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JP4972069B2 - 空調装置の制御方法、空調装置及び環境試験装置 - Google Patents

空調装置の制御方法、空調装置及び環境試験装置 Download PDF

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JP4972069B2 JP2008276623A JP2008276623A JP4972069B2 JP 4972069 B2 JP4972069 B2 JP 4972069B2 JP 2008276623 A JP2008276623 A JP 2008276623A JP 2008276623 A JP2008276623 A JP 2008276623A JP 4972069 B2 JP4972069 B2 JP 4972069B2
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Description

本発明は、例えば恒温槽や恒温恒湿槽といった環境試験装置において適用され得る、閉空間内の状態を予め設定した目標状態となるようにする空調装置及びその制御方法に関する。
従来より、例えば材料の試験に用いられる恒温槽や恒温恒湿槽のように、閉空間である試験室内の温度や湿度等の物理量を、予め設定した制御目標値で安定的に維持するようにしたものが知られている(例えば特許文献1参照)。このような環境試験装置では、断熱壁で囲まれた試験室内に温度センサや湿度センサを設け、これらの計測値に基づいて冷凍機、加湿機、及び加温機を含む空調装置(空調部)を制御することにより、試験室内と空調装置との間で空気を循環させて当該試験室内の温湿度を、目標温湿度で一定となるようにしている。
特開平7−140061号公報
ところで、こうした環境試験装置においては、空調装置の制御に係る物理量を計測する温度センサや湿度センサを、調和空気の吹出口の近傍に配置することが一般的である。これは、調和空気の吹出口の近傍で計測する温度や湿度は、空調装置の制御に対して時間遅れが小さく、空調装置の制御の安定化を図ることができるためである。
しかしながら、吹出口の近傍に温湿度の計測センサを1つのみ配置したのでは、このセンサ付近の温湿度が予め設定した制御目標の温湿度となるに過ぎず、試験室内の全体が、制御目標の温湿度で一定になっているとは限らない。例えば試験室内の温湿度の空間的な分布において、そのばらつき幅(最大値と最小値との差)が制御目標の温湿度に対してずれてしまい、試験室内の特定箇所の温湿度が、制御目標の温湿度を中心とした許容範囲から外れてしまう場合も起こり得る。
これに対し、例えば試験室内の中央位置に温湿度を計測するセンサを配置することによって、試験室内の中央位置の温湿度を制御目標の温湿度となるように、空調装置を制御した場合には、前記温湿度のばらつき幅が制御目標の温湿度に対してずれることが抑制されて、温湿度の分布状態が許容範囲に収まり易くなるものの、センサを試験室内の中央位置に配置することで空調装置の制御系から離れてしまうことにより、そのセンサによって計測される温湿度変化が空調装置の制御に対して時間的に遅れてしまう。その結果、制御ハンチングが発生しやすいという不都合がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、空調装置の制御を安定して行いつつ、閉空間内の状態を表す物理量の、当該空間内における分布状態が、許容範囲に確実に収まるようにすることにある。
本発明は、空調装置の制御に関し、閉空間内の互いに異なる複数の位置それぞれにおける物理量(空間内物理量)を計測すると共に、その移動平均を算出し、算出した複数の空間内物理量移動平均の内の最大値と最小値との中央値が設定した目標物理量となるように空調装置を制御することで、空調装置の制御を安定的に行いつつ、閉空間内における物理量の分布状態が許容範囲に確実に収まるようにした。
具体的に、本発明の一側面によると、空調装置の制御方法は、吸込口を通じて吸い込んだ閉空間内の空気を調和した後に、吹出口を通じて前記閉空間内に調和空気を吹き出す空調装置を制御することにより、前記閉空間内の状態を予め設定した目標状態となるようにする空調装置の制御方法である。
この制御方法は、前記閉空間内の状態を表す物理量の制御目標値を設定する工程、前記閉空間内の互いに異なる複数の位置それぞれにおける前記物理量を計測することにより、その時系列データを取得する空間内物理量計測工程、前記物理量を計測した位置毎に、前記空間内物理量計測工程で取得した前記物理量の移動平均を算出する空間内物理量移動平均算出工程、及び、前記算出した複数の空間内物理量移動平均の内の最大値と最小値との中央値が前記設定した目標物理量となるように、前記空調装置の制御を行う制御工程、を備える。
この構成によると、空間内物理量計測工程では、閉空間内の複数の位置における物理量を計測して、その時系列データを取得する。ここで計測した物理量は、閉空間内の物理量であるため、その閉空間内の状態を、より正確に表すことになる。
そうして、物理量を計測した位置毎に、空間内物理量計測工程で取得した物理量の移動平均を算出し、算出した複数の空間内物理量移動平均の内の最大値と最小値との中央値が前記設定した目標物理量となるように、前記空調装置の制御を行う。
このように、計測値の移動平均を用いて空調装置の制御を行うことにより、制御パラメータの時間変動が緩やかになることから、制御ハンチングを防止して、空調装置が安定的に制御される。
また、閉空間内における複数の位置において計測した物理量のばらつきの中央値に基づいて空調装置の制御を行うことにより、閉空間内における物理量の分布状態は、目標物理量を中心としてプラス側及びマイナス側に均等になる。その結果、閉空間内における物理量のばらつき幅が制御目標値に対してずれることが抑制されて、物理量の分布状態が許容範囲に確実に収まるようになる。
