JP4910591B2 - 電子写真感光体、並びにこれを用いたプロセスカートリッジ及び画像形成装置 - Google Patents
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Description
しかしながら、表面が、硬度の高いアモルファスシリコンからなる感光体では、放電生成物の付着などが発生し、画像ボケや画像ながれが発生し易く、この現象は特に高湿時に顕著である。これは有機感光層を有する有機感光体の表面層に関しても同様である。
例えば、有機感光層上に、触媒CVD法を利用してアモルファスシリコンカーバイド表面保護層を形成する方法(例えば、特許文献1参照)、耐湿性や耐刷性を改善することを目的としてアモルファス炭素中に微量のガリウム原子を含有させる技術(例えば、特許文献2参照)、ダイヤモンド結合を有するアモルファス窒化炭素を用いる技術(例えば、特許文献3参照)、非単結晶の水素化窒化物半導体を用いる技術(例えば、特許文献4参照)が提案されている。
さらに、水素化窒化物半導体は、硬度と透明性には優れるものの、高湿環境下では、耐水性に欠け、実用性に劣る。
また、前記特許文献4において、リモートプラズマを用いた非単結晶III族窒化物化合物半導体を用いた電子写真用感光体の表面層が提案されている。しかしながら、非単結晶III族窒化物化合物半導体を有機感光体の表面層とする場合には、基板温度と半導体が成長する表面温度とが異なるため有機高分子表面が熱で損傷を受ける問題があり、本来の有機高分子フィルムなどの透明で平滑な特性を生かすことができなかった。また電気特性が良くても、電子写真感光体の場合にはその表面がコロナ放電やトナーによる現像、クリーニングなどによる接触に曝されるため、耐刷性は不十分であった。
すなわち、本発明は、表面の機械的耐久性や耐酸化性に優れ、放電生成物の付着に起因する画像欠陥も抑制できると共に感度にも優れ、さらに、これらの特性を経時的に高いレベルで維持することが容易な電子写真感光体、並びに、これを用いたプロセスカートリッジ及び画像形成装置を提供することを課題とする。
<1> 導電性基体上に有機材料を含む感光層と、無機薄膜である中間層と、無機薄膜である表面層とをこの順に積層して構成され、
前記中間層及び表面層が、いずれもGaと酸素及び窒素のうちの少なくとも1つとを含み、かつ、該中間層及び表面層における前記含有元素の種類及び組成比のうちの少なくとも一方が異なることを特徴とする電子写真感光体である。
前記中間層及び表面層が、いずれもGaと酸素及び窒素のうちの少なくとも1つとを含み、かつ、該中間層及び表面層における前記含有元素の種類及び組成比のうちの少なくとも一方が異なることを特徴とするプロセスカートリッジである。
前記中間層及び表面層が、いずれもGaと酸素及び窒素のうちの少なくとも1つとを含み、かつ、該中間層及び表面層における前記含有元素の種類及び組成比のうちの少なくとも一方が異なる画像形成装置である。
<電子写真感光体>
本発明の電子写真感光体は、導電性基体上に感光層と、中間層と、表面層とをこの順に積層して構成され、前記中間層及び表面層が、いずれも13族元素と酸素及び窒素のうちの少なくとも1つとを含み、かつ、該中間層及び表面層における前記含有元素の組成比が異なることを特徴とする。
但し、本発明においては、感光層に有機材料を含み、中間層及び表面層は無機薄膜であり、上記13族元素とはGaであって、前記中間層及び表面層が、いずれもGaと酸素及び窒素のうちの少なくとも1つとを含んだ電子写真感光体を適用する。
本発明者等は、上記問題に対し鋭意検討し、表面層と感光層との間に表面層と同系統の元素を異なる種類・組成比で含有する中間層として設けることにより、前記問題が解消されることを見出した。
図1は、本発明の感光体の層構成の一例を示す模式断面図であり、図1中、1は導電性基体、2は感光層、2Aは電荷発生層、2Bは電荷輸送層、3は表面層、5は中間層を表す。4は下引層である。図1に示す感光体は、導電性基体1上に、電荷発生層2A、電荷輸送層2B、中間層5、表面層3がこの順に積層された層構成を有し、感光層2は電荷発生層2Aおよび電荷輸送層2Bの2層から構成される。
図2に示す感光体は、導電性基体1上に、感光層6、中間層5、表面層3がこの順に積層された層構成を有し、感光層6は、図1や図2に示す電荷発生層2Aおよび電荷輸送層2Bの機能が一体となった層である。
なお、感光層2,6は、有機高分子から形成されたものでも良いし、無機材料から形成されたものでも良いし、それらが組み合わされたものでも良い。
本発明における中間層5は感光層2と表面層3との間に設置される。特に、後述する13族元素と窒素及び酸素のうちの少なくとも1つとを含む無機薄膜を表面層とする電子写真感光体では、本発明における13族元素と窒素及び酸素のうちの少なくとも1つとを含む中間層を設けることにより、表面層3と感光層2の硬度と膨張率の差による機械的ストレスを減少させることができ、また成膜時のプラズマの電子やイオンUVなどの照射による電荷輸送層(CTL)等の疲労を防止することができる。また電気特性と機械的および化学的安定性とを機能分離することができ、残留電位を低下させ、サイクル特性や環境変動などを改善することができる。
その結果、表面の機械的耐久性や耐酸化性に優れ、放電生成物の付着に起因する画像欠陥も抑制できると共に感度にも優れ、さらに均一性に優れた画像出力等の特性を経時的に高いレベルで維持することが容易な電子写真有機感光体を提供することができる。
いずれにしても、上記本発明における中間層5は、硬度も高く、透明性にも優れることが望まれるが、表面層3及び感光層2の中間の熱膨張係数を有し、また、感光層2と接着性の良いものが好ましい。
この場合、これらの原子の中間層中の含有量の組み合わせは制限は無いが、上記4つの元素のうち、Inの場合には可視光域に吸収があり、In以外の元素は可視光域に吸収がないため、使用する13族元素を適宜選択することにより、中間層5の光に対する感応波長域を任意に調整することが可能である。例えば、中間層5の構成元素としては、この感光体を備えた電子写真装置の露光波長やイレーズ波長などに対して、これらの光を出来るだけ吸収しないように元素を選択する必要がある。
