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JP5050294B2 - 固体高分子電解質型燃料電池の拡散層とその製造方法 - Google Patents

固体高分子電解質型燃料電池の拡散層とその製造方法 Download PDF

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JP5050294B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、耐クリープ性を向上させた、燃料電池の電極拡散層と、その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
固体高分子電解質型燃料電池は、イオン交換膜からなる電解質膜とこの電解質膜の一面に配置された触媒層および拡散層からなる電極(アノード、燃料極)および電解質膜の他面に配置された触媒層および拡散層からなる電極(カソード、空気極)とからなる膜−電極アッセンブリ(MEA:Membrane-Electrode Assembly )と、アノード、カソードに燃料ガス(水素)および酸化ガス(酸素、通常は空気)を供給するための流体通路または冷却媒体を流すための流路を形成するセパレータとからセルを構成し、複数のセルの積層体からモジュールを構成し、モジュールを積層してモジュール群とし、モジュール群のセル積層方向両端に、ターミナル、インシュレータ、エンドプレートを配置してスタックを構成し、スタックをスタックの外側でセル積層体積層方向に延びる締結部材(たとえば、テンションプレート)にて締め付け、固定したものからなる。
固体高分子電解質型燃料電池では、アノード側では、水素を水素イオンと電子にする反応が行われ、水素イオンは電解質膜中をカソード側に移動し、カソード側では酸素と水素イオンおよび電子(隣りのMEAのアノードで生成した電子がセパレータを通してくる)から水を生成する反応が行われる。
アノード側:H2 →2H+ +2e-
カソード側:2H+ +2e- +(1/2)O2 →H2
これらの反応が正常に行われるには、拡散層とセパレータの接触面圧が適正な面圧に維持される必要がある。そのためには、カーボン織布またはカーボン不織布を基材とした拡散層が、締結部材による締め付け荷重を受けた時に、クリープを生じにくいものでなければならない。何故ならば、もしも拡散層に過度のクリープが発生すると、定圧荷重では、セパレータ当り部の拡散層内のガス拡散性が低下し酸素供給不足になって上記反応が生じにくくなるし、定寸荷重では、圧抜けによる接触電気抵抗の増大が生じ、内部抵抗が増大して電圧低下が生じるからである。
特開平8−7897号公報は、炭素の短繊維からなる基材に炭素粒子および撥水性樹脂(テフロン)を塗布または含浸させた拡散層と、電解質膜とを、触媒層を介してホットプレス(120℃)にて一体化したMEAを開示している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の燃料電池の拡散層には、炭素粒子および撥水性樹脂が基材の炭素繊維と強固に絡みあっていないため、耐クリープ性に劣るという課題がある。そして、クリープが生じると上記のガス拡散性低下や接触電気抵抗増大の問題を生じる。
本発明の目的は、耐クリープ性を向上させる、固体高分子電解質型燃料電池の拡散層と、その製造方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明はつぎの通りである
(1) 通気性をもつカーボン織布またはカーボン不織布からなる基材(13b、16b)と通気性をもつ撥水層(13a、16a)を有する、MEAを含む固体高分子電解質型燃料電池の、拡散層であって、
前記撥水層(13a、16a)が、前記基材(13b、16b)のMEAに対向する側の面に形成された、カーボンと樹脂との混合からなり、
前記撥水層(13a、16a)が、粘着力と強度において互いに異なる、基材側の内層部(A)とMEA側の表層部(B)との複数の積層構造からなり、
前記内層部(A)は前記表層部(B)の強度より大きい強度を有し、
前記表層部(B)は前記内層部(A)の粘着力より強い粘着力を有している、
固体高分子電解質型燃料電池の拡散層。
(2) カーボン織布またはカーボン不織布からなる基材(13b、16b)上にカーボンと樹脂の混合物からなる層(13a、16a)を塗布し、前記層(13a、16a)を固化することを、固化条件を各回で異ならせて複数回繰り返す固体高分子電解質型燃料電池の拡散層の製造方法であって、
前記固体高分子電解質型燃料電池の拡散層の製造方法が、
カーボンと樹脂との混合物からなる第1の撥水層(13a、16a)を基材(13b、16b)上に塗布し、ついで前記第1の撥水層(13a、16a)を前記樹脂の融点よりも高い第1の温度で固化する工程と、
