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JP4905354B2 - 電源電圧調整装置 - Google Patents

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Description

本発明は、LSI(Large Scale Integration )等の半導体集積回路の製造プロセスにおけるプロセスばらつきや動作時の温度変動に応じて、回路の電源電圧を調整する電源電圧調整装置に関する。
半導体集積回路の最小加工寸法の微細化に伴い、プロセスばらつきによる、素子の信号遅延時間や、素子の漏れ電流のばらつきが大きくなってきている。そのため、半導体集積回路の素子特性のばらつきとは無関係に一定の電源電圧を供給した場合、素子遅延が設計値より大きな値にずれた場合には、目的の動作周波数を満たすことができない半導体集積回路が増加し、素子遅延が設計値より小さな値にずれた場合には、素子の漏れ電流が増加することにより、消費電力が増加してしまうという問題があった。
これらの問題に対して、高速化をはかりつつ低消費電力化をはかるために、Multi−Vth設計が一般的に行われている。Multi−Vth設計では、閾値電圧Vthの異なるトランジスタで構成された複数のセルライブラリを用いる。
例えば、高いVthを有するHigh−Vthトランジスタと低いVthを有するLow−Vthトランジスタの2種類のセルライブラリを用いる場合、目的の動作周波数に対して、パスの遅延時間に余裕がある部分には、動作速度が遅く、漏れ電流の少ないHigh−Vthトランジスタで構成されるセルライブラリを使用する。一方、パスの遅延時間に余裕の無い部分には、動作速度が速く、漏れ電流の多いLow−Vthトランジスタで構成されるセルライブラリを使用する。これにより、回路全体として漏れ電流が少なくなるようにしている。
下記の特許文献1および2においては、プロセスばらつきに応じた電源電圧制御を行うために、クリティカルパスのレプリカを使用し、プロセスばらつきに応じて、このクリティカルパスの遅延が目的の動作周波数を満たすかどうかにより、電源電圧制御を行う構成が示されている。
また、下記の特許文献3においては、不揮発性メモリ回路の安定的な書き込みや消去を目的として、書き込みパルスや消去パルスを、プロセスがばらついても正確なパルス幅を形成するようにするために、内部発振器の発振周波数を計数する第1のカウンタと、外部から供給されるクロックもしくはそれから派生するクロックを計数する第2のカウンタとを設け、それらのカウント値を用いた構成が示されている。
その他、下記の特許文献4においては、動作電圧に基づいて変化する周波数を有するクロック信号を供給する周波数発生器と、固定周波数発生器とを備え、それぞれの周波数をカウントするカウンタを設け、それらのカウント値を比較することにより、電源電圧の調整を行う回路が示されている。また、クリティカルパスのレプリカに相当する臨界経路ネットワークを用い、内部で生成したクロックとの位相比較を行うことにより、プロセスばらつきを考慮して、電源電圧の調整を行う構成が示されている。
しかしながら、Multi−Vth設計のLSIにおいては、パス毎にHigh−VthセルとLow−Vthセルとの割合が異なり、プロセスばらつきや電源電圧、温度の動作条件に対する目的の周波数を満たすために必要な遅延余裕の変化量が、パス毎に異なる。このため、プロセスばらつきに応じて目的の周波数で動作するための最低電圧を供給する制御を行う場合に考慮するべきクリティカルパスは、1つではない。
例えば、パス中のほとんどのセルがLow−VthセルであるパスAと、パス中のほとんどのセルがHigh−VthセルであるパスBとがあり、High−Vthセルの遅延が大きい方にずれ、かつ、Low−Vthセルの遅延が大きい方にずれるという第1の条件と、High−Vthセルの遅延が大きい方にずれ、かつ、Low−Vthセルの遅延が小さい方にずれるという第2の条件とがある場合を想定する。
この場合、第1の条件に偏って製造されたLSIにおいて、パスAがクリティカルパスであったとしても、第2の条件に偏って製造されたLSIでは、パスBがクリティカルパスになる可能性がある。
特許文献1および2の方法では、クリティカルパスのレプリカを使用しているため、この問題に対処するためには、動作条件毎に対応する複数のクリティカルパスのレプリカを設けるか、動作マージンとして電源電圧を高く設定する必要があると考えられる。したがって、回路の物量が増加する問題、あるいは、消費電力の削減効果が小さくなる問題がある。
特許文献3の方法では、プロセスばらつきにより発振器自身の周波数が変動することを考慮して、正確なパルス幅を形成することができるが、Multi−Vth設計のLSIのプロセスばらつきを考慮して、電源電圧の調整を行うことはできない。
特許文献4の方法でも、異なるVthを有するトランジスタで構成された複数のセルライブラリを考慮した発振器とカウンタを持っていないため、Multi−Vth設計のLSIのプロセスばらつきを考慮して、電源電圧の調整を行うことはできない。
また、温度の変動に着目した電源電圧の制御を行う際には、2つの発振器とカウンタを動作させる必要があるため、消費電力が増加するとともに、発振器とカウンタの物量が増加するという問題がある。また、臨界経路ネットワークを用いた方法では、LSI全体のパスの遅延を模擬するためには、上述した特許文献1および2の方法と同様に、多数の臨界経路ネットワークを設ける必要があり、回路の物量が増加する問題がある。
日本特許 特許第3478284号公報 日本特許出願公開 特開2000−216337号公報 日本特許出願公開 特開2000−268019号公報 日本特許出願公開 特開2005−073494号公報
本発明の課題は、Multi−Vth設計の半導体集積回路のプロセスばらつきに応じて回路の電源電圧を適切に調整し、低消費電力化と高速化を実現することである。
本発明の第1の局面において、電源電圧調整装置は、複数の発振器、カウンタ、変換器、およびコントローラを備え、異なる閾値電圧を有する複数種類のトランジスタで構成された半導体集積回路の電源電圧を調整する。
複数の発振器は、上記複数種類のトランジスタのうち、それぞれの種類のトランジスタで構成される。カウンタは、これらの発振器のそれぞれの発振周波数をカウントし、カウント値を出力する。変換器は、これらの発振器の発振周波数のカウント値を、設定すべき電源電圧値に変換する。コントローラは、設定すべき電源電圧値を示す制御信号を出力する。
