JP5007623B2 - 鮮度保持材 - Google Patents
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Description
(1)該脂肪族系ポリエステル単独の厚さ25μmのフィルムの、40℃、90%RHで測定した水蒸気透過度が100[cm3/(m2・day・atm)]以上であり、
(2)該脂肪族系ポリエステルの原料に由来しない有機化合物の、該脂肪族系ポリエステル全体に対する含有量が10ppm以下である脂肪族系ポリエステル
を10質量%〜100質量%含有することを特徴とする鮮度保持材を提供するものである。
本発明の鮮度保持材は、脂肪族ジカルボン酸単位と、脂肪族及び/又は脂環式ジオール単位とを含む脂肪族系ポリエステルを含有する。本発明の鮮度保持材に含有される脂肪族系ポリエステル中の脂肪族ジカルボン酸単位を構成する脂肪族ジカルボン酸の具体例としては特に限定はないが、例えば、シュウ酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、セバシン酸、ドデカン二酸、1,6−シクロヘキサンジカルボン酸等が挙げられる。また、これらの酸無水物であってもよい。また、これらの脂肪族ジカルボン酸の低級アルキルエステル等の「脂肪族ジカルボン酸の誘導体」であってもよい。
本発明の鮮度保持材に含有される脂肪族系ポリエステルの「脂肪族及び/又は脂環式ジオール単位」を構成する「脂肪族及び/又は脂環式ジオール」としては特に限定はないが、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,2−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール等が挙げられる。これらの中で、得られる脂肪族系ポリエステルの物性の面から、1,4−ブタンジオール、エチレングリコール又は1,3−プロパンジオールが好ましく、1,4−ブタンジオール又はエチレングリコールがより好ましく、1,4−ブタンジオールが特に好ましい。これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を混合して使用してもよい。
本発明の鮮度保持材に含有される脂肪族系ポリエステルは、脂肪族ジカルボン酸単位と脂肪族及び/又は脂環式ジオール単位を主成分とするが、ヒドロキシカルボン酸単位が含まれていてもよい。ヒドロキシカルボン酸単位の全構成成分に対する割合は、下限は通常0モル%以上であるが、好ましくは0.01モル%以上、より好ましくは0.1モル%以上、特に好ましくは1モル%以上である。また、上限は通常50モル%以下であり、好ましくは30モル%以下、より好ましくは10モル%以下であり、特に好ましくは5モル%以下である。ヒドロキシカルボン酸単位が50モル%より多いと、耐熱性や成形性が低下する場合があり、一方、0.01モル%より少ないと、機械物性の点で劣る場合がある。
本発明の脂肪族系ポリエステルには、分子中に3個以上のエステル形成性基(以下、「官能基」と略記する場合がある)を有する構成単位が含まれていてもよい。3個以上の官能基を有する(以下、「3官能以上の」と略記する場合がある)化合物としては、3官能以上の多価アルコール;3官能以上の多価カルボン酸、その無水物、酸塩化物、エステル化合物;3官能以上のヒドロキシカルボン酸、その無水物、酸塩化物、エステル化合物;からなる群から選ばれた少なくとも1種の「3官能以上の化合物」が挙げられる。
本発明においては、脂肪族系ポリエステルの親水性を高めるために、製造時にスルホン基、リン酸基、アミノ基、硝酸基等の親水性基を有する化合物を用い、これらの親水性基を導入してもよい。そのための化合物としては、例えば、4−スルホン化−2,6−イソフタル酸等を挙げることができる。
