JP5021953B2 - 耐候性鋼用ガスシールドアーク溶接ソリッドワイヤおよびこれを用いたガスシールドアーク溶接方法 - Google Patents
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Description
また、電車などの車輌の台車用として、鋼材としては、旧国鉄規格としてJRS 51304−2耐候性鋼があり、このJRS 51304−2耐候性鋼の溶接材料としては、一般的なJIS Z3315規格材が使われている。
耐候性鋼が多く用いられる分野としては、橋梁や建築分野の他に、電車などの車輌の台車があげられるが、特許文献1〜5に記載の溶接材料のワイヤは、橋梁や建築分野向けに開発されたものであり、また、炭酸ガス溶接法を前提としたものであるため、スパッタが発生しやすい。そのため、これらのワイヤを用いて電車などの車輌の台車を溶接する場合には、(1)溶接部の外観が人目に触れるためスパッタ発生が非常に嫌われること、(2)C含有量が0.20質量%以上と高い鋳鉄・鋳鋼との異材継手が多く、高強度な溶接材料の使用や、溶込みが深く母材希釈率の高い炭酸ガスアーク溶接では割れの問題が発生しやすいこと、(3)異材継手において急激な成分変化を生じると、選択的に腐食が進むため、溶接金属にもある程度耐候性が必要とされること、(4)常に疲労状態に曝されることから母材とのなじみ性が良く、高靭性が必要であること、(5)同じく疲労破壊を防ぐために、必要に応じて残留応力を除去するべく溶接後応力除去焼鈍(SR)が行われるが、溶接ワイヤ設計として考慮されていない、などの問題があった。
また、最近では炭酸ガスアーク溶接法からArを主体とする混合ガスを用いた溶接法が多く使われるようになっている。そして、特に海外において寒冷地や高標高地への鉄道架設が進んできていることから、このような地域においても事故の際の車輌の衝突安全性を高めるため、従来の0〜−20℃程度の温度環境における靭性要求から、さらに低温の−45℃程度の温度環境における低温靭性が要求されるようになってきている。
しかし、特許文献1〜5に記載の溶接材料のワイヤは、炭酸ガス溶接法を前提としたものであり、また、低温靭性を備えていないため、これらの要求を満たすことはできないという問題があった。
また、電車などの車輌の台車用である耐候性鋼の溶接材料として、一般的なJIS Z3315規格材が使われているが、JIS Z3315では、シールドガスの区分も規定されておらず、靭性規定も0℃、−5℃しかない。また、JIS Z3325には低温用鋼用ワイヤが制定されているが、耐候性能は備わっていない。そのため、これらのワイヤでも前記要求を満たすことはできないという問題があった。
したがって、Ar系混合ガスを前提として、低温靭性が優れ、かつ耐候性も備わった溶接ワイヤは開発されていないのが実状である。
また、Cuメッキ層を施すことにより、ワイヤの伸線性が優れ、また、耐錆性やチップの耐摩耗性を向上させることができる。Cuメッキ層を施す場合には、メッキのCuを低く規定することにより、溶接金属の低スパッタ化を得ることができる。
また、本発明に係るガスシールドアーク溶接方法によれば、シールドガスの組成を所定範囲に規定することで、耐ブローホール性、低スパッタ性、低温靭性、ビード形状に優れる溶接金属とすることができ、耐候性鋼同士、あるいは耐候性鋼と鋳鋼・鋳鉄などの炭素鋼との異材継手のいずれにおいても、良好な溶接を行うことができる。
よって、本発明に係るワイヤや溶接方法により、車輌などの安全性、耐久性、疲労特性、美観などの向上に寄与することができる。
本発明は、ソリッドワイヤの成分を所定範囲に規定することを特徴とする耐候性鋼用ガスシールドアーク溶接ソリッドワイヤおよびこのワイヤを用い、シールドガスの組成を所定範囲に規定することを特徴とするガスシールドアーク溶接方法である。
