[go: up one dir, main page]

JP5013658B2 - 石油系炭化水素油の水素化脱硫触媒および水素化脱硫方法 - Google Patents

石油系炭化水素油の水素化脱硫触媒および水素化脱硫方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5013658B2
JP5013658B2 JP2004069503A JP2004069503A JP5013658B2 JP 5013658 B2 JP5013658 B2 JP 5013658B2 JP 2004069503 A JP2004069503 A JP 2004069503A JP 2004069503 A JP2004069503 A JP 2004069503A JP 5013658 B2 JP5013658 B2 JP 5013658B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
catalyst
hydrodesulfurization
mass
oil
alumina
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004069503A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005254141A (ja
Inventor
英 壱岐
和章 早坂
和男 深沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eneos Corp
Original Assignee
JX Nippon Oil and Energy Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JX Nippon Oil and Energy Corp filed Critical JX Nippon Oil and Energy Corp
Priority to JP2004069503A priority Critical patent/JP5013658B2/ja
Publication of JP2005254141A publication Critical patent/JP2005254141A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5013658B2 publication Critical patent/JP5013658B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Catalysts (AREA)
  • Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)

Description

本発明は、石油系炭化水素油の水素化脱硫に有効な水素化脱硫触媒及び該触媒を用いた水素化脱硫方法に関する。
近年、環境問題、大気汚染に対する意識が高くなりつつあり、輸送用燃料油に含まれる硫黄分は特に注目を集めている。特に、軽油を燃料として用いるディーゼル車から排出される排気ガス中にはSOx、NOxといった化学物質のほかにパティキュレートと呼ばれる微細粒子が含まれており、健康への被害が懸念されている。このため、パティキュレートの除去対策としてエンジン後段にDPFなどのパティキュレート除去フィルターやパティキュレート燃焼除去機能をもつ装置を装着することが提案されており、ディーゼルエンジン車への適用が検討されている。また、NOxについては還元除去触媒などが開発されつつある状況にある。しかしながら、これらの装置や触媒は、燃料油中の硫黄分が変化して生成するSOxなどにより被毒や劣化などの影響を受ける。ガソリン車に比べ走行距離の多い輸送用トラックなどのディーゼル車では、これらの排ガス清浄装置の劣化や触媒の被毒はより深刻な問題である。このような問題を解決するためにも軽油中の硫黄含有量を極力下げることが強く望まれている。このとき、ディーゼル燃料として使用される軽油には沸点範囲として灯油留分に区分される留分も、製品性状を最適に維持するためにある一定の割合で混合されており、燃料としての軽油の硫黄分を下げるためには灯油留分、軽油留分のいずれについても低硫黄化が必要となる。さらには低硫黄化により、ストーブなどの暖房器具燃料として用いる際に、有害な硫黄酸化物等の発生を低減できる。これらの暖房器具は、場合によっては室内で使用されており、有害物質の発生は直接人体に及ぼす影響が大きいことも考えられる。
原油の蒸留あるいは重油分解反応で得られる残さ油以外の石油系炭化水素留分には0.1〜3質量%程度の硫黄分が含有されているため、通常、水素化脱硫処理を実施した後に燃料基材として使用される。これらの石油系炭化水素留分に存在する主な硫黄化合物は、チオフェン、ベンゾチオフェン、ジベンゾチオフェンおよびこれらの誘導体であるが、石油系炭化水素油において灯油、軽油などそれぞれの留分について、脱硫深度が進むにつれて低硫黄領域まで脱硫を進める際には、反応性が乏しくなる傾向がある。すなわち、各留分において水素化脱硫の進行とともに残存する硫黄化合物は反応性に乏しく、より厳しい条件でなければ脱硫が進みにくくなる。例えば、灯油留分についてはベンゾチオフェン類、軽油留分については4,6−ジメチルジベンゾチオフェンに代表される複数のメチル基を置換基として持つアルキル置換ジベンゾチオフェン類は特に反応性に乏しく、硫黄分10質量ppmといった、より低硫黄領域まで脱硫を進める際の障害となっている。