本発明の鮮度保持材に含有される脂肪族系ポリエステル中には、該脂肪族系ポリエステルの原料に由来しない有機化合物を、該脂肪族系ポリエステル全体に対して10ppm以下しか含有しないことが必須である。「脂肪族系ポリエステルの原料に由来しない有機化合物」としては、該脂肪族系ポリエステルに対し、洗浄、浸漬等の処理をする有機溶媒等が挙げられる。かかる有機溶媒としては特に限定はないが、アセトン、テトラヒドロフラン等が挙げられる。これらの含有量は5ppm以下であることが好ましく、1ppm以下であることが特に好ましい。有機溶媒の含有量が多すぎると、臭気、衛生面、食品へのコンタミによる安全性等の問題が生じる場合がある。脂肪族系ポリエステルを有機溶媒等の有機化合物ではなく、例えば後述するようにアルカリ性水溶液で処理すれば、かかる有機化合物の含有量を上記含有量以下にすることができる。
本発明の脂肪族系ポリエステルの製造方法は、ポリエステルの製造に関する公知の方法が採用できる。また、この際の重縮合反応は、従来から採用されている適切な条件を設定することができ、特に制限されない。エステル化反応を進行させた後、減圧操作を行うことによって更に重合度を高めることができる。
本発明の鮮度保持材に含有される脂肪族系ポリエステルは、該脂肪族系ポリエステル単独の厚さ25μmのフィルムの、40℃、90%RHで測定した水蒸気透過度が100[cm3/(m2・day・atm)]以上であることが必須である。好ましくは500[cm3/(m2・day・atm)]以上、特に好ましくは1000[cm3/(m2・day・atm)]以上である。上記測定条件での水蒸気透過度が100[cm3/(m2・day・atm)]未満であるような脂肪族系ポリエステルを含有する鮮度保持材では、それを用いた包装材内部の湿度が高くなり、包装材内側が結露する場合がある。
[鮮度保持材中のその他のポリエステル]
本発明の鮮度保持材は、上記した脂肪族系ポリエステルに加え、更に、脂肪族芳香族系ポリエステルを含有することも好ましい。「脂肪族芳香族系ポリエステル」とは、芳香族ジカルボン酸単位、「脂肪族及び/又は脂環式ジカルボン酸単位」、並びに、「脂肪族及び/又は脂環式ジオール単位」とを構成単位として含むポリエステルである。該脂肪族芳香族系ポリエステルは、鮮度保持材全体に対して、5質量%〜90質量%の範囲で含有されることが好ましく、10質量%〜70質量%の範囲で含有されることがより好ましく、20質量%〜50質量%の範囲で含有されることが特に好ましい。本発明の鮮度保持材中における脂肪族芳香族系ポリエステルの含有量が多過ぎる場合には、生分解性が劣る、剛性が劣る場合があり、一方、少な過ぎる場合には、柔軟性が劣る、強度が低下する場合がある。
本発明の鮮度保持材には、その特性及び安全性が損なわれない範囲において、各種の添加剤、例えば、アンチブロッキング剤、スリップ剤、防曇剤、強化剤、増量剤、無機系フィラー、有機系フィラー、熱安定剤、酸化防止剤、加水分解防止剤、結晶核剤、難燃剤、帯電防止剤、離型剤、紫外線吸収剤、耐光剤、可塑剤、着色剤、表面ぬれ改善剤、顔料、滑剤、分散助剤、界面活性剤、鮮度保持剤、抗菌剤等が配合されていてもよい。特に、アンチブロッキング剤、スリップ剤及び防曇剤よりなる群から選ばれる少なくとも1種を含有することが好ましい。
