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JP4999429B2 - 船舶 - Google Patents

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Description

本発明は、船舶に関し、特に、天然ガスハイドレート(NGH:Natural Gas Hydrate)を燃料として使用する船舶に関するものである。
船舶の主機関には従来からディーゼル機関が採用されており、その燃料には重油が使用されているが、CO、NOx、SOxといった大気汚染物質が排出されるため、それを抑制するための制御や設備投資(低速運行、高効率機関や低排ガスエンジンの採用等)が必要となる。また、衝突や座礁により燃料の重油が海上に流出した場合には重大な環境破壊を起こすおそれがある。そこで、地球環境への配慮から燃料として天然ガスエネルギーが注目されている(非特許文献1参照)。
天然ガスエネルギーとしては、液化天然ガス(LNG)がよく知られているが、LNGは−162℃の極低温下で製造・貯蔵されるため、取り扱いが非常に難しいという問題を有している。また、タンクの温度上昇によりLNGが少しずつ蒸発してボイルオフガスが多量に発生するという問題がある。特に、船舶が2〜3日動かないような場合には、タンク内部の圧力が非常に高くなるため、ボイラーで燃焼するなどしてボイルオフガスを取り除く必要があり、燃料を必要外に消費することによりコストが増加するという問題がある。
そのため、最近は、新たな天然ガスエネルギーとしてNGHが注目されている。NGHは、メタン、エタン、プロパンなどを主成分とする天然ガスの分子(ゲスト)が水分子のクラスタ中に取り込まれた包接水和物であり、−20℃の大気圧環境下で約170倍のガスを包蔵することができるため、製造、輸送、貯蔵、ガス化というシステム全体面でLNGよりも有利な点が多い。また、NGHはガソリンなどに比べて二酸化炭素や大気汚染物質の排出量が少ないことから、クリーンエネルギーとしても注目されている。
三井造船株式会社、"天然ガスハイドレート(NGH)−三井造船"、[online]、[平成18年11月21日検索]、インターネット<URL:http://www.mes.co.jp/mes_technology/ngh.html>
船舶の燃料として上述のNGHを採用する場合、NGHが−20℃という比較的制御しやすい温度環境下で貯蔵・保管されることから、LNGのような問題はなく、燃料の取り扱いが比較的容易である。さらに、衝突等によりNGHが海上に流出したとしても、NGHが燃料ガスと水に分解するだけであるため、環境への影響はほとんどない。しかし、NGHの分解によって天然ガスのほか、多量の水が副次的に生成され、水の生成率はNGHに対する体積比で約80%であることから、かなり多量の水が生成されることになる。燃料は主として船舶の航行中に消費され、燃料の消費に伴ってそのような多量の水が生成されるため、船舶においてこの水を有効活用する新たな工夫が望まれている。
また、従来の船舶においては、主機関の一次冷却水、トイレの洗浄水、デッキの清掃用水等、いろいろな場面で海水が使用されている。海水は船舶底部に設けられたシーチェストと呼ばれる海水吸入口からポンプで組み上げられ、海水系統の配管を通って各所に送られる。しかし、従来の船舶においては、このシーチェスト内に海生生物が多数付着し、海水の吸入が妨げられるという問題が発生している。
したがって、本発明の目的は、NGHを燃料として使用し、且つNGHの分解によって得られる水を有効活用すると共に、海生生物の付着による海水系統の不具合を防止することが可能な船舶を提供することにある。
本発明の上記目的は、NGHが貯蔵されたNGHタンクと、前記NGHタンクより供給されるNGHを分解して燃料ガスとNGH分解水を生成するNGH分解装置と、前記燃料ガスによって駆動される主機関と、船体底部に設けられたシーチェストと、前記NGH分解水を前記シーチェスト内に注水する注水機構とを備えることを特徴とする船舶によって達成される。
本発明によれば、シーチェスト内に真水が注入され、シーチェスト内に真水が充満することにより、シーチェスト内に付着する海生生物の活性化を抑制することができ、シーチェスト内に海生生物が大量に付着することによる海水吸入口の詰まりを防止することができる。また、シーチェスト内に付着した海生生物の除去作業を不要にすることもできる。さらに、NGHの分解により得られる比較的低温なNGH分解水をシーチェスト注入水としてそのまま使用した場合には、水温の比較的高い海域に適応した海生生物の付着を十分に抑制することができる。
本発明においては、前記NGH分解水の注水によって当該NGH分解水と混ざり合った前記シーチェスト内の海水を前記主機関の一次冷却水として使用することが好ましい。NGH分解水は比較的低温の真水であることから、これをシーチェスト内に注入すれば、シーチェスト内の海水は低塩分濃度且つ低温となる。よって、このような海水を汲み上げて使用した場合には、海水系統の腐食の進行を抑制することができるだけでなく、主機関の冷却能力をさらに高めることができ、船舶のさらなる性能向上を図ることができる。また、この海水系統の海水取込口であるシーチェストにシーチェスト注入水を供給することにより、特に低温に弱い海生生物の付着を抑制することができ、主機関のトラブルを防止することができる。
本発明においては、前記NGH分解水を前記主機関の一次冷却水として使用し、前記主機関において前記一次冷却水として使用された前記NGH分解水を前記シーチェスト内に注水することが好ましい。船舶の航行中には、主機関の燃料が必要である一方で、主機関の冷却も必要であるため、NGHの分解によって得られる燃料ガスを主機関の駆動用燃料として用いると共に、NGHの分解に伴って多量に生成される比較的低温なNGH分解水を主機関の冷却に用いることにより、NGH分解水の有効活用、並びに船舶の性能向上を図ることができる。また、主機関の冷却水として使用された後のNGH分解水は非常に高温となることから、これをシーチェスト注入水として使用することにより、特に高温に弱い海生生物の付着を抑制することができる。
本発明においては、船内の空調システムをさらに備え、前記NGH分解水を前記空調システムの冷却水として使用することが好ましく、前記NGH分解水を前記空調システムの冷却水として使用した後に前記主機関の冷却水として使用することが特に好ましい。これによれば、NGH分解水を空調システムの冷却水として使用することから、NGH分解水の更なる有効活用を図ることができる。特に、冷媒としてのNGH分解水を初段の空調システムで使用し、次いで次段のガスエンジンで使用した後、貯水タンクに蓄えることから、NGH分解水を冷媒及び生活用水として極めて効率良く利用することができる。また二次冷却水として使用された後のNGH分解水は非常に高温となることから、これをシーチェスト注入水として使用することにより、海生生物の付着をさらに抑制することができる。
このように、本発明によれば、NGHを燃料として使用し、且つNGHの分解によって得られる水を有効活用した船舶を提供することができる。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る船舶の構成を示す模式図である。
図1に示すように、この船舶10は、NGHが貯蔵されたNGHタンク11と、NGHタンク11より供給されるNGHを燃料ガスと水に分解するNGH分解装置12と、NGH分解装置12で生成された燃料ガスを一時的に蓄えるバッファタンク13と、燃料ガスによって駆動される主機関としてのガスエンジン14と、ガスエンジン14の動力によって回転するスクリュー15と、船舶内のガス設備16とを備えている。船舶10はまた、NGH分解装置12で生成された水(以下、NGH分解水という)を一時的に蓄えるバッファタンク17と、ガスエンジン14の二次冷却水を海水との熱交換により冷却するための熱交換器20と、NGH分解水を船内の生活用水として貯水するための貯水タンク22とを備えている。
図2は、NGH分解装置12の構成を示す模式図である。
図2に示すように、NGH分解装置12は、NGHタンク11から供給されるペレット状のNGH(NGHペレット)100を分解するためのNGH分解槽101と、NGH分解用の温水をNGH分解槽101内のNGHペレット100の上方から噴霧するノズル102とを備えている。NGH分解用の温水としては、特に限定されるものではないが、温水器で加熱されたNGH分解水を循環して使用してもよく、海水との熱交換によって温度上昇したNGH分解水を用いてもよい。また、後述の空調システムやガスエンジンとの間の熱交換によって温度上昇したNGH分解水を用いてもよい。NGHペレット100に温水を噴霧することにより、NGHペレット100は溶解し、燃料ガスと水が生成される。このとき得られる水は冷水であり、水温は−5〜10℃と常温よりも十分に低い。NGH分解槽101の内部にはネット103が設けられており、このネット103によりNGH分解槽101内のNGHペレット100とNGH分解水104とが上下に分離される。NGH分解槽101内で発生した燃料ガスはNGH分解槽101の上方に設けられたガス排出口101aから取り出され、NGH分解槽101内で発生した水104はNGH分解槽101の下方に設けられた排水口101bから取り出される。
NGH分解装置12で生成された燃料ガスは、図1に示すように、バッファタンク13を介してガスエンジン14に供給され、ガスエンジン14の駆動燃料として使用される他、ガスキッチン等の船舶内のガス設備16にも供給される。
一方、NGH分解装置12で副次的に生成されたNGH分解水は、バッファタンク17を介して貯水タンク22に供給され、船内の生活用水として蓄えられる。この貯水タンク22は、航行中に必要な全ての生活用水を蓄えておく従来の貯水タンクほど大型である必要はなく、その大きさはNGH分解装置12からのNGH分解水の供給量と消費量とを比較して決定すればよい。その後、貯水タンク22内の水は生活用水として適宜取り出される。具体的には、浄水器23を介して飲料水として供給され、或いは、トイレ、風呂、洗濯、船内の清掃等に使用される。貯水タンク22内の水はまた、シーチェスト内に供給されるシーチェスト注入水としても使用される。
図3は、シーチェストが設けられた船体底部の外観構成を示す模式図である。
図3に示すように、船舶10の船体後部には、舵31及びスクリュー(プロペラ)15が設けられており、それらよりも少し船首寄りの船底にシーチェスト24が設けられている。シーチェスト24は、実際の海水吸入口32よりも少し広い凹部空間であり、その開口部分には異物の吸入を防止するための網格子33が設けられている。シーチェスト24の奥には海水吸入口32を構成する海水系統の配管34が設けられており、海水は海水ポンプ35によって配管に吸入される。シーチェスト24の奥にはまた、真水注入パイプ36が設けられており、ここからシーチェスト24内に真水が注入される。シーチェスト24は常に海面下に位置するため、たとえ網格子33が設けられていたとしても、網格子33を通過して貝類、海草類、藻類等の海生生物が容易に付着する。しかし、本実施形態のように、NGH由来の水をシーチェスト注入水として使用し、シーチェスト24内に注水することにより、海水と真水が混ざってシーチェスト内の海水の塩分濃度が下がるか、或いは塩分濃度の関係で海水よりも比重が軽い真水がシーチェスト内に充満するので、海生生物の活性化を防止することができ、シーチェスト24内に海生生物が大量に付着することによる海水吸入口32の詰まりを防止することができる。したがって、シーチェスト24内の海生生物の除去作業をなくすことも可能となる。
真水の注入は、船舶10の停泊中であることが好ましいが、航行中であってもよい。停泊中の場合には、シーチェスト24内に真水が充満するため、海生生物の付着を抑制する効果が大きい。これに対し、航行中の場合には、停泊中ほどの効果は得られないものと考えられるが、航行中には燃料の消費によってNGH分解水が随時生成されており、貯水タンクに蓄えきれない余剰分が単に廃棄される場面も考えられるので、そのような場合にシーチェスト経由で廃棄すれば、海生生物付着の抑制効果も得られる。もちろん、廃棄対象のNGH分解水を供給するだけではなく、航行中においてシーチェスト24内に積極的に供給することも可能である。
以上説明したように、本実施形態によれば、NGH分解装置12より得られる燃料ガスをガスエンジン14の燃料とし、NGH分解装置12より得られるNGH分解水をシーチェスト注入水として使用することから、NGHの副生成物である水を有効活用することができる。これにより、海生生物の活性化を抑制することができ、シーチェスト24内に海生生物が大量に付着することによる海水吸入口32の詰まりを防止することができる。したがって、シーチェスト24内の海生生物の除去作業をなくすことも可能となる。
また、本実施形態によれば、航行中において常に生成されるNGH分解水を船舶内の生活用水としても使用することから、大型の貯水タンクが不要であるのはもちろんのこと、多量の真水をいろいろな場面で使用することが可能となり、船内での生活面の向上、船内設備の寿命向上を図ることができる。
図4は、本発明の第2の実施形態に係る船舶の構成を示す模式図である。
図4に示すように、この船舶40の特徴は、バッファタンク17を介してNGH分解装置12より生成されたNGH分解水をシーチェスト注入水としてそのままシーチェスト24内に供給するものである。すなわち、本実施形態においては、NGHの分解によって得られる比較的低温の水がシーチェスト注入水として使用される。その他の構成については、第1の実施形態と略同様であるため、詳細な説明を省略する。
以上説明したように、本実施形態によれば、NGH分解装置12より得られるNGH分解水をシーチェスト注入水として使用することから、NGHの副生成物である水を有効活用することができる。特に、温暖な海域を航行する船舶の場合、比較的高い水温に適応した海生生物が付着することから、これとは逆の低温なNGH分解水をそのままシーチェスト注入水として使用することで、海生生物の活性化をさらに抑制することができ、シーチェスト内に海生生物が大量に付着することによる海水吸入口の詰まりを防止することができる。また、比較的低温のNGH分解水をシーチェスト24内に注入すれば、シーチェスト24内の海水は低塩分濃度且つ低温となるので、このような海水を汲み上げて使用することで海水系統の腐食の進行を抑制することができるだけでなく、主機関の冷却能力をさらに高めることができ、船舶のさらなる性能向上を図ることができる。
また、NGH分解装置12内の圧力は非常に高いことから、NGH分解装置12から得られる高圧の水をそのまま利用し、高圧ジェット水としてシーチェスト内に供給すれば、シーチェスト内に付着する海生生物を水圧により吹き飛ばして取り除くことも可能である。
図5は、本発明の第3の実施形態に係る船舶の構成を示す模式図である。
図5に示すように、この船舶50の特徴は、空調システム21の冷媒として利用すると共に、ガスエンジン14の一次冷却水としても使用する点にある。そのため、船舶50は、第1及び第2の熱交換器18、19と、第1の熱交換器18との間で熱交換を行う船舶内の空調システム21とをさらに備えており、第3の熱交換器20によってガスエンジン14の二次冷却水と海水との熱交換が行われている。
NGH分解装置12で副次的に生成されたNGH分解水は、バッファタンク17を介して第1の熱交換器18に供給され、空調システム21の二次冷却水を冷却する一次冷却水として用いられる。第1の熱交換器18を通過し、熱交換により温度上昇したNGH分解水はさらに第2の熱交換器19に供給され、ガスエンジン14の二次冷却水を冷却する一次冷却水として用いられる。ここで、通常、ガスエンジン14の一次冷却水には海水が用いられ、二次冷却水は第3の熱交換器20によって海水と熱交換されることにより冷却されるが、本実施形態のようにNGH分解水を一次冷却水として併用することにより、ガスエンジン14の冷却能力の向上を図ることができる。また、ガスエンジンの冷却が必要なタイミングでNGH分解水が生成されることから、NGH分解水を一次冷却水として利用することにより、NGH分解水の有効活用を図ることができる。
第2の熱交換器19を通過し、熱交換によってさらに温度上昇したNGH分解水は、生活用水として貯水タンク22に蓄えられる。その後、貯水タンク22内の水は生活用水として適宜取り出される。具体的には、浄水器23を介して飲料水として供給され、或いは、トイレ、風呂、洗濯、船内の清掃等に使用される。
一方、第2の熱交換器19を通過し、熱交換によってさらに温度上昇したNGH分解水は、シーチェスト注入水としてシーチェスト内にも供給される。すなわち、本実施形態においては、熱交換によって得られる比較的高温の水がシーチェスト注入水として使用される。その他の構成については、第1の実施形態と略同様であるため、詳細な説明を省略する。
以上説明したように、本実施形態によれば、NGH分解装置12より得られるNGH分解水をシーチェスト注入水として使用することから、NGHの副生成物である水を有効活用することができる。特に、寒冷な海域を航行する船舶の場合、比較的低い水温に適応した海生生物が付着することから、これとは逆の高温なNGH分解水をシーチェスト注入水として使用することで、海生生物の活性化をさらに抑制することが可能となる。さらに、温暖な海域を航行する船舶であっても、十分に高温なシーチェスト注入水を使用した場合には、比較的高い水温に適応した海生生物の活性化を抑制することも可能である。
また、NGH分解装置12内の圧力は非常に高いことから、NGH分解装置12から得られる高圧の水を空調システム21やガスエンジン14との熱交換により高温にした後、これを高圧ジェット水としてシーチェスト内に供給すれば、シーチェスト内に付着する海生生物を水圧により吹き飛ばして取り除くことも可能である。
また、本実施形態によれば、NGH分解水を空調システムの冷却水としても使用することから、NGH分解水の更なる有効活用を図ることができる。特に、NGH分解水を初段の空調システムの冷却水として使用し、次いで次段のガスエンジンの冷却水として使用した後、シーチェスト注入水として使用することから、冷媒としてのNGH分解水を段階的に利用することができ、NGH分解水を冷媒及び生活用水として極めて効率良く利用することができる。
本発明は、以上の実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更を加えることが可能であり、これらも本発明の範囲に包含されるものであることは言うまでもない。
例えば、上記実施形態においては、船舶の主機関としてガスエンジン14を用いているが、ガスタービンを使用することも可能である。ガスタービンにおいても、その一次冷却水としてNGH分解水や海水を使用することができる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る船舶の構成を概略的に示す模式図である。 図2は、NGH分解装置12の構成を示す模式図である。 図3は、船体後部、特にシーチェストの構成を示す模式図である。 図4は、本発明の第2の実施形態に係る船舶の構成を概略的に示す模式図である。 図5は、本発明の第3の実施形態に係る船舶の構成を概略的に示す模式図である。
符号の説明
10 船舶
11 NGHタンク
12 NGH分解装置
13 バッファタンク
14 ガスエンジン
15 スクリュー
16 ガス設備
17 バッファタンク
18 第1の熱交換器
19 第2の熱交換器
20 第3の熱交換器
21 空調システム
22 貯水タンク
23 浄水器
24 シーチェスト
31 舵
32 海水吸入口
33 網格子
34 海水系統配管
35 海水ポンプ
36 真水注入パイプ
40 船舶
50 船舶
100 NGHペレット
101 NGH分解槽
101a ガス排出口
101b 排水口
102 ノズル
103 ネット
104 NGH分解水

Claims (3)

  1. 航行燃料としてのNGHが貯蔵されたNGHタンクと、
    前記NGHタンクより供給される前記NGHを分解して燃料ガスとNGH分解水を生成するNGH分解装置と、
    前記燃料ガスによって駆動される主機関と、
    船体底部に設けられたシーチェストと、
    前記NGH分解水を前記シーチェスト内に注水する注水機構とを備え、
    前記NGH分解水の注水によって当該NGH分解水と混ざり合った前記シーチェスト内の海水を前記主機関の一次冷却水として使用することを特徴とする船舶。
  2. 航行燃料としてのNGHが貯蔵されたNGHタンクと、
    前記NGHタンクより供給される前記NGHを分解して燃料ガスとNGH分解水を生成するNGH分解装置と、
    前記燃料ガスによって駆動される主機関と、
    船体底部に設けられたシーチェストと、
    前記NGH分解水を前記シーチェスト内に注水する注水機構とを備え、
    前記NGH分解水を前記主機関の一次冷却水として使用し、
    前記主機関において前記一次冷却水として使用された前記NGH分解水を前記シーチェスト内に注水することを特徴とする船舶。
  3. 船内の空調システムをさらに備え、前記NGH分解水を前記空調システムの冷却水として使用した後、前記主機関の一次冷却水として使用することを特徴とする請求項2に記載の船舶。
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