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JP4916457B2 - 光学機器 - Google Patents

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Description

本発明は、一般には、光学機器に係り、特に、記録モードが動画記録と静止画記録の間で切り替え可能な光学機器に関する。
静止画撮影機能付きのデジタルビデオカメラや、動画撮影機能付きのデジタルスチルカメラなど、動画撮影と静止画撮影が可能なカメラが提案されている。動画撮影時は、一般に音声も同時に記録される。その際、フォーカスレンズやズームレンズなどの光学部材を駆動するモータの作動音が記録されないようにする必要がある。また、静止画撮影時は、撮影タイミングを逃さないため、光学部材を高速で駆動し、瞬時に撮影準備動作を行う必要がある。
特許文献1は、動画撮影と静止画撮影が可能なデジタルカメラを開示している。このデジタルカメラは、静止画撮影時は、レンズを駆動するステップモータを2相励磁駆動方式で駆動する。また、動画撮影時は、ステップモータを静音化が容易なマイクロステップ駆動方式で駆動し、動画撮影時に記録されるモータの作動音を低減することができる。
その他の従来技術としては特許文献2がある。
特開2004−004362号公報 特開平09−331666号公報
しかし、ステップモータは、高速駆動時において、駆動パルスとロータの回転の同期が取れず、脱調が起こる可能性がある。ステップモータを用いて高速駆動を行おうとした場合、ステップ幅の大きいモータを用いたり、伝達機構の減速比を低くしたりすることが考えられる。しかし、これではレンズの駆動分解能が低下し、レンズを高精度に駆動することが困難である。また、ステップモータを用いてレンズ駆動に必要な高分解能を得ようとすると、ステップ幅の小さいモータを用いたり、伝達機構の減速比を高くしたりすることが考えられる。しかし、この場合はレンズの駆動速度が低下し、瞬時に撮影準備動作が行うことが困難である。
本発明は、音声記録時にモータ音が記録されることを防止し、非音声記録時に高速のレンズ駆動を可能にする光学機器を提供することを例示的な目的とする。
本発明の一側面としての光学機器は、記録モードが動画記録と静止画記録の間で切り替え可能な光学機器において、磁石を有するロータと、前記磁石に回転力を与えるコイルを有するステータと、を有し、フォーカスレンズを駆動するモータと、前記モータの前記ロータの位置を検出する位置センサと、決められた時間間隔に従って前記モータの前記コイルへの通電を切り替える第1の駆動と、前記位置センサの出力に応じて前記モータの前記コイルへの通電を切り替える第2の駆動とを選択する駆動回路であって前記フォーカスレンズを駆動させる際の目標駆動量が閾値より小さい場合に前記第1の駆動を選択するとともに当該閾値よりも大きい場合に前記第2の駆動を選択する選択手段であって、前記閾値は前記記録モードに応じて変わる駆動回路と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、音声記録時(動画記録時)にモータ音が記録されることを防止し、非音声記録時(静止画記録時)に高速のレンズ駆動を可能にする光学機器を提供することができる。
図1は、光学機器100のブロック図である。光学機器100は、記録モードが動画記録と静止画記録の間で切り替え可能なデジタルカメラ・ビデオカメラなどを総称する。光学機器100は、光学系、撮像素子102、第1の信号処理回路103、マイク104、第2の信号処理回路105、データ処理回路106、メモリ107、システムコントローラ108、オートフォーカス(AF)制御回路109を含む。また、光学機器100は、モータ駆動系、位置センサ113、モータ114、レリーズボタン115及び静止画/動画スイッチ116を更に含む。
光学系は、レンズ群などであり、光学部材としてのフォーカスレンズ(群)101を含む。被写体からの光は光学系を通って撮像素子102に入射する。フォーカスレンズ101は、モータ114によって駆動される。フォーカスレンズ101を光軸方向Dに微小に往復移動(ウォブリング)させても像倍率がほとんど変化することがなく、焦点位置のみが変化する。従って、フォーカスレンズ101を光軸方向Dに移動することで、撮像素子102上に結像される像の焦点を調節することができる。
撮像素子102は、CCDやCMOSセンサなどの光電変換素子で構成されている。撮像素子102において光電変換によって得られた出力信号は、第1の信号処理回路103で増幅され、デジタル映像信号として出力される。より具体的には、第1の信号処理回路103は撮像素子102から出力されるアナログ電気信号に対し、ゲイン調整・ガンマ処理などを行った後、RGB画像データなどのデジタル映像信号として出力する。光学機器100は、この映像信号を用いて動画及び静止画を形成する。第1の信号処理回路103は、撮像素子102で電気信号に変換された信号に基づいて画面のコントラスト値を検出し、これにより、フォーカスレンズ101の焦点状態を知ることができる。
