JP4983618B2 - カラーフィルタ用樹脂部材の選定方法およびこれを用いたカラーフィルタの製造方法 - Google Patents
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Description
焼付きは、同一画素に一定時間電圧を印加した後、電圧を低下、あるいは、切った場合、この画素の透過率が周辺の一定時間電圧を印加しなかった画素の透過率と異なるため、見た目にムラ状態が認識され、さらに、長時間放置してもムラ状態が継続する現象である。ノーマリーホワイトパネルにおける焼付き現象では、一定時間電圧を印加した画素が周辺画素よりも暗く見える。このような焼付き現象は、電圧印加の間にイオン性物質が電極に付着し、次に電圧を解除してもイオン性物質が電極上に吸着したままとなり、このイオン性物質による電圧が液晶に作用し続けることが原因と考えられる。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、液晶層へのイオン性物質の混入防止がより確実になされるカラーフィルタに用いるための樹脂部材の選定方法を提供することを目的とする。
(電圧保持率の測定条件)
・印加電圧パルス振幅 :5V
・印加電圧パルス周波数:60Hz
・印加電圧パルス幅 :16.67msec
また、本発明のカラーフィルタの製造方法は、上述のいずれかの選定方法によって良品として選定された樹脂部材を用いて、基板上に複数色からなる樹脂着色層を所定のパターンで形成するような構成とした。
また、本発明のカラーフィルタの製造方法は、基板上に複数色からなる着色層を所定のパターンで形成し、次いで、上述のいずれかの選定方法によって良品として選定された樹脂部材を用いて、少なくとも前記着色層を覆うように透明な樹脂保護層を形成するような構成とし、また、上述のいずれかの選定方法によって良品として選定された樹脂部材を用いて、前記樹脂保護層上の複数の所定部位に透明な樹脂柱状凸部を形成するような構成とした。
図1は、本発明のカラーフィルタ用樹脂部材の選定方法の適用対象となるカラーフィルタの一例を示す概略断面図である。図1において、カラーフィルタ11は、基板12と、この基板12上に所定のパターンで形成された複数色からなる樹脂着色層13とを備え、この樹脂着色層13は、ブラックマトリックス14と、このブラックマトリックス14の非形成部位に設けられた着色膜15で構成されている。
(不純物強制抽出処理)
図2に示すように、ガラス基板52,55の表面にITO(酸化インジウムスズ)電極53,56を設けた1組のITO基板51,54を準備し、一方のITO基板51のITO電極53上に、液晶に対して最近傍の位置となるカラーフィルタの樹脂部材層57(上記カラーフィルタ11では樹脂着色層13)を形成し、その後、ITO電極間距離が5〜15μmの範囲となるように他方のITO基板54を対向させ、周辺部をシール部材59により封止し、両ITO基板間に液晶58を封入し測定用液晶セル50を作製する。この樹脂部材層57は、カラーフィルタを構成する場合と同様の条件で形成するものであり、プリベークやポストベーク等の処理工程が必要な場合には、所定の条件で処理を行う。また、使用する液晶58は、不純物強制抽出処理前の状態において、上記の測定用液晶セル50で下記の電圧保持率測定条件で測定した電圧保持率が95%以上である液晶とする。
次に、測定用液晶セル50ごと加熱処理(オーブン中、105℃、2.5時間放置)を施して、樹脂部材層57に対して不純物強制抽出処理を行う。
上記のように不純物強制抽出処理を施した測定用液晶セル50を室温に戻し、下記の条件で電圧保持率を測定する。
・ITO電極間距離 :5〜15μm
・印加電圧パルス振幅 :5V
・印加電圧パルス周波数:60Hz
・印加電圧パルス幅 :16.67msec
上記のカラーフィルタ11′を構成する基板12は、上述のカラーフィルタ11を構成する基板12と同様とすることができる。
このカラーフィルタ21を構成する基板22は、上述のカラーフィルタ11を構成する基板12と同様とすることができる。
尚、本発明では、上記のカラーフィルタ21においてブラックマトリックス24を備えないものであってもよい。
このカラーフィルタ31を構成する基板32は、上述のカラーフィルタ11を構成する基板12と同様とすることができる。
また、カラーフィルタ31を構成する樹脂保護層36は、上述のカラーフィルタ21を構成する樹脂保護層26と同様とすることができる。
<カラーフィルタ用樹脂材料の調製>
(1)樹脂着色層用感光性塗料
