以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、以下の各図面においては、紳士用ズボン(パンツ)・婦人用パンツ等のボトムズに取付けられているポケットは、図示省略されている。即ち、ボトムズを表から見た場合の脇ポケットの入り口や臀部ポケットの入り口、及びボトムズを裏返して見た場合の脇ポケットのポケット袋や臀部ポケットのポケット袋は、全て図示省略されている。
実施の形態1
まず、本発明の実施の形態1にかかる姿勢補整用ボトムズとしての男性用の姿勢補整用ズボンについて、図1乃至図15を参照して説明する。
図1は本発明の実施の形態1にかかる姿勢補整用ボトムズとしての姿勢補整用ズボンの上部の構成を示す斜視図である。図2(a)は本発明の実施の形態1にかかる姿勢補整用ズボンを裏返した場合の上部の構成を示す正面図、(b)は背面図である。図3は本発明の実施の形態1にかかる姿勢補整用ズボンの股下部分の内部構造を示す部分拡大図である。図4は人体の肛門位置が引き締められた場合に臀部に生ずる左右1対の笑窪様の小さい窪みの位置を示す模式図である。
図5(a)は本発明の実施の形態1にかかる姿勢補整用ズボンに用いられる羽根部材と肛門及び左右1対の小さい窪みとの位置関係を示す図、(b)は羽根部材と肛門及び左右1対の小さい窪みとの別の位置関係を示す図、(c)は羽根部材と肛門及び左右1対の小さい窪みとのさらに別の位置関係を示す図、(d)は異なる羽根部材と肛門との位置関係を示す図である。図6(a)〜(j)は本発明の実施の形態1にかかる姿勢補整用ズボンに用いられる羽根部材の様々な形状を示す図である。
図7(a)は本発明の実施の形態1にかかる姿勢補整用ズボンに用いられる羽根部材の縫付け方法を示す図、(b)は羽根部材の異なる縫付け方法を示す図、(c)は羽根部材のさらに異なる縫付け方法を示す図である。図8は本発明の実施の形態1の第1変形例にかかる姿勢補整用ズボンの股下部分の内部構造を示す部分拡大図である。図9は本発明の実施の形態1の第2変形例にかかる姿勢補整用ズボンを裏返した場合の上部の構成を示す正面図、(b)は背面図である。
図10(a)は本発明の実施の形態1の第2変形例にかかる姿勢補整用ズボンを裏返した場合の上部を開いて示す部分展開図、(b)は本発明の実施の形態1の第3変形例にかかる姿勢補整用ズボンを裏返した場合の上部を開いて示す部分展開図、(c)は本発明の実施の形態1にかかる姿勢補整用ズボンを裏返した場合の上部を開いて示す部分展開図である。図11(a)は本発明の実施の形態1の第4変形例にかかる姿勢補整用ズボンを裏返した場合の上部を開いて示す部分展開図、(b)は本発明の実施の形態1の第4変形例にかかる姿勢補整用ズボンにおける裏地めくれ防止テープの部分を拡大して示す図、(c)は裏地めくれ防止テープの別の取付け方を拡大して示す図、(d)は裏地めくれ防止テープのさらに別の取付け方を拡大して示す図である。
図12(a)は本発明の実施の形態1の第5変形例にかかる姿勢補整用ズボンを裏返した場合の股下部分を示す部分拡大図、(b)は本発明の実施の形態1の第6変形例にかかる姿勢補整用ズボンを裏返した場合の股下部分を示す部分拡大図である。図13(a)は本発明の実施の形態1の第7変形例にかかる姿勢補整用ズボンを裏返した場合の羽根部材の縫付け方を示す部分拡大図、(b)は羽根部材を縫付けた後の股下部分を示す部分拡大図である。
図14は本発明の実施の形態1の第8変形例にかかる姿勢補整用ズボンを裏返した場合の股下部分を示す部分拡大図である。図15(a)は本発明の実施の形態1の第9変形例にかかる姿勢補整用ズボンを裏返した場合の股下部分を示す部分拡大図、(b)は本発明の実施の形態1の第10変形例にかかる姿勢補整用ズボンを裏返した場合の股下部分を示す部分拡大図である。
図1に示されるように、本実施の形態1にかかる姿勢補整用ボトムズとしての姿勢補整用ズボン1は、ボトムズ本体としての紳士用ズボン(パンツ)表地2と、ズボン表地2の裏側の股下までの背面部分を覆うように縫付けられた伸縮性を有する生地としてのパワーネットからなる裏地3と、伸縮性を有する生地としてのパワーネットからなる1対の分岐部分5a,5bを有する略Y字形の羽根部材5とを具備している。
ここで、裏地3は2枚の対称形のパワーネット生地を切り出して、裏地3の後中心3cで縫い合わされてからズボン表地2の裏側に縫付けられるが、これは湾曲した臀部を有するズボン表地2の裏側に沿わせる必要があるため、1枚のパワーネット生地で裏地3を構成することができないことによるものである。裏地3はズボン表地2のウエストベルト2の裏側を縫付ける際に、ステッチ2hによって一緒にズボン表地2の裏側のウエスト周りに沿って縫付けられ、後で図2(b)に示されるように、下端がズボン表地2の裏側の股下部分に縫付けられる。
したがって、裏地3はズボン表地2の裏側のウエスト周り及び股下部分のみが縫付けられており、その間の部分は固定されずにフリーの状態になっている。この裏地3のフリーの部分の上(内側)に、羽根部材5の1対の分岐部分5a,5bがステッチ縫い5iによって縫付けられている。
なお、図1において、裏地3のみに網目模様のハッチングを施したのは、ズボン表地2及び羽根部材5と区別し易くするためであり、網目模様の大きさは裏地3のパワーネットの網目の大きさを表すものではない(以下の各図においても同様である。)。
本実施の形態1にかかる姿勢補整用ズボン1を裏返した状態を示す図2(a)に示されるように、羽根部材5の分岐していない側5dの先端5eは、ズボン表地2の下前持ち出し2Cにステッチ縫い5hによって縫付けられている。また、図2(b)に示されるように、羽根部材5の1対の分岐部分5a,5bは、裏地3の臀部付近にステッチ縫い5iによって縫付けられている。
図2(b)に示されるように、裏地3の両端はズボン表地2の前身頃と後身頃とを縫い合わせる本縫い(ステッチ縫い)2gによって同時に縫付けられ、裏地3の下端はステッチ縫い3fによってズボン表地2の裏側の股下部分に縫付けられる。
したがって、ズボン表地2は、本発明における「ボトムズ本体」に相当する。また、本実施の形態1にかかる姿勢補整用ズボン1は、「ボトムズ本体と、ボトムズ本体の裏側の少なくとも臀部を覆うようにボトムズ本体の裏側に縫付けられた裏地と、伸縮性を有する生地からなる1対の分岐部分を有する略Y字形の羽根部材とを具備する姿勢補整用ボトムズ」に相当し、裏地3が伸縮性を有する生地からなるものである。
姿勢補整用ズボン1における縫付け構造について、図3を参照してさらに詳しく説明する。図3に示されるように、姿勢補整用ズボン1を裏返して股下部分を中心に見ると、ズボン表地2は後股切り替え線2fにおいて縫付けられており、裏地3の下端はこの後股切り替え線2fに沿って、1対のステッチ3fによってズボン表地2に縫付けられている。
したがって、羽根部材5は、ステッチ縫い5hによって分岐していない側5dの先端がズボン表地2の裏側の下前持ち出し2Cに縫付けられた部分と、ステッチ縫い5iによって裏地3の臀部付近に縫付けられた部分との間は縫付けられておらず、フリーの状態になっている。
また、ステッチ縫い5iの縫い止まり点5kは、1対の分岐部分5a,5bの内側においては、羽根部材5の分岐点5cから約7cm(6.0cm〜8.0cm)離れており、1対の分岐部分5a,5bの外側においては、内側のステッチ縫い5iの縫い止まり点5kとほぼ対応する位置にあって、少なくとも着用者の肛門の位置HCPよりは上方にある。
そして、図1,図2(b),図3に示されるように、羽根部材5は、姿勢補整用ズボン1を着用したときに、着用者の肛門の位置HCPが1対の分岐部分5a,5bの間の分岐点5cの近傍(分岐点5cから約1.5cm(1.0cm〜2.0cm)離れた点)に位置するように縫付けられている。
これによって、本実施の形態1にかかる姿勢補整用ズボン1を着用することによって、羽根部材5には伸縮性による引っ張り力がかかり、着用者の肛門が効果的に引き締められ、肛門が軽く上に引き上げられて骨盤を安定させる力が強くなり、座ったときに最も背筋が伸びるので正しい姿勢で座ることができ、かつ正しい姿勢で立ち、正しい姿勢で歩くことができる。
姿勢補整用ズボン1を着用することによる作用効果について、図4及び図5を参照して、さらに詳細に説明する。図4に示されるように、人体HBにおいて肛門HCが引き締められると、臀部HDに左右1対の笑窪様の小さい窪みHEが生ずる。これらの小さい窪みHEを押えることによって、臀部HDが引き締まって小尻になるとともにヒップアップの効果が得られる。
図5(a)に示されるように、姿勢補整用ズボン1を着用した場合には、着用者の肛門HCは羽根部材5の1対の分岐部分5a,5bの間にあり、着用者の肛門HCは羽根部材5の1対の分岐部分5a,5bの分岐点5cから1.5cmの位置にある。また、羽根部材5の1対の分岐部分5a,5bを裏地3に縫付けるステッチ縫い5iの、1対の分岐部分5a,5bの内側における縫い止まり点5kから分岐点5cまでの長さは、7cmである。そして、左右1対の笑窪様の小さい窪みHEの生ずる位置は、羽根部材5の1対の分岐部分5a,5bによって覆われている。
したがって、図5(a)に示されるように、羽根部材5には、ステッチ縫い5hによって分岐していない側5dの先端5eが縫付けられた部分とステッチ縫い5iによって縫付けられた1対の分岐部分5a,5bとの間が縫付けられていないため、矢印で示されるように伸縮性による引っ張り力がかかり、着用者の肛門HCが効果的に引き締められる。そして、肛門HCが引き締められると臀部に左右1対の笑窪様の小さい窪みHEが生じ、これらの小さい窪みHEが1対の分岐部分5a,5bによって押えられるため、着用者の臀部が引き締まって小尻になるとともにヒップアップの効果が得られる。
また、図5(b)に示される羽根部材5においても、着用者の肛門HCは羽根部材5の1対の分岐部分5a,5bの間にあり、着用者の肛門HCは羽根部材5の1対の分岐部分5a,5bの分岐点5cから2.0cmの位置にある。また、羽根部材5の1対の分岐部分5a,5bを裏地3に縫付けるステッチ縫い5iの、1対の分岐部分5a,5bの内側における縫い止まり点5kから分岐点5cまでの長さは、8cmである。そして、左右1対の笑窪様の小さい窪みHEの生ずる位置は、羽根部材5の1対の分岐部分5a,5bによって覆われている。
したがって、図5(b)に示されるように、羽根部材5には、ステッチ縫い5hによって分岐していない側5dの先端5eが縫付けられた部分とステッチ縫い5iによって縫付けられた1対の分岐部分5a,5bとの間が縫付けられていないため、矢印で示されるように伸縮性による引っ張り力がかかり、着用者の肛門HCが効果的に引き締められる。そして、肛門HCが引き締められると臀部に左右1対の笑窪様の小さい窪みHEが生じ、これらの小さい窪みHEが1対の分岐部分5a,5bによって押えられるため、着用者の臀部が引き締まって小尻になるとともにヒップアップの効果が得られる。
これに対して、図5(c)に示される羽根部材5においては、着用者の肛門HCが1対の分岐部分5a,5bの間になく、羽根部材5の下に位置しているため、着用者の肛門HCを引き締める効果がやや弱くなる。しかし、着用者の肛門HCが分岐点5cの近傍に位置しているため、効果は多少低下するが、やはり着用者の肛門HCを引き締める効果が得られ、これによって臀部に左右1対の笑窪様の小さい窪みHEが生じ、これらの小さい窪みHEが1対の分岐部分5a,5bによって押えられるため、着用者の臀部が引き締まって小尻になるとともにヒップアップの効果が得られる。
また、図5(d)に示される羽根部材5Bは、本実施の形態1にかかる羽根部材5と形状は異なるものの、やはり伸縮性を有する生地としてのパワーネットからなり、左右1対の分岐部分5Ba,5Bbを有し、それらの間に着用者の肛門HCが位置しており、1対の分岐部分5Ba,5Bbの分岐点5Bcから1.0cmの位置にある。また、羽根部材5Bの1対の分岐部分5Ba,5Bbを裏地3に縫付けるステッチ縫い5Biの、1対の分岐部分5Ba,5Bbの内側における縫い止まり点5Bkから分岐点5Bcまでの長さは、5cmである。
したがって、羽根部材5Bを有する姿勢補整用ズボンを着用した場合には、着用者の肛門HCが効果的に引き締められる。そして、肛門HCが引き締められると臀部に左右1対の笑窪様の小さい窪みHEが生じ、これらの小さい窪みHEは羽根部材5Bによって直接は押えられないが、裏地3を介して間接的に押えられるため、着用者の臀部が引き締まって小尻になるとともにヒップアップの効果が得られる。
その他にも、本実施の形態1にかかる羽根部材5を用いて裏地3を有する姿勢補整用ズボンを作製し、着用者の肛門HCが羽根部材5の1対の分岐部分5a,5bの分岐点5cから0.5cmの位置にある場合、3.0cmの位置にある場合について、また羽根部材5の1対の分岐部分5a,5bを裏地3に縫付けるステッチ縫い5iの、1対の分岐部分5a,5bの内側における縫い止まり点5kから分岐点5cまでの長さが3cmの場合、10cmの場合について肛門引き締め効果の実験を行った。
その結果、いずれの場合にも、着用者の肛門HCが効果的に引き締められることが判明した。したがって、着用者の肛門HCが羽根部材5の1対の分岐部分5a,5bの分岐点5cから0.5cmから3.0cmの範囲内にある場合、及び羽根部材5の1対の分岐部分5a,5bを裏地3に縫付けるステッチ縫い5iの、1対の分岐部分5a,5bの内側における縫い止まり点5kから分岐点5cまでの長さが3cmから10cmの範囲内にある場合が、肛門引き締め効果について好ましい。
さらに、着用者の肛門HCが羽根部材5の1対の分岐部分5a,5bの分岐点5cから1.0cm,1.5cm,2.0cmの距離にある場合、及び羽根部材5の1対の分岐部分5a,5bを裏地3に縫付けるステッチ縫い5iの、1対の分岐部分5a,5bの内側における縫い止まり点5kから分岐点5cまでの長さが5cm,7cm,8cmの場合に、着用者の肛門HCがより効果的に引き締められることが判明した。
したがって、着用者の肛門HCが羽根部材5の1対の分岐部分5a,5bの分岐点5cから1.0cmから2.0cmの範囲内にある場合、及び羽根部材5の1対の分岐部分5a,5bを裏地3に縫付けるステッチ縫い5iの、1対の分岐部分5a,5bの内側における縫い止まり点5kから分岐点5cまでの長さが5cmから8cmの範囲内にある場合が、肛門引き締め効果についてより好ましい。
また、本実施の形態1にかかる姿勢補整用ズボン1における羽根部材5は、1対の分岐部分5a,5bの先端が丸みのある形状となっている。これによって、1対の分岐部分5a,5bの先端及びその周囲の部分を裏地3に縫付けるときに、丸みに沿って曲がりながら一度に縫付けることができるため、縫製を短時間で行うことができる。
次に、本実施の形態1にかかる姿勢補整用ズボン1に用いることができる羽根部材の形状のバリエーションについて、図6を参照して説明する。図6(a)〜(j)に示されるように、本実施の形態1にかかる姿勢補整用ズボン1に用いられる羽根部材としては、略Y字形の様々な形状のものを用いることができる。
図6(a)に示される羽根部材5Cは、1対の分岐部分5Ca,5Cbの先端が丸みのある形状ではなく、尖った形状となっている。そして、着用者の肛門の位置HCPが1対の分岐部分5Ca,5Cbの間の分岐点5Ccの近傍にあり、1対の小さい窪みの位置HEPが1対の分岐部分5Ca,5Cbで押えられる位置にあるため、着用者の肛門HCを効果的に引き締めることができ、着用者の臀部が引き締まって小尻になるとともにヒップアップの効果も得られる。
図6(b)に示される羽根部材5Dは、1対の分岐部分5Da,5Dbが小さいため、1対の小さい窪みHDを直接押えることはできないが、裏地3を介して間接的に押えることができる。そして、着用者の肛門の位置HCPが1対の分岐部分5Da,5Dbの間の分岐点5Dcの近傍にあるため、着用者の肛門HCを効果的に引き締めることができ、着用者の臀部が引き締まって小尻になるとともにヒップアップの効果も得られる。
図6(c)に示される羽根部材5Eも、1対の分岐部分5Ea,5Ebが小さいため、1対の小さい窪みHDを直接押えることはできないが、裏地3を介して間接的に押えることができる。そして、着用者の肛門の位置HCPが1対の分岐部分5Ea,5Ebの間の分岐点5Ecの近傍にあるため、着用者の肛門HCを効果的に引き締めることができ、着用者の臀部が引き締まって小尻になるとともにヒップアップの効果も得られる。
図6(d)に示される羽根部材5Fも、1対の分岐部分5Fa,5Fbが小さいため、1対の小さい窪みHEを直接押えることはできないが、裏地3を介して間接的に押えることができる。また、1対の分岐部分5Fa,5Fbの先端が丸みのある形状となっているため、縫製を短時間で行うことができる。そして、着用者の肛門の位置HCPが1対の分岐部分5Fa,5Fbの間の分岐点5Fcの近傍にあるため、着用者の肛門HCを効果的に引き締めることができ、着用者の臀部が引き締まって小尻になるとともにヒップアップの効果も得られる。
図6(e)に示される羽根部材5Gは、1対の分岐部分5Ga,5Gbが太いが短いため、やはり1対の小さい窪みHEを直接押えることはできないが、裏地3を介して間接的に押えることができる。そして、着用者の肛門の位置HCPが1対の分岐部分5Ga,5Gbの間の分岐点5Gcの近傍にあるため、着用者の肛門HCを効果的に引き締めることができ、着用者の臀部が引き締まって小尻になるとともにヒップアップの効果も得られる。
図6(f)に示される羽根部材5Hは、1対の分岐部分5Ha,5Hbの長さは長いが縦に伸びた形状をしているため、1対の小さい窪みの位置HEPを覆っておらず、やはり1対の小さい窪みHEを直接押えることはできないが、裏地3を介して間接的に押えることができる。そして、着用者の肛門の位置HCPが1対の分岐部分5Ha,5Hbの間の分岐点5Hcの近傍にあるため、着用者の肛門HCを効果的に引き締めることができ、着用者の臀部が引き締まって小尻になるとともにヒップアップの効果も得られる。
図6(g)に示される羽根部材5Jも、1対の分岐部分5Ja,5Jbの長さは長いが横に拡がった形状をしているため、1対の小さい窪みの位置HEPを覆っておらず、やはり1対の小さい窪みHEを直接押えることはできないが、裏地3を介して間接的に押えることができる。そして、着用者の肛門の位置HCPが1対の分岐部分5Ja,5Jbの間の分岐点5Jcの近傍にあるため、着用者の肛門HCを効果的に引き締めることができ、着用者の臀部が引き締まって小尻になるとともにヒップアップの効果も得られる。
図6(h)に示される羽根部材5Kは、1対の分岐部分5Ka,5Kbが四角い形状をしているが長さが短いため、やはり1対の小さい窪みHEを直接押えることはできないが、裏地3を介して間接的に押えることができる。そして、着用者の肛門の位置HCPが1対の分岐部分5Ka,5Kbの間の分岐点5Kcの近傍にあるため、着用者の肛門HCを効果的に引き締めることができ、着用者の臀部が引き締まって小尻になるとともにヒップアップの効果も得られる。
図6(i)に示される羽根部材5Lは、1対の分岐部分5La,5Lbがさらにそれぞれ部分5La1,5La2と部分5Lb1,5Lb2の二つに分岐しているが、肛門HCを引き締める効果に変わりはない。また、やはり1対の小さい窪みHEを直接押えることはできないが、裏地3を介して間接的に押えることができる。そして、着用者の肛門の位置HCPが1対の分岐部分5La,5Lbの間の分岐点5Lcの近傍にあるため、着用者の肛門HCを効果的に引き締めることができ、着用者の臀部が引き締まって小尻になるとともにヒップアップの効果も得られる。
図6(j)に示される羽根部材5Mは、1対の分岐部分5Ma,5Mbがさらにそれぞれ部分5Ma1,5Ma2,5Ma3と部分5Mb1,5Mb2,5Mb3の三つに分岐しているが、肛門HCを引き締める効果に変わりはない。また、やはり1対の小さい窪みHEを直接押えることはできないが、裏地3を介して間接的に押えることができる。そして、着用者の肛門の位置HCPが1対の分岐部分5Ma,5Mbの間の分岐点5Mcの近傍にあるため、着用者の肛門HCを効果的に引き締めることができ、着用者の臀部が引き締まって小尻になるとともにヒップアップの効果も得られる。
なお、これらの図5及び図6(a)〜(j)に示される羽根部材35B,5C,5D,5E,5F,5G,5H,5J,5K,5L,5Mの形状は例示に過ぎず、本実施の形態1にかかる姿勢補整用ズボン1の羽根部材としては、1対の分岐部分を有する略Y字形のものであれば、これら以外にも様々な形状のものを用いることができる。
次に、本実施の形態1にかかる姿勢補整用ズボン1に用いられる羽根部材の縫製の方法について、図7を参照して説明する。図7(a)に示されるように、本実施の形態1にかかる姿勢補整用ズボン1に用いられる羽根部材5は、二枚のパワーネット生地をいわゆる袋縫いすることによって縫製されている。
即ち、図7(a)に示される同じ形状の二枚のパワーネット生地を切り出し、重ねて生地の縁に沿って1対の分岐部分5a,5bの裏側、分岐点5cの裏側、分岐していない側5dの裏側をステッチ縫い(ミシン縫い)5fで縫い合わせる。そして、縫い合わされていない分岐していない側の端5eから手を入れてひっくり返すことによって、図7(a)に示されるように、ステッチ縫い(ミシン縫い)5fの縫い目が表側に出ない袋縫いによる二枚のパワーネット生地からなる強い伸縮性を有する羽根部材5が完成する。
図7(b)に示される羽根部材5Nは、形状は羽根部材5と同様であるが、一枚のパワーネット生地を図7(b)に示される形状に切り出して、1対の分岐部分5Na,5Nb、分岐点5Nc、分岐していない側5Ndにおいて生地の縁をジグザグ縫い5Nfで裁ち目かがりしたものである。このように一枚のパワーネット生地からなる羽根部材5Nであっても、十分な肛門の引き締め効果が得られる。
なお、裁ち目かがりの方法としては、ジグザグ縫い5Nfに限られず、ロック縫い等によっても良い。また、同じ形状の二枚のパワーネット生地を重ねて、縁をジグザグ縫い5Nfやロック縫い等で縫付けることによって、二枚のパワーネット生地からなる羽根部材を縫製することもできる。さらに、同じ形状の三枚以上のパワーネット生地を重ねて、縁をジグザグ縫い5Nfで縫付けることによって、三枚以上のパワーネット生地からなる羽根部材を縫製することも可能である。これによって、より強力な肛門の引き締め効果を得ることができる。
図7(c)に示される羽根部材5Pは、全体の形状は羽根部材5と同様であるが、中心線で分割された二つの部分を中心接ぎ縫い5Pgで接いでなるものである。即ち、図7(c)に示される形状を中心接ぎ縫い5Pgの部分で左右対称に分割した形状のパワーネット生地をそれぞれ二枚ずつ切り出して、1対の分岐部分5Pa,5Pb、分岐点5Pc、分岐していない側5Pdの外側の裏側をステッチ縫い(ミシン縫い)5Pfで縫い合わせる。そして、縫い合わされていない分岐していない側5Pdの内側から手を入れてひっくり返すことによってできた袋縫いの左右対称の部分を、図7(c)に示されるように、中心接ぎ縫い5Pgで縫い合わせることによって、羽根部材5Pが完成する。
この縫製方法は、中心接ぎ縫い5Pgを行わなければならないため工数は掛かるが、ステッチ縫い(ミシン縫い)5Pfが容易で、ひっくり返す作業も行い易く、羽根部材の製作が容易であるという利点がある。
さらに、紳士用ズボン(パンツ)等の紳士物ボトムズにおいては、表地と裏地を重ねて一緒にロック縫いをかけることが通常である。そのため、表地と裏地との間の自由な取扱いに制限があり、羽根部材の取付けはロック縫いをかける前に裏地に縫付けることによって行っておくことが好ましい。特に、伸縮性のない生地からなる裏地の下に取付ける際には、まず羽根部材5Pのように分離した状態で縫付けておいて、裏地をロック縫いで縫付けた後に中心接ぎ縫い5Pgで縫い合わせることによって、より容易に伸縮性のない生地の下に縫付けることができるという利点がある。
一方、紳士用ズボン(パンツ)等の紳士物ボトムズにおいても、表地と裏地を重ねて一緒にロック縫いをかける際に、股下部分に羽根部材を通すための縫付けない部分(開放部)を設けておいて、ロック縫いをかけた後にこの開放部から羽根部材を裏地の下に潜らせて縫付けることによって、上記羽根部材5,5Nのように分割されていない羽根部材であっても、裏地の下に縫付けることは可能である。
次に、本実施の形態1の第1変形例にかかる姿勢補整用ズボンについて、図8を参照して説明する。なお、本実施の形態1の第1変形例にかかる姿勢補整用ズボンの構成は、一部を除いて上記実施の形態1にかかる姿勢補整用ズボン1と同様であるため、同一部分には図1乃至図3と同一の符号を付して、一部説明を省略する。
図8に示されるように、本実施の形態1の第1変形例にかかる姿勢補整用ズボン1Aは、上記実施の形態1にかかる姿勢補整用ズボン1と同様に、ボトムズ本体としての紳士用ズボン(パンツ)表地2と、ズボン表地2の裏側の股下までの背面部分を覆うように縫付けられた伸縮性を有する生地としてのパワーネットからなる裏地3と、伸縮性を有する生地としてのパワーネットからなる1対の分岐部分5a,5bを有する略Y字形の羽根部材5とを具備している。姿勢補整用ズボン1Aを裏返して股下部分を中心に見ると、ズボン表地2は後股切り替え線2fにおいて縫付けられており、裏地3の下端はこの後股切り替え線2fに沿って、1対のステッチ3fによってズボン表地2に縫付けられている。
本実施の形態1の第1変形例にかかる姿勢補整用ズボン1Aが、上記実施の形態1にかかる姿勢補整用ズボン1と異なる点は、図8に示されるように、羽根部材5の1対の分岐部分5a,5bが裏地3のフリーの部分の下(外側)に、ステッチ縫い5iによって縫付けられている点である。これによって、姿勢補整用ズボン1Aを着用した場合に、羽根部材5の1対の分岐部分5a,5bが、直接でなく裏地3を介して着用者に当接するため、穿き心地が向上するという作用効果が得られる。
その他の点については、裏地3の下端を後股切り替え線2fに沿って縫付ける1対のステッチ3fの間が、羽根部材5を縫付けないように開いている点を除けば、上記実施の形態1にかかる姿勢補整用ズボン1と同様である。
したがって、羽根部材5は、ステッチ縫い5hによって分岐していない側5dの先端がズボン表地2の裏側の下前持ち出し2Cに縫付けられた部分と、ステッチ縫い5iによって裏地3の臀部付近に縫付けられた部分との間は縫付けられておらず、フリーの状態になっている。
また、ステッチ縫い5iの縫い止まり点5kは、1対の分岐部分5a,5bの内側においては、羽根部材5の分岐点5cから約7cm(6.0cm〜8.0cm)離れており、1対の分岐部分5a,5bの外側においては、内側のステッチ縫い5iの縫い止まり点5kとほぼ対応する位置にあって、少なくとも着用者の肛門の位置HCPよりは上方にある。
そして、図8に示されるように、羽根部材5は、姿勢補整用ズボン1Aを着用したときに、着用者の肛門の位置HCPが1対の分岐部分5a,5bの間の分岐点5cの近傍(分岐点5cから約1.5cm(1.0cm〜2.0cm)離れた点)に位置するように縫付けられている。
これによって、本実施の形態1の第1変形例にかかる姿勢補整用ズボン1Aを着用することによって、羽根部材5には伸縮性による引っ張り力がかかり、着用者の肛門が効果的に引き締められ、肛門が軽く上に引き上げられて骨盤を安定させる力が強くなり、座ったときに最も背筋が伸びるので正しい姿勢で座ることができ、かつ正しい姿勢で立ち、正しい姿勢で歩くことができる。
次に、本実施の形態1の第2変形例にかかる姿勢補整用ズボンについて、図9を参照して説明する。なお、本実施の形態1の第2変形例にかかる姿勢補整用ズボンの構成は、一部を除いて上記実施の形態1にかかる姿勢補整用ズボン1と同様であるため、同一部分には図1乃至図3と同一の符号を付して、一部説明を省略する。
図9に示されるように、本実施の形態1の第2変形例にかかる姿勢補整用ズボン1Bは、上記実施の形態1にかかる姿勢補整用ズボン1と同様に、ボトムズ本体としての紳士用ズボン(パンツ)表地2と、ズボン表地2の裏側に縫付けられた伸縮性を有する生地としてのパワーネットからなる裏地6と、伸縮性を有する生地としてのパワーネットからなる1対の分岐部分5a,5bを有する略Y字形の羽根部材5とを具備している。
本実施の形態1の第2変形例にかかる姿勢補整用ズボン1Bが、上記実施の形態1にかかる姿勢補整用ズボン1と異なる点は、図9(a)に示されるように、裏地6がズボン表地2の裏側の股下までの背面部分のみならず、両脇部を通過してズボン表地2の裏側の前中心FCまでを覆うように縫付けられている点と、図9(b)に示されるように、羽根部材5の1対の分岐部分5a,5bが裏地6のフリーの部分の下(外側)に、ステッチ縫い5iによって縫付けられている点である。これによって、姿勢補整用ズボン1Bを着用した場合に、羽根部材5の1対の分岐部分5a,5bが、直接でなく裏地6を介して着用者に当接するため、穿き心地が向上するという作用効果が得られる。
その他の点については、裏地6の下端を後股切り替え線2fに沿って縫付ける1対のステッチ6fの間が、羽根部材5を縫付けないように開いている点を除けば、上記実施の形態1にかかる姿勢補整用ズボン1と同様である。
したがって、羽根部材5は、ステッチ縫い5hによって分岐していない側5dの先端がズボン表地2の裏側の下前持ち出し2Cに縫付けられた部分と、ステッチ縫い5iによって裏地6の臀部付近に縫付けられた部分との間は縫付けられておらず、フリーの状態になっている。
また、ステッチ縫い5iの縫い止まり点5kは、1対の分岐部分5a,5bの内側においては、羽根部材5の分岐点5cから約7cm(6.0cm〜8.0cm)離れており、1対の分岐部分5a,5bの外側においては、内側のステッチ縫い5iの縫い止まり点5kとほぼ対応する位置にあって、少なくとも着用者の肛門の位置HCPよりは上方にある。
そして、図9(b)に示されるように、羽根部材5は、姿勢補整用ズボン1Bを着用したときに、着用者の肛門の位置HCPが1対の分岐部分5a,5bの間の分岐点5cの近傍(分岐点5cから約1.5cm(1.0cm〜2.0cm)離れた点)に位置するように縫付けられている。
これによって、本実施の形態1の第2変形例にかかる姿勢補整用ズボン1Bを着用することによって、羽根部材5には伸縮性による引っ張り力がかかり、着用者の肛門が効果的に引き締められ、肛門が軽く上に引き上げられて骨盤を安定させる力が強くなり、座ったときに最も背筋が伸びるので正しい姿勢で座ることができ、かつ正しい姿勢で立ち、正しい姿勢で歩くことができる。
次に、本実施の形態1の第2変形例にかかる姿勢補整用ズボン1Bにおける裏地6の縫付け方法について、図10を参照して、本実施の形態1にかかる姿勢補整用ズボン1における裏地3の縫付け方法と比較して説明する。
図10(a)に示されるように、本実施の形態1の第2変形例にかかる姿勢補整用ズボン1Bにおいては、伸縮性を有する生地としてのパワーネットからなる裏地6が、ボトムズ本体としてのズボン表地2の後中心BCから、右脇部RS及び左脇部LSを通過して前中心FCまで達しており、裏地6はズボン表地2のウエストベルト2aの下端と股下部分と前中心FCの両側においてズボン表地2に縫付けられており、右脇部RS及び左脇部LSの周辺は縫付けられずにフリーの状態になっている。
しかしながら、上述したように三箇所において縫付けられているため、裏地6の縫付けられていない部分の端がひらひらすることもなく、また右脇部RS及び左脇部LSの周辺は縫付けられていないため、ズボン表地2の表側に吊りじわが生じて見栄えを損ねることもない。
これに対して、図10(b)に示されるように、本実施の形態1にかかる姿勢補整用ズボン1においては、伸縮性を有する生地としてのパワーネットからなる裏地3が、ボトムズ本体としてのズボン表地2の後中心BCから右脇部RS及び左脇部LSまでに留まっており、裏地3はズボン表地2のウエストベルト2aの下端と股下部分と、右脇部RS及び左脇部LSにおいてステッチ縫いによってズボン表地2に縫付けられている。しかし、本実施の形態1にかかる姿勢補整用ズボン1においても、裏地3が伸縮性を有する生地としてのパワーネットからなるため、ズボン表地2の表側には響かず、吊りじわが生じて見栄えを損ねることはない。
なお、図10(c)に示されるように、本実施の形態1の第3変形例にかかる姿勢補整用ズボン1Cにおいては、図10(a)に示される第2変形例にかかる姿勢補整用ズボン1Bと同様に縫付けられた裏地6の上に、羽根部材5の1対の分岐部分5a,5bがステッチ縫い5iによって縫付けられている。そして、姿勢補整用ズボン1,1Bと同様に、ステッチ縫い5iの縫い止まり点5kは、1対の分岐部分5a,5bの内側においては、羽根部材5の分岐点5cから約7cm(6.0cm〜8.0cm)離れており、1対の分岐部分5a,5bの外側においては、内側のステッチ縫い5iの縫い止まり点5kとほぼ対応する位置にあって、少なくとも着用者の肛門の位置HCPよりは上方にある。
また、羽根部材5は、姿勢補整用ズボン1Cを着用したときに、着用者の肛門の位置HCPが1対の分岐部分5a,5bの間の分岐点5cの近傍(分岐点5cから約1.5cm(1.0cm〜2.0cm)離れた点)に位置するように縫付けられている。
これによって、本実施の形態1の第3変形例にかかる姿勢補整用ズボン1Cを着用することによって、羽根部材5には伸縮性による引っ張り力がかかり、着用者の肛門が効果的に引き締められ、肛門が軽く上に引き上げられて骨盤を安定させる力が強くなり、座ったときに最も背筋が伸びるので正しい姿勢で座ることができ、かつ正しい姿勢で立ち、正しい姿勢で歩くことができる。
さらに、本実施の形態1の第3変形例にかかる姿勢補整用ズボン1Cにおいては、羽根部材5の1対の分岐部分5a,5bが小さい窪みの位置HEPを覆うように縫付けられているため、羽根部材5の引っ張り力によってこの小さい窪みが押えられ、臀部が引き締まって小尻になるとともにヒップアップの効果が得られる。