脱硫触媒においては、通常、担体に担持された活性金属は使用する前に硫化物に転換し、硫化金属の状態で活性を発揮する。また、活性金属の量を増加すると活性点が増加し、脱硫活性が向上すると言われている。しかしながら、本発明者らがさまざまな検討を行ったところ、金属担持量を増加しても、必ずしも担持金属が充分硫化物に転換されず、かえって脱硫活性が低下してしまう場合があることが分かった。さらに、担持金属が充分硫化されていないと使用中にコーク生成が促進される結果、触媒の活性劣化速度が上昇してしまい、触媒寿命が短くなり長期運転ができないことが分かった。
本発明は、高い脱硫活性を有し、かつ劣化速度が低く、安定的に長期運転が可能な石油系炭化水素油の水素化脱硫触媒及びその触媒を使用する炭化水素油の水素化脱硫方法を提供することを目的とするものである。
本発明者らは鋭意研究した結果、触媒上に活性金属として担持されるモリブデンについて、硫化した触媒上のモリブデンの性状がX線光電子分光法における特定範囲のピークが一定の関係を具備する場合に本発明の目的を効果的に達成し得ることを見出し、本発明を完成したものである。
すなわち、本発明は、アルミナ、シリカ、および、チタニアまたはジルコニアからなる触媒担体に、活性金属として少なくともニッケルおよび/またはコバルトとモリブデンを担持した水素化脱硫触媒であって、モリブデンを触媒重量に対して酸化物換算で20〜25質量%、ニッケルおよび/またはコバルトを触媒重量に対して酸化物換算で2〜5質量%、アルミナを触媒重量に対して55質量%以上、アルミナ以外の担体構成成分(シリカおよび、チタニアまたはジルコニア)の合計含有量が担体重量に対して4〜8質量%となるよう含有し、触媒担体がアルミナ、シリカおよびチタニアで構成される場合は、活性金属としてモリブデンとコバルトを担持し、触媒担体がアルミナ、シリカおよびジルコニアで構成される場合は、活性金属としてモリブデンとニッケルを担持することを特徴とする、硫化した触媒のX線光電子分光法によって得られるモリブデン3d5/2軌道に由来するピークのうち、結合エネルギー232〜233.5eVの範囲にピークトップをもつピークの面積をA、230〜231.5eVの範囲にピークトップをもつピークの面積をB、228〜230eVの範囲にピークトップをもつピークの面積をCとしたときに、これらがA/(A+B+C)≦0.3、および0.25≦B/(B+C)≦0.55の関係を具備している石油系炭化水素油の水素化脱硫触媒に関する。
また本発明は、前記水素化脱硫触媒を用いて石油系炭化水素油を水素化脱硫処理することを特徴とする石油系炭化水素油の水素化脱硫方法に関する。
以下に本発明を詳述する。
本発明における水素化脱硫触媒は、アルミナを主成分とする無機多孔質担体からなる触媒担体に、活性金属として少なくともニッケルおよび/またはコバルトとモリブデンを担持した触媒である。
アルミナ含有量は、触媒重量に対し55質量%以上であることが必要であり、好ましくは65質量%である。アルミナは特に灯油、軽油あるいは減圧軽油留分など沸点150〜550℃の石油系炭化水素に含まれている含硫黄炭化水素分子が拡散するのに好適な細孔容積を与えるのに適した多孔質担体であり、アルミナ含有量が55質量%より少ない場合には、充分な担体細孔容積を得ることが難しくなる。
アルミナ以外の担体構成成分としてはシリカ、チタニア、ジルコニアおよびボリアから選択される少なくとも1種類であり、好ましくは少なくとも2種類である。
本発明の水素化脱硫触媒における担体構成成分としては、シリカ−アルミナ、チタニア−アルミナ、ボリア−アルミナ、シリカ−チタニア−アルミナ、シリカ−ジルコニア−アルミナ、シリカ−ボリア−アルミナの組み合わせが好ましく、より好ましくはシリカ−チタニア−アルミナ、シリカ−ジルコニア−アルミナ、シリカ−ボリア−アルミナであり、さらに好ましくはシリカ−チタニア−アルミナ、シリカ−ボリア−アルミナである。
アルミナ以外の担体構成成分の合計含有量は、担体重量に対して1〜9質量%であることが好ましく、3〜9質量%であることがより好ましく、4〜8質量%であることがさらに好ましい。これらの合計含有量が1質量%以下の場合、所定のX線光電子分光スペクトルが発現せず、充分な脱硫活性および安定性を発揮できない。またこれらの合計含有量が9質量%を超える場合、担体の酸性質が上昇し、軽油留分の分解が生じ、収率の低下や分解に伴うコーク生成による活性低下により活性劣化速度が上昇する恐れがある。
また、本発明においてはこれらの成分以外に、担体構成成分としてリンを含んでいても良い。リンを担体として含む場合には、その含有量は、担体重量に対して酸化物換算で1〜5質量%であることが好ましく、2〜3.5質量%がさらに好ましい。
担体構成成分のアルミナの調製法は特に限定されない。例えば、硫酸アルミニウムなどのアルミニウム塩とアルミン酸塩を中和する方法、あるいはアルミニウムアマルガム、アルミニウムアルコレートを加水分解する方法などから得られるアルミナ中間体を経由することにより得ることができる。また、市販のアルミナ中間体、ベーマイトパウダーを使用しても良い。
アルミナ以外の担体構成成分である、シリカ、チタニア、ジルコニア、ボリアの前駆体となる原料は特に限定されず、一般的なケイ素、チタン、ジルコニウム、ボロンを含む溶液を用いることができる。例えば、ケイ素についてはケイ酸、水ガラス、シリカゾルなど、チタンについては硫酸チタン、四塩化チタンや各種アルコキサイド塩など、ジルコニウムについては硫酸ジルコニウム、各種アルコキサイド塩など、ボロンについてはホウ酸などを用いることができる。リンとしては、リン酸あるいはリン酸のアルカリ塩などを用いることができる。