各色の樹脂着色層用感光性塗料R1、R2、G1、G2、G3、B1、B2は、分散液組成物(必要に応じて顔料、分散剤、および溶剤を含有)にビーズを加え、分散機で3時間分散させ、その後ビーズを取り除いた分散液と、クリアレジスト組成物(ポリマー、モノマー、添加剤、開示剤および溶剤)とを混合したものであり、その組成を下記に示す。尚、分散機としては、ペイントシェーカーを用いた。
・赤顔料 … 4.8重量部
(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ製クロモフタルレッドA2B)
・黄顔料 … 1.2重量部
(BASF製パリオトールイエローD1819)
・分散剤(アビシア製ソルスパース24000) … 3.0重量部
・モノマー(サートマー製SR399) … 4.0重量部
・ポリマー1 … 5.0重量部
・開始剤 … 1.4重量部
(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ製イルガキュア907)
・開始剤 … 0.6重量部
(2,2′−ビス(o−クロロフェニル)−4,5,4′,5′−
テトラフェニル−1,2′−ビイミダゾール)
・界面活性剤(日本油脂製ノニオンHS−210) … 1.0重量部
・溶剤 … 79.0重量部
(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート)
・赤顔料 … 4.8重量部
(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ製クロモフタルレッドA2B)
・黄顔料 … 1.2重量部
(BASF製パリオトールイエローD1819)
・分散剤(ビックケミー製ディスパービック161)… 3.0重量部
・モノマー(サートマー製SR399) … 4.0重量部
・ポリマー1 … 5.0重量部
・開始剤 … 1.4重量部
(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ製イルガキュア907)
・開始剤 … 0.6重量部
(2,2′−ビス(o−クロロフェニル)−4,5,4′,5′−
テトラフェニル−1,2′−ビイミダゾール)
・溶剤 … 80.0重量部
(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート)
・緑顔料 … 4.2重量部
(アビシア製モナストラルグリーン6Y−CL)
・黄顔料 … 1.8重量部
(BASF製パリオトールイエローD1819)
・分散剤(アビシア製ソルスパース24000) … 3.0重量部
・モノマー(サートマー製SR399) … 4.0重量部
・ポリマー1 … 5.0重量部
・開始剤 … 1.4重量部
(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ製イルガキュア907)
・開始剤 … 0.6重量部
(2,2′−ビス(o−クロロフェニル)−4,5,4′,5′−
テトラフェニル−1,2′−ビイミダゾール)
・溶剤 … 80.0重量部
(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート)
・緑顔料 … 4.2重量部
(アビシア製モナストラルグリーン9Y−C)
・黄顔料 … 1.8重量部
(BASF製パリオトールイエローD1819)
・分散剤(ビックケミー製ディスパービック161)… 3.0重量部
・モノマー(サートマー製SR399) … 4.0重量部
・ポリマー1 … 5.0重量部
・開始剤 … 1.4重量部
(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ製イルガキュア907)
・開始剤 … 0.6重量部
(2,2′−ビス(o−クロロフェニル)−4,5,4′,5′−
テトラフェニル−1,2′−ビイミダゾール)
・溶剤 … 80.0重量部
(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート)
・緑顔料 … 4.2重量部
(アビシア製モナストラルグリーン6Y−CL)
・黄顔料 … 1.8重量部
(BASF製パリオトールイエローD1819)
・分散剤(アビシア製ソルスパース24000) … 3.0重量部
・モノマー(サートマー製SR399) … 4.0重量部
・ポリマー1 … 5.0重量部
・開始剤 … 1.4重量部
(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ製イルガキュア907)
・開始剤 … 0.6重量部
(2,2′−ビス(o−クロロフェニル)−4,5,4′,5′−
テトラフェニル−1,2′−ビイミダゾール)