なお、表面層3がGa、酸素及び窒素の化合物を含む場合には、中間層5は同様の元素を含む化合物であることが好ましい(ただし、この場合両層の組成比は異なる)。
中間層5に酸素及び13族元素が含まれる場合、これらの含有原子数比は0.1:1乃至3:1であることが好ましい。0.1以下では電気抵抗が低く、潜像を保持することが出来ない。3:1以上では膜中に欠陥が多くなり十分な化学的安定性や硬さを得ることができない。
水素の含有量が0.1原子%未満の場合には膜内部に構造的な乱れを内蔵したままとなり、電気的に不安定となったり機械的な特性も不十分となる場合がある。また、40原子%を超える場合には水素が13族元素と窒素原子に2原子以上結合する確立が増加して、三次元構造を保つことができず硬度や化学的安定性(特に耐水性)などが不十分となる場合がある。
なお、本発明において、中間層中の水素含有量はハイドロジェンフォワードスキャタリング(HFS)により求められた値を意味する。測定法については後述する。
なお、中間層5は、安定性や望ましい硬度の点から微結晶が含まれた非晶質、非晶質が含まれた微結晶/多結晶であっても良いが、中間層表面の平滑性や摩擦の点からは非晶質であることが好ましい。結晶性/非晶質性は、RHEED(反射高速電子線回折)測定により得られた回折像の点や線の有無により判別することができる。また、非晶質性は、X線回折スペクトル測定によっても回折角に固有の鋭いピークが現れないことによっても判別することができる。
以上のような中間層5を、感光体の表面層3の下層に設けた場合には、帯電と露光とが繰り返された場合の電荷の内部蓄積による感光体表面の残留電位やそのサイクルアップを抑え、帯電特性をより安定化することができる。
なお、中間層5の厚さは0.01〜1μmの範囲とすることが好ましく、より好ましくは0.02〜0.7μmの範囲である。
本発明における表面層3は、前記中間層上に形成され、該中間層と同様に13族元素と窒素及び酸素のうちの少なくとも1つとを含む層である。
表面層3は、13族元素と窒素や酸素を含む13族酸化物、13族窒化物半導体等であり硬度も高く、透明性にも優れる。また、中間層5と同様、酸素を含む場合には、大気中の酸素や酸化雰囲気中においても耐酸化性に優れ、経時的な物性変化が極めて小さい。また、このような組成からなる半導体膜は、後述する表面層の製造方法を利用すれば有機材料を含む感光層上へも形成可能である。
表面層3に含まれる化合物としては、大きくは13族元素及び酸素を含む化合物、13族元素及び窒素を含む化合物、13族元素、酸素及び窒素を含む化合物が挙げられる。
なお、耐酸化性の確保という観点からは酸素の含有量が多い方が好ましいが表面層膜中の元素間の分子結合が二次元的な配置となるものが多くなるために、硬さに欠けもろい膜となる場合がある。また13族元素と酸素のみから形成する場合には15原子%以下では電気抵抗が低く静電潜像の保持が出来なくなる。
表面の中心平均粗さ(Ra)が0.1μmを超えると、電子写真装置(画像形成装置)内でのクリーニング工程でブレードやブラシなどによるクリーニング不良が発生し、表面にトナーが残存したままで帯電、現像工程、転写工程を経てしまうため、解像度が低下し、さらに画像濃度が低下、画像ムラやゴーストが出やすくなる。また、当然に中心平均粗さ(Ra)が0.1μmを超えていると下層の感光層2がダメージを受けているため、感度の低下や残電上昇を生じてしまう場合がある。
表面の中心平均粗さ(Ra)は0.07μm以下であることが好ましく、0.05μm以下であることがより好ましい。
表面層の厚さは0.03〜3μmの範囲が好ましく、0.05〜2μmの範囲がより好ましい。
また、表面層の厚さは、触針式の段差測定装置(東京精密社製、表面粗さ計)と走査型電子顕微鏡(日立社製、S−400)により撮影した半導体膜の断面写真とを併用して測定した。
この場合、これらの原子の表面層中の含有量の組み合わせは制限は無いが、上記4つの元素のうち、Inの場合には可視光域に吸収があり、In以外の元素は可視光域に吸収がないため、使用する13族元素を適宜選択することにより、表面層膜の光に対する感応波長域を任意に調整することが可能である。例えば、本発明の半導体膜を感光体の表面層として用いる場合には、この感光体を備えた電子写真装置の露光波長やイレーズ波長などに対して、これらの光を出来るだけ吸収しないように元素を選択する必要がある。
表面層3の厚み方向の組成は、均一であってもよいが、13族元素と酸素を含むものであれば、膜の厚み方向において組成に傾斜構造を有していたり、多層構成からなるものであってもよい。また、表面層3の厚み方向において窒素の濃度分布を有するものであり、基体側に向かって増加し、酸素の濃度分布は基材側に向かって減少していても良いし、反対に窒素の濃度分布は基材側に向かって減少し酸素の濃度分布は基材側に向かって増加していても良い。
水素の含有量が0.1原子%未満の場合には膜内部に構造的な乱れを内蔵したままとなり、電気的に不安定となったり機械的な特性も不十分となる場合がある。また、40原子%を超える場合には水素が13族元素と窒素原子に2原子以上結合する確立が増加して、三次元構造を保つことができず硬度や化学的安定性(特に耐水性)などが不十分となる場合がある。
また、表面層膜に含まれる水素量は、表面層膜を構成する主たる2つの元素(13族元素及び酸素あるいは13族元素及び窒素)全体に対して、0.1原子%以上50原子%以下の範囲が好ましく、1原子%以上40原子%以下の範囲であることがより好ましい。
HFSは、加速器としてNEC社 3SDH Pelletron、エンドステーションとしてCE&A社 RBS−400を用い、システムとして3S−R10を用いた。解析にはCE&A社のHYPRAプログラムを用いた。HFSの測定条件は、以下の通りである。
・He++イオンビームエネルギー:2.275eV
