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JP5012823B2 - 撮像装置および撮像方法 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、面順次方式で撮像を行う撮像装置および撮像方法に関するものである。
回転式の光学フィルタを使用して撮像を行う面順次方式の撮像装置が知られている(特許文献1参照)。面順次方式の撮像装置は、これを低コストで製作することができるだけでなく、解像度に優れるため、例えば内視鏡等、多くの分野で利用されている。
光学フィルタは、赤色、緑色、青色の光を各々透過させることができる。この光学フィルタがその中心で回転することにより、3原色の光が撮像部に順次入射される。そして、撮像部は、3原色の光を順次受光し、光電変換によって各色に対応した画素信号(画素データ)を生成する。面順次方式の撮像装置では、全画素で一色の画素信号が生成されるため、各々の色の画素信号を合成することによって、カラー画像を得ることができる。
特開2003−333606号公報
撮像すべき被写体が暗い場合には、露光時間を調整する必要がある。例えば、赤色光、緑色光、青色光による露光時間が2倍になれば、撮像部の感度は2倍程度に向上する。
しかしながら、この場合、時間に対する解像度、即ち、フレームレートが半分に低下する。その結果、カラー画像の画質が著しく低下するという不利益が生じる。
本発明は、撮像すべき被写体が暗い場合であっても、カラー画像の画質を向上させることができる撮像装置および撮像方法を提供することにある。
本発明の撮像装置は、撮像対象から、複数の色光を第1の露光時間で受光して各色に対応した複数の色信号に変換し上記撮像対象から、上記複数の色光の波長範囲を一部に含む補間光を第2の露光時間で受光して補間信号に変換する撮像部と、前記撮像対象の輝度を取得する取得部と、上記取得部が取得した輝度に応じて、上記第1の露光時間と上記第2の露光時間とを個別に制御する制御部と、上記複数の色信号の値の和に対する、上記複数の色信号の値と上記補間信号の値との和の比で示される、1より大きい補正値を取得し、当該取得した1より大きい補正値を上記複数の色信号に乗算して補正し、補正後の複数の色信号に基づいて、感度が向上した高感度カラー画像を生成する画像生成部とを有する。
本発明の撮像方法は、撮像対象から、複数の色光を第1の露光時間で受光して各色に対応した複数の色信号に変換し、上記撮像対象から、上記複数の色光の波長範囲を一部に含む補間光を第2の露光時間で受光して補間信号に変換するステップと、前記撮像対象の輝度を取得するステップと、上記取得した輝度に応じて、上記第1の露光時間と上記第2の露光時間とを個別に制御するステップと、上記複数の色信号の値の和に対する、上記複数の色信号の各値と上記補間信号の値との和の比で示される、1より大きい補正値を取得し、当該取得した1より大きい補正値を上記複数の色信号に乗算して補正し、補正後の複数の色信号に基づいて、感度が向上した高感度カラー画像を生成するステップと、を有する。
本発明によれば、制御部は、撮像すべき撮像対象の明るさに応じて、色光による第1の露光時間と、補間光による第2の露光時間とを個別に制御する。
制御部による第1の露光時間に、撮像部は、色光を受光し、これを色信号に変換した後、色信号を画像生成部に出力する。そして、制御部による第2の露光時間に、撮像部は、補間光を受光し、これを補間信号に変換した後、補間信号を画像生成部に出力する。
そして、画像生成部は、撮像部から入力された色信号と、補間信号とに基づいて、画像を生成する。
本発明によれば、撮像すべき被写体が暗い場合であっても、カラー画像の画質を向上させることができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る撮像装置の構成例を示す概略ブロック図である。 図2は、本発明の第1実施形態に係る光学フィルタの構成例を示す模式図である。 図3は、本発明の第1実施形態に係る撮像部の構成例を示す概略ブロック図である。 図4は、本発明の第1実施形態に係る画素の構成例を示す等価回路図である。 図5は、本発明の第1実施形態に係る画素の駆動方法の例を示すタイミングチャートである。 図6は、本発明の第1実施形態に係る信号処理部の構成例を示すブロック図である。 図7は、本発明の第1実施形態に係る制御部の露光制御機能を説明するための図である。 図8は、本発明の第1実施形態に係る信号処理部の動作例を示すフローチャートである。 図9(A)、(B)は、図8に図示するステップST4の処理例を示す図である。 図10(A)、(B)は、図8に図示するステップST7の処理例を示す図である。 図11は、本発明の第2実施形態に係る撮像装置の構成例を示す概略ブロック図である。
以下、本発明の実施形態を図面に関連付けて説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1実施形態(光学フィルタを使用した撮像)
2.第2実施形態(光源を使用した撮像)
〈1.第1実施形態〉
[撮像装置の構成例]
図1は、本発明の第1実施形態に係る撮像装置の構成例を示す概略ブロック図である。ただし、図1には、撮像装置1の主要部のみが図示されている。
図1に図示するように、撮像装置1は、レンズ(LNS)11、絞り部(APT)12、光学フィルタ(FIL)13、モータ(MO)14、撮像部(ISNS)15、および信号処理部(DSP)16を有する。
なお、信号処理部16は、本発明の制御部と画像生成部に対応する。光学フィルタ13は、本発明のフィルタ部に対応する。
撮像装置1は、面順次方式の撮像装置である。撮像装置1は、回転式の光学フィルタ13を透過した色光と、白色(W)光とによって撮像された色別の画素信号(画像データ)を信号処理部16にて合成することにより、カラー画像を生成する。
色光は、例えば、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の3原色の光を指す。赤色光(第1の色光)は、波長λ=600nm〜700nm程度の電磁波である。緑色光(第2の色光)は、波長λ=500nm〜600nm程度の電磁波である。青色光(第3の色光)は、波長λ=400nm〜500nm程度の電磁波である。白色光(補間光)は、波長λ=380nm〜780nm程度の可視光線である。したがって、白色光は、少なくとも、3原色のいずれか一の色の光を一部含む。色光は、例えば、黄色(Ye)、マゼンダ(Mg)、シアン(Cy)等、補色系の光であってもよい。
レンズ11は、例えば、光を透過させることが可能な石英やサファイヤ等の光学材料によって形成されている。レンズ11は、被写体OBJの像を撮像部15の画素部に結像させる。
なお、レンズ11が集光する光は、例えば、赤外線を含んでいてもよい。例えば、赤外線カットフィルタ(不図示)をレンズ11と絞り12との間に配置することで、赤外線を遮光することができる。例えば、光学ローパスフィルタ(不図示)をレンズ11と絞り12との間に配置することで、ナイキスト周波数以上の高周波成分を遮断することができる。
絞り部12は、レンズ11を介して撮像部15の画素部(撮像面)が受光する光量を調整する。
光学フィルタ13は、円盤状の形状を有する(図2参照)。その円盤面には、白色光を透過させる白色フィルタ131と、色光を透過させる色フィルタ132とが形成されている。詳細については後述するが、色フィルタ132は、赤色フィルタ、緑色フィルタ、青色フィルタによって構成されている。
光学フィルタ13には、その円周方向に軸心Oを中心として回転できるように、モータ14の回転軸が取り付けられている。ただし、光学フィルタ13は、いずれか一方のフィルタが光軸AXIS上となるように、絞り部12と撮像部15との間に配置されている。撮像装置1は、光学フィルタ13を軸心Oにて回転させることにより、レンズ11が集光した光の内、色光と白色光とを選択的に撮像部15に入射させる。
