[go: up one dir, main page]

JP4968680B2 - 1軸減容裁断機 - Google Patents

1軸減容裁断機 Download PDF

Info

Publication number
JP4968680B2
JP4968680B2 JP2007179481A JP2007179481A JP4968680B2 JP 4968680 B2 JP4968680 B2 JP 4968680B2 JP 2007179481 A JP2007179481 A JP 2007179481A JP 2007179481 A JP2007179481 A JP 2007179481A JP 4968680 B2 JP4968680 B2 JP 4968680B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tooth
terminal
rotating
end side
blade
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007179481A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009011986A (ja
Inventor
貴信 大谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kurimoto Ltd
Original Assignee
Kurimoto Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kurimoto Ltd filed Critical Kurimoto Ltd
Priority to JP2007179481A priority Critical patent/JP4968680B2/ja
Publication of JP2009011986A publication Critical patent/JP2009011986A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4968680B2 publication Critical patent/JP4968680B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Crushing And Pulverization Processes (AREA)
  • Disintegrating Or Milling (AREA)

Description

この発明は、湖沼や河川などに生える水草、陸上の刈り草、あるいは、剪定、伐採された小径の樹木、その他各種の原料を減容、裁断する1軸減容裁断機に関するものである。
湖沼や河川などに生える水草の刈り取り及び回収は、例えば、岸や船上から人力で水草を刈り取り、その刈り取った水草を陸上に引き上げて回収する場合、あるいは、水草カッターを備えたポンプで水草を水とともに吸引し、その後、陸上で水と水草とを分離して回収する場合などがある。
また、河川敷の堤防付近での除草作業で生じる大量の刈り草や、市街地の街路樹、山野の森林などで剪定、伐採された小径の樹木などは、刈り取られた後、現地で天日乾燥した後に回収される場合もある。
刈り取られた水草や刈り草等は、一般にその重量に比べて嵩が大きいので、現地から焼却施設など各種処理施設等に運搬する前に、あるいはその処理施設等における処理の前段において、減容、裁断の処理が行われる。
例えば、特許文献1には、回転軸の外周にその回転軸と一体に回転する螺旋状の回転ブレードを備えたスクリュー軸を2軸並行に設け、その送り方向終端側に、回転歯に対向する不動の固定歯を設けた技術が開示されている。
両スクリュー軸はモーター等の駆動力によって軸周り回転し、図9に示すように、装置の始端部に設けた投入部3から投入された原料は、その各スクリュー軸とともに回転する回転ブレード10同士の間に巻き込まれ、徐々に細かく裁断されながら終端側へ向かって移送されていく。
終端側へ移送されてきた原料は、不動の終端部固定歯20と回転する回転歯30との間に挟まれてさらに細かく裁断され、その終端部に設けた排出部4から外部へ排出される。
また、特許文献1の減容裁断機は、その回転ブレード10の螺旋ピッチ(螺旋が軸周り1周したときに軸方向へ進む距離)が、終端部固定歯20に向かうにつれて徐々に狭まるように設定されているので、被裁断物(以下、「原料」という)は、終端側へ移送されるとともに徐々に圧縮度合いを増して、その圧縮により減容されるようになっている。
