JP4920136B2

JP4920136B2 - Cut flower quality improving agent and quality improving method

Info

Publication number: JP4920136B2
Application number: JP2001044872A
Authority: JP
Inventors: 清永友; 正保高田; 幹男山本
Original assignee: Nihon Shokuhin Kako Co Ltd
Current assignee: Nihon Shokuhin Kako Co Ltd
Priority date: 2001-02-21
Filing date: 2001-02-21
Publication date: 2012-04-18
Anticipated expiration: 2021-02-21
Also published as: JP2002249401A

Description

【０００１】
【産業上の利用分野】
本発明は、切り花の開花数の増大、花のサイズ及び質量の増大、花穂の伸長効果、更には切り花の延命効果等を付与する切り花の品質改良剤及び品質改良方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
切り花は、生産農家から販売業者を経て一般消費者の手に渡るまでに相当の日数を要するため、その間に萎れたり、褐変しないように保持管理がなされている。また、一般消費者により購入された後も、比較的長期間、生気を失うことなく鑑賞に耐える必要がある。
【０００３】
従来、切り花の寿命を短くする要因として、▲１▼雌ずいや花弁から発生するエチレンガスによる老化、▲２▼腐朽菌の繁殖による導管の閉塞（水上げの不良）、▲３▼養分の不足が指摘されており、種々の切り花延命剤が開発されている。
【０００４】
例えば、エチレンガスによる老化への対応としては、銀イオンや銀錯イオンが用いられており、その中でも、チオ硫酸銀錯塩（以下、ＳＴＳという）を主成分とした延命剤がよく知られている（市村一雄、「切り花の鮮度保持」、２５〜３４頁、２０００、筑波書房）。このＳＴＳを主成分とした延命剤は、植物体内でのエチレンの生合成を阻害して、老化を防止するといわれており、現在、延命剤の主流を占めている。また、腐朽菌の繁殖を防止するために、抗菌剤として硫酸アルミニウムを主体としたものも知られている。
【０００５】
更に、切り花の見栄えを良くするために、ジベレリン等の植物ホルモンを主成分とする品質改良剤も使用されている。ジベレリンには、花弁を大きくする、葉の黄化を抑制するといった作用がある。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、ＳＴＳは銀製剤であるため、安全性や使用後の廃棄、環境汚染の懸念等の問題があった。
【０００７】
一方、ジベレリンは植物ホルモンという性質上非常に高価であり、切り花の品質改良剤として頻繁に、また多量に使用することはコスト的に困難であった。
【０００８】
したがって、本発明の目的は、切り花の見栄えを良くすると共に、延命効果をも有し、かつ安全性が高く、安価な、切り花の品質改良剤及び品質改良方法を提供することにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、切り花の優れた品質改良方法を開発すべく鋭意検討した結果、オリゴ糖の１種であるニゲロオリゴ糖を含有する水溶液で切り花を処理することにより、切り花の品質が改良されるとともに延命効果があることを見出し、本発明を完成するに至った。
【００１０】
すなわち、本発明の切り花の品質改良剤は、グルコース重合度２〜１０のニゲロオリゴ糖を有効成分として含有し、切り花の延命、切り花の開花数の増大、花のサイズ及び質量の増大、及び花穂の伸長効果から選ばれた少なくとも１種の効果を付与するために用いられることを特徴とする。
