方式は熱アシスト磁気記録方式と呼ばれている。 In the magnetic recording method, when the recording density increases, the magnetic bit is significantly affected by the external temperature and the like. For this reason, a recording medium having a high coercive force is required. However, when such a recording medium is used, the magnetic field required for recording also increases. The upper limit of the magnetic field generated by the recording head is determined by the saturation magnetic flux density, but its value approaches the material limit and cannot be expected to increase dramatically. Therefore, a method of guaranteeing the stability of the recorded magnetic bit by locally heating at the time of recording, causing magnetic softening, recording with a reduced coercive force, and then stopping the heating and naturally cooling Has been proposed. This method is called a heat-assisted magnetic recording method.
熱アシスト磁気記録方式では、記録媒体の加熱を瞬間的に行うことが望ましい。また、加熱する機構と記録媒体とが接触することは許されない。このため、加熱は光の吸収を利用して行われるのが一般的であり、加熱に光を用いる方法は光アシスト式と呼ばれている。光アシスト式で超高密度記録を行う場合、必要な光スポット径は20nm程度になるが、通常の光学系では回折限界のため、光をそこまで集光することはできない。 In the heat-assisted magnetic recording method, it is desirable to instantaneously heat the recording medium. Further, the heating mechanism and the recording medium are not allowed to contact each other. For this reason, heating is generally performed using absorption of light, and a method of using light for heating is called a light assist type. When ultra-high-density recording is performed by the optical assist method, the required light spot diameter is about 20 nm. However, in a normal optical system, light cannot be condensed to that extent due to the diffraction limit.
そのため、入射光波長以下の大きさの光学的開口から発生する近接場光(近視野光とも称する。)を利用する光ヘッドが利用されている。 Therefore, an optical head using near-field light (also referred to as near-field light) generated from an optical aperture having a size equal to or smaller than the incident light wavelength is used.
光ヘッドの例として、ミラー基板、開口基板及び光ファイバを備えた近視野光ヘッドがある(特許文献1参照)。ミラー基板はSiからなり、斜面が形成され、この斜面にAlを蒸着したミラー面がある。また、ミラー基板にはV溝が形成され、このV溝に光ファイバが固定接着されている。開口基板はSiO2からなり、上面にマイクロレンズ、底面に空気浮上のためのスライダ、これらの間に近接場光発生微小構造が形成されている。スライダ底面で規定される平面上に近接場光発生微小構造の先端が位置している。光ファイバからの射出光はミラー面で略90°折り曲げられて反射され、マイクロレンズに入射し、このレンズで集光されて、近接場光発生微小構造に照射される。
図9に従来の光ヘッドの一例として光ヘッド300を示す。光ヘッド300は、光学素子101とスライダ15とを備えている。図9(a)は光ヘッド300の側面図、(b)は光ヘッド300を構成する光学素子101を底面側(スライダ15の上面に対向する側)から見た斜視図を示している。光学素子101には、V溝24が備えてあり、V溝24に光源(図示しない)から光を導く光ファイバ11が固定されている。光ファイバ11から射出された光OPは、光学素子101の内部に入射し、偏向面22により偏向されスライダ15に対向する底面27から射出される。射出された光は、スライダ15が備えている光導波路16により導波されて記録媒体であるディスク2に向かって射出される。光導波路16の射出面には、近接場光を発生する微小な金属構造体(図示していない。)が設けられている。
FIG. 9 shows an
ディスク2に記録を良好に行うためには、ディスク2に向かって射出される光スポットの径を十分に小さく集光することと、その光スポットの光強度を十分に得ることが必要である。光スポットの径を十分に小さく集光するには、上述した微小な金属構造体を光導波路16の射出面近傍に設けることにより達成できる。一方、十分な光強度を得るためには、例えば光源の光パワーを大きくすることが考えられるが、光源の光パワーを大きくすると発生する熱等に対する耐性を高めることが必要となるため、光ヘッドを含めた光伝達系の構成が大型化してしまう。このためディスク2に照射される光強度を十分に確保しつつ光ヘッド等をより小型にするためには、光源からディスク2までの光伝達系において、できるだけ光損失を生じないように効率よく光を導くことが重要である。
