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JP5045668B2 - ステントデリバリーカテーテル - Google Patents

ステントデリバリーカテーテル Download PDF

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JP5045668B2 JP2008512011A JP2008512011A JP5045668B2 JP 5045668 B2 JP5045668 B2 JP 5045668B2 JP 2008512011 A JP2008512011 A JP 2008512011A JP 2008512011 A JP2008512011 A JP 2008512011A JP 5045668 B2 JP5045668 B2 JP 5045668B2
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Description

本発明は、ステントを体内に留置するために用いられるステントデリバリーカテーテルに関し、さらに詳しくは、ステントを体内に留置するための操作が容易であるステントデリバリーカテーテルに関する。
例えば、癌細胞により狭窄化した消化器管や、動脈硬化に起因して狭窄化した血管の開存を確保するために、狭窄部位にステントを留置する医療方法が知られている。ステントは、狭窄部位で拡張されることによって管腔を確保されるように留置されるデバイスであり、拡張方法によって、自己拡張型のステントと、バルーン拡張型のステントとに大別される。これらは、狭窄の発生した部位等によって使い分けられるが、特に自己拡張型のステントを体内に留置する場合には、例えば特許文献1〜8に記載されているようなステントデリバリーカテーテルが用いられることが知られている。なお、特許文献2は特許文献1に対応する外国出願にかかる特許文献、特許文献4は特許文献3に対応する外国出願にかかる特許文献、特許文献6は特許文献5に対応する外国出願にかかる特許文献、特許文献8は特許文献7に対応する外国出願にかかる特許文献である。
特許文献1〜8に記載されているステントデリバリーカテーテルは、いずれも同心状に配置された2本の管より構成されており、内側の管(内管)と外側の管(外管)との間に自己拡張型ステントを配置した状態で体内に挿入され、ステントを留置すべき部位で、外側の管を体外側(近位端側)に向かって引くことでステントを開放し、体内に留置するものである。
上記した構造の従来のステントデリバリーカテーテルでは、配置されたステントの外周面と外管の内周面、あるいは、内管の外周面と外管の内周面との間で摩擦や引っ掛かりが生じて、外管を近位端側に向かって引く操作の障害となり、術者の微妙な位置調整の操作に支障が生じる場合があった。その対策としては、例えば特許文献1及び特許文献2に記載されているように、ステントデリバリーカテーテルの摩擦が生じうる部分に潤滑剤を塗布して、摩擦を軽減させることが知られている。しかしながら、潤滑剤が患者の体内に残存し得ることや、潤滑剤が他の手術器具等に付着してその器具等の使用の妨げとなりうることを考慮すると、潤滑剤の使用量は限られるので、十分な効果を発揮できない場合があった。
また、実際の医療の現場では、摩擦や引っ掛かり防止のために、ステントデリバリーカテーテルの側壁に設けられた注入ポートに生理食塩水を満たしたシリンジを接続し、外管を近位端側に向かって引く操作と、シリンジから内管と外管との間に生理的食塩水を供給する操作とを繰り返すという作業が行われる場合がある。しかしながら、供給した生理食塩水が外管を引く操作に伴ってすぐに内管と外管との間から失われてしまうため、何度も生理食塩水を供給する操作が必要となり、術中の操作が非常に煩雑であるという問題があった。このため、結果として手術の時間が長引き、術者、及び患者双方に与える肉体的負担が増大するという問題もあった。
特開2004−223262号公報 米国特許出願公開第2004/0148007号明細書 特開平10−57502号公報 欧州特許出願公開第0819411号明細書 特開平11−313893号公報 米国特許第6425898号明細書 特開2001−37885号公報 欧州特許出願公開第1064888号明細書
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、内管と外管との間に摩擦や引っ掛かりが生じにくく、かつ、ステントを体内に留置するための外管を近位端側に移動させる操作を円滑なものとして、患者の体内において術者の意図したとおりの位置にステントを留置することが容易となるステントデリバリーカテーテルを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明に係るステントデリバリーカテーテルは、遠位端及び近位端を有し、遠位端側の外周面上にステントが配置される内管と、遠位端及び近位端を有し、内管の外周側に軸芯を共有するように配置されるとともに、内管に対して軸方向に相対移動可能な外管と、内管及び外管の近位端側に配置され、内管に対して外管を近位端側へ相対移動可能な駆動手段と、を備え、駆動手段の動作に伴って、内管と外管との間に、近位端側から遠位端方向へ液体が流通されることを特徴とする。
この態様において、ステントデリバリーカテーテルは、内管の近位端側及び外管の近位端側を収納し、外管が軸方向に相対移動可能に嵌挿されるとともに、駆動手段が取り付けられたハウジングを具備し、該ハウジング内には、液体を貯蔵するためのシリンダーと、該シリンダー内においてシリンダーに対して軸方向に相対移動可能に設けられるとともに、外管に固定されたプランジャーとが設けられ、駆動手段の動作により、外管が内管に対して相対的に近位端側に移動すると、プランジャーがシリンダー内の液体を押圧し、その圧力によって、内管と外管との間に、近位端側から遠位端方向へ液体が流通されるものである。
また、ステントデリバリーカテーテルは、内管の近位端側及び外管の近位端側を収納し、外管が軸方向に相対移動可能に嵌挿されるとともに、駆動手段が取り付けられたハウジングを具備し、駆動手段は、外管の近位端部に固定されるとともに、ハウジングに対して軸方向に相対移動可能である駆動シャフトと、通孔を有し、該通孔に駆動シャフトが挿通されることによって駆動シャフトに軸方向に移動自在に装着され、駆動シャフトの軸芯に対して傾斜することにより駆動シャフトに係止する駆動板と、ハウジングの軸芯から一定距離離隔した位置にある支点のまわりに回動自在に取り付けられ、回動されることによって駆動板を近位端側に向かって押圧する駆動レバーと、を備え、該駆動レバーは、駆動板を近位端側に向かって押圧することにより、駆動板を傾斜させて駆動シャフトに係止させ、さらに駆動シャフト及び該駆動シャフトに固定された外管を、駆動板と共に近位端側に移動させるものであることも好ましい。