・検出角度:160°入射ビームに対してGrazing Angle30°
参照用試料としてSi中にHをイオン注入した試料と白雲母を使用した。白雲母は水素濃度が約6.5atomic%であることが知られている。なお、最表面に吸着しているHは、清浄なSi表面に吸着しているH量を差し引くことによって行うことができる。
例えばGaN吸収の半値巾は1100cm−1と800cm−1の吸収の谷を結んで低波数側に外挿した直線をベースラインとしてGaN吸収ピークから垂直に下ろした線との交点とピークの頂点までの吸収を全吸収強度として、この半分の強度の位置での吸収の横方向の線巾を半値巾と定義した。
RBSは、加速器としてNEC社 3SDH Pelletron、エンドステーションとしてCE&A社 RBS−400、システムとして3S−R10を用いた。解析にはCE&A社のHYPRAプログラム等を用いた。
なお、RBSの測定条件は、He++イオンビームエネルギーは2.275eV、検出角度160°、入射ビームに対してGrazing Angleは約109°である。
まず、He++イオンビームを試料に対して垂直に入射し、検出器をイオンビームに対して、160°にセットし、後方散乱されたHeのシグナルを測定する。検出したHeのエネルギーと強度から組成比と膜厚を決定する。組成比及び膜厚を求める精度を向上させるために二つの検出角度でスペクトルを測定しても良い。深さ方向分解能や後方散乱力学の異なる二つの検出角度で測定しクロスチェックすることにより精度を向上できる。
ターゲット原子によって後方散乱されるHe原子の数は、1)ターゲット原子の原子番号、2)散乱前のHe原子のエネルギー、3)散乱角度の3つの要素のみにより決まる。 測定された組成から密度を計算によって仮定して、これを用いて膜厚を算出する。密度の誤差は20%以内である。
また、表面層全体中における各元素の含有量については、二次電子質量分析法やXPS(X線光電子分光法)で測定することができる。
なお、表面層膜は、安定性や硬度から微結晶が含まれた非晶質、非晶質が含まれた微結晶/多結晶であっても良いが、表面層膜表面の平滑性や摩擦の点からは非晶質であることが好ましい。結晶性/非晶質性は、RHEED(反射高速電子線回折)測定により得られた回折像の点や線の有無により判別することができる。また、非晶質性は、X線回折スペクトル測定によっても回折角に固有の鋭いピークが現れないことによっても判別することができる。
表面層3は、既述したように非晶性あるいは結晶性のいずれでもよいが、感光層(あるいは中間層)との密着性を高めかつ感光体表面の滑りを良くするためには、表面層3は非晶質性であることが好ましい。また表面層3の下層(感光層側)が微結晶性であり、上層(感光体表面側)が非晶質性であっても良い。
表面層3が電荷注入層としても機能する場合には、中間層5や感光層2の表面(表面層側の面)で電荷がトラップされる。負帯電の場合にn型の表面層3は電荷注入層として機能し、p型の表面層は電荷注入阻止層として機能する。正帯電の場合にはn型の表面層3は電荷注入阻止層として機能し、p型の表面層は電荷注入層として機能する。
また、静電潜像を維持するため、高抵抗としたi型の表面層膜を表面層として形成しても良い。
次に、本発明における表面層と中間層との形成方法について説明する。表面層と中間層の形成には、プラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)法、有機金属気相成長法、分子線エキタピシー法、蒸着、スパッタリング等の公知の気相成膜法が利用できるが有機金属気相成長法を用いることが好ましい。
これにより、感光層が有機材料を含む場合において、感光層に熱的なダメージを与えることなく、感光体の表面層として上述したような特性を有する表面層と中間層とを形成することができる。なお、表面層及び中間層の形成に際しては、感光層の表面を予めプラズマによりクリーニングしてもよい。
これにより、13族元素を含む有機金属化合物が導入された位置よりも上流側で活性化された窒素を含む物質および酸素を含む物質が、活性化手段の下流側で合流するため、活性化していない13族元素を含む有機金属化合物と活性化した窒素を含む物質および/または酸素を含む物質とを反応させることができる。
図3は、本発明の感光体の中間層、表面層の形成に用いる成膜装置の一例を示す概略模式図であり、図3(A)は、成膜装置を側面から見た場合の模式断面図を表し、図3(B)は、図3(A)に示す成膜装置のA1−A2間における模式断面図を表す。図3中、10は成膜室、11は排気口、12は基体回転部、13は基体ホルダー、14は基材、15はガス導入部、16はガス導入部15から導入したガスを噴射する開口を有するシャワーノズル、17はプラズマ拡散部、18は高周波電力供給部、19は平板電極、20はガス導入管、21は高周波放電管部である。
このプラズマ発生装置は、高周波放電管部21と、高周波放電管部21内に配置され、放電面が排気口11側に設けられた平板電極19と、高周波放電管部21外に配置され、平板電極19の放電面と反対側の面に接続された高周波電力供給部18とから構成されたものである。なお、高周波放電管部21には、高周波放電管部21内にガスを供給するためのガス導入管20が接続されており、このガス導入管20のもう一方の端は、不図示の第1のガス供給源に接続されている。
また、成膜室10内には、基体回転部12が設けられており、円筒状の基材14が、シャワーノズルの長手方向と基材14の軸方向とが略平行に対面するように基体ホルダー13を介して基体回転部12に取りつけられるようになっている。成膜に際しては、基体回転部12が回転することによって、基材14が周方向に回転させることができる。なお、基材14としては、予め感光層まで積層された感光体、あるいは、感光層上に中間層までが積層された感光体が用いられる。
次に、水素をキャリアガスとして用いて希釈したトリメチルガリウムガスをガス導入管15、活性化手段である平板電極19の下流側に位置するシャワーノズル16を介して成膜室10に導入することによって、基材14表面にガリウムと窒素と酸素とを含む非単結晶膜を成膜することができる。