次に、本実施の形態1の第4変形例にかかる姿勢補整用ズボン1Dにおける裏地7の縫付け方法について、図11を参照して説明する。図11(a)に示されるように、本実施の形態1の第4変形例にかかる姿勢補整用ズボン1Dにおいては、伸縮性を有しない生地としてのポリエステル生地からなる裏地7が、ボトムズ本体としてのズボン表地2の後中心BCから、右脇部RS及び左脇部LSを通過して前中心FCの近傍まで達しており、裏地7はズボン表地2のウエストベルト2aの下端と股下部分においてのみズボン表地2に縫付けられており、右脇部RS及び左脇部LSの周辺は縫付けられずにフリーの状態になっている。
この理由は、裏地7が伸縮性を有しない生地としてのポリエステル生地からなるので、右脇部RS及び左脇部LSにおいてズボン表地2の裏側に縫付けると、ズボン表地2の表側に響いて吊りじわが生じて見栄えを損ねるためである。その結果、裏地7の両側部分が全く固定されていないため、姿勢補整用ズボン1Dを着用する際に裏地7がめくれ上がってしまう恐れがある。
そこで、かかる事態を防止するため、本実施の形態1の第4変形例にかかる姿勢補整用ズボン1Dにおいては、図11(a),(b)に示されるように、裏地めくれ防止テープ8で裏地7を右脇部RS及び左脇部LSに留めている。これによって、ズボン表地2の表側に吊りじわが生じて見栄えを損ねることなく、姿勢補整用ズボン1Dを着用する際に裏地7がめくれ上がってしまう事態を確実に防止することができる。
なお、裏地めくれ防止テープ8の長さは2cm〜3cm程度が好ましい。また、裏地めくれ防止テープ8の素材としては、リボンテープ(伸縮性を有するメッシュ素材や伸縮性のないサテンテープ等)、ゴムテープ、裏地と同じポリエステル生地、吊り紐テープ、等の種々の素材を用いることができる。さらに、裏地めくれ防止テープ8の右脇部RS及び左脇部LSへの留め方としても、図11(c),(d)に示されるように、脇部縫い代を割って後中心側に縫付けても良いし、前中心側に縫付けても良い。
そして、本実施の形態1の第4変形例にかかる姿勢補整用ズボン1Dにおいては、姿勢補整用ズボン1,1B,1Cと同様に、ステッチ縫い5iの縫い止まり点5kは、1対の分岐部分5a,5bの内側においては、羽根部材5の分岐点5cから約7cm(6.0cm〜8.0cm)離れており、1対の分岐部分5a,5bの外側においては、内側のステッチ縫い5iの縫い止まり点5kとほぼ対応する位置にあって、少なくとも着用者の肛門の位置HCPよりは上方にある。
また、羽根部材5は、姿勢補整用ズボン1Dを着用したときに、着用者の肛門の位置HCPが1対の分岐部分5a,5bの間の分岐点5cの近傍(分岐点5cから約1.5cm(1.0cm〜2.0cm)離れた点)に位置するように縫付けられている。
これによって、本実施の形態1の第4変形例にかかる姿勢補整用ズボン1Dを着用することによって、羽根部材5には伸縮性による引っ張り力がかかり、着用者の肛門が効果的に引き締められ、肛門が軽く上に引き上げられて骨盤を安定させる力が強くなり、座ったときに最も背筋が伸びるので正しい姿勢で座ることができ、かつ正しい姿勢で立ち、正しい姿勢で歩くことができる。
さらに、本実施の形態1の第4変形例にかかる姿勢補整用ズボン1Dにおいても、羽根部材5の1対の分岐部分5a,5bが小さい窪みの位置HEPを覆うように縫付けられているため、羽根部材5の引っ張り力によってこの小さい窪みが押えられ、臀部が引き締まって小尻になるとともにヒップアップの効果が得られる。
次に、本実施の形態1の第5変形例及び第6変形例にかかる姿勢補整用ズボンにおける羽根部材及び裏地の縫付け方法について、図12を参照して説明する。
図12(a)に示されるように、本実施の形態1の第5変形例にかかる姿勢補整用ズボン1Eにおいては、伸縮性を有する生地としてのパワーネット生地からなり、上記羽根部材5よりも分岐していない側5Vdの長さが少し短く、他の部分は同様の形状を有する羽根部材5Vの分岐していない側5Vdの端5Veが、ボトムズ本体としてのズボン表地の股下縫代9Aを割った部分の下側にステッチ縫い5Vhで縫付けられている。
なお、本実施の形態1の第5変形例においては、図12(a)の円内に模式的に示されるように、股下縫代9Aを縫った後に股上縫代9Bを縫っているため股上縫代9Bの方が上になっており、そのためステッチ縫い5Vhは股上縫代9Bの部分を避けて、二つに分かれて縫付けられている。さらにその上から、伸縮性を有する生地としてのパワーネット生地からなる裏地3が、羽根部材5Vを覆うようにして、股下縫代9Aを割った部分の上側にステッチ縫い9Aaで縫付けられている。
したがって、本実施の形態1の第5変形例にかかる姿勢補整用ズボン1Eは、本発明における「ボトムズ本体の裏側の少なくとも臀部を覆うようにボトムズ本体の裏側の股下縫代にその一端が縫付けられた裏地と、伸縮性を有する生地からなる1対の分岐部分を有する略Y字形の羽根部材とを具備する姿勢補整用ボトムズであって、ボトムズ本体の股下縫代に羽根部材の分岐していない側の端が縫付けられた姿勢補整用ボトムズ」に相当する。
これによって、本実施の形態1にかかる姿勢補整用ズボン1と同様の作用効果が得られるとともに、羽根部材5Vが完全に裏地3の下に隠れて裏地3を介して着用者に当接するために、股下の違和感がなくなり、自然な穿き心地になるとともに、肛門の引き締め感やフィット感がより明確に感じられる。そして、見た目にも姿勢補整用ズボン1E内部には羽根部材5Vが裏地3に隠れて見えないため、よりシンプルで美感が向上する。
また、図12(b)に示されるように、本実施の形態1の第6変形例にかかる姿勢補整用ズボン1Fにおいても、伸縮性を有する生地としてのパワーネット生地からなり、上記羽根部材5よりも分岐していない側5Vdの長さが少し短く、他の部分は同様の形状を有する羽根部材5Vの分岐していない側5Vdの端5Veが、ズボン本体の股下縫代9Aを割った部分の下側にステッチ縫い5Vhで縫付けられている。
ここで、本実施の形態1の第6変形例においては、図12(b)の円内に模式的に示されるように、股上縫代9Bを縫った後に股下縫代9Aを縫っているため股下縫代9Aの方が上になっており、そのためステッチ縫い5Vhは股上縫代9Bの部分を避ける必要がなく、一体に縫付けられている。さらにその上から、伸縮性を有する生地としてのパワーネット生地からなる裏地3が、羽根部材5Vを覆うようにして、股下縫代9Aを割った部分の上側にステッチ縫い9Aaで縫付けられている。
したがって、本実施の形態1の第6変形例にかかる姿勢補整用ズボン1Fも、本発明における「ボトムズ本体の裏側の少なくとも臀部を覆うようにボトムズ本体の裏側の股下縫代にその一端が縫付けられた裏地と、伸縮性を有する生地からなる1対の分岐部分を有する略Y字形の羽根部材とを具備する姿勢補整用ボトムズであって、ボトムズ本体の股下縫代に羽根部材の分岐していない側の端が縫付けられた姿勢補整用ボトムズ」に相当する。
これによって、本実施の形態1にかかる姿勢補整用ズボン1と同様の作用効果が得られるとともに、羽根部材5Vが完全に裏地3の下に隠れて裏地3を介して着用者に当接するために、股下の違和感がなくなり、自然な穿き心地になるとともに、肛門の引き締め感やフィット感がより明確に感じられる。そして、見た目にも姿勢補整用ズボン1F内部には羽根部材5Vが裏地3に隠れて見えないため、よりシンプルで美感が向上する。
そして、かかる構成を有する姿勢補整用ズボン1E,1Fを着用することによって、伸縮性を有する生地からなる羽根部材5Vの図示しない1対の分岐部分の間の分岐点の近傍に着用者の肛門が位置しており、羽根部材5Vは、ズボン本体の裏側の股下縫代9Aに縫付けられた分岐していない側5Vdの一端5Veと1対の分岐部分の先端及びその周囲の部分との間が縫付けられておらず、フリーの状態になっているため伸縮性によって引っ張り力が作用して、着用者の肛門位置が効果的に引き締められ、肛門位置が軽く上に引き上げられて骨盤を安定させる力が強くなり、座ったときに最も背筋が伸びるので正しい姿勢で座ることができ、かつ正しい姿勢で立ち、正しい姿勢で歩くことができる。
次に、本実施の形態1の第7変形例にかかる姿勢補整用ズボンにおける羽根部材及び裏地の縫付け方法について、図13を参照して説明する。図13(a)に示されるように、本実施の形態1の第7変形例にかかる姿勢補整用ズボン1Gにおいては、羽根部材5Vの分岐していない側5Vdの端5Veの中央部分に切欠き5Vfが設けられている。この切欠き5Vfの縦方向の長さは、ズボン本体の裏側の股下縫代9Aの幅に合わせたもので1.5cm〜2.5cmの範囲内であり、切欠き5Vfの横方向の長さは、ズボン本体の裏側の股上縫代9Bの幅に合わせたもので2.0cm〜3.0cmの範囲内である。
なお、本実施の形態1の第7変形例においては、切欠き5Vfが角型の場合について説明するが、切欠き5Vfは先端が丸くなった曲線状のものとしても良い。
図13(a)に示されるように、このような切欠き5Vfを有する羽根部材5Vの分岐していない側5Vdの端5Veが、ボトムズ本体としてのズボン表地の股下縫代9Aを割った部分の下側をめくった部分にステッチ縫い5Vgで縫付けられる。そして、股下縫代9Aを割った部分の下側を戻して、図13(b)に示されるように、その上から、伸縮性を有する生地としてのパワーネット生地からなる裏地3が、羽根部材5Vを覆うようにして、股下縫代9Aを割った部分の上側にステッチ縫い9Aaで縫付けられる。
したがって、本実施の形態1の第7変形例にかかる姿勢補整用ズボン1Gも、本発明における「ボトムズ本体の裏側の少なくとも臀部を覆うようにボトムズ本体の裏側の股下縫代にその一端が縫付けられた裏地と、伸縮性を有する生地からなる1対の分岐部分を有する略Y字形の羽根部材とを具備する姿勢補整用ボトムズであって、ボトムズ本体の股下縫代に羽根部材の分岐していない側の端が縫付けられた姿勢補整用ボトムズ」に相当する。
さらに、本実施の形態1の第7変形例にかかる姿勢補整用ズボン1Gは、ボトムズ本体の裏側の少なくとも臀部を覆うようにボトムズ本体の裏側の股下縫代9Aにその一端が縫付けられた裏地3と、伸縮性を有する生地からなる1対の分岐部分を有する略Y字形の羽根部材5Vとを具備する姿勢補整用ボトムズであって、羽根部材5Vの分岐していない側5Vdの端5Veに切欠き5Vfが設けられており、この切欠き5Vfがボトムズ本体の股上縫代9Bを通すようにして、ボトムズ本体の股下縫代9Aの裏側に羽根部材5Vの分岐していない側5Vdの端5Veが縫付けられた姿勢補整用ボトムズである。
このように、羽根部材5Vの分岐していない側5Vdの端5Veに切欠き5Vfを設けて、この切欠き5Vfの部分に股下縫代9Aよりも上にある股上縫代9Bを通すようにして、股下縫代9Aの裏側に羽根部材5Vの分岐していない側5Vdの端5Veをステッチ縫い5Vgで縫付けることによって、切欠き5Vfの両側のみ縫付ければ良いので目安が付け易く、非常に縫製が容易になるという作用効果が得られる。
さらに、本実施の形態1にかかる姿勢補整用ズボン1と同様の作用効果が得られるとともに、羽根部材5Vが完全に裏地3の下に隠れて裏地3を介して着用者に当接するために、股下の違和感がなくなり、自然な穿き心地になるとともに、肛門の引き締め感やフィット感がより明確に感じられる。そして、見た目にも姿勢補整用ズボン1G内部には羽根部材5Vが裏地3に隠れて見えないため、よりシンプルで美感が向上する。
次に、本実施の形態1の第8変形例にかかる姿勢補整用ズボンにおける羽根部材及び裏地の縫付け方法について、図14を参照して説明する。図14に示されるように、本実施の形態1の第8変形例にかかる姿勢補整用ズボン1Hにおいては、ボトムズ本体としてのズボン表地の股上縫代9C,股下縫代9Dがいずれも片倒しになっている。そして、姿勢補整用ズボン1Hにおいては、羽根部材として伸縮性を有する生地としてのパワーネット生地二枚を袋縫いにしてなる羽根部材5Yが用いられている。
そして、羽根部材5Yの分岐していない側5Ydの先端5Yeと裏地3の端とが、片倒しの股下縫代9Dの上にダブルステッチ(2本のステッチ縫い)5Yhによって縫付けられている。ここで、ダブルステッチ5Yhは、裏地3と羽根部材5Yと片倒しの股下縫代9D(生地二枚分)とを貫いて、ボトムズ本体としてのズボン表地までを縫付けており、股下縫代9Dの裾部分まで達している。
したがって、本実施の形態1の第8変形例にかかる姿勢補整用ズボン1Hは、本発明における「羽根部材の分岐していない側の端及び裏地の一端が片倒しされた股下縫代に2本のステッチ縫いで縫付けられている姿勢補整用ボトムズ」に相当する。
これによって、片倒しされている股下縫代9Dが起き上がる事態が確実に防止されて、裏地3と羽根部材5Yとが確実に縫付けられて、安定性のある姿勢補整用ボトムズを得ることができる。また、羽根部材が完全に裏地の下に隠れて裏地を介して着用者に当接するために、股下の違和感がなくなり、自然な穿き心地になるとともに、肛門の引き締め感やフィット感がより明確に感じられる。そして、見た目にもボトムズ内部には羽根部材が裏地に隠れて見えないため、よりシンプルで美感が向上する。
このような片倒しされた股下縫代9Dの縫付け方は、ボトムズの中でも特にジーンズ(Gパン)や綿パン等のカジュアル系パンツに多く用いられ、男性用・女性用を問わず適用することができる。
次に、本実施の形態1の第9変形例及び第10変形例にかかる姿勢補整用ズボンにおける羽根部材の縫付け方法について、図15を参照して説明する。
図15(a)に示されるように、本実施の形態1の第9変形例にかかる姿勢補整用ズボン1Jにおいては、図3に示される本実施の形態1にかかる姿勢補整用ズボン1と同様に、羽根部材5がズボン本体2に縫付けられた裏地3の上に縫付けられており、羽根部材5の分岐していない側5dの先端5eがズボン表地2の下前持ち出し2Cにステッチ縫い5hによって縫付けられている。また、図2(b)に示されるように、羽根部材5の1対の分岐部分5a,5bは、裏地3の臀部付近に図示しないステッチ縫いによって縫付けられている。
図15(a)に示される第9変形例にかかる姿勢補整用ズボン1Jが図3に示される本実施の形態1にかかる姿勢補整用ズボン1と異なるのは、羽根部材5の分岐していない側5dの一部が、二つに割られた股上縫代9Bに2本のステッチ止め14で止められている点である。これによって、羽根部材5の1対の分岐部分5a,5bが裏地3の臀部付近にステッチ縫いされている部分と、羽根部材5の分岐していない側5dの先端5eがズボン表地2の下前持ち出し2Cにステッチ縫い5hされている部分との間で浮き上がるのが防止され、着用者に馴染み易くなるため、着用したときに股下の違和感がなくなり自然な穿き心地となる。
また、図15(b)に示されるように、本実施の形態1の第10変形例にかかる姿勢補整用ズボン1Kにおいては、羽根部材5の分岐していない側5dの一部が、片倒しされた股上縫代9Cに1本のステッチ止め14aで止められている。これによって、同様に羽根部材5の1対の分岐部分5a,5bが裏地3の臀部付近にステッチ縫いされている部分と、羽根部材5の分岐していない側5dの先端5eがズボン表地2の下前持ち出し2Cにステッチ縫い5hされている部分との間で浮き上がるのが防止され、着用者に馴染み易くなるため、着用したときに股下の違和感がなくなり自然な穿き心地となる。
このようにして、本実施の形態1にかかる姿勢補整用ズボン1,1A,1B,1C,1D,1E,1F,1G,1H,1J,1Kにおいては、意識しなくても着用するだけで肛門が引き締められて正しい姿勢をとることができ、さらに着用して歩行するだけで正しい歩き方をすることができ、筋肉に刺激を与え大臀筋・中臀筋が鍛えられるとともに、小尻になってヒップアップの効果も得られ、美しいプロポーションを得ることができる。
なお、本実施の形態1においては、姿勢補整用ボトムズとして男性用の姿勢補整用ズボン1,1A,1B,1C,1D,1E,1F,1G,1H,1J,1Kについて説明したが、これらと同様の構成によって、女性用の姿勢補整用パンツを製造することもできる。
実施の形態2
次に、本発明の実施の形態2にかかる姿勢補整用ボトムズとしての女性用の姿勢補整用パンツについて、図16乃至図20を参照して説明する。
図16は本発明の実施の形態2にかかる姿勢補整用ボトムズとしての姿勢補整用パンツの上部の構成を示す斜視図である。図17(a)は本発明の実施の形態2にかかる姿勢補整用パンツを裏返した場合の上部の構成を示す正面図、(b)は背面図である。図18(a)は本発明の実施の形態2の第1変形例にかかる姿勢補整用パンツを裏返した場合の股下部分の構成を示す部分拡大図、(b)は本発明の実施の形態2の第2変形例にかかる姿勢補整用パンツを裏返した場合の股下部分の構成を示す部分拡大図、(c)は本発明の実施の形態2の第3変形例にかかる姿勢補整用パンツを裏返した場合の股下部分の構成を示す部分拡大図である。
図19(a)は本発明の実施の形態2の第4変形例にかかる姿勢補整用パンツを裏返した場合の上部の構成を示す正面図、(b)は背面図、(c)は本発明の実施の形態2の第5変形例にかかる姿勢補整用パンツを裏返した場合の股下部分の構成を示す部分拡大図である。図20(a)は本発明の実施の形態2の第6変形例にかかる姿勢補整用パンツを裏返した場合の股下部分の構成を示す部分拡大図、(b)は裏地をボトムズ本体としての婦人用パンツ表地の股上縫代に縫付ける様子を示す説明図、(c)は本発明の実施の形態2の第7変形例にかかる姿勢補整用パンツを裏返した場合の股下部分の構成を示す部分拡大図である。
図16に示されるように、本実施の形態2にかかる姿勢補整用ボトムズとしての姿勢補整用パンツ10は、ボトムズ本体としての婦人用パンツ表地11と、パンツ表地11の裏側の脚部11A,11Bの裾近傍までの前面部分及び背面部分を覆うように縫付けられた伸縮性を有しない生地としてのポリエステル生地からなる裏地12と、伸縮性を有する生地としてのパワーネットからなる1対の分岐部分5a,5bを有する略Y字形の羽根部材5とを具備している。
ここで、通常の婦人用パンツにおいても、本実施の形態2にかかる姿勢補整用パンツ10と同様に、パンツの表地の裏側の脚部の裾近傍までの前面部分及び背面部分を覆う裏地が付けられている場合(総裏地)が多い。その理由は、脚の部分まで裏地があった方が滑りが良く裾捌きが良くなるため、パンツの表地が透けて見える素材の場合でも見た目が損なわれないため、そして総裏地とするとコストが高くなるが女性の場合は低コストよりもデザイン性・機能性を重視するためである。
したがって、パンツ表地11は、本発明における「ボトムズ本体」に相当する。また、本実施の形態2にかかる姿勢補整用パンツ10は、「ボトムズ本体と、ボトムズ本体の裏側の少なくとも臀部を覆うようにボトムズ本体の裏側に縫付けられた裏地と、伸縮性を有する生地からなる1対の分岐部分を有する略Y字形の羽根部材とを具備する姿勢補整用ボトムズ」に相当し、さらに、「羽根部材の1対の分岐部分の先端及びその周囲の部分がボトムズ本体と裏地との間において裏地に縫付けられており、裏地が伸縮性のない生地からなり、少なくともボトムズ本体の裏側の腰周りから股下までのほぼ全面を覆う大きさを有する姿勢補整用ボトムズ」に相当する。
なお、裏地12はパンツ表地11の裏側のウエスト周りのみに縫付けられている場合と、パンツ表地11の裏側のウエスト周り及び両脚先端の裾周りとにおいて縫付けられている場合とが多いが、本実施の形態2にかかる姿勢補整用パンツ10においては、裏地12はパンツ表地11の裏側のウエスト周りのみに縫付けられており、裏地12の下の部分はパンツ表地11の裏側に固定されておらずフリーの状態になっている。
次に、裏地12のパンツ表地11の裏側への縫付け方法等について、図17を参照してさらに詳細に説明する。
図17(a),(b)に示されるように、裏地12は、伸縮性を有しない生地としてのポリエステル生地から4枚の部材が切り出されて、右脇線12a,左脇線12b,後中心12c,前中心FC,及び股下線12dにおいて縫い合わされて、パンツ表地11と同様のシルエットを有する裏地12として一体となる。そして、裏地12の上端部分が、パンツ表地11のウエストベルト11aの裏側をパンツ表地11の裏側に縫付けるステッチ11hによって、同時にウエストベルト11aの裏側の下に縫付けられることによって、パンツ表地11の裏側に取付けられる。
ここで、図17(b)に示されるように、羽根部材5の1対の分岐部分5a,5bは予めステッチ縫い5iによって裏地12の裏側に縫付けられるが、股下線12dのうち羽根部材5の分岐していない部分5dの周辺の部分のみは縫付けずに開放部として残しておいて、裏地12の上端部分がパンツ表地11の裏側に取付けられた後に、この開放部から羽根部材5の分岐していない部分5dを前方に引き出して、裏地12の下において、分岐していない部分5dの先端5eをパンツ表地11の裏側の下前持ち出し11Cの先端に、ステッチ縫い5hで縫付ける。
その後、上記股下線12dの開放部を縫付けて閉じることによって、羽根部材5は裏地12の裏側に完全に隠れて見えなくなる。したがって、本実施の形態2にかかる姿勢補整用パンツ10は、通常の総裏地の婦人用パンツと見た目は全く区別がつかない、見栄えの優れたものとなる。
そして、図17(b)に示されるように、羽根部材5は、ステッチ縫い5hによって分岐していない側5dの先端5eが下前持ち出し11Cの先端に縫付けられた部分と、ステッチ縫い5iによって裏地12の臀部の下に縫付けられた部分との間は縫付けられておらず、フリーの状態になっている。
1対の分岐部分5a,5bの内側におけるステッチ縫い5iの縫い止まり点5kは、羽根部材5の分岐点5cから約7cm(6.0cm〜8.0cm)離れており、1対の分岐部分5a,5bの外側におけるステッチ縫い5iの縫い止まり点5kは、内側のステッチ縫い5iの縫い止まり点とほぼ対応する位置にあって、少なくとも着用者の肛門の位置HCPよりは上方にある。
さらに、図17(b)に示されるように、羽根部材5は、本実施の形態2にかかる姿勢補整用パンツ10を着用したときに、着用者の肛門の位置HCPが1対の分岐部分5a,5bの間の分岐点5cの近傍(分岐点5cから約1.5cm(1.0cm〜2.0cm)離れた点)に位置するように縫付けられている。
これによって、本実施の形態2にかかる姿勢補整用ボトムズとしての姿勢補整用パンツ10を着用することによって、羽根部材5には伸縮性による引っ張り力がかかり、着用者の肛門が効果的に引き締められ、肛門が軽く上に引き上げられて骨盤を安定させる力が強くなり、座ったときに最も背筋が伸びるので正しい姿勢で座ることができ、かつ正しい姿勢で立ち、正しい姿勢で歩くことができる。
また、上述の如く肛門が引き締められると着用者の臀部に生ずる小さい窪みを押えることによって、臀部が引き締まって小尻になるとともにヒップアップの効果が得られる。本実施の形態2にかかる姿勢補整用パンツ10においては、羽根部材5の1対の分岐部分5a,5bがこの小さい窪みの位置HEPを覆うように縫付けられているため、羽根部材5の引っ張り力によってこの小さい窪みが押えられ、臀部が引き締まって小尻になるとともにヒップアップの効果が得られる。
このようにして、本実施の形態2にかかる姿勢補整用ボトムズとしての姿勢補整用パンツ10においては、意識しなくても着用するだけで肛門が引き締められて正しい姿勢をとることができ、さらに着用して歩行するだけで正しい歩き方をすることができ、筋肉に刺激を与え大臀筋・中臀筋が鍛えられるとともに、小尻になってヒップアップの効果も得られ、美しいプロポーションを得ることができる。しかも、外観は(表側も裏側も)通常の総裏地の婦人用パンツと何ら変わるところがなく、優れた見栄えのものとなる。
次に、本実施の形態2の第1変形例〜第3変形例にかかる姿勢補整用ボトムズとしての姿勢補整用パンツについて、図18を参照して説明する。なお、図18には本実施の形態2の第1変形例〜第3変形例の姿勢補整用パンツを裏返した場合の股下部分の構成を示す部分拡大図のみが示されているが、他の部分の構造は上記実施の形態2にかかる姿勢補整用パンツ10と同様であるため、説明を省略する。
図18(a)に示されるように、本実施の形態2の第1変形例にかかる姿勢補整用ボトムズとしての姿勢補整用パンツ10Aは、羽根部材として図6(c)に示される羽根部材5Eを用いている点が上記実施の形態2にかかる姿勢補整用パンツ10と異なるのみで、それ以外の部分は姿勢補整用パンツ10と同様である。羽根部材5Eも羽根部材5と同様に、伸縮性を有する生地としての2枚のパワーネット生地を袋縫いしてなるものである。
姿勢補整用パンツ10Aにおいても、伸縮性を有しない生地としてのポリエステル生地からなる裏地12は、股下線12dの開放部を残して一体として縫付けられ、その裏側に羽根部材5Eの1対の分岐部分5Ea,5Ebがステッチ縫い5Eiによって縫付けられた後に、上端部分がパンツ表地11の裏側に取付けられ、股下線12dの開放部から羽根部材5Eの分岐していない部分5Edを前方に引き出して、裏地12の下において、分岐していない部分5Edの先端5Eeをパンツ表地11の裏側の下前持ち出し11Cの先端に、ステッチ縫い5Ehで縫付ける。
その後、上記股下線12dの開放部を縫付けて閉じることによって、羽根部材5Eは裏地12の裏側に完全に隠れて見えなくなる。したがって、本実施の形態2の第1変形例にかかる姿勢補整用パンツ10Aは、通常の総裏地の婦人用パンツと見た目は全く区別がつかない、見栄えの優れたものとなる。
そして、図18(a)に示されるように、羽根部材5Eは、ステッチ縫い5Ehによって分岐していない側5Edの先端5Eeが下前持ち出し11Cの先端に縫付けられた部分と、ステッチ縫い5Eiによって裏地12の臀部の下に縫付けられた部分との間は縫付けられておらず、フリーの状態になっている。
1対の分岐部分5Ea,5Ebの内側におけるステッチ縫い5Eiの縫い止まり点5Ekは、羽根部材5Eの分岐点5Ecから約7cm(6.0cm〜8.0cm)離れており、1対の分岐部分5Ea,5Ebの外側におけるステッチ縫い5Eiの縫い止まり点5Ekは、内側のステッチ縫い5Eiの縫い止まり点とほぼ対応する位置にあって、少なくとも着用者の肛門の位置HCPよりは上方にある。
さらに、図18(a)に示されるように、羽根部材5Eは、本実施の形態2の第1変形例にかかる姿勢補整用パンツ10Aを着用したときに、着用者の肛門の位置HCPが1対の分岐部分5Ea,5Ebの間の分岐点5Ecの近傍(分岐点5Ecから約1.5cm(1.0cm〜2.0cm)離れた点)に位置するように縫付けられている。
これによって、本実施の形態2の第1変形例にかかる姿勢補整用パンツ10Aを着用することによって、羽根部材5Eには伸縮性による引っ張り力がかかり、着用者の肛門が効果的に引き締められ、肛門が軽く上に引き上げられて骨盤を安定させる力が強くなり、座ったときに最も背筋が伸びるので正しい姿勢で座ることができ、かつ正しい姿勢で立ち、正しい姿勢で歩くことができる。
次に、図18(b)に示されるように、本実施の形態2の第2変形例にかかる姿勢補整用パンツ10Bにおいては、羽根部材5Eが裏地12の上に縫付けられており、その他の部分については、上記本実施の形態2の第1変形例にかかる姿勢補整用パンツ10Aと同様である。したがって、姿勢補整用パンツ10Bにおいては、裏地12を縫付けるときに股下線12dの開放部を残す必要がなく、股下線12dも全て縫付けられる。
したがって、本実施の形態2の第2変形例にかかる姿勢補整用パンツ10Bにおいては、裏側に羽根部材5Eが見えるため、通常の総裏地の婦人用パンツと外観が多少異なる点を除けば、上記本実施の形態2の第1変形例にかかる姿勢補整用パンツ10Aと同様の作用効果が得られる。即ち、着用することによって、羽根部材5Eには伸縮性による引っ張り力がかかり、着用者の肛門が効果的に引き締められ、肛門が軽く上に引き上げられて骨盤を安定させる力が強くなり、座ったときに最も背筋が伸びるので正しい姿勢で座ることができ、かつ正しい姿勢で立ち、正しい姿勢で歩くことができる。
次に、図18(c)に示されるように、本実施の形態2の第3変形例にかかる姿勢補整用パンツ10Cにおいては、羽根部材5Eの分岐していない側5Edのみが裏地12の上に縫付けられており、その他の部分については上記本実施の形態2の第1変形例にかかる姿勢補整用パンツ10Aと同様である。したがって、姿勢補整用パンツ10Cにおいては、裏地12を縫付けるときに股下線12dの開放部を残して縫付け、ステッチ縫い5Ehによって分岐していない側5Edの先端5Eeが下前持ち出し11Cの先端に縫付けられた後も、開放部は縫付けられないまま残される。
したがって、本実施の形態2の第3変形例にかかる姿勢補整用パンツ10Cにおいては、裏側に羽根部材5Eの一部が見えるため、通常の総裏地の婦人用パンツと外観が多少異なる点を除けば、上記本実施の形態2の第1変形例にかかる姿勢補整用パンツ10Aと同様の作用効果が得られる。即ち、着用することによって、羽根部材5Eには伸縮性による引っ張り力がかかり、着用者の肛門が効果的に引き締められ、肛門が軽く上に引き上げられて骨盤を安定させる力が強くなり、座ったときに最も背筋が伸びるので正しい姿勢で座ることができ、かつ正しい姿勢で立ち、正しい姿勢で歩くことができる。
次に、本実施の形態2の第4変形例及び第5変形例にかかる姿勢補整用ボトムズとしての姿勢補整用パンツについて、図19を参照して説明する。なお、本実施の形態2の第4変形例及び第5変形例にかかる姿勢補整用パンツ10D,10Eの構造は、一部を除いて上記実施の形態2にかかる姿勢補整用パンツ10と同様であるため、同一の部分には同一の符号を付して、一部説明を省略する。
図19(a),(b)に示されるように、本実施の形態2の第4変形例にかかる姿勢補整用パンツ10Dにおいては、伸縮性を有する生地としてのパワーネットからなる羽根部材5Wが略X字形をしており、図19(a)に示されるように、1対の前部分岐部分5Wd,5Weの先端がパンツ表地11の裏側上端まで伸びて、パンツ表地11のウエストベルト11aの裏側をパンツ表地11の裏側に縫付けるステッチ11hによって、同時にウエストベルト11aの裏側の下に縫付けられる。
一方、図19(b)に示されるように、羽根部材5Wの1対の分岐部分5Wa,5Wbは、ステッチ縫い5Wiによって裏地12の臀部に縫付けられる。したがって、羽根部材5Wは、ステッチ11hによって1対の前部分岐部分5Wd,5Weの先端がパンツ表地11の裏側上端に縫付けられた部分と、ステッチ縫い5Wiによって裏地12の臀部に縫付けられた部分との間は縫付けられておらず、フリーの状態になっている。
1対の分岐部分5Wa,5Wbの内側におけるステッチ縫い5Wiの縫い止まり点5Wkは、羽根部材5Wの分岐点5Wcから約7cm(6.0cm〜8.0cm)離れており、1対の分岐部分5Wa,5Wbの外側におけるステッチ縫い5Wiの縫い止まり点5Wkは、内側のステッチ縫い5Wiの縫い止まり点とほぼ対応する位置にあって、少なくとも着用者の肛門の位置HCPよりは上方にある。
したがって、姿勢補整用パンツ10Dは、本発明における「ボトムズ本体の裏側の少なくとも臀部を覆うようにボトムズ本体の裏側に縫付けられた裏地と、伸縮性を有する生地からなる1対の分岐部分と1対の前部分岐部分とを有する略X字形の羽根部材とを具備する姿勢補整用ボトムズであって、ボトムズ本体の裏側前部上端に羽根部材の1対の前部分岐部分の先端が縫付けられ、裏地の臀部に1対の分岐部分の先端及びその周囲の部分が1対の分岐部分の内側においては1対の分岐部分の分岐点から所定長さの位置まで、1対の分岐部分の外側においては1対の分岐部分の内側の位置にほぼ対応する位置まで縫付けられている姿勢補整用ボトムズ」に相当する。
そして、図19(b)に示されるように、羽根部材5Wは、姿勢補整用パンツを着用したときに、着用者の肛門の位置HCPが1対の分岐部分5Wa,5Wbの間の分岐点5Wcの近傍(分岐点5Wcから約1.5cm(1.0cm〜2.0cm)離れた位置)にくるように縫付けられている。
これによって、本実施の形態2の第4変形例にかかる姿勢補整用パンツ10Dを着用することによって、羽根部材5Wには伸縮性によるより強力な引っ張り力がかかり、着用者の肛門が効果的に引き締められ、肛門が軽く上に引き上げられて骨盤を安定させる力が強くなり、座ったときに最も背筋が伸びるので正しい姿勢で座ることができ、かつ正しい姿勢で立ち、正しい姿勢で歩くことができるとともに、羽根部材5Wの1対の前部分岐部分5Wd,5Weによって下腹部が押え付けられるので、下腹部が引っ込んでより美しいプロポーションを得ることができる。
このようにして、意識しなくても着用するだけで肛門がより効果的に引き締められて正しい姿勢をとることができるとともに、下腹部が引っ込んでより美しいプロポーションを得ることができ、さらに着用して歩行するだけで正しい歩き方をすることができて、筋肉に刺激を与え大臀筋・中臀筋が鍛えられて美しいプロポーションを得ることができる姿勢補整用ボトムズとなる。
また、図19(c)に示されるように、本実施の形態2の第5変形例にかかる姿勢補整用パンツ10Eにおいては、全体の構成は上記本実施の形態2の第4変形例にかかる姿勢補整用パンツ10Dと同様であるが、伸縮性を有する生地としてのパワーネットからなる羽根部材5Xの股下部分に、左右1対の枝部分5Xmが設けられており、これらの枝部分5Xmが裏地12にステッチ縫いで縫付けられている。
これによって、羽根部材5Wと同様に、羽根部材5Xの1対の前部分岐部分5Xd,5Xeの先端がパンツ表地11の裏側上端まで伸びて、ステッチ11hによって同時にウエストベルト11aの裏側の下に縫付けられた部分と、1対の分岐部分5Xa,5Xbがステッチ縫い5Xiによって裏地12の臀部に縫付けられた部分との間の中間地点において、羽根部材5Xが枝部分5Xmにおいて裏地12に縫付けられているために、長い羽根部材5Xの中間部分が捩れたりずれたりして肛門を引き締める効果が半減するとともに穿き心地も悪くなる事態を、確実に防止することができる。
これによって、本実施の形態2の第5変形例にかかる姿勢補整用パンツ10Eを着用することによって、羽根部材5Xには伸縮性によるより強力な引っ張り力がかかり、着用者の肛門が効果的に引き締められ、肛門が軽く上に引き上げられて骨盤を安定させる力が強くなり、座ったときに最も背筋が伸びるので正しい姿勢で座ることができ、かつ正しい姿勢で立ち、正しい姿勢で歩くことができるとともに、羽根部材5Xの1対の前部分岐部分5Xd,5Xeによって下腹部が押え付けられるので、下腹部が引っ込んでより美しいプロポーションを得ることができる。