また、内管は、円筒状の内管本体と、この内管本体の遠位端側に設けられ、外管の遠位端から突出する突出部とを備え、内管本体は、円筒状の本体部と、この本体部の遠位端側に設けられ、ステントを配置するために本体部より細径に形成された細径部とを備え、突出部は、細径部に連なるように設けられるとともに、遠位端側に向かうに連れて拡径するテーパが形成されたテーパ部と、このテーパ部の遠位端側の先端部とを備え、テーパ部のテーパ表面には、内管の軸方向に沿った方向に延びる溝が形成されていることも好ましい。
上記溝が形成される好ましい態様において、溝は、近位端側に向かうにつれて幅が広くなるように形成されていることが好ましく、また、溝は、テーパ部の遠位端から近位端まで連続して延びていることも好ましい。
また、上記溝が形成される好ましい態様において、溝は複数であることが好ましく、この複数の溝は、内管本体の軸芯を中心とした円周方向に等間隔で設けられていることが好ましく、さらに、この複数の溝は、全て同一形状であることも好ましい。
また、上記溝が形成される好ましい態様において、内管本体と突出部とは別体であることが好ましい。
また、外管は、高分子材料からなる樹脂層と、この樹脂層に埋設され、複数本の線材を螺旋状に編組してなる管状の編組体と、を備え、編組体を平面視した際に、線材と内管の軸線とがなす角度(以下、傾斜角ということがある)をα(度)として、
35<α<60
なる関係を満たしていることが好ましく、この場合において、編組体は、内管のステント配置部に対応する位置以外の位置に設けられていることがより好ましい。
本発明のステントデリバリーカテーテルは、ステントを体内に留置するための操作に伴って、外管内周面と内管外周面との接触部分に液体を供給することができる。その結果、供給された液体の潤滑効果によって、内管と外管との間に摩擦や引っ掛かりが生じにくくなるため、ステントを体内に留置するための操作が容易となる。また、本発明のステントデリバリーカテーテルを自己拡張型のステントに対して使用する際には、外管を引く操作を繰り返すたびに体外から液体が供給されることで、ステントが冷却されてその拡張力が弱められるため、ステントと外管との間の摩擦も低減することができる。
また、内管の突出部のテーパ表面に溝が形成される態様のステントデリバリーカテーテルにおいては、細径部と連なるテーパ部が設けられていることで、カテーテルの体内からの抜去時における、内管のステントへの引っ掛かりが防止される。また、テーパ部に溝が設けられていることで、テーパ部とテーパ部の表面を覆っている外管の遠位端開口の縁との接触面積が減り、内管と外管との密着力ひいては外管引き抜き抵抗が軽減されるため、スムーズにステントを留置することができる。すなわち、この態様によれば、内管と外管とが強く密着してしまう現象と、開放されたステントから内管を抜く際に内管にステントが引っ掛かる現象とが同時に防止され、その結果、ステントを意図する位置に容易に留置することができるステントデリバリーカテーテルが提供される。
さらに、外管が樹脂層と編組体とを備える態様のステントデリバリーカテーテルにおいては、薄肉にしても十分な剛性を保ちつつ、かつ、内視鏡によるステントの位置確認を容易に行うことができる。
本発明の一実施形態であるステントデリバリーカテーテル100を示す側面図及び断面図である。 ステントデリバリーカテーテル100の操作部100bの断面図である。 操作部100bの拡大断面図である。 ステントデリバリーカテーテル100の突出部13の拡大図であり、(a)は側面図、(b)は矢印A方向から見た平面図である。 他の形態の突出部130を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は矢印B方向から見た平面図、(c)は側面図、(d)は矢印C方向から見た平面図である。 外管20を示す斜視図である。 編組体20bの一部を平面視した状態を示す拡大図である。
符号の説明
10 内管
11 内管本体
11a 細径部
11b 本体部
13、130 突出部
13a、130a 先端部
13b、130b テーパ部
13c、130c 溝
20 外管
20b 編組体
24 樹脂層
40 ステント
50 ハウジング
58 シリンダー
60 駆動レバー
64 回動軸(支点)
70 駆動シャフト
72 駆動板
72a 通孔
80 プランジャー
100 ステントデリバリーカテーテル
100a カテーテル部
100b 操作部
以下、本発明の理解を容易にするために、本発明の一実施形態について添付図面の参照符号を付記しつつ説明するが、それにより本発明が図示の実施形態に限定されるものではない。
図1(a)は、本発明の一実施形態である、ステントデリバリーカテーテル100(以下単にカテーテル100ともいう。)の全体を示す側面図である。図1(b)は、図1(a)の一点鎖線X−X’で切断した断面図である。カテーテル100は、体内に挿入されるカテーテル部100aと、このカテーテル部100aに接続され、体外側から、体内のカテーテル部100aを操作するための操作部100bとを備えている。
図1(a)及び図1(b)に示されているように、カテーテル部100aは、遠位端及び近位端を有する内管10と、遠位端及び近位端を有する外管20とを備えている。
外管20は、内管10の外周側に軸芯を共有するように配置される。内管10の外周面と外管20の内周面との間には、所定の隙間が設けられている。外管20は、後述する操作部100bの操作により、内管10に対して軸方向に相対移動可能である。カテーテル部100aを患者の体内に挿入するときには、内管10の遠位端側外周面を覆うようにステント40が配置され、さらに、このステント40の外周側を覆うように外管20が配置される。
なお、図1(a)では、カテーテル部100aの内部構造の理解容易のために、外管20が操作によって近位端側に移動してステント40が露出した状態を示す。実際のステント留置操作前のカテーテル100においては、外管20の遠位端21は、ステント40の遠位端41よりも遠位端側に位置する。外管20は、ステント40の全面を覆いつつ、遠位端開口で内管10の突出部13にあるテーパ部13bを覆うように配置されることよって、ステント40の径方向への拡張を規制している。
なお、図示の形態においては、ステント40と内管10及び外管20との位置関係を明確にするために、拡張していない状態のステント40が示されている。ただし、ステント40が自己拡張型のステントである場合には、ステント40は、図示のように外管20から開放されると拡張して内管10の外周面から離れた状態となる。
本実施形態のカテーテル部100aは、外管20の近位端側において外管20の外周面を覆うように、外管20と同心状に配された最外管30を有している。また、内管10及び外管20の遠位端近傍には、それぞれ造影マーカー15、25が取り付けられている。
