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JP4968223B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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JP4968223B2 JP2008250906A JP2008250906A JP4968223B2 JP 4968223 B2 JP4968223 B2 JP 4968223B2 JP 2008250906 A JP2008250906 A JP 2008250906A JP 2008250906 A JP2008250906 A JP 2008250906A JP 4968223 B2 JP4968223 B2 JP 4968223B2
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Description

本発明は、画像を形成する画像形成装置に関する。
従来、複写機やプリンタ等の画像形成装置として、無端状の中間転写ベルト、感光体ベルト又は用紙搬送ベルトを用いて多色(カラー)画像を形成するカラー画像形成装置が知られている。
公報記載の従来技術として、 複数のロールによって張架搬送される無端状のベルト部材に対し、複数の画像形成部によって画像を形成する画像形成装置において、無端状ベルト部材が無端状ベルト部材の搬送方向に対して傾斜した状態で搬送されることを検出する斜行検出手段と、斜行検出手段によって無端状ベルト部材の斜行が検出された場合に、斜行検出手段によって検出された無端状ベルト部材の斜行量に基づいて、画像形成手段により画像の歪みを補正する画像補正手段と、を備えた構成が開示されている(特許文献1参照)。
特開2006−276427号公報
ところで、複数の画像形成部を備えた画像形成装置では、例えば電源投入時などにおいて、各画像形成部で形成されるテスト画像をベルト部材等の搬送部材に転写し、その転写画像を読み取って得られた各画像の位置ずれ情報に基づき、各画像形成部における画像形成タイミングの調整を行っている。そして、実際の画像形成においては、各画像形成部において画像形成タイミングの調整を行いながら画像を形成することで、各画像形成部から搬送部材に転写された画像の位置ずれを抑制している。
しかしながら、上述した動作において搬送部材の姿勢が変化する斜行が発生している場合には、正確な位置ずれ情報を得ることができない場合があり、かかる場合には実際の画像形成において画像に位置ずれが生じてしまう。
本発明は、画像形成中に搬送部材の斜行状態が変化する場合においても、搬送部材に転写される画像の位置ずれを抑制することを目的とする。
請求項1記載の発明は、画像を形成する複数の画像形成部と、複数の前記画像形成部から転写された画像を搬送する搬送部材と、複数の前記画像形成部から前記搬送部材に転写される画像の位置を当該搬送部材上で合わせるために、当該搬送部材の搬送方向に対応する副走査方向の画像形成の開始タイミングおよび当該副走査方向と交差する主走査方向の画像形成の開始タイミングを、画像形成部毎に設定する設定手段と、複数の前記画像形成部から前記搬送部材にテスト画像を転写するテスト画像形成動作において、当該搬送部材に転写されたテスト画像を読み取った結果に基づき、前記設定手段における前記副走査方向の画像形成の開始タイミングおよび前記主走査方向の画像形成の開始タイミングを、画像形成部毎に補正する補正手段と、前記テスト画像形成動作において、前記搬送部材の搬送方向に対する斜行量である第1の斜行量を取得する第1の取得手段と、複数の前記画像形成部から前記搬送部材に本画像を転写する本画像形成動作において、当該搬送部材の搬送方向に対する斜行量である第2の斜行量を取得する第2の取得手段と、前記第1の斜行量と前記第2の斜行量とのずれに基づいて、前記補正手段によって補正された前記主走査方向の画像形成の開始タイミングを、画像形成部毎に修正する修正手段とを含む画像形成装置である。
請求項2記載の発明は、前記搬送部材は、回転する無端状のベルト部材にて構成され、前記第2の取得手段は、前記搬送部材の回転数の増加に応じて前記第2の斜行量の取得間隔を長くすることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置である。
請求項3記載の発明は、複数の前記画像形成部は、回転し且つ前記搬送部材に接触して配置される像保持体と、回転する当該像保持体に画像を書き込む画像書き込み部とをそれぞれ備え、前記画像書き込み部は、前記設定手段によって設定される前記副走査方向の画像形成の開始タイミングおよび前記主走査方向の画像形成の開始タイミングに基づいて前記像保持体に対する画像の書き込み位置を設定することを特徴とする請求項1または2記載の画像形成装置である。
請求項4記載の発明は、回転する感光体と、露光動作を行うことで前記感光体に静電潜像を書き込む露光器と、前記感光体に書き込まれた前記静電潜像を現像する現像器と、をそれぞれ有する複数の画像形成部と、回転可能に支持され、複数の前記画像形成部のそれぞれに設けられた前記感光体に形成される画像が転写されるベルト部材と、回転する前記ベルト部材の回転方向に交差する幅方向の変位を測定する測定部と、複数の前記画像形成部のそれぞれに設けられた前記感光体から前記ベルト部材に転写される画像の位置を当該ベルト部材上で合わせるために、当該ベルト部材の回転方向に対応する副走査方向の露光動作の開始タイミングおよび当該ベルト部材の幅方向に対応する主走査方向の露光動作の開始タイミングを、画像形成部毎に設定する設定部と、複数の前記画像形成部から前記ベルト部材にテスト画像を転写するテスト画像形成動作において、当該ベルト部材に転写されたテスト画像を読み取った結果に基づき、前記設定部で用いる、副走査方向の露光動作の開始タイミングを補正する副走査補正値および主走査方向の露光動作の開始タイミングを補正する主走査補正値を、画像形成部毎に決定する決定部と、前記決定部で決定された画像形成部毎の前記副走査補正値および前記主走査補正値と、前記テスト画像形成動作において前記測定部で測定された前記ベルト部材の第1の変位量とを対応付けて記憶する記憶部と、前記第1の変位量と、複数の前記画像形成部から前記ベルト部材に本画像を転写する本画像形成動作において前記測定部で測定された当該ベルト部材の第2の変位量との差に基づいて、当該第1の変位量に対応付けられた前記主走査補正値を、画像形成部毎に修正する修正部とを含む画像形成装置である。
