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JP5021921B2 - データ変換装置、データ変換システム、データ変換方法、プログラム及び記録媒体 - Google Patents

データ変換装置、データ変換システム、データ変換方法、プログラム及び記録媒体 Download PDF

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JP5021921B2 JP2005271105A JP2005271105A JP5021921B2 JP 5021921 B2 JP5021921 B2 JP 5021921B2 JP 2005271105 A JP2005271105 A JP 2005271105A JP 2005271105 A JP2005271105 A JP 2005271105A JP 5021921 B2 JP5021921 B2 JP 5021921B2
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Description

この発明は、受信したデータの形式を変換するデータ変換装置、このようなデータ変換装置と情報処理装置とを備えたデータ変換システム、このようなデータ変換装置によるデータ変換方法、コンピュータをこのようなデータ変換装置として機能させるためのプログラム、およびこのようなプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
従来から、特定のポートをリスンして、そのポートで受信したデータに対してそのデータの形式によらず特定のデータ変換を行うデータ変換装置が知られている。
そして、このようなデータ変換装置の具体例としては、例えば、PC(パーソナルコンピュータ)から受信したプリントデータに基づいて印刷を行うプリンタが挙げられる。
図22に、このようなPCとプリンタの機能構成を示す。
この図に示すように、PC80には、一般的に、ワードプロセッサや表計算、ドローイングを始めとする種々の機能を実現するためのアプリケーション(アプリ)81を備えており、ユーザは、このアプリケーション81で取り扱う文書や図等をプリントするために、アプリケーション81に対して印刷の指示を行う。
また、PC80には、アプリケーション81が出力する、プリントすべき画像の内容を、プリンタ90が処理できる形式のプリンタ言語で記載されたプリントデータ(プリント言語形式のプリントデータ)に変換するプリンタドライバ82を備えている。そして、アプリケーション81は、ユーザが印刷を指示した場合に、指定されたプリンタと対応するプリンタドライバ82に、出力する画像の内容を示すデータを渡し、プリンタドライバ82が、そのデータを、ユーザが指定したプリンタが処理できる形式のプリントデータに変換してポートモニタ83のスプールディレクトリにスプールする。
ポートモニタ83は、PC80とプリンタ90との間のデータの転送を行うドライバであり、スプールディレクトリにスプールされたデータを、使用するプリンタのアドレスの、9100番ポートに送信する。このポートは、プリンタが一般にプリントデータの受信に使用するポートである。
一方、プリンタ90には、実際にプリント動作を行うエンジン部であるプリントエンジン93と、プリンタアプリ91とを備えている。
そして、プリンタアプリ91は、起動している間は常に9100番ポートをリスンし、ここにデータが送られてくると、そのデータが特定のプリンタ言語で記載されたプリントデータであることを前提に、そのプリントデータを、プリントエンジン93にプリントを行わせるための画像データに変換する。この処理は、例えばプリントデータに基づいて画像メモリに描画を行い、ビットマップ形式の画像データを生成する処理である。そして、その画像データに基づいてプリントエンジン93を駆動することにより、用紙上に、受信したプリントデータに基づく画像を形成させることができる。
この場合において、プリンタアプリ91は、開発効率向上や処理負荷低減の観点から、受信したデータの形式はチェックせず、どのようなデータを受信した場合でも、同じように処理を行うようにすることが行われている。そして、このようにした場合でも、データの送信元のPCの側でプリンタアプリ91が処理できるような形式のデータを送信するような制御を確実に行えば、プリンタ90を問題なく動作させることができる。
このようなプリンタについては、例えば特許文献1に記載されている。
特開2004−252984号公報、段落0061 また、プリンタ等の画像形成装置にファイアウォールの外側からコマンドを送る手法としては、例えば特許文献2及び特許文献3に記載されているものが挙げられる。 特開2003−323360号公報 特開2004−5418号公報
ところで、近年、個人情報を含む様々なデータへのセキュリティ重視の傾向が高まっている。そして、このため、HDD(ハードディスクドライブ)内のデータの保護や通信経路の保護のための様々な対策が取られるようになっている。
このうち、通信経路の保護については、インターネットチャンネルを用いた顧客とプロバイダとの間のデータ授受を暗号化することが行われているが、社内の通信インフラ(PCとプリンタ間、プリンタ同士の間等)についても同様な傾向が波及している。
こうした傾向を受け、例えば金融機関のような企業では、DMZ(DeMilitarized Zone)との境界線、サーバ室、各拠点間といった社内環境にも、ファイアウォールを設置することが行われるようになっている。
これに対し、社内ネットワークに接続される装置には、独自のプロトコルを利用し、そのプロトコルに応じた独自のポートを使用して通信を行う装置が数多くある。上述したプリンタ90や、そのプリンタ90が使用する9100番ポートも、その一例である。そして、ファイアウォールは、通常はこのような独自のポートの使用を許可しないような設定がなされ、このようなポートに対する通信は遮断するようになっている。
従って、独自のプロトコルを利用した通信を行う装置をファイアウォール越しに使用できるようにするには、ファイアウォールの設定を変更してその独自のポートを使用できるようにする必要があり、その操作に手間を要するという問題があった。
この問題に対しては、上記の特許文献2又は3に記載の技術等を利用し、独自のプロトコル及びポートを使用して通信を行う装置の側を、HTTP(HyperText Transfer Protocol)のように通常ファイアウォールで使用が許可されているポートを使用する通信を行うように改変してしまうことも考えられる。
しかし、このような改変は、従来知られている方法では、工数やコストがかかり、負担が大きいという問題があった。特に、ファイアウォール内部のみでの利用を考えると、改変後にも独自のプロトコルを利用した通信が行える状態であることが好ましいが、このような改変は、複数のプロトコルを意識した設計が必要になる分、余計に工数やコストがかかるという問題があった。
この発明は、このような問題を解決し、受信したデータに対してデータ変換を行う、ファイアウォール越しの通信に対応していないデータ変換装置を、容易にファイアウォール越しの通信に対応させられるようにすることを目的とする。
上記の目的を達成するため、この発明のデータ変換装置は、ネットワークを介してファイアウォール越しに情報処理装置からデータを受信可能なデータ変換装置において、上記ファイアウォールで使用が許可されていないそのデータ変換装置が備える第1のポートで受信した第1のデータ形式のデータである第1のデータを、上記第1のデータ形式と異なる第3のデータ形式のデータである第3のデータに変換する第1のデータ変換手段と、上記ファイアウォールで使用が許可されているそのデータ変換装置が備える第2のポートで受信した、上記第1のデータ形式と異なる第2のデータ形式のデータである第2のデータを、上記第1のデータ形式のデータに変換した上で、その第1のデータ形式に変換したデータを上記第1のポートに送信することにより上記第1のデータ変換手段に供給して、上記第1のデータ変換手段によりその供給したデータを上記第3のデータ形式のデータに変換させることにより、上記第2のデータ形式と異なる上記第3のデータ形式のデータである第3のデータに変換する第2のデータ変換手段とを設けたものである。
このようなデータ変換装置において、上記第2のデータを、上記第1のデータ形式のデータを上記第2のデータ形式に変換することにより、ファイアウォール越しにそのデータ変換装置が備える第2のポートに送信するために生成されたデータとするとよい。
さらにまた、上記第2のデータ形式を、HTTP,HTTPS,LDAP,POP3,SMTP,FTPのいずれかのプロトコルにおいてデータ送信に用いられるデータ形式とするとよい。
さらに、上記第1のデータを、情報処理装置において作成されたデータであり、印刷装置において印刷させる内容を示す印刷内容データと、上記印刷装置にその印刷内容データに基づく印刷を行わせる際に使用する印刷設定の情報である印刷属性データとを含むものとし、上記第3のデータを、上記印刷装置が印刷を実行する時に取り扱う画像データとするとよい。
さらに、自身を省エネルギモードに移行させる手段と、上記第1のポートで何らかのデータを受信した場合に自身を省エネルギモードから通常動作モードに復帰させる手段と、上記第2のポートで何らかのデータを受信した場合に上記第1のポートに自身を通常動作モードに復帰させるためのダミーのデータを送信する手段とを設けるとよい。