内管10は、円筒状の内管本体11と、内管本体11の遠位端側に設けられ、ステント留置操作前の状態にある時に外管20の遠位端から突出する部分である突出部13とを備えて構成される。内管本体11は、円筒状の本体部11bと、この本体部11bの遠位端側に設けられ、ステント40を配置するために本体部11bより細径に形成された細径部11aとを備えている。
突出部13は、細径部11aに連なるように設けられている。突出部13は、遠位端側に向かうに連れて拡径するテーパが形成されたテーパ部13bと、テーパ部13bの遠位端側に位置する先端部13aとを備えている。突出部13のテーパ部13bは、ステント留置操作前の状態では、外管20の遠位端開口の縁によって覆われる。
内管10は、図1(b)に示されるように、ガイドワイヤを挿通するための内腔を有している。内管10は、前記内腔にガイドワイヤを通すことでカテーテル部100aをガイドワイヤに添わせて体内の目的部位に挿入できる。
本実施形態においては、内管本体11は、ステント40装着部位よりも近位端側で、内管内層10aと該内管内層10aを覆うように形成された内管外層10bとを備える二層構造である。内管内層10aの遠位端は内管外層10bの遠位端より遠位端側に位置しており、これによってステント40を配置するための細径部11aが形成されている。細径部11aと内管外層の10b遠位端の境界に形成される段差は、ステント40を所定位置に留置する際に必要な操作である外管20の近位端側への移動操作の際に、ステント40が外管20と共に近位端側に移動してしまわないようにするためのストッパの役割を果たしている。
内管10の材料としては、特に制限はないが、可撓性を有することが望まれ、また、ある程度の剛性と摺動性が求められるため、通常合成樹脂が使用される。本実施形態においては、内管内層10aが高剛性のポリエーテルエーテルケトン樹脂であり、内管外層10bが摺動性に優れる高密度ポリエチレンである。剛性や摺動性の向上等のために、材料の表面にコーティング等がなされていてもよい。内管10の寸法は、通常、長さは外管20と操作部100bの長さを合計した程度であり、外径は0.5〜3.0mm程度である。
外管20は、図1(b)に示されるように、内管10の外径よりもわずかに大きい内径を有している。内管10の外周面と外管20の内周面との間には、ステント40が装着できるように隙間が形成されている。外管20の材料としては特に制限はないが、可撓性を有することが望まれるため、通常、合成樹脂やエラストマーが用いられる。これらの材料は、金属線等によって補強されていてもよいし、表面がコーティングされていてもよい。図示の態様のカテーテル100における外管20は、内層20a、外層20cからなる2層構造の樹脂層24と、この樹脂層24に埋設された編組体20bとから構成されている。外管20の寸法は、通常、長さが300〜2500mm、内径が0.8〜3.0mm、外径が1.0〜4.0mm程度である。外管20の構造については後に詳述する。
最外管30は、操作部100bから遠位端方向に一定の長さの外管20の外周面を覆うように、外管20と同心円状に配された管である。最外管30の近位端側は、後述する操作部100bにおけるハウジング50の前方キャップ51の先端に固定されている。本実施形態において、最外管30は必ずしも必須ではないが、外管20がカテーテル部100aの最外層になると、ステント40の留置操作である外管20の近位端側への移動の際に、外管20を手で保持することが不可能となる。なぜならば、近位端側に動こうとする外管20を手で保持して、その位置で固定してしまうと、結果的に内管10が体内壁に対して遠位端方向に移動してしまい、ステント40の留置位置がずれやすくなるからである。したがって、カテーテル100を手で保持することを可能とし、ステント40の留置位置をずれにくくする観点からは、図示のような最外管30を設けることが好ましい。最外管30は、通常、長さが外管20よりも500〜1500mm短く、内径が外管20の外径よりも0.05〜1.0mm程度大きい寸法で設けられる。材料は特に限定はないが、通常合成樹脂であり、図示のカテーテル100においてはポリアセタールが使用されている。
内管10及び外管20の遠位端近傍に装着されている造影マーカー15、25は、X線透視によりその位置が検出されて体内における標識となるものであり、例えば金、白金、タングステン等の金属材料や、硫酸バリウムや酸化ビスマスがブレンドされたポリマー等により形成される。内管10及び/又は外管20の遠位端近傍に造影マーカー15、25を装着すると、X線透視によって、造影マーカー15、25の位置を検出することが可能となり、カテーテル100の先端部分の位置を正確に把握できるため好ましい。特に、図示のように内管10と外管20の両方に造影マーカー15、25を装着すると、それぞれの管の相対位置を把握することでステント40が解放されたか否かが分かるため、好ましい。造影マーカー15、25の形状は特に限定されないが、リング状であることが好ましい。また、造影マーカー15、25は、内管10及び/又は外管20の内周面あるいは外周面に装着してもよいし、内管10及び/又は外管20に埋設してもよい。本実施形態では、上述のように内管外層10bの遠位端がステント40のストッパの役割を果たしているが、内管10が一層のみから構成されている場合等には、内管10の外周面に造影マーカー15を取り付けて段差を形成することにより、造影マーカー15にストッパの役割を付与することもできる。
カテーテル100が体内に導入された後、操作部100bの後述する駆動レバー60を操作すると、外管20は操作部100bの内部に引かれるように、内管10に対して相対的に近位端側へ一定の距離移動する。その結果、外管20に完全に覆われていた内管10外周面上のステント40の遠位端側の一部が露出する。そして、上記駆動レバー60の操作を繰り返すことにより、外管20を近位端側へ間欠的に移動させ、ステント40を内管10の外周面上に完全に露出させることができる。
操作部100bの駆動レバー60の操作は、後述するような機構により、操作部100bからカテーテル部100aへの液体の供給操作も兼ねている。駆動レバー60の操作による外管20の近位端側への移動に伴って、操作部100b(すなわちカテーテル部100aの近位端側)から内管10と外管20との間の隙間に液体が供給される。これによって、内管10の外周面と、外管20の内周面との間に発生する摩擦が低減される。駆動レバー60を操作するたびに、外管20の近位端側への移動と液体の供給が同時に起こり、この繰り返しによって、最終的にはステント40が正確に術者の意図した部位において外管20から完全に露出し、外方に拡張して体内に留置される。