請求項5記載の発明は、前記記憶部は、前記副走査方向の露光動作の開始タイミングの基準となる画像形成部毎の副走査基準値および前記主走査方向の露光動作の開始タイミングの基準となる画像形成部毎の主走査基準値をさらに記憶し、前記設定部は、複数の前記画像形成部のそれぞれに設けられた前記露光器を、前記テスト画像形成動作では、前記記憶部から読み出した前記副走査基準値および前記主走査基準値に設定して露光動作を実行させ、前記本画像形成動作では、当該副走査基準値を前記副走査補正値で補正し且つ当該主走査基準値を前記主走査補正値で補正して露光動作を実行させることを特徴とする請求項4記載の画像形成装置である。
請求項6記載の発明は、前記第1の変位量および前記第2の変位量が、複数の前記画像形成部のそれぞれに設けられる前記感光体と前記ベルト部材とが対向する転写位置毎に取得されることを特徴とする請求項4または5記載の画像形成装置である。
請求項1記載の発明によれば、本構成を採用しない場合と比較して、画像形成中に搬送部材の斜行状態が変化する場合においても、搬送部材に転写される画像の位置ずれを抑制することができる。
請求項2記載の発明によれば、本構成を採用しない場合と比較して、搬送部材の斜行状態が変化しやすい状況下においても、搬送部材に転写される画像の位置ずれを抑制することができる。
請求項3記載の発明によれば、本構成を採用しない場合と比較して、より簡易に、各画像形成部にて形成される画像の位置を補正することができる。
請求項4記載の発明によれば、本構成を採用しない場合と比較して、画像形成中にベルト部材の斜行状態が変化する場合においても、ベルト部材に転写される画像の位置ずれを抑制することができる。
請求項5記載の発明によれば、ベルト部材の斜行状態が変化しやすい状況下においても、ベルト部材に転写される画像の位置ずれを抑制することができる。
請求項6記載の発明によれば、本構成を採用しない場合と比較して、各画像形成部における位置ずれを抑制することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本実施の形態に係る画像形成装置1を示す概略構成図である。図1に示す画像形成装置1は、所謂タンデム型の画像形成装置であって、例えば電子写真方式にて各色成分のトナー像が形成される複数の画像形成ユニット10(10Y、10M、10C、10K)を備えている。また、画像形成装置1は、各画像形成ユニット10にて形成された各色成分トナー像を順次転写(一次転写)して保持させる中間転写ベルト15と、中間転写ベルト15上に転写された重ね画像を用紙Pに一括転写(二次転写)させる二次転写装置20と、を備えている。また、画像形成装置1は、二次転写された画像を用紙P上に定着させる定着装置30と、各装置(各部)の動作を制御する制御部40と、各種の情報が保存される記憶部41と、を備えている。ここで、第1の取得手段、第2の取得手段、修正手段さらには修正部の一例としての制御部40は例えばCPUで構成され、また、記憶部41は例えばメモリで構成される。
本実施の形態において、画像形成部の一例としての各画像形成ユニット10は、矢印Aの方向に回転する像保持体の一例としての感光体ドラム11の周囲に、これらの感光体ドラム11を帯電する帯電器12、感光体ドラム11を露光して静電潜像を書き込むレーザ露光器13(図中露光ビームを符号Bmで示す)、各色成分トナーが収容されて感光体ドラム11上の静電潜像をトナーにより可視像化する現像装置14、感光体ドラム11上に形成された各色成分トナー像を中間転写ベルト15に転写する一次転写ロール16、感光体ドラム11上の残留トナーが除去されるドラムクリーナ17等の電子写真用デバイスが、順次配設されている。なお、本実施の形態では、帯電器12、レーザ露光器13および現像装置14が、画像書き込み部として機能している。これらの画像形成ユニット10は、中間転写ベルト15の移動方向上流側から、イエロー(Y色)、マゼンタ(M色)、シアン(C色)、黒(K色)の順に略直線状に配置されている。
搬送部材あるいはベルト部材の一例としての中間転写ベルト15には、ポリイミドあるいはポリアミド等の樹脂にカーボンブラック等の導電剤を適当量含有させたものが用いられ、その体積抵抗率が106〜1014Ω・cmとなるように形成されている。また、中間転写ベルト15は、厚みが例えば0.08mm程度のフィルム状の無端ベルトで構成されており、各種ロールによって図1に示す矢印B方向(搬送方向)に循環移動するようになっている。この各種ロールとしては、図示しないモータにより駆動されて中間転写ベルト15を回動させる駆動ロール31と、後述する画像検知センサ42に対して中間転写ベルト15の平面性を保つ為のアイドラロール32と、中間転写ベルト15の移動方向に交差する方向(後述する主走査方向)への蛇行を修正するステアリングロール33と、後述する二次転写する部分に設けられたバックアップロール22と、がある。
ここで、ステアリングロール33による中間転写ベルト15の蛇行修正について、簡単に説明しておく。中間転写ベルト15の主走査方向への位置変動が、後述する第2ベルト位置センサ44により検出されると、その検出結果に基づいて図示しないステアリングモータが駆動される。このステアリングモータには、図示しない偏心カムが連結されている。また、この偏心カムには、ステアリングロール33が接続されており、偏心カムの偏心量に応じてステアリングロール33の主走査方向に対する傾きが変わる。このため、ステアリングモータが駆動されると、偏心カムが回転し、それに伴ってステアリングロール33の傾き動作が行われる。このステアリングロール33の傾きを制御することにより、中間転写ベルト15の位置変動すなわち蛇行が修正される。
各感光体ドラム11に対向して設けられた中間転写モジュール18において、略直線状に延びる中間転写ベルト15の内側に設けられる各一次転写ロール16には、トナーの帯電極性と逆極性の電圧が印加されるようになっている。これにより、各々の感光体ドラム11上のトナー像が中間転写ベルト15に順次、静電吸引され、中間転写ベルト15上に重ねトナー像が形成されるようになっている。