モータ14は、好ましくは、ステッピングモータである。モータ14は、光学フィルタ13を軸心Oにて正転方向に回転させるため、回転軸が光学フィルタ13の軸心Oに取り付けられている。モータ14は、信号処理部16から供給された制御信号SCTL1によって、モータ14の回転軸を所望する位置で停止することができる。これにより、所望する時間間隔で色光と白色光とを選択的に撮像部15に入射させることができる。
撮像部15には、面順次方式によって撮像が可能なCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサが一例として採用されている。CMOSイメージセンサの代わりに、例えば、CCD(Charge Coupled Device)、MOS(Metal Oxide Semiconductor)型イメージセンサ、CMD(Charge Modulation Device)を撮像部15に採用することができる。
撮像部15は、光電変換によって、入射光をその光量に応じた電気信号に変換する。面順次方式で撮像が行われるため、撮像部15には、光学フィルタ13を透過した赤色光、緑色光、青色光、白色光が順次入射される。したがって、色ごとの撮像画像が得られる。白色光によって撮像された画像は、白色、即ち、輝度の高低によるモノクロの画像である。例えば、赤色光によって撮像された画像は、赤色成分の画像である。
詳細には、撮像部15は、色光を受光すると、色ごとのアナログ信号を生成する。この撮像部15では、カラム処理回路(図3参照)にて、アナログ信号がデジタル信号に変換される。撮像部15は、色ごとのデジタル信号を画素信号として信号処理部16に出力する。撮像部15は、色光を受光した場合と同様に、白色光を受光すると、白色の画素信号を信号処理部16に出力する。
説明の便宜上、白色光によって撮像された白色成分の画像を白色の画素信号(補間信号)SWとする。赤色光によって撮像された赤色成分の画像を赤色の画素信号SRとする。緑色光によって撮像された緑色成分の画像を緑色の画素信号SGとする。青色光によって撮像された青色成分の画像を青色の画素信号SBとする。画素信号SR、画素信号SGおよび画素信号SBを単に色画素信号(色信号)ともいう。
信号処理部16は、撮像装置1の主要部を制御する制御機能と、画像処理を行う画像処理機能とを有する。制御機能には、絞り部12を制御する絞り制御機能と、モータ14を制御することで露光時間を制御する露光制御機能と、撮像部15のゲインを制御するゲイン制御機能とが含まれる。
始めに、露光制御機能の概略について説明する。撮像装置1は、光学フィルタ13を使用して撮像を行うため、撮像すべき被写体(撮像対象)OBJの明るさに応じて、色光による露光時間と、白色光による露光時間とを個別に制御することができる。被写体OBJの明るさとは、撮像部15が受光した光の明るさを指す。明るさの指標としては、例えば、輝度が使用される。信号処理部16は、撮像すべき被写体OBJの明るさが、標準状態での被写体OBJの明るさよりも暗いか否かを判別する。
なお、標準状態とは、各色、共通の露光時間で被写体OBJを撮像可能な状態を指す。標準状態では、赤色光による露光時間(Rt)、緑色光による露光時間(Gt)、青色光による露光時間(Bt)、白色光による露光時間(Wt)の露光時間比が、Rt:Gt:Bt:Wt=1:1:1:1である。標準状態では、このような露光時間比で撮像を行うことができる。
標準状態でない場合、換言すれば、撮像すべき被写体OBJの明るさが標準状態での明るさよりも暗い状態では、露光が不足する。このような状態を非標準状態という。
そこで、信号処理部16は、被写体OBJが暗いという判別結果を得た場合には、白色光による露光時間のみを標準状態での白色光による露光時間よりも長くなるように露光時間を制御する。
非標準状態での露光制御の具体例を挙げる。信号処理部16は、撮像すべき被写体OBJの明るさに応じて、白色光による露光時間(第2の露光時間)のみを色光による露光時間(第1の露光時間)の2倍にする。即ち、露光時間比は、Rt:Gt:Bt:Wt=1:1:1:2となる。
このとき、信号処理部16は、白色光による露光時間が色光による露光時間の2倍になるように、モータ14を制御する。したがって、光軸AXIS上に白色フィルタ131が静止している時間は、光軸AXIS上に色フィルタ132が静止している時間の2倍である。
次に、絞り機能とゲイン制御機能とについて説明する。明るさの制御では、例えば、絞り、露光時間、撮像部15のゲインが各々好適に制御される。信号処理部16は、明るさを制御する際に、露光制御に加え、絞り制御とゲイン制御とを行う。
信号処理部16は、被写体OBJが暗いという判別結果を得た場合には、絞りを開くための制御信号SCTL2を絞り部12に出力する。さらに、信号処理部16は、撮像部15のゲインを上げるための制御信号SCTL3を撮像部15に出力する。
画像処理機能の概要について説明する。撮像部15は、カラーフィルタが撮像面上(画素部)に搭載されたものとは異なり、全ての画素で同一色の光を受光して、色ごとの画素信号SR、SG、SB、SWを順に生成する。このため、信号処理部16は、次式で示される演算処理を行って、これらの画素信号からカラー画像を生成する。
(数1)
SRx=SRx×Δ …(1)
SGx=SGx×Δ …(2)
SBx=SBx×Δ …(3)
ただし、
Δ=(SRx+SGx+SBx+SWx)/(SRx+SGx+SBx) …(4)
(1)〜(4)式において、SRx、SGx、SBx、SWxは、任意の行における任意の列の画素x(空間位置x)において、赤色の画素信号、緑色の画素信号、青色の画素信号、白色の画素信号を各々示す。(1)〜(3)式において、SRx、SGx、SBxは、画素xに各々対応し、生成すべきカラー画像を構成する、赤色の画素信号、緑色の画素信号、青色の画素信号を各々示す。(4)式において、Δは補正値を示す。
一般的な面順次方式の撮像装置では、白色光による露光が行われない。このため、白色フィルタ131が存在せず、画素信号SWxの値は、0である。この場合、(1)〜(3)式に共通に含まれる補正値Δは、Δ=1となる。即ち、一般的な撮像装置が生成すべき画素信号は、SRx=SRx、SGx=SGx、SBx=SBxとなる。
これに対して、本実施形態に係る撮像装置1では、色光による露光に加え、白色光による露光が行われる。このため、撮像部15によって得られた各色の画素信号SRx、SGx、SBxに、白色の画素信号SWxを考慮した補正を行う必要がある。
そこで、(1)〜(3)式に示すように、信号処理部16は、各色の画素信号SRx、SGx、SBxの値に補正値Δを各々掛ける。補正値Δの分子に画素信号SWxが含まれるため、生成すべき画素信号SRx、SGx、SBxの値は、一般的な撮像装置のものよりも大きな値となる。このように、画素信号SWxによって、生成すべき画素信号SRx、SGx、SBxの大きさが増大する。換言すれば、白色光は、色光の明るさを補間する役目を果たす。この明るさは、具体的には輝度である。
この演算処理は、全画素に対して行われる。信号処理部16は、この演算処理によって生成した画素信号SRx、SGx、SBxを画素xごとに合成することで、最終的なカラー画像を生成する。
[光学フィルタ13の具体的な構成例]
光学フィルタ13の構成例を図2に関連付けて説明する。
図2は、本発明の第1実施形態に係る光学フィルタの構成例を示す模式図である。図2には、光学フィルタ13の面方向から見た様子が例示されている。
図2に図示するように、円盤状に形成された光学フィルタ13には、白色光に対して透過性を有する白色フィルタ(補間フィルタ)131と、色光に対して透過性を有する色フィルタ132とが形成されている。