必要があれば、外部測距方式や位相差検出方式用のAFセンサを設けてもよい。外部測距方式用のAFセンサは、被写体からの光を検出して検出信号を出力する。例えば、AFセンサは、赤外発光素子(IrLED)を用いて被写体に赤外光を発光する。そして、被写体で反射した赤外光を受光素子で受光して、受光素子の出力から光学系の焦点状態を検出する。AFセンサは超音波を被写体に照射し、反射波を検出するセンサでもよい。また、位相差検出方式用のAFセンサの場合、被写体からの光を2分割して、それぞれの像を一対のAFセンサで検出する。また、被写体からの光を直接検出してもよいし、光学系に入射した光を分岐して検出する方法を使用してもよい。このように、AFセンサは、外部測距方式のために被写体までの距離を測定してもよいし、位相差検出方式のために被写体からの光束から生成される二つの像の間隔又はズレ量を検出してもよい。
なお、位相差検出方法は、被写体からの光束を分岐して2つのAFセンサに入射させ、それらのセンサから出力される二像のずれ量又は間隔からデフォーカス量を求める方式である。外部測距方式はアクティブ方式とパッシブ方式に分けられる。アクティブ方式は、被写体に赤外線や超音波などを照射し、その反射波をセンサで検知し、反射波が戻るまでの時間や照射角度により被写体との距離を測定する方式である。パッシブ方式は、被写体からの光束を2分割し、2つの受光センサで受光し、2つのセンサからの信号の相関を演算する。そして、ラインセンサの何画素分のシフト量で相関が最大になるかを演算し、このシフト量に基づいて三角測量の原理で測距情報を取得する方式である。
本実施例の光学機器100はコントラスト検出方式を使用する。コントラスト検出方式は、フォーカスレンズを往復移動(ウォブリング)させて撮像部から出力された映像信号の高周波成分を抽出し、その最大値が得られる位置にフォーカスレンズを移動させて合焦を得る方式である。
マイク104は、外部の音声を電気信号に変換して出力する。第2の信号処理回路105は、マイク104から出力される電気信号を処理し、音声信号として出力する。より具体的には、マイク104から出力されるアナログ電気信号に対し、ゲイン調整を行った後、A/D変換によりデジタル音声信号として出力する。
データ処理回路106は、第1の信号処理回路103から出力される映像信号と、第2の信号処理回路105から出力される音声信号とを、データ圧縮などの処理を行った後にメモリ107に記録する。音声信号を記録する音声記録モードと、音声信号を記録しない非音声記録モードの2つのモードが選択可能である。
メモリ107は、データ処理回路106から出力される記録用データを記録可能である。メモリ107の種類は限定されず、メモリーカード、カメラ内蔵メモリ、テープ、ディスクなど各種メモリを使用可能である。
システムコントローラ108は、レリーズボタン115から出力されるレリーズ信号に従って、データ処理回路106及びAF制御回路109を制御して撮影のためのシーケンスを実行する。その際、静止画/動画スイッチ116の状態により、静止画撮影を行う静止画モードと動画撮影を行う動画モードとを切り換えて撮影シーケンスを実行する。
静止画撮影時は、レリーズボタン115が押圧された直後に得られる映像信号がメモリ107に記録されるように、データ処理回路106を制御する。動画撮影時は、レリーズボタン115が押圧された直後から次にレリーズボタン115が押圧されるまでの期間に得られる映像信号がメモリ107に記録されるように、データ処理回路106を制御する。
本実施例においては、動画撮影時は、データ処理回路106の記録モードを音声記録モードに設定して、映像信号と音声信号を同時に記録するようにしている。しかし、動画撮影時に非音声記録モードを選択してもよいし、静止画撮影時に音声記録モードを選択してもよい。また、音声信号のみを記録する記録モードがあってもよく、映像信号と音声信号の記録の組合せに制限を加えるものではない。
AF制御回路109は、第1の信号処理回路103から出力される映像信号に基づいて、フォーカスレンズ101を駆動する目標を規定する駆動目標信号を出力する。即ち、AF制御回路109は、光学系により形成された像のコントラスト値に基づいて焦点状態を検出することができる。より具体的には、第1の信号処理回路103から出力される映像信号の高周波成分を抽出し、基準値と比較する。基準値を上回る場合は合焦していると判断する。また、基準値を下回る場合は、合焦していないと判断したまま、この高周波成分の最大値が得られるように微小駆動や山登り駆動などの工程においてフォーカスレンズ101の目標位置を出力する。なお、必要があれば、AF制御回路109は、上述のAFセンサの測定結果に基づいて焦点状態を検出する機能を備えていてもよい。AF制御回路109は、駆動回路110を介して第1のドライバ111又は第2のドライバ112に駆動目標信号を出力する。