これまで耐候性鋼用溶接ワイヤは橋梁・建築分野のみを対象として開発、使用されてきたため、CO2溶接が前提で、かつ共金継手のみを想定する成分設計であった。しかし、本発明の目的は、低温での高靭性、低スパッタ性、異材継手耐候性、SR処理での性能安定性などを考慮して、Ar混合ガス(Ar+CO2、Ar+O2、Ar+CO2+O2)用として最適化した耐候性ソリッドワイヤである。
ソリッドワイヤは、鋼合金製のワイヤ素線からなるものであり、所定量のC、Si、Mn、P、S、Cu、Cr、Al、Ti、Mo、N、Oを含有し、残部がFeおよび不可避的不純物とからなり、CとPの溶接金属の耐割れ性に及ぼす相関パラメータの上限範囲を規定したものである。
また、このワイヤ素線の表面に、Cuメッキ層を設けてもよい。
以下、ソリッドワイヤの成分の限定理由について説明する。
Cは、溶接部の強度を確保するために必要な元素である。車輌や橋梁分野で最も汎用的な鋼材強度である490N/mm2以上の強度を得るためには、Cの含有量が最低0.01質量%であることが必要である。したがって、Cの含有量は、0.01質量%以上とする。一方、Cの含有量が0.12質量%を超えると、高温割れや低温割れ、CO爆発によるスパッタが発生しやすくなる。したがって、Cの含有量は、0.12質量%以下とする。なお、耐食性の面からは少ない方が好ましいため、より好ましくは0.08質量%以下とする。
Siは脱酸反応に必要な元素である。Siの含有量が0.20質量%未満では、脱酸不足でブローホールが発生し、また、強度不足となる。したがって、Siの含有量は0.20質量%以上、より好ましくは、0.40質量%以上とする。一方、Siの含有量が1.00質量%を超えると、靭性が低下し、スパッタも大粒化して増加する。したがって、Siの含有量は1.00質量%以下、より好ましくは、0.60質量%以下とする。
Mnもまた脱酸反応に必要な元素であり、強度確保のためにも必要である。Mnの含有量が1.00質量%未満では、脱酸不足でブローホールが発生し、また、靭性不足、強度不足となる。したがって、Mnの含有量は、1.00質量%以上とする。一方、Mnの含有量が2.00質量%を超えると、溶接部の強度が上がりすぎて低温割れを起こす。したがって、Mnの含有量は、2.00質量%以下とし、より好ましくは、低スパッタ性の点から、1.80質量%以下とする。
Pは一般に耐割れ性を劣化させる元素として有名であり、一般の鋼材に対しては少ないほど好ましいが、Pには耐候性を向上させる効果があり、本発明には必須である。耐候性鋼同士だけでなく、耐候性機能を持たない鋳鉄や鋳鋼といった鋼材との異材継手の場合には、CuやCrといった他の耐候性機能を持つ成分が希釈されて溶接金属の耐候性機能が低下しやすい。そのため、Pをある程度添加することで、耐候性機能を確保することが出来る。Pは微量の含有量で有効であるが、最低0.007質量%が必要であるため、Pの含有量は、0.007質量%以上とする。一方、Pの含有量が0.030質量%を超えると、耐割れ性が劣化する。したがって、Pの含有量は、0.030質量%以下とする。
Sもまた耐割れ性を劣化させる元素であり、靭性も低下させるが、0.025質量%以下であれば問題ない。したがって、Sの含有量は0.025質量%以下とする。一方、Sは母材とのなじみ性を向上させ、疲労強度を向上させる効果があり、好ましくは、Sの含有量が、0.005質量%以上であると耐割れ性を満足しつつ、外観と継手疲労性能を向上させることが出来る。しかし、Sは少ないほうが好ましいため、下限は設定しない。
ここでのCuはワイヤ素線中のCu含有量とワイヤにメッキが施されている場合はそのメッキ分の付着量の合計である。