二次転写装置20は、中間転写ベルト15のトナー像保持面側に配置される二次転写ロール21と、その対向ロールとしてのバックアップロール22と、を備えている。すなわち、二次転写ロール21は、中間転写ベルト15を挟んでバックアップロール22に圧接配置されている。このように構成された二次転写装置20によって、中間転写ベルト15上に多重転写された可視像が、後述する用紙トレイ50から搬送された用紙Pに転写される。なお、バックアップロール22には、給電ロール23が圧接配置されている。
ここで、バックアップロール22の下流側には、二次転写後の中間転写ベルト15上の残留トナーや紙粉を除去し、中間転写ベルト15の表面をクリーニングするベルトクリーナ34が設けられている。
中間転写ベルト15が移動する矢印B方向からみて、黒の画像形成ユニット10Kの下流側には、中間転写ベルト15上に転写された各色のトナー画像を検知する画像検知センサ42が設けられている。この画像検知センサ42は、後述する各色の画像の位置合わせ動作に用いられ、中間転写ベルト15に形成された各色の位置合わせ用のトナー画像(以下の説明ではパッチ画像と呼ぶ)の相互の位置ずれを検出する。また、画像検知センサ42は、中間転写ベルト15上に形成された各色の画質調整用のトナー画像の濃度を検出する。なお、画像検知センサ42は、例えばCCDイメージセンサによって構成される。
また、中間転写ベルト15が移動する矢印B方向からみて、イエローの画像形成ユニット10Yの上流側には第1ベルト位置センサ43が配設され、黒の画像形成ユニット10Kの下流側には第2ベルト位置センサ44が配設されている。なお、本実施の形態では、これら第1ベルト位置センサ43および第2ベルト位置センサ44が、矢印B方向に回転する中間転写ベルト15の幅方向の変位を測定する測定部として機能している。
さらに、中間転写ベルト15が移動する矢印B方向からみて、イエローの画像形成ユニット10Yの上流側且つ中間転写ベルト15の内側には、各画像形成ユニット10における画像形成タイミングをとるための基準となるマーク検出信号を発生するベルトホームセンサ45が配置されている。このベルトホームセンサ45は、中間転写ベルト15の裏側に設けられた図示しないベルトホームマークを認識すると、そのマーク検出信号を制御部40に出力する。付言すると、各画像形成ユニット10は、このマーク検出信号の認識に基づく制御部40からの指示により画像形成動作を開始する。
そして、画像形成装置1は、用紙搬送系として、用紙Pを収容する用紙トレイ50と、この用紙トレイ50に集積された用紙Pを取り出して搬送するピックアップロール51と、を備えている。また、用紙搬送系として、ピックアップロール51にて繰り出された用紙Pを搬送する搬送ロール52と、搬送ロール52により搬送されている用紙Pを一旦停止させた後に二次転写部に搬送するレジストロール53と、を備えている。
次に、本実施の形態に係る画像形成装置1の基本的な作像プロセスについて説明する。図示しない画像読取装置や図示しないコンピュータ装置等から出力される画像データは、画像形成装置1に入力される。画像形成装置1では、図示しない画像処理装置にて画像処理が施された後、画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Kによって作像作業が実行される。図示しない画像処理装置では、入力された反射率データに対して、シェーディング補正、位置ズレ補正、明度/色空間変換、ガンマ補正、枠消しや色編集、移動編集等の画像処理が施される。画像処理が施された画像データは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の4色の色材階調データに変換され、画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Kの各々に設けられたレーザ露光器13に出力される。
このレーザ露光器13では、入力された色材階調データに応じて、例えば半導体レーザから出射された露光ビームBmを画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Kの各々の感光体ドラム11に照射している。画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Kの感光体ドラム11は、矢印A方向に回転しながら、帯電器12によって表面が帯電された後にレーザ露光器13により表面が走査露光され、静電潜像が形成される。感光体ドラム11に形成された静電潜像は、各々の画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Kにて、現像装置14を用いてイエロー、マゼンタ、シアン、黒の各色のトナー像として現像される。ここで、感光体ドラム11の円周方向(副走査方向)におけるレーザ露光器13の走査露光の書き込み開始のタイミングは、ベルトホームセンサ45から出力されたマーク検出信号を基準に決定される。また、感光体ドラム11の軸方向(主走査方向)におけるレーザ露光器13の走査露光開始のタイミングは、後述する中間転写ベルト15の挙動を検出して得た情報を基に決定される。
画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Kの各々の感光体ドラム11上に形成されたトナー像は、各感光体ドラム11と中間転写ベルト15とが当接する一次転写部にて、走行中の中間転写ベルト15上に転写される。
ここで、この一次転写部について更に説明する。一次転写ロール16には、制御部40により制御される一次転写用電源19が接続されており、その一方で感光体ドラム11は接地されている。一次転写用電源19は、定電流制御を行うことにより一次転写ロール16に一次転写バイアス(一次転写電流)を供給する。そして、一次転写用電源19から一次転写ロール16、中間転写ベルト15、感光体ドラム11を通して一次転写電流が流れることにより、感光体ドラム11と中間転写ベルト15との間に転写電界が形成される。この結果、感光体ドラム11上のトナー像が中間転写ベルト15に転移する。