図2は、図1のステントデリバリーカテーテル100の操作部100bの断面図である。また、図3はステントデリバリーカテーテル100の操作部100b遠位端側の拡大断面図である。図2においては、内管10及び外管20の記載を省略してあり、図3においては、内管10の記載を省略してある。また、図3においては、後述するハウジング50内における液体の存在位置の理解のために、ハウジング50内の液体を斜線で示している。以下にこれら図2及び図3を参照しつつ、操作部100bの動作について詳しく説明する。
上述したカテーテル部100aの内管10及び外管20の近位端側はそのまま同軸状に操作部100bの内部に導かれている。操作部100bは、内管10等と同軸に配置されるハウジング50を備えている。
ハウジング50は、遠位端側から、前方キャップ51、筒状の第一中間筒状部52、及び第二中間筒状部53、操作筒状部54、並びに後端キャップ55の各ブロックが接合されて形成されている。したがって、ハウジング50は、概略内部が空洞のカプセル形状を成している。前方キャップ51の遠位端側には前述した最外管30の近位端側が取り付けられており、その軸芯近傍には内管10及び外管20のハウジング50内への導入を許容するための孔51aが設けられている。
操作筒状部54は、他のハウジングを構成するブロックより肉厚に形成されている。操作筒状部54には、駆動レバー60が回動自由に取り付けられている。この回動の支点64は、操作筒状部54の軸芯から径方向に所定距離離隔した位置に設定されている。操作筒状部54には、さらに、後述する液体注入用ポート56及びリバーススイッチ57が設けられている。
ハウジング50内部の空洞部には、前方キャップ51の孔51aを通して外管20の近位端部が嵌挿されている。外管20の近位端部には、後述するプランジャー80を介して、内腔71を有する筒状の駆動シャフト70が固定され、外管20の内腔と駆動シャフト70の内腔71とが連通している。また、駆動シャフト70の外周面と、ハウジング50の内周面との間には所定の間隔が設けられ、筒状の空間が形成されている。この空間が内管10と外管20との間に供給するための液体を貯蔵するシリンダー58として用いられる。また、このシリンダー58は、液体注入用ポート56へと通じている。
駆動シャフト70の遠位端側には、内腔を有するプランジャー80が取り付けられ、駆動シャフト70の内腔71とプランジャー80の内腔とは、連通している。プランジャー80の外周面とハウジング50の内周面とは、摺動自在な状態で接している。プランジャー80の遠位端側には、その内腔に外管20が差し込まれるようにして取り付けられている。また、プランジャー80には、シリンダー58とプランジャー80に取り付けられた外管20の内腔とを連通させ、内管10と外管20との間の隙間に液体を流通させるための通路としての孔81が形成されている。
本発明のステントデリバリーカテーテル100の使用時においては、シリンダー58に液体注入用ポート56を介して、例えば生理食塩水などの液体が満たされ、その後、液体注入ポート56は密閉される。次いで、駆動レバー60の操作により、駆動シャフト70が、近位端方向に移動され、プランジャー80がシリンダー58内に満たされた液体に圧力を与える。かくしてシリンダー58内の液体は、孔81及び駆動シャフト70の内腔71を介して内管10と外管20との間の隙間に流れ込み、カテーテル部100a内を遠位端方向に流通し、その遠位端から外部(体内)へと流出する。
なお、液体が、プランジャー80の外周面と、ハウジング50の内周面との間から遠位端方向に漏洩することを防止するため、プランジャー80の外周側にOリング82が配設されている。また、孔81から内管10と外管20との間の隙間に流れ込んだ液体が、近位端方向に流れるのを防止するため、駆動シャフト70の内腔71内における内管10と外管20との間の隙間は、孔81より軸方向近位端側において封止されている。
かかる構成により、ステント40を体内に留置しようとする際、軸方向に相対移動される内管10と外管20との間に液体が供給され、両者の間の摩擦を低減するので、ステント留置の操作が円滑に行われる。
操作部100bは、操作筒状部54の内部に、上記駆動シャフト70と、通孔72aを有し、該通孔72aに駆動シャフト70が挿通されることによって、駆動シャフト70に装着された駆動板72とを有している。
駆動シャフト70は、ハウジング50の内部に軸方向移動自在に装着されており、遠位端がプランジャー80の近位端側に固定されている。一方駆動シャフト70の近位端側は後端キャップ55の端部孔から近位端側外方にスライドして突出可能に構成されており、その近位端には後述する手動グリップ73が固定されている。
駆動シャフト70の内部には、スライドガイドパイプ90が挿通されている。また、このスライドガイドパイプ90との相対移動が可能なように駆動シャフト70の内部には内腔71が形成されている。同様に、スライドガイドパイプ90の内部にも、ガイドワイヤ挿通用の内腔91が形成されている。
ハウジング50の近位端側の後端キャップ55には筒状のパイプカバー92が近位端方向に向けて取り付けられている。また、パイプカバー92の近位端側には、パイプキャップ93が装着され、そのパイプキャップ93には軸方向にガイドワイヤの挿通を許容する通孔94が設けられている。通孔94の遠位端側にはスライドガイドパイプ90の近位端側が差し入れられて固定されている。すなわち、スライドガイドパイプ90の近位端側はパイプキャップ93に固定され、遠位端側は駆動シャフト70の内腔71に摺動自在に挿通されている。スライドガイドパイプ90は、パイプカバー92の内部に配置されている。
駆動シャフト70の内腔71内において、スライドガイドパイプ90の遠位端が内管10の近位端と連結されることで、スライドガイドパイプ90の近位端から内管10の遠位端まで連続する通孔を形成し、体外からステント留置部位までカテーテル100を導くためのガイドワイヤが挿通可能にされている。かかる構成により、スライドガイドパイプ90及びそれに連結された内管10は、ハウジング50に対して固定された状態とされている。
パイプカバー92には、その外周面上を軸方向に摺動自在となるように、手動グリップ73が取り付けられている。手動グリップ73は、パイプカバー92の外周を鍔状に覆う形状に形成されており、パイプカバー92の上下において軸方向に設けられているスリットを介して直接駆動シャフト70の近位端と接続されている。このため、手動グリップ73により、駆動シャフト70をスライドガイドパイプ90上に相対的に軸方向に移動させることが可能である。
駆動シャフト70の外周側に配置された駆動板72は、駆動板72が有する駆動シャフト70の外径よりも僅かに大きな内径の通孔72aに駆動シャフト70を挿通することで、駆動シャフト70に対して軸方向に相対移動自在に装着されている。また、駆動板72には、押圧スプリング63の一端が当接しており、駆動レバー60に対して何ら外力が作用していない状態では、駆動板72は、押圧スプリング63の作用によって、駆動シャフト70の軸芯に対して略垂直な位置で静止するようになっている。その状態では、駆動板72の通孔72aに対して駆動シャフト70の外周側には僅かな隙間があり、後述するリバーススイッチ57を無視すれば、駆動板72に対して、駆動シャフト70は、軸方向に移動自在である。
