JP4946569B2 - 硬化性組成物、硬化膜及び積層体。 - Google Patents
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Description
近年、情報通信機器の発達と汎用化は目覚しいものがあり、ハードコート、帯電防止膜等のさらなる性能向上及び生産性の向上が要請されるに至っている。
これらの要求に対して、生産性が高く、常温で硬化できることに注目し、放射線硬化性の材料が種々提案されている。
1.下記成分(A)〜(C):
(A)導電性金属酸化物粒子
(B)下記一般式(1)で示される構造を有する化合物
(C)分子内に2個以上の重合性不飽和基を有する化合物
を含有する硬化性組成物。
2.さらに、(D)放射線照射により活性種を発生する化合物を含有する上記1に記載の硬化性組成物。
3.さらに、(E)有機溶剤を含有する上記1又は2に記載の硬化性組成物。
4.前記成分(A)導電性酸化物粒子が、アンチモン含有酸化スズ(ATO)、スズ含有酸化インジウム(ITO)、リン含有酸化スズ(PTO)、フッ素含有酸化スズ、アルミニウム含有酸化亜鉛及びガリウム含有酸化亜鉛からなる群から選択される1種以上からなる上記1〜3のいずれかに記載の硬化性組成物。
5.前記成分(A)導電性酸化物粒子が、アンチモン含有酸化スズ(ATO)からなる上記4に記載の硬化性組成物。
6.前記成分(A)導電性酸化物粒子のメジアン径が、35〜90nmの範囲内である上記1〜5のいずれかに記載の硬化性組成物。
7.前記成分(A)導電性酸化物粒子の配合量が、有機溶剤を除く組成物全量を100重量%としたときに、1〜40重量%の範囲内である上記1〜6のいずれかに記載の硬化性組成物。
8.前記成分(B)の化合物が、前記一般式(1)において、4個のR3の全てが水素原子である化合物(1a)と、2個のイソシアネートを有する化合物と1個の水酸基を有するポリジメチルシロキサン化合物との反応生成物(2a)とを反応させて得られる上記1〜7のいずれかに記載の硬化性組成物。
9.前記成分(C)が、3個以上の重合性不飽和基を有する化合物である上記1〜8のいずれかに記載の硬化性組成物。
10.前記成分(C)の有する重合性不飽和基が、(メタ)アクリロイル基である上記1〜9のいずれかに記載の硬化性組成物。
11.上記1〜10のいずれかに記載の硬化性組成物を硬化させてなる硬化膜。
12.上記11の硬化膜からなるハードコート。
13.基材及び上記11の硬化膜を含む積層体。
14.帯電防止用である上記13に記載の積層体。
本発明によれば、帯電防止性を有するハードコートを提供できる。
本発明によれば、帯電防止性に優れた硬化膜及びそれを含む積層体、特に帯電防止用積層体を提供できる。
I.硬化性組成物
本発明の硬化性組成物(以下、本発明の組成物という)は、下記成分(A)〜(F)を含み得る。これらのうち、成分(A)〜(C)は必須成分であり、成分(D)〜(F)は、必要に応じて添加される任意成分である。
(A)導電性金属酸化物粒子
(B)前記一般式(1)で示される構造を有する化合物
(C)分子内に2個以上の重合性不飽和基を有する化合物
(D)放射線により活性種を発生する化合物
(E)有機溶剤
(F)添加剤
上記各成分について説明する。
導電性金属酸化物粒子は、本発明の組成物を硬化させてなる硬化膜に導電性(帯電防止性)を付与するための成分である。
導電性金属酸化物粒子を構成する金属酸化物としては、例えば、アンチモン含有酸化スズ(ATO)、スズ含有酸化インジウム(ITO)、リン含有酸化スズ(PTO)、フッ素含有酸化スズ、アルミニウム含有酸化亜鉛及びガリウム含有酸化亜鉛等が挙げられ、アンチモン含有酸化スズ(ATO)が好ましい。導電性金属酸化物粒子は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
ここで、メジアン径とは、粉体をある粒子径から2つに分けたとき、大きい側と小さい側が等量となる径を意味し、動的光散乱式粒径分布測定装置によって測定することができる。
スズ含有酸化インジウム(ITO)の市販品の例としては、例えば、三菱マテリアル(株)製の製品等が挙げられる。