前記吹出口から吹き出す空気又は吸込口から吸い込む空気の前記物理量を計測することにより、その時系列データを取得する特定物理量計測工程、前記特定物理量計測工程で取得した前記物理量の移動平均を算出する特定物理量移動平均算出工程、及び、前記特定物理量移動平均算出工程において算出した物理量の移動平均が前記設定した目標物理量となるように、前記空調装置の制御を行う第2の制御工程、をさらに備えてもよい。
前記第2の制御工程は、前記制御目標値を初期設定又は再設定したときの過渡時に実行するとしてもよい。
前述したように、閉空間内で計測した計測値の移動平均に基づいて空調装置を制御している場合、その制御に係るパラメータは時間的にゆっくりとした情報しか持っていない。このため、制御目標値の変更設定等に伴う過渡制御時には、制御が安定化しない虞がある。
そこで、制御目標値を初期設定又は再設定したときの過渡時には、吹出口から吹き出す空気又は吸込口から吸い込む空気の前記物理量を計測し、その移動平均に基づいて空調装置を制御する。こうすることで、空調装置を安定的に制御しつつ、閉空間内が目標状態に速やかに移行する。
前記制御方法は、前記吹出口に取り付けられかつ、前記調和空気の吹出方向を変更するブレードの角度を最適な角度に設定する工程をさらに備え、前記ブレード角度の設定工程は、前記ブレードの角度を所定の角度に仮決めする工程、前記閉空間内において互いに異なる複数の位置それぞれにおける前記物理量を計測する工程、前記物理量を計測した位置毎に、当該物理量の移動平均を算出する工程、前記算出した複数の移動平均の最大値と最小値と差を算出しかつ、それを記憶する工程、前記仮決めのブレード角度を変更しながら前記物理量の計測工程、前記移動平均の算出工程及び前記移動平均の最大値と最小値と差を算出し記憶する工程を繰り返す工程、並びに、前記記憶している情報に基づいて、前記移動平均の最大値と最小値と差が最小となる前記ブレード角度を、最適な角度に設定する工程、を含む、としてもよい。
つまり、閉空間内の物理量の分布において、ばらつき幅が大きすぎるときには、前述したように、物理量の分布状態を目標物理量を中心としてプラス側及びマイナス側に均等にしたとしても、物理量の分布が許容範囲から外れることが起こり得る。
そこで、ブレード角度の調整により物理量の分布におけるばらつき幅を最小にすることによって、前記の物理量の分布状態を目標物理量を中心としてプラス側及びマイナス側に均等にすることと組み合わさって、物理量の分布状態が許容範囲から外れることがより一層確実に防止される。
本発明の別の側面によると、空調装置の制御方法は、前記閉空間内の状態を表す物理量の制御目標値を設定する工程、前記吹出口から吹き出す空気又は吸込口から吸い込む空気の前記物理量を計測することにより、その時系列データを取得する特定物理量計測工程、前記吹出口及び吸込口近傍とは異なる、前記閉空間内の少なくとも1の位置における前記物理量を計測することにより、その時系列データを取得する空間内物理量計測工程、前記特定物理量計測工程で取得した前記物理量の移動平均を算出する特定物理量移動平均算出工程、前記空間内物理量計測工程で取得した前記物理量の移動平均を算出する空間内物理量移動平均算出工程、前記算出した空間内物理量移動平均から前記特定物理量移動平均を差し引くことによって補正量を算出する補正量算出工程、前記特定物理量計測工程で計測した物理量のデータに、前記算出した補正量を加えることによって制御物理量を算出する物理量補正工程、及び、前記制御物理量が前記設定した目標物理量となるように、前記空調装置の制御を行う制御工程、を備える。
この構成によると、特定物理量計測工程では、吹出口から吹き出す空気又は吸込口から吸い込む空気の物理量を計測して、その時系列データを取得する。吹出口及び吸込口は空調装置の近傍にあるため、ここで計測した物理量は、空調装置の制御に対して時間遅れが小さい。
一方、空間内物理量計測工程では、前記吹出口及び吸込口近傍とは異なる、閉空間内の少なくとも1の位置における物理量を計測して、その時系列データを取得する。ここで計測した物理量は、閉空間内の物理量であるため、その閉空間内の状態を、より正確に表すことになる。
そうして、特定物理量計測工程で取得した物理量の移動平均を算出すると共に、空間内物理量計測工程で取得した物理量の移動平均を算出し、その空間内物理量移動平均から前記特定物理量移動平均を差し引くことによって補正量を算出する。そして、特定物理量計測工程で計測した物理量のデータに算出した補正量を加えることによって、制御物理量とする。補正量は移動平均に基づくため、その時間変動は、計測した物理量の時間変動に対して大幅に遅い。従ってこの制御物理量は、空調装置の近傍で計測することによって、空調装置の制御に対して時間遅れが小さい物理量の時間変化成分と、ほぼ同じ時間変化成分を含む。またこの制御物理量は、閉空間内で計測した物理量の情報(空間内物理量移動平均)を含む。
具体的には、特定物理量計測工程で計測した物理量のデータに補正量を加えることによって、特定物理量計測工程で計測した物理量(時系列データ)から、その特定物理量の移動平均を差し引くことになり、空調装置の近傍で計測される物理量の時間変動成分が残ることになる。また、特定物理量計測工程で計測した物理量のデータに補正量を加えることによって、空間内物理量計測工程で取得した物理量の移動平均が残ることになり、空間内物理量の移動平均が制御目標値となるように空調装置がフィードバック制御される。
このため、空調装置の安定した制御を行いつつ、閉空間内における物理量のばらつき幅が制御目標値に対してずれることが抑制されて、物理量の分布状態が許容範囲に収まるようになる。
ここで、前記空間内物理量計測工程は、前記閉空間内において互いに異なる複数の位置それぞれにおける前記物理量を計測する工程であり、前記空間内物理量移動平均を算出する工程は、前記物理量を計測した位置毎に、当該物理量の移動平均を算出する工程であり、前記補正量を算出する工程は、前記算出した複数の空間内物理量移動平均の内の最大値と最小値との中央値から、前記制御物理量移動平均を差し引くことによって、前記補正量を算出する工程である、としてもよい。