詳細には、色フィルタ132は、赤色フィルタ(第1のフィルタ)132a、緑色フィルタ(第2のフィルタ)132b、および青色フィルタ(第3のフィルタ)132cによって構成されている。
赤色フィルタ132aは、赤色光に対して透過性を有するフィルタである。緑色フィルタ132bは、緑色光に対して透過性を有するフィルタである。青色フィルタ132cは、青色光に対して透過性を有するフィルタである。白色フィルタ131と各色のフィルタ132a〜132cとが設けられている部分以外は、光を遮光可能な部材によって形成されている。
白色フィルタ131、赤色フィルタ132a、緑色フィルタ132b、および青色フィルタ132cは、各々が略扇形の形状で、略同一の面積を有する。これらの各フィルタは、光学フィルタ13の円盤面に対し、均等な位置に形成されている。これらの各フィルタは、各々が撮像部15の画素部を覆うことができる程度の面積を有する。
光学フィルタ13の軸心Oには、モータ14の回転軸が取り付けられている。光学フィルタ13は、モータ14の回転に伴って、軸心Oを中心として回転する。光学フィルタ13の回転方向は、例えば、反時計方向である。
白色フィルタ131が光軸AXIS上に存在するとき、白色フィルタ131は、入射された光の内、白色光を透過させる。これにより、撮像部15は、白色光を受光する。
赤色フィルタ132aが光軸AXIS上に存在するとき、赤色フィルタ132aは、入射された光の内、赤色光を透過させる。これにより、撮像部15は、赤色光を受光する。
緑色フィルタ132bが光軸AXIS上に存在するとき、緑色フィルタ132bは、入射された光の内、緑色光を透過させる。これにより、撮像部15は、緑色光を受光する。
青色フィルタ132cが光軸AXIS上に存在するとき、青色フィルタ132cは、入射された光の内、青色光を透過させる。これにより、撮像部15は、青色光を受光する。
撮像部15は、例えば、赤色光、緑色光、青色光、白色光、赤色光、…の順に光を受光し、各々の色の画素信号SR、SG、SB、SWを生成する。
なお、白色フィルタ131を取り外し、白色フィルタ131の領域にて、白色光を撮像部15の画素部に直接入射させるようにすることもできる。
[撮像部15の具体的な構成例]
撮像部15の具体的な構成例を図3に関連付けて説明する。
図3は、本発明の第1実施形態に係る撮像部の構成例を示す概略ブロック図である。なお、図3には、CMOSイメージセンサが撮像部15の一例として例示されている。
図3に図示するように、撮像部15は、画素部151、画素(PIX)152、行駆動回路153、カラム処理回路154、水平転送回路155、および出力回路156を有する。これらの各構成要素は、一つの半導体チップ上に形成されている。
画素部151は、入射光を受光する画素領域である。画素部151は、m(行方向)×n(列方向)個の画素152がマトリクス状に配列されている。撮像部15は、面順次方式の撮像を行うため、画素部151には、カラーフィルタが未搭載である。
m行目の各画素152には、各々の画素152を駆動するために、転送信号線、リセット信号線、選択信号線等が共通に接続されている(図4参照)。n列目の各画素152には、垂直信号線VSL(n)が共通に接続されている。
m行n列目の画素152は、光電変換によって入射光を電荷(電子)に変換し、この電荷をアナログ信号として垂直信号線VSL(n)に出力する。
行駆動回路153は、行単位で画素152を選択し、選択行の各画素152を駆動する。行駆動回路153が、m行目の各画素152を駆動したとき、m行n列目の画素152は、光電変換によって生成したアナログ信号を垂直信号線VSL(n)に出力する。
カラム処理回路154は、例えば、ADC(Analog Digital Converter)回路(不図示)を列(カラム)毎に有する。各ADC回路は、垂直信号線VSL(n)に伝搬されたアナログ信号をデジタル信号に変換(AD変換)する。
このとき、カラム処理回路154は、1水平走査期間(水平ブランキング期間)の1画素期間に、選択行の画素152からアナログ信号を2回読み出す。そして、カラム処理回路154は、このアナログ信号にCDS(Correlated Double Sampling;相関2重サンプリング)処理を施すことによって、リセットノイズ等を除去する。
その後、カラム処理回路154は、水平転送回路155を介して、デジタル信号を出力回路156に出力する。
水平転送回路155は、列アドレスを順次選択し、カラム処理回路154からデジタル信号を読み出す。そして、水平転送回路155は、順次読み出したデジタル信号を出力回路156に出力する。
出力回路156は、水平転送回路155から入力されたデジタル信号を増幅し、このデジタル信号を画素信号SR,SG、SB、SWとして撮像装置1の信号処理部16に出力する。
[画素152の具体的な構成例]
画素152の構成例を図4に関連付けて説明する。
図4は、本発明の第1実施形態に係る画素の構成例を示す等価回路図である。図4には、n行m列目の画素152が例示されている。
図4に図示するように、画素152は、フォトダイオードで形成された光電変換素子1511、転送トランジスタ1512、リセットトランジスタ1513、増幅トランジスタ1514、および選択トランジスタ1515を有する。
光電変換素子1511は、アノード側が接地(GND)され、カソード側が転送トランジスタ1512のソースに接続されている。光電変換素子1511は、入射光をその光量に応じて電荷(電子)に光電変換し、その電荷を蓄積する。
各々のトランジスタには、nチャネルの絶縁ゲート型電界効果トランジスタが一例として採用されている。各々のトランジスタは、次のような接続形態を採っている。
転送トランジスタ1512のソースは、光電変換素子1511のカソード側に接続されている。転送トランジスタ1512のドレインは、フローティングディフュージョンFDに接続されている。転送トランジスタ1512のゲートは、転送信号線TRNL(m)に接続されている。
転送トランジスタ1512は、光電変換素子1511が蓄積した電荷をフローティングディフュージョンFDに転送する。
フローティングディフュージョンFDは、転送トランジスタ1512のドレイン、リセットトランジスタ1513のソース、および増幅トランジスタ1514のゲートが共通に接続されている。
リセットトランジスタ1513のソースは、フローティングディフュージョンFDに接続されている。リセットトランジスタ1513のドレインは、電源電圧VDDに接続されている。リセットトランジスタ1513のゲートは、リセット信号線RSTL(m)に接続されている。
リセットトランジスタ1513は、フローティングディフュージョンFDの電位を電源電圧VDDにリセットする。
増幅トランジスタ1514のソースは、選択トランジスタ1515のドレインに接続されている。増幅トランジスタ1514のドレインは、電源電圧VDDに接続されている。増幅トランジスタ1514のゲートは、フローティングディフュージョンFDに接続されている。
増幅トランジスタ1514は、フローティングディフュージョンFDの電位を増幅する。
選択トランジスタ1515のソースは、ノードND1にて垂直信号線VSL(n)に接続されている。選択トランジスタ1515のドレインは、増幅トランジスタ1514のソースに接続されている。選択トランジスタ1515のゲートは、選択信号線SELL(m)に接続されている。
選択トランジスタ1515は、画素152の電荷の読み出し時に、オン状態となり、増幅トランジスタ1514が増幅したアナログ信号電圧を垂直信号線VSL(n)に出力する。
定電流源回路1516は、垂直信号線VSL(n)に接続されている。定電流源回路1516は、増幅トランジスタ1514と共に、ソースフォロワ回路を形成する。