このように、一次転写部において、一次転写ロール16にて中間転写ベルト15の基材に対しトナーの帯電極性と逆極性の電圧が付加され、感光体ドラム11上のトナー像が中間転写ベルト15の表面に順次重ね合わせられて一次転写が行われる。一次転写されたトナー像は、中間転写ベルト15の矢印B方向への回転に伴って二次転写装置20に搬送される。
一方、用紙搬送系では、画像形成のタイミングに合わせてピックアップロール51が回転し、用紙トレイ50から用紙Pが供給される。例えばピックアップロール51により供給された用紙Pは、搬送ロール52により搬送されて二次転写装置20に到達する。その際に、用紙Pは、トナー像が保持された中間転写ベルト15の移動タイミングに合わせてレジストロール53が回転することで、用紙Pの位置とトナー像の位置との位置合わせがなされる。
二次転写装置20では、用紙Pへの二次転写のタイミングに合わせ、二次転写ロール21がバックアップロール22に押し付けられる。このとき、タイミングを合わせて搬送された用紙Pは、中間転写ベルト15と二次転写ロール21との間に挟み込まれる。かかる際に、給電ロール23にトナーの帯電極性と同極性の二次転写電圧(正規の転写バイアス)が印加されると、二次転写ロール21に対向電極として転写電界が形成され、二次転写ロール21とバックアップロール22とによって押圧される二次転写位置にて、中間転写ベルト15上に保持された未定着トナー像が用紙Pに静電転写される。
その後、トナー像が静電転写された用紙Pは、中間転写ベルト15から剥離されて、二次転写ロール21の用紙搬送方向下流側に設けられた定着装置30まで搬送される。そして、用紙P上の未定着トナー像は、定着装置30によって熱及び圧力で定着処理を受けることで用紙P上に定着される。さらに、定着画像が形成された用紙Pは、図示しない排出ロールによって画像形成装置1の外部に排出される。一方、用紙Pへの転写が終了した後、中間転写ベルト15上に残った残留トナーは、中間転写ベルト15の回動に伴ってクリーニング部まで搬送され、ベルトクリーナ34によって中間転写ベルト15上から除去される。
ところで、図1に示す画像形成装置1では、各画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Kで作成された色の異なるトナー画像を、中間転写ベルト15上で重ね合わせることでフルカラー画像を得ている。したがって、各色のトナー画像を、中間転写ベルト15上で精度よく重ね合わせることが要求される。各色のトナー画像の重ね合わせの精度が低い場合には、フルカラー画像に主走査方向(矢印B方向)および副走査方向(矢印B方向に交差する方向)の色ずれ(位置ずれ)が生じ、得られる画像品質が低下してしまう。
そこで、この画像形成装置1では、上述した画像形成動作を行う前に、中間転写ベルト15上で各色トナー画像を精度よく重ね合わせるための位置合わせ動作を実行している。なお、この画像形成装置1では、ユーザの待ち時間を短縮化するため、上述した位置合わせ動作を、走行する中間転写ベルト15の姿勢が安定する前に開始している。
図2は、画像形成ユニット10側からみた中間転写ベルト15の平面図である。なお、図2は、図1における手前側をOUTとし、奥側をINとして示している。
図2に示すように、中間転写ベルト15に巻き掛けられている駆動ロール31に隣接して第1ベルト位置センサ43が位置し、また、アイドラロール32に隣接して第2ベルト位置センサ44が位置している。これら第1ベルト位置センサ43および第2ベルト位置センサ44は、中間転写ベルト15の同じ側の側縁であるベルトエッジ15aの位置を検出する。そして、第1ベルト位置センサ43および第2ベルト位置センサ44での検出結果は、図1に示す制御部40に出力されるようになっている。
なお、中間転写ベルト15の矢印B方向における第1ベルト位置センサ43から第2ベルト位置センサ44までの間には、イエローの画像形成ユニット10Y、マゼンタの画像形成ユニット10M、シアンの画像形成ユニット10Cおよび黒の画像形成ユニット10Kのそれぞれに設けられた感光体ドラム11(図1参照)と、中間転写ベルト15とが接するY色一次転写位置Ty、M色一次転写位置Tm、C色一次転写位置TcそしてK色一次転写位置Tkが順に配置されている。
図3は、位置合わせ動作および画像形成動作を行う際の画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Kの各々における一次転写用電源19のオンオフのタイミングを示すタイムチャートである。
時刻t0において、ベルトホームセンサ45からのマーク検出信号が入力されると、制御部40は、画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Kの各々における一次転写用電源19を順番にオフからオンに切り替える。すなわち、制御部40は、まず時刻t01で画像形成ユニット10Yの一次転写用電源19をオンにし、時刻t02で画像形成ユニット10Mの一次転写用電源19をオンにし、時刻t03で画像形成ユニット10Cの一次転写用電源19をオンにし、時刻t04で画像形成ユニット10Kの一次転写用電源19をオンにする。そして、位置合わせ動作あるいは画像形成動作が完了して時刻t11になると、制御部40は、画像形成ユニット10Yの一次転写用電源19をオフに切り替える。その後、時刻t12で画像形成ユニット10Mの一次転写用電源19をオフにし、時刻t13で画像形成ユニット10Cの一次転写用電源19をオフにし、時刻t14で画像形成ユニット10Kの一次転写用電源19をオフにする。このように、本実施の形態では、画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Kの各々における一次転写用電源19のオンオフを同時に切り替えるのではなく、中間転写ベルト15が移動する矢印B方向の上流側から順に、オフからオンへの切り替えおよびオンからオフへの切り替えを行っている。
なお、制御部40は、位置合わせ動作および画像形成動作を実行するに際して、画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Kの各々において、マーク検出信号を受け取ってからそれぞれの一次転写用電源19をオンにするまでの間に、帯電器12による帯電の開始、レーザ露光器13による書き込みの開始及び現像装置14による現像の開始を行わせるよう、各装置に対し指示を出力している。