本発明の鮮度保持材の調製において、従来公知の混合/混練技術を適用できる。混合機としては、水平円筒型、V字型、二重円錐型混合機やリボンブレンダー、スーパーミキサーのようなブレンダー、また各種連続式混合機等を使用できる。また、混練機としては、ロールやインターナルミキサーのようなバッチ式混練機、一段型、二段型連続式混練機、二軸スクリュー押し出し機、単軸スクリュー押し出し機等を使用できる。混練の方法としては、脂肪族系ポリエステル及び/又は他のポリエステルを加熱溶融させたところに各種添加剤、フィラー等を添加して配合する方法や、あらかじめ高濃度で添加剤、色材等を脂肪族系ポリエステルに混合したマスターバッチを脂肪族系ポリエステル樹脂と混合する方法、或いは成型時に樹脂ペレット同士を投入する又は、樹脂ペレットとマスターバッチを投入する等の方法をとることができる。また、この際、前記の各種添加剤を均一に分散させる目的で、ブレンド用オイル等を使用することもできる。
本発明の鮮度保持材は、汎用プラスチックに適用される各種成型法により成型に供することができる。その成型法としては例えば、圧縮成型(圧縮成型、積層成型、スタンパブル成型)、射出成型、押し出し成型や共押し出し成型(インフレ法やTダイ法によるフィルム成型、ラミネート成型、パイプ成型、電線/ケーブル成型、異形材の成型)、中空成型(各種ブロー成型)、カレンダー成型、発泡成型(溶融発泡成型、固相発泡成型)、固体成型(一軸延伸成型、二軸延伸成型、ロール圧延成型、延伸配向不織布成型、熱成型(真空成型、圧空成型)、塑性加工)、粉末成型(回転成型)、各種不織布成型(乾式法、接着法、絡合法、スパンボンド法等)等が挙げられる。この中で特にインフレ成型、Tダイ成型、真空成型、圧空成型、射出成型が好ましく用いられる。
本発明の鮮度保持材をフィルムとする場合、その製造方法としては、熱可塑性樹脂の通常の溶融成型法、例えば、インフレーション成型、押出成型、圧縮成型、真空成型、射出成型、中空成型、回転成型等、並びに、更にそれらに熱成型、延伸成型、発泡成型等の二次成型法を適用する方法を適用することができ、特にフィルム成型においては特にインフレーション成型、Tダイ成型、射出成型が好ましく、インフレーション成型が最も好ましい。
本発明の鮮度保持材の用途としては、ブロッコリー、しいたけ、マッシュルーム、ナメコ、シメジ、エノキ、エリンギ、マイタケ、マツタケ、コマツナ、ナバナ、エダマメ、トウモロコシ、トマト、サヤエンドウ、インゲン、スダチ、カボス、ホウレンソウ、コマツナ、シュンギク、オオバ、ニラ、ネギ、パセリ、ミズナ、ピーマン、キュウリ、トマト、ニガウリ、ナス、グリーンアスパラガス、ホワイトアスパラガス、ミョウガ、モヤシ、カイワレ、トウミョウ、栗、ハーブ類、レタス、ハクサイ、キャベツ、ニンジン、カボチャ、パプリカ、タマネギ、ナガイモ、ダイコン、カブ、ジャガイモ等のあらゆる青果物、ブドウ、メロン、サクランボ、イチゴ、柿、キウイフルーツ、サクランボ、青梅、ナシ、リンゴ、バナナ、モモ、ビワ、ブルーベリー、スイカ等果物類、バラ、カーネーション、キク、カラー、ユリ、桜、桃、梅、フリージア、アルメリア、スイートピー、アジサイ、サフィニア、ダリア等花卉類、鮭、ひらめ、鰈、鰤、秋刀魚、鰯、鯖、蛸、烏賊、鯛、金目鯛、鮪、細魚、太刀魚、飛魚、穴子、鰻等の魚肉類、赤貝、蛤、アサリ、蜆、帆立貝、青柳等貝類、豚肉、牛肉、鶏肉、羊肉等の肉類、等の包装材料、包装容器に使用できる。中でも好ましくは青果物に、特に好ましくはブロッコリー、しいたけ等の包装材料・包装容器に使用される。
[透過度の測定用の脂肪族系ポリエステル単独の厚さ25μmのフィルムの成型方法]
インフレーション成型により成型した。すなわち、脂肪族系ポリエステルのペレットを、押し出し機サイズ30φのインフレ成型機に投入し、押し出し機及びダイスの温度設定は160℃、ブロー比は2.5とし、フィルム厚みは25μmとしてフィルム成型した。
JIS K7126−2に準拠し、OX−TRAN 2/21を用いて、23℃、湿度50%の条件で、フィルムの厚さ25μmで測定を行った。