さらにまた、上記第2のデータ形式をHTTPメッセージの形式とし、上記第2のデータ変換手段に、上記第2のデータであるHTTPメッセージ中にパラメータとして記載されている印刷属性データ設けるとよい。
また、上記の各データ変換装置を、画像データに基づき印刷を行う印刷手段を備えた印刷装置として構成するとよい。
また、この発明のデータ変換システムは、情報処理装置と、その情報処理装置からネットワークを介してファイアウォール越しにデータを受信可能なデータ変換装置とを備えたデータ変換システムにおいて、上記データ変換装置に、上記ファイアウォールで使用が許可されていない上記データ変換装置が備える第1のポートで受信した第1のデータ形式のデータである第1のデータを、上記第1のデータ形式と異なる第3のデータ形式のデータである第3のデータに変換する第1のデータ変換手段と、上記ファイアウォールで使用が許可されている上記データ変換装置が備える第2のポートで受信した、上記第1のデータ形式と異なる第2のデータ形式のデータである第2のデータを、上記第1のデータ形式のデータに変換した上で、その第1のデータ形式に変換したデータを上記第1のポートに送信することにより上記第1のデータ変換手段に供給して、上記第1のデータ変換手段によりその供給したデータを上記第3のデータ形式のデータに変換させることにより、上記第2のデータ形式と異なる上記第3のデータ形式のデータである第3のデータに変換する第2のデータ変換手段とを設け、上記情報処理装置に、上記データ変換装置にデータを送信する場合に、上記第2のデータ形式のデータを上記第2のポートに送信する手段を設けたものである。
このようなデータ変換システムにおいて、上記第2のデータが、上記第1のデータ形式のデータを上記第2のデータ形式に変換することにより、ファイアウォール越しに上記データ変換装置が備える第2のポートに送信するために上記情報処理装置において生成されたデータであるとよい。
さらにまた、上記第2のデータ形式を、HTTP,HTTPS,LDAP,POP3,SMTP,FTPのいずれかのプロトコルにおいてデータ送信に用いられるデータ形式とするとよい。
さらに、上記第1のデータに、印刷装置において印刷させる内容を示す印刷内容データと、上記印刷装置にその印刷内容データに基づく印刷を行わせる際に使用する印刷設定の情報である印刷属性データとを含め、上記第3のデータを、上記印刷装置が印刷を実行する時に取り扱う画像データとするとよい。
さらに、上記データ変換装置に、自身を省エネルギモードに移行させる手段と、上記第1のポートで何らかのデータを受信した場合に自身を省エネルギモードから通常動作モードに復帰させる手段と、上記第2のポートで何らかのデータを受信した場合に上記第1のポートに自身を通常動作モードに復帰させるためのダミーのデータを送信する手段とを設けるとよい。
さらに、上記第2のデータ形式をHTTPメッセージの形式とし、上記データ変換装置の上記第2のデータ変換手段に、上記第2のデータであるHTTPメッセージ中にパラメータとして記載されている印刷属性データをPJL言語の印刷属性データに変換する手段を設けるとよい。
また、上記データ変換装置を、画像データに基づき印刷を行う印刷手段を備えた印刷装置として構成するとよい。
また、この発明のデータ変換装置の制御方法は、ネットワークを介してファイアウォール越しに情報処理装置からデータを受信可能なデータ変換装置に、上記ファイアウォールで使用が許可されていない上記データ変換装置が備える第1のポートで受信した第1のデータ形式のデータである第1のデータを、上記第1のデータ形式と異なる第3のデータ形式のデータである第3のデータに変換する第1のデータ変換手順と上記ファイアウォールで使用が許可されている上記データ変換装置が備える第2のポートで受信した、上記第1のデータ形式と異なる第2のデータ形式のデータである第2のデータを、上記第1のデータ形式のデータに変換した上で、その第1のデータ形式に変換したデータを上記第1のポートに送信することにより上記第1のデータ変換手順によるデータ変換に供して、上記第1のデータ変換手順によりその供したデータを上記第3のデータ形式のデータに変換することにより、上記第2のデータ形式と異なる上記第3のデータ形式のデータである第3のデータに変換する第2のデータ変換手順とを実行させるものである。
さらに、上記データ変換装置に、自身を省エネルギモードに移行させる手順と、上記第1のポートで何らかのデータを受信した場合に自身を省エネルギモードから通常動作モードに復帰させる手順と、上記第2のポートで何らかのデータを受信した場合に上記第1のポートに自身を通常動作モードに復帰させるためのダミーのデータを送信する手順とを実行させるようにするとよい。
さらにまた、上記第2のデータ形式をHTTPメッセージの形式とし、上記第2のデータ変換手順に、上記第2のデータであるHTTPメッセージ中にパラメータとして記載されている印刷属性データをPJL言語の印刷属性データに変換する手順を設けるとよい。
また、この発明のプログラムは、コンピュータを上記のいずれかのデータ変換装置として機能させるためのプログラムである。
また、この発明の記録媒体は、上記のいずれかのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
以上のようなこの発明のデータ変換装置、データ変換システム、またはデータ変換方法によれば、受信したデータに対してデータ変換を行う、ファイアウォール越しの通信に対応していないデータ変換装置を、容易にファイアウォール越しの通信に対応させられるようにすることができる。
また、この発明のプログラムによれば、コンピュータにデータ変換装置の機能を実現させ、同様な効果を得ることができる。
この発明の記録媒体によれば、上記のプログラムを記憶していないコンピュータにそのプログラムを読み出させて実行させ、上記の効果を得ることができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて具体的に説明する。
〔第1の実施形態:図1乃至図5〕
まず、図1に、この発明のデータ変換システムの第1の実施形態の構成を示す機能ブロック図を示す。
この図に示すように、このデータ変換システムは、情報処理装置10と、データ変換装置20を、LAN(ローカルエリアネットワーク)のようなネットワーク等の何らかの通信経路によって通信可能に接続して構成することができる。ただし、この通信経路は、少なくとも情報処理装置10からデータ変換装置20にデータを送信できるものであればよく、逆方向のデータ送信が可能である必要はない。
また、データ変換装置20は、第1のデータ変換機能部21と第2のデータ変換機能部22を有する。そして、第1のデータ変換機能部21は、第1のデータ変換手段であり、第1のポートをリスンして、そのポートで受信したデータに対してそのデータの形式によらず特定のデータ変換を行う機能を有する。また、第2のデータ変換機能部22は、第2のデータ変換手段であり、第1のポートとは異なる第2のポートをリスンして、そのポートで受信したデータに対して、第1のデータ変換機能部21が取り扱うことのできる形式へのデータ変換を行って、その変換後のデータをループバックにより第1のポートに送信する機能を有する。
なお、第1のデータ変換機能部21による処理後のデータは、外部に出力しても、データ変換装置20の内部で別の用途に使用してもよい。
また、ここでいう「データの形式によらず」とは、アプリケーションが処理対象として認識するレベルでの形式を指すものである。装置間でデータを送受信する際には、通信プロトコルに従ってデータパケットに所定の形式のヘッダやフッタを付すことが行われるので、ポートに入力するデータ自体には、一部所定の形式であることが必要な部分もあるが、この部分のデータについては考慮しないものとする。
一方、情報処理装置10は、送信データ生成部11と通信制御部12を備えている。そして、送信データ生成部11は、データ変換装置20に送信して処理させるデータを生成する機能を有し、通信制御部12は、送信データ生成部11が生成したデータを、データ変換装置20の第1のポート又は第2のポートに送信する機能を有する。なお、データ変換装置20のアドレス等の宛先情報は、通信制御部12が参照できるように予め設定しておくようにする。
また、情報処理装置10とデータ変換装置20との間には、ファイアウォール50を設け、予め定めた特定のポート以外のポートを使用した通信を遮断し、不正な通信を防止できるようにしている。すなわち、データ変換装置20は、情報処理装置10からファイアウォール50越しにデータを受信することになる。そして、データ変換装置20における第2のポートは、ファイアウォール50において使用が許可されているポート、第1のポートは、ファイアウォール50において使用が許可されていないポートである。
このため、情報処理装置10からデータ変換装置20にデータを送信しようとする場合、第1のポートに送信しようとすると、その送信はファイアウォール50によって遮断されてしまう。一方、第2のポートに送信すれば、ファイアウォール50を通過してデータ変換装置20までデータを届けることができる。
ここで、HTTPやHTTPS(HyperText Transfer Protocol Security)、あるいはLDAP(Lightweight Directory Access Protocol),POP3(Post Office Protocol 3),SMTP(Simple Mail Transport Protocol),FTP(File Transfer Protocol)のような通常よく使用されるプロトコルを用いた通信に使用されるポート、すなわちこれらのプロトコルを用いた通信に使用する旨が予約されているポートは、ファイアウォール50において使用が許可されることが多いため、第2のポートとするに適する。
