JP4928930B2 - 超音波探傷装置および超音波探傷方法 - Google Patents
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Description
このような点に関し、例えば、事前に超音波ビームを検査対象物に照射し、この反射波が戻ってくるまでの時間を観測し、実際に検査を行うときには、戻ってきた反射波を反転させた信号を送信することで、検査対象位置に超音波ビームを到達させる方法が知られている(例えば、特開平6−341978号公報参照)。
また、特開2005−148009号公報には、検査対象物と同じ材質で作成されたテストピースの略全面における既知の位置に、複数の人工欠陥を形成し、各人工欠陥に対して事前に超音波を射出し、この反射波を反転させた信号パターンと各人工欠陥の位置とを対応付けてデータベース化することで、検査対象物の探傷検査を行うことが開示されている。
また、遅延時間についても必ずしも適切な時間が採用されているとはいえず、実際の検査対象物とテストピースとの個体差による遅延時間の誤差が考慮されていなかった。
本発明は、それぞれ異なる条件下において、検査対象物内の所定の検査対象位置に超音波ビームを集束させる少なくとも2つの遅延パターンに基づいて、駆動用電気信号をそれぞれ生成する信号生成部と、各前記駆動用電気信号に応じた超音波ビームを前記検査対象物内に射出するとともに、その反射波を受信するプローブと、前記プローブにより受信された各反射波のSN比を比較し、SN比の最も高い反射波が得られたときの前記遅延パターンを特定し、この遅延パターンを所定の条件に基づいて調整することにより複数の調整遅延パターンを生成する調整部とを備え、前記調整遅延パターンに応じた各超音波ビームを前記検査対象物内に照射させてその反射波を受信し、これらの反射波の中で最も高いSN比が得られた反射波を用いて、欠陥の解析を行う超音波探傷装置を提供する。
図1は、本実施形態に係る超音波探傷装置の概略構成を示したブロック図である。
図1に示すように、超音波探傷装置10は、複数の振動子11を備えたプローブ12と、このプローブ12を制御する制御部20とを備えている。
本実施形態において、振動子11は、所定の方向に沿って一列に配置されている。各振動子11は、圧電素子からなり、電気信号に応じた振動を発するとともに、外部から受けた振動に応じた電気信号を発する。
例えば、材料が均一であるテストピースを作成し、このテストピースの所定の位置に既知の人口欠陥を形成する。このとき、形成する人口欠陥の大きさは、超音波ビームが、この人工欠陥によって確実に反射されるような大きさとする。
ここで、反射波は、当該テストピースの材質特有の反射経路を通って各振動子11に受信されたものであるので、上記遅延パターンは、当該材質および人工欠陥の形成位置に応じた波形となる。
そして、このテストピースの略全面に渡って多数の人工欠陥を形成し、各人工欠陥においても同様の検査を行うことにより、各人工欠陥の形成位置に対する遅延パターンを生成し、人工欠陥の形成位置と遅延パターンとを対応付けてデータベース25に格納する。
この結果、データベース25には、材料の均一レベル(材質)毎に、各人工欠陥の形成位置と遅延パターンとが対応付けられて格納される。
なお、本実施形態では、説明の便宜上、上記材料の不均一レベルとして3つのレベルを設定し、これらをそれぞれレベル1、レベル2、レベル3と称する。また、上述した材料が均一であるものをレベル0と称する。
まず、検査対象物において欠陥が生じていると推定される位置を検査対象位置として設定する。続いて、検査対象物の適切な位置にプローブ12をセットする。
集束した超音波ビームは、検査対象位置P1の欠陥の有無、状況等に応じて反射され、この反射波はプローブ12の各振動子11により受信される。各振動子11では、反射波に対応する電気信号Srが生成され、この電気信号Srが反射波受信部22を介して解析部23に与えられる(ステップSA3)。
これにより、図4に示すように、上述と同様に、駆動用電気信号S3に対応する超音波ビームが、当該検査対象物の材料が不均一であると仮定した場合の検査対象位置P2で集束し、この反射波がプローブ12の各振動子11によって受信され、この反射波に対応する電気信号Scが反射波受信部22を介して解析部23に与えられる(ステップSA6)。
調整部24は、解析部23から取得した遅延パターンを所定の条件に応じて調整することにより、複数の調整遅延パターンを生成する(ステップSA8)。
この調整遅延パターンの生成は以下の手順により行われる。