[画素152の駆動方法]
画素152の駆動方法について説明する。
図5は、本発明の第1実施形態に係る画素の駆動方法の例を示すタイミングチャートである。
図5(A)は、リセット信号SRSTを示す。図5(B)は、転送信号STRNを示す。図5(C)は、選択信号SSELを示す。
時間t1において、行駆動回路153が、m行目の各画素152を選択したものとする。このとき、行駆動回路153は、図5(A)に図示するように、パルス状のリセット信号をリセット信号線RSTL(m)に供給する。同時に、行駆動回路153は、図5(B)に図示するように、パルス状の転送信号STRNを転送信号線TRNL(m)に供給する。
その結果、転送トランジスタ1512およびリセットトランジスタ1513は、パルス幅の期間、同時にオン状態となる。これにより、光電変換素子1511に蓄積されている電荷が、フローティングディフュージョンFDに転送される。そして、光電変換素子1511に蓄積された電荷が、電源電圧VDDに排出されると共に、フローティングディフュージョンFDの電位が、電源電圧VDDにリセットされる。このように、フローティングディフュージョンFDの電位が電源電圧VDDにリセットされることを「リセット」という。
リセットの実行後、光電変換素子1511は、入射光を受けて電荷の蓄積を開始する。時間t2において、行駆動回路153は、図5(C)に図示するように、ハイレベルの選択信号SSELを時間t6まで選択信号線SELL(m)に供給する。この時間t6は、電荷の読み出し動作が終了する時間である。
これにより、画素152の選択トランジスタ1515は、同一行(選択行)の画素152の電荷の読み出し動作が終了するまでオン状態が保持される。
時間t2において、行駆動回路153は、図5(A)に図示するように、パルス状のリセット信号SRSTをリセット信号線RSTL(m)に供給する。
これにより、フローティングディフュージョンFDの電位が一旦、電源電圧VDDにリセットされる。選択トランジスタ1515がオン状態であるため、フローティングディフュージョンFDの電位がアナログ信号電圧として垂直信号線VSL(n)に出力される。
このとき垂直信号線VSL(n)に伝搬されたアナログ信号は、リセットによるリセットレベルでの信号であることから「リセット信号」と呼ばれる。
時間t3において、1回目のアナログ信号、すなわち、リセット信号の読み出しが行われる。このとき、カラム処理回路154は、垂直信号線VSL(n)に伝搬されたアナログ信号を読み出し、これをAD変換する。
時間t4において、行駆動回路153は、図5(B)に図示するように、パルス状の転送信号STRNを転送信号線TRNL(m)に供給する。パルス幅の期間、転送トランジスタ1512がオン状態となり、リセットトランジスタ1513は、オフ状態に保持されている。
これにより、光電変換素子1511に蓄積されている電荷は、フローティングディフュージョンFDに転送される。そして、フローティングディフュージョンFDの電位は、増幅トランジスタ1514によって増幅される。
図5(B)に図示する転送信号STRNにおいて、時間t1におけるパルスの立ちがりから時間t4におけるパルスの立ち下がりまでの期間Δtは、光電変換素子1511に電荷を蓄積する「電荷蓄積期間」と呼ばれる。
増幅トランジスタ1514と垂直信号線VSL(n)に接続された定電流源回路1516とによって、ソースフォロワ回路が形成されていることから(図4参照)、定電流源回路1516と増幅トランジスタ1514との間にバイアス電流が流れる。
これにより、増幅されたフローティングディフュージョンFDの電位は、選択トランジスタ1515を介し、アナログ信号として垂直信号線VSL(n)に出力される。
このとき垂直信号線VSL(n)に伝搬されたアナログ信号は、光電変換素子1511が蓄積した信号電荷であることから「蓄積信号」と呼ばれる。
時間t5において、2回目のアナログ信号、すなわち、蓄積信号の読み出しが行われる。このとき、カラム処理回路154は、画素152が垂直信号線VSL(n)に出力したアナログ信号を読み出し、これをAD変換する。
カラム処理回路154は、1回目に読み出したリセット信号と2回目に読み出した蓄積信号との差分をデジタル化する。この差分には、光電変換素子1511の光電変換によって蓄積されたフローティングディフュージョンFDの電荷量が反映されている。
その後、水平転送回路155は、列アドレスを順次選択し、カラム処理回路154からデジタル信号を読み出す。そして、水平転送回路155は、順次読み出したデジタル信号を出力回路156に出力する。
出力回路156は、水平転送回路155から入力されたデジタル信号を増幅する。そして、出力回路156は、このデジタル信号を各色の画素信号SR、SG、SB、SWとして信号処理部16に出力する。
[信号処理部16の具体的な構成例]
信号処理部16の具体的な構成例について説明する。
図6は、本発明の第1実施形態に係る信号処理部の構成例を示すブロック図である。
図6に図示するように、信号処理部16は、前処理部161、補正処理部162、セレクタ163、メモリ部164、画像処理部165、および制御部166を有する。
メモリ部164は、第1のメモリ1641〜第4のメモリ1644を有する。画像処理部165は、YUV処理部1651を有する。制御部166は、比較部1661を有する。
なお、前処理部161、補正処理部162および画像処理部165は、本発明の画像生成部に対応する。YUV処理部1651は、本発明の取得部に対応する。
[前処理部161の詳細]
前処理部161は、次に述べる前処理を行う。具体的には、光学フィルタ13の回転に応じて、撮像部15は、各色の画素信号SR、SG、SB、SWを順次生成する。前処理部161には、各色の画素信号SR、SG、SB、SWが撮像部15から順次入力される。
前処理部161は、各色の画素信号SR、SG、SB、SWに対して、例えば、黒レベル調整、ガンマ補正、ゲイン調整を施す。ゲイン調整は、例えば、不図示のAGC(Automatic Gain Control;自動利得制御)回路によって行われる。前処理部161は、前処理を施した各色の画素信号SR、SG、SB、SWを前処理済信号S161として補正処理部162に出力する。
[補正処理部162の詳細]
補正処理部162は、次に述べる補正処理を行う。具体的には、補正処理部162は、前処理部161によって前処理が施された前処理済信号S161に対して、例えば、ホワイトバランス処理、シェーディング補正を施す。シェーディング補正は、レンズ11で生じるシェーディングを補正するものである。補正処理後、補正処理部162は、補正処理を施した各色の画素信号SR、SG、SB、SWを補正処理済信号S162としてセレクタ163に出力する。
[セレクタ163の詳細]
セレクタ163は、補正処理部162から入力された補正処理済信号S162をメモリ部164に各々出力する。補正処理済信号S162は、補正処理部162によって補正処理された画素信号SR、SG、SB、SWである。
具体的には、セレクタ163は、白色の画素信号SWが入力された場合には、これを第1のメモリ1641に出力する。セレクタ163は、赤色の画素信号SRが入力された場合には、これを第2のメモリ1642に出力する。
セレクタ163は、緑色の画素信号SGが入力された場合には、これを第3のメモリ1643に出力する。セレクタ163は、青色の画素信号SBが入力された場合には、これを第4のメモリ1644に出力する。
[メモリ部164の詳細]
メモリ部164は、補正処理部162から入力された補正処理済信号S162を画像処理部165に出力するためのバッファとして機能する。このとき、メモリ部164は、タイミングジェネレータ(不図示)の指示に従って、補正処理済信号S162を画像処理部165に各々出力する。