前記カーボンと前記樹脂との混合物からなる第2の撥水層(13a、16a)を前記第1の撥水層(13a、16a)上に塗布し、ついで前記第2の撥水層(13a、16a)を前記樹脂の融点近傍の温度で固化する工程と、
を有する固体高分子電解質型燃料電池の拡散層の製造方法。
【0005】
上記(1)、(2)の固体高分子電解質型燃料電池の拡散層とその製造方法は、基材と撥水層とからなる拡散層のうち撥水層の強度向上による拡散層の耐クリープ性の向上に係るものである。
上記(1)の拡散層では、樹脂(たとえば、PTFE)とカーボンとからなる撥水カーボン層を2層に形成し、下層を樹脂の融点を越える高温にて焼成するので、高剛性層を形成でき、拡散層の撥水層の耐クリープ性を向上させることができる。また、その上に再度前記樹脂とカーボンとからなる撥水カーボン層をコートした上で前記樹脂の融点近傍の低温にて焼成するので、外力が加わった時に剪断力によって樹脂は糸を引いて表面に粘着層を形成でき、MEAの触媒層への粘着性を向上させることができる。1層のみの拡散層では、撥水層の耐クリープ性の向上と粘着層の向上の両方を同時にはかることができないが、2層にして焼成温度を異ならせたことにより撥水層の耐クリープ性の向上と粘着層の向上の両方を達成できる。
上記(2)の固体高分子電解質型燃料電池の拡散層の製造方法では、樹脂(たとえば、PTFE)とカーボンとからなる撥水カーボン層を2層に形成し、下層を樹脂の融点を越える高温にて焼成するので、高剛性層を形成でき、拡散層の撥水層の耐クリープ性を向上させることができる。また、その上に再度前記樹脂とカーボンとからなる撥水カーボン層をコートした上で前記樹脂の融点近傍の低温にて焼成するので、外力が加わった時に剪断力によって樹脂は糸を引いて表面に粘着層を形成でき、MEAの触媒層への粘着性を向上させることができる。1層のみの拡散層では、撥水層の耐クリープ性の向上と粘着層の向上の両方を同時にはかることができないが、2層にして焼成温度を異ならせたことにより撥水層の耐クリープ性の向上と粘着層の向上の両方を達成できる。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の燃料電池の拡散層とその製造方法を、その製造装置と共に、図1〜図16を参照して、説明する。
本発明の方法で製造された拡散層が用いられる燃料電池は、たとえば固体高分子電解質型燃料電池10のような、低温型の燃料電池である。該燃料電池10は、たとえば燃料電池自動車に搭載される。ただし、自動車以外に用いられてもよい。
【0007】
固体高分子電解質型燃料電池10は、図15、図16、図1に示すように、イオン交換膜からなる電解質膜11とこの電解質膜11の一面に配置された触媒層12および拡散層13からなる電極14(アノード、燃料極)および電解質膜11の他面に配置された触媒層15および拡散層16からなる電極17(カソード、空気極)とからなる膜−電極アッセンブリ(MEA:Membrane-Electrode Assembly )と、電極14、17に燃料ガス(水素)および酸化ガス(酸素、通常は空気)を供給するための流体通路27および燃料電池冷却用の冷却水が流れる冷却水流路26を形成するセパレータ18とを重ねてセルを形成し、該セルを複数積層してモジュール19を構成し(たとえば、2セルから1モジュールを構成し)、モジュール19を積層してモジュール群とし、モジュール群のセル積層方向(燃料電池積層方向)両端に、ターミナル20、インシュレータ21、エンドプレート22を配置してスタック23を構成し、スタック23を積層方向に締め付け燃料電池積層体積層方向に延びる締結部材24(たとえば、テンションプレート、スルーボルトなど)とボルト25またはナットで固定したものからなる。
【0008】
触媒層12、15は白金(Pt)を担持したカーボン(C)からなる。
拡散層13、16は、通常、カーボン(C)からなる。拡散層13、16は、図1に示すように、たとえば、カーボン粒子(たとえば、カーボンブラック)28を樹脂(たとえば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等のフッ素系樹脂等)29のバインダで結合した撥水(カーボン)層13a、16bと、撥水層13a、16aよりセパレータ18側にある、カーボン繊維30(織布または不織布)からなる基材(基材層)13b、16bと、からなる。撥水層13a、16aも基材13b、16bも通気性をもたせてあり、流体通路27を流れる水素、空気を触媒層12、15に通す。撥水層13a、16aは基材13b、16bよりも撥水性をもたせてある。拡散層13、16の厚さは約200μmであり、撥水層13a、16aの厚さは約50μmであり、基材13b、16bの厚さは約150μmである。