本発明の第2の局面において、電源電圧調整装置は、複数の発振器、カウンタ、およびコントローラを備え、異なる閾値電圧を有する複数種類のトランジスタで構成された半導体集積回路の電源電圧を調整する。
複数の発振器は、上記複数種類のトランジスタのうち、それぞれの種類のトランジスタで構成される。カウンタは、これらの発振器のそれぞれの発振周波数をカウントし、カウント値を出力する。コントローラは、これらの発振器の発振周波数のカウント値を示す制御信号を出力する。そして、半導体集積回路に電源を供給する電源供給装置は、出力された制御信号に応じて電源電圧を設定する。
本発明の第3の局面において、電源電圧調整装置は、複数の発振器、カウンタ、記憶素子、およびコントローラを備え、異なる閾値電圧を有する複数種類のトランジスタで構成された半導体集積回路の電源電圧を調整する。
複数の発振器は、上記複数種類のトランジスタのうち、それぞれの種類のトランジスタで構成される。カウンタは、これらの発振器のそれぞれの発振周波数をカウントし、カウント値を出力する。記憶素子は、これらの発振器の発振周波数のカウント値に応じて決定された電源電圧情報を保持する。コントローラは、記憶素子から電源電圧情報を読み出し、読み出された電源電圧情報を示す制御信号を出力する。
第1、第2、および第3の局面の電源電圧調整装置によれば、各発振器の発振周波数はトランジスタの遅延時間により決定され、複数の発振器は、トランジスタの種類に応じて異なる周波数で発振する。したがって、Multi−Vth設計された半導体集積回路において、異なる閾値電圧を有する複数種類のトランジスタのプロセスばらつきに応じて、電源電圧を調整することが可能になる。
このとき、変換器の変換情報、電源供給装置の変換情報、および記憶素子に保持される電源電圧情報を適切に設定することで、半導体集積回路の電源電圧を、目的の動作周波数で動作可能な範囲内の低い電圧値に設定できるため、低消費電力化と高速化をはかることができる。
第1の局面の電源電圧調整装置は、例えば、後述する図1、9、または10の電源電圧調整装置12−1に対応し、第2の局面の電源電圧調整装置は、例えば、後述する図11の電源電圧調整装置12−2に対応し、第3の局面の電源電圧調整装置は、例えば、後述する図12の電源電圧調整装置12−3または図19の電源電圧調整装置12−4に対応する。
第1の電源電圧調整装置を有するLSIチップの構成図である。 発振器とカウンタの回路図である。 発振器とカウンタの動作波形を示す図である。 発振周波数コードをプロセスばらつきコードに変換する第1の変換表を示す図である。 プロセスばらつきコードを電圧コードに変換する変換表を示す図である。 電圧コードと設定電圧の対応関係を示す図である。 発振周波数コードをプロセスばらつきコードに変換する第2の変換表を示す図である。 変換器の構成図である。 第3の電源電圧調整装置を有するLSIチップの構成図である。 第4の電源電圧調整装置を有するLSIチップの構成図である。 第5の電源電圧調整装置を有するLSIチップの構成図である。 第6の電源電圧調整装置を有するLSIチップの構成図である。 カウント値のプロセスばらつきに対する依存性を示す図である。 LSIの動作特性を示す図である。 プロセスばらつきと最低電圧の関係を示す図である。 LSIのパワーオンリセット時のタイミングチャートである。 パワーオンリセット時に、プロセスばらつきを測定し、電圧を変更する動作のフローチャートである。 パワーオンリセット時に、保持された電圧値を用いて電圧を変更する動作のフローチャートである。 第8の電源電圧調整装置を有するLSIチップの構成図である。 パワーオンリセット時および通常動作中に電圧を変更する動作のフローチャートである。 LSI動作時の温度分布と発振器の配置を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。
一般に、半導体集積回路のプロセスばらつきは、ロット間ばらつき、ウエハ間ばらつき、チップ間ばらつき、およびチップ内ばらつきの4つに分類される。以下の実施形態では、主としてロット間ばらつき、ウエハ間ばらつき、およびチップ間ばらつきに対処可能な電源電圧調整装置について説明し、付加的にチップ内ばらつきにも対処可能な構成について説明する。
第1の電源電圧調整装置は、Multi−Vth設計で使用されるトランジスタ種類毎のプロセスばらつきを特定するトランジスタ種類毎の発振器と、その発振回数を外部クロックを基準としてカウントするカウンタと、例えば、STA(Static Timing Analysis)により、回路中のすべてのパスを網羅して求められた変換特性を有し、回路のプロセスばらつきに応じて、カウンタのカウント値を目的の動作周波数で動作可能な範囲内の低い電圧値に変換する変換器とを備える。
図1は、第1の電源電圧調整装置を適用したLSIチップの構成図である。LSI10は、Multi−Vth設計された主要回路11、電源電圧調整装置12−1、および外部インタフェース18からなり、電源電圧調整装置12−1は、Low−Vthトランジスタ発振器13、High−Vthトランジスタ発振器14、カウンタ15、変換器16、およびコントローラ17を備える。主要回路11としては、例えば、プロセッサコアや画像処理回路が挙げられる。
ここでは、Multi−Vth設計で使用しているセルライブラリは2種類とし、それぞれLow−VthのPMOS(Positive-channel Metal-Oxide Semiconductor)トランジスタとNMOS(Negative-channel Metal-Oxide Semiconductor)トランジスタ、High−VthのPMOSトランジスタとNMOSトランジスタで構成されているものとする。
Low−Vthトランジスタ発振器13は、主要回路11で使用されているのと同じ種類のLow−Vthトランジスタで構成され、High−Vthトランジスタ発振器14は、主要回路11で使用されているのと同じ種類のHigh−Vthトランジスタで構成される。
カウンタ15は、発振器13および14で生成される発振出力によりカウントアップされ、変換器16は、カウンタ15のカウント値を所望の電源電圧に変換する。コントローラ17は、発振器13および14の発振開始/停止、カウンタ15のカウントアップ開始/停止、および外部インタフェース18の動作を制御する。
外部インタフェース18は、コントローラ17から受け取った情報を電源供給回路19に転送する。電源供給回路19は、LSI10に対して電源を供給する集積回路(IC)であり、外部インタフェース18から受け取った情報に応じて電源電圧を調整する。
