JP5021921B2 - データ変換装置、データ変換システム、データ変換方法、プログラム及び記録媒体 - Google Patents
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Description
そして、このようなデータ変換装置の具体例としては、例えば、PC(パーソナルコンピュータ)から受信したプリントデータに基づいて印刷を行うプリンタが挙げられる。
この図に示すように、PC80には、一般的に、ワードプロセッサや表計算、ドローイングを始めとする種々の機能を実現するためのアプリケーション(アプリ)81を備えており、ユーザは、このアプリケーション81で取り扱う文書や図等をプリントするために、アプリケーション81に対して印刷の指示を行う。
そして、プリンタアプリ91は、起動している間は常に9100番ポートをリスンし、ここにデータが送られてくると、そのデータが特定のプリンタ言語で記載されたプリントデータであることを前提に、そのプリントデータを、プリントエンジン93にプリントを行わせるための画像データに変換する。この処理は、例えばプリントデータに基づいて画像メモリに描画を行い、ビットマップ形式の画像データを生成する処理である。そして、その画像データに基づいてプリントエンジン93を駆動することにより、用紙上に、受信したプリントデータに基づく画像を形成させることができる。
このようなプリンタについては、例えば特許文献1に記載されている。
このうち、通信経路の保護については、インターネットチャンネルを用いた顧客とプロバイダとの間のデータ授受を暗号化することが行われているが、社内の通信インフラ(PCとプリンタ間、プリンタ同士の間等)についても同様な傾向が波及している。
こうした傾向を受け、例えば金融機関のような企業では、DMZ(DeMilitarized Zone)との境界線、サーバ室、各拠点間といった社内環境にも、ファイアウォールを設置することが行われるようになっている。
従って、独自のプロトコルを利用した通信を行う装置をファイアウォール越しに使用できるようにするには、ファイアウォールの設定を変更してその独自のポートを使用できるようにする必要があり、その操作に手間を要するという問題があった。
しかし、このような改変は、従来知られている方法では、工数やコストがかかり、負担が大きいという問題があった。特に、ファイアウォール内部のみでの利用を考えると、改変後にも独自のプロトコルを利用した通信が行える状態であることが好ましいが、このような改変は、複数のプロトコルを意識した設計が必要になる分、余計に工数やコストがかかるという問題があった。
このようなデータ変換装置において、上記第2のデータを、上記第1のデータ形式のデータを上記第2のデータ形式に変換することにより、ファイアウォール越しにそのデータ変換装置が備える第2のポートに送信するために生成されたデータとするとよい。
さらにまた、上記第2のデータ形式を、HTTP,HTTPS,LDAP,POP3,SMTP,FTPのいずれかのプロトコルにおいてデータ送信に用いられるデータ形式とするとよい。
さらに、自身を省エネルギモードに移行させる手段と、上記第1のポートで何らかのデータを受信した場合に自身を省エネルギモードから通常動作モードに復帰させる手段と、上記第2のポートで何らかのデータを受信した場合に上記第1のポートに自身を通常動作モードに復帰させるためのダミーのデータを送信する手段とを設けるとよい。
また、上記の各データ変換装置を、画像データに基づき印刷を行う印刷手段を備えた印刷装置として構成するとよい。
このようなデータ変換システムにおいて、上記第2のデータが、上記第1のデータ形式のデータを上記第2のデータ形式に変換することにより、ファイアウォール越しに上記データ変換装置が備える第2のポートに送信するために上記情報処理装置において生成されたデータであるとよい。
さらにまた、上記第2のデータ形式を、HTTP,HTTPS,LDAP,POP3,SMTP,FTPのいずれかのプロトコルにおいてデータ送信に用いられるデータ形式とするとよい。
さらに、上記データ変換装置に、自身を省エネルギモードに移行させる手段と、上記第1のポートで何らかのデータを受信した場合に自身を省エネルギモードから通常動作モードに復帰させる手段と、上記第2のポートで何らかのデータを受信した場合に上記第1のポートに自身を通常動作モードに復帰させるためのダミーのデータを送信する手段とを設けるとよい。
さらに、上記第2のデータ形式をHTTPメッセージの形式とし、上記データ変換装置の上記第2のデータ変換手段に、上記第2のデータであるHTTPメッセージ中にパラメータとして記載されている印刷属性データをPJL言語の印刷属性データに変換する手段を設けるとよい。