具体的には、第1のメモリ1641は、セレクタ163を介して補正処理部162から入力された白色の画素信号SWを格納し、これを画像処理部165に出力する。
第2のメモリ1642は、セレクタ163を介して補正処理部162から入力された赤色の画素信号SRを格納し、これを画像処理部165に出力する。
第3のメモリ1643は、セレクタ163を介して補正処理部162から入力された緑色の画素信号SGを格納し、これを画像処理部165に出力する。
第4のメモリ1644は、セレクタ163を介して補正処理部162から入力された青色の画素信号SBを格納し、これを画像処理部165に出力する。
[画像処理部165の詳細]
画像処理部165には、第1のメモリ1641〜第4のメモリ1644から赤色の画素信号SR、緑色の画素信号SG、青色の画素信号SB、および白色の画素信号SWが各々入力される。画像処理部165は、各色の画素信号SR、SG、SB、SWに対して、先に述べた画像処理を施す。
YUV処理部1651は、画像処理によって生成されたカラー画像を輝度信号SYと色差信号SUVとに分解する。輝度信号SYは、輝度(輝度レベル)に関する信号である。色差信号SUVは、例えば、輝度信号SYと赤色の画素信号SRとの差分(SR−SY)と、輝度信号SYと青色の画素信号SGとの差分(SB−SY)とを含む。
例えば、輝度信号SYと色差信号SUVとは、モニタ等の表示装置に入力される。これによって、カラー画像が表示装置に表示される。両者の信号をメモリ等の記憶装置に記憶させることもできる。
YUV処理部1651は、輝度信号SYと色差信号SUVとをカラー画像SOUTとして出力する。更に、YUV処理部1651は、輝度信号SYを制御部166の比較部1661に出力する。
[制御部166の詳細]
制御部166は、絞り制御、露光制御、およびゲイン制御を行う。ここでは、露光制御機能について説明する。
標準状態では、制御部166は、色光による露光時間と白色光による露光時間とが共通となるように、露光を行う。ただし、撮像すべき被写体OBJの明るさが標準状態のものよりも暗い場合(非標準状態)には、制御部166は、白色光による露光時間が色光による露光時間よりも長くなるように、露光時間を制御する。このような、撮像すべき被写体OBJの明るさに関する判別は、制御部166の比較部1661が行う。
具体的には、比較部1661は、撮像部15が受光した光の輝度L1と、標準状態で撮像部15が受光した光の輝度L2との輝度比R(=L1/L2)を算出する。そして、比較部1661は、輝度比Rが規定値1.0程度であるか否かを判別する。なお、標準状態での輝度L2は、予め設定されている。
この判別の際に、比較部1661は、輝度比Rと規定値1.0との差分(|輝度比R−1.0|)を算出する。比較部1661は、例えば、この差分の絶対値が許容範囲δR(例えば、δR=0.1)以内であれば(|輝度比R−1.0|<δR)、輝度比Rが規定値1.0程度であるものと判別する。換言すれば、この差分が0に近ければ、輝度比Rが規定値1.0であるものとみなすことができる。許容範囲δRは、被写体OBJの明るさが標準状態であることが判別可能であれば、好適に設定することができる。
更に、比較部1661は、輝度比Rが1.0程度でないものと判別した場合には、輝度比Rと規定値1.0との大小を比較する。
比較部1661が、輝度比Rが1.0程度であるという判別結果(R≒1.0)を得た場合には、制御部166は、赤色光による露光時間、緑色光による露光時間、青色光による露光時間、および白色光による露光時間が各々共通となるように露光時間を制御する。
比較部1661が、輝度比Rが1.0よりも低いという判別結果(R<1.0)を得た場合には、制御部166は、白色光による露光時間のみが標準状態によるものよりも長くなるように露光時間を制御する。このとき、制御部166は、輝度比Rに応じて、色光に対する白色光の露光時間を変化させる。
逆に、比較部1661が、輝度比Rが1.0よりも高いという判別結果(R>1.0)を得た場合には、制御部166は、白色光による露光時間のみが標準状態によるものよりも短くなるように露光時間を制御する。
以下、より詳細な露光制御機能を図7に関連付けて説明する。
図7は、本発明の第1実施形態に係る制御部の露光制御機能を説明するための図である。以下、比較部1661が、輝度比Rが1.0よりも低いという判別結果(R<1.0)を得た場合について説明する。
図7に図示するように、標準状態では、色光による露光時間が等倍(1倍)である。即ち、各色の露光時間比は、Rt:Gt:Bt:Wt=1:1:1:1である。したがって、制御部166は、例えば、赤色光、緑色光、青色光、白色光による露光時間が各々共通の1/240sとなるようにモータ14を制御する。このとき、フレームレートは、1/(1/240+1/240+1/240+1/240)=60fpsである。
感度は、撮像部15の感度を指す。感度を数値化するために、感度を補正値Δ(=(SRx+SGx+SBx+SWx)/(SRx+SGx+SBx))で定義する。標準状態では、感度の値(相対値)は、2.2程度である。
ここで、感度について詳細に説明する。ある任意の画素xにおける白色の画素信号WSxの値は、露光時間比がRt:Gt:Bt:Wt=1:1:1:1であっても、画素信号SRx、SGx、SBxのものよりも大きくなる場合が多い。
その理由は2点挙げられる。第一に、白色光は、赤色光、緑色光、青色光など、あらゆる波長の光を含む。このため、白色光による露光では、色光による露光よりも単純に撮像部15の受光量が多くなる。第二に、色フィルタ132を透過した赤色光、緑色光、青色光は、フィルタ自体の光学的特性による損失が生じ、透過量が減少する。
このような理由により、白色の画素信号WSxは、他の画素信号SRx、SGx、SBxよりも大きな信号となることが多い。したがって、感度は、一般的な撮像装置における撮像部の感度よりも大きくなる。それは、補正値Δの分子に、画素信号SWxが含まれるためである。
感度の具体的な値は、次のようにして数値化することができる。例えば、非標準状態において、各色の露光時間比が、Rt:Gt:Bt:Wt=(3/4):(3/4):(3/4):(15/4)=1:1:1:5であるものとする。この場合、感度は、標準状態の感度よりも、3倍程度に向上する。この3倍という値は、(3/4+15/4×α)/(3/4+3/4×α)≒3という演算により得ることができる。ただし、αは補正係数を表す。本実施形態では、補正係数αは、例えば、1.2である。補正係数αは、光学フィルタ13の光学特性などを考慮して好適に設定可能である。
先に述べたように、感度は、補正値Δによって定義される。赤色光、緑色光、青色光による露光時間は、各々が等しいので、各色の画素信号SRx、SGx、SBxの値が、SRx=SGx=SBx=1であるものとする。ただし、白色の画素信号WSxの値は、上述した理由により、例えば、3.6であるものとする。この画素信号WSxの値は、上述した3倍×補正係数α(=1.2)という式に基づいている。白色の画素信号WSxの値は、例えば、2倍×補正係数αのように、好適に設定することができる。このような各々の値により、標準状態での感度の値は、補正値Δ=(1+1+1+3.6)/(1+1+1)=2.2となる。
図7に図示するように、比較部1661による輝度比Rが規定値1.0よりも低く、輝度比Rが値0.65(=TH)程度であった場合、制御部166は、白色光による露光時間が色光による露光時間の2倍となるように、露光時間を制御する。即ち、被写体OBJの明るさが、標準状態における被写体OBJの明るさの0.65倍程度である場合、露光時間比は、Rt:Gt:Bt:Wt=1:1:1:2である。