有機感光体を作製する場合において、表面層等の成膜時の基材14表面の温度は、100℃以下が好ましく、80℃以下がより好ましく、50℃以下が特に好ましい。基材14表面の温度が成膜開始当初は100℃以下であっても、プラズマの影響で150℃より高くなる場合には感光層が熱で損傷を受ける場合があるため、このような影響を考慮して基材14の表面温度を制御することが好ましい。
放電による基材14表面の温度の上昇を避けたい場合には、基材14表面に当たる高エネルギーの気体流を調節することが効果的である。この場合、ガス流量や放電出力、圧力などの条件を所要温度となるように調整する。
例えば、表面層等の形成の初期において、トリメチルインジウムをガス導入管15、シャワーノズル16を介して成膜室10内に導入することにより、基材14上にチッ素とインジウムとを含む膜を成膜すれば、この膜が、継続して成膜する場合に発生し、感光層を劣化させる紫外線を吸収することができる。このため、成膜時の紫外線の発生による感光層へのダメージを抑制できる。
具体的には、少なくとも一つ以上のドーパント元素を含むガスをガス導入管15、シャワーノズル16を介して成膜室10内に導入することによってn型、p型等任意の導電型の表面層を得ることができる。
例えば、図3に示すような成膜装置において、水素ガスと窒素ガスまたは酸素ガスとを別々の位置から成膜装置内に導入する場合には、水素ガスの活性化状態と、窒素ガスまたは酸素ガスの活性化状態とを各々独立して制御できるように、複数のプラズマ発生装置を設けてもよい。また、これに対して、装置の簡素化という点では、水素および窒素または酸素ガスの供給材料としてNH3のようなチッ素原子と水素原子とを同時に含むガスを用いたり、窒素ガスと水素ガスとを混合したガスまたはH2Oのような酸素と水素とを同時に含むガスを用いて、これをプラズマにより活性化することが好ましい。
このような硬質膜は、シリコンカーバイトに含まれるsp2結合性の炭素原子とは異なり、ダイヤモンドを構成する炭素原子のように、GaとN,Oとがsp3結合を形成するため透明となる。さらに、この膜は透明且つ硬質である上に、膜の表面は撥水性を有すると共に低摩擦となる。
さらに、これらの装置を2種類以上組み合わせて用いてもよく、あるいは、同種の装置を2つ以上用いてもよい。プラズマの照射によって基材14表面の温度が上昇しないようにするためには高周波発振装置が好ましいが、熱の照射を防止する装置を設けても良い。
また、異なる2種類のプラズマ発生装置を同一の圧力下で利用する場合、例えば、マイクロ波発振装置と高周波発振装置とを用いる場合、励起種の励起エネルギーを大きく変えることができ、膜質の制御に有効である。また、放電は大気圧近傍で行っても良い。大気圧近傍で放電を行う場合にはキャリアガスとしてHeを使用することが望ましい。
中間層及び表面層の成膜条件は同一としてもよいが、例えば中間層形成を低温で行うため出力をやや低めとし、表面層形成を出力を高めにして行うこともできる。
前記層厚の比は0.7〜7%の範囲であることがより好ましい。
本発明の感光体は、その層構成が導電性基体上に感光層と中間層と表面層とがこの順に積層されたものであれば特に限定されず、導電性基体と感光層の間に必要に応じて下引層等を設けてもよい。また、感光層は、2層以上であってもよく、更に、機能分離型であってもよい。さらに、本発明の感光体は、感光層がシリコン原子を含むいわゆるアモルファスシリコン感光体であってもよい。
感光層を形成する有機高分子化合物は熱可塑性であっても熱硬化性のものであっても、また2種類の分子を反応させて形成するものでも良い。感光層と表面層との間に設けられる中間層は、硬度や膨張係数、弾力性の調整、密着性の向上などの観点から、表面層の物性および感光層(機能分離型の場合は電荷輸送層)の物性の両者に対して、中間的な特性を示すものが好適である。また、中間層は、電荷をトラップする層として機能しても良い。
このように、表面層等を形成する前に感光体表面に保護層を設けることで、表面層等を形成するときの紫外線や、画像形成装置内で感光体が使用された場合のコロナ放電や各種の光源からの紫外線などの短波長光による感光層への影響を防ぐことができる。
アモルファスシリコン感光体は、正帯電用でも負帯電用の感光体でも良い。導電性基板の上に電荷注入阻止や接着性向上のための下引き層を形成し、ついで光導電層と表面層を設けたものが使用できる。表面層は感光層の表面に中間層を設け、さらにその表面に表面層を設けても良いし、感光層の表面に直に表面層を設けても良い。
また、感光層の最上層(表面層側の層)は、p型アモルファスシリコンであってもよくn型アモルファスシリコンであってもよく、感光層と表面層との間に中間層(電荷注入阻止層)として、例えば、SiXO1−X:H,SiXN1−X:H,SiXC1−X:H,アモルファスカーボン層が形成されていてもよい。
導電性基体としては、アルミニウム、銅、鉄、ステンレス、亜鉛、ニッケル等の金属ドラム;シート、紙、プラスチック、ガラス等の基材上にアルミニウム、銅、金、銀、白金、パラジウム、チタン、ニッケル−クロム、ステンレス鋼、銅−インジウム等の金属を蒸着したもの;酸化インジウム、酸化スズ等の導電性金属化合物を上記基材に蒸着したもの;金属箔を上記基材にラミネートしたもの;カーボンブラック、酸化インジウム、酸化スズ−酸化アンチモン粉、金属粉、ヨウ化銅等を結着樹脂に分散し、上記基材に塗布することによって導電処理したもの等が挙げられる。また、導電性基体の形状は、ドラム状、シート状、プレート状のいずれであってもよい。