本実施例では、駆動目標信号はフォーカスレンズ101の目標位置として出力されるが、駆動目標信号がフォーカスレンズ101の目標速度として出力されてもよい。また、本実施例では、コントラスト検出方式を使用したAFの場合を示すが、上述したように、外部測距方式や位相差検出方式を使用してAFを行ってもよい。
モータ駆動系は、駆動回路110と、第1のドライバ(第1の駆動手段)111と、第2のドライバ(第2の駆動手段)112と、カウンタ117と、を有する。
駆動回路110は、AF制御回路109から出力されるフォーカスレンズ101の駆動目標信号に従い、第1のドライバ111又は第2のドライバ112のどちらかを選択して、モータ114の駆動信号を出力する。より具体的には、駆動回路110は、カウンタ117から出力されるカウント値からフォーカスレンズ101の現在位置を算出する位置検出手段として機能する。その後、フォーカスレンズ101の現在位置と駆動目標信号との差分に所定の係数をかけ、モータ114の駆動量を算出する。
本実施例は、位置センサ113から出力される検出信号に基づいてフォーカスレンズ101の現在位置を算出しているが、エンコーダによって直接フォーカスレンズ101の現在位置を検出してもよい。あるいは、駆動回路110で算出される駆動量を積分してフォーカスレンズ101の現在位置を算出してもよい。また、本実施例では、駆動信号はモータ114の駆動量として出力されるが、駆動信号がモータ114の駆動速度として出力されてもよい。
第1のドライバ111は、決められた時間間隔に従ってモータ114のコイルへの通電を切り替える。第1のドライバ111は、駆動回路110から出力される駆動信号に従い、非フィードバック通電切換駆動によってモータ114を駆動する。非フィードバック通電切換駆動については後述する。
第2のドライバ112は、位置センサ113の出力に応じてモータ114のコイルへの通電を切り替える。第2のドライバ112は、駆動回路110から出力される駆動信号に従い、フィードバック通電切換駆動(ブラシレス駆動)によってモータ114を駆動する。フィードバック通電切換駆動については後述する。
位置センサ113は、モータ114のロータ位置を検出して検出信号を出力する。モータ114は、第1のドライバ111又は第2のドライバ112の出力に従って回転する。
図4は、モータ114と位置センサ113の斜視図であり、説明のため一部の部品を破断して示している。モータ114の構造は特許文献2と同じである。モータ114は、磁石201を有するロータ202、第1のコイル203、第2のコイル204、第1のヨーク205及び第2のヨーク206を有する。位置センサ113は、第1の位置センサ207、第2の位置センサ208を有する。第1のコイル203、第2のコイル204、第1のヨーク205、第2のヨーク206、第1の位置センサ207、第2の位置センサ208でステータを構成する。
磁石201は、外周が多極着磁された円筒形状の永久磁石である。角度位置に対し、径方向の磁力の強さが正弦波状に変化する着磁パターンを有する。ロータ202は、ステータに対して回転可能に支持され、磁石201と一体に固定されている。第1のヨーク205は、第1のコイル203に励磁される磁極歯を複数有している。励磁される極を切り換えることで、ロータ202に与えるトルクを変化させることができる。第2のヨーク206は、第1のコイル204に励磁される磁極歯を複数有している。励磁される極を切り換えることで、ロータ202に与えるトルクを変化させることができる。第1の位置センサ207、第2の位置センサ208は磁石201の磁束を検出し、検出信号を出力するホール素子である。ここで磁石201の極数をnとすると、電気角360°は実際のロータ角度の720/n°に相当する。
なお、本実施例では、ロータ磁石の磁束をホール素子によって検出している。しかしながら、ロータ位置を検出する方式に制限を加えるわけではない。ロータ202の回転に伴って変位する検出用磁石を配置して検出してもよいし、遮光板やパターン面を光学センサによって読み取ってもよい。また、位置センサがモータと一体に固定されていてもよいし、モータとは別部材に固定されていてもよい。
第1のドライバ111は、モータ114を非フィードバック通電切換駆動する。第1のドライバ111は、入力された駆動パルス間隔(駆動周波数)と回転方向に従って、第1のコイル203と第2のコイル204の通電を順次切り換えることで、ロータ202を所望の速度で回転させることが可能である。また、入力された駆動パルス数に従って、ロータ202を所望の角度だけ回転させることが可能である。
また、第1のドライバ111は、モータ114を、非フィードバック通電切換駆動の一種である、マイクロステップ駆動することができる。マイクロステップ駆動においては、第1のコイル203と第2のコイル204に印加する電圧を段階的に変化させることで1ステップの中を分割して位置決めすることができる。本実施例では、パルス幅変調(PWM)制御を行うことで、電圧を段階的に変化させている。マイクロステップ駆動によって1ステップの中を分割して位置決めすることができるため、分解能が高く、微小変位の制御性が高い。