このようにして、意識しなくても着用するだけで肛門がより効果的に引き締められて正しい姿勢をとることができるとともに、下腹部が引っ込んでより美しいプロポーションを得ることができ、さらに着用して歩行するだけで正しい歩き方をすることができて、筋肉に刺激を与え大臀筋・中臀筋が鍛えられて美しいプロポーションを得ることができる姿勢補整用ボトムズとなる。
次に、本実施の形態2の第6変形例及び第7変形例にかかる姿勢補整用ボトムズとしての姿勢補整用パンツについて、図20を参照して説明する。なお、本実施の形態2の第6変形例及び第7変形例にかかる姿勢補整用パンツ10F,10Gの構造は、一部を除いて上記姿勢補整用パンツ10D,10Eと同様であるため、同一の部分には同一の符号を付して、一部説明を省略する。
図20(a)に示されるように、本実施の形態2の第6変形例にかかる姿勢補整用パンツ10Fにおいては、上記第4変形例にかかる姿勢補整用パンツ10Dと同様に、1対の前部分岐部分5Wd,5Weと1対の分岐部分5Wa,5Wbとを有する羽根部材5Wが裏地12の下に縫付けられている。ここで、図20(a),(b)に示されるように、裏地12がボトムズ本体としての婦人用パンツ表地11の裏側前部の二つに割られた股上縫代11Dの一ヶ所に、ステッチ止め11Eによってステッチ止めされている。
したがって、本実施の形態2の第6変形例にかかる姿勢補整用パンツ10Fは、本発明における「裏地がボトムズ本体の裏側前部の二つに割られた股上縫代または片倒しされた股上縫代の一ヶ所にステッチ止めされている姿勢補整用ボトムズ」に相当する。
これによって、上記第4変形例にかかる姿勢補整用パンツ10Dの効果に加えて、裏地12の股下近傍がボトムズ本体としての婦人用パンツ表地から浮き上がって弛みを生じて、その弛みが着用者の股部にくい込んでしまう事態を確実に防止することができ、穿き心地が損なわれることがない。
また、図20(c)に示されるように、本実施の形態2の第7変形例にかかる姿勢補整用パンツ10Gにおいても、裏地12がボトムズ本体としての婦人用パンツ表地11の裏側前部の二つに割られた股上縫代11Dの一ヶ所に、ステッチ止め11Eによってステッチ止めされている。そして、上記第5変形例にかかる姿勢補整用パンツ10Eと同様に、伸縮性を有する生地としてのパワーネットからなる羽根部材5Xの股下部分に、左右1対の枝部分5Xmが設けられており、これらの枝部分5Xmが裏地12にステッチ縫いで縫付けられている。
したがって、上記第5変形例にかかる姿勢補整用パンツ10Eの効果に加えて、裏地12の股下近傍がボトムズ本体としての婦人用パンツ表地から浮き上がって弛みを生じて、その弛みが着用者の股部にくい込んでしまう事態を確実に防止することができ、穿き心地が損なわれることがない。
このようにして、本実施の形態2の第6変形例及び第7変形例にかかる姿勢補整用パンツ10F,10Gにおいては、意識しなくても着用するだけで肛門がより効果的に引き締められて正しい姿勢をとることができるとともに、下腹部が引っ込んでより美しいプロポーションを得ることができ、さらに着用して歩行するだけで正しい歩き方をすることができて、筋肉に刺激を与え大臀筋・中臀筋が鍛えられて美しいプロポーションを得ることができ、穿き心地も損なわれることがない。
本実施の形態2においては、姿勢補整用ボトムズとして女性用の姿勢補整用パンツ10,10A,10B,10C,10D,10E,10F,10Gについて説明したが、これは通常の紳士用ズボン(パンツ)においては、高級品を除いて総裏地のものはなく、スーツのズボン等においても、膝が曲げ易いように前身頃の腰周りから両脚の膝下部分までのみに裏地が付いているものが殆どであるためである。紳士用ズボン(パンツ)においても、高級品やブランド品には総裏地のものがあるため、姿勢補整用パンツ10,10A,10B,10C,10D,10E,10F,10Gと同様の構成によって、男性用の姿勢補整用ズボンを製造することもできる。
また、本実施の形態2においては、裏地12が伸縮性を有しない生地であるポリエステル生地からなり、総裏地である場合について説明したが、総裏地でなくても腰周りの前後のみの裏地や腰周りの背面のみの裏地でも同様な作用効果が得られる。また、伸縮性を有しない生地としては、ポリエステル生地に限られるものではなく、ナイロン生地、アクリル生地、絹(シルク)、麻、等を用いることができる。さらに、裏地12が伸縮性を有する生地(サテンネット、ストレッチレース、トリコット、ニット生地、ポリウレタンが1%〜30%混合されたポリウレタン混合生地、綿ストレッチ、スパンレックス、等)であっても良い。
実施の形態3
次に、本発明の実施の形態3にかかる姿勢補整用ボトムズとしての調節機能付き接続具を具備した紳士用の姿勢補整用ズボン及び婦人用の姿勢補整用パンツについて、図21及び図22を参照して説明する。
図21(a)は本発明の実施の形態3にかかる姿勢補整用ボトムズを裏返した場合において調節機能付き接続具を外した場合の股下部分の構成を示す部分拡大図、(b)は調節機能付き接続具を接続した場合の股下部分の構成を示す部分拡大図である。図22(a)は本発明の実施の形態3の第1変形例にかかる姿勢補整用ボトムズを裏返した場合において調節機能付き接続具を外した場合の股下部分の構成を示す部分拡大図、(b)は調節機能付き接続具を接続した場合の股下部分の構成を示す部分拡大図である。
図21(a),(b)に示されるように、本実施の形態3にかかる姿勢補整用ボトムズ15においては、ボトムズ本体16としてのズボン表地またはパンツ表地の背面側のみに伸縮性を有する生地としてのパワーネットからなる裏地17が縫付けられている。さらに、伸縮性を有する生地としてのパワーネットからなる羽根部材5Eの1対の分岐部分5Ea,5Ebは、ステッチ縫い5Eiによって裏地17の下に縫付けられているが、羽根部材5Eの分岐していない側5Edの先端5Eeは、ボトムズ本体16の裏側の前部としての下前持ち出し16Cに縫付けられていない。
図21(a)に示されるように、羽根部材5Eの分岐していない側5Edには、2個のカギホック18aを有する雄側接続具18Aが取付けられており、ボトムズ本体16の裏側の下前持ち出し16Cには3段の接続位置にそれぞれ2個ずつのメンカン18bが設けられた雌側接続具18Bが取付けられている。そして、雄側接続具18Aの2個のカギホック18aを雌側接続具18Bの3段の接続位置のどの2個のメンカン18bに係合させるかによって、羽根部材5Eによる引っ張り力を調節することができる。
したがって、雄側接続具18Aと雌側接続具18Bとからなる調節機能付き接続具18A,18Bは、本発明における「複数の接続位置を選択できる1組の調節機能付き接続具」に相当し、本実施の形態3にかかる姿勢補整用ボトムズ15は、本発明における「羽根部材の分岐していない側がボトムズ本体の裏側の前部に縫付けられておらず、羽根部材の分岐していない側とボトムズ本体の裏側の前部とは、羽根部材の分岐していない側とボトムズ本体の裏側の前部とに取付けられた複数の接続位置を選択できる1組の調節機能付き接続具によって接続される姿勢補整用ボトムズ」に相当する。
これによって、着用者の体型によって微妙に異なる羽根部材5Eによる引っ張り力を、最適な強さに調節することができる。図21(b)においては、雄側接続具18Aの2個のカギホック18aを雌側接続具18Bの3段の接続位置のうちの最下段の2個のメンカン18bに係合させた状態が示されている。したがって、羽根部材5Eによる引っ張り力は最も弱い状態に調節されている。
そして、図21(b)に示されるように、羽根部材5Eは、調節機能付き接続具18A,18Bによって分岐していない側5Edの先端5Eeが下前持ち出し16Cの先端に接続された部分と、ステッチ縫い5Eiによって裏地17の臀部の下に縫付けられた部分との間は縫付けられておらず、フリーの状態になっている。
1対の分岐部分5Ea,5Ebの内側におけるステッチ縫い5Eiの縫い止まり点5Ekは、羽根部材5Eの分岐点5Ecから約7cm(6.0cm〜8.0cm)離れており、1対の分岐部分5Ea,5Ebの外側におけるステッチ縫い5Eiの縫い止まり点5Ekは、内側のステッチ縫い5Eiの縫い止まり点とほぼ対応する位置にあって、少なくとも着用者の肛門の位置HCPよりは上方にある。
さらに、図21(b)に示されるように、羽根部材5Eは、本実施の形態3にかかる姿勢補整用ボトムズ15を着用したときに、着用者の肛門の位置HCPが1対の分岐部分5Ea,5Ebの間の分岐点5Ecの近傍(分岐点5Ecから約1.5cm(1.0cm〜2.0cm)離れた点)に位置するように縫付けられている。
これによって、本実施の形態3にかかる姿勢補整用ボトムズ15を着用することによって、羽根部材5Eには伸縮性による最適な引っ張り力がかかり、着用者の肛門が効果的に引き締められ、肛門が軽く上に引き上げられて骨盤を安定させる力が強くなり、座ったときに最も背筋が伸びるので正しい姿勢で座ることができ、かつ正しい姿勢で立ち、正しい姿勢で歩くことができる。
また、上述の如く、肛門が引き締められると着用者の臀部に生ずる小さい窪みを押えることによって臀部が引き締まって小尻になるとともにヒップアップの効果が得られるが、本実施の形態3にかかる姿勢補整用ボトムズ15においては、伸縮性を有する生地としてのパワーネットからなる裏地17がこの小さい窪みの位置HEPを覆うように縫付けられているため、裏地17を介して羽根部材5Eの引っ張り力によってこの小さい窪みが押えられ、臀部が引き締まって小尻になるとともにヒップアップの効果が得られる。
次に、本実施の形態3の第1変形例にかかる姿勢補整用ボトムズ20について、図22を参照して説明する。
図22(a),(b)に示されるように、本実施の形態3の第1変形例にかかる姿勢補整用ボトムズ20においては、ボトムズ本体21としてのズボン表地またはパンツ表地の背面側のみに伸縮性を有する生地としてのパワーネットからなる裏地22が縫付けられている。さらに、伸縮性を有する生地としてのパワーネットからなる羽根部材5Eの1対の分岐部分5Ea,5Ebは、ステッチ縫い5Eiによって裏地22の下に縫付けられているが、羽根部材5Eの分岐していない側5Edの先端5Eeは、ボトムズ本体21の裏側の前部としての下前持ち出し21Cに縫付けられていない。
図22(a)に示されるように、羽根部材5Eの分岐していない側5Edには、2個の凸側ホック23aを有する雄側接続具23Aが取付けられており、ボトムズ本体21の裏側の下前持ち出し21Cには4段の接続位置にそれぞれ2個ずつの凹側ホック23bが設けられた雌側接続具23Bが取付けられている。そして、雄側接続具23Aの2個の凸側ホック23aを雌側接続具23Bの4段の接続位置のどの2個の凹側ホック23bに嵌合させるかによって、羽根部材5Eによる引っ張り力を調節することができる。
したがって、雄側接続具23Aと雌側接続具23Bとからなる調節機能付き接続具23A,23Bは、本発明における「複数の接続位置を選択できる1組の調節機能付き接続具」に相当し、本実施の形態3の第1変形例にかかる姿勢補整用ボトムズ20は、本発明における「羽根部材の分岐していない側がボトムズ本体の裏側の前部に縫付けられておらず、羽根部材の分岐していない側とボトムズ本体の裏側の前部とは、羽根部材の分岐していない側とボトムズ本体の裏側の前部とに取付けられた複数の接続位置を選択できる1組の調節機能付き接続具によって接続される姿勢補整用ボトムズ」に相当する。
これによって、着用者の体型によって微妙に異なる羽根部材5Eによる引っ張り力を、最適な強さに調節することができる。図22(b)においては、雄側接続具23Aの2個の凸側ホック23aを雌側接続具23Bの4段の接続位置のうちの最下段の2個の凹側ホック23bに嵌合させた状態が示されている。したがって、羽根部材5Eによる引っ張り力は最も弱い状態に調節されている。
そして、図22(b)に示されるように、羽根部材5Eは、調節機能付き接続具23A,23Bによって分岐していない側5Edの先端5Eeが下前持ち出し21Cの先端に接続された部分と、ステッチ縫い5Eiによって裏地22の臀部の下に縫付けられた部分との間は縫付けられておらず、フリーの状態になっている。
1対の分岐部分5Ea,5Ebの内側におけるステッチ縫い5Eiの縫い止まり点5Ekは、羽根部材5Eの分岐点5Ecから約7cm(6.0cm〜8.0cm)離れており、1対の分岐部分5Ea,5Ebの外側におけるステッチ縫い5Eiの縫い止まり点5Ekは、内側のステッチ縫い5Eiの縫い止まり点とほぼ対応する位置にあって、少なくとも着用者の肛門の位置HCPよりは上方にある。
さらに、図22(b)に示されるように、羽根部材5Eは、本実施の形態3の第1変形例にかかる姿勢補整用ボトムズ20を着用したときに、着用者の肛門の位置HCPが1対の分岐部分5Ea,5Ebの間の分岐点5Ecの近傍(分岐点5Ecから約1.5cm(1.0cm〜2.0cm)離れた点)に位置するように縫付けられている。
これによって、本実施の形態3の第1変形例にかかる姿勢補整用ボトムズ20を着用することによって、羽根部材5Eには伸縮性による最適な引っ張り力がかかり、着用者の肛門が効果的に引き締められ、肛門が軽く上に引き上げられて骨盤を安定させる力が強くなり、座ったときに最も背筋が伸びるので正しい姿勢で座ることができ、かつ正しい姿勢で立ち、正しい姿勢で歩くことができる。
また、上述の如く、肛門が引き締められると着用者の臀部に生ずる小さい窪みを押えることによって臀部が引き締まって小尻になるとともにヒップアップの効果が得られるが、本実施の形態3の第1変形例にかかる姿勢補整用ボトムズ20においては、伸縮性を有する生地としてのパワーネットからなる裏地22がこの小さい窪みの位置HEPを覆うように縫付けられているため、裏地22を介して羽根部材5Eの引っ張り力によってこの小さい窪みが押えられ、臀部が引き締まって小尻になるとともにヒップアップの効果が得られる。
このようにして、本実施の形態3にかかる姿勢補整用ボトムズ15,20においては、意識しなくても着用するだけで、最適な引き締め力で肛門が引き締められて正しい姿勢をとることができ、さらに着用して歩行するだけで正しい歩き方をすることができ、筋肉に刺激を与え大臀筋・中臀筋が鍛えられるとともに、小尻になってヒップアップの効果も得られ、美しいプロポーションを得ることができる。
なお、本実施の形態3においては、「調節機能付き接続具」として複数の位置にメンカン18bを取付けたもの18Bと、その複数のメンカン18bのいずれにも嵌合するカギホック18aを布地に取付けたもの18Aとを組にしたもの、及び複数の位置に凹側ホック23bを取付けたもの23Bと、その複数の凹側ホック23bのいずれにも嵌合する凸側ホック23aを布地に取付けたもの23Bとを組にしたものについて説明した。
これ以外にも、「調節機能付き接続具」としては、複数の位置に凹側のドット釦を取付けたものと、その複数の凹側のドット釦のいずれにも嵌合する凸側のドット釦を布地に取付けたものとを組にしたもの、一組の接続布(マジックテープ(登録商標))、複数の位置に凹側のスプリングホックを取付けたものと、その複数の凹側のスプリングホックのいずれにも嵌合する凸側のスプリングホックを布地に取付けたものとを組にしたもの、等をも用いることができる。
ここで、裏地及び羽根部材が伸縮性を有する生地からなるものである場合の効果について、図23を参照して説明する。図23(a)は羽根部材が伸縮性を有する生地からなる裏地の上(内側)に縫付けられている場合を示す模式図、(b)は羽根部材が伸縮性を有する生地からなる裏地の下(外側)に縫付けられている場合を示す模式図である。
図23(a),(b)に示されるように、ズボン表地やパンツ表地等のボトムズ本体は、一般に伸縮性に乏しい場合が多い。これに対して、羽根部材はパワーネット等の伸縮性を有する生地を一枚若しくは二枚または三枚以上重ねて用いており、裏地がパワーネット等の伸縮性を有する生地からなることによって、着用者に対してクッションとしての役割を果たして、フワッとした優しい穿き心地の姿勢補整用ボトムズとなる。
ズボン表地やパンツ表地等のボトムズ本体が多少伸縮性を有する生地(例えばニット生地等)からなる場合においても、通常はパワーネット等の伸縮性を有する生地からなる裏地及び羽根部材の方が伸縮性が大きいので、上記の効果が得られる。また、表地の尻縫いは、尻縫いほつれを防ぐため本縫い(ステッチ縫い)の2本縫いか、くさり縫いが主流であるため表地の伸縮が抑えられ、カジュアルなボトムズ本体(Gパン、綿パン、チノパン、等)の場合には、多くは尻ぐりの縫い代を片倒しにしてステッチをかけるので、さらに表地の伸縮が抑えられる。
このようにズボン表地やパンツ表地等のボトムズ本体の伸縮が抑えられる場合には、裏地及び羽根部材がパワーネット等の伸縮性を有する生地からなることによって、着用者に対してより大きなクッションとしての役割を果たして、フワッとした優しい穿き心地の姿勢補整用ボトムズとなる。
実施の形態4
次に、本発明の実施の形態4にかかる姿勢補整用ボトムズとしての女性用の姿勢補整用パンツについて、図24乃至図27を参照して説明する。
図24は本発明の実施の形態4にかかる姿勢補整用ボトムズとしての姿勢補整用パンツの上部の構成を示す斜視図である。図25(a)は本発明の実施の形態4にかかる姿勢補整用パンツの内側に縫付けられる姿勢補整用下着としての姿勢補整用サポーターの全体構成を示す正面図、(b)は背面図、(c)は本発明の実施の形態4の第1変形例にかかる姿勢補整用パンツの内側に縫付けられる姿勢補整用下着の第1変形例としての姿勢補整用サポーターの全体構成を示す正面図、(d)は背面図である。
図25(e)は本発明の実施の形態4の第2変形例にかかる姿勢補整用パンツの内側に縫付けられる姿勢補整用下着の第2変形例としての姿勢補整用サポーターの全体構成を示す正面図、(f)は背面図、(g)は本発明の実施の形態4の第3変形例にかかる姿勢補整用パンツの内側に縫付けられる姿勢補整用下着の第3変形例としての姿勢補整用サポーターの全体構成を示す正面図、(h)は背面図である。
図26(a)は本発明の実施の形態4の第4変形例にかかる姿勢補整用パンツの内側に縫付けられる姿勢補整用下着の第4変形例としての姿勢補整用ロングガードルの全体構成を示す正面図、(b)は背面図、(c)は姿勢補整用下着の第4変形例としての姿勢補整用ロングガードルを裏返した場合の全体構成を示す正面図、(d)は背面図である。図27(a)は本発明の実施の形態4の第5変形例にかかる姿勢補整用パンツの内側に縫付けられる姿勢補整用下着の第5変形例としての姿勢補整用ショートガードルの全体構成を示す正面図、(b)は背面図、(c)は姿勢補整用下着の第5変形例としての姿勢補整用ショートガードルを裏返した場合の全体構成を示す正面図、(d)は背面図である。
図24に示されるように、本実施の形態4にかかる姿勢補整用ボトムズとしての姿勢補整用パンツ30は、ボトムズ本体としてのパンツ表地31の内側に、姿勢補整用下着としての姿勢補整用サポーター32を縫付けてなるものである。パンツ表地31の正面には開閉具としてのファスナー31bが取付けられており、姿勢補整用サポーター32の下着本体としてのサポーター本体33の対応する位置にも開閉具としてのファスナー33bが取付けられている。
また、図25(a),(b)に示されるように、サポーター本体33は伸縮性を有する生地としてのパワーネットからなり、サポーター本体33には伸縮性を有する生地としてのパワーネットからなる羽根部材34が縫付けられている。サポーター本体33には、姿勢補整用サポーター32の股部の前半分を形成するための突出部33aが設けられており、サポーター本体33に羽根部材34が縫付けられることによって、姿勢補整用サポーター32の股部が初めて形成される。
したがって、サポーター本体33は、本発明における「着用者の股下に当接する股部を有しない下着本体」に相当する。また、本実施の形態4にかかる姿勢補整用サポーター32は、「下着本体と、略Y字形の伸縮性を有する生地からなる羽根部材とを具備する姿勢補整用下着」に相当し、下着本体33は伸縮性を有する生地からなるものである。
また、本実施の形態4にかかる姿勢補整用サポーター32が取付けられた姿勢補整用パンツ30は、本発明における「着用者の股下に当接する股部を有しない伸縮性を有する生地からなる下着本体と、1対の分岐部分を有する略Y字形の伸縮性を有する生地からなる羽根部材とを具備する姿勢補整用下着がボトムズ本体の内側に取付けられた姿勢補整用ボトムズ」に相当する。
さらに、本実施の形態4にかかる姿勢補整用サポーター32が取付けられた姿勢補整用パンツ30は、本発明における「姿勢補整用下着にはボトムズ本体に開閉具が設けられている位置に対応する位置に開閉具が設けられている姿勢補整用ボトムズ」に相当する。かかる構成を有する姿勢補整用ボトムズとしての姿勢補整用パンツ30においては、姿勢補整用下着としての姿勢補整用サポーター32にも、ボトムズ本体としてのパンツ表地31にファスナー31bが設けられている位置に対応する位置にファスナー33bが設けられているため、穿いたり脱いだりする動作が、通常のボトムズと同様にスムーズにできる。
本実施の形態4における羽根部材34は、上記羽根部材5,5Eと同様に、二枚のパワーネット生地を袋縫いしてなるものである。1対の分岐部分34a,34bの先端及びその周囲の部分がステッチ縫い34iによってサポーター本体33の臀部の裏側に縫付けられており、羽根部材34の分岐していない側34dの先端34eが、ステッチ縫い34hによってサポーター本体33の突出部33aの裏側に縫付けられている。
したがって、羽根部材34は、ステッチ縫い34hによって分岐していない側34dの先端34eがサポーター本体33の突出部33aに縫付けられた部分と、ステッチ縫い34iによってサポーター本体33の臀部に縫付けられた部分との間は縫付けられておらず、フリーの状態になっている。
1対の分岐部分34a,34bの内側におけるステッチ縫い34iの縫い止まり点は、羽根部材34の分岐点34cから約7cm(6.0cm〜8.0cm)離れており、1対の分岐部分34a,34bの外側におけるステッチ縫い34iの縫い止まり点は、内側のステッチ縫い34iの縫い止まり点とほぼ対応する位置にあって、少なくとも着用者の肛門の位置HCPよりは上方にある。
そして、図25(b)に示されるように、羽根部材34は、姿勢補整用パンツ30を着用したときに、着用者の肛門の位置HCPが1対の分岐部分34a,34bの間の分岐点34cの近傍(分岐点34cから約1.5cm(1.0cm〜2.0cm)離れた位置)にくるように縫付けられている。
これによって、本実施の形態4にかかる姿勢補整用ボトムズとしての姿勢補整用パンツ30を着用することによって、羽根部材34には伸縮性による引っ張り力がかかり、着用者の肛門が効果的に引き締められ、肛門が軽く上に引き上げられて骨盤を安定させる力が強くなり、座ったときに最も背筋が伸びるので正しい姿勢で座ることができ、かつ正しい姿勢で立ち、正しい姿勢で歩くことができる。
また、肛門が引き締められると着用者の臀部に生ずる小さい窪みを押えることによって、臀部が引き締まって小尻になるとともにヒップアップの効果が得られるが、本実施の形態4にかかる姿勢補整用サポーター32においては、羽根部材34の1対の分岐部分34a,34bはこの小さい窪みの位置HEPに届いていないが、伸縮性を有する生地からなるサポーター本体33がこの小さい窪みの位置HEPを覆うように縫付けられているため、羽根部材34の引っ張り力によってこの小さい窪みが押えられ、臀部が引き締まって小尻になるとともにヒップアップの効果が得られる。
次に、本実施の形態4の第1変形例にかかる姿勢補整用サポーター32Aについて、図25(c),(d)を参照して説明する。なお、第1変形例にかかる姿勢補整用サポーター32Aの構成は、一部を除いて上記本実施の形態4にかかる姿勢補整用サポーター32と同様であるため、同一の部分には同一の符号を付して説明を省略する。
図25(c),(d)に示されるように、本実施の形態4の第1変形例にかかる姿勢補整用サポーター32Aは、羽根部材として上記羽根部材5を用いている点を除いて姿勢補整用サポーター32と同様である。
即ち、姿勢補整用サポーター32Aの下着本体としてのサポーター本体33のパンツ表地31の正面のファスナー31bに対応する位置にも開閉具としてのファスナー33bが取付けられている。そして、羽根部材5の1対の分岐部分5a,5bは、ステッチ5iによってサポーター本体33の臀部の裏側に縫付けられており、羽根部材5の分岐していない側5dの先端5eが、ステッチ縫い5hによってサポーター本体33の突出部33aの裏側に縫付けられている。
したがって、羽根部材5は、ステッチ縫い5hによって分岐していない側5dの先端5eがサポーター本体33の突出部33aに縫付けられた部分と、ステッチ縫い5iによってサポーター本体33の臀部に縫付けられた部分との間は縫付けられておらず、フリーの状態になっている。
1対の分岐部分5a,5bの内側におけるステッチ縫い5iの縫い止まり点は、羽根部材5の分岐点5cから約7cm(6.0cm〜8.0cm)離れており、1対の分岐部分5a,5bの外側におけるステッチ縫い5iの縫い止まり点は、内側のステッチ縫い5iの縫い止まり点とほぼ対応する位置にあって、少なくとも着用者の肛門の位置HCPよりは上方にある。
そして、図25(d)に示されるように、羽根部材5は、姿勢補整用サポーター32Aが内側に縫付けられた姿勢補整用パンツを着用したときに、着用者の肛門の位置HCPが1対の分岐部分5a,5bの間の分岐点5cの近傍(分岐点5cから約1.5cm(1.0cm〜2.0cm)離れた位置)にくるように縫付けられている。
これによって、本実施の形態4の第1変形例にかかる姿勢補整用サポーター32Aが内側に縫付けられた姿勢補整用パンツを着用することによって、羽根部材5には伸縮性による引っ張り力がかかり、着用者の肛門が効果的に引き締められ、肛門が軽く上に引き上げられて骨盤を安定させる力が強くなり、座ったときに最も背筋が伸びるので正しい姿勢で座ることができ、かつ正しい姿勢で立ち、正しい姿勢で歩くことができる。
また、肛門が引き締められると着用者の臀部に生ずる小さい窪みを押えることによって、臀部が引き締まって小尻になるとともにヒップアップの効果が得られるが、本実施の形態4の第1変形例にかかる姿勢補整用サポーター32Aにおいては、羽根部材5の1対の分岐部分5a,5bがこの小さい窪みの位置HEPを覆うように縫付けられているため、羽根部材5の引っ張り力によってこの小さい窪みが押えられ、臀部が引き締まって小尻になるとともにヒップアップの効果が得られる。
次に、本実施の形態4の第2変形例にかかる姿勢補整用サポーター32Bについて、図25(e),(f)を参照して説明する。なお、第2変形例にかかる姿勢補整用サポーター32Bの構成は、一部を除いて上記本実施の形態4にかかる姿勢補整用サポーター32と同様であるため、同一の部分には同一の符号を付して説明を省略する。
図25(e),(f)に示されるように、本実施の形態4の第2変形例にかかる姿勢補整用サポーター32Bは、羽根部材34の1対の分岐部分34a,34bがサポーター本体33の臀部の裏側ではなく表側に縫付けられている点を除いて姿勢補整用サポーター32と同様である。したがって、姿勢補整用サポーター32Bが内側に縫付けられた姿勢補整用パンツを着用することによって、姿勢補整用パンツ30を着用した場合と同様の作用効果が得られる。
次に、本実施の形態4の第3変形例にかかる姿勢補整用サポーター32Cについて、図25(g),(h)を参照して説明する。なお、第3変形例にかかる姿勢補整用サポーター32Cの構成は、一部を除いて上記本実施の形態4の第1変形例にかかる姿勢補整用サポーター32Aと同様であるため、同一の部分には同一の符号を付して説明を省略する。
図25(g),(h)に示されるように、本実施の形態4の第3変形例にかかる姿勢補整用サポーター32Cは、羽根部材5の1対の分岐部分5a,5bがサポーター本体33の臀部の裏側ではなく表側に縫付けられている点を除いて姿勢補整用サポーター32Aと同様である。したがって、姿勢補整用サポーター32Cが内側に縫付けられた姿勢補整用パンツを着用することによって、姿勢補整用サポーター32Aが内側に縫付けられた姿勢補整用パンツを着用した場合と同様の作用効果が得られる。
次に、本実施の形態4の第4変形例にかかる姿勢補整用下着としての姿勢補整用ロングガードル73について、図26を参照して説明する。
図26(a)に示されるように、本実施の形態4の第4変形例にかかる姿勢補整用下着としての姿勢補整用ロングガードル73は、伸縮性を有する生地としてのパワーネットからなる下着本体としてのロングガードル本体74を中心に構成されており、ロングガードル本体74は脚部74A,74Bを有する。ロングガードル本体74の前面には開閉具としてのファスナー74b3が取付けられており、またロングガードル本体74の股部には股下マチ布74aが縫付けられている。また、図26(b)に示されるように、ロングガードル本体74の背面は後中心74BCにおいて縫付けられ、脚部74A,74Bは後股切り替え線74Cにおいて縫付けられている。
そして、図26(c),(d)に示されるように、姿勢補整用ロングガードル73を裏返すと、ロングガードル本体74の裏側には伸縮性を有する生地としてのパワーネットからなるヨーク部材75が縫付けられており、そのヨーク部材75の上(内側)と股下マチ布74aの上(裏側)とに伸縮性を有する生地としてのパワーネットからなる羽根部材5が縫付けられている。
したがって、ロングガードル本体74は、本発明における「着用者の股下に当接する股部を有する下着本体」に相当する。また、本実施の形態4の第4変形例にかかる姿勢補整用ロングガードル73は、「下着本体と、下着本体の裏側に縫付けられたヨーク部材と、略Y字形の伸縮性を有する生地からなる羽根部材とを具備する姿勢補整用下着」に相当し、下着本体74及びヨーク部材75が伸縮性を有する生地からなるものである。
さらに、本実施の形態4の第4変形例にかかる姿勢補整用ロングガードル73が取付けられた姿勢補整用パンツは、本発明における「姿勢補整用下着にはボトムズ本体に開閉具が設けられている位置に対応する位置に開閉具が設けられている姿勢補整用ボトムズ」に相当する。かかる構成を有する姿勢補整用ボトムズとしての姿勢補整用パンツにおいては、姿勢補整用下着としての姿勢補整用ロングガードル73にも、ボトムズ本体としてのパンツ表地にファスナーが設けられている位置に対応する位置にファスナー74bが設けられているため、穿いたり脱いだりする動作が通常のボトムズと同様にスムーズにできる。
ヨーク部材75は、二枚の左右対称のパワーネット生地が後中心BCに対応する中心において縫付けられてなるが、ヨーク部材75は中心においてはロングガードル本体74には縫付けられておらず、ウエスト周りにおいてのみロングガードル本体74に縫付けられており、ヨーク部材75の裾部分もフリーになっているが、ヨーク部材75の下端のみはステッチによってロングガードル本体74に縫付けられている。
一方、羽根部材5は、前述の如く二枚のパワーネット生地を袋縫いしてなり、図26(d)に示されるように、1対の分岐部分5a,5bの先端及びその周囲の部分がステッチ縫い5iによってヨーク部材75の上(内側)に縫付けられており、また図26(c)に示されるように、分岐していない側5dの先端が股下マチ布74aの前部の上(下着本体の裏側の股部の前部)にステッチ縫い5hによって縫付けられている。
したがって、羽根部材5は、ステッチ縫い5hによって分岐していない側5dの先端が股下マチ布74aの前部に縫付けられた部分と、ステッチ縫い5iによってヨーク部材75に縫付けられた部分との間は縫付けられておらず、フリーの状態になっている。
1対の分岐部分5a,5bの内側におけるステッチ縫い5iの縫い止まり点5kは、羽根部材5の分岐点5cから約7cm(6.0cm〜8.0cm)離れており、1対の分岐部分5a,5bの外側におけるステッチ縫い5iの縫い止まり点5kは、内側のステッチ縫い5iの縫い止まり点とほぼ対応する位置にあって、少なくとも着用者の肛門の位置HCPよりは上方にある。
そして、図26(d)に示されるように、羽根部材5は、姿勢補整用ロングガードル73を内側に縫付けた姿勢補整用パンツを着用したときに、着用者の肛門の位置HCPが1対の分岐部分5a,5bの間の分岐点5cの近傍(分岐点5cから約1.5cm(1.0cm〜2.0cm)離れた点)に位置するように縫付けられている。
これによって、本実施の形態4の第4変形例にかかる姿勢補整用ロングガードル73を内側に縫付けた姿勢補整用パンツを着用することによって、羽根部材5には伸縮性による引っ張り力がかかり、着用者の肛門が効果的に引き締められ、肛門が軽く上に引き上げられて骨盤を安定させる力が強くなり、座ったときに最も背筋が伸びるので正しい姿勢で座ることができ、かつ正しい姿勢で立ち、正しい姿勢で歩くことができる。
また、肛門が引き締められると着用者の臀部に生ずる小さい窪みを押えることによって、臀部が引き締まって小尻になるとともにヒップアップの効果が得られるが、本実施の形態4の第4変形例にかかる姿勢補整用ロングガードル73においては、羽根部材5の1対の分岐部分5a,5bがこの小さい窪みの位置HEPを覆うように縫付けられているため、羽根部材5の引っ張り力によってこの小さい窪みが押えられ、臀部が引き締まって小尻になるとともにヒップアップの効果が得られる。
次に、本実施の形態4の第5変形例にかかる姿勢補整用下着としての姿勢補整用ショートガードルについて、図27を参照して説明する。
図27(a)に示されるように、本実施の形態4の第5変形例にかかる姿勢補整用下着としての姿勢補整用ショートガードル76は、伸縮性を有する生地としてのパワーネットからなる下着本体としてのショートガードル本体77を中心に構成されており、ショートガードル本体77は、ロングガードル本体のような脚部を有していない。ショートガードル本体77の股部には股下マチ布77aが縫付けられており、図27(b)に示されるように、ショートガードル本体77の背面は後中心77BCにおいて縫付けられている。
