(実施形態1)
以下、図1〜図10を参照して、この発明を指針式の腕時計に適用した実施形態1について説明する。
この腕時計は、図1に示すように、時計本体を構成している腕時計ケース1を備えている。この腕時計ケース1の上部外周にはベゼル2が取り付けられており、この腕時計ケース1の上側開口部には時計ガラス3がパッキン3aを介して取り付けられている。また、この腕時計ケース1の内部には、時計モジュール4が収容されており、この腕時計ケース1の下部には裏蓋5が防水リング5aを介して取り付けられている。さらに、腕時計ケース1の外側面には、複数の押釦スイッチ(図示せず)が設けられている。
時計モジュール4は、図1に示すように、ハウジング6を備えている。このハウジング6内には、時計ムーブメント7が設けられている。また、このハウジング6の上面には、下文字板8が配置されていると共に、この下文字板8の上方には、上文字板9がリング状のスペーサ部材10を介して配置されている。この場合、スペーサ部材10は、ハウジング6の上面における外周部に配置されている。このスペーサ部材10の上部には、上文字板9が配置されており、このスペーサ部材10の上部における外周部には、リング状の下見切部材11が設けられている。また、時計ガラス3の下面における外周部には、リング状の上見切部材12が設けられている。
上文字板9は、図2に示すように、全体がほぼ円形の円板状に形成されている。この上文字板9の外周部には、時字13が1時から12時の各位置にそれぞれ対応して設けられている。また、この上文字板9の外周側に位置する下見切部材11の上面には、図2に示すように、世界の各都市を表すワールドタイム表示部12aが時字13に対応して表示されており、この下見切部材11の上部外周側に位置する上見切部材12には、1〜60の目盛を表すストップウオッチ・アラーム目盛部12bが表示されている。
この場合、上文字板9のほぼ中心部には、図1および図2に示すように、時計ムーブメント7によって駆動される指針軸14が下文字板8と上文字板9との各軸挿入孔9aを通して上方に突出した状態で設けられている。この指針軸14の上部には、秒針15a、分針15b、時針15cなどの指針15が取り付けられている。この指針15は、上文字板9の上方を運針して上文字板9の時字13を指示することにより、時刻を指示するように構成されている。
また、上文字板9の所定箇所、つまり8時付近から11時付近までの箇所には、図1および図2に示すように、扇形状の第1補助機能表示部16が設けられている。この第1補助機能表示部16には、図1に示すように、補助軸17が軸挿入孔9bを通して上文字板9の上方に突出した状態で設けられている。この補助軸17の上部には、補助針18が取り付けられている。この補助針18は、上文字板9の第1補助機能表示部16の上方を運針して第1補助機能表示部16に設けられた曜日などの機能表示を指示することにより、曜日などの機能が分かるように構成されている。
ところで、上文字板9には、図1〜図3に示すように、1時付近から6時付近において、その外周部からほぼ中心部にかけてほぼ半円形状をなす広開口部20が設けられている。この広開口部20に隣接する上文字板9の6時側に位置する箇所には、その左側(9時側)が凸となるほぼ半円形状の第1機能表示部21が設けられている。この第1機能表示部21は、時計回りに、ストップウオッチ(STW)、アラーム(AL)、ワールドタイム(WT)、タイマー(TMR)、ベースタイム(BT)などの各機能が表示されている。
また、上文字板9における第1機能表示部21の内周側に位置する箇所には、図2および図3に示すように、針露出部22が設けられている。この針露出部22は、図2〜図4に示すように、第1機能表示部21の各機能表示にそれぞれ対応して設けられて後述する副針23の一部を露出させるための複数の露出孔22aと、この複数の露出孔22aの各間にそれぞれ設けられて副針23を隠すための複数の遮蔽部22bとを有している。
一方、上文字板9の下側に位置する下文字板8は、図1〜図3に示すように、上文字板9の広開口部20に対応する箇所が上方に露呈し、この露呈する箇所に第2機能表示部24、第2補助機能表示部25、および日付表示部26が設けられた構成になっている。この場合、第2機能表示部24は、図2および図3に示すように、上文字板9の第1機能表示部21に対向して設けられている。
すなわち、この第2機能表示部24は、その右側(3時側)が凸となるほぼ半円形状に形成されて第1機能表示部21と対向することにより、図2および図3に示すように、時計モジュール4を正面(図1では上方)から見た際、全体がほぼ円形状をなすように構成されている。この第2機能表示部24は、図4に示すように、1/20秒の秒目盛が半円弧に沿って表示されている。
また、第1機能表示部21と第2機能表示部24との両者に跨る領域内における上文字板9と下文字板8との間には、図1〜図3に示すように、副針23が回転移動可能に設けられている。この副針23は、図1に示すように、時計ムーブメント7によって駆動される副針軸27が下文字板8の軸挿入孔9cを通して下文字板8の上方に突出し、この突出した副針軸27の上部に取り付けられて下文字板8と上文字板9との間で運針し、第1機能表示部21と第2機能表示部24とのいずれかの機能表示を指示するように構成されている。
