JP4903748B2 - ハードディスクのランプ成形体 - Google Patents
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Description
ポリアセタール樹脂は、ハードディスクのランプ成形体として使用されているが、ハードディスクの部品に使用される場合、組み立ての前にアウトガス等による不良を発生させないように油脂分を洗浄する洗浄工程がある。しかしながらポリアセタール樹脂においては、洗浄工程の前後で特性が変化することがあった。
ランプ成形体は、洗浄を行うと表面の潤滑剤、添加剤等から来る油脂分が洗浄されるため、洗浄前後の摩擦摩耗の性能は変化する。また、通常常温以上の温度をかけて洗浄するためポリアセタール樹脂の結晶状態等が変化し、洗浄前後の寸法精度も変化する。このように、洗浄後の物性は洗浄前の物性からは予測できないことが多い。
このように従来技術では、ポリアセタール樹脂の特徴である機械的強度、耐薬品性及び摺動性のバランスを保持しつつ、洗浄後の熱安定性、寸法精度及び洗浄後の摩耗性をバランスよく有することが困難であった。
すなわち本発明は下記の通りである。
1.ポリアセタール樹脂(A)100質量部に対して、平均粒子径が10μmを超えて、20μm未満のタルク(B)0.001〜0.03質量部を含有してなることを特徴とするポリアセタール樹脂組成物よりなるハードディスクのランプ成形体。
2.ポリアセタール樹脂組成物が、(C)高分子潤滑剤として(c-1)ポリオレフィン樹脂、及び/又は(c-2)イソシアネート化合物とポリアルキレンオキサイドを重合して得られる重合体をポリアセタール樹脂(A)100質量部に対して0.1〜10質量部含有してなることを特徴とする1記載のハードディスクのランプ成形体。
4.該ポリアセタール樹脂組成物が、ポリアセタール樹脂(A)が溶融した状態にタルク(B)を添加して製造されたものであることを特徴とする1〜3のいずれか一項に記載のハードディスクのランプ成形体。
5.ポリアセタール樹脂組成物の融点が、167℃以上、173℃以下であることを特徴とする1〜4いずれか一項に記載のハードディスクのランプ成形体。
6.ポリアセタール樹脂組成物のMFRが、20〜40g/10minであることを特徴とする1〜5いずれか一項に記載のハードディスクのランプ成形体。
7.ポリアセタール樹脂組成物が、(D)酸化防止剤、ホルムアルデヒド反応性窒素を含む重合体又は化合物、ギ酸捕捉剤、耐候(光)安定剤、離型剤および潤滑剤から選ばれる少なくとも1種をポリアセタール樹脂(A)100質量部に対して0.01〜10質量部含有してなることを特徴とする1〜6いずれか一項に記載のハードディスクのランプ成形体。
本発明で用いるポリアセタール樹脂(A)としては、ホルムアルデヒド単量体又はその3量体(トリオキサン)や4量体(テトラオキサン)等のホルムアルデヒドの環状オリゴマーを単独重合して得られる実質上オキシメチレン単位のみから成るポリアセタールホモポリマーや、ホルムアルデヒド単量体又はその3量体(トリオキサン)や4量体(テトラオキサン)等のホルムアルデヒドの環状オリゴマーとエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、エピクロルヒドリン、1,3−ジオキソランや1,4−ブタンジオールホルマールなどのグリコールやジグリコールの環状ホルマール等の環状エーテル、環状ホルマールとを共重合させて得られたポリアセタールコポリマーを代表例としてあげることができる。
1,3−ジオキソラン等のコモノマーは、一般的にはトリオキサン1molに対して0.1〜60mol%、好ましくは0.1〜20mol%、更に好ましくは0.13〜10mol%用いられる。
本発明において特に好適なポリアセタールコポリマーの融点は162℃〜173℃であり、好ましくは167℃〜173℃、より好ましくは167℃〜171℃である。融点が167℃〜171℃のポリアセタールコポリマーは、トリオキサンに対して1.3〜3.5mol%程度のコモノマーを用いることにより得ることができる。
ポリアセタールコポリマーの重合方法としては、一般には塊状重合で行われ、バッチ式、連続式いずれも可能である。用いられる重合装置としては、コニーダー、2軸スクリュー式連続押出混錬機、2軸パドル型連続混合機等のセルフクリーニング型押出混錬機が使用され、溶融状態のモノマーが重合機に供給され、重合の進行とともに固体塊状のポリアセタールコポリマーが得られる。