また、特許文献2には、2軸の各スクリュー軸の送り方向始端側の回転ブレード10を、その螺旋に沿って断続的にした技術が開示されている(図10参照)。
このように回転ブレード10を断続的にするのは、投入部3に近い始端側は原料がまだ細かく裁断されておらず、前記終端側における圧縮、移送の効果よりも、断続歯の周方向端縁(エッジ)によるせん断力、撹拌力を相対的に大きく期待するためであると考えられる。
特開2006−712号公報 特開2001−121118号公報
図9に示す減容裁断機では、原料が、送り方向終端部の終端部固定歯20付近で詰まりやすいという問題がある。
特に、水草や刈り草、剪定、伐採された小径の樹木などの原料は、その茎や枝などが細長い形状を有しているので、回転歯30と終端部固定歯20との間に巻き付くように噛み込むことがある。このため、他の一般的な原料よりも詰まりやすい傾向が強い。また、水草や刈り草などの柔らかいものは歯の形状に合わせて撓るので、さらにその傾向が強いといえる。
原料の詰まりが生じると、その詰まりを取り除くために装置の稼働を止めなければならず、円滑な裁断、減容作業を阻害する。また、その詰まりを取り除く作業は機械の分解、再組立てを必要とするので、煩雑で且つ長時間を要する場合が多い。
また、その終端部固定歯20付近での詰まりを防止するために、短時間に大量の原料を終端部固定歯20付近に導入することができない。このため、スクリュー軸の回転を低速に抑える必要があり、大きな処理能力を確保することができない。
そこで、この発明は、送り方向終端部の固定歯付近における原料の詰まりを防ぐことを課題とする。
上記の課題を解決するために、この発明は、第一の手段として、減容裁断機のケーシングの送り方向終端部に設けられる終端部固定歯の始端側の縁に、外径側から内径側に向かうにつれて徐々に終端側に近づく傾斜面を設け、その終端部固定歯に対向する回転歯を固定歯の終端側に配置したものである。
通常、減容裁断機内に投入された原料は、遠心力により外径側に偏る傾向があるが、終端部固定歯に傾斜面を設けたことにより、原料は終端側へ移送されるとともに、その傾斜面に沿って内径側へ誘導される。
このため、その終端側における終端部固定歯と回転歯による裁断が、よりせん断力の強い内径寄りの部分で行われるようになり、その裁断はより確実に行われるようになる(図6(a)(b)参照)。このため、不完全に裁断された原料が終端部固定歯と回転歯との間に詰まることを防止し得る。
また、第二の手段として、減容裁断機のケーシング内に挿通される回転軸の回転ブレードを、回転軸周りの螺旋方向に沿って断続的とし、原料を投入する始端側におけるケーシングの内周に不動の投入部固定歯を設ける。その投入部固定歯に対向する前記回転ブレードの螺旋方向始端側の縁に、内径側から外径側に向かうにつれて徐々に始端側に近づく傾斜面を設けたものである。
通常、螺旋状の回転ブレードを螺旋方向に断続的とすると、原料が、その断続部分に嵌って又は絡み付いて離れないようになることがある。原料が回転ブレードから離れないようになりその付着量が徐々に増えていくと、裁断、減容の効率が落ちるので前述の終端部における詰まりが起きやすくなる。
そこで、回転ブレードの螺旋方向始端側の縁に内径側から外径側に向かうにつれて徐々に始端側に近づく傾斜面を設けたことにより、付着した原料は、投入部固定歯によって始端側、すなわち回転軸の回転方向後方へ引き外すように外径側へ誘導される(図5(b)参照)。このため、原料が回転ブレードに付着せず、裁断、減容の効率を落とすことなく、終端部における固定歯と回転歯との間の詰まりを防止し得る。
この発明は、減容裁断機のケーシングの送り方向終端部に設けられる終端部固定歯の始端側の縁に、外径側から内径側に向かうにつれて徐々に終端側に近づく傾斜面を設け、回転歯を終端部固定歯の終端側に配置したので、終端部固定歯と回転歯による原料の裁断が、よりせん断力の強い内径寄りの部分で行われるようになり、その裁断はより確実に行われるようになる。このため、不完全に裁断された原料が終端部固定歯と回転歯との間に詰まることを防止し得る。
また、減容裁断機のケーシング内に挿通される回転軸の回転ブレードを、回転軸周りの螺旋方向全長に沿って断続的とし、原料を投入する始端側におけるケーシングの内周に不動の投入部固定歯を設け、その投入部固定歯に対向する前記回転ブレードの螺旋方向始端側の縁に、内径側から外径側に向かうにつれて徐々に始端側に近づく傾斜面を設けたので、回転ブレードに付着した原料は、投入部固定歯によって始端側、すなわち回転軸の回転方向後方へ引き外すように外径側へ誘導され、裁断、減容の効率を落とさない。このため、終端部固定歯と回転歯との間の詰まりを防止し得る。
