JP5034411B2 - テトラカルボン酸二無水物、液晶配向剤および液晶表示素子 - Google Patents
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Description
1)液晶配向膜を形成させるための、物性の異なる2以上のポリアミド酸を組み合わせて含むポリアミド酸組成物が知られている(特許文献1および2)。
2)ポリアミド酸およびポリアミドを含むポリマー成分と溶剤とを含有するワニス組成物が知られている(特許文献3)。
3)物性の異なる2以上のポリアミド酸およびポリアミド、ならびに溶剤を含有するワニス組成物が知られている。(特許文献4)。
4)特定の構造を有するジアミン化合物を用いて合成されるポリアミド酸などを含むワニス組成物が知られている(特許文献5)。
しかしながら、これらの先行技術によっては、電圧保持率および残留DCの問題が十分には解決されていない。
[2] pとqの合計が1である、[1]項に記載のテトラカルボン酸二無水物。
ここに、pおよびqは独立して0または1であり、これらの合計は1または2である。
ここに、nは1〜12の整数であり;G1は独立して単結合、−O−、−S−、−S−S−、−SO2−、−C−O−−CO−NH−、−−NH−CO−、−C(CH3)2−、−C(CF3)2−、−(CH2)m−、−O−(CH2)m−O−、または−S−(CH2)m−S−であって、mは1〜12の整数であり;G2は独立して単結合、−O−、−S−、−CO−、−C(CH3)2−、−C(CF3)2−または炭素数1〜3のアルキレンであり;シクロヘキサン環およびベンゼン環の任意の水素は、フッ素または−CH3で置き換えられていてもよく;そして、シクロヘキサン環またはベンゼン環に対するアミノ基の結合位置は、G1またはG2の結合位置を除く任意の位置である。
ここに、G3は単結合、−O−、−COO−、−−O−CO−、−C−O−−CO−NH−または−(CH2)m−であって、mは1〜12の整数であり;R1は炭素数3〜20のアルキル、フェニル、ステロイド骨格を有する基または式(X−a)で表される基であり;このアルキルにおいて、任意の水素はフッ素で置き換えられてもよく、そして任意の−CH2−は−O−、−CH=CH−または−C≡C−で置き換えられてもよく;このフェニルの水素は、−F、−CH3、−OCH3、−OCH2F、−OCHF2または−OCF3で置き換えられてもよく;そして、ベンゼン環へのアミノ基の結合位置は任意である:
ここに、R2は水素、フッ素、炭素数1〜20のアルキル、炭素数1〜20のフッ素置換アルキル、炭素数1〜20のアルコキシ、−CN、−OCH2F、−OCHF2または−OCF3であり;G4、G5およびG6は結合基であって、これらは独立して単結合、−O−、−COO−、−−O−CO−、−−CO−NH−、−CH=CH−または炭素数1〜12のアルキレンであり;A1、A2およびA3は環であって、これらは独立して1,4−フェニレン、1,4−シクロへキシレン、1,3−ジオキサン−2,5−ジイル、ピリミジン−2,5−ジイル、ピリジン−2,5−ジイル、ナフタレン−1,5−ジイル、ナフタレン−2,7−ジイルまたはアントラセン−9,10−ジイルであり;すべての環において、任意の水素はフッ素または−CH3で置き換えられてもよく;a、bおよびcは独立して0〜2の整数であって、これらの合計は1〜5であり;a、bまたはcが2であるとき、2つの結合基は同じであっても異なってもよく、そして2つの環は同じであっても異なってもよい:
式(XI)および式(XII)において、R3は独立して水素または−CH3であり、R4は独立して水素、炭素数1〜20のアルキル、または炭素数2〜20のアルケニルであり;G7は独立して単結合、−CO−または−CH2−であり;式(XII)におけるベンゼン環の1つの水素は、炭素数1〜20のアルキルまたはフェニルで置き換えられてもよく;そして、環を構成するいずれかの炭素原子に結合位置が固定されていない基は、その結合位置が任意であることを示す:
式(XIII)および式(XIV)において、R5は水素または炭素数1〜20のアルキルであって、このアルキルにおける任意の−CH2−は、−O−、−CH=CH−または−C≡C−で置き換えられてもよく;R6は炭素数6〜22のアルキルであり、そしてR7は水素または炭素数1〜22のアルキルであり;G8は−O−または炭素数1〜6のアルキレンであり;A4は1,4−フェニレンまたは1,4−シクロヘキシレンであり、G9は単結合または炭素数1〜3のアルキレンであり、そしてdは0または1であり;そして、ベンゼン環へのアミノ基の結合位置は任意である。
ここに、pおよびqは独立して0または1であり、これらの合計は1または2である:
ここに、nは1〜12の整数であり;G1は独立して単結合、−O−、−S−、−S−S−、−SO2−、−CO−、−CO−NH−、−NH−CO−、−C(CH3)2−、−C(CF3)2−、−(CH2)m−、−O−(CH2)m−O−、または−S−(CH2)m−S−であって、mは1〜12の整数であり;G2は独立して単結合、−O−、−S−、−CO−、−C(CH3)2−、−C(CF3)2−または炭素数1〜3のアルキレンであり;シクロヘキサン環およびベンゼン環の任意の水素は、フッ素または−CH3で置き換えられていてもよく;そして、シクロヘキサン環またはベンゼン環に対するアミノ基の結合位置は、G1またはG2の結合位置を除く任意の位置である。
ここに、G3は単結合、−O−、−COO−、−O−CO−、−CO−、−CO−NH−または−(CH2)m−であって、mは1〜12の整数であり;R1は炭素数3〜20のアルキル、フェニル、ステロイド骨格を有する基または式(X−a)で表される基であり;このアルキルにおいて、任意の水素はフッ素で置き換えられてもよく、任意の−CH2−は−O−、−CH=CH−または−C≡C−で置き換えられていてもよく;このフェニルの水素は、−F、−CH3、−OCH3、−OCH2F、−OCHF2または−OCF3で置き換えられてもよく;そして、ベンゼン環へのアミノ基の結合位置は任意である:
ここに、R2は水素、フッ素、炭素数1〜20のアルキル、炭素数1〜20のフッ素置換アルキル、炭素数1〜20のアルコキシ、−CN、−OCH2F、−OCHF2または−OCF3であり;G4、G5およびG6は結合基であって、これらは独立して単結合、−O−、−COO−、−O−CO−、−CO−NH−、−CH=CH−または炭素数1〜12のアルキレンであり;A1、A2およびA3は環であって、これらは独立して1,4−フェニレン、1,4−シクロへキシレン、1,3−ジオキサン−2,5−ジイル、ピリミジン−2,5−ジイル、ピリジン−2,5−ジイル、ナフタレン−1,5−ジイル、ナフタレン−2,7−ジイルまたはアントラセン−9,10−ジイルであり;すべての環において、任意の水素はフッ素または−CH3で置き換えられてもよく;a、bおよびcは独立して0〜2の整数であって、これらの合計は1〜5であり;a、bまたはcが2であるとき、2つの結合基は同じであっても異なってもよく、そして2つの環は同じであっても異なってもよい:
式(XI)および式(XII)において、R3は独立して水素または−CH3であり、R4は独立して水素、炭素数1〜20のアルキル、または炭素数2〜20のアルケニルであり;G7は独立して単結合、−CO−または−CH2−であり;式(XII)におけるベンゼン環の1つの水素は、炭素数1〜20のアルキルまたはフェニルで置き換えられてもよく;そして、環を構成するいずれかの炭素原子に結合位置が固定されていない基は、その結合位置が任意であることを示す:
式(XIII)および式(XIV)において、R5は水素または炭素数1〜20のアルキルであって、このアルキルにおける任意の−CH2−は、−O−、−CH=CH−または−C≡C−で置き換えられてもよく;R6は炭素数6〜22のアルキルであり、そしてR7は水素または炭素数1〜22のアルキルであり;G8は−O−または炭素数1〜6のアルキレンであり;A4は1,4−フェニレンまたは1,4−シクロヘキシレンであり、G9は単結合または炭素数1〜3のアルキレンであり、そしてdは0または1であり;そして、ベンゼン環へのアミノ基の結合位置は任意である。