セパレータ18は、ガス・流体不透過性でかつ導電性を有し、通常は、カーボン(黒鉛である場合を含む)または金属または導電性樹脂(たとえば、樹脂にカーボンブラック等の導電性粒子・繊維等を混合して導電性を付与したものを含む)の何れかからなる。セパレータ18は、燃料ガスと酸化ガス、燃料ガスと冷却水、酸化ガスと冷却水、の何れかを区画するとともに、隣り合うセルのアノードからカソードに電子が流れる電気の通路を形成している。
【0009】
燃料電池の拡散層13、16の製造においては、拡散層13、16が耐クリープ性をもつように製造されることが必要である。何となれば、拡散層13、16のクリープが生じると、定圧荷重ではセパレータ当り部のガス拡散性が低下し、定寸荷重では圧抜けによる接触抵抗増大が生じるからである。
【0010】
つぎに、本発明の各実施例の燃料電池の拡散層13、16とその製造方法を、その製造装置と共に、説明する。以下では、参考例も説明するが、実施例の番号と参考例の番号には通し番号を付してある。
本発明の参考例1の燃料電池の拡散層13、16は、図1、図2に示すように、基材13b、16bを有し、基材13b、16bは、プリカーサの織布の炭化処理されたヤーン1(フィラメント2をよりあわせたもの)と、ヤーンのフィラメント2間に含浸してフィラメント2を結合している炭化処理されたバインダ3とからなっている。
本発明の参考例1の燃料電池の拡散層13、16の製造方法は、拡散層13、16のうち、基材13b、16bの耐クリープ性を向上させる拡散層13、16の製造方法であり、図1〜図3に示すように、プリカーサ(前駆体、炭化処理する前のもの)を織布化するか、もしくはプリカーサを半焼成した繊維で織布化する工程101と、織布化した基材13b、16bに樹脂(たとえば、フッ素系樹脂、フェノール樹脂)のバインダ(樹脂を溶媒に溶かして液状、またはスラリー状になっている)を含浸させる第1の工程102と、バインダを含浸させた基材13b、16bをバインダごと炭化処理する第2の工程103と、からなる。バインダはカーボン粒子を含み、バインダ含浸時、基材13b、16bの表面に炭化処理後撥水カーボン層13a、16aとなる部分の層が形成される。工程103では、約2000℃で炭化処理を行う。図3の工程103の焼成は炭化処理である。
本発明の参考例1の燃料電池の拡散層の製造装置は、織布化した基材13b、16bに含浸させる樹脂の液状バインダ3を入れたバインダ含浸処理容器104と、バインダを含浸させた基材13b、16bを炭化処理する炭化焼成炉105と、を備えている。
本発明の参考例1では、完全に炭化を行うことで、導電性を向上させつつ、バインダ3により基材13b、16bのヤーン1(フィラメント2を束ねたもの)の強度を強化し、基材13b、16bとしての耐クリープ性を向上させる。図2はヤーンの強度向上、耐クリープ性向上の原理を示したものであり、従来(図2の左側部分に示す)はスタックに締結荷重をかけてヤーンに荷重がかかるとフィラメント同士の拘束が弱いので荷重方向と直交する方向にヤーンが変形し、クリープ量が大となるが、本発明(図2の右側部分に示す)はバインダ3で拘束されたまま炭化処理されるので、スタックに締結荷重をかけてヤーン1に荷重がかかった時、フィラメント2同士の拘束が強いので荷重方向と直交する方向のヤーン1の変形は小さく、クリープ量も小である。
図6は、スタックを定寸締めして時間経過による圧抜けによる燃料電池の接触抵抗増大を測定したものであるが、参考例1の場合は、従来に比べて内部抵抗の増大が小さく、耐クリープ性が向上していることがわかる。
【0011】
参考例2の燃料電池の拡散層13、16は、図1、図2に示すように、基材13b、16bを有し、該基材が、プリカーサの織布の炭化処理されたヤーン1と、炭化されたヤーン1のフィラメント2間に含浸してフィラメントを結合している溶融凝固された未炭化の導電性樹脂バインダ3とからなっている.
参考例2の燃料電池の拡散層13、16の製造方法は、図1、図2、図4に示すように、織布化した基材を約2000℃で炭化処理する第1の工程201と、炭化処理した基材13b、16bにバインダとしての導電性樹脂を含浸させる第2の工程202と、基材に含浸させた導電性樹脂を樹脂硬化温度(たとえば、約320℃)で溶融凝固させる第3の工程203と、からなる。第2の工程202における導電性樹脂は、カーボンブラックを含んだ反応硬化性樹脂または熱硬化性樹脂を用いる。たとえば、導電性樹脂としてはフェノール樹脂にカーボンブラックを混合したものが用いられる。第3の工程の樹脂の硬化は350℃以下での溶融硬化焼成であり、炭化処理ではない。
参考例2の燃料電池の拡散層13、16の製造装置は、織布化した基材13b、16bを炭化処理する炭化焼成炉204と、炭化処理された織布化基材13b、16bに含浸させる導電性樹脂の液状バインダ3を入れた含浸処理容器205と、バインダを樹脂硬化温度(約320℃)で溶融凝固させる樹脂溶融凝固焼成炉206と、を備えている。