また、回転軸とともに回転ブレードを高速回転させれば原料に作用する遠心力が大きくなり、ケーシング内に投入された原料はその強い遠心力で外径側へ向かって移動する。このため、投入部固定歯と回転ブレードとの間で原料が切断されやすくなり、1軸であってもその回転軸(シャフト)に原料が巻き付きにくくなるという効果を有する。
上記第一の手段の具体的な実施形態として、駆動力によって軸周り回転する1本の回転軸をケーシング内に挿通し、前記回転軸の外周に径方向外側に起立する螺旋状の回転ブレードを前記回転軸と一体回転可能に設け、前記回転ブレードは前記回転軸の始端側からケーシング内に投入された原料を裁断及び減容しながら終端側へ移送する機能を有し、前記回転ブレードよりも終端側における前記ケーシングの内周に径方向内側に向かって突出する不動の終端部固定歯を設けて、前記回転軸の外周に前記終端部固定歯の終端側に対向する回転歯を前記回転軸と一体回転可能に設けて、前記終端部固定歯と前記回転歯により終端側に移送された前記原料を裁断する機能を有する1軸減容裁断機において、前記終端部固定歯の始端側の縁に、外径側から内径側に向かうにつれて徐々に終端側に近づくように傾斜する誘導部を設けた構成を採用し得る。
また、上記第二の手段の具体的実施形態として、駆動力によって軸周り回転する1本の回転軸をケーシング内に挿通し、前記回転軸の外周に径方向外側に起立する螺旋状の回転ブレードを前記回転軸と一体回転可能に設け、前記回転ブレードは前記回転軸の始端側からケーシング内に投入された原料を裁断及び減容しながら終端側へ移送する機能を有し、前記回転ブレードよりも終端側における前記ケーシングの内周に径方向内側に向かって突出する不動の終端部固定歯を設けて、前記回転軸の外周に前記終端部固定歯の終端側に対向する回転歯を前記回転軸と一体回転可能に設けて、前記終端部固定歯と前記回転歯により終端側に移送された前記原料を裁断する機能を有する1軸減容裁断機において、前記回転ブレードは、前記回転軸の外周から径方向外側に起立する複数の板状部材が前記回転軸周りの螺旋方向に沿って断続的に並列することにより前記螺旋状に構成され、前記始端側におけるケーシングの内周に径方向内側に向かって突出する不動の投入部固定歯を設けて、前記投入部固定歯に対向する前記各回転ブレードの前記螺旋方向始端側の縁に、内径側から外径側に向かうにつれて徐々に始端側に近づくように傾斜する解放部を設けた構成を採用し得る。
さらに、上記第二の手段の具体的実施形態において、上記第一の手段の具体的実施形態における構成、すなわち、前記終端部固定歯の始端側の縁に、外径側から内径側に向かうにつれて徐々に終端側に近づくように傾斜する誘導部を設けた構成を採用することもできる。
このようにすれば、終端部における終端部固定歯と回転歯による裁断は、上記第一の手段の効果により確実に行われるようになり、さらに、その終端側に移送される原料は、上記第二の手段の効果により、始端側において確実に裁断、減容されるようになる。
このため、終端部固定歯と回転歯との間の詰まりをさらに確実に防止し得る。
なお、前記解放部を、前記回転ブレードの起立方向に沿う円弧状としてもよい。また、前記誘導部を、前記終端部固定歯の突出方向に沿う円弧状としてもよい。また、前記解放部と誘導部とを併せ持つ構成においては、前記解放部を、前記回転ブレードの起立方向に沿う円弧状とし、前記誘導部を、前記終端部固定歯の突出方向に沿う円弧状とした構成を採用し得る。
解放部、誘導部が円弧状であれば、それぞれ原料の径方向への誘導がその円弧にそってスムースとなるので、より好ましいといえる。
また、前記終端部固定歯に誘導部を設けた構成において、その終端部固定歯を前記ケーシングの内周から径方向内側に起立する板状部材とし、その板状部材の板面の面方向を、前記回転軸の軸心と平行な方向とした構成を採用し得る。
このようにすれば、終端部固定歯が介在する部分におけるケーシング内の軸直交方向断面において、回転軸と終端部固定歯とを除いた空隙の面積を広く確保できる。
このため、その終端部固定歯とその終端側で対向する回転歯との間で原料が裁断された際に、その裁断後もなお始端側に残る原料は、終端部固定歯をかすめて通過しやすくなる。このため、原料の詰まりを防止する上で有利である。
さらに、前記回転ブレード及び前記回転歯、若しくはそのいずれかは、前記回転軸に着脱自在である構成を採用し得る。
回転ブレード、回転歯を着脱自在とすれば、その回転ブレード、回転歯が摩耗した際に回転軸を交換することなく、その摩耗した回転ブレード、回転歯のみを交換することができる。