【００１１】
なお、本発明の切り花の品質改良剤においては、ニゲロオリゴ糖を０．０１〜５０質量％含有し、使用時に１〜５０倍の間で希釈して使用するものであることが好ましい。また、ゴマノハグサ科又はリンドウ科に属する切り花に適用されるものであることが好ましい。
【００１２】
一方、本発明の切り花の品質改良方法は、切り花の延命、切り花の開花数の増大、花のサイズ及び質量の増大、及び花穂の伸長効果から選ばれた少なくとも１種の効果を付与するための方法であって、切り花にグルコース重合度２〜１０のニゲロオリゴ糖を含有する水溶液を接触させることを特徴とする。
【００１３】
なお、本発明の切り花の品質改良方法においては、前記水溶液がニゲロオリゴ糖を０．０１〜５０質量％含有するものであることが好ましい。また、ニゲロオリゴ糖を含有する前記水溶液に切り花の切り口を浸漬させるか、又は前記水溶液を切り花に噴霧することにより、前記水溶液を切り花に接触させることが好ましい。更に、前記切り花がゴマノハグサ科又はリンドウ科に属するものであることが好ましい。
【００１４】
このような本発明の切り花の品質改良剤及び品質改良方法によれば、切り花の開花数の増大、花のサイズ及び質量の増大、及び花穂の伸長効果などをもたらすことができると共に、切り花の延命効果をも付与することができる。また、ニゲロオリゴ糖は、食用可能な糖類であって安全性の高いものであり、ジベレリン等に比べてコストも安い。
【００１５】
【発明の実施の形態】
本発明において、切り花の品質改良効果とは、切り花の開花数の増大、切り花のサイズ及び質量の増大、花穂の伸長等の見栄えを良くする効果に加えて、切り花の日持ちを良くする延命効果も含めた効果を意味する。
【００１６】
本発明の切り花の品質改良剤の有効成分であるニゲロオリゴ糖は、ニゲロース、ニゲロシルグルコース、ニゲロシルマルトース等のように、分子中に少なくとも１つ以上のα−１，３グルコシド結合を含むグルコース重合度２以上のオリゴ糖（α−１，３グルコシド結合のみからなるオリゴ糖の他に、α−１，３グルコシド結合とそれ以外の結合（例えばα−１，１、α−１，２、α−１，４、α−１，６グルコシド結合等）とからなるオリゴ糖を包含する）を意味し、グルコース重合度２〜１０のオリゴ糖である。より好ましくは重合度２〜７のオリゴ糖である。なお、本発明に供するニゲロオリゴ糖は、重合度の異なる混合オリゴ糖を含むものであってもよく、必要に応じて所望の単一重合度を有するオリゴ糖を分離（クロマト分画、酵母等による醗酵処理及び酵素処理等）して用いることもできる。また、上記ニゲロオリゴ糖を、常法により還元して得られるニゲロオリゴ糖アルコールであってもよい。
【００１７】
ニゲロオリゴ糖は、合目的的な任意の方法により製造することができるが、例えば、下記のような公知の方法によって調製することができる。
【００１８】
▲１▼微生物の生産する多糖類であるニゲラン、エルシナン等を基質として、酵素又は酸類等を用いて加水分解して、ニゲロオリゴ糖を製造する方法（M. Stacey and J. M. Webber : Methods In Carbohydrate Chemistry., 1, 339-341, Academic Press（1962））。
【００１９】
▲２▼公知のα−グルコシダーゼの糖転移・縮合反応を用いてニゲロースを調製する方法（金谷憲一他、日本農芸化学会誌, 53, 385-390（1979）、H. Fujimoto et al., Agric. Biol. Chem., 52, 1345-1351（1988）等）。
【００２０】
▲３▼澱粉加水分解物に、サイクロデキストリン生成酵素を作用させてニゲロースを製造する方法（特開平３−２２９５８号公報）。
【００２１】
