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JP5041110B2 - ポリオレフィン系樹脂フィルム及び積層包装材料 - Google Patents

ポリオレフィン系樹脂フィルム及び積層包装材料 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はポリオレフィン系樹脂フィルム及び積層包装材料、特に、透明性、低温域での強度保持及び高温域での寸法安定性が優れたポリオレフィン系樹脂フィルム及び該ポリオレフィン系樹脂フィルムが基材フィルムの少なくとも一方の面に積層された積層包装材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、食品包装などに用いられる包装材料は、強度が優れるポリアミドやポリエステルなどの基材フィルムにヒートシール性を有するポリオレフィン系樹脂フィルムが積層されている。しかしながら、従来のポリオレフィン系樹脂フィルムを用いた包装材料も要求されるすべての特性を満足できるものではない。例えば、ポリプロピレンフィルムは低温域での強度不足のため冷凍食品包装用途に不適当である。また、ポリエチレンフィルムでは高温域での寸法安定不足のため熱水殺菌用途に向いていない。さらに、特定の密度や圧縮弾性率を有するポリエチレンを用いたポリオレフィンフィルム(特開平3−119349号公報、特開平10−157000号公報に開示)があるが、これらのフィルムは透明性などの特性が充分満足できるものではない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記従来のポリオレフィン系樹脂フィルム及び積層包装材料の有する問題点を解決し、透明性、低温域での強度保持及び高温域での寸法安定性が優れるので、低温域での冷凍用途から高温域での熱水殺菌用途まで巾広い温度領域に使用することができるポリオレフィン系樹脂フィルム及び該ポリオレフィン系樹脂フィルムが基材フィルムの一方の面に積層された積層包装材料を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明のポリオレフィン系樹脂フィルムは、密度0.960g/cm、メルトインデックス4.0g/10分、融点135℃の特定のポリエチレンからなる層と、密度0.960g/cm 、メルトインデックス4.0g/10分、融点135℃の特定のポリエチレン及び直鎖状低密度ポリエチレンからなる層と、直鎖状低密度ポリエチレンからなる層とが順に積層されてなり、密度0.960g/cm 、メルトインデックス4.0g/10分、融点135℃の特定のポリエチレンの含有率D(重量%)が、
・各層の密度0.960g/cm 、メルトインデックス4.0g/10分、融点135℃の特定のポリエチレンの含有率(%):d 、d ・・d
・各層の単位面積当たりの重量(g):w 、w ・・w
・ポリオレフィン系樹脂フィルムの単位面積当たりの重量(g):W
としたときに、下式で求めた値が30〜70重量%であり、かつ、熱風100℃処理による収縮率が0.5%以下で、かつ、ヘーズが10%以下であることを特徴とする。
D={(d ×w +d ×w ・・d ×w )/W}(重量%)
ここで、上記の「特定のポリエチレン」とは、出光石油化学社製の商品名モアテック0408Gを挙げることができる。
【0005】
上記の構成からなる本発明のポリオレフィン系樹脂フィルムは、透明性、低温域での強度保持及び高温域での寸法安定性が優れる。
【0006】
また、本発明の積層包装材料は、ポリオレフィン系樹脂フィルムが、基材フィルムの少なくとも一方の面に積層されてなることを特徴とする。
【0007】
上記の構成からなる本発明の積層包装材料は、透明性、低温域での強度保持及び高温域での寸法安定性が優れるので、低温域での冷凍用途から高温域での熱水殺菌用途まで巾広い温度領域に使用することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のポリオレフィン系樹脂フィルム及び積層包装材料の実施の形態を説明する。
【0009】
本発明のポリオレフィン系樹脂フィルムはその構成成分中に密度0.960g/cm、メルトインデックス4.0g/10分、融点135℃の特定のポリエチレンを全体に対し30〜70重量%含有し、かつ、熱風100℃処理による収縮率が0.5%以下である。
【0010】
通常、一般のポリエチレンをその構成成分中に含有するポリオレフィン系樹脂フィルムは、熱水処理を行うことにより大きな寸法変化を生ずる。これは、ポリエチレンが高温域で分子運動が活発になり、軟化変形するためと考えられている。特に、熱風100℃処理による収縮率が0.5%を超えるポリオレフィン系樹脂フィルムは、食品包装材料などとして用いて熱水処理した後において、ガスバリア性の劣化といった問題が生じる。ところが、密度の高いポリエチレンは耐熱性に優れ、ポリオレフィン系樹脂フィルム中に適量配合することで熱水処理温度域での軟化変形を防止できる。即ち、ポリオレフィン系樹脂フィルム中に密度0.960g/cm、メルトインデックス4.0g/10分、融点135℃の特定のポリエチレンを30〜70重量%含有させることで熱水処理時の寸法変化を小さくすることができることが判明した。