リン含有酸化スズ(PTO)の市販品の例としては、例えば、触媒化成工業(株)製 商品名:ELCOM TL−30S(PTO)や、三菱マテリアル(株)製 商品名:EP SP2等が挙げられる。
成分(B)は、前記成分(A)の導電性金属酸化物粒子の組成物中での均一分散を助ける成分であり、同時に、組成物を塗布する際に、成分(A)の導電性金属酸化物粒子を塗膜の界面付近に偏在化を促進させる成分であると考えられる。成分(B)の化合物を配合することにより、組成物を硬化させた際に硬化膜の界面付近に成分(A)の導電性金属酸化物粒子が偏在化するため、成分(A)の配合量が従来に比べて少なくても、優れた帯電防止性を発現させることができる。
R2は炭素数2〜6のアルキレン基であり、エチレン基、プロピレン基であることが特に好ましい。尚、OR2は、1種の基のみから構成されていてもよいし、2種以上の基の組み合わせで構成されていてもよい。
nは1〜200であり、好ましくは1〜100であり、特に好ましくは1〜40である。
合計4個存在するR3のうち1〜3個は水素原子であり、残りは下記一般式(2)で示される構造を有する基である。
pは1〜150であり、好ましくは1〜100であり、特に好ましくは1〜30である。
R5は炭素数1〜12のアルキル基であることが好ましい。好ましくは炭素数1〜8のアルキル基であり、炭素数1〜6であることが特に好ましい。
R6は酸素原子、窒素原子、イオウ原子を含んでいてもよい炭素数1〜40の2価の有機基であり、1〜20であることが特に好ましい。
R7は炭素数2〜20の2価の有機基であり、2〜12であることが特に好ましい。
pは1〜150であり、好ましくは1〜100であり、特に好ましくは1〜30である。
一般式(2c)で示される構造を有する化合物の市販品の例としては、例えば、サイラプレーンFM−0411、サイラプレーンFM−0421、サイラプレーンFM−0425(チッソ(株)製、α−[3−(2’−ヒドロキシエトキシ)プロピル]ポリジメチルシロキサン)、X−22−170BX(信越シリコーン(株)製)、X−22−170DX等が挙げられる。
分子内に2個以上の重合性不飽和基を有する化合物は、前記成分(A)及び(B)のマトリックスとして、本発明の組成物を硬化させるために必要な成分である。そして、得られる硬化物及びそれを用いた積層体の硬度や耐擦傷性を高める機能を有する。
本発明の組成物は、それ自体で放射線照射によりラジカル重合し硬化し得るが、活性エネルギー線の照射により活性種を発生する化合物を配合することによって、より効率的に硬化させることができるため、好適に用いられる。
尚、活性エネルギー線とは、活性種を発生する化合物を分解して活性種を発生させることのできるエネルギー線と定義される。このような活性エネルギー線としては、可視光、紫外線、赤外線、X線、α線、β線、γ線等の光エネルギー線が挙げられる。ただし、一定のエネルギーレベルを有し、硬化速度が速く、しかも照射装置が比較的安価で、小型な観点から、紫外線を使用することが好ましい。
本発明の組成物には、さらに有機溶剤を添加することが好ましい。有機溶剤を添加することにより、薄膜の硬化膜を均一に形成することができる。このような有機溶剤としては、アセトン、メチルイソブチルケトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、メチルアミルケトン等のケトン類、酢酸エチル、酢酸ブチル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート等のエステル類、プロピレングリコールモノメチルエーテル、メタノール、エタノール、sec−ブタノール、t−ブタノール、2−プロパノール、イソプロパノール等のアルコール類、ベンゼン、トルエン、クロロベンゼン等の芳香族類、ヘキサン、シクロヘキサン等の脂肪族類等の一種単独又は二種以上の組み合わせが挙げられる。これらの内、アセトン、メチルイソブチルケトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、メチルアミルケトン等のケトン類、酢酸エチル、酢酸ブチル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート等のエステル類、プロピレングリコールモノメチルエーテル、メタノール、エタノール、sec−ブタノール、t−ブタノール、2−プロパノール、イソプロパノール等のアルコール類が好ましく、より好ましくはメチルイソブチルケトン、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、t-ブタノール、メタノール、イソプロパノール、プロピレングリコールモノメチルエーテルの一種単独又は二種以上の組み合わせである。