▲４▼α−１，４グルコシド結合したポリサッカライド又はオリゴサッカライドを含む基質に、α−１，３グルコシド結合をもたらす糖転移酵素（具体的にはAcremonium属に属する真菌、例えばAcremonium sp. S4G13（FERM BP-4373）を常法に従い、培養することによって調製される糖転移酵素）のうち１種又は２種以上を作用させてニゲロオリゴ糖を製造する方法（特開平７−５９５５９号公報）。
【００２２】
本発明においては、現在までに知られているニゲロオリゴ糖の製造方法の中で最も経済的な面で優れていると考えられる上記▲４▼の方法で調製したニゲロオリゴ糖を使用するのが好ましい。
【００２３】
本発明の品質改良剤の形態としては、特に制限はなく、例えば粉末状でも、溶液状でもよいが、上記ニゲロオリゴ糖を０．０１〜５０質量％含有することが好ましく、１．０〜３．０質量％含有することがより好ましい。また、本発明の品質改良剤を使用する際には、ニゲロオリゴ糖濃度が０．０１〜５０質量％、好ましくは１．０〜３．０質量％となるように、１〜５０倍の間で希釈して使用することが好ましい。使用時における水溶液のニゲロオリゴ糖濃度が０．０１質量％未満であると充分な切り花の品質改良効果が得られず、５０質量％超であると浸透圧が高くなり過ぎて切り花の寿命を縮めてしまうため好ましくない。
【００２４】
本発明の品質改良剤は、ニゲロオリゴ糖の他に、更に公知の切り花の品質改良剤（延命剤を含む）に適用される成分を必要に応じて配合してもよい。このような成分としては、例えば、次亜塩素酸ソーダ、硫酸アルミニウムのような殺菌剤、エチオニン又はノルロイシンのようなアミノ酸、リン酸等の栄養剤、ジベレリンのような植物ホルモン等が挙げられる。特に、エチオニン又はノルロイシンを配合することが好ましい。
【００２５】
また、従来の切り花の品質改良剤（延命剤を含む）に、ニゲロオリゴ糖を添加して用いてもよい。添加方法としては、ニゲロオリゴ糖水溶液の形で添加してもよく、ニゲロオリゴ糖の粉末を従来の切り花の品質改良剤に直接添加し、溶解させてもよい。なお、ニゲロオリゴ糖の添加量は、前述した範囲内であることが好ましい。
【００２６】
一方、本発明の品質改良方法は、ニゲロオリゴ糖を含有する水溶液（以下、ニゲロオリゴ糖含有水溶液という）を切り花に接触させることにより行なわれる。
具体的には、ニゲロオリゴ糖含有水溶液に切り花の切り口を浸漬させる方法、前記水溶液を切り花に噴霧する方法等が挙げられる。
【００２７】
上記ニゲロオリゴ糖含有水溶液の濃度は、前述した理由から、０．０１〜５０質量％が好ましく、１．０〜３．０質量％がより好ましい。
【００２８】
本発明の品質改良剤及び品質改良方法は、切り花の種類を問わず、その品質を改良、延命するために適用できるが、中でもキンギョソウ（Antirrhinum majus L.）やトルコギキョウ（Eustoma grandiflorum（Raf.）Shinn.）等のゴマノハグサ科やリンドウ科の切り花に効果がある。上記の切り花はエチレンに対する感受性が高いが、本発明の品質改良剤を用いることにより、ＳＴＳ等のエチレン阻害剤を使用することなく切り花の品質を改良、延命することができる。
【００２９】
【実施例】
以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明する。
【００３０】
実施例１
表２に示す各種切り花について、成長状態及び鮮度状態が同程度のものを使用し、水中で茎をハサミで直角に切断して試験に供した。
【００３１】
これらの切り花を、２３℃、１２時間日長、光強度１０，０００Ｌｘ、相対湿度７０％の条件下で、表１に示す組成の各水溶液に１０本ずつ挿して、切り花の萎れ具合を観察した。
【００３２】
この結果を表２に示す。なお、表中のスコアは、純水に浸漬した切り花が完全に萎れた時点を±とし、純水に浸漬した切り花が萎れてから５日以内に萎れたものを＋、５日以上開花が持続していたものを＋＋で表した。
【００３３】
【表１】