そして、データ変換装置20の第2のポートにデータを送信する際には、そのポート番号と対応するプロトコルを使用し、データの形式も、そのプロトコルを用いた転送に適した形式とするとよい。第2のデータ変換機能部22は、このデータを、第1のデータ変換機能部が取り扱うことのできる形式へ変換する機能を有し、変換後のデータを第1のポートにループバックする。
すると、第1のデータ変換機能部21は、情報処理装置10からのデータが初めから第1のポートに送信されてきたかの如く、第2のデータ変換機能部22から送信されてきたデータを変換し、変換後のデータを出力することができる。
従って、データ変換装置20によれば、情報処理装置10から第1のポートにデータを送信できない環境下であっても、データ変換装置20側で、ファイアウォールのない環境での使用を想定して設計した第1のデータ変換機能部21に一切変更を加えることなく、また、ファイアウォール50の設定を変更することもなく、情報処理装置10から第2のポートに、そのポートへの送信に適した形式でデータを送信することにより、第1のポートにデータを送信した場合と同等な出力を得ることができる。
なお、図2に示すように、情報処理装置10がデータ変換装置20と同じファイアウォールの内側にあり、これらの間にファイアウォールがない場合も考えられる。
そして、このような場合には、情報処理装置10からデータ変換装置20の第1のポートに、第1のデータ変換機能部21が取り扱うことのできる形式のデータを送信して処理させることも可能である。データ変換装置20に第2のデータ変換機能部22を設けたとしても、このような第1のデータ変換機能部21の機能はいささかも妨げられることはない。従って、このような場合には、通信制御部12に、第2のデータ変換機能部22が取り扱うことのできる形式でのデータ送信を行う機能を設けなくても、データ変換装置20に、変換後データの出力を行わせることができる。
ただし、第1のデータ変換機能部21は、受信したデータの形式によらず特定のデータ変換を行うようにしている。従って、処理対象として想定している形式以外の形式のデータを受信してしまうと、変換処理が意味を成さないものとなり、出力が全く無意味なデータになってしまう。従って、情報処理装置10の側で、送信先のポートに応じた適切な形式のデータをデータ変換装置20に送信する必要がある。
第2のデータ変換機能部22も、同様に受信したデータの形式によらず特定のデータ変換を行うようにしてもよい。しかし、第2のデータ変換機能部22が処理するデータは、上述したようなHTTPやHTTPSを始めとする、よく使用されるプロトコルを用いた転送に適した形式のデータとすることが好ましい。そして、このような形式のデータには、種々のパラメータを含め、データの内容を示すことがよく行われるため、このようなパラメータの値を参照し、その値に応じて処理の内容を変えるようにしてもよい。
例えば、基本処理として、HTTPメッセージの所定のタグの中身を取り出す処理を行い、HTTPメッセージ中に、その所定のタグの中身が圧縮されている旨の情報が含まれていた場合には、取り出したデータにさらに解凍処理を行う等である。
次に、図3に、上述したデータ変換装置20のハードウェア構成を示す。
この図に示すように、データ変換装置20は、CPU121,ROM122,RAM123,不揮発性メモリ124,通信インタフェース(I/F)125を備え、これらがシステムバス126により接続されている。
そして、CPU121は、データ変換装置20全体を統括制御する制御手段であり、ROM122や不揮発性メモリ124に記録された種々のプログラムを実行することにより、第1,第2のデータ変換手段等の各手段として機能し、この実施形態の特徴に係る種々の機能を実現する。
ROM122は、不揮発性の記憶手段であり、CPU121が実行するプログラムや、固定的なパラメータ等を記憶する。ROM122を書き換え可能な記憶手段として構成し、これらのデータをアップデートできるようにしてもよい。
RAM123は、一時的に使用するデータを記憶したり、CPU121のワークメモリとして使用したりする記憶手段である。
不揮発性メモリ124は、フラッシュメモリやHDD(ハードディスクドライブ)等による書き換え可能な不揮発性記憶手段であり、CPU121が実行するプログラムや、装置の電源がOFFされた後でも保持しておく必要があるパラメータの値等を記憶する。
通信I/F125は、データ変換装置20をネットワークに接続するためのインタフェースであり、例えばイーサネット(登録商標)方式の通信を行うためのネットワークインタフェースとすることができる。そして、ネットワークを介して他の装置と通信を行う場合、この通信I/F125とCPU121とが通信手段として機能する。なお、通信I/F125は、ネットワークの規格や使用する通信プロトコル等に応じて適切なものを用意する。また、複数の規格に対応させて複数の通信I/F125を設けることも当然可能である。
なお、図3には示していないが、データ変換装置20に、外部に対して通信以外の物理的な出力を行うためのエンジン部を設けてもよい。このエンジン部は、例えばデータ変換装置20がレーザプリンタであれば、電子写真方式によるプリントエンジンであり、CPU121がこれらの動作を適切に制御することにより、データ変換装置20にプリント動作を実行させることができる。
また、情報処理装置10のハードウェア構成も、図3に示したものと同様、CPU,ROM,RAM,HDD,通信I/Fを設けたものとすればよく、例えば公知のコンピュータを用いることができる。
そして、これらのハードウェアに、図1を用いて説明したような機能を実現させることにより、データ変換装置20において、第1のデータ変換機能部21が、処理するデータの取得をファイアウォール50によって使用が許可されていない第1のポートから行う機能しか有しない場合でも、ファイアウォール50の外側からデータ変換装置20に対してデータを送信し、望みのデータを第1のデータ変換機能部21に処理させ、最終的に第1のデータ変換機能部21による変換後の形式のデータを出力させることができる。
また、この場合において、第1のデータ変換機能部21がデータを受け取る受け口を、情報処理装置10から受け取る場合と、第2のデータ変換機能部22から受け取る場合とで共通化しているため、第1のデータ変換機能部21(を実現するためのソフトウェアやハードウェア)が開発済みである場合、それ自体を改変する必要は全くない。そして、第2のデータ変換機能部22を実現するためのソフトウェアやハードウェアを追加するだけで、データ変換装置20に上述した機能を実現させることができる。
従って、データ変換装置20が、ファイアウォールで使用が許可されているポートでデータを受信して第1のデータ変換機能部21による処理に供することができるようにしつつ、このような機能を有する装置を、既存の資源を利用して容易に開発できるようにすることができる。
なお、図4に示すように、データ変換機能部を多段に設け、順次、次段のデータ変換機能部で処理可能なデータ形式への変換を行って、そのデータ変換機能部がデータを受け付けるポートに、変換後のデータをループバックさせるようにしても、同様な効果を得ることができる。この場合、第1のデータ変換機能部21以外の各データ変換機能部が、第2のデータ変換手段に該当する。また、最初にデータを受け付けるポート(図4では第3のポート)のみについて、ファイアウォール50で使用が許可されていれば、その後の処理を問題なく行うことができる。また、図では3段だが、それ以上のデータ変換機能部を設けてよいことは、もちろんである。
そして、このようにした場合でも、情報処理装置10側の通信制御部12がプリントデータをデータ変換装置20′に送信する際のポートを第3のポートとし、第3のデータ変換機能部23が取り扱うことのできるデータ形式で送信を行うようにすれば、データ変換装置20′の側では、各データ変換機能部がデータ変換を実行しつつ、最終的に第1のデータ変換機能部21による変換後のデータを出力させることができる。
この場合において、多段の変換処理のうち、途中のデータ変換機能部と対応するポート(例えば図3における第2のポート)もファイアウォールで使用が許可されていれば、ここにデータを送信しても、対応する変換機能部以降の変換処理を実行させることも可能である。すなわち、多段の変換処理のうち、途中の工程から処理を開始させる制御も、情報処理装置10側でデータ変換装置20′にデータを送信する際のポートの選択により、可能である。
また、図5に示すように、データ変換装置20″側で、複数のデータ変換機能部が、第1のデータ変換機能部21が取り扱うことのできる形式へのデータ変換を行って、処理後のデータを第1のポートにループバックさせるような構成も可能である。このようにしても、最初にデータを受け付けるポート(図5では第2及び第3のポート)について、ファイアウォール50で使用が許可されていれば、最終的に第1のデータ変換機能部21による変換後のデータを出力させることができる。
図4のような構成は、データ変換を入れ子式に行う必要がある場合、図5のような構成は、第1のデータ変換機能部21が処理できる形式にするまでのデータ変換は1度に1種類でよいが、複数の変換方式又はプロトコルに対応させたい場合に採用するとよい。もちろん、これらを組み合わせてもよい。
〔第2の実施形態:図6乃至図14〕