こうすることで、閉空間内の物理量の分布状態におけるばらつき幅の中央値が目標物理量となるように空調装置がフィードバック制御されるため、物理量の分布状態は、目標物理量を中心としてプラス側及びマイナス側に均等になる。その結果、閉空間内の物理量の分布状態が、より確実に許容範囲内に収まる。
本発明のさらに別の側面によると、空調装置は、吸込口を通じて吸い込んだ閉空間内の空気を調和した後に、吹出口を通じて当該閉空間内に調和空気を吹き出す空調部と、前記閉空間内の互いに異なる複数の位置それぞれにおける前記物理量を計測する閉空間内センサと、前記閉空間内センサの計測値に基づいて前記空調部を制御することにより、前記閉空間内の前記物理量状態を、予め設定した目標状態となるようにするコントローラと、を備え、前記コントローラは、入力信号に基づいて前記物理量の制御目標値を設定する設定部と、前記物理量を計測した位置毎に、前記閉空間内センサによって計測された前記物理量の移動平均である空間内物理量移動平均を算出する空間内物理量移動平均算出部と、前記算出した複数の空間内物理量移動平均の内の最大値と最小値との中央値が前記目標物理量となるように、前記空調部の制御を行う制御部と、を有する。
この構成によると、前述したように、閉空間内の複数箇所において計測された物理量の移動平均に基づいて空調部のフィードバック制御を行うことで、空調部の安定した制御を行いつつ、閉空間内における物理量のばらつき幅が制御目標値に対してずれることが抑制されて、物理量の分布状態が許容範囲に収まるようになる。
本発明のさらに別の側面によると、環境試験装置は、供試体が収容される試験室と、吸込口を通じて吸い込んだ試験室内の空気を調和した後に、吹出口を通じて当該試験室内に調和空気を吹き出す空調部と、前記試験室内の互いに異なる複数の位置それぞれにおける前記物理量を計測する試験室内センサと、前記試験室内センサの計測値に基づいて前記空調部を制御することにより、前記試験室内の前記物理量状態を、予め設定した目標状態となるようにするコントローラと、を備え、前記コントローラは、入力信号に基づいて前記物理量の制御目標値を設定する設定部と、前記物理量を計測した位置毎に、前記試験室内センサによって計測された前記物理量の移動平均である試験室内物理量移動平均を算出する試験室内物理量移動平均算出部と、前記算出した複数の試験室内物理量移動平均の内の最大値と最小値との中央値が前記目標物理量となるように、前記空調部の制御を行う制御部と、を有する。
以上説明したように、本発明によると、閉空間内の複数箇所において計測した物理量の移動平均に基づいて、空調装置をフィードバック制御することにより、空調装置を安定的に制御しつつ、閉空間内における物理量のばらつき幅が制御目標値に対してずれることが抑制されて、物理量の分布状態を許容範囲に確実に収めることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
(実施形態1)
図1,2は、本発明の実施形態に係る環境試験装置としての恒温恒湿槽1を示している。この恒温恒湿槽1は、例えば医薬品の安定性試験に使用されるものであり、そのために試験室S内の温度や湿度を予め設定した範囲内に安定的に維持する。
図2に示すように、試験室S内の背面の最上部には、空気吹出口3が開口しており、冷凍機、加湿機、及び加温機等を含む空気調和装置(空調装置)8(図3参照)によって、温度及び湿度を調整した調和空気が、試験室S内に吹き出される。さらに、図示は省略するが、試験室S内の背面の最下部には、空気吸込口が開口しており、空調装置8に対して空気を供給する。従って、この恒温恒湿槽1では、試験室S内と空調装置8との間で空気を循環させることによって、試験室S内の温度や湿度を予め設定した範囲内に安定的に維持する。
空気吹出口3には、横方向に延びて上下方向に角度が変更可能な複数のブレード31と、縦方向に延びて左右方向に角度が変更可能な複数のブレード32とが、それぞれ配設されている。これらのブレード31,32の角度に応じて、試験室S内への調和空気の吹出方向が変更されるようになっている。ここで、各ブレード31,32は、ブレードアクチュエータ33を駆動することによってその角度が変更可能に構成されている(図3参照)。この恒温恒湿槽1では、詳しくは後述するが、各ブレード31,32の角度が、最適となるように自動的に調節される。
試験室S内には、図例では、2枚の棚板4,4が上下に並んで配設されていて、それぞれの棚板4に供試体が載置されている。尚、棚板4の数やその配置位置は適宜設定される。
また、試験室S内には、その天井面及び底面のそれぞれに、互いに間隔を空けて4個のセンサ5が配設されていると共に、試験室S内の中央に相当する位置(図例では、棚板4の中央位置)に1個のセンサ5が配設されている。これら、合計9個のセンサ5は、試験室S内の各所において温度及び湿度を計測するための試験室内センサ5であり、この試験室内センサ5の計測値に基づいて、試験室S内の温湿度の分布状態を把握することができる。尚、試験室内センサ5の数は、これに限定されるものではなく、図2は単なる例示である。また、試験室内センサ5の配設位置も、その数に応じて適宜設定すればよい。但し、試験室S内の温湿度の分布状態を把握する上では、試験室内センサ5は、試験室S内で略均等に配置することが好ましい。尚、以下においては、試験室内センサ5の数をNで表すことにする。
この恒温恒湿槽1ではまた、空気吹出口3の近傍位置に、温度及び湿度を計測する吹出口センサ9が配設されている。この吹出口センサ9の計測値は、空調装置8のフィードバック制御に用いられる。
これらの吹出口センサ9及び試験室内センサ5からの計測信号は、恒温恒湿槽1の下部に配設されているコントローラ6に送られる。コントローラ6は、試験室S内の温湿度が予め設定した状態となるように、センサ5,9の計測値に応じて空調装置8を制御する。
