JP5017551B2 - 光電変換装置の製造方法 - Google Patents
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Description
すなわち、本発明は、光電変換素子をその第2半導体層を電気的かつ物理的に導電性の支持体に接続した組立体を構成した後、支持体の裏面に、電気絶縁層を介して光電変換素子の第1半導体に電気的に接続された導電体層を形成する方法を改良するものである。
(a)球状の第1半導体およびその全表面を被覆する第2半導体層からなる複数のほぼ球状の光電変換素子、並びに、複数の凹部を隣接して表面に有し、前記各凹部がその底部に前記光電変換素子の1つを配置するための孔を有する導電性の支持体からなり、前記光電変換素子がその第2半導体層が前記孔の縁部に電気的かつ物理的に接続され、かつ光電変換素子の一部が前記支持体の裏面側に臨んでいる組立体を準備する工程、
(b)前記支持体の裏面側に露出している第2半導体層の少なくとも一部を除去することにより、前記第1半導体の一部を露出させる開口部を形成する工程、
(c)前記支持体の裏面に電気絶縁層を形成する工程、
(d)前記電気絶縁層に、前記第1半導体の露出部の少なくとも一部を露出させる孔を形成する工程、
(e)前記電気絶縁層の上に、前記電気絶縁層の孔と連通する孔を有するとともに前記支持体の隣接する前記凹部の境界部の裏面に対応する部位の一部に孔、切り欠きまたは切り込みを有する金属シートを貼り合わせる工程、および
(f)前記工程(e)の前または後に、前記電気絶縁層の孔または前記電気絶縁層の孔およびこの孔と連通する金属シートの孔に、前記素子の第1半導体と金属シートとを電気的に接続するための導電性ペーストを充填する工程、および
(g)前記導電性ペーストを固化させる工程、
を含むことを特徴とする。
(a)球状の第1半導体およびその全表面を被覆する第2半導体層からなる複数のほぼ球状の光電変換素子、並びに、複数の凹部を隣接して表面に有し、前記各凹部がその底部に前記光電変換素子の1つを配置するための孔を有する導電性の支持体からなり、前記光電変換素子がその第2半導体層が前記孔の縁部に電気的かつ物理的に接続され、かつ光電変換素子の一部が前記支持体の裏面側に臨んでいる組立体を準備する工程、
(b)前記支持体の裏面に電気絶縁層を形成する工程、
(c)前記電気絶縁層に、前記光電変換素子の一部を露出させる孔を形成する工程、
(d)前記電気絶縁層の孔に露出している第2半導体層の少なくとも一部を除去することにより、前記第1半導体の一部を露出させる開口部を形成する工程、
(e)前記電気絶縁層の上に、前記電気絶縁層の孔と連通する孔を有するとともに前記支持体の隣接する前記凹部の境界部の裏面に対応する部位の一部に孔、切り欠きまたは切り込みを有する金属シートを貼り合わせる工程、および
(f)前記工程(e)の前または後に、前記電気絶縁層の孔または前記電気絶縁層の孔およびこの孔と連通する金属シートの孔に、前記素子の第1半導体と金属シートとを電気的に接続するための導電性ペーストを充填する工程、および
(g)前記導電性ペーストを固化させる工程、
を含むことを特徴とする。
(a)球状の第1半導体およびその表面を被覆する第2半導体層からなり、前記第2半導体層が前記第1半導体を露出させる開口部を有する複数のほぼ球状の光電変換素子、並びに、複数の凹部を隣接して表面に有し、前記各凹部がその底部に前記光電変換素子の1つを配置するための孔を有する導電性の支持体からなり、前記光電変換素子がその第2半導体層が前記孔の縁部に電気的かつ物理的に接続され、かつ前記第1半導体の露出部が前記支持体の裏面側に臨んでいる組立体を準備する工程、
(b)前記支持体の裏面に電気絶縁層を形成する工程、