1)置換基を有していてもよいフェニル、置換基を有していてもよいシクロヘキシル、置換基を有していてもよいシクロヘキシルフェニル、置換基を有していてもよいビス(シクロヘキシル)フェニル、または炭素数3以上のアルキル、アルケニルもしくはアルキニル、
2)置換基を有していてもよいフェニルオキシ、置換基を有していてもよいシクロヘキシルオキシ、置換基を有していてもよいビス(シクロヘキシル)オキシ、置換基を有していてもよいフェニルシクロヘキシルオキシ、置換基を有していてもよいシクロヘキシルフェニルオキシ、または炭素数3以上のアルキルオキシ、アルケニルオキシもしくはアルキニルオキシ、
3)フェニルカルボニル、または炭素数3以上のアルキルカルボニル、アルケニルカルボニルもしくはアルキニルカルボニル、
4)フェニルカルボニルオキシ、または炭素数3以上のアルキルカルボニルオキシ、アルケニルカルボニルオキシもしくはアルキニルカルボニルオキシ、
5)置換基を有していてもよいフェニルオキシカルボニル、置換基を有していてもよいシクロヘキシルオキシカルボニル、置換基を有していてもよいビス(シクロヘキシル)オキシカルボニル、置換基を有していてもよいビス(シクロヘキシル)フェニルオキシカルボニル、置換基を有していてもよいシクロヘキシルビス(フェニル)オキシカルボニル、または炭素数3以上のアルキルオキシカルボニル、アルケニルオキシカルボニルもしくはアルキニルオキシカルボニル、
6)フェニルアミノカルボニル、または炭素数3以上のアルキルアミノカルボニル、アルケニルアミノカルボニルもしくはアルキニルアミノカルボニル、
7)炭素数3以上の環状アルキレン、
8)置換基を有していてもよいシクロヘキシルアルキレン、置換基を有していてもよいフェニルアルキレン、置換基を有していてもよいビス(シクロヘキシル)アルキレン、置換基を有していてもよいシクロヘキシルフェニルアルキレン、置換基を有していてもよいビス(シクロヘキシル)フェニルアルキレン、置換基を有していてもよいフェニルアルキルオキシ、アルキルフェニルオキシカルボニル、またはアルキルビフェニリルオキシカルボニル、
9)置換基を有してもよいベンゼン環および/または置換基を有してもよいシクロヘキサン環が、単結合、−O−、−COO−、−O−CO−、−CO−NH−若しくは炭素数1〜3のアルキレンを介して結合した、2個以上の環を有する基、あるいはステロイド骨格を有する基などが挙げられるが、これらに限定されない。
ここに、R2は水素、フッ素、炭素数1〜20のアルキル、炭素数1〜20のフッ素置換アルキル、炭素数1〜20のアルコキシ、−CN、−OCH2F、−OCHF2または−OCF3であり;G4、G5およびG6は結合基であって、これらは独立して単結合、−O−、−COO−、−O−CO−、−CO−NH−、−CH=CH−または炭素数1〜12のアルキレンであり;A1、A2およびA3は環であって、これらは独立して1,4−フェニレン、1,4−シクロへキシレン、1,3−ジオキサン−2,5−ジイル、ピリミジン−2,5−ジイル、ピリジン−2,5−ジイル、ナフタレン−1,5−ジイル、ナフタレン−2,7−ジイルまたはアントラセン−9,10−ジイルであり;すべての環において、任意の水素はフッ素または−CH3で置き換えられてもよく;a、bおよびcは独立して0〜2の整数であって、これらの合計は1〜5であり;a、bまたはcが2であるとき、2つの結合基は同じであっても異なってもよく、そして2つの環は同じであっても異なってもよい。
これらの式において、R8は炭素数3〜20のアルキルまたは炭素数3〜20のアルコキシであり、好ましくは炭素数5〜20のアルキルまたは炭素数5〜20のアルコキシである。R9は炭素数1〜18のアルキルまたは炭素数1〜18のアルコキシであり、好ましくは炭素数3〜18のアルキルまたは炭素数3〜18のアルコキシである。
これらの式において、R12は炭素数1〜20のアルキル、または炭素数1〜20のアルコキシであり、好ましくは炭素数3〜20のアルキル、または炭素数3〜20のアルコキシである。R13は水素、フッ素、炭素数1〜20のアルキル、炭素数1〜20のアルコキシ、−CN、−OCH2F、−OCHF2または−OCF3であり、好ましくは炭素数3〜20のアルキルまたは炭素数3〜20のアルコキシである。そして、G10は炭素数1〜20のアルキレンである。