すなわち、この副針23は、図2〜図4に示すように、全体がほぼ長方形に形成されている。この副針23の一端部である基端部は、副針軸27に取り付けられ、他端部である先端部は、鈍角の約120°の角度に尖って形成されている。これにより、副針23は、副針軸27を中心に回転し、上文字板9の下側に移動した際に、図5〜図10に示すように、その先端部側の一部の露呈部23aが針露出部22の露出孔22aに対応して露呈することにより、第1機能表示部21の機能表示を指示するように構成されている。この場合、副針23の露呈部23aにおける表面は、上文字板9と異なる色、または針露出部22の露出孔22aに対応して露呈した際に、目立つ色に表示されている。
また、この副針23の露呈部23aは、上文字板9の下側に移動して針露出部22の露出孔22aの間に位置した際に、図6に示すように、針露出部22の遮蔽部22bに対応してほぼ完全に隠れるように構成されている。また、この副針23は、図4に示すように、上文字板9の広開口部20内を移動する際に、その先端部の鈍角で尖った部分が第2機能表示部24の機能表示である秒目盛を指示するように構成されている。
一方、下文字板8上の第2補助機能表示部25は、30分タイマー機能を表す部分であり、図2に示すように、下文字板8上に設けられたリング状の表示枠25aと、この表示枠25a内で回転する円板状の回転板25bとを有している。表示枠25aは、図2に示すように、その上面に0〜30の分目盛などの機能が表示されている。回転板25bは、時計ムーブメント7によって駆動される副針軸が軸挿入孔(いずれも図示せず)を通して下文字板8の上方に突出し、この突出した副針軸の上部に取り付けられて回転するように構成されている。
この場合、回転板25bは、図2に示すように、その上面の所定位置に三角形状の指示マーク28が設けられ、この指示マーク28が表示枠25aの分目盛を指示することにより、タイマー時間が分かるように構成されている。また、日付表示部26は、図2に示すように、下文字板8に設けられた四角形状の窓部30に、日車などの表示板に表示された1〜31の日付表示31が対応することにより、日付が分かるように構成されている。
次に、この腕時計を使用する場合について、説明する。
通常は、図2において、秒針15a、分針15b、時針15cなどの指針15が上文字板9の上方を運針して、上文字板9の上面外周に設けられた時字13を指示することにより、現在時刻を知ることができる。このときには、上文字板9の第1補助機能表示部16の補助針18が曜日などの機能表示を指示することにより、曜日などの機能を知ることができると共に、上文字板9の広開口部20内に位置する日付表示部26の窓部30に露出して表示された日付をも知ることができる。
また、この状態で、押釦スイッチ(図示せず)を操作して、ストップウオッチモードを選択すると、図2に示すように、指針15の秒針15aが0秒位置(図2では60秒位置)から運針を開始すると共に、図4および図5に示すように、副針23が6時側に位置する第1、第2の各機能表示部21、24の領域内をほぼ180°の角度範囲で往復回転移動する。すなわち、副針23は、第1機能表示部21のストップウオッチ(STW)の機能表示に対応する位置から、第2機能表示部24の10秒の目盛に対応する位置までの間を1/20秒の速さでほぼ180°の角度範囲を往復回転移動する。
このため、副針23が第2機能表示部24に沿って移動しているときには、図4に示すように、副針23が上文字板9の広開口部20内に位置した状態で回転移動し、その副針23の回転移動に応じて第2機能表示部24の秒目盛を指示するので、1/20秒の秒時間を知ることができる。また、副針23が上記と反対方向に回転移動して元の位置、つまり第1機能表示部21のストップウオッチ(STW)の機能表示に移動した際に、副針23が上文字板9の下側に隠れるが、副針23がストップウオッチ(STW)の機能表示に位置したときには、図5に示すように、これに対応する針露出部22の露出孔22aから副針23の一部の露呈部23aが露出するので、この露呈部23aの露出状態を通して現在のモードがストップウオッチ(STW)の機能表示モードであることを確認することができる。
このときには、副針23が第1機能表示部21のストップウオッチ(STW)の機能表示に対応する位置から第2機能表示部24の10秒の目盛に対応する位置までの間を1/20秒の速さでほぼ180°の角度範囲の往復回転移動するので、図5に示すように、副針23の一部の露呈部23aがストップウオッチ(STW)の機能表示に位置して、針露出部22の露出孔22aから露出している時間が短く、ストップウオッチ(STW)の機能表示に対応している針露出部22の露出孔22aに対応する露呈部23aが出入りを短時間で繰り返すことから、あたかも点滅しているように見えることになり、この点滅状態でもストップウオッチ(STW)の機能表示モードであることを確認することができる。
