JP4967541B2 - 光学素子及び光学装置 - Google Patents
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Description
K. Lee, S. A. Asher, J. Am. Chem. Soc., 122, 9534 (2000). T. Iyoda, et al., Polymer Preprints, Japan, 50 (3), 472 (2001). H. Fudouziand U. Xia, Adv. Mater., 15, 892-896 (2003). SID Digest 5.3,(2000)
以上のように、周期構造体を用いた多色表示の技術について検討がなされている。
即ち、本発明は、コントラストが高く、明度に優れた白表示を含む多色表示が可能な光学素子を提供することを課題とする。
即ち、本発明は、
<1> (A)内部に外部と通じる空隙構造を有し、光の波長程度の大きさで屈折率の異なる2つ以上の領域がサブマイクロスケール程度で周期的に並べられた周期構造を持つ周期構造体、移動性粒子、該移動性粒子を前記周期構造体の空隙構造の内部又は外部に移動させる移動手段、及び一方が有色である又は有色体を有する一対の基板を含む調光層と、(B)少なくとも白色及び黒色を表す調光層と、を積層してなることを特徴とする光学素子である。
請求項2に係る発明は、本発明の構成を有していない場合に比較して、コントラストが高く、明度に優れた白表示を含む多色表示が可能となる、といった効果を奏する。
請求項3に係る発明は、本発明の構成を有していない場合に比較して、より多くの色を表示可能となる、といった効果を奏する。
請求項4に係る発明は、本発明の構成を有していない場合に比較して、より多くの色を表示可能となる、といった効果を奏する。
請求項5に係る発明は、本発明の構成を有していない場合に比較して、表示色の変化をさせ易くなる、といった効果を奏する。
請求項6に係る発明は、本発明の構成を有していない場合に比較して、安定性に優れた表示を行う、といった効果を奏する。
請求項7に係る発明は、本発明の構成を有していない場合に比較して、さらにコントラストが高い多色表示が可能となる、といった効果を奏する。
請求項8に係る発明は、本発明の構成を有していない場合に比較して、さらにコントラストが高い多色表示が可能となる、といった効果を奏する。
請求項9に係る発明は、本発明の構成を有していない場合に比較して、コントラストが高く、明度に優れた白表示を含む多色表示が可能となるといった効果を奏する。
請求項10に係る発明は、本発明の構成を有していない場合に比較して、コントラストが高く、明度に優れた白表示を含む多色表示が可能となるといった効果を奏する。
本発明の第1の光学素子は、(A)内部に外部と通じる空隙構造を有する周期構造体、移動性粒子、及び該移動性粒子を前記周期構造体の空隙構造の内部又は外部に移動させる移動手段を含む調光層(以下、単に「(A)調光層」と称する場合がある。)と、(B)少なくとも白色及び黒色を表す調光層(以下、単に「(B)調光層」と称する場合がある。)と、を積層してなることを特徴とする。
また、本発明の第2の光学素子は、(a)内部に外部と通じる空隙構造を有する周期構造体、移動性粒子、及び該移動性粒子を前記周期構造体の空隙構造の内部又は外部に移動させる移動手段を含む調光層(以下、単に「(a)調光層」と称する場合がある。)と、(b)少なくとも白色及び透明を表す調光層(以下、単に「(b)調光層」と称する場合がある。)と、(c)黒色層と、を積層してなることを特徴とする。
ここで、本発明の第1の光学素子における(A)調光層と、本発明の第2の光学素子における(a)調光層と、は同じ構成を有しており、共に、後述するように、周期構造体及び移動性粒子の関係により、無色・透明状態(波長400nm〜800nmの可視領域に吸収を示さない状態)を形成したり、多色表示を可能とする層である。
図1(a)に示すように、光学素子100aは、(A)調光層110と(B)調光層120とが積層され、更に、観察側に、(A)調光層110が配された構成を有する。