この発明の実施例を図面に基づいて説明する。この実施例は、湖沼や河川などに生える水草を、岸や船上から水草カッターを備えたポンプで水とともに吸引し、その後、陸上で水から分離した水草を原料として、その裁断、減容処理を行う場合に使用する1軸減容裁断機である。回収された水草は、乾燥状態であっても湿潤状態であっても対応することができる。
1軸減容裁断機の構成は、1本の断面円形の回転軸1が、フレームFに対して横方向に固定された円筒状のケーシング2内に挿通されている。回転軸1は、ケーシング2の軸方向両側の端面を塞ぐ端面板8,9の中央の穴8a,9aを貫通して外側に突出しており、その突出した部分がフレームFに設けた軸受装置13,14によってその軸心c周りに回転自在に支持されている。なお、回転軸1は中空の円筒状のものであってもよい。
図1に示すケーシング2の図中右側寄りの上部には、原料である被破砕物を投入する投入部3が上方に開口して設けられている。その投入部3の周囲にはホッパ7が設けられているので、そのホッパ7内に入れた原料は、投入部3を通じて徐々にケーシング2の内部へ導入されていくようになっている。
なお、その投入部3には、図5(a)に示すように、ケーシング2内に向かって上向きの突出する投入部固定歯40が設けられている。投入部固定歯40は、細長い板状の部材で構成されており、回転軸1の軸方向(すなわち、ケーシング2の筒軸方向)に沿ってその投入部3の全長に亘って設けられている。
また、図中左側寄りの下部には、裁断済みの原料をケーシング2外に排出する排出部4が下方に開口して設けられている。
図中右側の始端側の軸受装置13には、駆動装置5が設けられている。モータMの駆動力が、図1に示すように、そのモータMの駆動軸に設けたプーリ5a、及び前記回転軸1に設けたプーリ5bとをつなぐベルト5cを介して回転軸1に伝達されるようになっている。また、回転軸1の外周と前記両端面板8,9の穴8a,9aの内周との隙間は、内部の原料が出ないように閉じられている。
ケーシング2内において、回転軸1の外周には、その回転軸1と一体回転可能な螺旋状の回転ブレード10が設けられている。
回転ブレード10は、その回転軸1の軸心c周りの螺旋方向に沿って断続的に並列する二種類の板状のブレード本体15,16がそれぞれ多数固定されており、その各板状部材が前記回転軸1の外周から径方向外側に起立した状態となっている。
前記駆動力による回転軸1の軸周り回転により、前記投入部3からケーシング2内に投入された原料を、図中右側の始端側から図中左側の終端側へ向かって、徐々に裁断及び減容しながら移送する機能を有する。
その二種類のブレード本体15,16のうち、始端側である前記投入部3の直下に設けられるブレード15は、図2(a)(b)に示すように、径方向外側に向かって同幅で伸びる並行部15bと、その並行部15bから先端15aに向かうにつれて徐々に幅が狭まる縮径部15cとからなるフラットな板状部材である。
各ブレード本体15の前記並行部15bには、前記螺旋方向始端側の縁11に円弧状の切欠きRが設けられており、その切欠きRの外径寄りの部分が内径側から外径側に向かうにつれて徐々に始端側に近づくように傾斜する解放部12を構成している。
終端側に設けられるブレード本体16は、図2(c)(d)に示すように、前記始端側のブレード本体15と同様、径方向外側に向かって同幅で伸びる並行部16bと、その並行部16bから先端16aに向かうにつれて徐々に幅が狭まる縮径部16cとからなるフラットな板状部材である。前記切欠きRは設けられていない。
また、図1に示すように、その終端側のブレード本体16が成す前記回転軸1の軸心c周りの螺旋の螺旋ピッチL2は、始端側のブレード本体15の成す螺旋の螺旋ピッチL1よりも短くなっている。
なお、前記回転ブレード10の各ブレード本体15,16は、図2に示すように、前記回転軸1に溶接固定されているが、例えば、予め回転軸1の外周にブラケット等を設けておけば、そのブラケット等に前記各ブレード本体15,16をボルト止め等の手段により着脱自在とすることもできる。
回転ブレード10が螺旋状に連続するものでなく、前述の各ブレード本体15,16が螺旋方向に沿って断続する板状部材で構成されるので、このような着脱自在な構造とすることが可能であり、またその着脱を容易とし得る。
回転軸1に着脱自在であれば、その各ブレード本体15,16が摩耗した際に回転軸1全体を交換せずに各ブレード本体15,16のみを交換すれば足りる。
また、前記回転ブレード10よりも終端側における前記ケーシング2の内周に径方向内側に向かって突出する不動の固定歯20が設けられている。
終端部固定歯20は、図4に示すように、前記ケーシング2の内周から径方向内側に起立する複数の板状部材で構成され、その複数の板状部材が、ケーシング2の内周において周方向に沿って等間隔で放射状に設けられている。