(c)前記電気絶縁層に、前記第1半導体の露出部の少なくとも一部を露出させる孔を形成する工程、
(d)前記電気絶縁層の上に、前記電気絶縁層の孔と連通する孔を有するとともに前記支持体の隣接する前記凹部の境界部の裏面に対応する部位の一部に孔、切り欠きまたは切り込みを有する金属シートを貼り合わせる工程、
(e)前記工程(d)の前または後に、前記電気絶縁層の孔または前記電気絶縁層の孔およびこの孔と連通する金属シートの孔に、前記素子の第1半導体と金属シートとを電気的に接続するための導電性ペーストを充填する工程、および
(f)前記導電性ペーストを固化させる工程、
を含むことを特徴とする。
(a)球状の第1半導体およびその表面を被覆する第2半導体層からなり、前記第2半導体層が前記第1半導体を露出させる開口部を有する複数のほぼ球状の光電変換素子、前記第1半導体の露出部に形成された電極、並びに、複数の凹部を隣接して表面に有し、前記各凹部がその底部に前記光電変換素子の1つを配置するための孔を有する導電性の支持体からなり、前記光電変換素子がその第2半導体層が前記孔の縁部に電気的かつ物理的に接続され、かつ前記電極を有する第1半導体の露出部が前記支持体の裏面側に臨んでいる組立体を準備する工程、
(b)前記支持体の裏面に電気絶縁層を形成する工程、
(c)前記電気絶縁層に前記電極の少なくとも一部を露出させる孔を形成する工程、
(d)前記電気絶縁層の上に、前記電気絶縁層の孔と連通する孔を有するとともに前記支持体の隣接する前記凹部の境界部の裏面に対応する部位の一部に孔、切り欠きまたは切り込みを有する金属シートを貼り合わせる工程、
(e)前記工程(d)の前または後に、前記電気絶縁層の孔または前記電気絶縁層の孔およびこの孔と連通する金属シートの孔に、前記素子の電極と金属シートとを電気的に接続するための導電性ペーストを充填する工程、および
(f)前記導電性ペーストを固化させる工程、
を含むことを特徴とする。
まず、第1の態様の素子は、球状の第1半導体の全表面が第2半導体層で被覆されている。
球状の第1半導体は、例えば、極微量のホウ素を含むp型多結晶Si塊を坩堝内に供給し、不活性ガス雰囲気中で溶融させ、この融液を坩堝底部の微小なノズル孔から滴下させ、その液滴を自然落下中に冷却して固化させることにより、作製することができる。この第1半導体は、多結晶または単結晶のp型半導体である。通常は、その表面を研磨し、さらにエッチングなどにより表面層の約50μmを除去した後、球状の第1半導体として用いる。
することができる。
好ましい。例えば、第2半導体層を形成した多数の素子を加熱板上において400〜600℃に加熱するとともに回転させながら、ドープ材料および錫化合物を溶解した溶液の微粒子を、素子に向けて吹きつけることにより、前記微粒子中の成分が素子の表面またはその近傍において熱分解し、その表面にほぼ一定の厚みのSnO2膜が形成される。ドープ
材料としては、フッ化アンモニウム、フッ酸、五塩化アンチモンまたは三塩化アンチモンなどを用い、錫化合物としては、四塩化錫、二塩化ジメチル錫またはトリメチル塩化錫などを用いることができる。
光電変換装置の透明導電膜用として検討されてきた。これらの膜は、400〜1000nmと比較的厚いので、Si半導体の表面に形成した場合には12.3%程度の非常に高い反射率を示す。そのため反射防止膜としての機能を十分に果たすことができない。
この導電性接着剤を支持体の凹部の孔の周縁部に塗着する。その塗着方法としては、たとえば転写法がある。支持体の孔に先端部が嵌合するような球面状の転写ピンを、均一な厚さの導電性接着剤層に押しつけて転写ピンの先端に導電性接着剤を付着させ、これを支持体の孔に向けて押しつけることにより、導電性接着剤を支持体の孔の周縁部に、リング状に塗着することができる。