Cuは耐候性を高めるために必要な元素であり、Cuの含有量は、ワイヤ全体として最低0.30質量%必要である。したがって、Cuの含有量は、0.30質量%以上とする。一方、0.60質量%を超えると高温割れを発生しやすくなるため、Cuの含有量は、0.60質量%以下とする。
Crもまた耐候性を高めるために必要な元素である。塩害耐食性にはCrは有害であるが、車輌用や一般橋梁用として使用する場合には、塩害耐食性は必要とされないので、一般的な耐候性鋼用としての性能を得るために積極的に添加する。耐候性を高めるためには、最低0.50質量%必要である。したがって、Crの含有量は、0.50質量%以上とする。一方、0.80質量%を超えると高強度になりすぎて低温割れが発生しやすくなるとともに靭性も低下する。したがって、Crの含有量は、0.80質量%以下とする。
AlはSR時に低温靭性を劣化させると共に、スパッタを増加させる元素である。Alの含有量が0.020質量%を越えると靭性低下が顕著であり、さらにスパッタも多くなる。現在でも溶製時に清浄度を上げるためにアルミキルドといわれる脱酸、脱窒処理が行われることが多々あるが、この場合、Alの含有量が0.020質量%を超える場合が多い。したがって、積極的にAlの含有量が0.020質量%以下になるように留意して製鋼処理すべきである。なお、Alは少ないほうが好ましいため、下限は設定しない。
Tiは強い酸化性があり、シールドガス中のO2やCO2といった酸化性ガスと結びついて、一部はスラグに、一部は溶接金属に残留する。溶接金属中のTiは適量で結晶粒を微細化し、高靭性を得ることが出来る。しかし過剰になると粗大な析出物となり脆性破壊の起点となる。特にSR処理では靭性低下が顕著である。炭酸ガス用に比べてAr混合ガスは酸化性ガスの分圧が低いことから、Tiの少量添加で溶接金属の結晶粒を微細化し、高靭性を得ることが出来る。具体的には、Tiの含有量が0.17質量%を超えると、靭性が低下するので、Tiの含有量は、0.17質量%以下、より好ましくは0.14質量%以下とする。さらには0.10質量%以下とすると、SR時の靭性も向上するとともにスパッタも小粒化し溶接作業性が優れる。一方、Tiの含有量が0.05質量%未満では結晶粒微細化の効果が無くなり、−45℃程度の使用には適さなくなる。また、比較的小粒のスパッタが多量に発生するので、Tiの含有量は0.05質量%以上、より好ましくは、アーク安定性向上の観点から、0.07質量%以上とする。なお、耐候性鋼用ソリッドワイヤのJIS規格Z3315にはTiは規定されていない。一般的には炭酸ガス用としては、高電流用としてTi:0.18〜0.25質量%を添加し、短絡溶接の低電流用としては無添加とする場合が多い。しかし、本発明はAr混合ガス用として少量の添加が最適である。
Moは一般的には溶接金属の高強度化の向上に用いられる元素である。しかし、車輌では上述したようにCの含有量が多い鋳鉄・鋳鋼との異材継手も多いため、溶接金属は強度過剰になりやすく、過剰強度は低温割れの発生に繋がる。したがって、鋼材に対して過剰な強度のオーバーマッチングは避ける必要がある。Moの含有量が0.10質量%を超えると、強度過剰による割れが発生しやすくなる。したがって、Moの含有量は、0.10質量%以下、好ましくは0.05質量%以下とする。なお、Moは少ないほうが好ましいため、下限は設定しない。
Nは靭性を低下させる元素である。シールド不良時にも大気から窒素が混入するため管理が必要であるが、ワイヤからも極力低減することが好ましい。Nの含有量が0.0090質量%を超えると靭性低下が顕著であることから、Nの含有量は0.0090質量%以下とし、より好ましくは、0.0070質量%以下とする。なお、Nは少ないほうが好ましいため、下限は設定しない。