ところで、画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Kのそれぞれに設けられた感光体ドラム11の軸方向は、中間転写ベルト15の移動方向である矢印B方向に対して直交していることが望ましい。ただし、実際には、これら各感光体ドラム11や中間転写ベルト15の加工精度や取り付け精度に限界があるため、中間転写ベルト15の移動方向に対し、各感光体ドラム11の軸方向をすべて直交させた状態で配設することは非常に困難である。
図4(a)は、非画像形成中における各感光体ドラム11と中間転写ベルト15との位置関係を示している。ここで、非画像形成中とは、各感光体ドラム11および中間転写ベルト15が回転を停止し、且つ、各一次転写ロール16と各感光体ドラム11との間に、一次転写電流が供給されていない状態をいう。なお、以下の説明においては、イエローの画像形成ユニット10Yに設けられる感光体ドラム11を、感光体ドラム11(Y)と表記する。これは、他色の感光体ドラム11についても、それぞれ、感光体ドラム11(M)、11(C)、11(K)と表記する。
図4(a)に示す例では、イエローの感光体ドラム11(Y)、マゼンタの感光体ドラム11(M)および黒の感光体ドラム11(K)が、同じ方向に傾いて取り付けられており、シアンの感光体ドラム11(C)が、これらとは逆の方向に傾いて取り付けられている。
一方、図4(b)は、画像形成中における各感光体ドラム11と中間転写ベルト15との位置関係を示している。ここで、画像形成中とは、各感光体ドラム11および中間転写ベルト15が回転し、且つ、各一次転写ロール16と各感光体ドラム11との間に、一次転写電流が供給されている状態をいう。ただし、図4(b)は、画像形成の開始から相当の時間が経過し、中間転写ベルト15の姿勢が安定した状態(例えば中間転写ベルト15が数回転以上した後の状態)を示している。
図4(b)に示す例では、図4(a)に示す状態と比較して、中間転写ベルト15が斜めになっていること、すなわち、中間転写ベルト15に斜行が生じていることが理解される。
この理由としては、次のようなことが考えられている。
画像形成中は、上述したように一次転写電流の供給が行われる。これにより、各感光体ドラム11と中間転写ベルト15との間には、電荷による静電吸着力が働く。ここで、各感光体ドラム11の軸方向が中間転写ベルト15の移動方向である矢印B方向と直交していない場合は、各感光体ドラム11が中間転写ベルト15に矢印B方向と交差する方向の力を加えることになり、結果として中間転写ベルト15がIN側あるいはOUT側(図4(b)に示す例ではIN側)に斜行することになる。
なお、位置合わせ動作あるいは画像形成動作が開始されると、中間転写ベルト15は、図4(a)に示す状態から図4(b)に示す状態へと徐々に移行する。そして、中間転写ベルト15が数回転(例えば3回転)した以降は、中間転写ベルト15の姿勢が図4(b)に示す状態で安定する。
では続いて、位置合わせ動作の詳細について説明する。
図5は、位置合わせ動作で用いられる、各色の主走査露光基準値および副走査露光基準値を示している。ここで、各色の副走査露光基準値は、各色のレーザ露光器13における走査露光の書き込み開始のタイミングの基準となるものであり、各色の主走査露光基準値は、各色のレーザ露光器13における走査露光開始のタイミングの基準となるものである。なお、これら各色の主走査露光基準値および副走査露光基準値は、例えば工場出荷時等において、図1に示す記憶部41に予め記憶されている。以下の説明では、イエローの主走査露光基準値をY主走査露光基準値Yyと呼び、副走査露光基準値をY副走査露光基準値Yxと呼ぶ。また、マゼンタの主走査露光基準値をM主走査露光基準値Myと呼び、副走査露光基準値をM副走査露光基準値Mxと呼ぶ。さらに、シアンの主走査露光基準値をC主走査露光基準値Cyと呼び、副走査露光基準値をC副走査露光基準値Cxと呼ぶ。そして、黒の主走査露光基準値をK主走査露光基準値Kyと呼び、副走査露光基準値をK副走査露光基準値Kxと呼ぶ。
図6は、位置合わせ動作における処理の流れを示すフローチャートである。
制御部40は、位置合わせ動作の開始指示を受け付けると(ステップ101)、記憶部41から各色の主走査露光基準値および副走査露光基準値を読み出し、対応する色のレーザ露光器13に出力する(ステップ102)。そして、各レーザ露光器13では、各々に設けられたドライバが、対応する色の主走査露光基準値および副走査露光基準値を受け取り、主走査露光基準値を主走査露光設定値に、副走査露光基準値を副走査露光設定値に、それぞれ設定する。
次に、制御部40は、各画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Kに、パッチ画像の形成開始を指示する(ステップ103)。また、制御部40は、各画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Kに設けられた感光体ドラム11を矢印A方向に回転させ、且つ、中間転写ベルト15を矢印B方向に回転させる。さらに、制御部40は、図3に示す順番で、各一次転写ロール16に設けられた各一次転写用電源19をオンさせ、順次一次転写電流の供給を開始させる。
各画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Kでは、制御部40からの指示を受けて、帯電、露光、現像のプロセスを経て、感光体ドラム11上にテスト画像の一例としてのパッチ画像を形成し、各一次転写ロール16と各感光体ドラム11との間に働く一次転写電界の作用にて、各色のパッチ画像を中間転写ベルト15に順次転写する。このとき、各画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Kの各レーザ露光器13では、各々の主走査露光基準値に基づくタイミングおよび副走査露光基準値に基づくタイミングで露光ビームBmを出射し、静電潜像の形成を行う。
続いて、中間転写ベルト15上に転写された各色のパッチ画像が画像検知センサ42との対向部を通過する。これに伴い、制御部40は、画像検知センサ42の出力すなわち中間転写ベルト15上に形成された各色のパッチ画像の読み取り結果を取得する(ステップ104)。