これらの式において、R14は水素または炭素数1〜20のアルキル、好ましくは水素または炭素数1〜10のアルキルであり、そしてR15は水素または炭素数1〜10のアルキルである。
ここに、R18およびR19は独立して炭素数1〜3のアルキルまたはフェニルであり、G10はメチレン、フェニレンまたはアルキル置換されたフェニレンである。jは1〜6の整数を表し、kは1〜10の整数を表す。)
1)VA型液晶表示素子の場合
VA型液晶表示素子に好適な大きなプレチルト角を付与するためには、側鎖構造を有するジアミンとして、フェニレンジアミン構造と側鎖構造を共に有するジアミン、例えば前記の化合物(X−1)〜化合物(X−48)を特に好ましく用いることができる。フェニレンジアミン構造を有するジアミンは、2つのアミノ基を結ぶ骨格を主骨格としたときに、例えば前記の化合物(XI)〜化合物(XIV)と比べて主骨格部分の分子長が短くなる。その結果、このジアミンとテトラカルボン酸二無水物とを反応させて得られるポリアミック酸またはその誘導体においては、側鎖構造の空間的な密度(側鎖密度)を高くすることができるため、VA型液晶表示素子の液晶配向剤としてより好適に用いることができる。さらに、フェニレンジアミン構造と側鎖構造を共に有するジアミンは、その他の側鎖構造を有するジアミン、前記の化合物(II)〜化合物(VIII)、フルオレン環を有するジアミン、またはシロキサン結合を有するジアミンと組み合わせて用いることができる。
OCB型液晶表示素子、TN型液晶表示素子、STN型液晶表示素子等の液晶表示素子に好適なプレチルト角を付与するためには、前記の化合物(X)〜化合物(XIV)を好ましく用いることができる。さらには、これらの側鎖構造を有するジアミンを、化合物(II)〜化合物(VIII)、フルオレン環を有するジアミン、またはシロキサン結合を有するジアミンと組み合わせて用いることができる。
IPS型液晶表示素子に好適な小さなプレチルト角を付与するためには、化合物(II)〜化合物(VIII)を用いることは好ましい。これらのジアミンをフルオレン環を有するジアミンやシロキサン結合を有するジアミンと組み合わせて用いることもできる。さらに、IPS型液晶表示素子に好適な小さなプレチルト角が得られる限り、側鎖構造を有するジアミンを組み合わせて用いてもよい。
また、本発明のポリアミック酸またはその誘導体の分子量分布は多分散度で表すことができる。多分散度とは重量平均分子量/数平均分子量(Mw/Mn)の値である。本発明において、その値は1.5〜5であることが好ましい。ここで分子量分布は分子量測定と同様のGPC法により測定される。
次に、溶剤(例えばアミド系極性溶剤であるN−メチル−2−ピロリドンやジメチルホルムアミドなど)および化合物(I)の少なくとも1種と、場合によってはその他のテトラカルボン酸二無水物の少なくとも1種、さらに必要に応じてジカルボン酸を投入する。このときテトラカルボン酸二無水物の総仕込み量は、ジアミンの総モル数とほぼ等モル(モル比0.9〜1.1程度)とすることが好ましい。
攪拌下に温度0〜70℃で1〜48時間反応させることによりポリアミック酸の溶液を得ることができる。また、加熱して反応温度を、例えば50〜80℃に上げることにより、分子量の小さいポリアミック酸を得ることもできる。
1)ポリアミック酸に対し親溶剤である非プロトン性極性有機溶剤(以下、非プロトン性極性有機溶剤)の例は、N−メチル−2−ピロリドン、ジメチルイミダゾリジノン、N−メチルカプロラクタム、N−メチルプロピオンアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミド、γ−ブチロラクトン、およびγ−バレロラクトンである。これらのうち、N−メチル−2−ピロリドン、ジメチルイミダゾリジノン、γ−ブチロラクトン、およびγ−バレロラクトンが好ましい。
