JP5027385B2 - 多孔質フィルム用填剤及び該填剤を配合してなる多孔質フィルム - Google Patents
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Description
例えば、携帯電話やノートパソコン等のモバイル機器に使用されているリチウム二次電池は、他の電池よりも容積や重量に対して高エネルギー密度を有していることから、1990年代初頭に実用化されて以来、高い生産量と使用量の伸び率を示している。
そして、各種モバイル機器の更なる性能向上に伴い、それらの主電源たるリチウム二次電池にも更なる性能向上が求められ、正負の両電極と同様、セパレータにも性能向上が求められている。
高容量の電池を得るには、両極の面積が広く、かつ両極中のイオンの移動がしやすいものほど好ましい。通常のリチウム電池は薄膜状の正極・セパレータ・負極を積層捲回することにより、広い有効電極面積を確保している。
しかし、セパレータの機能である絶縁性と内部抵抗の低減は相反するものであり、単純に薄くすれば良いものでなく、更に寸法安定性、電解液に対する耐腐食性、捲回時の作業性、価格等にも考慮すべきである。加えて昨今のセパレータには、その安全性確保の概念から、誤接続等により異常電流が発生すると電池内の温度が上昇し、樹脂が溶融して孔を塞いで電池反応を停止させるシャットダウン機能が必要である。
以上の要求に対して、選択可能な樹脂やフィルムの膜厚等は、用途毎に制限されているのが実情である。
しかし、要請される要求により適した多孔質フィルムの研究開発が進められており、例えば平均粒径0.01〜10μmの樹脂粒子とβ核剤をポリプロピレンに配合してポリプロピレン組成物をフィルムに加工し、これをロール延伸して多孔性フィルムを得る方法が提案されている。(特許文献1参照)
例えば、先に挙げた特許文献1の方法では、得られた多孔質フィルムをセパレータとして使用したリチウム電池は、理由は定かでないが電池の内部抵抗が高くなり、正・負両極の改良によって得られた出力が浪費されてしまい、セパレータフィルムとして満足できるものではなかった。
また、特許文献2の方法で多孔質フィルムを製造すると、使用する粒子の粒度の不均一が原因と思われる絶縁不良を示す部位が多く、それらの検査や除去、ならびに回収率の点からコストアップを招き、更に得られた電池の内部抵抗も高く好ましくない。
(1) 0.3≦D 50 ≦1.5 [μm]
(2) 0.02 ≦Dx≦0.6 [μm]
(3)Da≦5 [μm]
(4)3≦Sw≦40 [m2/g]
ただし
D 50 : Leeds & Northrup社製Microtrac(マイクロトラック)FRA で測定した篩上積算 平均粒子径 [μm]
Dx : 走査型電子顕微鏡を用い倍率20,000倍の観測を行い、任意に100 個の粒子を選 択し、最大と最小のものから各々20個除いた残りの平均粒子径〔μm]
Da : Leeds & Northrup社製Microtrac(マイクロトラック) FRAで測定した時に示す 最大粒子径 [μm]
Sw : 窒素吸着法によるBET式比表面積 [m2 /g]
また、上記の各種酸のエステルとしては、例えば、カプロン酸エチル、カプロン酸ビニル、アジピン酸ジイソプロピル、カプリル酸エチル、カプリン酸アリル、カプリン酸エチル、カプリン酸ビニル、セバシン酸ジエチル、セバシン酸ジイソプロピル、イソオクタン酸セチル、ジメチルオクタン酸オクチルドデシル、ラウリン酸メチル、ラウリン酸ブチル、ラウリン酸ラウリル、ミリスチン酸メチル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸セチル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸イソセチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸イソトリデシル、パルミチン酸メチル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸オクチル、パルミチン酸セチル、パルミチン酸イソステアリル、ステアリン酸メチル、ステアリン酸ブチル、ステアリン酸オクチル、ステアリン酸ステアリル、ステアリン酸コレステリル、イソステアリン酸イソセチル、ベヘニン酸メチル、ベヘニン酸ベヘニル等の飽和脂肪酸エステル、オレイン酸メチル、リノール酸エチル、リノール酸イソプロピル、オリーブオレイン酸エチル、エルカ酸メチル等の不飽和脂肪酸エステルが挙げられ、他に長鎖脂肪酸高級アルコールエステル、ネオペンチルポリオール( 