そして、制御部40は、得られた各色のパッチ画像の読み取り結果に基づき、中間転写ベルト15上で各色画像の形成位置を整合させるための補正値として、各色のレーザ露光器13に対する主走査露光補正値および副走査露光補正値を作成する(ステップ105)。ここで、位置合わせ補正値あるいは書き込み位置の補正値の一例としての主走査露光補正値は、主走査露光基準値に対する補正に用いられるものであり、副走査露光補正値は、副走査露光基準値に対する補正に用いられるものである。
なお、各色の主走査露光補正値および副走査露光補正値は、読み取り結果すなわち中間転写ベルト15上での各色パッチ画像の形成位置と、予め決められた中間転写ベルト15上での各色パッチ画像の理想的な形成位置との間の主走査方向ずれおよび副走査方向ずれを、それぞれ解消するように設定される。
一方、制御部40は、画像検知センサ42が各色のパッチ画像の読み取りを行っている期間における、第1ベルト位置センサ43、第2ベルト位置センサ44のそれぞれの出力を取得する(ステップ106)。そして、制御部40は、取得した第1ベルト位置センサ43、第2ベルト位置センサ44それぞれの出力を用いて、位置合わせ動作中の、各色の一次転写位置(Y色一次転写位置Ty、M色一次転写位置Tm、C色一次転写位置Tc、K色一次転写位置Tk:図2参照)での中間転写ベルト15の斜行量である第1斜行量を決定する(ステップ107)。
その後、制御部40は、ステップ107で決定した第1の斜行状態あるいは第1の変位量の一例としての第1斜行量と、ステップ105で作成した主走査露光補正値および副走査露光補正値とを、色毎に対応付けて記憶部41に記憶させ(ステップ108)、処理を完了する。なお、画像形成動作が終了した後は、図3に示す順番で各一次転写電流の供給が終了し、その後、各感光体ドラム11および中間転写ベルト15の駆動が停止される。
図7は、上記ステップ108において記憶部41に記憶させる、各色の第1斜行量と各色の主走査露光補正値および副走査露光補正値との関係を示す図である。なお、以下の説明では、各色の第1斜行量を、それぞれ、Y第1斜行量Sy1、M第1斜行量Sm1、C第1斜行量Sc1、K第1斜行量Sk1と呼ぶ。また、各色の主走査露光補正値を、それぞれ、Y主走査露光補正値Ryy、M主走査露光補正値Rmy、C主走査露光補正値Rcy、K主走査露光補正値Rkyと呼ぶ。さらに、各色の副走査露光補正値を、それぞれ、Y副走査露光補正値Ryx、M副走査露光補正値Rmx、C副走査露光補正値Rcx、K副走査露光補正値Rkxと呼ぶ。
図8は、上記ステップ107における各色の一次転写位置における斜行量(上述した第1斜行量および後述する第2斜行量)の決定手法を説明するための図である。なお、ここでは、Y色一次転写位置TyにおけるY第1斜行量Sy1の決定手法について具体的な説明を行うが、他色の第1斜行量およびすべての第2斜行量についても、同じ手順が用いられる。
いま、時刻t=T1において、中間転写ベルト15が図8に示すような状態で斜行しているものとする。また、時刻t=T1において、第1ベルト位置センサ43の出力が第1計測値W43(T1)であったとし、また、第2ベルト位置センサ44の出力が第2計測値W44(T1)であったとする。さらに、第1ベルト位置センサ43からY色一次転写位置Tyまでの距離がLy1であり、Y色一次転写位置Tyから第2ベルト位置センサ44までの距離がLy2であったとする。なお、距離Ly1、Ly2は、予め記憶部41に記憶されており、制御部40は、必要に応じて距離Ly1、Ly2を記憶部41から読み出す。なお、記憶部41には、他色の一次転写位置から第1ベルト位置センサ43までの距離、および、他色の一次転写位置から第2ベルト位置センサ44までの距離も記憶されている。
そして、制御部40は、距離Ly1、Ly2を記憶部41から読み出すと共に、Y色一次転写位置TyにおけるY第1斜行量Sy(t)を求める演算式もまた記憶部41から読み出す。制御部40は、読み出した演算式に、距離Ly1、Ly2と第1計測値W43(T1)および第2計測値W44(T1)とを代入して、Y第1斜行量Sy1(T1)を求める。具体的に説明すると、制御部40は、Y第1斜行量Sy1を次のいずれかの演算式で求める。
Figure 0004968223
ここで、本実施の形態では、中間転写ベルト15が1周する間に、第1計測値W43(t)および第2計測値W44(t)の取得を等間隔に50回行い、且つ、Y第1斜行量Sy1の演算も50回行っている。そして、制御部40では、得られた50個のY第1斜行量Sy(T1)〜Sy(T50)の値を平均化し、得られた平均値をY第1斜行量Sy1として記憶部41に記憶させている。
図9は、本画像の画像形成動作における露光タイミング補正の処理の流れを示すフローチャートである。
制御部40は、画像形成動作の開始指示を受け付けると(ステップ201)、記憶部41から、各色の主走査露光基準値および主走査露光補正値と、副走査露光基準値および副走査露光補正値とを読み出し、対応する色のレーザ露光器13にそれぞれ出力する(ステップ202)。そして、各レーザ露光器13では、各々に設けられたドライバが、対応する色の主走査露光基準値および主走査露光補正値と、副走査露光基準値および副走査露光補正値とを受け取り、主走査露光基準値に主走査露光補正値を加味したものを主走査露光設定値に、副走査露光基準値に副走査露光補正値を加味したものを副走査露光設定値に、それぞれ設定する。
次に、制御部40は、各画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Kに、本画像の形成開始を指示する(ステップ203)。また、制御部40は、各画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Kに設けられた感光体ドラム11を矢印A方向に回転させ、且つ、中間転写ベルト15を矢印B方向に回転させる。さらに、制御部40は、図3に示す順番で、各一次転写ロール16に設けられた各一次転写用電源19をオンさせ、順次一次転写電流の供給を開始させる。