また、押釦スイッチ(図示せず)を操作して、アラームモードを選択すると、図2において、6時側に位置する第1機能表示部21の領域内に副針23が回転移動し、図7に示すように、第1機能表示部21のアラーム(AL)の機能表示を指示して停止する。このときには、副針23は上文字板9の下側に隠れるが、副針23がアラーム(AL)の機能表示に位置したときには、これに対応する針露出部22の露出孔22aから副針23の一部の露呈部23aが露出するので、この露呈部23aの露出状態を通して現在のモードがアラーム(AL)の機能表示モードであることを確認することができる。
同様に、押釦スイッチ(図示せず)を操作して、ワールドタイムモードを選択すると、図2において、6時側に位置する第1機能表示部21の領域内に副針23が回転移動し、図8に示すように、第1機能表示部21のワールドタイム(WT)の機能表示を指示して停止する。このときにも、副針23は上文字板9の下側に隠れるが、副針23がワールドタイム(WT)の機能表示に位置したときには、これに対応する針露出部22の露出孔22aから副針23の一部の露呈部23aが露出するので、この露呈部23aの露出状態を通して現在のモードがワールドタイム(WT)の機能表示モードであることを確認することができる。
また同様に、押釦スイッチ(図示せず)を操作して、タイマーモードを選択すると、図2において、6時側に位置する第1機能表示部21の領域内に副針23が回転移動し、図9に示すように、第1機能表示部21のタイマー(TMR)の機能表示を指示して停止する。このときにも、副針23は上文字板9の下側に隠れるが、副針23がタイマー(TMR)の機能表示に位置したときには、これに対応する針露出部22の露出孔22aから副針23の一部の露呈部23aが露出するので、この露呈部23aの露出状態を通して現在のモードがタイマー(TMR)の機能表示モードであることを確認することができる。
さらに、押釦スイッチ(図示せず)を操作して、ベースタイムモードを選択すると、図2において、6時側に位置する第1機能表示部21の領域内に副針23が回転移動し、図10に示すように、第1機能表示部21のベースタイム(BT)の機能表示を指示して停止する。このときにも、副針23は上文字板9の下側に隠れるが、副針23がベースタイム(BT)の機能表示に位置したときには、これに対応する針露出部22の露出孔22aから副針23の一部の露呈部23aが露出するので、この露呈部23aの露出状態を通して現在のモードがベースタイム(BT)の機能表示モードであることを確認することができる。
このように、この腕時計によれば、上文字板9と下文字板8との間に配置された副針23が第1機能表示部21と第2機能表示部24とに跨る領域内で移動する際、第1機能表示部21側の領域では、副針23が上文字板9の下側に隠れるが、副針23の一部が針露出部22から露出することにより、第1機能表示部21を指示することができ、また第2機能表示部24側の領域では、副針23が上文字板9の広開口部20から露出するので、副針23が第2機能表示部24を指示していることを視認することができる。これにより、副針23が第1機能表示部21と第2機能表示部24とのいずれを指示しているかを確認することができるので、副針23による第1、第2の各機能表示部21、24に対する指示の誤認を防ぐことができる。
この場合、第1機能表示部21に対応する針露出部22は、第1機能表示部21におけるストップウオッチ(STW)、アラーム(AL)、ワールドタイム(WT)、タイマー(TMR)、ベースタイム(BT)などの各機能表示にそれぞれ対応して設けられて副針23の一部を露出させる複数の露出孔22aと、この複数の露出孔22aの各間にそれぞれ設けられた複数の遮蔽部22bとを有しているので、副針23が第1機能表示部21側に回転移動して第1機能表示部21の各機能表示を指示する際、副針23が上文字板9の下側に隠れても、各機能表示のいずれかに位置したときに、これに対応する針露出部22の露出孔22aから副針23の一部を露出させることができ、これにより副針23が第1機能表示部21の各機能表示のいずれを指示しているかを確認することができる。
特に、ストップウオッチモードを選択した場合には、副針23が第1機能表示部21のストップウオッチ(STW)の機能表示に対応する位置から第2機能表示部24の10秒の目盛に対応する位置までの間を1/20秒の速さでほぼ180°の角度範囲の往復回転移動するので、図5に示すように、副針23の一部がストップウオッチ(STW)の機能表示に位置して、針露出部22の露出孔22aから露出している時間が短く、あたかもストップウオッチ(STW)の機能表示に対応している針露出部22の露出孔22aが点滅しているように見えることになり、この点滅状態でストップウオッチ(STW)の機能表示モードであることを確認することができる。
(実施形態2)
次に、図11〜図13を参照して、この発明を適用した腕時計の実施形態2について説明する。なお、図1〜図10に示された実施形態1と同一部分には同一符号を付して説明する。
