JP4954067B2 - カタディオプトリック投影対物レンズ - Google Patents
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Description
【0001】
本発明は、物表面に配置されたパターンを像表面上に結像するためのカタディオプトリック投影対物レンズに関する。
【背景技術】
【0002】
この種類の投影対物レンズは、投影露光系、とくに半導体装置や他の種類のマイクロデバイスの製造に使用されるウェーハスキャナやウェーハステッパに利用されており、以後一般に「マスク」又は「レチクル」というフォトマスク又はレチクルのパターンを、感光性コーティングを有する物上に超高分解能で縮小スケールで投影するのに役立っている。
【0003】
より微細な構造を製造する目的で、関連する投影対物レンズの像−端開口数(NA)を増加させるとともに、より短い波長、好ましくは約260nm未満の波長を有する紫外光を利用することが求められている。
【0004】
しかしながら、その波長領域で要求される光学素子の製造に利用可能な充分に透過性の材料、とくに合成石英ガラスと結晶性フッ化物は、ほとんど存在しない。利用可能なこれらの材料のアッベ数は互いにかなり近いため、充分に良く色補正された(色収差のために補正された)純粋屈折性の系を提供するのは困難である。
【0005】
リソグラフィにおいて半導体ウェーハのような平面の基質を露光するためには、平坦な(平面の)像が必須である。しかしながら、一般に光学系の像表面は湾曲しており、曲率の程度はペッツバル和により決定されている。ペッツバル和の補正は、増加された分解能で平面の表面に大きな物視野を投影することが求められている点で、より重要になっている。
【0006】
平坦な像表面と良好な色補正を得るための1つのアプローチは、カタディオプトリック系の使用であり、これは複数のレンズのような複数の屈折素子と、鏡のような複数の反射素子の両方を組み合わせていて、好ましくは少なくとも1つの凹面鏡を有している。正の屈折力と負の屈折力のレンズが光学系での全屈折力に寄与するのに対し、表面曲率と色収差は互いに反対であり、凹面鏡は、正力レンズのような正の力を有するが、色収差に寄与することなく表面曲率に逆の効果を与える。
【0007】
更に、大きなレンズを製造するのに充分大きな寸法の関連材料の高額な値段と、フッ化カルシウム結晶の有限の利用可能性が問題となっている。こうして、レンズの個数と寸法を減少させることを可能にして同時に結像の正確性を保持して更なる改良に寄与する手段が、望まれている。
【0008】
少なくとも2つの凹面鏡を有する複数のカタディオプトリック投影対物レンズが提案されていて、良好な色補正と適度なレンズ量の要求を複数の系に提供している。US 6,600,608 B1の特許は、投影対物レンズの物平面に配置されたパターンを第1中間像に結像するための第1純粋屈折対物レンズ部分と、第1中間像を第2中間像に結像するための第2対物レンズ部分と、第2中間像を直接すなわち更なる中間像なしで像平面に結像するための第3対物レンズ部分を有する。第2対物レンズ部分は、中心穴を有する第1凹面鏡と、中心穴を有する第2凹面鏡を有するカタディオプトリック対物レンズ部分であり、これらの凹面鏡は互いに向いていて間に内部鏡スペース又はカタディオプトリックキャビティを画定する複数の鏡表面を有する。第1中間像は、物平面の隣の凹面鏡の中心穴内に形成されており、第2中間像は、物平面の隣の凹面鏡の中心穴内に形成されている。対物レンズは、軸方向対称性を有していて、良好な色補正を軸方向及び横方向に提供する。しかしながら、これらの凹面鏡の反射表面はそれらの穴で中断されているため、系の瞳は不明瞭になっている。
【0009】
EP 1 069 448 B1の特許は、互いに向いた2つの凹面鏡を有するもう1つのカタディオプトリック投影対物レンズを開示している。これらの凹面鏡は、凹面鏡の近傍に位置付けられた中間像上に物を結像する第1カタディオプトリック対物レンズ部分の一部である。これは第2純粋屈折対物レンズ部分により像平面に結像される中間像に過ぎない。物は、カタディオプトリック結像系の像と同様に、互いに向いたこれらの鏡により画定された内部鏡スペースの外側に位置付けられている。2つの凹面鏡と、共通の真っ直ぐな光学軸心と、カタディオプトリック結像系によって形成されこれらの凹面鏡のうちの1つのそばに位置付けられた1つの中間像を有する複数の類似の系が、特開2002−208551号公報と米国特許出願US 2002/00241 A1に開示されている。
【0010】
欧州特許出願EP 1 336 887(US 2004/0130806 A1に対応する)は、1つの共通の真っ直ぐな光学軸心を有する複数のカタディオプトリック投影対物レンズを示し、その順で、中間像を生成するための第1カタディオプトリック対物レンズ部分と、第1中間像から第2中間像を生成するための第2カタディオプトリック対物レンズ部分と、第2中間像から像を形成する屈折第3対物レンズ部分を有する。各カタディオプトリック系は、互いに向いた2つの凹面鏡を有する。複数の中間像が、複数の凹面鏡で画定された複数の内部鏡スペースの外側にある。複数の凹面鏡が、複数の投影対物レンズの複数の中間像よりも、複数の瞳面により近い複数の瞳面に光学的に近くに位置付けられている。
【0011】
国際特許出願WO 2004/107011 A1は、複数のカタディオプトリック投影対物レンズを開示していて、これらは、1つの共通する真っ直ぐな光学軸心と2つ以上の中間像を有していて、NA=1,2までの開口数で浸漬リソグラフィに適している。少なくとも1つの凹面鏡が、投影対物レンズの中間像よりも瞳面のそれにより近い瞳面の光学的に近くに位置付けられている。
【0012】
T.Matsuyama、T.Ishiyama、Y.Ohmuraによる「ニコン投影レンズアップデート」、SPIE5377.65(2004)予稿集、光学マイクロリソグラフィXVII、B.W.Smith提供において、カタディオプトリック投影レンズの構成例が示されていて、これは従来の屈折光学DUV系と、DUV系のレンズ群の間に挿入された6鏡EUV反射光学系の組み合わせである。第1中間像は、凸面鏡の上流の反射光学(純粋反射)群の第3鏡の後方に形成されている。第2中間像が、純粋屈折(反射光学)第2対物レンズ部分により形成されている。第3対物レンズ部分は、純粋屈折性であり、ペッツバル和補正のための第3対物レンズ部分内の最小ビーム直径のウエストのところで負の屈折力を特徴付けている。
【0013】
特開2003−114387号公報と国際特許出願WO 01/55767 Aは、共通の1つの真っ直ぐな光学軸心と、第1中間像を形成する第1カタディオプトリック投影対物レンズと、中間像をこの系の像平面上に結像するための第2カタディオプトリック対物レンズ部分を有する複数のカタディオプトリック対物レンズ部分を開示している。凹及び凸面鏡が組み合わせて使用されている。
【0014】
D.Dejagerによる「傾斜凹面鏡正立素子を使用したカメラビューファインダ」、SPIE.Vol.237(1980)p.292−298は、1:1望遠鏡正立リレー系の複数の素子としての2つの凹面鏡からなる複数のカメラビューファインダを開示している。この系は無限での物を実像に結像するように構成されており、これは正立であり、接眼レンズを通して見ることができる。反射光学リレー系の上流及び下流の複数の屈折系部分の複数の別体の光学軸心は、互いに平行にずれている。互いに向いた複数の凹面鏡を有する系を構成する目的で、複数の鏡は傾斜されなければならない。著者らはこの種類の物理的に実現可能な系は、低い像品質を有すると結論付けている。
【0015】
国際特許出願WO 92/05462及びWO 94/06047とOSA/SPIE予稿集(1994)389ff頁「革新的広視野双眼鏡構成」は、とくに単一の曲げられていない光学軸心を有するインライン系として構成された双眼鏡及び他の検査装置を開示している。幾つかの実施例は、光学軸心の一方の側に配置された物側鏡表面を有する第1凹面鏡と、第1鏡を向いていて光学軸心の反対側に配置された鏡表面を有する第2凹面鏡を有し、これらの凹面鏡の表面曲率は、内部鏡スペースを画定している。前方屈折群は、第1鏡の近くの第1中間像を形成し、第2中間像は2つの向かい合う鏡により形成されたスペースの外側に形成されている。垂直方向よりもより大きい水平方向にある狭い視野は、光学軸心光学軸心に対してずれて配置されている。物側屈折群はコリメートされた入力を有し、像側屈折群はコリメートされた出力を有し、テレセントリックでない入射及び出射瞳が形成される。瞳形状は、円形でかつ光学軸心に中心付けられなければならない複数のリソグラフィ投影レンズの瞳面と違って、半円形である。
【0016】