各画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Kでは、制御部40からの指示を受けて、帯電、露光、現像のプロセスを経て、感光体ドラム11上に本画像を形成し、各一次転写ロール16と各感光体ドラム11との間に働く一次転写電界の作用にて、各色の画像を中間転写ベルト15に順次転写する。このとき、各画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Kの各レーザ露光器13では、各々の主走査露光基準値に主走査露光補正値を加味したタイミングおよび各々の副走査露光基準値に副走査露光補正値を加味したタイミングで露光ビームBmを出射し、静電潜像の形成を行う。なお、中間転写ベルト15上に一次転写されたトナー画像は、その後用紙Pに二次転写された後に定着を経て出力される。
この間、制御部40は、第1ベルト位置センサ43、第2ベルト位置センサ44のそれぞれの出力を取得する(ステップ204)。なお、このときの中間転写ベルト15は、一次転写されたトナー画像を保持しながら回転している。そして、制御部40は、取得した第1ベルト位置センサ43、第2ベルト位置センサ44それぞれの出力を用いて、画像形成動作中の、各色の一次転写位置(Y色一次転写位置Ty、M色一次転写位置Tm、C色一次転写位置Tc、K色一次転写位置Tk:図2参照)での中間転写ベルト15の斜行量である第2斜行量を決定する(ステップ205)。なお、以下の説明では、各色の第2斜行量を、それぞれ、Y第2斜行量Sy2、M第2斜行量Sm2、C第2斜行量Sc2、K第2斜行量Sk2と呼ぶ。
ここで、第2の斜行状態あるいは第2の変位量の一例としての第2斜行量の決定手順は、上述した第1斜行量の決定手順と基本的に同じである。ただし、中間転写ベルト15が回転を開始してから3周目を経過するまでの期間(過渡期間と呼ぶ)においては、中間転写ベルト15の1周あたり50回取得される第2斜行量のうち、連続する10回分のデータを平均化して第2斜行量を得るようにしている。これは、中間転写ベルト15の姿勢すなわち斜行状態が、過渡期間においては図4(a)に示す状態から図4(b)へと急激に変化するためである。一方、中間転写ベルト15が回転を開始してから4周目以降の期間(安定期間と呼ぶ)は、同じく中間転写ベルト15の1周あたり50回取得される第2斜行量のうち、連続する100回分のデータを平均化して第2斜行量を得るようにしている。これは、中間転写ベルト15の姿勢すなわち斜行状態が、安定期間においては図4(b)に示す状態で落ち着くためである。
次に、制御部40は、記憶部41からY第1斜行量Sy1、M第1斜行量Sm1、C第1斜行量Sc1、K第1斜行量Sk1を読み出す。そして、制御部40は、これらY第1斜行量Sy1、M第1斜行量Sm1、C第1斜行量Sc1、K第1斜行量Sk1と、ステップ205で取得したY第2斜行量Sy2、M第2斜行量Sm2、C第2斜行量Sc2、K第2斜行量Sk2とに基づき、各色のレーザ露光器13に対する斜行修正値を決定する(ステップ206)。ここで、斜行修正値は、各色のレーザ露光器13において主走査露光基準値を主走査露光補正値で補正した結果に対し、さらに中間転写ベルト15の斜行に起因する主走査方向の位置ずれを補正するために用いられるものである。より具体的に説明すると、本実施の形態では、同色の第1斜行量と第2斜行量との差分を計算し(例えばイエローの場合は、Y第1斜行量Sy1−Y第2斜行量Sy2)、その差分の大きさに基づいて、その色の斜行修正値を決定している。なお、以下の説明では、各色の斜行修正値を、それぞれ、Y斜行修正値Ey、M斜行修正値Em、C斜行修正値Ec、K斜行修正値Ekと呼ぶ。
その後、制御部40は、記憶部41から、Y主走査露光補正値Ryy、M主走査露光補正値Rmy、C主走査露光補正値Rcy、K主走査露光補正値Rkyを読み出す。そして、制御部40は、これらY主走査露光補正値Ryy、M主走査露光補正値Rmy、C主走査露光補正値Rcy、K主走査露光補正値Rkyに、ステップ206で求められたY斜行修正値Ey、M斜行修正値Em、C斜行修正値Ec、K斜行修正値Ekをそれぞれ加算し、得られた各加算結果を、新たなY主走査露光補正値Ryy、M主走査露光補正値Rmy、C主走査露光補正値Rcy、K主走査露光補正値Rkyとして決定する(ステップ207)。次いで、制御部40は、得られた新たなY主走査露光補正値Ryy、M主走査露光補正値Rmy、C主走査露光補正値Rcy、K主走査露光補正値Rkyを、対応する色のレーザ露光器13に出力する(ステップ208)。なお、各レーザ露光器13では、受け取った新たな主走査露光補正値を用いて、露光タイミングの補正を行う。
そして、制御部40は、画像形成動作が終了したか否かを判断し(ステップ209)、終了していないと判断した場合には、ステップ204に戻って処理を続行する。一方、ステップ209において画像形成動作が終了したと判断した場合には、一連の処理を完了する。なお、画像形成動作が終了した後は、図3に示す順番で各一次転写電流の供給が終了し、その後、各感光体ドラム11および中間転写ベルト15の駆動が停止される。これにより、中間転写ベルト15の姿勢は、図4(b)に示す状態から再び図4(a)に示す状態へと戻る。
なお、本実施の形態では、各画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Kで形成した画像を、中間転写ベルト15に転写する構成を例に説明を行ったが、これに限られるものではない。例えば、各画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Kとの対向位置を循環搬送される搬送ベルトを設け、この搬送ベルトに用紙Pを保持させることで、各画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Kで形成された画像を用紙Pに直接転写する構成としてもよい。なお、この場合においても、各色のパッチ画像は、搬送ベルトに転写されることになる。
また、本実施の形態では、電子写真方式を用いて各色の画像を形成する場合を例に説明を行ったが、これに限られるものではない。例えば、各色の画像を形成するインクジェット記録装置を並べて配置し、各インクジェット記録装置を用いて、中間転写ベルトあるいは搬送ベルト上の用紙に順次画像を記録する構成としてもよい。