このように本発明の第1の光学素子は、周期構造体及び移動性粒子の関係により透明状態の形成や多色表示を可能とする(A)調光層と、少なくとも白色表示と黒色表示を可能とする(B)調光層と、を積層してなる。このため、(A)調光層が表示する色(透明状態も含む)と、(B)調光層が表示する色と、を適宜組み合わせ、更に、例えば、図1(a)に示すように、観察側に配される調光層を決定することで、コントラストが高く、明度に優れた白表示を含む多色表示が可能となる。
なお、本発明の第1の光学素子は、効果を損なわない範囲において、(A)調光層及び(B)調光層以外の任意の層を含む構成を有していてもよく、例えば、(A)調光層と(B)調光層との間に、透明の層を含んでいてもよい。
このように本発明の第2の表示素子は、周期構造体及び移動性粒子の関係により透明状態の形成や多色表示を可能とする(a)調光層と、少なくとも白色表示と透明状態を形成しうる(b)調光層と、(c)黒色層と、を積層してなる。このため、(a)調光層が表示する色(透明状態も含む)と、(b)調光層が表示する色と、(c)黒色層の黒色と、を適宜組み合わせ、更に、図1(b)に示すように、観察側に対して(a)〜(c)の3つの部材の層構成を決定することで、コントラストが高く、明度に優れた白表示を含む多色表示が可能となる。
なお、本発明の第2の光学素子は、効果を損なわない範囲において、(a)調光層、(b)調光層、及び(c)黒色層以外の任意の層を含む構成を有していてもよく、例えば、(b)調光層と(a)調光層との間に、透明の層を含んでいてもよい。
以下、本発明の第1の光学素子及び第2の表示素子における表示機構について詳細に説明する。
図2(a)に示される光学素子は、(A)調光層110が透明(無色)であり、(B)調光層120が黒色を呈しているため、これを図1(a)に示すように、(A)調光層110側から観察すると、透明な(A)調光層110を透して(B)調光層120の黒色が確認され、黒表示の状態となる。
図2(b)に示される光学素子は、(A)調光層110が透明(無色)であり、(B)調光層120が白色と黒色との間の中間色(グレー)を呈しているため、これを図1(a)に示すように、(A)調光層110側から観察すると、透明な(A)調光層110を透して(B)調光層120のグレーが確認され、中間色表示の状態となる。なお、このようにグレーを表示する場合には、(B)調光層120として、白色と黒色との間の中間色を呈することが可能なものを用いることが必要である。
図2(c)に示される光学素子は、(A)調光層110が透明(無色)であり、(B)調光層120が白色しているため、これを図1(a)に示すように、(A)調光層110側から観察すると、透明な(A)調光層110を透して(B)調光層120の白色が確認され、白表示の状態となる。
上記のように、本発明の光学素子は、白色を呈しうる(B)調光層120を用いることで白表示を行うため、明度に優れた状態を形成することができる。
図2(e)に示される光学素子は、(A)調光層110が緑色を呈し、(B)調光層120が黒色を呈しているため、これを図1(a)に示すように、(A)調光層110側から観察すると、(B)調光層120よりも観察側に位置する(A)調光層110の緑色が確認され、緑表示の状態となる。
図2(f)に示される光学素子は、(A)調光層110が青色を呈し、(B)調光層120が黒色を呈しているため、これを図1(a)に示すように、(A)調光層110側から観察すると、(B)調光層120よりも観察側に位置する(A)調光層110の青色が確認され、青表示の状態となる。
なお、上記のように、各色を呈する(A)調光層110の背面に、黒色を呈する(B)調光層120が存在することで、光学素子のコントラストを高めることができる。
また、図2(d)〜(f)において、観察側に対して(A)調光層110の背面に位置する(B)調光層120の呈する色を、図2(a)〜(c)のように、白色〜中間色〜黒色の変化を多段階で調整する、即ち、多段階で階調を変化させることで、各色の階調の変化も可能となる。
図3(a)に示される光学素子は、(b)調光層130が白色(高い白濁状態)を呈し、(a)調光層110が透明(無色)であるため、これを図1(b)に示すように、(b)調光層130側から観察すると、(a)調光層110及び(c)黒色基板140よりも観察側に位置する(b)調光層130の白色が確認され、白表示の状態となる。
