JP4917222B2 - 静電式画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の静電式画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、静電式画像形成装置である電子写真装置は、多数の高電圧電源と、高電圧電極及び高電圧電極用コネクタを使用している。これらの高電圧電源と、高電圧電極及び高電圧電極用コネクタは、電子写真装置がカラー用電子写真装置になると、更に使用する数が数倍に増加する。また、現在の電子写真装置のシーケンス制御はマイクロコンピュータにより行われており、デジタルの電子写真装置は画像信号処理のために沢山の集積回路が使用されている。
【0003】
図13(a)は従来の電子写真装置の一部を示し、図13(b)はその転写チャージャ及び高電圧電極用コネクタを示す。感光ドラム27Yは、図示しない駆動系により回転駆動されて帯電チャージャ28Yにより一様に帯電され、図示しない画像露光用レーザ出射装置からのレーザ光26Yにより露光されて静電潜像が形成される。この感光ドラム27Y上の静電潜像は現像装置29Yで現像されてトナー像となり、感光ドラム27Y上の静電潜像の電荷が除電ランプ30Yによりディスチャージされる。一方、図示しない給紙装置から転写紙が給紙され、この転写紙は転写チャージャ31Yにより感光ドラム27Y上のトナー像が転写される。また、感光ドラム27Yは転写位置通過後にクリーニング装置32Yにより残留トナーが掻き落とされる。
【0004】
帯電チャージャ28Y及び転写チャージャ31Yの高電圧電極及びバックプレートはそれぞれ高電圧電極用コネクタ51、52及び高電圧ケーブルを介して高電圧電源53、54に接続され、この高電圧電源53、54から帯電チャージャ28Y及び転写チャージャ31Yの高電圧電極及びバックプレート間に高電圧出力が印加される。
【0005】
図13(c)に示すように、高電圧電源54は、定電圧高電圧電源(定電圧制御回路)55、フォトカプラ56、トランス57、ダイオード58,59、コンデンサ60,61、電圧検出手段としての99.9MΩの抵抗62、100KΩの抵抗63及び出力端子A、Bを有する。定電圧高電圧電源55は、定電圧電源64から24VのAC電力が供給され、電子写真装置の各部のシーケンス制御を行うシーケンス制御回路65からフォトカプラ56を介して入力されるオン/オフ信号によりオン/オフ制御される。
【0006】
定電圧高電圧電源55からの24VのAC電圧は、トランス57で所定の高電圧に変換されてダイオード58,59及びコンデンサ60,61により平滑されることで直流電圧に変換され、出力端子A、Bから高電圧ケーブル及び高電圧電極用コネクタ52を介して転写チャージャ31Yの高電圧電極及びバックプレートの間に印加されるとともに抵抗62、63で分圧されることで検出されて定電圧高電圧電源55にフィードバックされる。定電圧高電圧電源55は、そのフィードバックされた電圧に基づいて出力電圧を制御する。
【0007】
定電圧電源64は商用電源からのAC100Vの電圧をAC24Vの電圧に変換して定電圧高電圧電源55に出力し、定電圧電源66は商用電源からのAC100Vの電圧をDC5Vの電圧に変換してシーケンス制御回路65に電源電圧として印加する。定電圧電源64と定電圧高電圧電源55の0V出力端子はグランドGNDに接続され、出力端子BがグランドGNDに接続されて定電圧電源66とシーケンス制御回路65の0V出力端子がグランドGNDに接続される。
高電圧電源53は上記高電圧電源54と同様に構成され、高電圧電源53内の定電圧高電圧電源はシーケンス制御回路65からフォトカプラを介して入力されるオン/オフ信号によりオン/オフ制御される。
【0008】
図14(a)は従来の他の電子写真装置の一部を示し、図13(b)はその転写チャージャ及び高電圧電極用コネクタを示す。この電子写真装置では、上記電子写真装置において、高電圧電源53、54の代りに高電圧電源67、68が用いられる。高電圧電源68は、上記高電圧電源54において、定電圧高電圧電源55の代りに定電流高電圧電源(定電流制御回路)69が用いられる。
【0009】
この定電流高電圧電源69は、定電圧電源64からAC24Vの電力が供給され、シーケンス制御回路65からフォトカプラ56を介して入力されるオン/オフ信号によりオン/オフ制御される。また、定電流高電圧電源69は、定電圧電源64からAC24Vの電力が供給されることにより定電流を発生して出力し、抵抗62、63により検出された出力電流値に基づいて出力電流を制御する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
電子写真装置では、高電圧電極で異常放電(火花放電)が起きると、ノイズが発生する。マイクロコンピュータや集積回路は、ノイズに対して弱く、火花放電が起きると、火花放電によるノイズにより誤動作してしまうことが度々ある。火花放電により発生するノイズは、高電圧電極に電気的に接続されている部分を伝わり、電子写真装置の制御回路(マイクロコンピュータや集積回路)に進入して制御回路の誤動作を誘発させる。
【0011】
また、電子写真装置によっては、複数の高電圧電源からチャージャやローラに高電圧をそれぞれ印加する場合に複数の高電圧電源の0V出力端子(ベース)を共通にすると不具合が発生する場合があり、複数の高電圧電源の0V出力端子を共通にしたくない場合がある。これは、例えば、感光ドラムから中間転写体に現像済画像を転写(1次転写)し、その後、中間転写体から転写紙に画像を転写(2次転写)する場合である。
【0012】
本発明は、ノイズによる誤動作を起きにくくすることができ、且つ、複数の高電圧電源の0V出力端子を共通にしたくない場合にも対応することができる静電式画像形成装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、トランスを有する第1の定電圧電源から電源電圧が印加されるシーケンス制御回路と、トランスを有する第2の定電圧電源から電源電圧が印加され前記シーケンス制御回路からの制御信号により制御される定電圧高電圧電源とを有する高電圧電源を備えた静電式画像形成装置において、前記定電圧高電圧電源の高圧側0Vラインと前記シーケンス制御回路の0Vラインとを電気的に切り離すことで前記高電圧電源の高圧側と前記シーケンス制御回路とを電源線を経由して電気的に接続しないようにすることにより、前記高電圧電源の高圧側と前記シーケンス制御回路とを電気的に分離したものである。