支持体の裏面側に電気絶縁層を形成するには、電気絶縁性樹脂のペーストを塗布し、乾燥する方法がある。樹脂ペーストの材料としては、エポキシ系、ポリイミド系、シリコーン系、ウレタン系、アクリル系などの各種の樹脂を用いることができる。コスト面および作業性を重視すれば、エポキシ系樹脂を用いるのが最も好ましい。樹脂ペーストは、上記の樹脂材料を有機溶媒や水に溶解または分散させたものである。樹脂ペーストの塗布方法は、スクリーン印刷法、スプレー法、オフセット印刷法、インクジェット法などがある。例えば、エポキシ系樹脂のペーストを約30μmの厚みに塗布し、約150℃で約30分間の熱処理を施すことにより、良好な電気絶縁層を形成することができる。
半硬化状態の電気絶縁性シートを支持体に貼り付けるときの温度T1は材料によって異なるが、硬化温度を超えず、樹脂に適度な柔軟性と粘着性が付与される温度、通常は70〜150℃の温度範囲から選ばれる。電気絶縁層に金属シートを張り合わせるときの温度も上記と同様に選択すればよい。半硬化状態の電気絶縁性シートを最終的に硬化させるときの熱処理温度T2は、前記の温度T1より高く、通常は120〜200℃の温度範囲から選ばれる。この熱処理によって半硬化状態の電気絶縁性シートは硬化状態(C−状態)となり、支持体と金属シートとを一体に結合した電気絶縁層が形成される。熱処理温度が200℃を超えると、支持体の凹部内面にAgの反射鏡層が形成されている場合に、その表面が変色することがある。
まず、支持体に固定される光電変換素子の第2半導体層と支持体とを接続する導電性接着剤は、Ag、Al、Cu、Niなどの導電材、バインダー、およびバインダーの溶媒ないし分散媒を含む。バインダーにエポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂を用いる樹脂型導電性ペースト、またはバインダーに低融点ガラスフリットを用いるガラスフリット型導電性ペーストが好ましい。
光電変換素子の第1半導体の露出部に電極を形成するための導電性ペーストは、樹脂型導電性ペースト、ガラスフリット型導電性ペーストのいずれにおいても、第1半導体がp型の場合はAl、第1半導体がn型の場合はリンもしくはリン化合物を含むものが好ましい。
また、第1半導体を直接に金属シートと接続する導電性ペーストは、前記の電極を形成する導電性ペーストを用いるのが好ましい。第1半導体の電極と金属シートとを接続する導電性ペーストは、特に制限されない。
《参考形態1》
工程(1)
第1の態様の素子を導電性接着剤により支持体の孔の部分に固定する。この組立体30Aを図4(1)に示す。球状の第1半導体1およびその全表面を被覆する第2半導体層2からなる複数のほぼ球状の光電変換素子10A、並びに、前記光電変換素子を1個ずつ配置するための複数の孔22を有する導電性の支持体20からなり、前記光電変換素子がその第2半導体層が前記孔の縁部に、導電性接着剤24により、電気的かつ物理的に接続され、かつ光電変換素子の一部が前記支持体の裏面側に臨んでいる組立体30Aを準備する。
本工程では、組立体30Aの支持体20の裏面側に位置する部位の光電変換素子の第2半導体層2の少なくとも一部を除去して、第1半導体を露出させる。
具体的には、エッチング、もしくはサンドブラスト、ブラッシングなどの機械的な研磨、またはこれらの手法を併用する方法などにより、第2半導体層(厚さ1μm未満)を含む素子の表面層(厚さ約1〜3μm)を除去する。
工程(3)
前記の工程(2)により第1半導体の一部に露出部3を形成した後、本工程では、支持体の裏面に電気絶縁層を形成する。本実施の形態では、半硬化状態の電気絶縁性シート40を貼り付ける。