JIS K7126−1に準拠し、差圧式ガス透過試験機MC−3を用いて、23℃、絶乾条件で、フィルムの厚さ25μmで測定を行った。
JIS K7129Bに準拠し、PERMATRAN−W 3/31を用いて、40℃、湿度90%の条件で、フィルムの厚さ25μmで測定を行った。
JIS K7126−1に準拠し、差圧式ガス・蒸気透過率測定装置(GTR−30XAD2、G2700T・F)を用いて、23℃、絶乾条件で、フィルムの厚さ25μmで測定を行った。
三菱化学社製GS Pla(AZ91TN)ペレット100質量部を、80℃、重曹水溶液(濃度1質量%)500質量部中に24時間浸漬し、その後濾過することによってオリゴマー成分等を除去精製したペレットを回収し、80℃、窒素流通下で8時間乾燥した。このペレット中に含まれる環状二量体の含有量は1600ppmであり、有機溶媒は10ppm以下であるため検出されなかった。
三菱化学社製GS Pla(AD92WN)ペレットを、60℃、重曹水溶液(濃度1質量%)中に30時間浸漬することによってオリゴマー成分を除去精製し、70℃、窒素流通下で8時間乾燥した。このペレット中に含まれる環状二量体の含有量は1700ppmであり、有機溶媒は10ppm以下であるため検出されなかった。
実施例1で用いた「重曹水溶液で洗浄後乾燥した三菱化学社製GS Pla(AZ91TN)ペレット」、及び、実施例2で用いた「重曹水溶液で洗浄後乾燥した三菱化学社製GS Pla(AD92WN)ペレット」を、AZ91TN/AD92WN=8/2(質量比)でペレットブレンドした後、二軸押出し機を用いて混練した。このペレットをインフレーション成型して厚さ25μmのフィルムを作製した。
実施例1において、実施例1で使用した精製乾燥後のペレット100質量部に代えて、AZ91TNの精製乾燥後のペレット70質量部、及び、BASF社製脂肪族芳香族系ポリエステル樹脂Ecoflexを30質量部使用した以外は実施例1と同様にフィルムを成型し気体の透過度を測定した。結果を表2に示す。また、このフィルム単独で袋を作成し、中にブロッコリーを入れヒートシールした。23℃、50%RHの恒温室に7日後保管後の外観を観察したが、外観上の変化は認められなかった。
実施例1において、実施例1で使用した精製乾燥後のペレット100質量部に代えて、AZ91TNの精製乾燥後のペレット70質量部、BASF社Ecoflex 30質量部及びタルクPKP53を2質量部使用した以外は実施例1と同様にフィルムを成型したところ、成型性が向上した。このフィルムを用いて気体の透過度を測定した。結果を表2に示す。このフィルム単独で袋を作成し、中にブロッコリーを入れヒートシールした。23℃、50%RHの恒温室に7日後保管後の外観を観察したが、外観上の変化は認められなかった。
実施例1に於いて、実施例1で使用した精製乾燥後のペレット100質量部に代えて、AZ91TNの精製乾燥後のペレット70質量部、BASF社Ecoflex 30質量部及び防曇剤としてステアリン酸モノグリセリドを0.5質量部使用した以外は実施例1と同様にフィルムを成型したところ、成型性が向上した。このフィルムを用いて気体の透過度を測定した。結果を表2に示す。このフィルム単独で袋を作成し、中にブロッコリーを入れヒートシールした。23℃、50%RHの恒温室に7日後保管後の外観を観察したが、外観上の変化は認められなかった。
三菱化学社製LLDPE(ノバテックLLUF420)をインフレーション成型して厚さ25μmのフィルムを作製した。酸素透過度は4000[cm3/(m2・day・atm)]であり、二酸化炭素透過度は19000[cm3/(m2・day・atm)]であり、水蒸気透過度は20[cm3/(m2・day・atm)]であった。このフィルム単独で袋を作成し、中にブロッコリーを入れヒートシールした。23℃、50%RHの恒温室に7日後保管後の外観を観察したところ、色が一部黄色に変化し、袋内面に曇りが見られた。