【0014】
請求項2に係る発明は、トランスを有する第1の定電圧電源から電源電圧が印加されるシーケンス制御回路と、トランスを有する第2の定電圧電源から電源電圧が印加され前記シーケンス制御回路からの制御信号により制御される定電流高電圧電源とを有する高電圧電源を備えた静電式画像形成装置において、前記定電流高電圧電源の高圧側0Vラインと前記シーケンス制御回路の0Vラインとを電気的に切り離すことで前記高電圧電源の高圧側と前記シーケンス制御回路とを電源線を経由して電気的に接続しないようにすることにより、前記高電圧電源の高圧側と前記シーケンス制御回路とを電気的に分離したものである。
【0015】
請求項3に係る発明は、トランスを有する第1の定電圧電源から電源電圧が印加されるシーケンス制御回路と、トランスを有する第2の定電圧電源から電源電圧が印加され前記シーケンス制御回路からの制御信号により制御される定電圧高電圧電源とを有する高電圧電源を備えた静電式画像形成装置において、前記定電圧高電圧電源の高圧側0Vラインと前記シーケンス制御回路の0Vラインとを電気的に切り離すことで前記高電圧電源の高圧側と前記シーケンス制御回路とを電源線を経由して電気的に接続しないようにすることにより、前記高電圧電源の高圧側と前記シーケンス制御回路とを電気的に分離し、前記高電圧電源の出力を1次転写ローラと2次転写ローラとの間に印加するようにしたものである。
【0016】
請求項4に係る発明は、トランスを有する第1の定電圧電源から電源電圧が印加されるシーケンス制御回路と、トランスを有する第2の定電圧電源から電源電圧が印加され前記シーケンス制御回路からの制御信号により制御される定電流高電圧電源とを有する高電圧電源を備えた静電式画像形成装置において、前記定電流高電圧電源の高圧側0Vラインと前記シーケンス制御回路の0Vラインとを電気的に切り離すことで前記高電圧電源の高圧側と前記シーケンス制御回路とを電源線を経由して電気的に接続しないようにすることにより、前記高電圧電源の高圧側と前記シーケンス制御回路とを電気的に分離し、前記高電圧電源の出力を1次転写ローラと2次転写ローラとの間に印加するようにしたものである。
【0023】
【発明の実施の形態】
図2は本発明の第1実施形態を示す。この第1実施形態は静電式画像形成装置としての複写機の一形態である。図示しない電源スイッチがオンされ、且つ、原稿搭載ガラス1上に原稿2がセットされた状態でコピースタートキー3が押下されると、コピー動作がスタートする。このコピー動作においては、まず、読み取り光Lを発する2つのランプ4が、移動ミラー5及び2つの反射器6とともに、図示しない駆動系によって駆動されて図中右方向への移動を開始する。また、図示しない駆動系によって移動ミラー7、8が駆動されて移動ミラー5の1/2の速度で同方向への移動を開始する。
【0024】
2つのランプ4から発せられた読み取り光Lは、直接あるいは2つの反射器6を介して原稿搭載ガラス1上の原稿2を照射しながら図中右方向に移動する。そして、読み取り光Lは、原稿2、移動ミラー5、7、8で順次に反射されてレンズ9を透過し、ダイクロイックミラー10内に進入して3原色毎に分解される。この色分解によって得られた青光、緑光、赤光は、それぞれCCD11B、11G、11Rで青分解画像、緑分解画像、赤分解画像を結像する。CCD11B、11G、11Rは、それぞれ結像された分解画像の光量に応じた電圧値の信号を出力する。
【0025】
図3は、本実施形態の複写機における画像信号の流れを示すブロック図である。CCD11B、11G、11Rからの微小な出力信号は、それぞれ増幅・A/D変換回路12B、12G、12R内で1画素毎に増幅された後、アナログ信号から例えば8ビットのデジタル信号に変換される。これらデジタル信号は、それぞれクロック発生回路13からのクロック信号14に同期して同期メモリ15B、15G、15Rに青、緑、赤各色の画像信号として一時的に格納される。同期メモリー15B、15G、15Rに格納された青、緑、赤各色の画像信号は、それぞれ同じ領域の画像を合成し得るようなタイミングで画像処理ユニット16に送られる。
【0026】
画像処理ユニット16は、送られてくる青、緑、赤各色の画像信号に対して、γ補正、色濁り除去、下色除去補正、ブラック信号取り出し等の処理を施して、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色の画像信号を得、これらイエロー、マゼンダ、シアン、ブラック各色の画像信号を、データセレクタ21を介してレーザドライバ回路18Y、18M、18C、18Kに送る。レーザドライバ回路18Y、18M、18C、18Kは、受信した各色の画像信号の大きさに応じて、これらに1画素毎の時間変調処理を施して、レーザ光をそれぞれ出射する露光手段としての画像露光用レーザ出射装置19Y、19M、19C、19Kを駆動する。この駆動により、画像露光用レーザ出射装置19Y、19M、19C、19Kからレーザ光20Y、20M、20C、20Kが発せられて、後述する画像形成手段としての画像形成部33Y、33M、33C、33Kに送られる。
【0027】
図2に示すように、イエロー画像形成部33Yにおいて、画像露光用レーザ出射装置19Yでは、上述のレーザ光20Yは、スキャナモータ25Yによって回転駆動されているポリゴンミラー24Yで反射される。この反射されたレーザ光20Yは等速で走査し得るような光学的補正処理がf・θレンズ77Yによって施される。この光学的補正処理によって変調された書き込み光26Yは、図示しない駆動系によって図中時計回りに回転駆動される像担持体としての感光体(ここでは感光ドラム)27Yの表面をその回転方向と直交する方向に走査する。
【0028】