また、上記データ変換装置を、画像データに基づき印刷を行う印刷手段を備えた印刷装置として構成するとよい。
また、この発明のプログラムによれば、コンピュータにデータ変換装置の機能を実現させ、同様な効果を得ることができる。
この発明の記録媒体によれば、上記のプログラムを記憶していないコンピュータにそのプログラムを読み出させて実行させ、上記の効果を得ることができる。
〔第1の実施形態:図1乃至図5〕
まず、図1に、この発明のデータ変換システムの第1の実施形態の構成を示す機能ブロック図を示す。
この図に示すように、このデータ変換システムは、情報処理装置10と、データ変換装置20を、LAN(ローカルエリアネットワーク)のようなネットワーク等の何らかの通信経路によって通信可能に接続して構成することができる。ただし、この通信経路は、少なくとも情報処理装置10からデータ変換装置20にデータを送信できるものであればよく、逆方向のデータ送信が可能である必要はない。
また、ここでいう「データの形式によらず」とは、アプリケーションが処理対象として認識するレベルでの形式を指すものである。装置間でデータを送受信する際には、通信プロトコルに従ってデータパケットに所定の形式のヘッダやフッタを付すことが行われるので、ポートに入力するデータ自体には、一部所定の形式であることが必要な部分もあるが、この部分のデータについては考慮しないものとする。
このため、情報処理装置10からデータ変換装置20にデータを送信しようとする場合、第1のポートに送信しようとすると、その送信はファイアウォール50によって遮断されてしまう。一方、第2のポートに送信すれば、ファイアウォール50を通過してデータ変換装置20までデータを届けることができる。
そして、データ変換装置20の第2のポートにデータを送信する際には、そのポート番号と対応するプロトコルを使用し、データの形式も、そのプロトコルを用いた転送に適した形式とするとよい。第2のデータ変換機能部22は、このデータを、第1のデータ変換機能部が取り扱うことのできる形式へ変換する機能を有し、変換後のデータを第1のポートにループバックする。
従って、データ変換装置20によれば、情報処理装置10から第1のポートにデータを送信できない環境下であっても、データ変換装置20側で、ファイアウォールのない環境での使用を想定して設計した第1のデータ変換機能部21に一切変更を加えることなく、また、ファイアウォール50の設定を変更することもなく、情報処理装置10から第2のポートに、そのポートへの送信に適した形式でデータを送信することにより、第1のポートにデータを送信した場合と同等な出力を得ることができる。
そして、このような場合には、情報処理装置10からデータ変換装置20の第1のポートに、第1のデータ変換機能部21が取り扱うことのできる形式のデータを送信して処理させることも可能である。データ変換装置20に第2のデータ変換機能部22を設けたとしても、このような第1のデータ変換機能部21の機能はいささかも妨げられることはない。従って、このような場合には、通信制御部12に、第2のデータ変換機能部22が取り扱うことのできる形式でのデータ送信を行う機能を設けなくても、データ変換装置20に、変換後データの出力を行わせることができる。
例えば、基本処理として、HTTPメッセージの所定のタグの中身を取り出す処理を行い、HTTPメッセージ中に、その所定のタグの中身が圧縮されている旨の情報が含まれていた場合には、取り出したデータにさらに解凍処理を行う等である。
この図に示すように、データ変換装置20は、CPU121,ROM122,RAM123,不揮発性メモリ124,通信インタフェース(I/F)125を備え、これらがシステムバス126により接続されている。
ROM122は、不揮発性の記憶手段であり、CPU121が実行するプログラムや、固定的なパラメータ等を記憶する。ROM122を書き換え可能な記憶手段として構成し、これらのデータをアップデートできるようにしてもよい。
不揮発性メモリ124は、フラッシュメモリやHDD(ハードディスクドライブ)等による書き換え可能な不揮発性記憶手段であり、CPU121が実行するプログラムや、装置の電源がOFFされた後でも保持しておく必要があるパラメータの値等を記憶する。
また、情報処理装置10のハードウェア構成も、図3に示したものと同様、CPU,ROM,RAM,HDD,通信I/Fを設けたものとすればよく、例えば公知のコンピュータを用いることができる。
従って、データ変換装置20が、ファイアウォールで使用が許可されているポートでデータを受信して第1のデータ変換機能部21による処理に供することができるようにしつつ、このような機能を有する装置を、既存の資源を利用して容易に開発できるようにすることができる。