尚、本発明の組成物中の有機溶剤の配合量には、成分(A)である導電性金属酸化物粒子の分散液中の分散媒の量が含まれる。
本発明の組成物には、本発明の目的や効果を損なわない範囲において、上記成分(A)以外の無機粒子、光増感剤、重合禁止剤、重合開始助剤、レベリング剤、濡れ性改良剤、界面活性剤、可塑剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、帯電防止剤、シランカップリング剤、顔料、染料、熱により活性種を発生する化合物、スリップ剤等の添加剤をさらに含有させることも好ましい。
また、このような理由により、露光量を0.1〜5J/cm2の範囲内の値とするのがより好ましく、0.3〜3J/cm2の範囲内の値とするのがより好ましい。
また、このような理由から、50〜180℃の範囲内の温度で、0.5〜120分間加熱するのがより好ましく、80〜150℃の範囲内の温度で、0.5〜60分間加熱するのがさらに好ましい。
本発明の硬化膜は、上記本発明の組成物を上記のようにして硬化させて得られることを特徴とする。
本発明の硬化膜は、ハードコートとして、特に帯電防止性ハードコートとして有用である。
本発明の硬化膜は、透明性に優れるため、光学的用途に好適である。
本発明の積層体は、上記本発明の硬化膜を含んでなることを特徴とする。
本発明の積層体は、基材上に、上記本発明の組成物を塗布、硬化させることによって製造でき、透明性に優れるため、光学的用途、特に帯電防止性反射防止膜として用いられる。
図1に典型的な反射防止膜の断面模式図を示す。反射防止膜1は、透明基材10、ハードコート層12、高屈折率層14、低屈折率層16を含む。本発明の硬化膜は、通常ハードコート層12として用いられるが、高屈折率層を兼ねたハードコート層として用いることもできる。その他の高屈折率層14、低屈折率層16、必要に応じて設けられる中屈折率層(図示せず)等は、特に限定されず、それぞれ公知の材料を用いて形成することができる。
乾燥窒素中、2,4−トリレンジイソシアネート10.3部、ジブチル錫ジラウレ−ト0.1部からなる溶液に対し、チッソ(株)製サイラプレーンFM−0411(α−[3−(2’−ヒドロキシエトキシ)プロピル]ポリジメチルシロキサン)68.6部を攪拌しながら20℃で1時間かけて滴下後、60℃で1時間加熱攪拌し、その後室温まで冷却し、中間体(Ba−1)を回収した。
次に、乾燥窒素中、(株)ADEKA製アデカプルロニックTR−701を134.3部及びジブチル錫ジラウレ−ト0.1部からなる溶液に対し、中間体(Ba−1)65.7部を上記と同様に、攪拌しながら20℃で1時間かけて滴下後、60℃で3時間加熱攪拌し、ジメチルシロキサン骨格を有する有機化合物(B−1)200.1部を合成した。
反応液中の残存イソシアネート量をFT−IRで分析したところ0.1%以下であり、反応がほぼ定量的に終了したことを示した。生成物の赤外吸収スペクトルは原料中のイソシアネート化合物に特徴的な2260cm−1の吸収ピークが消失し、新たにウレタン結合に特徴的な1660cm−1のピークが観察され、ウレタン結合、及び、ジメチルシロキサン骨格を有する有機化合物(B−1)が生成していることを示した。
プラスチック容器中に、ATO粒子(石原産業(株)製、SN−100P、1次粒径10〜30nm)、製造例1で製造した化合物(B−1)、及びメタノールを、71.25/3.75/175(重量比)の配合量で混合した(全固形分含量30%、全無機含量28.5%)。次いで、この混合液中にガラスビーズ200gを混合し、容器を密閉した。その後、ペイントシェーカーを用いて、容器を5時間攪拌し、メジアン径77nmの分散ゾル250g(固形分濃度30%)(AB−1)を得た。