非フィードバック通電切換駆動は、入力される駆動パルス間隔に応じて回転速度が決まるので、駆動パルス間隔を制御することで正確な速度制御が可能である。特に、低速駆動時においても安定した制御が可能であるため、低速駆動による静音化をはかることができる。また、駆動パルス間隔を制御することで加減速制御が可能なため、ゆるやかな加減速による静音化をはかることができる。しかしながら、駆動パルス間隔を小さく(駆動周波数を大きく)すると、コイル通電の切り換えに対してロータが応答できなくなり、脱調をおこす可能性が高まる。このため、駆動パルス間隔に下限を加えるとともに、実際の負荷に対して所定の安全率を見込む必要があり、高速度での駆動が制限される。
第2のドライバ112は、モータ114をフィードバック通電切換駆動する。第2のドライバ112は、AF制御回路109から出力されるフォーカスレンズ101の駆動目標信号に従ってモータ114を駆動する。その際、第2のドライバ112は、入力された駆動パルス数と回転方向、第1及び第2の位置センサ207、208の出力する信号に従って、第1及び第2のコイル203、204の通電を順次切り換える。これにより、ロータ202を所望の角度だけ回転させることが可能である。また、第1のコイル203と第2のコイル204に流す電流を制御することで、ロータ202を所望のトルクで回転させることが可能である。
ドライバ112はドライバ111よりもフォーカスレンズ101を高速で移動することができる。また、ドライバ111はドライバ112よりもフォーカスレンズ101を高精度に合焦位置に位置決めすることができる。
カウンタ117は、位置センサ113から出力される検出信号をカウントしてカウント値を出力する。
レリーズボタン115は、ユーザーが押圧操作を行うことでレリーズ信号を出力し、撮影タイミングをカメラに指令することができる。静止画/動画スイッチ116は、ユーザーがスイッチを操作することで、静止画モードと動画モードとを切り換えることができる。
図2は、光学機器100の撮影処理を示すフローチャートである。
撮影処理が開始されると(S101)、データ処理回路106の記録モードが非音声記録モードに設定される(S102)。その後、AF制御回路109にて合焦判定を行い(S103)、合焦していない場合は、AF制御を行う(S104)。次に、光学機器100が動画モードに設定されているか否かを判定する(S105)。光学機器100が動画モードに設定されている場合は、レリーズボタン115が全押しされたか判定し(S106)、レリーズボタン115が全押しされていなければ最初に戻る。全押しされていれば、データ処理回路106の記録モードを音声記録モードに設定し(S107)、動画記録処理を行う(S108)。動画記録処理については後述する。
光学機器100が静止画モードに設定されている場合は、レリーズボタン115が半押しされたか判定し(S109)、半押しされていなければ最初に戻る。半押しされていれば、AF制御回路109にて合焦判定を行い(S110)、合焦していない場合は、AF制御を行う(S111)。次に、レリーズボタン115の半押しが解除されているか判定し(S112)、解除されていれば最初に戻る。半押しが解除されていなければ、レリーズボタン115が全押しされたか判定し(S113)、全押しされていなければ、再度、レリーズボタン115の半押しが解除されているか判定する(S112)。全押しされていれば、静止画記録を行う(S114)。
図3は、ステップS108の動画記録処理の詳細を示すフローチャートである。動画記録処理が開始されると(S201)、データ処理回路106がメモリ107に動画記録を開始する(S202)。その後、AF制御回路109にて合焦判定を行い(S203)、合焦していない場合は、AF制御を行う(S204)。次に、レリーズボタン115が全押しされているか判定し(S205)、全押しされていなければ、再度、AF制御回路109にて合焦判定を行う(S203)。レリーズボタン115が全押しされていれば、データ処理回路106が動画記録を停止し(S206)、動画記録処理を終了して通常動作に戻る(S207)。以上の処理によって、光学機器100が音声を含む動画、及び、静止画を記録することが可能である。
図5は、ヨーク205、206と位置センサ113とロータ202の位相関係を示す軸方向断面図、図7はフィードバック通電切換モードの動作を示す軸方向断面図である。図中で時計回りを正の方向とする。205a〜dは第1のヨーク205の磁極歯、206a〜dは第2のヨーク206の磁極歯である。本実施形では、磁石の極数は8極、着磁角Pは45°である。また、第1のヨーク205を基準とすると、第2のヨーク206の位相P/2は−22.5°、第1の位置センサ207の位相β1は+22.5°、第2のセンサ208の位相β2は−45°である。