図13に、電気絶縁性シートを支持体の裏面に貼り付ける装置の要部の構成を示す。この装置は、上型60、下型61、および中型68を具備している。上型60は、中央に透孔62を有している。上型60には、熱盤64および緩衝材のゴムシート66がセットされている。下型61は、中央に透孔63を有している。下型61には、熱盤65および緩衝材のゴムシート67がセットされている。このゴムシート67を覆うように、ダイヤフラム69が設けられている。ダイヤフラム69の周縁部は、下型61上に、中型68により固定されている。
上記の電気絶縁性シート40の貼り付け操作が終了した後に、セパレータ層43を剥がし、次工程に供する。図4(3)に支持体20の裏面に電気絶縁性シート40を貼り付けた状態を示す。
本工程では、電気絶縁性シート40に、光電変換素子10の第1半導体の露出部3の少なくとも一部を露出させる孔41を形成する(図4(4))。この孔は後の工程で各素子の電極を相互に接続するための導電路となる。
上記の孔を形成するには、レーザ照射により被照射部の電気絶縁性シートの樹脂を分解させて除去する方法が好ましい。
レーザ光照射には例えば50WのYAGレーザを用い、照射時間約0.01秒で、直径約100〜150μmの被照射領域の電気絶縁性シートを除去できる。
本工程では、前工程(4)で形成された孔41の内部の第1半導体の露出部3に電極6を形成する(図4(5))。電極を形成するには、第1半導体の露出面に塗布した導電性ペーストにレーザを照射する方法が好ましい。
本工程では、電気絶縁性シート40の孔41と連通する孔44を有する金属シート45を電気絶縁性シート40の上に貼り合わせる。まず、支持体20に貼り付けられた電気絶縁性シート40に、金属シート45を軽く圧着して仮止めする。このとき、電気絶縁性シート40の孔41と金属シート45の孔44とが対応するように位置合わせをする。次に、これを、金属シート側を下にしてダイヤフラム69の上にのせる。こうして図13の装置にセットした後、同装置を稼動させて金属シートを電気絶縁性シート40に貼り合わせる。
本工程では、電気絶縁性シート40の孔41、および金属シート45の孔44に、電極6と金属シート45とを電気的に接続するための導電性ペースト48を充填する。ここに用いる導電性ペーストは、電気絶縁性シートが変形・変質などのダメージを受けない温度下で固化するものが好ましい。一般的には、100〜200℃という比較的低い熱処理温度で固化する樹脂型導電性ペーストを用いる。電気絶縁性シートが比較的耐熱性が優れた材料からなる場合には、低温ガラスフリット型導電性ペーストを使用できる。
この変形例は、図4(1)の支持体の裏面に、電気絶縁性シート40を貼り付け、次いで、電気絶縁性シート40に孔41を開ける。次に、この孔内に露出している第2半導体層を除去する。
第2半導体層を除去する方法としてはエッチング法が適している。その理由は、支持体の裏面に接合した電気絶縁性シートによって、支持体表面へのエッチング液の接触が防止され、支持体が侵食されなくなることにある。エッチング液には、例えば、フッ酸と硝酸の混合液を用い、支持体の裏面側のみにエッチング液を約20秒間接触させた後、水洗、乾燥する。これにより、図4(4)と同様に、電気絶縁性シート40の孔41の内部に、第1半導体1の露出部が形成される。この後の工程は、図4(5)〜(7)と同様である。
本参考形態では、第2の態様の素子10Bを用いる。まず、素子10Bを支持体20に取り付けた組立体30Bを準備する(図5(1))。
次に、支持体20の裏面に電気絶縁性シート40を貼り付ける(図5(2))。次いで、絶縁性シート40に孔41を開ける(図5(3))。この後は、孔41内に、導電性ペーストを塗布し、レーザを照射することにより、第1半導体1の露出部に電極6を形成する。この状態は、図4(5)と同じである。その後は、図4(6)以下と同じ工程を経て光電変換装置が作製される。