次に、この発明のデータ変換システムの、より具体的な第2の実施形態について説明する。図6は、その第2の実施形態であるプリントシステムの構成を示す機能ブロック図である。なお、この図においては、ソフトウェアにより実現される機能を示すブロックに、そのソフトウェアの名称を付している。また、以後、説明の便宜のため、CPUがソフトウェアを実行することによって行う処理や動作を、そのソフトウェアが処理や動作を行うものとして説明することもある。
図6に示すように、このプリントシステムは、PC30とプリンタ40によって構成している。そして、これらはそれぞれ第1の実施形態の情報処理装置10及びデータ変換装置20に該当する。
そして、プリンタ40は、第1のデータ変換手段としてプリンタアプリ41を、第2のデータ変換手段としてHTTP通信用アプリ42及びHTTPS通信用アプリ43を有する。
そして、プリンタアプリ41は、第1のポートである9100番ポートをリスンして、ここで何らかのデータを受信した場合、そのデータを特定のプリンタ言語で記載されたプリントデータとして取り扱い、そのプリントデータを、プリントエンジン44にプリントを行わせるための画像データに変換する処理を行う。すなわち、背景技術の項で図22を用いて説明したプリンタ90のプリンタアプリ91と同様な機能を有する。
また、HTTP通信用アプリ42は、PC30等の外部装置との間でHTTPを用いた通信を行う機能を有する。そして、第2のポートであるHTTPポート、より具体的には、80番ポートや8080番ポート等、HTTPを用いた通信に通常使用するポート、をリスンして、ここで何らかのデータを受信した場合、そのデータをHTTPメッセージとして取り扱い、その構造を解析すると共に、プリンタアプリ41が取り扱うことができる形式のプリントデータが記載されているはずの特定のタグ内の要素を取り出す機能を有する。また、取り出したプリントデータをループバックにより9100番ポートに送信する機能も有する。その他の機能を併せ持たせてもよいが、この点については後述する。
また、HTTPS通信用アプリ43は、使用するポートがHTTPSポート、より具体的には443番ポートのようにHTTPSを用いた通信に通常使用するポート、であり、通信に使用するプロトコルがHTTPSであって、取り扱うHTTPメッセージが暗号化された状態で送信されてくるものであることを除けば、HTTP通信用アプリ42と同様な機能を有する。
従って、プリンタ40は、9100番ポートで特定のプリンタ言語で記載されたプリントデータを受信した場合にそのプリントデータに基づいてプリントを行うことができると共に、それとは異なるHTTPポートやHTTPSポートで、HTTPメッセージ内に記載されたプリントデータを受信した場合には、ここからプリントデータを取り出した上で、そのプリントデータに基づいてプリントを行うことができる。
なお、プリンタアプリ41は、受信するデータが特定の形式であることを前提にデータ変換処理を行うので、実際に受信したデータの形式がそれと異なる形式であった場合には、出力は無意味なデータになってしまう。しかし、このような構成としても、データの送信側を制御して正しい形式のデータを送信させるようにすれば問題なく動作するので、処理負荷の低減を考慮し、このような構成を採用している。
HTTP通信用アプリ42及びHTTPS通信用アプリ43についても、同様に、受信するデータが特定の形式であることを前提にデータ変換処理を行うようにしてもよい。
また、HTTP通信用アプリ42及びHTTPS通信用アプリ43は、デバイス組み込み用のJava(登録商標)であるJ2ME(Java 2 Micro Edition)を利用し、DSDK(Device Software Development Kit)の環境で動作するDSDKサーバアプリケーションとして作成することが考えられる。
また、プリンタ40は、上記以外にも、省エネルギ制御部45を備えており、一定時間何のデータも受信せず、かつプリント動作も行っていない場合に、自身を省エネルギモードに移行させるようにしている。そして、この状態では、消費エネルギを低減するため、プリンタ40の各部の電源を遮断する等し、RAMに常駐させておくプログラムも、必要最低限のものとしている。
ただし、図6に示した範囲では、プリンタアプリ41,HTTP通信用アプリ42,HTTPS通信用アプリ43は共に重要なアプリであるので、省エネルギモードでも常駐させておくようにしており、省エネルギモードで機能が停止されるのは、プリントエンジン44のみである。
そして、省エネルギ制御部45は、プリントデータが送られてくるはずの9100番ポートで何らかのデータを受信したり、図示しない操作部により何らかの操作を受け付ける等すると、プリンタ40を通常動作モードに復帰させ、RAMから削除していたプログラムも、不揮発メモリから読み出して、再度実行可能な状態に戻すようにしている。
また、HTTPポートやHTTPSポートで何らかのデータを受信した場合については、HTTP通信用アプリ42やHTTPS通信用アプリ43が、9100番ポートに自身を通常動作モードに復帰させるためのダミーのデータとして、例えばヘッダとフッタのみのプリントデータをループバック送信することにより、プリンタ40を通常動作モードに復帰させることができるようにしている。
一方、PC30には、アプリケーション31とプリンタドライバ32とポートモニタ33を備えるが、このうち、アプリケーション31とプリンタドライバ32は、背景技術の項で図22を用いて説明したPC80のアプリケーション81及びプリンタドライバ82と同様な機能を有する。
また、ポートモニタ33は、標準スプーラ34と拡張スプーラ35を備えているが、このうち標準スプーラ34の機能は、上記のPC80のポートモニタ83の機能と同様なものである。すなわち、プリンタドライバ32は、プリンタ言語形式に変換したプリントデータを、標準スプーラ34のスプールディレクトリにスプールするようにし、標準スプーラ34は、そのスプールディレクトリにスプールされたデータを、使用するプリンタのアドレスの、9100番ポートに送信する機能を有する。
PC30とプリンタ40との間にファイアウォールがないか、あっても9100番ポートの使用が許可されている場合には、この標準スプーラ34を用いてプリンタ40にプリントデータを送信し、プリントを行わせることも可能である。
しかし、後述のようにプリント指示時に拡張スプーラ35を使用する旨が設定されているプリンタに対してプリントデータを送信する場合には、標準スプーラ34のデータ送信機能を使用せず、標準スプーラ34のスプールディレクトリにスプールされたデータは、拡張スプーラ35のスプールディレクトリにスプールし直し、拡張スプーラ35が、そのデータをプリンタ40の所定のポートに送信するようにしている。
またこの時、ユーザの指定に応じて必要な場合には通信の暗号化を行うようにしている。そして、ここで暗号化を行わない場合は、HTTPを用いてHTTPポートに送信し、暗号化を行う場合は、HTTPSを用いてHTTPSポートに送信するようにしている。
以上のようなPC30とプリンタ40のハードウェア構成は、第1の実施形態で図3を用いて説明したものと同様でよい。ただし、プリンタ40は、エンジン部としてプリントエンジン44を備えている。また、プリンタ40は、コピーやファクシミリ通信等の機能を併せ持つデジタル複合機(MFP)であってもよい。
ここで、図7に、プリンタ40が取り扱うデータの形式を示す。
図7に示すように、プリンタ40は、HTTPポート又はHTTPSポートで受信するデータがHTTPメッセージであることを想定して構成している。なお、HTTPSポートで受信するデータは、暗号化されており、復号化に必要な情報を記載したヘッダやフッタが記載されているが、復号化してしまえば、HTTPメッセージとなる。
そして、このHTTPメッセージの中には、予め定めたタグでマークアップした種々の情報が記載され得る。
例えば、(a)に示す例では、HTTPメッセージに、印刷属性データと、プリントデータファイルとを記載している。
このうち、プリントデータファイルは、プリンタアプリ41が取り扱うことのできるプリンタ言語によるプリントデータをバイナリで記載したデータを含むファイルである。プリンタ言語としてPCL(Printer Control Language)6,PCL5e,RPCS等を用いる場合、バイナリのプリントデータに、PJL(Printer Job Language)言語で記載したヘッダとフッタを付し、ここに、用紙サイズ、解像度等、プリントジョブの実行に関する情報のうち、画像データの内容に関わる情報を記載する。
そして、この例では、プリントデータファイルをHTTPメッセージ中からそのまま取り出すだけで、例えば、受信したHTTPメッセージのうち特定のタグでマークアップされている部分を取り出すだけで、受信したHTTPメッセージをプリンタアプリ41が取り扱うことのできるデータに変換することができる。
また、印刷属性データは、なくてもよいデータであるが、両面印刷有無,集約印刷を行うならばその集約形式,ステープル処理有無,パンチ穴あけ有無等、プリントジョブの実行に関する情報のうち、画像データの内容には関わらない、プリンタ40側での処理を指定する情報を示すデータである。そして、HTTP通信用アプリ42及びHTTPS通信用アプリ43は、このデータに基づき、PJL言語の拡張ヘッダを生成し、HTTPメッセージ中から取り出したプリントデータにマージして9100番ポートにループバック送信することができる。