以下、動作について説明する。コントローラ17は、主要回路11を含むLSI10のプロセスばらつきをトランジスタ種類毎に特定するために、Low−Vthトランジスタ発振器13とHigh−Vthトランジスタ発振器14に、発振開始信号を送る。発振開始信号を受けた発振器13および14は、発振を開始し、その発振出力をカウンタ15に送る。カウンタ15は、コントローラ17からカウント開始信号を受け取ると、動作を開始し、発振器13および14の発振周波数に応じてカウントを開始する。
コントローラ17は、LSI10に入力される外部クロック信号CLK、または、CLKを基準として作成された内部クロック信号の複数サイクルが経過した後に、カウンタ15にカウントの停止を要求する。外部クロック信号CLKとしては、例えば、LSI10の動作仕様で規定された特定の周波数の信号が入力されるので、その周波数は特定されている。
したがって、その周波数を基準として、発振器13および14の発振周波数に応じたカウンタ15のカウント値から、主要回路11を含むLSI10のプロセスばらつき(ロット間ばらつき、ウエハ間ばらつき、およびチップ間ばらつき)を特定することができる。リセット信号RSTについては後述する。
図2は、図1の電源電圧調整装置12−1で用いられる回路の例を示している。発振回路20は、図1のLow−Vthトランジスタ発振器13に相当し、カウンタ回路21は、その発振回数をカウントするカウンタ15内の回路に相当する。入力信号clk、rosc_en、およびcount_enは、コントローラ17から与えられる。クロック信号clkとしては、外部クロック信号CLK、または、コントローラ17内でCLKを基準として作成された内部クロック信号が用いられる。
発振回路20は、フリップフロップ(FF)回路31、38、NAND回路32、インバータ33〜36、39、およびバッファ37から構成され、信号rosc_clkを出力する。このうち、NAND回路32とインバータ33〜36は、リングオシレータを構成し、FF回路38とインバータ39は、1/2分周器を構成する。
リングオシレータの素子にはLow−Vthトランジスタが使用され、Low−Vthトランジスタのプロセスばらつきが信号rosc_clkの周波数に反映される。リングオシレータは、クロック信号clkの複数サイクルのうち、信号rosc_enが論理“1”の期間、発振する。その発振周波数は、リングオシレータを構成する各素子の遅延時間により決定される。
カウンタ回路21は、FF回路41〜44、47、49、AND回路45、46、およびインクリメンタ48から構成され、信号PCODEを出力する。この回路は、クロック信号clkの複数サイクルのうち、信号count_enが論理“1”の期間に、クロック信号rosc_clkが何回トグルしたかをカウントする回路である。clkで駆動されるFF回路とrosc_clkで駆動されるFF回路間では、信号の非同期乗り換えが必要となるため、FF回路41〜43からなるメタステーブル対策回路と、AND回路45からなるゲーテッドクロックバッファが設けられている。
図3は、図2の回路の動作波形を示している。図3において、クロック信号clkとクロック信号rosc_clkは非同期であり、これらのクロックのサイクルは異なっている。クロック信号rosc_clkのサイクルは、リングオシレータの遅延特性により決定される。
信号rosc_enがアサートされると、リングオシレータが発振を開始し、rosc_clkがトグルを開始する。次に、信号count_enがアサートされると、ゲーテッドクロック信号rosc_gclkがトグルを開始し、FF回路47およびインクリメンタ48により何回トグルしたかがカウントされる。そのカウント値は、FF回路47の出力信号rosc_countとして現れ、FF回路49に保持された後、信号PCODEとして出力される。
ここでは、clkとrosc_clkが非同期のクロック信号であるため、発振開始/停止のタイミングとカウント開始/停止のタイミングに対して、非同期乗り換えが悪影響を及ぼさないように、信号rosc_enと信号count_enとを別々に与えている。
そして、信号count_enがネゲートされると、クロック信号rosc_gclkがトグルを停止し、FF回路47はカウントアップを停止する。このときの信号PCODEの値Nが、Low−Vthトランジスタ発振器13の発振回数を示している。
図2では、Low−Vthトランジスタ発振器13の発振回路20とそのカウンタ回路21を示しているが、High−Vthトランジスタ発振器14の発振回路とそのカウンタ回路の構成についても同様である。この場合、発振回路20のリングオシレータは、High−Vthトランジスタで構成される。こうして、カウンタ15は、発振器13および14の発振回数のカウント値を、発振周波数コードとして変換器16に出力する。
変換器16は、カウンタ15から受け取った発振周波数コードを、主要回路11が動作可能な範囲内の低い電圧値に変換する。
変換器16は、例えば、発振周波数コードを、一旦、対応するプロセスばらつき値に変換した後、そのプロセスばらつき値に対応する電圧値に変換する構成としてもよい。この場合、変換器16は、例えば、図4および図5に示すような変換表を用いて発振周波数コードの変換を行う。
図4の変換表は、14ビットの発振周波数コード[13:0]を入力として、6ビットのプロセスばらつきコード[5:0]を出力する。発振周波数コード[13:0]のうち、発振周波数コード[13:7]はLow−Vthトランジスタ発振器13のカウント値を表し、発振周波数コード[6:0]はHigh−Vthトランジスタ発振器14のカウント値を表す。また、プロセスばらつきコード[5:0]のうち、プロセスばらつきコード[5:3]は発振周波数コード[13:7]の変換結果を表し、プロセスばらつきコード[2:0]は発振周波数コード[6:0]の変換結果を表す。
この例では、カウンタ15のカウント値の最大値を127とし、プロセスばらつき値を0〜7の8カテゴリに分類している。発振周波数コードとプロセスばらつきコードの対応関係は、例えば、SPICE(Simulation Program with Integrated Circuit Emphasis )等の回路シミュレータで予めシミュレーションを行って求めることができる。
図5の変換表は、プロセスばらつきコード[5:0]を入力として、4ビットの電圧コード[3:0]を出力する。プロセスばらつきコードと電圧コードの対応関係は、例えば、設計時にプロセスばらつき、温度、および電源電圧の条件を変えてSTA等の解析を行い、LSI10の遅延情報を取得することにより、求めることができる。
図6は、電圧コードと実際に設定される電圧との対応関係を示している。この例では、16通りの電圧コードが用いられ、最低電圧は1.000[V]、最高電圧は1.375[V]としているが、電圧コードの数は必要に応じて多くしても少なくしてもよい。