【００３４】
【表２】

【００３５】
表２から、ニゲロオリゴ糖含有水溶液に浸漬した切り花は、純水に浸漬したものに比べて萎れにくいことが分かる。この延命効果はキンギョソウ及びトルコギキョウにおいて特に顕著であった。また、その他の切り花においても、ニゲロオリゴ糖含有水溶液に浸漬した切り花は、グルコース含有水溶液に浸漬した切り花に比べて、スコア的に同等ではあっても、その期間内の切り花の状態は、より観賞に耐えうるものであった。
【００３６】
実施例２
キンギョソウの切り花について、成長状態及び鮮度状態が同程度のものを使用し、水中で茎をハサミで直角に切断して試験に供した。
【００３７】
これらの切り花を、２３℃、１２時間日長、光強度１０，０００Ｌｘ、相対湿度７０％の条件下で、表３に示す組成の水溶液に１０本ずつ挿して、開花数及び花穂の長さを測定した。
【００３８】
この結果として、表４には、１０本のキンギョソウの開花数を各時点で数えたものの平均値を示し、表５には、１０本のキンギョソウの花穂の長さの平均値を示す。
【００３９】
【表３】

【００４０】
【表４】

【００４１】
【表５】

【００４２】
表４から、ニゲロオリゴ糖含有水溶液に浸漬したキンギョソウの切り花は、開花数が増大していることが分かる。また、表５から、同様にニゲロオリゴ糖含有水溶液に浸漬したキンギョソウの切り花は、花穂が伸長していることが分かる。
【００４３】
実施例３
トルコギキョウの切り花について、成長状態及び鮮度状態が同程度のものを使用し、水中で茎をハサミで直角に切断して試験に供した。
【００４４】
これらの切り花を、２３℃、１２時間日長、光強度１０，０００Ｌｘ、相対湿度７０％の条件下で、表６に示す組成の水溶液に１０本ずつ挿して、トルコギキョウ切り花のサイズ（ｃｍ）、質量（ｇ）及び上記条件で１２日間保持したときの花数を測定した。
【００４５】
この結果として、表７には、各時点における１０本のトルコギキョウ切り花のサイズ及び質量の平均値（カッコ内の数値は花びらの平均質量を表す）を示し、表８には、上記条件で１２日間保持したときの１０本のトルコギキョウ切り花の花数の平均値を示す。
【００４６】
【表６】