なお、印刷属性データは、PJL言語の拡張ヘッダとしてHTTPメッセージ中に記載し、そのまま取り出してプリントデータにマージできるようにしても、パラメータの羅列としてHTTPメッセージ中に記載し、プリンタ40側でこれをPJL言語に変換してもよいが、ここでは後者の方式を採用している。この方が、プリンタ40側で実行できない機能に係る設定、例えば両面ユニットがない場合の両面印刷設定等、をプリンタ40側の判断で排除できるため、好ましい。
また、印刷属性データや、その中の細分化された項目をそれぞれタグによりマークアップしておけば、印刷属性データに関する処理を行う必要がない場合には、単にタグの内容を読み飛ばすようにすることにより、処理を簡略化することができる。
一方、(b)に示す例では、HTTPメッセージに、印刷属性データと、印刷内容ファイルとを記載している。
このうち、印刷内容ファイルは、プリンタ40にプリントさせる画像の内容を、PDF(Portable Document Format)やPS(PostScript)といったページ記述言語で記載したり、プリントさせる情報の内容をXML(eXtensible Markup Language)といった構造化言語により記載したりしたデータを含むファイルである。
そして、HTTP通信用アプリ42及びHTTPS通信用アプリ43には、このような印刷内容ファイルを含むHTTPメッセージを受信した場合に、印刷内容ファイルの内容を解釈し、その内容に基づき、プリントすべき画像の内容を、プリンタアプリ41が取り扱うことのできるプリンタ言語によるプリントデータに変換する機能を持たせることができる。これは、PDFやPSといった特定の形式のデータのみ処理可能な機能でもよいし、複数の形式を識別して、各々に対し適切な処理が可能な機能としてもよい。
ただし、このような機能によりプリントデータを生成したとしても、もとの印刷内容ファイルにPJL言語によるヘッダやフッタが含まれていなければ、変換後のデータにもヘッダやフッタは含まれない。そこで、デフォルトのヘッダ及びフッタを自動生成して変換後のプリントデータに付すようにするとよい。
また、HTTPメッセージに印刷属性データが含まれていれば、(a)の場合と同様にPJL言語の拡張ヘッダを生成し、これを変換後のプリントデータに付すことができる。この場合には、自動生成するのはフッタのみでよい。
次に、図8に、図6に示したPC30及びプリンタ40を設置する環境の例を示す。
会社等においてネットワーク環境を構築する場合、外部からのアクセスを許可するサーバ60a〜60cは、社内環境と社外環境の双方からファイアウォール50eにより隔離したDMZと呼ばれる領域に設けることは広く行われている。
そして、近年においては、社内環境においても、拠点毎、部署毎、フロア毎といった環境毎にファイアウォール50a〜50dを設け、セキュリティの強化を図ることが行われるようになっている。図6に示したPC30及びプリンタ40は、PC30a〜30d,プリンタ40a〜40dのようにファイアウォール50a〜50dの内側に配置される。このような配置は必須ではないが、少なくともプリンタ40については、このような位置に配置される場合に効果を発揮する。
すなわち、ファイアウォール50a〜50dは、HTTPやHTTPSといった通常良く使用されるプロトコルでの通信に使用するポートの使用は許可するが、9100番ポートのように、機種依存のプロトコルでの通信に使用するポートの使用は許可しない設定となっていることが多い。従って、各環境においてプリンタ40(包括的に指す場合には符号のアルファベットは省略する)がファイアウォール50の内側に配置されている場合、同一環境内のPC30からのプリントデータは、9100番ポートで直接受信できるが、他の環境内のPC30の場合には、9100番ポートへの送信は、ファイアウォール50により遮断されてしまう。
しかし、図6を用いて説明したようなHTTP通信用アプリ42及びHTTPS通信用アプリ43を設け、HTTPやHTTPSといった、ファイアウォール50で使用を許可されているポートを使用するプロトコルでのプリントデータの送受信を可能にすれば、ファイアウォール50が存在しても、それを越えてプリントデータを送信し、プリンタ40にプリントを実行させることができるのである。また、この際に、プリンタアプリ41やプリントエンジン44については、9100番ポートでプリントデータを受信するような従来の機種のものに、一切変更を加える必要がない。
次に、図9及び図10に、PC30において拡張スプーラ35の設定に使用する画面の例を示す。これらの画面は、PC30のディスプレイに表示させるGUI(グラフィカル・ユーザ・インタフェース)である。
図9は、プリンタにプリントを実行させる場合の、拡張スプーラ35の使用並びに、通信の暗号化の有無を設定するための画面例である。
この設定画面150は、PC30のOS(オペレーティングシステム)にデバイスドライバとして拡張スプーラ35が登録されている場合、ユーザが拡張スプーラ35を使用したプリントの設定を行おうとすると、その拡張スプーラ35の機能により表示されるものである。
そして、この画面においては、ユーザがプロトコル選択部151でプリント時のプリントデータ転送に使用するプロトコルを選択し、検索ボタン152を押下すると、PC30がOSの機能によりブロードキャストを行って、使用可能なプリンタを検索し、プリンタ一覧部153にその情報を表示する。また、ファイアウォール50を越える別環境にあるプリンタの情報については、サーバ60等に機器リストを登録しておき、これを参照して情報を表示するようにしてもよい。図の例では、プリンタ一覧部153にプリンタの機種と、プリンタ個別のIDと、プリンタのIP(Internet Protocol)アドレスを表示するようにしているが、これに限られるものではない。
そして、ユーザがカーソル154を合わせてプリンタ一覧部153からいずれかのプリンタを選択し、OKボタン156を押下すると、そのプリンタにプリントを指示するためのポートが作成され、OSに、そのプリンタにプリントを指示する際に、拡張スプーラ35を使用する旨が設定される。また、そのプリンタにデータを送信する際のIPアドレスも設定される。またこのとき、チェックボックス155にチェックが入っていた場合、プリントデータの転送を、HTTPSプロトコルにより暗号化してHTTPSポートに対して行う旨も設定される。また、キャンセルボタン157が押下された場合には、設定は行わずにこの画面を閉じる。
また、図10は、上記の設定画面150により拡張スプーラ35の使用を設定したプリンタにつき、プリントに使用するポートの設定の状態の参照を指示した場合に表示される画面例である。
そして、この参照画面160では、画面のタイトル161により、拡張スプーラ35を使用することがわかり、ポート番号表示部162により、プリンタにデータを送信する際にどのポートに送信するかを確認することができる。また、チェックボックス163により、通信の暗号化を行うか否かも確認することができる。
ここでは、通信の暗号化を行うため、送信先のポートは443番としている。しかし、プリンタ側の設定に応じて、この内容は変更可能である。また、通信の暗号化をしない旨が設定された場合、送信先のポートを自動的に80番又は8080番に変更するようにしてもよい。
次に、図11乃至図14を用いて、図6に示したプリントシステムにおいてPC30及びプリンタ40が実行する、この実施形態の特徴に係る処理について説明する。この処理については、種々のバリエーションが考えられるが、ここでは、PC30からプリンタ40に、図7(a)に示したようなHTTPメッセージを送信することを前提とした場合の処理例を示す。
まず、図11に、PC30側で実行する処理のフローチャートを示す。
この処理は、PC30において、拡張スプーラ35を利用する旨が設定されているプリンタでのプリントが指示された場合に、CPUがプリンタドライバ及び拡張スプーラ35を実行することにより行うものである。
この処理においてはまず、ステップS11で、プリンタドライバが、標準スプーラ34のスプールディレクトリに、印刷内容を示すプリントデータをスプールする。
その後、ステップS12で、スプールしたプリントデータと、プリント指示時に指定された拡張印刷属性(図7に示した印刷属性データとして記載すべき項目の属性)に基づく印刷属性データとを含むHTTPメッセージを生成し、ステップS13で、作成したHTTPメッセージを拡張スプーラ35のスプールディレクトリにスプールする。
そして、ステップS14で、通信を暗号化する旨の設定がなされているか否か判断する。
ここで暗号化しない旨が設定されていれば、ステップS15に進み、拡張スプーラ35のスプールディレクトリにスプールしたHTTPメッセージを、HTTPプロトコルによりプリンタ40のアドレスのHTTPポート(送信先として設定されているポート)に送信し、処理を終了する。
また、ステップS14で暗号化する旨が設定されていれば、ステップS16に進み、拡張スプーラ35のスプールディレクトリにスプールしたHTTPメッセージを、HTTPSプロトコルによりプリンタ40のアドレスのHTTPSポート(送信先として設定されているポート)に送信し、処理を終了する。
なお、これらの送信は、4096バイトずつ等、所定サイズ毎に行ってもよい。
以上の処理により、プリントデータを、プリンタ40のHTTP通信用アプリ42が処理できる形式で送信する場合には、HTTP通信用アプリ42がリスンしているポートに、HTTPS通信用アプリ43が処理できる形式で送信する場合には、HTTPS通信用アプリ43がリスンしているポートに送信することができる。
従って、プリンタ40側で各データを適切に処理させることができる。
次に、図12に、プリンタ40側でCPUがHTTP通信用アプリ42により実行する処理のフローチャートを示す。