図4のような構成は、データ変換を入れ子式に行う必要がある場合、図5のような構成は、第1のデータ変換機能部21が処理できる形式にするまでのデータ変換は1度に1種類でよいが、複数の変換方式又はプロトコルに対応させたい場合に採用するとよい。もちろん、これらを組み合わせてもよい。
次に、この発明のデータ変換システムの、より具体的な第2の実施形態について説明する。図6は、その第2の実施形態であるプリントシステムの構成を示す機能ブロック図である。なお、この図においては、ソフトウェアにより実現される機能を示すブロックに、そのソフトウェアの名称を付している。また、以後、説明の便宜のため、CPUがソフトウェアを実行することによって行う処理や動作を、そのソフトウェアが処理や動作を行うものとして説明することもある。
そして、プリンタ40は、第1のデータ変換手段としてプリンタアプリ41を、第2のデータ変換手段としてHTTP通信用アプリ42及びHTTPS通信用アプリ43を有する。
また、HTTP通信用アプリ42及びHTTPS通信用アプリ43は、デバイス組み込み用のJava(登録商標)であるJ2ME(Java 2 Micro Edition)を利用し、DSDK(Device Software Development Kit)の環境で動作するDSDKサーバアプリケーションとして作成することが考えられる。
また、HTTPポートやHTTPSポートで何らかのデータを受信した場合については、HTTP通信用アプリ42やHTTPS通信用アプリ43が、9100番ポートに自身を通常動作モードに復帰させるためのダミーのデータとして、例えばヘッダとフッタのみのプリントデータをループバック送信することにより、プリンタ40を通常動作モードに復帰させることができるようにしている。
PC30とプリンタ40との間にファイアウォールがないか、あっても9100番ポートの使用が許可されている場合には、この標準スプーラ34を用いてプリンタ40にプリントデータを送信し、プリントを行わせることも可能である。
またこの時、ユーザの指定に応じて必要な場合には通信の暗号化を行うようにしている。そして、ここで暗号化を行わない場合は、HTTPを用いてHTTPポートに送信し、暗号化を行う場合は、HTTPSを用いてHTTPSポートに送信するようにしている。
図7に示すように、プリンタ40は、HTTPポート又はHTTPSポートで受信するデータがHTTPメッセージであることを想定して構成している。なお、HTTPSポートで受信するデータは、暗号化されており、復号化に必要な情報を記載したヘッダやフッタが記載されているが、復号化してしまえば、HTTPメッセージとなる。
そして、このHTTPメッセージの中には、予め定めたタグでマークアップした種々の情報が記載され得る。
例えば、(a)に示す例では、HTTPメッセージに、印刷属性データと、プリントデータファイルとを記載している。
また、印刷属性データや、その中の細分化された項目をそれぞれタグによりマークアップしておけば、印刷属性データに関する処理を行う必要がない場合には、単にタグの内容を読み飛ばすようにすることにより、処理を簡略化することができる。
このうち、印刷内容ファイルは、プリンタ40にプリントさせる画像の内容を、PDF(Portable Document Format)やPS(PostScript)といったページ記述言語で記載したり、プリントさせる情報の内容をXML(eXtensible Markup Language)といった構造化言語により記載したりしたデータを含むファイルである。
また、HTTPメッセージに印刷属性データが含まれていれば、(a)の場合と同様にPJL言語の拡張ヘッダを生成し、これを変換後のプリントデータに付すことができる。この場合には、自動生成するのはフッタのみでよい。
会社等においてネットワーク環境を構築する場合、外部からのアクセスを許可するサーバ60a〜60cは、社内環境と社外環境の双方からファイアウォール50eにより隔離したDMZと呼ばれる領域に設けることは広く行われている。
そして、近年においては、社内環境においても、拠点毎、部署毎、フロア毎といった環境毎にファイアウォール50a〜50dを設け、セキュリティの強化を図ることが行われるようになっている。図6に示したPC30及びプリンタ40は、PC30a〜30d,プリンタ40a〜40dのようにファイアウォール50a〜50dの内側に配置される。このような配置は必須ではないが、少なくともプリンタ40については、このような位置に配置される場合に効果を発揮する。
図9は、プリンタにプリントを実行させる場合の、拡張スプーラ35の使用並びに、通信の暗号化の有無を設定するための画面例である。