【0011】
このように、密度0.960g/cm、メルトインデックス4.0g/10分、融点135℃の特定のポリエチレン以外の高密度ポリエチレン(HDPE)を用いたフィルムは低温域での強度保持や透明性を満足することができない。さらに、LLDPEを用いた場合であっても、その密度が0.950g/cm未満のLLDPEを用いたフィルムでは熱水処理した後において包装材料が軟化変形するという問題がある。
【0012】
本発明において用いる特定のポリエチレンとして、出光石油化学社製の商品名モアテック0408Gを挙げることができる。
【0013】
本発明のポリオレフィン系樹脂フィルムの構成成分の、30〜70重量%を占める上記特定のポリエチレン以外のポリオレフィン系樹脂としては、種々のポリオレフィンを特に限定することなく使用できる。具体的には、ポリエチレン(直鎖状低密度ポリエチレン、高圧法低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレンなど)、ポリプロピレン、ポリブテン−1、ポリ−4−メチルペンテン−1などの単独重合体、エチレン/プロピレン共重合体、エチレン/ブテン−1共重合体、エチレン/4−メチル−ペンテン−1共重合体、エチレン/デセン−1共重合体、プロピレン/ブテン−1共重合体、プロピレン/4−メチル−ペンテン−1共重合体、デセン/4−メチル−ペンテン−1共重合体、エチレン/プロピレン/ブテン−1共重合体などの共重合体などが挙げられる。
【0014】
本発明において用いるポリオレフィン系樹脂の、好ましいメルトインデックス(MI)の範囲は、1〜15g/10分(JIS K7210に準じた230℃での値)である。ポリオレフィン系樹脂は、例えば、減圧処理などで脱臭処理したものを用いるのが好ましい。
【0015】
なお、本発明において用いるポリオレフィン系樹脂には、通常、ポリオレフィン系樹脂組成物に加えられている各種添加剤、例えば可塑剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、着色剤、フィラー、帯電防止剤、抗菌剤、滑剤、アンチブロッキング剤などを本発明の効果を損なわない範囲で適量使用してもよい。アンチブロッキング剤としては、球状の微粒子を用いることが好ましい。球状微粒子は、フィルムの透明性、滑り性及び耐ブロッキング性のバランスを取る効果を有する。
【0016】
本発明のポリオレフィン系樹脂フィルムは単層で用いる他、シーラント層として基材フィルムと積層して積層フィルムの表層に積層して用いる場合が多いので、シーラントフィルムとして必要な、ヒートシール性、滑り性、耐ブロッキング性、ラミネート性、ガスバリア性、耐衝撃性、表面保護性、機械的性質などに優れていることも好ましい。従って、本発明のポリオレフィン系樹脂フィルムは単層構成としてもよいが、上記各性質を異なる層に分担させてポリオレフィン系樹脂フィルムを2層以上、さらには3層以上の積層構造で構成することが好ましい。
【0017】
ポリオレフィン系樹脂フィルムが複数の層、即ち、2層又は3層以上の積層構造で構成されている場合、密度0.960g/cm、メルトインデックス4.0g/10分、融点135℃の特定のポリエチレンはポリオレフィン系樹脂フィルムを構成する全樹脂中で30〜70重量%含有する。即ち、ポリオレフィン系樹脂フィルムを構成する複数層の各層が均一な含有率であっても、各層毎に異なる含有率であってもよく、また、一層だけに集中して存在してもよい。 なお、含有率D(重量%)は、
・各層の密度0.960g/cm、メルトインデックス4.0g/10分、融点135℃の特定のポリエチレンの含有率(%):d、d・・d
・各層の単位面積当たりの重量(g):w、w・・w
・ポリオレフィン系樹脂フィルムの単位面積当たりの重量(g):W
としたときに、下式で求めた値である。
D={(d×w+d×w・・d×w)/W}(重量%)
【0018】
ポリオレフィン系樹脂フィルムを2層以上の複数の層とするときの各層を構成するポリオレイン系樹脂については、同一の単量体からなる重合体の共重合体、変性物、ブレンド物あるいは異種重合体の積層のいずれであってもよい。この場合、密度0.960g/cm、メルトインデックス4.0g/10分、融点135℃の特定のポリエチレンは、ポリオレフィン系樹脂フィルム中で合計量として30〜70重量%含有し、かつ、ポリオレフィン系樹脂フィルムとして熱風100℃処理による収縮率が0.5%以下であるように含有される。
【0019】