図3(b)に示される光学素子は、(b)調光層130が図3(a)よりも低い白濁状態であり、(a)調光層110が透明(無色)であるため、これを図1(b)に示すように、(b)調光層130側から観察すると、(c)黒色基板(黒色層)140の黒色と、(b)調光層130の白濁と、が組み合わさり、黒色と白色との中間色(グレー)が確認され、中間色表示の状態となる。なお、このようにグレーを表示する場合には、(b)調光層130として、白色と透明との中間的な白濁状態を形成しうるものを用いることが必要である。
図3(c)に示される光学素子は、(b)調光層130が透明状態を呈し、(a)調光層110が透明(無色)であるため、これを図1(b)に示すように、(b)調光層130側から観察すると、(b)調光層130および(a)調光層110が透明なため(c)黒色基板(黒色層)140の黒色が確認され、黒表示の状態となる。なお、ここで記す(b)調光層130の透明状態とは、光散乱性の少ない、光が高い透過率で透過する状態、かつ、無色であることが望ましい。
上記のように、本発明の光学素子は、白色を呈しうる(b)調光層130を用いることで白表示を行うため、明度に優れた状態を形成することができる。
図2(e)に示される光学素子は、(b)調光層130が透明(無色)であり、(a)調光層110が緑色を呈しているため、これを図1(b)に示すように、(b)調光層130側から観察すると、透明な(b)調光層130を透して(a)調光層110の緑色が確認され、緑表示の状態となる。
図2(f)に示される光学素子は、(b)調光層130が透明(無色)であり、(a)調光層110が青色を呈しているため、これを図1(b)に示すように、(b)調光層130側から観察すると、透明な(b)調光層130を透して(a)調光層110の青色が確認され、青表示の状態となる。
なお、上記のように、各色を呈する(a)調光層110の背面に、(c)黒色基板(黒色層)140が存在することで、光学素子のコントラストを高めることができる。
また、図3(d)〜(f)において、観察側に対して(a)調光層110の前面に位置する(b)調光層130の呈する色を、白色(白濁度のより高い状態)〜白濁(白濁度のより低い状態)〜透明の変化を多段階で調整する、即ち、多段階で階調を変化させることで、各色の階調の変化も可能となる。
ここで、本発明において、「明度に優れた白表示」とは、反射率の高い白表示であることを意味し、具体的には、可視光域の平均反射率で30%以上であることが好ましく、50%以上であることがより好ましい。なお、この平均反射率は、例えば、株式会社マツボー製のISO白色度計(TB−1)を用いて測定することができる。
まず、図面を参照して、本発明の光学素子を構成する(A)調光層及び(a)調光層について説明する。なお、(A)調光層及び(a)調光層は構成が同一であるため、(A)及び(a)調光層として、以下、総括的に説明する。
(A)及び(a)調光層は、内部に外部と通じる空隙構造を有する周期構造体、移動性粒子、及び該移動性粒子を前記周期構造体の空隙構造の内部又は外部に移動させる移動手段を含む構成を有し、必要に応じて、他の構成成分を含んでいてもよい。
一方、分散媒20は透明基板10と背面基板12との間隙に封入され、周期構造体18と接触すると共に、透明基板10表面に配設された第2電極16とも接触する。
なお、周期構造体18はその構造体に由来する構造色が無色、即ち、その構造体が可視域に吸収を有さず、周期構造体18を構成する素材の色(以下、単に「素材色」と称する場合がある。)を呈する場合、後述する移動性粒子の移動、複合によって平均屈折率が変化することで、構造体が可視域に吸収を有するようになり、所定の構造色を呈するようにしてもよい。
なお、光学素子用に最適化された周期構造体18は、フォトニック結晶構造体とも呼ばれている。
なお、周期構造体18の構造色が無色の場合、又は、後述する移動性粒子によって平均屈折率が変化し、構造色が無色となった場合に、周期構造体18における素材色を表示することができる。
例えば、周期構造体18における素材色が黒色(有色)であると、構造色が無色になった場合、(A)及び(a)調光層が黒色を表示できるようになる。
また、周期構造体18の素材色が透明(無色)であると、構造色が無色になった場合、(A)及び(a)調光層が光を透過させることができるようになる。
ポジ型構造体の場合、単位構造体(例えば、粒子等)が規則的に配列させ、該単位構造体間の間隙を用いて空隙構造(多孔質構造)を形成する。