この設定画面150は、PC30のOS(オペレーティングシステム)にデバイスドライバとして拡張スプーラ35が登録されている場合、ユーザが拡張スプーラ35を使用したプリントの設定を行おうとすると、その拡張スプーラ35の機能により表示されるものである。
そして、この参照画面160では、画面のタイトル161により、拡張スプーラ35を使用することがわかり、ポート番号表示部162により、プリンタにデータを送信する際にどのポートに送信するかを確認することができる。また、チェックボックス163により、通信の暗号化を行うか否かも確認することができる。
この処理は、PC30において、拡張スプーラ35を利用する旨が設定されているプリンタでのプリントが指示された場合に、CPUがプリンタドライバ及び拡張スプーラ35を実行することにより行うものである。
その後、ステップS12で、スプールしたプリントデータと、プリント指示時に指定された拡張印刷属性(図7に示した印刷属性データとして記載すべき項目の属性)に基づく印刷属性データとを含むHTTPメッセージを生成し、ステップS13で、作成したHTTPメッセージを拡張スプーラ35のスプールディレクトリにスプールする。
ここで暗号化しない旨が設定されていれば、ステップS15に進み、拡張スプーラ35のスプールディレクトリにスプールしたHTTPメッセージを、HTTPプロトコルによりプリンタ40のアドレスのHTTPポート(送信先として設定されているポート)に送信し、処理を終了する。
なお、これらの送信は、4096バイトずつ等、所定サイズ毎に行ってもよい。
従って、プリンタ40側で各データを適切に処理させることができる。
CPUは、プリンタ40が起動されると、HTTP通信用アプリ42を実行することにより、図12のフローチャートに示す処理を開始する。
その後、PC30等の外部クライアントからあるいはローカルのループバック等により接続要求に係るデータを受信すると、ステップS23からステップS24に進んでその接続を許可すると共に、ステップS25でローカルホストの9100番ポートに接続要求を行って、接続許可を受ける。
その後、ステップS27で、HTTPポートでHTTPメッセージを受信し、それをバッファに蓄積しつつ、その蓄積したHTTPメッセージからプリントデータを抽出する。
そして、ステップS28で、受信したデータ中に印刷属性データがあったか否か判断し、あれば、ステップS29でその印刷属性データからPJL言語の拡張ヘッダを生成して、ステップS27で抽出したプリントデータにマージし、ステップS30以下に進む。なければそのままステップS30以下に進む。
そして、ステップS30で上記のいずれも起こっていなければ、ステップS31で、抽出したプリントデータを、マージした拡張ヘッダも含めてローカルホストの9100番ポートに送信する。その送信は、データの切れ目を意識せずに4096バイトずつ等の所定サイズずつ行えばよい。また、一度に送信するサイズは、PC30から直接9100番ポートにプリントデータを送信する場合と同じサイズとするとよい。
また、ステップS30でYESの場合も、ステップS33に進んで通信を切断し、ステップS22に戻る。
CPUは、プリンタ40が起動されると、HTTPS通信用アプリ43を実行することにより、図13のフローチャートに示す処理を開始する。
ただし、この処理は、図12に示した処理と概ね同様なものであり、リスンするポートがHTTPSポートである点(S41,S42)、受信したHTTPメッセージを復号化する点(S47)が異なるのみであるので、詳細な説明は省略する。
そして、この処理により、プリンタ40は、HTTPSポートに受信したデータである暗号化されたHTTPメッセージに対し、プリンタアプリ41が処理できる形式のデータとするための特定の変換処理を行い、その処理後のデータを9100番ポートに送信することができる。
CPUは、プリンタ40が起動されると、プリンタアプリ41を実行することにより、図14のフローチャートに示す処理を開始する。
そして、ステップS61でプリンタアプリ41を9100番ポートにバインドし、このポートをリスンする状態にする。そして、ステップS62及びS63でその9100番ポートへの接続を待つ。
そして、ステップS65で、9100番ポートでデータを受信し、それをバッファに蓄積しつつ、その蓄積したデータをもとに、画像メモリに画像データを描画して、プリントエンジン44にその画像データに基づくプリントを指示する。
そして、ステップS66で、クライアントからの通信切断、ステップS65での描画処理エラー、描画完了のいずれかが起こるまでステップS65に戻って処理を繰り返す。そして、いずれかが起こるとステップS67で通信を切断し、ステップS62に戻って処理を繰り返す。
なお、このフローチャートに示した処理は、従来のプリンタに備えるプリントエンジンの場合と同様なものでよい。