駆動レバー60は、その基端側に、駆動板72の外周部に当接する駆動突起61が一体に形成されており、ハウジング50の外周部に形成してある一対の突出片66の間に掛け渡された回動軸64を支点として、図2に示す矢印A方向に回動自在にされている。
駆動レバー60を矢印A方向に回動させると、駆動突起61は駆動板72を近位端側に向かって押圧し、駆動板72を駆動シャフト70の軸芯に対して傾斜させて駆動シャフト70の外周に係止させる。さらに駆動レバー60を矢印A方向に回動させると、駆動板72を押圧スプリング63の弾性力に抗して近位端側に移動させることになり、同時に駆動板72が外周に係止している駆動シャフト70も近位端側に移動する。その結果、駆動シャフト70と連結されている外管20も、ハウジング50内に引き込まれる方向である近位端側に移動する。
駆動レバー60を掴む力を解除すると、駆動板72に当接するスプリング63の作用によって駆動板72は元の位置に押し戻され、同時に駆動レバー60も元の位置に戻るように回動する。その際、駆動板72は駆動シャフト70の軸芯に対して略垂直な位置に戻るので、駆動板72が押し戻される際には、駆動シャフト70の外周への係止が外れ、駆動シャフト70に対して相対的に移動自在となっているため、駆動シャフト70が元の位置に戻ることはない。
もう一度駆動レバー60を掴みなおし、再び駆動レバー60を矢印A方向に回動させると、駆動シャフト70は上述した動作と同じ動作でさらに近位端側に移動し、駆動シャフト70と連結されている外管20も一緒に移動する。この駆動レバー60の回動操作を繰り返すことで、外管20は徐々に近位端側に移動し、ステント40が遠位端側から徐々に露出していく。最終的に外管20がステント40から完全に外れると、外管20によって拘束されていたステント40は解放されて拡張する。
本実施形態では、ステント留置のために必要な外管20の近位端側への移動が、上述の駆動レバー60の回動操作の繰り返しのみによって行われる。近位端側軸方向へ直接引くことで外管を移動させる従来のステントデリバリーカテーテルでは、外管を引っ張る際に、固定支持すべき内管にも軸方向に力が加わってしまい、ステントの留置位置がずれ易いという問題があった。本実施形態のステント留置操作である駆動レバー60の回動は、外管20の移動方向である軸方向とは垂直な方向に力を加える動きであるため、駆動レバー60を操作する際に軸方向に力が加わらない。このように加えるべき力の方向を変換することによって、従来の外管の移動操作によるステント留置位置のずれの問題を解消することができる。また、駆動レバー60の回動によって駆動板72を傾斜させる構造は、駆動レバー60を力点、駆動板72を傾斜させるための駆動突起61を作用点とする「てこ」であると見ることができる。外管20の移動に、この「てこ」の原理を利用した駆動レバー60を用いることは、複雑に曲がりくねった体腔内において外管20を移動させるときなど、外管20を引く力を大きくしなければならない場合に、操作に必要な力を軽減する効果も有している。
駆動レバー60の操作によって、外管20の近位端側への移動と内管10及び外管20の間への液体の供給が同時に起こるということは、外管20の移動によって内管10と外管20との間に摩擦力がかかる瞬間、すなわち最も潤滑性を必要とする瞬間に内管10と外管20の間を液体が通過することを意味する。そのため、本発明のステントデリバリーカテーテル100を用いると、内管10と外管20との摩擦が効果的に低減され、あるいは外管20と内管10との間に引っ掛かりを生ずることなく、スムーズに外管20の近位端側への移動操作を行うことができる。同様に、外管20とステント40との間にも液体が供給されることになるため、ステント40との関係においても外管20はスムーズに近位端側へ移動されることになる。
本実施形態のステントデリバリーカテーテル100の操作部100bを構成する材料としては特に制限はなく、任意の金属または合成樹脂で形成することができるが、駆動シャフト70、駆動板72、駆動レバー60の駆動突起61、及びリバーススイッチ57の基端部に関しては、機械的強度が必要なため、ステンレス鋼などの金属で形成することが好ましい。また、操作部100bの軽量化のため、ハウジング50は、ポリカーボネートなどの合成樹脂で形成することが好ましい。
本実施形態のステントデリバリーカテーテル100によって供給される液体は、プランジャー80によって押し出し可能な程度の低粘性の液体であれば、特に制限なく適用することができ、ステント40を留置する部位や目的に応じて、適宜変更可能である。具体的には、外管20の滑りをよくするための潤滑性向上のみを目的とした生理的食塩水や、シリコーンオイルやオリーブオイル等の生体適合性潤滑油などの他、潤滑性以外の目的も併せ持つ液体、例えば、ステント留置部位に投与すべき薬剤あるいはその溶液を適用することもできる。実際の医療現場においては、ステント留置部位に薬剤の投与を必要とする場合がしばしばあり、そのために、薬剤をステントに上に載せ、ステント開放時にステント留置部位にその薬剤を投与できるようにする技術が周知である。しかしながら、カテーテルの挿入中にステントから薬剤が脱落したり、外管の近位端への移動の際にステントから薬剤が落ちたりする可能性があった。本実施形態のステントデリバリーカテーテル100を用いると、カテーテル100挿入後に、外管20の遠位端21から薬剤が体内に投与されるため、従来と比べて安全かつ的確に目的部位に薬剤を投与することができる。用いられる薬剤としては、例えば、ラパマイシン等の免疫抑制剤、ヘパリン等の抗凝固剤、5−FU(5−フルオロウラシル)等の抗ガン剤、遺伝子治療薬などを挙げることができる。
本実施形態のステントデリバリーカテーテル100に装着されるステント40に特に制限はないが、通常、自己拡張型のステントが用いられる。なお、自己拡張型ステントとは、収縮状態から自己の弾性力によって拡張するステントであり、通常はニッケルチタン合金やコバルトクロム合金などの超弾性金属あるいは形状記憶金属で構成される。
本実施形態のステントデリバリーカテーテル100を自己拡張型のステントの留置のために用いる場合は、操作部100bから内管10と外管20との間に供給された液体は、外管20の遠位端21でカテーテル100外に放出されるが、駆動レバー60の回動操作の繰り返しによって外管20がステント40から完全に離れるまでの間は、外管20の遠位端21はステント40と常に接しているため、ステント40は、駆動レバー60回動操作のたびに、体外にある操作部100bのシリンダー58から新しく供給される液体に常に晒されることになる。自己拡張型のステントは、一般的に、温度が低いほど拡張力が弱まる性質を有するため、このように体内に比べて比較的低い温度の体外からの液体に晒されることで、外管20の内周面を押圧する力が弱まる。このため、内管10と外管20との間の摩擦や引っ掛かりを低減する効果のみならず、ステント40と外管20との間の摩擦や引っ掛かりも低減するという副次的な効果も得ることができる。