一方、ネガ型構造体は、ポジ型構造体の単位構造体(例えば、粒子等)間の間隙に被鋳型物質を充填し、その後、当該単位構造体を除去することで、空隙構造(多孔質構造)を形成する。
これらの構造体の空隙構造に電荷移動性粒子(移動性粒子)20Aが入り込んだり、出たりすることで、その構造体に由来する構造色を変化させることができる。
なお、導電性を有する周期構造体18を得るには、ポジ型構造体の場合は、単位構造体(例えば、粒子等)の表面を導電性物質で被覆する方法が用いられ、一方、ネガ型構造体(所謂、中空構造体)の場合は、単位構造体(例えば、粒子等)の間隙に導電性物質を充填し、当該単位構造体を除去する方法が適用される。
また、周期構造体18の構造色を呈示するためには、周期構造体18による反射光の波長が可視光の範囲内であることが必須である。
また、コロイド結晶構造体は、コロイド粒子分散液を用いて基板上にコロイド粒子を重力沈降法や塗布乾燥法によって自己組織的に堆積させる方法、或いは電場や磁場の作用によって基板上に堆積させる方法、更には、コロイド粒子の分散液に基板を浸漬、引き上げて、基板上に形成させる方法によって作製することができる。
ブロック共重合体としては、例えば、ポリ(スチレン−co−イソプレン)ブロック共重合体、ポリ(スチレン−co−ブタジエン)ブロック共重合体ポリ(スチレン−co−ビニルピリジン)ブロック共重合体、ポリ(スチレン−co−エチレンプロピレン)ブロック共重合体などがあり、繰り返し単位が複数になってもかまわない。
また、導電性の周期構造体18を得るための導電性物質としては、炭素材料、金属(銅、アルミニウム、銀、金、ニッケル、プラチナなど等)、金属酸化物(酸化スズ、酸化スズ−酸化インジウム(ITO)等)、導電性高分子(ポリピロール類、ポリチオフェン類、ポリアニリン類、ポリフェニレンビニレン類、ポリアセン類、ポリアセチレン類等)、などが挙げられる。これらの中でも、炭素材料を用いた場合は、その素材色が本来黒色であるため得られた構造色のコントラストが上がる点でよい。
また、周期構造体18の細分は、例えば、一辺10μm〜5mm角四方の1画素ごとで行うことができる。
更に、周期構造体18の厚さは500nm〜5mmとすることがよい。
上記のような金属系ナノ粒子の中でも、屈折率が非常に高く、(A)及び(a)調光層の色を変化させ易い観点から、酸化チタン、酸化亜鉛が好ましい。
また、金属系ナノ粒子の中でも、屈折率が非常に低く、安定性に優れるという点から、金、銀が好ましい。
磁気移動性粒子は、磁気の作用(磁気泳動法)により移動する粒子であり、マグネタイト、マグヘマイト、フェライト等の酸化鉄、及び他の金属酸化物を含む酸化鉄;Fe、Co、Niのような金属或いはこれらの金属とAl、Co、Cu、Pb、Mg、Ni、Sn、Zn、Sb、Be、Bi、Cd、Ca、Mn、Se、Ti、W、Vのような金属との合金;及びこれらの混合物等が挙げられる。具体的には、四三酸化鉄(Fe3O4)、三二酸化鉄(γ−Fe2O3)、酸化鉄亜鉛(ZnFe2O4)、酸化鉄イットリウム(Y3Fe5O12)、酸化鉄カドミニウム(CdFe2O4)、酸化鉄ガドリニウム(Gd3Fe5O12)、酸化鉄銅(CuFe2O4)、酸化鉄鉛(PbFe12O19)、酸化鉄ニッケル(NiFe2O4)、酸化鉄ネオジム(NdFe2O3)、酸化鉄バリウム(BaFe12O19)、酸化鉄マグネシウム(MgFe2O4)、酸化鉄マンガン(MnFe2O4)、酸化鉄ランタン(LaFeO3)、鉄粉(Fe)、コバルト粉(Co)、ニッケル粉(Ni)等が挙げられる。本発明では磁性材料として、少なくとも磁性鉄を含有し、他に必要に応じて上述した磁性材料を一種又は二種以上任意に選択して使用することが可能である。
特に、分散媒20の溶媒としてイオン液体を適用することがよい。イオン液体は他の溶媒に比べ特に揮発性が低いので、素子の長期安定化が図れる。
本発明における(B)調光層は、少なくとも白色及び黒色を表すことを必須とし、好ましくは、更に、白色と黒色との中間色(グレー)を階調可能に表せるものであることが好ましい。
このような(B)調光層としては、白色度やコントラストに優れることから、トナーディスプレイ、電気泳動ディスプレイ、ゲスト−ホスト型液晶ディスプレイなどの液晶ディスプレイが好ましい。
このような(b)調光層としては、白色度やコントラストに優れることから、高分子分散液晶ディスプレイなどの液晶ディスプレイや粒子水平移動型トナーディスプレイ、同様に粒子水平移動型のIn−Plan型電気泳動ディスプレイが好ましい。