さらに、図27(a)に示されるように、姿勢補整用ショートガードル76の正面には、開閉具としてのファスナー77bが取付けられている。そして、図27(c),(d)に示されるように、姿勢補整用ショートガードル76を裏返すと、ショートガードル本体77の裏側には伸縮性を有する生地としてのパワーネットからなるヨーク部材78が縫付けられており、そのヨーク部材78の下(外側)と股下マチ布77aの上(外側)とに伸縮性を有する生地としてのパワーネットからなる羽根部材5が縫付けられている。
したがって、ショートガードル本体77は、本発明における「着用者の股下に当接する股部を有する下着本体」に相当する。また、本実施の形態4の第5変形例にかかる姿勢補整用ショートガードル76は、「下着本体と、下着本体の裏側に縫付けられたヨーク部材と、略Y字形の伸縮性を有する生地からなる羽根部材とを具備する姿勢補整用下着」に相当し、下着本体77及びヨーク部材78が伸縮性を有する生地からなるものである。
さらに、本実施の形態4の第5変形例にかかる姿勢補整用ショートガードル76が取付けられた姿勢補整用パンツは、本発明における「姿勢補整用下着にはボトムズ本体に開閉具が設けられている位置に対応する位置に開閉具が設けられている姿勢補整用ボトムズ」に相当する。かかる構成を有する姿勢補整用ボトムズとしての姿勢補整用パンツにおいては、姿勢補整用下着としての姿勢補整用ショートガードル76にも、ボトムズ本体としてのパンツ表地にファスナーが設けられている位置に対応する位置にファスナー77bが設けられているため、穿いたり脱いだりする動作が通常のボトムズと同様にスムーズにできる。
また、羽根部材5は上述の如く二枚のパワーネット生地を袋縫いしてなるものであり、1対の分岐部分5a,5bの先端及びその周囲の部分がステッチ縫い5iによってヨーク部材78の下(外側)のみに縫付けられており、羽根部材5の分岐していない側5dの先端5eが、ステッチ縫い5hによってショートガードル本体77(股下マチ布77aの前部)に縫付けられている。
したがって、羽根部材5は、ステッチ縫い5hによって分岐していない側5dの先端5eが股下マチ布77aの前部に縫付けられた部分と、ステッチ縫い5iによってヨーク部材78の下に縫付けられた部分との間は縫付けられておらず、フリーの状態になっている。
1対の分岐部分5a,5bの内側におけるステッチ縫い5iの縫い止まり点5kは、羽根部材5の分岐点5cから約7cm(6.0cm〜8.0cm)離れており、1対の分岐部分5a,5bの外側におけるステッチ縫い5iの縫い止まり点5kは、内側のステッチ縫い5iの縫い止まり点5kとほぼ対応する位置にあって、少なくとも着用者の肛門の位置HCPよりは上方にある。
そして、図27(d)に示されるように、羽根部材5は、姿勢補整用ショートガードル76を内側に縫付けた姿勢補整用パンツを着用したときに、着用者の肛門の位置HCPが1対の分岐部分5a,5bの間の分岐点5cの近傍(分岐点5cから約1.5cm(1.0cm〜2.0cm)離れた位置)にくるように縫付けられている。
これによって、本実施の形態4の第5変形例にかかる姿勢補整用ショートガードル76を内側に縫付けた姿勢補整用パンツを着用することによって、羽根部材5には伸縮性による引っ張り力がかかり、着用者の肛門が効果的に引き締められ、肛門が軽く上に引き上げられて骨盤を安定させる力が強くなり、座ったときに最も背筋が伸びるので正しい姿勢で座ることができ、かつ正しい姿勢で立ち、正しい姿勢で歩くことができる。また、肛門が引き締められると臀部に左右1対の笑窪様の小さい窪みが生じ、これらの小さい窪みの位置する点HEPが羽根部材5の1対の分岐部分5a,5bによって押えられるため、着用者の臀部が引き締まって小尻になるとともにヒップアップの効果が得られる。
このようにして、本実施の形態4にかかる姿勢補整用下着としての姿勢補整用サポーター32,32A,32B,32C,姿勢補整用ロングガードル73,姿勢補整用ショートガードル76が取付けられた姿勢補整用パンツ30等においては、姿勢補整用サポーター32,32A,32B,32C,姿勢補整用ロングガードル73,姿勢補整用ショートガードル76にも開閉具としてのファスナー33bが取付けられているので着脱が容易であり、意識しなくても着用するだけで肛門が引き締められて正しい姿勢をとることができ、さらに着用して歩行するだけで正しい歩き方をすることができ、筋肉に刺激を与え大臀筋・中臀筋が鍛えられるとともに、小尻になってヒップアップの効果も得られ、美しいプロポーションを得ることができる。
なお、姿勢補整用下着の一部を開閉自在にして姿勢補整用ボトムズの着用を容易にする開閉具としては、姿勢補整用下着の分離部分に設けられるファスナーに限定されるものではなく、分離部分に複数のボタンとボタンホール、複数の1対ずつのドット釦、1対の接着布(マジックテープ(登録商標))、等を設けても良い。
実施の形態5
次に、本発明の実施の形態5にかかる姿勢補整用ボトムズについて、図28乃至図33を参照して説明する。以下に説明する各実施の形態は、姿勢補整用ボトムズにおいて姿勢補整用下着をボトムズ本体に着脱可能としたものである。
図28(a)は本発明の実施の形態5にかかる姿勢補整用ボトムズとしての姿勢補整用パンツにおいて姿勢補整用下着をボトムズ本体としてのパンツの表地の裏側に着脱自在に接続するZナップの構造を示す説明図、(b)は姿勢補整用下着をボトムズ本体の裏側に装着した状態を示す斜視図である。図29(a)は本発明の実施の形態5にかかる姿勢補整用下着としての姿勢補整用ロングガードルの全体構成を示す正面図、(b)は背面図、(c)は本発明の実施の形態5にかかる姿勢補整用ロングガードルを裏返した場合の全体構成を示す正面図、(d)は背面図である。
図30(a)は本発明の実施の形態5の第1変形例にかかる姿勢補整用下着としての姿勢補整用ロングガードルの全体構成を示す正面図、(b)は背面図、(c)は本発明の実施の形態5の第1変形例にかかる姿勢補整用ロングガードルを裏返した場合の全体構成を示す正面図、(d)は背面図である。図31(a)は本発明の実施の形態5の第2変形例にかかる姿勢補整用下着としての姿勢補整用ショートガードルの全体構成を示す正面図、(b)は背面図、(c)は本発明の実施の形態5の第2変形例にかかる姿勢補整用ショートガードルを裏返した場合の全体構成を示す正面図、(d)は背面図である。
図32(a)は本発明の実施の形態5の第3変形例にかかる姿勢補整用下着としての姿勢補整用ショーツガードルの全体構成を示す正面図、(b)は背面図、(c)は本発明の実施の形態5の第3変形例にかかる姿勢補整用ショーツガードルを裏返した場合の全体構成を示す正面図、(d)は背面図である。図33(a)は本発明の実施の形態5の第4変形例にかかる姿勢補整用下着としての姿勢補整用ショーツの全体構成を示す正面図、(b)は背面図、(c)は本発明の実施の形態5の第4変形例にかかる姿勢補整用ショーツを裏返した場合の全体構成を示す正面図、(d)は背面図である。
図28(b)に示されるように、本実施の形態5にかかる姿勢補整用ボトムズとしての姿勢補整用パンツ35においては、姿勢補整用下着としての姿勢補整用ロングガードル40がZナップ37によってボトムズ本体としてのパンツ表地11の裏側(内側)に着脱可能に取付けられる。図28(a)に示されるように、Zナップ37は合成樹脂製の凸側37Aと凹側37Bとからなり、凸側37Aの膨らんだ先端部37aを凹側37Bの下面の穴(図示せず)から押し込むことによって、凸側37Aの膨らんだ先端部37aが凹側37Bの側面の貫通穴37bに嵌まり込んで接続されるものである。
Zナップ37の凸側37Aは、姿勢補整用下着としての姿勢補整用ロングガードル40の上端部38に取り付けられ、Zナップ37の凹側37Bは布地テープ36に取り付けられて、布地テープ36は、図28(b)に示されるように、パンツ表地11のウエストベルト部11aの裏側に縫付けられる。
そして、パンツ表地11のファスナー13を全開にして姿勢補整用ロングガードル40をパンツ表地11の中に入れ、Zナップ37の凸側37Aを対応するZナップ37の凹側37Bに嵌め込んで、パンツ表地11の裏側に姿勢補整用ロングガードル40が装着される。この状態で、着用者が姿勢補整用ボトムズ35を穿いて、1つの鉤部を有する鉤構成体11bと1つの受部を有する受構成体11cからなる掛止金具によって、姿勢補整用ボトムズ35の開閉部分が留められる。
ここで、姿勢補整用下着としての姿勢補整用ロングガードル40について、図29を参照して詳細に説明する。
図29(a)に示されるように、本実施の形態5にかかる姿勢補整用下着としての姿勢補整用ロングガードル40は、伸縮性を有する生地としてのパワーネットからなる下着本体としてのロングガードル本体41を中心に構成されており、ロングガードル本体41は脚部41A,41Bを有する。ロングガードル本体41の前面には装飾用のレース生地42が縫付けられており、レース生地42の下はパワーネットから構成されており、またロングガードル本体41の股部には股下マチ布43が縫付けられている。
また、図29(b)に示されるように、ロングガードル本体41の背面は後中心41BCにおいて縫付けられ、脚部41A,41Bは後股切り替え線41Cにおいて縫付けられている。そして、図29(a),(b)に示されるように、姿勢補整用ロングガードル40のロングガードル本体41の上端部38には、ボトムズ本体としてのパンツ表地11のウエストベルト部11aの裏側に縫付けられた布地テープ36に取付けられた複数個のZナップ37の凹側37Bの位置に対応するように、複数個のZナップ37の凸側37Aが取付けられている。
さらに、図29(c),(d)に示されるように、姿勢補整用ロングガードル40を裏返すと、ロングガードル本体41の裏側には伸縮性を有する生地としてのパワーネットからなるヨーク部材44が縫付けられており、そのヨーク部材44の上(内側)と股下マチ布43の上(裏側)とに、前述した伸縮性を有する生地としてのパワーネットからなる羽根部材5が縫付けられている。
したがって、ロングガードル本体41は、本発明における「着用者の股下に当接する股部を有する下着本体」に相当する。また、本実施の形態5にかかる姿勢補整用ロングガードル40は、「下着本体と、下着本体の裏側に縫付けられたヨーク部材と、略Y字形の伸縮性を有する生地からなる羽根部材とを具備する姿勢補整用下着」に相当し、下着本体41及びヨーク部材44が伸縮性を有する生地からなるものである。
さらに、姿勢補整用パンツ35は、本発明における「着用者の股下に当接する股部を有する伸縮性を有する生地からなる下着本体と、下着本体の裏側の少なくとも臀部を覆うようにその縁に沿って下着本体の裏側に縫付けられた伸縮性を有する生地からなるヨーク部材と、1対の分岐部分を有する略Y字形の伸縮性を有する生地からなる羽根部材とを具備する姿勢補整用下着がボトムズ本体の内側に取付けられた姿勢補整用ボトムズ」であり、「姿勢補整用下着がボトムズ本体の裏側に着脱可能に取付けられていることを特徴とする姿勢補整用ボトムズ」であり、「ボトムズ本体のウエストベルトの裏側にZナップの凹側が複数個取付けられ、姿勢補整用下着の上端にZナップの凸側が複数個取付けられて、ボトムズ本体のウエストベルトの裏側のZナップの凹側が姿勢補整用下着の上端のZナップの凸側と嵌合させられ或いは取外されることによって、姿勢補整用下着がボトムズ本体の裏側に着脱可能に取付けられている姿勢補整用ボトムズ」に相当する。
なお、図29(c),(d)において、ヨーク部材44のみに網目模様のハッチングを施したのは、ロングガードル本体41及び羽根部材5と区別し易くするためであり、網目模様の大きさはヨーク部材44のパワーネットの網目の大きさを表すものではない(以下の各図においても同様である。)。
ヨーク部材44は、二枚の左右対称のパワーネット生地が後中心41BCに対応する中心44cにおいて縫付けられてなるが、ヨーク部材44は後中心44cにおいてはロングガードル本体41には縫付けられておらず、ウエスト周り44a及びレース生地42の裏側にあたるパワーネット生地42aとの境界線44bにおいてのみロングガードル本体41に縫付けられており、ヨーク部材44の裾部分もフリーになっているが、ヨーク部材44の下端のみはステッチ44dによってロングガードル本体41に縫付けられている。
一方、羽根部材5は、前述したように、二枚のパワーネット生地を袋縫いしてなり、図29(d)に示されるように、羽根形状の1対の分岐部分5a,5bを有するものであり、1対の分岐部分5a,5bの先端及びその周囲の部分がステッチ縫い5iによってヨーク部材44の上に縫付けられており、また図29(c)に示されるように、分岐していない側5dの先端が股下マチ布43の前部の上(下着本体の裏側の股部の前部)にステッチ縫い5hによって縫付けられている。
したがって、羽根部材5は、ステッチ縫い5hによって分岐していない側5dの先端が股下マチ布43の前部に縫付けられた部分と、ステッチ縫い5iによってヨーク部材44に縫付けられた部分との間は縫付けられておらず、フリーの状態になっている。
1対の分岐部分5a,5bの内側におけるステッチ縫い5iの縫い止まり点は、羽根部材5の分岐点5cから約7cm(6.0cm〜8.0cm)離れており、1対の分岐部分5a,5bの外側におけるステッチ縫い5iの縫い止まり点は、内側のステッチ縫い5iの縫い止まり点とほぼ対応する位置にあって、少なくとも着用者の肛門の位置HCPよりは上方にある。
そして、図29(d)に示されるように、羽根部材5は、姿勢補整用パンツ35を着用したときに、着用者の肛門の位置HCPが1対の分岐部分5a,5bの間の分岐点5cの近傍(分岐点5cから約1.5cm(1.0cm〜2.0cm)離れた点)に位置するように縫付けられている。
これによって、本実施の形態5にかかる姿勢補整用パンツ35を着用することによって、羽根部材5には伸縮性による引っ張り力がかかり、着用者の肛門が効果的に引き締められ、肛門が軽く上に引き上げられて骨盤を安定させる力が強くなり、座ったときに最も背筋が伸びるので正しい姿勢で座ることができ、かつ正しい姿勢で立ち、正しい姿勢で歩くことができる。
また、肛門が引き締められると着用者の臀部に左右1対の笑窪様の小さい窪みが生ずるが、この小さい窪みを押えることによって臀部が引き締まって小尻になるとともにヒップアップの効果が得られる。本実施の形態5にかかる姿勢補整用パンツ35においては、羽根部材5の1対の分岐部分5a,5bがこの小さい窪みの位置HEPを覆うように縫付けられているため、羽根部材5の引っ張り力によってこの小さい窪みが押えられ、臀部が引き締まって小尻になるとともにヒップアップの効果が得られる。
このようにして、本実施の形態5にかかる姿勢補整用ボトムズとしての姿勢補整用パンツ35においては、意識しなくても着用するだけで肛門が引き締められて正しい姿勢をとることができ、さらに着用して歩行するだけで正しい歩き方をすることができ、筋肉に刺激を与え大臀筋・中臀筋が鍛えられるとともに、小尻になってヒップアップの効果も得られ、美しいプロポーションを得ることができる。
さらに、Zナップ37によって姿勢補整用下着40をパンツ表地11から着脱自在としたことによって、姿勢補整用下着40を取外してパンツ表地11単独でも着用することができるとともに、姿勢補整用下着40のみまたはパンツ表地11のみを洗濯またはクリーニングすることも可能となる。
ここで、本実施の形態5の姿勢補整用ボトムズ35においては、着脱具としてZナップ37を用いているが、Zナップ37は極めて小型の樹脂製の着脱具で嵌合させた状態でも平坦なので、パンツ表地11のウエストベルト部11aの厚さに埋もれてしまって肌を点状に圧迫することがなく、金属製の部品の冷感も与えない。したがって、肌に直接触れることがあったとしても、着用者は全く気にならず、長時間着用しても肌に跡が付くこともない。このようにして、パンツ表地11の裏側に着脱可能であって、Zナップ37が肌を刺激することもなく、快適に長時間着用することができる。
次に、本実施の形態5の第1変形例にかかる姿勢補整用ボトムズに用いられる姿勢補整用下着としての姿勢補整用ロングガードル45について、図30を参照して詳細に説明する。
図30(a)に示されるように、本実施の形態5の第1変形例にかかる姿勢補整用下着としての姿勢補整用ロングガードル45は、伸縮性を有する生地としてのパワーネットからなる下着本体としてのロングガードル本体41を中心に構成されており、ロングガードル本体41は脚部41A,41Bを有する。ロングガードル本体41の前面には装飾用のレース生地42が縫付けられており、レース生地42の下はパワーネットから構成されており、またロングガードル本体41の股部には股下マチ布43が縫付けられている。
また、図30(b)に示されるように、ロングガードル本体41の背面は後中心41BCにおいて縫付けられ、脚部41A,41Bは後股切り替え線41Cにおいて縫付けられている。そして、図30(a),(b)に示されるように、姿勢補整用ロングガードル45のロングガードル本体41の上端部38には、ボトムズ本体としてのパンツ表地11のウエストベルト部11aの裏側に縫付けられた布地テープ36に取付けられた複数個のZナップ37の凹側37Bの位置に対応するように、複数個のZナップ37の凸側37Aが取付けられている。
さらに、図29(c),(d)に示されるように、姿勢補整用ロングガードル45を裏返すと、ロングガードル本体41の裏側の臀部の上(内側)と股下マチ布43の上(裏側)とに、前述した伸縮性を有する生地としてのパワーネットからなる羽根部材5が縫付けられている。
したがって、ロングガードル本体41は、本発明における「着用者の股下に当接する股部を有する下着本体」に相当する。また、本実施の形態5の第1変形例にかかる姿勢補整用ロングガードル45は、「下着本体と、略Y字形の伸縮性を有する生地からなる羽根部材とを具備する姿勢補整用下着」に相当し、下着本体41が伸縮性を有する生地からなるものである。
さらに、本実施の形態5の第1変形例にかかる姿勢補整用ロングガードル45が取付けられた姿勢補整用パンツは、本発明における「着用者の股下に当接する股部を有する伸縮性を有する生地からなる下着本体と、1対の分岐部分を有する略Y字形の伸縮性を有する生地からなる羽根部材とを具備する姿勢補整用下着がボトムズ本体の内側に取付けられた姿勢補整用ボトムズ」であり、「姿勢補整用下着がボトムズ本体の裏側に着脱可能に取付けられていることを特徴とする姿勢補整用ボトムズ」であり、「ボトムズ本体のウエストベルトの裏側にZナップの凹側が複数個取付けられ、姿勢補整用下着の上端にZナップの凸側が複数個取付けられて、ボトムズ本体のウエストベルトの裏側のZナップの凹側が姿勢補整用下着の上端のZナップの凸側と嵌合させられ或いは取外されることによって、姿勢補整用下着がボトムズ本体の裏側に着脱可能に取付けられている姿勢補整用ボトムズ」に相当する。
羽根部材5は、前述したように、二枚のパワーネット生地を袋縫いしてなり、図30(d)に示されるように、羽根形状の1対の分岐部分5a,5bを有するものであり、1対の分岐部分5a,5bの先端及びその周囲の部分がステッチ縫い5iによってロングガードル本体41の臀部の上に直接縫付けられており、また図30(c)に示されるように、分岐していない側5dの先端が股下マチ布43の前部の上(下着本体の裏側の股部の前部)にステッチ縫い5hによって縫付けられている。
したがって、羽根部材5は、ステッチ縫い5hによって分岐していない側5dの先端が股下マチ布43の前部に縫付けられた部分と、ステッチ縫い5iによってロングガードル本体41の臀部の上に直接縫付けられた部分との間は縫付けられておらず、フリーの状態になっている。
1対の分岐部分5a,5bの内側におけるステッチ縫い5iの縫い止まり点は、羽根部材5の分岐点5cから約7cm(6.0cm〜8.0cm)離れており、1対の分岐部分5a,5bの外側におけるステッチ縫い5iの縫い止まり点は、内側のステッチ縫い5iの縫い止まり点とほぼ対応する位置にあって、少なくとも着用者の肛門の位置HCPよりは上方にある。
そして、図30(d)に示されるように、羽根部材5は、姿勢補整用ロングガードル45が取付けられた姿勢補整用パンツを着用したときに、着用者の肛門の位置HCPが1対の分岐部分5a,5bの間の分岐点5cの近傍(分岐点5cから約1.5cm(1.0cm〜2.0cm)離れた点)に位置するように縫付けられている。
これによって、本実施の形態5の第1変形例にかかる姿勢補整用ボトムズとしての姿勢補整用パンツを着用することによって、羽根部材5には伸縮性による引っ張り力がかかり、着用者の肛門が効果的に引き締められ、肛門が軽く上に引き上げられて骨盤を安定させる力が強くなり、座ったときに最も背筋が伸びるので正しい姿勢で座ることができ、かつ正しい姿勢で立ち、正しい姿勢で歩くことができる。
また、肛門が引き締められると着用者の臀部に左右1対の笑窪様の小さい窪みが生ずるが、この小さい窪みを押えることによって臀部が引き締まって小尻になるとともにヒップアップの効果が得られる。本実施の形態5の第1変形例にかかる姿勢補整用下着45においては、羽根部材5の1対の分岐部分5a,5bがこの小さい窪みの位置HEPを覆うように縫付けられているため、羽根部材5の引っ張り力によってこの小さい窪みが押えられ、臀部が引き締まって小尻になるとともにヒップアップの効果が得られる。
このようにして、本実施の形態5の第1変形例にかかる姿勢補整用下着45が取付けられた姿勢補整用ボトムズにおいては、意識しなくても着用するだけで肛門が引き締められて正しい姿勢をとることができ、さらに着用して歩行するだけで正しい歩き方をすることができ、筋肉に刺激を与え大臀筋・中臀筋が鍛えられるとともに、小尻になってヒップアップの効果も得られ、美しいプロポーションを得ることができる。
さらに、Zナップ37によって姿勢補整用下着45をパンツ表地11から着脱自在としたことによって、姿勢補整用下着45を取外してパンツ表地11単独でも着用することができるとともに、姿勢補整用下着45のみまたはパンツ表地11のみを洗濯またはクリーニングすることも可能となる。
次に、本発明の実施の形態5の第2変形例にかかる姿勢補整用下着としての姿勢補整用ショートガードルについて、図31を参照して詳細に説明する。
図31(a)に示されるように、本実施の形態5の第2変形例にかかる姿勢補整用下着としての姿勢補整用ショートガードル47は、伸縮性を有する生地としてのパワーネットからなる下着本体としてのショートガードル本体48を中心に構成されており、ショートガードル本体48は、ロングガードル本体のような脚部を有していない。ショートガードル本体48の股部には股下マチ布49が縫付けられており、図31(b)に示されるように、ショートガードル本体48の背面は後中心48BCにおいて縫付けられている。
そして、図31(a),(b)に示されるように、姿勢補整用ショートガードル47のショートガードル本体48の上端部38には、ボトムズ本体としてのパンツ表地11のウエストベルト部11aの裏側に縫付けられた布地テープ36に取付けられた複数個のZナップ37の凹側37Bの位置に対応するように、複数個のZナップ37の凸側37Aが取付けられている。
さらに、図31(c),(d)に示されるように、姿勢補整用ショートガードル47を裏返すと、ショートガードル本体48の裏側には伸縮性を有する生地としてのパワーネットからなるヨーク部材50が縫付けられており、そのヨーク部材50の下(外側)と股下マチ布49の上(裏側)とに伸縮性を有する生地としてのパワーネットからなる羽根部材5が縫付けられている。
したがって、ショートガードル本体48は、本発明における「着用者の股下に当接する股部を有する下着本体」に相当する。また、本実施の形態5の第2変形例にかかる姿勢補整用ショートガードル47は、「下着本体と、下着本体の裏側に縫付けられたヨーク部材と、略Y字形の伸縮性を有する生地からなる羽根部材とを具備する姿勢補整用下着」に相当し、下着本体48及びヨーク部材50が伸縮性を有する生地からなるものである。
また、本実施の形態5の第2変形例にかかる姿勢補整用ショートガードル47が取付けられた姿勢補整用ボトムズは、本発明における「着用者の股下に当接する股部を有する伸縮性を有する生地からなる下着本体と、下着本体の裏側に縫付けられたヨーク部材と、1対の分岐部分を有する略Y字形の伸縮性を有する生地からなる羽根部材とを具備する姿勢補整用下着がボトムズ本体の内側に取付けられた姿勢補整用ボトムズ」であり、「姿勢補整用下着がボトムズ本体の裏側に着脱可能に取付けられていることを特徴とする姿勢補整用ボトムズ」であり、「ボトムズ本体のウエストベルトの裏側にZナップの凹側が複数個取付けられ、姿勢補整用下着の上端にZナップの凸側が複数個取付けられて、ボトムズ本体のウエストベルトの裏側のZナップの凹側が姿勢補整用下着の上端のZナップの凸側と嵌合させられ或いは取外されることによって、姿勢補整用下着がボトムズ本体の裏側に着脱可能に取付けられている姿勢補整用ボトムズ」に相当する。
また、羽根部材5は前述の如く二枚のパワーネット生地を袋縫いしてなるものであり、1対の分岐部分5a,5bの先端及びその周囲の部分がステッチ縫い5iによってヨーク部材50の下(姿勢補整用ショートガードル47を着用したときには外側)のみに縫付けられており、羽根部材5の分岐していない側5dの先端5eが、ステッチ縫い5hによってショートガードル本体48(股下マチ布49の前部)に縫付けられている。
したがって、羽根部材5は、ステッチ縫い5hによって分岐していない側5dの先端5eが股下マチ布49の前部に縫付けられた部分と、ステッチ縫い5iによってヨーク部材50の下に縫付けられた部分との間は縫付けられておらず、フリーの状態になっている。
1対の分岐部分5a,5bの内側におけるステッチ縫い5iの縫い止まり点は、羽根部材5の分岐点5cから約7cm(6.0cm〜8.0cm)離れており、1対の分岐部分5a,5bの外側におけるステッチ縫い5iの縫い止まり点は、内側のステッチ縫い5iの縫い止まり点とほぼ対応する位置にあって、少なくとも着用者の肛門の位置HCPよりは上方にある。
そして、図31(d)に示されるように、羽根部材5は、姿勢補整用ショートガードル47を着用したときに、着用者の肛門の位置HCPが1対の分岐部分5a,5bの間の分岐点5cの近傍(分岐点5cから約1.5cm(1.0cm〜2.0cm)離れた位置)にくるように縫付けられている。
これによって、本実施の形態5の第2変形例にかかる姿勢補整用ボトムズとしての姿勢補整用パンツを着用することによって、羽根部材5には伸縮性による引っ張り力がかかり、着用者の肛門が効果的に引き締められ、肛門が軽く上に引き上げられて骨盤を安定させる力が強くなり、座ったときに最も背筋が伸びるので正しい姿勢で座ることができ、かつ正しい姿勢で立ち、正しい姿勢で歩くことができる。
また、肛門が引き締められると着用者の臀部に生ずる小さい窪みを押えることによって、臀部が引き締まって小尻になるとともにヒップアップの効果が得られるが、本実施の形態5の第2変形例にかかる姿勢補整用下着47においては、羽根部材5の1対の分岐部分5a,5bがこの小さい窪みの位置HEPを覆うように縫付けられているため、羽根部材5の引っ張り力によってこの小さい窪みが押えられ、臀部が引き締まって小尻になるとともにヒップアップの効果が得られる。
このようにして、本実施の形態5の第2変形例にかかる姿勢補整用下着としての姿勢補整用ショートガードル47が取付けられた姿勢補整用ボトムズにおいては、意識しなくても着用するだけで肛門が引き締められて正しい姿勢をとることができ、さらに着用して歩行するだけで正しい歩き方をすることができ、筋肉に刺激を与え大臀筋・中臀筋が鍛えられるとともに、小尻になってヒップアップの効果も得られ、美しいプロポーションを得ることができる。
さらに、Zナップ37によって姿勢補整用ショートガードル47をパンツ表地11から着脱自在としたことによって、姿勢補整用ショートガードル47を取外してパンツ表地11単独でも着用することができるとともに、姿勢補整用ショートガードル47のみまたはパンツ表地11のみを洗濯またはクリーニングすることも可能となる。
次に、本発明の実施の形態5の第3変形例にかかる姿勢補整用下着としての姿勢補整用ショーツガードルについて、図32を参照して詳細に説明する。
図32(a)に示されるように、本実施の形態5の第3変形例にかかる姿勢補整用下着としての姿勢補整用ショーツガードル51は、伸縮性を有する生地としてのパワーネットからなる下着本体としてのショーツガードル本体52を中心に構成されており、ショーツガードル本体52は、ショーツにガードルとしての機能を持たせたものである。ショーツガードル本体52の股部には、股下マチ布53が縫付けられている。
そして、図32(a),(b)に示されるように、姿勢補整用ショーツガードル51のショーツガードル本体52の上端部38には、ボトムズ本体としてのパンツ表地11のウエストベルト部11aの裏側に縫付けられた布地テープ36に取付けられた複数個のZナップ37の凹側37Bの位置に対応するように、複数個のZナップ37の凸側37Aが取付けられている。
さらに、図32(c),(d)に示されるように、姿勢補整用ショーツガードル51を裏返すと、ショーツガードル本体52の裏側には伸縮性を有する生地としてのパワーネットからなるヨーク部材54が縫付けられており、そのヨーク部材54の下(外側)と股下マチ布53の上(裏側)とに伸縮性を有する生地としてのパワーネットからなる羽根部材5が縫付けられている。
したがって、ショーツガードル本体52は、本発明における「着用者の股下に当接する股部を有する下着本体」に相当する。また、本実施の形態5の第3変形例にかかる姿勢補整用ショーツガードル51は、「下着本体と、下着本体の裏側に縫付けられたヨーク部材と、略Y字形の伸縮性を有する生地からなる羽根部材とを具備する姿勢補整用下着」に相当し、下着本体52及びヨーク部材54が伸縮性を有する生地からなるものである。
また、本実施の形態5の第3変形例にかかる姿勢補整用ショーツガードル51が取付けられた姿勢補整用ボトムズは、本発明における「着用者の股下に当接する股部を有する伸縮性を有する生地からなる下着本体と、下着本体の裏側に縫付けられたヨーク部材と、1対の分岐部分を有する略Y字形の伸縮性を有する生地からなる羽根部材とを具備する姿勢補整用下着がボトムズ本体の内側に取付けられた姿勢補整用ボトムズ」であり、「姿勢補整用下着がボトムズ本体の裏側に着脱可能に取付けられていることを特徴とする姿勢補整用ボトムズ」であり、「ボトムズ本体のウエストベルトの裏側にZナップの凹側が複数個取付けられ、姿勢補整用下着の上端にZナップの凸側が複数個取付けられて、ボトムズ本体のウエストベルトの裏側のZナップの凹側が姿勢補整用下着の上端のZナップの凸側と嵌合させられ或いは取外されることによって、姿勢補整用下着がボトムズ本体の裏側に着脱可能に取付けられている姿勢補整用ボトムズ」に相当する。
また、羽根部材5は前述の如く二枚のパワーネット生地を袋縫いしてなるものであり、1対の分岐部分5a,5bの先端及びその周囲の部分がステッチ縫い5iによってヨーク部材54の下(姿勢補整用ショーツガードル51を着用したときには外側)のみに縫付けられており、羽根部材5の分岐していない側5dの先端5eが、ステッチ縫い5hによってショーツガードル本体52(股下マチ布53の前部)に縫付けられている。
したがって、羽根部材5は、ステッチ縫い5hによって分岐していない側5dの先端5eが股下マチ布53の前部に縫付けられた部分と、ステッチ縫い5iによってヨーク部材54の下に縫付けられた部分との間は縫付けられておらず、フリーの状態になっている。
1対の分岐部分5a,5bの内側におけるステッチ縫い5iの縫い止まり点は、羽根部材5の分岐点5cから約7cm(6.0cm〜8.0cm)離れており、1対の分岐部分5a,5bの外側におけるステッチ縫い5iの縫い止まり点は、内側のステッチ縫い5iの縫い止まり点とほぼ対応する位置にあって、少なくとも着用者の肛門の位置HCPよりは上方にある。
そして、図32(d)に示されるように、羽根部材5は、姿勢補整用ショーツガードル51を着用したときに、着用者の肛門の位置HCPが1対の分岐部分5a,5bの間の分岐点5cの近傍(分岐点5cから約1.5cm(1.0cm〜2.0cm)離れた位置)にくるように縫付けられている。
これによって、本実施の形態5の第3変形例にかかる姿勢補整用ボトムズとしての姿勢補整用パンツを着用することによって、羽根部材5には伸縮性による引っ張り力がかかり、着用者の肛門が効果的に引き締められ、肛門が軽く上に引き上げられて骨盤を安定させる力が強くなり、座ったときに最も背筋が伸びるので正しい姿勢で座ることができ、かつ正しい姿勢で立ち、正しい姿勢で歩くことができる。
また、肛門が引き締められると着用者の臀部に生ずる小さい窪みを押えることによって、臀部が引き締まって小尻になるとともにヒップアップの効果が得られるが、本実施の形態5の第3変形例にかかる姿勢補整用下着51においては、羽根部材5の1対の分岐部分5a,5bがこの小さい窪みの位置HEPを覆うように縫付けられているため、羽根部材5の引っ張り力によってこの小さい窪みが押えられ、臀部が引き締まって小尻になるとともにヒップアップの効果が得られる。
このようにして、本実施の形態5の第3変形例にかかる姿勢補整用下着としての姿勢補整用ショーツガードル51が取付けられた姿勢補整用ボトムズにおいては、意識しなくても着用するだけで肛門が引き締められて正しい姿勢をとることができ、さらに着用して歩行するだけで正しい歩き方をすることができ、筋肉に刺激を与え大臀筋・中臀筋が鍛えられるとともに、小尻になってヒップアップの効果も得られ、美しいプロポーションを得ることができる。
さらに、Zナップ37によって姿勢補整用ショーツガードル51をパンツ表地11から着脱自在としたことによって、姿勢補整用ショーツガードル51を取外してパンツ表地11単独でも着用することができるとともに、姿勢補整用ショーツガードル51のみまたはパンツ表地11のみを洗濯またはクリーニングすることも可能となる。