感光ドラム27Y上の光書き込み開始位置よりもポリゴンミラー24Yの回転方向の約11[mm]上流側には、図示しないBDセンサ(フォトセンサ)が配設されており、このBDセンサがポリゴンミラー24Yの回転に伴って書き込み光26Yを検知すると、図示しない制御回路に向けてBD信号を発信する。感光ドラム27Yの周囲には、感光ドラム27Yの表面を一様に帯電させる帯電装置28Y、現像装置29Y、除電ランプ30Y、転写手段としての転写チャージャ31Y、クリーニング装置32Y等が配設されている。
【0029】
上述の画像露光用レーザ出射装置19Y、帯電装置28Y、現像装置29Yは、感光ドラム27Yにトナー像を形成するトナー像形成手段を構成している。 回転駆動に伴って帯電装置28Yとの対向位置まで移動した感光ドラム27Yの表面は、帯電装置28Yによって一様に帯電された後、ポリゴンミラー24Yとの対向位置まで移動する。そして、感光ドラム27Yは、その対向位置で上述の書き込み光26Yが照射され、これによって静電潜像が形成されてこれを担持する。
【0030】
この静電潜像は、感光ドラム27Yの回転に伴って現像装置29Yとの対向位置である現像位置まで移動すると、現像装置29Yから移動してくるイエロートナーが付着されてイエロートナー像に現像される。なお、現像剤としてイエロートナーを使用する現像装置29Yは、いわゆる磁気ブレード方式によってイエロートナーを静電潜像に付着させる。
【0031】
イエロートナー像が形成された感光ドラム27Yの表面は、除電ランプ30Yとの対向位置を通過する際に除電ランプ30Yにより静電潜像の電荷がディスチャージされた後、転写チャージャ31Yとの対向位置である転写位置まで移動する。
【0032】
一方、複写機本体の下側には、従動ローラ34と、図示しない駆動系によって図中反時計回りに回転駆動される駆動ローラ35とに張架された搬送ベルト36が配設されている。図中反時計回りに回転する搬送ベルト36は、その回転経路が各色の画像形成部33Y、33M、33C、33Kの各転写位置を経由するようになっている。
【0033】
搬送ベルト36の右側には、レジストローラ対38、発光ダイオードと受光素子とからなるレジストセンサ39、給紙ローラ43、給紙カセット44等が配設されている。シート状記録媒体としての転写紙50は、給紙ローラ43が図示しないモータで回転されることにより給紙カセット44から取り出され、その先端がレジストセンサ39を通過してから一定時間後に給紙ローラ43の回転が停止することにより、レジストローラ対38に咥え込まれた位置で待機する。
【0034】
そして、転写位置まで移動した感光ドラム27上のイエロートナー像は、該イエロートナー像とタイミングを合わせてレジストローラ対38から送り出されて搬送ベルト36で搬送されてきた転写紙50と接触し、転写チャージャ31Yにて搬送ベルト36に高電圧の転写バイアスが印加されることにより、転写紙50上に転写される。転写位置を通過した感光ドラム27Yの表面は、クリーニング装置32Yとの対向位置を通過する際に、転写紙50上に転写されなかった残留トナーが掻き落とされる。そして、感光ドラム27Yの表面は、再び帯電装置28Yとの対向位置まで移動して帯電装置28Yにより一様に帯電される。
【0035】
他の画像形成部33C、33M、33Kにおいては、それぞれ、画像露光用レーザ出射装置19M、19C、19Kでは、画像露光用レーザ出射装置19Yと同様に、上述のレーザ光20M、20C、20Kは、スキャナモータ25M、25C、25Kによって回転駆動されているポリゴンミラー24M、24C、24Kで反射される。この反射されたレーザ光20Yは等速で走査し得るような光学的補正処理がf・θレンズ77M、77C、77Kによって施される。この光学的補正処理によって変調された書き込み光26M、26C、26Kは、図示しない駆動系によって図中時計回りに回転駆動される像担持体としての感光体(ここでは感光ドラム)27M、27C、27Kの表面をその回転方向と直交する方向に走査する。感光ドラム27M、27C、27K上の光書き込み開始位置よりもポリゴンミラー24M、24C、24Kの回転方向の約11[mm]上流側には、図示しないBDセンサ(フォトセンサ)が配設されており、このBDセンサがポリゴンミラー24M、24C、24Kの回転に伴って書き込み光26M、26C、26Kを検知すると、図示しない制御回路に向けてBD信号を発信する。
【0036】
感光ドラム27C、27M、27Kの周囲には、感光ドラム27C、27M、27Kの表面を一様に帯電させる帯電装置28C、28M、28Kと、現像装置29C、29M、29Kと、除電ランプ30C、30M、30Kと、転写手段としての転写チャージャ31C、31M、31Kと、クリーニング装置32C、32M、32K等が配設されている。画像露光用レーザ出射装置19C、19M、19Kと、帯電装置28C、28M、28Kと、現像装置29C、29M、29Kは、感光ドラム27C、27M、27Kにトナー像を形成するトナー像形成手段を構成している。
【0037】
画像形成部33C、33M、33Kは、それぞれ上記画像形成部33Yと同様に作像動作を行うことによって各感光ドラム27C、27M、27K上にシアントナー像、マゼンダトナー像、ブラックトナー像を形成し、これらのシアントナー像、マゼンダトナー像、ブラックトナー像が搬送ベルト36上の転写紙50に転写チャージャ31C、31M、31Kによりイエロートナー像と互いに重ね合わせて転写されることで、フルカラー画像が形成される。
【0038】
なお、現像装置29C、29M、29Kは、それぞれシアントナー、マゼンダトナー、ブラックトナーを感光ドラム27C、27M、27K上の静電潜像に付着させる。
また、搬送ベルト36上の転写紙50は、フルカラー画像の形成後に、定着装置37内の加圧ローラ37aと加熱ローラ37bとの間に搬送されてフルカラー画像の定着処理が施された後、機外へと排出される。
【0039】
図1(a)は本実施形態における画像形成部33Yの一部を示し、図1(b)はその転写チャージャ及び高電圧電極用コネクタを示す。帯電チャージャ28Y及び転写チャージャ31Yの高電圧電極及びバックプレートはそれぞれ高電圧電極用コネクタ51、52及び高電圧ケーブルを介して高電圧電源70、71に接続され、この高電圧電源70、71から帯電チャージャ28Y及び転写チャージャ31Yの高電圧電極及びバックプレート間に高電圧出力が印加される。
【0040】