PCT出願であるWO 01/044682 A1は、マンジャンミラーとして構成された1つの凹面鏡を有するウェーハ検査のためのカタディオプトリックUV結像系を開示している。
【0017】
1つの単一凹面鏡を有していて入射側及び出射側屈折結像副系の間に配置されたカタディオプトリック結像副系を有する複数のカタディオプトリック投影対物レンズ(いわゆるR−C−R系)が、例えば出願人により2004年5月17日に出願されたUS出願シリアルナンバー60/573,533に開示されている。R−C−R系の他の例が、US 2003/0011755、WO 03/036361又はUS 2002/0197946に示されている。
【0018】
2005年1月14日に出願人により(2004年1月14日に出願されたUS仮出願60/536,248;2004年7月14日に出願されたU.S.60/587,504;2004年10月13日に出願された60/617,674;2004年7月27日に出願された60/591,775:及び2004年9月24日に出願された60/612,823に基づいて)出願された「カタディオプトリック投影対物レンズ」のUS特許出願は、非常に高いNAを有していてNA>1で最大値NA=1,2を有する浸漬リソグラフィに適したカタディオプトリック投影対物レンズを開示している。投影対物レンズは、物平面に設けられたパターンを第1中間像に結像するための第1対物レンズ部分と、第1中間像を第2中間像に結像するための第2対物レンズ部分と、第2中間像を直接像平面上に結像するための第3対物レンズ部分からなる。第2対物レンズ部分は、第1連続鏡表面を有する第1凹面鏡と、第2連続鏡表面を有する第2凹面鏡と、互いに向いていて内部鏡スペースを画定する複数の凹面鏡表面を有する。全ての凹面鏡は複数の瞳面から光学的に離れて位置付けられている。系は、適度なレンズ量消費で非常に高い開口数の可能性を有する。この文献とその優先書類の全開示は、言及によりこの出願書類に含められる。
【特許文献1】
US 6,600,608 B1
【特許文献2】
EP 1 069 448 B1
【特許文献3】
特開2002−208551号公報
【特許文献4】
US 2002/00241 A1
【特許文献5】
EP 1 336 887
【特許文献6】
US 2004/0130806 A1
【特許文献7】
WO 2004/107011 A1
【特許文献8】
特開2003−114387号公報
【特許文献9】
WO 01/55767 A
【特許文献10】
WO 92/05462
【特許文献11】
WO 94/06047
【特許文献12】
WO 01/044682 A1
【特許文献13】
US出願シリアルナンバー60/573,533
【特許文献14】
US 2003/0011755
【特許文献15】
WO 03/036361
【特許文献16】
US 2002/0197946
【特許文献17】
US仮出願60/536,248
【特許文献18】
U.S.60/587,504
【特許文献19】
U.S.60/617,674
【特許文献20】
U.S.60/591,775
【特許文献21】
U.S.60/612,823
【非特許文献1】
T.Matsuyama、T.Ishiyama、Y.Ohmuraによる「Nikon投影レンズアップデート」、SPIE5377.65(2004)予稿集、光学マイクロリソグラフィXVII、B.W.Smith提供
【非特許文献2】
D.Dejagerによる「傾斜凹面鏡正立素子を使用したカメラビューファインダ」、SPIE.Vol.237(1980)p.292−298
【非特許文献3】
OSA/SPIE予稿集(1994)389ff頁「革新的広視野双眼鏡構成」
【0019】
本発明の目的の1つは、開口数NA>1で浸漬リソグラフィを可能にする値に達し得る非常に高い像側開口数の可能性を有する、真空紫外(VUV)領域での使用に適したカタディオプトリック投影対物レンズを提供することである。もう1つの目的は、比較的少量の光学素子で構成され得るカタディオプトリック投影対物レンズを提供することである。更なる目的は、適度な寸法を有するコンパクトな高開口カタディオプトリック投影対物レンズを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0020】
これらの及び他の複数の目的に対する解決手段として、本発明は、1つの明確な記述によれば、投影対物レンズの物表面に設けられたパターンを投影対物レンズの像表面上に結像するためのカタディオプトリック投影対物レンズであって、
物平面に設けられたパターンを第1中間像に結像するための第1屈折対物レンズ部分と、
第1中間像を第2中間像に結像するための少なくとも1つの凹面鏡を有する第2対物レンズ部分と、
第2中間像を像平面上に結像するための第3屈折対物レンズ部分を有し、
第1連続鏡表面を有する第1凹面鏡と第2連続鏡表面を有する少なくとも1つの第2凹面鏡が、第2対物レンズ部分に配置されており、
瞳面が、物平面と第1中間像の間と、第1及び第2中間像の間と、第2中間像と像平面の間に形成されており、
全ての凹面鏡が、主光線高さが外縁光線高さを超えている位置に配置されており、
投影対物レンズが、最大レンズ直径Dmaxと、最大像視野高さY’と、像側開口数NAを有し、COMP1=Dmax/(Y’・NA2)であり、
次の条件
COMP1<10
が当てはまる、カタディオプトリック投影対物レンズを提供する。
【0021】
一般に、複数の投影対物レンズの複数の寸法は、像側開口数NAが増加されるにつれて劇的に増加する。経験的に、最大レンズ直径Dmaxは、Dmax〜NAkでK>1では、NAの一次の増加よりも多く増加する傾向にあることが分かった。値k=2は、この出願のために使用された近似値である。更に、最大レンズ直径Dmaxは、(像視野高さY’により表される)像視野の寸法に比例して増加することが分かった。一次の依存性は、この出願のために仮定されている。これらの事項に基づいて、第1コンパクト性パラメータCOMP1は、次のように定義される。
【0022】
COMP1=Dmax/(Y’・NA2)
像視野高さ及び開口数の所与の値のために、第1コンパクト性パラメータCOMP1は、もしコンパクトな構成が望まれるなら、可能な限り小さくあるべきことは明らかである。
【0023】
投影対物レンズを提供するために必要な全材料消費を考慮すれば、複数のレンズの絶対数NLもまた問題となる。典型的には、少数のレンズを有する系は多数のレンズを有する系よりも好ましい。それゆえ、第2コンパクト性パラメータCOMP2は、次のように定義される。
【0024】
COMP2=COMP1・NL
また、小さい値のCOMP2はコンパクトな光学系を示している。
【0025】
更に、本発明による複数の投影対物レンズは、入射側視野平面を光学的に共役した出射側視野平面に結像するための少なくとも3つの対物レンズ部分を有し、複数の結像対物レンズ部分は複数の中間像で連結されている。典型的には、レンズの個数と投影対物レンズを構成するのに必要な材料は、光学系の結像対物レンズ部分の個数NOPが大きければ大きい程、増加する。対物レンズ部分毎のレンズの個数の平均NL/NOPを可能な限り小さく維持するのが望ましい。それゆえ、第3コンパクト性パラメータCOMP3は次のように定義される。
【0026】
COMP3=COMP1・NL/NOP
もう一度、低光学材料消費の複数の投影対物レンズが、小さい値のCOMP3で特徴付けられる。
【0027】
値COMP1<10であることは、非常にコンパクトな構成を意味している。COMP1<9.6となる値さえも、幾つかの実施例で得られている。幾つかの実施例においては、開口数が1,2より大きいが(すなわちNA>1,2)、低いコンパクト性が得られる。NA=1,3又はNA=1,35を有する幾つかの実施例が可能であり、超高分解能浸漬リソグラフィが可能である。
【0028】
幾つかの実施例において、低い値の第2コンパクト性パラメータを得ることができる。幾つかの実施例において、COMP2<260及び/又はCOMP2<240が得られる。COMP2<220の複数の実施例が可能である。
【0029】
代わりに、又は追加的に、低い値の第3コンパクト性パラメータCOMP3が可能である。幾つかの実施例において、COMP3<80、及び低い値のCOMP3<70もまた可能である。
【0030】
好ましい複数の実施例において、第1連続鏡表面を有する第1凹面鏡と第2連続鏡表面を有する少なくとも1つの第2凹面鏡が、第2対物レンズ部分に配置されていて、複数の瞳面が、物平面と第1中間像の間と、第1及び第2中間像の間と、第2中間像と像平面の間に形成されていて、全ての凹面鏡が瞳面から光学的に離れて配置されている。
【0031】