次に、本発明の実施の形態5の第4変形例にかかる姿勢補整用下着としての姿勢補整用ショーツについて、図33を参照して詳細に説明する。
図33(a)に示されるように、本実施の形態5の第4変形例にかかる姿勢補整用下着としての姿勢補整用ショーツ55は、伸縮性を有する生地としてのパワーネットからなる下着本体としてのショーツ本体56を中心に構成されており、ショーツ本体56の股部には、股下マチ布57が縫付けられている。
そして、図33(a),(b)に示されるように、姿勢補整用ショーツ55のショーツ本体56の上端部38には、ボトムズ本体としてのパンツ表地11のウエストベルト部11aの裏側に縫付けられた布地テープ36に取付けられた複数個のZナップ37の凹側37Bの位置に対応するように、複数個のZナップ37の凸側37Aが取付けられている。
さらに、図33(c),(d)に示されるように、姿勢補整用ショーツ55を裏返すと、ショーツ本体56の裏側には伸縮性を有する生地としてのパワーネットからなるヨーク部材58が縫付けられており、そのヨーク部材58の下(外側)と股下マチ布57の上(裏側)とに伸縮性を有する生地としてのパワーネットからなる羽根部材5が縫付けられている。
したがって、ショーツ本体56は、本発明における「着用者の股下に当接する股部を有する下着本体」に相当する。また、本実施の形態5の第4変形例にかかる姿勢補整用ショーツ55は、「下着本体と、下着本体の裏側に縫付けられたヨーク部材と、略Y字形の伸縮性を有する生地からなる羽根部材とを具備する姿勢補整用下着」に相当し、下着本体56及びヨーク部材58が伸縮性を有する生地からなるものである。
また、本実施の形態5の第4変形例にかかる姿勢補整用ショーツ55が取付けられた姿勢補整用ボトムズは、本発明における「着用者の股下に当接する股部を有する伸縮性を有する生地からなる下着本体と、下着本体の裏側に縫付けられたヨーク部材と、1対の分岐部分を有する略Y字形の伸縮性を有する生地からなる羽根部材とを具備する姿勢補整用下着がボトムズ本体の内側に取付けられた姿勢補整用ボトムズ」であり、「姿勢補整用下着がボトムズ本体の裏側に着脱可能に取付けられていることを特徴とする姿勢補整用ボトムズ」であり、「ボトムズ本体のウエストベルトの裏側にZナップの凹側が複数個取付けられ、姿勢補整用下着の上端にZナップの凸側が複数個取付けられて、ボトムズ本体のウエストベルトの裏側のZナップの凹側が姿勢補整用下着の上端のZナップの凸側と嵌合させられ或いは取外されることによって、姿勢補整用下着がボトムズ本体の裏側に着脱可能に取付けられている姿勢補整用ボトムズ」に相当する。
また、羽根部材5は前述の如く二枚のパワーネット生地を袋縫いしてなるものであり、1対の分岐部分5a,5bの先端及びその周囲の部分がステッチ縫い5iによってヨーク部材58の下(姿勢補整用ショーツ55を着用したときには外側)のみに縫付けられており、羽根部材5の分岐していない側5dの先端5eが、ステッチ縫い5hによってショーツ本体56(股下マチ布57の前部)に縫付けられている。
したがって、羽根部材5は、ステッチ縫い5hによって分岐していない側5dの先端5eが股下マチ布57の前部に縫付けられた部分と、ステッチ縫い5iによってヨーク部材58の下に縫付けられた部分との間は縫付けられておらず、フリーの状態になっている。
1対の分岐部分5a,5bの内側におけるステッチ縫い5iの縫い止まり点は、羽根部材5の分岐点5cから約7cm(6.0cm〜8.0cm)離れており、1対の分岐部分5a,5bの外側におけるステッチ縫い5iの縫い止まり点は、内側のステッチ縫い5iの縫い止まり点とほぼ対応する位置にあって、少なくとも着用者の肛門の位置HCPよりは上方にある。
そして、図33(d)に示されるように、羽根部材5は、姿勢補整用ショーツ55を着用したときに、着用者の肛門の位置HCPが1対の分岐部分5a,5bの間の分岐点5cの近傍(分岐点5cから約1.5cm(1.0cm〜2.0cm)離れた位置)にくるように縫付けられている。
これによって、本実施の形態5の第4変形例にかかる姿勢補整用ボトムズとしての姿勢補整用パンツを着用することによって、羽根部材5には伸縮性による引っ張り力がかかり、着用者の肛門が効果的に引き締められ、肛門が軽く上に引き上げられて骨盤を安定させる力が強くなり、座ったときに最も背筋が伸びるので正しい姿勢で座ることができ、かつ正しい姿勢で立ち、正しい姿勢で歩くことができる。
また、肛門が引き締められると着用者の臀部に生ずる小さい窪みを押えることによって、臀部が引き締まって小尻になるとともにヒップアップの効果が得られるが、本実施の形態5の第4変形例にかかる姿勢補整用下着55においては、羽根部材5の1対の分岐部分5a,5bがこの小さい窪みの位置HEPを覆うように縫付けられているため、羽根部材5の引っ張り力によってこの小さい窪みが押えられ、臀部が引き締まって小尻になるとともにヒップアップの効果が得られる。
このようにして、本実施の形態5の第4変形例にかかる姿勢補整用下着としての姿勢補整用ショーツ55が取付けられた姿勢補整用ボトムズにおいては、意識しなくても着用するだけで肛門が引き締められて正しい姿勢をとることができ、さらに着用して歩行するだけで正しい歩き方をすることができ、筋肉に刺激を与え大臀筋・中臀筋が鍛えられるとともに、小尻になってヒップアップの効果も得られ、美しいプロポーションを得ることができる。
さらに、Zナップ37によって姿勢補整用ショーツ55をパンツ表地11から着脱自在としたことによって、姿勢補整用ショーツ55を取外してパンツ表地11単独でも着用することができるとともに、姿勢補整用ショーツ55のみまたはパンツ表地11のみを洗濯またはクリーニングすることも可能となる。
実施の形態6
次に、本発明の実施の形態6にかかる姿勢補整用下着としての姿勢補整用ロングガードルについて、図34を参照して説明する。
図34(a)は本発明の実施の形態6にかかる姿勢補整用ボトムズに取付けられる姿勢補整用下着としての姿勢補整用ロングガードルの全体構成を示す正面図、(b)は背面図、(c)は本発明の実施の形態6にかかる姿勢補整用ロングガードルを裏返した場合の全体構成を示す正面図、(d)は背面図、(e)は本発明の実施の形態6にかかる姿勢補整用ロングガードルの股下部分の内部構造を示す部分拡大図である。
なお、本実施の形態6にかかる姿勢補整用ロングガードルの構成は、一部を除いて上記実施の形態5の第1変形例にかかる姿勢補整用下着としての姿勢補整用ロングガードル45と同様であるため、同一部分には図30と同一の符号を付して、一部説明を省略する。
図34(a)に示されるように、本実施の形態6にかかる姿勢補整用下着としての姿勢補整用ロングガードル103は、伸縮性を有する生地としてのパワーネットからなる下着本体としてのロングガードル本体41を中心に構成されており、ロングガードル本体41は脚部41A,41Bを有する。また、図34(b)に示されるように、ロングガードル本体41の背面は後中心41BCにおいて縫付けられ、脚部41A,41Bは後股切り替え線41Cにおいて縫付けられている。
さらに、図34(c),(d)に示されるように、姿勢補整用ロングガードル103を裏返すと、ロングガードル本体41の裏側には伸縮性を有する生地としてのパワーネットからなる羽根部材5が、ロングガードル本体41に直接縫付けられている。そして、羽根部材5は、ロングガードル本体41の股部の裏側に取付けられた股下当て布104の中を潜って、ロングガードル本体41に縫付けられている。
そして、図34(a),(b)に示されるように、姿勢補整用ロングガードル103のロングガードル本体41の上端部38には、図24に示されるボトムズ本体としてのパンツ表地11のウエストベルト部11aの裏側に縫付けられた布地テープ36に取付けられた複数個のZナップ37の凹側37Bの位置に対応するように、複数個のZナップ37の凸側37Aが取付けられている。
したがって、ロングガードル本体41は、本発明における「着用者の股下に当接する股部を有する下着本体」に相当する。また、本実施の形態6にかかる姿勢補整用ロングガードル103は、「下着本体と、1対の分岐部分を有する略Y字形の伸縮性を有する生地からなる羽根部材とを具備する姿勢補整用下着」に相当し、さらに「羽根部材は下着本体の股部の裏側に取付けられた股下当て布と下着本体の股部との間を潜って取付けられている姿勢補整用下着」に相当し、下着本体41が伸縮性を有する生地からなるものである。
また、本実施の形態6にかかる姿勢補整用ロングガードル103が取付けられた姿勢補整用ボトムズは、本発明における「着用者の股下に当接する股部を有する伸縮性を有する生地からなる下着本体と、1対の分岐部分を有する略Y字形の伸縮性を有する生地からなる羽根部材とを具備する姿勢補整用下着がボトムズ本体の内側に取付けられた姿勢補整用ボトムズ」であり、「姿勢補整用下着がボトムズ本体の裏側に着脱可能に取付けられていることを特徴とする姿勢補整用ボトムズ」であり、「ボトムズ本体のウエストベルトの裏側にZナップの凹側が複数個取付けられ、姿勢補整用下着の上端にZナップの凸側が複数個取付けられて、ボトムズ本体のウエストベルトの裏側のZナップの凹側が姿勢補整用下着の上端のZナップの凸側と嵌合させられ或いは取外されることによって、姿勢補整用下着がボトムズ本体の裏側に着脱可能に取付けられている姿勢補整用ボトムズ」に相当する。
即ち、図34(d)に示されるように、前述したように二枚のパワーネット生地を袋縫いしてなる羽根部材5は、1対の分岐部分5a,5bの先端及びその周囲の部分がステッチ縫い5iによってロングガードル本体41の臀部裏側に直接縫付けられており、羽根部材5の分岐していない側5dの先端5eが、ステッチ縫い5hによってロングガードル本体41の裏側(股下マチ布43の前部)に縫付けられている。
そして、図34(e)に示されるように、股下当て布104は、羽根部材5を縫付けずに羽根部材5を覆うように、その両縁がロングガードル本体41の股部の裏側に、ステッチ縫い104aによって縫付けられている。これによって、着用者の股部に羽根部材5が直接当接することが防止され、股下当て布104を介して当接するため、股下当て布104がクッションとなって穿き心地が向上し、長時間着用しても違和感を覚えることがなくなる。また、羽根部材5は股下当て布104の中で自由に伸縮することができる。
したがって、羽根部材5は、ステッチ縫い5hによって分岐していない側5dの先端が股下マチ布43の前部に縫付けられた部分と、ステッチ縫い5iによってロングガードル本体41の臀部裏側に縫付けられた部分との間は縫付けられておらず、フリーの状態になっている。
1対の分岐部分5a,5bの内側におけるステッチ縫い5iの縫い止まり点5kは、羽根部材5の分岐点5cから約7cm(6.5cm〜7.5cm)離れており、1対の分岐部分5a,5bの外側におけるステッチ縫い5iの縫い止まり点5kは、内側のステッチ縫い5iの縫い止まり点とほぼ対応する位置にあって、少なくとも着用者の肛門の位置HCPよりは上方にある。
そして、図34(d)に示されるように、羽根部材5は、姿勢補整用ロングガードル103を着用したときに、着用者の肛門の位置HCPが1対の分岐部分5a,5bの間の分岐点5cの近傍(分岐点5cから約1.5cm(1.3cm〜1.7cm)離れた位置)にくるように縫付けられている。
これによって、本実施の形態6にかかる姿勢補整用ロングガードル103を着用することによって、羽根部材5には伸縮性による引っ張り力がかかり、着用者の肛門が効果的に引き締められ、肛門が軽く上に引き上げられて骨盤を安定させる力が強くなり、座ったときに最も背筋が伸びるので正しい姿勢で座ることができ、かつ正しい姿勢で立ち、正しい姿勢で歩くことができる。また、肛門が引き締められると臀部に左右1対の笑窪様の小さい窪みが生じ、これらの小さい窪みの位置する点HEPが羽根部材5の1対の分岐部分5a,5bによって押えられるため、着用者の臀部が引き締まって小尻になるとともにヒップアップの効果が得られる。
さらに、本実施の形態6にかかる姿勢補整用ロングガードル103においては、ヨーク部材を用いていないため、製造工程が短縮され、より低コストで製造できるという利点が得られる。
なお、本実施の形態6にかかる姿勢補整用ロングガードル103においては、羽根部材5を用いた例について説明したが、羽根部材としては羽根部材5に限られず、先に説明した羽根部材5B,5C,5D,5E,5F,5G,5H,5J,5K,5L,5M,5N,5Pを始めとして、一対の分岐部分を有する略Y字形のものであれば、これら以外にも様々な形状のものを用いることができる。
また、羽根部材5B,5C,5D,5E,5F,5G,5H,5J,5K,5L,5Mについては、羽根部材5のように二枚の伸縮性を有する生地を袋縫いにしたものでも、羽根部材5Nのように一枚の伸縮性を有する生地の縁を裁ちかがり縫いしたものでも、羽根部材5Pのように袋縫いにして作製した左右対称の部分を中心接ぎ縫い5Pgで接いでなるものでも良い。
さらに、本実施の形態6にかかる姿勢補整用ロングガードル103においては、羽根部材5の分岐していない側5dの先端5eが、股下当て布104の外側においてステッチ縫い5hによって股下マチ布43の前部に縫付けられた場合について説明したが、分岐していない側5dの先端5eが股下当て布104の内部においてステッチ縫い5hによって股下マチ布43の前部に縫付けられていても良い。即ち、羽根部材5の分岐していない側5dの先端5eが、股下当て布104の下に隠れてしまっても構わない。
このようにして、本実施の形態6にかかる姿勢補整用ロングガードル103を内側に取付けた姿勢補整用ボトムズにおいては、意識しなくても着用するだけで肛門が引き締められて正しい姿勢をとることができ、さらに着用して歩行するだけで正しい歩き方をすることができるとともに、小尻になってヒップアップの効果も得られて美しいプロポーションを得ることができ、また穿き心地も優れたものとなる。
なお、本実施の形態6においては、伸縮性を有する生地としてパワーネットを使用した場合について説明したが、サテンネット(ストレッチサテン)、ストレッチレースを始めとして他の伸縮性を有する生地を用いても良い。また、ロングガードル本体41と羽根部材5とをそれぞれ異なる種類の伸縮性を有する生地から作製しても良い。
実施の形態7
次に、本発明の実施の形態7にかかる姿勢補整用ボトムズに取付けられる姿勢補整用下着としての姿勢補整用ショートガードルについて、図35を参照して説明する。
図35(a)は本発明の実施の形態7にかかる姿勢補整用ボトムズに取付けられる姿勢補整用下着としての姿勢補整用ショートガードルの全体構成を示す正面図、(b)は背面図、(c)は本発明の実施の形態7にかかる姿勢補整用ショートガードルを裏返した場合の全体構成を示す正面図、(d)は背面図、(e)は本発明の実施の形態7にかかる姿勢補整用ショートガードルの股下部分の内部構造を示す部分拡大図である。
なお、本実施の形態7にかかる姿勢補整用ショートガードルの構成は、一部を除いて上記実施の形態5の第2変形例にかかる図27に示される姿勢補整用ショートガードル47と同様であるため、同一部分には図27と同一の符号を付して、一部説明を省略する。
図35(a)に示されるように、本実施の形態7にかかる姿勢補整用下着としての姿勢補整用ショートガードル105は、伸縮性を有する生地としてのパワーネットからなる下着本体としてのショートガードル本体48を中心に構成されている。また、図35(b)に示されるように、ショートガードル本体48の背面は後中心48BCにおいて縫付けられている。
さらに、図35(c),(d)に示されるように、姿勢補整用ショートガードル105を裏返すと、ショートガードル本体48の裏側には伸縮性を有する生地としてのパワーネットからなるヨーク部材50が縫付けられており、そのヨーク部材50の下(外側)と股下マチ布49の上(裏側)とに伸縮性を有する生地としてのパワーネットからなる羽根部材5が縫付けられている。そして、羽根部材5は、ショートガードル本体48の股部の裏側に取付けられた股下当て布106の中を潜って、ショートガードル本体48に縫付けられている。
そして、図35(a),(b)に示されるように、姿勢補整用ショートガードル105のショートガードル本体48の上端部38には、図24に示されるボトムズ本体としてのパンツ表地11のウエストベルト部11aの裏側に縫付けられた布地テープ36に取付けられた複数個のZナップ37の凹側37Bの位置に対応するように、複数個のZナップ37の凸側37Aが取付けられている。
したがって、ショートガードル本体48は、本発明における「着用者の股下に当接する股部を有する下着本体」に相当する。また、本実施の形態7にかかる姿勢補整用ショートガードル105は、「下着本体と、下着本体の裏側に縫付けられたヨーク部材と、1対の分岐部分を有する略Y字形の伸縮性を有する生地からなる羽根部材とを具備する姿勢補整用下着」に相当する。
さらに、本実施の形態7にかかる姿勢補整用ショートガードル105は、「羽根部材が下着本体の股部の裏側に取付けられた股下当て布と下着本体の股部との間を潜って取付けられている姿勢補整用下着」に相当し、下着本体16及びヨーク部材50が伸縮性を有する生地からなるものである。
そして、本実施の形態7にかかる姿勢補整用ショートガードル105が取付けられた姿勢補整用ボトムズは、本発明における「着用者の股下に当接する股部を有する伸縮性を有する生地からなる下着本体と、下着本体の裏側に縫付けられたヨーク部材と、1対の分岐部分を有する略Y字形の伸縮性を有する生地からなる羽根部材とを具備する姿勢補整用下着がボトムズ本体の内側に取付けられた姿勢補整用ボトムズ」であり、「姿勢補整用下着がボトムズ本体の裏側に着脱可能に取付けられていることを特徴とする姿勢補整用ボトムズ」であり、「ボトムズ本体のウエストベルトの裏側にZナップの凹側が複数個取付けられ、姿勢補整用下着の上端にZナップの凸側が複数個取付けられて、ボトムズ本体のウエストベルトの裏側のZナップの凹側が姿勢補整用下着の上端のZナップの凸側と嵌合させられ或いは取外されることによって、姿勢補整用下着がボトムズ本体の裏側に着脱可能に取付けられている姿勢補整用ボトムズ」に相当する。
羽根部材5は、前述の如く二枚のパワーネット生地を袋縫いしてなるものであり、1対の分岐部分5a,5bの先端及びその周囲の部分がステッチ縫い5iによってヨーク部材50の下(姿勢補整用ショートガードル105を着用したときには外側)のみに縫付けられており、羽根部材5の分岐していない側5dの先端5eが、ステッチ縫い5hによってショートガードル本体48(股下マチ布49の前部)に縫付けられている。
そして、図35(e)に示されるように、股下当て布106は、羽根部材5を縫付けずに羽根部材5を覆うように、その両縁がショートガードル本体48の股部49の裏側に、ステッチ縫い106aによって縫付けられている。これによって、着用者の股部に羽根部材5が直接当接することが防止され、股下当て布106を介して当接するため、股下当て布106がクッションとなって穿き心地が向上し、長時間着用しても違和感を覚えることがなくなる。また、羽根部材5は股下当て布106の中で自由に伸縮することができる。
したがって、羽根部材5は、ステッチ縫い5hによって分岐していない側5dの先端5eが股下マチ布49の前部に縫付けられた部分と、ステッチ縫い5iによってショートガードル本体48の臀部裏側に縫付けられた部分との間は縫付けられておらず、フリーの状態になっている。
1対の分岐部分5a,5bの内側におけるステッチ縫い5iの縫い止まり点5kは、羽根部材5の分岐点5cから約7cm(6.5cm〜7.5cm)離れており、1対の分岐部分5a,5bの外側におけるステッチ縫い5iの縫い止まり点5kは、内側のステッチ縫い5iの縫い止まり点とほぼ対応する位置にあって、少なくとも着用者の肛門の位置HCPよりは上方にある。
そして、図35(d)に示されるように、羽根部材5は、姿勢補整用ショートガードル105を着用したときに、着用者の肛門の位置HCPが1対の分岐部分5a,5bの間の分岐点5cの近傍(分岐点5cから約1.5cm(1.3cm〜1.7cm)離れた位置)にくるように縫付けられている。
これによって、本実施の形態7にかかる姿勢補整用ショートガードル105が内側に取付けられた姿勢補整用ボトムズを着用することによって、羽根部材5には伸縮性による引っ張り力がかかり、着用者の肛門が効果的に引き締められ、肛門が軽く上に引き上げられて骨盤を安定させる力が強くなり、座ったときに最も背筋が伸びるので正しい姿勢で座ることができ、かつ正しい姿勢で立ち、正しい姿勢で歩くことができる。また、肛門が引き締められると臀部に左右1対の笑窪様の小さい窪みが生じ、これらの小さい窪みの位置する点HEPが羽根部材5の1対の分岐部分5a,5bによって押えられるため、着用者の臀部が引き締まって小尻になるとともにヒップアップの効果が得られる。
さらに、本実施の形態7にかかる姿勢補整用ショートガードル105においては、羽根部材5の1対の分岐部分5a,5bがヨーク部材50の下に縫付けられているため、着用するときに羽根部材5の1対の分岐部分5a,5bがヨーク部材50を介して着用者に当接し、かつ羽根部材5の分岐していない側5dが股下当て布106を介して着用者の股下に当接するので、穿き心地が著しく向上するという利点が得られる。
なお、本実施の形態7にかかる姿勢補整用ショートガードル105においては、羽根部材5を用いた例について説明したが、羽根部材としては羽根部材5に限られず、先に説明した羽根部材5B,5C,5D,5E,5F,5G,5H,5J,5K,5L,5M,5N,5Pを始めとして、一対の分岐部分を有する略Y字形のものであれば、これら以外にも様々な形状のものを用いることができる。
また、羽根部材5B,5C,5D,5E,5F,5G,5H,5J,5K,5L,5Mについては、羽根部材5のように二枚の伸縮性を有する生地を袋縫いにしたものでも、羽根部材5Nのように一枚の伸縮性を有する生地の縁を裁ちかがり縫いしたものでも、羽根部材5Pのように袋縫いにして作製した左右対称の部分を中心接ぎ縫い5Pgで接いでなるものでも良い。
さらに、本実施の形態7にかかる姿勢補整用ショートガードル105においては、羽根部材5の分岐していない側5dの先端5eが、股下当て布106の外側においてステッチ縫い5hによって股下マチ布49の前部に縫付けられた場合について説明したが、分岐していない側5dの先端5eが股下当て布106の内部においてステッチ縫い5hによって股下マチ布49の前部に縫付けられていても良い。即ち、羽根部材5の分岐していない側5dの先端5eが、股下当て布106の下に隠れてしまっても構わない。
このようにして、本実施の形態7にかかる姿勢補整用ショートガードル105が内側に取付けられた姿勢補整用ボトムズにおいては、意識しなくても着用するだけで肛門が引き締められて正しい姿勢をとることができ、さらに着用して歩行するだけで正しい歩き方をすることができるとともに、小尻になってヒップアップの効果も得られて美しいプロポーションを得ることができ、また穿き心地も非常に優れたものとなる。
なお、本実施の形態7においては、伸縮性を有する生地としてパワーネットを使用した場合について説明したが、サテンネット(ストレッチサテン)、ストレッチレースを始めとして他の伸縮性を有する生地を用いても良い。また、ショートガードル本体48とヨーク部材50と羽根部材5とをそれぞれ異なる種類の伸縮性を有する生地から作製しても良い。
また、本実施の形態7においては、ヨーク部材50が姿勢補整用ショートガードル105のショートガードル本体48の裏側の背面のほぼ全体を覆っている例について説明したが、ヨーク部材50はショートガードル本体48の裏側の少なくとも臀部を覆うものであれば良く、ショートガードル本体48の裏側の背面全体からさらに両脇部を巻いて前面の一部まで覆うものでも、ショートガードル本体48の裏側の臀部のみ、または臀部及びその周辺を覆うものでも構わない。
実施の形態8
次に、本発明の実施の形態8にかかる姿勢補整用下着としての姿勢補整用ショートガードルについて、図36を参照して説明する。
図36(a)は本発明の実施の形態8にかかる姿勢補整用ボトムズに取付けられる姿勢補整用下着としての姿勢補整用ショートガードルの全体構成を示す正面図、(b)は背面図、(c)は本発明の実施の形態8にかかる姿勢補整用ショートガードルを裏返した場合の全体構成を示す正面図、(d)は背面図、(e)は本発明の実施の形態8にかかる姿勢補整用ショートガードルの股下部分の内部構造を示す部分拡大図である。
図36(a),(b)に示されるように、本実施の形態8にかかる姿勢補整用下着としての姿勢補整用ショートガードル110は、伸縮性を有する生地としての綿95%、ポリウレタン5%のポリウレタン混合生地からなる下着本体としてのショートガードル本体111を中心に構成されている。
また、図36(c),(d)に示されるように、姿勢補整用ショートガードル110を裏返すと、ショートガードル本体111の裏側には伸縮性を有する生地としてのパワーネットからなる羽根部材114が直接縫付けられている。ここで、羽根部材114は、分岐していない側94dの端94eが、ショートガードル本体111の裏側の前部の上端にステッチ縫い94hによって縫付けられている。そして、羽根部材114は、ショートガードル本体111の股部の裏側に取付けられた伸縮性を有する生地としてのパワーネットからなる股下当て布113の中を潜って、ショートガードル本体111に縫付けられている。
なお、股下当て布113を構成する生地は、パワーネット以外のトリコット、ニット生地、ポリウレタン混合生地、綿ストレッチ、スパンレックス、サテンネット、ストレッチレース等の伸縮性を有する生地でも、ポリエステル生地、アクリル生地を始めとする伸縮性を有しない生地でも良い。股下当て布113は、着用者の股部に当接するものなので、できるだけ肌触りが良く、弾力性を有するものが好ましい。
そして、図36(a),(b)に示されるように、姿勢補整用ショートガードル110のショートガードル本体111の上端部38には、図24に示されるボトムズ本体としてのパンツ表地11のウエストベルト部11aの裏側に縫付けられた布地テープ36に取付けられた複数個のZナップ37の凹側37Bの位置に対応するように、複数個のZナップ37の凸側37Aが取付けられている。
したがって、ショートガードル本体111は、本発明における「着用者の股下に当接する股部を有する下着本体」に相当する。また、本実施の形態8にかかる姿勢補整用ショートガードル110は、「下着本体と、1対の分岐部分を有する略Y字形の伸縮性を有する生地からなる羽根部材とを具備する姿勢補整用下着」に相当する。
さらに、本実施の形態8にかかる姿勢補整用ショートガードル110は、「羽根部材の分岐していない側の先端が下着本体の裏側の前部の上端に縫付けられている姿勢補整用下着」に相当し、また「羽根部材が下着本体の股部の裏側に取付けられた股下当て布と下着本体の股部との間を潜って取付けられている姿勢補整用下着」に相当し、下着本体91が伸縮性を有する生地からなるものである。
そして、本実施の形態8にかかる姿勢補整用ショートガードル110が取付けられた姿勢補整用ボトムズは、本発明における「着用者の股下に当接する股部を有する伸縮性を有する生地からなる下着本体と、1対の分岐部分を有する略Y字形の伸縮性を有する生地からなる羽根部材とを具備する姿勢補整用下着がボトムズ本体の内側に取付けられた姿勢補整用ボトムズ」であり、「姿勢補整用下着がボトムズ本体の裏側に着脱可能に取付けられていることを特徴とする姿勢補整用ボトムズ」であり、「ボトムズ本体のウエストベルトの裏側にZナップの凹側が複数個取付けられ、姿勢補整用下着の上端にZナップの凸側が複数個取付けられて、ボトムズ本体のウエストベルトの裏側のZナップの凹側が姿勢補整用下着の上端のZナップの凸側と嵌合させられ或いは取外されることによって、姿勢補整用下着がボトムズ本体の裏側に着脱可能に取付けられている姿勢補整用ボトムズ」に相当する。
羽根部材114は、羽根部材5と同様に二枚のパワーネット生地を袋縫いしてなるものであり、1対の分岐部分114a,114bの先端及びその周囲の部分がステッチ縫い114iによってショートガードル本体111の臀部に縫付けられており、羽根部材114の分岐していない側114dの先端114eが、ステッチ縫い114hによってショートガードル本体111の裏側の前部の上端まで伸びて縫付けられている。
これによって、伸縮性を有する生地としての二枚のパワーネット生地からなる羽根部材114の引っ張り力がより強力になって、肛門が効果的に締付けられるとともに、下腹部が羽根部材114によって押え付けられるので、下腹部が引っ込んでより美しいプロポーションを得ることができる。
そして、図36(e)に示されるように、股下当て布113は、羽根部材114を縫付けずに羽根部材114を覆うように、その両縁がショートガードル本体111の股部の裏側に、ステッチ縫い113aによって縫付けられている。これによって、着用者の股部に羽根部材114が直接当接することが防止され、股下当て布113を介して当接するため、股下当て布113がクッションとなって穿き心地が向上し、長時間着用しても違和感を覚えることがなくなる。また、羽根部材114は股下当て布113の中で自由に伸縮することができる。
したがって、羽根部材114は、ステッチ縫い114hによって分岐していない側114dの先端114eがショートガードル本体111の裏側の前部の上端に縫付けられた部分と、ステッチ縫い114iによってショートガードル本体111の臀部裏側に縫付けられた部分との間は縫付けられておらず、フリーの状態になっている。
1対の分岐部分114a,114bの内側におけるステッチ縫い114iの縫い止まり点114kは、羽根部材114の分岐点114cから約7cm(6.5cm〜7.5cm)離れており、1対の分岐部分114a,114bの外側におけるステッチ縫い114iの縫い止まり点114kは、内側のステッチ縫い114iの縫い止まり点とほぼ対応する位置にあって、少なくとも着用者の肛門の位置HCPよりは上方にある。
そして、図36(d)に示されるように、羽根部材114は、姿勢補整用ショートガードル110が取付けられた姿勢補整用ボトムズを着用したときに、着用者の肛門の位置HCPが1対の分岐部分114a,114bの間の分岐点114cの近傍(分岐点114cから約1.5cm(1.3cm〜1.7cm)離れた位置)にくるように縫付けられている。
これによって、本実施の形態8にかかる姿勢補整用ショートガードル110が取付けられた姿勢補整用ボトムズを着用することによって、羽根部材114には伸縮性による引っ張り力がかかり、着用者の肛門が効果的に引き締められ、肛門が軽く上に引き上げられて骨盤を安定させる力が強くなり、座ったときに最も背筋が伸びるので正しい姿勢で座ることができ、かつ正しい姿勢で立ち、正しい姿勢で歩くことができる。
また、肛門が引き締められると臀部に左右1対の笑窪様の小さい窪みが生じ、これらの小さい窪みの位置する点HEPがショートガードル本体111を介して羽根部材114の1対の分岐部分114a,114bによって押えられるため、着用者の臀部が引き締まって小尻になるとともにヒップアップの効果が得られる。さらに、本実施の形態8にかかる姿勢補整用ショートガードル110においては、羽根部材114の分岐していない側114dが股下当て布113を介して着用者の股下に当接するので、穿き心地が著しく向上するという利点が得られる。
なお、羽根部材114については、羽根部材5のように二枚の伸縮性を有する生地を袋縫いにしたものでも、羽根部材5Nのように一枚の伸縮性を有する生地の縁を裁ちかがり縫いしたものでも、羽根部材5Pのように袋縫いにして作製した左右対称の部分を中心接ぎ縫い5Pgで接いでなるものでも良い。
このようにして、本実施の形態8にかかる姿勢補整用ショートガードル110が取付けられた姿勢補整用ボトムズにおいては、意識しなくても着用するだけで肛門がより強力に引き締められて正しい姿勢をとることができ、さらに着用して歩行するだけで正しい歩き方をすることができるとともに、小尻になってヒップアップの効果も得られて、さらに下腹部が引き締められるためより美しいプロポーションを得ることができ、また穿き心地も非常に優れたものとなる。
なお、本実施の形態8においては、伸縮性を有する生地として、綿95%、ポリウレタン5%のポリウレタン混合生地及びパワーネットを使用した場合について説明したが、サテンネット(ストレッチサテン)、ストレッチレースを始めとして他の伸縮性を有する生地を用いても良い。
実施の形態9
次に、本発明の実施の形態9にかかる姿勢補整用下着としての姿勢補整用ショートガードルについて、図37及び図38を参照して説明する。
図37(a)は本発明の実施の形態9にかかる姿勢補整用ボトムズに取付けられる姿勢補整用下着としての姿勢補整用ショートガードルの全体構成を示す正面図、(b)は背面図、(c)は本発明の実施の形態9にかかる姿勢補整用ショートガードルを裏返した場合の全体構成を示す正面図、(d)は背面図、(e)は本発明の実施の形態9にかかる姿勢補整用ショートガードルの股下部分の内部構造を示す部分拡大図である。
図38(a)は本発明の実施の形態9の第1変形例にかかる姿勢補整用ショートガードルを裏返した場合の全体構成を示す正面図、(b)は股下部分の内部構造を示す部分拡大図、(c)は本発明の実施の形態9の第2変形例にかかる姿勢補整用ショートガードルを裏返した場合の全体構成を示す正面図、(d)は本発明の実施の形態9の第3変形例にかかる姿勢補整用ショートガードルを裏返した場合の全体構成を示す正面図である。
なお、本実施の形態9にかかる姿勢補整用ショートガードルの構成は、一部を除いて上記実施の形態8にかかる姿勢補整用ショートガードル110と同様であるため、同一の部分には同一の符号を付して、一部説明を省略する。
図37(a)に示されるように、本実施の形態9にかかる姿勢補整用下着としての姿勢補整用ショートガードル115は、伸縮性を有する生地としての綿95%、ポリウレタン5%のポリウレタン混合生地からなる下着本体としてのショートガードル本体111を中心に構成されている。