例えば、薄膜トランジスタを使用したカラー表示のTFT型液晶素子においては、第1の透明基板上に薄膜トランジスタ、絶縁膜、保護膜、信号電極および画素電極などが形成されており、第2の透明基板上に画素領域以外の光を遮断するブラックマトリクス、カラーフィルター、平坦化膜および画素電極などを有しうる。
また、VA型液晶表示素子、特にMVA型液晶表示素子においては、第1の透明基板上にドメインと称される微小な突起物が形成されている。また、基板間のセルギャップの調整用にスペーサーが形成されていてもよい。
以下に実施例で用いた液晶表示素子の評価法を記載する。
(1)プレチルト角
クリスタルローテーション法により行った。
(2)残留DC
「三宅他、信学技報、EID91−111,p19」に記載の方法により、残留DCを測定した。測定は液晶セルに測定は50mV、1kHzの交流に周波数0.0036Hzの三角波を重畳させて行った。測定温度は25℃であった。この残留DCを「残像」の指標にした。つまり、残留DCが多いほど「残像」が発生し易いことを意味する。
(3)電圧保持率
「水嶋他、第14回液晶討論会予稿集 p78」に記載の方法により行った。測定は、ゲート幅69μs、周波数60Hz、波高±4.5Vの矩形波をセルに印可して行った。測定温度は60℃であった。
<化合物(I−1)の合成>
オートクレーブ容器に市販の5−ヒドロキシフタル酸ジメチルエステル100g(476mmol)、パラジウム/カーボン粉末10gを入れ、酢酸エチル890gを加え、水素圧0.5MPa、80℃で3日間加熱攪拌した。放冷後パラジウム/カーボン粉末を除去し、溶剤を減圧留去して5−ヒドロキシ−1,3−シクロヘキサンジカルボン酸ジメチルエステルを得た。収量93g、収率90%。
1H−NMR(ppm):1.84(m、Ch−H、1H)、2.14(d.d、Ch−H、2H、J=18.40)、2.43(m、Ch−H、1H)、2.54(m、Ch−H、2H)、2.70(s、>CH2、2H)、3.17(m、Ch−H、2H).
融点(℃):249.0−250.9
<ポリアミック酸の合成>
攪拌羽、温度計を取り付けた3つ口フラスコに実施例1に準じて合成した化合物(I−1)2.7287gおよび4,4’−ジアミノジフェニルメタン(化合物(VI−1))2.2713gを秤取り、そこにN−メチル−2−ピロリドン(NMP)65gを加えた。室温で12時間攪拌し、そこにエチレングリコールモノブチルエーテル(BC)30gを加え、さらに2時間攪拌した。溶液の粘度が35m・Paになるまで溶液を60℃に加熱し減粘操作を行い、ポリアミック酸濃度5重量%の溶液を得た。この溶液をPA溶液Aとする。このPA溶液中のポリアミック酸の重量平均分子量は72,000であった。
テトラカルボン酸二無水物およびジアミンを表1に示すものに代えた以外は、実施例2に記載の方法に準じて、実施例3、4のPA溶液D、Fおよび比較例1〜4のPA溶液B、C、E、Gを得た。実施例2についても再掲する。
<表1>
この表中の全てのPA溶液において、テトラカルボン酸二無水物とジアミンのモル比は1である。
PA溶液Aを6g秤取り、そこにNMP2g、BC2gを加え、ポリアミック酸濃度3重量%の液晶配向剤を調製した。片面にITO電極を設けたガラス基板上にこの溶液を滴下し、スピンナー法により塗布した(2,500rpm、15秒)。塗布後、基板を80℃に加熱し、5分間溶剤を蒸発させた後、オーブン中で230℃、20分間加熱処理を行って、厚さ約100nmの膜を形成させた。
PA溶液AをPA溶液BあるいはPA溶液Cに代えた以外は実施例5に記載の方法に準じて液晶配向剤を調製し、液晶表示素子を組み立て、その素子の残留DC、電圧保持率、プレチルト角および暗状態での光漏れを観察した。結果を表2に示す。実施例5についても再掲する。
<表2>
PA溶液Aを5.4g、PA溶液Dを0.6g秤取り、そこにNMP2g、BC2gを加え、ポリアミック酸濃度3重量%の液晶配向剤を調製した。片面にITO電極を設けたガラス基板上にこの溶液を滴下し、スピンナー法により塗布した(2,500rpm、15秒)。塗布後、基板を80℃に加熱し、5分間溶剤を蒸発させた後、オーブン中で230℃、20分間加熱処理を行って、厚さ約100nmの膜を形成させた。