図1(c)に示すように、高電圧電源71は、定電圧高電圧電源(定電圧制御回路)55、フォトカプラ56、トランス57、ダイオード58,59、コンデンサ60,61、電圧検出手段としての99.9MΩの抵抗62、100KΩの抵抗63及び出力端子A、Bを有する。定電圧高電圧電源55は、定電圧電源64からAC24Vの電力が供給され、電子写真装置の各部のシーケンス制御を行うシーケンス制御回路65からフォトカプラ56を介して入力されるオン/オフ信号によりオン/オフ制御される。
【0041】
定電圧高電圧電源55からのAC24Vの電圧は、トランス57で所定の高電圧に変換されてダイオード58,59及びコンデンサ60,61により平滑されることで直流電圧に変換され、出力端子A、Bから高電圧ケーブル及び高電圧電極用コネクタ52を介して転写チャージャ31Yの高電圧電極及びバックプレートの間に印加されるとともに抵抗62、63で分圧されることで検出されて定電圧高電圧電源55にフィードバックされる。定電圧高電圧電源55は、そのフィードバックされた電圧に基づいて出力電圧を一定に制御する。
【0042】
定電圧電源64は商用電源からのAC100Vの電圧をAC24Vの電圧に変換して定電圧高電圧電源55に出力し、定電圧電源66は商用電源からのAC100Vの電圧をDC5Vの電圧に変換してシーケンス制御回路65に電源電圧として印加する。定電圧電源64の0V出力端子はグランドGNDに接続され、出力端子BがグランドGNDに接続される。
【0043】
前述した図13に示すような高電圧電源54を有する従来の電子写真装置では、定電圧高電圧電源55は出力している電圧を監視してその結果から出力電圧を一定になるよう制御する必要上、定電圧高電圧電源55の出力電圧を抵抗62、63で分圧して定電圧高電圧回路55にフィードバックするので、トランス57で折角、定電圧高電圧回路55と出力端子A、Bとを電気的に分離しているのに、出力端子A、Bが定電圧高電圧回路55→定電圧電源64の0Vライン→GND→定電圧電源66の0Vライン→シーケンス制御回路65と電気的に接続されてしまう。このため、転写チャージャ31Yの高電圧電極で異常放電(火花放電)が起きると、火花放電により発生したノイズがシーケンス制御回路65に伝わってシーケンス制御回路65の誤動作を誘発させる。
【0044】
そこで、本実施形態では、定電圧電源66とシーケンス制御回路65のOVラインをGNDに接続しないようにして、高電圧電源71内の定電圧高電圧回路55へ電力を供給する定電圧電源64からシーケンス制御回路65を電気的に切り離すことで、高電圧電源71の高圧側とシーケンス制御回路65を電気的に分離した。
【0045】
高電圧電源70は上記高電圧電源71と同様に構成され、高電圧電源70内の定電圧高電圧電源はシーケンス制御回路65からフォトカプラを介して入力されるオン/オフ信号によりオン/オフ制御される。
また、帯電チャージャ28C、28M、28K及び転写チャージャ31C、31M、31Kに高電圧を印加する高電圧電源は、上記高電圧電源70、71と同様な構成で同様に動作する。
【0046】
このように、第1実施形態によれば、シーケンス制御回路65により制御される定電圧高電圧電源55を有する高電圧電源70、71を備えた静電式画像形成装置において、高電圧電源70、71の高圧側とシーケンス制御回路65とを電気的に分離したので、高電圧電源側で発生したノイズがシーケンス制御回路に電気的に伝わる経路を断ってシーケンス制御回路のノイズによる誤動作を起きにくくすることができる。
【0047】
図4(a)は本発明の第2実施形態における画像形成部33Yの一部を示し、図4(b)はその転写チャージャ及び高電圧電極用コネクタを示し、図4(c)は高電圧電源付近を示す。この第2実施形態では、上記第1実施形態において、高電圧電源70、71の代りに高電圧電源72、73が用いられる。高電圧電源73は、上記高電圧電源70において、定電圧高電圧電源55の代りに定電流高電圧電源(定電流制御回路)69が用いられる。
【0048】
この定電流高電圧電源69は、定電圧電源64からAC24Vの電力が供給され、シーケンス制御回路65からフォトカプラ56を介して入力されるオン/オフ信号によりオン/オフ制御される。また、定電流高電圧電源69は、定電圧電源64からAC24Vの電力が供給されることにより定電流を発生して出力し、抵抗62、63により検出された出力電流値に基づいて出力電流を一定に制御する。
【0049】
従って、第2実施形態では、第1実施形態と同様に、定電圧電源66とシーケンス制御回路65のOVラインをGNDに接続しないようにして、高電圧電源73内の定電流高電圧回路69へ電力を供給する定電圧電源64からシーケンス制御回路65を電気的に切り離すことで、高電圧電源73の高圧側とシーケンス制御回路65を電気的に分離している。
【0050】
高電圧電源72は、高電圧電源73と同様に構成され、シーケンス制御回路65から入力されるオン/オフ信号によりオン/オフ制御される。また、帯電チャージャ28C、28M、28K及び転写チャージャ31C、31M、31Kに高電圧を印加する高電圧電源は、上記高電圧電源72、73と同様な構成で同様に動作する。
【0051】
この第2実施形態によれば、シーケンス制御回路65により制御される定電流高電圧電源69を有する高電圧電源72、73を備えた静電式画像形成装置において、高電圧電源72、73の高圧側とシーケンス制御回路65とを電気的に分離したので、高電圧電源側で発生したノイズがシーケンス制御回路に電気的に伝わる経路を断ってシーケンス制御回路のノイズによる誤動作を起きにくくすることができる。
【0052】
図5(a)は本発明の第1参考形態における画像形成部33Yの一部を示し、図5(b)はその転写チャージャ及び高電圧電極用コネクタを示し、図5(c)は高電圧電源付近を示す。この第1参考形態では、上記第1実施形態において、高電圧電源70、71の代りに高電圧電源74、75が用いられ、定電圧電源66とシーケンス制御回路65の0V出力端子がグランドGNDに接続される。高電圧電源75は、定電圧電源64を内蔵して定電圧電源64が定電圧高電圧電源55と一体に構成されているとともに、定電圧電源64と定電圧高電圧電源55の0V出力端子、出力端子BがグランドGNDに接続され、シーケンス制御回路65に接続される2つの入力端子以外には外部と電気的に接続される入力端子を無くした。