長鎖・中鎖を含む) 脂肪酸系エステルおよび部分エステル化合物、ジペンタエリスリトール長鎖脂肪酸エステル、コンプレックス中鎖脂肪酸エステル、12- ステアロイルステアリン酸イソセチル、12- ステアロイルステアリン酸イソステアリル、12- ステアロイルステアリン酸ステアリル、牛脂脂肪酸オクチルエステル、多価アルコール脂肪酸アルキルグリセリルエーテルの脂肪酸エステル等の耐熱性特殊脂肪酸エステル、安息香酸エステル系に代表される芳香族エステルが挙げられる。
上記界面活性剤は単独で又は必要に応じ2種以上組み合わせて用いられる。
しかし、多孔質フィルムの基材となる樹脂のMI値等の諸物性や、コンパウンド時に添加する活剤をはじめとする諸条件によって変動するので一概には規定しにくいが、通常、合成炭酸カルシウム粒子に対して0.1 重量%以上15重量%である。
使用量が0.1 重量%未満では充分な分散効果が得られず、一方、15重量%を越えると、多孔質フィルム表面へのブリード、多孔質フィルムの強度の低下等が問題となってくる。
なお、本発明における界面活性剤(A)の使用量は、表面処理される合成炭酸カルシウム粒子の比表面積Swxに比例し、下記式(1)で表される量を中心に±20%以内の範囲で使用すれば、本発明の効果を発現する上でより良好であることが判明している。
〔界面活性剤(A)の合成炭酸カルシウム粒子に対する使用量(%)〕
=1/3×〔表面処理前の合成炭酸カルシウム粒子のBET比表面積Swx〕(1)
多価カルボン酸の塩としては、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリアクリル酸アンモニウム等、共重合物の塩としてはアクリル酸・マレイン酸の共重合物(重合比 100:80等)のアンモニウム塩、アクリル酸・メタクリル酸の共重合物(重合比 100:80等)のアンモニウム塩等、リン酸類の塩としてはヘキサメタリン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウム等が挙げられ、これらは単独、又は必要に応じ2種以上組み合わせて用いられる。
本発明においては、これらアルカリ土類金属に対してキレート能を有する化合物(B)において、リチウム二次電池の如き高度な絶縁性が要求される場合、ポリリン酸、縮合リン酸、及び多価カルボン酸、またはこれらの塩が好ましく、中でも縮合リン酸の環状縮合リン酸又はメタリン酸が好ましい。
使用量が0.05重量%未満では充分な分散効果が得られず、一方、5重量%を越えて添加しても効果の更なる向上が認められず好ましくない。
なお、アルカリ土類金属に対してキレート能を有する化合物(B)の使用量は、表面処理される合成炭酸カルシウム粒子の比表面積Swxに比例し、下記式(2)で表される量を中心に±20%以内の範囲で使用すれば、本発明の効果を発現する上でより良好であることが判明している。
〔化合物(B)の合成炭酸カルシウム粒子に対する使用量(%)〕
=1/9×〔表面処理前の合成炭酸カルシウム粒子のBET比表面積Swx〕(2)
重質炭酸カルシウムは、その製法上の理由から、原料である石灰石が炭酸カルシウム以外の様々な元素からなる不純物を含有している為、例えば、その様な不純物を嫌う純度の高い炭酸カルシウムが必要とされる電池用セパレータ用途には好ましくない。更に粒度分布が総体的にブロードであり、一定以上の微細度を有する炭酸カルシウムは現在の粉砕・分級技術では製造できない点からも好ましくない。
しかし、炭酸ガス化合法で作成する沈降製炭酸カルシウムの原料が石灰石および焼成に用いるコークス・軽油等だけであるのに対して、炭酸ソーダを用いる方法は、通常、原料である炭酸ソーダや塩化カルシウムを得るために石灰石と塩等を出発材料原料として工業的に生産しており、それを再び炭酸カルシウムに戻すことは、原料の入手においてコスト的に有利な条件が整った場合においても、昨今、注目されている環境への負荷の点で好ましくない。