本参考形態は、出発となる組立体30Bの素子10が、既に第1半導体の露出部が形成されている他は、参考形態1と同様に実施される。
本参考形態では、第3の態様の素子10Cを用いる。まず、素子10Cを支持体20に取り付けた組立体30Cを準備する(図6(1))。次に、支持体20の裏面に電気絶縁性シート40を貼り付け(図6(2))、シート40に孔41を開ける(図6(3))。この状態は、図4(5)と同じである。その後は、図4(6)以下と同じ工程を経て光電変換装置が作製される。
本参考形態は、出発となる組立体30Cの素子10が、既に第1半導体の露出部に形成された電極6を備えている他は、参考形態2と同様に実施される。
上記の参考形態では、金属シートを貼り合わせた後に、電気絶縁性シートの孔と金属シートの孔とに導電性ペーストを充填するプロセスをとった。本参考形態では、電気絶縁性シートの孔に導電性ペーストを充填した後、金属シートを貼り合わせる例である。これを図7により説明する。例えば、図7(1)に示すように、電気絶縁性シート40の孔内に電極6が露出している状態を作製し、電気絶縁性シートの孔に導電性ペースト46を充填する(図7(2))。次に、孔44を有する金属シート45を準備し(図7(3))、これを電気絶縁性シート40に貼り合わせる。この後、電気絶縁性シート40を硬化する温度に加熱してシート40を硬化させるとともに、導電性ペースト46を固化させる(図7(4))。電気絶縁性シート40の孔41に充填する導電性ペーストは、後に貼り合わせる金属シート45と第1半導体の電極6とを電気的に接続するに十分な量とすることが好ましい。
この導電性ペーストを固化するために、熱処理をすると、ペーストに含まれる有機溶剤や樹脂成分などの一部が揮発あるいは熱分解により気化する。しかし、これら気化成分は、金属シート45の孔より外部へ容易に逸散する。
金属シートに孔を設けず、下の電気絶縁性シートの孔に充填された導電性ペーストの上から孔のない金属シートを貼り合わせ、加熱によりペーストを固化する方法をとることもできる。その場合は、導電性ペーストから発生する気化成分が、電気絶縁性シートと金属シートの間に介在し、両者間の接合が不十分になったり、電極と金属シートとの電気的な導通が不安定になったりするおそれがある。本発明によれば、前記の気化成分による弊害が解消される上に、電気絶縁層と金属シートを連通する孔内の固化された導電性ペーストにより両者が一層強固に結合されるとともに、第1半導体または電極と金属シートとの良好な電気的導通が得られる。
従って、図4のように、金属シートを電気絶縁層に張り合わせた後に導電性ペーストを充填する場合には、両者を連通する孔の上部の開口部が大きいほど導電性ペーストを容易に充填できるので、金属シートの孔の大きさは電気絶縁性シートの孔と同じかそれより大きいことが好ましく、通常、その直径は0.3〜0.6mmが好ましい。また、図7のように、電気絶縁層の孔に導電性ペーストを充填した後、金属シートを張り合わせる場合には、金属シートの孔が小さいほど導電性ペーストで満たされやすいので、金属シートの孔の大きさは電気絶縁性シートの孔と同じかそれより小さいことが好ましく、通常、その直径は0.1〜0.3mmが好ましい。
金属シートには、アルミニウム以外に、ニッケル、銅、ステンレス鋼などの、例えば厚さ50〜100μm程度の薄板が用いられる。
以上の参考形態では、金属シートは、支持体に固定された光電変換素子の電極と対応する位置に、前記電極と金属シートとを接続する導電性ペーストを充填するための孔のみを有するものであった。この孔は、導電性ペーストを固化するための加熱時にペーストから発生する気化成分を外部へ逸散させることにより、電気絶縁層と金属シートとを強固に接合する目的をも有する。本実施の形態では、前記金属シートにさらに、前記支持体の隣接する凹部の境界部の裏面に対応する部位の一部に孔、切り欠きまたは切り込みを設けたことにより、電気絶縁層と金属シートとの接合を強固にするという目的をさらに有効に達成することができる。