CPUは、プリンタ40が起動されると、HTTP通信用アプリ42を実行することにより、図12のフローチャートに示す処理を開始する。
そして、ステップS21でHTTP通信用アプリ42をHTTPポートにバインドし、このポートをリスンする状態にする。そして、ステップS22及びS23でそのHTTPポートへの接続を待つ。
その後、PC30等の外部クライアントからあるいはローカルのループバック等により接続要求に係るデータを受信すると、ステップS23からステップS24に進んでその接続を許可すると共に、ステップS25でローカルホストの9100番ポートに接続要求を行って、接続許可を受ける。
そして、ステップS26で、ローカルホストの9100番ポートにダミーデータを送信し、プリンタ40が省エネルギモードであれば、通常動作モードに復帰させる。
その後、ステップS27で、HTTPポートでHTTPメッセージを受信し、それをバッファに蓄積しつつ、その蓄積したHTTPメッセージからプリントデータを抽出する。
そして、ステップS28で、受信したデータ中に印刷属性データがあったか否か判断し、あれば、ステップS29でその印刷属性データからPJL言語の拡張ヘッダを生成して、ステップS27で抽出したプリントデータにマージし、ステップS30以下に進む。なければそのままステップS30以下に進む。
ステップS30では、クライアントからの通信切断、ステップS27での抽出処理エラーのいずれかが起こったか否か判断する。ここで、抽出処理エラーは、抽出に使用したライブラリから処理結果としてエラーが返された場合である。プリントデータとして抽出されたデータが不適当な形式のデータであっても、エラーとはならない。
そして、ステップS30で上記のいずれも起こっていなければ、ステップS31で、抽出したプリントデータを、マージした拡張ヘッダも含めてローカルホストの9100番ポートに送信する。その送信は、データの切れ目を意識せずに4096バイトずつ等の所定サイズずつ行えばよい。また、一度に送信するサイズは、PC30から直接9100番ポートにプリントデータを送信する場合と同じサイズとするとよい。
その後、ステップS32で、プリントデータの抽出及び9100番ポートへの送信が完了したか否か判断し、完了していなければステップS27に戻って処理を繰り返し、完了していれば、ステップS33に進んで通信を切断し、ステップS22に戻る。
また、ステップS30でYESの場合も、ステップS33に進んで通信を切断し、ステップS22に戻る。
以上の処理により、プリンタ40は、HTTPポートに受信したデータであるHTTPメッセージに対し、プリンタアプリ41が処理できる形式のデータとするための特定の変換処理を行い、その処理後のデータを9100番ポートに送信することができる。この変換処理は、ここでは受信したデータの形式によらず同じ処理としているが、適切な形式のデータを受信していれば、出力は、プリンタアプリ41が処理できる形式のプリントデータとなる。なお、ステップS28及びS29の処理は、行わなくてもよい。
次に、図13に、プリンタ40側でCPUがHTTPS通信用アプリ43により実行する処理のフローチャートを示す。
CPUは、プリンタ40が起動されると、HTTPS通信用アプリ43を実行することにより、図13のフローチャートに示す処理を開始する。
ただし、この処理は、図12に示した処理と概ね同様なものであり、リスンするポートがHTTPSポートである点(S41,S42)、受信したHTTPメッセージを復号化する点(S47)が異なるのみであるので、詳細な説明は省略する。
そして、この処理により、プリンタ40は、HTTPSポートに受信したデータである暗号化されたHTTPメッセージに対し、プリンタアプリ41が処理できる形式のデータとするための特定の変換処理を行い、その処理後のデータを9100番ポートに送信することができる。
次に、図14に、プリンタ40側でCPUがプリンタアプリ41により実行する処理のフローチャートを示す。
CPUは、プリンタ40が起動されると、プリンタアプリ41を実行することにより、図14のフローチャートに示す処理を開始する。
そして、ステップS61でプリンタアプリ41を9100番ポートにバインドし、このポートをリスンする状態にする。そして、ステップS62及びS63でその9100番ポートへの接続を待つ。
その後、PC30等の外部クライアントあるいはローカルのループバック等により接続要求があると、ステップS63からステップS64に進んでその接続を許可する。
そして、ステップS65で、9100番ポートでデータを受信し、それをバッファに蓄積しつつ、その蓄積したデータをもとに、画像メモリに画像データを描画して、プリントエンジン44にその画像データに基づくプリントを指示する。
そして、ステップS66で、クライアントからの通信切断、ステップS65での描画処理エラー、描画完了のいずれかが起こるまでステップS65に戻って処理を繰り返す。そして、いずれかが起こるとステップS67で通信を切断し、ステップS62に戻って処理を繰り返す。
以上の処理により、プリンタ40は、9100番ポートに受信したデータを、プリントエンジン43を駆動するための画像データに変換するための特定の描画処理を行い、その処理後のデータに基づいてプリントエンジン44にプリントを実行させることができる。この処理は、データの送信元がPC30であっても、HTTP通信用アプリ42やHTTPS通信用アプリ43であっても、共通に行うようにしている。また、描画処理は、受信したデータの形式によらず同じ処理を行うが、適切な形式のデータを受信していれば、描画により、形成すべき画像の内容を示す画像データを得ることができる。
なお、このフローチャートに示した処理は、従来のプリンタに備えるプリントエンジンの場合と同様なものでよい。
以上説明してきたようなプリントシステムによれば、PC及びプリンタに、以上説明してきたような機能を実現させることにより、プリンタ40において、プリンタアプリがファイアウォールによって使用が許可されていないポートでしかプリントデータを受信できない場合でも、PC30からプリンタ40に対してファイアウォールで使用が許可されているポートにプリントデータを送信し、そのデータに基づくプリントを行わせることができる。
また、この場合において、プリンタアプリ41がデータを受け取る受け口を、PC30から受け取る場合と、HTTP通信用アプリ42やHTTPS通信用アプリ43から受け取る場合とで共通化しているため、従来からあるプリンタアプリ41を改変する必要は全くない。そして、HTTP通信用アプリ42やHTTPS通信用アプリ43を追加し、必要な設定を行うだけで、プリンタ40に上述した機能を実現させることができる。また、PC30側においても、従来の構成を変更することなく、新たに拡張スプーラ35をインストールし、プリンタ40にプリントを指示する場合にその拡張スプーラ35を使用してプリントデータを送信する旨を設定するのみでよい。
従って、既存の資源を有効に利用し、少ない開発工数で、ファイアウォールを越えてプリントデータを転送可能なプリントシステムを開発することができる。また、プリンタ40側では、プリンタアプリ41が受信したデータに対しては、特定の処理を行うようにしているので、一般にハードウェア資源の制約が厳しいプリンタ40の側での処理負荷を低減すると共に、この点でもアプリの開発工数を低減することができる。HTTP通信用アプリ42やHTTPS通信用アプリ43が受信したデータについても同様な取扱いをするようにすれば、さらに大きな効果を得ることができる。
〔第2の実施形態の変形例:図15乃至図21〕
次に、以上説明してきた第2の実施形態のプリントシステムの変形例について説明する。
第2の実施形態においては、主としてHTTPメッセージにプリンタ言語で記述されたプリントデータがそのまま記載されている例について説明したが、これに限られることはない。すなわち、プリントデータを、圧縮したり暗号化したりした状態でHTTPメッセージに記載するようにしてもよい。また、XML形式で定義された帳票データとして記載することも考えられる。
図15乃至図17にこれらの場合のHTTP通信用アプリ42におけるデータの取扱い例を示す。
例えば、図15に示すように圧縮したプリントデータをHTTPメッセージに記載した場合、HTTP通信用アプリ42は、受信したHTTPメッセージから取り出した圧縮状態のプリントデータを解凍して9100番ポートにループバック送信する。
このようにすることにより、PC30からプリンタ40に送信するデータのサイズを低減し、データ転送速度が遅い場合には、全体としてプリントまでの時間を短縮できる。
また、図16に示すように暗号化したプリントデータをHTTPメッセージに記載した場合、HTTP通信用アプリ42は、受信したHTTPメッセージから取り出した暗号化状態のプリントデータを復号化して9100番ポートにループバック送信する。
このようにすることにより、HTTPSプロトコルを使用しなくても、転送するデータを暗号化してセキュリティを向上させることができる。
また、図17に示すようにXML形式で定義された帳票データ等をそのままHTTPメッセージに記載した場合、HTTP通信用アプリ42は、受信したHTTPメッセージから取り出した帳票データをプリンタ言語形式のプリントデータに変換して9100番ポートにループバック送信する。
このようにすれば、PC30側にプリンタドライバを設けなくても、プリンタ40にプリントを行わせることが可能になる。従って、多数のクライアントがプリンタ40を共用する場合等には、各クライアントに個別にプリンタドライバをインストールすることが不要になり、管理の負担を軽減することができる。