これらの終端部固定歯20は、ケーシング2の内周に沿う円弧状部材24に固定されており、その円弧状部材24がケーシング2にボルト等により固定されるようになっている。円弧状部材24は2つ1組で用いられ、2つの円弧状部材24がケーシング2内の全周に宛がわれるように固定されると、すべての固定歯20(板状部材)の板面の面方向が、前記回転軸1の軸心cに向かう方向に向くようになっている。
また、前記各終端部固定歯20の始端側の縁21に、外径側から内径側に向かうにつれて徐々に終端側に近づくように傾斜する誘導部22が設けられている。
誘導部22は、図3(a)に示すように、その終端部固定歯20の突出方向に沿う円弧状となっている。
さらに、前記回転軸1の外周には、前記終端部固定歯20の終端側に対向する回転歯30が設けられている。回転歯30は、図4に示すように、回転軸1の外周に設けられたブラケット32と、そのブラケット32にボルト止めにより着脱自在の交換歯33を備える。交換歯33に設けた長穴33aとブラケット32に設けた穴32aとにボルトが挿通されてナット止めにより交換歯33をブラケット32に固定すれば、各交換歯33は、前記回転軸1と一体に回転可能となる。また、ナットを緩めて交換歯33をブラケット32から引き離す方向へ引けば、長穴33a内をボルトが移動して交換歯33がブラケット32から容易に外れるようになっている。
また、前記終端部固定歯20の終端側の縁25と、その回転歯30の始端側の面31との間には、僅かな隙間wが設けられている。終端部固定歯20と回転歯30は、終端側に移送された前記原料が入り込んで、裁断する機能を有する。
なお、回転軸1は、図1aに示すように、その終端側の排出部4の上方に位置する結合部6で左右に分割可能となっている。結合部6を夾んで左右の分割軸1a,1bにそれぞれフランジ6a,6bが設けられており、そのフランジ6a,6b同士をボルト等により締付けて固定すれば、両分割軸1a,1bが1本の回転軸1として連結される。
また、図1aの図中右側に示す分割軸1aは、図1bに示すように、ブレード本体15,16を備えた円筒部材が軸方向に複数並列し、その各円筒部材内にシャフト1cが挿通されて一体化される。このとき、シャフト1cの外周には軸方向に沿って伸びる溝1dが、各円筒部材の内周には同方向の突条1eが設けられて、その溝1dと突条1eとが噛み合うことによって両者が軸周り相対回転不能に固定され、また、適宜の固定手段により軸方向相対移動不能に固定される。
さらに、シャフト1cの終端側の端部は、前記フランジ6aの内径部に嵌められて、そのフランジ6aを有する円筒部材に軸方向相対移動不能、軸周り相対回転不能に固定される。なお、シャフト1cの始端側の端部は、端面板8の内径部に嵌められて、軸周り相対回転可能に固定される。
このため、回転ブレード10及び固定歯30のメンテナンスの際には、その結合部6で回転軸1を左右の分割軸1a,1bに切り離せば、図中右側の軸受装置13から分割軸1aのシャフト1cを取り外す必要がない。すなわち、図中左側の軸受装置14、端面板9から分割軸1bを取り外してシャフト1cから各円筒部材を抜き取れば、回転ブレード10及び固定歯30の交換や手入れがケーシング2外の広いスペースで作業可能である。
この実施例の作用を説明すると、回転軸1をモーターMの駆動力によって軸心c周りに回転させながら、ケーシング2の始端部に設けたホッパ7へ原料を投入する。投入された原料は、投入部3からケーシング2内へ導入され、回転軸1の回転とともに投入部固定歯40とブレード本体15との間に巻き込まれ、徐々に細かく裁断される。
また、その原料は、板状部材である前記各ブレード本体15の板面の面方向が、回転軸1の軸心c周りの螺旋に沿っているので、その回転軸1の回転によってその螺旋に沿って終端側へ向かって移送されていく。
このとき、前記螺旋方向に沿って断続的に設けられたブレード本体15に絡み付いた原料は、図5(b)に示すように、前記切欠きR内に入り込む。特に、この実施例では原料が水草であるので、その水草の細長い茎は撓りながら、ブレード本体15にまとわりついた状態となりやすい。
しかし、ブレード本体15が投入部固定歯40の位置に来ると、切欠きR内に入り込んだ原料は、図5(b)に示すように、回転軸1の回転方向Cへの回転とともに、投入部固定歯40によって原料が外径側に引かれながら回転ブレード10の螺旋方向始端側に誘導され切欠きRから矢印Dのように離脱する。