本発明で用いる触媒担体は、これらの担体原料を焼成することにより調製することができる。本発明における触媒担体の調製は、アルミナ原料に、アルミナ以外の担体構成成分の原料を添加したのち焼成して調製する方法が好ましく採用される。例えば、予めアルミニウム水溶液に添加した後に、これらの構成成分を含む水酸化アルミニウムゲルとしてもよく、調合した水酸化アルミニウムゲルに添加してもよく、あるいは市販のアルミナ中間体やベーマイトパウダーに水あるいは酸性水溶液を添加して混練する工程に添加してもよいが、水酸化アルミニウムゲルを調合する段階で共存させる方法がより好ましい。これらのアルミナ以外の担体構成成分の効果発現機構は解明できていないが、アルミニウムと複合的な酸化物状態を形成していると思われ、このことが担体とモリブデンとの相互作用の形態に影響を及ぼすことで硫化状態が制御されるものと推察される。
本発明の触媒は、前記の触媒担体に、ニッケルおよび/またはコバルトとモリブデンを担持したものである。ニッケルおよびコバルトは単独で用いることもでき、両者を組み合わせて用いることもできる。
コバルトとニッケルの合計担持量は、好ましくは酸化物換算で触媒重量に対して1.5〜7質量%、より好ましくは2〜5質量%、さらに好ましくは2〜4.5質量%である。コバルトとニッケルの合計担持量が1.5質量%よりも少ない場合には充分な触媒効果が得られず脱硫活性が低下してしまう恐れがある。一方、7質量%より多い場合には、金属が効果的に分散せず、充分な硫化状態に至らず、脱硫活性の低下や活性劣化を促進してしまう可能性がある。
モリブデンの担持量は、好ましくは酸化物換算で触媒重量に対して20.0〜25.0質量%、より好ましくは20.5〜24.0質量%、さらに好ましくは21.0〜23.5質量%である。モリブデンの担持量が20.0質量%よりも少ない場合には活性点の数が少なくなり、脱硫活性が低下してしまう。一方、25.0質量%より多い場合には、金属が効果的に分散せず、充分な硫化状態に至らず、脱硫活性の低下や活性劣化を促進してしまう。
ニッケルおよび/またはコバルトとモリブデンを触媒に含有させる方法は特に限定されず、通常の脱硫触媒を製造する際に適用される公知の方法を用いることができる。通常は、活性金属の塩を含む溶液を触媒担体に含浸する方法が好ましく採用される。また平衡吸着法、Pore−filling法、Incipient−wetness法なども好ましく採用される。例えば、Pore−filling法は、担体の細孔容積を予め測定しておき、これと同じ容積の金属塩溶液を含浸する方法であるが、含浸方法は特に限定されるものではなく、金属担持量や触媒担体の物性に応じて適当な方法で含浸することができる。
本発明においては、活性金属成分として、ニッケルおよび/またはコバルトとモリブデン以外に、リンを担持することが好ましい。リンの担持方法は特に限定されるものではないが、リン酸、若しくはリン酸塩などをニッケルおよび/またはコバルトとモリブデンを含有する溶液に共存させてもよく、ニッケルおよび/またはコバルトおよびモリブデンを担持した後に逐次的に担持してもよい。
担持されるリンの担持量は、酸化物換算で触媒重量に対して好ましくは1.0〜5.0質量%であり、より好ましくは1.2〜4.5質量%であり、さらに好ましくは1.5〜4.0質量%である。1.0質量%より少ない場合には活性金属の凝集を招き、あるいは硫化物となって活性を発揮する際に活性点の形成が充分でないと思われ、脱硫活性が低下してしまう恐れがある。また5.0質量%より多い場合には分解といった副反応が進行してしまう可能性がある。
以上のようにして調製した触媒を水素化脱硫反応に用いるに際して予備硫化処理を行う。この予備硫化処理の条件は特に限定されないが、例えば、石油系炭化水素留分に含まれる硫黄分やジメチルジスルフィドなどの硫化剤を用い、石油系炭化水素留分単独あるいは硫化剤を添加した留分を通油して200℃以上の温度条件下に活性金属を硫化物の状態にする方法を用いることができる。
本発明においては、硫化された触媒のX線光電子分光法によって得られるスペクトルにおいて、モリブデン3d軌道のピークを、4価に帰属されると思われるモリブデンとして結合エネルギー228〜232eVの範囲に2つのピーク、5価に帰属されると思われるモリブデンとして結合エネルギー230〜234eVの範囲に2つのピーク、および6価に帰属されると思われる結合エネルギー232〜237eVの範囲にそれぞれ3d(3/2)、3d(5/2)に由来する2つのピークとして、フォークト関数を用いてピーク分離する。このとき、X線光電子分光法の測定条件は、加速電圧10kV、エミッション電流20mAである。また、基準エネルギーとして、担体構成元素のひとつであるAlの2p軌道の結合エネルギー74.2eVを用いる。なお、このとき、硫黄の2p軌道に由来するピークが226eV付近に観測される。
得られた各ピークのうち、モリブデン3d5/2に帰属するピークについて、結合エネルギー232〜233.5eVの範囲にピークトップをもつピークの面積をA、230〜231.5eVの範囲にピークトップをもつピークの面積をB、228〜230eVの範囲にピークトップをもつピークの面積をCとしたときに、これらが、A/(A+B+C)≦0.3の関係を満たすことが必要であり、A/(A+B+C)≦0.25であることがより好ましい。A/(A+B+C)の値が0.3より多い場合には硫化そのものの進行が進んでおらず充分な活性および安定性を発揮できない。