また、対イオンの除去が必要となるため、反応後の粒子の洗浄に大量の水を要する点でもコストと環境への負荷の点で好ましくない。
なお、電池セパレータ用途に用いる場合、原料である石灰石は不純物に留意して選択することが好ましく、焼成時の燃料は一般にコークスや軽油が使用されているが、コスト的に許される限り、不純物の観点から焼成は軽油で行うことがより好ましい。
また、乾燥・解砕後に得られた炭酸カルシウムまたは表面処理炭酸カルシウム粉体に対しても、空気分級等の分級操作を行い、乾燥によって生じた凝集体を除去することが好ましい。
(1) 0.3≦D 50 ≦1.5 [μm]
(2) 0.02 ≦Dx≦0.6 [μm]
(3)Da≦5 [μm]
(4)3≦Sw≦40 [m2/g]
ただし
D 50 : Leeds & Northrup社製Microtrac(マイクロトラック)FRA で測定した篩上積算 平均粒子径 [μm]
Dx : 走査型電子顕微鏡を用い倍率20,000倍の観測を行い、任意に100 個の粒子を選 択し、最大と最小のものから各々20個除いた残りの平均粒子径〔μm]
Da : Leeds & Northrup社製Microtrac(マイクロトラック) FRAで測定した時に示す 最大粒子径 [μm]
Sw : 窒素吸着法によるBET式比表面積 [m2 /g]
平均粒径D 50 を0.3 μm未満にすることは技術上可能であるがコストの点で好ましくなく、D 50 が1.5 μmを越えると、一次粒子の凝集体で構成する二次粒子の凝集力が強く、樹脂中でも二次粒子のままで存在するため、例えば、電池セパレータ用フィルムには適さないので好ましくない。
粒子径Dxが0.6 μmを越えると、例えば、電池用セパレータフィルムに配合された場合に、目的以上の大きな空孔を作成するので好ましくなく、0.02μm未満だと粒子間の凝集力が強く、樹脂との配合時に分散しないため、粗大粒子と同じ挙動を示すことになり、電池用セパレータフィルムに配合された場合に、目的以上の大きな空孔を作成するので好ましくない。
最大粒径Daが5μmを越えると、例えば、電池用セパレータフィルムに配合された場合に、目的以上の大きな空孔を作成する。
また、測定に際しては、測定に用いる水またはメタノール・エタノールスラリーに前分散として日本精機製作所製超音波分散機 Ultra Sonic Generator US-300Tを使用し、300 μAで60秒間照射した後に測定した。
BET式比表面積Swが40m2 /gを越えると分散性が悪くなり、3m2 /g未満では、一次粒子が大き過ぎ、例えば電池用セパレータフィルムに配合された場合に目的以上の大きな空孔を作成するので、リチウム二次電池に使用される粒子としては適当ではない。
なかでも、電池用セパレータフィルムとして用いる場合は、先述のシャットダウン機構の付与や、電池製作時のハンドリング、価格からポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂が好ましく、なかでもポリエチレンがより好ましい。
多孔質フィルム用填剤とこれらの樹脂との配合割合は特に限定されず、樹脂の種類や用途、所望する物性やコストによって大きく異なり、それらに応じて適宜決定すればよいが、電池用セパレータフィルムに使用される場合は、通常、樹脂100 重量部に対して60〜150 重量部であり、好ましくは80〜120 重量部程度である。
また、混練後にTダイ押出、あるいはインフレーション成形等の公知の成形機を用いて製膜し、それらを酸処理して本発明の多孔質フィルム用填剤を溶解して微細な孔を有する多孔質フィルム製品としてもよい。
本発明の多孔質フィルム用填剤は、ペレット状樹脂と用いられた場合でも、本発明以外の粒子に比べて、樹脂中での分散性等で良好な物性を示すが、パウダー状の樹脂と混合して使用すると特に良好であり、加えて例えばヘンシェルミキサーで混合した場合、混合が速やかに行えるメリットの他に、ミキサーの内壁面や攪拌・混合用の羽根への付着が少なく、ミキサー内部での付着が誘引する変質樹脂や凝集物の発生も少なくなり、混合の作業性及び後工程での混練押出機でのストレーナーの目詰まり等の発生も少ない等の特徴を有している。
尚、以下の記載において、特に断らないかぎり%は重量%を意味する。