In order to perform good recording on the
しかし、光ヘッド300は、光学素子101とスライダ15との間に接着剤層103を挟んで固定されたものであり、光路上の接着剤層103に混入した泡や、接着剤層103と光学素子101及び光導波路16の材料の屈折率差によるフレネル反射が要因となって、光損失が生じるという課題があった。
However, the
また、光学素子101とスライダ15の間隙に接着剤層103が設けられて、光学素子101とスライダ15が直接接触することなく固定されるため、接着剤層103の厚みの不均一により、スライダ15に搭載される光学素子101に傾きが生じる場合があった。この場合、光学素子101から射出される光が光導波路16の入射面に傾いて入射し、光結合効率が低下し光損失が生じてしまう。また、接着剤層103の厚みの不均一は、応力集中による剥がれが生じる場合があった。
Further, since the
特許文献1の近視野光ヘッドにおいては、光ヘッド300と構成が類似しているがミラー基板(光学素子101に該当)と開口基板(スライダ15に該当)との結合に関しては言及されていない。
In the near-field optical head of
本発明は、上記の課題を鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、光損失を抑えて光結合効率よく光透過部と結合できる光学素子、この光学素子を備えた光ヘッド及び光ヘッドを備えた記録装置を提供することである。 The present invention has been made in view of the above-described problems, and an object of the present invention is to provide an optical element that can be coupled to a light transmitting portion with low optical loss and with high optical coupling efficiency, and an optical head including this optical element. And a recording apparatus including an optical head.
上記の課題は、以下の構成により解決される。 Said subject is solved by the following structures.
1. 光透過部を備えたベース部材に搭載され、光源からの光を前記光透過部に導く光学素子であって、
前記ベース部材に接し、前記光源からの光を透過する凸部が、前記ベース部材に対向する面に設けられており、前記凸部の先端が平坦であることを特徴とする光学素子。
1. An optical element that is mounted on a base member having a light transmission part and guides light from a light source to the light transmission part,
An optical element, wherein a convex portion that is in contact with the base member and transmits light from the light source is provided on a surface facing the base member, and a tip of the convex portion is flat.
2. 前記先端が平坦な凸部を含む2つ以上の前記ベース部材に先端が接する凸部を備えていることを特徴とする1に記載の光学素子。 2. 2. The optical element according to 1, wherein the optical element includes a convex portion whose tip is in contact with two or more base members including a convex portion having a flat tip.
3. 前記光学素子の材料は、熱可塑性樹脂であることを特徴とする1又は2に記載の光学素子。 3. 3. The optical element according to 1 or 2, wherein the material of the optical element is a thermoplastic resin.
4. 前記光源からの光を前記光透過部に向けて偏向する偏向部を備えていることを特徴とする1乃至3の何れか一項に記載の光学素子。
4). The optical element according to any one of
5. 前記光を前記偏向部に導く線状導光体を配置するV溝を備えていることを特徴とする4に記載の光学素子。 5). 5. The optical element according to 4, further comprising a V-groove for arranging a linear light guide for guiding the light to the deflecting unit.
6. 光透過部を備えたベース部材と、
1乃至5の何れか一項に記載の光学素子と、を備えていることを特徴とする光ヘッド。
6). A base member having a light transmission part;
An optical head comprising: the optical element according to any one of 1 to 5.
7. 前記ベース部材と前記光学素子との間隙に、該光学素子の材料の屈折率より小さい屈折率を有する材料の接着剤層が設けられていることを特徴とする6に記載の光ヘッド。 7). 7. The optical head according to 6, wherein an adhesive layer made of a material having a refractive index smaller than the refractive index of the material of the optical element is provided in a gap between the base member and the optical element.
8. 6又は7に記載の光ヘッドを備えていることを特徴とする光記録装置。 8). An optical recording apparatus comprising the optical head according to 6 or 7.
本発明に係わる光学素子によれば、光損失を抑えて効率よく光透過部と結合することができる。また、本発明に係わる光ヘッド及び光記録装置によれば、光損失を抑えて光結合効率よく光透過部と結合することができる光学素子を備えることができる。 According to the optical element of the present invention, it is possible to efficiently couple with the light transmission part while suppressing light loss. In addition, according to the optical head and the optical recording apparatus of the present invention, it is possible to provide an optical element that can be coupled to the light transmitting portion with low optical loss and with high optical coupling efficiency.
以下、本発明を図示の実施形態として光学素子を備えた光ヘッドに磁気記録素子を有する光アシスト式磁気記録ヘッドとこれを備えた光記録装置に基づいて説明するが、本発明は該実施形態に限られない。尚、各実施形態の相互で同一の部分や相当する部分には同一の符号を付して重複の説明を適宜省略する。 Hereinafter, the present invention will be described based on an optically assisted magnetic recording head having a magnetic recording element in an optical head including an optical element and an optical recording apparatus including the same as the illustrated embodiment. Not limited to. In addition, the same code | symbol and each corresponding part of each embodiment are attached | subjected the same code | symbol, and duplication description is abbreviate | omitted suitably.
図1に光アシスト式磁気記録ヘッドを搭載した光記録装置(例えばハードディスク装置)の概略構成例を示す。この光記録装置200は、以下(1)〜(6)を筐体1の中に備えている。
(1)記録用のディスク(記録媒体)2
(2)支軸5を支点として矢印Aの方向(トラッキング方向)に回転可能に設けられたサスペンション4
(3)サスペンション4に取り付けられたトラッキング用アクチュエータ6
(4)サスペンション4の先端に取り付けられた光アシスト式磁気記録ヘッド3(以下、光ヘッド3と称する。)
(5)ディスク2を矢印Bの方向に回転させるモータ(図示しない)
(6)トラッキング用アクチュエータ6、モータ及び記録等の制御を行う制御部7
こうした光記録装置200は、光ヘッド3がディスク2の上で浮上しながら相対的に移動しうるように構成されている。
FIG. 1 shows a schematic configuration example of an optical recording apparatus (for example, a hard disk apparatus) equipped with an optically assisted magnetic recording head. The
(1) Recording disk (recording medium) 2
(2) Suspension 4 provided so as to be rotatable in the direction of arrow A (tracking direction) with
(3)
(4) Optically assisted
(5) Motor for rotating the
(6)
Such an
図2は、光ヘッド3の一例としてサスペンション4を省略した光ヘッド3の側面図を示している。光ヘッド3は、ディスク2に対する情報記録に光を利用する光ヘッドであって、光学素子21とスライダ15を備えている。光学素子21は、光透過部である光導波路16を備え、光学素子21の底面が対向する上面が平坦な、ベース部材であるスライダ15に搭載されている。図3は光ヘッド3を構成する光学素子21を底面側(スライダ15の上面に対向する側)から見た斜視図を示している。光学素子21とスライダ15とは、凸部25、26a、26bによりなされる間隙に設けられている接着剤層13により結合されている。
FIG. 2 shows a side view of the
光学素子21は、線状導光体である光ファイバ11を固定する固定部である1側面が開放して断面形状がV字形状のV溝24、光ファイバ11から射出する光をスライダ15の方向に偏向する偏向部20を備えている。偏向部20は、光が入射する入射面23と入射した光を略直角に偏向する偏向面22を備えている。V溝24には、光源(図示しない)である例えば半導体レーザーから光を導光する光ファイバ11が固定されている。
The
光ファイバ11より射出される光OPは、偏向部20の入射面23、偏向面22を経て光学素子21が備えている凸部25に到達する。尚、光OPは、光束を光軸上の光線で代表して示している。凸部25は、光導波路として機能し、凸部25に到達した光を導波してスライダ15が備えている光導波路16に結合させる。凸部25に関しては、後で更に説明する。偏向面22は、偏向部20を形成している光透過材料、すなわち図2が示す光学素子21を形成している光透過材料と空気との屈折率差による全反射を利用した内面反射面としている。全反射を利用することで反射のための金属膜等を設けることなく良好な反射率を得ることができる。
The light OP emitted from the
スライダ15は、光導波路16、磁気記録部17及び磁気再生部18を備えている。光導波路16は、上端面に凸部25より導波された光をディスク2に向けて下端面より射出し、磁気記録部17は、ディスク2の被記録部分に対して磁気情報の書き込みを行い、磁気再生部18は、ディスク2に記録されている磁気情報の読み取りを行う機能を備えている。尚、図2ではディスク2の記録領域の進入側から退出側(図の→方向)にかけて、磁気再生部18、光導波路16、磁気記録部17の順に配置されているが、配置順はこれに限らない。光導波路16の退出側直後に磁気記録部17が位置すればよいので、例えば、光導波路16、磁気記録部17、磁気再生部18の順に配置してもよい。光導波路16の光射出面には、近接場光を発生する微小な金属構造体(プラズモンプローブとも称し、図示していない。)が設けられている。
The
図3に示す光学素子21がスライダ15と対向する底面に備えている凸部25、26a、26bに関して説明する。凸部25、26a、26bは、光学素子21の一部として、偏向部20と同じ光を透過する後述する材料で形成されている。
The
光ファイバ11より射出された光は、偏向部20の入射面23より入射し、偏向面22により偏向され、凸部25を透過して光学素子21より射出される。光が通り抜ける凸部25の先端は平坦であり、スライダ15の光導波路16の入射面に接している。このため、光学素子21から射出された光が接着剤層13を進むことなく、スライダ15の光導波路16に進むことができる。このため、光学素子21の材料と接着剤層13の材料との屈折率差、接着剤層13の材料と光導波路16の材料との屈折率差によるフレネル反射が要因となる光損失が生じず、また、接着剤層13の光透過部分に泡等の混入物がある場合の光損失も生じることがなくなる。よって、光学素子21とスライダ15の光導波路16とを光効率よく結合することができる。
The light emitted from the
また、凸部25の周囲を取り囲む接着剤層13の材料の屈折率を、光学素子21の材料の屈折率より小さくすることにより、凸部25は、透過する光に対して光導波路として機能することができる。よって、凸部25に入射した光は、凸部25内部に閉じ込められた状態で、凸部25に接している光導波路16に効率よく導かれる。また、凸部25が光導波路として機能することにより入射する光の角度ずれや軸ずれの耐性を向上できる。尚、凸部25が光導波路として機能するためには、その周囲が凸部25をなす材料の屈折率より小さい屈折率を有する物質であれば良く、接着剤層13に限定されず、例えば空気層を設けてもよい。
Further, by making the refractive index of the material of the
光が通り抜けない凸部26a、26bは、スペーサとして機能するものであって、凸部25と共にその先端がスライダ15の上面に接するように光学素子21の底面に設けられている。凸部26a、26bを、凸部25と共に設けることにより、光学素子21の凸部25から射出される光がスライダ15の光導波路16の入射面に垂直に入射できるように、スライダ15の上面に光学素子21を容易に安定して設けることができる。凸部25、26a、26bによりスライダ15の上面と光学素子21の底面とで形成される間隙に接着剤層13を設けることにより、スライダ15の上面に光学素子21を安定した状態で固定することができる。光学素子21から射出される光が光導波路16に傾いて入射することによる光損失が抑えられ、光学素子21から射出される光がスライダ15の光導波路16に効率よく導かれ光結合効率を良好とすることができる。
The
また、凸部25、26a、26bがスライダ15の上面に接触して固定されるため、図9の従来の光ヘッド300に示す光学素子とスライダとの間が接着剤層103のみの場合と比較して、光導波路に入射する光の光軸の熱応力等による位置ずれが低減され、位置ずれにより生じる光損失が抑えられ光結合効率を良好とすることができる。
Further, since the
光が通り抜ける凸部25が光学素子21と一体で光透過材料で形成されているため、一旦光学素子21に入射した光が凸部25より射出するまでの光路上において、凸部25の高さ(0.5μmから0.3mm程度)の違いによる光路長差の範囲ではほぼ一定の光伝達効率が得られる。このため、光学素子の底面とスライダの上面との間隔の増加に伴い、凸部25を高く(長く)しても光損失の増加はほとんど生じない。よって、光学素子とスライダとの必要な結合力に応じて光学素子の底面とスライダの上面との間の接着剤層の厚みを、光損失を懸念することなく、凸部25、26a、26bの高さ(長さ)により適宜決めることができる。光学素子とスライダとを結合する接着剤層の厚みを必要な結合力に応じて定めた例を図6に示し、以下に説明する。
Since the
図9に示す従来の光ヘッド300を例とすると、光ファイバ11を保持するためのV溝24が存在する部分は、接着剤が十分に行き渡らずに接着力が低下し剥がれが生じる場合がある。また接着面積と熱応力の関係よりV溝24がある部分の熱応力は、V溝24の無い部分の熱応力より大きく、この熱応力によっても剥がれが生じる場合がある。
Taking the conventional
上記光ヘッド300に対し、図6に示す光ヘッド3aは、接着力が低下するV溝24の部分に接着剤が十分に行き渡り、且つ、熱応力を緩和できるように、凸部55の高さより凸部56a、56bの高さを高くしてV溝24側の接着剤層53を厚くした例である。光学素子51から射出される光は、凸部55の内部を透過し、傾くことなくスライダ15の光導波路16に入射されるためほとんど光損失を生じることなく効率よく伝達され、且つ、光学素子51とスライダ15との剥がれが生じることなく良好に接着、固定することができる。
With respect to the
光を導く凸部の形状は、図3に示す凸部25のように、光軸に対して対称性のある円形状が好ましいがこれに限定されない。また、光を導く凸部の形状は、図4の凸部35に示すように、入射する光の軸ずれ、角度ずれに対する耐性をより向上させるために光の進行方向に向かって、円形状の場合であれば直径が小さくなるテーパ部を備えた円錐台形状とするのが好ましい。図4(a)に示す光学素子31は、光学素子31側からスライダ15に向かって円の直径が小さくなる円錐台形状の凸部35を備えている例を示している。図4(b)は、図4(a)のX−X’における部分断面を示す図である。凸部35がテーパ部を備えていることにより、軸ずれや角度ずれして凸部35に入射するそれぞれ光OP1、光OP2をその中央に導こうとする光導波路の作用をより向上させることができる。
The shape of the convex portion that guides light is preferably a circular shape having symmetry with respect to the optical axis, as in the
図5の光学素子41は、光を透過する凸部45の形状を凸部46a、46bも含めてテーパ部を設けた四角錘台形状にした例を示している。また、光を射出しない凸部は、図3の凸部26a、26bに示す先端が平坦な形状でなく、高さを規定しやすい半球状の凸形状としてもよい(図8参照)。スライダの上面に接するように光学素子の底面に設ける凸部の数は、スライダの上面に光学素子を安定して設けることができるように、光を透過する凸部を含めて2つ以上が好ましい。
The
次に、光学素子の底面に設けられている凸部26a、26bの代わりにV溝に設ける光ファイバを利用する例に関して図7を用いて以下に説明する。
Next, an example in which an optical fiber provided in a V-groove instead of the
図7(a)の光学素子61は、光が射出される凸部65a、65bを2つ備えている例を示している。図7(b)は、図7(a)に示す光学素子61をスライダ15に搭載して光ヘッド3bを構成した状態で、図7(a)のY−Y’に示す位置での断面を示している。
The
光学素子61には、凸部65a、65bに対応する2列のV溝24a、24bが設けられ、それぞれのV溝24a、24bに光ファイバ11a、11bが接着剤84により固定される。V溝24a、24bの深さを浅くしているため、V溝24a、24bに固定された光ファイバ11a、11bの外周の一部は、光学素子61の底面よりはみ出した状態となる。光ファイバ11a、11bが固定された光学素子61は、接着剤層83によりスライダ15に固定される。光ファイバ11a、11bは、光学素子61の底面より凸部65a、65bと同じ高さはみ出して凸部として機能し、この高さにより接着剤層83の厚みを決めている。
The
光ファイバ11a、11bは円筒形状なので、スライダ15と接する部分は線状で、接着の際に先端が平坦であるより接着剤を周囲に押し出すことが容易となるため、光ファイバ11a、11bの円筒状の外周とスライダ15とがより密着しやすくなる。光ファイバ11a、11bがスライダ15と密着して機械的に接触することにより、光ファイバ11a、11bとスライダ15との熱応力等による位置ずれが低減され、位置ずれによる光学特性の劣化を抑えることができる。
Since the
図7(c)の光学素子71は、2つの光ファイバ11c、11dから射出する光を1点に集めて凸部75から射出して光のパワーを大きくする構成の例を示している。図7(a)と同様にV溝24c、24dの深さを浅くして光ファイバ11c、11dの外周の一部が光学素子71の底面よりはみ出した状態でスライダに固定される。
The
図7(d)の光学素子81は、凸部85と光を導く光ファイバ11eとが一線上に配置され、更にV溝24eと同様の深さの浅いV溝24f、24gをV溝24eに直交する方向に設け、これらのV溝24f、24gに光ファイバ11f、11gを設けている。V溝24f、24gを設け、これらに光ファイバ11f、11gを設けることによりスライダの上面に光学素子81が傾かないように安定して固定される。尚、光ファイバ11f、11gはスライダ15と線で接するため何れか1つとしてもよいし、また光ファイバとして機能しない同じ形状の円柱部材としてもよい。
In the
図8(a)は、光ファイバが固定されるV溝を備えていない構成の光学素子91とスライダ15で構成される光ヘッド3cの側面図を示している。磁気記録部、磁気再生部及び近接場光を発生する微小な金属構造体は省略している。図示しない集光光学系からの集束する光OPが光学素子91へ入射し、偏向面22により偏向され凸部95からスライダ15が備える光導波路16に向けて射出している。凸部95の平坦な先端部は光導波路16の上面に接している。
FIG. 8A shows a side view of an
図8(b)は、光を透過する凸部95の他に2つの凸部96a、96bを備えている光学素子91の斜視図を示している。凸部96a、96bは半球状の形状をしており、スライダ15の上面に点で接している。図8(c)は、光を透過する凸部95の他に1つの凸部96cを備えている光学素子91の斜視図を示している。凸部96cは断面形状が半球状の柱形状でスライダ15の上面に線で接している。
FIG. 8B shows a perspective view of an
光学素子91とスライダ15との間隙には、接着剤層93がある。この接着剤層93の材料の屈折率は、光学素子91の材料の屈折率より小さくしてあるため、凸部95は光導波路として機能し、光OPの角度ずれや軸ずれに対する許容範囲を大きくしている。また、凸部95、96a、96bの高さを適宜決めることにより、接着剤層93を応力集中を緩和できる所望の厚みとして十分な接着強度を得ることができる。
An
図1に示した光記録装置200のように、記録媒体であるディスク2を多数枚重ねて大容量化する場合、スライダ上部に固定する光学素子は薄いことが好ましい。例えば磁気記録装置に用いられているフェムトスライダにおいては厚さが0.23mmであり、光学素子の厚さはこれより薄いことが望まれている。
As in the
光通信波長帯(波長1.3μm〜1.5μm帯)のシングルモードファイバにおける光スポットサイズは例えば9μm〜10μm程度であることから推測すると、光が通る部分は、光損失を十分小さく抑えるためにスポットサイズの5倍程度(例えば50μm程度)の光路幅を確保する必要があると考えられる。これらのことから、図8において、光学素子91の厚さや幅は50〜100μm程度必要であり、薄型化のために光学素子91の光が通らない上部が平坦であり、また凸部95、96a、96b、96cの高さが0.5μm〜50μm程度であることが望ましい。
Assuming that the light spot size in a single mode fiber in the optical communication wavelength band (wavelength 1.3 μm to 1.5 μm band) is, for example, about 9 μm to 10 μm, the portion through which light passes is to keep the optical loss sufficiently small. It is considered necessary to secure an optical path width of about 5 times the spot size (for example, about 50 μm). Accordingly, in FIG. 8, the thickness and width of the
これまで説明した光学素子21、31、41等の材料は、シリコンやガラスとしてもよいが、射出成形法やプレス成形法により形成される熱可塑性樹脂を材料とするのが好ましい。熱可塑性樹脂を材料とすると、光学素子を構成するV溝、凸部の形状やこれらの配置の自由度が高く製造を容易とすることができる。熱可塑性樹脂としては、例えばポリカーボネート、アクリル樹脂などで構成される。ポリカーボネートの屈折率は可視光で例えば1.58、アクリル樹脂の屈折率は可視光で1.49のものが存在する。熱可塑性樹脂を用いた金型成型で光学素子を製造する場合、光学素子の底面の凸部を錐形状にすると、錐形状がテーパ部を備えているため角柱形状や円柱形状の凸部と比較して型抜きが容易となり好ましい。
The material of the
光学部品を用途とする接着剤には、エポキシ系やアクリレート系で可視光での屈折率が例えば屈折率1.4〜1.6の範囲のものがある。例えば波長1.3μm〜1.5μm帯の石英シングルモード光ファイバの導波部分(コア)と周囲(クラッド)の屈折率差は0.3%程度で光導波路が構成されていることから分かるように、光を透過する凸部で光導波路を構成するためには、接着剤層の材料の屈折率が光学素子の材料の屈折率より0.3%程度低ければ十分である。光学素子をスライダに接着固定する場合、光学素子の材料の屈折率より上記のように小さい屈折率を有する材料の接着剤を適宜選択して用いることにより、光を透過する凸部を光導波路として容易に機能させることができる。 Examples of adhesives used for optical components include epoxy-based and acrylate-based refractive indexes in the range of, for example, a refractive index of 1.4 to 1.6. For example, as can be seen from the fact that the optical waveguide is configured with a refractive index difference of about 0.3% between the waveguide portion (core) and the surrounding (cladding) of a quartz single-mode optical fiber having a wavelength band of 1.3 μm to 1.5 μm. In addition, it is sufficient for the refractive index of the material of the adhesive layer to be about 0.3% lower than the refractive index of the material of the optical element in order to configure the optical waveguide with convex portions that transmit light. When the optical element is bonded and fixed to the slider, a convex portion that transmits light is used as an optical waveguide by appropriately selecting and using an adhesive made of a material having a refractive index smaller than the refractive index of the material of the optical element as described above. It can be easily functioned.
これまで説明した光ヘッドは、ディスク2に対する情報記録に光を利用する光アシスト式磁気記録ヘッドであるが、記録媒体に対する情報記録に光を利用する光ヘッドであって、磁気再生部18と磁気記録部17を有しない、例えば、近接場光記録、相変化記録等の記録を行う光記録ヘッドとすることができる。
The optical head described so far is an optically assisted magnetic recording head that uses light for information recording on the
1 筐体
2 ディスク
3、3a、3b、3c、300 光ヘッド
4 サスペンション
11、11a〜11g 光ファイバ(線状導光体)
13、53、83、93、103 接着剤層
15 スライダ
16 光導波路
17 磁気記録部
18 磁気再生部
21、31、41、51、61、71、81、91、101 光学素子
20 偏向部
22 偏向面
23 入射面
25、26a、26b、35、45、46a、46b、55、56a、56b、65a、65b、75、85、95、96a、96b、96c 凸部
24、24a〜24g V溝
27 底面
200 光記録装置
OP、OP1、OP2 光
DESCRIPTION OF
13, 53, 83, 93, 103
Claims (8)
前記ベース部材に接し、前記光源からの光を透過する凸部が、前記ベース部材に対向する面に設けられており、前記凸部の先端が平坦であることを特徴とする光学素子。 An optical element that is mounted on a base member having a light transmission part and guides light from a light source to the light transmission part,
An optical element, wherein a convex portion that is in contact with the base member and transmits light from the light source is provided on a surface facing the base member, and a tip of the convex portion is flat.
請求項1乃至5の何れか一項に記載の光学素子と、を備えていることを特徴とする光ヘッド。 A base member having a light transmission part;
An optical head comprising: the optical element according to claim 1.
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