なお、ここで、上記制御点は、遅延パターンをスプライン曲線として表す際に定義される点であり、上記振動子11の位置とは関係がない。つまり、各制御点と各振動子11とがそれぞれ1対1で対応しているわけではない。また、本実施形態のように、8つの振動子11が1列に配置されたプローブ12の場合には、制御点は最大で6つとすることが好ましい。制御点が多いと、曲線の変形処理に係る処理負担が増大するためである。
具体的には、連続する3つの制御点C1〜C3のパターンが、図6に示すように単純増加であった場合には、中央の制御点C2を以下の範囲で所定量移動させる。
y1<y2<y3 (1)
上記(1)式において、y1は制御点C1のy座標値、y2は制御点C2のy座標値、y3は制御点C3のy座標値である。
上記所定量とは、例えば、図6に示すように、中央の制御点C2の移動可能幅W(=y3−y1)を所定の数(例えば、2〜10のいずれかの整数)で分割したときの1分割幅である。なお、制御点C1〜C3が単純減少であった場合には、上記(1)式において、y1とy3とを入れ替えればよい。
y2−(y2−ys)<y2<y2+(y2−ys) (2)
信号生成部21は、調整部24から与えられた複数の調整遅延パターンに基づいて、それぞれ対応する駆動用電気信号S3を生成し、これらを順番にプローブ12の振動子11に与える(図2のステップSA9)。
この結果、図8に示すように、調整部24により作成された各調整遅延パターンに基づく超音波ビームの照射が行われ、このときの反射波の電気信号が反射信号受信部22を介して解析部23に入力される(ステップSA10)。
なお、上述した実施形態では、比較レベルに対応する電気信号ScのSN比と基準レベルに対応する電気信号SrのSN比とを比較した結果、比較レベルの方が高いSN比を示していれば、この比較レベルに対応する遅延パターンの調整に移行することとしたが、これに代えて、各レベル0〜3における遅延パターンに基づく超音波ビームの照射を行い、この結果、SN比の最も高い電気信号を得たときの遅延パターンを特定し、この遅延パターンを調整することとしてもよい。このようにすることで、データベース25に格納されている遅延パターンの中で、最適な遅延パターンを抽出することが可能となる。
11 振動子
12 プローブ
20 制御部
21 信号生成部
22 反射信号受信部
23 解析部
24 調整部
25 データベース
Claims (4)
- それぞれ異なる条件下において、検査対象物内の所定の検査対象位置に超音波ビームを集束させる少なくとも2つの遅延パターンに基づいて、駆動用電気信号をそれぞれ生成する信号生成部と、
各前記駆動用電気信号に応じた超音波ビームを前記検査対象物内に射出するとともに、その反射波を受信するプローブと、
前記プローブにより受信された各反射波のSN比を比較し、SN比の最も高い反射波が得られたときの前記遅延パターンを特定し、この遅延パターンを所定の条件に基づいて調整することにより複数の調整遅延パターンを生成する調整部と
を備え、
前記調整遅延パターンに応じた各超音波ビームを前記検査対象物内に照射させてその反射波を受信し、これらの反射波の中で最も高いSN比が得られた反射波を用いて、欠陥の解析を行う超音波探傷装置。 - 前記調整部は、前記遅延パターンを複数の制御点を通るスプライン曲線として取り扱い、各制御点を所定の条件に応じて移動させることにより、複数の前記調整遅延パターンを生成する請求項1に記載の超音波探傷装置。
- それぞれ異なる条件下において、検査対象物の所定の検査対象位置に超音波ビームを集束させる少なくとも2つの遅延パターンに基づいて、駆動用電気信号をそれぞれ生成し、
各前記駆動用電気信号に応じた超音波ビームを前記検査対象物内に射出するとともに、その反射波を受信し、
各前記反射波のSN比を比較し、SN比の最も高い反射波が得られた遅延パターンを特定し、特定した前記遅延パターンを所定の条件に基づいて調整することにより複数の調整遅延パターンを生成し、
前記調整遅延パターンに基づく超音波ビームを前記検査対象物内に照射させて、その反射波を受信し、受信した反射波の中で最も高いSN比が得られた反射波を用いて、欠陥の解析を行う超音波探傷方法。 - 前記遅延パターンを複数の制御点を通るスプライン曲線として取り扱い、各制御点を所定の条件に応じて移動させることにより、複数の前記調整遅延パターンを生成する請求項3に記載の超音波探傷方法。
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