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JP4983374B2 - パックシール転がり軸受 - Google Patents

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Description

本発明は、軸受に特別な加工を行うことなく容易に圧入可能、かつ、圧入後に適正位置から移動することを防止したパックシールに関する。
従来から、例えば、図4及び図5に示すように、パックシール1は、芯金2と、該芯金2に一体に備えられたリップ2aと、スリンガーとからなり、芯金2は、転がり軸受の外輪5の内径面と嵌合する円筒部21と、該円筒部21の一端22から内径方向に円環部23を一体に延設して断面視L字型に構成されている。スリンガー3は、前記芯金2の円筒部21と対向して、転がり軸受の内輪4の外径面と嵌合する円筒部31と、該円筒部31の一端32から外径方向に一体に延設され、前記芯金2の円環部23と対向する円環部33とで断面L字型に構成されている。その芯金2やスリンガー3は、一般的に、防食鋼または防食処理された鋼をプレス成形して薄肉に形成されている。リップ2aは、該芯金2にシールゴムを一体に加硫して成形し、通常、1つ以上のリップが設けられるとともに、前記スリンガー3と摺接している。
このようなパックシール1は、その断面が小さい割に軸受内部を密封する性能が高いため、パックシール1を配する領域が比較的狭い転がり軸受に好適に用いられ、特に厳しい泥水が降りかかるような悪条件下で稼動するハブユニット軸受の軸受内部を密封する用途に用いられている。
ハブユニット軸受は、自動車の車輪W(例えば、ディスクホイール)を車体B(例えば、懸架装置(サスペンション))に対して回転自在に支持するための転がり軸受であり、例えば図4に示すように、車体B側に固定されて常時非回転状態に維持される静止輪(例えば外輪)5と、外輪5の内側に対向して設けられ且つ車輪側に接続されて車輪と共に回転する回転輪(例えば内輪)4と、外輪5と内輪4との間に複列(例えば2列)で回転可能に組み込まれた複数の転動体6,7とを備えている。この場合、外輪5は中空円筒状を成しており、内輪4の外周を覆うように配置されている。なお、転動体6,7として図面では、玉を例示しているが、軸受ユニットの構成や種類に応じて、コロが適用される場合もある。
また、内輪4には、例えば自動車のディスクホイールWを支持しつつ共に回転する略円筒形状のハブ8が設けられており、ハブ8には、外輪5を越えて外方(ハブ8の半径方向外側)に向って延出するとともに、ディスクホイールWが固定されるハブフランジ8aが突設されている。なお、ハブフランジ8aは、その延出縁付近に、周方向に沿って所定間隔で配置された複数のハブボルト10を備え、該ハブボルト10によって、ディスクホイールWがハブフランジ8aに対して位置決めして固定される。
さらに、ハブ8には、車体側に環状の回転輪構成体9(ハブ8と共に回転輪4を構成する部材)が嵌合(外嵌)されるようになっている。このとき、軸受ユニットには所定の予圧が付与された状態となり、この状態において、各転動体6,7は、互いに所定の接触角を成して内輪4と外輪5の軌道面(静止軌道面5s、回転軌道面4s)にそれぞれ接触して回転可能に組み込まれる。
また、内輪4と外輪5との間であって、転動体6の車輪W側には、外輪5に内嵌された芯金からハブ8に摺接するリップシール11が設けられる。
さらに、内輪4と外輪5との間であって、転動体7の車体B側には、前記パックシール1が嵌合して配されている。
前記リップシール11とパックシール1によって、軸受の内部を密封して、軸受の外部から降りかかる泥水等が軸受の内部に侵入することを防止している。
ところで、ハブユニット軸受は、加工上およびコストの問題から、一般的に、内輪4の外径面4a又は、外輪5の内径面5aの寸法の公差幅は概ね0.1mmであり、これにハウジングや軸の寸法の公差も合わせて考慮すると、ハブユニット軸受のパックシール1が嵌合する嵌合代には、大きなばらつきがでてしまう。
一方、スリンガー3や芯金2は、一般的に、防食鋼または防食処理された鋼をプレス成形して薄肉に形成するため、前記嵌合代が過大になった場合には、パックシール1を大きな力で圧入することとなり、スリンガー3の円環部33や芯金2の円環部23がテーパー状に変形してしまう場合がある(例えば、図5中、スリンガー3の破線33a,33b参照)。その場合、変形の方向によって、リップ2aとスリンガー3の締め代が増減して、適正な締め代とはならず、シールの防水性能に悪影響が生じる虞がある。