また、PDA(携帯情報端末)や携帯電話のように、持ち歩く端末では、常に適切なドライバを設定しておくことが難しいし、CPUの処理能力も比較的小さいと考えられるので、このような場合にはプリンタ40の側にプリンタドライバの機能を持たせることが特に有効と考えられる。
なお、HTTPメッセージに、プリントデータの記載形式(圧縮、暗号化、XML形式等)を記載しておき、HTTP通信用アプリ42が受信したHTTPメッセージからまずその記載形式のデータを読み取り、その内容に応じた処理を選択して実行するようにしてもよい。
また、HTTPSを利用する場合も、同様にプリントデータを圧縮した状態やXML形式の状態等でHTTPメッセージに記載してもよい。暗号化についても、HTTPSプロトコルによる暗号化と重複するため、意味は薄いが、可能である。
図18に、図15と対応する例を示す。
また、第1の実施形態で図4を用いて説明した例と対応するものとして、複数段のデータ変換処理により、プリンタアプリ41が対応しているプリンタ言語形式のプリントデータを生成して9100番ポートに転送するようにすることも考えられる。
図19にこのようにする場合のプリントシステムの機能ブロック図の例を示す。
この例においては、プリンタ40′には、HTTPS通信用アプリ43は省略したが、図5のプリンタ40の構成に加え、解凍アプリ46を設け、9200番ポートで受信したデータに対し、特定の復号化処理を行って、その結果を9100番ポートに送信するようにしている。そして、HTTP通信用アプリ42′は、受信したHTTPメッセージから圧縮状態のプリントデータを取り出して、これを9200番ポートに送信するようにしている。
そして、PC30側では、プリントデータに圧縮処理を施し、このデータをHTTPメッセージに記載してプリンタ40′のHTTPポートに送信すると、プリンタ40′側で解凍処理を行わせ、プリントデータに基づくプリントを行わせることができる。すなわち、図15を用いて説明した場合と同様な処理が可能である。
そして、この場合、HTTP通信用アプリ42′にはプリントデータを解凍する機能を設けなくてよく、また、解凍アプリ46には単に受信したデータに対して特定の解凍処理を行って9100番ポートにループバック送信する機能を設ければよい。従って、各アプリの構成を単純化し、開発工数の低減やコストダウンを図ることができる。
また、図20に別の例を示すが、この図に示すプリンタ40″に備えるHTTP通信用アプリ42″のように、受信したHTTPリクエストに記載されていたプリントデータが圧縮されているかいないかに応じて、ループバック送信先を変えることができるようにしてもよい。このようにすれば、PC30から送信されてくるプリントデータの形式が場合によって異なっても、プリンタ40″側でこれを振り分けて適切に処理し、プリントデータに基づくプリントを行うことができる。
もちろん、復号化機能を有するアプリや、XML形式の帳票データをプリントデータに変換する機能を有するアプリ等を設け、HTTPメッセージに含まれるデータの形式に応じ、これらのアプリがリスンするポートにループバック送信できるようにすることも考えられる。
また、プリンタ40にプリントデータを送信する装置の具体例としては、以上説明してきたようなPC30以外にも、例えばスキャナやMFP等の画像機器(画像処理装置)が考えられる。
図21に、この場合のプリントシステムの構成例を示す。
この図に示す画像機器70は、操作パネル71及びスキャナエンジン73を備え、スキャナアプリ72によって操作パネル71からの指示を検出してそれに従ってスキャナエンジン73を駆動し、ADF(自動原稿給装装置)やコンタクトガラス上に載置された原稿の画像を読み取って画像データを得る。
そして、スキャナエンジン73は、その画像データをプリンタドライバ74に渡し、以後、その画像データに係る画像をプリントさせるためのプリントデータを、PC30の場合と同様に、標準スプーラ76と拡張スプーラ77を備えるポートモニタ75により、プリントを実行させるプリンタ40の適当なポートに、適当なプロトコルで送信し、プリントを行わせる。どのアドレスのプリンタにどのプロトコルで送信するかは、操作パネル71からの操作により指定することができる。
このようにプリントシステムを構成することにより、スキャナエンジン73で読み取った画像をプリンタ40にプリントさせることができ、全体として、画像機器70とプリンタ40が近くにあればコピー機、遠くにあればファクシミリ装置のような動作を行わせることができる。
また、PC30や画像機器70がプリンタ40に送信するプリントデータは、送信側で自ら作成したものでなくてもよく、他の装置から受信した印刷要求に含まれるプリントデータを転送するものでもよい。また、この場合に、図7に示したような印刷属性データを付加して転送するようにしてもよい。
以上で実施形態の説明を終了するが、以上説明してきた実施形態及び変形例において、装置やシステムの構成、具体的な処理内容、通信に使用する通信プロトコル等が上述の実施形態で説明したものに限られないことはもちろんである。
例えば、通信経路として、ネットワーク以外にも、パラレルケーブルを介した通信経路を用いることも考えられる。
また、プリンタアプリ41に、処理中にデータが不正な内容であることを認識した場合(正しい形式のデータであればありえない形式でデータが並んでいた場合等)に、エラーと認識し、プリントを中止する機能を設けてもよい。このようにすれば、誤ったデータに基づいて無駄なプリントを行ってしまうことを防止できる。
また、この発明はプリンタのような画像形成装置以外のデータ変換装置にも適用できることはもちろんである。その具体例としては、帳票システムや発券システム等の業務システム、テレビ・ビデオ・ラジオ等の記録装置や出力装置等が挙げられる。
さらに、以上説明してきた実施形態や変形例の構成は、矛盾しない範囲で適宜組み合わせることもできる。
また、この発明によるプログラムは、コンピュータに受信したデータの形式を変換するデータ変換装置を制御させ、上述したデータ変換装置20のような装置として機能させるためのプログラムであり、このようなプログラムをコンピュータに実行させることにより、上述したような効果を得ることができる。
このようなプログラムは、はじめからコンピュータに備えるROMあるいはHDD等の記憶手段に格納しておいてもよいが、記録媒体であるCD−ROMあるいはフレキシブルディスク,SRAM,EEPROM,メモリカード等の不揮発性記録媒体(メモリ)に記録して提供することもできる。そのメモリに記録されたプログラムをコンピュータにインストールしてCPUに実行させるか、CPUにそのメモリからこのプログラムを読み出して実行させることにより、上述した各手順を実行させることができる。
さらに、ネットワークに接続され、プログラムを記録した記録媒体を備える外部機器あるいはプログラムを記憶手段に記憶した外部機器からダウンロードして実行させることも可能である。
以上説明してきたように、この発明のデータ変換装置、データ変換システム、データ変換方法、プログラム又は記録媒体によれば、受信したデータに対してデータ変換を行う、ファイアウォール越しの通信に対応していないデータ変換装置を、容易にファイアウォール越しの通信に対応させられるようにすることができる。
従って、この発明を適用することにより、処理の柔軟性が高いデータ変換装置を安価に提供することができる。
この発明のデータ変換システムの第1の実施形態の構成を示す機能ブロック図である。 そのデータ変換システムにおいて、情報処理装置とデータ変換装置の間にファイアウォールがない状態での動作について説明するための図である。 図1に示したデータ変換装置のハードウェア構成を示す図である。 図1に示したシステムの変形例を示す機能ブロック図である。 その別の変形例を示す機能ブロック図である。
この発明のデータ変換システムの第2の実施形態であるプリントシステムの構成を示す機能ブロック図である。 図5に示したシステムにおいてプリンタが取り扱うデータの形式を示す図である。 図6に示したPC及びプリンタを設置する環境の例を示す図である。 図6に示したPCにおいて拡張スプーラの使用並びに、通信の暗号化の有無を設定するための画面例を示す図である。 同じくプリントに使用するポートの設定の状態を参照する画面の例を示す図である。
図6に示したシステムにおいてPC側で実行する処理のフローチャートである。 同じくプリンタ側でHTTP通信用アプリにより実行する処理のフローチャートである。 同じくプリンタ側でHTTPS通信用アプリにより実行する処理のフローチャートである。 同じくプリンタ側でプリンタアプリにより実行する処理のフローチャートである。 第2の実施形態の変形例でのHTTP通信用アプリにおけるデータの取扱い例を示す図である。
その別の例を示す図である。 そのさらに別の例を示す図である。 第2の実施形態の変形例でのHTTPS通信用アプリにおけるデータの取扱い例を示す図である。 第2の実施形態の一変形例の構成を示す、図6と対応する図である。 第2の実施形態の別の変形例の構成を示す、図6と対応する図である。 第2の実施形態のさらに別の変形例の構成を示す、図6と対応する図である。 従来のデータ変換装置の一例であるプリンタの機能構成を、そのプリンタにプリントを指示するPCの機能構成例と併せて示す図である。
符号の説明
10:情報処理装置、11:送信データ生成部、12:通信制御部、
20:データ変換装置、21:第1のデータ変換機能部、
22:第2のデータ変換機能部、23:第3のデータ変換機能部、
30,80:PC、31,81:アプリケーション、
32,74,82:プリンタドライバ、33,75,83:ポートモニタ、