コントローラ17は、このような変換器16により変換された電圧コードを受け取り、外部インタフェース18に対して、その電圧コードを電源供給回路19へ送信するように指示する。外部インタフェース18は、電源供給回路19に対して、電源電圧を調整するための制御信号を送る。電源供給回路19は、外部インタフェース18から制御信号を受け取り、LSI10の電源電圧を制御信号に対応する所定値に設定する。
このようにして、Multi−Vth設計されたLSI10の電源電圧を、LSI10のプロセスばらつきに応じて、主要回路11が動作可能な範囲内の低い電圧値に設定することができ、高速化と低消費電力化をはかることができる。
図1の回路では、セルライブラリを2種類とし、それぞれLow−VthのPMOSトランジスタとNMOSトランジスタ、High−VthのPMOSトランジスタとNMOSトランジスタで構成されているものとして説明したが、Multi−Vth設計で使用するセルライブラリは2種類である必要はなく、3種類以上を用いることも考えられる。例えば、3種類のセルライブラリを用いる場合には、電源電圧調整装置12−1内に第3の発振器を追加することで、同様の効果を得ることができる。
第2の電源電圧調整装置は、図1の電源電圧調整装置12−1において、発振器13および14を動作させる際の温度を示す信号を変換器16に入力する機能を備え、変換器16は入力された温度信号を利用してカウンタのカウント値を電圧値に変換する。
図7は、第2の電源電圧調整装置で使用される変換器16の変換表を示している。LSI10の温度はその動作状況や周囲の温度により影響を受け、発振器13および14の発振周波数は温度の影響を受けて変化するため、変換表には、発振器13および14を動作させる温度毎に、発振周波数コードとプロセスばらつきコードとの対応関係が保持されている。
図8は、このような変換器16の構成例を示している。変換器80、81、および82は、それぞれ温度80℃、40℃、および0℃における変換表に基づき、発振周波数コードをプロセスばらつきコードに変換する。温度センサ83は、発振器周辺の温度を測定して温度信号を出力し、セレクタ84は、温度センサ83の出力に応じて変換器80〜82の出力のいずれか1つを選択して出力する。
このように、発振器13および14の動作温度を温度センサ83により測定し、測定された温度に応じて変換表を切り替えることで、プロセスばらつきを精度よく特定することが可能となる。その結果として、設定される電源電圧のマージンを小さくすることができるため、より低消費電力化を実現できる。
図7および図8の例では3種類の温度を用いているが、温度範囲をもっと細かく分けてもよい。また、変換器80〜82の出力を切り替える信号として温度センサ83の出力信号を利用しているが、それ以外の方法で切り替えることも可能である。例えば、温度モード信号として、LSI10の外部から固定値で与えるようにしてもよい。
第3の電源電圧調整装置は、LSI10内部の主要回路11、例えば、マイクロプロセッサコア等からカウンタ15のカウント値を読み出し、マイクロプロセッサコアのプログラムにより変換器16の変換情報を書き換えることが可能なように構成される。
図9は、第3の電源電圧調整装置を適用したLSIチップの構成図である。図9において、図1と同じ符号は図1と同等の構成要素を表し、マイクロプロセッサに対応する主要回路11は、命令フェッチユニット90、命令キャッシュユニット91、バスインタフェースユニット92、実行ユニット94、データキャッシュユニット95、および内部データバス96を含む。
バスインタフェースユニット92は、内部データバス96、システムバス97、およびプログラムやデータを格納するメインメモリ93に対するアクセス制御を行い、実行ユニット94は、命令のデコードや演算等を行い、データキャッシュユニット95は、ロード/ストア命令を処理してデータアクセスを行う。
カウンタ15と変換器16は、内部データバス96に接続されるように構成され、マイクロプロセッサ11のプログラムから、それぞれ読み出しと書き込みが可能なように構成されている。変換器16の変換表の書き換えは、例えば、以下のような手順で行われる。
1.多数の実物のLSIの試験を行って、各LSIのカウンタのカウント値と、各LSIが目的の周波数で動作するために必要な最低電圧を測定し、その対応関係を取得しておく。
2.取得した対応関係のデータを、マイクロプロセッサ11のプログラムに組み込む。
3.マイクロプロセッサ11は、そのプログラムを実行することで、組み込まれた対応関係のデータを変換器16の内部記憶(メモリ、レジスタ等)に書き込む。この対応関係の書き込みは、通常、LSI10の動作開始時に行われる。
これにより、LSI10の製造後に変換器16の変換情報を書き換え可能となるため、LSI10の設計時に利用するライブラリと実際の回路との誤差等を考慮して、電源電圧の調整を行うことができ、より低消費電力化と高速化をはかることができる。
さらに、変換情報の書き換えを行うことなく、電源電圧の調整を行うことも可能である。この場合、マイクロプロセッサ11のプログラムによりカウンタ15のカウント値を読み出し、実行ユニット94が、プログラムに組み込まれた対応関係のデータを用いて電圧値を求める。バスインタフェースユニット92は、得られた電圧値を、電源電圧調整装置12−1および外部インタフェース18を介して電源供給回路19に送り、電圧の調整を実現する。
第4の電源電圧調整装置は、カウンタ15のカウント値をLSI10の外部の装置から読み出し、その装置により変換器16の変換情報を書き換え可能なように構成される。
図10は、第4の電源電圧調整装置を適用したLSIチップの構成図である。図10において、図1と同じ符号は図1と同等の構成要素を表す。
LSI10の外部に設けられたシステムコントローラ100のプログラムには、図9のマイクロプロセッサ11のプログラムと同様に、予め取得したカウント値と電圧の対応関係のデータが組み込まれている。システムコントローラ100は、そのプログラムを実行することで、外部インタフェース18を介して、対応関係のデータを変換器16の内部記憶に書き込む。
また、変換情報の書き換えを行うことなく、電源電圧の調整を行うことも可能である。この場合、システムコントローラ100のプログラムは、カウンタ15のカウント値の読み出し要求を外部インタフェース18に送る。外部インタフェース18は、コントローラ17に読み出し要求を送り、カウンタ15はカウント値をコントローラ17に返送し、コントローラ17は、外部インタフェース18を介してシステムコントローラ100にカウント値を送る。