用いる第4級アンモニウム化合物の量は、ポリアセタールコポリマーと第4級アンモニウム化合物の合計質量に対する下記式(2)で表わされる第4級アンモニウム化合物由来の窒素の量に換算して0.05〜50質量ppm、好ましくは1〜30質量ppmであ
る。
本発明に用いるポリアセタール樹脂の不安定末端部の分解除去処理は、融点以上260℃以下の温度でポリアセタールコポリマーを溶融させた状態で熱処理することにより達成される。用いる装置には特に制限はないが、押出機、ニーダー等を用いて熱処理することが好適である。また、分解で発生したホルムアルデヒドは減圧下で除去される。第4級アンモニウム化合物の添加方法には特に制約はなく、重合触媒を失活する工程にて水溶液として加える方法、重合で生成したポリアセタールコポリマーパウダーに吹きかける方法などがある。いずれの添加方法を用いても、ポリアセタールコポリマーを熱処理する工程で添加されて居れば良く、押出機の中に注入したり、押出機等を用いてフィラーやピグメントの配合を行なう品種であれば,樹脂ペレットに該化合物を添着し、その後の配合工程で不安定末端除去操作を実施してもよい。
以上の特定の不安定末端部分解除去処理により、不安定末端部が殆ど存在しない非常に熱安定性に優れたポリアセタールコポリマーを得ることができる。
本発明で用いるハードディスクのランプ成形体のポリアセタール樹脂(A)のMFRはランプ成形体が成形できる範囲の1〜110g/10minであるが、洗浄後の寸法精度を改良するため6〜80g/10minであることが好ましい。さらに好ましくは20〜40g/10minである。
本発明で用いられるタルク(B)の化学名は含水珪酸マグネシウムであり、一般的にSiO2約60%、MgO約30%と結晶水4.8%が主成分である。真比重は2.7〜2.8であり、白色度はJIS K−8123に準じて測定した数値が93%以上、PHはJIS K−5101に準じて測定した数値が9.0〜10の範囲が好ましい。又、45μm篩残分はJIS K−5101に準じて測定した数値が0.2%以下、好ましくは0.1%以下、より好ましくは0.08%以下である。タルク(B)の樹脂組成物中の平均粒子径は、後述の方法により測定される平均粒子径が、洗浄後の熱安定性、洗浄後の寸法精度及び洗浄後の摩耗量改良の点から10μmを超え、20μm未満である必要があり、好ましくは11〜19μm、より好ましくは12〜18μmである。
本発明で用いられるタルク(B)は樹脂との親和性を向上させるために公知の表面処理剤を用いることができる。表面処理剤としては例えば、アミノシラン、エポキシシラン等のシランカップリング剤、チタネート系カップリング剤、さらには脂肪酸(飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸)、脂環族カルボン酸及び樹脂酸や金属石鹸をあげることができる。タルク(B)中の表面処理剤の添加量としては好ましくは3質量%以下、より好ましくは2質量%以下であり、最も好ましくは実質的に表面処理されていないことである。
本発明のポリアセタール樹脂組成物よりなるハードディスクのランプ成形体中のタルク含有量を定量するには、例えば、ハードディスクのランプ成形体を塩酸等で加水分解し、タルクを定量する方法や、高周波誘導結合プラズマ(ICP)発光分析により、タルク起因である金属成分(Si、Mg)を定量する方法が挙げられる。
また、ポリアセタール樹脂組成物の好適な融点は洗浄後の寸法精度、洗浄後の摩耗量改良の観点から162℃〜173℃であり、好ましくは167℃〜173℃、より好ましくは167℃〜171℃である。
本発明においては、(C)高分子潤滑剤として、(c−1)ポリオレフィン樹脂、および/又は(c−2)イソシアネート化合物とポリアルキレンオキサイドとを重合して得られる重合体を用いることが、ランプ成形体に特有の洗浄後の摩耗量改善の観点から好ましい。
(c−1)ポリオレフィン樹脂は、一般式(3)で示すオレフィン系化合物のホモ重合体、共重合体、またはその変性体である。
これら(c−1)ポリオレフィン樹脂について、特に限定はないが、メルトフローレート(ASTM−D1238−57T)が0.5〜150g/10分の範囲であることが好ましく、さらに好ましくは3〜120g/10分の範囲であり、最も好ましくは5〜100g/10分の範囲である。メルトフローレートを0.5g/10分以上とすることで、摺動性能が良好となり、また、150g/10分以下とすることで、ハクリのレベルが良好となる。