・界面活性剤(日本油脂製ノニオンHS−210) … 1.0重量部
・溶剤 … 79.0重量部
(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート)
・青顔料 … 6.0重量部
(BASF製ヘリオゲンブルーL6700F)
・顔料誘導体(アビシア製ソルスパース12000)… 0.6重量部
・分散剤(アビシア製ソルスパース24000) … 2.4重量部
・モノマー(サートマー製SR399) … 4.0重量部
・ポリマー1 … 5.0重量部
・開始剤 … 1.4重量部
(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ製イルガキュア907)
・開始剤 … 0.6重量部
(2,2′−ビス(o−クロロフェニル)−4,5,4′,5′−
テトラフェニル−1,2′−ビイミダゾール)
・溶剤 … 80.0重量部
(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート)
・青顔料 … 6.0重量部
(BASF製ヘリオゲンブルーL6700F)
・顔料誘導体(アビシア製ソルスパース5000) … 0.6重量部
・分散剤(アビシア製ソルスパース24000) … 2.4重量部
・モノマー(サートマー製SR399) … 4.0重量部
・ポリマー1 … 5.0重量部
・開始剤 … 1.4重量部
(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ製イルガキュア907)
・開始剤 … 0.6重量部
(2,2′−ビス(o−クロロフェニル)−4,5,4′,5′−
テトラフェニル−1,2′−ビイミダゾール)
・溶剤 … 80.0重量部
(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート)
下記組成の3種の樹脂保護層用感光性塗料P1、P2、P3を調製した。
(樹脂保護層用感光性塗料P1)
・モノマー(サートマー製SR399) … 7.1重量部
・ポリマー1 … 8.8重量部
・エポキシ樹脂 … 9.7重量部
(油化シェルエポキシ製エピコート180S70)
・開始剤 … 1.4重量部
(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ製イルガキュア907)
・開始剤 … 1.0重量部
(2,2′−ビス(o−クロロフェニル)−4,5,4′,5′−
テトラフェニル−1,2′−ビイミダゾール)
・界面活性剤(日本油脂製ノニオンHS−210) … 1.0重量部
・溶剤(ジメチルジグリコール) … 37.0重量部
・溶剤(酢酸−3−メトキシブチル) … 34.0重量部
・モノマー … 7.1重量部
(日本化薬(株)製KAYARAD DPHA)
・ポリマー1 … 8.8重量部
・エポキシ樹脂 … 9.7重量部
(油化シェルエポキシ製エピコート180S70)
・開始剤 … 1.4重量部
(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ製イルガキュア907)
・開始剤 … 1.0重量部
(2,2′−ビス(o−クロロフェニル)−4,5,4′,5′−
テトラフェニル−1,2′−ビイミダゾール)
・溶剤(ジメチルジグリコール) … 38.0重量部
・溶剤(酢酸−3−メトキシブチル) … 34.0重量部
・モノマー(サートマー製SR399) … 7.1重量部
・ポリマー1 … 8.8重量部
・エポキシ樹脂 … 9.7重量部
(油化シェルエポキシ製エピコート180S70)
・開始剤 … 1.4重量部
(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ製イルガキュア907)
・開始剤 … 1.0重量部
(2,2′−ビス(o−クロロフェニル)−4,5,4′,5′−
テトラフェニル−1,2′−ビイミダゾール)
・界面活性剤(日本油脂製ノニオンHS−210) … 2.0重量部
・溶剤(ジメチルジグリコール) … 36.0重量部
・溶剤(酢酸−3−メトキシブチル) … 34.0重量部
下記組成の3種の樹脂柱状凸部用感光性塗料S1、S2、S3を調製した。
(樹脂柱状凸部用感光性塗料S1)
・モノマー(サートマー製SR399) … 8.7重量部
・ポリマー1 … 10.9重量部
・エポキシ樹脂 … 12.1重量部
(油化シェルエポキシ製エピコート180S70)
・界面活性剤(日本油脂製ノニオンHS−210) … 1.0重量部
・開始剤 … 1.2重量部
(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ製イルガキュア907)