ポリオレフィン系樹脂フィルムを3層の積層構造とするときの各層を構成するポリオレイン系樹脂については、その組み合わせとしては、例えば、(密度0.960g/cm、メルトインデックス4.0g/10分、融点135℃の特定のポリエチレン(以下、単に「特定ポリエチレン」という場合がある。)/MDPE/LDPE)ポリエチレン、(特定ポリエチレン/特定ポリエチレン+MDPE/MDPE)ポリエチレンのような3層構成にすることにより、ヒートシール部の厚みの細り防止、添加剤のブリード防止が可能になり、低温ヒートシール性が安定するという点で好ましい組み合わせである。
【0020】
上記のような積層型のポリオレフィン系樹脂フィルムを製造するには、共押出し成形法が好ましく、例えば、円形ダイを用いるインフレーション成形法、Tダイを用いるTダイ成形が採用できる。Tダイ成形を行う場合には、ドラフト率を1〜10%、樹脂温度を150〜300℃に設定して冷却ドラム上に押出すことが好ましい。厚みは、ポリオレフィン系樹脂フィルムとしては、通常5〜150μm、より一般的には15〜80μmの範囲である。ポリオレフィン系樹脂フィルムの厚みは、150μm以上であると、フレキシブル性が不足し、5μm以下であると包装物の破袋という問題が生じる。上記の範囲で積層包装材料の全厚みに応じて適宜設定することができる。
【0021】
本発明のポリオレフィン系樹脂フィルムから積層包装材料を製造するために基材フィルムに積層する場合の層構造は特に限定されないが、ポリオレフィン系樹脂フィルムはシーラントフィルムとして適しているので、ポリオレフィン系樹脂フィルムに次のような基材フィルムを積層した積層包装材料であるのが好ましい。
【0022】
基材フィルムとしては、透明なフィルム形成能を有する熱可塑性樹脂からなるフィルムであれば、特に制限はないが、ポリプロピレン、ポリブテンなどのポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレート、ポリブチレンテレフタレートやそれらの共重合体などに代表されるポリエステル系樹脂、ポリオキシメチレンに代表されるポリエーテル系樹脂、ナイロン6、ナイロン66、ポリメタキシレンアジパミドなどに代表されるポリアミド系樹脂、ポリスチレン、ポリ(メタ)アクリル酸エステル、ポリアクリロニトリル、ポリ酢酸ビニルやそれらの共重合体に代表されるビニル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂などやセロファン、アセテートなどに代表されるセルロース系樹脂、さらにはポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリフェニレンスルフィド、ポリエーテルスルフォン、ポリスルフォン、ポリエーテルケトン、ポリエーテルケトンケトン、フッ素含有重合体その他の多くの樹脂の単体、共重合体、混合体、複合体よりなる、未延伸あるいは一軸又は直行する二軸方向に延伸された配向フィルムなどを挙げることができる。
【0023】
なかでも、本発明の趣旨からは、基材フィルムには耐熱寸法変化や機械的強度、さらには成形性や経済性などの面から二軸延伸されたポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミドなどのフィルムである場合が好適である。
【0024】
基材フィルムの厚みは特に限定はされないが、通常は1〜250μmであり、積層包装材料としては3〜50μmである場合が特に好ましい。この基材フィルムは、単体であっても複合された多層フィルムであってもよく、多層フィルムにおける複合方法や層数などは任意である。
【0025】
本発明のポリオレフィン系樹脂フィルム及び積層包装材料は、透明性、低温域での強度保持及び高温域での寸法安定性に優れている、という特性を活かし、食品包装材料として味噌、漬物、惣菜、ベビーフード、佃煮、こんにゃく、ちくわ、蒲鉾、水産加工品、ミートボール、ハンバーグ、ジンギスカン、ハム、ソーセージ、その他の畜肉加工品、茶、コーヒー、紅茶、鰹節、とろろ昆布、ポテトチップス、バターピーナッツなどの油菓子、米菓、ビスケット、クッキー、ケーキ、饅頭、カステラ、チーズ、バター、切り餅、スープ、ソース、ラーメン、わさびなど、あるいは練り歯磨きなどの包装に幅広く用いられ、さらにはペットフード、農薬、肥料、輸液パック、あるいは半導体や精密材料包装など、医療、電子、化学、機械などの産業材料包装にも広く活用することができる。また包装材料の使用形態にも特に制限がなく、袋、フタ材、カップ、チューブ、スタンディングパウチなどとして広く実用化できる。
【0026】
【実施例】
以下、実施例を挙げて、本発明の内容及び効果を具体的に説明する。なお、本発明は、その要旨を逸脱しない限り以下の実施例に限定されるものではない。また、本明細書中で下記実施例で採用した各種の性能試験は次の方法によって行った。
【0027】
(1)収縮率