必要に応じて用いられる低分子ジオール化合物としては、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、重合度4以下のポリアルキレンオキサイド(ポリエチレングリコール、エチレンオキサイドプロピレンオキサイド共重合体、ポリプロピレングリコール、ポリ1,4−ブタンジオール、ポリテトラメチレングリコールなど)を用いることが可能であり、これらの中でも、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオールが好ましい。
これら(C)高分子潤滑剤の配合割合は、(A)ポリアセタール樹脂100質量部に対して、0.1〜10質量部であることが好ましく、より好ましくは0.2〜7質量部、さらに好ましくは0.5〜5質量部である。添加量が0.1質量部以上であれば、充分な摺動性を付与することができ、添加量10質量部以内においては、摩耗量が小さく、ハクリも良好である。
これらのホルムアルデヒド反応性窒素原子を含む重合体又化合物は、1種類で用いても良いし、2種類以上を組み合わせて用いても良い。
上記カルボン酸塩のカルボン酸としては、10〜36個の炭素原子を有する飽和又は不飽和脂肪族カルボン酸が好ましく、これらのカルボン酸は水酸基で置換されていてもよい。飽和又は不飽和脂肪族カルボン酸塩の具体的な例としては、ジミリスチン酸カルシウム、ジパルミチン酸カルシウム、ジステアリン酸カルシウム、(ミリスチン酸−パルミチン酸)カルシウム、(ミリスチン酸−ステアリン酸)カルシウム、(パルミチン酸−ステアリン酸)カルシウムが挙げられ、中でも好ましくは、ジパルミチン酸カルシウム、ジステアリン酸カルシウムである。
層状複水酸化物としては例えば下記一般式で表されるハイドロタルサイト類をあげることができる。
これらのギ酸捕捉剤は、1種類で用いても良いし、2種類以上を組み合わせて用いても良い。
ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤の例としては、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチル−フェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ− 3’、5’−ジ−t−ブチル−フェニル)ベンゾトリアゾール、2−[2’−ヒドロキシ−3’,5’−ビス (α,α−ジメチルベンジル)フェニル]−2H−ベンゾトリアゾール、2−[2’−ヒドロキシ− 3’、5’−ビス−(α、α−ジメチルベンジル)フェニル]−2H−ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−4’−オクトキシフェニル)ベンゾトリアゾール等が挙げられる。蓚酸アリニド系紫外線吸収剤の例としては、2−エトキシ−2’−エチルオキザリックアシッドビスアニリド、2−エトキシ−5−t−ブチル− 2’−エチルオキザリックアシッドビスアニリド、2− エトキシ−3’−ドデシルオキザリックアシッドビスアニリド等が挙げられる。好ましくは2−[2’−ヒドロキシ− 3’、5’−ビス−(α、α−ジメチルベンジル)フェニル]−2H−ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ− 3’、5’−ジ−t−ブチル−フェニル)ベンゾトリアゾールである。これらのベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤はそれぞれ単独で用いても良いし、2種類以上を組み合わせて用いても良い。
離型剤、潤滑剤としては、アルコール、脂肪酸及びそれらの脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレングリコール、平均重合度が10〜500であるオレフィン化合物、シリコーンが好ましく使用される。
前記無機充填剤は繊維状、粉粒子状、板状及び中空状の充填剤が用いられる。繊維状充
填剤としては、ガラス繊維、炭素繊維、シリコーン繊維、シリカ・アルミナ繊維、ジルコニア繊維、窒化硼素繊維、窒化硅素繊維、硼素繊維、チタン酸カリウム繊維、さらにステンレス、アルミニウム、チタン、銅、真鍮等の金属繊維等の無機質繊維があげられる。また、繊維長の短いチタン酸カリウムウイスカー、酸化亜鉛ウイスカー等のウイスカー類も含まれる。なお、芳香族ポリアミド樹脂、フッ素樹脂、アクリル樹脂等の高融点有機繊維状物質も使用する事ができる。