2 第2半導体層
3 第1半導体の露出部
4 第2半導体層の開口部
5 反射防止膜
6 電極
10、10A、10B、10C 光電変換素子
20、支持体
22、孔
30A、30B、30C 組立体
40 電気絶縁性シート
41 孔
45 金属シート
46、47、48 導電性ペースト
53 孔
52A 切り込み
Claims (10)
- (a)球状の第1半導体およびその全表面を被覆する第2半導体層からなる複数のほぼ球状の光電変換素子、並びに、複数の凹部を隣接して表面に有し、前記各凹部がその底部に前記光電変換素子の1つを配置するための孔を有する導電性の支持体からなり、前記光電変換素子がその第2半導体層が前記孔の縁部に電気的かつ物理的に接続され、かつ光電変換素子の一部が前記支持体の裏面側に臨んでいる組立体を準備する工程、
(b)前記支持体の裏面側に露出している第2半導体層の少なくとも一部を除去することにより、前記第1半導体の一部を露出させる開口部を形成する工程、
(c)前記支持体の裏面に電気絶縁層を形成する工程、
(d)前記電気絶縁層に、前記第1半導体の露出部の少なくとも一部を露出させる孔を形成する工程、
(e)前記電気絶縁層の上に、前記電気絶縁層の孔と連通する孔を有するとともに前記支持体の隣接する前記凹部の境界部の裏面に対応する部位の一部に孔、切り欠きまたは切り込みを有する金属シートを貼り合わせる工程、および
(f)前記工程(e)の前または後に、前記電気絶縁層の孔または前記電気絶縁層の孔およびこの孔と連通する金属シートの孔に、前記素子の第1半導体と金属シートとを電気的に接続するための導電性ペーストを充填する工程、および
(g)前記導電性ペーストを固化させる工程、
を含むことを特徴とする光電変換装置の製造方法。 - (a)球状の第1半導体およびその全表面を被覆する第2半導体層からなる複数のほぼ球状の光電変換素子、並びに、複数の凹部を隣接して表面に有し、前記各凹部がその底部に前記光電変換素子の1つを配置するための孔を有する導電性の支持体からなり、前記光電変換素子がその第2半導体層が前記孔の縁部に電気的かつ物理的に接続され、かつ光電変換素子の一部が前記支持体の裏面側に臨んでいる組立体を準備する工程、
(b)前記支持体の裏面に電気絶縁層を形成する工程、
(c)前記電気絶縁層に、前記光電変換素子の一部を露出させる孔を形成する工程、
(d)前記電気絶縁層の孔に露出している第2半導体層の少なくとも一部を除去することにより、前記第1半導体の一部を露出させる開口部を形成する工程、
(e)前記電気絶縁層の上に、前記電気絶縁層の孔と連通する孔を有するとともに前記支持体の隣接する前記凹部の境界部の裏面に対応する部位の一部に孔、切り欠きまたは切り込みを有する金属シートを貼り合わせる工程、および
(f)前記工程(e)の前または後に、前記電気絶縁層の孔または前記電気絶縁層の孔およびこの孔と連通する金属シートの孔に、前記素子の第1半導体と金属シートとを電気的に接続するための導電性ペーストを充填する工程、および
(g)前記導電性ペーストを固化させる工程、
を含むことを特徴とする光電変換装置の製造方法。 - (a)球状の第1半導体およびその表面を被覆する第2半導体層からなり、前記第2半導体層が前記第1半導体を露出させる開口部を有する複数のほぼ球状の光電変換素子、並びに、複数の凹部を隣接して表面に有し、前記各凹部がその底部に前記光電変換素子の1つを配置するための孔を有する導電性の支持体からなり、前記光電変換素子がその第2半導体層が前記孔の縁部に電気的かつ物理的に接続され、かつ前記第1半導体の露出部が前記支持体の裏面側に臨んでいる組立体を準備する工程、