参考例2では、基材を先に炭化処理しておいて、その後に導電性樹脂を含浸させるもので、導電性樹脂は炭化処理されない。バインダ樹脂により炭化後の基材13b、16bのヤーン1(フィラメント2を束ねたもの)の強度を強化し、基材13b、16bとしての耐クリープ性を向上させる。図2はヤーン1の強度向上、耐クリープ性の原理を示したものであり、参考例1での説明に準じる。また、燃料電池の内部抵抗増大抑制についても、参考例1と同様の作用、効果(図6の作用、効果)がある。参考例2は、参考例1と比べて、バインダ樹脂を炭化処理しないので、導電性向上の利点は少ないが、既存の炭化織布を後加工で処理可能である利点がある。
【0012】
参考例3の燃料電池の拡散層13、16は、図1、図2に示すように、撥水層兼用の基材13b、16bを有し、該基材が、プリカーサの織布の炭化処理されたヤーン1と、炭化されたヤーン1のフィラメント2間に含浸してフィラメントを結合している溶融凝固された未炭化の非導電性樹脂バインダ3とからなっている。
参考例3の燃料電池の拡散層13、16の製造方法は、図1、図2、図5に示すように、織布化した基材13b、16bを約2000℃で炭化処理する第1の工程301と、炭化処理した基材13b、16bにフッ素系樹脂(たとえば、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、PVDF,ETFE)またはシリコン系樹脂3を溶媒に溶かした状態で含浸させる第2の工程302と、基材に含浸させたフッ素系樹脂またはシリコン系樹脂3を硬化または熱溶着させる第3の工程303と、からなる。第3の工程の樹脂の硬化または溶着は300℃以下での硬化または溶着であり、炭化処理ではない。
参考例3の燃料電池の拡散層13、16の製造装置は、図5に示すように、織布化した基材13b、16bを約2000℃で炭化処理する炭化焼成炉304と、炭化処理された織布化基材13b、16bに含浸させる非導電性樹脂を溶媒に溶かした液状バインダを入れた含浸処理容器305と、バインダをバインダ樹脂の融点近傍(たとえば、320℃)で溶融凝固させる樹脂溶融凝固焼成炉306と、を備えている。
参考例3では、基材13b、16bを先に炭化処理しておいて、その後にバインダ樹脂3を含浸させるもので、樹脂3は炭化処理されない。バインダ樹脂3により炭化後の基材13b、16bのヤーン(フィラメントを束ねたもの)の強度を強化し、基材13b、16bとしての耐クリープ性を向上させる。図2はヤーンの強度向上、耐クリープ性の原理を示したものであり、参考例1での説明に準じる。参考例3は、参考例1と比べて、バインダ樹脂を炭化処理しないので、導電性向上の効果は無いが、既存の炭化織布を後加工で処理可能である利点がある。また、樹脂3に撥水性を付与することで耐水性を改善することが可能である。また、燃料電池の内部抵抗増大抑制についても、参考例1と同様の作用、効果(図6の作用、効果)がある。
【0013】
本発明の参考例4の燃料電池の拡散層13、16は、図7、図8に示すように、基材13b、16bを有し、該基材13b、16bが、不織布化したカーボン繊維の抄紙と該抄紙に含浸量に分布をもたせて(たとえば、縞状に)含浸され炭化された炭化樹脂バインダとからなる。バインダ量が多い部位は耐クリープ性のある剛直部位4となりバインダ量が少ない部位は可撓性のある柔軟部位5となっている。ロールに巻く場合は、湾曲の軸芯と平行方向に柔軟部位5は延びており、巻付けを可能にしている。
本発明の参考例4の燃料電池の拡散層13、16の製造方法は、図7、図8に示すように、カーボン繊維で湿式で抄紙(不織布、基材13b、16bとなる)を作製する工程401と、湿式で不織布化したカーボン繊維の抄紙に樹脂のバインダ3を不均一に含浸させる第1の工程402と、バインダを不均一に含浸させた抄紙を炭化処理(焼成)しバインダを炭化する第2の工程403と、からなる。
本発明の参考例4の燃料電池の拡散層13、16の製造装置は、図7に示すように、湿式で不織布化したカーボン繊維の抄紙に樹脂のバインダを含浸量に分布をもたせて不均一に含浸させる樹脂バインダ不均一含浸装置406と、バインダを含浸した抄紙13b、16bを炭化処理する炭化焼成炉407と、を備えている。
本発明の参考例4では、湿式カーボン不織布(カーボンペーパ)を作製する工程401ではバインダ量はミニマムにしておく。工程402ではバインダ樹脂を不均一、たとえばスプライン状に含浸させる。これは、たとえば多数の平行スリットをもつマスキング404をカーボンペーパの上に置きバインダ樹脂をスプレー405するか、ディスペンサ(ロボット)で塗布するか、スクリーン印刷などで塗布する。その後、バインダを焼成炭化させる。図8に示すように、バインダ含浸部分は強度が向上し剛直部位4となって耐クリープ性を発現するが、バインダが含浸していない部分またはバインダの含浸量が少ない部分である柔軟部位5では柔軟性、可撓性を維持する。