これらの実施例において、光学軸心の周りで中心付けられた円形の瞳が、中心付けられた光学系に設けられている。複数の系部分の2以上の凹面鏡が第2中間像を形成するのに寄与して設けられていて、複数の凹面鏡の使用領域は、軸方向対称照明からかなり逸脱している。好ましい複数の実施例においては、ちょうど2つの凹面鏡が設けられていて、優秀な結像品質と非常に高い開口数を得るのに充分である。1つの共通の曲げられていない(真っ直ぐな)光学軸心を有する複数の系が設けられることが可能であり、これは製造、調整及び複数のフォトリソグラフィ投影系への一体化を容易にする。平坦な折り曲げ鏡は必要ない。もっとも、1又はそれより多い平面の折り曲げ鏡がよりコンパクトな構成を得るために利用され得る。
【0032】
全ての凹面鏡は、複数の瞳面から「光学的に離れて」配置されていて、これはそれらが瞳面の光学的近傍の外側に配置されることを意味している。それらは、複数の瞳面よりも複数の視野表面の光学的に近くに配置されて良い。瞳面から光学的に離れた(すなわち瞳面の光学的近傍の外側の)好ましい位置は、光線高さ比H=hC/hM>1により特徴付けられて良く、ここでhCは主光線の高さであり、hMは結像工程の外縁光線の高さである。外縁光線高さhMは、(光学軸心に最も近い)内部の視野地点から開口絞りのエッジへ通る外縁光線の高さであり、主光線高さhCは、(光学軸心から最も遠い)最外視野地点から、光学軸心に対して平行又は小さな角度で通っていて瞳面位置において光学軸心と交差する主光線の高さであり、そこに開口絞りが位置付けられてよい。換言すれば、全ての凹面鏡は、主光線高さが外縁光線高さを超えている位置にある。
【0033】
瞳面から「光学的に離れた」位置は、光ビームの横断面形状が、瞳面で又はそこの直近で見出される円形形状からかなり逸脱している位置である。ここで使用されるような「光ビーム」の用語は、物表面から像表面に通る全ての光線の束を表している。瞳面から光学的に離れた複数の鏡位置は、光ビームの伝播方向に直交する相互に垂直な複数の方向で光ビームのビーム直径が互いから50%より多く又は100%逸脱した位置として定められて良い。換言すれば、複数の凹面鏡の照明された複数の領域は、円からかなり逸脱した形状を有して良く、複数のウェーハスキャナ用の複数のリソグラフィ投影対物レンズでの好ましい視野形状に対応する高アスペクト比矩形状に類似する形状を有して良い。それゆえ、1つの方向が他よりもかなり小さなコンパクトな矩形又は矩形に近い形状を有する複数の小さな凹面鏡が使用されて良い。高開口光ビームがそれゆえ複数の鏡エッジで口径食無しで系を通って案内され得る。
【0034】
明細書を通じて、「対物レンズ部分」の用語は、投影対物レンズの結像副系を意味しており、これは副系の物表面の物を副系の物表面に光学的に共役した副系の像表面に結像可能である。副系(すなわち対物レンズ部分)により結像された物は、投影対物レンズの物表面又は中間像の物であってよい。
【0035】
「上流」又は「下流」の用語がこの明細書において使用されているときは、これらの用語は、対物レンズの物平面から像平面に通る光ビームの光学パスに沿った複数の相対的な位置を意味する。それゆえ、第2中間像の上流の位置は、物平面と第2中間像の光学的に間の位置である。
【0036】
「中間像」の用語は、一般に完全光学系により形成されて物表面と光学的に共役した表面に配置された「近軸中間像」を意味する。それゆえ、中間像の配置や位置に言及がなされるときは、物表面と光学的に共役したこの表面の軸方向の配置を意味する。
【0037】
本発明のもう1つの面によれば、投影対物レンズの物表面に設けられたパターンを投影対物レンズの像表面上に結像するためのカタディオプトリック投影対物レンズが、
物表面に設けられたパターンを第1中間像に結像するための第1屈折対物レンズ部分と、
第1中間像を第2中間像に結像するための第2対物レンズ部分と、
第2中間像を像表面上に結像するための第3屈折対物レンズ部分を有し、
第1連続鏡表面を有する第1凹面鏡と第2連続鏡表面を有する第2凹面鏡が、第2中間像の上流に配置されており、
複数の瞳面が、物平面及び第1中間像の間と、第1及び第2中間像の間と、第2中間像と像表面の間に形成されており、
全ての凹面鏡が瞳面から光学的に離れて配置されており、
第1対物レンズ部分が第1N1AS個の非球面レンズを有し、
第3対物レンズ部分が第2N3AS個の非球面レンズを有し、
非球面レンズ比ASR=N1AS/N3ASが1よりも小さく、
像側開口数NAが1,2よりも大きい。
【0038】
製造の観点から、複数の球面レンズ表面のみの複数のレンズを有することが望まれるが、一定数の非球面レンズが像収差の充分な補正を得るために要求されるのは明らかである。第3対物レンズ部分が第1対物レンズ部分よりも多い非球面レンズを有する構成は、投影対物レンズにおける非球面レンズの個数NASを限界量を超えて増加させることなく良好な補正状況を得る可能性を有し、そこでは複数の非球面レンズの製造は、製造されるべき複数の非球面レンズの大きい数ゆえに、決定的な問題となることが分かった。
【0039】
幾つかの実施例において、第1対物レンズ部分は複数の球面レンズのみを有し、N1AS=0となるようになっている。全て球面の複数の屈折対物レンズ部分は、とくに製造容易である。全て球面の第1対物レンズ部分は、1又はそれより多い非球面レンズ、例えば1又は2又は3又は4又は5のレンズを有する第3対物レンズ部分と組み合わせられて良い。好ましくは条件1≦N3AS≦7が満たされる。
【0040】
好ましくは、第1対物レンズ部分は、わずか4つの非球面レンズを有し、すなわちN1AS≦4である。
【0041】
第1対物レンズ部分は、多くの場合、少数のレンズで構成されることが可能であり、これによりとくに軸方向における第1対物レンズ部分のレンズ材料消費とコンパクトな寸法が最適化されることが分かった。幾つかの実施例において、第1対物レンズ部分は、わずか5つのレンズを有し、第1対物レンズ部分のレンズの個数N1Lは、条件N1L≦5を満たすようになっている。N1L=4を有する複数の実施例が可能である。もっとも、N1L=5が多くの場合好ましいようである。
【0042】
幾つかの実施例において、第1対物レンズ部分は複数の正レンズのみを有し、これにより、第1中間像の形成が、第1対物レンズ部分で小さな最大レンズ直径で達成され得る。他の複数の実施例において、少なくとも1つの負レンズが、とくに第1対物レンズ部分内の補正を改善するために有益だろう。ちょうど1つの負レンズがその目的のためにしばしば好ましい。負レンズは、像側で凹形のレンズ表面を有して良く、第1対物レンズ部分の瞳面と第1中間像の間に設けられて良い。
【0043】
複数のレンズ、複数の鏡及び/又は複数の板の本質的に平らな面、複数のプリズム等のような複数の光学素子に設けられた複数の非球面が、光学系の補正状況と全寸法と材料消費を改善するのに利用され得る。幾つかの実施例において、投影対物レンズは、第1非球面と、第1非球面の直近の第2非球面を有する少なくとも1つの「2重非球面」を有し、これにより、伝播するビームが、中間の球面又は平面状の表面を通過することなく、2つの非球面を通過することが可能となる。
【0044】
2重非球面は、非球面入射表面と非球面出射表面を有する両非球面レンズの構造を有して良い。幾つかの好ましい実施例において、2重非球面は2つの続いているレンズの近接した非球面を向けることにより形成される。これにより、入射及び出射側の両方で複数の非球面により画成された「エアスペース」を得ることができる。「エアスペース」は、屈折率nが約1である別のガスのエアで満たされ得る。2重非球面の複数の非球面が続いている複数のレンズの複数のレンズ表面を向いて分散されている所では、複数の非球面は、もし望まれるなら非常に近くに一緒に位置付けられ得る。2重非球面の第1及び第2非球面の間で光学軸心に沿って測定された光学的距離は、それゆえ2重非球面を形成する複数の連続するレンズのうちのより薄いものの(光学軸心に沿って測定された)厚さよりも小さくてい良い。屈折力の複合放射分布は、こうして光学軸心に沿った軸方向に狭い領域で画定された位置で、得られることが可能である。
【0045】
幾つかの実施例において、第3対物レンズ部分は、少なくとも1つの2重非球面を有する。好ましくは、この2重非球面は、第2中間像と第3対物レンズ部分の瞳面の光学的な間に位置付けられ、これにより好ましくは一般に発散するビームの領域での光線角度に影響を与える。第2の2重非球面がこの対物レンズ部分に設けられて良い。
【0046】
代わりに、又は組み合わせて、第1対物レンズ部分は、少なくとも1つの2重非球面を有してよい。2重非球面は第1対物レンズ部分内に設けられるところで、第1対物レンズ部分の2重非球面が第1対物レンズ部分の瞳面又はその光学的な近くに位置付けられるとき、有益であることが分かった。
【0047】