ワイヤ表面や溶滴表面の酸素量は、多い方が溶滴移行特性改善のためには好ましいものの、酸素は溶接金属に入ると酸化物を形成し、SR時に析出して脆化させる。そのため、ワイヤ全体としては少ない方が好ましい。したがって、Oの含有量は0.0150質量%以下とし、好ましくは0.0100質量%以下、さらに好ましくは0.0050質量%以下とする。なお、Oは少ないほうが好ましいため、下限は設定しない。
不可避的不純物として、例えば、Nb、V、Zrなどを含有することが考えられるが、本発明の効果を妨げない範囲においてこれらを含有することは許容され、これらの含有量は、0.050質量%以下が好ましい。
上述のとおり、Cは強度の増強に、Pは異材継手の際に耐候性機能を補助するのに有効であるが、これらを含有することにより、高温割れ感受性も増大する。しかし、Cの含有量およびPの含有量を用いて、C×P×104で計算される係数を22以下に規定することにより、高温割れを防ぐことができる。つまり、C、Pにおいては、それぞれの範囲に規定するとともに、本式を満足する必要がある。なお、より好ましくは17以下である。
<メッキ層のCu:0.25質量%以下>
Cuメッキ層を施すことにより、ワイヤの伸線性が優れるため、低コストでの生産が可能となる。また、耐錆性やチップの耐摩耗性を向上させることができる。
Cuは熱間延性確保のために素線には添加せず、ワイヤにメッキしたメッキ分だけで全Cu規定量を添加する手段があるが、本発明では不可である。理由としては、これまでのCO2溶接法用であれば溶滴移行の安定性にはさほどメッキ分は寄与しないが、本発明のAr+CO2溶接の場合は、スプレー溶滴移行の安定性がワイヤや溶滴表面近傍の酸素量に強く影響を受ける。すなわち、Cuは非酸化性のため、メッキCuが厚いとワイヤ表面の酸素量は低く、溶滴表面付近の酸化反応が進まない。その結果、溶滴の酸素量が低く抑えられ、表面張力や粘性が小さく、溶滴離脱性が低下する。つまり、大粒のスパッタ発生や、ふらつきの原因となり、溶接作業性が低下する。したがって、メッキ層のCuの含有量は低い方が好ましく、0.25質量%以下であればスパッタ量抑制に対し許容範囲である。したがって、メッキ層のCuの含有量は、0.25質量%以下とし、より好ましくは0.20質量%以下とする。なお、メッキ層のCuの含有量は0質量%、つまりメッキ無しでも問題はない。
Niは耐候性を向上させるために有効である。Cu、Cr、Pだけでは無塗装仕様は困難であるため、塗装使用とするが、Niを適量添加することで無塗装仕様とすることが可能である。Niの含有量は、0.05質量%未満ではその効果は発揮されないため、0.05質量%以上が好ましく、0.15質量%以上がより好ましい。一方、Niの含有量が0.80質量%を超えると、耐候性の効果が飽和するだけでなく、溶滴の粘性が高まりすぎてスパッタ発生量が増加しやすいとともに、ビードが凸状になって劣化しやすい。また、Niは高価な元素なのでコストが過大となりやすい。したがって、Niの含有量は、0.80質量%以下が好ましい。
Bは微量の添加で結晶粒微細化を促進し、低温靭性を向上させる効果がある。Bの含有量は、最低0.0005質量%でなければ微細化の効果は発揮されないことから、0.0005質量%以上が好ましく、0.0010質量%以上がより好ましい。一方、Bは高温割れを引き起こしやすい欠点もある。Bの含有量が0.0030質量%を超えると、割れが発生しやすくなる。したがって、Bの含有量は0.0030質量%以下が好ましく、Cの含有量が多い鋳鉄・鋳鋼との異材継手を考慮すると、0.0020質量%以下がより好ましい。