灯油を熱源に灰色緻密質石灰石を流動槽式キルンで焼成して得られた生石灰を、篩による異物除去後に水に溶解して消石灰スラリーとし、サイクロン等で更に異物や粗大粒子除去後に炭酸ガスと反応させ、しかる後にオストワルド熟成と称される炭酸カルシウムの粒子からの水中への溶出と吸着を繰り返して粒子成長を行わせ、BET比表面積が15m2 /gの沈降製炭酸カルシウムを10%含有する水スラリーを得た。
次に界面活性剤(A)として下記に示す組成で別途作成した混合処理剤A1を炭酸カルシウム固形分に対して5%を80℃の湯に溶解して界面活性剤(A)の水溶液を得、更にアルカリ土類金属に対してキレート能を有する化合物(以下、キレート化合物と記す)(B)としてヘキサメタリン酸ソーダ(試薬1級)を炭酸カルシウム固形分に対して1.67%を40℃の水に溶解してキレート化合物(B)の水溶液を得た。
先に得られた沈降製炭酸カルシウムスラリーを攪拌しつつ60℃に調整し、これに上述の界面活性剤(A)とキレート化合物(B)を添加し、4時間攪拌して表面処理炭酸カルシウムスラリーを得た。
得られた表面処理炭酸カルシウムスラリーをタナベウィルテック(株)製高速デカンターと350 メッシュの篩で異物並びに粗大粒子の除去を行い、脱水・乾燥・解砕し、更に得られた乾粉を空気分級機で分級を行い、表面処理炭酸カルシウム粉体を得た。
得られた表面処理炭酸カルシウム粉体は、D50が0.412 μm、Dxが0.15μm、Daが1.635 μm、Swが14.2m2 /gであった。
ステアリン酸カリウム 65%
パルミチン酸ナトリウム 20%
ラウリン酸ナトリウム 15%
実施例1と同じ方法で、BET比表面積がSwx m2 /gの沈降製炭酸カルシウムを10%含有する水スラリーを得、実施例1と同様に操作を行い、表面処理炭酸カルシウム粉体を得た。得られた表面処理炭酸カルシウム粉体の各種物性を表1に示す。
界面活性剤(A)を市販の石鹸(日本油脂製ノンサールSK-1)に変更する以外は、実施例1と同様に操作を行い、表面処理炭酸カルシウム粉体を得た。得られた表面処理炭酸カルシウム粉体の各種物性を表1に示す。
なお、使用した石鹸の代表的な組成を以下に示す。
ノンサールSK-1
パルミチン酸カリウム 27.4%
ステアリン酸カリウム 65.6%
アラキジン酸カリウム 1.4%
ベヘニン酸カリウム 1.0%
ミリスチン酸カリウム 2.0%
その他 2.6%
界面活性剤(A)をステアリン酸カリウムに変更する以外は、実施例1と同様に操作を行い、表面処理炭酸カルシウム粉体を得た。得られた表面処理炭酸カルシウム粉体の各種物性を表1に示す。
界面活性剤(A)をラウリン酸ナトリウムに変更する以外は、実施例1と同様に操作を行い、表面処理炭酸カルシウム粉体を得た。得られた表面処理炭酸カルシウム粉体の各種物性を表2に示す。
界面活性剤(A)をオレイン酸ナトリウムに変更する以外は、実施例1と同様に操作を行い、表面処理炭酸カルシウム粉体を得た。得られた表面処理炭酸カルシウム粉体の各種物性を表2に示す。
界面活性剤(A)をアビエチン酸ナトリウムに変更する以外は、実施例1と同様に操作を行い、表面処理炭酸カルシウム粉体を得た。得られた表面処理炭酸カルシウム粉体の各種物性を表2に示す。
キレート化合物(B)をポリアクリル酸ナトリウムに変更する以外は、実施例1と同様に操作を行い、表面処理炭酸カルシウム粉体を得た。得られた表面処理炭酸カルシウム粉体の各種物性を表2に示す。
キレート化合物(B)をポリ塩化アルミニウムに変更する以外は、実施例1と同様に操作を行い、表面処理炭酸カルシウム粉体を得た。得られた表面処理炭酸カルシウム粉体の各種物性を表2に示す。
炭酸カルシウムに対する界面活性剤(A)の使用量を12%に変更する以外は、実施例1と同様に操作を行い、表面処理炭酸カルシウム粉体を得た。得られた表面処理炭酸カルシウム粉体の各種物性を表2に示す。
炭酸カルシウムに対するキレート化合物(B)の使用量を2.8 %に変更する以外は、実施例1と同様に操作を行い、表面処理炭酸カルシウム粉体を得た。得られた表面処理炭酸カルシウム粉体の各種物性を表2に示す。
キレート化合物(B)を処理剤として使用しない以外は実施例1と同様に操作を行い、表面処理炭酸カルシウム粉体を得た。得られた表面処理炭酸カルシウム粉体の各種物性を表3に示す。
界面活性剤(A)を処理剤として使用しない以外は実施例1と同様に操作を行い、表面処理炭酸カルシウム粉体を得た。得られた表面処理炭酸カルシウム粉体の各種物性を表3に示す。