製造例2と同様に、プラスチック容器中に、ATO粒子(石原産業(株)製、SN−100P、1次粒径10〜30nm)、製造例1で製造した化合物(B−1)、及びメタノールを、69.75/5.25/175(重量比)の配合量で混合した(全固形分含量30%、全無機含量27.9%)。次いで、この混合液中にガラスビーズ200gを混合し、容器を密閉した。その後、ペイントシェーカーを用いて、容器を5.5時間攪拌し、メジアン径77nmの分散ゾル(AB−2)250g(固形分濃度30%)を得た。
製造例2と同様に、プラスチック容器中に、ATO粒子(石原産業(株)製、SN−100P、1次粒径10〜30nm)、製造例1で製造した化合物(B−1)、及びメタノールを、67.5/7.5/175(重量比)の配合量で混合した(全固形分含量30%、全無機含量27%)。次いで、この混合液中にガラスビーズ200gを混合し、容器を密閉した。その後、ペイントシェーカーを用いて、容器を8時間攪拌し、メジアン径79nmの分散ゾル250g(固形分濃度30%)(AB−3)を得た。
製造例2と同様に、プラスチック容器中に、ATO粒子(石原産業(株)製、SN−100P、1次粒径10〜30nm)、製造例1で製造した化合物(B−1)、及びメタノールを、69.75/5.25/175(重量比)の配合量で混合した(全固形分含量30%、全無機含量27.9%)。次いで、この混合液中にガラスビーズ200gを混合し、容器を密閉した。その後、ペイントシェーカーを用いて、容器を3時間攪拌し、メジアン径107nmの分散ゾル(AB−4)250g(固形分濃度30%)を得た。
製造例2と同様に、プラスチック容器中に、ATO粒子(石原産業(株)製、SN−100P、1次粒径10〜30nm)、製造例1で製造した化合物(B−1)、及びメタノールを、69.75/5.25/175(重量比)の配合量で混合した(全固形分含量30%、全無機含量27.9%)。次いで、この混合液中にガラスビーズ200gを混合し、容器を密閉した。その後、ペイントシェーカーを用いて、容器を9時間攪拌し、メジアン径65nmの分散ゾル(AB−5)250g(固形分濃度30%)を得た。
製造例2と同様に、プラスチック容器中に、ATO粒子(石原産業(株)製、SN−100P、1次粒径10〜30nm)、製造例1で製造した化合物(B−1)、及びメタノールを、69.75/5.25/175(重量比)の配合量で混合した(全固形分含量30%、全無機含量27.9%)。次いで、この混合液中にガラスビーズ200gを混合し、容器を密閉した。その後、ペイントシェーカーを用いて、容器を16時間攪拌し、メジアン径46nmの分散ゾル(AB−6)250g(固形分濃度30%)を得た。
製造例2と同様に、プラスチック容器中に、ATO粒子(石原産業(株)製、SN−100P、1次粒径10〜30nm)、アデカプルロニックTR−701((株)ADEKA製)、及びメタノールを、72.75/2.25/175(重量比)の配合量で混合した(全固形分含量30%、全無機含量29.1%)。次いで、この混合液中にガラスビーズ200gを混合し、容器を密閉した。その後、ペイントシェーカーを用いて、容器を2.5時間攪拌し、メジアン径75nmの分散ゾル250g(固形分濃度30%)(Ab’−1)を得た。
実施例1
製造例2で得られたATO(アンチモンドープ酸化錫)粒子ゾル(AB−1)119.12g、DPHA(日本化薬(株)製 商品名 KAYARAD DPHA)134.02g、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(日本チバガイギー(株)製光重合開始剤 イルガキュア184)5.25g、及び、メタノール14.12g、プロピレングリコールモノプロピルエーテル227.5gを加え攪拌し硬化性組成物を得た。得られた組成物の固形分濃度は35%であった。
表1に示す成分を用いた以外は実施例1と同様にして、実施例2〜6及び比較例1の硬化性組成物をそれぞれ調製した。
上記実施例及び比較例で製造した各硬化性組成物を、ワイヤーバーコータ(#6)を用いて、片面易接着処理を施したPETフィルム(膜厚100μm)上に塗工した後、オーブン中80℃で2分間乾燥した。続いて、空気下、高圧水銀ランプを用いて、0.6J/cm2の光照射条件で紫外線を照射することにより、膜厚1.5μm前後の硬化膜(ハードコート層)を形成した。