システムコントローラ100は、プログラムに組み込まれた対応関係のデータを用いて電圧値を求め、得られた電圧値を、外部インタフェース18を介して電源供給回路19に送り、電圧の調整を実現する。
このような電源電圧調整装置によれば、LSI10がマイクロプロセッサコアを含まないASIC(Application Specific Integrated Circuit )等であっても、LSI10の製造後に変換器16の変換情報を書き換え可能となるため、LSI10の設計時に利用するライブラリと実際の回路との誤差等を考慮して、電源電圧の調整を行うことができ、より低消費電力化と高速化をはかることができる。
第5の電源電圧調整装置は、カウンタ15のカウント値を、LSI10に電源電圧を供給する電源供給装置に転送し、電源供給装置が、その内部の変換器もしくはプログラムにより必要な電圧値を算出して、その電圧の電源をLSI10に供給する。
図11は、第5の電源電圧調整装置を適用したLSIチップの構成図である。図11において、図1と同じ符号は図1と同等の構成要素を表し、変換機能付電源供給装置110は、カウンタ15のカウント値を電圧値に変換する機能を有する。
以下、動作について説明する。電源電圧調整装置12−2のLow−Vthトランジスタ発振器13、High−Vthトランジスタ発振器14、カウンタ15、およびコントローラ17と、外部インタフェース18は、図1の回路とほぼ同様に動作するが、コントローラ17は、カウンタ15のカウント値を、外部インタフェース18を介して変換機能付電源供給回路110に送信する。変換機能付電源供給回路110は、受け取ったカウント値をLSI10が目的の動作周波数で動作可能な範囲内の低い電圧値に変換し、その電圧をLSI10に供給する。
このような電源電圧調整装置によれば、LSI10内部に変換器16が不要となり、LSI10の回路面積が削減されるとともに、主要回路11がプロセッサ等のように演算機能を持たない回路であっても、プロセスばらつきに応じた電源電圧の制御が可能となる。したがって、低消費電力化と高速化をはかることができる。
また、電源供給回路がカウント値を直接読み出して設定する電源電圧を求めるので、図10の構成のようにシステムコントローラ100に処理負荷をかけることなく、電源電圧の調整を行うことができる。このため、システムの処理性能が劣化しないという利点がある。
ところで、変換機能付電源供給回路110は、変換機能を持つシステムコントローラと電源供給回路に別れていてもよい。この場合、外部インタフェース18は、カウンタ15のカウント値をシステムコントローラに送信し、システムコントローラは、受け取ったカウント値を電圧値に変換して、その電圧の設定指示を電源供給回路に送信する。そして、電源供給回路は、その電圧をLSI10に供給する。
第6の電源電圧調整装置は、カウンタ15のカウント値を、LSI10の外部から読み出し可能なように構成される。例えば、LSI10の製造後に行われる試験時に、特定の温度および電源電圧で試験を行い、このカウント値を読み出し、読み出されたカウント値からそのLSI10のプロセスばらつきを特定するとともに、そのLSI10が動作可能な範囲内の低い電圧値をLSI試験プログラム等で算出する。そして、その電圧値を不揮発性記憶素子に記録し、電源電圧をその値に調整する。
図12は、第6の電源電圧調整装置を適用したLSIチップの構成図である。図12において、図1と同じ符号は図1と同等の構成要素を表す。電源電圧調整装置12−3は、変換器16の代わりに不揮発性記憶素子120を備え、LSI10はテスト端子121を備える。
以下、動作について説明する。LSI10の試験時に、電源電圧調整装置12−3は、図1の電源電圧調整装置12−1と同様に動作して、カウンタ15のカウント値から、主要回路11を含むLSI10のプロセスばらつきを特定する。コントローラ17は、カウンタ15のカウント値を受け取り、外部インタフェース18を介してテスト端子121に出力する。このとき、特定の電源電圧および温度で試験を行うことで、個々のLSI10のプロセスばらつきを精度よく特定することが可能となる。
不揮発性記憶素子120は、ヒューズやフラッシュメモリ等で構成され、LSI10のプロセスばらつきに応じて、目的の動作周波数で動作するために必要な電源電圧に対応する電圧コードを保持する。例えば、不揮発性記憶素子120をヒューズで構成した場合、試験時にテスト端子121から読み出されたカウント値から、ヒューズに設定するべき電圧コードを特定して、レーザ装置等でヒューズを切断し、ヒューズにその電圧コードを保持させる。
LSI10の動作時には、コントローラ17は、不揮発性記憶素子120に保持されている電圧コードを、外部インタフェース18を介して電源供給回路19に送信し、電源供給回路19は、対応する電源電圧をLSI10に供給する。
これにより、精度よく設定された特定の電源電圧および温度の下で、発振器13および14の発振周波数をカウントすることができ、LSI10のプロセスばらつきをより精度よく特定することができる。したがって、設定される電源電圧のマージンをさらに小さくすることができ、より低消費電力化と高速化をはかることができる。また、必要な電圧値は不揮発性記憶素子120に記録されるため、変換器16が不要となり、回路面積を削減できる。
図12では、テスト端子121は、他の端子と分離独立して設けられているが、外部インタフェース18と電源供給回路19の間の制御信号の端子と共用してもかまわない。
ところで、不揮発性記憶素子120に設定するべき電圧コードを特定する方法としては、例えば、以下の2つの方法が考えられる。
(1)第1の方法
LSI10の設計データを用いて、回路シミュレーション等により、試験時の温度および電源電圧の下で、各種プロセスばらつきに応じたカウンタ15のカウント値を求めておく。また、STA等により、それぞれのプロセスばらつき値に対して、LSI10が目的の周波数で動作するために必要な最低電圧を求めておき、その対応関係に基づいて電圧コードを特定する。
この方法では、まず、回路シミュレーションにより、特定の温度(例えば、125℃)および電源電圧(例えば、1.2V)の下で、カウント値のプロセスばらつきに対する依存性を取得しておく。
図13は、温度125℃および電圧1.2Vの条件における、Low−Vthトランジスタ発振器13のカウント値のプロセスばらつきに対する依存性の例を示している。縦軸はカウント値を表し、横軸はプロセスばらつきを表す。
次に、LSI試験時に、回路シミュレーションと同じ温度および電圧で試験を行い、カウンタ15のカウント値Cをテスト端子121から読み出す。そして、上述した依存性を用いて、そのカウント値Cに対応するプロセスばらつき値Pを特定する。High−Vthトランジスタ発振器14についても、同様にして、読み出されたカウント値に対応するプロセスばらつき値が特定される。