例えば、白と黒の帯電粒子の移動によるトナーディスプレイ(粉体移動ディスプレイ)が挙げられ、その構成等は、例えば、フラットパネル・ディスプレイ2006 応用技術編,p214(2006年)(日経BP社)等に記載されている。また、白と黒の帯電粒子を液体に分散したもので粒子の移動によって表示を行う電気泳動ディスプレイも用いられ、その構成等は、電子材料、4月号 p33(2003年)や、Nature,p.253,Vol.394(1998)等に記載されている。
更に、低分子液晶を高分子マトリックスにドロップレット状に分散した高分子分散液晶ディスプレイや、液晶に二色性色素を添加したゲスト−ホスト型液晶ディスプレイなども、好適に用いられる。これらの構成等は、機能材料、第16巻、p.22(1995)や、応用物理、第67巻、p.1155(1998)等に記載されている。
なお、(b)調光層に適用するトナーディスプレイや電気泳動ディスプレイは、黒色の粒子を使用せず、白色粒子のみを使用し、その白色粒子を移動させることにより、白色(白濁)、及び透明の状態を形成することができる。
このような構成の(B)調光層は、電極間に印加する電圧を調整、選択することで、白表示及び黒表示を可能とすると共に、白と黒との中間色の表示とその階調も可能となる。
また、このような構成の(b)調光層は、電極間に印加する電圧や波形を適宜に調整、選択することで、白表示及び透明状態の形成を可能とすると共に、白濁状態の形成とその階調も可能となる。
この(c)黒色層は、前述のように、黒表示に用いられ、また、高い各色のコントラストを高めることができる。
本発明の第2の光学素子は、(b)調光層、(a)調光層、及び(c)黒色層をこの順に貼り合わせることで得ることができる。
ここで用いられる接着剤としては、熱硬化型、放射線硬化型等のものが使用できる。また、表示に影響を与えないために、接着剤は透明性の高いものが好ましく使用される。
また、表示装置などの光学装置の駆動装置及び駆動方法としては、従来公知のものを用いることができる。
以下のようにして、図1(a)に示される構成を有する光学素子(本発明の第1の光学素子)を作製した。
まず、体積平均一次粒径が260nmの単分散ポリスチレン粒子(商品名:エスタポールES、メルク)を所定量含むエタノール懸濁液に、平滑なITO電極付ガラス基板(3cm×5cm、厚み2mm)を部分マスキング(基板面の露出部分は2cm×2cm)したものを浸漬し、ディップコート法を用いて基板上(ITO電極上)にポリスチレン粒子が約20層で規則正しく積層された最密充填型コロイド結晶を2cm×2cmの面積で形成した。なお、ここでは基板の引き上げ速度を0.5μm/sとし、最密充填型コロイド結晶を厚さ5μmで作製した。得られた最密充填型周期構造体は走査電子顕微鏡(SEM)観察により表層を(1,1,1)面とした面心立方格子を形成していることが確認できたが、空気中では無色(透明)であった。
次に、このコロイド結晶構造体を鋳型として、当該構造体の粒子間隙に紫外線硬化型樹脂前駆体(東亞合成製:アロニックスUV)を滴下して含浸させ、その後、紫外線を照射して硬化させた(硬化樹脂の屈折率は約1.5)。硬化後、表面を研磨してポリスチレン粒子を露出させ、その後、有機溶媒(トルエン、和光純薬社製)を用いたエッチング処理によってポリスチレン粒子を溶出させてポリスチレン粒子を鋳型として形成された空隙構造を有する多孔質構造体(周期構造体)を得た。得られた周期構造体(多孔質構造体)は厚みが5μmであり(空気中では)無色であった。
一方、分散状態の体積平均一次粒径が30nmの酸化チタン粒子(酸化チタンの比重:約4、屈折率:約2.7)を、分散媒としてのエタノールに濃度10質量%に分散したエタノール分散媒を調製した(エタノールの屈折率:1.36)。分散媒は透明であった。
上記得られた多孔質構造体(周期構造体)を形成した上記ガラス基板の、多孔質構造体による層(2cm×2cm)の外周部に沿って高さ100μmの樹脂スペーサー層を形成し、別のITO電極付ガラス基板と電極面が対向するように重ねあわせ、部分的に設けた開口部から上記酸化チタン粒子のエタノール分散媒を注入した。
以上により、実施例1における(A)調光層を作製した。