先に述べられたように、複数のレンズにおいて多数の非球面を回避することは、投影対物レンズの製造を容易化することに寄与するだろう。一定の条件下で、単一の非球面の補正作用は、1又はそれより多い球面で近似されることが可能であり、そこでは大きい入射角度の光線がその表面で生じている。幾つかの実施例において、第1対物レンズ部分は、レンズ表面を有する少なくとも1つのレンズを有し、そこでそのレンズ表面を通過する光線の入射角度は、60°より大きな入射角度を有する。好ましくは、その表面は瞳面に光学的に近くて良い。この場合の入射の角度(入射角度)は、レンズ表面に光線が入射する地点でのレンズ表面の法線とその光線で囲まれた角度で定義される。この種の高入射角度表面は、非球面の数を減少させるために用いられて良い。
【0048】
先の及び他の特性は、特許請求の範囲だけでなく、明細書及び図面にも見出すことが可能であり、個々の特徴は、単独又は組み合わせで、本発明の実施例のように又は他の分野で使用されてよく、有利で特許可能な実施例を個別に表現して良い。
【実施例】
【0049】
以下に示す本発明の好ましい実施例の説明において、「光学軸心」の用語は、関連する複数の光学素子の複数の曲率中心を通過する直線又は直線部分の連続をいうものとする。光学軸心は、複数の折り曲げ鏡(複数の偏向鏡)又は他の複数の反射表面により折り曲げられる。ここで表現された複数の例において、関連する物は、集積回路のパターン又は何らかの他のパターン、例えば格子パターンを支えるマスク(レチクル)である。ここで表現された複数の例において、物の像は、フォトレジストの層で覆われた基質として役立つウェーハ上に投影される。複数の液晶ディスプレイ又は複数の光学格子のための複数の基質のような他の複数の種類の基質もまた実現可能である。
【0050】
複数の表が設けられていて図面に示された構成の仕様を示しており、その表又は複数の表は、複数の図面と同一の数字により示されている。複数の図面において対応する複数の構成は、理解を容易にするため類似又は同一の複数の参照符号で示されている。複数のレンズが示されていて、L3−2は、(光伝播方向で見たとき)第3対物レンズ部分の第2レンズを意味する。
【0051】
図1は、約193nm紫外作動波長のために構成された本発明によるカタディオプトリック投影レンズ100の第1実施例を示す。これは、平坦な物表面OS(物面)に配置されたレチクル上のパターンの像を、平坦な像表面IS(像面)に例えば4:1の縮小スケールで投影するために構成されており、ちょうど2つの実中間像IMI1、IMI2を生成している。第1屈折対物レンズ部分OP1は、物表面のパターンを第1中間像IMI1に拡大スケールで結像するために構成されている。第2反射光学(純粋反射)対物レンズ部分OP2は、IMI2を1:1に近い倍率で結像する。第3屈折対物レンズ部分OP3は、第2中間像IMI2を像表面IS上に強い縮小比で結像する。第2対物レンズ部分OP2は、物側を向いた凹面鏡表面を有する第1凹面鏡CM1と、像側を向いた凹面鏡表面を有する第2凹面鏡CM2を有する。これらの鏡表面は両方とも連続的又は完全であり、すなわちそれらは穴又は孔を有していない。これらの互いに向いた鏡表面は、カタディオプトリックキャビティを画定し、これは内部鏡スペースとも呼ばれていて、複数の凹面鏡によって画定された複数の曲面により囲まれている。中間像IMI1、IMI2は、複数の鏡表面から充分離れていて、カタディオプトリックキャビティの内側に両方とも設けられる。
【0052】
凹面鏡の各鏡表面は、「曲率表面」又は「曲率の表面」を画定し、これは、物理的鏡表面の複数のエッジを越えて延びていて、鏡表面を有する数学的表面である。第1及び第2凹面鏡は、回転対称の共通の軸心を有する複数の回転対称曲率表面の複数の部分である。
【0053】
対物レンズ100は、回転対称であり、全ての屈折及び反射光学コンポーネントに共通な1つの真っ直ぐな光学軸心AXを有する。折り曲げ鏡は存在しない。複数の凹面鏡は、小さな直径を有していて、それらを一緒に近くに置いてそれらの間にある複数の中間像のかなり近くに置くことを可能にしている。これらの凹面鏡は両方とも複数の軸方向対称表面の軸ずれ部分として構成されて照明される。光ビームは、口径食なしで、光学軸心を向いたこれらの凹面鏡のエッジのそばを通過する。
【0054】
投影対物レンズ100は、例えば純水のような高率浸漬流体と共同で使用されるとき、像表面ISに最も近い対物レンズの出射表面と像表面ISの間で、像側開口数NA=1,2を有するλ=193nmの浸漬対物レンズとして構成されている。屈折第1対物レンズ部分OP1は、複数の球面レンズのみを有する。凹面鏡CM1、CM2は両方とも非球面鏡である。第3対物レンズ部分OP3は、その対物レンズ部分の瞳面P3の位置(結像の主光線CRが光学軸心AXと交差する場所)の近くの1つの非球面(レンズL3−9の入射表面)と、最終の像側平凸レンズL3−13の直ぐ上流にある最終から2番目のレンズL3−12の出射側の第2非球面を有する。最終レンズは、投影対物レンズの操作時において浸漬流体と接触し、この明細書において「浸漬レンズ」とも呼ばれる。投影対物レンズは全ての収差に対して充分に補正されるわけではないが、それは第3レンズ部分に全て置かれた少数の非球面レンズ(NAS=2)で結像が可能であることを示している。
【0055】
図2は、全て球面の第1対物レンズ部分OP1と第3対物レンズ部分OP3の1つだけの非球面レンズL3−4を有する対物レンズ200の第2実施例を示す。開口絞りASは、第3対物レンズ部分のその瞳面PS3の領域に設けられている。良く補正された位置は第1対物レンズの開口絞りのために必要ではなく、これはこの場合4つのレンズだけからなり、全てのレンズが正の球面レンズである。これにより第1対物レンズ部分の非常に単純でコンパクトな構成が得られる。
【0056】
投影対物レンズ200は、高率浸漬流体、例えば純水と共同して使用されるとき、対物レンズの出射表面と像表面の間で、像側開口数NA=1,20を有するλ=193nmの浸漬レンズとして構成されている。この構成のための仕様が表2にまとめられている。最も左の欄は、屈折、反射、又は他に明示された表面の番号を示し、第2欄は、その表面の半径r[mm]を示し、第3欄は、光学素子の「厚さ」と呼ばれるパラメータである表面と次の表面の間の距離d[mm]を示し、第4欄はその光学素子を製造するために用いられた材料を示し、第5欄はその製造のために使用された材料の屈折率を示す。第6欄は、光学素子の光学的に利用可能な明確な有効半径[mm]を示す。表中の半径r=0は、(無限半径を有する)平坦な表面を意味する。
【0057】
この特定の実施例の場合においては、3つの表面(表面9、10、18)が非球面である。表2Aはこれらの非球面のための関連データを示し、そこから、それらの表面図形のサジッタ又は立ち上がり高さp(h)が高さhの関数として次の式を用いて算出され得る。
【0058】
p(h)=[((1/r)h2)/(1+SQRT(1−(1+K)(1/r)2h2))]+C1・h4+C2・h6+....,
ここで半径の逆数(1/r)は、表面頂点での当該表面の曲率であり、hは光学軸心からその地点までの距離である。サジッタ又は上昇高さp(h)は、こうして、z方向に沿って、すなわち光学軸心に沿って計測された当該表面の頂点からその地点までの距離を表す。定数K、C1、C2等は、表2Aに示されている。
【0059】
この実施例において、非球面凹面鏡CM1、CM2に加えて少数のレンズ(NL=13)と1つの非球面レンズ(L3−4)のみで、多くの収差が高度に補正されるのは注目に値する。とくに全ての3次及び5次収差がゼロである。テレセントリシティの変化は、その視野に渡って補正される。高次(7次以上)の歪曲がその視野に渡って補正される。像側での瞳収差が補正されて、像側開口数NA=1,2がその視野に渡って一定であるようになっている。2つの実光線は軸心上で補正され、4つの開口光線は中間像地点で補正される。高次(7次以上)の非点収差が視野のエッジと中間像地点で補正される。この補正状況は、(焦点レンズ群として作動する)第3レンズ部分のレンズ直径がかなり小さい対物レンズで得られ、最も大きいレンズで直径218mmである。第3対物レンズ部分の第1レンズL3−1は、幾何学的に最も近い鏡(第1凹面鏡CM1)の頂点に対して比較的大きな幾何学的距離を有し、そこでその軸方向鏡レンズ距離MLDは90mmである。これは物表面OSと像表面ISの間の軸方向距離の約7.5%であり、この物−像距離は「トラック長さ」とも呼ばれる。像側第1凹面鏡CM1と第3対物レンズ部分の第1レンズの間の大きな幾何学的距離MLDは、第3対物レンズ部分における小さなレンズ直径に寄与する。
【0060】
像側の最終レンズL3−9(浸漬レンズ)は、短い半径(50mm)の球状入射表面を有しており、これにより小さな入射角度がその表面で得られる。
【0061】