次に、STAにより、目的の動作周波数とLSI10の動作が保証される最高温度(例えば、125℃)の条件で、Low−Vthトランジスタのプロセスばらつき、High−Vthトランジスタのプロセスばらつき、および電源電圧をパラメータとして、LSI10のプロセスばらつきと電源電圧に対する動作特性を取得しておく。
図14は、温度125℃におけるLSI10の動作特性の例を示している。縦軸は、LSI10の遅延余裕を示すSlack値を表し、横軸は、Low−Vthトランジスタのプロセスばらつきを表す。直線1401、1402、および1403は、それぞれ電源電圧を1.4V、1.2V、および1.0Vとした場合の動作特性を示している。このようなグラフは、High−Vthトランジスタの複数のプロセスばらつき値のそれぞれについて求められる。
Slack=0のとき目的の動作周波数が実現され、Slack<0の場合はタイミング違反となるため、Low−Vthトランジスタのプロセスばらつき値がP1以下の領域では、タイミング条件を満たす最低電圧は1.4Vとなる。また、P1〜P2の領域では最低電圧は1.2Vとなり、P2以上の領域では最低電圧は1.0Vとなる。
これらのグラフから、High−Vthトランジスタのプロセスばらつきと、Low−Vthトランジスタのプロセスばらつきのそれぞれの値毎に、Slack=0となる最低電圧を求めると、図15のようになる。
そして、LSI試験時に特定されたプロセスばらつき値と、図15のような最低電圧の情報を用いて、各LSI10が目的の動作周波数で動作するために必要な最低電圧を求め、設定すべき電圧コードを特定する。
なお、Low−Vthトランジスタの複数のプロセスばらつき値のそれぞれについて、図14の横軸をHigh−Vthトランジスタのプロセスばらつきに置き換えたグラフを求め、それらのグラフから図15の最低電圧の情報を得ることも可能である。
(2)第2の方法
多数の実物のLSI10の試験を行って、各LSI10のカウンタ15のカウント値と、各LSI10が目的の周波数で動作するために必要な最低電圧を測定し、その対応関係を取得しておき、その対応関係に基づいて電圧コードを特定する。
この方法では、まず、各LSI10のカウンタ15のカウント値と、各LSI10が動作する電圧値との対応関係を、多数のLSI10の試験により取得しておく。
例えば、LSI10の試験時に、特定の温度および電圧におけるカウンタ15のカウント値を取得するとともに、目的の動作周波数とLSI10の動作が保証される最高温度の条件で、LSI10の主要回路11の動作試験を行う。このとき、電源電圧をパラメータとして変化させることでLSI10が正常動作する電源電圧を求め、カウント値と正常動作する電源電圧との対応関係を求める。
そして、LSI10の量産時には、試験により取得された対応関係を用いて、カウンタ15のカウント値に対応する電源電圧値を求め、設定すべき電圧コードを特定する。
第7の電源電圧調整装置は、LSI10の主要回路11が動作を開始する前の、パワーオンリセット期間中に電源電圧の調整を行う。この電源電圧調整装置は、例えば、上述した電源電圧調整装置12−1〜12−3のいずれかと同様に構成されるため、電源電圧調整装置12と記すことにする。
図16は、第7の電源電圧調整装置を適用したLSIチップのパワーオンリセット時のタイミングチャートである。図16の期間1601は、電源電圧設定のための主要回路11のリセット引き伸ばし期間を表し、期間1602は、電源電圧設定期間を表し、期間1603は、主要回路11が動作を開始した後のユーザロジック通常動作期間を表す。
まず、LSI10に電源電圧が供給された直後は、電源電圧は初期値に設定される。この例では、電源電圧の初期値は調整可能な電圧範囲の最大値としているが、電源電圧調整装置12が動作する電源電圧であれば、最低電圧であってもよいし、中間電圧であってもかまわない。
電源電圧とクロック信号CLKが安定すると、リセット信号RST(負論理)がアサートされる。これにより、主要回路11の内部リセット信号(正論理)と、電源電圧調整装置12の内部リセット信号(正論理)とがアサートされる。電源電圧調整回路12のリセットが完了するとその内部リセット信号はネゲートされるが、主要回路11のリセット信号はアサートされたままとなる。コントローラ17は、リセット信号RSTの立ち下がりエッジを利用して、このような電源電圧調整装置12の内部リセット信号を生成する。
電源電圧調整装置12は、主要回路11のリセット中に一連の動作を開始して、電源供給回路19または変換機能付電源供給回路110に電圧コードを送信し、電源供給回路19または変換機能付電源供給回路110は所定の電圧をLSI10に供給する。リセット信号RSTがネゲートされると、主要回路11の内部リセット信号が解除され、主要回路11が動作を開始する。
もし、パワーオンリセット期間中に電源電圧を調整せず、主要回路11が動作を開始してから調整を行った場合には、漏れ電流が大きくなる方に素子遅延がずれたLSI10であっても、電圧調整前は一定電圧が供給されるため、消費電力が大きくなってしまう。このため、熱抵抗の低い、より高価なパッケージが必要になる可能性がある。逆に、漏れ電流が小さくなる方に素子遅延がずれたLSI10では、動作可能な周波数が低くなってしまうために、一定電圧が供給されると動作できない可能性がある。
これに対して、主要回路11が動作を開始する前のパワーオンリセット期間中に電源電圧の調整を行えば、主要回路11による消費電力が低い状態で電源電圧の調整を行えるため、熱抵抗の高い、より安価なLSIパッケージを使用することができるようになる。
ただし、電源電圧の初期値を中間電圧に設定することで問題が解決される場合には、必ずしもパワーオンリセット期間中に電源電圧を調整する必要はない。
図17は、図1の電源電圧調整装置12−1に対して図16のタイミングを適用した場合の動作フローチャートである。信号RSTがアサートされると、主要回路11の内部リセット信号がアサートされ、コントローラ17は、信号rosc_enおよびcount_enをアサートして、発振器13、14、およびカウンタ15にプロセスばらつきの測定を指示する(ステップ1701)。
次に、変換器16は、カウンタ15により測定されたカウント値を、設定すべき電源電圧に変換し(ステップ1702)、コントローラ17は、外部インタフェース18に電圧の変更を指示する(ステップ1703)。そして、外部インタフェース18は、電源供給回路19に電圧の変更を指示し(ステップ1704)、電源供給回路19は、指示された値に電圧を変更する(ステップ1705)。