また同時に、0.25≦B/(B+C)≦0.55の関係を満たすことが必要であり、0.25≦B/(B+C)≦0.50であることがより好ましく、0.35≦B/(B+C)≦0.50であることがさらに好ましい。
これらの強度比における効果発現機構について解明されていないが、このような条件を満たしている触媒においては、活性金属が高度に分散し、効率よく水素化が進行することによりコーク生成を抑制しているものと思われる。また、B/(B+C)は完全酸化物と硫化物との遷移状態の価数にあるものを示すものと思われ、この値が0.25より少ない場合には硫化した活性金属がかえって凝集しており、活性を充分発揮できない。また、0.55より大きい場合には硫化そのものが充分進行しておらず、活性および安定性が充分でない。
本発明において、X線光電子分光測定に用いる硫化触媒は、担持したニッケルおよび/またはコバルトとモリブデンがそれぞれNi32、Co98、MoS2の化学式に相当する硫化物に完全に転換したと仮定したときの20倍当量以上のジメチルジサルファイドを硫化剤として用い、オートクレーブ中で水素圧力5MPa±1.0MPaの範囲に加圧し、300℃で2時間保持する硫化操作を施す。
本発明の水素化脱硫触媒の、窒素によるBET法で求められる表面積は、特に限定されないが、あまりに高い表面積は炭化水素分子の細孔での十分な拡散を確保できないため、290m2/g以下であることが好ましく、270m2/g以下であることがより好ましく、260m2/g以下であることがさらに好ましい。また、その下限は、活性を維持する観点から220m2/g以上が好ましく、より好ましくは225m2/g以上であり、さらに好ましくは230m2/g以上である。
触媒の平均細孔半径は30〜50Åの範囲であることが好ましく、より好ましくは32〜40Åの範囲である。30Åより小さい場合には反応分子の細孔内拡散が充分でなく活性が低くなってしまう。また、50Åより大きい場合には、触媒の表面積が小さくなり充分な脱硫活性を発揮できない。
本発明は、前記した触媒を用いて、石油系炭化水素油の水素化脱硫処理を行う。
本発明における石油系炭化水素油は沸点範囲140〜550℃の留分を80容量%以上含む原油の常圧蒸留装置、減圧蒸留装置や熱分解、接触分解、あるいは水素化処理等の石油精製工程で生成する留分である。さらには、軽油留分である沸点範囲240〜380℃の留分を70容量%以上含む石油系炭化水素留分、あるいは灯油留分である沸点範囲140〜240℃の留分を70容量%以上含む石油系炭化水素留分であることが好ましく、軽油留分である沸点範囲240〜380℃の留分を70容量%以上含む石油系炭化水素留分がさらに好ましい。
石油系炭化水素油としては、原油の蒸留によって得られる留分のほか、熱分解や接触分解反応などによって得られる留分も含むことができるが、好ましくは軽油留分中の50容量%以上は直留軽油であり、より好ましくは70容量%以上である。熱分解軽油や接触分解軽油はオレフィン分、芳香族分などが直留軽油より多く含有されており、これらの留分の割合が多くなると反応性の低下や生成油の色相が悪化する傾向にある。また灯油留分中の50容量%以上は同様の理由から直留灯油であることが好ましく、より好ましくは70容量%である。
本発明の水素化脱硫触媒はチオフェン類、ベンゾチオフェン類、ジベンゾチオフェン類といった構造を有する硫黄分子からの脱硫に適しており、特に軽油留分である沸点240〜380℃の留分を80容量%以上含む石油系炭化水素油に適しているが、灯油留分として沸点範囲140〜240℃の留分を80容量%以上含む石油系炭化水素油にも良好に使用できる。なお、ここに示す蒸留性状の値についてはJIS K 2254「石油製品−蒸発試験方法」に記載の方法に準拠して測定される値である。このような留分の原料油の性状として、一般的には全芳香族分20〜30容量%、硫黄分含有量(硫黄分濃度)0.5〜2質量%、窒素分が50〜500質量ppmが含まれている。
本発明では、好ましくはこのような軽油留分を本発明の触媒を用いて水素化脱硫することにより、硫黄分濃度10質量ppm以下に低減することができる。好ましくは硫黄分濃度5質量ppm以下、窒素分濃度1.5質量ppm以下に低減することができる。硫黄分は前述のごとく少ないほどディーゼルエンジン排ガス処理において極めて有利であり、排ガス処理装置の性能は飛躍的に向上すると言われている。硫黄分濃度が10質量ppmを超えるとこのような排ガス浄化における燃料油硫黄分の低減効果が充分発揮できない恐れがある。
灯油留分は、寒冷地における流動性などディーゼル燃料としての性状を調整するため、軽油留分に対して所定量混合して使用する。このため、本発明では、好ましくはこのような灯油留分を本発明の触媒を用いて水素化脱硫して硫黄分濃度10質量ppm以下に低減することにより、ディーゼルエンジン排ガス処理において前述の硫黄低減効果を発揮することができる。さらにはストーブなどの暖房器具燃料として用いる場合には、硫黄分濃度10質量ppm以下の灯油とすることにより有害な硫黄酸化物等の発生を著しく低減することが期待できる。
なお、本明細書における硫黄分含有量とは、JIS K 2541「硫黄分試験方法」またはASTM−D5453に記載の方法に準拠して測定される石油系炭化水素油全量を基準とした硫黄分の質量含有量を意味する。
さらに、原料油となる石油系炭化水素油が、軽油留分である沸点240〜380℃の留分を80容量%以上含む場合において、本発明の触媒を用いて水素化脱硫処理をすることにより、生成油の色相をASTM色で1.0以下とすることができる。1.0を越える場合には、軽油としての色相が黄色あるいは褐色に近い色合いになってしまい、商品価値が低下する懸念がある。水素化脱硫処理における着色は、その脱硫反応温度と関係があることが指摘されているが、本発明によれば、このような高い反応温度やその外シビアな運転条件を採用することがないため安定して無色で商品価値の高い軽油を製造することができる。