この腕時計は、上文字板9の6時側に位置する第1機能表示部40と、これに対向して下文字板8上に設けられた第2機能表示部41と、第1、第2の各機能表示部40、41の両者に跨る領域内を運針する副針42とが実施形態1と異なる構成であり、これ以外は実施形態1とほぼ同じ構成になっている。
すなわち、上文字板9の6時側に位置する箇所には、実施形態1と同様、左側(9時側)が凸となるほぼ半円形状の第1機能表示部40が上文字板9の広開口部20に隣接して設けられている。この第1機能表示部40は、図11〜図13に示すように、曜日などのカレンダ機能を表示するものであり、反時計回りに、日曜日(SU)、月曜日(MO)、火曜日(TU)、水曜日(WE)、木曜日(TH)、金曜日(FR)、土曜日(SA)などの曜日の機能が表示されている。
この場合にも、上文字板9における第1機能表示部40の内周側に位置する箇所には、図11〜図13に示したように、針露出部22が設けられている。この針露出部22は、実施形態1と同様、第1機能表示部40の各機能表示にそれぞれ対応して設けられて後述する副針42の一部を露出させるための複数の露出孔22aと、この複数の露出孔22aの各間にそれぞれ設けられた複数の遮蔽部22bとを有している。
一方、上文字板9の下側に位置する下文字板8には、実施形態1と同様、第2機能表示部41が上文字板9の広開口部20から露呈して設けられている。この第2機能表示部41は、図11〜図13に示すように、上文字板9の第1機能表示部40に対向して設けられている。すなわち、第2機能表示部41は、右側(3時側)が凸となるほぼ半円形状に形成されて第1機能表示部40と対向することにより、時計モジュール4の正面から見て全体がほぼ円形状をなすように構成されている。
この第2機能表示部41は、図11〜図13に示すように、その外周側に位置する外周目盛部43と、この外周目盛部43の内周側に位置する内周目盛部44とを備えている。外周目盛部43は、タイマー機能を表示する目盛部分であり、分単位に対応する分目盛が半円弧に沿って表示されている。また、内周目盛部44は、ストップウオッチ機能の秒目盛部分であり、1/20秒単位の秒目盛が半円弧に沿って表示されている。
この場合、外周目盛部43の分目盛と内周目盛部44の秒目盛とは、図11〜図13に示すように、各目盛位置が相対的にずれて表示されている。また、この第2機能表示部41における外周目盛部43の分目盛と内周目盛部44の秒目盛とのうち、少なくとも内周目盛部44の秒目盛は、その対角線上に位置する第1機能表示部40の各機能表示に対して、各目盛位置が互いに対向する位置から相互にずれた状態で表示されている。
ところで、副針42は、実施形態1と同様、上文字板9と下文字板8との間に位置した状態で、第1機能表示部40と第2機能表示部41との両者に跨る領域内を回転移動可能に設けられている。この副針42は、実施形態1と同様、時計ムーブメント7によって駆動される副針軸27が軸挿入孔9cを通して下文字板8の上方に突出し、この突出した副針軸27の上部に取り付けられて下文字板8と上文字板9との間で運針し、第1機能表示部40と第2機能表示部41とのいずれかの機能表示を指示するように構成されている。
すなわち、この副針42は、図11〜図13に示すように、そのほぼ中間部が副針軸27に取り付けられていることにより、その一端部に第1指示部45が設けられ、他端部に第2指示部46が設けられた構成になっている。この場合、副針42の第1指示部45は、実施形態1と同様、ほぼ長方形状に形成され、その先端部が鈍角(約120°)に形成されて尖った形状に形成されている。
この第1指示部45は、その長さが副針23の回転中心である副針軸27から針露出部22の外周までの長さに形成されていると共に、副針軸27から第2機能表示部41の内周目盛部44の外周までの長さに形成されている。また、この副針42の第2指示部46は、幅が狭く細長い針状に形成され、その長さが副針軸27から針露出部22の内周までの長さに形成されていると共に、副針軸27から第2機能表示部41の内周目盛部44の内周までの長さに形成されている。
このため、この副針42は、副針軸27を中心に回転し、第1指示部45が上文字板9の下側を移動する際に、図12および図13に示すように、その一部が針露出部22の露出孔22aに対応して露呈することにより、第1機能表示部21の機能表示を指示するように構成されている。このときには、副針42の第2指示部46が第2機能表示部41の内周目盛部44を指示するが、第2指示部46の先端は、内周目盛部44の表示目盛に対応せず、ずれた位置を指示する。
また、この副針23は、副針軸27を中心に回転し、第1指示部45が上文字板9の広開口部20を移動する際、その先端部が第2機能表示部41の内周目盛部44の一部を覆って外周目盛部43を指示するように構成されている。このときには、副針42の第2指示部46が上文字板9の下側に位置し、針露出部22から露出することなく完全に隠れる。なお、この腕時計では、第1機能表示部40で曜日などのカレンダ機能を表示するので、実施形態1のように、必ずしも上文字板9の第1補助機能表示部16を設ける必要がない。
次に、このような腕時計を使用する場合について説明する。