KはArを主元素とする混合ガス溶接時にアークを安定させ、スパッタを減らす元素として効果的である。炭酸ガス溶接では一般的にこのような効果は働かない。Kは溶製時に添加することは困難なので、一般的には(1)伸線工程中に炭酸カリウムなどのK入り伸線潤滑剤を使い、表面残留させる、(2)Kを含む溶液に浸漬させた後で焼鈍し、ワイヤ表面の粒界あるいは粒内に拡散させる、(3)青酸カリ溶液を用いて銅メッキを施すといった手段によって表面近傍に存在させる、などの方法により添加する。その効果は0.5ppmから有効であるため、Kの含有量は0.5ppm以上が好ましい。一方、Kの含有量が20ppmを超えると、アーク安定効果が飽和するとともにワイヤ表面の潤滑性が失われてワイヤ送給性が劣りやすく、また、メッキ密着性が悪くなって銅メッキが剥離し、やはりワイヤ送給性を損ないやすい。したがって、Kの含有量は20ppm以下が好ましい。
本発明のガスシールドアーク溶接方法は、前記した耐候性鋼用ガスシールドアーク溶接ソリッドワイヤを使用し、耐候性鋼同士、または、耐候性鋼と炭素鋼とを溶接するものであり、シールドガスとして、Ar+CO2、Ar+O2またはAr+CO2+O2混合ガスを使用するものである。
シールドガスはArを主体とし、少量の酸化性ガスCO2あるいはO2と混合した組成を前提とする。Ar+CO2の場合はArが75〜95体積%で残部CO2、Ar+O2の場合はArが90〜98体積%で残部O2、Ar+CO2+O2の場合はArが75〜95体積%で残部CO2+O2とする。
シールドガスがAr+CO2、Ar+CO2+O2の場合、Arが75体積%未満、Ar+O2の場合、Arが90体積%未満では、溶滴移行がスプレー状態を維持できず、スパッタが発生し、また、溶融池の過剰酸化のため、靭性が低下する。さらに、ビード形状もなじみ性が悪くオーバーラップ状となる。
シールドガスがAr+CO2、Ar+CO2+O2の場合、Arが95体積%、Ar+O2系の場合、Arが98体積%を超えると、過剰なスプレーアーク状態となり、Arを巻込んでブローホールが発生する。また、溶融池の粘性が高くなりすぎてビード形状が凸になり、さらに、酸素源が少なすぎると、母材側陰極点が不安定となり、アーク発生方向が振れてしまい、スパッタも多く発生する。
適用される耐候性鋼としては、一般的に用いられるCu−Ni系、Cu−Cr系、Cu−Cr−Ni系の400〜490N/mm2級鋼である。また、これらの耐候性鋼と鋳鋼、鋳鉄などの炭素鋼との異材溶接にも好適である。用途分野として車輌に好適であるが、一般耐候性用として問題のないものであるから、橋梁などの他分野で使うことは全く問題ない。
先ず、表1〜3に示す組成を有するワイヤを使用して表4に示す溶接条件により鋼材を溶接した。溶接においては、表1〜3に示すシールドガス組成のシールドガスを使用した。なお、比較例において、本発明の構成を満たさないものについては、数値に下線を引いて示す。
鋼材としては、表5に示す490N/mm2級耐候性鋼(a)と鋳鋼(b)を使用し、
耐候性鋼(a)同士(以下(a)/(a)とする)の継手および耐候性鋼(a)と鋳鋼(b)(以下(a)/(b)とする)の異材継手の2種類の溶接試験を行った。
図1は溶接母材の継手開先断面形状を示す模式図である。図1に示すように、傾斜した端面を有し、板厚が19mmである鋼材1(耐候性鋼(a))と、板厚が25mmである鋼材2(耐候性鋼(a)または鋳鋼(b))の2枚の鋼材1、2を、その傾斜端面を対向させて、端面の先端を5mm離間させた状態で配置した。そして、形成された開先に対してガスシールドアーク溶接することにより溶接金属3を形成した。
強度については、溶接金属に620℃×1時間維持のSR処理を施し、(a)/(a)継手と(a)/(b)継手による引張試験を行った。
引張試験は、(a)/(a)継手において490N/mm2以上の引張強さを合格値とした。
低温靭性については、シャルピー衝撃試験により、(a)/(a)継手と(a)/(b)継手による−45℃、0℃のシャルピー吸収エネルギーを測定した。
シャルピー吸収エネルギーは(a)/(a)継手、(a)/(b)継手ともに−45℃で27J以上を合格とした。