次に、以上説明してきた第2の実施形態のプリントシステムの変形例について説明する。
第2の実施形態においては、主としてHTTPメッセージにプリンタ言語で記述されたプリントデータがそのまま記載されている例について説明したが、これに限られることはない。すなわち、プリントデータを、圧縮したり暗号化したりした状態でHTTPメッセージに記載するようにしてもよい。また、XML形式で定義された帳票データとして記載することも考えられる。
例えば、図15に示すように圧縮したプリントデータをHTTPメッセージに記載した場合、HTTP通信用アプリ42は、受信したHTTPメッセージから取り出した圧縮状態のプリントデータを解凍して9100番ポートにループバック送信する。
このようにすることにより、PC30からプリンタ40に送信するデータのサイズを低減し、データ転送速度が遅い場合には、全体としてプリントまでの時間を短縮できる。
このようにすることにより、HTTPSプロトコルを使用しなくても、転送するデータを暗号化してセキュリティを向上させることができる。
このようにすれば、PC30側にプリンタドライバを設けなくても、プリンタ40にプリントを行わせることが可能になる。従って、多数のクライアントがプリンタ40を共用する場合等には、各クライアントに個別にプリンタドライバをインストールすることが不要になり、管理の負担を軽減することができる。
なお、HTTPメッセージに、プリントデータの記載形式(圧縮、暗号化、XML形式等)を記載しておき、HTTP通信用アプリ42が受信したHTTPメッセージからまずその記載形式のデータを読み取り、その内容に応じた処理を選択して実行するようにしてもよい。
図18に、図15と対応する例を示す。
図19にこのようにする場合のプリントシステムの機能ブロック図の例を示す。
この例においては、プリンタ40′には、HTTPS通信用アプリ43は省略したが、図5のプリンタ40の構成に加え、解凍アプリ46を設け、9200番ポートで受信したデータに対し、特定の復号化処理を行って、その結果を9100番ポートに送信するようにしている。そして、HTTP通信用アプリ42′は、受信したHTTPメッセージから圧縮状態のプリントデータを取り出して、これを9200番ポートに送信するようにしている。
そして、この場合、HTTP通信用アプリ42′にはプリントデータを解凍する機能を設けなくてよく、また、解凍アプリ46には単に受信したデータに対して特定の解凍処理を行って9100番ポートにループバック送信する機能を設ければよい。従って、各アプリの構成を単純化し、開発工数の低減やコストダウンを図ることができる。
また、プリンタ40にプリントデータを送信する装置の具体例としては、以上説明してきたようなPC30以外にも、例えばスキャナやMFP等の画像機器(画像処理装置)が考えられる。
この図に示す画像機器70は、操作パネル71及びスキャナエンジン73を備え、スキャナアプリ72によって操作パネル71からの指示を検出してそれに従ってスキャナエンジン73を駆動し、ADF(自動原稿給装装置)やコンタクトガラス上に載置された原稿の画像を読み取って画像データを得る。
このようにプリントシステムを構成することにより、スキャナエンジン73で読み取った画像をプリンタ40にプリントさせることができ、全体として、画像機器70とプリンタ40が近くにあればコピー機、遠くにあればファクシミリ装置のような動作を行わせることができる。
例えば、通信経路として、ネットワーク以外にも、パラレルケーブルを介した通信経路を用いることも考えられる。
また、この発明はプリンタのような画像形成装置以外のデータ変換装置にも適用できることはもちろんである。その具体例としては、帳票システムや発券システム等の業務システム、テレビ・ビデオ・ラジオ等の記録装置や出力装置等が挙げられる。
さらに、以上説明してきた実施形態や変形例の構成は、矛盾しない範囲で適宜組み合わせることもできる。
このようなプログラムは、はじめからコンピュータに備えるROMあるいはHDD等の記憶手段に格納しておいてもよいが、記録媒体であるCD−ROMあるいはフレキシブルディスク,SRAM,EEPROM,メモリカード等の不揮発性記録媒体(メモリ)に記録して提供することもできる。そのメモリに記録されたプログラムをコンピュータにインストールしてCPUに実行させるか、CPUにそのメモリからこのプログラムを読み出して実行させることにより、上述した各手順を実行させることができる。
さらに、ネットワークに接続され、プログラムを記録した記録媒体を備える外部機器あるいはプログラムを記憶手段に記憶した外部機器からダウンロードして実行させることも可能である。