通常は、実施形態1と同様に、秒針15a、分針15b、時針15cなどの指針15が上文字板9の上方を運針して、上文字板9の上面外周に設けられた時字13を指示することにより、現在時刻を知ることができる。この状態で、押釦スイッチ(図示せず)を操作して、タイマーモードを選択すると、図11に示すように、副針42の第1指示部45が第2機能表示部41の外周目盛部43を指示するので、タイマー時間を知ることができる。
すなわち、副針42の第1指示部45が第2機能表示部41の外周目盛部43に沿って移動する際、第1指示部45の先端部が第2機能表示部41の内周目盛部44の一部を隠しながら外周目盛部43の内周に沿って移動して、外周目盛部43の目盛を指示する。このとき、副針42の第2指示部46は、上文字板9の下側に位置して外部から見えないので、副針42の第1指示部45によってタイマー時間のみを知ることができる。
また、押釦スイッチ(図示せず)を操作して、ストップウオッチモードを選択すると、実施形態1と同様、指針15の秒針15aが0秒位置から運針を開始すると共に、図12に示すように、第1、第2の各機能表示部40、41の領域内を副針42がほぼ180°の角度範囲で往復回転移動する。すなわち、副針42は、第2指示部46が第2機能表示部41の内周目盛部46に沿って1/20秒の速さでほぼ180°の角度範囲を往復回転移動すると共に、第1指示部45が第1機能表示部40に沿って1/20秒の速さでほぼ180°の角度範囲を往復回転移動する。
このため、副針42は、第2指示部46が第2機能表示部41の内周目盛部46に沿って移動しているときに、内周目盛部46の秒目盛を指示するので、1/20秒の秒時間を知ることができる。このときには、副針42の第1指示部45が上文字板9の下側を移動するので、第1指示部45の一部が針露出部22の各露出孔22aから順次露出する。すなわち、第1指示部45は、その一部が第1機能表示部40の土曜日(SA)から日曜日(SU)までの各機能表示に対応する各露出孔22aに順次、時計回りに対応して露出し、これにより土曜日(SA)から日曜日(SU)までの各機能表示が順次点滅しているように見ることにより、ストップウオッチモードであることを確認することができる。
また、押釦スイッチ(図示せず)を操作して、曜日を表すカレンダモードを選択すると、図13に示すように、副針42の第1指示部45が第1機能表示部21に沿って回転移動し、所定の機能表示、例えばその日が水曜日(WE)である場合、その曜日つまり水曜日(WE)の機能表示を指示して停止する。すなわち、副針42の第1指示部45が機能表示である水曜日(WE)に位置すると、これに対応する針露出部22の露出孔22aから第1指示部45の一部が露出するので、カレンダモードで且つ水曜日(WE)であることを確認することができる。
このときには、第1機能表示部40の各機能表示と第2機能表示部41の各目盛とが、その両者の対角線上において互いに対向する位置に対し相互にずれた位置に表示されているので、第1指示部45が機能表示である水曜日(WE)を指示して停止した際、第2指示部46が第2機能表示部41の内周目盛部44を指示するが、その内周目盛部44の目盛からずれた位置を指示して停止する。これにより、ストップウオッチモードでなく、カレンダモードであることを確認することができる。
このように、この腕時計によれば、実施形態1と同様の作用効果があるほか、上文字板9と下文字板8との間に位置した状態で、第1機能表示部40と第2機能表示部41とに跨る領域内に回転移動可能に設けられた副針42が、その一端部に設けられて第1機能表示部40と第2機能表示部41とのいずれかを指示する第1指示部45と、他端部に設けられて第2機能表示部41を指示する第2指示部46とを備えているので、副針42の指示による誤認を起こさず、より多くの機能表示を指示することができる。
すなわち、副針42の第1指示部45が第2機能表示部41を指示しているときには、第2指示部46が上文字板9の下側に隠れて外部から見えないので、副針42が第1、第2の各指示部45、46を備えていても、副針42の指示による誤認を防ぐことができる。また、第1指示部45が第1機能表示部40を指示しているときには、第1指示部45の一部が第1機能表示部40の機能表示に対応する針露出部22の露出孔22aに対応して外部に露出した状態で停止しているので、第2指示部46が第2機能表示部41を指示しても、第2指示部46が停止していることにより、副針42の指示による誤認を防ぐことができる。
また、副針42の第2指示部46が運針しながら第2機能表示部41を順次指示するときには、第2機能表示部41の内周目盛部44の秒目盛を読み取ることができる。このときには、第1指示部45が第1機能表示部40に沿って移動し、第1指示部45の一部が第1機能表示部40の機能表示に対応する針露出部22の露出孔22aに順次対応して露出することにより、各露出部22aが順次点滅しているように見えるので、選択されているモードが例えばストップウオッチモードであることを確認することができ、これにより副針42の指示による誤認を防ぐことができる。