互いに異なる帯電性をもった白色(負帯電)及び黒色(正帯電)のポリマー微粒子(体積平均粒径20μm)を等量で用い、300μmの間隔の2枚のITO電極(厚み2mm)を備えた基板間に80%の体積充填率で封入した、所謂トナーディスプレイ(面積が2cm×2cmであるもの)を作製した。
更に、電圧とその印加時間を種々選択することで、最大反射率と最低反射率の間で、4段階の階調表現が可能であった。具体的には、印加時間を一定にして電圧を150Vから200Vの範囲で増加させることで、(B)調光層120の観察側に対向する面において、白粒子と黒粒子との混合割合が変化し、5%、20%、40%、及び60%のという4段階の異なる反射率を得ることができる。
作製された光学素子の色変化、及び階調表現について以下のように評価を行った。
白表示:(B)調光層を白色とし、(A)調光層を無色状態とすることで、最大反射率45%の白表示が得られた。
黒表示:(B)調光層を黒色とし、(A)調光層を無色状態とすることで、反射率4%の黒表示が得られた。
中間色表示:(A)調光層を無色状態としたまま、前述のように、反射率が4段階で変化する(B)調光層の階調を利用することで、4段階の明るさ(濃淡)で変化するグレー表示が得られた。
カラー表示:(B)調光層を黒色とし、(A)調光層を電気的に制御することで、青色、緑色、赤色のカラー色を得ることができた。また、前述のように、反射率が4段階で変化する(B)調光層の階調を利用し、各カラー色の明るさを4段階に変化させることができた。
以上の評価結果から、この実施の態様の光学素子では、一画素でカラー、白黒、階調を表せることを確認できた。
以下のようにして、図1(a)に示される構成を有する光学素子(本発明の第1の光学素子)を作製した。
まず、電気泳動ディスプレイからなる(B)調光層を作製した。
酸化チタンからなる平均粒径0.2μmの白色顔料(白粒子:正帯電)と、平均粒径0.2μmのカーボンブラック顔料(黒粒子:負帯電)と、を等量で用い、5質量%の濃度でシリコーンオイルに分散した溶液を、100μmの間隔の2枚のITO電極(厚み2mm)を備えた基板間に封入した、所謂電気泳動ディスプレイ(面積が2cm×2cmであるもの)を作製した。
更に、電圧と印加時間を種々選択することで、最大反射率と最低反射率の間で、4段階の階調表現が可能であった。具体的には、印加時間を一定にして電圧を10Vから20Vの範囲で増加させることで、(B)調光層120の観察側に対向する面において、白粒子と黒粒子との混合割合が変化し、3%、20%、40%、及び55%のという4段階の異なる反射率を得ることができる。
作製された光学素子の色変化、及び階調表現について以下のように評価を行った。
白表示:(B)調光層を白色とし、(A)調光層を無色状態とすることで、最大反射率40%の白表示ができた。
黒表示:(B)調光層を黒色とし、(A)調光層を無色状態とすることで、反射率2%の黒表示が得られた。
中間色表示:(A)調光層を無色状態としたまま、前述のように、反射率が4段階で変化する(B)調光層の階調を利用することで、4段階の明るさ(濃淡)で変化するグレー表示が得られた。
カラー表示:(B)調光層を黒色とし、(A)調光層を電気的に制御することで、青色、緑色、赤色のカラー色を得ることができた。また、前述のように、反射率が4段階で変化する(B)調光層の階調を利用し、各カラー色の明るさを4段階に変化させることができた。
以上の評価結果から、この実施の態様の光学素子では、一画素でカラー、白黒、階調を表せることを確認できた。
以下のようにして、図1(b)に示される構成を有する光学素子(本発明の第2の光学素子)を作製した。
まず、液晶ディスプレイからなる(b)調光層を作製した。
UV硬化樹脂中にネマチック液晶を分散した光散乱・透過型の、所謂高分子分散液晶素子(面積が2cm×2cmであるもの)を作製した。高分子分散液晶としては、日本化薬製UV硬化樹脂に液晶(E−44、メルク社)を質量比で80%分散したものを、紫外線硬化法によって作製した。作製した素子は、高分子分散液晶層を2枚のITO電極(厚み0.2mm)を備えた基板間に20μmの厚みで形成したものである。
更に、電圧を種々選択することで、最大反射率と最低反射率の間で、4段階の階調表現が可能であった。具体的には、電圧を30Vから50Vの範囲で増加させることで、高分子分散液晶層の光散乱性が変化し、2%、15%、30%、及び40%のという4段階の異なる反射率を得ることができる。