また、図37(c),(d)に示されるように、姿勢補整用ショートガードル115を裏返すと、ショートガードル本体111の裏側には伸縮性を有する生地としてのパワーネットからなる羽根部材114Aが直接縫付けられている。ここで、羽根部材114Aは、分岐していない側94Adの端94Aeが、ショートガードル本体111の裏側の前部の上端にステッチ縫い94Ahによって縫付けられている。
さらに、羽根部材114Aは、ショートガードル本体111の股部の裏側に取付けられた股下当て布113の中を潜って、ショートガードル本体111に縫付けられている。そして、羽根部材114Aには1対の枝部分114Ajが設けられており、羽根部材114Aが股下当て布113を潜って取付けられる際に、1対の枝部分114Ajが股下当て布113の内部においてショートガードル本体111の股部の裏側及び股下当て布113に縫付けられている。
そして、図37(a),(b)に示されるように、姿勢補整用ショートガードル115のショートガードル本体111の上端部38には、図24に示されるボトムズ本体としてのパンツ表地11のウエストベルト部11aの裏側に縫付けられた布地テープ36に取付けられた複数個のZナップ37の凹側37Bの位置に対応するように、複数個のZナップ37の凸側37Aが取付けられている。
したがって、ショートガードル本体111は、本発明における「着用者の股下に当接する股部を有する下着本体」に相当する。また、本実施の形態9にかかる姿勢補整用ショートガードル115は、「下着本体と、1対の分岐部分を有する略Y字形の伸縮性を有する生地からなる羽根部材とを具備する姿勢補整用下着」に相当し、「羽根部材の分岐していない側の先端が下着本体の裏側の前部の上端に縫付けられている姿勢補整用下着」に相当する。
さらに、本実施の形態9にかかる姿勢補整用ショートガードル115は、「羽根部材が下着本体の股部の裏側に取付けられた股下当て布と下着本体の股部との間を潜って取付けられている姿勢補整用下着」に相当し、また「羽根部材には1対の枝部分が設けられており、羽根部材が下着本体の股部の裏側に取付けられた股下当て布と下着本体の股部との間を潜って取付けられる際に枝部分が股下当て布の内部において下着本体の股部の裏側及び股下当て布に縫付けられている姿勢補整用下着」に相当する。
そして、本実施の形態9にかかる姿勢補整用ショートガードル115が取付けられた姿勢補整用ボトムズは、本発明における「着用者の股下に当接する股部を有する伸縮性を有する生地からなる下着本体と、1対の分岐部分を有する略Y字形の伸縮性を有する生地からなる羽根部材とを具備する姿勢補整用下着がボトムズ本体の内側に取付けられた姿勢補整用ボトムズ」であり、「姿勢補整用下着がボトムズ本体の裏側に着脱可能に取付けられていることを特徴とする姿勢補整用ボトムズ」であり、「ボトムズ本体のウエストベルトの裏側にZナップの凹側が複数個取付けられ、姿勢補整用下着の上端にZナップの凸側が複数個取付けられて、ボトムズ本体のウエストベルトの裏側のZナップの凹側が姿勢補整用下着の上端のZナップの凸側と嵌合させられ或いは取外されることによって、姿勢補整用下着がボトムズ本体の裏側に着脱可能に取付けられている姿勢補整用ボトムズ」に相当する。
羽根部材114Aは、羽根部材114と同様に二枚のパワーネット生地を袋縫いしてなるものであり、1対の分岐部分114Aa,114Abの先端及びその周囲の部分がステッチ縫い114Aiによってショートガードル本体111の臀部に縫付けられており、羽根部材114Aの分岐していない側114Adの先端114Aeが、ステッチ縫い114Ahによってショートガードル本体111の裏側の前部の上端まで伸びて縫付けられている。
これによって、伸縮性を有する生地としての二枚のパワーネット生地からなる羽根部材114Aの引っ張り力がより強力になって、肛門が効果的に締付けられるとともに、下腹部が羽根部材114Aによって押え付けられるので、下腹部が引っ込んでより美しいプロポーションを得ることができる。
そして、図37(e)に示されるように、股下当て布113は、羽根部材114Aの枝部分114Ajのみを縫付けて、羽根部材114Aを覆うようにその両縁がショートガードル本体111の股部の裏側に、ステッチ縫い113aによって縫付けられている。これによって、着用者の股部に羽根部材114Aが直接当接することが防止され、股下当て布113を介して当接するため、股下当て布113がクッションとなって穿き心地が向上し、長時間着用しても違和感を覚えることがなくなる。
また、羽根部材114Aは股下当て布113の中で枝部分114Ajのみが縫付けられることによって、長い羽根部材114Aの中間部分を羽根部材114Aの自由な伸縮を妨げることなく、長い羽根部材114Aの中間部分が捩れたりずれたりして肛門を引き締める効果が半減するとともに穿き心地も悪くなる事態を、確実に防止することができる。
したがって、羽根部材114Aは、ステッチ縫い114Ahによって分岐していない側114Adの先端114Aeがショートガードル本体111の裏側の前部の上端に縫付けられた部分と、ステッチ縫い114Aiによってショートガードル本体111の臀部裏側に縫付けられた部分との間は、枝部分114Ajのみが縫付けられており、自由に伸縮することができる。
1対の分岐部分114Aa,114Abの内側におけるステッチ縫い114Aiの縫い止まり点114Akは、羽根部材114Aの分岐点114Acから約7cm(6.5cm〜7.5cm)離れており、1対の分岐部分114Aa,114Abの外側におけるステッチ縫い114Aiの縫い止まり点114Akは、内側のステッチ縫い114Aiの縫い止まり点とほぼ対応する位置にあって、少なくとも着用者の肛門の位置HCPよりは上方にある。
そして、図37(d)に示されるように、羽根部材114Aは、姿勢補整用ショートガードル115が取付けられた姿勢補整用ボトムズを着用したときに、着用者の肛門の位置HCPが1対の分岐部分114Aa,114Abの間の分岐点114Acの近傍(分岐点114Acから約1.5cm(1.3cm〜1.7cm)離れた位置)にくるように縫付けられている。
これによって、本実施の形態9にかかる姿勢補整用ショートガードル115が取付けられた姿勢補整用ボトムズを着用することによって、羽根部材114Aには伸縮性による引っ張り力がかかり、着用者の肛門が効果的に引き締められ、肛門が軽く上に引き上げられて骨盤を安定させる力が強くなり、座ったときに最も背筋が伸びるので正しい姿勢で座ることができ、かつ正しい姿勢で立ち、正しい姿勢で歩くことができる。
また、肛門が引き締められると臀部に左右1対の笑窪様の小さい窪みが生じ、これらの小さい窪みの位置する点HEPがショートガードル本体111を介して羽根部材114Aの1対の分岐部分114Aa,114Abによって押えられるため、着用者の臀部が引き締まって小尻になるとともにヒップアップの効果が得られる。さらに、本実施の形態9にかかる姿勢補整用ショートガードル115においては、羽根部材114Aの分岐していない側114Adが股下当て布113を介して着用者の股下に当接するので、穿き心地が著しく向上するという利点が得られる。
なお、羽根部材114Aについては、羽根部材5のように二枚の伸縮性を有する生地を袋縫いにしたものでも、羽根部材5Nのように一枚の伸縮性を有する生地の縁を裁ちかがり縫いしたものでも、羽根部材5Pのように袋縫いにして作製した左右対称の部分を中心接ぎ縫い5Pgで接いでなるものでも良い。
このようにして、本実施の形態9にかかる姿勢補整用ショートガードル115が取付けられた姿勢補整用ボトムズにおいては、意識しなくても着用するだけで肛門がより強力に引き締められて正しい姿勢をとることができ、さらに着用して歩行するだけで正しい歩き方をすることができるとともに、小尻になってヒップアップの効果も得られて、さらに下腹部が引き締められるためより美しいプロポーションを得ることができ、また穿き心地も非常に優れたものとなる。
なお、本実施の形態9においては、伸縮性を有する生地として、綿95%、ポリウレタン5%のポリウレタン混合生地及びパワーネットを使用した場合について説明したが、サテンネット(ストレッチサテン)、ストレッチレースを始めとして他の伸縮性を有する生地を用いても良い。
次に、本実施の形態9の変形例にかかる姿勢補整用下着としての姿勢補整用ショートガードルについて、図38を参照して説明する。なお、本実施の形態9の変形例にかかる姿勢補整用ショートガードルの構成は、一部を除いて上記実施の形態9にかかる姿勢補整用ショートガードル115と同様であるため、同一の部分には同一の符号を付して、一部説明を省略する。
図38(a)に示されるように、本実施の形態9の第1変形例にかかる姿勢補整用下着としての姿勢補整用ショートガードル116は、伸縮性を有する生地としての綿95%、ポリウレタン5%のポリウレタン混合生地からなる下着本体としてのショートガードル本体111を中心に構成されている。本実施の形態9の第1変形例にかかる姿勢補整用ショートガードル116が上記姿勢補整用ショートガードル115と異なるのは、図38(a)に示されるように、羽根部材114Bの形状のみである。
即ち、本実施の形態9の第1変形例にかかる姿勢補整用ショートガードル116においても、羽根部材114,114Aのように二枚の伸縮性を有する生地としてのパワーネット生地を袋縫いにしてなる羽根部材114Bの分岐していない側114Bdの先端114Beが、ステッチ縫い114Bhによってショートガードル本体111の裏側の前部の上端まで伸びて縫付けられている。そして、羽根部材114Bの分岐していない側114Bdは、上記姿勢補整用ショートガードル115における羽根部材114Aよりも大きくなっている。
これによって、伸縮性を有する生地としての二枚のパワーネット生地からなる羽根部材114Bの引っ張り力がより強力になって、肛門が効果的に締付けられるとともに、下腹部が羽根部材114Bによって押え付けられるので、下腹部が引っ込んでより美しいプロポーションを得ることができる。
そして、図38(b)に示されるように、股下当て布113は、羽根部材114Bの枝部分114Bjのみを縫付けて、羽根部材114Bを覆うようにその両縁がショートガードル本体111の股部の裏側に、ステッチ縫い113aによって縫付けられている。これによって、着用者の股部に羽根部材114Bが直接当接することが防止され、股下当て布113を介して当接するため、股下当て布113がクッションとなって穿き心地が向上し、長時間着用しても違和感を覚えることがなくなる。
また、羽根部材114Bは股下当て布113の中で枝部分114Bjのみが縫付けられることによって、長い羽根部材114Bの中間部分を羽根部材114Bの自由な伸縮を妨げることなく、長い羽根部材114Bの中間部分が捩れたりずれたりして肛門を引き締める効果が半減するとともに穿き心地も悪くなる事態を、確実に防止することができる。
次に、図38(c)に示されるように、本実施の形態9の第2変形例にかかる姿勢補整用下着としての姿勢補整用ショートガードル117も、伸縮性を有する生地としての綿95%、ポリウレタン5%のポリウレタン混合生地からなる下着本体としてのショートガードル本体111を中心に構成されている。本実施の形態9の第2変形例にかかる姿勢補整用ショートガードル117が上記姿勢補整用ショートガードル115,116と異なるのは、図38(c)に示されるように、羽根部材114Cの形状のみである。
即ち、本実施の形態9の第2変形例にかかる姿勢補整用ショートガードル117においては、羽根部材114,114A,114Bのように二枚の伸縮性を有する生地としてのパワーネット生地を袋縫いにしてなる羽根部材114Cの分岐していない側114Cdの先端114Ceが、ショートガードル本体111の裏側の前部の上端までは届いておらず、上端から少し下がった位置において、ステッチ縫い114Chによってショートガードル本体111の裏側に縫付けられている。
これによって、伸縮性を有する生地としての二枚のパワーネット生地からなる羽根部材114Cの引っ張り力がより強力になって、肛門が効果的に締付けられるとともに、下腹部が羽根部材114Cによって押え付けられるので、下腹部が引っ込んでより美しいプロポーションを得ることができる。
そして、股下当て布113は、羽根部材114Cの枝部分114Cjのみを縫付けて、羽根部材114Cを覆うようにその両縁がショートガードル本体111の股部の裏側に、ステッチ縫い113aによって縫付けられている。これによって、着用者の股部に羽根部材114Cが直接当接することが防止され、股下当て布113を介して当接するため、股下当て布113がクッションとなって穿き心地が向上し、長時間着用しても違和感を覚えることがなくなる。
また、羽根部材114Cは股下当て布113の中で枝部分114Cjのみが縫付けられることによって、長い羽根部材114Cの中間部分を羽根部材114Cの自由な伸縮を妨げることなく、長い羽根部材114Cの中間部分が捩れたりずれたりして肛門を引き締める効果が半減するとともに穿き心地も悪くなる事態を、確実に防止することができる。
次に、図38(d)に示されるように、本実施の形態9の第3変形例にかかる姿勢補整用下着としての姿勢補整用ショートガードル118も、伸縮性を有する生地としての綿95%、ポリウレタン5%のポリウレタン混合生地からなる下着本体としてのショートガードル本体111を中心に構成されている。本実施の形態9の第3変形例にかかる姿勢補整用ショートガードル118が上記姿勢補整用ショートガードル115,116,117と異なるのは、図38(d)に示されるように、羽根部材114Dの形状のみである。
即ち、本実施の形態9の第3変形例にかかる姿勢補整用ショートガードル118においては、羽根部材114,114A,114B,114Cのように二枚の伸縮性を有する生地としてのパワーネット生地を袋縫いにしてなる羽根部材114Dの分岐していない側114Ddの面積がさらに広くなっており、分岐していない側114Ddの先端114Deが、ショートガードル本体111の裏側の前部の上端まで届いているのみならず、ショートガードル本体111の裏側の両脇部分にまで達しており、ステッチ縫い114Dhによってショートガードル本体111の裏側に縫付けられている。
これによって、伸縮性を有する生地としての二枚のパワーネット生地からなる羽根部材114Dの引っ張り力がより強力になって、肛門が効果的に締付けられるとともに、下腹部が羽根部材114Dによって押え付けられるので、下腹部が引っ込んでより美しいプロポーションを得ることができる。
そして、股下当て布113は、羽根部材114Dの枝部分114Djのみを縫付けて、羽根部材114Dを覆うようにその両縁がショートガードル本体111の股部の裏側に、ステッチ縫い113aによって縫付けられている。これによって、着用者の股部に羽根部材114Dが直接当接することが防止され、股下当て布113を介して当接するため、股下当て布113がクッションとなって穿き心地が向上し、長時間着用しても違和感を覚えることがなくなる。
また、羽根部材114Dは股下当て布113の中で枝部分114Djのみが縫付けられることによって、長い羽根部材114Dの中間部分を羽根部材114Dの自由な伸縮を妨げることなく、長い羽根部材114Dの中間部分が捩れたりずれたりして肛門を引き締める効果が半減するとともに穿き心地も悪くなる事態を、確実に防止することができる。
このようにして、本実施の形態9の変形例にかかる姿勢補整用ショートガードル116,117,118が取付けられた姿勢補整用ボトムズにおいては、意識しなくても着用するだけで肛門がより強力に引き締められて正しい姿勢をとることができ、さらに着用して歩行するだけで正しい歩き方をすることができるとともに、小尻になってヒップアップの効果も得られて、さらに下腹部が引き締められるためより美しいプロポーションを得ることができ、また穿き心地も非常に優れたものとなる。
なお、本実施の形態9の変形例においては、伸縮性を有する生地として、綿95%、ポリウレタン5%のポリウレタン混合生地及びパワーネットを使用した場合について説明したが、サテンネット、ストレッチレースを始めとして他の伸縮性を有する生地を用いても良い。
また、羽根部材114B,114C,114Dについては、羽根部材5のように二枚の伸縮性を有する生地を袋縫いにしたものでも、羽根部材5Nのように一枚の伸縮性を有する生地の縁を裁ちかがり縫いしたものでも、羽根部材5Pのように袋縫いにして作製した左右対称の部分を中心接ぎ縫い5Pgで接いでなるものでも良い。
実施の形態10
次に、本発明の実施の形態10にかかる姿勢補整用ボトムズに取付けられる姿勢補整用下着としての姿勢補整用ショートガードルについて、図39を参照して説明する。
図39(a)は本発明の実施の形態10にかかる姿勢補整用ボトムズに取付けられる姿勢補整用下着としての姿勢補整用ショートガードルの全体構成を示す正面図、(b)は背面図、(c)は本発明の実施の形態10にかかる姿勢補整用ショートガードルを裏返した場合の全体構成を示す正面図、(d)は背面図、(e)は本発明の実施の形態10にかかる姿勢補整用ショートガードルの股下部分の内部構造を示す部分拡大図である。
図39(a),(b)に示されるように、本実施の形態10にかかる姿勢補整用下着としての姿勢補整用ショートガードル120は、伸縮性を有する生地としての綿95%、ポリウレタン5%のポリウレタン混合生地からなる下着本体としてのショートガードル本体111を中心に構成されている。
また、図39(c),(d)に示されるように、姿勢補整用ショートガードル120を裏返すと、ショートガードル本体111の裏側には伸縮性を有する生地としてのパワーネットからなる羽根部材121が直接縫付けられている。ここで、羽根部材121は略X字形状を有しており、前部分岐部分121d,121eの先端が、ショートガードル本体111の裏側の前部の上端にステッチ縫い121jによって縫付けられている。そして、羽根部材121は、ショートガードル本体111の股部の裏側に取付けられた股下当て布113の中を潜って、ショートガードル本体111に縫付けられている。
そして、図39(a),(b)に示されるように、姿勢補整用ショートガードル120のショートガードル本体111の上端部38には、図24に示されるボトムズ本体としてのパンツ表地11のウエストベルト部11aの裏側に縫付けられた布地テープ36に取付けられた複数個のZナップ37の凹側37Bの位置に対応するように、複数個のZナップ37の凸側37Aが取付けられている。
したがって、ショートガードル本体111は、本発明における「着用者の股下に当接する股部を有する下着本体」に相当する。また、本実施の形態10にかかる姿勢補整用ショートガードル120は、「下着本体と、1対の分岐部分と1対の前部分岐部分とを有する略X字形の伸縮性を有する生地からなる羽根部材とを具備する姿勢補整用下着」に相当する。
さらに、本実施の形態10にかかる姿勢補整用ショートガードル120は、「羽根部材の前部分岐部分の先端が下着本体の裏側の前部の上端に縫付けられている姿勢補整用下着」に相当し、また「羽根部材が下着本体の股部の裏側に取付けられた股下当て布と下着本体の股部との間を潜って取付けられている姿勢補整用下着」に相当し、下着本体91が伸縮性を有する生地からなるものである。
そして、本実施の形態10にかかる姿勢補整用ショートガードル120が取付けられた姿勢補整用ボトムズは、本発明における「着用者の股下に当接する股部を有する伸縮性を有する生地からなる下着本体と、1対の分岐部分を有する略Y字形の伸縮性を有する生地からなる羽根部材とを具備する姿勢補整用下着がボトムズ本体の内側に取付けられた姿勢補整用ボトムズ」であり、「姿勢補整用下着がボトムズ本体の裏側に着脱可能に取付けられていることを特徴とする姿勢補整用ボトムズ」であり、「ボトムズ本体のウエストベルトの裏側にZナップの凹側が複数個取付けられ、姿勢補整用下着の上端にZナップの凸側が複数個取付けられて、ボトムズ本体のウエストベルトの裏側のZナップの凹側が姿勢補整用下着の上端のZナップの凸側と嵌合させられ或いは取外されることによって、姿勢補整用下着がボトムズ本体の裏側に着脱可能に取付けられている姿勢補整用ボトムズ」に相当する。
羽根部材121は、羽根部材5と同様に二枚のパワーネット生地を袋縫いしてなるものであり、1対の分岐部分121a,121bの先端及びその周囲の部分がステッチ縫い121iによってショートガードル本体111の臀部に縫付けられており、羽根部材121の前部分岐部分121d,121eの先端が、ステッチ縫い121jによってショートガードル本体111の裏側の前部の上端まで伸びて縫付けられている。
これによって、伸縮性を有する生地としての二枚のパワーネット生地からなる羽根部材121の引っ張り力がより強力になって、肛門が効果的に締付けられるとともに、下腹部が羽根部材121によって押え付けられるので、下腹部が引っ込んでより美しいプロポーションを得ることができる。
そして、図39(e)に示されるように、股下当て布113は、羽根部材121を縫付けずに羽根部材121を覆うように、その両縁がショートガードル本体111の股部の裏側に、ステッチ縫い113aによって縫付けられている。これによって、着用者の股部に羽根部材121が直接当接することが防止され、股下当て布113を介して当接するため、股下当て布113がクッションとなって穿き心地が向上し、長時間着用しても違和感を覚えることがなくなる。また、羽根部材121は股下当て布113の中で自由に伸縮することができる。
したがって、羽根部材121は、ステッチ縫い121jによって前部分岐部分121d,121eの先端がショートガードル本体111の裏側の前部の上端に縫付けられた部分と、ステッチ縫い121iによってショートガードル本体111の臀部裏側に縫付けられた部分との間は縫付けられておらず、フリーの状態になっている。
1対の分岐部分121a,121bの内側におけるステッチ縫い121iの縫い止まり点121kは、羽根部材121の分岐点121cから約7cm(6.5cm〜7.5cm)離れており、1対の分岐部分121a,121bの外側におけるステッチ縫い121iの縫い止まり点121kは、内側のステッチ縫い121iの縫い止まり点とほぼ対応する位置にあって、少なくとも着用者の肛門の位置HCPよりは上方にある。
そして、図39(d)に示されるように、羽根部材121は、姿勢補整用ショートガードル120が取付けられた姿勢補整用ボトムズを着用したときに、着用者の肛門の位置HCPが1対の分岐部分121a,121bの間の分岐点121cの近傍(分岐点121cから約1.5cm(1.3cm〜1.7cm)離れた位置)にくるように縫付けられている。
これによって、本実施の形態10にかかる姿勢補整用ショートガードル120が取付けられた姿勢補整用ボトムズを着用することによって、羽根部材121には伸縮性による引っ張り力がかかり、着用者の肛門が効果的に引き締められ、肛門が軽く上に引き上げられて骨盤を安定させる力が強くなり、座ったときに最も背筋が伸びるので正しい姿勢で座ることができ、かつ正しい姿勢で立ち、正しい姿勢で歩くことができる。
また、肛門が引き締められると臀部に左右1対の笑窪様の小さい窪みが生じ、これらの小さい窪みの位置する点HEPがショートガードル本体111を介して羽根部材121の1対の分岐部分121a,121bによって押えられるため、着用者の臀部が引き締まって小尻になるとともにヒップアップの効果が得られる。さらに、本実施の形態10にかかる姿勢補整用ショートガードル120においては、羽根部材121が股下当て布113を介して着用者の股下に当接するので、穿き心地が著しく向上するという利点が得られる。
なお、羽根部材121については、羽根部材5のように二枚の伸縮性を有する生地を袋縫いにしたものでも、羽根部材5Nのように一枚の伸縮性を有する生地の縁を裁ちかがり縫いしたものでも、羽根部材5Pのように袋縫いにして作製した左右対称の部分を中心接ぎ縫い5Pgで接いでなるものでも良い。
このようにして、本実施の形態10にかかる姿勢補整用ショートガードル120が取付けられた姿勢補整用ボトムズにおいては、意識しなくても着用するだけで肛門がより強力に引き締められて正しい姿勢をとることができ、さらに着用して歩行するだけで正しい歩き方をすることができるとともに、小尻になってヒップアップの効果も得られて、さらに下腹部が引き締められるためより美しいプロポーションを得ることができ、また穿き心地も非常に優れたものとなる。
なお、本実施の形態10においては、伸縮性を有する生地として、綿95%、ポリウレタン5%のポリウレタン混合生地及びパワーネットを使用した場合について説明したが、サテンネット(ストレッチサテン)、ストレッチレースを始めとして他の伸縮性を有する生地を用いても良い。
実施の形態11
次に、本発明の実施の形態11にかかる姿勢補整用ボトムズに取付けられる姿勢補整用下着としての姿勢補整用ショートガードルについて、図40及び図41を参照して説明する。
図40(a)は本発明の実施の形態11にかかる姿勢補整用ボトムズに取付けられる姿勢補整用下着としての姿勢補整用ショートガードルの全体構成を示す正面図、(b)は背面図、(c)は本発明の実施の形態11にかかる姿勢補整用ショートガードルを裏返した場合の全体構成を示す正面図、(d)は背面図、(e)は本発明の実施の形態11にかかる姿勢補整用ショートガードルの股下部分の内部構造を示す部分拡大図である。図41(a)は本発明の実施の形態11の第1変形例にかかる姿勢補整用ショートガードルを裏返した場合の全体構成を示す正面図、(b)は本発明の実施の形態11の第2変形例にかかる姿勢補整用ショートガードルを裏返した場合の全体構成を示す正面図である。
なお、本実施の形態11にかかる姿勢補整用ショートガードルの構成は、一部を除いて上記実施の形態10にかかる姿勢補整用ショートガードル120と同様であるため、同一の部分には同一の符号を付して、一部説明を省略する。
図40(a),(b)に示されるように、本実施の形態11にかかる姿勢補整用下着としての姿勢補整用ショートガードル120Aは、伸縮性を有する生地としての綿95%、ポリウレタン5%のポリウレタン混合生地からなる下着本体としてのショートガードル本体111を中心に構成されている。
また、図40(c),(d)に示されるように、姿勢補整用ショートガードル120Aを裏返すと、ショートガードル本体111の裏側には伸縮性を有する生地としてのパワーネットからなる羽根部材121Aが直接縫付けられている。ここで、羽根部材121Aは略X字形状を有しており、前部分岐部分121Ad,121Aeの先端が、ショートガードル本体111の裏側の前部の上端にステッチ縫い121Ajによって縫付けられている。
さらに、羽根部材121Aは、ショートガードル本体111の股部の裏側に取付けられた股下当て布113の中を潜って、ショートガードル本体111に縫付けられている。さらに、羽根部材121Aには1対の枝部分121Amが設けられており、羽根部材121Aが股下当て布113を潜って取付けられる際に、1対の枝部分121Amが股下当て布113の内部においてショートガードル本体111の股部の裏側及び股下当て布113に縫付けられている。
そして、図40(a),(b)に示されるように、姿勢補整用ショートガードル120Aのショートガードル本体111の上端部38には、図24に示されるボトムズ本体としてのパンツ表地11のウエストベルト部11aの裏側に縫付けられた布地テープ36に取付けられた複数個のZナップ37の凹側37Bの位置に対応するように、複数個のZナップ37の凸側37Aが取付けられている。
したがって、ショートガードル本体111は、本発明における「着用者の股下に当接する股部を有する下着本体」に相当する。また、本実施の形態11にかかる姿勢補整用ショートガードル120Aは、「下着本体と、1対の分岐部分と1対の前部分岐部分とを有する略X字形の伸縮性を有する生地からなる羽根部材とを具備する姿勢補整用下着」に相当し、「羽根部材の前部分岐部分の先端が下着本体の裏側の前部の上端に縫付けられている姿勢補整用下着」に相当する。
さらに、本実施の形態11にかかる姿勢補整用ショートガードル120Aは、「羽根部材が下着本体の股部の裏側に取付けられた股下当て布と下着本体の股部との間を潜って取付けられている姿勢補整用下着」に相当し、また「羽根部材には1対の枝部分が設けられており、羽根部材が下着本体の股部の裏側に取付けられた股下当て布と下着本体の股部との間を潜って取付けられる際に枝部分が股下当て布の内部において下着本体の股部の裏側及び股下当て布に縫付けられている姿勢補整用下着」に相当する。
そして、本実施の形態11にかかる姿勢補整用ショートガードル120Aが取付けられた姿勢補整用ボトムズは、本発明における「着用者の股下に当接する股部を有する伸縮性を有する生地からなる下着本体と、1対の分岐部分を有する略Y字形の伸縮性を有する生地からなる羽根部材とを具備する姿勢補整用下着がボトムズ本体の内側に取付けられた姿勢補整用ボトムズ」であり、「姿勢補整用下着がボトムズ本体の裏側に着脱可能に取付けられていることを特徴とする姿勢補整用ボトムズ」であり、「ボトムズ本体のウエストベルトの裏側にZナップの凹側が複数個取付けられ、姿勢補整用下着の上端にZナップの凸側が複数個取付けられて、ボトムズ本体のウエストベルトの裏側のZナップの凹側が姿勢補整用下着の上端のZナップの凸側と嵌合させられ或いは取外されることによって、姿勢補整用下着がボトムズ本体の裏側に着脱可能に取付けられている姿勢補整用ボトムズ」に相当する。
ここで、羽根部材121Aは、羽根部材121と同様に二枚のパワーネット生地を袋縫いしてなるものであり、1対の分岐部分121Aa,121Abの先端及びその周囲の部分がステッチ縫い121Aiによってショートガードル本体111の臀部に縫付けられており、羽根部材121Aの前部分岐部分121Ad,121Aeの先端が、ステッチ縫い121Ajによってショートガードル本体111の裏側の前部の上端まで伸びて縫付けられている。
これによって、伸縮性を有する生地としての二枚のパワーネット生地からなる羽根部材121Aの引っ張り力がより強力になって、肛門が効果的に締付けられるとともに、下腹部が羽根部材121Aによって押え付けられるので、下腹部が引っ込んでより美しいプロポーションを得ることができる。
そして、図40(e)に示されるように、股下当て布113は、羽根部材121Aの枝部分121Amのみを縫付けて、羽根部材121Aを覆うようにその両縁がショートガードル本体111の股部の裏側に、ステッチ縫い113aによって縫付けられている。これによって、着用者の股部に羽根部材121Aが直接当接することが防止され、股下当て布113を介して当接するため、股下当て布113がクッションとなって穿き心地が向上し、長時間着用しても違和感を覚えることがなくなる。
また、羽根部材121Aは股下当て布113の中で枝部分121Amのみが縫付けられることによって、羽根部材121Aの自由な伸縮を妨げることなく、長い羽根部材121Aの中間部分が捩れたりずれたりして肛門を引き締める効果が半減するとともに穿き心地も悪くなる事態を、確実に防止することができる。
したがって、羽根部材121Aは、ステッチ縫い121Ajによって前部分岐部分121Ad,121Aeの先端がショートガードル本体111の裏側の前部の上端に縫付けられた部分と、ステッチ縫い121Aiによってショートガードル本体111の臀部裏側に縫付けられた部分との間は、枝部分121Amのみが縫付けられており、自由に伸縮することができる。
1対の分岐部分121Aa,121Abの内側におけるステッチ縫い121Aiの縫い止まり点121Akは、羽根部材121Aの分岐点121Acから約7cm(6.5cm〜7.5cm)離れており、1対の分岐部分121Aa,121Abの外側におけるステッチ縫い121Aiの縫い止まり点121Akは、内側のステッチ縫い121Aiの縫い止まり点とほぼ対応する位置にあって、少なくとも着用者の肛門の位置HCPよりは上方にある。
そして、図40(d)に示されるように、羽根部材121Aは、姿勢補整用ショートガードル120Aが取付けられた姿勢補整用ボトムズを着用したときに、着用者の肛門の位置HCPが1対の分岐部分121Aa,121Abの間の分岐点121Acの近傍(分岐点121Acから約1.5cm(1.3cm〜1.7cm)離れた位置)にくるように縫付けられている。
これによって、本実施の形態11にかかる姿勢補整用ショートガードル120Aが取付けられた姿勢補整用ボトムズを着用することによって、羽根部材121Aには伸縮性による引っ張り力がかかり、着用者の肛門が効果的に引き締められ、肛門が軽く上に引き上げられて骨盤を安定させる力が強くなり、座ったときに最も背筋が伸びるので正しい姿勢で座ることができ、かつ正しい姿勢で立ち、正しい姿勢で歩くことができる。
また、肛門が引き締められると臀部に左右1対の笑窪様の小さい窪みが生じ、これらの小さい窪みの位置する点HEPがショートガードル本体111を介して羽根部材121Aの1対の分岐部分121Aa,121Abによって押えられるため、着用者の臀部が引き締まって小尻になるとともにヒップアップの効果が得られる。さらに、本実施の形態11にかかる姿勢補整用ショートガードル120Aにおいては、羽根部材121Aが股下当て布113を介して着用者の股下に当接するので、穿き心地が著しく向上するという利点が得られる。
なお、羽根部材121Aについては、羽根部材5のように二枚の伸縮性を有する生地を袋縫いにしたものでも、羽根部材5Nのように一枚の伸縮性を有する生地の縁を裁ちかがり縫いしたものでも、羽根部材5Pのように袋縫いにして作製した左右対称の部分を中心接ぎ縫い5Pgで接いでなるものでも良い。
このようにして、本実施の形態11にかかる姿勢補整用ショートガードル120Aが取付けられた姿勢補整用ボトムズにおいては、意識しなくても着用するだけで肛門がより強力に引き締められて正しい姿勢をとることができ、さらに着用して歩行するだけで正しい歩き方をすることができるとともに、小尻になってヒップアップの効果も得られて、さらに下腹部が引き締められるためより美しいプロポーションを得ることができ、また穿き心地も非常に優れたものとなる。
なお、本実施の形態11においては、伸縮性を有する生地として、綿95%、ポリウレタン5%のポリウレタン混合生地及びパワーネットを使用した場合について説明したが、サテンネット(ストレッチサテン)、ストレッチレースを始めとして他の伸縮性を有する生地を用いても良い。