(b)前記支持体の裏面に電気絶縁層を形成する工程、
(c)前記電気絶縁層に、前記第1半導体の露出部の少なくとも一部を露出させる孔を形成する工程、
(d)前記電気絶縁層の上に、前記電気絶縁層の孔と連通する孔を有するとともに前記支持体の隣接する前記凹部の境界部の裏面に対応する部位の一部に孔、切り欠きまたは切り込みを有する金属シートを貼り合わせる工程、
(e)前記工程(d)の前または後に、前記電気絶縁層の孔または前記電気絶縁層の孔およびこの孔と連通する金属シートの孔に、前記素子の第1半導体と金属シートとを電気的に接続するための導電性ペーストを充填する工程、および
(f)前記導電性ペーストを固化させる工程、
を含むことを特徴とする光電変換装置の製造方法。 - (a)球状の第1半導体およびその表面を被覆する第2半導体層からなり、前記第2半導体層が前記第1半導体を露出させる開口部を有する複数のほぼ球状の光電変換素子、前記第1半導体の露出部に形成された電極、並びに、複数の凹部を隣接して表面に有し、前記各凹部がその底部に前記光電変換素子の1つを配置するための孔を有する導電性の支持体からなり、前記光電変換素子がその第2半導体層が前記孔の縁部に電気的かつ物理的に接続され、かつ前記電極を有する第1半導体の露出部が前記支持体の裏面側に臨んでいる組立体を準備する工程、
(b)前記支持体の裏面に電気絶縁層を形成する工程、
(c)前記電気絶縁層に前記電極の少なくとも一部を露出させる孔を形成する工程、
(d)前記電気絶縁層の上に、前記電気絶縁層の孔と連通する孔を有するとともに前記支持体の隣接する前記凹部の境界部の裏面に対応する部位の一部に孔、切り欠きまたは切り込みを有する金属シートを貼り合わせる工程、
(e)前記工程(d)の前または後に、前記電気絶縁層の孔または前記電気絶縁層の孔およびこの孔と連通する金属シートの孔に、前記素子の電極と金属シートとを電気的に接続するための導電性ペーストを充填する工程、および
(f)前記導電性ペーストを固化させる工程、
を含むことを特徴とする光電変換装置の製造方法。 - 前記支持体が、前記凹部の内面に反射鏡層を有する請求項1〜4のいずれかに記載の光電変換装置の製造方法。
- 前記光電変換素子が、その第2半導体層が導電性接着剤により前記支持体の孔の縁部に電気的かつ物理的に接続されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の光電変換装置の製造方法。
- 前記電気絶縁層の孔または前記電気絶縁層の孔およびこの孔と連通する金属シートの孔に、前記素子の第1半導体と金属シートとを電気的に接続するための導電性ペーストを充填する工程に先立って、前記素子の第1半導体の露出部に、導電性ペーストを塗着する工程、および前記導電性ペーストを熱処理して電極を形成する工程を含む請求項1〜3のいずれかに記載の光電変換装置の製造方法。
- 前記光電変換素子が、前記第2半導体層の表面を被覆する反射防止膜を有する請求項1〜7のいずれかに記載の光電変換装置の製造方法。
- 前記光電変換素子は、その主材料がシリコンである請求項1〜8のいずれかに記載の光電変換装置の製造方法。
- 前記支持体および前記金属シートのそれぞれの基材がアルミニウムであり、前記金属シートの前記導電性ペーストが接する部位に、銀、銅、ニッケル、および錫からなる群より選ばれた少なくとも一種を含む表面層を有する請求項1〜9のいずれかに記載の光電変換装置の製造方法。
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