上記のようにして作製した硬化膜の粒子偏在性、ヘーズ、全光線透過率及び表面抵抗値を下記方法で評価した。結果を表1に示す。
得られた硬化膜の断面を透過型電子顕微鏡で観察し、粒子が、硬化膜の空気層側界面近傍に集中して分布している場合を「○」、そうでない場合を「×」と評価した。「○」、及び、「×」とそれぞれ評価した典型例の断面写真を図2及び3に示す。
硬化膜のヘーズ(%)を、カラーヘーズメーター(スガ試験機(株)製)を用いて、JIS K7105に準拠して測定した。
硬化膜の全光線透過率(%)を、カラーヘーズメーター(スガ試験機(株)製)を用いて、JIS K7105に準拠して測定した。
硬化膜の表面抵抗(Ω/□)を、ハイ・レジスタンス・メーター(アジレント・テクノロジー(株)製 Agilent4339B)、及びレジスティビティ・セル16008B(アジレント・テクノロジー(株)製)を用い、印加電圧100Vの条件で測定した。
SN−100P:石原産業(株)製、ATO粒子
TR701:旭電化工業(株)製界面活性剤、ATO粒子分散剤として使用
DPHA:ジペンタエリスリトールヘキサアクリレートとジペンタエリスリトールペンタアクリレートの混合物(日本化薬(株)製 商品名 KAYARAD DPHA)
Irg.184:1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(日本チバガイギー(株)製、光重合開始剤)
PGME:プロピレングリコールモノメチルエーテル
表1中、括弧を付して配合量を示した成分は、粒子分散ゾル中に含まれる成分(A)の粒子と、成分(B)の化合物の内訳を示す。
本発明の硬化性組成物は、帯電防止性を有するハードコートの製造材料として有用である。
本発明の硬化膜は、帯電防止用積層体を製造するのに有用である。
10 透明基材
12 ハードコート層
14 高屈折率層
16 低屈折率層
Claims (14)
- 下記成分(A)〜(C):
(A)導電性金属酸化物粒子
(B)下記一般式(1)で示される構造を有する化合物
(C)分子内に2個以上の重合性不飽和基を有する化合物
を含有する硬化性組成物。 - さらに、(D)放射線照射により活性種を発生する化合物を含有する請求項1に記載の硬化性組成物。
- さらに、(E)有機溶剤を含有する請求項1又は2に記載の硬化性組成物。
- 前記成分(A)導電性酸化物粒子が、アンチモン含有酸化スズ(ATO)、スズ含有酸化インジウム(ITO)、リン含有酸化スズ(PTO)、フッ素含有酸化スズ、アルミニウム含有酸化亜鉛及びガリウム含有酸化亜鉛からなる群から選択される1種以上からなる請求項1〜3のいずれか1項に記載の硬化性組成物。
- 前記成分(A)導電性酸化物粒子が、アンチモン含有酸化スズ(ATO)からなる請求項4に記載の硬化性組成物。
- 前記成分(A)導電性酸化物粒子のメジアン径が、35〜90nmの範囲内である請求項1〜5のいずれか1項に記載の硬化性組成物。
- 前記成分(A)導電性酸化物粒子の配合量が、有機溶剤を除く組成物全量を100重量%としたときに、1〜40重量%の範囲内である請求項1〜6のいずれか1項に記載の硬化性組成物。
- 前記成分(B)の化合物が、前記一般式(1)において、4個のR3の全てが水素原子である化合物(1a)と、2個のイソシアネートを有する化合物と1個の水酸基を有するポリジメチルシロキサン化合物との反応生成物(2a)とを反応させて得られる請求項1〜7のいずれか1項に記載の硬化性組成物。
- 前記成分(C)が、3個以上の重合性不飽和基を有する化合物である請求項1〜8のいずれか1項に記載の硬化性組成物。
- 前記成分(C)の有する重合性不飽和基が、(メタ)アクリロイル基である請求項1〜9のいずれか1項に記載の硬化性組成物。
- 請求項1〜10のいずれか1項に記載の硬化性組成物を硬化させてなる硬化膜。
- 請求項11の硬化膜からなるハードコート。
- 基材及び請求項11の硬化膜を含む積層体。
- 帯電防止用である請求項13に記載の積層体。
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