従って、この発明を適用することにより、処理の柔軟性が高いデータ変換装置を安価に提供することができる。
20:データ変換装置、21:第1のデータ変換機能部、
22:第2のデータ変換機能部、23:第3のデータ変換機能部、
30,80:PC、31,81:アプリケーション、
32,74,82:プリンタドライバ、33,75,83:ポートモニタ、
34,76:標準スプーラ、35,77:拡張スプーラ、
40,40′,40″,90:プリンタ、41,91:プリンタアプリ、
42,42′,42″:HTTP通信用アプリ、43:HTTPS通信用アプリ、
44,93:プリントエンジン、45:省エネルギ制御部、46:解凍アプリ、
50:ファイアウォール
Claims (19)
- ネットワークを介してファイアウォール越しに情報処理装置からデータを受信可能なデータ変換装置であって、
前記ファイアウォールで使用が許可されていない当該データ変換装置が備える第1のポートで受信した第1のデータ形式のデータである第1のデータを、前記第1のデータ形式と異なる第3のデータ形式のデータである第3のデータに変換する第1のデータ変換手段と、
前記ファイアウォールで使用が許可されている当該データ変換装置が備える第2のポートで受信した、前記第1のデータ形式と異なる第2のデータ形式のデータである第2のデータを、前記第1のデータ形式のデータに変換した上で、該第1のデータ形式に変換したデータを前記第1のポートに送信することにより前記第1のデータ変換手段に供給して、前記第1のデータ変換手段により該供給したデータを前記第3のデータ形式のデータに変換させることにより、前記第2のデータ形式と異なる前記第3のデータ形式のデータである第3のデータに変換する第2のデータ変換手段とを設けたことを特徴とするデータ変換装置。 - 請求項1に記載のデータ変換装置であって、
前記第2のデータは、前記第1のデータ形式のデータを前記第2のデータ形式に変換することにより、ファイアウォール越しに当該データ変換装置が備える第2のポートに送信するために生成されたデータであることを特徴とするデータ変換装置。 - 請求項1又は2記載のデータ変換装置であって、
前記第2のデータ形式は、HTTP,HTTPS,LDAP,POP3,SMTP,FTPのいずれかのプロトコルにおいてデータ送信に用いられるデータ形式であることを特徴とするデータ変換装置。 - 請求項1乃至3のいずれか一項に記載のデータ変換装置であって、
前記第1のデータは、情報処理装置において作成されたデータであり、印刷装置において印刷させる内容を示す印刷内容データと、前記印刷装置に該印刷内容データに基づく印刷を行わせる際に使用する印刷設定の情報である印刷属性データとを含み、
前記第3のデータは、前記印刷装置が印刷を実行する時に取り扱う画像データであることを特徴とするデータ変換装置。 - 請求項1乃至4のいずれか一項に記載のデータ変換装置であって、
自身を省エネルギモードに移行させる手段と、
前記第1のポートで何らかのデータを受信した場合に自身を省エネルギモードから通常動作モードに復帰させる手段と、
前記第2のポートで何らかのデータを受信した場合に前記第1のポートに自身を通常動作モードに復帰させるためのダミーのデータを送信する手段とを設けたことを特徴とするデータ変換装置。 - 請求項1乃至5のいずれか一項に記載のデータ変換装置であって、
前記第2のデータ形式はHTTPメッセージの形式であり、
前記第2のデータ変換手段が、前記第2のデータであるHTTPメッセージ中にパラメータとして記載されている印刷属性データをPJL言語の印刷属性データに変換する手段を備えることを特徴とするデータ変換装置。 - 画像データに基づき印刷を行う印刷手段を備えた印刷装置であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載のデータ変換装置。
- 情報処理装置と、その情報処理装置からネットワークを介してファイアウォール越しにデータを受信可能なデータ変換装置とを備えたデータ変換システムであって、
前記データ変換装置に、
前記ファイアウォールで使用が許可されていない前記データ変換装置が備える第1のポートで受信した第1のデータ形式のデータである第1のデータを、前記第1のデータ形式と異なる第3のデータ形式のデータである第3のデータに変換する第1のデータ変換手段と、
前記ファイアウォールで使用が許可されている前記データ変換装置が備える第2のポートで受信した、前記第1のデータ形式と異なる第2のデータ形式のデータである第2のデータを、前記第1のデータ形式のデータに変換した上で、該第1のデータ形式に変換したデータを前記第1のポートに送信することにより前記第1のデータ変換手段に供給して、前記第1のデータ変換手段により該供給したデータを前記第3のデータ形式のデータに変換させることにより、前記第2のデータ形式と異なる前記第3のデータ形式のデータである第3のデータに変換する第2のデータ変換手段とを設け、