これは、解放部12の効果、すなわち、ブレード本体15の螺旋方向始端側の縁に設けた切欠きRのうち、その外径寄りの部分が内径側から外径側に向かうにつれて、徐々に始端側に近づく円弧状の傾斜面となっていることによる効果である。このため、回転ブレード10の裁断、減容の効率を落とすことがない。
また、その回転軸1とともにブレード本体15を高速回転させれば原料に作用する遠心力が大きくなり、ケーシング2内に投入された原料はその強い遠心力で外径側へ向かって移動しやすくなる。このため、投入部固定歯40とブレード本体15との間(図中の符号vに示す箇所)で原料が切断されやすくなり、1軸の減容裁断機であってもその回転軸1に原料が巻き付きにくくなるという効果を有する。
始端側のブレード本体15と投入部固定歯40とによる裁断、減容を終えた原料は、やがて、終端側のブレード本体16の位置に移送されてくる。終端側のブレード本体16の成す螺旋ピッチL2は、始端側のブレード本体15の成す螺旋ピッチL1よりも短くなっているので、原料は始端部よりも高い圧縮力を受けるようになりその減容の効果が相対的に高くなっている。
終端側のブレード本体16を通過した原料は、不動の固定歯20と回転する回転歯30との間に挟まれてさらに細かく裁断される。
このとき、減容裁断機内に投入された原料は、遠心力により外径側に偏る傾向があるが、図6に示すように、終端部固定歯20の始端側の縁21に誘導部22を設けたことにより、原料は矢印Aに示すように終端側へ移動するとともに、その誘導部22の円弧状の傾斜面に沿って矢印Bに示すように内径側へ誘導される。
このため、その終端側における終端部固定歯20と回転歯30による裁断が、よりせん断力の強い内径寄りの部分、いわばハサミの根元に近い部分で行われるようになり、その裁断はより確実に行われるようになる(図中に示す半径r1,r2参照)。このため、不完全に裁断された原料が終端部固定歯20と回転歯30との間に詰まることを防止し得る。
また、板状部材である終端部固定歯20の板面の面方向が、前記回転軸1の軸心cに向かう方向となっているので、終端部固定歯20が介在する部分におけるケーシング2内の軸直交方向断面において、回転軸1と終端部固定歯20とを除いた空隙の面積を広く確保できる。
このため、原料が通過し得る空間が広く確保でき、原料の詰まりを防止する上で有利な構造となっている。
終端部固定歯20と回転歯30を通過した原料は、その終端部に設けた排出口4から外部へ排出され、次工程に搬出される。
この実施例では、前記解放部12を前記回転ブレード10の起立方向に沿う円弧状としたが、解放部12の構成としては、内径側から外径側に向かうにつれて徐々に始端側に近づくように傾斜していればよく、他の実施例として、例えば、図7(a)に示すように、直線状に傾斜するものであってもよい。
また、前記誘導部22についても、この実施例では、終端部固定歯20の突出方向に沿う円弧状としたが、他の実施例として、例えば、図7(b)に示すように、直線状に傾斜するものであってもよい。
さらに、上記実施例では、前記終端部固定歯20を前記ケーシング2の内周から径方向内側に起立する板状部材として、その板状部材の板面の面方向を前記回転軸1の軸心cに向く方向としたが、他の実施例として、例えば、図8に示すように、各終端部固定歯20を周方向へやや傾けた構成としてもよい。このようにすれば、原料を裁断する部分における終端部固定歯20の板面の面方向と、回転歯30の板面の面方向との成す角度αが鋭角になる(図8(a)参照)ので、その裁断性能が向上する。
なお、終端部固定歯20を板状部材とせず、ケーシング2の内周に沿う円弧状のブロックで構成することもできる。
一実施例の正面図 図1aの分解図 回転ブレードの詳細図 回転歯と固定歯を示す詳細図 (a)(b)は回転歯と固定歯との位置関係を示す斜視図、(c)はその回転歯の交換の説明図 (a)は回転ブレードと投入部固定歯との位置関係を示す断面図、(b)は回転ブレードと投入部固定歯との作用を示す説明図 回転歯と終端部固定歯との作用を示す説明図 (a)は他の実施例の回転ブレードを示す斜視図、(b)は同終端部固定歯を示す正面図 他の実施例の回転歯と終端部固定歯を示し、(a)は正面図、(b)は側面図 従来例を示し、(a)は正面図、(b)は終端部固定歯と回転歯を示す側面図、(c)は同斜視図 従来例の正面図
符号の説明
1 回転軸
2 ケーシング
3 投入部
4 排出部
5 駆動装置
6 結合部
6a,6b フランジ
7 ホッパ
8,9 端面板
10 回転ブレード
11 始端側の縁
12 解放部
15,16 ブレード本体(板状部材)
20 終端部固定歯
21 始端側の縁
22 誘導部
30 回転歯
31 始端側の面
32 ブラケット
33 交換歯
40 投入部固定歯
M モータ