この構成は、残留収差に関して最適化されることが可能であり、そこではより高次のペッツバル曲率とより高次のサジッタ軸外球面収差が支配的であるのが明らかである。第1対物レンズ部分に1つのレンズを加えること及び/又は1以上の更なる非球面を設置することが、残留収差を減少させるのに寄与する。図2の構成の更なる発展の例が図3に示されており、そこで像側の凹形表面を有するメニスカスレンズとして構成された追加の負レンズL1−4が、その瞳面P1と第1中間像の間で第1対物レンズ部分に加えられている。この修正は、先述の残留収差を補正することを可能にする。この例は、とりわけ、基本的な構成が、少数のレンズと少数の非球面レンズを有する全体的に単純な構成で、結像エラーを補正するための高い柔軟性を可能にすることを例示している。
【0062】
投影対物レンズ400の第4実施例が図4に示されており、その仕様が表4と4Aに与えられている。図2及び3の実施例と同様に、1つだけの非球面レンズ、すなわち非球面出射表面を有する正のメニスカスレンズL3−4が存在し、この系において、その対物レンズ部分の瞳面P3に光学的に近い開口絞りASの最も大きなビーム直径上流の領域で、第3対物レンズ部分OP3に置かれている。第1対物レンズ部分OP1は、全て球面であり、P−P−P−N−Pのシーケンスの負レンズL1−4を1つだけ有し、ここで「P」は、正レンズを意味し、「N」は負レンズを意味する。構成の観点から、像側凹面鏡CM1と第3レンズ部分OP3の第1レンズL3−1の間の大きな軸方向距離が明らかであり、この距離MLDは、トラック長さの10%よりも大きい。
【0063】
図5は、図3及び4の系の変形例を示し、そこでは主に第1対物レンズ部分OP1における僅かな修正が、改良された補正に活用されている。図5の結果としての構成は、2つの視野地点を有し、これらは非点収差とペッツバル曲率の両方のために補正され、非点収差を有さない視野ゾーンが焦点の合った状態となる。
【0064】
本発明のより好ましい構成において、視野に対する歪曲、非点収差、ペッツバル曲率及びテレセントリシティ変化は、(リレー系として役立って第1中間像IMI1を形成する)第1対物レンズ部分OP1の同様な構成と複数の非球面鏡に加えて2、3のみの球面レンズで、非常に高次に全て補正され得る。
【0065】
2つの非球面鏡CM1、CM2は、少数の非球面レンズで良好な補正を得るのに重要なのが明らかである。2つの非球面鏡は、一般に、歪曲及びテレセントリシティ変化のような2つの主光線収差のために非常に高次に補正される構成を可能にする。もし2つの非球面鏡が正確に設定されるなら、これらの2つの収差がこれらの鏡により正確に補正され得る。1つの注目に値する点は、追加的に、全て球面の第1対物レンズ部分OP1で非点収差とペッツバル曲率が高度に補正され得ることである。
【0066】
少なくとも3つの特徴があり、それらは、単独で又は組み合わせで、収差補正に関して構成種類の正の特性に寄与し得るのが明らかである。1つの観点は、凹面鏡CM1、CM2が同一又はほぼ同一である他の実施例と比較して、複数の凹面鏡は、好ましくは半径に関して非常に異なっていてよいことである。更に、中間像IMI1及び/又はIMI2での多くのコマが、少数の非球面レンズで補正を容易にすることが明らかである。また、像側凹面鏡CM1の頂点と第3対物レンズ部分の第1レンズの間の著しく大きなエアスペース(鏡−レンズ距離MLD)は、有益な特性に寄与するのが明らかである。
【0067】
物側及び像側及び/又は投影対物レンズ、すなわち第1対物レンズ部分OP1および第3対物レンズ部分OP3は、独立して構成され得ることも明らかである。とくに、第3対物レンズ(焦点レンズ群)は、視野収差に多くの注意を払うことなく、開口収差のために構成されることが可能であり、構成に関して比較的単純である第1対物レンズ部分は、視野収差を補償するために構成されることが可能であり、その補償は複数の非球面レンズ無しで、又は少数の非球面レンズのみで、例えば1つの非球面レンズのみで、得られるだろう。
【0068】
先の複数の実施例は、4つ又は5つのレンズのみのかなり単純な第1対物レンズ部分を有して利用可能であり、そこで全てのレンズが球面であって良いことを示している。このようなかなり単純なリレーレンズ群は、極めて高次に視野収差の補正を与えることができる。開口収差は好ましくは第3レンズ部分で補正され、これはわずか2、3の非球面でかなり単純な構成を有して良く、第3対物レンズ部分における非球面レンズの個数は、好ましくは第1対物レンズ部分における非球面レンズの個数よりも大きい。
【0069】
図6及び7は、密接に関連した実施例600、700を示し、そこで屈折第1及び第3対物レンズ部分における非球面レンズの個数は、先の実施例と比較したときに増加されている。対物レンズ700の仕様は、表7及び7Aに与えられている。開口収差に関する改良が得られる。とくに、7つの非球面レンズが使用され、そこでN1AS=2及びN3AS=5であり、非球面レンズ比ASR=0.4となっている。第1対物レンズ部分OP1において2つの非球面レンズL1−2及びL1−5を有する図6の構成は、その視野に渡って5ミリ波の波面収差を有する。
【0070】
1つの2重非球面DAが、第3対物レンズ部分OP3に設けられていて、著しく増大するビーム直径の領域で、第2中間像IMI2と対物レンズ部分の瞳面P3の光学的な間にある。2重非球面は、正レンズL3−6の非球面出射表面と、そこの直近に続く正メニスカスレンズL3−7の非球面入射表面により形成されている。2つの非球面の軸方向距離は、2重非球面の近傍のより薄いレンズL3−7の厚さよりも小さく、非球面は直近にある。これにより、屈折力の合成放射分布は、ビームの特定領域で得られるようになっており、こうして像の補正に強く寄与する。
【0071】
図8及び9は、実施例800、900を非常に似た構成で示す。投影対物レンズ900の仕様が表9、9Aに与えられている。像側開口数NA=1,2であり、約6ミリ波の波面誤差が6つの非球面レンズのみで得られ、そこで1つの非球面レンズ(瞳面P1の近くに置かれた像側凹形表面を有する正メニスカスL1−5)が第1対物レンズ部分に設けられ、残りの5つの非球面レンズは、第3対物レンズ部分OP3内に分散されている。これらの非球面レンズは、両凹負メニスカスL3−2と、レンズペアL3−5、L3−6により形成された2重非球面DAと、開口絞りAPに近い両凸正レンズL3−9と、開口絞りと像表面ISの間の正レンズL3−10を有する。図8の光線分布に示されるように、第1対物レンズ部分OP1により形成されたリレー部分の前方瞳は、かなり良く補正される。中間像IMI1及びIMI2の両方にとってコマ収差がほとんど又は全く無い焦点領域(低コマ中間像)であるのは明らかである。低コマ中間像IMI2は、入射側にある厚い正レンズL3−1と、第1レンズL3−1及び開口絞りASの僅かに上流の最大ビーム直径の領域で重要なウエストW(すなわちビーム直径のくびれ領域)を有する屈折対物レンズ部分OP3で、像表面上に再度焦点合わせされる。2重非球面DAは、ウエストと開口絞りASの間の発散ビーム内に設けられている。
【0072】
図10の投影対物レンズ1000は、幾つかの点において、図8及び9に示された実施例の変形として考えられて良い。その仕様が表10、10Aに与えられている。第3対物レンズ部分OP3は、5つの非球面レンズを有し、実施例800及び900と比較したとき、比較的類似の構成および位置付けを有するが、第1対物レンズ部分OP1に非球面レンズはなく、NAS=5となっている。注目すべきことに、正レンズの直ぐ下流での物側凹形表面を有する負メニスカスレンズL1−7と像側両凸正レンズL1−6からなる全て球面のダブレットが、瞳面P1の近くに位置付けられている。正レンズL1−6から出射してそれに続く負レンズL1−7に入射する光線の高い入射角度がこの領域に与えられ、そこで入射角度は60°より大きい角度を有している。急激な傾斜変化を有する非球面を製造することの困難性を有する実施例800、900の非球面レンズL1−5の光学的効果は、かなり高い入射角度(60°−65°の範囲)を使用して、第1対物レンズ部分OP1の瞳面の近くの同様な領域で、少なくとも部分的にシミュレートされ得ることが明らかである。ダブレットレンズL1−6、L1−7の球面の製造はより容易であるため、時には、高い入射角度が生じる1以上のレンズ表面で非球面レンズを置き換えることにより、製造可能性が改良され得る。
【0073】
非球面を複数の球面で置き換えることが考慮されるとき、最も重要なことはベースの球面曲率であるのは明らかである。球面ダブレットは、それゆえ、非常に高次の非球面でさえも、非球面を置き換えできるだろう。
【0074】
実施例1000の複数の変形例の補正状況が、その視野に渡って4、5及び6ミリ波の間にある。これが示唆していることは、この補正が全て球面の第1対物レンズ部分OP1で得られることが可能であり、良好な性能を得るために充分な構成は、多くの非球面レンズを必要としないことである(ここでは5つのレンズ非球面のみ)。
【0075】