灯油留分においても、脱硫を進めるために反応温度やその外シビアな運転条件を採用した場合、色相が黄色に着色し、軽油と同様に商品価値が低下する懸念がある。本発明によれば、安定して商品価値の高い灯油を製造できるとともに、ディーゼル燃料として軽油留分に混合した場合においても、ディーゼル燃料としての商品価値が下がるといった懸念が払拭できる。
なお、本発明においてASTM色とは、JIS K2580「色試験方法」に記載の方法に準拠して測定される色相のことを意味する。
本発明における水素化脱硫反応条件として、LHSVは0.3〜3.0h-1が好ましく、より好ましくは0.35〜2.5h-1、さらに好ましくは0.4〜2.0h-1である。LHSVが0.3h-1より低い場合には、ある通油量を得るための反応塔容積が極めて大きくなるため反応塔の設置など莫大な設備投資が必要となる可能性がある。また、LHSVが3.0h-1より大きい場合には、触媒と油との接触時間が短くなるため脱硫反応の進行が充分でなく、脱硫や脱芳香族の効果が発揮できない恐れがある。
水素分圧は3〜7MPaが好ましく、より好ましくは3.5〜7MPa、さらに好ましくは4〜6.5MPaである。水素分圧が3MPaより低い場合には、脱硫や脱芳香族の効果が発揮できず、7MPaより大きい場合には、圧縮機や装置強度の見直しなど、大きな設備投資が必要となる可能性があり好ましくない。
反応温度は290〜380℃が好ましい。反応温度が290℃より低い場合には、充分な脱硫反応速度を得ることができない恐れがあり好ましくない。また、380℃より高い場合には、生成油の色相の悪化や分解による目的留分収率の低下を招く可能性があり好ましくない。
水素/油比は50〜500NL/Lが好ましい。水素/油比は原料油流量に対する水素ガス流量の比を示すものであり、多いほど系内への水素供給が充分になるだけでなく、硫化水素などの触媒活性点を被毒する物質をすばやく系外に除去できるため、反応性が向上する傾向がある。しかしながら500NL/Lを超える場合には、反応性は向上するが、効果としては徐々に小さくなる。また圧縮機など大きな設備投資が必要となる恐れがある。一方、50NL/Lより少ない場合には、反応性が低下してしまう恐れがある。
水素化脱硫における反応塔の反応形式は特に限定されないが、通常は、固定床、移動床等のプロセスから選択できるが、固定床が好ましい。また、原料油の流通法については、ダウンフロー、アップフローのいずれの形式も採用することができる。
軽油留分について本発明の触媒を用いて水素化脱硫処理を行った場合に生成する超低硫黄・低芳香族軽油は単独でディーゼル軽油として用いてもよいが、この超低硫黄・低芳香族軽油に他の基材などの成分を混合した軽油組成物としてディーゼル軽油として用いることもできる。また、灯油留分について水素化脱硫処理を行った場合に生成する灯油留分を軽油基材のひとつとして用いることができる。
本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例によって制限されるものではない。
(実施例1)
濃度5質量%のアルミン酸ナトリウム水溶液200gに水ガラス3号を加え65℃に保温した容器に入れた。濃度2.5質量%の硫酸アルミニウム水溶液200gに硫酸ジルコニウム水溶液を加えた溶液を、65℃に保温した別の容器において調製し、前述のアルミン酸ナトリウムを含む水溶液に滴下した。混合溶液のpHが7.0になる時点を終点とし、得られたスラリー状生成物をフィルターに通して濾取し、ケーキ状のスラリーを得た。ケーキ状スラリーを還流冷却器を取り付けた容器に移し、蒸留水60mlと27%アンモニア水溶液1gを加え、80℃で24時間加熱攪拌した。該スラリーを混練装置に入れ、80℃以上に加熱し水分を除去ながら混練し、粘土状の混練物を得た。得られた混練物を押出し成形機によって直径1.5mmシリンダーの形状に押出し、110℃で1時間乾燥した後、550℃で焼成し、成形担体を得た。得られた成形担体60gをナス型フラスコに入れ、ロータリーエバポレーターで脱気しながら三酸化モリブデン、硝酸ニッケル6水和物、リン酸(濃度85%)およびリンゴ酸を含む含浸溶液をフラスコ中に注入した。含浸した試料は120℃で1時間乾燥した後、550℃で焼成し、触媒1を得た。調製した触媒の物性を表1にまとめた。
(実施例2)
濃度5質量%のアルミン酸ナトリウム水溶液200gに水ガラス3号を加え65℃に保温した容器に入れた。濃度2.5質量%の硫酸アルミニウム水溶液200gに硫酸チタン水溶液を加えた溶液を、65℃に保温した別の容器において調製し、前述のアルミン酸ナトリウムを含む水溶液に滴下した。混合溶液のpHが7.0になる時点を終点とし、得られたスラリー状生成物をフィルターに通して濾取し、ケーキ状のスラリーを得た。ケーキ状スラリーを還流冷却器を取り付けた容器に移し、蒸留水60mlと27%アンモニア水溶液1gを加え、80℃で24時間加熱攪拌した。該スラリーを混練装置に入れ、80℃以上に加熱し水分を除去ながら混練し、粘土状の混練物を得た。得られた混練物を押出し成形機によって直径1.5mmシリンダーの形状に押出し、110℃で1時間乾燥した後、550℃で焼成し、成形担体を得た。得られた成形担体60gをナス型フラスコに入れ、ロータリーエバポレーターで脱気しながら三酸化モリブデン、硝酸コバルト(II)6水和物、リン酸(濃度85%)およびリンゴ酸を含む含浸溶液をフラスコ中に注入した。含浸した試料は120℃で1時間乾燥した後、550℃で焼成し、触媒2を得た。調製した触媒の物性を表1にまとめた。