【００４７】
【表７】

【００４８】
【表８】

【００４９】
表７から、ニゲロオリゴ糖含有水溶液に浸漬したトルコギキョウ切り花は、そのサイズが増大し、質量も増加していることが分かる。また、表８から、実験開始１２日目の切り花の枯れ数からも明らかなように、トルコギキョウ切り花をニゲロオリゴ糖含有水溶液に浸漬することにより、切り花の日持ちが向上していることが分かる。
【００５０】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、ニゲロオリゴ糖を有効成分として含有させることにより、切り花の開花数の増大、サイズ及び質量の増大、花穂の伸長等の見栄えをよくする効果と共に、切り花の延命効果をも付与することができ、しかも安全性が高く、安価な、切り花の品質改良剤及び切り花の品質改良方法を提供することができる。[0001]
[Industrial application fields]
The present invention relates to a cut flower quality-improving agent and a quality-improving method that impart an increase in the number of flowering of cut flowers, an increase in flower size and mass, an effect of extending flower spikes, and an effect of extending the life of cut flowers.
[0002]
[Prior art]
Since cut flowers require a considerable number of days to reach the hands of general consumers from producers to distributors, they are maintained and managed so that they do not wither or brown during that time. Moreover, even after being purchased by a general consumer, it is necessary to endure viewing without losing vitality for a relatively long period of time.
[0003]
Conventionally, factors that shorten the life of cut flowers are as follows: (1) Aging by ethylene gas generated from pistils and petals, (2) Clogging of conduits due to the propagation of decaying fungi (3) Poor nutrients Has been pointed out, and various cut flower life-prolonging agents have been developed.
[0004]
For example, silver ions and silver complex ions are used to cope with aging by ethylene gas, and among them, life-extending agents mainly composed of silver thiosulfate complex salt (hereinafter referred to as STS) are well known. (Kazuo Ichimura, “Preservation of Freshness of Cut Flowers”, 25-34, 2000, Tsukuba Shobo). This life-prolonging agent mainly composed of STS is said to inhibit the biosynthesis of ethylene in the plant body and prevent aging, and currently occupies the mainstream of life-extending agents. In addition, an antibacterial agent mainly composed of aluminum sulfate is known in order to prevent the growth of decaying fungi.
[0005]
Furthermore, in order to improve the appearance of cut flowers, a quality improver mainly composed of a plant hormone such as gibberellin is also used. Gibberellins have effects such as enlarging petals and suppressing leaf yellowing.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, since STS is a silver preparation, there are problems such as safety, disposal after use, and concern about environmental pollution.
[0007]
On the other hand, gibberellin is very expensive due to the nature of a plant hormone, and it has been difficult to use it frequently and in large quantities as a quality improver for cut flowers.
[0008]
Accordingly, an object of the present invention is to provide a cut flower quality improving agent and a quality improving method that improve the appearance of cut flowers, have a life-prolonging effect, and are highly safe and inexpensive.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
As a result of intensive studies to develop an excellent method for improving the quality of cut flowers, the present inventors have improved the quality of cut flowers by treating the cut flowers with an aqueous solution containing nigerooligosaccharide, which is one of the oligosaccharides. At the same time, it has been found that there is a life-prolonging effect, and the present invention has been completed.
[0010]
That is, the quality-improving agent for cut flowers of the present invention contains nigerooligosaccharide having a glucose polymerization degree of 2 to 10 as an active ingredient , and prolongs the life of cut flowers, increases the number of cut flowers, increases the size and mass of flowers, It is used for imparting at least one effect selected from elongation effects .
[0011]
In addition, in the cut flower quality improving agent of this invention, it is preferable to contain 0.01-50 mass% of nigerooligosaccharides, and to dilute between 1-50 times at the time of use. Moreover, it is preferable that it is what is applied to the cut flower which belongs to the spider family or Gentianaceae .
[0012]
On the other hand, the method for improving the quality of cut flowers according to the present invention provides at least one effect selected from the prolongation of cut flowers, the increase in the number of flower cuts, the increase in flower size and mass, and the effect of elongation of flower spikes. The method is characterized in that an aqueous solution containing a nigerooligosaccharide having a glucose polymerization degree of 2 to 10 is brought into contact with a cut flower.
[0013]
In addition, in the quality improvement method of the cut flower of this invention, it is preferable that the said aqueous solution contains 0.01-50 mass% of nigerooligosaccharides. Moreover, it is preferable to make the said aqueous solution contact a cut flower by immersing the cut end of a cut flower in the said aqueous solution containing a nigerooligosaccharide, or spraying the said aqueous solution on a cut flower. Furthermore, it is preferable that the cut flowers belong to the genus Ligaceae or Gentianaceae .
[0014]
According to the cut flower quality improving agent and the quality improving method of the present invention, the number of cut flowers can be increased, the size and mass of the flowers can be increased, the effect of extending the flower spikes, and the like. An effect can also be provided. Nigerooligosaccharides are edible saccharides that are highly safe and cost less than gibberellins and the like.
[0015]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
In the present invention, the effect of improving the quality of cut flowers includes the effect of improving the appearance of cut flowers, in addition to the effect of improving the appearance of cut flowers, increasing the size and mass of cut flowers, elongation of flower spikes, etc. Means the effect included.
[0016]