カタディオプトリック投影対物レンズ1100の仕様は、表11、11Aに与えられている。実施例は、互いに非常に近い2つのかなりの強度の非球面レンズ表面を有する「2重非球面」が、非常に強力な構成コンポーネントであって良いことを示す良い例である。ここで、レンズL3−4及びL3−5により形成される2重非球面DAは、例えば図8、9、及び10で示される実施例と同様に、第3対物レンズ部分OP3内で増加するビーム直径の領域で与えられる。加えて、レンズL1−5及びL1−6の表面を向けることによって形成された第2の2重非球面DAは、前方瞳、すなわち第1対物レンズ部分OP1の瞳面P1の光学的な近くに存在する。この実施例において、NAS=8、N1AS=3及びN3AS=5である。補正は、開口絞りASに近い第3対物レンズ部分に与えられる220mmの最大レンズ直径で、NA=1,2で約2,5ミリ波のみである。これは、少数の非球面レンズで良好な光学的性能を得るこの構成の可能性を例示している。
【0076】
図12は、(先の例におけるNA=1,2の代わりに)NA=1,3を有するλ=193nmの浸漬対物レンズを示す。(第3対物レンズ部分OP3内で開口絞りASの直ぐ上流で与えられた)最大レンズ直径は270mmである。N1AS=2及びN3AS=6を有するちょうど8個の非球面レンズがある。これらは、レンズL3−4及びL3−5により形成され、第3対物レンズ部分のウエストWと、開口絞りASの間の発散ビームの領域に位置付けられた1つの2重非球面DAを有する。視野半径は66mmである。補正はその視野に渡って約4から6ミリ波である。その構成は、厳密にテレセントリックな入力を仮定している。複数の中間像における光線の構成から、複数の中間像において大量のコマが存在するのは明白である。
【0077】
NA=1,3を有するカタディオプトリック浸漬対物レンズ1300の更なる実施例が図13に示されている。その仕様は表13、13Aに与えられている。NAS=10、N1AS=4及びN3AS=6である。像側開口数NA=1,3は対物レンズ1200のそれに対応しているが、最大レンズ直径は、(実施例1200における270mmの代わりに)250mmに過ぎない。依然として、波面誤差はその視野に渡ってのみ4ミリ波である。再び、その構成は、現実の絞りの欠如により特徴付けられていて、テレセントリックな入力が要求されるようになっている。再び大量のコマが複数の中間像のところで与えられている。
【0078】
図14におけるカタディオプトリック浸漬対物レンズ1400(仕様は表14及び14Aで与えられる)は、NA=1,3と比較的小さい最大レンズ直径を有する高NAカタディオプトリック浸漬対物レンズのもう1つの例であり、その最大レンズのレンズ直径は250mmに過ぎない。11のうちの4つの非球面レンズが第1対物レンズ部分OP1に与えられていて、残りの7つの非球面レンズは第3対物レンズ部分内で分散されている。先の複数の構成と比較したとき、複数の非球面レンズの製造可能性は、全ての非球面レンズ表面が1,0mm未満で球面から変形しており、各非球面に対して150mmより大きい局在非球面半径を有することにより改良されている。3つの2重非球面が設けられる。1つの2重非球面DAは、第1対物レンズ部分OP1内で瞳面P1に位置付けられたレンズL1−6及びL1−7により形成されていて、かなり高い入射角度を有するように構成されており、これは短い局在非球面半径(これは製造がより困難である)と同様な効果を有するのが明らかである。第3対物レンズ部分OP3には2つの2重非球面DA、すなわち第3対物レンズ部分内で最小レンズ直径の領域の負レンズL3−1、L3−2の表面を向けることにより形成された1つの2重非球面と、最大ビーム直径の領域と像表面ISの間に位置付けられた開口絞りASと第2中間像IMI2の間の最大ビーム直径増加の領域でレンズL3−3及びL3−4の表面を向けることにより形成された次の2重非球面がある。図11から13の実施例のように、大量のコマが中間像IMI1、IMI2に存在する。
【0079】
図15におけるカタディオプトリック浸漬対物レンズ1500(仕様は表15及び15A)は、図14に示された実施例の変形である。対物レンズ1500に存在する複数のレンズの寸法及び種類は、本質的に同じである。追加の両凸正レンズL3−1が第2中間像IMI2の直後に導入されていて、これにより第3対物レンズ部分OP3の入射側に正の屈折力を提供するという点で、違いがある。NA=1,3での良好な性能が得られる。
【0080】
基本構成は、NA=1,3で、より高い像側開口数の可能性を有する。図16におけるカタディオプトリック浸漬対物レンズ1600(仕様は表16及び16A)は、図15の構成に基づいているが、NA=1,35を得るために最適化されている。この実施例におけるように、第1対物レンズ部分には10のレンズ(4つの非球面レンズを有する)が、第3対物レンズ部分には12のレンズ(7つの非球面レンズを有する)がある。これらのレンズの基本的な種類は同じであるが、レンズ厚さ、表面半径及びレンズ位置は僅かに異なる。開口数が増大するにつれて、開口絞りASを、第3対物レンズOP3において最大ビーム直径の領域(両凸レンズL3−8)と像表面ISの間で強く収束するビームの領域に置くのが有益であることが明らかである。ここで、3つの正レンズのみが、開口絞りと像表面の間に置かれる。
【0081】
所望の開口数が高ければ高いほど、第2対物レンズ部分OP2を像表面の幾何学的に近くに置くのが有益だろう。便宜のために、第2対物レンズ部分OP2は、好ましくは2つの非球面凹面鏡CM1、CM2だけからなり、以下で「鏡群」とも呼ばれる。この特徴を明らかにする目的で、第1光学軸心長さOAL1が物表面に幾何学的に最も近い凹面鏡CM2の頂点と物表面OSの間に定められ、第3光学軸心長さOAL3が像表面に幾何学的に最も近い凹面鏡(CM1)の頂点と像表面の間に定められる(図16を参照)。この定めに基づいて、鏡群位置パラメータMG=OAL1/OAL3が定められ、ここでこの値がより大きくなる傾向があると、更に鏡群が投影対物レンズの像側に位置付けられる傾向がある。表17において、OAL1、OAL3及びMGの値は、ここで説明された全ての実施例をまとめたものである。これらのデータに基づけば、鏡群位置パラメータMG>0,7は、高い像側開口数を得る目的で望ましいことは明らかである。好ましくは、MG≧0,8である。より好ましくは、MG≧0,9である。
【0082】
ここで説明された各投影対物レンズは、高NA像側端部を有し、そこで投影放射は出射表面ESのところで投影対物レンズを出ているが、これは、像表面ISに配置された平坦な基質表面と出射表面の間で均一な距離を可能にする目的で、好ましくは平坦である。像表面に最も近くて出射表面ESを形成するレンズは、ここで「最終レンズ」LLと呼ばれる。好ましくは、最終レンズは、たいていの実施例で球面状に湾曲した入射表面ENSと平坦な出射表面を有する平凸正レンズである。高NAを得る目的で、湾曲した入射表面ENSにより提供された大きな屈折力が可能な限り像表面に近くに配置されるように、最終レンズを構成するのが有益であることが分かった。更に、強い曲率、すなわち最終レンズLLの入射表面ENSの小さい曲率半径が望ましいのが明らかである。もしTLLが光学軸心上の最終レンズの厚さ(すなわち光学軸心に沿って測定された入射表面ENSと出射表面ESの間の軸方向距離)であり、RLLが最終レンズの物側頂点半径(すなわち入射表面ENSの半径)であり、DIALLが最終レンズの入射表面の光学的自由直径である場合、パラメータLL1=TLL/RLLとLL2=DIALL/RLLは好ましくは複数の一定の範囲内に入るべきである。とくに、もし条件0.46≦LL1≦0.69がLL1に当てはまるなら、それが有益であることが分かった。パラメータLL1は、曲率の中心又は入射表面が出射表面と一致する半球レンズで1になるため、LL1に関する条件は、湾曲した入射表面の曲率の中心が最終レンズの外側にとくに像表面を越えて存在する、非半球の最終レンズが好ましいことを示している。表18に記載されているFig.12〜16のLL1の値から明らかなように、0.46≦LL1≦0.69であり、1.15≦LL2≦1.67である。LL1の最小値の0.46はFig.7の値であり、LL1の最大値0.69はFig.12の値である。LL2の最小値1.15はFig.7の値であり、LL2の最大値1.67はFig.16の値である。
【0083】
交替的に、又は追加的に、条件1,15≦LL2≦1.67は、好ましくはLL2に当てはまるべきである。LL1及びLL2のためのそれぞれの値が表18に示されている。もし上記条件の少なくとも1つが当てはまるなら、最終レンズの湾曲した入射表面で与えられる強い正の屈折力が像表面の近くに与えられ、これにより大きな像側開口数NAが、とくにNA>1,1又はNA>1,2で、NA=1,3又はNA=1,35のように、得られることが可能となる。
【0084】