以下の説明では、電気角を用いてフィードバック通電切換モードの動作を説明する。電気角とは、磁石磁力の1周期を360°として表したものであり、ロータの極数をM、実際の角度をθとすると、電気角θは以下の式で表せる。
第1のヨーク205と第2のヨーク206の位相差、第1の位置センサ207と第2の位置センサ208の位相差、第1のヨーク205と第1の位置センサ207の位相差は全て電気角で90°である。なお、図5において、第1のヨーク磁極歯中心と磁石のN極中心が対向している。この状態をロータの初期状態とし、電気角0°とする。
図6(1)は、ロータ202の回転角度とモータトルクの関係を示すグラフであり、横軸は電気角を、縦軸はモータトルクを示す。モータトルクは、ロータ202を時計回りに回転させるトルクを正とする。第1のコイル203に正方向の電流を流すと、第1のヨーク205がN極に磁化し、磁石の磁極との間に電磁気力が発生する。また、第2のコイル204に正方向の電流を流すと、第2のヨーク206がN極に磁化し、磁石の磁極との間に電磁気力が発生する。2つの電磁気力を合成すると、ロータ202の回転に伴って概略正弦波状のトルクが得られる(トルク曲線A+B+)。他の通電状態においても、同様に、概略正弦波状のトルクが得られる(トルク曲線A+B−、A−B−、A−B+)。また、第1のヨーク205は第2のヨーク206に対して電気角で90°の位相をもって配置されるため、4つのトルクは互いに電気角で90°の位相差を持っている。
図6(2)はロータ202の回転角度とセンサ出力の関係を示すグラフであり、横軸は電気角を、縦軸は位置センサの出力を示す。磁石201の径方向磁力の強さは、電気角に対しておおよそ正弦波状になるように着磁している。そのため、第1の位置センサ207からは概略正弦波状の信号が得られる(位置センサ信号A)。なお、本実施例では、第1の位置センサ207は、磁石201のN極と対向するときに正の値を出力する。また、第2の位置センサ208は第1の位置センサ207に対して電気角で90°の位相をもって配置されるため、第2の位置センサ208からは余弦波状の信号が得られる(位置センサ信号B)。なお、本実施例では、第2の位置センサ208は、第1の位置センサ207に対して極性を反転してあるため、磁石201のS極と対向するときに正の値を出力する。
位置センサ信号A、位置センサ信号Bに対して2値化を行った信号が、2値化信号A、2値化信号Bである。フィードバック通電切換モードでは、2値化信号Aに基づいて第1のコイル203の通電を切り換え、2値化信号Bに基づいて第2のコイル204の通電を切り換える。即ち、2値化信号Aが正の値を示すとき第1のコイル203に正方向の電流を流し、負の値を示すとき第1のコイル203に逆方向の電流を流す。また、2値化信号Bが正の値を示すとき第2のコイル204に正方向の通電を流し、負の値を示すとき第2のコイル204に逆方向の通電を流す。
以下、フィードバック通電切換モードの動作を説明する。図7は、フィードバック通電切換駆動の動作を示す軸方向断面図である。図7(a)はロータ202が電気角で135°回転した状態を示している。各センサの出力は図6(2)の(a)で示した値を示しており、2値化信号Aは正、2値化信号Bは負の値を示している。従って、第1のコイル203には正方向の電流が流れて第1のヨーク205はN極に磁化し、第2のコイル204には逆方向の電流が流れて第2のヨーク206はS極に磁化する。このとき、図6(1)のトルク曲線A+B−に対応する時計回りのトルクが働き、ロータ202はθ方向の回転力を受けて回転する。
図7(b)はロータ202が電気角で180°回転した状態を示している。第1の位置センサ207は磁石のN極とS極の境界に位置する。そのため、電気角180°を境に2値化信号Aは正の値から負の値に切り換わり、第1のコイル203の通電方向が正方向から逆方向へ切り換わる。この電気角は、トルク曲線A+B−とトルク曲線A−B−との交点の電気角と一致する。
図7(b’)はロータ202が電気角で180°回転し、第1のコイル203の通電方向が切り換わった状態を示している。第1のコイル203には逆方向の電流が流れて第1のヨーク205はS極に磁化し、第2のコイル204には逆方向の電流が流れて第2のヨーク206はS極に磁化する。このとき、図6(1)のトルク曲線A−B−に対応する時計回りのトルクがはたらき、ロータ202はθ方向の回転力を受けて回転する。
図7(c)はロータ202が電気角で225°回転した状態を示している。各センサの出力は図6(2)の(c)で示した値を示しており、2値化信号Aは負、2値化信号Bは負の値を示している。従って、第1のコイル203には負方向の電流が流れて第1のヨーク205はS極に磁化し、第2のコイル204には逆方向の電流が流れて第2のヨーク206はS極に磁化する。このとき、図6(1)のトルク曲線A−B−に対応する時計回りのトルクがはたらき、ロータ202はθ方向の回転力を受けて回転する。