コントローラ6は、図3に示すように、各センサ5,9からの信号を増幅する増幅器と、増幅器によって増幅された信号を記憶するデータ記憶部6aとを備えている。
コントローラ6にはまた、図1等では図示を省略するが、制御目標となる温湿度の設定等を行うための操作盤71からの操作信号に基づいて、試験室S内の温湿度の制御目標値を設定する温湿度設定部6bと、前記温湿度設定部6b及びデータ記憶部6aからの信号を受けて、後述するように空調装置8の制御のための各種演算を行う演算部6dとを備えている。演算結果は、必要に応じて、恒温恒湿槽1の扉2に配設されたディスプレー72(図1参照)にも表示される。
コントローラ6は、詳しくは後述するが、試験室S内における温湿度分布のばらつき状態(分布幅)を判定する判定部6eを備えており、その判定結果によっては、オペレータに対する警告を行うシグナル73(図1参照)やアラーム74が作動するようになっている。
コントローラ6はさらに、空調装置8及びブレードアクチュエータ33の制御調整量を演算する制御調整量演算部6cを備えており、この制御調整量演算部6cによる演算結果に応じて、空調装置8及びブレードアクチュエータ33がそれぞれ制御されることになる。
ここで、この恒温恒湿槽1における空調装置8の制御の考え方について、図4を参照しながら説明する。図4では、5個の試験室内センサ5及び1個の吹出口センサ9の湿度についての計測データの例を示しているが、試験室内センサ5の数は特に限定されないことは前述したとおりである。尚、ここでは、試験室S内における湿度調整を例に、空調装置8の制御について説明をするが、温度調整も同様である。
空調装置8の制御は、基本的には空気吹出口3の近傍に配置された吹出口センサ9の計測値(H(t))に基づき、この計測値(H(t))が制御目標値(Hset)となるように、制御される。空気吹出口3から吹き出される調和空気の湿度(又は温度)の変化は、空調装置8の制御に対する時間遅れが小さいため、制御ハンチングを防止することができるという利点がある。
このように空気吹出口3近傍での計測値に基づいて空調装置8を制御しているときには、特にその空気吹出口3から離れた位置における湿度が、制御目標値(Hset)からずれる場合があり、従って、試験室S内の湿度分布が均一ではなく、図4における各試験室内センサ5の計測値(H(t)(i=1〜5))として示すように、ばらつきを生じることがある。
このときに試験室S内の湿度分布のばらつきが、制御目標値(Hset)を中心とした許容範囲内に収まっていればよいが、前述したように、空気吹出口3近傍での計測値に基づいて空調装置8を制御しているときには、試験室S内の湿度分布のばらつき幅が、制御目標値(Hset)に対してプラス側又はマイナス側にずれてしまい、その結果、試験室S内の特定箇所の湿度が許容範囲から外れてしまうことが起こり得る。
そこで、この恒温恒湿槽1では、各試験室内センサ5及び吹出口センサ9の計測値の移動平均(図4における一点鎖線参照)を算出し、その算出した移動平均に基づいて吹出口センサ9の計測値を補正した上で、空調装置8の制御を行う。
具体的には、各試験室内センサ5の計測値のデータ(湿度データ)から、式(1)により、移動平均(<H>(i=1〜N))を算出する。
<H>=Σ(j=0〜M)G(j)・H(t)/Σ(j=0〜M)G(j) …(1)
尚、温度データの移動平均(<T>)は、式(2)による。
<T>=Σ(j=0〜M)G(j)・T(t)/Σ(j=0〜M)G(j) …(2)
但し、t=t−j・Δt、τ=M・Δtであり、Δtは、時間刻み幅、G(j)は重み関数、τは平均区間の時間幅である。ここで、重み関数G(j)は適宜設定すればよい。例えばG(j)=1として、温度及び湿度の計測値の単純移動平均を算出してもよい。
そうして、算出した移動平均の最大値(<H>max)と最小値(<H>min)との中央値(<H>mid)を算出する(<H>mid=(<H>max+<H>min)/2)。
また、吹出口センサ9の計測値の移動平均(<H>)を算出し、前記中央値(<H>mid)からその移動平均(<H>)を差し引いて、補正量ΔHを算出する(ΔH=<H>mid−<H>)。
そうして算出した補正量ΔHによって、吹出口センサ9の計測値(H(t))を補正する。つまり、H (t)=H(t)+ΔHとする。尚、温度にかかる補正後の吹出口センサ9の計測値は、T (t)=T(t)+ΔTとなる。
補正量ΔH(又はΔT)は移動平均に基づくため、その時間変動は、吹出口センサ9の計測値の時間変化成分に比べて大幅に遅い。そのため、補正後のH (t)(又はT (t))の時間変動成分は、計測値H(t)(又はT(t))の時間変動成分とほぼ同じ成分を含み、空調装置8の制御に対して時間遅れが小さい。
また、この補正後のH (t)(又はT (t))には、試験室S内における湿度分布のばらつき幅の中央値の情報が含まれる。
従って、補正後のH (t)に基づいて、空調装置8の制御を行うことにより、試験室S内における湿度ばらつき幅の中央値が目標湿度となるように空調装置8が制御されることになる。従って、ばらつき幅が目標湿度に対してずれることが防止されて、試験室S内の湿度の分布状態は、目標湿度を中心としてプラス側及びマイナス側の均等になる。このことにより、湿度の分布状態が許容範囲を外れてしまうことが防止される。
また、前述したように、補正後のH (t)の時間変動成分は、空調装置8の制御に対する時間遅れが小さいため、制御ハンチングを防止することができる。
このようにこの恒温恒湿槽1では、吹出口センサ9と試験室内センサ5とを連携させて、空調装置8を制御することにより、空調装置8の制御を安定に行いつつ、試験室S内の温湿度の分布状態が、許容範囲から外れてしまうことを防止するようにしている。
ここで、吹出口センサ9によって計測される温湿度と、試験室S内における温湿度分布のばらつき幅の中央値とは大きくずれていることが多く、この場合、前記の制御を繰り返したのでは、制御が重くなってしまうことが予想される。