この場合、第2機能表示部41は、その外周側に位置する外周目盛部43と、この外周目盛部43の内周側に位置する内周目盛部44とを備え、副針42の第1指示部45の先端部が内周目盛部44の一部を覆って外周目盛部43を指示すると共に第1指示部45の一部が針露出部22の各露出部22aに順次対応して露出する長さに形成され、副針42の第2指示部46が内周目盛部44の内周に沿って移動しながら指示すると共に第2指示部44が針露出部部22の各露出孔22aに到達せずに外部に露出しない長さに形成されているので、第2機能表示部41が外周目盛部43と内周目盛部44とを備えていても、第1、第2の各指示部45、46による指示の誤認を防ぐことができる。
すなわち、第1指示部45が第2機能表示部41の外周目盛部43に沿って移動する際には、第1指示部45の先端部が第2機能表示部41の内周目盛部44の一部を隠しながら移動し、外周目盛部43の内周に沿って移動して外周目盛部43の目盛を指示するので、第1指示部45による第2機能表示部41に対する指示の誤認を防ぐことができる。このとき、副針42の第2指示部46は、上文字板9の下側に位置して外部から見えないので、第2指示部46による誤認を防ぐことができる。
また、第2機能表示部41は、外周目盛部43の目盛と内周目盛部44の目盛とが相対的にずれているので、副針42の第1指示部45が指示する外周目盛部43の目盛を読み間違えることがなく、また第2指示部46が指示する内周目盛部44の目盛を読み間違えることもなく、第1、第2の各指示部43、44が指示した目盛を正確に読み取ることができる。
この場合、第1機能表示部40の各機能表示と第2機能表示部41の各目盛とは、その両者の対角線上において互いに対向する位置に対し相互にずれた位置に表示されているので、副針42の第1指示部45が第1機能表示部40の機能表示を指示しているときに、第2指示部46が第2機能表示部41を指示しても、第2機能表示部41の内周目盛部44の目盛に対応しないため、これによっても副針42の指示による誤認を防ぐことができる。
(実施形態3)
次に、図14〜図16を参照して、この発明を適用した腕時計の実施形態3について説明する。この場合にも、図1〜図10に示された実施形態1と同一部分に同一符号を付して説明する。
この腕時計は、第1機能表示部21の内周側に位置する針露出部50の各露出孔50a〜50cの設置位置と、第1、第2の各機能表示部21、24の両者に跨る領域内を運針する副針51とが実施形態1と異なる構成であり、これ以外は実施形態1とほぼ同じ構成になっている。
すなわち、針露出部50は、図14に示すように、第1機能表示部21の各機能表示にそれぞれ対応して設けられて副針51の一部を露出させるための複数の露出孔50a〜50cと、この複数の露出孔50a〜50cの各間にそれぞれ設けられて副針51を隠すための複数の遮蔽部50dとを有している。この場合、第1機能表示部21は、時計回りに、アラーム(AL)、ワールドタイム(WT)、タイマー(TMR)などの各機能表示が表示されている。
また、複数の露出孔50a〜50cのうち、アラーム(AL)の機能表示に対応する露出孔50aは、副針51の回転中心から最も離れ、且つアラーム(AL)の機能表示に最も接近した位置に設けられている。また、ワールドタイム(WT)の機能表示に対応する露出孔50bは、アラーム(AL)の機能表示よりも副針51の回転中心に近づき、且つワールドタイム(WT)の機能表示から離れた位置に設けられている。さらに、タイマー(TMR)の機能表示に対応する露出孔50cは、副針51の回転中心に最も近づき、且つタイマー(TMR)の機能表示から最も離れた位置に設けられている。
一方、副針51は、実施形態1と同様、第1機能表示部21と第2機能表示部24との両者に跨る領域内における上文字板9と下文字板8との間に回転移動可能に設けられている。すなわち、この副針51は、図14に示すように、ほぼ長方形に形成され、その一端部が副針軸27に取り付けられ、他端部である先端部が鈍角(約120°)に形成されている。これにより、副針51は、副針軸27を中心に回転し、上文字板9の下側を移動する際に、図15および図16に示すように、その先端部側の一部が針露出部50の露出孔50a〜50cに対応して露呈することにより、第1機能表示部21の機能表示を指示するように構成されている。
この場合、副針51は、上文字板9の下側に移動して針露出部50の露出孔50a〜50cの間に位置した際には、針露出部50の遮蔽部50dに対応して隠れるように構成されている。また、この副針51は、図14に示すように、上文字板9の広開口部20に移動した際に、その先端部の鈍角で尖った部分が第2機能表示部24の機能表示(秒目盛)を指示するように構成されている。
さらに、この副針51の表面は、図14に示すように、針露出部50の露出孔50a〜50cに対応する部分ごとに色分けされている。例えば、アラーム(AL)の機能表示に位置する露出孔50aに対応する副針51の先端側の第1色部51aは、赤色に表示されている。また、ワールドタイム(WT)の機能表示に位置する露出孔50bに対応する副針51の第2色部51bは、青色に表示されている。さらに、タイマー(TMR)の機能表示に位置する露出孔50cに対応する副針51の第3色部51cは、黄色に表示されている。