・開始剤 … 1.0重量部
(2,2′−ビス(o−クロロフェニル)−4,5,4′,5′−
テトラフェニル−1,2′−ビイミダゾール)
・溶剤 … 29.1重量部
(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート)
・溶剤(酢酸−3−メトキシブチル) … 36.1重量部
・モノマー … 8.7重量部
(日本化薬(株)製KAYARAD DPHA)
・ポリマー1 … 10.9重量部
・エポキシ樹脂 … 12.1重量部
(油化シェルエポキシ製エピコート180S70)
・開始剤 … 1.2重量部
(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ製イルガキュア907)
・開始剤 … 1.0重量部
(2,2′−ビス(o−クロロフェニル)−4,5,4′,5′−
テトラフェニル−1,2′−ビイミダゾール)
・溶剤 … 30.1重量部
(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート)
・溶剤(酢酸−3−メトキシブチル) … 36.0重量部
・モノマー(サートマー製SR399) … 8.7重量部
・ポリマー1 … 10.9重量部
・エポキシ樹脂 … 12.1重量部
(油化シェルエポキシ製エピコート180S70)
・界面活性剤(日本油脂製ノニオンHS−210) … 2.0重量部
・開始剤 … 1.2重量部
(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ製イルガキュア907)
・開始剤 … 1.0重量部
(2,2′−ビス(o−クロロフェニル)−4,5,4′,5′−
テトラフェニル−1,2′−ビイミダゾール)
・溶剤 … 28.1重量部
(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート)
・溶剤(酢酸−3−メトキシブチル) … 36.0重量部
(1)測定用液晶セルの作製
ITO電極が形成された低膨張率無アルカリガラス基板(コーニング社製7059ガラス 100mm×100mm、厚み0.7mm)を準備し定法にしたがって洗浄した。
一方、対向電極基板として、ITO電極が形成された低膨張率無アルカリガラス基板(コーニング社製7059ガラス 100mm×100mm、厚み0.7mm)を準備し定法にしたがって洗浄した。
尚、使用した液晶は、不純物強制抽出処理前の状態において、上記の測定用液晶セルで下記の電圧保持率測定条件にて測定した電圧保持率が98%以上となるものであった。
上記の(1)で作製した測定用液晶セルごと加熱処理(オーブン中、105℃、2.5時間放置)を施して、樹脂部材層に対して不純物強制抽出処理を行った。
(電圧保持率測定条件)
・ITO電極間距離 :5〜15μm
・印加電圧パルス振幅 :5V
・印加電圧パルス周波数:60Hz
・印加電圧パルス幅 :16.67msec
(1)カラーフィルタ試料1
カラーフィルタ用の基板として、100mm×100mm、厚み0.7mmのガラス基板(コーニング社製7059ガラス)を準備した。この基板を定法にしたがって洗浄した後、基板の片側全面にスパッタリング法によりクロムの薄膜(厚み0.15μm)を形成し、このクロム薄膜上に感光性レジストを塗布し、マスク露光、現像、クロム薄膜のエッチングを行ってブラックマトリックスを形成した。
これにより図1に示すような構造のカラーフィルタ(試料1)を得た。ただし、このカラーフィルタのブラックマトリックスは、図1のブラックマトリックス14と異なり、金属クロムからなる。
着色層用感光性塗料として、上記組成の3種の感光性塗料R1、G1、B1を用いた他は、上記の試料1と同様にしてカラーフィルタ(試料2)を作製した。
着色層用感光性塗料として、上記組成の3種の感光性塗料R2、G2、B2を用い、ポストベーク条件を230℃、30分間とした他は、上記の試料1と同様にしてカラーフィルタ(試料3)を作製した。
上記のカラーフィルタ(試料1)のブラックマトリックスおよび着色層を覆うように上記組成の樹脂保護層用塗料P1をスピンコート法により塗布し、乾燥して、ポストベーク(200℃、30分間)を行うことにより、厚みが1.5μmの保護層を形成して、図4に示されるような構造のカラーフィルタ(試料4)を得た。
上記のカラーフィルタ(試料1)のブラックマトリックスおよび着色層を覆うように上記組成の樹脂保護層用塗料P2をスピンコート法により塗布し、乾燥して、ポストベーク(230℃、30分間)を行うことにより、厚みが1.5μmの保護層を形成して、図4に示されるような構造のカラーフィルタ(試料5)を得た。