Claims (8)

  1. 駆動力によって軸周り回転する1本の回転軸1をケーシング2内に挿通し、前記回転軸1の外周に径方向外側に起立する螺旋状の回転ブレード10を前記回転軸1と一体回転可能に設け、前記回転ブレード10は前記回転軸1の始端側からケーシング2内に投入された原料を裁断及び減容しながら終端側へ移送する機能を有し、前記回転ブレード10よりも終端側における前記ケーシング2の内周に径方向内側に向かって突出する不動の終端部固定歯20を設けて、前記回転軸1の外周に前記終端部固定歯20の終端側に対向する回転歯30を前記回転軸1と一体回転可能に設けて、前記終端部固定歯20と前記回転歯30により終端側に移送された前記原料を裁断する機能を有する1軸減容裁断機において、
    前記終端部固定歯20の始端側の縁21に、外径側から内径側に向かうにつれて徐々に終端側に近づくように傾斜する誘導部22を設けたことを特徴とする1軸減容裁断機。
  2. 駆動力によって軸周り回転する1本の回転軸1をケーシング2内に挿通し、前記回転軸1の外周に径方向外側に起立する螺旋状の回転ブレード10を前記回転軸1と一体回転可能に設け、前記回転ブレード10は前記回転軸1の始端側からケーシング2内に投入された原料を裁断及び減容しながら終端側へ移送する機能を有し、前記回転ブレード10よりも終端側における前記ケーシング2の内周に径方向内側に向かって突出する不動の終端部固定歯20を設けて、前記回転軸1の外周に前記終端部固定歯20の終端側に対向する回転歯30を前記回転軸1と一体回転可能に設けて、前記終端部固定歯20と前記回転歯30により終端側に移送された前記原料を裁断する機能を有する1軸減容裁断機において、
    前記回転ブレード10は、前記回転軸1の外周から径方向外側に起立する複数の板状部材が前記回転軸1周りの螺旋方向に沿って断続的に並列することにより前記螺旋状に構成され、前記始端側におけるケーシング2の内周に径方向内側に向かって突出する不動の投入部固定歯40を設けて、前記投入部固定歯40に対向する前記各回転ブレード10の前記螺旋方向始端側の縁11に、内径側から外径側に向かうにつれて徐々に始端側に近づくように傾斜する解放部12を設けたことを特徴とする1軸減容裁断機。
  3. 前記終端部固定歯20の始端側の縁21に、外径側から内径側に向かうにつれて徐々に終端側に近づくように傾斜する誘導部22を設けたことを特徴とする請求項2に記載の1軸減容裁断機。
  4. 前記解放部12を、前記回転ブレード10の起立方向に沿う円弧状としたことを特徴とする請求項2又は3に記載の1軸減容裁断機。
  5. 前記誘導部22を、前記終端部固定歯20の突出方向に沿う円弧状としたことを特徴とする請求項1又は3に記載の1軸減容裁断機。
  6. 前記解放部12を、前記回転ブレード10の起立方向に沿う円弧状とし、前記誘導部22を、前記終端部固定歯20の突出方向に沿う円弧状としたことを特徴とする請求項3に記載の1軸減容裁断機。
  7. 前記終端部固定歯20を前記ケーシング2の内周から径方向内側に起立する板状部材とし、その板状部材の板面の面方向を、前記回転軸1の軸心cと平行な方向としたことを特徴とする請求項1,3,5又は6のいずれかに記載の1軸減容裁断機。
  8. 前記回転ブレード10及び前記回転歯30、若しくはそのいずれかは、前記回転軸1に着脱自在であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の1軸減容裁断機。
JP2007179481A 2007-07-09 2007-07-09 1軸減容裁断機 Active JP4968680B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007179481A JP4968680B2 (ja) 2007-07-09 2007-07-09 1軸減容裁断機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007179481A JP4968680B2 (ja) 2007-07-09 2007-07-09 1軸減容裁断機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009011986A JP2009011986A (ja) 2009-01-22
JP4968680B2 true JP4968680B2 (ja) 2012-07-04