次に、この腕時計を使用する場合について、説明する。
通常は、実施形態1と同様、秒針15a、分針15b、時針15cなどの指針15が上文字板9の上方を運針して、上文字板9の上面外周に設けられた時字13を指示することにより、現在時刻を知ることができる。この状態で、押釦スイッチ(図示せず)を操作して、ストップウオッチモードを選択すると、指針15の秒針15aが0秒位置から運針を開始すると共に、図14に示すように、第2機能表示部24の領域内を副針51が1/20秒の速さで往復回転移動し、第2機能表示部24の秒目盛を指示するので、1/20秒の秒時間を知ることができる。
また、押釦スイッチ(図示せず)を操作して、アラームモードを選択すると、図15に示すように、第1機能表示部21の領域内を副針51が回転移動し、第1機能表示部21のアラーム(AL)の機能表示を指示して停止する。このときには、副針51は上文字板9の下側に隠れるが、副針51がアラーム(AL)の機能表示に位置したときには、これに対応する針露出部50の露出孔50aに副針51の先端側に位置する第1色部51aが対応し、この副針51の第1色部51aが露出して赤色を表示するので、この赤色表示によってアラーム(AL)の機能表示モードであることを確認することができる。
同様に、押釦スイッチ(図示せず)を操作して、ワールドタイムモードを選択すると、図16に示すように、第1機能表示部21の領域内を副針51が回転移動し、第1機能表示部21のワールドタイム(WT)の機能表示を指示して停止する。このときにも、副針51は上文字板9の下側に隠れるが、副針51がワールドタイム(WT)の機能表示に位置したときには、これに対応する針露出部50の露出孔50bに副針51の第2色部51bが対応し、この副針51の第2色部51bが露出して青色を表示するので、この青色表示によってワールドタイム(WT)の機能表示モードであることを確認することができる。
さらに、押釦スイッチ(図示せず)を操作して、タイマーモードを選択すると、第1機能表示部21の領域内を副針51が回転移動し、第1機能表示部21のタイマー(TMR)の機能表示を指示して停止する。このときにも、副針51は上文字板9の下側に隠れるが、副針51がタイマー(TMR)の機能表示に位置したときには、これに対応する針露出部50の露出孔50cに副針51の第3色部51cが対応し、この副針51の第3色部51cが露出して黄色を表示するので、この黄色表示によってタイマー(TMR)の機能表示モードであることを確認することができる。
このように、この腕時計によれば、実施形態1と同様の作用効果があるほか、第1機能表示部21の各機能表示にそれぞれ対応する針露出部50の各露出孔50a〜50cを副針51の回転中心に対し異なる距離で設け、副針51の表面を第1〜第3の各色部51a〜51cで色分けしたので、副針51が第1機能表示部21を指示した際に、各機能表示ごとに異なる色で指示表示することができ、これにより副針51による指示を良好に読み取ることができると共に、副針51による指示の誤認をも防ぐことができる。
(実施形態4)
次に、図17および図18を参照して、この発明を適用した腕時計の実施形態4について説明する。この場合にも、図1〜図10に示された実施形態1と同一部分に同一符号を付して説明する。
この腕時計は、第1機能表示部21の内周側に位置する針露出部55が実施形態1と異なる構成であり、これ以外は実施形態1とほぼ同じ構成になっている。
すなわち、この針露出部55は、図17および図18に示すように、副針23の一部を露出させるための露出孔55aが第1機能表示部21の各機能表示に沿って円弧状に連続して設けられた構成になっている。この場合、第1機能表示部21は、実施形態1と同様、時計回りに、ストップウオッチ(STW)、アラーム(AL)、ワールドタイム(WT)、タイマー(TMR)、ベースタイム(BT)などの各機能が表示されている。
副針23は、実施形態1と同様、ほぼ長方形に形成され、その一端部が副針軸27に取り付けられ、他端部である先端部が鈍角(約120°)に形成されている。これにより、副針23は、副針軸27を中心に回転し、上文字板9の下側を移動する際に、図18に示すように、その先端部側の一部が針露出部55の露出孔55aに対応して露呈することにより、第1機能表示部21の機能表示を指示するように構成されている。この場合にも、副針23の表面は、上文字板9と異なる色、または針露出部22の露出孔22aに対応して露呈した際に、目立つ色に表示されている。
このような腕時計においても、実施形態1と同様、上文字板9と下文字板8との間に配置された副針23が第1機能表示部21と第2機能表示部24とに跨る領域内で移動する際、第1機能表示部21側の領域では、副針23が上文字板9の下側に隠れるが、副針23の一部が針露出部55から露出することにより、第1機能表示部21を指示することができ、また第2機能表示部24側の領域では、副針23が上文字板9の広開口部20から露出するので、副針23が第2機能表示部24を指示していることを視認することができる。これにより、副針23が第1機能表示部21と第2機能表示部24とのいずれを指示しているかを確認することができるので、副針23による指示の誤認を防ぐことができる。