(比較例1)
濃度5質量%のアルミン酸ナトリウム水溶液200gを65℃に保温した容器に入れた。濃度2.5質量%の硫酸アルミニウム水溶液200gを、65℃に保温した別の容器において調製し、前述のアルミン酸ナトリウムを含む水溶液に滴下した。混合溶液のpHが7.0になる時点を終点とし、得られたスラリー状生成物をフィルターに通して濾取し、ケーキ状のスラリーを得た。ケーキ状スラリーを還流冷却器を取り付けた容器に移し、蒸留水60mlと27%アンモニア水溶液1gを加え、80℃で15時間加熱攪拌した。該スラリーを混練装置に入れ、80℃以上に加熱し水分を除去ながら混練し、この工程においてコロイダルシリカ(粒径10〜20nm)溶液、次いでジルコニウムイソプロポキシド水溶液を順次滴下しながらさらに混練し、粘土状の混練物を得た。得られた混練物を押出し成形機によって直径1.5mmシリンダーの形状に押出し、110℃で1時間乾燥した後、550℃で焼成し、成形担体を得た。得られた成形担体60gをナス型フラスコに入れ、ロータリーエバポレーターで脱気しながら三酸化モリブデン、硝酸コバルト(II)6水和物、リン酸(濃度85%)およびリンゴ酸を含む含浸溶液をフラスコ中に注入した。含浸した試料は120℃で1時間乾燥した後、550℃で焼成し、触媒3を得た。調製した触媒の物性を表1にまとめた。
(比較例2)
濃度5質量%のアルミン酸ナトリウム水溶液200gを65℃に保温した容器に入れた。濃度2.5質量%の硫酸アルミニウム水溶液200gを、65℃に保温した別の容器において調製し、前述のアルミン酸ナトリウムを含む水溶液に滴下した。混合溶液のpHが7.0になる時点を終点とし、得られたスラリー状生成物をフィルターに通して濾取し、ケーキ状のスラリーを得た。ケーキ状スラリーを還流冷却器を取り付けた容器に移し、蒸留水60mlと27%アンモニア水溶液1gを加え、80℃で12時間加熱攪拌した。該スラリーを混練装置に入れ、80℃以上に加熱し水分を除去ながら混練し、粘土状の混練物を得た。得られた混練物を押出し成形機によって直径1.5mmシリンダーの形状に押出し、110℃で1時間乾燥した後、550℃で焼成し、成形担体を得た。得られた成形担体60gをナス型フラスコに入れ、ロータリーエバポレーターで脱気しながら三酸化モリブデン、硝酸コバルト(II)6水和物、リン酸(濃度85%)およびリンゴ酸を含む含浸溶液をフラスコ中に注入した。含浸した試料は120℃で1時間乾燥した後、550℃で焼成し、触媒4を得た。調製した触媒の物性を表1にまとめた。
(実施例3)
触媒1を1gオートクレーブに入れ、触媒に含有されるニッケルおよびモリブデンがそれぞれNi およびMoSの化学式に相当する硫化物に完全に転換したと仮定したときの30倍当量のジメチルジサルファイドを触媒に加え、水素圧力5MPaに加圧し、300℃で2時間保持した。硫化終了後、触媒を窒素雰囲気下の容器に回収し、そのままX線光電子分光測定に用いた。X線光電子分光測定は、KRATOS社製ESCA3400を用い、加速電圧10kV、電流10mAで行った。硫化した触媒1のX線光電子分光法によって得られるスペクトルにおけるモリブデン3d軌道のピーク分離結果を図1に示す。また触媒1〜4のピーク分離結果を表2にまとめた。
(実施例4)
内径25mmの反応管に触媒1を100ml充填し、硫黄分濃度が3質量%となるようにジメチルジサルファィドを加えた直留軽油(硫黄分3質量%)を用いて触媒層平均温度300℃、水素分圧6MPa、LHSV1h-1、水素/油比200NL/Lの条件下で、4時間触媒の予備硫化を行った。予備硫化後、中東系の直留軽油(10%留出点240℃、90%留出点340℃、硫黄分1.28質量%、窒素分210質量ppm)を反応温度350℃、圧力5MPa、LHSV1h-1、水素/油比200NL/Lの条件で通油して水素化脱硫を行った。また、通油開始後40〜80日間は生成油硫黄分が10質量ppmとなるよう反応温度を調整しながら運転し、活性劣化速度を測定した。
触媒2についても同様に実施した。各触媒の反応試験結果を表3にまとめた。
(比較例3)
内径25mmの反応管に触媒3を100ml充填し、実施例4に示す条件で予備硫化した後に、実施例4と同様の条件で水素化脱硫を行った。触媒4についても同様に実施した。各触媒の反応試験結果を表3にまとめた。
(実施例5)
内径25mmの反応管に触媒1を50ml充填し、実施例4に示す条件で予備硫化した後に、中東系の直留灯油(95%留出点260℃、硫黄分0.30質量%、窒素分10質量ppm)を反応温度300℃、圧力3.5MPa、LHSV2h-1、水素/油比80NL/Lの条件で通油して水素化脱硫を行った。また、通油開始後40〜80日間は強制劣化試験としてLHSV5h-1とし、生成油硫黄分が10質量ppmとなるよう反応温度を調整しながら運転し、活性劣化速度を測定した。触媒2についても同様に実施した。各触媒の反応試験結果を表4にまとめた。
(比較例4)
内径25mmの反応管に触媒3を50ml充填し、実施例4に示す条件で予備硫化した後に、実施例5と同様の条件で水素化脱硫を行った。触媒4についても同様に実施した。各触媒の反応試験結果を表4にまとめた。
Figure 0005013658
Figure 0005013658
Figure 0005013658
Figure 0005013658
硫化した触媒1のX線光電子分光法によって得られるスペクトルにおけるモリブデン3d軌道のピーク分離結果を示す図である。