上記のカラーフィルタ(試料1)のブラックマトリックスおよび着色層を覆うように上記組成の樹脂保護層用塗料P3をスピンコート法により塗布し、乾燥して、ポストベーク(200℃、30分間)を行うことにより、厚みが1.5μmの保護層を形成して、図4に示されるような構造のカラーフィルタ(試料6)を得た。
上記のカラーフィルタ(試料5)の保護層を覆うように上記組成の樹脂柱状凸部用感光性塗料S1をスピンコート法により塗布し、プレベーク(100℃、3分間)を行った。その後、所定の柱状凸部用フォトマスクを用いて露光し、現像液(0.01%KOH水溶液)にて現像を行い、次いで、ポストベーク(200℃、30分間)を行って、高さ5μmの柱状凸部を複数形成して、図5に示されるような構造のカラーフィルタ(試料7)を得た。
樹脂柱状凸部用感光性塗料として、上記組成の樹脂感光性塗料S2を用い、ポストベーク条件を230℃、30分間とした他は、上記の試料7と同様にして、カラーフィルタ(試料8)とした。
樹脂柱状凸部用感光性塗料として、上記組成の樹脂感光性塗料S3を用いた他は、上記の試料7と同様にして、カラーフィルタ(試料9)とした。
上記の各カラーフィルタ(試料1〜9)上に酸化インジウムスズ(ITO)からなる透明共通電極を形成した。
また、透明基板として100mm×100mm、厚さ0.7mmのガラス基板(コーニング社製7059ガラス)を準備した。この基板を定法にしたがって洗浄した後、基板上の所定の複数の個所に薄膜トランジスタ(TFT)を形成し、各TFTのドレイン電極に接続するように透明画素電極を酸化インジウムスズ(ITO)により形成して、対向電極基板を作製した。
次いで、これらのカラーフィルタと対向電極基板を用いて液晶表示装置(試料1〜9)を作製した。尚、液晶としてメルクジャパン社製MLC−6846−000を使用した。
作製した9種の液晶表示装置(試料1〜9)について、下記2種の高温高湿下での長時間表示を行い、下記の基準で表示品質を評価して結果を下記の表2に示した。
・50℃、60%RHの条件下で200時間連続
・80℃、60%RHの条件下で500時間連続
○:焼付き及び白ムラがなく表示品質が極めて良好
×:焼付き及び白ムラがみられ、表示不良現象が認められる
12,22,32…基板
13…樹脂着色層
14,14′,24,34…ブラックマトリックス
15…着色膜
15′…樹脂着色層
25,35…着色層
26,36…透明保護層
37…樹脂柱状凸部
50…測定用液晶セル
53,56…ITO電極
57…樹脂部材層
58…液晶
Claims (4)
- 液晶表示装置に用いるカラーフィルタを構成する樹脂部材であって、液晶に対して最近傍の位置となり得る樹脂着色層、該樹脂着色層を被覆する樹脂保護層、樹脂柱状凸部を形成するための樹脂部材の選定方法において、
ガラス基板の表面に酸化インジウムスズ(ITO)からなる電極を設けた1組のITO基板の一方のITO基板のITO電極上に選定対象となる樹脂部材層を形成し、その後、ITO電極間距離が5〜15μmの範囲となるように両ITO基板を対向させ、周辺部をシール部材により封止し、両ITO基板間に液晶を封入して測定用液晶セルを作製し、該測定用液晶セルごとオーブン中で105℃、2.5時間放置することにより加熱処理を施して前記樹脂部材層に対して不純物強制抽出処理を行い、次いで、室温に戻した後、下記の測定条件で電圧保持率を測定し、測定した電圧保持率が90%以上となる樹脂部材を良品として選定するものであり、前記液晶は、不純物強制抽出処理前の状態において、前記測定用液晶セルで測定した電圧保持率が95%以上である液晶とすることを特徴としたカラーフィルタ用樹脂部材の選定方法。
(電圧保持率の測定条件)
・印加電圧パルス振幅 :5V
・印加電圧パルス周波数:60Hz
・印加電圧パルス幅 :16.67msec - 請求項1に記載の選定方法によって良品として選定された樹脂部材を用いて、基板上に複数色からなる樹脂着色層を所定のパターンで形成することを特徴としたカラーフィルタの製造方法。
- 基板上に複数色からなる着色層を所定のパターンで形成し、次いで、請求項1に記載の選定方法によって良品として選定された樹脂部材を用いて、少なくとも前記着色層を覆うように透明な樹脂保護層を形成することを特徴としたカラーフィルタの製造方法。
- 請求項1に記載の選定方法によって良品として選定された樹脂部材を用いて、前記樹脂保護層上の複数の所定部位に透明な樹脂柱状凸部を形成することを特徴とした請求項3に記載のカラーフィルタの製造方法。
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