対象フィルムを直径200mmの円形に切断し、100℃の空気中で30分間処理する前と後の寸法変化を、縦(0度)、横(90度)についてJIS−K−6782に準ずる方法で測定し、それぞれの値を縦方向及び横方向の収縮率とした。
【0028】
(2)ヘーズ
JIS−K−7105に準じ測定した。
【0029】
(3)実用強度
透明蒸着ポリアミドフィルム(厚さ15μm)とドライラミネート後、得られたラミネートフィルムから135×165mm(シール巾5mm)の袋を製造し、次いで水200ccを入れ、ヒートシール後、95℃、30分のボイル処理を行った。次いで5℃に冷却して1.5mの高さから袋を繰り返し落下させ、破袋までの回数を測定した。
【0030】
(4)酸素透過度
透明蒸着ポリアミドフィルム(厚さ15μm)とドライラミネート後、得られたラミネートフィルムを95℃、30分のボイル処理を行い、モコン法・ASTMD3985にて測定した。
【0031】
(実施例1)
3層のポリオレフィン系樹脂フィルムを形成するため、A層として密度0.960g/cm、メルトインデックス4.0g/10分、融点135℃の特定のポリエチレン(出光石油化学社製、商品名モアテック0408G)を、B層として密度0.960g/cm、メルトインデックス4.0g/10分、融点135℃の特定のポリエチレン(同)とLLDPE(密度0.920g/cm、メルトインデックス4.0g/10分)との33:67(重量比)の割合の混合物を、C層としてLLDPE(密度0.920g/cm、メルトインデックス4.0g/10分)を、それぞれ溶融し、3層共押出し式製膜機でTダイから冷却ロール上に押出し、各層10/30/10μmのポリオレフィン系樹脂フィルムを得た。
【0032】
(比較例1)
実施例1において、下記の点を変更した他は同様にしてポリオレフィン系樹脂フィルム(合計50μm)を得た。B層として密度0.960g/cm、メルトインデックス4.0g/10分、融点135℃の特定のポリエチレン(同)とLLDPE(密度0.920g/cm)とを90:10の割合で混合した。
【0033】
(比較例2)
実施例1において、下記の点を変更した他は同様にしてポリオレフィン系樹脂フィルム(合計50μm)を得た。B層として密度0.960g/cm、メルトインデックス4.0g/10分、融点135℃の特定のポリエチレン(同)とLLDPE(密度0.920g/cm)とを10:90の割合で混合した。
【0034】
(比較例3)
実施例1において、下記の点を変更した他は同様にしてポリオレフィン系樹脂フィルム(合計50μm)を得た。B層として他のHDPE(密度0.960g/cm)とLLDPE(密度0.920g/cm)とを33:67の割合で混合した。
【0035】
(積層包装材料の製造)
ポリアミド2軸延伸フィルム(厚み15μm:東洋紡績社製)の表面に2液型ポリウレタン系接着剤(Tg:−12℃、武田薬品社製「A310/A10」)を5g/m塗布し、その上に実施例1、比較例1〜3で得られたポリオレフィン系樹脂フィルムを、それぞれドライラミネートし、積層包装材料を得た。
【0036】
実施例1、比較例1〜3で得られたポリオレフィン系樹脂フィルム及び積層包装材料をそれぞれ熱収縮率、ヘーズ、実用強度/酸素透過度を測定した。評価結果を表1に示す。
【0037】
【表1】
Figure 0005041110
【0038】
【発明の効果】
本発明のポリオレフィン系樹脂フィルム及び積層包装材料によれば、透明性、低温域での強度保持及び高温域での寸法安定性が優れ、寸法変化と透明性の両立ができるので、低温域での冷凍用途から高温域での熱水殺菌用途まで巾広い温度領域に使用することができる。

Claims (2)

  1. 密度0.960g/cm、メルトインデックス4.0g/10分、融点135℃の特定のポリエチレンからなる層と、密度0.960g/cm 、メルトインデックス4.0g/10分、融点135℃の特定のポリエチレン及び直鎖状低密度ポリエチレンからなる層と、直鎖状低密度ポリエチレンからなる層とが順に積層されてなり、密度0.960g/cm 、メルトインデックス4.0g/10分、融点135℃の特定のポリエチレンの含有率D(重量%)が、
    ・各層の密度0.960g/cm 、メルトインデックス4.0g/10分、融点135℃の特定のポリエチレンの含有率(%):d 、d ・・d
    ・各層の単位面積当たりの重量(g):w 、w ・・w
    ・ポリオレフィン系樹脂フィルムの単位面積当たりの重量(g):W
    としたときに、下式で求めた値が30〜70重量%であり、かつ、熱風100℃処理による収縮率が0.5%以下で、かつ、ヘーズが10%以下であることを特徴とするポリオレフィン系樹脂フィルム。
    D={(d×w+d×w・・d×w)/W}(重量%)
  2. 請求項記載のポリオレフィン系樹脂フィルムが、基材フィルムの少なくとも一方の面に積層されてなることを特徴とする積層包装材料。
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