Claims (6)

  1. アルミナ、シリカ、および、チタニアまたはジルコニアからなる触媒担体に、活性金属として少なくともニッケルおよび/またはコバルト、モリブデンおよびリンを担持した水素化脱硫触媒であって、モリブデンを触媒重量に対して酸化物換算で20.9〜25質量%、ニッケルおよび/またはコバルトを触媒重量に対して酸化物換算で2〜4.5質量%、リンを触媒重量に対して酸化物換算で1〜5質量%、アルミナを触媒重量に対して55質量%以上、アルミナ以外の担体構成成分(シリカおよび、チタニアまたはジルコニア)の合計含有量が担体重量に対して4〜8質量%となるよう含有し、触媒担体がアルミナ、シリカおよびチタニアで構成される場合は、活性金属としてモリブデンとコバルトを担持し、触媒担体がアルミナ、シリカおよびジルコニアで構成される場合は、活性金属としてモリブデンとニッケルを担持することを特徴とする、硫化した触媒のX線光電子分光法によって得られるモリブデン3d5/2軌道に由来するピークのうち、結合エネルギー232〜233.5eVの範囲にピークトップをもつピークの面積をA、230〜231.5eVの範囲にピークトップをもつピークの面積をB、228〜230eVの範囲にピークトップをもつピークの面積をCとしたときに、これらが0.221≦A/(A+B+C)≦0.261、および0.355≦B/(B+C)≦0.366の関係を具備している石油系炭化水素油の水素化脱硫触媒。
  2. 触媒担体が、アルミナ原料に、アルミナ以外の担体構成成分の原料を添加したのち焼成して調製されたものであることを特徴とする請求項1に記載の石油系炭化水素油の水素化脱硫触媒。
  3. 窒素によるBET法で求められる触媒の平均細孔半径が30〜50Åの範囲であり、表面積が220〜290m2/gの範囲にあることを特徴とする請求項1又は2に記載の石油系炭化水素油の水素化脱硫触媒。
  4. 請求項1〜のいずれかに記載の水素化脱硫触媒を用いて石油系炭化水素油を水素化脱硫処理することを特徴とする石油系炭化水素油の水素化脱硫方法。
  5. 請求項1〜のいずれかに記載の水素化脱硫触媒を用いて灯油または軽油留分を水素化脱硫処理して得られる生成油の硫黄分が10質量ppm以下であり、かつ、色相がASTM色で1.0以下であることを特徴とする請求項に記載の水素化脱硫方法。
  6. 水素化脱硫処理が、LHSV0.3〜3.0、水素圧力3〜7MPa、反応温度290〜380℃、および水素油比50〜500NL/Lの条件下に行われることを特徴とする請求項又はに記載の水素化脱硫方法。
JP2004069503A 2004-03-11 2004-03-11 石油系炭化水素油の水素化脱硫触媒および水素化脱硫方法 Expired - Fee Related JP5013658B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004069503A JP5013658B2 (ja) 2004-03-11 2004-03-11 石油系炭化水素油の水素化脱硫触媒および水素化脱硫方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004069503A JP5013658B2 (ja) 2004-03-11 2004-03-11 石油系炭化水素油の水素化脱硫触媒および水素化脱硫方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005254141A JP2005254141A (ja) 2005-09-22
JP5013658B2 true JP5013658B2 (ja) 2012-08-29