【0053】
高電圧電源74は、高電圧電源75と同様に構成され、シーケンス制御回路65から入力されるオン/オフ信号によりオン/オフ制御される。また、帯電チャージャ28C、28M、28K及び転写チャージャ31C、31M、31Kに高電圧を印加する高電圧電源は、上記高電圧電源74、75と同様な構成で同様に動作する。
【0054】
この第1参考形態の高電圧電源によれば、定電圧電源64から電力が供給されて定電圧高電圧を出力する定電圧高電圧電源55を有する高電圧電源74、75において、定電圧電源64を定電圧高電圧電源55と一体に構成したので、高電圧電源側で発生したノイズがシーケンス制御回路に電気的に伝わる経路を断ってシーケンス制御回路のノイズによる誤動作を起きにくくすることができる。
【0055】
図6(a)は本発明の第2参考形態における画像形成部33Yの一部を示し、図6(b)はその転写チャージャ及び高電圧電極用コネクタを示し、図6(c)は高電圧電源付近を示す。この第2参考形態では、上記第2実施形態において、高電圧電源72、73の代りに高電圧電源76、77が用いられ、定電圧電源66とシーケンス制御回路65の0V出力端子がグランドGNDに接続される。高電圧電源77は、定電圧電源64を内蔵して定電圧電源64が定電流高電圧電源69と一体に構成されているとともに、定電圧電源64と定電流高電圧電源69の0V出力端子、出力端子BがグランドGNDに接続され、シーケンス制御回路65に接続される2つの入力端子以外には外部と電気的に接続される入力端子を無くした。
【0056】
高電圧電源76は、高電圧電源77と同様に構成され、シーケンス制御回路65から入力されるオン/オフ信号によりオン/オフ制御される。また、帯電チャージャ28C、28M、28K及び転写チャージャ31C、31M、31Kに高電圧を印加する高電圧電源は、上記高電圧電源76、77と同様な構成で同様に動作する。
【0057】
この第2参考形態の高電圧電源によれば、定電圧電源64から電力が供給されて定電流高電圧を出力する定電流高電圧電源69を有する高電圧電源76、77において、定電圧電源64を定電流高電圧電源69と一体に構成したので、高電圧電源側で発生したノイズがシーケンス制御回路に電気的に伝わる経路を断ってシーケンス制御回路のノイズによる誤動作を起きにくくすることができる。
【0058】
図7(a)は本発明の第3実施形態における画像形成部33Yの一部を示し、図7(b)はその転写チャージャ及び高電圧電極用コネクタを示し、図7(c)は高電圧電源付近を示す。この第3実施形態では、上記第1実施形態において、高電圧電源70、71の代りに高電圧電源78、79が用いられる。高電圧電源78は、定電圧電源64を内蔵して定電圧電源64が定電圧高電圧電源55と一体に構成されているとともに、定電圧電源64と定電圧高電圧電源55の0V出力端子、出力端子BがグランドGNDに接続される。
【0059】
また、本実施形態では、定電圧電源66とシーケンス制御回路65のOVラインをGNDに接続しないようにして、高電圧電源79内の定電圧高電圧回路55へ電力を供給する定電圧電源64からシーケンス制御回路65を電気的に切り離すことで、高電圧電源79の高圧側とシーケンス制御回路65を電気的に分離した。
【0060】
高電圧電源78は上記高電圧電源79と同様に構成され、高電圧電源78内の定電圧高電圧電源はシーケンス制御回路65からフォトカプラを介して入力されるオン/オフ信号によりオン/オフ制御される。また、帯電チャージャ28C、28M、28K及び転写チャージャ31C、31M、31Kに高電圧を印加する高電圧電源は、上記高電圧電源78、79と同様な構成で同様に動作する。
【0061】
このように、第3実施形態によれば、定電圧電源64から電力が供給されてシーケンス制御回路65により制御される定電圧高電圧電源55を有する高電圧電源78、79を備えた静電式画像形成装置において、定電圧電源64を定電圧高電圧電源55と一体に構成し、高電圧電源78、79の高圧側とシーケンス制御回路65とを電気的に分離したので、高電圧電源側で発生したノイズがシーケンス制御回路に電気的に伝わる経路を断ってシーケンス制御回路のノイズによる誤動作を起きにくくすることができる。
【0062】
図8(a)は本発明の第4実施形態における画像形成部33Yの一部を示し、図8(b)はその転写チャージャ及び高電圧電極用コネクタを示し、図8(c)は高電圧電源付近を示す。この第4実施形態では、上記第2実施形態において、高電圧電源72、73の代りに高電圧電源80、81が用いられる。高電圧電源81は、定電圧電源64を内蔵して定電圧電源64が定電流高電圧電源69と一体に構成されているとともに、定電圧電源64と定電流高電圧電源69の0V出力端子、出力端子BがグランドGNDに接続される。
【0063】
また、本実施形態では、定電圧電源66とシーケンス制御回路65のOVラインをGNDに接続しないようにして、高電圧電源81内の定電流高電圧回路69へ電力を供給する定電圧電源64からシーケンス制御回路65を電気的に切り離すことで、高電圧電源81の高圧側とシーケンス制御回路65を電気的に分離した。
【0064】
高電圧電源80は上記高電圧電源81と同様に構成され、高電圧電源80内の定電流高電圧電源はシーケンス制御回路65からフォトカプラを介して入力されるオン/オフ信号によりオン/オフ制御される。また、帯電チャージャ28C、28M、28K及び転写チャージャ31C、31M、31Kに高電圧を印加する高電圧電源は、上記高電圧電源80、81と同様な構成で同様に動作する。
【0065】
このように、第4実施形態によれば、定電圧電源64から電力が供給されてシーケンス制御回路65により制御される定電流高電圧電源69を有する高電圧電源80、81を備えた静電式画像形成装置において、定電圧電源64を定電流高電圧電源69と一体に構成し、高電圧電源80、81の高圧側とシーケンス制御回路65とを電気的に分離したので、高電圧電源側で発生したノイズがシーケンス制御回路に電気的に伝わる経路を断ってシーケンス制御回路のノイズによる誤動作を起きにくくすることができる。
【0066】