次に、下引層について説明する。下引層を構成する材料としては、ポリビニルブチラールなどのアセタール樹脂;ポリビニルアルコール樹脂、カゼイン、ポリアミド樹脂、セルロース樹脂、ゼラチン、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、メタクリル樹脂、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリビニルアセテート樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸樹脂、シリコーン樹脂、シリコーン−アルキッド樹脂、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂、メラミン樹脂などの高分子樹脂化合物のほかに、ジルコニウム、チタニウム、アルミニウム、マンガン、シリコン原子などを含有する有機金属化合物などが挙げられる。
これらの化合物は単独にあるいは複数の化合物の混合物あるいは重縮合物として用いることができる。これらの中でも、ジルコニウムもしくはシリコンを含有する有機金属化合物は、残留電位が低く環境による電位変化が少なく、また繰り返し使用による電位の変化が少ないため好ましく使用される。また、有機金属化合物は、これを単独または2種以上を混合したり、さらに上述の結着樹脂と混合して用いることが可能である。
なお、樹脂粒子としては、シリコーン樹脂粒子、架橋型PMMA樹脂粒子等を用いることができる。また、表面粗さの調整のために下引層表面を研磨することもできる。研磨方法としては、バフ研磨、サンドブラスト処理、ウエットホーニング、研削処理等を用いることができる。なお、正帯電構成の画像形成装置に用いられる感光体では、レーザ入射光は感光体の極表面近傍で吸収され、さらに感光層中で散乱されるため、下引層の表面粗さの調整は強くは必要とされない。
乾式法を用いる場合においては、まず、金属酸化物微粒子を加熱乾燥して表面吸着水を除去する。表面吸着水を除去することによって、金属酸化物微粒子表面に均一にカップリング剤を吸着させることができる。次に、金属酸化物微粒子をせん断力の大きなミキサ等で攪拌しながら、直接あるいは有機溶媒または水に溶解させたカップリング剤を滴下、乾燥空気や窒素ガスとともに噴霧させることによって均一に処理される。カップリング剤を添下あるいは噴霧する際には、50℃以上の温度で行われることが好ましい。カップリング剤を添加あるいは噴霧した後、さらに100℃以上で焼き付けを行うことが好ましい。焼き付けの効果によりカップリング剤を硬化させ金属酸化物微粒子と堅固な化学反応を起こさせることができる。焼き付けは、所望の電子写真特性が得られる温度、時間であれば任意の範囲で実施できる。
中でも下引層上に形成される層の塗布溶剤に不溶な樹脂が好ましく用いられ、特にフェノール樹脂、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂、メラミン樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂などが好ましく用いられる。分散型下引層形成用塗布液中の金属酸化物微粒子と結着樹脂との比率は所望する感光体特性を得られる範囲で任意に設定できる。
この分散型下引層用塗布剤により下引層を形成する方法は、上述した下引層用塗布剤を用いて下引層を形成する方法と同様に行うことができる。
次に、感光層について、電荷輸送層と電荷発生層とに分けてこの順に以下に説明する。
電荷輸送層に用いられる電荷輸送材料としては、下記に示すものが例示できる。即ち2,5−ビス(p−ジエチルアミノフェニル)−1,3,4−オキサジアゾールなどのオキサジアゾール誘導体、1,3,5−トリフェニル−ピラゾリン、1−[ピリジル−(2)]−3−(p−ジエチルアミノスチリル)−5−(p−ジエチルアミノスチリル)ピラゾリンなどのピラゾリン誘導体、トリフェニルアミン、トリ(p−メチル)フェニルアミン、N,N−ビス(3,4−ジメチルフェニル)ビフェニル−4−アミン、ジベンジルアニリン、9,9−ジメチル−N,N−ジ(p−トリル)フルオレノン−2−アミンなどの芳香族第3級アミノ化合物、N,N’−ジフェニル−N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−[1,1−ビフェニル]−4,4’−ジアミンなどの芳香族第3級ジアミノ化合物、3−(4’−ジメチルアミノフェニル)−5,6−ジ−(4’−メトキシフェニル)−1,2,4−トリアジンなどの1,2,4−トリアジン誘導体、4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1,1−ジフェニルヒドラゾン、4−ジフェニルアミノベンズアルデヒド−1,1−ジフェニルヒドラゾン、[p−(ジエチルアミノ)フェニル](1−ナフチル)フェニルヒドラゾン、1−ピレンジフェニルヒドラゾン、9−エチル−3−[(2メチル−1−インドリニルイミノ)メチル]カルバゾール、4−(2−メチル−1−インドリニルイミノメチル)トリフェニルアミン、9−メチル−3−カルバゾールジフェニルヒドラゾン、1,1−ジ−(4,4’−メトキシフェニル)アクリルアルデヒドジフェニルヒドラゾン、β,β−ビス(メトキシフェニル)ビニルジフェニルヒドラゾンなどのヒドラゾン誘導体、2−フェニル−4−スチリル−キナゾリンなどのキナゾリン誘導体、6−ヒドロキシ−2,3−ジ(p−メトキシフェニル)−ベンゾフランなどのベンゾフラン誘導体、p−(2,2−ジフェニルビニル)−N,N−ジフェニルアニリンなどのα−スチルベン誘導体、エナミン誘導体、N−エチルカルバゾールなどのカルバゾール誘導体、ポリ−N−ビニルカルバゾールおよびその誘導体などの正孔輸送物質が用いられる。あるいは、上記化合物からなる基を主鎖又は側鎖に有する重合体などが挙げられる。これらの電荷輸送材料は、単独又は2種以上を組み合せて使用できる。
酸化防止剤としては、ヒンダードフェノール、ヒンダードアミン、パラフェニレンジアミン、アリールアルカン、ハイドロキノン、スピロクロマン、スピロインダノン又はそれらの誘導体、有機硫黄化合物、有機燐化合物などが挙げられる。
有機燐系酸化防止剤では、トリスノニルフェニルフォスフィート、トリフェニルフォスフィート、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)−フォスフィートなどが挙げられる。