そこで、この恒温恒湿槽1では、正常な運転中は、試験室S内における温湿度分布のばらつき幅の中央値(移動平均)に基づいて空調装置8を制御することにより、空調装置8の制御を安定に行いつつ、試験室S内の温湿度の分布状態が、許容範囲から外れてしまうことを防止するようにしている。
以下、図5〜図10に示すフローチャートを参照しながら、前記コントローラ6が実行する空調装置8の制御について説明する。
図5は、恒温恒湿槽1の温湿度制御に係る全体フローを示している。ステップS1では、操作盤71からの操作信号に基づいて、制御目標値である温湿度設定値(Tset,Hset)を設定する。
ステップS2では、吹出口センサ9の計測値のみを利用して空調装置8の制御を行う。具体的には図6のフローに示すように、先ずステップS21において、吹出口センサ9の温度及び湿度の計測値を取得し(T(t),H(t))、続くステップS22において、その移動平均(<T>,<H>)、つまり空気吹出口3における温湿度の時間平均値をそれぞれ算出する。具体的に移動平均(<T>,<H>)は、前記式(1)(2)に従って算出される。
ステップS23では、算出した移動平均(<T>,<H>)と、温湿度設定値(Tset,Hset)とを比較し、NGのとき(移動平均が温湿度設定値からずれているとき)には、ステップS24に移行して、移動平均が温湿度設定値となるように空調装置8の制御を行った後、ステップS21に戻る。一方、ステップS23でOKのとき(移動平均が温湿度設定値と略同じとき)には、このフローを終了する。
図5のフローチャートに戻り、ステップS2に続くステップS3では、分布幅判定処理を実行する。この分布幅判定処理は、試験室S内における温度分布又は湿度分布のばらつき幅が、所定幅以下であるか否かを判定するための処理であり、所定幅よりも大きいときには、その程度に応じて、ばらつき幅を小さくするべくブレード31,32の角度を変更したり、オペレータに点検を要求すべく警報を行ったり、何らかの異常であるとして恒温恒湿槽1を停止させたりする処置を行う。
分布幅判定処理は、具体的には図7のフローに従って実行され、先ずステップS31では、試験室内センサ5の温度及び湿度の計測値を取得し(T(t),H(t)(i=1〜N))、続くステップS32において、それぞれの移動平均(<T>,<H>)、つまり温湿度の時間平均値をそれぞれ算出する。尚、この移動平均(<T>,<H>)も、前記式(1)(2)に準じて算出すればよい。
そうしてステップS33では、多点分布幅(<T>width,<H>width)を算出する。多点分布幅とは、複数の試験室内センサの計測値の移動平均(<T>,<H>)における最大値(<T>max,<H>max)と最小値(<T>min,<H>min)との差である(<T>width=<T>max−<T>min,<H>width=<H>max−<H>min)。
続くステップS34では、多点分布幅(<T>width,<H>width)が、所定の幅(ΔT1,ΔH1)よりも大きいか否かを判定する。所定幅よりも大きい、つまり<T>width>ΔT1又は<H>width>ΔH1であって、ステップS35でNGのときには、ステップS7に移行して、異常処理(1)として、ブレード制御を実行する。一方、多点分布幅が所定幅以下、つまり<T>width≦ΔT1及び<H>width≦ΔH1であって、ステップS35でOKのときには、ステップS36に移行する。
前記ステップS7のブレード制御は、図9に示すフローチャートに従って実行される。具体的にこのブレード制御は、試験室S内における温度分布及び湿度分布のばらつき幅が最も小さくなるブレード角度を設定する制御であり、前述したブレードアクチュエータ33を駆動することによって、各ブレード31,32の角度を実際に変更しながら、試験室内センサ5によって温度及び湿度分布を測定することで行われる。
ここで、ブレード31,32の角度の変更は、ブレード1つ1つに対してその角度を順次変更するようにしてもよいが、ブレード31,32の数や角度の変更幅に応じてその組み合わせの数が膨大な数になることから、各ブレード31,32の角度の組み合わせを規定したブレード角度パターンを予めいくつか設定しており、そのブレード角度パターンを変更することにしてもよい。
図9のフローにおいて、先ずステップS71ではブレード角度を初期化し(θ=θ)、続くステップS72では、試験室内センサ5の計測データ(温度及び湿度)を取得する(T(θ,t),H(θ,t)。ここで、iは、各試験室内センサ5を表し(i=1〜N)、θはブレード角度を表す(j=0〜N))。
ステップS73では、ブレードアクチュエータ33を駆動することによって、ブレード角度を変更し、ステップS74ではそのブレード角度が最終角度であるか否か(θ=θNBであるか否か)を判定する。ステップS74でNOのときにはステップS72に戻り、前述したように、試験室内センサ5の計測データ(温度及び湿度)の取得を継続する一方、ステップS74でYESのときにはステップS75に移行する。このようにステップS72〜S74において、各ブレード31,32の角度を変更しながら、試験室S内における温度及び湿度の分布データを取得する。
ステップS75では、取得したデータのそれぞれについて移動平均を算出し(<T>(θ),<H>(θ))、ステップS76で、ブレード角度θ毎に、温度分布及び湿度分布のばらつき幅を算出する(<T>width(θ),<H>width(θ))。つまり、<T>width(θ)=<T>max(θ)−<T>min(θ)、<H>width(θ)=<H>max(θ)−<H>min(θ)である。
ステップS76の算出結果に基づいて、ステップS77においては、ばらつき幅(<T>width(θ),<H>width(θ))が最小となるブレード角度θを最適ブレード角度θadjに設定し、ステップS78では、ブレードアクチュエータ33を駆動して、各ブレード31,32の角度が最適ブレード角度θadjとなるようにする。こうすることによって、試験室S内の温度分布及び湿度分布のばらつき幅を小さくすることが実現する。