図7(d)はロータ202が電気角で270°回転した状態を示している。第2の位置センサ208は磁石のN極とS極の境界に位置する。そのため、電気角270°を境に2値化信号Bは負の値から正の値に切り換わり、第2のコイル204の通電方向が逆方向から正方向へ切り換わる。この電気角は、トルク曲線A−B−とトルク曲線A−B+との交点の電気角と一致する。
図7(b’)はロータ202が電気角で270°回転し、第2のコイル204の通電方向が切り換わった状態を示している。第2のコイル204には正方向の電流が流れて第2のヨーク206はS極に磁化し、第1のコイル203には逆方向の電流が流れて第1のヨーク205はS極に磁化する。このとき、図6(1)のトルク曲線A−B+に対応する時計回りのトルクがはたらき、ロータ202はθ方向の回転力を受けて回転する。
以上の動作を繰り返すことで、ロータ202を連続的に回転させることが可能となる。また、2値化信号A又は2値化信号Bの正負を反転させれば、逆回転も可能である。
フィードバック通電切換駆動では、駆動パルス数と回転方向を入力することで、ロータ202を所望の角度だけ回転させることが可能である。また、コイルに流す電流を制御することで各ヨークの磁極歯と磁石磁極との間の磁力を変化させ、ロータ202に働く回転力を制御し、ロータ202を所望の速度で回転させることが可能である。
フィードバック通電切換モードでは、位置センサ113の信号の位相を進めることでモータ114の特性を変化させることが可能である。フィードバック通電切換モードにおいて高速度で回転させると、通電切換の周期が短くなる。通電切換の周期が短いと、コイルのインダクタンスの影響により、通電切換の周期に比べて電流値の立ち上がりが遅くなり、トルクが低くなる。しかし、位置センサの信号の位相を進めることで、電流値の立ち上がりが遅くなるのを防ぎ、高速でのトルク低下を抑えることが可能である。
フィードバック通電切換駆動では、各トルク曲線の交点と一致する電気角において通電を切り換えているため、モータ114から得られるトルクを最大にすることができる(図4(1)トルク曲線T)。
非フィードバック通電切換モードでは、駆動周波数を高くすると、通電切換に対してロータ202の回転が追いつかず、脱調を起こすことがある。しかし、フィードバック通電切換モードでは、ロータ202の位置を検出しながら通電を切り換えるため、適切な制御を行えば脱調が起こることはない。そのため、非フィードバック通電切換モードのように駆動速度を制限したり、安全率を見込んだりする必要がない。そのため、非フィードバック通電切換モードに対して高速・高効率で駆動することが可能である。フィードバック通電切換モードでは、コイルに流す電流を制御することで速度制御を行うことができる。しかし、低速駆動時には電流値を低くしなければならず、トルクが低下する。そのため、低速駆動時の位置決め精度は低下する。
図8は、本実施例におけるレンズ駆動処理を示すフローチャートである。AF制御回路109から出力されるフォーカスレンズ101の駆動目標信号が駆動回路110に入力されると(S301)、データ処理回路106の記録モードを判定する(S302)。記録モードが音声記録モードに設定されている場合は、閾値SHを所定の閾値Aに設定し(S303)、記録モードが音声記録モードに設定されていない場合は、閾値SHを所定の閾値Bに設定する(S304)。閾値Aは閾値Bより大きい値であることが望ましい。これにより、より広い範囲でモータ音が記録されることを防止することができる。次に、入力された駆動目標信号からモータ114の目標駆動量TGTが算出され(S305)、目標駆動量TGTが閾値SHより小さいか否かが判定される(S306)。目標駆動量TGTは、フォーカスレンズ101の目標位置とフォーカスレンズ101の現在位置の差である。目標駆動量TGTが閾値SHより小さい場合、第1のドライバ111に目標駆動量TGTに応じた駆動信号が出力され、非フィードバック通電切換駆動によってモータ114が駆動される(S307)。また、目標駆動量TGTが閾値以上の場合、第2のドライバ111に目標駆動量TGTに応じた駆動信号が出力され、フィードバック通電切換駆動によってモータ114が駆動される(S308)。このように、駆動回路110は、記録モードが動画記録である場合は第1のドライバ111を優先し、記録モードが静止画記録である場合は第2のドライバ112を優先する。どちらの場合でも、フォーカスレンズ101はAF制御回路109から出力される駆動目標信号に従って駆動される。以上の処理によって、本実施例におけるカメラは駆動目標に従ってレンズ駆動を行い、AF制御が可能になる。
図9は本実施例における駆動量と駆動時間の関係を示すグラフである。横軸は駆動量を示し、縦軸は駆動にかかる時間を示している。また、A,Bは閾値A,Bを示している。非FBで示された点線は非フィードバック通電切換駆動での駆動量と駆動時間の関係、FBで示された点線はフィードバック通電切換駆動での駆動量と駆動時間の関係を示している。非フィードバック通電切換駆動では、フィードバック駆動に対して速度が低く、傾きが大きくなっている。