次に、本実施の形態11の変形例にかかる姿勢補整用下着としての姿勢補整用ショートガードルについて、図41を参照して説明する。なお、本実施の形態11の変形例にかかる姿勢補整用ショートガードルの構成は、一部を除いて上記実施の形態10にかかる姿勢補整用ショートガードル120Aと同様であるため、同一の部分には同一の符号を付すとともに、姿勢補整用ショートガードルの全体構成を示す正面図及び背面図、姿勢補整用ショートガードルを裏返した場合の全体構成を示す背面図については、図40(a),(b),(d)を参照して、一部説明を省略する。
図41(a)に示されるように、本実施の形態11の第1変形例にかかる姿勢補整用下着としての姿勢補整用ショートガードル120Bは、伸縮性を有する生地としての綿95%、ポリウレタン5%のポリウレタン混合生地からなる下着本体としてのショートガードル本体111を中心に構成されている。本実施の形態11の第1変形例にかかる姿勢補整用ショートガードル120Bが上記姿勢補整用ショートガードル120Aと異なるのは、図41(a)に示されるように、羽根部材121Bの形状のみである。
即ち、本実施の形態11の第1変形例にかかる姿勢補整用ショートガードル120Bにおいても、羽根部材121,121Aのように二枚の伸縮性を有する生地としてのパワーネット生地を袋縫いにしてなる羽根部材121Bの前部分岐部分121Bd,121Beの先端が、ショートガードル本体111の裏側の前部の上端まで伸びて、ステッチ縫い121Bjによって脇部に縫付けられている。そして、羽根部材121Bの前部分岐部分121Bd,121Beは、上記姿勢補整用ショートガードル120Aにおける羽根部材121Aよりも大きく広がっている。
これによって、伸縮性を有する生地としての二枚のパワーネット生地からなる羽根部材121Bの引っ張り力がまろやかになって全体に広がり、肛門が効果的に締付けられるとともに、下腹部が羽根部材121Bによって押え付けられるので、下腹部が引っ込んでより美しいプロポーションを得ることができる。
そして、股下当て布113は、羽根部材121Bの枝部分121Bmのみを縫付けて、羽根部材121Bを覆うようにその両縁がショートガードル本体111の股部の裏側に、ステッチ縫い113aによって縫付けられている。これによって、着用者の股部に羽根部材121Bが直接当接することが防止され、股下当て布113を介して当接するため、股下当て布113がクッションとなって穿き心地が向上し、長時間着用しても違和感を覚えることがなくなる。
また、羽根部材121Bは股下当て布113の中で枝部分121Bmのみが縫付けられることによって、羽根部材121Bの自由な伸縮を妨げることなく、長い羽根部材121Bの中間部分が捩れたりずれたりして肛門を引き締める効果が半減するとともに穿き心地も悪くなる事態を、確実に防止することができる。
次に、図41(b)に示されるように、本実施の形態11の第2変形例にかかる姿勢補整用下着としての姿勢補整用ショートガードル120Cは、伸縮性を有する生地としての綿95%、ポリウレタン5%のポリウレタン混合生地からなる下着本体としての、二つの部材に分かれたショートガードル本体122A,122Bを中心に構成されている。
本実施の形態11の第2変形例にかかる姿勢補整用ショートガードル120Cが上記姿勢補整用ショートガードル120A,100Bと異なるのは、図41(b)に示されるように、ショートガードル本体が二つの部材122A,122Bから構成されている点と、羽根部材121Cの形状のみである。
即ち、本実施の形態11の第2変形例にかかる姿勢補整用ショートガードル120Cにおいては、羽根部材121,121A,121Bのように二枚の伸縮性を有する生地としてのパワーネット生地を袋縫いにしてなる羽根部材121Cの前部分岐部分121Cd,121Ceの先端が、ショートガードル本体122A,122Bの裏側の前部の上端まで届いているとともに、二つの部材122A,122Bを縫い合わせるステッチ縫い121Cjによってショートガードル本体122A,122Bの裏側に縫付けられている。
これによって、伸縮性を有する生地としての二枚のパワーネット生地からなる羽根部材121Cの引っ張り力がより強力になって、肛門が効果的に締付けられるとともに、下腹部が羽根部材121Cによって押え付けられるので、下腹部が引っ込んでより美しいプロポーションを得ることができる。
そして、股下当て布113は、羽根部材121Cの枝部分121Cmのみを縫付けて、羽根部材121Cを覆うようにその両縁がショートガードル本体122A,122Bの股部の裏側に、ステッチ縫い113aによって縫付けられている。これによって、着用者の股部に羽根部材121Cが直接当接することが防止され、股下当て布113を介して当接するため、股下当て布113がクッションとなって穿き心地が向上し、長時間着用しても違和感を覚えることがなくなる。
また、羽根部材121Cは股下当て布113の中で枝部分121Cmのみが縫付けられることによって、羽根部材121Cの自由な伸縮を妨げることなく、長い羽根部材121Cの中間部分が捩れたりずれたりして肛門を引き締める効果が半減するとともに穿き心地も悪くなる事態を、確実に防止することができる。
このようにして、本実施の形態11の変形例にかかる姿勢補整用ショートガードル120B,120Cが取付けられた姿勢補整用ボトムズにおいては、意識しなくても着用するだけで肛門がより強力に引き締められて正しい姿勢をとることができ、さらに着用して歩行するだけで正しい歩き方をすることができるとともに、小尻になってヒップアップの効果も得られて、さらに下腹部が引き締められるためより美しいプロポーションを得ることができ、また穿き心地も非常に優れたものとなる。
なお、本実施の形態11の変形例においては、伸縮性を有する生地として、綿95%、ポリウレタン5%のポリウレタン混合生地及びパワーネットを使用した場合について説明したが、サテンネット(ストレッチサテン)、ストレッチレースを始めとして他の伸縮性を有する生地を用いても良い。
また、羽根部材121B,121Cについては、羽根部材5のように二枚の伸縮性を有する生地を袋縫いにしたものでも、羽根部材5Nのように一枚の伸縮性を有する生地の縁を裁ちかがり縫いしたものでも、羽根部材5Pのように袋縫いにして作製した左右対称の部分を中心接ぎ縫い5Pgで接いでなるものでも良い。
実施の形態12
次に、本発明の実施の形態12にかかる姿勢補整用ボトムズに取付けられる姿勢補整用下着としての姿勢補整用ショートガードルについて、図42乃至図44を参照して説明する。
図42(a)は本発明の実施の形態12にかかる姿勢補整用ボトムズに取付けられる姿勢補整用下着としての姿勢補整用ショートガードルの全体構成を示す正面図、(b)は背面図、(c)は本発明の実施の形態12にかかる姿勢補整用ショートガードルを裏返した場合の全体構成を示す正面図、(d)は背面図、(e)は本発明の実施の形態12にかかる姿勢補整用ショートガードルの股下部分の内部構造を示す部分拡大図である。
図43(a)は本発明の実施の形態12の第1変形例にかかる姿勢補整用下着としての姿勢補整用ショートガードルの全体構成を示す正面図、(b)は背面図、(c)は本発明の実施の形態12の第1変形例にかかる姿勢補整用ショートガードルを裏返した場合の全体構成を示す正面図、(d)は背面図、(e)は本発明の実施の形態12の第1変形例にかかる姿勢補整用ショートガードルの股下部分の内部構造を示す部分拡大図である。
図44(a)は本発明の実施の形態12の第2変形例にかかる姿勢補整用下着としての姿勢補整用ショートガードルの全体構成を示す正面図、(b)は背面図、(c)は本発明の実施の形態12の第2変形例にかかる姿勢補整用ショートガードルを裏返した場合の全体構成を示す正面図、(d)は背面図、(e)は本発明の実施の形態12の第2変形例にかかる姿勢補整用ショートガードルの股下部分の内部構造を示す部分拡大図である。
なお、本実施の形態12にかかる姿勢補整用ショートガードルの構成は、一部を除いて上記実施の形態10,11にかかる姿勢補整用ショートガードル120,120A,120Bと同様であるため、同一の部分には同一の符号を付して、一部説明を省略する。
図42(a),(b)に示されるように、本実施の形態12にかかる姿勢補整用下着としての姿勢補整用ショートガードル125は、伸縮性を有する生地としての綿95%、ポリウレタン5%のポリウレタン混合生地からなる下着本体としてのショートガードル本体111を中心に構成されている。ここで、図42(c),(d)に示されるように、姿勢補整用ショートガードル125の裏側には、股下当て布113(伸縮性を有する生地としてのパワーネットからなる)が縫付けられている。
さらに、図42(d),(e)に示されるように、姿勢補整用ショートガードル125の裏側臀部には、1対の分岐部分と分岐点を含む根元部分のみからなる伸縮性を有する生地としてのパワーネットからなる後部羽根部材124の1対の分岐部分124a,124bがステッチ縫い124iで縫付けられており、根元部分124eが股下当て布113の後部の端にステッチ縫い124hで縫付けられている。
そして、図42(a),(b)に示されるように、姿勢補整用ショートガードル125のショートガードル本体111の上端部38には、図24に示されるボトムズ本体としてのパンツ表地11のウエストベルト部11aの裏側に縫付けられた布地テープ36に取付けられた複数個のZナップ37の凹側37Bの位置に対応するように、複数個のZナップ37の凸側37Aが取付けられている。
したがって、ショートガードル本体111は、本発明における「着用者の股下に当接する股部を有する下着本体」に相当する。また、本実施の形態12にかかる姿勢補整用ショートガードル125は、「羽根部材が1対の分岐部分と分岐点を含む根元部分のみからなる伸縮性を有する生地からなる後部羽根部材であって、後部羽根部材は根元部分が下着本体の股部の裏側に取付けられた伸縮性を有する生地からなる股下当て布の後部の端に縫付けられている姿勢補整用下着」に相当する。
そして、本実施の形態12にかかる姿勢補整用ショートガードル125が取付けられた姿勢補整用ボトムズは、本発明における「羽根部材が1対の分岐部分と分岐点を含む根元部分のみからなる伸縮性を有する生地からなる後部羽根部材であって、後部羽根部材は根元部分が下着本体の股部の裏側に取付けられた伸縮性を有する生地からなる股下当て布の後部の端に縫付けられている姿勢補整用下着がボトムズ本体の内側に取付けられた姿勢補整用ボトムズ」に相当する。
さらに、「姿勢補整用下着がボトムズ本体の裏側に着脱可能に取付けられていることを特徴とする姿勢補整用ボトムズ」に相当し、「ボトムズ本体のウエストベルトの裏側にZナップの凹側が複数個取付けられ、姿勢補整用下着の上端にZナップの凸側が複数個取付けられて、ボトムズ本体のウエストベルトの裏側のZナップの凹側が姿勢補整用下着の上端のZナップの凸側と嵌合させられ或いは取外されることによって、姿勢補整用下着がボトムズ本体の裏側に着脱可能に取付けられている姿勢補整用ボトムズ」に相当する。
後部羽根部材124は、羽根部材121,121Aと同様に、二枚のパワーネット生地を袋縫いしてなるものである。これによって、着用者の股部には股下当て布113が当接するため、股下当て布113がクッションとなって穿き心地が向上し、長時間着用しても違和感を覚えることがなくなる。そして、股下当て布113は、伸縮性を有する生地としてのパワーネットからなる。
したがって、後部羽根部材124は、ステッチ縫い124hによって根元部分124eが股下当て布113の後部の端に縫付けられた部分と、ステッチ縫い124iによってショートガードル本体111の臀部裏側に縫付けられた部分との間は、自由に伸縮することができる。
1対の分岐部分124a,124bの内側におけるステッチ縫い124iの縫い止まり点124kは、後部羽根部材124の分岐点124cから約7cm(6.5cm〜7.5cm)離れており、1対の分岐部分124a,124bの外側におけるステッチ縫い124iの縫い止まり点124kは、内側のステッチ縫い124iの縫い止まり点とほぼ対応する位置にあって、少なくとも着用者の肛門の位置HCPよりは上方にある。
そして、図42(d)に示されるように、後部羽根部材124は、姿勢補整用ショートガードル125が取付けられた姿勢補整用ボトムズを着用したときに、着用者の肛門の位置HCPが1対の分岐部分124a,124bの間の分岐点124cの近傍(分岐点124cから約1.5cm(1.3cm〜1.7cm)離れた位置)にくるように縫付けられている。
これによって、本実施の形態12にかかる姿勢補整用ショートガードル125が取付けられた姿勢補整用ボトムズを着用することによって、後部羽根部材124には伸縮性による引っ張り力がかかり、着用者の肛門が効果的に引き締められ、肛門が軽く上に引き上げられて骨盤を安定させる力が強くなり、座ったときに最も背筋が伸びるので正しい姿勢で座ることができ、かつ正しい姿勢で立ち、正しい姿勢で歩くことができる。
また、肛門が引き締められると臀部に左右1対の笑窪様の小さい窪みが生じ、これらの小さい窪みの位置する点HEPがショートガードル本体111を介して羽根部材124の1対の分岐部分124a,124bによって押えられるため、着用者の臀部が引き締まって小尻になるとともにヒップアップの効果が得られる。さらに、本実施の形態12にかかる姿勢補整用ショートガードル125においては、股下当て布113が着用者の股下に当接するので、穿き心地が著しく向上するという利点が得られる。
なお、後部羽根部材124については、羽根部材5のように二枚の伸縮性を有する生地を袋縫いにしたものでも、羽根部材5Nのように一枚の伸縮性を有する生地の縁を裁ちかがり縫いしたものでも、羽根部材5Pのように袋縫いにして作製した左右対称の部分を中心接ぎ縫い5Pgで接いでなるものでも良い。
次に、本実施の形態12の第1変形例にかかる姿勢補整用ショートガードル126について、図43を参照して説明する。図43(a),(b),(d)に示されるように、第1変形例にかかる姿勢補整用ショートガードル126の背面側の構成については、上記姿勢補整用ショートガードル125の構成と同様である。
異なるのは、図43(c),(e)に示されるように、第1変形例にかかる姿勢補整用ショートガードル126の前面裏側には、羽根部材の分岐していない側のみからなる伸縮性を有する生地としてのパワーネットからなる前部羽根部材128が縫付けられている点である。前部羽根部材128の分岐していない側128dの先端128eは、ステッチ縫い128hによってショートガードル本体111の裏側の前部上端に縫付けられ、反対側の端128aは、ステッチ縫い128iによって股下当て布113の前部の端に縫付けられている。
したがって、本実施の形態12の第1変形例にかかる姿勢補整用ショートガードル126は、本発明における「後部羽根部材とともに羽根部材の分岐していない側のみからなる伸縮性を有する生地からなる前部羽根部材を有し、前部羽根部材の分岐していない側の先端は下着本体の裏側の前部に縫付けられており、前部羽根部材の反対側の端は股下当て布の前部の端に縫付けられている姿勢補整用下着」に相当する。
これによって、上記姿勢補整用ショートガードル125における効果に加えて、伸縮性を有する生地からなる股下当て布113を介してではあるが、後部羽根部材124が前部羽根部材128によって引っ張られるために後部羽根部材124が肛門を引き締める効果が向上するとともに、前部羽根部材128によって下腹部が押え付けられるので、下腹部が引っ込んでより美しいプロポーションを得ることができる。
なお、前部羽根部材128については、羽根部材5のように二枚の伸縮性を有する生地を袋縫いにしたものでも、羽根部材5Nのように一枚の伸縮性を有する生地の縁を裁ちかがり縫いしたものでも、羽根部材5Pのように袋縫いにして作製した左右対称の部分を中心接ぎ縫い5Pgで接いでなるものでも良い。
次に、本実施の形態12の第2変形例にかかる姿勢補整用ショートガードル127について、図44を参照して説明する。図44(a),(b),(d)に示されるように、第2変形例にかかる姿勢補整用ショートガードル127の背面側の構成については、上記姿勢補整用ショートガードル125,126の構成と同様である。
異なるのは、図44(c),(e)に示されるように、第2変形例にかかる姿勢補整用ショートガードル127の前面裏側には、羽根部材の1対の前部分岐部分のみからなる伸縮性を有する生地としてのパワーネットからなる前部羽根部材129が縫付けられている点である。前部羽根部材129の1対の前部分岐部分129d,129eの先端は、ステッチ縫い129jによってショートガードル本体111の裏側の前部上端に縫付けられ、反対側の端129aは、ステッチ縫い129hによって股下当て布113の前部の端に縫付けられている。
したがって、本実施の形態12の第2変形例にかかる姿勢補整用ショートガードル127は、本発明における「後部羽根部材とともに羽根部材の1対の前部分岐部分のみからなる伸縮性を有する生地からなる前部羽根部材を有し、前部羽根部材の1対の前部分岐部分の先端は下着本体の裏側の前部に縫付けられており、前部羽根部材の反対側の端は股下当て布の前部の端に縫付けられている姿勢補整用下着」に相当する。
これによって、上記姿勢補整用ショートガードル125における効果に加えて、伸縮性を有する生地からなる股下当て布113を介してではあるが、後部羽根部材124が前部羽根部材129によって引っ張られるために後部羽根部材124が肛門を引き締める効果が向上するとともに、前部羽根部材129によって下腹部が押え付けられるので、下腹部が引っ込んでより美しいプロポーションを得ることができる。
なお、前部羽根部材129については、羽根部材5のように二枚の伸縮性を有する生地を袋縫いにしたものでも、羽根部材5Nのように一枚の伸縮性を有する生地の縁を裁ちかがり縫いしたものでも、二枚の伸縮性を有する生地の縁を裁ちかがり縫いしたものでも良い。
このようにして、本実施の形態12にかかる姿勢補整用ショートガードル125,126,127が取付けられた姿勢補整用ボトムズにおいては、意識しなくても着用するだけで肛門が引き締められて正しい姿勢をとることができ、さらに着用して歩行するだけで正しい歩き方をすることができるとともに、小尻になってヒップアップの効果も得られて、より美しいプロポーションを得ることができ、また穿き心地も非常に優れたものとなる。
なお、本実施の形態12においては、伸縮性を有する生地として、綿95%、ポリウレタン5%のポリウレタン混合生地及びパワーネットを使用した場合について説明したが、サテンネット(ストレッチサテン)、ストレッチレースを始めとして他の伸縮性を有する生地を用いても良い。
実施の形態13
次に、本発明の実施の形態13にかかる姿勢補整用ボトムズに取付けられる姿勢補整用下着としての姿勢補整用サポーターについて、図45乃至図47を参照して詳細に説明する。
図45(a)は本発明の実施の形態13にかかる姿勢補整用下着としての姿勢補整用サポーターの全体構成を示す正面図、(b)は背面図、(c)は本発明の実施の形態13にかかる姿勢補整用サポーターを裏返した場合の全体構成を示す正面図、(d)は背面図、(e)は本発明の実施の形態13にかかる姿勢補整用下着としての姿勢補整用サポーターの全体構成を示す斜視図である。図46(a)は本発明の実施の形態13の第1変形例にかかる姿勢補整用下着としての姿勢補整用サポーターの全体構成を示す正面図、(b)は背面図、(c)は本発明の実施の形態13の第1変形例にかかる姿勢補整用サポーターを裏返した場合の全体構成を示す正面図、(d)は背面図である。
図47(a)は本発明の実施の形態13の第2変形例にかかる姿勢補整用下着としての姿勢補整用サポーターの全体構成を示す正面図、(b)は背面図、(c)は本発明の実施の形態13の第2変形例にかかる姿勢補整用サポーターを裏返した場合の全体構成を示す正面図、(d)は背面図、(e)は本発明の実施の形態13の第2変形例にかかる姿勢補整用サポーターに用いられる羽根部材の形状を示す図である。
図45(a),(b)に示されるように、本実施の形態13にかかる姿勢補整用下着としての姿勢補整用サポーター60は、伸縮性を有する生地としてのパワーネット生地からなる下着本体としてのサポーター本体61を中心に構成されている。サポーター本体61は、腰周りを覆う腹巻き状の部分に股部の前半分のみを形成するための突出部61aが一体となったものであり、後中心61Cにおいて縫い合わされており、伸縮性を有する生地としてのパワーネットからなる羽根部材5を縫付けることによって初めて股部が形成される。
したがって、サポーター本体61は、本発明における「着用者の股下に当接する股部を有しない下着本体」に相当する。また、本実施の形態13にかかる姿勢補整用サポーター60は、「下着本体と、略Y字形の伸縮性を有する生地からなる羽根部材とを具備する姿勢補整用下着」に相当し、下着本体61は伸縮性を有する生地からなるものである。
また、本実施の形態13にかかる姿勢補整用サポーター60が取付けられた姿勢補整用ボトムズは、本発明における「着用者の股下に当接する股部を有しない伸縮性を有する生地からなる下着本体と、1対の分岐部分を有する略Y字形の伸縮性を有する生地からなる羽根部材とを具備する姿勢補整用下着がボトムズ本体の内側に取付けられた姿勢補整用ボトムズ」であり、「姿勢補整用下着がボトムズ本体の裏側に着脱可能に取付けられていることを特徴とする姿勢補整用ボトムズ」であり、「ボトムズ本体のウエストベルトの裏側にZナップの凹側が複数個取付けられ、姿勢補整用下着の上端にZナップの凸側が複数個取付けられて、ボトムズ本体のウエストベルトの裏側のZナップの凹側が姿勢補整用下着の上端のZナップの凸側と嵌合させられ或いは取外されることによって、姿勢補整用下着がボトムズ本体の裏側に着脱可能に取付けられている姿勢補整用ボトムズ」に相当する。
そして、図45(a),(b)に示されるように、姿勢補整用サポーター60のサポーター本体61の上端部38には、ボトムズ本体としてのパンツ表地11のウエストベルト部11aの裏側に縫付けられた布地テープ36に取付けられた複数個のZナップ37の凹側37Bの位置に対応するように、複数個のZナップ37の凸側37Aが取付けられている。
さらに、図45(d)に示されるように、姿勢補整用サポーター60を裏返すと、サポーター本体61の臀部裏側には、伸縮性を有する生地としてのパワーネットからなる羽根部材5が直接縫付けられている。羽根部材5は前述の如く二枚のパワーネット生地を袋縫いしてなるものであり、1対の分岐部分5a,5bの先端及びその周囲の部分がステッチ縫い5iによって、サポーター本体61の臀部裏側に直接縫付けられている。
一方、図45(e)に示されるように、サポーター本体61の突出部61aの裏側にはパワーネットからなる見返し布62が縫付けられており、羽根部材5の分岐していない側5dは、この見返し布62の先端近傍にステッチ縫い5hによって縫付けられ、さらに羽根部材5の分岐していない側5dの先端5eが、ステッチ縫い5hによってサポーター本体61の突出部61aの裏側に縫付けられたパワーネットからなる見返し布62の付け根近傍に縫付けられている。
したがって、羽根部材5は、ステッチ縫い5hによって分岐していない側5dの分岐点5cの近傍が見返し布62の先端近傍に縫付けられた部分と、ステッチ縫い5iによって1対の分岐部分5a,5bの先端及びその周囲の部分がサポーター本体61の臀部裏側に直接縫付けられた部分との間は縫付けられておらず、フリーの状態になっている。
1対の分岐部分5a,5bの内側におけるステッチ縫い5iの縫い止まり点は、羽根部材5の分岐点5cから約7cm(6.0cm〜8.0cm)離れており、1対の分岐部分5a,5bの外側におけるステッチ縫い5iの縫い止まり点は、内側のステッチ縫い5iの縫い止まり点とほぼ対応する位置にあって、少なくとも着用者の肛門の位置HCPよりは上方にある。
そして、図45(d)に示されるように、羽根部材5は、姿勢補整用サポーター60を着用したときに、着用者の肛門の位置HCPが1対の分岐部分5a,5bの間の分岐点5cの近傍(分岐点5cから約1.5cm(1.0cm〜2.0cm)離れた位置)にくるように縫付けられている。
これによって、本実施の形態13にかかる姿勢補整用ボトムズとしての姿勢補整用パンツを着用することによって、羽根部材5には伸縮性による引っ張り力がかかり、着用者の肛門が効果的に引き締められ、肛門が軽く上に引き上げられて骨盤を安定させる力が強くなり、座ったときに最も背筋が伸びるので正しい姿勢で座ることができ、かつ正しい姿勢で立ち、正しい姿勢で歩くことができる。
また、肛門が引き締められると着用者の臀部に生ずる小さい窪みを押えることによって、臀部が引き締まって小尻になるとともにヒップアップの効果が得られるが、本実施の形態13にかかる姿勢補整用下着60においては、羽根部材5の1対の分岐部分5a,5bがこの小さい窪みの位置HEPを覆うように縫付けられているため、羽根部材5の引っ張り力によってこの小さい窪みが押えられ、臀部が引き締まって小尻になるとともにヒップアップの効果が得られる。
このようにして、本実施の形態13にかかる姿勢補整用下着としての姿勢補整用サポーター60が取付けられた姿勢補整用ボトムズにおいては、意識しなくても着用するだけで肛門が引き締められて正しい姿勢をとることができ、さらに着用して歩行するだけで正しい歩き方をすることができ、筋肉に刺激を与え大臀筋・中臀筋が鍛えられるとともに、小尻になってヒップアップの効果も得られ、美しいプロポーションを得ることができる。
さらに、Zナップ37によって姿勢補整用サポーター60をパンツ表地11から着脱自在としたことによって、姿勢補整用サポーター60を取外してパンツ表地11単独でも着用することができるとともに、姿勢補整用サポーター60のみまたはパンツ表地11のみを洗濯またはクリーニングすることも可能となる。
次に、本発明の実施の形態13の第1変形例にかかる姿勢補整用下着としての姿勢補整用サポーターについて、図46を参照して詳細に説明する。
図46(a),(b)に示されるように、本実施の形態13の第1変形例にかかる姿勢補整用下着としての姿勢補整用サポーター65は、伸縮性を有する生地としてのパワーネット生地からなる下着本体としてのサポーター本体66及び同じく伸縮性を有する生地としてのパワーネット生地からなる羽根部材5Uによって構成されている。サポーター本体66は、腰周りを覆う腹巻き形状のもので、後中心66Cにおいて縫い合わされており、このサポーター本体66の前後に羽根部材5Uを縫付けることによって初めて股部が形成される。
そして、図46(a),(b)に示されるように、姿勢補整用サポーター65のサポーター本体66の上端部38には、ボトムズ本体としてのパンツ表地11のウエストベルト部11aの裏側に縫付けられた布地テープ36に取付けられた複数個のZナップ37の凹側37Bの位置に対応するように、複数個のZナップ37の凸側37Aが取付けられている。
したがって、サポーター本体66は、本発明における「着用者の股下に当接する股部を有しない下着本体」に相当する。また、本実施の形態13の第1変形例にかかる姿勢補整用サポーター65は、「下着本体と、略Y字形の伸縮性を有する生地からなる羽根部材とを具備する姿勢補整用下着」に相当し、下着本体66は伸縮性を有する生地からなるものである。
また、本実施の形態13の第1変形例にかかる姿勢補整用サポーター65が取付けられた姿勢補整用ボトムズは、本発明における「着用者の股下に当接する股部を有しない伸縮性を有する生地からなる下着本体と、1対の分岐部分を有する略Y字形の伸縮性を有する生地からなる羽根部材とを具備する姿勢補整用下着がボトムズ本体の内側に取付けられた姿勢補整用ボトムズ」であり、「姿勢補整用下着がボトムズ本体の裏側に着脱可能に取付けられていることを特徴とする姿勢補整用ボトムズ」であり、「ボトムズ本体のウエストベルトの裏側にZナップの凹側が複数個取付けられ、姿勢補整用下着の上端にZナップの凸側が複数個取付けられて、ボトムズ本体のウエストベルトの裏側のZナップの凹側が姿勢補整用下着の上端のZナップの凸側と嵌合させられ或いは取外されることによって、姿勢補整用下着がボトムズ本体の裏側に着脱可能に取付けられている姿勢補整用ボトムズ」に相当する。
羽根部材5Uは、羽根部材5と同様に、二枚のパワーネット生地を袋縫いしてなるものである。そして、図46(c),(d)に示されるように、姿勢補整用サポーター65を裏返すと、サポーター本体66の前部裏側には、羽根部材5Uの分岐していない側5Udの先端5Ueが、ステッチ縫い5Uhによって直接縫付けられている。一方、サポーター本体66の臀部裏側には、羽根部材5Uの1対の分岐部分5Ua,5Ubの先端及びその周囲の部分がステッチ縫い5Uiによって、直接縫付けられている。
1対の分岐部分5Ua,5Ubの内側におけるステッチ縫い5Uiの縫い止まり点は、羽根部材5Uの分岐点5Ucから約7cm(6.0cm〜8.0cm)離れており、1対の分岐部分5Ua,5Ubの外側におけるステッチ縫い5Uiの縫い止まり点は、内側のステッチ縫い5Uiの縫い止まり点とほぼ対応する位置にあって、少なくとも着用者の肛門の位置HCPよりは上方にある。
したがって、羽根部材5Uは、ステッチ縫い5Uhによって分岐していない側5Udの端5Ueがサポーター本体66の前部裏側に縫付けられた部分と、ステッチ縫い5Uiによって1対の分岐部分5Ua,5Ubの先端及びその周囲の部分がサポーター本体66の臀部裏側に直接縫付けられた部分(縫い止まり点)との間は縫付けられておらず、フリーの状態になっている。
そして、図46(d)に示されるように、羽根部材5Uは、姿勢補整用サポーター65を着用したときに、着用者の肛門の位置HCPが1対の分岐部分5Ua,5Ubの間の分岐点5Ucの近傍(分岐点5Ucから約1.5cm(1.0cm〜2.0cm)離れた位置)にくるように縫付けられている。
これによって、本実施の形態13の第1変形例にかかる姿勢補整用ボトムズとしての姿勢補整用パンツを着用することによって、羽根部材5Uには伸縮性による引っ張り力がかかり、着用者の肛門が効果的に引き締められ、肛門が軽く上に引き上げられて骨盤を安定させる力が強くなり、座ったときに最も背筋が伸びるので正しい姿勢で座ることができ、かつ正しい姿勢で立ち、正しい姿勢で歩くことができる。
また、肛門が引き締められると着用者の臀部に生ずる小さい窪みを押えることによって、臀部が引き締まって小尻になるとともにヒップアップの効果が得られるが、本実施の形態13の第1変形例にかかる姿勢補整用下着65においては、羽根部材5Uの1対の分岐部分5Ua,5Ubがこの小さい窪みの位置HEPを覆うように縫付けられているため、羽根部材5Uの引っ張り力によってこの小さい窪みが押えられ、臀部が引き締まって小尻になるとともにヒップアップの効果が得られる。
このようにして、本実施の形態13の第1変形例にかかる姿勢補整用下着としての姿勢補整用サポーター65が取付けられた姿勢補整用ボトムズにおいては、意識しなくても着用するだけで肛門が引き締められて正しい姿勢をとることができ、さらに着用して歩行するだけで正しい歩き方をすることができ、筋肉に刺激を与え大臀筋・中臀筋が鍛えられるとともに、小尻になってヒップアップの効果も得られ、美しいプロポーションを得ることができる。
さらに、Zナップ37によって姿勢補整用サポーター65をパンツ表地11から着脱自在としたことによって、姿勢補整用サポーター65を取外してパンツ表地11単独でも着用することができるとともに、姿勢補整用サポーター65のみまたはパンツ表地11のみを洗濯またはクリーニングすることも可能となる。
次に、本発明の実施の形態13の第2変形例にかかる姿勢補整用下着としての姿勢補整用サポーターについて、図47を参照して詳細に説明する。
図47(a),(b)に示されるように、本実施の形態13の第2変形例にかかる姿勢補整用下着としての姿勢補整用サポーター70は、伸縮性を有する生地としてのパワーネット生地からなる下着本体としてのサポーター本体71及び同じく伸縮性を有する生地としてのパワーネット生地からなる羽根部材72によって構成されている。サポーター本体71は、腰周りを覆う腹巻き形状のもので、前中心71B及び後中心71Cにおいて縫い合わされており、このサポーター本体71の前後に羽根部材72を縫付けることによって股部が形成される。
そして、図47(a),(b)に示されるように、姿勢補整用サポーター70のサポーター本体71の上端部38には、ボトムズ本体としてのパンツ表地11のウエストベルト部11aの裏側に縫付けられた布地テープ36に取付けられた複数個のZナップ37の凹側37Bの位置に対応するように、複数個のZナップ37の凸側37Aが取付けられている。
さらに、図47(e)に示されるように、本実施の形態13の第2変形例にかかる姿勢補整用サポーター70に用いられる羽根部材72は、1対の分岐部分72a,72bと1対の前部分岐部分72d,72eとを有する略X字形のものである。
したがって、サポーター本体71は、本発明における「着用者の股下に当接する股部を有しない下着本体」に相当する。また、本実施の形態13の第2変形例にかかる姿勢補整用サポーター70は、「下着本体と、略X字形の伸縮性を有する生地からなる羽根部材とを具備する姿勢補整用下着」に相当し、下着本体71は伸縮性を有する生地からなるものである。
また、本実施の形態13の第2変形例にかかる姿勢補整用サポーター70が取付けられた姿勢補整用ボトムズは、本発明における「着用者の股下に当接する股部を有しない伸縮性を有する生地からなる下着本体と、1対の分岐部分を有する略X字形の伸縮性を有する生地からなる羽根部材とを具備する姿勢補整用下着がボトムズ本体の内側に取付けられた姿勢補整用ボトムズ」であり、「姿勢補整用下着がボトムズ本体の裏側に着脱可能に取付けられていることを特徴とする姿勢補整用ボトムズ」であり、「ボトムズ本体のウエストベルトの裏側にZナップの凹側が複数個取付けられ、姿勢補整用下着の上端にZナップの凸側が複数個取付けられて、ボトムズ本体のウエストベルトの裏側のZナップの凹側が姿勢補整用下着の上端のZナップの凸側と嵌合させられ或いは取外されることによって、姿勢補整用下着がボトムズ本体の裏側に着脱可能に取付けられている姿勢補整用ボトムズ」に相当する。