Family

ID=35080401

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004069503A Expired - Fee Related JP5013658B2 (ja) 2004-03-11 2004-03-11 石油系炭化水素油の水素化脱硫触媒および水素化脱硫方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5013658B2 (ja)

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5654720B2 (ja) * 2006-02-22 2015-01-14 出光興産株式会社 灯油留分の水素化脱硫触媒及び水素化脱硫方法
JP4922783B2 (ja) * 2006-02-24 2012-04-25 コスモ石油株式会社 炭化水素用脱硫剤
EP2484745B1 (en) * 2009-09-30 2020-11-18 JX Nippon Oil & Energy Corporation Hydrodesulfurization catalyst for a hydrocarbon oil, manufacturing method therefor, and hydrorefining method
JP5340101B2 (ja) * 2009-09-30 2013-11-13 Jx日鉱日石エネルギー株式会社 炭化水素油の水素化精製方法
JP5517541B2 (ja) * 2009-09-30 2014-06-11 Jx日鉱日石エネルギー株式会社 炭化水素油の水素化脱硫触媒およびその製造方法
JP5610875B2 (ja) * 2010-06-25 2014-10-22 Jx日鉱日石エネルギー株式会社 炭化水素油の水素化精製方法
JP5610874B2 (ja) * 2010-06-25 2014-10-22 Jx日鉱日石エネルギー株式会社 炭化水素油の水素化脱硫触媒及びその製造方法
SG186776A1 (en) 2010-06-25 2013-02-28 Jx Nippon Oil & Energy Corp Hydrodesulfurization catalyst for hydrocarbon oil, process of producing same and method for hydrorefining
JP2014173026A (ja) * 2013-03-11 2014-09-22 Jx Nippon Oil & Energy Corp 軽油の水素化精製方法
JP2014173025A (ja) * 2013-03-11 2014-09-22 Jx Nippon Oil & Energy Corp 減圧軽油の水素化精製方法
JP7366043B2 (ja) * 2018-09-28 2023-10-20 日揮触媒化成株式会社 炭化水素油の水素化処理触媒、その製造方法、および炭化水素油の水素化処理方法
JP6630458B1 (ja) 2019-05-15 2020-01-15 日本ケッチェン株式会社 炭化水素油の水素化処理触媒及び当該触媒を用いる炭化水素油の水素化処理方法
CN114433112B (zh) * 2020-11-06 2024-06-14 宁波中科远东催化工程技术有限公司 一种焦炉煤气加氢脱硫催化剂及其制备方法

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0813328B2 (ja) * 1990-03-26 1996-02-14 株式会社コスモ総合研究所 炭化水素油の水素化処理用触媒組成物及びそれを使用する水素化脱硫方法
CA2056511C (en) * 1990-12-24 1999-06-01 Clyde Lee Aldridge Supported hydrogenation and hydrotreating catalysts and process
US5229347A (en) * 1991-05-08 1993-07-20 Intevep, S.A. Catalyst for mild hydrocracking of cracked feedstocks and method for its preparation
JPH09155197A (ja) * 1995-12-14 1997-06-17 Sumitomo Metal Mining Co Ltd 炭化水素油の水素化処理触媒
FR2758278B1 (fr) * 1997-01-15 1999-02-19 Inst Francais Du Petrole Catalyseur comprenant un sulfure mixte et utilisation en hydroraffinage et hydroconversion d'hydrocarbures
JP3553429B2 (ja) * 1999-03-29 2004-08-11 株式会社コスモ総合研究所 軽油の水素化処理触媒及び軽油の水素化処理方法
JP4480120B2 (ja) * 2001-02-07 2010-06-16 株式会社コスモ総合研究所 軽油の水素化処理触媒及び軽油の水素化処理方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005254141A (ja) 2005-09-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4201795B2 (ja) 軽油の水素化処理触媒及びその製造方法並びに軽油の水素化処理方法
KR100664895B1 (ko) 경유의 수소화 처리 촉매, 이의 제조방법 및 경유의수소화 처리방법
JP4472556B2 (ja) 炭化水素油の水素化処理触媒及びその製造方法並びに炭化水素油の水素化処理方法
JP4313265B2 (ja) 石油系炭化水素の水素化脱硫触媒および水素化脱硫方法
JP5928970B2 (ja) 軽油の水素化脱硫触媒、水素化脱硫触媒の製造方法、及び軽油の水素化処理方法
US20060249429A1 (en) Hydrodesulfurization Catalyst for Petroleum Hydrocarbons and Process for Hydrodesulfurization Using the Same
JP5013658B2 (ja) 石油系炭化水素油の水素化脱硫触媒および水素化脱硫方法
JP4864106B2 (ja) 炭化水素油の水素化処理触媒の製造方法
JP4246673B2 (ja) 炭化水素油の水素化処理触媒及び該触媒を用いた水素化処理方法
US11097255B2 (en) Procedure for obtaining a catalytic formulation for the production of ultra low sulfur diesel, obtained product and application thereof
CN101766984A (zh) 一种含磷脱硫吸附剂及其制备方法和应用
JP4545328B2 (ja) 炭化水素油用水素化処理触媒の製造方法及び炭化水素油の水素化処理方法
JP2006000726A (ja) 炭化水素油の水素化処理触媒及びその製造方法、並びに炭化水素油の水素化処理方法
JP4954095B2 (ja) 軽油の水素化処理触媒及びその製造方法並びに軽油の水素化処理方法
JP4480120B2 (ja) 軽油の水素化処理触媒及び軽油の水素化処理方法
JP4916370B2 (ja) 軽油の水素化処理方法
JP4680520B2 (ja) 低硫黄軽油の製造方法および環境対応軽油
JP4576257B2 (ja) 石油留分の製造方法
JP2006035052A (ja) 石油系炭化水素の水素化脱硫触媒および水素化脱硫方法
JP4249632B2 (ja) 石油系炭化水素の水素化脱硫触媒および水素化脱硫方法
JP4630014B2 (ja) 石油系炭化水素の水素化脱硫触媒および水素化脱硫方法
JP2004290728A (ja) 軽油の水素化処理触媒の製造方法及び軽油の水素化処理方法
CN106582741A (zh) 深度脱硫催化剂及其制备方法
JP2014111233A (ja) 炭化水素油の水素化脱硫触媒

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060922

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090818

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091019

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101102

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101214

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110907

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111013

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120124

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120131

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120605

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120605

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150615

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5013658

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees