JP5012855B2 - 光デバイス - Google Patents
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Description
今後、WDM伝送システムが網目状に接続されたフォトニックネットワークが形成されると、伝送経路が複数とれるようになる。すると、時間帯によって需要の多い伝送経路に重点的に回線を割り当てることで限られた伝送容量の有効利用が可能となる。WDM伝送システムでは波長毎に伝送経路を切り替えることで実現でき、ここでは波長選択光スイッチが不可欠なデバイスとなる。
図22(a)は、光レベル調整器にかかる従来例(特許文献2参照)を示す模式図である。この図22(a)に示す光レベル調整器930においては、第1のAWG931で波長分波した各々の光を図22(b)に示すマッハツェンダ干渉回路(MZI: Mach Zehnder Interferometer)932に入力し、このMZI932で強度調整した光を第2のAWG933で合波・出力するようになっている。
また、図21に示す波長選択光スイッチにおいては、AWGの使用個数としては1個としているが、AWG921をなす基板と各光スイッチ922とをポート数に応じた本数の光ファイバで接続する必要が生じるため、装置規模が大きくなるという課題がある。
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、デバイスのサイズ(装置規模)を縮小させることができるようにした、波長選択光スイッチまたは光レベル調整器として機能する光デバイスを提供することを目的とする。
さらに、上記の第1導波路型回折格子と透過/反射スイッチとの間、あるいは上記の透過/反射スイッチと第2導波路型回折格子との間に、光可変減衰器を介装してもよい。
また、本発明の光デバイスは、M(Mは自然数)個のサーキュレータと、該M個のサーキュレータからの各方路がそれぞれ接続されるM本の第1入出力導波路が一端に形成されるとともにN(Nは自然数)本の第2入出力導波路が他端に形成された導波路型回折格子と、上記N本の第2入出力導波路からの光を反射させるとともに上記反射された光の光強度を調整しうる、N個の光強度調整回路と、が縦列に配列されて構成されたことを特徴としている。
さらに、上記の各光強度調整回路を、レンズおよびチルト型ミラーにより構成し、かつ、上記の各光強度調整回路を構成するチルト型ミラーを、ミラーアレイとして集積化することもできる。
また、本発明の光デバイスによれば、単一の導波路型回折格子を使用するのみで、光レベル調整器を構成することができるので、装置サイズを従来よりも大幅にされた光レベル調整器を構成することができる利点がある。
(a)導波路型回折格子の説明
本実施形態にかかる光デバイスは、波長選択光スイッチまたは光レベル調整器として機能するものであるが、この光デバイスの構成要素として、図23(a),図23(b)に示す2種類の態様のAWG1,1Aを適用することができる。以下、本発明の各実施形態における光デバイスに適用されるAWGについて説明する。
なお、以下においては、上述のごとくa×b本あるいはa×b個と記載するとき、当該本数あるいは個数にかかる対象物が、aおよびbの値の乗算値に相当する本数あるいは個数存在することを示している。
同様に、合波側導波路3bに入力した波長多重光は、分波側導波路7b−1〜7b−N(分波側導波路7a−1〜7a−N,7b−1〜7b−Nの配列における上から偶数番目の導波路)から分波・出力させることができるようになっている。
なお、図23(b)にて図示したAWG1Aは2つの合波側導波路3a,3bを設けているが、これを3個以上とすることもでき、この場合には分解能を3倍以上としたAWGとなる。また、分解能2倍のAWGとサーキュレータを組み合わせることでAWG4個分の合分波機能を実現することが可能である。
図1は第1実施形態にかかる光デバイスを示す模式図であり、この図1に示す光デバイス10は、波長選択光スイッチとして動作しうるものであって、それぞれ独立した入出力ポートとして機能しうる2つの光サーキュレータ11a,11bと、AWG12と、N個の反射型光スイッチ13−1〜13−Nと、が縦列に配列されて構成されている。
まず、反射型2×2光スイッチ13−1〜13−Nは、第1態様の構成として、図2に示すように、レンズ131A〜133AおよびMEMS(Micro Electric Mechanical System)ミラー等の微小角度可変ミラー(チルトミラー)134Aにより構成された光スイッチ13A−1〜13A−Nとすることができる。
これにより、第1の態様としての光スイッチ13A−iにおいては、微小角度可変ミラー134Aの角度を選択的に切り替えることにより、第2入出力導波路125a−i又は125b−iから入力された光の戻り光が伝搬すべき導波路を、2つの第2入出力導波路125a−i,125b−iのいずれかから選択的に切り替えることができる。
ついで、反射型2×2光スイッチ13−1〜13−Nは、第2態様の構成として、図3に示すように、AWG12が形成された基板12A上に一体に形成された反射型MZI13B−1〜13B−Nとすることができる。
具体的には、ヒータ132Bは、上下2本の枝導波路137Bのそれぞれに対してヒータ加熱により屈折率変化を起こさせて、これら2つの枝導波路137Bを伝搬する光の間で位相差を生ぜしめるものである。
換言すれば、このMZI13B−1内の光路を往復して合波されるときの位相をヒータ加熱による屈折率変化で制御し、同一位相に制御すれば上下のポートが入れ替わり、逆位相なら入力したポートに光が返される。
また、反射型2×2光スイッチ13−1〜13−Nは、第3態様の構成として、図4に示すように、前述の図3に示すもの(符号131B参照)と同様に干渉導波路として機能する方向性結合器131Cと、方向性結合器131Cに一端が接続された2本の枝導波路137Cと、ピストン運動微小ミラー132Cとからなる反射型光スイッチ13C−1〜13C−Nとすることもできる。
したがって、第3の態様としての光スイッチ13C−iにおいては、ミラー132Cのミラー面位置を光路に平行に調節することにより、第2入出力導波路125a−i又は125b−iから入力された光についての光路長差を調節して、第2入出力導波路125a−i又は125b−iから入力された光の戻り光が伝搬すべき導波路を、2つの第2入出力導波路125a−i,125b−iのいずれかから選択的に切り替えることができる。
ここで、この図5に示す反射型2×2光スイッチ13D−iは、第2入出力導波路125a−i,125b−iに接続される2つの方路に対応した2つのコリメータ131D,複屈折板132D,λ/2板(二分の一波長板)133D,複屈折板134D,レンズ135DおよびMO(Magneto Optic)媒体付ミラー136Dをそなえて構成されている。
さらに、複屈折板132D,134Dは、入射される光のうちで縦偏波と横偏波とで異なる屈折率で伝搬するものであり、125a−i,125b−iからの光を、それぞれ互いに異なる光路を伝搬する偏波成分に分離するとともに、互いに異なる光路で入射された偏波成分を偏波合成しうるものであり、λ/2板133Dは、入力される光が横偏波の場合には縦偏波として出力し、入力される光が縦偏波の場合には横偏波として出力するものである。
これに対し、M/O媒体136D−2に対し、偏波の回転を90度のとする印加磁場の制御を行なうことにより、第2入出力導波路125a−i,125b−1からの縦偏波,横偏波が入れ替えられて反射するので、出力先の導波路は入力時の導波路と入れ替えられて出力される。即ち、導波路125a−iからの光の反射光は導波路125b−iから出力され、導波路125b−1からの光の反射光は導波路125a−iから出力される。
このように、第1実施形態にかかる光デバイスによれば、単一のAWGを構成要素として用いながら、従来構成よりも大幅に装置規模を縮小化させた波長選択光スイッチを構成することができる利点がある。
図6は第1実施形態の変形例にかかる光デバイス10Aを示す模式図であり、この図6に示す光デバイス10Aにおいては、上述の図1に示す光デバイス10に比して、AWG12の各第2入出力導波路125a−i,125b−iと反射型光スイッチ13−iとの間に、伝搬する光の強度を可変制御する光可変減衰器(VOA: Variable Optical Attenuator)14a−i,14b−iが介装されている点が異なっている。尚、図6中において、図1と同一の符号は同様の部分を示している。
このような構成の光デバイス10Aによれば、光強度を各波長間でレベル調整して等化するAGEQとしての機能を併せ持つ波長選択光スイッチを、装置構成要素として使用するAWGの個数を従来技術にかかるものよりも削減し、装置規模を大幅に縮小化させながら実現することができる利点がある。
図7(a)は第2実施形態にかかる光デバイスを示す模式図であり、この図7に示す光デバイス20は、波長選択光スイッチとして動作しうるものであって、前述の図23(a)に示すもの(符号1参照)と同様のAWG21,22が2つ設けられ、AWG21の分波側導波路(第2入出力導波路)217−1〜217−N(Nは2以上の自然数)とAWG22の分波側導波路(第4入出力導波路)227−1〜227−Nが、それぞれカンチレバー型MEMSミラー23−1〜23−Nを介して接続されている。
図7(b)は上述のカンチレバー型MEMSミラー23−i(i:1〜Nのいずれかの自然数)の動作を説明するための模式図を示す図であり、図7(a)に示す光デバイス20における分波側導波路217−i,227−iについての正視断面図である。尚、27は導波路217−i,227−iを包囲するクラッド層である。
また、2つの分波側導波路217−i,227−iの間に設けられた溝状スペース28にミラー231が落とし込まれているが、例えば静電気を印加する制御によって、上述のバー232の自由端側(ミラー231が固着された側)が反り上がり、ミラー231を溝状スペース28から持ち上げることができるようになっている。
上述の構成により、第2実施形態にかかる光デバイス20では、第1光サーキュレータ24に入力される側のポート24−1をインポート、第2光サーキュレータ25に入力される側のポート25−1をアドポートとし、第1光サーキュレータ24から出力される側のポート24−2をアウトポート、第2光サーキュレータ25から出力される側のポート25−2をドロップポートとすると、2つのAWGが形成された単一のPLCで、ADM(Add/Drop Multiplexing)スイッチングを行なうスイッチを構成することができる。
このように、第2実施形態にかかる光デバイス20によれば、第1,第2光サーキュレータ24,25,2つのAWG21,22およびカンチレバー型MEMSミラー23−1〜23−Nにより、波長選択光スイッチを形成することができ、光ファイバによる結線等を不要として、従来よりも装置規模が縮小化された波長選択光スイッチを実現させることができる利点がある。
なお、上述の図7(a)に示す光デバイス20においては、2つのAWG21,22がともに一つの合波側導波路213,223をそなえることにより、2×2の波長選択型光スイッチとして構成されているが、これに限定されず、各AWG21,22の合波側導波路の本数をそれぞれP(P:2以上の自然数)本,Q(Q:2以上の自然数)とすることにより、入出力で2以上のポート数を有する波長選択光スイッチを構成することもできる。
(c1)第2実施形態の変形例の説明
図8は第2実施形態の変形例にかかる光デバイス20Aを示す模式図であり、この図8に示す光デバイス20Aにおいては、上述の図7(a)に示す光デバイス20に比して、AWG21の分波側導波路217−1〜217−N上、およびAWG22の分波側導波路227−1〜227−N上にそれぞれ、伝搬する光の強度を可変制御する光可変減衰器(VOA: Variable Optical Attenuator)28−1〜28−N,29−1〜29−Nが介装されている点が異なっている。尚、図8中において、図7と同一の符号は同様の部分を示している。
このような構成の光デバイス20Aによれば、光強度を各波長間でレベル調整して等化するAGEQとしての機能を併せ持つ波長選択光スイッチを、装置規模を大幅に縮小化させながら実現することができる利点がある。
図9は第3実施形態にかかる光デバイスを示す模式図であり、この図9に示す光デバイス30は、前述の第1実施形態における光デバイス10に比して、反射型光スイッチ13−1〜13−Nとしてカンチレバー型MEMSミラー331a,331bを用いた光スイッチ33−1〜33−Nを適用している点が異なっており、それ以外の構成については基本的に同様である。尚、図9中、図1と同一の符号は同様の部分を示している。
このように、第3実施形態にかかる光デバイスによれば、単一のAWGを用いた構成で、波長選択光スイッチを形成することができ、装置構成要素として使用するAWGの個数を従来技術にかかるものよりも削減しながら、光ファイバの結線等をスイッチ内部で不要として、装置規模が縮小化された波長選択光スイッチを実現させることができる利点がある。
図10は第3実施形態の変形例にかかる光デバイス30Aを示す模式図であり、この図10に示す光デバイス30Aにおいては、上述の図9に示す光デバイス30に比して、AWG12の各第2入出力導波路125a−i,125b−iと反射型光スイッチ33−iとの間に、伝搬する光の強度を可変制御する光可変減衰器(VOA: Variable Optical Attenuator)14a−i,14b−iが介装されている点が異なっている。尚、図10中において、図9と同一の符号は同様の部分を示している。
このような構成の光デバイス30Aによれば、光強度を各波長間でレベル調整して等化するAGEQとしての機能を併せ持つ波長選択光スイッチを、装置構成要素として使用するAWGの個数を従来技術にかかるものよりも削減し、装置規模を大幅に縮小化させながら実現することができる利点がある。
図11は第4実施形態にかかる光デバイス40を示す模式図であり、この図11に示す光デバイス40は、光レベル調整器としてとして動作しうるものであって、前述の図23(a)に示すものと同様のAWG41が設けられて、AWG41の一端に形成された合波側導波路〔第1入出力導波路,図23(a)中の符号3参照〕413には光サーキュレータ42が、AWG41の他端に形成された分波側導波路〔第2入出力導波路,図23(a)中の符号7−1〜7−N参照〕417−1〜417−Nにはそれぞれ反射光強度調整素子43−1〜43−Nが接続されている。
すなわち、入出力ポートとして機能しうる光サーキュレータ42,AWG41,およびN個の反射光強度調整素子43−1〜43−Nと、が縦列に配列されて構成されている。
すなわち、反射光強度調整素子43−1〜43−Nは、第1態様の構成として、図12に示すような、AWG41をなすPLCと一体に形成された反射型MZI(マッハツェンダ干渉回路)43A−1〜43A−Nとすることができる。
すなわち、MZI43A−1の分岐導波路431は、分波側導波路417−1を2分岐するものであり、2本の枝導波路432a,432bは、分岐導波路431で2分岐された方路に一端がそれぞれ接続されたもので、反射部材433a,433bは、各枝導波路432a,432bの他端に形成されて、それぞれの枝導波路432a,432bを伝搬してきた光について反射させるものである。
したがって、反射光強度調整素子43−1〜43−Nの第1態様の構成としての反射型MZI43A−1〜43A−Nでは、熱光学効果を用いて反射光の位相調整を行なうことによって、AWG41における分波側導波路417−1〜417−Nを伝搬する反射光のレベルを調整することができる。
ここで、この反射型MZI43B−1〜43B−Nは、いずれも同様の構成を有しており、反射光強度調整素子43−1に相当する反射型MZI43B−1に着目すると、前述のMZI43A−1の場合と同様の分岐導波路431および2本の枝導波路432a,432bをそなえるとともに、前述のMZI43A−1の場合(符号433a,433b参照)とは異なる反射部材435a,435bと、をそなえて構成されている。
このピストン動作型ミラー435a,435bはそれぞれ、外部からの制御を受けて、ミラー435a,435b面を光路に平行として前後させることができるようになっており、これにより、2つの枝導波路432a,432bを往復する光の間での光路長に差をつけることができるようになっている。換言すれば、ピストン動作型ミラー435a,435bは、当該ミラー435a,435bと分岐導波路431との間でのそれぞれの光路長差を調節することができるようになっている。
したがって、反射光強度調整素子43−1〜43−Nの第2態様の構成としての反射型MZI43B−1〜43B−Nでは、ピストン動作型ミラー435a,435bを用いて反射光の光路長差調整を行なうことによって、AWG41におけるもとの分波側導波路417−1〜417−Nを伝搬する反射光のレベルを調整することができる。
ここで、このレンズミラー機構43C−1〜43C−Nは、いずれも同様の構成を有しており、反射光強度調整素子43−1に相当するレンズミラー機構43C−1に着目すると、レンズミラー機構43C−1は、レンズ436およびMEMSミラー等の微小角度可変ミラー(チルトミラー)437をそなえて構成されている。
したがって、反射光強度調整素子43−1〜43−Nの第3態様の構成としてのレンズミラー機構43C−1〜43C−Nでは、チルトミラー437の反射面位を調整することにより反射光の光量を調整することを通じて、AWG41におけるもとの分波側導波路417−1〜417−Nを伝搬する反射光のレベルを調整することができる。
(f)第5実施形態の説明
図15は第5実施形態にかかる光デバイス50を示す模式図であり、この図15に示す光デバイス50は、光レベル調整器としてとして動作しうるものであって、前述の図23(b)に示すものと同様のAWG51が設けられている。
また、反射光強度調整素子53−1〜53−Nはそれぞれ、一方の入出力導波路としての分波側導波路517b−1,517b−Nからの光の光強度を調整するとともに光強度が調整された光を反射させて、他方の入出力導波路としての分波側導波路517a−1〜517a−Nへ導入させる光強度調整回路として機能するものであって、例えば後述する図16,図17のいずれかに示す態様で構成することができる。
すなわち、MZI531の分岐導波路531aは、分波側導波路517b−1を通じて伝搬してきた分波光を2分岐するものであり、2本の枝導波路531b,531cは、分岐導波路531aで2分岐された方路に一端がそれぞれ接続されたもので、合波導波路531dは、枝導波路531b,531cを伝搬する光を一つの導波路517b−1を伝搬する光として合波するものである。
また、ミラー532は、MZI531で光強度が調整された光について反射させて、分波側導波路517a−1に導入させるものであり、隣接する分波側導波路517a−1,517b−1のうちの、(入力導波路513aからの光を伝搬する)一方の分波側導波路517b−1からの光について、(出力導波路から出射させるための光路となる)他方の分波側導波路517a−1へ導入されるように折り返す光回路を構成するものである。
なお、上述のMZI531はミラー532による反射される前の分波光について強度調整するように配置されているが、ミラー532による反射後の反射光について強度調整するように配置してもよい。
ここで、このレンズミラー機構53B−1〜53B−Nは、いずれも同様の構成を有しており、反射光強度調整素子53−1に相当するレンズミラー機構53B−1に着目すると、レンズミラー機構53B−1は、レンズ536a〜536cおよびMEMSミラー等の微小角度可変ミラー(チルトミラー)537をそなえて構成されている。
ミラー537は、レンズ536cから入射される光について反射するものであるが、その反射面位を角度調整できるように構成されており、これにより、レンズ536cからの光についてレンズ536cに反射させる光量を可変することができるようになっている。尚、このチルトミラー537は、通常、ミラーアレイとして集積化して構成されている。
したがって、反射光強度調整素子53−1〜53−Nの第3態様の構成としてのレンズミラー機構53C−1〜53C−Nでは、チルトミラー537の反射面位を調整することにより反射光の光量を調整することを通じて、AWG51におけるもとの分波側導波路517−1〜517−Nを伝搬する反射光のレベルを調整することができる。
(g)第6実施形態の説明
図18は第6実施形態にかかる光デバイス60を示す模式図であり、この図18に示す光デバイス60は波長選択光スイッチとして動作しうるものであって、図23(b)に示すものと同様の構成を有するAWG62,64がタンデム配置されるとともに、AWG62,64間にはN個の反射型光スイッチ63−1〜63−Nが介装されている。即ち、上述のAWG62,光スイッチ63−1〜63−NおよびAWG64は、基板61上に縦列に配列されて構成されており、
ここで、図18に示すAWG(第1導波路型回折格子)62において、621a,621bはそれぞれ2本の入力導波路〔図23(b)の符号3a,3b参照〕で、625a−1〜625a−N,625b−1〜625b−Nは2×N本の出力導波路〔図23(b)の符号7a−1〜7a−N,7b−1〜7b−N参照〕である。即ち、入力導波路621a,621bを通じてそれぞれ入力された波長多重光を分波して、それぞれ出力導波路625a−1〜625a−N,625b−1〜625b−Nを通じて分波光を伝搬させることができるようになっている。
ここで、この図18に示す2×2光スイッチ63−iはそれぞれ、2入力2出力の方向性結合器631,方向性結合器131Bからの2方路に一端がそれぞれ接続された図中上下2本の枝導波路632a,632b,枝導波路632a,632bの他端が2つの入力方路に接続された2入力2出力の方向性結合器634をそなえるとともに、上述の2方路をなす枝導波路632a,632bを個別に加熱するヒータ635a,635b,ヒータ635a,635bに加熱制御用の電圧を供給するための電極637a,637bをそなえている。
なお、2つのヒータ635a,635bによる加熱制御が互いに影響を与えないようにするために枝導波路632a,632b間には断熱溝636が形成されている。
上述のごとく構成された光デバイス60においては、入力導波路621a,621bをそれぞれインポート,アドポートとし、出力導波路641a,641bをそれぞれアウトポート,ドロップポートとすることにより、光デバイス60を、光ADMスイッチングを行なうスイッチとして動作させることができる。
特に、2つのAWG62,64および光スイッチ63−1〜63−Nが同一基板上に形成されたPLCで、波長選択光スイッチを形成することができ、波長選択スイッチ内での光ファイバ等の結線をなくし、装置規模を大幅に縮小させることができる利点がある。
図19は第6実施形態の変形例にかかる光デバイス60Aを示す模式図であり、この図19に示す光デバイス60Aにおいては、上述の図18に示す光デバイス60に比して、反射型光スイッチ63−iの各2つの出力方路とAWG64の各入力導波路645a−i,645b−iとの間にそれぞれ、伝搬する光の強度を可変制御する光可変減衰器(VOA: Variable Optical Attenuator)64a−i,64b−iが介装されている点が異なっている。尚、図19中において、図18と同一の符号は同様の部分を示している。
このような構成の光デバイス60Aによれば、光強度を各波長間でレベル調整して等化するAGEQとしての機能を併せ持つ波長選択光スイッチを、装置構成要素として使用するAWGの個数を従来技術にかかるものよりも削減し、装置規模を大幅に縮小化させながら実現することができる利点がある。
なお、上述した実施形態に関わらず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
また、各実施形態が開示されていれば、当業者によって製造することが可能である。
Claims (9)
- P(Pは自然数)個の第1サーキュレータと、
該第1サーキュレータからの各方路がそれぞれ接続されるP本の第1入出力導波路が一端に形成されるとともにN(Nは自然数)本の第2入出力導波路が他端に形成された第1導波路型回折格子と、
Q(Qは自然数)個の第2サーキュレータと、
該第2サーキュレータからの各方路がそれぞれ接続されるQ本の第3入力導波路が一端に形成されるとともにN本の第4入出力導波路が他端に形成された第2導波路型回折格子とをそなえるとともに、
上記の第1導波路型回折格子の第2入出力導波路と、第2導波路型回折格子の第4入出力導波路との間に、それぞれの導波路を伝搬する光の透過と反射を切り替えるためのN個の透過/反射スイッチが介装され、
かつ、上記の第1サーキュレータ,第1導波路型回折格子,透過/反射スイッチ,第2導波路型回折格子および第2サーキュレータが、縦列に配列されて構成されたことを特徴とする、光デバイス。 - 上記の各透過/反射スイッチが、カンチレバー型ミラーにより構成されていることを特徴とする、請求項1記載の光デバイス。
- 上記の第1導波路型回折格子と透過/反射スイッチとの間、あるいは上記の透過/反射スイッチと第2導波路型回折格子との間に、光可変減衰器が介装されていることを特徴とする、請求項1又は2記載の光デバイス。
- M(Mは自然数)個のサーキュレータと、
該M個のサーキュレータからの各方路がそれぞれ接続されるM本の第1入出力導波路が一端に形成されるとともにN(Nは自然数)本の第2入出力導波路が他端に形成された導波路型回折格子と、
上記N本の第2入出力導波路からの光を反射させるとともに上記反射された光の光強度を調整しうる、N個の光強度調整回路と、
が縦列に配列されて構成されたことを特徴とする、光デバイス。 - 上記の各光強度調整回路が、上記のN本の第2入出力導波路のうちの1本の導波路を2分岐する分岐導波路と、上記分岐導波路で2分岐された方路に一端が接続された2本の枝導波路と、上記各枝導波路の他端に形成された反射部材と、熱光学効果により上記各枝導波路を伝搬する各光について光路長差を調節しうるヒータと、からなるマッハツェンダ干渉回路により構成されたことを特徴とする、請求項4記載の光デバイス。
- 上記の各光強度調整回路が、上記のN本の第2入出力導波路のうちの1本の導波路を2分岐する分岐導波路と、上記分岐導波路で2分岐された方路に一端が接続された2本の枝導波路と、上記各枝導波路の他端に形成された反射部材とからなるマッハツェンダ干渉回路により構成され、かつ、上記のマッハツェンダ干渉回路の反射部材が、上記の反射部材と分岐導波路との間でのそれぞれの光路長差を調節しうるピストン動作型ミラーにより構成されたことを特徴とする、請求項4記載の光デバイス。
- 互いに並列する入力導波路および出力導波路が一端に形成されるとともに2×N(Nは自然数)本の入出力導波路が他端に形成された導波路型回折格子と、
隣接する上記2×N本の入出力導波路のうちの、該入力導波路からの光を伝搬するための一方の入出力導波路からの光について、該出力導波路から出射させるための光路となる他方の入出力導波路へ導入するとともに光強度を調整しうる、N個の光強度調整回路と、
が縦列に配列されて構成されたことを特徴とする、光デバイス。 - 上記の各光強度調整回路が、該一方の入出力導波路からの光について、熱光学効果で枝間光路長差を調整することにより、光強度を調整しうるマッハツェンダ干渉回路と、該マッハツェンダ干渉回路で光強度が調整された光について該他方の入出力導波路へ導入されるように折り返す光回路と、により構成されたことを特徴とする、請求項7記載の光デバイス。
- 上記の各光強度調整回路が、レンズおよびチルト型ミラーにより構成され、かつ、上記の各光強度調整回路を構成するチルト型ミラーは、ミラーアレイとして集積化されていることを特徴とする、請求項4〜8のいずれか1項記載の光デバイス。
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