この場合、第1機能表示部21に対応する針露出部55は、第1機能表示部21におけるストップウオッチ(STW)、アラーム(AL)、ワールドタイム(WT)、タイマー(TMR)、ベースタイム(BT)などの各機能表示に沿って露出孔55aが連続して設けられていので、副針23が第1機能表示部21側に回転移動して第1機能表示部21各機能表示を指示する際、副針23が上文字板9の下側に隠れても、各機能表示のいずれかに位置したときに、これに対応する針露出部55の露出孔55aから副針23の一部を露出させることができ、これにより副針23が第1機能表示部21の各機能表示のいずれを指示しているかを確認することができる。
また、ストップウオッチモードを選択した場合には、副針23が第1機能表示部21のストップウオッチ(STW)の機能表示に対応する位置から第2機能表示部24の10秒の目盛に対応する位置までの間を1/20秒の速さでほぼ180°の角度範囲の往復回転移動するので、副針23の一部がストップウオッチ(STW)の機能表示に位置して、針露出部55の露出孔55aから露出している時間が短く、あたかもストップウオッチ(STW)の機能表示に対応している針露出部55の露出孔55aが点滅しているように見えることになり、この点滅状態でもストップウオッチ(STW)の機能表示モードであることを確認することができる。
(実施形態5)
次に、図19および図20を参照して、この発明を適用した腕時計の実施形態5について説明する。この場合にも、図1〜図10に示された実施形態1と同一部分に同一符号を付して説明する。
この腕時計は、第1機能表示部21の内周側に位置する針露出部60と、第1、第2の各機能表示部21、24の両者に跨る領域内を運針する副針61とが、実施形態1と異なる構成であり、これ以外は実施形態1とほぼ同じ構成になっている。
すなわち、針露出部60は、図19および図20に示すように、副針61の一部を露出させるための露出孔60aが第1機能表示部21の各機能表示に沿って連続すると共に、副針61の回転中心側に向けて次第に接近する渦巻状の円弧形状に形成されている。この場合、第1機能表示部21は、実施形態1とほぼ同様、時計回りに、アラーム(AL)、ワールドタイム(WT)、タイマー(TMR)などの各機能表示が副針61の回転中心を中心とする円弧に沿って表示されている。
副針61は、実施形態1と同様、ほぼ長方形に形成され、その一端部が副針軸27に取り付けられ、他端部である先端部が鈍角(約120°)に形成されている。これにより、副針61は、副針軸27を中心に回転し、上文字板9の下側を移動した際に、図20に示すように、その先端部側の一部が針露出部60の露出孔60aに対応して露呈することにより、第1機能表示部21の機能表示を指示するように構成されている。
また、この副針61の表面は、図19に示すように、先端部側から回転中心側に向けて段階的に異なる色で色分けされている。例えば、副針61の先端側に位置する第1色部分61aは、赤色に表示されている。この第1色部分61aから回転中心側に位置する第2色部分61bは、青色に表示されている。この第2色部分61bから回転中心側に位置する第3色部分61cは、黄色に表示されている。
このような腕時計によれば、実施形態1と同様の作用効果があるほか、針露出部60の露出孔60aが第1機能表示部21の各機能表示に沿って連続すると共に、副針61の回転中心側に向けて次第に接近する渦巻状の円弧形状に形成され、且つ副針61の表面に先端側から順に第1〜第3の各色部61a〜61cが異なる色で表示されているので、副針61が第1機能表示部21を指示する際に、実施形態3と同様、各機能表示ごとに異なる色で指示表示することができ、これにより副針61による指示を良好に読み取ることができると共に、副針61による指示の誤認をも防ぐことができる。
なお、上記実施形態3〜5では、副針23、51、61がほぼ長方形状に形成され、その一端部が副針軸27に取り付けられ、他端部である先端部が鈍角に形成された構成である場合について述べたが、これに限らず、実施形態2の副針42と同様、副針の中間部を副針軸27に取り付けることにより、一端部に第1指示部を設け、他端部に第2指示部を設け、第1指示部で第1、第2の各機能表示部のいずれかを指示し、第2指示部で第2機能表示部を指示するように構成しても良く、また第1指示部の表面を第1〜第3の各色部で色分けした構成でも良い。
また、上記実施形態1〜5では、この発明に係わる文字板構造を指針式の腕時計に適用した場合について述べたが、必ずしも腕時計である必要はなく、例えばトラベルウオッチ、目覚まし時計、置き時計、掛け時計などの各種の指針式の時計に適用することができるほか、必ずしも時計である必要はなく、自動車のメータなどの指針式の計器類を含む指針式機器にも、この発明に係わる文字板構造を組み込むことにより、広く適用することができる。