次に、信号RSTがネゲートされると(ステップ1706)、主要回路11の内部リセット信号がネゲートされ、主要回路11がユーザロジックに基づく通常動作を開始する(ステップ1707)。
図11の電源電圧調整装置12−2に対して図16のタイミングを適用した場合の動作も、基本的に図17と同様である。
図18は、図12の電源電圧調整装置12−3に対して図16のタイミングを適用した場合の動作フローチャートである。信号RSTがアサートされると、主要回路11の内部リセット信号がアサートされ、コントローラ17は、外部インタフェース18に、不揮発性記憶素子120に保持された電圧値を転送して電圧の変更を指示する(ステップ1801)。
その後のステップ1802〜1805の動作は、図17のステップ1704〜1707の動作と同様である。
第8の電源電圧調整装置は、主要回路11が、特定のプロセスばらつき、特定の温度、および特定の電源電圧の条件下で目的の動作周波数を満たす場合の、カウンタ15のカウント値に相当する電源電圧情報を保持する不揮発性記憶素子を備える。そして、不揮発性記憶素子に保持された値と、主要回路11の動作中に測定されたカウンタ15のカウント値とを比較し、測定されたカウント値が保持された値よりも大きければ電源電圧を下げ、小さければ電源電圧を上げるように調整する。
図19は、第8の電源電圧調整装置を適用したLSIチップの構成図である。図19において、図1と同じ符号は図1と同等の構成要素を表す。電源電圧調整装置12−4は、変換器16の代わりに不揮発性記憶素子190およびコンパレータ191を備える。不揮発性記憶素子190は、カウンタ15のカウント値に相当する値を保持し、コンパレータ191は、LSI10の動作時に測定されたカウント値と、不揮発性記憶素子190に保持されている値とを比較する。
以下に動作を説明する。LSI10の試験時において、LSI10のプロセスばらつきを特定するために、カウンタ15のカウント値を外部インタフェース18を介してLSI10の外部に読み出すまでの動作は、図12の場合と同様である。ただし、図19の構成では、読み出し用のテスト端子は、外部インタフェース18と電源供給回路19の間の制御信号の端子と共用している。カウンタ15のカウント値を読み出すことにより、LSI10のプロセスばらつきP_0が特定される。
例えば、上述した第1の方法と同様に、LSI10の設計データを用いて、回路シミュレーション等により、試験時の温度および電源電圧の下で、各種プロセスばらつきに応じたカウンタ15のカウント値を求めておく。このデータを用いて、試験時に測定されたカウンタ15のカウント値からプロセスばらつきを特定することができる。
次に、不揮発性記憶素子190に設定する値を求める。LSI10のプロセスばらつきP_0が特定されている場合、LSI10が目的の動作周波数F_0で動作するためには、温度Tと電源電圧Vを適切に選べばよい。例えば、温度をT_0=125℃とした場合に必要な電源電圧V_0は、STAあるいはLSI試験の結果から求めることができる。
次に、プロセスばらつきP_0、温度T_0、および電源電圧V_0の場合のカウンタ15のカウント値C_0を、回路シミュレーションあるいはLSI試験の結果から求める。このようにして得られたC_0の値を、不揮発性記憶素子190に設定する。
次に、LSI10を動作させる場合には、LSI10の動作中に、コントローラ17は、Low−Vthトランジスタ発振器13あるいはHigh−Vthトランジスタ発振器14に発振開始信号を送信し、カウンタ15にカウント開始信号を送信する。その後、カウンタ15に対してカウント停止信号を送信する。コンパレータ191は、このときカウンタ15から出力されるカウント値と、不揮発性記憶素子190に設定されている値とを比較し、比較結果をコントローラ17に出力する。
コントローラ17は、受け取った比較結果が、カウント値の方が設定値よりも大きいことを示している場合、現在の電圧値よりも低い電圧値に設定するように指示する信号を、外部インタフェース18に送る。また、比較結果が双方同じ値であることを示している場合、現在の電圧値を保ち、比較結果がカウント値の方が設定値よりも小さいことを示している場合、現在の電圧値よりも高い電圧値に設定するように指示する信号を、外部インタフェース18に送る。
このようにして、LSI10の主要回路11の動作状況に応じて、変動する温度やIR−dropにより低下した電源電圧の影響を取り込んで、LSI10が目的の動作周波数F_0で動作することを保証しつつ、消費電力が少なくなるように電源電圧を動的に調整することができる。したがって、主要回路11の動作率が低く温度が低い場合や、電源電圧のIR−Dropが少ない場合には、電源電圧を低下させることができ、低消費電力化をはかることができる。
なお、この調整方法は、Low−Vthトランジスタ発振器13あるいはHigh−Vthトランジスタ発振器14の発振周波数の温度および電源電圧に対する依存性が、LSI10の動作可能な動作周波数の温度および電源電圧に対する依存性と相似であることに基づいている。そこで、STA、回路シミュレーション、あるいはLSI試験による測定結果等からこれらの依存性の相関を取得し、適切なマージンを加えて電源電圧の制御を行うようにしてもよい。
図20は、図19の電源電圧調整装置12−4の動作フローチャートである。図20のステップ2001〜2005の動作は、図18のステップ1801〜1805の動作と同様である。
主要回路11が通常動作を開始すると、コントローラ17は、信号rosc_enおよびcount_enをアサートして、発振器13、14、およびカウンタ15にプロセスばらつきの測定を指示する(ステップ2006)。コンパレータ191は、カウンタ15により測定されたカウント値と、不揮発性記憶素子190の設定値とを比較し(ステップ2007)、コントローラ17は、比較結果に応じて外部インタフェース18に電圧の変更を指示する(ステップ2008)。
そして、外部インタフェース18は、電源供給回路19に電圧の変更を指示し(ステップ2009)、電源供給回路19は、指示された値に電圧を変更する(ステップ2010)。その後、所定の周期で、ステップ2006〜2010の動作が繰り返される。
第9の電源電圧調整装置は、LSI10内部の複数個所に設けられた発振器を備え、LSI10の主要回路11の動作状況に応じて局所的に動作率が異なり、温度の変動や電源電圧の変動がある場合でも、最も厳しい動作条件を考慮して電源電圧の調整を行う。
図21は、第9の電源電圧調整装置を適用したLSIチップにおける動作時の温度分布と発振器の配置例を示している。発振器210および211はいずれも、Low−Vthトランジスタ発振器13とHigh−Vthトランジスタ発振器14を含んでいる。