なお、図2、図3に示されるように、操作部100b本体の近位端側には、リバーススイッチ57が装着されている。リバーススイッチ57の基端部には、駆動シャフト70が軸方向に貫通する通孔が形成されており、押圧バネ67の一端が当接している。リバーススイッチ57を操作しない状態では、リバーススイッチ57の基端部の通孔が駆動シャフト70の軸芯に対して傾斜した状態となっているため、その通孔の内縁部が駆動シャフト70の外周部に係止して駆動シャフト70の軸方向への移動が規制されるようになっているが、リバーススイッチ57を矢印B方向に押圧すると、通孔は駆動シャフト70の軸芯に対して略垂直な状態となり、通孔の内縁部と駆動シャフト70との係止が解かれ、駆動シャフト70がリバーススイッチ57基端部の通孔に対して軸方向に移動自在となる。カテーテル100の使用後など、外管20の位置を遠位端方向に戻したいときには、リバーススイッチ57を押圧しながら、手動グリップ73をカテーテル部100a方向に押し戻すことにより、外管20を遠位端側に移動させることができる。
図4(a)は、図1のステントデリバリーカテーテル100の突出部13の側面図であり、図4(b)は、図4(a)の矢印A方向から見た突出部13の平面図である。本実施形態の突出部13は、上述のように、遠位端側に向かうに連れて拡径するテーパ部13bと、このテーパ部13bの遠位端側に位置し、遠位端側ほど細くなるテーパ状に形成されてなる先端部13aとを有している。テーパ部13bのテーパ表面には、図4(a)および図4(b)に示されるように、先端部13aとテーパ部13bの境界を頂点として、内管の軸方向に沿って近位端側方向に延びる溝13cが円周方向に等間隔で4つ形成されており、これによってテーパ部13bの表面が平面視二等辺三角形状に切り欠かれている。なお、本実施形態では、これらの溝13cは、すべて略同一の形状である。
突出部13の先端部13aのテーパ形状は、主に挿入抵抗を低減し、カテーテル100の体内への挿入を容易にする役割を有しており、テーパ部13bのテーパ形状は、ステント留置操作完了後にカテーテル100を体内から抜去する際の、突出部13のステント40への引っ掛かりを防止する役割を有している。
突出部13にテーパ部13bを設けて段差をなくすことで、ステント40への引っ掛かりは防止することができる。しかし、その結果、テーパ部13bが外管20の遠位端開口の縁に覆われた状態の際に、テーパ部13b表面が外管20によってぴったり覆われることになり、突出部13と外管20との接触面積が増えてしまう。突出部13や外管20は、通常、樹脂やエラストマーなど、比較的弾性や粘着性のある素材で形成されることが多く、接触面積が増えることによって、内管10と外管20とが強く密着してしまうことになる。その結果、外管20の近位端側への移動操作時に、突出部13から外管20を引き剥がすために強い力が必要になり、密着が解けた際に強い反動が生じるため、その反動でステント40の留置位置がずれてしまいやすい。そこで、本実施態様のように、テーパ部13bを設けることでステント40の引っ掛かりを防止しつつも、さらにこのテーパ部13bに溝13cを設けてテーパ部13bの表面積を減らすことで、テーパ部13bと外管20との接触面積ひいては密着力を低減し、ステント留置操作である外管20の近位端側への移動時に、外管20がスムーズにテーパ部13bから離れるようにすることができる。
テーパ部13bのテーパ表面に設けられる溝13cの形状や数に制限はないが、テーパ部13bへの外管20遠位端開口の引っ掛かりを防止する観点からは、溝13cは、テーパ部13bの円周方向には連続せず、個々の溝13cが独立して軸方向に沿った方向に延びた形状に形成される。ここで、軸方向に沿った方向に延びた形状とは、溝13cの側面視における長手方向中心線(図4(a)においては破線L)が、カテーテル100の軸芯と平行である形状をいう。一方、平面視(図4(b)参照)においては、溝13cがカテーテル100の軸芯から外周方向に放射状に形成されている形状である。抵抗をより低減して外管20の近位端側への移動操作をスムーズに行うという観点からは、テーパ部13b表面における溝13cの形状は、遠位端側から近位端側に向かうにつれて幅が広くなるような形状であることが好ましく、また、テーパ部13bの遠位端から近位端まで連続して延びている形状であることが好ましい。さらに、テーパ部13bと外管20との密着力を偏りなく低減するという観点からは、溝13cは、内管本体の軸芯を中心とした円周方向に等間隔に複数設けられていることが好ましく、それらの溝13cは、全て同一形状であることが好ましい。
溝13cは、上述のように、主にテーパ部13bの表面積を減らし、テーパ部13bと外管20との接触面積を低減させる役割を有するものであることから、テーパ部13b表面において上述のような形状を有していれば、溝13cの立体的な形状に限定はなく、曲面状、角すい状、角柱上など、あらゆる形状に切り欠くことができる。
テーパ部13b表面における溝13cの総面積は、体内挿入時の抵抗によってテーパ部13bから外管20の遠位端開口の縁が外れるのを防ぎつつも効果的に摩擦抵抗を低減するという観点からは、溝13cがない状態のテーパ部13bの表面積を100%として、20〜80%であることが好ましい。
突出部13の材料としては、内管10によって体内壁を穿孔してしまうことを防止するため、ゴム弾性を有する材料で形成されていることが好ましく、特に熱可塑性エラストマーが好ましい。なかでも、ショア硬度が25D〜72Dのものが好ましく用いられる。図示の形態においては、突出部13はポリアミドエラストマーによって形成されている。なお、本実施形態においては、先端部13aおよびテーパ部13bは、内管10とは別体として形成された突出部13として、内管10の遠位端に装着されているが、先端部13aおよびテーパ部13bが内管10の一部として、内管10の遠位端側に一体に形成されていてもよい。また、先端部13aとテーパ部13bとの間には、これらと連なる、太さが均一な領域である中央部が設けられていてもよい。先端部13aの長さは、1〜12mmであることが好ましく、またテーパ部13bの長さは、1〜5mmであることが好ましい。また、突出部13の最大径部となる部分の外径、すなわち本実施形態においては先端部13aとテーパ部13bの境界である部分の外径は、1〜4mmであることが好ましい。
図5(a)は、図1のステントデリバリーカテーテル100の他の形態による突出部130の斜視図である。図5(b)は、図5(a)の矢印B方向から見た突出部130の平面図である。図5(c)は、図5(a)の突出部130の側面図である。図5(d)は、図5(a)の矢印C方向から見た突出部130の平面図である。
突出部130は、遠位端側ほど細くなるテーパ状に形成されてなる先端部130aと、先端部130aと連なり、遠位端側に向かうに連れて拡径するテーパ部130bとを有している。本実施形態のテーパ部130bのテーパ表面には、図5(a)および図5(b)に示されるように、先端部130aとテーパ部130bの境界を頂点として内管の軸方向に沿って近位端側方向に延びる溝130cが円周方向に等間隔で4つ設けられている。溝130cの表面は、曲面状に形成されている。先端部130aとテーパ部130bの境界部分では、溝130cの部分においても段差がないように形成されている。
なお、溝の数は限定されない。溝の間隔も等間隔には限定されない。また、溝の割合は、溝130cがない状態のテーパ部130bの表面積を100%として、20〜80%であることが好ましい。なお、図5(a)〜(d)に示す、突出部130の機能ならびに各構成部位の形状、性質、および材料などは、突出部130の溝130cの形状以外は、突出部13における機能ならびに各構成部位の形状、性質、および材料などと同一であるため、ここでは説明を省略する。
図6は、図1のステントデリバリーカテーテル100の外管20部分の斜視図である。なお、外管20の層構成を明らかにするために、一端側の外層を除いて示す概略図としている。図7は、外管20が備える管状の編組体20bの一部を平面視した状態を示す拡大図である。
本実施態様の外管20は、高分子材料からなる樹脂層と、この樹脂層に埋設され、複数本の線材を螺旋状に編組してなる管状の編組体と、を備えており、編組体を平面視したときに、線材と内管の軸線とがなす角度をα(度)とするとき、
35<α<60
なる関係を有している。かかる特徴を備えることにより、キンクしにくい剛性をカテーテル100の外管20に与えることができるとともに、カテーテル100と並列的に体内に挿入された内視鏡を介したモニタ上の映像を目視することにより、術者は外管20内部のステント40の位置をより的確に把握できるため好ましい。
なお、図1においては、断面を取る位置が外管20の先端(遠位端)からかなり近位端よりに設定されている。外管20の長手方向に関し、編組体20bは、全長にわたり形成されている必要はない。編組体の存在は、外管20の透明性に関しては阻害要因である一方、カテーテル先端部においては、耐キンク性等の剛性を近位端側ほどは要求しないからである。したがって、外管20の遠位端から1〜20cmの長さにおいては、編組体20bが配されていないことが好ましい。つまり、編組体20bは、内管10のステント配置部(図示の形態においては細径部11a)に相当する位置以外の位置にのみ設けられていることが好ましい。
樹脂層24を構成する材料としては、外管20を透かしてその内部にあるステント40を目視できる透明な高分子材料であれば特に限定されない。例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリアミド、ポリエーテルポリアミド、ポリエステルポリアミド、ポリテトラフルオロエチレン等のフッ素系樹脂等の各種樹脂材料や、スチレン系、ポリオレフィン系、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリブタジエン系等の各種熱可塑性エラストマーを使用することがでる。これらのうち2種以上を組み合わせて使用することもできる。
また、樹脂層24は、上記したような高分子材料からなる層を2以上積層して構成してもよい。この場合の各層の境界は、編組体20bが存在する箇所に設けてもよく、それ以外の箇所に設けてもよい。図7に示す本実施形態では、樹脂層24を、編組体20bが存在する箇所を境界として異なる材料を積層して構成しており、樹脂層24は、編組体20bより内側に位置する内層20aと、編組体20bより外側に位置する外層20cを有している。
さらに、樹脂層24を形成する高分子材料には、必要に応じて、アロイ化剤、相溶化剤、硬化剤、安定剤、着色剤等の各種添加物を配合してもよく、X線透視により体内のカテーテルチューブを確認できるようにX線不透過物質を長軸方向の一部に配合してもよい。
X線不透過物質としては、例えばタングステン、硫酸バリウム、酸化ビスマス、金、白金等が挙げられる。
編組体20bは、金属製の線材22を複数本編組することにより構成され、全体として管状体をなす。この編組体20bにおいて、各々の線材22は、螺旋状に巻回された形状を有している。また、この編組体20bは、樹脂層24に埋設されていればよく、樹脂層24の外周面近傍あるいは内周面近傍に偏らせて配置することもできる。図7に示す本実施形態においては、編組体20bは、樹脂層24を構成する内層20aと外層20cとの境界位置に埋設されている。
編組体20bを構成する線材22の材料は、金属であれば、特に限定されないが、例えば、金、銀、白金、銅、イリジウム、ニッケル、チタン、タングステン、鉄、アルミニウム、錫、亜鉛などの金属単体や、ステンレス鋼、ニクロム鋼、ニッケル−チタン合金、チタン系合金などの合金が挙げられる。なかでも、加工性、強度、耐食性の観点より、日本工業規格のSUS304や同SUS316その他のステンレス鋼を用いることが好ましい。また、線材22を複数の金属を組み合わせて構成してもよい。複数の線材22を異なる金属材料で形成してもよい。さらに、線材22には、メッキやコーティングを施してもよい。
外管20において、編組体20bを構成する線材22と外管20の長手方向軸とがなす傾斜角度αは、35°〜60°であることが好ましく、より好ましくは40°〜55°であり、さらに好ましくは、45°〜50°である。線材22の傾斜角度αが大きすぎる、あるいは小さすぎると、平面視における線材22が密となって、外管20の透明度が低くなり、術者は外管20内部のステント40の位置を的確に把握することが困難となる。また、傾斜角度αが大きすぎると、外管20の剛性が低下して、キンクしやすくなる。
外管20において、編組体20bを構成する線材22の本数は、複数本であれば特に限定されず、上記の各条件を満たすように選定すればよいが、偶数本であることが好ましい。線材22の本数が偶数本であれば、左巻き螺旋状の線材22と右巻き螺旋状の線材22を同数にして、編組体20bを構成することにより、良好なバランスを有する編組体20bを構成することができる。なかでも、編組体20bを構成する線材22の本数は、2〜32本の範囲の偶数本であることがより好ましく、16本であることが特に好ましい。このような本数の線材22を用いることにより、編組体20bの形成が容易になる。
外管20は、図7に示すように平面視した場合において、編組体20bの網目23が、菱形となることが好ましい。編組体20bの網目23をそのような形状にすることで、編組体20bが良好なバランスを有し、外管20がよりキンクしにくくなる。編組体20bの網目23を菱形にするためには、編組体を構成する左巻き螺旋状の線材22と右巻き螺旋状の線材22を同数にして、それぞれ等間隔に配置すればよい。
編組体20bの外径は、特に限定されず、外管20により構成するステントデリバリーカテーテル100の用途に応じて選定すればよく、通常、1.6〜3.6mm、好ましくは、1.9〜3.0mmである。また、外管20の肉厚も、特に限定されないが、本発明のステントデリバリーカテーテル100は、その外管20が比較的薄肉である場合に従来のカテーテルチューブに対して特に優れた作用効果を発揮するので、その肉厚は、0.03〜0.35mmとすることが好ましく、0.05〜0.20mmとすることが特に好ましい。
外管20は、公知の編組体を埋設して備えるカテーテルチューブ(いわゆるブレードチューブ)の製造方法に従って製造することが可能であり、具体的には、予め編組体20bの内側に位置する内層20aを形成しておき、この管の外周面にブレーダー装置により線材22を巻きつけながら編組して編組体20bを形成し、さらにその外周面に編組体20bの外側に位置する外層20cを押し出す方法や、予め編組体20bを形成しておき、この編組体20bに樹脂溶液を含浸させて樹脂層24を形成する方法などにより製造することが可能である。
以上説明してきた本発明のステントデリバリーカテーテル100によってステント40を留置する体内の部位は特に限定されず、例えば、食道、十二指腸、胆管、小腸、大腸などの消化器管、尿管、尿道などの泌尿器管、気管あるいは血管など、あらゆる体腔にステント40を留置するために用いることができる。中でも、本発明のステントデリバリーカテーテル100は、内視鏡を介して消化器管にステント40を留置する場合に好適に用いられる。さらにその中でも、屈曲や分岐が多く、ステント40の留置操作が困難な胆管内にステント40を留置する際に用いると、本発明のカテーテル100の、操作の容易性という効果を最大限に生かすことができるため、特に効果的である。
外管の外径、編組体を構成する線材のピッチ、傾斜角αをそれぞれ変化させて、外管の強度、見えやすさ(透明性)に付いて評価した。結果を表1に示す。
Figure 0005045668
線材と内管の軸線とがなす傾斜角αが35度よりも大きく60度よりも小さい、本発明の好ましい態様である外管Aについては、剛性(強度)を保持しつつ、透明性(見えやすさ)も良好であった。これに対し、傾斜角αが本発明の好ましい範囲より大である外管B及びCにおいては、剛性(強度)、透明性(見えやすさ)いずれも、実施例に劣る結果を示した。

Claims (11)

  1. 遠位端及び近位端を有し、遠位端側の外周面上にステントが配置される内管と、
    遠位端及び近位端を有し、前記内管の外周側に軸芯を共有するように配置されるとともに、前記内管に対して軸方向に相対移動可能な外管と、
    前記内管及び外管の近位端側に配置され、前記内管に対して前記外管を近位端側へ相対移動可能な駆動手段と、を備え、
    前記駆動手段の動作に伴って、前記内管と前記外管との間に、近位端側から遠位端方向へ液体が流通されるステントデリバリーカテーテルであって、
    前記内管の近位端側及び前記外管の近位端側を収納し、前記外管が軸方向に相対移動可能に嵌挿されるとともに、前記駆動手段が取り付けられたハウジングを具備し、
    該ハウジング内には、液体を貯蔵するためのシリンダーと、該シリンダー内において前記シリンダーに対して軸方向に相対移動可能に設けられるとともに、前記外管に固定されたプランジャーとが設けられ、
    前記駆動手段の動作により、前記外管が前記内管に対して相対的に近位端側に移動すると、前記プランジャーが前記シリンダー内の液体を押圧し、その圧力によって、前記内管と前記外管との間に、近位端側から遠位端方向へ液体が流通されるステントデリバリーカテーテル。
  2. 記駆動手段は、
    前記外管の近位端部に固定されるとともに、前記ハウジングに対して軸方向に相対移動可能である駆動シャフトと、
    通孔を有し、該通孔に前記駆動シャフトが挿通されることによって前記駆動シャフトに軸方向に移動自在に装着され、前記駆動シャフトの軸芯に対して傾斜することにより前記駆動シャフトに係止する駆動板と、
    前記ハウジングの軸芯から一定距離離隔した位置にある支点のまわりに回動自在に取り付けられ、回動されることによって前記駆動板を近位端側に向かって押圧する駆動レバーと、
    を備え、
    該駆動レバーは、前記駆動板を近位端側に向かって押圧することにより、前記駆動板を傾斜させて前記駆動シャフトに係止させ、さらに前記駆動シャフト及び該駆動シャフトに固定された前記外管を、前記駆動板と共に近位端側に移動させる請求項1に記載のステントデリバリーカテーテル。
  3. 前記内管は、円筒状の内管本体と、この内管本体の遠位端側に設けられ、前記外管の遠位端から突出する突出部とを備え、
    前記内管本体は、円筒状の本体部と、この本体部の遠位端側に設けられ、前記ステントを配置するために前記本体部より細径に形成された細径部とを備え、
    前記突出部は、前記細径部に連なるように設けられるとともに、遠位端側に向かうに連れて拡径するテーパが形成されたテーパ部と、このテーパ部の遠位端側の先端部とを備え、
    前記テーパ部のテーパ表面には、前記内管の軸方向に沿った方向に延びる溝が形成されている請求項1に記載のステントデリバリーカテーテル。
  4. 前記溝は、近位端側に向かうにつれて幅が広くなるように形成されている請求項3に記載のステントデリバリーカテーテル。
  5. 前記溝は、前記テーパ部の遠位端から近位端まで連続して延びている請求項3に記載のステントデリバリーカテーテル。
  6. 前記溝が複数である請求項3に記載のステントデリバリーカテーテル。
  7. 複数の溝は、前記内管本体の軸芯を中心とした円周方向に等間隔で設けられている請求項6に記載のステントデリバリーカテーテル。
  8. 複数の溝が全て同一形状である請求項6に記載のステントデリバリーカテーテル。
  9. 前記内管本体と前記突出部とが別体である請求項3に記載のステントデリバリーカテーテル。
  10. 前記外管は、高分子材料からなる樹脂層と、この樹脂層に埋設され、複数本の線材を螺旋状に編組してなる管状の編組体と、を備え、
    前記編組体を平面視した際に前記線材と前記内管の軸線とがなす角度をα(度)として、
    35<α<60
    なる関係を満たす請求項1に記載のステントデリバリーカテーテル。
  11. 前記編組体は、内管のステント配置部に対応する位置以外の位置に設けられている請求項10に記載のステントデリバリーカテーテル。
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