そこで、従来は、リップ2aとスリンガー3の締め代の限界値となるように最大嵌合代を決定するとともに、該最大嵌合代から、上記軸受加工の際に生じる加工公差を差し引いて、最小の嵌合代を決定することが多い。ところが、最小嵌合代にあわせて軸受を加工した場合には、嵌合によるパックシール1を固定する力が弱く、パックシール1に想定外の大きな力が加わった場合には、スリンガー3や芯金2が移動してしまったり変形してしまったりする場合もある。また、転がり軸受の内輪4及び外輪5は、転動体6,7の通過によって微少に変形するので、最小嵌合代でパックシール1が取り付けられた場合には、該変形によって、パックシール1にクリープ(正常方向とは逆の回転が生じる現象)が発生し、スリンガー3や芯金2が移動してしまう場合もある。
このように、パックシール1のスリンガー3や芯金2が移動すると、リップ2aとスリンガー3の締め代が適正な締め代ではなくなり、パックシール1の防水性能が低下して転がり軸受に水が浸入して、フレーキング(軸受の転動面がうろこ状に剥がれる現象)が発生して転がり軸受が破損する虞もあり、または、動いたスリンガー3や芯金2が転動体7と接触して噛み込みが発生し、軸受がロックするに至って激しい損傷となる虞もある。また、パックシール1の移動は、転がり軸受に負荷されるモーメント荷重の影響もあって、軸受内部方向に移動することが多い。
そこで、スリンガー3や芯金2が軸受内部方向に移動することを防止する技術が望まれる。例えば、特許文献1は、予め軸受に形成しておいた段部に芯金を嵌合する技術を開示している。
しかし、特許文献1では、軸受に、予め段部を形成する必要があるため、その加工のための費用とコストが増加するとともに、パックシールの圧入に特別な技術を要するなどの問題がある。
実用新案登録第2529956号公報
本発明は、上記の問題を解決するためになされており、その目的は、軸受に特別の加工を行うことなく圧入固定が容易で、固定位置から移動することを防止したパックシールを提供し、そのパックシールを適用した転がり軸受を提供することである。
上記課題を達成するために、本発明は、転がり軸受の内輪の外径面に直接嵌合する円筒部の軸受外部側の一端から外径方向に円環部を一体に延設して断面視L字型に構成され、弾性体を一体に加硫成形して1つ以上のリップを備えた芯金と、前記芯金の円筒部と対向して、転がり軸受の外輪の内径面と嵌合する円筒部と、該円筒部の軸受内部側の一端から内径方向に一体に延設され、前記芯金の円環部と対向する第一の円環部とで構成されたスリンガーとからなり、前記リップがスリンガーに摺動するパックシールにおいて、スリンガーの円筒部の軸受外部側の他端から第二の円環部が外径方向に一体に延設され、第二の円環部は該外輪の端面と当接し、スリンガーの第一の円環部は、芯金の円筒部の軸受内部側の遊端よりも軸受内部方向に位置するとともに、スリンガーの第一の円環部の遊端の内径寸法は、芯金の円筒部の遊端の外径寸法よりも小径となるように設定されている。また、前記芯金の円筒部は、転がり軸受の内輪の外径面と嵌合する第一の円筒部と、該第一の円筒部から、段差を有して前記第一の円筒部よりも大径に延設された第二の円筒部からなり、スリンガーの第一の円環部の遊端は、芯金の円筒部の遊端側よりも軸受内部方向に位置し、芯金の第二の円筒部の遊端の外径寸法は、スリンガーの第一の円環部の遊端の内径寸法よりも大径となるように設定されている場合もある。さらに、前記第二の円筒部の遊端の内径側には弾性部材が一体に配され、内輪外径面との間にシールを構成している場合もある。また、上述のパックシールを適用した転がり軸受としても良い。
本発明によれば、軸受に特別の加工を行うことなく圧入固定が容易で、固定位置から移動することを防止したパックシールを提供し、そのパックシールを適用した転がり軸受を提供することができる。
以下、本発明の一実施の形態に係るパックシール1について、添付図面に基づいて説明する。なお、パックシール1は、上述した従来の転がり軸受の軸受内部を密封する目的で使用されるものであり、例えば、ハブユニット軸受の静止輪5と回転輪4との間であって、転動体7の車体B側には、前記パックシール1が嵌合して配される。
パックシール1は、芯金2と、芯金2の外径側に配されたスリンガー3と、該スリンガー3と摺接し、芯金2と一体に形成されたリップ2aとからなる。
芯金2は、転がり軸受、例えば、ハブユニット軸受の内輪の外径面と嵌合する円筒部21の一端22から外径方向に円環部23を一体に延設して断面視L字型に構成されている。