図9(a)は本発明の第5実施形態における画像形成部33Yの一部を示し、図9(b)はその転写チャージャ及び高電圧電極用コネクタを示し、図9(c)は高電圧電源付近を示す。この第5実施形態では、上記第1実施形態において、高電圧電源70、71の代りに高電圧電源82、83が用いられ、定電圧電源66とシーケンス制御回路65のOVラインはGNDに接続される。
【0067】
高電圧電源83は定電圧電源64を内蔵して定電圧電源64を定電圧高電圧電源55と一体に構成し、定電圧電源64と定電圧高電圧電源55の0V出力端子、出力端子BをグランドGNDに接続しないようにして高電圧電源83の高圧側と高電圧電源83の1次側回路とを電気的に分離することで、定電圧高電圧電源55に電力を供給する定電圧電源64を高電圧電源83の高圧側から電気的に切り離すことで、高電圧電源83の出力側とシーケンス制御回路65を電気的に分離した。
【0068】
高電圧電源82は上記高電圧電源83と同様に構成され、高電圧電源82内の定電圧高電圧電源はシーケンス制御回路65からフォトカプラを介して入力されるオン/オフ信号によりオン/オフ制御される。また、帯電チャージャ28C、28M、28K及び転写チャージャ31C、31M、31Kに高電圧を印加する高電圧電源は、上記高電圧電源82、83と同様な構成で同様に動作する。
【0069】
このように、第5実施形態によれば、シーケンス制御回路65により制御される定電圧高電圧電源55を有する高電圧電源82、83を備えた静電式画像形成装置において、高電圧電源82、83の高圧側と高電圧電源82、83の1次側回路とを電気的に分離したので、高電圧電源側で発生したノイズがシーケンス制御回路に電気的に伝わる経路を断ってシーケンス制御回路のノイズによる誤動作を起きにくくすることができる。
【0070】
図10(a)は本発明の第6実施形態における画像形成部33Yの一部を示し、図10(b)はその転写チャージャ及び高電圧電極用コネクタを示し、図10(c)は高電圧電源付近を示す。この第6実施形態では、上記第2実施形態において、高電圧電源72、73の代りに高電圧電源84、85が用いられ、定電圧電源66とシーケンス制御回路65のOVラインはGNDに接続される。
【0071】
高電圧電源85は定電圧電源64を内蔵して定電圧電源64を定電流高電圧電源69と一体に構成し、定電圧電源64と定電流高電圧電源69の0V出力端子、出力端子BをグランドGNDに接続しないようにして高電圧電源85の高圧側と高電圧電源85の1次側回路とを電気的に分離することで、定電流高電圧電源69に電力を供給する定電圧電源64を高電圧電源85の高圧側から電気的に切り離すことで、高電圧電源85の出力側とシーケンス制御回路65を電気的に分離した。
【0072】
高電圧電源84は上記高電圧電源85と同様に構成され、高電圧電源84内の定電流高電圧電源はシーケンス制御回路65からフォトカプラを介して入力されるオン/オフ信号によりオン/オフ制御される。また、帯電チャージャ28C、28M、28K及び転写チャージャ31C、31M、31Kに高電圧を印加する高電圧電源は、上記高電圧電源84、85と同様な構成で同様に動作する。
【0073】
このように、第6実施形態によれば、シーケンス制御回路65により制御される定電流高電圧電源69を有する高電圧電源84、85を備えた静電式画像形成装置において、高電圧電源84、85の高圧側と高電圧電源84、85の1次側回路とを電気的に分離したので、高電圧電源側で発生したノイズがシーケンス制御回路に電気的に伝わる経路を断ってシーケンス制御回路のノイズによる誤動作を起きにくくすることができる。
【0074】
図11(a)は本発明の第7実施形態における画像形成部33Yの一部を示し、図11(b)はその高電圧電源付近を示す。この第7実施形態では、上記第5実施形態において、転写チャージャ31Yの代りに中間転写体を兼ねた導電性を有する1次転写ローラ86Yと導電性を有する2次転写ローラ87Yが用いられ、1次転写ローラ86Yと感光ドラム27Yの内側導電体(芯金)との間に高電圧電源82から高電圧が印加されて1次転写ローラ86Yと2次転写ローラ87Yとの間に高電圧電源83から高電圧が印加される。
【0075】
感光ドラム27Y上のイエロートナー像は1次転写ローラ86Yの表面に静電的に転写され、この1次転写ローラ86Y上のイエロートナー像はレジストローラ対38から送り出されて搬送ベルト36によって搬送されてきた転写紙50へ2次転写ローラ87Yにより静電的に転写される。
【0076】
同様に、転写チャージャ31C、31M、31Kの代りに導電性を有する1次転写ローラ及び導電性を有する2次転写ローラが用いられ、これらの1次転写ローラと感光ドラム27C、27M、27Kの内側導電体(芯金)との間に高電圧電源82と同様な高電圧電源から高電圧が印加される。また、他の1次転写ローラと他の2次転写ローラとの各間には高電圧電源83と同様な高電圧電源から高電圧が印加される。
【0077】
感光ドラム27C、27M、27K上のシアントナー像、マゼンダトナー像、ブラックトナー像はそれぞれ1次転写ローラの表面に静電的に転写され、これらの1次転写ローラ上のシアントナー像、マゼンダトナー像、ブラックトナー像はそれぞれ搬送ベルト36上の転写紙50へイエロートナー像と重ね合わせて2次転写ローラにより静電的に転写される。
【0078】
この第7実施形態では、上記第5実施形態と同様に、高電圧電源83は定電圧電源64を内蔵して定電圧電源64を定電圧高電圧電源55と一体に構成し、定電圧電源64と定電圧高電圧電源55の0V出力端子、出力端子BをグランドGNDに接続しないようにして高電圧電源83の高圧側と高電圧電源83の1次側回路とを電気的に分離することで、定電圧高電圧電源55に電力を供給する定電圧電源64を高電圧電源83の高圧側から電気的に切り離すことで、高電圧電源83の出力側とシーケンス制御回路65を電気的に分離している。
高電圧電源82は高電圧電源83と同様に構成され、帯電チャージャ28C、28M、28K及び転写チャージャ31C、31M、31Kに高電圧を印加する高電圧電源は高電圧電源82、83と同様に構成されている。
【0079】