比較の際には、比較部1661は、輝度比Rと値0.65との差分(|輝度比R−TH|)を算出する。比較部1661は、例えば、この差分の絶対値が許容範囲δTH(例えば、δTH=0.1)内であれば(|輝度比R−TH|<δTH)、輝度比Rが値0.65程度であるものと判別する。無論、許容範囲δTHは、撮像部15の感度などに応じて好適に設定することができる。
そして、制御部166は、例えば、赤色光、緑色光、青色光による露光時間が共通の1/240s、かつ、白色光による露光時間が1/120sとなるようにモータ14を制御する。
フレームレートは、1/(1/240+1/240+1/240+1/120)=48fpsである。白色の画素信号SWxの値は、例えば、標準状態での画素信号WSxの値を2倍したもの、即ち、3.6×2倍=7.2に設定される。これにより、感度の値は、補正値Δ=(1+1+1+7.2)/(1+1+1)=3.4となる。
比較部1661による輝度比Rが規定値1.0よりも低く、輝度比Rが値0.39程度であった場合、制御部166は、白色光による露光時間が色光による露光時間の4倍となるように、露光時間を制御する。即ち、被写体OBJの明るさが、標準状態における被写体OBJの明るさの0.39倍程度である場合、各色の露光時間比は、Rt:Gt:Bt:Wt=1:1:1:4である。
このときも、比較部1661は、輝度比Rと値0.39との差分をとることによって、輝度比Rが値0.39程度であるものと判別する。制御部166は、例えば、赤色光、緑色光、青色光による露光時間が共通の1/240s、かつ、白色光の露光時間が1/60sとなるようにモータ14を制御する。
フレームレートは、1/(1/240+1/240+1/240+1/60)≒34fpsである。白色の画素信号SWxの値は、例えば、標準状態での画素信号WSxの値を4倍したもの、即ち、3.6×4倍=14.4に設定される。これにより、感度の値は、補正値Δ=5.7となる。
輝度比Rが参照する0.65および0.39という値は、例えば、感度の相対値によって好適に設定することができる。0.65という値は、例えば、標準状態での感度の値と、露光時間が2倍であるときの感度の値との比(2.2/3.4=0.65)に設定することができる。同様に、0.39という値は、例えば、標準状態での感度の値と、露光時間が4倍であるときの感度の値との比(2.2/5.7≒0.39)に設定することができる。
比較部1661は、輝度を求める際には、YUV処理部1651が取得した輝度信号SYを使用する。各色の画素信号SRx、SGx、SBx、SWxは、任意の単一画素が生成したものである。このため、YUV処理部1651は、例えば、全画素から得られた画素信号SR、SG、SB、SWの平均値を求める。そして、比較部1661は、この平均値を輝度信号SYとする。平均値の代わりに、YUV処理部1651が画素信号SRx、SGx、SBx、SWxの分布を求めることもできる。
ところで、比較部1661が、輝度比Rが規定値1.0よりも高いという判別結果(R>1.0)を得た場合には、白色光による露光時間が色光によるものより少なくなるように、制御部166がモータ14を制御する。
この場合、制御部166は、例えば、白色光による露光時間が色光による露光時間の0.5倍となるように、露光時間を制御する。即ち、各色の露光時間比は、Rt:Gt:Bt:Wt=1:1:1:(1/2)である。制御部166は、例えば、赤色光、緑色光、青色光による露光時間が共通の1/240s、かつ、白色光による露光時間が1/480sとなるようにモータ14を制御する。あるいは、白色光による露光時間が限りなく0となるようにすることもできる。
何れの場合においても、赤色光による露光時間、緑色光による露光時間および青色光による露光時間が各々等しくなるように(Rt:Gt:Bt=1:1:1)、露光時間が制御される。
図7に例示した色光に対する白色光の露光時間は、輝度比Rに応じて、例えば6倍等、好適に設定することができる。
[信号処理部16の動作例]
信号処理部16の動作例を図8〜図10に関連付けて説明する。
図8は、本発明の第1実施形態に係る信号処理部の動作例を示すフローチャートである。
図9(A)、(B)は、図8に図示するステップST4の処理例を示す図である。
図10(A)、(B)は、図8に図示するステップST7の処理例を示す図である。
図8に図示するように、露光制御が開始したものとする。ただし、説明を明確にするため、プレビュー等の機能により、予め画像処理部165がカラー画像を取得したものとする。これにより、YUV処理部1651は、輝度信号SYを制御部166の比較部1661に出力する。
非標準状態では、露光が不足する。したがって、被写体OBJが、標準状態にあるか否かという判別が行われる。
詳細には、比較部1661は、撮像部15が受光した光の輝度L1と、標準状態で撮像部15が受光した光の輝度L2との輝度比R(=L1/L2)を算出する(ステップST1)。そして、比較部1661は、輝度比Rが規定値1.0程度であるか否かを判別する(ステップST2)。
比較部1661が、輝度比Rが規定値1.0程度であるという判別結果(R≒1.0)を得た場合には、被写体OBJの明るさが標準状態である。制御部166は、例えば、赤色光、緑色光、青色光、白色光による露光時間が各々共通の1/240sとなるようにモータ14を制御する(ステップST3)。
その結果、各色の露光時間比が、Rt:Gt:Bt:Wt=1:1:1:1となるように、光学フィルタ13は、軸心Oにて反時計方向に回転する。これにより、赤色光、緑色光、青色光、白色光が、撮像部15に順次入射する。その後、撮像部15は、各色の光を受光する度に、色ごとのアナログ信号を生成する。そして、撮像部15は、色ごとのデジタル信号を画素信号SR、SG、SB、SWとして信号処理部16に出力する。
その後、信号処理部16は、撮像部15から入力された画素信号SW、SR、SG、SBに対して、画像処理を行う(ステップST4)。
詳細には、前処理部161が、これらの画素信号SW、SR、SG、SBに対して前処理を施した後、補正処理部162が、前処理が施された画素信号SW、SR、SG、SBに対して、補正処理を施す。
そして、セレクタ163は、補正処理部162によって補正処理が施された画素信号SW、SR、SG、SBを画素信号別にメモリ部164に出力する。
その後、メモリ部164は、タイミングジェネレータの指示に従って、各々の画素信号SW、SR、SG、SBを画像処理部165に出力する。
図9(A)に図示するように、画像処理部165には、1フレーム期間(1/60s)に、画素信号SRx(0)、SGx(0)、SBx(0)、SWx(0)が順に入力される。例えば、画素信号SRx(0)は、任意の列において、0列目の画素が生成した画素信号であることを示している。次の1フレーム期間には、画素信号SRx(1)、SGx(1)、SBx(1)、SWx(1)が順に入力される。このように、画像処理部165には、画素の数だけ、0列目の画素から画素信号SRx、SGx、SBx、SWxが順に入力される。なお、図9(A)に図示するように、各色の露光時間比は、Rt:Gt:Bt:Wt=1:1:1:1である。
図9(B)に図示するように、画像処理部165は、フレーム期間ごとに、(1)〜(4)式で示される演算処理を行って、画素信号SRx、SGx、SBxを画素ごとに合成する。図9(B)において、例えば、画素信号SRx(0)は、画素信号SRx(0)に対応した、生成すべき画素信号であることを示す。これによって、標準状態における最終的なカラー画像が生成される。
一方、ステップST2において、輝度比Rが規定値1.0程度でない場合(NO)、比較部1661は、輝度比Rが既定値1.0よりも低いか否かを判別する(ステップST5)。
比較部1661が、輝度比Rが規定値1.0よりも低いという判別結果(R<1.0)を得た場合には(YES)、制御部166は、白色光による露光時間のみを標準状態によるものよりも長くなるように露光時間を制御する(ステップST6)。