三菱化学社製GS Pla(AZ91TN)ペレット100質量部を、アセトン200質量部中、30℃で24時間浸漬することによってオリゴマー成分を除去精製し、80℃、窒素流通下で8時間乾燥した。このペレット中に含まれる環状二量体の含有量は1200ppmであったが、アセトンが1500ppm検出され、アセトン臭が感知され食品包装材料として使用に耐えなかった。
Claims (14)
- 脂肪族ジカルボン酸単位と、脂肪族及び/又は脂環式ジオール単位とを含む脂肪族系ポリエステルであって、
(1)該脂肪族系ポリエステル単独の厚さ25μmのフィルムの、40℃、90%RHで測定した水蒸気透過度が100[cm3/(m2・day・atm)]以上であり、
(2)該脂肪族系ポリエステルの原料に由来しない有機化合物の、該脂肪族系ポリエステル全体に対する含有量が10ppm以下である脂肪族系ポリエステル
を10質量%〜100質量%含有することを特徴とする鮮度保持材。 - 該脂肪族系ポリエステル単独の厚さ25μmのフィルムの、23℃、50%RHで測定した酸素透過度(A)が100[cm3/(m2・day・atm)]以上である請求項1記載の鮮度保持材。
- 該脂肪族系ポリエステル単独の厚さ25μmのフィルムの、23℃、絶乾条件下で測定した二酸化炭素透過度(B)が18000[cm3/(m2・day・atm)]以下である請求項1又は請求項2記載の鮮度保持材。
- 該脂肪族系ポリエステル単独の厚さ25μmのフィルムの、23℃、絶乾条件下で測定した二酸化炭素透過度(B)と、23℃、50%RHにおける酸素透過度(A)の比(B/A)が20以下である請求項1ないし請求項3の何れかの請求項記載の鮮度保持材。
- 該脂肪族系ポリエステル単独の厚さ25μmのフィルムの、23℃、絶乾条件下で測定したエチレンガス透過度が1000〜10000[cm3/(m2・day・atm)]である請求項1ないし請求項4の何れかの請求項記載の鮮度保持材。
- 該脂肪族系ポリエステルが、その分子内に実質的にウレタン結合を有していないものである請求項1ないし請求項5の何れかの請求項記載の鮮度保持材。
- 該脂肪族系ポリエステルに含まれる環状二量体の含有量が、該脂肪族系ポリエステル全体に対して5000ppm以下である請求項1ないし請求項6の何れかの請求項記載の鮮度保持材。
- 該脂肪族系ポリエステルに含まれる金属の含有量が、該脂肪族系ポリエステル全体に対して300ppm以下である請求項1ないし請求項7の何れかの請求項記載の鮮度保持材。
- 該脂肪族系ポリエステルが、アルカリ性水溶液で処理されたものである請求項1ないし請求項8の何れかの請求項記載の鮮度保持材。
- 更に、脂肪族芳香族系ポリエステルを、鮮度保持材全体に対して5質量%〜90質量%含有する請求項1ないし請求項9の何れかの請求項記載の鮮度保持材。
- 更に、脂肪族ヒドロキシカルボン酸重合体を、鮮度保持材全体に対して1質量%〜90質量%含有する請求項1ないし請求項10の何れかの請求項記載の鮮度保持材。
- 更に、アンチブロッキング剤、スリップ剤及び防曇剤よりなる群から選ばれる少なくとも1種を含有する請求項1ないし請求項11の何れかの請求項記載の鮮度保持材。
- 鮮度保持材を成型する際の成型温度が140℃以上250℃以下である請求項1ないし請求項12の何れかの請求項記載の鮮度保持材。
- 厚さ10〜500μmのフィルムである請求項1ないし請求項13の何れかの請求項記載の鮮度保持材。
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