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JP4910903B2 - 伝熱部材の製造方法、パワーモジュール、車両用インバータ、及び車両 - Google Patents

伝熱部材の製造方法、パワーモジュール、車両用インバータ、及び車両 Download PDF

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Description

固相状態の金属粉末をガス圧縮と共に基材表面に吹き付けて、前記金属粉末の組成を含む被膜を形成する伝熱部材の製造方法、該伝熱部材を備えたパワーモジュール、該パワーモジュールを備えた車両用インバータ、及び該車両用インバータを備えた車両に関する。
従来から、車両のインバータなどに使用されるパワーモジュール70は、図8に示す電子部品から構成されている。具体的には、パワーモジュール70は、シリコン素子からなるパワー素子71と、はんだ層72を介してパワー素子71を固定した窒化アルミニウムからなる絶縁部材73と、アルミニウムからなるヒートシンク部材74とを少なくとも含んでいる。さらに、絶縁部材73とヒートシンク部材74との間には、パワー素子71から発熱した熱をヒートシンク部材74に伝達し放熱する目的と、絶縁部材73とヒートシンク部材74との熱膨張差を緩和する目的とを兼ね備えた、銅−モリブデン(Cu−Mo)またはアルミニウム−炭化珪素(Al−SiC)からなる緩衝部材75が配設されている。緩衝部材75は、絶縁部材73に対してはんだ層76により固定されており、ヒートシンク部材74に対してシリコングリース77により固定されている。このように、緩衝部材75とヒートシンク部材74とを合わせて、パワー素子71からの熱を放熱するための伝熱部材を構成している。
このように構成されたパワーモジュール70は、緩衝部材75を固定するシリコングリース77の熱伝導性が他の部材に比べて低いため、シリコングリース77が、パワー素子71の熱をヒートシンク部材74に伝える障害となっている。このことを回避するには、例えば、シリコングリース77を用いずに、ヒートシンク部材74の表面に、直接的に銅−モリブデン(Cu−Mo)を溶射することにより、緩衝部材75を被膜として成膜する方法が考えられる。しかし、この方法は、金属粉末を溶融させ、さらには、溶融した金属を基材に吹き付けるため、被膜の酸化が激しく、基材が受ける熱影響も大きいため、好ましい方法であるとはいえない。
そこで、近年コールドスプレー法と呼ばれる被膜形成法が提案されている。このコールドスプレー法は、被膜の材料の融点又は軟化温度よりも低い温度に加熱したガスを、先細末広がり(ラバル)ノズルにより流速を高め、このガス流れの中に被膜の材料となる粉末を投入して加速させ、該粉末を固相状態のまま基材に高速で衝突させて被膜を形成する方法である(例えば、特許文献1参照)。
このようなコールドスプレー法により、図9に示すように、基材81に被膜82が形成された伝熱部材80は製造される。具体的には、基材81(パワーモジュールの場合にはヒートシンク部材74)の表面に長辺Lと短辺Sからなる矩形状の被膜82を形成する場合、基材81の成膜すべき表面をX−Y平面とし、長辺Lに沿った方向をX軸方向、短辺Sに沿った方向をY軸方向としたときに、まず、金属粉末を基材吹き付けながらノズル93を長辺に沿った方向であるX軸方向(いわゆる送り方向)に略長辺長さに相当する距離まで移動させる。次に、ノズル93を短辺に沿った方向であるY軸方向(いわゆるピッチ方向)に吹付け径以下の移動距離で移動させる。そして、このようなノズル93の移動を一連の動作として繰返すことにより被膜の成膜を行っている。
特開2004−76157号公報
上述した方法で成膜した場合には、ノズルの送り方向を長辺に沿った方向(X軸方向)にすることにより、ノズルの移動方向の転換を最小限にすることが可能となり、成膜の作業効率の向上を図ることができる。しかし、長辺と短辺からなる矩形状の範囲に、図9に示すような方法で被膜82を形成した場合には、被膜82のY軸方向の熱膨張率(線膨張率)は、X軸方向に比べて高くなる。このようにして製造された伝熱部材80は、その表面に熱が伝達された場合、短辺に沿った方向に対して長辺に沿った方向の基材と被膜と膨張差はより大きくなり、被膜の剥離、ひび割れ等が発生するおそれがあった。
特に、図8に示すようなパワーモジュール70に、コールドスプレー法により製造された伝熱部材を適用した場合には、長辺に沿った方向における被膜の銅は、熱膨張率が17×10−6/Kに近い値となり、絶縁部材73の窒化アルミニウムの熱膨張率(5×10−6/K)と、ヒートシンク部材74のアルミニウム(23×10−6/K)と、略中間的な値にはならず、アルミニウムに近い熱膨張率となる。この結果、パワー素子71からヒートシンク部材74まで繰返し熱負荷が作用した場合には、長辺に沿った方向における熱膨張差が起因して、伝熱部材(具体的には被膜)の剥離、ひび割れが発生するおそれがあり、パワーモジュール、及び該パワーモジュールを備えたインバータの信頼性を高めることが難しい場合があった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、熱膨張差による剥離、及び、ひび割れを抑制することができる伝熱部材の製造方法を提供すると共に、信頼性の高いパワーモジュール、該モジュールを備えた車両用インバータ、及び該車両用インバータを備えた車両を提供することにある。
本発明者らは、鋭意検討を重ねた結果、図9に示す方法で成膜した被膜のX方向(ノズルの送り方向)における熱膨張率が高いのは、ノズルの送り方向は、連続して金属粉末が堆積するので金属粉末そのものの線膨張係数を得ることができるが、ノズルの送り方向に対して直角方向(ピッチ方向)には、酸化皮膜が形成され易いからであると考えた。
そして、基材表面に矩形状の被膜を形成する場合に、基材の最も熱膨張差が大きくなる方向に対して、ノズルの送り方向の最大長さを一致させないこと、より具体的には、長辺と短辺からなる被膜を形成する場合には、ノズルの送り方向の最大長さを長辺の長さに一致させないことが重要であるとの新たな知見を得た。
本発明は、前記新たな知見に基づくものであり、本発明に係る伝熱部材の製造方法は、加熱された固相状態の金属粉末をノズルから所定の吹付け径となるように、基材表面に吹き付けると共に、該吹付け時に、前記ノズルと基材とを、相対的に第一の軸方向に直線移動させる第一工程と、該第一工程後の前記ノズルと前記基材とを、相対的に前記第一の軸方向とは異なる第二の軸方向に前記吹付け径以下の移動距離となるように直線移動させる第二工程と、を一連の工程として該一連の工程を繰返すことにより、前記基材上の長辺と短辺とからなる矩形状の範囲に、前記金属粉末から被膜を形成する伝熱部材の製造方法であって、前記第一工程における前記ノズルと基材との相対的な移動距離を、前記基材上の前記長辺の長さよりも短い距離にすることを特徴としている。
本発明によれば、前記第一工程における前記ノズルと基材との相対的な移動距離を、前記基材上の前記長辺の長さよりも短い距離にすることにより、長辺に沿った方向の熱膨張率を低減することができる。この結果、長辺に沿った方向の熱膨張差を起因とした被膜の界面における剥離、被膜のひび割れを低減することができる。なお、本発明でいう第一の軸方向とは、ノズルと基材を送るいわゆる「送り方向(トラバース方向)」をいい、第二の軸方向とは、ノズルを基板に対して移動させるいわゆる「ピッチ方向」をいう。また、矩形状の範囲に被膜を形成する場合には、前記第二の軸方向は、第一の軸方向に対して直角方向であることがより好ましい。
さらに、本発明によれば、圧縮ガスと共に金属粉末を溶融させることなく固相状態の金属粉末を基材表面まで搬送し、該固相状態の金属粉末を基材に吹き付ける。該吹き付けにより金属粉末は、基材表面に堆積し被膜を形成する。該被膜は、固相状態を維持して成膜されるので、溶融して成膜したものに比べて酸化し難い。この結果、基材の表面に、より純度の高い金属被膜を得ることができ、熱伝導性を確保することができる。
本発明に係る熱伝導部材の製造方法において、前記第一の軸方向を前記短辺に沿った方向とし、前記第二の軸方向を前記長辺に沿った方向とすることがより好ましい。本発明によれば、第一の工程において、前記ノズルと基材とを、相対的に短辺に沿った方向に直線移動させ、第二の工程において、第一工程後の前記ノズルと前記基材とを、相対的に長辺に沿った方向に前記吹付け径以下の移動距離となるように移動させる。この結果、長辺に沿った方向の熱膨張率は、短辺に沿った方向の熱膨張率よりも相対的に小さい値となり、長辺に沿った方向の熱膨張差を起因とした被膜の界面における剥離、被膜のひび割れを低減することができる。
また別の態様としては、本発明に係る伝熱部材の製造方法において、前記第一の軸方向を前記長辺に沿った方向とし、前記第二の軸方向を前記短辺に沿った方向とし、前記第一工程における前記ノズルと前記基材との相対的な移動距離が、前記吹付け径以下の距離にすることがより好ましい。
本発明によれば、前記第一及び第二工程において、前記ノズルと前記基材とを、いずれの工程においても、吹き付け径以下の移動距離となるように移動させることにより、長辺に沿った方向の熱膨張率を下げることができる。この結果、長辺に沿った方向の熱膨張率は、短辺に沿った方向の熱膨張率よりも相対的に小さい値となり、長辺に沿った方向の熱膨張差を起因とした被膜の界面における剥離、被膜のひび割れを低減することができる。
さらに、前記金属粉末として、例えばアルミニウム、クロム、ニッケル、銅、鉄及びこれらの合金のうち選択される少なくとも1つの材料を含む粉末を挙げることができるが、より好ましい金属粉末としては、銅または銅合金からなる粉末である。本発明によれば、金属粉末に、前記金属粉末を用いることにより、熱伝導性ばかりでなく、被膜の電気伝導性も向上させることができる。さらに、前記金属粉末は、熱伝導性が他の材料に比べて優れているため、後述するパワーモジュールの絶縁部材とヒートシンク部材との間に、前記被膜を配置する場合には特に好適である。
さらに、本発明に係る伝熱部材の製造方法において、前記金属粉末として銅粉末を用い、前記基材としてアルミニウム又はアルミニウム合金を用い、前記第一の軸方向を前記長辺に沿った方向とし、前記第二の軸方向を前記短辺に沿った方向とし、前記第一工程における前記ノズルと前記基材との相対的な移動距離が、10mm以下の距離にすることがより好ましい。
本発明によれば、第一工程における前記ノズルの移動距離を10mm以下にすることにより、アルミニウムまたはアルミニウム合金製の基材と、銅被膜との長辺に沿った方向の熱膨張差を緩和することができる。
また、前記金属粉末として、ガスアトマイズ粉末または水アトマイズ粉末などのアトマイズ粉末、電気分解を利用して電極に前記金属を析出させることにより製造された電解粉末などを挙げることができるが、より好ましい金属粉末は、電解粉末である。本発明によれば、電解粉末は、他の粉末に比べて凹凸を多く含む表面形状となっているため、多孔質組織を有した被膜をより容易に形成し易い。
また、圧縮ガスとして、窒素ガスまたはヘリウムガスなどの不活性ガス、若しくは、エア(大気)などを挙げることができ、固相状態で金属粉末を堆積させて被膜を形成すること、及び、形成された被膜に多孔質組織を得ることができるのであれば、圧縮ガスの種類は特に限定されるものではない。
さらに、本発明の別の態様として、加熱された固相状態の金属粉末をノズルから所定の吹付け径となるように、基材表面に吹き付けると共に、該吹付け時に、前記ノズルと基材とを、相対的に第一の軸方向に直線移動させる第一工程と、該第一工程後の前記ノズルと前記基材とを、相対的に前記第一の軸方向とは異なる第二の軸方向に直線移動させる第二工程と、を一連の工程として該一連の工程を繰返すことにより、前記基材上の矩形状の範囲に、前記金属粉末から被膜を形成する伝熱部材の製造方法であって、前記第一及び第二工程における前記ノズルと前記基材との相対的な移動距離が、前記吹付け径以下であることを特徴とする。
本発明によれば、前記第一及び第二工程における前記ノズルと前記基材との相対的な移動距離を、前記吹付け径以下にすることにより、第一の軸方向及び第二の軸方向における被膜の熱膨張率を略同等にし、少なくとも被膜が形成された平面方向に対して等方性を有した伝熱部材を得ることができる。
本発明に係る伝熱部材の製造方法において、前記金属粉末を、50℃以上の粉末が前記基材の表面に吹き付けられるように加熱することがより好ましい。
本発明によれば、基材に吹き付けられる粉末の温度すなわち基材に衝突する直前の粉末の温度を50℃以上となるように、金属粉末を加熱し、固相状態のまま(融点未満の温度条件で)粉末を被膜として形成することにより、被膜の熱伝導性及び電気伝導性をさらに向上させることができる。さらに、この金属粉末の温度は200℃以下であることが好ましい。金属粉末の温度が200℃よりも高い場合、吹き付け前の金属粉末が凝着し易く、さらには、被膜の酸化物の割合が増加してしまい、コールドスプレー法の利点を損なうおそれがある。また、吹き付け直前の前記金属粉末を50℃〜200℃にするには、圧縮ガスの温度を250℃〜550℃に加熱して、加熱した圧縮ガスと共に金属粉末を基材に吹き付けることがより効率的である。
さらに前記製造方法により製造された伝熱部材はパワーモジュールに用いられることが好ましく、前記伝熱部材の基材が、前記パワーモジュールを構成するヒートシンク部材であり、前記伝熱部材の被膜が、前記パワーモジュールを構成するパワー素子を載置した絶縁部材と、前記ヒートシンク部材との間に、配置されていることが好ましい。
本発明によれば、前記伝熱部材の被膜が、パワーモジュールを構成する絶縁部材とヒートシンク部材との間に配置されるので、ヒートシンク部材の表面に、熱伝導を阻害するシリコングリースを用いる必要がなく、発熱したパワー素子からの熱をヒートシンク部材により好適に伝達することができる。さらに、前記被膜は、多孔質組織であるため、前記絶縁部材とヒートシンク部材との間の熱膨張差を緩和させることができる。この結果、熱サイクルによる疲労強度を向上させ、信頼性の高いパワーモジュールを得ることができる。
さらに、このようなパワーモジュールは、機器に高い信頼性が要求される車両用インバータに用いられることが好ましい。また、この製造方法により製造された伝熱部材は熱伝導性が良いため、前記伝熱部材を、例えば、車両のエンジン部品、電子機器のCPUなどの放熱構造を有する機器に用いることが有効である。
本発明によれば、熱膨張による剥がれ、ひび割れを抑制することが可能な伝熱部材を得ることができる。
以下に、本発明に係る伝熱部材の製造方法の実施形態を図面に基づき詳細に説明する。図1,2は、第一実施形態に係る伝熱部材の製造方法を説明するための図であり、図1は、本実施形態の伝熱部材の製造するための模式的な装置構成図であり、図2は、被膜形成時のノズルの移動パターンを示す基材の上面図である。
本実施形態に係る伝熱部材10は、アルミニウム製の基材11に、固相状態の銅粉末を堆積させて被膜12を成膜した部材であって、図1に示すような成膜装置20を用いて製造することができる。成膜装置20は、圧縮ガス供給手段21と、銅粉末供給手段22と、ノズル23と、ノズル移動手段24と、を少なくとも備えている。
圧縮ガス供給手段21は、圧縮ガスを後述するノズル23に供給するため手段であって、圧縮ガスの圧力を調整する圧力調整弁21aを介してノズル23に接続されている。また、圧縮ガス供給手段21は、エア、不活性ガス等が充填されたボンベ、大気を圧縮するコンプレッサなどを挙げることができ、0.1〜0.7MPaの圧力条件のガスをノズル23に供給できるものが好ましい。これは、0.1MPa未満であれば、被膜が形成され難く、0.7MPaよりも大きい場合には、耐圧性を有した成膜設備を要するからである。
また、圧縮ガス供給手段21の下流には、圧縮ガスを加熱するための加熱手段21bがさらに配設されている。加熱手段21bにより圧縮ガスを加熱し、所望の温度条件で後述する銅粉末を基材11に吹き付けることができる。なお、加熱手段21bは、銅粉末を圧縮ガスにより間接的に加熱するためものであり、圧縮ガス供給手段21の内部に配置されていてもよく、後述するヒータ23aにより銅粉末を所望の温度に加熱することができるのであれば、特に必要なものではない。
銅粉末供給手段22は、基材11に吹き付ける銅粉末が収容されており、該銅粉末を所定の供給量でノズル23に供給可能なように、ノズル23に接続されている。ノズル23は、ノズル移動手段24に接続されおり、ノズル移動手段24を駆動させることにより、ノズル23を、後述する図2に示すようなルートに移動させることができる。さらに、ノズル23の内部には、供給された銅粉末を加熱するためのヒータ23aが設けられている。
該装置20を用いて、以下の方法により伝熱部材10を製造する。本実施形態では、長辺Lと短辺Sとからなる矩形状の範囲に、銅粉末を堆積させて被膜を形成する。具体的には、まず、矩形の開口部26aを有したマスキング板26の下方に基材11を配置する。なお、開口部26aは、基材11の表面の矩形状の成膜予定領域11aに相当する面積となるように形成されている。そして、吹き付け方向dにおいて、開口部26aと基材11の成膜予定領域11aが一致するように、基材11を配置する。
次に、圧力調整弁21aにより圧縮ガスを0.7MPa以下に圧力調整すると共に、加熱手段21bにより所定の温度に加熱し、ノズル23に供給する。一方、銅粉末を銅粉末供給手段22のポッパー22aに収容し、該銅粉末供給手段22からノズル23に、銅粉末を供給する。このような状態で、ノズル23を介して、圧縮ガスと共に固相状態の銅粉末を基材11の表面に吹き付けて、被膜12を基材11の表面に成膜する。なお、吹き付けの際に、予め銅粉末が、基材の表面において50℃〜200℃の温度条件で吹き付けられるように、圧縮ガスを加熱手段21bで加熱するとともに、ノズル23内のヒータ23aにより、銅粉末の加熱し、銅粉末の温度調整を行う。
そして、本実施形態では、被膜の形成時に、少なくとも、基材11の表面(X−Y平面)に対して、第一工程P1におけるノズル23と基材11との相対的な移動距離を、基材11上の長辺Lの長さよりも短い距離に移動させる。より具体的には、第一工程P1において、ノズル23を基材11に対して、送り方向として短辺Sに沿った方向(第一の軸方向:図中のY軸方向)に直線移動させる。次に、第二の工程P2において、第一工程P1後のノズル23と基材11とを、ピッチ方向として長辺Lに沿った方向(第二の軸方向:図中X方向)に前記吹付け径以下の移動距離となるように移動させる。そして、第一工程P1及び第二工程P2を一連の工程として繰り返すことにより、基材11の表面に被膜12を形成する。
このようにして基材11の表面に被膜12が形成された伝熱部材10は、長辺に沿った方向の熱膨張率が、短辺に沿った方向の熱膨張率よりも相対的に小さい値となり、長辺に沿った方向の熱膨張差を起因とした被膜の界面における剥離、被膜のひび割れを低減することができる。
次に、本発明に係る第二実施形態について以下に詳細に説明する。第二実施形態は、第一実施形態に比べて、被膜形成時のノズルの移動パターンが相違する。
図3に示すように、少なくとも、基材11の表面(X−Y平面)に対して、第一工程P1におけるノズル23と基材11との相対的な移動距離を、基材11上の長辺Lの長さよりも短い距離した点は第一実施形態と共通する。そして、第一実施形態と相違する点は、具体的に、第一工程P1において、ノズル23を基材11に対して、送り方向として長辺Lに沿った方向(第一の軸方向:図中のX軸方向)に吹き付け径以下の移動距離となるように直線移動させる。次に、第二の工程P2において、第一工程P1後のノズル23と基材11とを、ピッチ方向として短辺Sに沿った方向(第二の軸方向:図中Y方向)に吹付け径以下の移動距離となるように直線移動させる。そして、第一工程P1及び第二工程P2を一連の工程として繰り返すことにより、基材11の表面に被膜12を形成する。但し、図3に示すように、矩形状の範囲の長辺の縁部12aを、第一工程P1により被膜を形成した後は、第二工程P2に進まず、第一工程P1、第二工程P2の工程を繰り返す。
このように、第一及び第二工程において、ノズル23と基材11とを、いずれの工程においても、吹き付け径以下の移動距離となるように移動させることにより、長辺に沿った方向の熱膨張率を下げることができる。この結果、長辺に沿った方向の熱膨張率は、短辺に沿った方向の熱膨張率よりも相対的に小さい値となり、長辺に沿った方向の熱膨張差を起因とした被膜の界面における剥離、被膜のひび割れを低減することができる。
なお、第二実施形態では、長辺と短辺とからなる矩形状の範囲に被膜を形成したが、本実施形態の変形例として、正方形の範囲に、第一及び第二工程のいずれの工程においても、ノズル23と基材11とを、吹き付け径以下の移動距離となるように移動させることも可能である。この場合には、第一の軸方向(X軸方向)及び第二の軸方向(Y軸方向)における被膜の熱膨張率を略同等になり、少なくとも被膜が形成された平面方向に対して等方性を有した被膜を有する伝熱部材を得ることができる。
図4は、第一実施形態又は第二実施形態により製造された伝熱部材を適用したパワーモジュールを説明するための図である。なお、既に図8において示したパワーモジュールを構成する部材と同じ部材は、同じ符号を付して、詳細な説明は省略する。
図4に示すように、パワーモジュール30は、前記方法により製造された伝熱部材10を備えており、伝熱部材を構成するアルミニウム製の基材が、パワーモジュール30を構成するヒートシンク部材31に含まれる。さらに、伝熱部材を構成する多孔質組織を有した銅製の被膜が、パワー素子71を載置した窒化アルミニウム製の絶縁部材73とヒートシンク部材31との間に緩衝部材32として配置されている。
このように、前記伝熱部材の被膜が、パワーモジュール30を構成する絶縁部材73とヒートシンク部材31との間に配置されるので、パワーモジュール30は、ヒートシンク部材31の表面に、熱伝導を阻害するシリコングリースを用いる必要がなく、発熱したパワー素子71からの熱をヒートシンク部材31により好適に伝達し、パワー素子71の熱を放熱することができる。また、被膜は、多孔質組織であるのでクッション性を有する(すなわち空孔が無い被膜に比べてヤング率が低い)ため、絶縁部材73とヒートシンク部材31との間の熱膨張差を緩和させることができる。この結果、被膜の剥がれ、ひび割れを防止し、熱サイクルによる熱疲労強度を向上させ、信頼性の高いパワーモジュール30を得ることができる。
図5は、本実施形態のパワーモジュールを備えた車両用インバータ40と、該車両用インバータを備えた車両100の模式図である。図5において、この実施形態の車両用インバータ40は、エンジンとモータとを使用するハイブリッド車や、電気自動車等で使用され、直流を交流に変換し、例えば誘導電動機等の交流負荷に電力を供給する電力変換装置である。車両用インバータ40は、最小限の構成として前記の実施形態のパワーモジュール30、及び大容量コンデンサ41等を備えて構成される。そして、車両用インバータ40にバッテリ等の直流電源52が接続され、車両用インバータ40からのUVWの三相交流出力は例えば誘導電動機53に供給され、この誘導電動機53を駆動させる。さらに誘導電動機の駆動により車両100の車輪は回転し、車両100を走行させることができる。なお、車両用インバータ40は図示した例に限られるものでなく、インバータとしての機能を有するものであれば、どのような形態でもよい。
このように構成された車両用インバータ40は、例えば図4のパワーモジュール30のパワー素子71が作動中に高温状態になった場合、パワー素子71から発生した熱は、はんだ層72を通してパワー素子71を設置している絶縁部材73に伝導され、さらに、はんだ層76を通して緩衝部材32である被膜に伝導され、放熱材であるヒートシンク部材31から放熱される。このとき、緩衝部材32として多孔質組織を有した被膜を用いているので、絶縁部材73とヒートシンク部材31との熱膨張差を緩衝するクッション材として作用する。このようにして、これら部材の剥離及びひび割れの発生を抑制し、信頼性の高い車両用インバータ40を得ることが可能となり、車両の安全性も高めることができる。
本発明を以下の実施例により説明する。
(実施例1)
コールドスプレー法により基材に銅被膜が形成された伝熱部材を製作した。具体的には、エア(大気)を圧縮し、銅からなる固相状態の金属粉末を、圧縮したエア(圧縮ガス)と共に、大きさ50mm×30mm×厚さ5mmのアルミニウム合金(JIS規格:A6063S−T1)からなるヒートシンク部材(基材)の表面に吹き付けて、銅粉末からなる被膜を形成した。
より詳細に説明すると、ヒートシンク部材の上方に30mmの位置に吹き付け用のノズルを配置し、ホッパーに平均粒径20μmの銅粉末を投入するとともに、この銅粉末を0.2g/sでノズルに供給した。一方、0.6MPaに圧縮したエア(圧縮ガス)をノズルに導入すると共に、この圧縮ガスをノズル内のヒータによって加熱し、加熱したガスにこの銅粉末を供給し、アルミニウムからなるヒートシンク部の表面において、エア温度450℃、ガス流速650m/sec、銅粉末の速度300m/secの条件で、ヒートシンク部材に、固相状態の銅粉末を圧縮ガスと共に、吹き付け径が3mmとなるように吹付けた。
そして、図2に示す前述した第一実施形態に係る方法により被膜を成膜した。第一工程において、ノズルを基材に対して、送り方向として短辺に沿った方向に移動距離20mm、速度20mm/sで直線移動させた。次に、第二の工程において、第一工程後のノズルと基材とを、ピッチ方向として長辺に沿った方向に移動距離2mm、移動速度20mm/s移動させた。そして、第一工程及び第二工程を一連の工程として繰り返すことにより、基材の表面に被膜を成膜した。そして、100℃における長辺に沿った方向の被膜の線膨張係数を測定した。この結果を、表1に示す。
<熱サイクル試験>
熱処理後の伝熱部材の被膜表面に、窒化アルミニウム製の絶縁部材をはんだにより接合して熱サイクル試験用の試験片を製作し、該試験片に対して試験片が損傷するまで0℃以下の所定の温度を下限温度、100℃以上の所定の温度を上限温度とした温度範囲内で、繰返し熱負荷を加えることにより、熱サイクル試験を行った。この結果を図6に示す。
Figure 0004910903
(実施例2)
実施例1と同じように、伝熱部材を製作した。実施例1とは、成膜を行う表面の寸法が50mm×50mmの正方形の試験片を用いた点が相違し、図2に示す前述した第二実施形態に係る方法により被膜を成膜した点が相違する。具体的には、第一工程を短辺に沿った方向(送り方向)のノズルの移動距離を2mmとして、第二工程を長辺に沿った方向(ピッチ方向)のノズルの移動距離を2mmとして、ノズルの移動速度を20mm/sとした。そして、第一工程及び第二工程を一連の工程として繰り返すことにより、基材の表面に被膜を成膜した。そして、実施例1と同様の方法で、100℃における長辺に沿った方向と短辺に沿った方向の被膜の線膨張係数を測定した。この結果を、表1に示す。さらに、実施例1と同様の方法で、熱サイクル試験を行った。この結果を図6に示す。
(比較例1)
実施例1と同じように、伝熱部材を製作した。実施例1と相違する点は、図9に示すように、具体的には、第一工程を長辺に沿った方向(送り方向)のノズルの移動距離を50mmとして、第二工程を長辺に沿った方向(ピッチ方向)のノズルの移動距離を2mmとして、ノズルの移動速度を20mm/sとした。そして、第一工程及び第二工程を一連の工程として繰り返すことにより、基材の表面に被膜を成膜した。そして、実施例1と同様の方法で、100℃における長辺に沿った方向の被膜の線膨張係数を測定した。この結果を、表1に示す。さらに、実施例1と同様の方法で、熱サイクル試験を行った。この結果を図6に示す。
(結果1)
実施例1,2は、比較例1に比べて、長辺に沿った方向の線膨張係数が14×10−6/K未満であり、小さかった。また、実施例2は、いずれの方向(長辺に沿った方向及び短辺に沿った方向)の線膨張係数も、14×10−6/K未満、となった。図6に示すように、実施例1、2のほうが、比較例1に比べて、伝熱部材が損傷するまでの熱サイクル回数が多く、熱疲労強度が高かった。
(考察1)
実施例1,2の方が、長辺に沿った方向の線膨張係数が高かったのは、ノズルの送り方向に対して直角方向(ピッチ方向)には、短周期で酸化皮膜(銅層の界面)が形成され、この界面が長辺に沿った方向に、短周期で存在するからであると考えられる。この結果、アルミニウム製のヒートシンク材と窒化アルミニウム製の絶縁部材との間において、長辺に沿った方向の被膜の熱膨張率を15×10−6/K以下に抑えることができたと考えられる。これにより、図6に示すように、実施例1の場合には、被膜の界面の剥がれ、被膜のひび割れに対して特に厳しい長辺に沿った方向については、ヒートシンク部材と絶縁部材との熱膨張差を緩和し、熱疲労による剥がれ、ひび割れを抑制できると考えられる。さらに、実施例2の場合には、長辺に沿った方向、短辺に沿った方向いずれの方向に対しても、ヒートシンク部材と絶縁部材との熱膨張差を緩和し、熱疲労による剥がれ、ひび割れを抑制できると考えられる。
(実施例3)
実施例1と同じようにして、伝熱部材を製作した。実施例1と異なる点は、基材衝突直前の銅粉末の温度を図7に示す50℃以上の温度条件で成膜した点である。そして、実施例1と同じ方法により被膜の熱伝導率を測定した。この結果を図7に示す。
(比較例2)
実施例1と同じようにして、伝熱部材を製作した。実施例1と異なる点は、基材衝突直前の銅粉末の温度を図7に示す50℃以上の温度条件で成膜した点である。そして、実施例1と同じ方法により被膜の熱伝導率を測定した。この結果を図7に示す。
(結果3)
図7に示すように、実施例3の方が比較例2に比べて、熱伝導率は高く、50℃以上のいずれの温度で成膜した被膜も熱伝導率は安定していた。
(考察2)
このように、安定した熱伝導率を得るためには、基材に衝突する直前の銅粉末の温度を50℃以上にすることが好ましいと考えられる。被膜の伝導率が向上したのは、被膜中の金属結合の割合が増加したからであり、金属結合の増加は銅粉末の加熱により、成膜時におけるエネルギが増加したことによるものであると考えられる。
以上、本発明の一実施形態について詳述したが、本発明は、前記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の精神を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を行うことができるものである。
例えば、本実施形態では銅粉末を用いたが、銅合金の粉末や、アルミニウム、クロム、ニッケル、銅、鉄又はこれらの合金からなる粉末などを挙げることができ、多孔質組織の被膜を形成することができるのであれば、特に限定されるものではない。また、基材もアルミニウムを用いたが、前記金属粉末の密着性を確保することができるのであれば、特に限定されるものではない。
本発明に係る製造方法により製造された伝熱部材は熱伝導性が良いため、該伝熱部材を、例えば、エンジン部品、コンピュータのCPU、車両用のオーディオ機器、家電製品、など、厳しい熱環境化で放熱性を要求される箇所に適用することができる。
本実施形態に係る伝熱部材の製造方法を説明するための図。 第一実施形態に係る被膜形成時のノズルの移動パターンを示す基材上面図。 第二実施形態に係る被膜形成時のノズルの移動パターンを示す基材上面図。 図1に示す方法により製造された伝熱部材を適用したパワーモジュールを説明するための図。 パワーモジュールを備えた車両用インバータ及び車両を説明するための図。 実施例1、2、及び比較例1の熱サイクル試験の結果を示した図。 実施例3、比較例2に係る基材衝突直前の粉末の温度と被膜の熱伝導率との関係を示した図。 従来のパワーモジュールを説明するための図。 従来の被膜形成時のノズルの移動パターンを示す基材上面図。
符号の説明
10:伝熱部材、11:基材、12:被膜、30:パワーモジュール、32:緩衝部材、40:インバータ、71:パワー素子、73:絶縁部材

Claims (9)

  1. 加熱された固相状態の金属粉末をノズルから所定の吹付け径となるように、基材表面に吹き付けると共に、該吹付け時に、
    前記ノズルと前記基材とを、相対的に第一の軸方向に直線移動させる第一工程と、
    該第一工程後の前記ノズルと前記基材とを、相対的に前記第一の軸方向とは異なる第二の軸方向に前記吹付け径以下の移動距離となるように直線移動させる第二工程と、
    を一連の工程として該一連の工程を繰返すことにより、前記基材上の長辺と短辺とからなる矩形状の範囲に、前記金属粉末から被膜を形成する伝熱部材の製造方法であって、
    前記第一工程における前記ノズルと前記基材との相対的な移動距離を、前記基材上の前記長辺の長さよりも短い距離にすることを特徴とする伝熱部材の製造方法。
  2. 前記第一の軸方向を前記短辺に沿った方向とし、前記第二の軸方向を前記長辺に沿った方向とすることを特徴とする請求項1に記載の伝熱部材の製造方法。
  3. 前記第一の軸方向を前記長辺に沿った方向とし、前記第二の軸方向を前記短辺に沿った方向とし、
    前記第一工程における前記ノズルと前記基材との相対的な移動距離を、前記吹付け径以下の距離にすることを特徴とする請求項1に記載の伝熱部材の製造方法。
  4. 前記金属粉末として銅粉末を用い、前記基材としてアルミニウム又はアルミニウム合金を用い、前記第一の軸方向を前記長辺に沿った方向とし、前記第二の軸方向を前記短辺に沿った方向とし、前記第一工程における前記ノズルと前記基材との相対的な移動距離を、10mm以下の距離にすることを特徴とする請求項1に記載の伝熱部材の製造方法。
  5. 加熱された固相状態の金属粉末をノズルから所定の吹付け径となるように、基材表面に吹き付けると共に、該吹付け時に、
    前記ノズルと基材とを、相対的に第一の軸方向に直線移動させる第一工程と、
    該第一工程後の前記ノズルと前記基材とを、相対的に前記第一の軸方向とは異なる第二の軸方向に直線移動させる第二工程と、
    を一連の工程として該一連の工程を繰返すことにより、前記基材上の矩形状の範囲に、前記金属粉末から被膜を形成する伝熱部材の製造方法であって、
    前記第一及び第二工程における前記ノズルと前記基材との相対的な移動距離を、前記吹付け径以下の距離にすることを特徴とする伝熱部材の製造方法。
  6. 前記金属粉末を、50℃以上の温度条件で金属粉末が前記基材の表面に吹き付けられるように加熱することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の伝熱部材の製造方法。
  7. 前記請求項1〜6のいずれかに記載の製造方法により製造された伝熱部材を備えたパワーモジュールであって、
    前記伝熱部材の基材が、前記パワーモジュールを構成するヒートシンク部材であり、
    前記伝熱部材の被膜が、前記パワーモジュールを構成するパワー素子を載置した絶縁部材と、前記ヒートシンク部材との間に配置されていることを特徴とするパワーモジュール。
  8. 前記請求項7に記載のパワーモジュールを備えた車両用インバータ。
  9. 前記請求項8に記載の車両用インバータを備えた車両。
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