耐候性については、(a)/(a)継手、(a)/(b)継手において耐候性能評価試験を実施した。耐候性能評価試験としては、JSSC(日本鋼構造協会)が推奨する腐食促進試験法である発露型腐食試験を用いた。この腐食試験条件を表6に示す。耐候性能は腐食減量が(a)/(a)継手の場合80mg/cm2以下、異材継手である(a)/(b)継手を100mg/cm2以下を合格とした。
(a)/(a)および(a)/(b)継手でのX線透過試験および超音波探傷による割れ(高温割れおよび低温割れ)とブローホールの有無の確認、その溶接時のビード形状とワイヤ送給性の官能評価を行った。割れやブローホールは無欠陥を合格とし、ビード形状は融合不良を防止するためにグラインダー整形が必要なかった場合、あるいは余盛における母材表面とのなじみ性が良いと判断される場合を合格(○)、融合不良を防止するためにグラインダー整形が必要であった場合、あるいは余盛における母材表面とのなじみ性が悪いと判断される場合を不合格(×)とした。ワイヤ送給性は送給不良によるアーク断続が発生しなかった場合を合格(○)、送給不良によるアーク断続が発生した場合を不合格(×)とした。
低スパッタ性については、溶接中、溶接後にシールドノズルに付着したスパッタを回収し、重量を測定することで、スパッタ発生量により評価した。低スパッタ性は付着量2.0g以下を低スパッタの範囲として合格とした。
これらの試験結果を表7〜8に示す。
なお、(a)/(b)継手の引張強さと、(a)/(a)継手および(a)/(b)継手の0℃の吸収エネルギーは、参考値として示している。
また、低スパッタ性、耐ブローホール性、ビート形状、ワイヤ送給性については、(a)/(a)継手のものについて示す。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく本発明の範囲を逸脱しない範囲で変更することができる。
2 鋳鋼または耐候性鋼
3 溶接金属
Claims (3)
- Arと、CO2またはO2の1種以上との混合ガスを使用する耐候性鋼用ガスシールドアーク溶接ソリッドワイヤにおいて、
前記ソリッドワイヤが鋼合金製のワイヤ素線の表面にCuメッキ層を設けたものであって、
C:0.01〜0.12質量%、Si:0.20〜1.00質量%、Mn:1.00〜2.00質量%、P:0.007〜0.030質量%、S:0.025質量%以下、Cu:0.30〜0.60質量%、Cr:0.50〜0.80質量%、Al:0.020質量%以下、Ti:0.05〜0.17質量%、Mo:0.10質量%以下、N:0.0090質量%以下、O:0.0150質量%以下を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物とからなり、Cu:0.30〜0.60質量%のうち、前記Cuメッキ層分がCu:0.25質量%以下であり、Cの含有量およびPの含有量を用いて、C×P×104で計算される係数が22以下であることを特徴とする耐候性鋼用ガスシールドアーク溶接ソリッドワイヤ。 - 前記耐候性鋼用ガスシールドアーク溶接ソリッドワイヤにおいて、さらに、Ni:0.05〜0.80質量%、B:0.0005〜0.0030質量%、K:0.5〜20ppmのうち1種以上を含有することを特徴とする請求項1に記載の耐候性鋼用ガスシールドアーク溶接ソリッドワイヤ。
- 請求項1または請求項2に記載の耐候性鋼用ガスシールドアーク溶接ソリッドワイヤを使用し、耐候性鋼同士、または、耐候性鋼と炭素鋼とを溶接するガスシールドアーク溶接方法において、
シールドガスとして、Ar:75〜95体積%で残部CO2、Ar:90〜98体積%で残部O2、およびAr:75〜95体積%で残部CO2+O2のいずれか1種である混合ガスを使用することを特徴とするガスシールドアーク溶接方法。
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