ところで、静電式画像形成装置は、装置によっては複数の高電圧電源からチャージャやローラにそれぞれ高電圧を印加する場合に複数の高電圧電源の0V出力端子(ベース)を共通にしたくない場合がある。これは、例えば、感光ドラムから中間転写体に1度、現像済画像を転写(1次転写)し、その後、中間転写体から転写紙に画像を転写(2次転写)する場合である。
【0080】
一般に静電式画像形成装置は、シャーシや感光ドラムの芯金をGNDとする。まず、感光ドラムから中間転写体に1度、現像済画像を転写する為に感光ドラムと中間転写体との間に例えば300Vの電位差が必要である。その後、中間転写体から転写紙へ2次転写ローラにより画像を転写する為に例えば35μAの電流(2次転写電流)が必要であり、この35μAの電流を流す為に例えば中間転写体と2次転写ローラとの間に350Vの電位差が必要である。この場合、従来は、GNDと中間転写体に高電圧電源から300Vを印加し、GNDと2次転写ローラとの間に650V(300V+350V)を印加していた。
【0081】
この時、中間転写体からGNDに流れ込む電流(1次転写電流)は転写紙の種類や画像の有無によって変化する。2次転写ローラから流れ込む2次転写電流は転写紙を突き抜けて中間転写体→感光ドラム→GNDに流れ込むが、中間転写体→感光ドラム→GNDの経路は1次転写電流と2次転写電流の両方が流れ込む為、1次転写電流が増減すると、2次転写電流を一定に保つ為に2次転写電圧が変動する不具合が生じる。
【0082】
中間転写体→感光ドラム→GNDの経路には1次転写電流だけが流れる様にすれば上記不具合が解消する。その為に2次転写用の高電圧電源の0V出力端子(ベース)をGNDから切り離して中間転写体に接続し、2次転写ローラと中間転写体との間に2次転写電流を印加すれば、上記不具合が解消できる。
【0083】
第7実施形態によれば、高電圧電源82、83の高圧側とシーケンス制御回路65とを電気的に分離したので、高電圧電源側で発生したノイズがシーケンス制御回路に電気的に伝わる経路を断ってシーケンス制御回路のノイズによる誤動作を起きにくくすることができる。さらに、高電圧電源82、83の出力を1次転写ローラ86Yと2次転写ローラ87Yとの間に印加するようにしたので、1次転写電流の増減により2次転写電圧が変動するという不具合を解消することができ、複数の高電圧電源の0V出力端子を共通にしたくない場合にも対応することができる。
【0084】
図12(a)は本発明の第8実施形態における画像形成部33Yの一部を示し、図12(b)はその高電圧電源付近を示す。この第8実施形態では、上記第6実施形態において、上記第7実施形態と同様に、転写チャージャ31Yの代りに中間転写体を兼ねた導電性を有する1次転写ローラ86Yと導電性を有する2次転写ローラ87Yが用いられ、1次転写ローラ86Yと感光ドラム27Yの内側導電体(芯金)との間に高電圧電源84から高電圧が印加されて1次転写ローラ86Yと2次転写ローラ87Yとの間に高電圧電源85から高電圧が印加される。
【0085】
上記第7実施形態と同様に、感光ドラム27Y上のイエロートナー像は1次転写ローラ86Yの表面に静電的に転写され、この1次転写ローラ86Y上のイエロートナー像はレジストローラ対38から送り出されて搬送ベルト36によって搬送されてきた転写紙50へ2次転写ローラ87Yにより静電的に転写される。
【0086】
同様に、転写チャージャ31C、31M、31Kの代りに中間転写体を兼ねた導電性を有する1次転写ローラ及び導電性を有する2次転写ローラが用いられ、これらの1次転写ローラと感光ドラム27C、27M、27Kの内側導電体(芯金)との間に高電圧電源84と同様な高電圧電源から高電圧が印加される。また、他の1次転写ローラと他の2次転写ローラとの各間には高電圧電源85と同様な高電圧電源から高電圧が印加される。
【0087】
感光ドラム27C、27M、27K上のシアントナー像、マゼンダトナー像、ブラックトナー像はそれぞれ1次転写ローラの表面に静電的に転写され、これらの1次転写ローラ上のシアントナー像、マゼンダトナー像、ブラックトナー像はそれぞれ搬送ベルト36上の転写紙50へイエロートナー像と重ね合わせて2次転写ローラにより静電的に転写される。
【0088】
この第8実施形態では、上記第6実施形態と同様に、高電圧電源85は定電圧電源64を内蔵して定電圧電源64を定電流高電圧電源69と一体に構成し、定電圧電源64と定電流高電圧電源69の0V出力端子、出力端子BをグランドGNDに接続しないようにして高電圧電源85の高圧側と高電圧電源85の1次側回路とを電気的に分離することで、定電流高電圧電源69に電力を供給する定電圧電源64を高電圧電源85の高圧側から電気的に切り離すことで、高電圧電源85の出力側とシーケンス制御回路65を電気的に分離している。
高電圧電源84は高電圧電源85と同様に構成され、帯電チャージャ28C、28M、28K及び転写チャージャ31C、31M、31Kに高電圧を印加する高電圧電源は高電圧電源84、85と同様に構成されている。
【0089】
この第8実施形態によれば、高電圧電源84、85の高圧側とシーケンス制御回路65とを電気的に分離したので、高電圧電源側で発生したノイズがシーケンス制御回路に電気的に伝わる経路を断ってシーケンス制御回路のノイズによる誤動作を起きにくくすることができる。さらに、高電圧電源84、85の出力を1次転写ローラ86Yと2次転写ローラ87Yとの間に印加するようにしたので、1次転写電流の増減により2次転写電圧が変動するという不具合を解消することができ、複数の高電圧電源の0V出力端子を共通にしたくない場合にも対応することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、例えばプリンタやファクシミリ等の静電式画像形成装置に適用することができる。
【0090】
【発明の効果】
以上のように請求項1、2に係る発明によれば、高電圧電源側で発生したノイズがシーケンス制御回路に電気的に伝わる経路を断ってシーケンス制御回路のノイズによる誤動作を起きにくくすることができる。
【0091】