スリンガー3は、前記芯金2の円筒部と対向して、転がり軸受の外輪の内径面と嵌合する円筒部31と、該円筒部31の一端32から内径方向に一体に延設され、前記芯金2の円環部23と対向する第一の円環部33が延設されるとともに、円筒部31の他端34からは、外径方向に第二の円環部35を延設して、断面視クランク型に構成されている。
なお、スリンガー3の第一の円環部33の遊端33aの内径寸法D1は、芯金2の円筒部21の遊端21a側よりも軸受内部方向に位置するとともに、その芯金2の円筒部21の遊端21aの外径寸法D2よりも小径となるように設定されている。
リップ2aは、前記芯金2の内側面と一体に弾性体が加硫成形され、少なくとも一つ以上形成されるとともに、前記スリンガー3と摺接している。本実施形態では、リップ2aとして、芯金2の円環部23の遊端側から延設されるとともにスリンガー3の円筒部31と摺接する第一リップ2bと、芯金2の円環部23の遊端側から延設されるとともにスリンガー3の第一の円環部33と摺接する第二リップ2cと、芯金2の円筒部21の遊端側から延設されるとともにスリンガー3の第一の円環部33と摺接する第三リップ2dを備えている。
第一リップ2bは軸受外方(図中の右向き矢印方向)に向けて摺接し、第二リップ2c及び第三リップ2dは、スリンガー3の円筒部31の方向に向けて摺接している。すなわち、各リップとも、軸受外方からの泥水等が軸受内部に侵入しないように密封するダストシールとしての役割を持たされている。
なお、リップ2aが加硫成形される材料として、本実施形態では、ニトリルゴムやアクリルゴム等の弾性材が使用される。なお、リップを形成する材料は、これに限定されず、スリンガー3と摺接して軸受の内部を密封することができれば、どのような材料で形成されていても良い。例えば、ゴムやプラスチックや合成樹脂等で形成されていても良い。
このように形成されたパックシール1をハブユニット軸受に嵌合する場合には、まず、芯金2の円筒部21が内輪4の外径面4aと嵌合し、スリンガー3の円筒部31が外輪5の内径面5aと嵌合する。このとき、芯金2の円環部23に加えてスリンガー3の第二の円環部35が圧入時の力を受け止めるので、芯金2やスリンガー3が変形することがない。
さらに、パックシール1をハブユニット軸受内部方向(図中、左向き矢印方向)に押し込むと、スリンガー3の第二の円環部35が、外輪5の端面5bに当接して、当接した位置より内部方向への移動が抑制される。これにより、スリンガー3がハブユニット軸受に対して軸方向に位置決めされるので、ハブユニット軸受が最小嵌合代にあわせて加工され、嵌合によるパックシール1を固定する力が比較的弱い場合であっても、パックシール1は、軸受内部方向に移動することがなく、常に、正常な嵌合位置に固定される。すなわち、パックシール1のリップ2a(第一リップ2b,第二リップ2c,第三リップ2d)は、常に、正常な締め代を保つことができ、パックシール1の防水性能が確保される。
また、スリンガー3の第一の円環部33の遊端33aの内径寸法D1は、芯金2の円筒部21の遊端21a側よりも軸受内部方向に位置するとともに、その芯金2の円筒部21の遊端21aの外径寸法D2よりも小径となるように設定されているので、万一、芯金2が軸受内部方向に移動してしまった場合であっても、芯金2の円筒部21の遊端21aが、軸方向に位置決めされているスリンガー3の第一の円環部33の遊端33aに当接する。これにより、芯金2は、当接した位置より軸受内部方向への移動が抑制される。従って、スリンガー3や芯金2が転動体7に噛み込まれることが防止されて、ロックによる激しい損傷からハブユニット軸受を護ることができる。
さらに、軸受外方からの泥水等が軸受内部に侵入しないように密封するための複数のダストシールを無理なく成形できるため、耐泥水性能の優れたパックシールを設計することができる。
本実施例では、芯金2の円筒部21の形状に特徴を有する。パックシール1のその他の構成や作用効果は上述した実施例1と同様であるので、同一の符号を用いることでその説明を省略し、ここでは、本実施例2の特徴部分を中心に説明する。
本実施例2による芯金2の円筒部21は、図2に示すように、転がり軸受の内輪4の外径面4aと嵌合する第一の円筒部24と、該第一の円筒部24から、段差を有して前記第一の円筒部24よりも大径に延設された第二の円筒部25とで構成されている。
また、スリンガー3の第一の円環部33の遊端33aは、芯金2の円筒部21の遊端21a側よりも軸受内部方向に位置し、芯金2の第二の円筒部25の遊端21a(円筒部21の遊端)の外径寸法D3は、スリンガー3の第一の円環部33の遊端33aの内径寸法D1よりも大径となるように設定されている。