Family

ID=40353549

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007179481A Active JP4968680B2 (ja) 2007-07-09 2007-07-09 1軸減容裁断機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4968680B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103878050A (zh) * 2012-12-20 2014-06-25 江苏瑞安特重型机械有限公司 一种破碎机
CN106142340A (zh) * 2016-08-12 2016-11-23 长兴明天炉料有限公司 一种生产耐火材料的混碾装置

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2138562C2 (de) * 1971-08-02 1983-03-31 Rieter-Werke Dipl.-Ing. Walter Händle GmbH, 7750 Konstanz Vorrichtung zum Brechen, Zerkleinern und Aufbereiten von Materialien, insbesondere tonigen und sandigen Massen, Fabrikationsabfällen, Kompost und dergleichen
JPS5520364Y2 (ja) * 1974-06-25 1980-05-15
JPH07185371A (ja) * 1993-12-27 1995-07-25 Kimura Technic:Kk 基板などの板状残材剪削機
US5462238A (en) * 1994-03-17 1995-10-31 Guaranteed Baffle Co., Inc. Apparatus and method for shredding insulation
JP2001121118A (ja) * 1999-10-22 2001-05-08 Hayashida Tekko:Kk 生ゴミ処理機
JP2001219243A (ja) * 2000-02-09 2001-08-14 Kubota Corp 鋳物砂の搬送装置
JP2002028521A (ja) * 2000-07-13 2002-01-29 Kurimoto Ltd 廃棄物の移送解砕装置
JP3936268B2 (ja) * 2002-09-19 2007-06-27 株式会社松井製作所 細断機
JP3925375B2 (ja) * 2002-09-30 2007-06-06 三菱マテリアルテクノ株式会社 フレーク製造装置の解砕装置
JP4082698B2 (ja) * 2004-06-15 2008-04-30 西邦機工株式会社 剪定材の破砕処理装置
JP5216592B2 (ja) * 2006-09-05 2013-06-19 株式会社松井製作所 粉砕機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009011986A (ja) 2009-01-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7886510B2 (en) Stalk roll
JP5081945B2 (ja) 一軸破砕機
CN202479012U (zh) 固体废物破碎机
EP3061581B1 (en) Crusher
CN113924858B (zh) 脱谷装置及联合收割机
JP4968680B2 (ja) 1軸減容裁断機
DE102008039258A1 (de) Zerkleinerungsmaschine
JP2815826B2 (ja) 破砕機
EP1413358A1 (en) Shredder
JP5221927B2 (ja) 破砕処理装置
US6053442A (en) High-speed crushing apparatus
JP2001269590A (ja) 破砕機
JP2006122894A (ja) 剪断式破砕機
CN201061205Y (zh) 小麦脱粒碎草机
JP4473596B2 (ja) 破砕処理装置付きコンベア装置、および、コンベア装置取り付け用破砕処理装置
JP2007152180A (ja) 破砕装置
JP5199656B2 (ja) 円板型排ワラカッタ
JP4082698B2 (ja) 剪定材の破砕処理装置
CN216087750U (zh) 一种饲料搅拌用绞龙
CN220405003U (zh) 养殖污水处理用进料罐
CN217313750U (zh) 一种薯类破碎机
JP2008273054A (ja) 切断機
JP2004074034A (ja) 破砕処理装置
CN217747380U (zh) 一种坚果壳粉碎机
JP4958038B2 (ja) シュレッダー装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100115

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120229

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120306

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20120306

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120327

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150413

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4968680

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150