前記情報処理装置に、
前記データ変換装置にデータを送信する場合に、前記第2のデータ形式のデータを前記第2のポートに送信する手段を設けたことを特徴とするデータ変換システム。 - 請求項8に記載のデータ変換システムであって、
前記第2のデータは、前記第1のデータ形式のデータを前記第2のデータ形式に変換することにより、ファイアウォール越しに前記データ変換装置が備える第2のポートに送信するために前記情報処理装置において生成されたデータであることを特徴とするデータ変換システム。 - 請求項8又は9に記載のデータ変換システムであって、
前記第2のデータ形式は、HTTP,HTTPS,LDAP,POP3,SMTP,FTPのいずれかのプロトコルにおいてデータ送信に用いられるデータ形式であることを特徴とするデータ変換システム。 - 請求項8乃至10のいずれか一項に記載のデータ変換システムであって、
前記第1のデータは、印刷装置において印刷させる内容を示す印刷内容データと、前記印刷装置に該印刷内容データに基づく印刷を行わせる際に使用する印刷設定の情報である印刷属性データとを含み、
前記第3のデータは、前記印刷装置が印刷を実行する時に取り扱う画像データであることを特徴とするデータ変換システム。 - 請求項8乃至11のいずれか一項に記載のデータ変換システムであって、
前記データ変換装置に、
自身を省エネルギモードに移行させる手段と、
前記第1のポートで何らかのデータを受信した場合に自身を省エネルギモードから通常動作モードに復帰させる手段と、
前記第2のポートで何らかのデータを受信した場合に前記第1のポートに自身を通常動作モードに復帰させるためのダミーのデータを送信する手段とを設けたことを特徴とするデータ変換システム。 - 請求項8乃至12のいずれか一項に記載のデータ変換システムであって、
前記第2のデータ形式はHTTPメッセージの形式であり、
前記データ変換装置の前記第2のデータ変換手段が、前記第2のデータであるHTTPメッセージ中にパラメータとして記載されている印刷属性データをPJL言語の印刷属性データに変換する手段を備えることを特徴とするデータ変換システム。 - 前記データ変換装置が、画像データに基づき印刷を行う印刷手段を備えた印刷装置であることを特徴とする請求項8乃至13のいずれか一項に記載のデータ変換システム。
- ネットワークを介してファイアウォール越しに情報処理装置からデータを受信可能なデータ変換装置に、
前記ファイアウォールで使用が許可されていない前記データ変換装置が備える第1のポートで受信した第1のデータ形式のデータである第1のデータを、前記第1のデータ形式と異なる第3のデータ形式のデータである第3のデータに変換する第1のデータ変換手順と、
前記ファイアウォールで使用が許可されている前記データ変換装置が備える第2のポートで受信した、前記第1のデータ形式と異なる第2のデータ形式のデータである第2のデータを、前記第1のデータ形式のデータに変換した上で、該第1のデータ形式に変換したデータを前記第1のポートに送信することにより前記第1のデータ変換手順によるデータ変換に供して、前記第1のデータ変換手順により該供したデータを前記第3のデータ形式のデータに変換することにより、前記第2のデータ形式と異なる前記第3のデータ形式のデータである第3のデータに変換する第2のデータ変換手順とを実行させることを特徴とするデータ変換方法。 - 請求項15に記載のデータ変換方法であって、
前記データ変換装置に、
自身を省エネルギモードに移行させる手順と、
前記第1のポートで何らかのデータを受信した場合に自身を省エネルギモードから通常動作モードに復帰させる手順と、
前記第2のポートで何らかのデータを受信した場合に前記第1のポートに自身を通常動作モードに復帰させるためのダミーのデータを送信する手順とを実行させることを特徴とするデータ変換方法。 - 請求項15又は16に記載のデータ変換方法であって、
前記第2のデータ形式はHTTPメッセージの形式であり、
前記第2のデータ変換手順が、前記第2のデータであるHTTPメッセージ中にパラメータとして記載されている印刷属性データをPJL言語の印刷属性データに変換する手順を備えることを特徴とするデータ変換方法。 - コンピュータを請求項1乃至6のいずれか一項に記載のデータ変換装置として機能させるためのプログラム。
- 請求項18に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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