ベンゾフェノン系光安定剤として、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフェノン、2,2’−ジ−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノンなどが挙げられる。
ベンゾトリアゾール系光安定剤として、2−(−2’−ヒドロキシ−5’メチルフェニル−)−ベンゾトリアゾール、2−[2’−ヒドロキシ−3’−(3’’,4’’,5’’,6’’−テトラ−ヒドロフタルイミド−メチル)−5’−メチルフェニル]−ベンゾトリアゾール、2−(−2’−ヒドロキシ−3’−t−ブチル 5’−メチルフェニル−)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−t−ブチル−5’−メチルフェニル−)−5−クロロ ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−t−ブチルフェニル−)−ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)−ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−アミルフェニル−)−ベンゾトリアゾールなどが挙げられる。
その他の光安定剤としては、2,4,ジ−t−ブチルフェニル−3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシベンゾエート、ニッケルジブチル−ジチオカルバメートなどがある。
また電荷輸送層形成用塗布液には、塗布形成される塗膜の平滑性向上のためのレベリング剤としてシリコーンオイルを微量添加することもできる。
電荷発生層は、電荷発生材料を真空蒸着法により蒸着させて形成するか、有機溶剤及び結着樹脂を含む溶液を塗布することにより形成される。
また、これらの有機顔料は一般に数種の結晶型を有しており、特にフタロシアニン化合物ではα型、β型などをはじめとしてさまざまな結晶型が知られているが、目的にあった感度その他の特性が得られる顔料であるならば、これらのいずれの結晶型でも用いることが可能である。
(1)電荷発生材料としてCukα線を用いたX線回折スペクトルのブラッグ角度(2θ±0.2°)において、少なくとも7.6°,10.0°,25.2°,28.0°の位置に回折ピークを有する結晶型のヒドロキシガリウムフタロシアニン。
(2)電荷発生材料としてCukα線を用いたX線回折スペクトルのブラッグ角度(2θ±0.2°)において、少なくとも7.3°,16.5°,25.4°,28.1°の位置に回折ピークを有する結晶型のクロルガリウムフタロシアニン。
(3)電荷発生材料としてCukα線を用いたX線回折スペクトルのブラッグ角度(2θ±0.2°)において、少なくとも9.5°,24.2°,27.3°の位置に回折ピークを有する結晶型のチタニルフタロシアニン。
電荷発生層を形成する為の塗布液の溶媒として公知の有機溶剤、例えば、トルエン、クロロベンゼン等の芳香族炭化水素系溶剤、メタノール、エタノール、n−プロパノール、iso−プロパノール、n―ブタノール等の脂肪族アルコール系溶剤、アセトン、シクロヘキサノン、2−ブタノン等のケトン系溶剤、塩化メチレン、クロロホルム、塩化エチレン等のハロゲン化脂肪族炭化水素溶剤、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチレングリコール、ジエチルエーテル等の環状あるいは直鎖状エーテル系溶剤、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸n−ブチル等のエステル系溶剤等が挙げられる。
次に、本発明の感光体を用いたプロセスカートリッジおよび画像形成装置について説明する。
本発明のプロセスカートリッジは、本発明の感光体を用いたものであれば特に限定されないが、具体的には、本発明の感光体と、帯電手段、現像手段及びクリーニング手段から選択された少なくとも1つとを一体として有するものであり、画像形成装置本体に脱着自在である構成を有するものであることが好ましい。
<実施例1>
(電子写真感光体の作製)
まず、以下に説明する手順により、Al基体上に、下引層と電荷発生層と電荷輸送層とをこの順に積層形成した有機感光体を作製した。
ジルコニウム化合物(商品名:マツモト製薬社製オルガノチックスZC540)20質量部、シラン化合物(商品名:日本ユニカー社製A1100)2.5質量部、ポリビニルブチラール樹脂(商品名:積水化学社製エスレックBM−S)10質量部およびブタノール45質量部を攪拌混合して得た溶液を、外径84mmのAl製基体表面に塗布し、150℃10分間加熱乾燥することにより、膜厚1.0μmの下引層を形成した。
次に、電荷発生材料としてクロロガリウムフタロシアニン1質量部を、ポリビニルブチラール(商品名:積水化学社製エスレックBM−S)1質量部および酢酸n−ブチル100質量部と混合して得られた混合物をガラスビーズとともにペイントシェーカーで1時間分散し、電荷発生層形成用分散液を得た。
この分散液を浸漬法により下引層の上に塗布した後、100℃で10分間乾燥させ、膜厚0.15μmの電荷発生層を形成した。
次に、下記構造式(1)で表される化合物を2質量部、および、繰り返し単位が下記構造式(2)で表される高分子化合物(粘度平均分子量:39000)3質量部をクロロベンゼン20質量部に溶解させて電荷輸送層形成用塗布液を得た。
ノンコート感光体表面への中間層の形成は、図3に示す構成を有する成膜装置を用いて行った。
まず、ノンコート感光体を、成膜装置の成膜室10内の基体ホルダー13に載せ、排気口11を介して成膜室10内を、圧力が0.1Pa程度になるまで真空排気した。次に、窒素ガスと水素ガスとを1:2の割合で混合したガスを、ガス導入管20から直径50mmの電極19が設けられた高周波放電管部21内に300sccm(窒素ガス100sccm、水素ガス200sccm)導入し、高周波電力供給部18およびマッチング回路(図4中不図示)により、13.56MHzのラジオ波を出力100Wにセットしチューナでマッチングを取り電極19から放電を行った。この時の反射波は0Wであった。
次に、水素ガスをキャリアガスとし0℃で圧力101kPaに保ったトリメチルガリウムガスを含む混合ガスを、ガス導入部15を介してシャワーノズル16から成膜室10内のプラズマ拡散部17に、3sccm導入した。この時、バラトロン真空計で測定した成膜室10内の反応圧力は40Paであった。
中間層の形成に続いて、窒素ガスとヘリウムガスと水素ガスと酸素ガスとを混合したガスを、ガス導入管20から直径100mmの電極19が設けられた高周波放電管部21内に約450sccm(窒素ガス100sccm、ヘリウムガス150sccm、水素200sccm、酸素0.3sccm)導入し、高周波電力供給部18およびマッチング回路(図1中不図示)により、13.56MHzのラジオ波を出力100Wにセットしチューナでマッチングを取り電極19から放電を行った。この時の反射波は0Wであった。
次に、水素ガスをキャリアガスとし0℃で圧力101kPaに保ったトリメチルガリウムガスを含む混合ガスを、ガス導入部15を介してシャワーノズル16から成膜室10内のプラズマ拡散部17に、3sccm導入した。この時、バラトロン真空計で測定した成膜室10内の反応圧力は40Paであった。
表面層の成膜に際し、同時に前記中間層を形成したSi基板を用いて中間層上にサンプル膜を作製した。このサンプル膜について、膜の組成をラザフォード・バック・スキャタリング(RBS)とハイドロジェン・フォワードスキャタリング(HFS)とを用いて測定した。その結果から、中間層については、ガリウムと窒素と水素とがそれぞれ38原子%、40原子%、22原子%であることが、表面層については、ガリウムと窒素と酸素と水素がそれぞれ35原子%、18原子%、30原子%、17原子%であることが分った。酸素は表面層全体に分布しており、表面層中に含まれる炭素は検出限界(0.5原子%)以下であった
また、RHEED(反射高速電子線回折)測定により得られた回折像にはハローパターンの中にぼやけたリングが見え、形成膜は非晶質性の微結晶膜であることがわかった。
・硬度
硬度は、サイズが5×10mmのSi結晶の角を、前記組成分析に用いたSi結晶基板に成膜した約10×10mmのサンプル膜に軽く押し当てて擦った際の膜表面の傷の発生具合を目視により以下の基準で評価した。
◎:傷が全く発生しない。
○:擦った後の膜表面の観察する角度を変えると、傷らしき擦り後が見られるが実用上問題ないレベル。
×:目視で容易に確認できる傷が膜表面に観察される。
すべりは、プリントテスト前の感光体表面のすべりをクリーンティッシュー(ベンコット)で擦すった際のすべり具合を官能評価した。評価基準は以下の通りである。
◎:ベンコットと感光体表面との間につっかかる感じが全くなく、すべりが非常に良い。
○:ベンコットと感光体表面との間に若干つっかかる感じがする場合があるが、基本的にはすべりは良い。
×:ベンコットと感光体表面との間につっかかる感じがあり、場合によっては、ベンコッとが破ける場合がある。
初期耐水性は、成膜直後のSi基板上に形成されたサンプル膜を純水に10秒間浸漬した後に引き上げて、膜の表面状態を目視により観察することにより評価した。評価基準は以下の通りである。
◎:純水への浸漬前後で膜の表面には全く変化は見られない。
○:純水への浸漬前後で膜の表面に若干変化が見られる場合もあるが、水垢と判別がしにくいレベル。
×:純水への浸漬前後で膜の表面がみられ、浸漬後の膜の表面が潮解したような後が見られる。
初期接触角は、接触角測定装置CA−Xロール型(協和界面科学社製)を用いて、23℃・55%RHの環境下において成膜直後のSi基板上に形成されたサンプル膜に純水を滴下することにより測定した。なお、場所を変えて3回繰り返し測定した際の平均値を接触角として求めた。
次に、この中間層、表面層を設けた有機感光体の電子写真特性を評価した。まず、上述の表面層等の形成前のノンコート感光体と、表面層等を設けた感光体とに対して、露光用の光(光源:半導体レーザー、波長780nm、出力5mW)を用い、感光体の表面を走査しながら40rpmで回転させながら、スコロトロン帯電器により−700Vに負帯電させた状態で照射した後の、表面の残留電位を測定した。その結果、ノンコート感光体が−20Vであるの対し、表面層を設けた有機感光体は−60V以下で、かつ温度湿度依存性が少なく良好なレベルであることがわかった。
また、感度に対する影響については、光源の波長を赤外領域から可視領域全体にわたって評価したが、ノンコート感光体と、表面層を設けた感光体とでは殆ど差異は見られず、表面層を設けたことによる感度の低下が無いことがわかった。
さらに、表面層を設けた感光体の表面に対して、貼りつけた粘着テープを剥がす剥離試験を行ったが、表面層は全く剥離せず、接着性は良好であることがわかった。
画像上の白筋欠陥を2万枚プリント終了前後の画像について評価した。評価基準は以下の通りである。
○:白筋状の画像欠陥は殆ど見られない。
×:感光体の傷に起因すると考えられる白筋状の画像欠陥が見られる多数見られる。
1000枚プリント後に、エリアカバレッジ100%のベタ画像を100枚連続で印画し、得られた画像について、一見して画像濃度が低下していると確認できる場合は濃度低下ありとした。
画像ボケは、2万枚プリントテスト後に、水溶性である放電生成物を除去するため感光体表面の一部分のみを水拭きした。
その後、ハーフトーン画像(画像密度30%)をプリントし、ハーフトーン画像中に感光体表面の水拭きした箇所と水拭きしていない箇所とに対応するような濃度差が目視で確認できるか否かにより判断し、濃度差が一見して容易に確認できる場合は画像ボケが発生しているものと判断した。
プリントテスト後の感光体表面を目視により観察し、表面の傷の有無を調べた。
以上の結果をまとめて表1に示す。