芯金2の円筒部21をこのように形成した場合であっても、前述した実施例1と同様に、万一、芯金2が軸受内部方向に移動してしまった場合であっても、芯金2の第二の円筒部25の遊端21aが、軸方向に位置決めされているスリンガー3の第一の円環部33の遊端33aに当接する。これにより、芯金2の内部方向への移動の抑制されるので、ハブユニット軸受を激しい損傷から護ることができる。
本実施例では、前述した実施例2に加えて、図3に示すように、芯金2の第二の円筒部25の遊端21aの内径側26に弾性体2eが一体に配されていることに特徴を有する。本変形例2のその他の構成及び作用効果は、上述した実施例1及び実施例2と同様であるので、同一の符号を用いることでその説明を省略し、ここでは、本実施例3の特徴部分を中心に説明する。
芯金2の第二の円筒部25の遊端21aの内径側26には、芯金2の内側面と一体に弾性体2eが加硫成形されて配されている。この場合において、該弾性体2eは、リップ2aと連続して該遊端21aの内径側26を被覆するとともに、内輪外径面との間にシールを構成している。
このように弾性体2eを前記遊端21aの内径側26に配することによって、パックシール1をハブユニット軸受に嵌合した場合には、芯金2の円筒部21と、回転輪(内輪)4の外径面4aとの嵌合面が弾性体2eによってシールされることとなる。従って、万一、回転輪(内輪)4の外径面4aとの嵌合面を伝って泥水等が浸入してきた場合であっても、侵入してきた泥水等を弾性体2eが堰き止め、泥水等が弾性体2eの位置よりも軸受内部方向へ侵入することを抑制して、ハブユニット軸受の内部を密封することができる。
上述した各実施例では、パックシール1に配されるリップ2aとして、第一リップ2b,第二リップ2c,第三リップ2dの3つのリップを配した場合を説明したが、リップ2aは1つ以上配されていれば良いので、その数は特に限定されない。また、リップ2aはダストシールに限られず、複数のリップの一部がオイルシールを構成していても良い。
また、上述の各実施例では、パックシール1をハブユニット軸受に適用したが、これに限定されず、軸受内部の密封を要する転がり軸受であれば、他の転がり軸受に適用することも本発明の範囲内である。
本発明によるパックシールの第一実施例を示す断面図である。 本発明によるパックシールの第二実施例を示す断面図である。 本発明によるパックシールの第三実施例を示す断面図である。 パックシールが適用されるハブユニット軸受の構成を説明する断面図である。 従来のパックシールの構成を説明する断面図である。
符号の説明
2 芯金
2a リップ
3 スリンガー
21 芯金の円筒部
22 芯金の円筒部の一端
23 芯金の円環部
31 スリンガーの円筒部
32 スリンガーの円筒部の一端
33 スリンガーの第一の円環部
34 スリンガーの円筒部の他端
35 スリンガーの第二の円環部

Claims (4)

  1. 転がり軸受の内輪の外径面に直接嵌合する円筒部の軸受外部側の一端から外径方向に円環部を一体に延設して断面視L字型に構成され、弾性体を一体に加硫成形して1つ以上のリップを備えた芯金と、
    前記芯金の円筒部と対向して、転がり軸受の外輪の内径面と嵌合する円筒部と、該円筒部の軸受内部側の一端から内径方向に一体に延設され、前記芯金の円環部と対向する第一の円環部とで構成されたスリンガーとからなり、前記リップがスリンガーに摺動するパックシールにおいて、
    スリンガーの円筒部の軸受外部側の他端から第二の円環部が外径方向に一体に延設され、第二の円環部は該外輪の端面と当接し、
    スリンガーの第一の円環部は、芯金の円筒部の軸受内部側の遊端よりも軸受内部方向に位置するとともに、スリンガーの第一の円環部の遊端の内径寸法は、芯金の円筒部の遊端の外径寸法よりも小径となるように設定されていることを特徴とするパックシール。
  2. 芯金の円筒部は、転がり軸受の内輪の外径面と嵌合する第一の円筒部と、該第一の円筒部から、段差を有して前記第一の円筒部よりも大径に延設された第二の円筒部からなり、
    スリンガーの第一の円環部の遊端は、芯金の円筒部の遊端側よりも軸受内部方向に位置し、芯金の第二の円筒部の遊端の外径寸法は、スリンガーの第一の円環部の遊端の内径寸法よりも大径となるように設定されていることを特徴とする請求項1に記載のパックシール
  3. 第二の円筒部の遊端の内径側には弾性体が一体に配され、内輪外径面との間にシールを構成していることを特徴とする請求項2に記載のパックシール。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載のパックシールが適用された転がり軸受。
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