34,76:標準スプーラ、35,77:拡張スプーラ、
40,40′,40″,90:プリンタ、41,91:プリンタアプリ、
42,42′,42″:HTTP通信用アプリ、43:HTTPS通信用アプリ、
44,93:プリントエンジン、45:省エネルギ制御部、46:解凍アプリ、
50:ファイアウォール

Claims (19)

  1. ネットワークを介してファイアウォール越しに情報処理装置からデータを受信可能なデータ変換装置であって、
    前記ファイアウォールで使用が許可されていない当該データ変換装置が備える第1のポートで受信した第1のデータ形式のデータである第1のデータを、前記第1のデータ形式と異なる第3のデータ形式のデータである第3のデータに変換する第1のデータ変換手段と、
    前記ファイアウォールで使用が許可されている当該データ変換装置が備える第2のポートで受信した、前記第1のデータ形式と異なる第2のデータ形式のデータである第2のデータを、前記第1のデータ形式のデータに変換した上で、該第1のデータ形式に変換したデータを前記第1のポートに送信することにより前記第1のデータ変換手段に供給して、前記第1のデータ変換手段により該供給したデータを前記第3のデータ形式のデータに変換させることにより、前記第2のデータ形式と異なる前記第3のデータ形式のデータである第3のデータに変換する第2のデータ変換手段とを設けたことを特徴とするデータ変換装置。
  2. 請求項に記載のデータ変換装置であって、
    前記第2のデータは、前記第1のデータ形式のデータを前記第2のデータ形式に変換することにより、ファイアウォール越しに当該データ変換装置が備える第2のポートに送信するために生成されたデータであることを特徴とするデータ変換装置。
  3. 請求項1又は2記載のデータ変換装置であって、
    前記第2のデータ形式は、HTTP,HTTPS,LDAP,POP3,SMTP,FTPのいずれかのプロトコルにおいてデータ送信に用いられるデータ形式であることを特徴とするデータ変換装置。
  4. 請求項1乃至のいずれか一項に記載のデータ変換装置であって、
    前記第1のデータは、情報処理装置において作成されたデータであり、印刷装置において印刷させる内容を示す印刷内容データと、前記印刷装置に該印刷内容データに基づく印刷を行わせる際に使用する印刷設定の情報である印刷属性データとを含み、
    前記第3のデータは、前記印刷装置が印刷を実行する時に取り扱う画像データであることを特徴とするデータ変換装置。
  5. 請求項1乃至のいずれか一項に記載のデータ変換装置であって、
    自身を省エネルギモードに移行させる手段と、
    前記第1のポートで何らかのデータを受信した場合に自身を省エネルギモードから通常動作モードに復帰させる手段と、
    前記第2のポートで何らかのデータを受信した場合に前記第1のポートに自身を通常動作モードに復帰させるためのダミーのデータを送信する手段とを設けたことを特徴とするデータ変換装置。
  6. 請求項1乃至のいずれか一項に記載のデータ変換装置であって、
    前記第2のデータ形式はHTTPメッセージの形式であり、
    前記第2のデータ変換手段が、前記第2のデータであるHTTPメッセージ中にパラメータとして記載されている印刷属性データをPJL言語の印刷属性データに変換する手段を備えることを特徴とするデータ変換装置。
  7. 画像データに基づき印刷を行う印刷手段を備えた印刷装置であることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載のデータ変換装置。
  8. 情報処理装置と、その情報処理装置からネットワークを介してファイアウォール越しにデータを受信可能なデータ変換装置とを備えたデータ変換システムであって、
    前記データ変換装置に、
    前記ファイアウォールで使用が許可されていない前記データ変換装置が備える第1のポートで受信した第1のデータ形式のデータである第1のデータを、前記第1のデータ形式と異なる第3のデータ形式のデータである第3のデータに変換する第1のデータ変換手段と、
    前記ファイアウォールで使用が許可されている前記データ変換装置が備える第2のポートで受信した、前記第1のデータ形式と異なる第2のデータ形式のデータである第2のデータを、前記第1のデータ形式のデータに変換した上で、該第1のデータ形式に変換したデータを前記第1のポートに送信することにより前記第1のデータ変換手段に供給して、前記第1のデータ変換手段により該供給したデータを前記第3のデータ形式のデータに変換させることにより、前記第2のデータ形式と異なる前記第3のデータ形式のデータである第3のデータに変換する第2のデータ変換手段とを設け、
    前記情報処理装置に、
    前記データ変換装置にデータを送信する場合に、前記第2のデータ形式のデータを前記第2のポートに送信する手段を設けたことを特徴とするデータ変換システム。
  9. 請求項に記載のデータ変換システムであって、
    前記第2のデータは、前記第1のデータ形式のデータを前記第2のデータ形式に変換することにより、ファイアウォール越しに前記データ変換装置が備える第2のポートに送信するために前記情報処理装置において生成されたデータであることを特徴とするデータ変換システム。
  10. 請求項8又は9に記載のデータ変換システムであって、
    前記第2のデータ形式は、HTTP,HTTPS,LDAP,POP3,SMTP,FTPのいずれかのプロトコルにおいてデータ送信に用いられるデータ形式であることを特徴とするデータ変換システム。
  11. 請求項8乃至10のいずれか一項に記載のデータ変換システムであって、
    前記第1のデータは、印刷装置において印刷させる内容を示す印刷内容データと、前記印刷装置に該印刷内容データに基づく印刷を行わせる際に使用する印刷設定の情報である印刷属性データとを含み、
    前記第3のデータは、前記印刷装置が印刷を実行する時に取り扱う画像データであることを特徴とするデータ変換システム。
  12. 請求項8乃至11のいずれか一項に記載のデータ変換システムであって、
    前記データ変換装置に、
    自身を省エネルギモードに移行させる手段と、
    前記第1のポートで何らかのデータを受信した場合に自身を省エネルギモードから通常動作モードに復帰させる手段と、
    前記第2のポートで何らかのデータを受信した場合に前記第1のポートに自身を通常動作モードに復帰させるためのダミーのデータを送信する手段とを設けたことを特徴とするデータ変換システム。
  13. 請求項8乃至12のいずれか一項に記載のデータ変換システムであって、
    前記第2のデータ形式はHTTPメッセージの形式であり、
    前記データ変換装置の前記第2のデータ変換手段が、前記第2のデータであるHTTPメッセージ中にパラメータとして記載されている印刷属性データをPJL言語の印刷属性データに変換する手段を備えることを特徴とするデータ変換システム。
  14. 前記データ変換装置が、画像データに基づき印刷を行う印刷手段を備えた印刷装置であることを特徴とする請求項8乃至13のいずれか一項に記載のデータ変換システム。
  15. ネットワークを介してファイアウォール越しに情報処理装置からデータを受信可能なデータ変換装置に、
    前記ファイアウォールで使用が許可されていない前記データ変換装置が備える第1のポートで受信した第1のデータ形式のデータである第1のデータを、前記第1のデータ形式と異なる第3のデータ形式のデータである第3のデータに変換する第1のデータ変換手順と、
    前記ファイアウォールで使用が許可されている前記データ変換装置が備える第2のポートで受信した、前記第1のデータ形式と異なる第2のデータ形式のデータである第2のデータを、前記第1のデータ形式のデータに変換した上で、該第1のデータ形式に変換したデータを前記第1のポートに送信することにより前記第1のデータ変換手順によるデータ変換に供して、前記第1のデータ変換手順により該供したデータを前記第3のデータ形式のデータに変換することにより、前記第2のデータ形式と異なる前記第3のデータ形式のデータである第3のデータに変換する第2のデータ変換手順とを実行させることを特徴とするデータ変換方法。
  16. 請求項15に記載のデータ変換方法であって、
    前記データ変換装置に、
    自身を省エネルギモードに移行させる手順と、
    前記第1のポートで何らかのデータを受信した場合に自身を省エネルギモードから通常動作モードに復帰させる手順と、
    前記第2のポートで何らかのデータを受信した場合に前記第1のポートに自身を通常動作モードに復帰させるためのダミーのデータを送信する手順とを実行させることを特徴とするデータ変換方法。
  17. 請求項15又は16に記載のデータ変換方法であって、
    前記第2のデータ形式はHTTPメッセージの形式であり、
    前記第2のデータ変換手順が、前記第2のデータであるHTTPメッセージ中にパラメータとして記載されている印刷属性データをPJL言語の印刷属性データに変換する手順を備えることを特徴とするデータ変換方法。
  18. コンピュータを請求項1乃至のいずれか一項に記載のデータ変換装置として機能させるためのプログラム。
  19. 請求項18に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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