本実施例のレンズ駆動処理に従えば、動画モードでは、目標駆動量が閾値Aより小さい場合は非フィードバック通電切換駆動で駆動され、目標駆動量が閾値A以上の場合はフィードバック通電切換駆動で駆動される。そのため、動画モードでは、極端に移動量が大きい場合を除いて、静音化が容易な非フィードバック通電切換駆動でレンズ駆動を行い、動作音の低減が可能である。また、静止画モードでは、目標駆動量が閾値Bより小さい場合は非フィードバック通電切換駆動で駆動され、目標駆動量が閾値B以上の場合はフィードバック通電切換駆動で駆動される。そのため、静止画モードでは、移動量が大きい場合でも駆動時間が抑えられ、合焦時間の短縮が可能である。
このように、本実施例は、映像及び音声を記録可能な光学機器100において、音声記録時にモータ作動音が記録されてしまうのを防ぎ、かつ、非音声記録時に高速の合焦動作が可能である。
次に、実施例2について説明する。実施例1と重複する説明は省略する。図10は、実施例2における光学機器100Aの構成を示す説明図である。
301はズームレンズ(光学部材)であり、モータ114によって光軸方向Dに駆動され、撮像素子102の撮像面における変倍状態を変えることができる。309はズーム制御回路であり、ズーム操作部318から出力される操作信号に基づいてズームレンズ301の駆動目標信号を出力する。より具体的には、ズーム操作部318の操作方向がズームレンズ301の駆動方向、ズーム操作部318の操作量がズームレンズ301の駆動速度に対応するように、ズームレンズ301の目標速度を出力する。310は駆動回路であり、ズーム制御回路309から出力されるズームレンズ301の駆動目標信号に従い、第1のドライバ111又は第2のドライバ112のどちらかを選択して、モータ114の駆動信号を出力する。より具体的には、ズームレンズ301の目標速度に所定の係数をかけ、モータ114の駆動速度を算出する。318はズーム操作部であり、ユーザーの操作方向と操作量とに応じた操作信号を出力する。
図11は、光学機器100Aの撮影処理を示すフローチャートである。撮影処理が開始されると(S401)、データ処理回路106の記録モードが非音声記録モードに設定される(S402)。その後、ズーム制御回路309にてズーム制御を行う(S403)。次に、カメラが動画モードに設定されているか否かを判定する(S404)。光学機器100Aが動画モードに設定されている場合は、レリーズボタン115が全押しされたか判定し(S405)、レリーズボタン115が全押しされていなければ最初に戻る。全押しされていれば、データ処理回路106の記録モードを音声記録モードに設定し(S406)、動画記録処理を行う(S407)。動画記録処理については後述する。光学機器100Aが静止画モードに設定されている場合は、レリーズボタン115が半押しされたか判定し(S408)、半押しされていなければ最初に戻る。半押しされていれば、ズーム制御回路309にてズーム制御を行う(S409)。次に、レリーズボタン115の半押しが解除されているか判定し(S410)、解除されていれば最初に戻る。半押しが解除されていなければ、レリーズボタン115が全押しされたか判定し(S411)、全押しされていなければ、再度、レリーズボタン115の半押しが解除されているか判定する(S410)。全押しされていれば、静止画記録を行う(S412)。
図12は、光学機器100Aの動画記録処理を示すフローチャートである。動画記録処理が開始されると(S501)、データ処理回路106が動画記録を開始する(S502)。その後、ズーム制御回路309にてズーム制御を行う(S503)。次に、レリーズボタン115が全押しされているか判定し(S504)、全押しされていなければ、再度、ズーム制御回路309にてズーム制御を行う(S503)。レリーズボタン115が全押しされていれば、データ処理回路106が動画記録を停止し(S505)、動画記録処理を終了して通常動作に戻る(S506)。
以上の処理によって、光学機器100Aが音声を含む動画、及び、静止画を記録することが可能である。
図13は、本実施例におけるレンズ駆動処理を示すフローチャートである。ズーム制御回路309から出力されるズームレンズ301の駆動目標信号が駆動回路310に入力されると(S601)、データ処理回路106の記録モードを判定する(S602)。記録モードが音声記録モードに設定されている場合は、閾値SHを所定の閾値Aに設定し(S603)、記録モードが音声記録モードに設定されていない場合は、閾値SHを所定の閾値Bに設定する(S604)。ここで、閾値Aは、閾値Bより大きい値であることが望ましい。次に、入力された駆動目標信号からモータ114の目標速度TGTが算出され(S605)、目標速度TGTが閾値SHより小さいか否かが判定される(S606)。目標速度TGTが閾値SHより小さい場合、第1のドライバ111に目標速度TGTに応じた駆動信号が出力され、非フィードバック通電切換駆動によってモータ114が駆動される(S607)。また、目標速度TGTが閾値SH以上の場合、第2のドライバ111に目標速度TGTに応じた駆動信号が出力され、フィードバック通電切換駆動によってモータ114が駆動される(S608)。どちらの場合でも、ズームレンズ301はズーム制御回路309から出力される駆動目標信号に従って駆動される。