中間像IMI1、IMI2の補正状況に関して、幾つかの実施例において、両方の中間像が本質的に焦点合わせされ(すなわち多くの収差が高度に補正され)、他の複数の実施例においてかなりの収差、とくにコマが生じることが分かった(図11−16を比較)。第2中間像IMI2のかなりのコマ収差が、対物レンズの全体的な補正に関して有益であって良い。凹面鏡CM1及びCM2からなるカタディオプトリック第2対物レンズ部分は、第1中間像を第2中間像に本質的に対称なやり方で結像するのに有効であるため、通常はカタディオプトリック第2対物レンズ部分によりわずかなコマが導入されるに過ぎない。それゆえ、両方の中間像のコマに関する補正状況は類似する傾向にある。幾つかの実施例において、少なくとも第2中間像のためのかなりの量のコマが、全体的な補正にかなり寄与することが明らかである。次の説明がこの点に関して注目に値する。
【0085】
全ての対物レンズの正弦条件の補正は、とくに非常に高い像側NAを有する複数の対物レンズにとって、難しい。正弦条件の補正は、中間像のコマにより容易化されて良い。もし高NAの像表面から低NAの物表面への(すなわちリソグラフィにおける複数の投影対物レンズの意図された使用と比較したときの逆方向の)結像が考慮されるとき、第3対物レンズ部分(放射が入射するところ)は、一定の補正状況を有する中間像を提供する。この結像の球面収差が補正されると仮定すると、この結像の正弦条件が補正される場合は、中間像は本質的にコマのない状態となる。対照的に、正弦条件が補正されない場合は、その中間像はかなりの量のコマを有する。もし中間像がかなりの量のコマを有する場合、第3対物レンズ部分における正弦条件の補正が容易にされる。
【0086】
ここで、第2中間像の像表面への(高NA端部に向けた)意図された方向における結像を考慮する。もし第2中間像が、とくにコマ無しで、良好な補正状況を有するなら、正弦条件の全体的な補正は、第2中間像を像表面上に結像する第3対物レンズ部分により影響を受けなければならないだろう。もし、対照的に、一定量のコマが第2中間像に存在するなら、第3対物レンズ部分は、より緩和された形で構成されることが可能である。これは、正弦条件の補正は、第3対物レンズ部分の光学的に上流の複数の対物レンズ部分、すなわち第1中間像を形成する屈折リレー系OP1と、カタディオプトリック第2対物レンズ部分OP2により、少なくとも部分的に影響を受け得るからである。それゆえ、コマの補正が第1屈折対物レンズ部分OP1と第3対物レンズ部分OP3の間に分布する構成は、屈折対物レンズ部分の各々がコマのために独立して補正される構成の複数の対物レンズと比較したときに、有利であろうことは明らかである。
【0087】
先に述べられたように、本発明は、コンパクトな寸法でNA>1での浸漬リソグラフィに適した高NAの投影対物レンズを構成可能にする。
【0088】
表19は、コンパクト性パラメータCOMP1、COMP2、COMP3を計算するために必要な値と、仕様の表で表された各々の系のためのこれらのパラメータの各値をまとめたものである(表の番号(同じ番号の図に対応する)が表19の欄1に与えられている)。更に、N1AS、N3AS、及びASRの各値が示されている。
【0089】
表19は、本発明による好ましい複数の実施例が、この明細書でレイアウトされた構成のルールにより適度の材料消費でコンパクトな構成が得られることを示す先の少なくとも1つの条件を、一般に述べていることを示す。更に、非球面レンズ番号及び分布を特徴付ける特定の値が示されている。
【0090】
以下に、本発明による複数の投影対物レンズの更なる特徴的構成がまとめられており、そこで1以上の特徴が本発明の実施例に存在して良い。表20及び21にまとめられたパラメータは、これらの特徴を明らかにするのに使用される。
【0091】
幾つかの実施例において、結像工程の主光線は特徴的な経路をとる。説明の目的で、主光線CRは、最外視野地点(光学軸心AXから最も遠い)から光学軸心と本質的に平行に出ていて、それぞれが結像対物レンズ部分OP1、OP2、OP3の1つの中にある3つの連続した瞳面位置P1、P2、P3で光学軸心と交差しており、理解を容易にするために図16において太い線で描かれている。光学軸心AXと主光線CRの間で、主光線に沿った各位置に含まれる角度は、以下「主光線角度」CRAと呼ばれる。主光線CRは、第1中間像IMI1の位置のところで発散し(主光線高さが光伝播方向で増加し)、第2中間像IMI2の位置のところで収束する。強く収束する主光線は、高い像側NAと充分な補正を得るために有益であることが明らかである。
【0092】
2つの凹面鏡CM1、CM2の間の領域において、主光線は、高い主光線角度CRA(M)で光学軸心を横断し、その角度は好ましくは58°と75°の間、好ましくは60°及び70°の間となっている。(表20を参照)
結像対物レンズ部分OP1、OP2、OP3により提供される倍率に関して、もし第2中間像IMI2を高い縮小率で像表面上に結像する第3対物レンズ部分OP3の倍率β3が好ましくは0,11≦β3≦0,17の範囲内となるなら、有益なことが明らかである。所望の全縮小比(例えば1:4又は1:5)を得る目的で、第2対物レンズ部分OP2は、拡大比β2<1を有することにより全ての縮小に寄与し得る。好ましくは、第2対物レンズ部分OP2を形成する鏡群は、0,85≦β2≦1により特徴付けられる穏やかな減少効果を有するように構成されて良い。もし第2対物レンズ部分が全体的な減少にある程度寄与するなら、減少の主要な部分に責任を持つ第3対物レンズ部分はより緩和されたやり方で構成され得る。
【0093】
第2凹面鏡CM2の直後の第3対物レンズ部分OP3の入力側にある最初の2つ又は3つのレンズにより提供された屈折力(焦点距離fによって特徴付けられる)は、この入射群を構成することにより良好な性能に寄与して良く、この入射群の全屈折力が負になるようになっている。図2、4、14、15、16の実施例において、入射群は、第3対物レンズ部分の最初の2つのレンズにより形成され、入射群焦点距離f3(L1...2)を与える。図7、9、10、11、12、13の実施例において、入射群は、3つの連続したレンズにより形成され、これにより入射群の焦点距離f3(L1...3)を与える。値が表20に与えられている。
【0094】
他方、第2凹面鏡に続く第3対物レンズ部分に存在すべき負レンズは多くはなく、負レンズの個数N3NLは、全ての実施例において3以下であり(表21におけるパラメータK7a=YES)、図2、4、14、15、16の実施例において3より小さい(表21においてパラメータK7=YES)。
【0095】
更に、もし第3対物レンズ部分OP3の第1レンズL3−1の光学的自由直径DIA31が、開口絞りの直径DIAASよりもかなり小さい場合、有益であるのは明らかである。好ましくは、直径比DR=DIA31/DIAASは0,9よりも小さくあるべきである。より好ましくは、上の値の0,8、更に好ましくは上の値の0,7は超えられるべきでない。直径比DRのための値が表21に与えられている。
【0096】
更に、もし第2凹面鏡の後の全てのレンズ(すなわち第3対物レンズ部分の複数のレンズ)のうち50%を超えるものが、第2凹面鏡CM2に続く第2中間像IMI2の直径よりも小さい光学的自由直径を有するなら、この条件は、表21のパラメータK10により示されるように、全ての実施例について満たされる。
【0097】
また、第1屈折投影対物レンズ部分OP1の全てのレンズは、好ましくは第1中間像の近軸寸法よりも小さくあるべきである。もしこの条件が満たされるなら、表20におけるパラメータK9は満たされる。
【0098】
強い正の屈折力を与えて高NA像端部で強いビーム収束を得る目的で、もし仮に像表面の上流にある8及び9個の連続したレンズのうちの少なくとも1つが正の屈折力を有するなら、好ましい。これは表21のパラメータK11により例示され、これはもし条件が満たされるなら「YES」であり、もし条件が満たされないなら「NO」である。
【0099】
この文脈において、もし開口絞りASの位置が、第3対物レンズ部分OP3内の最大ビーム直径の位置と像表面の間の収束ビームの領域にある場合、高NAを得るために有益であることが明らかであるのを明記する価値がある。この特性は、表20で示される比AS−IS/TTにより例示され、ここでAS−ISは開口絞りASの位置と像表面ISの間の幾何学的距離であり、TTは対物レンズの「トラック長さ」、すなわち物表面と像表面の間の幾何学的距離である。比AS−IS/TTは、0,09及び0,18の間の範囲になるだろう(表20を参照)。
【0100】
この特徴は、とくに図12から16の実施例で顕著である。
【0101】