図7のフローに戻り、ステップS36では、多点分布幅(<T>width,<H>width)を再度算出すると共に、その多点分布幅(<T>width,<H>width)が、所定の幅(ΔT2,ΔH2)よりも大きいか否かを判定する。ここで、ΔT2>ΔT1及びΔH2>ΔH1である。多点分布幅が所定幅よりも大きい(<T>width>ΔT2又は<H>width>ΔH2)のときには、ステップS37からステップS38に移行して、異常処理(2)としてアラーム74を作動させると共に、シグナル73において警告ランプを点灯させる。つまり、前記ブレード制御によって、試験室S内の温度及び湿度分布のばらつき幅を小さくしてもなお、試験室S内の温度及び湿度分布のばらつき幅が、所定幅(ΔT2,ΔH2)よりも大きいときには、何らかの異常が生じていることも考えられるため、中程度の不良時としてオペレータに対し注意を喚起し、点検を促すため、アラーム74の作動及びシグナル73の点灯を行うのである。一方、多点分布幅が所定幅以下である(<T>width≦ΔT2及び<H>width≦ΔH2)のときには、ステップS37からステップS39に移行する。尚、ステップS38においてオペレータによる点検等が終了した後にも、ステップS39に移行するようにすればよい。
ステップS39では、多点分布幅(<T>width,<H>width)を再度算出すると共に、その多点分布幅(<T>width,<H>width)が、所定の幅(ΔT3,ΔH3)よりも大きいか否かを判定する。ここで、ΔT3>ΔT2及びΔH3>ΔH2である。多点分布幅が所定幅よりも大きい(<T>width>ΔT3又は<H>width>ΔH3)のときには、ステップS310からステップS311に移行して、異常処理(3)として恒温恒湿槽1を停止させる。つまり、前記ブレード制御によって、試験室S内の温度及び湿度分布のばらつき幅を小さくしかつ、オペレータによる点検等が終了してもなお、試験室S内の温度及び湿度分布のばらつき幅が極めて大きいときには、何らかの異常が生じていると考えられるため、重度の不良時として恒温恒湿槽1を停止させるのである。一方、多点分布幅が所定幅以下である(<T>width≦ΔT3及び<H>width≦ΔH3)のときには、このフローを終了する。
尚、本実施形態では、合否判定処理として3段階の処理(ブレード制御、アラーム発生、非常停止)を行っているが、この3つの処理の内の任意の2つの処理を行うようにしても良いし、いずれか1つの処理を行うようにしてもよい。また、これ以外の処理を加えて、4段階以上の処理を行うようにしてもよい。
図5のフローに戻りステップS4では、試験室内センサ5の計測値のみを利用して空調装置8の制御を行う。具体的には図8のフローに示すように、先ずステップS41において、試験室内センサ5の温度及び湿度の計測値を取得し(T(t),H(t)(i=0〜N))、続くステップS42において、それぞれの移動平均(<T>,<H>)、つまり温湿度の時間平均値をそれぞれ算出する。尚、この移動平均(<T>,<H>)も、前記式(1)(2)に準じて算出すればよい。
そうして、ステップS43で、ばらつき中央値(<T>mid,<H>mid)を算出する。つまり、算出した移動平均の内の最大値(<T>max,<H>max)と最小値(<T>min,<H>min)とを用いて、ばらつき中央値は、<T>mid=(<T>max+<T>min)/2、<H>mid=(<H>max+<H>min)/2で算出される。
ステップS44では、そのばらつき中央値(<T>mid,<H>mid)と温湿度設定値(Tset,Hset)とを比較し、NGのとき(ばらつき中央値が温湿度設定値からずれているとき)には、ステップS45に移行して、ばらつき中央値が温湿度設定値となるように空調装置8の制御を行った後、ステップS41に戻る。一方、ステップS44でOKのとき(ばらつき中央値が温湿度設定値と略同じとき)には、このフローを終了する。
図5のフローに戻りステップS5では、温湿度設定値の設定が変更されたか否かを判定し、変更されたのYESのときにはステップS1に戻る一方、変更されていないNOのときにはステップS4に戻る。従って、温湿度設定値の設定が変更されたときには、前記ステップS1〜ステップS4を繰り返し、変更後の温湿度設定値となるように、先ず吹出口センサ9の計測値に基づいて空調装置8が制御されると共に、各ブレード31,32のブレード角度が温度分布及び湿度分布のばらつき幅が最小となるように制御される。一方、温湿度設定値の設定が変更されないときには、試験室内センサ5の計測値に基づいて空調装置8が制御される。
このように、この恒温恒湿槽1では、吹出口センサ9と試験室内センサ5とを連携させて、空調装置8を制御している。具体的には、試験室S内における温度及び湿度分布のばらつき幅の中央値が目標温湿度となるように空調装置8が制御されることになる。従って、温度分布及び湿度分布のばらつき幅が目標温湿度に対してずれることが防止されて、試験室S内における温湿度の分布状態が、許容範囲から外れてしまうことを抑制することができる。
このときに、試験室S内の計測値の移動平均に基づいて空調装置8が制御されることで、空調装置8を安定的に制御することができる。
特に、温湿度の制御目標値の初期設定時や変更設定時には、各ブレード31,32のブレード角度を変更する制御を行うことによって、温湿度のばらつき幅を最小にすることができるため、試験室S内における温湿度の分布が許容範囲から外れてしまうことを、より一層確実に防止することができる。
また、この恒温恒湿槽1では、定常時には移動平均に基づいて空調装置8を制御していて、時間的にゆっくりとした情報しか持っていないことにより、制御目標値の変更設定等に伴う過渡制御時には、制御が安定化しない虞があるものの、目標値の初期設定時又は変更設定時における空調装置8の過渡制御では、先ず、吹出口センサ9の計測値の移動平均を利用して空調装置8のフィードバック制御を行うことにより、空調装置8の制御の安定化を維持しつつ、試験室S内の温度及び湿度を速やかに目標値近傍に移行させることが実現する。