The nigerooligosaccharide which is an active ingredient of the quality-improving agent for cut flowers of the present invention is glucose polymerization containing at least one α-1,3 glucoside bond in the molecule, such as nigerose, nigerosyl glucose, nigerosyl maltose and the like. 2 or more oligosaccharides (in addition to α-1,3 glucoside bonds only, α-1,3 glucoside bonds and other bonds (for example, α-1,1, α-1,2, α) 1,4, means including) an oligosaccharide consisting of alpha-1, 6 glucosidic bonds, etc.), oligosaccharides of glucose polymerization degree 2 to 10. More preferred is an oligosaccharide having a polymerization degree of 2 to 7. The nigerooligosaccharide used in the present invention may contain mixed oligosaccharides having different degrees of polymerization, and if necessary, an oligosaccharide having a desired single degree of polymerization is separated (by chromatographic fractionation, yeast, etc.). Fermentation treatment and enzyme treatment). Moreover, the nigerooligosaccharide alcohol obtained by reduce | restoring the said nigerooligosaccharide by a conventional method may be sufficient.
[0017]
The nigerooligosaccharide can be produced by any appropriate method, and can be prepared by, for example, the following known methods.
[0018]
(1) A method of producing a nigerooligosaccharide by using a polysaccharide produced by microorganisms, such as nigeran or erucinan, as a substrate and hydrolyzing with an enzyme or acids (M. Stacey and JM Webber: Methods In Carbohydrate Chemistry. , 1, 339-341, Academic Press (1962)).
[0019]
(2) A method for preparing nigerose using a known α-glucosidase glycosyl transfer / condensation reaction (Kenya Kenichi et al., Japanese Journal of Agricultural Chemistry, 53, 385-390 (1979), H. Fujimoto et al., Agric. Biol. Chem., 52, 1345-1351 (1988), etc.).
[0020]
(3) A method for producing nigerose by causing a cyclodextrin-forming enzyme to act on a starch hydrolyzate (JP-A-3-22958).
[0021]
(4) A glycosyltransferase (specifically, a fungus belonging to the genus Acremonium, such as Acremonium sp. S4G13 (), which produces an α-1,3 glucoside bond to a substrate containing a polysaccharide or oligosaccharide linked to α-1,4 glucoside. A method for producing nigerooligosaccharides by acting one or more of glycosyltransferases prepared by culturing FERM BP-4373) according to a conventional method (JP-A-7-59559).
[0022]
In the present invention, it is preferable to use a nigerooligosaccharide prepared by the above method (4), which is considered to be the most economical among the known nigerooligosaccharide production methods.
[0023]
There is no restriction | limiting in particular as a form of the quality improvement agent of this invention, For example, although it may be a powder form or a solution form, it is preferable to contain the said nigerooligosaccharide 0.01-50 mass%, and 1.0-3. It is more preferable to contain 0% by mass. Moreover, when using the quality improving agent of this invention, it is 1-50 times so that a nigerooligosaccharide density | concentration may be 0.01-50 mass%, Preferably it is 1.0-3.0 mass%. It is preferable to use it diluted. If the concentration of nigerooligosaccharide in the aqueous solution is less than 0.01% by mass, a sufficient effect of improving the quality of cut flowers cannot be obtained, and if it exceeds 50% by mass, the osmotic pressure becomes too high and the life of the cut flowers is shortened. Therefore, it is not preferable.
[0024]
In addition to the nigerooligosaccharide, the quality improver of the present invention may further contain components applied to known cut flower quality improvers (including life-extending agents) as necessary. Examples of such components include fungicides such as sodium hypochlorite and aluminum sulfate, amino acids such as ethionine and norleucine, nutrients such as phosphoric acid, and plant hormones such as gibberellin. In particular, it is preferable to mix ethionine or norleucine.
[0025]
Further, nigerooligosaccharide may be added to a conventional cut flower quality improver (including a life prolonging agent). As an addition method, it may be added in the form of an aqueous solution of nigerooligosaccharide, or the powder of nigerooligosaccharide may be directly added to a conventional quality improver for cut flowers and dissolved. The amount of nigerooligosaccharide added is preferably within the above-mentioned range.
[0026]
On the other hand, the quality improvement method of the present invention is performed by bringing an aqueous solution containing nigerooligosaccharide (hereinafter referred to as an aqueous solution of nigerooligosaccharide) into contact with cut flowers.
Specific examples include a method of immersing cut flower cut ends in a nigerooligosaccharide-containing aqueous solution, a method of spraying the aqueous solution onto cut flowers, and the like.
[0027]
The concentration of the nigerooligosaccharide-containing aqueous solution is preferably 0.01 to 50% by mass and more preferably 1.0 to 3.0% by mass for the reason described above.
[0028]
The quality-improving agent and quality-improving method of the present invention can be applied to improve and prolong the quality of cut flowers regardless of the type of cut flowers. Among them, Snapdragon (Antirrhinum majus L.) and Eustoma grandiflorum (Raf.) Shinn .), Etc. are effective for cut flowers of the genus Ligaceae and Gentianaceae. Although the above cut flowers are highly sensitive to ethylene, by using the quality improver of the present invention, the quality of cut flowers can be improved and extended without using an ethylene inhibitor such as STS.
[0029]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described in more detail with reference to examples.
[0030]
Example 1
About the various cut flowers shown in Table 2, the same growth state and freshness state were used, and the stem was cut at right angles with scissors in water and used for the test.
[0031]
Ten of these cut flowers were inserted into each aqueous solution having the composition shown in Table 1 under the conditions of 23 ° C., 12 hours of day length, light intensity of 10,000 Lx, and relative humidity of 70%, and the wilting condition of the cut flowers was observed. .
[0032]
The results are shown in Table 2. The score in the table is ± when the cut flower immersed in pure water is completely wilted, and the flower that dipped within 5 days after the cut flower immersed in pure water is +5 days or more flowering continues What was done was represented by ++.
[0033]
[Table 1]