更なる特徴的構成がコマビームの経路から明らかである。ここで、「コマビーム」は、光学軸心から最も離れた物視野地点から出て開口のエッジにおける開口絞りを通過するビームをいう。コマビームはそれゆえ、どのレンズ直径が使用されなければならないかを決定するのに寄与する。このコマビームと光学軸心により包含される角度は、以下において「コマビーム角度CBA」と呼ばれる。第1対物レンズ部分の最終レンズにおける(第1中間像IMI1の上流の)屈折の後のそのビームの角度は、CBA1と呼ばれ、像側第3対物レンズ部分OP3の第1レンズにおける屈折の直ぐ上流にあるコマビームの角度は、CBA3と呼ばれる。これらの角度の値が表21に与えられている。両方のコマビーム角度にとって5°未満の値が有益であってよいことが明らかである(表21)。
【0102】
上記されたように、主光線は連結された対物レンズ部分OP1、OP2、OP3の瞳面P1、P2、P3において光学軸心に交差している。第1及び第3対物レンズ部分内で複数の瞳面が開口絞りを設定するためにアクセス可能であり、これらの位置は複数の開口位置とも呼ばれる。開口絞りにおけるビーム直径DIAASと、第1対物レンズ部分の瞳面P1におけるビーム直径DIAP1は、開口絞りの位置において共役しており、一定の範囲内にあるべきである。比DIAAS/DIAP1は1より大きくなるべきである。好ましくは、条件DIAAS/DIAP1>2が満たされるべきである。(表21を参照)
上記された全ての系は、実物から実像を(例えばウェーハに)形成するための完全な計であって良いことが理解されるべきである。もっとも、複数の系はより大きな複数の系の部分的な複数の系として使用されて良い。例えば、上記された系のための「物」は、物平面の上流の結像系(リレー系)により形成される像であってよい。同様に、上記された系により形成された像は、像面の下流の系(リレー系)のための物として使用されて良い。
【0103】
上記された好ましい複数の実施例の説明が、例として与えられた。与えられた開示から、当業者は本発明とそれに付随する複数の利点を理解するだけでなく、開示された複数の構造及び複数の方法への種々の変更及び修正を見出すだろう。それゆえ、記載された複数の請求項により定義された本発明の思想及び範囲内で、全ての変更と修正及びその等価物がカバーされる。
【0104】
全ての請求項の内容は、言及によりこの明細書の一部をなす。
【表2】
【表2A】
【表4】
【表4A】
【表7】
【表7A】
【表9】
【表9A】
【表10】
【表10A】
【表11】
【表11A】
【表12】
【表12A】
【表13】
【表13A】
【表14】
【表14A】
【表15】
【表15A】
【表16】
【表16A】
【表17】
【表18】
【表19】
【表20】
【表21】
【図面の簡単な説明】
【0105】
【図1】本発明による投影対物レンズの第1実施例の長手断面図である。
【図2】本発明による投影対物レンズの第2実施例の長手断面図である。
【図3】本発明による投影対物レンズの第3実施例の長手断面図である。
【図4】本発明による投影対物レンズの第4実施例の長手断面図である。
【図5】本発明による投影対物レンズの第5実施例の長手断面図である。
【図6】本発明による投影対物レンズの第6実施例の長手断面図である。
【図7】本発明による投影対物レンズの第7実施例の長手断面図である。
【図8】本発明による投影対物レンズの第8実施例の長手断面図である。
【図9】本発明による投影対物レンズの第9実施例の長手断面図である。
【図10】本発明による投影対物レンズの第10実施例の長手断面図である。
【図11】本発明による投影対物レンズの第11実施例の長手断面図である。
【図12】本発明による投影対物レンズの第12実施例の長手断面図である。
【図13】本発明による投影対物レンズの第13実施例の長手断面図である。
【図14】本発明による投影対物レンズの第14実施例の長手断面図である。
【図15】本発明による投影対物レンズの第15実施例の長手断面図である。
【図16】本発明による投影対物レンズの第16実施例の長手断面図である。
Claims (19)
- 投影対物レンズの物平面に設けられたパターンを投影対物レンズの像平面上に結像するためのカタディオプトリック投影対物レンズであって、
物平面に設けられたパターンを第1中間像に結像するための第1屈折対物レンズ部分と、
少なくとも1つの凹面鏡を有していて第1中間像を第2中間像に結像するための第2対物レンズ部分と、
第2中間像を像平面上に結像するための第3屈折対物レンズ部分を有し、
第1連続鏡表面を有する第1凹面鏡と第2連続鏡表面を有する少なくとも1つの第2凹面鏡が、第2対物レンズ部分に配置されており、
瞳面が、物平面と第1中間像の間と、第1及び第2中間像の間と、第2中間像と像平面の間に形成されており、
全ての凹面鏡が、主光線高さが外縁光線高さを超えている位置に配置されており、
投影対物レンズが、最大レンズ直径Dmaxと、最大像視野高さY’と、像側開口数NAを有し、COMP1=Dmax/(Y’・NA2)であり、
次の条件
COMP1<10
が当てはまる、カタディオプトリック投影対物レンズ。 - NA>1,2である、請求項1に記載の投影対物レンズ。
- NL個のレンズと、複数の中間像において連結されたNOP個の結像対物レンズ部分を有し、
COMP2=Dmax・NL/(Y’・NA2)
COMP3=Dmax・NL/(NOP・Y’・NA2)
かつ、次の条件
COMP2<300
COMP3<100
の少なくとも1つが当てはまる、請求項1に記載の投影対物レンズ。 - 投影対物レンズが、第1非球面とこの第1非球面に直近の第2非球面を有する少なくとも1つの2重非球面を有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の投影対物レンズ。
- 2重非球面が、2つの続いているレンズの隣接する非球面を対向させることにより形成されている、請求項4に記載の投影対物レンズ。
- 2重非球面の第1及び第2非球面の間で光学軸心に沿って測定された距離が、2重非球面を形成する2つのレンズのより薄い方の光学軸心に沿って測定された厚さよりも小さい、請求項5に記載の投影対物レンズ。
- 第3対物レンズ部分が少なくとも1つの2重非球面を有する、請求項5又は6に記載の投影対物レンズ。
- 2重非球面が、第2中間像と第3対物レンズ部分の瞳面の光学的な間に位置付けられている、請求項7に記載の投影対物レンズ。
- 第1対物レンズ部分が少なくとも1つの2重非球面を有する、請求項5に記載の投影対物レンズ。
- 2重非球面が、第1対物レンズ部分の瞳面又はその光学的な近傍に位置付けられている、請求項9に記載の投影対物レンズ。
- 第1対物レンズ部分と第3対物レンズ部分が、2つの続いているレンズの隣接する非球面を対向させることにより形成された少なくとも1つの2重非球面を各々有している、請求項1〜10のいずれか1項に記載の投影対物レンズ。
- 第1投影対物レンズ部分が、レンズ表面を有する少なくとも1つのレンズを有しており、このレンズ表面を通過する光線の入射角度が60°より大きい入射角度である、請求項1〜11のいずれか1項に記載の投影対物レンズ。
- レンズ表面が瞳面の光学的な近くに位置付けられている、請求項12に記載の投影対物レンズ。
- 第3対物レンズ部分の第2中間像のすぐ後に続く第1レンズとこのレンズに幾何学的に最も近い鏡の頂点との間の軸方向鏡−レンズ距離が、物表面OSと像表面ISの間の軸方向距離の5%よりも大きい、請求項1〜13のいずれか1項に記載の投影対物レンズ。
- 全ての凹面鏡が非球面鏡表面を有する、請求項1〜14のいずれか1項に記載の投影対物レンズ。
- 第1対物レンズ部分と第2対物レンズ部分と第3対物レンズ部分が、共通の真っ直ぐな光学軸心を共有している、請求項1〜15のいずれか1項に記載の投影対物レンズ。
- 開口絞りが、第3対物レンズ部分において、収束ビームの領域の最大ビーム直径の領域と像表面の間に位置付けられている、請求項1〜16のいずれか1項に記載の投影対物レンズ。
- 投影対物レンズが像表面に最も近い最終レンズを有し、最終レンズが湾曲した入射表面と平面の出射表面を有する平凸正レンズであり、
TLLが光学軸心に沿って測定された入射表面と出射表面の間の軸方向距離であり、RLLが入射表面の曲率半径であり、DIALLが最終レンズの入射表面の光学的自由直径であり、
ここで、LL1=TLL/RLL及びLL2=DIALL/RLLであり、
次の条件
(1) 0.46≦LL1≦0.69
(2) 1.15≦LL2≦1.67
の少なくとも1つが当てはまる、請求項1〜17のいずれか1項に記載の投影対物レンズ。 - 第1対物レンズ部分が第1N1AS個の非球面レンズを有し、
第3対物レンズ部分が第2N3AS個の非球面レンズを有し、
非球面レンズ比ASR=N1AS/N3ASが1よりも小さい、請求項1〜18のいずれか1項に記載のカタディオプトリック投影対物レンズ。
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