PA溶液AをPA溶液Bに、PA溶液DをPA溶液Eに代えた以外は実施例6に記載の方法に準じて液晶配向剤を調製し、液晶表示素子を組み立て、その素子の残留DC、電圧保持率、プレチルト角および暗状態での光漏れを観察した。結果を表3に示す。実施例6についても再掲する。
PA溶液Aを5.4g、PA溶液Fを0.6g秤取り、そこにNMP2g、およびBC2gを加え、ポリアミック酸濃度3重量%の液晶配向剤を調製した。片面にITO電極を設けたガラス基板上にこの溶液を滴下し、スピンナー法により塗布した(2,500rpm、15秒)。塗布後、基板を80℃に加熱し、5分間溶剤を蒸発させた後、オーブン中で230℃、20分間加熱処理を行って、厚さ約100nmの膜を形成させた。
PA溶液AをPA溶液Cに、PA溶液FをPA溶液Gに代えた以外は実施例7に記載の方法に準じて液晶配向剤を調製し、液晶表示素子を組み立て、その素子の残留DC、電圧保持率、プレチルト角および暗状態での光漏れを観察した。結果を表4に示す。実施例7についても再掲する。
ローラー毛足押し込み量を0.4mmに代えた以外は実施例5に記載の方法に準じて液晶配向剤を調製し、液晶表示素子を組み立て、その素子のプレチルト角および暗状態での光漏れを観察した。この液晶表示素子のプレチルト角は1.2度であり、暗状態での光漏れを目視により観察したが、光漏れは全く確認できなかった。
ローラー毛足押し込み量を0.4mmに代えた以外は比較例5に記載の方法に準じて液晶配向剤を調製し、液晶表示素子を組み立て、その素子のプレチルト角および暗状態での光漏れを観察した。この液晶表示素子のプレチルト角は1.2度であり、暗状態での光漏れを目視により観察したが、筋状の光漏れが一部に観測された。
ローラー毛足押し込み量を0.4mmに代えた以外は実施例6に記載の方法に準じて液晶配向剤を調製し、液晶表示素子を組み立て、その素子のプレチルト角および暗状態での光漏れを観察した。この液晶表示素子のプレチルト角は4.7度であり、暗状態での光漏れを目視により観察したが、光漏れは全く確認できなかった。
ローラー毛足押し込み量を0.4mmに代えた以外は比較例7に記載の方法に準じて液晶配向剤を調製し、液晶表示素子を組み立て、その素子のプレチルト角および暗状態での光漏れを観察した。この液晶表示素子のプレチルト角は4.2度であり、暗状態での光漏れを目視により観察したが、筋状の光漏れが一部に観測された。
Claims (13)
- pとqの合計が1である、請求項1に記載のテトラカルボン酸二無水物。
- ジアミンが、式(II)〜式(VIII)のそれぞれで表される化合物の群から選択される少なくとも1つのジアミンまたはこの(これらの)ジアミンとその他のジアミンとの混合物である、請求項3に記載の液晶配向剤:
ここに、nは1〜12の整数であり;G1は独立して単結合、−O−、−S−、−S−S−、−SO2−、−CO−、−CO−NH−、−NH−CO−、−C(CH3)2−、−C(CF3)2−、−(CH2)m−、−O−(CH2)m−O−、または−S−(CH2)m−S−であって、mは1〜12の整数であり;G2は独立して単結合、−O−、−S−、−CO−、−C(CH3)2−、−C(CF3)2−または炭素数1〜3のアルキレンであり;シクロヘキサン環およびベンゼン環の任意の水素は、フッ素または−CH3で置き換えられていてもよく;そして、シクロヘキサン環またはベンゼン環に対するアミノ基の結合位置は、G1またはG2の結合位置を除く任意の位置である。 - ジアミンが、側鎖構造を有するジアミンの少なくとも1つまたはこの(これらの)ジアミンとその他のジアミンとの混合物である、請求項3または4に記載の液晶配向剤。
- 側鎖構造を有するジアミンが、式(X)〜式(XIV)のそれぞれで表される化合物の群から選択されるジアミンである、請求項5に記載の液晶配向剤:
ここに、G3は単結合、−O−、−COO−、−O−CO−、−CO−、−CO−NH−または−(CH2)m−であって、mは1〜12の整数であり;R1は炭素数3〜20のアルキル、フェニル、ステロイド骨格を有する基または式(X−a)で表される基であり;このアルキルにおいて、任意の水素はフッ素で置き換えられてもよく、そして任意の−CH2−は−O−、−CH=CH−または−C≡C−で置き換えられてもよく;このフェニルの水素は、−F、−CH3、−OCH3、−OCH2F、−OCHF2または−OCF3で置き換えられてもよく;そして、ベンゼン環へのアミノ基の結合位置は任意である:
ここに、R2は水素、フッ素、炭素数1〜20のアルキル、炭素数1〜20のフッ素置換アルキル、炭素数1〜20のアルコキシ、−CN、−OCH2F、−OCHF2または−OCF3であり;G4、G5およびG6は結合基であって、これらは独立して単結合、−O−、−COO−、−O−CO−、−CO−NH−、−CH=CH−または炭素数1〜12のアルキレンであり;A1、A2およびA3は環であって、これらは独立して1,4−フェニレン、1,4−シクロへキシレン、1,3−ジオキサン−2,5−ジイル、ピリミジン−2,5−ジイル、ピリジン−2,5−ジイル、ナフタレン−1,5−ジイル、ナフタレン−2,7−ジイルまたはアントラセン−9,10−ジイルであり;すべての環において、任意の水素はフッ素または−CH3で置き換えられてもよく;a、bおよびcは独立して0〜2の整数であって、これらの合計は1〜5であり;a、bまたはcが2であるとき、2つの結合基は同じであっても異なってもよく、そして2つの環は同じであっても異なってもよい:
式(XI)および式(XII)において、R3は独立して水素または−CH3であり、R4は独立して水素、炭素数1〜20のアルキル、または炭素数2〜20のアルケニルであり;G7は独立して単結合、−CO−または−CH2−であり;式(XII)におけるベンゼン環の1つの水素は、炭素数1〜20のアルキルまたはフェニルで置き換えられてもよく;そして、環を構成するいずれかの炭素原子に結合位置が固定されていない基は、その結合位置が任意であることを示す:
式(XIII)および式(XIV)において、R5は水素または炭素数1〜20のアルキルであって、このアルキルにおける任意の−CH2−は、−O−、−CH=CH−または−C≡C−で置き換えられてもよく;R6は炭素数6〜22のアルキルであり、そしてR7は水素または炭素数1〜22のアルキルであり;G8は−O−または炭素数1〜6のアルキレンであり;A4は1,4−フェニレンまたは1,4−シクロヘキシレンであり、G9は単結合または炭素数1〜3のアルキレンであり、そしてdは0または1であり;そして、ベンゼン環へのアミノ基の結合位置は任意である。 - 式(II)〜式(VIII)のそれぞれで表される化合物の群から選択される少なくとも1つのジアミンまたはこの(これらの)ジアミンとその他のジアミンとの混合物とテトラカルボン酸二無水物(T1)とを反応させて得られるポリアミック酸およびその誘導体から選択される少なくとも1つのポリマー、並びに側鎖構造を有するジアミンの少なくとも1つまたはこの(これらの)ジアミンとその他のジアミンとの混合物とテトラカルボン酸二無水物(T2)とを反応させて得られるポリアミック酸およびその誘導体から選択される少なくとも1つのポリマーを含有する液晶配向剤であって、テトラカルボン酸二無水物(T1)とテトラカルボン酸二無水物(T2)の少なくとも一方が、式(I)で表されるテトラカルボン酸二無水物またはこのテトラカルボン酸二無水物とその他のテトラカルボン酸二無水物との混合物であることを特徴とする液晶配向剤:
ここに、pおよびqは独立して0または1であり、これらの合計は1または2である:
ここに、nは1〜12の整数であり;G1は独立して単結合、−O−、−S−、−S−S−、−SO2−、−CO−、−CO−NH−、−NH−CO−、−C(CH3)2−、−C(CF3)2−、−(CH2)m−、−O−(CH2)m−O−、または−S−(CH2)m−S−であって、mは1〜12の整数であり;G2は独立して単結合、−O−、−S−、−CO−、−C(CH3)2−、−C(CF3)2−または炭素数1〜3のアルキレンであり;シクロヘキサン環およびベンゼン環の任意の水素は、フッ素または−CH3で置き換えられていてもよく;そして、シクロヘキサン環またはベンゼン環に対するアミノ基の結合位置は、G1またはG2の結合位置を除く任意の位置である。 - 側鎖構造を有するジアミンが、式(X)〜式(XIV)のそれぞれで表される化合物の群から選択されるジアミンである、請求項7に記載の液晶配向剤:
ここに、G3は単結合、−O−、−COO−、−O−CO−、−CO−、−CO−NH−または−(CH2)m−であって、mは1〜12の整数であり;R1は炭素数3〜20のアルキル、フェニル、ステロイド骨格を有する基または式(X−a)で表される基であり;このアルキルにおいて、任意の水素はフッ素で置き換えられてもよく、そして任意の−CH2−は−O−、−CH=CH−または−C≡C−で置き換えられてもよく;このフェニルの水素は、−F、−CH3、−OCH3、−OCH2F、−OCHF2または−OCF3で置き換えられてもよく;そして、ベンゼン環へのアミノ基の結合位置は任意である:
ここに、R2は水素、フッ素、炭素数1〜20のアルキル、炭素数1〜20のフッ素置換アルキル、炭素数1〜20のアルコキシ、−CN、−OCH2F、−OCHF2または−OCF3であり;G4、G5およびG6は結合基であって、これらは独立して単結合、−O−、−COO−、−O−CO−、−CO−NH−、−CH=CH−または炭素数1〜12のアルキレンであり;A1、A2およびA3は環であって、これらは独立して1,4−フェニレン、1,4−シクロへキシレン、1,3−ジオキサン−2,5−ジイル、ピリミジン−2,5−ジイル、ピリジン−2,5−ジイル、ナフタレン−1,5−ジイル、ナフタレン−2,7−ジイルまたはアントラセン−9,10−ジイルであり;すべての環において、任意の水素はフッ素または−CH3で置き換えられてもよく;a、bおよびcは独立して0〜2の整数であって、これらの合計は1〜5であり;a、bまたはcが2であるとき、2つの結合基は同じであっても異なってもよく、そして2つの環は同じであっても異なってもよい:
式(XI)および式(XII)において、R3は独立して水素または−CH3であり、R4は独立して水素、炭素数1〜20のアルキル、または炭素数2〜20のアルケニルであり;G7は独立して単結合、−CO−または−CH2−であり;式(XII)におけるベンゼン環の1つの水素は、炭素数1〜20のアルキルまたはフェニルで置き換えられてもよく;そして、環を構成するいずれかの炭素原子に結合位置が固定されていない基は、その結合位置が任意であることを示す:
式(XIII)および式(XIV)において、R5は水素または炭素数1〜20のアルキルであって、このアルキルにおける任意の−CH2−は、−O−、−CH=CH−または−C≡C−で置き換えられてもよく;R6は炭素数6〜22のアルキルであり、そしてR7は水素または炭素数1〜22のアルキルであり;G8は−O−または炭素数1〜6のアルキレンであり;A4は1,4−フェニレンまたは1,4−シクロヘキシレンであり、G9は単結合または炭素数1〜3のアルキレンであり、そしてdは0または1であり;そして、ベンゼン環へのアミノ基の結合位置は任意である。 - 請求項3〜8のいずれか1項に記載の液晶配向剤を塗布し、加熱することによって形成される液晶配向膜。
- 請求項9に記載の液晶配向膜を有する液晶表示素子。
- 対向配置された一対の基板であってその一方または双方に電極が配置されている基板、これらの基板のそれぞれの対向している面に形成された液晶配向膜およびこれらの基板に挟持された液晶層を有する液晶表示素子であって、この液晶配向膜が請求項9に記載の液晶配向膜である液晶表示素子。
- 請求項1に記載の式(I)で表されるテトラカルボン酸二無水物またはこのテトラカルボン酸二無水物とその他のテトラカルボン酸二無水物との混合物とジアミンとを反応させて得られるポリアミック酸。
- 請求項1に記載の式(I)で表されるテトラカルボン酸二無水物またはこのテトラカルボン酸二無水物とその他のテトラカルボン酸二無水物との混合物とジアミンとを反応させて得られるポリアミック酸の誘導体。
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