コークスを熱源に使用し、灰色緻密質石灰石をシャフト式キルンで焼成することと、異物除去の工程を行わない以外は実施例1と同様に操作を行い、表面処理炭酸カルシウム粉体を得た。得られた表面処理炭酸カルシウム粉体の各種物性を表3に示す。
白色糖晶質石灰石と混合して10%のスラリーを作成後、該スラリーを湿式粉砕機ダイノーミルKB-20Bで湿式粉砕し、BET比表面積が1.2 m2 /gの炭酸カルシウムの水スラリーを得た。
次に、得られた炭酸カルシウムの水スラリーに、界面活性剤(A)として下記に示す組成で別途作成した混合処理剤A1を炭酸カルシウム固形分に対して0.8 %を80℃の湯に溶解して界面活性剤(A)の水溶液を得、更にアルカリ土類金属に対してキレート能を有する化合物(以下、キレート化合物と記す)(B)としてヘキサメタリン酸ソーダ(試薬1級)を炭酸カルシウム固形分に対して0.3 %を40℃の水に溶解してキレート化合物(B)の水溶液を得た。
先に得られた沈降製炭酸カルシウムスラリーを攪拌しつつ60℃に調整し、これに上述の界面活性剤(A)とキレート化合物(B)を添加し、4時間攪拌して表面処理炭酸カルシウムスラリーを得た。
得られた表面処理炭酸カルシウムスラリーをタナベウィルテック(株)製高速デカンターと350 メッシュの篩で異物並びに粗大粒子の除去を行い、脱水・乾燥・解砕し、更に得られた乾粉を空気分級機で分級を行い、表面処理炭酸カルシウム粉体を得た。
得られた表面処理炭酸カルシウム粉体の各種物性を表3に示す。
反応後の熟成を行わない以外は、実施例1と同様に操作を行い、表面処理炭酸カルシウム粉体を得た。得られた表面処理炭酸カルシウム粉体の各種物性を表3に示す。
特開平7−196316号公報に記載の方法に従い、1.5mol/Lの炭酸ナトリウム溶液100 L、1.35mol/Lの塩化カルシウム溶液100 L、0.04mol/Lの水酸化ナトリウム溶液を調整し、炭酸ナトリウム溶液と水酸化ナトリウム溶液を混合しその混合液と、塩化カルシウム溶液を各々16.0℃に調整した。
攪拌下の炭酸ナトリウム溶液と水酸化ナトリウム溶液の混合液200 Lに、塩化カルシウム溶液100 Lを200 秒かけて滴下し、滴下終了180 秒後、反応によって理論的に生成する炭酸カルシウムの0.8wt %相当量のヘキサメタ燐酸ナトリウムを添加し更に5分間攪拌した。
得られた炭酸カルシウムスラリーを、高速デカンター等で脱水・希釈を行い、対イオンと異物を除去した後に60℃に調整し、同時に混合処理剤A1を炭酸カルシウム固形分に対して2.9 %を80℃の湯に溶解して界面活性剤(A)の水溶液を作成して炭酸カルシウムスラリーに添加し、4時間攪拌して表面処理炭酸カルシウムスラリーを得た。
得られた表面処理炭酸カルシウムスラリーを乾燥・解砕し、更に得られた乾粉を空気分級機で分級を行い、表面処理炭酸カルシウム粉体を得た。得られた表面処理炭酸カルシウム粉体の各種物性を表3に示す。
ポリエチレン樹脂(三井化学製ハイゼックスミリオン340M)とポリエチレンワックス(三井化学製ハイワックス110 P)を7:3の割合で混合した混合ポリエチレン樹脂を作成し、実施例1〜15及び比較例1〜6で得られた表面処理炭酸カルシウム粉体からなる多孔質フィルム用填剤と混合樹脂の体積比が3:7の割合でヘンシェルミキサーに仕込み、5分間混合して多孔質フィルム用填剤−樹脂混合物を得た。
得られた混合物を、T ダイを装着した東洋精機製二軸混練機2D25Wで溶融混練と製膜を行い、膜厚80μmのフィルムを得た。得られたフィルムを、テンターオーブン中で110 ℃の温度下で長さ方向に約5倍延伸し、多孔質フィルムを得た。
得られた多孔質フィルムについて下記の方法で各種物性を評価した。結果を表4〜6に示す。
1)イオン透過性
イオンの透過性は、溶液中を移動するLiイオンを電気伝導度で測定することによって評価した。測定方法は、濾過試験等で使用されるフィルターホルダーと250ml ファンネル間に濾紙やフィルターの代りに本発明で得られた多孔質フィルム(予め47mm径に切り取っておく)を挟んでクランプで固定し、エチレンカーボネート、エチルメチルカーボネート、ジメチルカーボネートを体積比30:35:35の混合溶液で満たした1L吸引瓶に差し込んだ後に、更に別の該混合溶液に電解質としてLiPF6 を1mol /L となる様に溶解した電解液200ml をファンネルに注ぎ、30分後に吸引瓶内の電解液の電気伝導度を測定することによって求めた。電気伝導度の値が大きい程、イオンの透過性が高くて良好といえる。
JIS-P8117 に準じ、多孔質フィルムのガーレ値を東洋精機製B型デンソメーターで測定した。ガーレ通気度の値が小さい程、気体やイオンの透過性が高く好ましい。
ASTM F316-86に準拠し、Perm-Porometer(PMI社製)でバブルポイント法により平均細孔径を測定した。
膜厚計を用いて測定した。膜厚が小さいとイオンの透過性に有利であるが、両極間の絶縁性や突き刺し強度が弱くなるため、良好なイオンの透過性を維持しつつ膜厚も大きいものが好ましい。
4:優
3:良
2:可
1:不可
Claims (10)
- 飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸、脂環族カルボン酸、芳香族スルフォン酸、樹脂酸、それらの塩、それらのエステル、アルコール系界面活性剤、ソルビタン脂肪酸エステル類、アミド系界面活性剤、アミン系界面活性剤、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、アルファオレフィンスルフォン酸ナトリウム、長鎖アルキルアミノ酸、アミンオキサイド、アルキルアミン、第四級アンモニウム塩から選ばれる少なくとも1種の界面活性剤(A)と、アミノカルボン酸、ホスホン酸、アルミニウム化合物、縮合リン酸、その塩、多価カルボン酸、その塩から選ばれる少なくとも1種の、アルカリ土類金属に対してキレート能を有する化合物(B)とで表面処理された合成炭酸カルシウム粒子からなり、下記の(1)〜(4)の粒度特性を満足することを特徴とする多孔質フィルム用填剤。
(1) 0.3≦D 50 ≦1.5 [μm]
(2) 0.02 ≦Dx≦0.6 [μm]
(3)Da≦5 [μm]
(4)3≦Sw≦40 [m2/g]
ただし
D 50 : Leeds & Northrup社製Microtrac(マイクロトラック)FRA で測定した篩上積算 平均粒子径 [μm]
Dx : 走査型電子顕微鏡を用い倍率20,000倍の観測を行い、任意に100 個の粒子を選 択し、最大と最小のものから各々20個除いた残りの平均粒子径〔μm]
Da : Leeds & Northrup社製Microtrac(マイクロトラック) FRAで測定した時に示す 最大粒子径 [μm]
Sw : 窒素吸着法によるBET式比表面積 [m2 /g] - 界面活性剤(A)が脂肪酸塩であることを特徴とする請求項1記載の多孔質フィルム用填剤。
- 界面活性剤(A)が、C数16以上の直鎖脂肪酸塩を50〜90重量%、C数10〜14の直鎖脂肪酸塩を1〜50重量%含む組成を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の多孔質フィルム用填剤。
- アルカリ土類金属に対してキレート能を有する化合物(B)の縮合リン酸が、環状縮合リン酸又はメタリン酸であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の多孔質フィルム用填剤。
- 合成炭酸カルシウム粒子に対し、界面活性剤(A)が0.1〜15重量%、アルカリ土類金属に対してキレート能を有する化合物(B)が0.05〜5重量%であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の多孔質フィルム用填剤。
- 樹脂に配合されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の多孔質フィルム用填剤。
- 樹脂がポリオレフィン系樹脂であることを特徴とする請求項6記載の多孔質フィルム用填剤。
- 請求項1〜7のいずれか1項記載の多孔質フィルム用填剤を含有してなることを特徴とする多孔質フィルム。
- 電池の電極間の隔膜用であることを特徴とする請求項8記載の多孔質フィルム。
- 電池がリチウム二次電池であることを特徴とする請求項9記載の多孔質フィルム。
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