[0034]
[Table 2]

[0035]
From Table 2, it can be seen that cut flowers immersed in an aqueous solution containing nigerooligosaccharides are less likely to wither than those immersed in pure water. This life-prolonging effect was particularly prominent in snapdragons and eustoma. In addition, even with other cut flowers, cut flowers immersed in an aqueous solution containing nigerooligosaccharides are more scoring than cut flowers immersed in an aqueous solution containing glucose. It was tolerable.
[0036]
Example 2
Snapdragon cut flowers of the same growth state and freshness were used, and the stem was cut at right angles with scissors in water and used for the test.
[0037]
Insert these 10 cut flowers into an aqueous solution having the composition shown in Table 3 under the conditions of 23 ° C., 12 hours of day length, light intensity of 10,000 Lx, and relative humidity of 70% to determine the number of flowers and the length of flower spikes. It was measured.
[0038]
As a result, Table 4 shows the average value of the number of flowering of 10 snapdragons at each time point, and Table 5 shows the average value of the length of 10 snapdragon flowers.
[0039]
[Table 3]

[0040]
[Table 4]

[0041]
[Table 5]

[0042]
It can be seen from Table 4 that the number of flowering flowers of snapdragons immersed in the aqueous solution containing nigerooligosaccharides has increased. Moreover, from Table 5, it can be seen that cut flowers of snapdragons that have been similarly immersed in the aqueous solution containing nigerooligosaccharides have elongated spikes.
[0043]
Example 3
The cut flowers of Eustoma grandiflorum were used with the same growth state and freshness, and the stems were cut at right angles with scissors in water and used for the test.
[0044]
10 cuts of these cut flowers were inserted into an aqueous solution having the composition shown in Table 6 under the conditions of 23 ° C., 12 hours long day, light intensity of 10,000 Lx, and relative humidity of 70%. The number of flowers was measured when the mass (g) and the above conditions were maintained for 12 days.
[0045]
As a result, Table 7 shows the average size and mass of ten Eustoma cut flowers at each time point (the numbers in parentheses represent the average mass of petals), and Table 8 shows 12 days under the above conditions. The average value of the number of 10 Eustoma cut flowers when held is shown.
[0046]
[Table 6]

[0047]
[Table 7]

[0048]
[Table 8]

[0049]
From Table 7, it can be seen that the cut Eustoma flower soaked in the aqueous solution containing nigerooligosaccharides has increased in size and mass. Further, from Table 8, it is clear from the number of withered cut flowers on the 12th day from the start of the experiment that the longevity of the cut flowers is improved by immersing the eustoma cut flowers in the aqueous solution containing nigerooligosaccharide.
[0050]
【Effect of the invention】
As described above, according to the present invention, by including nigerooligosaccharide as an active ingredient, it is possible to increase the number of cut flowers, increase the size and mass, improve the appearance of flower spikes, etc., and prolong the life of cut flowers. An effect can be imparted, and a cut flower quality improving method and a cut flower quality improving method can be provided that are highly safe and inexpensive.

Claims

It contains nigerooligosaccharide having a glucose polymerization degree of 2 to 10 as an active ingredient , and has at least one effect selected from the prolongation of cut flowers, the increase in the number of flowering cut flowers, the increase in flower size and mass, and the effect of elongation of flower spikes. A quality improver for cut flowers, which is used for imparting .

The cut flower quality improver according to claim 1, which contains 0.01 to 50% by mass of nigerooligosaccharide and is used by diluting between 1 and 50 times at the time of use.

The quality improving agent for cut flowers according to claim 1 or 2, which is applied to cut flowers belonging to the genus Ligaceae or Gentianaceae.

A method for imparting at least one effect selected from the prolongation of cut flowers, increase in the number of cut flowers, increase in flower size and mass, and effect of elongation of flower spikes, wherein the degree of glucose polymerization is 2 to 2. A method for improving the quality of cut flowers, comprising contacting an aqueous solution containing 10 nigerooligosaccharides.

The method for improving the quality of cut flowers according to claim 4 , wherein the aqueous solution contains 0.01 to 50% by mass of nigerooligosaccharide.

The method for improving the quality of cut flowers according to claim 4 or 5 , wherein the aqueous solution is contacted with the cut flowers by immersing the cut end of the cut flowers in the aqueous solution containing the nigerooligosaccharide or by spraying the aqueous solution onto the cut flowers.

The method for improving the quality of cut flowers according to any one of claims 4 to 6 , wherein the cut flowers belong to the genus Ligaceae or Gentianaceae.