LSI10の動作状況に応じて、動作時の温度分布は、例えば、図21に示すように、一様ではない。また、図示されてはいないが、電源電圧も、IR−dropにより低下することがあるため、一様ではない。したがって、LSI10内の1箇所に発振器210を配置しただけでは、LSI10の動作周波数を決定する温度や電源電圧の分布を取り込んで電源電圧を制御することはできない。そこで、この例では、もう1つの発振器211をLSI10内の別の場所に配置している。
図21では、発振器を2箇所に配置しているが、チップサイズあるいはチップコストの要求を満たすならば、LSI10内により多くの発振器を配置してもよい。カウンタ15やコントローラ17等の配置は特に指定していない。
コントローラ17は、発振器210および211のうち、最も動作条件が厳しい場所に配置された発振器の発振周波数のカウント値を用いて、設定すべき電源電圧を決定する。
このような構成によれば、LSI10内部の温度や電源電圧の分布を取り込んで、電源電圧の適切な調整ができるようになり、LSI10のチップ内ばらつきにも対処可能となる。温度や電源電圧の分布はLSI10の稼動状態に依存して変動するが、最も厳しい場合を考慮して電源電圧の調整を行えるため、設定すべき電源電圧のマージンを小さくすることができ、より低消費電力化をはかることができる。
このような複数の発振器の配置は、上述した第1〜第8の電源電圧調整装置のいずれにも適用することが可能であるが、特に、図19に示した第8の電源電圧調整装置に適用した場合に好適である。
この場合、複数の発振器のそれぞれの発振周波数をカウントする複数のカウンタ15が、LSI10内に設けられる。そして、これらのカウンタ15のカウント値のうち、最も値の小さいものが選択され、比較器191に入力される。これにより、最も厳しい動作条件を考慮して電源電圧を調整することが可能になる。
以上説明したように、本発明によれば、LSIの電源電圧を、プロセスばらつきに応じて、目的の動作周波数で動作可能な範囲内の低い電圧値に設定することができる。このため、素子遅延が大きい方にずれたLSIでは、電源電圧を上げて高速化をはかることができ、素子遅延が小さい方にずれたLSIでは、電源電圧を下げて漏れ電流を抑止することができる。したがって、回路の高速化および低消費電力化をはかることができる。
また、低消費電力化に伴って熱抵抗の高い安価なパッケージを利用可能となるため、LSIの低価格化を実現することができる。
加えて、動作時の温度変動や電源電圧のIR−dropの変動を考慮して電源電圧を設定することもできるため、さらに低消費電力化をはかることができる。

Claims (11)

  1. 異なる閾値電圧を有する複数種類のトランジスタで構成された半導体集積回路の電源電圧を調整する電源電圧調整装置であって、
    前記複数種類のトランジスタのうち、それぞれの種類のトランジスタで構成された複数の発振器と、
    前記複数の発振器のそれぞれの発振周波数をカウントし、カウント値を出力するカウンタと、
    前記カウント値と電源電圧値との対応関係を示す対応表に基づいて、前記複数の発振器の発振周波数のカウント値を、設定すべき電源電圧値に変換する変換器と、
    前記設定すべき電源電圧値を示す制御信号を出力するコントローラと
    を備えることを特徴とする電源電圧調整装置。
  2. 前記変換器は、前記半導体集積回路の温度を検出する温度センサを含み、前記カウント値を検出された温度に応じて異なる電源電圧値に変換することを特徴とする請求項1記載の電源電圧調整装置。
  3. 前記カウンタのカウント値は、前記半導体集積回路内の回路から読み出し可能であり、前記変換器の前記対応表は、該半導体集積回路内の回路から書き換え可能であることを特徴とする請求項1または2記載の電源電圧調整装置。
  4. 前記カウンタのカウント値は、前記半導体集積回路内の外部から読み出し可能であり、前記変換器の変換情報は、該半導体集積回路の外部から書き換え可能であることを特徴とする請求項1または2記載の電源電圧調整装置。
  5. 前記半導体集積回路に電源を供給する電源供給装置は、出力された制御信号に応じて電源電圧を設定することを特徴とする電源電圧調整装置。
  6. 前記カウンタは、前記半導体集積回路のパワーオンリセット期間中に、前記複数の発振器の発振周波数をカウントし、前記コントローラは、該パワーオンリセット期間中に、前記制御信号を出力することを特徴とする請求項1、2、4、または5記載の電源電圧調整装置。
  7. 前記対応表は、前記カウント値とプロセスばらつきとの対応を示す第1対応表と前記プロセスばらつきと前記電源電圧値との対応を示す第2対応表を含むことを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか一に記載の電源電圧調整装置。
  8. 異なる閾値電圧を有する複数種類のトランジスタで構成された半導体集積回路の電源電圧を調整する電源電圧調整装置であって、
    前記複数種類のトランジスタのうち、それぞれの種類のトランジスタで構成された複数の発振器と、
    前記複数の発振器のそれぞれの発振周波数をカウントし、カウント値を出力するカウンタと、
    前記カウント値と電源電圧値との対応関係に基づいて決定された電源電圧情報を保持する記憶素子と、
    前記記憶素子から前記電源電圧情報を読み出し、読み出された電源電圧情報を示す制御信号を出力するコントローラと
    を備えることを特徴とする電源電圧調整装置。
  9. 前記コントローラは、前記半導体集積回路のパワーオンリセット期間中に、前記記憶素子から前記電源電圧情報を読み出して前記制御信号を出力することを特徴とする請求項記載の電源電圧調整装置。
  10. 前記複数の発振器の発振周波数のカウント値と前記記憶素子に保持された電源電圧情報とを比較する比較器をさらに備え、前記コントローラは、比較結果に応じて電源電圧の増減を指示する制御信号を出力することを特徴とする請求項記載の電源電圧調整装置。
  11. 前記半導体集積回路内において前記複数の発振器とは異なる場所に配置され、前記複数種類のトランジスタのうち、それぞれの種類のトランジスタで構成された複数の発振器をさらに備え、前記比較器は、該半導体集積回路の動作状況に応じて、前記複数の発振器または異なる場所に配置された複数の発振器の発振周波数のカウント値を、前記記憶素子に保持された電源電圧情報と比較することを特徴とする請求項10記載の電源電圧調整装置。
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