このとき、比較部1661による輝度比Rが値0.65程度であった場合、制御部166は、例えば、赤色光、緑色光、青色光の露光時間が共通の1/240s、かつ、白色光の露光時間が1/120sとなるようにモータ14を制御する。
その結果、各色の露光時間比が、Rt:Gt:Bt:Wt=1:1:1:2となるように、光学フィルタ13は、軸心Oにて反時計方向に回転する。
比較部1661による輝度比Rが値0.39程度であった場合、制御部166は、例えば、赤色光、緑色光、青色光の露光時間が共通の1/240s、かつ、白色光の露光時間が1/60sとなるようにモータ14を制御する。
その結果、各色の露光時間比が、Rt:Gt:Bt:Wt=1:1:1:4となるように、光学フィルタ13は、軸心Oにて反時計方向に回転する。
そして、先に述べたように、撮像部15が生成した各々の画素信号SW、SR、SG、SBが画像処理部165に入力される。
その後、信号処理部16は、撮像部15から入力された画素信号SW、SR、SG、SBに対して、ステップST4と同様に、画像処理を行う(ステップST7)。
ただし、ステップST7では、1フレーム期間がステップST4のものと異なる。ここでは、比較部1661による輝度比Rが値0.65程度であった場合における画像処理部165の動作について説明する。
図10(A)に図示するように、1フレーム期間(1/48s)に、画素信号SRx(0)、SGx(0)、SBx(0)、SWx(0)が順に入力される。ステップST4にて述べたように、画像処理部165には、画素の数だけ、0列目の画素から画素信号SRx、SGx、SBx、SWxが順に入力される。なお、図10(A)に図示するように、各色の露光時間比は、Rt:Gt:Bt:Wt=1:1:1:2である。
図10(B)に図示するように、画像処理部165は、フレーム期間ごとに、(1)〜(4)式で示される演算処理を行って、画素信号SRx(n)、SGx(n)、SBx(n)を画素ごとに合成する。これによって、非標準状態における最終的なカラー画像が生成される。
一方、ステップST5において、比較部1661が、輝度比Rが規定値1.0よりも高いという判別結果(R>1.0)を得た場合には(NO)、制御部166は、白色光による露光時間のみが標準状態によるものよりも短くなるように露光時間を制御する(ステップST8)。
そして、信号処理部16画像処理部165は、フレーム期間ごとに、(1)〜(4)式で示される演算処理を行って、画素信号SRx(n)、SGx(n)、SBx(n)を画素ごとに合成する(ステップST9)。
本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。先に述べたように、一般的な面順次方式の撮像装置では、白色光による露光が行われない。したがって、赤色光、緑色光、青色光による露光時間が2倍になれば、撮像部の感度は2倍程度に向上するが、フレームレートが半分に低下する。
これに対し、本実施形態の撮像装置1では、図7に図示するように、白色による露光時間が色光による露光時間の4倍であるとき、フレームレートは34fpsである。感度は5.7程度である。露光時間が4倍であるにも拘わらず、フレームレートは、標準状態での半分にも達していない。このときの感度は、標準状態での感度の5.7/2.2≒2.6倍にも達する。
このように、白色による露光を行うことで、時間に対する解像度が低下しても、高感度のカラー画像を得ることができる。各々の光による露光時間が同じであっても、感度は、一般的な撮像装置のものよりも向上する。
撮像部の撮像面上にカラーフィルタが搭載された撮像装置では、例えば、赤色、緑色、青色、白色のフィルタがベイヤー状に配列されている。このような撮像装置では、被写体が暗いときに、特定の色(例えば白色光)の露光時間のみを変化させることが困難である
これに対し、本実施形態の撮像装置1では、光学フィルタ13を使用するため、色別に露光時間を変えることができる。このため、白色光による露光時間を変化させて、白色の画素信号の感度のみを調整することができる。
一般に、白色光の露光時間が長くなる程、カラー画像の色が薄くなる傾向がある。しかしながら、人間の目は、色差よりも輝度(感度)の方が敏感に反応し、輝度から多くの情報を得る。被写体が暗い場合には、カラー画像がモノクロであっても、被写体が何であるかを識別することの方が重要である。この2つの観点から、白色光の露光時間が長くなった結果、カラー画像の色が薄くなったとしても、本実施形態に係る撮像装置1は有用である。
〈2.第2実施形態>
第1実施形態では、光学フィルタ13を使用して、白色光による露光と、色光による露光を行う。これに対し、第2実施形態では、白色光と色光とが発光する光源を使用して、白色光による露光と、色光による露光を行う。以下、第1実施形態と異なる点を説明する。
図11は、本発明の第2実施形態に係る撮像装置の構成例を示す概略ブロック図である。ただし、図11には、撮像装置1aの主要部のみが図示されている。
図11に図示するように、撮像装置1aは、レンズ(LNS)11、絞り部(APT)12、光学フィルタ(FIL)13、撮像部(ISNS)15、信号処理部(DSP)16、および発光部17を有する。
このように、撮像装置1aは、光学フィルタ13の代わりに発光部17が絞り部12と撮像部15との間に配置されている。
発光部17は、白色光を発光する白色光源171、赤色光を発光する赤色光源172、緑色光を発光する緑色光源173、および青色光を発光する青色光源174を有する。
発光部17を構成する各々の光源には、例えば、LED(Light Emitting Diode)が使用される。この発光部17は、信号処理部16が出力した制御信号SCTL1によって制御される。
具体例を挙げる。比較部1661が、輝度比Rが規定値1.0程度であるという判別結果(R≒1.0)を得た場合には、制御部166は、発光部17に対して次の制御を行う。詳細には、制御部166は、例えば、赤色光、緑色光、青色光、白色光による露光時間が各々共通の1/240sとなるように、白色光源171、赤色光源172、緑色光源173および青色光源174を順に発光させる。
比較部1661が、輝度比Rが規定値1.0よりも低いという判別結果(R<1.0)を得た場合には、制御部166は、発光部17に対して次の制御を行う。ここでは、比較部1661による輝度比Rが値0.65程度であったものとする。この場合、制御部166は、例えば、赤色光、緑色光、青色光の露光時間が共通の1/240s、かつ、白色光の露光時間が1/120sとなるように、白色光源171、赤色光源172、緑色光源173および青色光源174を順に発光させる。
発光させる色の順番は、例えば、赤色光、緑色光、青色光、白色光、赤色光のように、好適に設定することができる。なお、白色光による露光を行う場合には、白色光源171のみが発光する。赤色光による露光を行う場合には、赤色光源172のみが発光する。緑色光による露光を行う場合には、緑色光源173のみが発光する。青色光による露光を行う場合には、青色光源174のみが発光する。
発光部17は、色光と白色光とを個別に発光させるため、複数の光源171〜174を有するが、一つの光源で色光と白色光とを個別に発光させる発光素子等を使用することができる。
このように、光学フィルタ13の代わりに発光部17を使用しても、第1実施形態と同様に、時間に対する解像度を下げることなく、撮像を行うことができる。
図6に例示された信号処理部16は、種々の改変が可能である。
具体例を挙げる。輝度をYUV処理部1651が取得したものではなく、例えば、第1のメモリ1641が格納した白色の画素信号SW(SWx)から輝度を直接取得するようにすることもできる。
撮像部15がアナログ信号を信号処理部16に出力する場合には、例えば、アナログ信号をデジタル信号に変換するAD変換部を前処理部161と補正処理部162との間に設けることができる。