(実施形態2)
図10は、実施形態2に係る空調装置8の制御フローを示している。先ずステップS61では、操作盤71からの操作信号に基づいて、制御目標値である温湿度設定値(Tset,Hset)を設定する。
続くステップS62では、吹出口センサ9の温度及び湿度の計測値を取得し(T(t),H(t))、ステップS63では、試験室内センサ5の温度及び湿度の計測値を取得する(T(t),H(t)(i=1〜N))。
そうして、ステップS64では、吹出口センサ9の計測値についての移動平均(<T>,<H>)を算出すると共に、ステップS65では、試験室内センサ5の計測値についての移動平均を算出する(<T>,<H>)。ステップS66では、試験室内センサ5の計測値(その移動平均)について、そのばらつき中央値(<T>mid,<H>mid)を算出する。
ステップS67では、ばらつき中央値(<T>mid,<H>mid)と、吹出口センサ9の計測値についての移動平均(<T>,<H>)とから、温湿度に関する補正量(ΔT,ΔH)をそれぞれ算出し(ΔT=<T>mid−<T>,ΔH=<H>mid−<H>)、その補正量でもって、吹出口センサ9の計測値を補正する。つまり、T (t)=T(t)+ΔT、H (t)=H(t)+ΔHとする。
ステップS68では、補正後の吹出口センサ9の温度計測値T (t)と目標値Tsetとを比較すると共に、補正後の吹出口センサ9の湿度計測値H (t)と目標値Hsetとを比較して、NGのとき(温度計測値T (t)又は湿度計測値H (t)が、目標値Tset,Hsetからずれているとき)には、ステップS69に移行して、ずれがなくなるように空調装置8の制御を行った後、ステップS62に戻る。一方、ステップS68でOKのとき(温度計測値T (t)又は湿度計測値H (t)が、目標値Tset,Hsetと略同じとき)には、ステップS610に移行し、温湿度設定値の設定が変更されたか否かを判定して、変更されたのYESのときにはステップS61に戻る一方、変更されていないNOのときにはステップS62に戻る。
このように、実施形態2では、吹出口センサ9の計測値を、試験室S内における温度及び湿度分布のばらつき幅の中央値に基づいて補正することにより、試験室S内における温湿度のばらつき幅の中央が、目標温湿度となるように空調装置8が制御されることになる。従って、温度分布及び湿度分布のばらつき幅が目標温湿度に対してずれることが防止されて、試験室S内における温湿度の分布状態が、許容範囲から外れてしまうことを抑制することができる。
また、前記の補正量は、各センサ5,9の計測値の移動平均によって設定するため、補正後の吹出口センサ9の計測値(T (t),H (t))の時間変化成分は、空気吹出口3近傍に設置した吹出口センサ9の計測値(T(t),H(t))の時間変化成分とほぼ同じになる。このため、空調装置8の制御に対する時間遅れが小さくなるため、制御ハンチングを防止することができる。
尚、前記の各実施形態では、吹出口センサ9を空気吹出口3近傍に設置したが、例えば吸込口近傍に吹出口センサ9を設置して、前記と同様の制御を行うようにしてもよい。
また、前記の各実施形態では、試験室S内に複数の試験室内センサ5を配置したが、例えば1つの試験室内センサ5を配置してもよい。この場合は、前記の実施形態中、試験室内センサ5の計測値の移動平均の最大値(<T>max,<H>max)と、最小値(<T>min,<H>min)とが等しい(<T>max=<T>min,<H>max=<H>min)として、ばらつき中央値等の算出(つまり、当該試験室内センサ5の計測値の移動平均と等しくなる)すればよい。
さらに、この実施形態では、恒温恒湿槽1に本発明に係る空調装置8の制御方法を適用したが、例えば試験室S内の温度を所定の範囲内に安定的に維持する恒温槽を始めとした、環境試験装置(環境試験室)に適用してもよい。また、本発明に係る空調装置及びその制御方法は、閉空間内の温度や湿度等の物理量の空間的な分布のばらつきを、許容範囲内に収める上で有効であり、環境試験装置に限らず、例えば、住宅、店舗及び各種施設における快感用空調設備や、工場、倉庫及び各種施設における産業用空調設備に適用可能であると共に、物質を大気温度以下に冷却するための、例えば冷蔵庫、冷凍コンテナ等の冷凍装置等、様々な装置に、広く適用可能である。また、本発明を適用する装置に応じて、前記の吹出口センサや閉空間内センサとして、遠隔で物理量を測定するセンサを適宜採用してもおい。
以上説明したように、本発明は、空調装置を安定して制御しつつ、閉空間内の温度や湿度等の物理量の空間的な分布のばらつきを許容範囲内に収めることができるから、環境試験装置、住宅、店舗及び各種施設における快感用空調設備、工場、倉庫及び各種施設における産業用空調設備、例えば冷蔵庫、冷凍コンテナ等の冷凍装置等、様々な装置に、広く適用可能である。
恒温恒湿槽の外観の一例を示す斜視図である。 恒温恒湿槽の試験室内の一例を示す斜視図である。 恒温恒湿槽の内部構成の一例を示す機能ブロック図である。 恒温恒湿槽における空調装置の制御方法の概念を説明するための説明図である。 空調装置の制御に係る全体フローを示すフローチャートである。 吹出口センサを用いた温湿度制御に係るフローチャートである。 分布幅判定処理を示すフローチャートである。 試験室内センサを用いた温湿度制御に係るフローチャートである。 ブレード制御に係るフローチャートである。 実施形態2に係る空調装置の制御フローを示すフローチャートである。
符号の説明
3 吸込口
31,32 ブレード
5 試験室内センサ(閉空間内センサ)
6 コントローラ
6b 温湿度設定部(設定部)
6c 制御調整量演算部(制御部)
6d 演算部
8 空調装置
9 吹出口センサ
S 試験室(閉空間)

Claims (7)