作製された光学素子の色変化、及び階調表現について以下のように評価を行った。
白表示:(b)調光層を白色とし、(a)調光層を無色状態とすることで、最大反射率40%の白表示が得られた。
黒表示:(b)調光層を透明とし、(a)調光層を無色状態とすることで、反射率2%の黒表示が得られた。
中間色表示:(a)調光層を無色状態としたまま、前述のように、反射率が4段階で変化する(b)調光層の階調を利用し、4段階の明るさ(濃淡)で変化するグレー表示が得られた。
カラー表示:(a)調光層を透明とし、(a)調光層を電気的に制御することで、青色、緑色、赤色のカラー色を得ることができた。また、前述のように、反射率が4段階で変化する(b)調光層の階調を利用し、各カラー色の明るさを4段階に変化させることができた。
以上の評価結果から、この実施の態様の光学素子では、一画素でカラー、白黒、階調を表せることを確認できた。
12 背面基板
14 第1電極(移動手段)
16 第2電極(移動手段)
18 周期構造体
18A 空隙構造
20 分散媒
20A 電荷移動性粒子(移動性粒子)
22 スペーサー
30 コロイド結晶構造体
32 導電性物資
34 空隙
100a、100b 光学素子
110 (A)調光層、(a)調光層
120 (B)調光層
130 (b)調光層
140 (c)黒色基板(黒色層)
Claims (9)
- (A)内部に外部と通じる空隙構造を有し、光の波長程度の大きさで屈折率の異なる2つ以上の領域がサブマイクロスケール程度で周期的に並べられた周期構造を持つ周期構造体、移動性粒子、該移動性粒子を前記周期構造体の空隙構造の内部又は外部に移動させる移動手段、及び一方が有色である又は有色体を有する一対の基板を含む調光層と、
(B)少なくとも白色及び黒色を表す調光層と、
を積層してなることを特徴とする光学素子。 - (a)内部に外部と通じる空隙構造を有し、光の波長程度の大きさで屈折率の異なる2つ以上の領域がサブマイクロスケール程度で周期的に並べられた周期構造を持つ周期構造体、移動性粒子、及び該移動性粒子を前記周期構造体の空隙構造の内部又は外部に移動させる移動手段を含む調光層と、
(b)少なくとも白色及び透明を表す調光層と、
(c)黒色層と、
を積層してなることを特徴とする光学素子。 - 前記周期構造体を構成する素材が有色であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光学素子。
- 前記周期構造体を構成する素材が無色であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光学素子。
- 前記移動性粒子が酸化チタン及び酸化亜鉛から選択される少なくとも1種の金属系ナノ粒子であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光学素子。
- 前記移動性粒子が金又は銀の金属系ナノ粒子であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光学素子。
- 前記(a)の調光層が一対の基板を更に有し、前記一対の基板のうち一方が有色である又は有色体を有することを特徴とする請求項2に記載の光学素子。
- (A)内部に外部と通じる空隙構造を有し、光の波長程度の大きさで屈折率の異なる2つ以上の領域がサブマイクロスケール程度で周期的に並べられた周期構造を持つ周期構造体、移動性粒子、該移動性粒子を前記周期構造体の空隙構造の内部又は外部に移動させる移動手段、及び一方が有色である又は有色体を有する一対の基板を含む調光層と、(B)少なくとも白色及び黒色を表す調光層と、を積層してなる光学素子をマトリックス状に配置したことを特徴とする光学装置。
- (a)内部に外部と通じる空隙構造を有し、光の波長程度の大きさで屈折率の異なる2つ以上の領域がサブマイクロスケール程度で周期的に並べられた周期構造を持つ周期構造体、移動性粒子、及び該移動性粒子を前記周期構造体の空隙構造の内部又は外部に移動させる移動手段を含む調光層と、(b)少なくとも白色及び透明を表す調光層と、(c)黒色層と、を積層してなる光学素子をマトリックス状に配置したことを特徴とする光学装置。
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