本実施の形態が適用される画像形成装置の概略構成を示す図である。 画像形成ユニット側からみた中間転写ベルトの平面図である。 各画像形成ユニットにおける一次転写用電源のオンオフのタイミングを示すタイムチャートである。 (a)は、非画像形成中における各感光体ドラムと中間転写ベルトとの位置関係を、(b)は、画像形成中における各感光体ドラムと中間転写ベルトとの位置関係を、それぞれ示す図である。 位置合わせ動作で用いられる、各色の主走査露光基準値および副走査露光基準値を示す図である。 位置合わせ動作における制御部での処理の流れを示すフローチャートである。 各色の第1斜行量と各色の主走査露光補正値および副走査露光補正値との関係を示す図である。 各色の一次転写位置における斜行量の決定手法を説明するための図である。 画像形成動作における露光タイミング補正の処理の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
1…画像形成装置、10…画像形成ユニット、11…感光体ドラム、12…帯電器、13…レーザ露光器、14…現像装置、15…中間転写ベルト、15a…ベルトエッジ、16…一次転写ロール、18…中間転写モジュール、19…一次転写用電源、20…二次転写装置、21…二次転写ロール、22…バックアップロール、31…駆動ロール、32…アイドラロール、33…ステアリングロール、34…ベルトクリーナ、40…制御部、41…記憶部、42…画像検知センサ、43…第1ベルト位置センサ、44…第2ベルト位置センサ、45…ベルトホームセンサ

Claims (6)

  1. 画像を形成する複数の画像形成部と、
    複数の前記画像形成部から転写された画像を搬送する搬送部材と、
    複数の前記画像形成部から前記搬送部材に転写される画像の位置を当該搬送部材上で合わせるために、当該搬送部材の搬送方向に対応する副走査方向の画像形成の開始タイミングおよび当該副走査方向と交差する主走査方向の画像形成の開始タイミングを、画像形成部毎に設定する設定手段と、
    複数の前記画像形成部から前記搬送部材にテスト画像を転写するテスト画像形成動作において、当該搬送部材に転写されたテスト画像を読み取った結果に基づき、前記設定手段における前記副走査方向の画像形成の開始タイミングおよび前記主走査方向の画像形成の開始タイミングを、画像形成部毎に補正する補正手段と、
    前記テスト画像形成動作において、前記搬送部材の搬送方向に対する斜行量である第1の斜行量を取得する第1の取得手段と、
    複数の前記画像形成部から前記搬送部材に本画像を転写する本画像形成動作において、当該搬送部材の搬送方向に対する斜行量である第2の斜行量を取得する第2の取得手段と、
    前記第1の斜行量と前記第2の斜行量とのずれに基づいて、前記補正手段によって補正された前記主走査方向の画像形成の開始タイミングを、画像形成部毎に修正する修正手段と
    を含む画像形成装置。
  2. 前記搬送部材は、回転する無端状のベルト部材にて構成され、
    前記第2の取得手段は、前記搬送部材の回転数の増加に応じて前記第2の斜行量の取得間隔を長くすることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 複数の前記画像形成部は、回転し且つ前記搬送部材に接触して配置される像保持体と、回転する当該像保持体に画像を書き込む画像書き込み部とをそれぞれ備え、
    前記画像書き込み部は、前記設定手段によって設定される前記副走査方向の画像形成の開始タイミングおよび前記主走査方向の画像形成の開始タイミングに基づいて前記像保持体に対する画像の書き込み位置を設定することを特徴とする請求項1または2記載の画像形成装置。
  4. 回転する感光体と、
    露光動作を行うことで前記感光体に静電潜像を書き込む露光器と、
    前記感光体に書き込まれた前記静電潜像を現像する現像器と、
    をそれぞれ有する複数の画像形成部と、
    回転可能に支持され、複数の前記画像形成部のそれぞれに設けられた前記感光体に形成される画像が転写されるベルト部材と、
    回転する前記ベルト部材の回転方向に交差する幅方向の変位を測定する測定部と、
    複数の前記画像形成部のそれぞれに設けられた前記感光体から前記ベルト部材に転写される画像の位置を当該ベルト部材上で合わせるために、当該ベルト部材の回転方向に対応する副走査方向の露光動作の開始タイミングおよび当該ベルト部材の幅方向に対応する主走査方向の露光動作の開始タイミングを、画像形成部毎に設定する設定部と、
    複数の前記画像形成部から前記ベルト部材にテスト画像を転写するテスト画像形成動作において、当該ベルト部材に転写されたテスト画像を読み取った結果に基づき、前記設定部で用いる、副走査方向の露光動作の開始タイミングを補正する副走査補正値および主走査方向の露光動作の開始タイミングを補正する主走査補正値を、画像形成部毎に決定する決定部と、
    前記決定部で決定された画像形成部毎の前記副走査補正値および前記主走査補正値と、前記テスト画像形成動作において前記測定部で測定された前記ベルト部材の第1の変位量とを対応付けて記憶する記憶部と、
    前記第1の変位量と、複数の前記画像形成部から前記ベルト部材に本画像を転写する本画像形成動作において前記測定部で測定された当該ベルト部材の第2の変位量との差に基づいて、当該第1の変位量に対応付けられた前記主走査補正値を、画像形成部毎に修正する修正部と
    を含む画像形成装置。
  5. 前記記憶部は、前記副走査方向の露光動作の開始タイミングの基準となる画像形成部毎の副走査基準値および前記主走査方向の露光動作の開始タイミングの基準となる画像形成部毎の主走査基準値をさらに記憶し、
    前記設定部は、複数の前記画像形成部のそれぞれに設けられた前記露光器を、前記テスト画像形成動作では、前記記憶部から読み出した前記副走査基準値および前記主走査基準値に設定して露光動作を実行させ、前記本画像形成動作では、当該副走査基準値を前記副走査補正値で補正し且つ当該主走査基準値を前記主走査補正値で補正して露光動作を実行させることを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
  6. 前記第1の変位量および前記第2の変位量が、複数の前記画像形成部のそれぞれに設けられる前記感光体と前記ベルト部材とが対向する転写位置毎に取得されることを特徴とする請求項4または5記載の画像形成装置。
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