実施例1の電子写真感光体の作製において、表面層の形成を、窒素ガスとヘリウムガスと水素ガスと酸素ガスとを混合したガスのガス導入管20からの導入量を、約450sccm(窒素ガス100sccm、ヘリウムガス150sccm、水素200sccm、酸素0.6sccm)に変更した以外は、実施例1と同様にして感光体(2)を得た。
表面層等の分析を含めて結果を表1に示す。
実施例1の電子写真感光体の作製において、まず、中間層の形成を、窒素ガスとヘリウムガスと水素ガスと酸素ガスとを混合したガスを、ガス導入管20から高周波放電管部21内に約450sccm(窒素ガス100sccm、ヘリウムガス150sccm、水素ガス200sccm、酸素ガス0.02sccm)導入し、水素ガスをキャリアガスとし0℃で圧力101kPaに保ったトリメチルガリウムガスを含む混合ガスを、成膜室10内のプラズマ拡散部17に、3sccm導入した以外は、実施例1と同様にして中間層を形成した。
表面層等の分析を含めて結果を表1に示す。
実施例1の電子写真感光体の作製において、まず、中間層の形成を、窒素ガスとヘリウムガスと水素ガスと酸素ガスとを混合したガスを、ガス導入管20から高周波放電管部21内に約450sccm(窒素ガス100sccm、ヘリウムガス150sccm、水素ガス200sccm、酸素ガス0.03sccm)導入し、水素ガスをキャリアガスとし0℃で圧力101kPaに保ったトリメチルガリウムガスを含む混合ガスを、成膜室10内のプラズマ拡散部17に、3sccm導入した以外は、実施例1と同様にして中間層を形成した。
表面層等の分析を含めて結果を表1に示す。
実施例3の電子写真感光体の作製において、中間層の形成を、水素ガスとヘリウムガスと酸素ガスとを混合したガスのガス導入管20からの導入量を、約400sccm(水素200sccm、ヘリウム200,酸素0.02 sccm)に変更した以外は、実施例1と同様にして中間層を形成した。さらに表面層の形成を、水素ガスとヘリウムガスと酸素ガスとを混合したガスのガス導入管20からの導入量を、約400sccm(水素200sccm、ヘリウム200,酸素0.8sccm)に変更した以外は、実施例1と同様にして感光体(5)を得た。
表面層等の分析を含めて結果を表1に示す。
実施例3の電子写真感光体の作製において、表面層の形成を、水素ガスと窒素ガスとを混合したガスのガス導入管20からの導入量を、約350sccm(水素200sccm、窒素150sccm)に変更した以外は、実施例1と同様にして感光体(6)を得た。
表面層等の分析を含めて結果を表1に示す。
実施例1の電子写真感光体の作製において、まず、中間層の形成を、トリメチルガリウム混合ガスの流量が5sccmとなるように導入し、実施例1と同様にして中間層を形成した。このとき膜厚は0.5μmであった。
表面層等の分析を含めて結果を表1に示す。
実施例5の電子写真感光体の作製において、まず、中間層の形成を、トリメチルガリウム混合ガスの流量が3sccmとなるように導入実施例5と同様にして中間層を形成した。但し膜厚を0.05μmであった。
表面層等の分析を含めて結果を表1に示す。
実施例5の電子写真感光体の作製において、まず、中間層の形成を、トリメチルガリウム混合ガスの流量が3sccmとなるように導入し、実施例5と同様にして中間層を形成した。但し膜厚を0.35μmであった。
表面層等の分析を含めて結果を表1に示す。
実施例1において、中間層を形成せずに全体膜厚が同じとなるように、トリメチルガリウム(TMG)を含むガスと窒素ガスとヘリウムガスと水素ガスと酸素ガスとの流量やその比率を変えた以外は、実施例1と同様に成膜を行い、表面層を形成した感光体(10)を作製した。
感光体(10)を用いて実施例1と同様にして評価を行った。結果を表1に示す。
実施例4において、中間層を形成せずに全体膜厚が同じとなるように、トリメチルガリウム(TMG)を含むガスと窒素ガスとヘリウムガスと水素ガスと酸素ガスとの流量やその比率を変えた以外は、実施例1と同様に成膜を行い、表面層を形成した感光体(11)を作製した。
感光体(11)を用いて実施例1と同様にして評価を行った。結果を表1に示す。
Claims (5)
- 導電性基体上に有機材料を含む感光層と、無機薄膜である中間層と、無機薄膜である表面層とをこの順に積層して構成され、
前記中間層及び表面層が、いずれもGaと酸素及び窒素のうちの少なくとも1つとを含み、かつ、該中間層及び表面層における前記含有元素の種類及び組成比のうちの少なくとも一方が異なることを特徴とする電子写真感光体。 - 前記表面層及び中間層を併せた層厚が0.1μm以上5μm未満であり、かつ、前記感光層の層厚に対して0.5〜10%の範囲であることを特徴とする請求項1に記載の電子写真感光体。
- 前記表面層が水素を含むことを特徴とする請求項1に記載の電子写真感光体。
- 導電性基体上に有機材料を含む感光層、無機薄膜である中間層及び無機薄膜である表面層をこの順に積層して構成される電子写真感光体と、帯電手段、現像手段及びクリーニング手段から選択された少なくとも1つとを一体として有し、
前記中間層及び表面層が、いずれもGaと酸素及び窒素のうちの少なくとも1つとを含み、かつ、該中間層及び表面層における前記含有元素の種類及び組成比のうちの少なくとも一方が異なることを特徴とするプロセスカートリッジ。 - 導電性基体上に有機材料を含む感光層、無機薄膜である中間層及び無機薄膜である表面層をこの順に積層して構成される電子写真感光体と、該電子写真感光体表面を帯電する帯電手段と、該帯電された電子写真感光体上に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、該静電潜像をトナーを含む現像剤によりトナー像として現像する現像手段と、該トナー像を記録媒体に転写する転写手段と、を少なくとも備え、
前記中間層及び表面層が、いずれもGaと酸素及び窒素のうちの少なくとも1つとを含み、かつ、該中間層及び表面層における前記含有元素の種類及び組成比のうちの少なくとも一方が異なることを特徴とする画像形成装置。
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