請求項3、4に係る発明によれば、高電圧電源側で発生したノイズがシーケンス制御回路に電気的に伝わる経路を断ってシーケンス制御回路のノイズによる誤動作を起きにくくすることができ、さらに、複数の高電圧電源の0V出力端子を共通にしたくない場合にも対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は本発明の第1実施形態における画像形成部33Yの一部を示す概略図、(b)は同第1実施形態の転写チャージャ及び高電圧電極用コネクタを示す斜視図、(c)は同第1実施形態の高電圧電源付近を示す回路図である。
【図2】 同第1実施形態を示す断面図である。
【図3】 同実施形態における画像信号の流れを示すブロック図である。
【図4】 (a)は本発明の第2実施形態における画像形成部33Yの一部を示す概略図、(b)は同第2実施形態の転写チャージャ及び高電圧電極用コネクタを示す斜視図、(c)は同第2実施形態の高電圧電源付近を示す回路図である。
【図5】 (a)は本発明の第1参考形態における画像形成部33Yの一部を示す概略図、(b)は同第1参考形態の転写チャージャ及び高電圧電極用コネクタを示す斜視図、(c)は同第1参考形態の高電圧電源付近を示す回路図である。
【図6】 (a)は本発明の第2参考形態における画像形成部33Yの一部を示す概略図、(b)は同第2参考形態の転写チャージャ及び高電圧電極用コネクタを示す斜視図、(c)は同第2参考形態の高電圧電源付近を示す回路図である。
【図7】 (a)は本発明の第3実施形態における画像形成部33Yの一部を示す概略図、(b)は同第3実施形態の転写チャージャ及び高電圧電極用コネクタを示す斜視図、(c)は同第3実施形態の高電圧電源付近を示す回路図である。
【図8】 (a)は本発明の第4実施形態における画像形成部33Yの一部を示す概略図、(b)は同第4実施形態の転写チャージャ及び高電圧電極用コネクタを示す斜視図、(c)は同第4実施形態の高電圧電源付近を示す回路図である。
【図9】 (a)は本発明の第5実施形態における画像形成部33Yの一部を示す概略図、(b)は同第5実施形態の転写チャージャ及び高電圧電極用コネクタを示す斜視図、(c)は同第5実施形態の高電圧電源付近を示す回路図である。
【図10】 (a)は本発明の第6実施形態における画像形成部33Yの一部を示す概略図、(b)は同第6実施形態の転写チャージャ及び高電圧電極用コネクタを示す斜視図、(c)は同第6実施形態の高電圧電源付近を示す回路図である。
【図11】 (a)は本発明の第7実施形態における画像形成部33Yの一部を示す概略図、(b)は同第7実施形態の高電圧電源付近を示す回路図である。
【図12】 (a)は本発明の第8実施形態における画像形成部33Yの一部を示す概略図、(b)は同第8実施形態の高電圧電源付近を示す回路図である。
【図13】 (a)は従来の電子写真装置の一部を示す該略図、(b)は同電子写真装置の転写チャージャ及び高電圧電極用コネクタを示す斜視図、(c)は同電子写真装置の高電圧電源付近を示す回路図である。
【図14】 (a)は従来の他の電子写真装置の一部を示す該略図、(b)は同電子写真装置の転写チャージャ及び高電圧電極用コネクタを示す斜視図、(c)は同電子写真装置の高電圧電源付近を示す回路図である。
【符号の説明】
55 定電圧高電圧電源
64 定電圧電源
65 シーケンス制御回路
66 定電圧電源
69 定電流高電圧電源
70〜85 高電圧電源
A、B 出力端子
86Y 1次転写ローラ
87Y 2次転写ローラ
Claims (4)
- トランスを有する第1の定電圧電源から電源電圧が印加されるシーケンス制御回路と、トランスを有する第2の定電圧電源から電源電圧が印加され前記シーケンス制御回路からの制御信号により制御される定電圧高電圧電源とを有する高電圧電源を備えた静電式画像形成装置において、前記定電圧高電圧電源の高圧側0Vラインと前記シーケンス制御回路の0Vラインとを電気的に切り離すことで前記高電圧電源の高圧側と前記シーケンス制御回路とを電源線を経由して電気的に接続しないようにすることにより、前記高電圧電源の高圧側と前記シーケンス制御回路とを電気的に分離したことを特徴とする静電式画像形成装置。
- トランスを有する第1の定電圧電源から電源電圧が印加されるシーケンス制御回路と、トランスを有する第2の定電圧電源から電源電圧が印加され前記シーケンス制御回路からの制御信号により制御される定電流高電圧電源とを有する高電圧電源を備えた静電式画像形成装置において、前記定電流高電圧電源の高圧側0Vラインと前記シーケンス制御回路の0Vラインとを電気的に切り離すことで前記高電圧電源の高圧側と前記シーケンス制御回路とを電源線を経由して電気的に接続しないようにすることにより、前記高電圧電源の高圧側と前記シーケンス制御回路とを電気的に分離したことを特徴とする静電式画像形成装置。
- トランスを有する第1の定電圧電源から電源電圧が印加されるシーケンス制御回路と、トランスを有する第2の定電圧電源から電源電圧が印加され前記シーケンス制御回路からの制御信号により制御される定電圧高電圧電源とを有する高電圧電源を備えた静電式画像形成装置において、前記定電圧高電圧電源の高圧側0Vラインと前記シーケンス制御回路の0Vラインとを電気的に切り離すことで前記高電圧電源の高圧側と前記シーケンス制御回路とを電源線を経由して電気的に接続しないようにすることにより、前記高電圧電源の高圧側と前記シーケンス制御回路とを電気的に分離し、前記高電圧電源の出力を1次転写ローラと2次転写ローラとの間に印加するようにしたことを特徴とする静電式画像形成装置。
- トランスを有する第1の定電圧電源から電源電圧が印加されるシーケンス制御回路と、トランスを有する第2の定電圧電源から電源電圧が印加され前記シーケンス制御回路からの制御信号により制御される定電流高電圧電源とを有する高電圧電源を備えた静電式画像形成装置において、前記定電流高電圧電源の高圧側0Vラインと前記シーケンス制御回路の0Vラインとを電気的に切り離すことで前記高電圧電源の高圧側と前記シーケンス制御回路とを電源線を経由して電気的に接続しないようにすることにより、前記高電圧電源の高圧側と前記シーケンス制御回路とを電気的に分離し、前記高電圧電源の出力を1次転写ローラと2次転写ローラとの間に印加するようにしたことを特徴とする静電式画像形成装置。
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