  1. 吸込口を通じて吸い込んだ閉空間内の空気を調和した後に、吹出口を通じて前記閉空間内に調和空気を吹き出す空調装置を制御することにより、前記閉空間内の状態を予め設定した目標状態となるようにする空調装置の制御方法であって、
    前記閉空間内の状態を表す物理量の制御目標値を設定する工程、
    前記閉空間内の互いに異なる複数の位置それぞれにおける前記物理量を計測することにより、その時系列データを取得する空間内物理量計測工程、
    前記物理量を計測した位置毎に、前記空間内物理量計測工程で取得した前記物理量の移動平均を算出する空間内物理量移動平均算出工程、及び、
    前記算出した複数の空間内物理量移動平均の内の最大値と最小値との中央値が前記設定した目標物理量となるように、前記空調装置の制御を行う制御工程、を備えた制御方法。
  2. 請求項1に記載の制御方法において、
    前記吹出口から吹き出す空気又は吸込口から吸い込む空気の前記物理量を計測することにより、その時系列データを取得する特定物理量計測工程、
    前記特定物理量計測工程で取得した前記物理量の移動平均を算出する特定物理量移動平均算出工程、及び、
    前記特定物理量移動平均算出工程において算出した物理量の移動平均が前記設定した目標物理量となるように、前記空調装置の制御を行う第2の制御工程、をさらに備えた制御方法。
  3. 請求項2に記載の制御方法において、
    前記第2の制御工程は、前記制御目標値を初期設定又は再設定したときの過渡時に実行する制御方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の制御方法において、
    前記吹出口に取り付けられかつ、前記調和空気の吹出方向を変更するブレードの角度を最適な角度に設定する工程をさらに備え、
    前記ブレード角度の設定工程は、
    前記ブレードの角度を所定の角度に仮決めする工程、
    前記閉空間内において互いに異なる複数の位置それぞれにおける前記物理量を計測する工程、
    前記物理量を計測した位置毎に、当該物理量の移動平均を算出する工程、
    前記算出した複数の移動平均の最大値と最小値と差を算出しかつ、それを記憶する工程、
    前記仮決めのブレード角度を変更しながら前記物理量の計測工程、前記移動平均の算出工程及び前記移動平均の最大値と最小値と差を算出し記憶する工程を繰り返す工程、並びに、
    前記記憶している情報に基づいて、前記移動平均の最大値と最小値と差が最小となる前記ブレード角度を、最適な角度に設定する工程、
    を含む制御方法。
  5. 吸込口を通じて吸い込んだ閉空間内の空気を調和した後に、吹出口を通じて前記閉空間内に調和空気を吹き出す空調装置を制御することにより、前記閉空間内の状態を予め設定した目標状態となるようにする空調装置の制御方法であって、
    前記閉空間内の状態を表す物理量の制御目標値を設定する工程、
    前記吹出口から吹き出す空気又は吸込口から吸い込む空気の前記物理量を計測することにより、その時系列データを取得する特定物理量計測工程、
    前記吹出口及び吸込口近傍とは異なる、前記閉空間内の少なくとも1の位置における前記物理量を計測することにより、その時系列データを取得する空間内物理量計測工程、
    前記特定物理量計測工程で取得した前記物理量の移動平均を算出する特定物理量移動平均算出工程、
    前記空間内物理量計測工程で取得した前記物理量の移動平均を算出する空間内物理量移動平均算出工程、
    前記算出した空間内物理量移動平均から前記特定物理量移動平均を差し引くことによって補正量を算出する補正量算出工程、
    前記特定物理量計測工程で計測した物理量のデータに、前記算出した補正量を加えることによって特定物理量を算出する物理量補正工程、及び、
    前記特定物理量が前記設定した目標物理量となるように、前記空調装置の制御を行う制御工程、を備えた制御方法。
  6. 吸込口を通じて吸い込んだ閉空間内の空気を調和した後に、吹出口を通じて当該閉空間内に調和空気を吹き出す空調部と、
    前記閉空間内の互いに異なる複数の位置それぞれにおける前記物理量を計測する閉空間内センサと、
    前記閉空間内センサの計測値に基づいて前記空調部を制御することにより、前記閉空間内の前記物理量状態を、予め設定した目標状態となるようにするコントローラと、を備え、
    前記コントローラは、
    入力信号に基づいて前記物理量の制御目標値を設定する設定部と、
    前記物理量を計測した位置毎に、前記閉空間内センサによって計測された前記物理量の移動平均である空間内物理量移動平均を算出する空間内物理量移動平均算出部と、
    前記算出した複数の空間内物理量移動平均の内の最大値と最小値との中央値が前記目標物理量となるように、前記空調部の制御を行う制御部と、を有する空調装置。
  7. 供試体が収容される試験室と、
    吸込口を通じて吸い込んだ試験室内の空気を調和した後に、吹出口を通じて当該試験室内に調和空気を吹き出す空調部と、
    前記試験室内の互いに異なる複数の位置それぞれにおける前記物理量を計測する試験室内センサと、
    前記試験室内センサの計測値に基づいて前記空調部を制御することにより、前記試験室内の前記物理量状態を、予め設定した目標状態となるようにするコントローラと、を備え、
    前記コントローラは、
    入力信号に基づいて前記物理量の制御目標値を設定する設定部と、
    前記物理量を計測した位置毎に、前記試験室内センサによって計測された前記物理量の移動平均である試験室内物理量移動平均を算出する試験室内物理量移動平均算出部と、
    前記算出した複数の試験室内物理量移動平均の内の最大値と最小値との中央値が前記目標物理量となるように、前記空調部の制御を行う制御部と、を有する環境試験装置。
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