羽根部材72は、図7(b)に示される羽根部材5Nと同様に、一枚のパワーネット生地の縁を裁ちかがり縫いしてなるものである。そして、図47(c),(d)に示されるように、姿勢補整用サポーター70を裏返すと、サポーター本体71の前部裏側には、羽根部材72の1対の前部分岐部分72d,72eが、ステッチ縫い72jによって直接縫付けられている。一方、サポーター本体71の臀部裏側には、羽根部材72の1対の分岐部分72a,72bの先端及びその周囲の部分がステッチ縫い72iによって、直接縫付けられている。
1対の分岐部分72a,72bの内側におけるステッチ縫い72iの縫い止まり点は、サポーター本体71の臀部裏側の端であり、羽根部材72の分岐点72cから約7cm(6.0cm〜8.0cm)離れており、1対の分岐部分72a,72bの外側におけるステッチ縫い72iの縫い止まり点もサポーター本体71の臀部裏側の端で、内側のステッチ縫い72iの縫い止まり点とほぼ対応する位置にあって、少なくとも着用者の肛門の位置HCPよりは上方にある。
したがって、羽根部材72は、ステッチ縫い72jによって1対の前部分岐部分72d,72eがサポーター本体71の前部裏側に縫付けられた部分と、ステッチ縫い72iによって1対の分岐部分72a,72bの先端及びその周囲の部分がサポーター本体71の臀部裏側に直接縫付けられた部分(縫い止まり点)との間は縫付けられておらず、フリーの状態になっている。
そして、図47(d)に示されるように、羽根部材72は、姿勢補整用サポーター70を着用したときに、着用者の肛門の位置HCPが1対の分岐部分72a,72bの間の分岐点72cの近傍(分岐点72cから約1.5cm(1.0cm〜2.0cm)離れた位置)にくるように縫付けられている。
これによって、本実施の形態13の第2変形例にかかる姿勢補整用サポーター70を着用することによって、羽根部材72には伸縮性による引っ張り力がかかり、着用者の肛門が効果的に引き締められ、肛門が軽く上に引き上げられて骨盤を安定させる力が強くなり、座ったときに最も背筋が伸びるので正しい姿勢で座ることができ、かつ正しい姿勢で立ち、正しい姿勢で歩くことができる。また、肛門が引き締められると臀部に生じる小さい窪みの位置する点HEPがサポーター本体51を介して羽根部材52によって押えられるため、着用者の臀部が引き締まって小尻になるとともにヒップアップの効果が得られる。
さらに、伸縮性を有する生地からなる羽根部材72の1対の前部分岐部分72d,72eがサポーター本体71の前部に縫付けられているため、肛門を引き締める効果が向上するとともにヒップアップの効果をも得ることができる。また、本実施の形態13の第2変形例にかかる姿勢補整用サポーター70を姿勢補整用ボトムズとして男性用ズボンに適用した場合には、1対の前部分岐部分72d,72eの間が開いているので、排尿時に姿勢補整用サポーター70を一々脱ぐ必要がないという利点も得られる。
このようにして、本実施の形態13の第2変形例にかかる姿勢補整用下着としての姿勢補整用サポーター70が取付けられた姿勢補整用ボトムズにおいては、意識しなくても着用するだけで肛門が引き締められて正しい姿勢をとることができ、さらに着用して歩行するだけで正しい歩き方をすることができ、筋肉に刺激を与え大臀筋・中臀筋が鍛えられるとともに、小尻になってヒップアップの効果も得られ、美しいプロポーションを得ることができる。
さらに、Zナップ37によって姿勢補整用サポーター70をパンツ表地11から着脱自在としたことによって、姿勢補整用サポーター70を取外してパンツ表地11単独でも着用することができるとともに、姿勢補整用サポーター70のみまたはパンツ表地11のみを洗濯またはクリーニングすることも可能となる。
実施の形態14
次に、本発明の実施の形態14にかかる姿勢補整用ボトムズについて、図48を参照して説明する。図48は本発明の実施の形態14にかかる姿勢補整用ボトムズにおいて、姿勢補整用下着をボトムズ本体としての紳士用ズボン(パンツ)或いは婦人用パンツの裏側に装着する方法を示す説明図である。
図48に示されるように、本実施の形態14にかかる姿勢補整用ボトムズにおいては、ボトムズ本体のウエストベルト2aの裏側下端に、Zナップ37の凹側37Bとループ81が交互にそれぞれ複数個取付けられており、姿勢補整用下着の上端部38の表側38aの上端にはZナップ37の凸側37Aとボタン84が交互にそれぞれ複数個取付けられている。上述の如く、Zナップ37は使い勝手の良い着脱具であるが、姿勢補整用ボトムズに激しい動きや大きな引張り力が掛かった場合には、外れてしまうことがある。そこで、補助的に複数のループ81と複数のボタン84で取付けておくことによって、Zナップ37が万一外れてしまった場合にも、姿勢補整用下着が落ちるのを防ぐことができる。
ここで、複数のボタン84は姿勢補整用下着の上端部38の表側38aに取付けられているため、直接肌に触れることがなく、長時間着用しても肌に跡が付くこともない。このようにして、本実施の形態14にかかる姿勢補整用ボトムズは、姿勢補整用下着がボトムズ本体のウエストベルト2aの裏側に着脱可能であって、Zナップ37及びボタン84が肌を刺激することもなく、快適に長時間着用することができる。また、姿勢補整用下着をボトムズ本体のウエストベルト2aの裏側から着脱自在としたことによって、姿勢補整用下着を取外してボトムズ本体単独でも着用することができるとともに、姿勢補整用下着のみ或いはボトムズ本体のみを洗濯またはクリーニングすることも可能となる。
なお、複数のループ81と複数のボタン84は、Zナップ37と必ずしも交互に取付けられなくても良く、Zナップ37を複数個連続して取付け、複数のループ81と複数のボタン84を連続して取付けても良いし、複数のループ81と複数のボタン84は補助的な役割をするものであるため、Zナップ37よりもずっと少ない数としても良い。
実施の形態15
次に、本発明の実施の形態15にかかる姿勢補整用ボトムズについて、図49を参照して説明する。図49は本発明の実施の形態15にかかる姿勢補整用ボトムズにおいて、姿勢補整用下着をボトムズ本体としての紳士用ズボン(パンツ)或いは婦人用パンツの裏側に装着する方法を示す説明図である。
図49に示されるように、本実施の形態15にかかる姿勢補整用ボトムズにおいては、ボトムズ本体のウエストベルト2aの裏側に姿勢補整用下着を着脱するための着脱具として、ランジェリーフックアイテープが用いられている。即ち、ボトムズ本体のウエストベルト2aの裏側には、一定間隔で複数の雌フック80aが取付けられたランジェリーフックアイテープの雌側80Aが縫付けられており、姿勢補整用下着の上端部38の表側38aには、前記複数の雌フック80aと同一間隔で複数の雄フック80bが取付けられたランジェリーフックアイテープの雄側80Bが縫付けられている。
そして、姿勢補整用下着をボトムズ本体の裏側に装着する際には、複数の雄フック80bをそれぞれ対応する位置の複数の雌フック80aに係合させることによって、簡単に素早く装着することができる。ここで、ランジェリーフックアイテープの雄側80Bは姿勢補整用下着の上端部38の表側38aに縫付けられているので、複数の雄フック80bを複数の雌フック80aに係合させて姿勢補整用ボトムズを佩いても、雄フック80bまたは雌フック80aが肌に直接当ることはなく、肌を圧迫することもない。したがって、快適に長時間着用することができる。また、姿勢補整用下着をボトムズ本体から着脱自在としたことによって、姿勢補整用下着を取外してボトムズ本体単独でも着用することができるとともに、姿勢補整用下着のみ或いはボトムズ本体のみを洗濯またはクリーニングすることも可能となる。
なお、本実施の形態15とは逆に、ボトムズ本体のウエストベルト2aの裏側にランジェリーフックアイテープの雄側80Bを縫付け、姿勢補整用下着の上端部38の表側38aにランジェリーフックアイテープの雌側80Aを縫付けても同様な作用効果が得られる。
実施の形態16
次に、本発明の実施の形態16にかかる姿勢補整用ボトムズについて、図50を参照して説明する。図50(a)は本発明の実施の形態16にかかる姿勢補整用ボトムズにおいて、姿勢補整用下着をボトムズ本体としての紳士用ズボン(パンツ)或いは婦人用パンツの裏側に装着する方法を示す説明図、(b)は変形例を示す図、(c)は別の変形例を示す図である。
図50(a)に示されるように、本実施の形態16にかかる姿勢補整用下着の上端部38の表側38aには間隔をおいて複数のボタン84が取付けられている。一方、ボトムズ本体のウエストベルト2aの裏側には、複数のボタン84と対応する位置に複数の糸ループ81Aが取付けられている。そして、本実施の形態16にかかる姿勢補整用ボトムズにおいて、姿勢補整用下着をボトムズ本体のウエストベルト2aの裏側に装着する際には、ボタン84をそれぞれ対応する位置の糸ループ81Aに嵌めれば良いので、簡単に素早く装着することができる。
ここで、複数のボタン84は姿勢補整用下着の上端部38の表側38aに取付けられているので、複数のボタン84を複数の糸ループ81Aに嵌めて姿勢補整用ボトムズを佩いても、ボタン84が肌に直接当ることはなく、肌を圧迫することもない。したがって、快適に長時間着用することができる。また、姿勢補整用下着をボトムズ本体から着脱自在としたことによって、姿勢補整用下着を取外してボトムズ本体単独でも着用することができるとともに、姿勢補整用下着のみ或いはボトムズ本体のみを洗濯またはクリーニングすることも可能となる。
次に、本実施の形態16の変形例について、図50(b)を参照して説明する。図50(b)に示されるように、図50(a)との相違点はウエストベルト2aの裏側に糸ループ81Aの代わりにルーパー82が取付けられている点のみである。したがって、姿勢補整用下着をボトムズ本体のウエストベルト2aの裏側に装着する際には、ボタン84をそれぞれ対応する位置のルーパー82に嵌めれば良いので、簡単に素早く装着することができる。
次に、本実施の形態16の別の変形例について、図50(c)を参照して説明する。図50(c)に示されるように、図50(a)との相違点はウエストベルト2aの裏側に糸ループ81Aの代わりに表地バイアスループまたは裏地バイアスループ83が取付けられている点のみである。したがって、姿勢補整用下着をボトムズ本体のウエストベルト2aの裏側に装着する際には、ボタン84をそれぞれ対応する位置の表地バイアスループまたは裏地バイアスループ83に嵌めれば良いので、簡単に素早く装着することができる。
なお、本実施の形態16とは逆に、ボトムズ本体のウエストベルト2aの裏側にボタン84を取付け、姿勢補整用下着の上端部38の表側38aに糸ループ81A,ルーパー82,表地バイアスループまたは裏地バイアスループ83を(ボタン84を嵌めたときにボタン84が肌に当らない位置にくるように)取付けても同様な作用効果が得られる。
実施の形態17
次に、本発明の実施の形態17にかかる姿勢補整用ボトムズについて、図51を参照して説明する。図51(a)は本発明の実施の形態17にかかる姿勢補整用ボトムズにおいて、姿勢補整用下着をボトムズ本体としての紳士用ズボン(パンツ)或いは婦人用パンツの裏側に装着する方法を示す説明図、(b)は変形例を示す図、(c)は別の変形例を示す図である。
図51(a)に示されるように、本実施の形態17にかかる姿勢補整用下着の上端部38の表側38aには間隔をおいて複数の雄型スプリングホック85が取付けられている。一方、ボトムズ本体のウエストベルト2aの裏側には、複数の雄型スプリングホック85と対応する位置に複数の糸ループ81Aが取付けられている。そして、本実施の形態17にかかる姿勢補整用下着をボトムズ本体のウエストベルト2aの裏側に装着する際には、雄型スプリングホック85をそれぞれ対応する位置の糸ループ81Aに嵌めれば良いので、簡単に素早く装着することができる。
ここで、複数の雄型スプリングホック85は姿勢補整用下着の上端部38の表側38aに取付けられているので、複数の雄型スプリングホック85を複数の糸ループ81Aに嵌めて姿勢補整用ボトムズを佩いても、雄型スプリングホック85が肌に直接当ることはなく、肌を圧迫することもない。したがって、快適に長時間着用することができる。また、姿勢補整用下着をボトムズ本体から着脱自在としたことによって、姿勢補整用下着を取外してボトムズ本体単独でも着用することができるとともに、姿勢補整用下着のみ或いはボトムズ本体のみを洗濯またはクリーニングすることも可能となる。
次に、本実施の形態17の変形例について、図51(b)を参照して説明する。図51(b)に示されるように、図51(a)との相違点はウエストベルト2aの裏側に糸ループ81Aの代わりにルーパー82が取付けられている点のみである。したがって、姿勢補整用下着をボトムズ本体のウエストベルト2aの裏側に装着する際には、雄型スプリングホック85をそれぞれ対応する位置のルーパー82に嵌めれば良いので、簡単に素早く装着することができる。
次に、本実施の形態17の別の変形例について、図51(c)を参照して説明する。図51(c)に示されるように、図51(a)との相違点はウエストベルト2aの裏側に糸ループ81Aの代わりに表地バイアスループまたは裏地バイアスループ83が取付けられている点のみである。したがって、姿勢補整用下着をボトムズ本体のウエストベルト2aの裏側に装着する際には、雄型スプリングホック85をそれぞれ対応する位置の表地バイアスループまたは裏地バイアスループ83に嵌めれば良いので、簡単に素早く装着することができる。
なお、本実施の形態17とは逆に、ボトムズ本体のウエストベルト2aの裏側に雄型スプリングホック85を取付け、姿勢補整用下着の上端部38の表側38aに糸ループ81A,ルーパー82,表地バイアスループまたは裏地バイアスループ83を(雄型スプリングホック85を嵌めたときに雄型スプリングホック85が肌に当らない位置にくるように)取付けても同様な作用効果が得られる。
実施の形態18
次に、本発明の実施の形態18にかかる姿勢補整用ボトムズについて、図52を参照して説明する。図52は本発明の実施の形態18にかかる姿勢補整用ボトムズにおいて、姿勢補整用下着をボトムズ本体としての紳士用ズボン(パンツ)或いは婦人用パンツの裏側に装着する方法を示す説明図である。
図52に示されるように、本実施の形態18にかかる姿勢補整用下着の上端部38の表側38aには間隔をおいて複数のボタン84が取付けられている。一方、ボトムズ本体のウエストベルト2aの裏側には、複数のボタン84と対応する位置に複数のチイ86が取付けられている。ここで、チイ86とは、細長い布地を図のように折り畳んだループと同じ役割をするものである。そして、本実施の形態18にかかる姿勢補整用下着をボトムズ本体のウエストベルト2aの裏側に装着する際には、ボタン84をそれぞれ対応する位置のチイ86に嵌めれば良いので、簡単に素早く装着することができる。
ここで、複数のボタン84は姿勢補整用下着の上端部38の表側38aに取付けられているので、複数のボタン84を複数のチイ86に嵌めて姿勢補整用ボトムズを佩いても、ボタン84が肌に直接当ることはなく、肌を圧迫することもない。したがって、快適に長時間着用することができる。また、姿勢補整用下着をボトムズ本体から着脱自在としたことによって、姿勢補整用下着を取外してボトムズ本体単独でも着用することができるとともに、姿勢補整用下着のみ或いはボトムズ本体のみを洗濯またはクリーニングすることも可能となる。
なお、本実施の形態18とは逆に、ボトムズ本体のウエストベルト2aの裏側にボタン84を取付け、姿勢補整用下着の上端部38の表側38aにチイ86を(ボタン84を嵌めたときにボタン84が肌に当らない位置にくるように)取付けても同様な作用効果が得られる。
実施の形態19
次に、本発明の実施の形態19にかかる姿勢補整用ボトムズについて、図53を参照して説明する。図53は本発明の実施の形態19にかかる姿勢補整用ボトムズにおいて、姿勢補整用下着をボトムズ本体としての紳士用ズボン(パンツ)或いは婦人用パンツの裏側に装着する方法を示す説明図である。
図53に示されるように、本実施の形態19にかかる姿勢補整用下着の上端部38の表側38aには、間隔をおいて複数のボタン84が取付けられている。一方、ボトムズ本体のウエストベルト2aの裏側には、複数のボタン84と対応する位置に複数のボタンホール87が設けられた布テープ88が縫付けられている。そして、本実施の形態19にかかる姿勢補整用下着をボトムズ本体のウエストベルト2aの裏側に装着する際には、ボタン84をそれぞれ対応する位置のボタンホール87に嵌めれば良いので、簡単に素早く装着することができる。
ここで、複数のボタン84は姿勢補整用下着の上端部38の表側38aに取付けられているので、複数のボタン84を複数のボタンホール87に嵌めて姿勢補整用ボトムズを佩いても、ボタン84が肌に直接当ることはなく、肌を圧迫することもない。したがって、快適に長時間着用することができる。また、姿勢補整用下着をボトムズ本体から着脱自在としたことによって、姿勢補整用下着を取外してボトムズ本体単独でも着用することができるとともに、姿勢補整用下着のみ或いはボトムズ本体のみを洗濯またはクリーニングすることも可能となる。
なお、本実施の形態19とは逆に、ボトムズ本体のウエストベルト2aの裏側にボタン84を取付け、姿勢補整用下着の上端部38の表側38aに複数のボタンホール87が設けられた布テープ88を(ボタン84を嵌めたときにボタン84が肌に当らない位置にくるように)取付けても同様な作用効果が得られる。また、布テープ88でなくゴムテープに複数のボタンホール87が設けられたものを、ボトムズ本体のウエストベルト2aの裏側或いは姿勢補整用下着の上端部38の表側38aに縫付けても良い。
実施の形態20
次に、本発明の実施の形態20にかかる姿勢補整用ボトムズについて、図54を参照して説明する。図54は本発明の実施の形態20にかかる姿勢補整用ボトムズにおいて、姿勢補整用下着をボトムズ本体としての紳士用ズボン(パンツ)或いは婦人用パンツの裏側に装着する方法を示す説明図である。
図54に示されるように、本実施の形態20にかかる姿勢補整用下着の上端部38の表側38aには、間隔をおいて複数の雄型スプリングホック85が取付けられている。一方、ボトムズ本体のウエストベルト2aの裏側には、複数の雄型スプリングホック85と対応する位置に複数の雌型スプリングホック89が取付けられている。そして、本実施の形態20にかかる姿勢補整用下着をボトムズ本体のウエストベルト2aの裏側に装着する際には、雄型スプリングホック85をそれぞれ対応する位置の雌型スプリングホック89に係合させれば良いので、簡単に素早く装着することができる。
ここで、複数の雄型スプリングホック85は姿勢補整用下着の上端部38の表側38aに取付けられているので、複数の雄型スプリングホック85を複数の雌型スプリングホック89に係合させて姿勢補整用ボトムズを佩いても、雄型スプリングホック85或いは雌型スプリングホック89が肌に直接当ることはなく、肌を圧迫することもない。したがって、快適に長時間着用することができる。また、姿勢補整用下着をボトムズ本体から着脱自在としたことによって、姿勢補整用下着を取外してボトムズ本体単独でも着用することができるとともに、姿勢補整用下着のみ或いはボトムズ本体のみを洗濯またはクリーニングすることも可能となる。
なお、本実施の形態20とは逆に、ボトムズ本体のウエストベルト2aの裏側に雄型スプリングホック85を取付け、姿勢補整用下着の上端部38の表側38aに雌型スプリングホック89を(雄型スプリングホック85を嵌めたときに雄型スプリングホック85及び雌型スプリングホック89が肌に当らない位置にくるように)取付けても同様な作用効果が得られる。また、図54においては、形状の異なる2種類の雌型スプリングホック89を混合して用いているが、どちらか1種類に統一しても良い。
実施の形態21
次に、本発明の実施の形態21にかかる姿勢補整用ボトムズについて、図55を参照して説明する。図55は本発明の実施の形態21にかかる姿勢補整用ボトムズにおいて、姿勢補整用下着をボトムズ本体としての紳士用ズボン(パンツ)或いは婦人用パンツの裏側に装着する方法を示す説明図である。
図55に示されるように、本実施の形態21にかかる姿勢補整用下着の上端部38の表側38aには、一定間隔をおいて複数の凸側ドット釦91が取付けられたドット・スナップテープ92が縫付けられている。一方、ボトムズ本体のウエストベルト2aの裏側には、同じ一定間隔をおいて複数の凹側ドット釦90が取付けられたドット・スナップテープ92が縫付けられている。そして、本実施の形態21にかかる姿勢補整用下着をボトムズ本体のウエストベルト2aの裏側に装着する際には、凸側ドット釦91をそれぞれ対応する位置の凹側ドット釦90に嵌めれば良いので、簡単に素早く装着することができる。
ここで、複数の凸側ドット釦91が取付けられたドット・スナップテープ92は姿勢補整用下着の上端部38の表側38aに取付けられているので、複数の凸側ドット釦91を複数の凹側ドット釦90に嵌めて姿勢補整用ボトムズを佩いても、凸側ドット釦91も凹側ドット釦90も肌に直接当ることはなく、肌を圧迫することもない。したがって、快適に長時間着用することができる。また、姿勢補整用下着をボトムズ本体から着脱自在としたことによって、姿勢補整用下着を取外してボトムズ本体単独でも着用することができるとともに、姿勢補整用下着のみ或いはボトムズ本体のみを洗濯またはクリーニングすることも可能となる。
なお、本実施の形態21とは逆に、ボトムズ本体のウエストベルト2aの裏側に複数の凸側ドット釦91が取付けられたドット・スナップテープ92を取付け、姿勢補整用下着の上端部38の表側38aに複数の凹側ドット釦90が取付けられたドット・スナップテープ92を取付けても同様な作用効果が得られる。さらに、ドット・スナップテープ92を用いずに、複数の凹側ドット釦90と複数の凸側ドット釦91を直接それぞれ間隔をおいて、ボトムズ本体のウエストベルト2aの裏側または姿勢補整用下着の上端部38の表側38aに取付けても良い。
実施の形態22
次に、本発明の実施の形態22にかかる姿勢補整用ボトムズについて、図56を参照して説明する。図56は本発明の実施の形態22にかかる姿勢補整用ボトムズにおいて、姿勢補整用下着をボトムズ本体としての紳士用ズボン(パンツ)或いは婦人用パンツの裏側に装着する方法を示す説明図である。
図56に示されるように、本実施の形態22にかかる姿勢補整用下着の上端部38の表側38aには、複数のオープンファスナーの雌側94が取付けられている。一方、ボトムズ本体のウエストベルト2aの裏側には、相対する位置に複数のオープンファスナーの雄側93が取付けられている。そして、本実施の形態22にかかる姿勢補整用下着をボトムズ本体のウエストベルト2aの裏側に装着する際には、相対する位置のオープンファスナーの雄側93と雌側94を合わせてファスナーを閉じれば良いので、簡単に素早く装着することができる。
ここで、複数のオープンファスナーの雌側94は姿勢補整用下着の上端部38の表側38aに取付けられているので、複数のオープンファスナーの雄側93と雌側94を合わせてファスナーを閉じ姿勢補整用ボトムズを佩いても、オープンファスナーの雄側93も雌側94も肌に直接当ることはなく、肌を圧迫することもない。したがって、快適に長時間着用することができる。また、姿勢補整用下着をボトムズ本体から着脱自在としたことによって、姿勢補整用下着を取外してボトムズ本体単独でも着用することができるとともに、姿勢補整用下着のみ或いはボトムズ本体のみを洗濯またはクリーニングすることも可能となる。
なお、本実施の形態22においては、短めのオープンファスナーの雄側93と雌側94を複数取付けているが、姿勢補整用下着の後中心から前中心の手前まで左右に2個のオープンファスナーを取付けても良いし、姿勢補整用下着の前中心を避けてその他の部分に1個のオープンファスナーを取付けても良い。
また、本実施の形態22とは逆に、ボトムズ本体のウエストベルト2aの裏側にオープンファスナーの雌側94を取付け、姿勢補整用下着の上端部38の表側38aにオープンファスナーの雄側93を(オープンファスナーの雄側93をオープンファスナーの雌側94と合わせて閉じたときにオープンファスナーの雄側93及び雌側94が肌に当らない位置にくるように)取付けても同様な作用効果が得られる。
実施の形態23
次に、本発明の実施の形態23にかかる姿勢補整用ボトムズについて、図57を参照して説明する。図57(a)は本発明の実施の形態23にかかる姿勢補整用ボトムズにおいて、姿勢補整用下着をボトムズ本体としての紳士用ズボン(パンツ)或いは婦人用パンツの裏側に装着する方法を示す説明図、(b)は変形例を示す図である。
図57(a)に示されるように、本実施の形態23にかかる姿勢補整用下着の上端部38の表側38aには、複数のボタン84が取付けられている。一方、ボトムズ本体のウエストベルト2aの裏側には、一定の間隔をおいて複数のホール95の付いた図示されないレース生地が縫付けられている。そして、本実施の形態23にかかる姿勢補整用下着をボトムズ本体のウエストベルト2aの裏側に装着する際には、相対する位置のレース生地のホール95にボタン84を嵌めれば良いので、簡単に素早く装着することができる。
ここで、複数のボタン84は姿勢補整用下着の上端部38の表側38aに取付けられているので、複数のボタン84をそれぞれレース生地のホール85に嵌めて姿勢補整用ボトムズを佩いても、ボタン84が肌に直接当ることはなく、肌を圧迫することもない。したがって、快適に長時間着用することができる。また、姿勢補整用下着をボトムズ本体から着脱自在としたことによって、姿勢補整用下着を取外してボトムズ本体単独でも着用することができるとともに、姿勢補整用下着のみ或いはボトムズ本体のみを洗濯またはクリーニングすることも可能となる。
次に、本実施の形態23の変形例について、図57(b)を参照して説明する。図57(b)に示されるように、図57(a)との相違点は姿勢補整用下着の上端部38の表側38aにボタン84の代わりに雄型スプリングホック85が取付けられている点のみである。したがって、姿勢補整用下着をボトムズ本体のウエストベルト2aの裏側に装着する際には、雄型スプリングホック85をそれぞれ対応する位置のホール95に嵌めれば良いので、簡単に素早く装着することができる。
ここで、複数の雄型スプリングホック85は姿勢補整用下着の上端部38の表側38aに取付けられているので、複数の雄型スプリングホック85を複数のホール95に嵌めて姿勢補整用ボトムズを佩いても、雄型スプリングホック85が肌に直接当ることはなく、肌を圧迫することもない。したがって、快適に長時間着用することができる。
なお、本実施の形態23とは逆に、ボトムズ本体のウエストベルト2aの裏側にボタン84或いは雄型スプリングホック85を取付け、姿勢補整用下着の上端部38の表側38aに複数のホール95の付いたレース生地を(ボタン84或いは雄型スプリングホック85をホール95に嵌めたときにボタン84或いは雄型スプリングホック85が肌に当らない位置にくるように)取付けても同様な作用効果が得られる。
実施の形態24
次に、本発明の実施の形態24にかかる姿勢補整用ボトムズについて、図58を参照して説明する。図58は本発明の実施の形態24にかかる姿勢補整用ボトムズにおいて、姿勢補整用下着をボトムズ本体としての紳士用ズボン(パンツ)或いは婦人用パンツの裏側に装着する方法を示す説明図である。
図58に示されるように、本実施の形態24にかかる姿勢補整用下着の上端部38の表側38aには、接着布(マジックテープ(登録商標))の軟らかい側96bが取付けられている。一方、ボトムズ本体のウエストベルト2aの裏側には、接着布の硬い側96aが取付けられている。本実施の形態24にかかる姿勢補整用下着をボトムズ本体のウエストベルト2aの裏側に装着する際には、相対する位置の接着布の硬い側96aと接着布の軟らかい側96bを接着させれば良いので、簡単に素早く装着することができる。
ここで、接着布の軟らかい側96bは姿勢補整用下着の上端部38の表側38aに取付けられているので、接着布の軟らかい側96bをそれぞれ接着布の硬い側96aと接着させ姿勢補整用ボトムズを佩いても、接着布の硬い側96a及び接着布の軟らかい側96bが肌に直接当ることはなく、肌を圧迫することもない。したがって、快適に長時間着用することができる。また、姿勢補整用下着40をボトムズ本体から着脱自在としたことによって、姿勢補整用下着を取外してボトムズ本体単独でも着用することができるとともに、姿勢補整用下着のみ或いはボトムズ本体のみを洗濯またはクリーニングすることも可能となる。
なお、本実施の形態24とは逆に、ボトムズ本体のウエストベルト2aの裏側に接着布の軟らかい側96bを取付け、姿勢補整用下着の上端部38の表側38aに接着布の硬い側96aを取付けても同様な作用効果が得られる。
実施の形態25
次に、本発明の実施の形態25にかかる姿勢補整用ボトムズについて、図59を参照して説明する。図59は本発明の実施の形態25にかかる姿勢補整用ボトムズにおいて、姿勢補整用下着が取付けられるボトムズ本体としての紳士用ズボン(パンツ)或いは婦人用パンツの裏側を示す説明図である。
図59に示されるように、本実施の形態25にかかる姿勢補整用下着が取付けられるボトムズ本体のウエストベルト2aの裏側には、約2cmのキセ97が設けられており、これによって、上記実施の形態5から実施の形態24までで説明したボトムズ本体のウエストベルト2aの裏側に取付けられる着脱具の一方であるZナップの凹側37B,ルーパー82,ボタンホール87付き布テープ88,接着布の硬い側96a等がキセ97の下に隠される。実施の形態5から実施の形態24までで説明したその他の着脱具の一方についても、全て同様に隠される。
このように、ボトムズ本体のウエストベルト2aの裏側にキセ97を設けて着脱具の一方を隠すことによって、姿勢補整用下着を装着しないときには普通のボトムズ本体(紳士用ズボン(パンツ)、婦人用パンツ、スカート等)に見え、姿勢補整用下着を装着したときには、着脱具が隠れて見栄えが良くなる。さらに、キセ97分の布地2枚97a,97bが間に挟まることによって、着脱具の肌への当りもより一層少なくなり、快適に長時間着用できる姿勢補整用ボトムズとなる。また、姿勢補整用下着をボトムズ本体から着脱自在としたことによって、姿勢補整用下着を取外してボトムズ本体単独でも着用することができるとともに、姿勢補整用下着のみ或いはボトムズ本体のみを洗濯またはクリーニングすることも可能となる。
また、キセ97を貫通して複数のボタンホール99を設けることができ、このようにキセ97を利用することによって、ボタンホール87用の布テープ88を縫付けなくても、直接複数のボタンホール99を設けることができる。さらに、キセ97の内側の布97aのみに複数の隠し穴かがり100を設けることによって、ボタンホール(穴かがり)100を隠すことができる。そして、姿勢補整用下着の表側に複数のボタンが取付けられて、ボタンホール99または隠し穴かがり100にボタンが嵌められ或いは外されることによって、ボトムズ本体のウエストベルト2aの裏側に着脱可能となる。
このようにして、隠し穴かがり100については姿勢補整用下着を装着しないときには普通のボトムズ本体(紳士用ズボン(パンツ)、婦人用パンツ、スカート等)に見え、姿勢補整用下着を装着したときには、ボタンが隠れて見栄えが良くなる。さらに、キセ97分の布地2枚97a,97bが間に挟まることによって、ボタンの肌への当りもより一層少なくなり、快適に長時間着用することができる。なお、キセ97の長さはボトムズ本体のウエストベルト2aの裏側に取付けられる着脱具の大きさ(布テープ88の幅やドット釦の大きさ等)によって変化させる。
上記各実施の形態においては、姿勢補整用ボトムズとして男性用の姿勢補整用ズボン及び女性用の姿勢補整用パンツについてのみ説明したが、同様な構成で男性用の姿勢補整用スラックス、姿勢補整用パンタロン、姿勢補整用Gパン(ジーンズ)、姿勢補整用綿パン、姿勢補整用チノパン、女性用の姿勢補整用クロップトパンツ、姿勢補整用パンタロン、姿勢補整用キュロットスカート、姿勢補整用キュロットパンツ、姿勢補整用Gパン(ジーンズ)、姿勢補整用綿パン、姿勢補整用チノパン、タイトスカート・フレアスカート・プリーツスカート等の姿勢補整用スカート、等を作製することができる。
また、上記各実施の形態においては、「調節機能付き接続具」として、長さ方向の複数の位置にメンカンを取付けたものと、その複数のメンカンのいずれにも嵌合するカギホックを布地に取付けたものとを組にしたもの、長さ方向の複数の位置に凹側のホックを取付けたものと、その複数の凹側のホックのいずれにも嵌合する凸側のホックを布地に取付けたものとを組にしたもの、のみについて説明したが、これ以外にも「調節機能付き接続具」としては、複数の位置に凹側のドット釦を取付けたものと、その複数の凹側のドット釦のいずれにも嵌合する凸側のドット釦を布地に取付けたものとを組にしたものや、一組の接続布(マジックテープ(登録商標))や、複数の位置に凹側のスプリングホックを取付けたものと、その複数の凹側のスプリングホックのいずれにも嵌合する凸側のスプリングホックを布地に取付けたものとを組にしたもの、等をも用いることができる。
さらに、上記各実施の形態においては、「調節機能付き接続具」を用いる場合として、羽根部材の分岐していない側または1対の前部分岐部分がボトムズ本体の裏側の前部または下着本体の裏側若しくは表側の前部に縫付けられていない場合についてのみ説明したが、羽根部材が1対の分岐部分と分岐していない側の端との間または1対の前部分岐部分との間で分離されている場合にも、分離部分が羽根部材の1対の分岐部分の側と羽根部材の分岐していない側または1対の前部分岐部分の側とに取付けられた複数の接続位置を選択できる「調節機能付き接続具」によって接続することができる。
姿勢補整用ボトムズのその他の部分の構造、形状、数量、材質、大きさ(幅・長さ・厚さ等)、接続関係等についても、上記各実施の形態に限定されるものではない。