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JP5004192B2 - フォークリフトの油圧システム - Google Patents

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Description

本発明は、フォークを昇降させるためのリフトシリンダと他の油圧アクチュエータとを同時に作動させることができるフォークリフトの油圧システムに関する。
荷役作業を行うフォークリフトには、通常、フォークを昇降させるためのリフトシリンダ、マストを傾動(ティルト)させるためのティルトシリンダ等の複数の油圧アクチュエータ、及びこれらを同時作動させるための油圧システムが備えられている。また、近年では、フォーク下降時にフォークや荷物の位置エネルギーを電気エネルギーに変換してバッテリを充電する、いわゆる下降回生技術を用いた油圧システムが主流となってきている。
下降回生が可能な公知の油圧システムとして、例えば、特許文献1に記載のものがある。図7に示すように、この油圧システムはリフトシリンダ23及びティルトシリンダ24を作動させるためのもので、主に、作動油を貯留するタンク13と、油圧ポンプ4と、油圧ポンプ4に機械的に連結された電動機3と、油圧モータ8と、油圧モータ8と電動機3とを連結するワンウェイクラッチ9と、作動油の流れを制御するリフト上昇制御弁5、ティルト制御弁6及びリフト下降制御弁7と、各部を結ぶ油圧配管とからなっている。ここで、ワンウェイクラッチ9は、油圧モータ8から電動機3への一方向にのみトルクを伝達可能で、逆方向のトルクに対しては空転してトルクの伝達が行われないよう構成されている。
この油圧システムにおいてフォーク下降操作とティルト操作が同時に行われると、リフトシリンダ23内の作動油は、リフト下降制御弁7及び油圧モータ8を経由してタンク13に返送される。このとき、油圧モータ8は返送される作動油の量に応じて回転し、その回転トルクはワンウェイクラッチ9を介して電動機3に伝達される。すなわち、電動機3は油圧モータ8からのトルクによってアシストされるので、油圧ポンプ4を駆動してティルトシリンダ24を作動させるのに必要な電力を低減することができる。
また、この従来の油圧システムでは、ティルト操作が行われていない状態でリフトレバー25が下降側に所定の角度以上に操作されると、リフト下降制御弁7が全開となる。そして、油圧モータ8からのトルクによって電動機3が発電機として動作し、バッテリが充電されるようになっている。これにより、リフト下降制御弁7における圧損が低減され、フォーク21及び荷物の位置エネルギーを効率的に回生に利用することができる。
特開2007−254058号公報(特に、実施例2)
しかしながら、上述の油圧システムでは、リフトレバー角が所定の角度以上であるか否かのみに基づいてリフト下降制御弁7を全開とするか否かが決定されるので、全開にすべき状況で全開とならなかったり、反対に全開にすべきでない状況で全開となったりする場合があり、リフト下降制御弁7における圧損が十分に低減できていなかった。
そこで、本発明は、より確実にリフト下降制御弁における圧損を低減し、フォーク及び荷物の位置エネルギーを無駄なく回生に利用することができる、フォークリフトの油圧システムを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る油圧システムは、リフトレバーの操作量に応じてフォークを昇降させるリフトシリンダと、前記フォーク以外の他の可動部材を動作させる油圧アクチュエータと、作動油を貯留するタンクと、前記タンクの作動油を前記リフトシリンダ及び/または前記油圧アクチュエータに送り出す油圧ポンプと、前記油圧ポンプに機械的に連結された電動機と、前記フォークの下降に伴って前記リフトシリンダから前記タンクに返送される作動油の量を制限するリフト下降制御弁と、前記リフト下降制御弁を通って返送されてきた作動油の量に応じた回転数で回転する油圧モータと、前記油圧モータと前記電動機とを連結し、前記油圧モータから前記電動機への一方向にのみトルクを伝達するトルク伝達手段とを備え、前記フォークの下降と前記油圧アクチュエータの動作とが同時に行われると、前記リフト下降制御弁が前記リフトレバーの操作量に比例した開度に制御されるとともに、前記電動機が前記油圧アクチュエータに必要な量の作動油を送り出せるような所定の回転数に制御されるよう構成された油圧システムであって、前記フォークの実際の下降速度、前記リフトレバーの操作量に比例した前記フォークの目標下降速度、前記電動機の実際の回転数から求められた前記フォークの下降速度、及び前記所定の回転数から求められた前記フォークの下降速度が全て一致した場合に、前記リフト下降制御弁の開度が全開に制御されることを特徴とする。
好ましくは、上記油圧システムは、前記油圧モータの回転数を検出する油圧モータ回転検出器をさらに備え、前記フォークの実際の下降速度は、前記油圧モータの回転数に基づいて求められることを特徴とする。
さらに好ましくは、上記油圧システムにおける前記油圧アクチュエータは、ティルトシリンダまたはステアリングシリンダであることを特徴とする。
本発明によれば、より確実にリフト下降制御弁における圧損を低減し、フォーク及び荷物の位置エネルギーを無駄なく回生に利用することができる、フォークリフトの油圧システムを提供することができる。
以下、添付図面を参照しつつ、本発明に係る油圧システムの好ましい実施形態について説明する。
本発明に係る油圧システムは、例えば、図1に示すようなフォークリフトに備えられる。フォークリフト20は、前後に傾動可能に支持されたマスト22を備え、このマスト22には上下に昇降可能に支持されたフォーク21と、フォーク21を昇降させるためのリフトシリンダ23が備えられている。また、マスト22とフォークリフト本体との間には、マスト22を傾動させるためのティルトシリンダ24が備えられている。
運転席前方には、フォーク21を昇降させるためのリフトレバー25と、マスト22を傾動させるためのティルトレバー26とが備えられている。例えば、作業者がリフトレバー25を上昇側(手前方向)に操作すると、リフトレバー角に応じた量の作動油が油圧システム1からリフトシリンダ23に送られ、フォーク21が上昇する。反対に、作業者がリフトレバー25を下降側(奥方向)に操作すると、リフトレバー角に応じた量の作動油がリフトシリンダ23から油圧システム1に返送され、フォーク21が下降する。作業者がティルトレバー26を操作した場合も、同様に、油圧システム1とティルトシリンダ24との間で作動油の受け渡しが行われ、マスト22が前傾/後傾する。
また、作業者は、リフトレバー25によるフォーク21の昇降とティルトレバー26によるマスト22の傾動とを同時に行うこともできる。例えば、リフトレバー25を手前方向に操作しながらティルトレバー26を奥方向に操作すると、フォーク21の上昇とマスト22の前傾とが同時に行われる。
本発明に係る油圧システムの構成をブロック図で表したのが図2、具体的な油圧回路図で表したのが図3である。これらの図を参照して、本発明に係る油圧システム1は、主に、作動油を貯留するタンク13と、タンク13の作動油を各部に送り出す油圧ポンプ4と、油圧ポンプ4に機械的に連結された電動機3と、リフトシリンダ23から返送されてくる作動油量に応じて回転する油圧モータ8と、油圧モータ8と電動機3とを連結するワンウェイクラッチ9と、作動油の流れを制御するリフト上昇制御弁5、ティルト制御弁6及びリフト下降制御弁7と、各部を結ぶ油圧配管とを備えている。
ここで、ワンウェイクラッチ9は、油圧モータ8から電動機3への一方向にのみトルクを伝達可能で、逆方向のトルクに対しては空転してトルクの伝達が行われないよう構成されている。すなわち、リフトシリンダ23から返送されてくる作動油によって油圧モータ8が発生したトルクは電動機3に伝達される(アシストされる)が、油圧モータ8が電動機3の回転の影響を受けることはない。なお、油圧ポンプ4を駆動する際の電動機3の回転方向と、油圧モータ8からのトルクでアシストされて回転する際の電動機3の回転方向は同一である。
また、本発明に係る油圧システム1は、少なくとも電動機3及びリフト下降制御弁7を制御するコントローラ2と、コントローラ2を介して主に電動機3に電力を供給するバッテリ11と、油圧モータ8の実際の回転数(以下、「油圧モータ実回転数」という)を検出するための油圧モータ回転検出器12とを備え、さらに電動機3は自己の実際の回転数(以下、「電動機実回転数」という)を検出するための電動機回転検出器10を有している。油圧モータ回転検出器12が検出した油圧モータ実回転数に関する信号と、電動機回転検出器10が検出した電動機実回転数に関する信号は、いずれもコントローラ2に入力される。
リフトレバー25が操作されてリフトレバー角が変化すると、その角度に応じてリフト上昇制御弁5の開度が変化するとともに、リフトレバー角に関する信号がコントローラ2に入力される。ティルトレバー26が操作された場合も、同様に、ティルトレバー角に応じてティルト制御弁6の開度が変化するとともに、ティルトレバー角に関する信号がコントローラ2に入力される。
コントローラ2は、リフトレバー角、ティルトレバー角、電動機実回転数及び油圧モータ実回転数に基づいて、電動機3の回転数Rとリフト下降制御弁7の開度Mを制御する。回転数R及び開度Mの具体的な制御については、後で詳細に説明する。
リフトレバー25が上昇側に操作されるか、あるいはティルトレバー26が前傾/後傾側に操作されて電動機3が回転すると、その回転数に応じた量の作動油が油圧ポンプ4によってリフト上昇制御弁5及び/またはティルト制御弁6に送られる。そして、リフト上昇制御弁5及びティルト制御弁6の開度に応じた量の作動油が、リフトシリンダ23及びティルトシリンダ24に送られる。つまり、油圧ポンプ4から送り出された作動油は、リフト上昇制御弁5及びティルト制御弁6の開度に応じて、リフトシリンダ23及びティルトシリンダ24に分配される。
一方、リフトレバー25が下降側に操作されると、それに応じてリフト上昇制御弁5が閉じるとともに、コントローラ2に制御されてリフト下降制御弁7が開く。そして、フォーク21を上昇させていたリフトシリンダ23内の作動油は、リフト下降制御弁7及び油圧モータ8を経由してタンク13に返送される。このとき、油圧モータ8は返送されてきた作動油の量に応じて回転し、その回転トルクはワンウェイクラッチ9を介して電動機3に伝達される。これにより、電動機3を力行制御する際に必要となる電力を低減したり、バッテリ11を充電したりすることができる。
続いて、図4〜図6を参照して、本発明に係る油圧システムの具体的な動作、特にコントローラ2によって行われる電動機3の回転数Rとリフト下降制御弁7の開度Mの制御について説明する。
図4に示すように、リフトレバー25が操作されると、まず、その操作がフォーク21を“上昇”させるものであるのか、“下降”させるものであるのか、または上昇/下降を“停止”させるものであるのかが判定される(図4のステップS1)。そして、“上昇”と判定された場合は、ティルト操作の有無が判定され(ステップS2)、ティルト操作が“なし”の場合は、コントローラ2によって電動機3が回転数R1で力行制御される(ステップS4、図6のグラフC)。これにより、作動油がリフトシリンダ23に送られ、フォーク21が上昇する。一方、ティルト操作が“あり”の場合、電動機3はティルトシリンダ24を作動させるのに必要な回転数R2(R2<R1)で力行制御される(ステップS5、グラフA)。これにより、作動油がリフトシリンダ23及びティルトシリンダ24に送られ、フォーク21が上昇するとともに、マスト22が前傾/後傾する。なお、この場合は、電動機3の回転数がR1ではなくR2に制限されるので、リフトレバー角を大きくしても、フォーク21の上昇速度は頭打ちとなる。
リフト操作が“停止”で、かつティルト操作が“あり”の場合も、電動機3は回転数R2で力行制御される(ステップS5、グラフI)。これにより、ティルトシリンダ24に作動油が送られ、マスト22が前傾/後傾する。
なお、リフト操作が“上昇”及び“停止”の場合は、ティルト操作の有無にかかわらず、リフト下降制御弁7は閉じられたままである(グラフB,D,J,L)。これらの場合は、リフトシリンダ23から作動油が返送されることはないからである。また、リフト操作が“停止”でかつティルト操作が“なし”の場合は、電動機3は力行制御も回生制御もされない(グラフK)。タンク13とリフトシリンダ23及びティルトシリンダ24との間で、作動油の受け渡しを行う必要がないからである。
ステップS1においてリフト操作が“下降”と判定された場合も、続いてティルト操作の有無が判定される(ステップS6)。そして、ティルト操作が“なし”の場合は、コントローラ2によってリフト下降制御弁7が全開(MMAX)とされ(ステップS7、グラフH)、さらにリフトレバー角Lに比例した回転数Rを超えないように電動機3が回生制御される(ステップS8、グラフG)。これにより、リフトレバー角Lに比例した速度でフォーク21を下降させることができる。また、フォーク21の自重や荷物が重く(位置エネルギーが大きく)、下降速度が速くなるような場合(すなわち、油圧モータ8からのトルクによって電動機3の回転数がリフトレバー角Lに比例した回転数Rを超えようとする場合)は、その超えようとする分のエネルギーでバッテリ11を充電することができる。
リフト操作が“下降”でかつティルト操作が“あり”と判定されると、図5のフローチャートに従って電動機3の回転数R及びリフト下降制御弁7の開度Mの制御が行われる。すなわち、コントローラ2は、電動機3及びリフト下降制御弁7の制御のために必要な情報として、リフトレバー25から出力されるリフトレバー角L、油圧モータ回転検出器12から出力される油圧モータ実回転数RH及び電動機回転検出器10から出力される電動機実回転数RMに関する信号を参照する(図5のステップS9)。
続いて、コントローラ2は、参照した各信号のうち、リフトレバー角Lに基づいてフォーク21の目標下降速度VDLを求める(ステップS10)。リフトレバー角Lと目標下降速度VDLは比例関係にあり、一のリフトレバー角Lに基づいて一の目標下降速度VDLが所定の計算式またはマップ等で求められる。例えば、リフトレバー角Lが7ビットのディジタル信号(0[digit]〜127[digit])で表される場合に、コントローラ2に39[digit]が入力されると、目標下降速度VDL243[mm/s]が求められるようになっている。
次に、コントローラ2は、油圧モータ実回転数RHに基づいてフォーク21の実際の下降速度VDHを求める(ステップS11)。下降速度VDHは、例えば、次式で求めることができる。
Figure 0005004192
ここで、RHは油圧モータ実回転数[rpm]、qは油圧モータ8を1回転させるのに理論的に必要となる作動油の量[mm3]、ηは油圧モータ8の効率(例えば、0.9)、Sはリフトシリンダ23の断面積[mm2]である。油圧モータ実回転数RH以外のq、η、Sは全て定数なので、結局、油圧モータ実回転数RHが分かると、それに応じた下降速度VDHを簡単に求めることができる。具体的には、油圧モータ実回転数RHが1119[rpm]の場合、下降速度VDHは243[mm/s]となる。また、油圧モータ実回転数RHが560(1119の約半分)[rpm]の場合、下降速度VDHは122(243の約半分)[mm/s]となる。
続いて、コントローラ2は、電動機3の指令回転数R2に基づいてフォーク21の下降速度VDCを求め(ステップS12)、さらに電動機実回転数RMに基づいて下降速度VDMを求める(ステップS13)。下降速度VDC及び下降速度VDMは、例えば、次式で求めることができる。
Figure 0005004192
ここで、q、η、Sは、下降速度VDHと同じ定数である。
その後、コントローラ2では、ステップS10で求めた目標下降速度VDL、ステップS11で求めた下降速度VDH、ステップ12で求めた下降速度VDC、及びステップ13で求めた下降速度VDMが全て一致しているか否かの判定が行われる(ステップS14)。すなわち、このステップでは、フォーク21が作業者の思い通りの速度で下降しているか否か、ティルトシリンダ24に必要な量の作動油が送られているか否か、及びリフトレバー角Lから見たフォーク21の目標下降速度VDLとティルト操作に必要な電動機3の回転数R2から見たフォーク21の下降速度VDCとが釣り合っているか否かが判定される。
図5に示すように、本発明に係る油圧システムでは、ステップS14の条件を満たしている場合と満たしていない場合とで、異なった制御が行われる。
具体的には、ステップS14の条件を満たしている場合、すなわち、リフトレバー角LがLt以上となり、フォーク21の下降速度と電動機3の回転数とが作業者の思い通りに制御されている場合、コントローラ2はリフト下降制御弁7の開度を全開(MMAX)に制御し(ステップS15、グラフF(L≧Ltの領域))、さらに電動機3の回転数をR2一定となるように回生制御する(ステップ16、グラフE(L≧Ltの領域))。
これにより、リフト下降制御弁7による圧損を生じさせることなく油圧モータ8を回転させることができ、その回転トルクによって電動機3をアシストすることができる。また、リフト下降制御弁7が全開になると、油圧モータ8を通る作動油の量が増大して油圧モータ8の回転数も上昇するが、電動機3の回転数はR2一定に回生制御されているので、結局、電動機3の回転数がR2を超えようとする分のエネルギーはバッテリ11に充電されることになる。
なお、電動機3の回転数はR2に保たれているので、リフト下降制御弁7が全開になっても、フォーク21の下降速度はリフトレバー角Ltに対応する速度以上にはならない。したがって、下降速度の急激な変化に起因する荷崩れ等が起こる心配はない。
一方、ステップS14の条件を満たさない場合、コントローラ2はリフト下降制御弁7をリフトレバー角Lに比例した開度Mに制御し(ステップS17、グラフF(L<Ltの領域))、さらに電動機3の回転数をR2一定となるように力行制御する(ステップ18、グラフE(L<Ltの領域))。
これにより、フォーク21をリフトレバー角Lに応じた速度で下降させることができるとともに、マスト22を傾動させるのに必要な量の作動油をティルトシリンダ24に送ることができる。なお、このとき、電動機3は、油圧モータ8からのトルクでアシストされるので、単に電動機3の回転数をR2で力行制御する場合よりも、電動機3に供給する電力を低減することができる。
以上のように、本発明に係る油圧システムでは、フォーク21の下降速度と電動機3の回転数とが思い通りに制御されているか否かによって、リフト下降制御弁7を全開にするか否かが決定される。これにより、フォーク21の下降速度をリフト下降制御弁7で調節する必要がない場合に、リフト下降制御弁7を不必要に絞ることによって発生する圧損を低減し、回生が非効率なものとなってしまうのを防ぐことができる。
なお、上記本発明に係る油圧システムの構成は単に一例であり、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、フォーク21の昇降と同時に作動させることができる油圧アクチュエータは、ハンドル角度に応じて操舵輪の操舵角を変化させるステアリングシリンダであってもよい。また、電動機3と油圧モータ8とをつなぐワンウェイクラッチは、一方向にのみトルクを伝達する他の公知のトルク伝達手段に変更することができる。
フォークリフトの側面図である。 本発明に係る油圧システムのブロック図である。 本発明に係る油圧システムの具体的な油圧回路の一例を示す図である。 本発明に係る油圧システムの動作を示すフローチャートである。 図4のα部の動作を示すフローチャートである。 本発明に係る油圧システムにおける電動機とリフト下降制御弁の動作を示すグラフである。 従来の油圧システムの油圧回路図である。
符号の説明
1 油圧システム
2 コントローラ
3 電動機
4 油圧ポンプ
5 リフト上昇制御弁
6 ティルト制御弁
7 リフト下降制御弁
8 油圧モータ
9 ワンウェイクラッチ(トルク伝達手段)
10 電動機回転検出器
11 バッテリ
12 油圧モータ回転検出器
13 タンク
20 フォークリフト
21 フォーク
22 マスト
23 リフトシリンダ
24 ティルトシリンダ
25 リフトレバー
26 ティルトレバー

Claims (3)

  1. リフトレバーの操作量に応じてフォークを昇降させるリフトシリンダと、前記フォーク以外の他の可動部材を動作させる油圧アクチュエータと、作動油を貯留するタンクと、前記タンクの作動油を前記リフトシリンダ及び/または前記油圧アクチュエータに送り出す油圧ポンプと、前記油圧ポンプに機械的に連結された電動機と、前記フォークの下降に伴って前記リフトシリンダから前記タンクに返送される作動油の量を制限するリフト下降制御弁と、前記リフト下降制御弁を通って返送されてきた作動油の量に応じた回転数で回転する油圧モータと、前記油圧モータと前記電動機とを連結し、前記油圧モータから前記電動機への一方向にのみトルクを伝達するトルク伝達手段と、を備え、
    前記フォークの下降と前記油圧アクチュエータの動作とが同時に行われると、前記リフト下降制御弁が前記リフトレバーの操作量に比例した開度に制御されるとともに、前記電動機が前記油圧アクチュエータに必要な量の作動油を送り出せるような所定の回転数に制御されるよう構成された油圧システムであって、
    前記フォークの実際の下降速度、前記リフトレバーの操作量に比例した前記フォークの目標下降速度、前記電動機の実際の回転数から求められた前記フォークの下降速度、及び前記所定の回転数から求められた前記フォークの下降速度が全て一致した場合に、前記リフト下降制御弁の開度が全開に制御されることを特徴とするフォークリフトの油圧システム。
  2. 前記油圧モータの回転数を検出する油圧モータ回転検出器をさらに備え、
    前記フォークの実際の下降速度は、前記油圧モータの回転数に基づいて求められることを特徴とする請求項1に記載のフォークリフトの油圧システム。
  3. 前記油圧アクチュエータは、ティルトシリンダまたはステアリングシリンダであることを特徴とする請求項2に記載のフォークリフトの油圧システム。
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