画像処理部165にカラー画像を圧縮する機能を設けることも可能である。画像処理部165が生成したデジタルのカラー画像SOUTをアナログ信号に変換して、撮像装置1の外部に出力させることもできる。
第1および第2実施形態では、色光を補間するために、白色光を使用するが、色光を補間可能であれば、例えば、赤色成分が強い可視光であってもよい。
信号処理部16の処理は、ソフトウェア的に処理されるが、その処理の一部あるいは全てをハードウェア的に処理することもできる。
本発明に係る撮像装置は、カメラだけではなく、例えば、内視鏡等に使用することができる。
1…撮像装置、11…レンズ、12…絞り部、13…光学フィルタ、14…モータ、15…撮像部、16…信号処理部、17…発光部、131…白色フィルタ、132…色フィルタ、132a…赤色フィルタ、132b…緑色フィルタ、132c…青色フィルタ、151…画素部、152…画素、153…行駆動回路、154…カラム処理回路、155…水平転送回路、156…出力回路、161…前処理部、162…補正処理部、163…セレクタ、164…メモリ部、165…画像処理部、166…制御部、171…白色光源、172…赤色光源、173…緑色光源、174…青色光源、1511…光電変換素子、1512…転送トランジスタ、1513…リセットトランジスタ、1514…増幅トランジスタ、1515…選択トランジスタ、1516…定電流源回路、1641…第1のメモリ、1642…第2のメモリ、1643…第3のメモリ、1644…第4のメモリ、1651…YUV処理部、1661…比較部、AXIS…光軸、FD…フローティングディフュージョン、O…軸心、OBJ…被写体

Claims (11)

  1. 撮像対象から、複数の色光を第1の露光時間で受光して各色に対応した複数の色信号に変換し上記撮像対象から、上記複数の色光の波長範囲を一部に含む補間光を第2の露光時間で受光して補間信号に変換する撮像部と、
    前記撮像対象の輝度を取得する取得部と、
    上記取得部が取得した輝度に応じて、上記第1の露光時間と上記第2の露光時間とを個別に制御する制御部と、
    上記複数の色信号の値の和に対する、上記複数の色信号の値と上記補間信号の値との和の比で示される、1より大きい補正値を取得し、当該取得した1より大きい補正値を上記複数の色信号に乗算して補正し、補正後の複数の色信号に基づいて、感度が向上した高感度カラー画像を生成する画像生成部と
    を有する撮像装置。
  2. 上記制御部は、上記第1の露光時間と上記第2の露光時間が等しいときの標準状態での上記補間光による撮像で予め得ておいた第2の輝度に対する、上記取得部から得られる第1の輝度の比である輝度比を用いて、前記撮像対象の明るさが標準状態のものより暗いか否かを判定し、判定の結果に応じて、上記第1の露光時間と上記第2の露光時間の相対的な長さを変化させて上記補正値を変更する
    請求項1に記載の撮像装置。
  3. 上記制御部は、上記輝度比と規定値との差の絶対値を求め、求めた差の絶対値が上記規定値より低く許容範囲以内でなければ、記第2の露光時間が上記第1の露光時間よりも長くなるように、上記第1の露光時間と上記第2の露光時間とを個別に制御する
    請求項記載の撮像装置。
  4. 上記制御部は、上記輝度比と規定値との差の絶対値を求め、求めた差の絶対値が許容範囲以内の場合には、上記第1の露光時間と上記第2の露光時間とが等しくなるように、上記第1の露光時間と上記第2の露光時間とを個別に制御する
    請求項2または3記載の撮像装置。
  5. 上記制御部は、上記輝度比と規定値との差の絶対値を求め、求めた差の絶対値が上記規定値より高く許容範囲以内でなければ、上記第2の露光時間が上記第1の露光時間よりも短くなるように、上記第1の露光時間と上記第2の露光時間とを個別に制御する
    請求項2から4何れか一項に記載の撮像装置。
  6. 上記取得部は、上記画像生成部が生成した画像、または、上記画像が生成される前の上記補間信号から、上記撮像対象の輝度を取得する
    請求項1から5の何れか一項に記載の撮像装置。
  7. 上記色光による第1の露光時間は、
    第1の波長範囲を有する第1の色光による露光時間と、
    第2の波長範囲を有する第2の色光による露光時間と、
    第3の波長範囲を有する第3の色光による露光時間と
    を含み、
    上記制御部は、
    上記色光による第1の露光時間に対しては、上記第1の色光による露光時間、上記第2の色光による露光時間および上記第3の色光による露光時間が各々等しくなるように、上記色光による上記第1の露光時間を制御する
    請求項1から何れか一項に記載の撮像装置。
  8. 上記色光による第1の露光時間は、
    第1の波長範囲を有する第1の色光による露光時間と、
    第2の波長範囲を有する第2の色光による露光時間と、
    第3の波長範囲を有する第3の色光による露光時間と
    を含み、
    上記第1の色光に対して透過性を有する第1のフィルタと、上記第2の色光に対して透過性を有する第2のフィルタと、上記第3の色光に対して透過性を有する第3のフィルタと、上記補間光に対して透過性を有する補間フィルタとを含むフィルタ部を有し、
    上記制御部は、
    上記判定の結果に応じて、上記撮像部が上記第1の色光、上記第2の色光、上記第3の色光および上記補間光を選択的に受光できるように、
    上記第1のフィルタ、上記第2のフィルタおよび上記第3のフィルタに光を各々入射させて上記第1の露光時間を制御し、
    上記補間フィルタに光を入射させて上記第2の露光時間を制御する
    請求項2から何れか一項に記載の撮像装置。
  9. 上記色光による第1の露光時間は、
    第1の波長範囲を有する第1の色光による露光時間と、
    第2の波長範囲を有する第2の色光による露光時間と、
    第3の波長範囲を有する第3の色光による露光時間と
    を含み、
    上記第1の色光、上記第2の色光、上記第3の色光および上記補間光を選択的に発光可能な発光部を有し、
    上記制御部は、
    上記判定の結果に応じて、上記撮像部が上記第1の色光、上記第2の色光、上記第3の色光および上記補間光を選択的に受光できるように、
    上記発光部に上記第1の色光、上記第2の色光、上記第3の色光を各々発光させて上記第1の露光時間を制御し、
    上記発光部に上記補間光を発光させて上記第2の露光時間を制御する、
    請求項2から何れか一項に記載の撮像装置。
  10. 上記撮像部は、上記複数の色光と上記補間光を同一の複数画素で撮像し、
    上記画像生成部は、上記同一の複数画素からの上記複数の色信号と上記補間信号に基づいて、上記同一の複数画素に対応した上記画像を生成する
    請求項1から何れか一項に記載の撮像装置。
  11. 撮像対象から、複数の色光を第1の露光時間で受光して各色に対応した複数の色信号に変換し、上記撮像対象から、上記複数の色光の波長範囲を一部に含む補間光を第2の露光時間で受光して補間信号に変換するステップと、
    前記撮像対象の輝度を取得するステップと、
    上記取得した輝度に応じて、上記第1の露光時間と上記第2の露光時間とを個別に制御するステップと、
    上記複数の色信号の値の和に対する、上記複数の色信号の各値と上記補間信号の値との和の比で示される、1より大きい補正値を取得し、当該取得した1より大きい補正値を上記複数の色信号に乗算して補正し、補正後の複数の色信号に基づいて、感度が向上した高感度カラー画像を生成するステップと、
    を有する撮像方法。
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