これによってバインダスプラインと直交方向に、炭化処理カーボンペーパは曲げ処理可能となり、ロール巻きが可能になって、連続生産が可能になる。その結果、耐クリープ性の向上と良好な生産性の両方が満足される。また、燃料電池の内部抵抗増大抑制についても、参考例1と同様の作用、効果(図6の作用、効果)がある。
【0014】
本発明の参考例5の燃料電池の拡散層13、16は、図9に示すように、乾式で不織布化した基材13b、16bとその全域に含浸された樹脂バインダ(ピッチ等)3とが、プレスされ、一括完全炭化処理されたものからなる。
本発明の参考例5の燃料電池の拡散層13、16の製造方法は、図9に示すように、乾式でプリカーサをフェルト状に不織布化して基材13b、16bを形成する工程501と、乾式で不織布化した基材13b、16bに樹脂のバインダ3を溶媒に溶かしたものを含浸させる第1の工程502と、バインダを含浸させた基材13b、16bをプレスして厚み方向に圧縮する第2の工程503と、プレスされたバインダ含浸の基材13b、16bを約1500〜2000℃で完全炭化処理する第3の工程504と、からなる。
本発明の参考例5の燃料電池の拡散層13、16の製造装置は、図9に示すように、乾式で不織布化した基材13、16bに樹脂のバインダ3を含浸させる樹脂バインダ含浸装置505と、バインダを含浸させた基材13、16bをプレスするプレス装置506と、プレスされたバインダ含浸の基材13、16bを完全炭化処理する炭化処理炉507と、を有する。
プリカーサによる乾式不織布は生産性に優れ、低コストで大量に連続生産が可能であり、拡散層基材として有望な材料であるが、嵩高く、過度のクッション性を有し、また、強度的にも劣り、クリープしやすい点が問題である。
そこで、本発明の参考例5では、カーボン繊維に事前に圧縮荷重を付与し、クリープさせた状態の材料を基材として拡散層を形成することで、耐クリープ性に優れた拡散層13、16を得る。
ただし、完全に炭化させた状態で荷重(プレス)をかけるとカーボン繊維が破壊されてしまうため、プリカーサまたは半焼成状態の炭化繊維で乾式不織布を形成し、完全に炭化する前にバインダを含浸させて繊維が柔軟性を維持している状態で、荷重を付与し、圧縮した状態で完全炭化処理を施す。
バインダ含浸により、拡散層基材の耐クリープ性を向上でき、しかも低コストで生産できる。また、燃料電池の内部抵抗増大抑制についても、参考例1と同様の作用、効果(図6の作用、効果)がある。
参考例1〜参考例5までは拡散層の基材の耐クリープ性の向上であるが、実施例6以降は拡散層の撥水層の耐クリープ性の向上である。
【0015】
本発明の実施例6の燃料電池の拡散層13、16は、図10に示すように、炭化処理された基材13b、16bの片側に形成された、カーボンと樹脂(撥水性をもつ樹脂、たとえばPTFE(ポリテトラフルオロエチレン))との混合からなる撥水カーボン層13a、16aを有し、該撥水カーボン層13a、16aが、粘着力に乏しいが強度の強い内層部(高剛性層A)と、該内層部の上に塗布された柔軟で粘着力に優れた表層部(粘着層B)との、複数の積層構造からなる。撥水カーボン層13a、16aは炭化処理されないままである。拡散層13、16の厚さは約200μmで、このうち撥水カーボン層13a、16aの厚さが約50〜100μmで、粘着層Bの厚さは約10μmである。高剛性層Aと粘着層Bとは、同じカーボン、樹脂の混合物でよく(ただし、混合比を変えてもよい)、それを、2度塗りして、それぞれの層の硬化温度を変えて形成されている。カーボンブラックとPTFEの混合物を約350℃以上で焼成するとバルク状となり高剛性となるが、PTFEの融点近傍(約320℃)で焼成するとPTFEの半溶融粒子から糸を引いて粘着力を有するものとなる。燃料電池組立て時には、粘着層B側を燃料電池の電極対向側にする。
本発明の実施例6の燃料電池の拡散層13、16の製造方法は、図10に示すように、炭化処理されている基材13b、16bに複数回撥水層13a、16aとしての樹脂を塗布、焼成(この焼成は樹脂の硬化または溶着の焼成で、炭化の焼成ではない)のプロセスを行い、それぞれのプロセスで条件(たとえば、硬化または溶着などの焼成温度)を異ならせたものである。
本発明の実施例6の燃料電池の拡散層13、16の製造方法は、たとえば、カーボン繊維を織布化または不織布化して基材13b、16bを作製する工程601と、カーボン織布もしくはカーボン不織布に樹脂(たとえば、PTFEなどのフッ素系樹脂、フェノール樹脂等)とカーボンとからなる撥水カーボン層13a、16aをコートした上で前記樹脂の融点を越える高温(たとえば、350℃)にて焼成する第1の工程602と、第1の工程後に前記樹脂とカーボンとからなる撥水カーボン層13a、16aを再度コートした上で前記樹脂の融点近傍の低温(前記高温よりは低温の意味、たとえば、320℃)にて焼成する第2の工程603と、からなる。
本発明の実施例6の燃料電池の拡散層13、16の製造装置は、図10に示すように、カーボン織布もしくはカーボン不織布に塗布された樹脂(たとえば、PTFE)とカーボンとからなる撥水カーボン層Aを樹脂の融点を越える高温(350℃以上)にて焼成し、ついで撥水カーボン層Aの上に再度塗布された樹脂とカーボンとからなる撥水カーボン層B(材料はAと同じでよい、ただし焼成温度が異なる)を樹脂の融点近傍の低温(約320℃)にて焼成する、樹脂溶融凝固焼成炉601を備えている。樹脂溶融凝固焼成炉601は、焼成温度を変えることにより、高温焼成と低温焼成の両方に使用できる。
撥水層の機械的特性は焼成温度によって変化する。これはPTFE等の樹脂の溶着状態が変わるためである。PTFEの融点近傍での焼成を行った場合、界面活性剤などの除去は可能であるが、PTFE粒子は完全には融解しておらず、粒子間の接点でわずかに溶着するのみである。この場合、外部から何らかの荷重がかかった場合、その剪断力によってPTFEは容易に繊維化して(糸を引いて)粘着力を発生する。しかし、融点を越えた温度で焼成を行った場合、完全に溶解して結合力は高まるものの、繊維化は発生しにくくなり、粘着性は消失する。拡散層の望ましい特性として強度(耐クリープ)と表面の触媒層に対する粘着性とがあり、これを同時に実現することは、従来、困難であった。本発明では、1層目を高温で焼成して内層Aの高剛性層を形成し、それによって対クリープ性を得、その後第2層目を塗布、低温焼成することで表層Bの粘着層を得る。
この時、樹脂は層AとBとで同一組成(混合比)でもよいが、組成を変えるとより効果的である。たとえば、内層部は強度をより増大させるためPTFE比率を増加し、表層部は接触抵抗を維持するためPTFE比率を減少させることが有効である。また、燃料電池の内部抵抗増大抑制についても、参考例1と同様の作用、効果(図6の作用、効果)がある。
【0016】
本発明の参考例7の燃料電池の拡散層13、16は、図11に示すように、炭化処理されている基材13b、16bと、その燃料電池電極側に形成される撥水カーボン層13a、16aとからなり、撥水カーボン層13a、16aが、図11に示すように、カーボン(たとえば、カーボンブラック)とバインダ(樹脂やセルロース)とからなり、バインダが2種類のバインダC、Dを含む。
2種類のバインダのうち一種のバインダCは、粘着性のある樹脂、たとえばPTFE(PTFEの粒子とその粒子から糸を引いた繊維状のもの)であり、もう一種のバインダは、バインダCを構成する樹脂(たとえば、PTFE)より剛性が高い材料(たとえば、セルロース)であり、これらバインダC、Dは溶媒(たとえば、エタノール)に溶かしてスラリー状または液状になった状態で、基材13b、16bに塗布され、樹脂の融点温度(約320℃)近傍で溶融凝固焼成される。
本発明の参考例7の燃料電池の拡散層13、16の製造方法では、図11に示すように、拡散層13、16に形成される撥水カーボン層13a、16aが2種類のバインダにより形成される。
本発明の参考例7の燃料電池の拡散層13、16の製造方法では、拡散層13、16に形成される撥水カーボン層13a、16aのバインダとして粘着性のある樹脂Cと該樹脂より剛性が高い材料Dを用いる。粘着性のある樹脂は、たとえばPTFEであり、剛性が高い材料は油溶性セルロース等である。バインダは炭化処理されている基材に塗布され、樹脂の融点近傍の温度で、一括、溶融凝固される。
本発明の参考例7の燃料電池の拡散層13、16の製造装置は、図11に示すように、基材13b、16bに塗布された、カーボンと2種類の樹脂バインダを含む撥水カーボン層13a、16aを、バインダ樹脂の融点近傍の温度(たとえば、約320℃)で溶融凝固させる樹脂溶融凝固焼成炉701を備えている。
PTFEは比較的剛性が弱い樹脂であるが、剛性の高い材料(たとえば、セルロース)を添加することにより、粘着性を維持したまま、撥水カーボン層13a、16aの強度、耐クリープ性を向上できる。また、燃料電池の内部抵抗増大抑制についても、参考例1と同様の作用、効果(図6の作用、効果)がある。
【0017】
本発明の参考例8の燃料電池の拡散層13、16は、図12に示すように、炭化処理されている基材13b、16bに,少なくともカーボン(たとえば、カーボンブラック)と樹脂(たとえばPTFE)とからなるペーストを塗布焼成した撥水層13a、16aを有し、該撥水層13a、16aが塗布焼成前に剪断力を付与されて繊維化が促進されたものからなる。
本発明の参考例8の燃料電池の拡散層13、16の製造方法は、図12に示すように、少なくともカーボンと樹脂(たとえばPTFE等のフッ素系樹脂)とからなるペーストに剪断力を付与する第1の工程と、剪断力が付与されたペーストを基材13b、16bに塗布する第2の工程と、ペーストを基材に塗布後ペースト(撥水層13a、16aとなる部分)が塗布された基材を焼成(樹脂の硬化または溶着)する第3の工程と、からなる。
本発明の参考例8の燃料電池の拡散層13、16の製造装置は、図12に示すように、少なくともカーボンと樹脂とからなるペーストに剪断力を付与するミキサ31と、該剪断力が付与されたペーストを炭化処理されている基材13b、16bに塗布する塗布装置(吐出ヘッド)33と、基材に塗布されたペーストを前記樹脂の融点近傍の温度で溶融凝固させる樹脂溶融凝固焼成炉(この炉は他の参考例のものに準じる)と、を有する。
第1の工程は、図12において、メインタンク30からのペーストをミキサ31に供給し、ミキサにてミキシングすることによりペーストに剪断力を付与することにより行う。剪断力付与により、ペーストに粘着性を発現させる。この場合、樹脂の繊維化を促進させるためミキサ31周囲にヒータ32を配置してミキサを加熱する。第2の工程は、剪断力を付与されたペーストを吐出ヘッド33から吐出させて基材13b、16b上に塗布し、撥水カーボン層13a、16aを形成する。第3の工程における焼成は、たとえば320℃で行い、樹脂を溶着または硬化させる。
剪断力付与によりPTFEの繊維化が促進され、強度、耐クリープ性が向上する。また、燃料電池の内部抵抗増大抑制についても、参考例1と同様の作用、効果(図6の作用、効果)がある。
【0018】
本発明の参考例9の燃料電池の拡散層13、16は、図13、図14に示すように、炭化処理されている基材13b、16bに少なくともカーボン(たとえば、カーボンブラック)と樹脂(たとえば、PTFE)とからなるペーストを塗布焼成(この焼成は樹脂の融点近傍で行われる樹脂の溶融凝固のための焼成)した撥水層13a、16aを有し、撥水層13a、16aが焼成後、室温から樹脂融点までの間にある温度(たとえば、室温)で剪断力を付与されているものからなる。
本発明の参考例9の燃料電池の拡散層13、16の製造方法は、図13、図14に示すように、少なくともカーボンと樹脂(たとえば、PTFE等のフッ素系樹脂)とからなる撥水カーボン層13a、16aを基材13b、16b上に形成する第1の工程と、撥水カーボン層13a、16aを形成した基材を焼成(約320℃で溶着または硬化)する第2の工程と、焼成後の基材を基材幅方向に応力を発生させるプレスロール40、41間に通して撥水カーボン層に剪断力を付与する第3の工程と、からなる。
本発明の参考例9の燃料電池の拡散層13、16の製造装置は、図13、図14に示すように、少なくともカーボンと樹脂(たとえば、PTFE)とからなるペーストを基材に塗布する塗布装置(図12の塗布装置に準じたものを使用できる)と、基材に塗布されたペーストを樹脂(たとえば、PTFE)の融点(約320℃)近傍の温度で溶融凝固させる樹脂溶融凝固焼成炉(この炉は他の参考例のものに準じる)と、焼成後のペーストが基材ごと通された時に焼成後のペーストに剪断力を発生させる一対の剪断力付与ロール40、41と、を有する。
プレスロール40、41の各々に、プレスロール中央の左右部に逆向きのスクリュウ状の溝を切っておき、プレスロール40、41を回転させた時に、プレスロールによって挟まれた拡散層に幅方向に剪断力を付与する。
本発明の参考例9では、剪断力付与によりPTFEの繊維化が促進され、強度、耐クリープ性が向上する。また、燃料電池の内部抵抗増大抑制についても、参考例1と同様の作用、効果(図6の作用、効果)がある。
【0019】
【発明の効果】
請求項1の固体高分子電解質型燃料電池の拡散層によれば、樹脂(たとえば、PTFE)とカーボンとからなる撥水カーボン層を2層に形成し、下層を樹脂の融点を越える高温にて焼成するので、高剛性層を形成でき、拡散層の撥水層の耐クリープ性を向上させることができる。また、その上に再度前記樹脂とカーボンとからなる撥水カーボン層をコートした上で前記樹脂の融点近傍の低温にて焼成するので、外力が加わった時に剪断力によって樹脂は糸を引いて表面に粘着層を形成でき、MEAの触媒層への粘着性を向上させることができる。1層のみの拡散層では、撥水層の耐クリープ性の向上と粘着層の向上の両方を同時にはかることができないが、2層にして焼成温度を異ならせたことにより撥水層の耐クリープ性の向上と粘着層の向上の両方を達成できる。
請求項2の固体高分子電解質型燃料電池の拡散層の製造方法によれば、樹脂(たとえば、PTFE)とカーボンとからなる撥水カーボン層を2層に形成し、下層を樹脂の融点を越える高温にて焼成するので、高剛性層を形成でき、拡散層の撥水層の耐クリープ性を向上させることができる。また、その上に再度前記樹脂とカーボンとからなる撥水カーボン層をコートした上で前記樹脂の融点近傍の低温にて焼成するので、外力が加わった時に剪断力によって樹脂は糸を引いて表面に粘着層を形成でき、MEAの触媒層への粘着性を向上させることができる。1層のみの拡散層では、撥水層の耐クリープ性の向上と粘着層の向上の両方を同時にはかることができないが、2層にして焼成温度を異ならせたことにより撥水層の耐クリープ性の向上と粘着層の向上の両方を達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の参考例1、2、3の拡散層の製造方法で製造された参考例1、2、3の固体高分子電解質型燃料電池の拡散層の拡大断面図である。
【図2】 本発明の参考例1、2、3の固体高分子電解質型燃料電池の拡散層の製造方法で製造された参考例1、2、3の拡散層と従来製法で製造された拡散層との、荷重付与時のヤーンの拡大断面変形図である。
【図3】 本発明の参考例1の固体高分子電解質型燃料電池の拡散層の製造方法の工程図と、各工程での拡散層および製造装置の概略図である。
【図4】 本発明の参考例2の固体高分子電解質型燃料電池の拡散層の製造方法の工程図と、各工程での拡散層および製造装置の概略図である。
【図5】 本発明の参考例3の固体高分子電解質型燃料電池の拡散層の製造方法の工程図と、各工程での拡散層および製造装置の概略図である。
【図6】 本発明実施例の固体高分子電解質型燃料電池の拡散層の製造方法で製造された拡散層を装着した燃料電池の定寸締めスタックの内部抵抗の変化図である。
【図7】 本発明の参考例4の固体高分子電解質型燃料電池の拡散層の製造方法の工程図と、各工程での拡散層および製造装置の概略図である。
【図8】 本発明の参考例4の固体高分子電解質型燃料電池の拡散層の製造方法で製造された拡散層の拡大断面図である。
【図9】 本発明の参考例5の固体高分子電解質型燃料電池の拡散層の製造方法の工程図と、各工程での拡散層および製造装置の概略図である。
【図10】 本発明の実施例6の固体高分子電解質型燃料電池の拡散層の製造方法の工程図と、各工程での拡散層および製造装置の概略図である。
【図11】 本発明の参考例7の固体高分子電解質型燃料電池の拡散層の製造方法で製造された拡散層の拡大断面図およびその製造装置の概略図である。
【図12】 本発明の参考例8の固体高分子電解質型燃料電池の拡散層の製造方法で用いる製造装置の側面図である。
【図13】 本発明の参考例9の固体高分子電解質型燃料電池の拡散層の製造方法で用いる製造装置の側面図である。
【図14】 本発明の参考例9の固体高分子電解質型燃料電池の拡散層の製造方法で用いる製造装置の正面図である。
【図15】 本発明実施例の固体高分子電解質型燃料電池の拡散層の製造方法で製造された拡散層が組み付けられた燃料電池の正面図である。
【図16】 図15の固体高分子電解質型燃料電池のモジュールの拡大断面図である。
【符号の説明】
1 ヤーン
2 フィラメント
3 バインダ
4 剛直部位
5 柔軟部位
10 (固体高分子電解質型)燃料電池
11 電解質膜
12 触媒層
13 拡散層
13a 撥水カーボン層(撥水層)
13b 基材
14 電極(アノード、燃料極)
15 触媒層
16 拡散層
16a 撥水カーボン層(撥水層)
16b 基材
17 電極(カソード、空気極)
18 セパレータ
19 モジュール
20 ターミナル
21 インシュレータ
22 エンドプレート
23 スタック
24 締結部材(テンションプレート)
25 ボルトまたはナット
26 冷却水流路
27 ガス流路
30 メインタンク
31 ミキサ
32 ヒータ32
33 吐出ヘッド
40、41 プレスロール

Claims (2)

  1. 通気性をもつカーボン織布またはカーボン不織布からなる基材(13b、16b)と通気性をもつ撥水層(13a、16a)を有する、MEAを含む固体高分子電解質型燃料電池の、拡散層であって、
    前記撥水層(13a、16a)が、前記基材(13b、16b)のMEAに対向する側の面に形成された、カーボンと樹脂との混合からなり、
    前記撥水層(13a、16a)が、粘着力と強度において互いに異なる、基材側の内層部(A)とMEA側の表層部(B)との複数の積層構造からなり、
    前記内層部(A)は前記表層部(B)の強度より大きい強度を有し、
    前記表層部(B)は前記内層部(A)の粘着力より強い粘着力を有している、
    固体高分子電解質型燃料電池の拡散層。
  2. カーボン織布またはカーボン不織布からなる基材(13b、16b)上にカーボンと樹脂の混合物からなる層(13a、16a)を塗布し、前記層(13a、16a)を固化することを、固化条件を各回で異ならせて複数回繰り返す固体高分子電解質型燃料電池の拡散層の製造方法であって、
    前記固体高分子電解質型燃料電池の拡散層の製造方法が、
    カーボンと樹脂との混合物からなる第1の撥水層(13a、16a)を基材(13b、16b)上に塗布し、ついで前記第1の撥水層(13a、16a)を前記樹脂の融点よりも高い第1の温度で固化する工程と、
    前記カーボンと前記樹脂との混合物からなる第2の撥水層(13a、16a)を前記第1の撥水層(13a、16a)上に塗布し、ついで前記第2の撥水層(13a、16a)を前記樹脂の融点近傍の温度で固化する工程と、
    を有する固体高分子電解質型燃料電池の拡散層の製造方法。
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