以上の処理によって、光学機器100Aは駆動目標に従ってレンズ駆動を行い、ズーム制御が可能になる。
図14は、本実施例における駆動速度と駆動精度の関係を示すグラフである。横軸は駆動速度を示し、縦軸は駆動精度を示している。また、A,Bは閾値A,Bを示している。非FBで示された点線は非フィードバック通電切換駆動での駆動速度と駆動精度の関係、FBで示された点線はフィードバック通電切換駆動での駆動速度と駆動精度の関係を示している。非フィードバック通電切換駆動では、脱調速度V2以上では脱調が起こるため、急激に駆動精度が低下している。また、フィードバック通電切換駆動では、電流量により速度制御を行うため、低速駆動時はトルクが低下する。そのため、低速で徐々に駆動精度が低下し、速度V1で負荷トルクを下回ってレンズが停止する。
本実施例のレンズ駆動処理に従えば、動画モードでは、目標速度が閾値Aより小さい場合は非フィードバック通電切換駆動で駆動され、目標速度が閾値A以上の場合はフィードバック通電切換駆動で駆動される。そのため、動画モードでは、極端に目標速度が大きい場合を除いて、静音化が容易な非フィードバック通電切換駆動でレンズ駆動を行い、動作音の低減が可能である。
また、静止画モードでは、目標速度が閾値Bより小さい場合は非フィードバック通電切換駆動で駆動され、目標速度が閾値B以上の場合はフィードバック通電切換駆動で駆動される。そのため、静止画モードでは、目標速度が小さい場合を除いて、フィードバック通電切換駆動でレンズ駆動を行い、高速度駆動が可能である。
従って、本実施例では、映像及び音声を記録可能な光学機器100Aにおいて、音声記録時にモータ作動音が記録されてしまうのを防ぎ、かつ、非音声記録時に高速のズーム動作が可能である。
実施例1の光学機器のブロック図 図1に示す光学機器の撮影処理を示すフローチャート 図2に示すステップS108の動画記録処理の詳細を示すフローチャート 図1に示すモータと位置センサの斜視図 図5に示すヨークと位置センサとロータの位相関係を示す軸方向断面図 図5に示すロータの回転角度とモータトルク及びセンサ出力の関係を示すグラフ フィードバック通電切換駆動の動作を示す軸方向断面図 実施例1の光学機器のレンズ駆動処理を示すフローチャート 実施例1の駆動量と駆動時間の関係を示すグラフ 実施例2の光学機器のブロック図 実施例2の撮影処理を示すフローチャート 実施例2の光学機器の動画記録処理を示すフローチャート 実施例2の光学機器のレンズ駆動処理を示すフローチャート 実施例2の駆動速度と駆動精度の関係を示すグラフ
符号の説明
100、100A 光学機器
101 フォーカスレンズ(光学部材)
102 撮像素子
103 第1の信号処理回路
104 マイク
105 第2の信号処理回路
106 データ処理回路
107 メモリ
108 システムコントローラ
109 AF処理回路
110 駆動回路
111 第1のドライバ
112 第2のドライバ
113(207,208) 位置センサ
114 モータ
115 レリーズボタン
116 静止画/動画スイッチ
117 カウンタ
301 ズームレンズ(光学部材)

Claims (4)

  1. 記録モードが動画記録と静止画記録の間で切り替え可能な光学機器において
    石を有するロータと、前記磁石に回転力を与えるコイルを有するステータと、を有し、フォーカスレンズを駆動するモータと、
    前記モータの前記ロータの位置を検出する位置センサと、
    決められた時間間隔に従って前記モータの前記コイルへの通電を切り替える第1の駆動と、前記位置センサの出力に応じて前記モータの前記コイルへの通電を切り替える第2の駆動とを選択する駆動回路であって前記フォーカスレンズを駆動させる際の目標駆動量が閾値より小さい場合に前記第1の駆動を選択するとともに当該閾値よりも大きい場合に前記第2の駆動を選択する選択手段であって、前記閾値は前記記録モードに応じて変わる駆動回路と、
    を有することを特徴とする光学機器。
  2. 前記駆動回路は、前記記録モードが前記動画記録である場合は前記静止画記録である場合よりも前記閾値を大きくすることを特徴とした請求項1に記載の光学機器。
  3. 前記フォーカスレンズの現在位置を検出する位置検出手段を更に有し、
    記目駆動量は前記フォーカスレンズの目標位置であることを特徴とする請求項に記載の光学機器。
  4. 記目駆動量は前記フォーカスレンズの目標速度であることを特徴とした請求項に記載の光学機器。
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