ス粉、珪酸カルシウム、珪酸アルミニウム、カオリン、クレー、珪藻土、ウォラストナイトの如き珪酸塩、酸化鉄、酸化チタン、アルミナの如き金属酸化物、硫酸カルシウム、硫酸バリウムの如き金属硫酸塩、炭酸マグネシウム、ドロマイト等の炭酸塩、その他炭化珪素、窒化硅素、窒化硼素、各種金属粉末等があげられる。
板状充填剤としてはマイカ、ガラスフレーク、各種金属箔があげられる。中空状充填剤
としては、ガラスバルーン、シリカバルーン、シラスバルーン、金属バルーン等があげら
れる。これらの充填剤は1種又は2種以上を併用して使用することが可能である。これら
の充填剤は表面処理されたもの、未表面処理のもの、何れも使用可能であるが、成形表面
の平滑性、機械的特性の面から表面処理の施されたものの使用のほうが好ましい場合がある。表面処理剤としては従来公知のものが使用可能である。例えば、シラン系、チタネート系、アルミニウム系、ジルコニウム系等の各種カップリング処理剤が使用できる。具体的にはN−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、イソプロピルトリスステアロイルチタネート、ジイソプロポキシアンモニウムエチルアセテート、n−ブチルジルコネート等が挙げられる。
導電剤としては、導電性カーボンブラック、グラファイト、カーボンナノチューブ、金属粉末又は繊維が挙げられる。
顔料としては、所望に応じてポリアセタール樹脂に通常用いられる公知の顔料を、本願の目的を妨げない範囲で用いることができる。無機系顔料及び有機系顔料、メタリック系顔料、蛍光顔料等が挙げられる。無機系顔料とは樹脂の着色用として一般的に使用されているものを言い、例えば、硫化亜鉛、酸化チタン、硫酸バリウム、チタンイエロー、コバルトブルー、燃成顔料、炭酸塩、りん酸塩、酢酸塩やカーボンブラック、アセチレンブラック、ランプブラック、塩素性炭素鉛、塩基性硫酸鉛、塩基性珪酸鉛、金属硫化物等を言う。有機系顔料とは縮合ウゾ系、イノン系、フロタシアニン系、モノアゾ系、ジアゾ系、ポリアゾ系、アゾメチン系、メチン系、インダンスロン系、ピランスロン系、フラバンスロン系、ベンゼンスロン系、ペリノン系、イソインドリン系、イソインドリノン系、ピルールピロール系、キノフタロン系、アンスラキノン系、複素環系、ペンノン系、キナクリドン系、チオインジコ系、ベリレン系、ジオキサジン系、フタロシアニン系等の顔料がある。
顔料のトータル添加量は、ポリアセタール樹脂100質量部に対して、0.005〜5.0質量部が好ましい。ポリアセタール樹脂の熱安定性の点から、5.0質量部以下であることが好ましい。
本発明ランプ成形体に用いるポリアセタール樹脂組成物を製造する方法は、一般的な押出機を用いて製造することができる。押出機としては1軸又は多軸紺練押出機等が挙げられ、中でも減圧装置を備えた2軸押出機が好ましい。該ポリアセタール樹脂組成物を製造する方法としては、ポリアセタール樹脂(A)とタルク(B)を押出機トップからフィードする方法やタルク(B)をサイドフィードから添加する方法が挙げられ、タルク(B)をサイドフィードする方法が好ましい。
<1>ポリアセタール樹脂(A)、(D)成分とをヘンシェルミキサー、タンブラー、V字型ブレンダーなどで混合した後、押出機トップよりフィードし、更にタルク(B)を定量フィーダー等でサイドフィードから添加して溶融混練する方法、
<2>ポリアセタール樹脂(A)を押出機トップよりフィードし、更にタルク(B)、(D)成分を定量フィーダー等でサイドフィードより添加して溶融混練する方法、
<3>ポリアセタール樹脂(A)、(D)成分とをヘンシェルミキサー、タンブラー、V字型ブレンダーなどで混合した後、押出機トップよりフィードし、更にタルク(B)をポリアセタール樹脂等でマスターバッチ化し、定量フィーダー等でサイドフィードから添加して溶融混練する方法、
<5>ポリアセタール樹脂(A)とタルク(B)、(D)成分とをヘンシェルミキサー、タンブラー、V字型ブレンダーなどで混合した後、押出機を用いて溶融混錬する方法、
<6>ポリアセタール樹脂(A)の一部と(D)成分を押出機トップよりフィードし、更にポリアセタール樹脂(A)の残りとタルク(B)を定量フィーダー等でサイドフィードより添加して一旦溶融混練する方法、が挙げられる。
これらの中で得られるポリアセタール樹脂組成物よりなるハードディスクのランプ成形体の洗浄後の熱安定性、洗浄後の寸法精度及び洗浄後の摩耗量改良の点から、タルク(B)をポリアセタール樹脂が溶融した状態に添加する<1>、<2>、<3>、<4>、<6>の方法が好ましく、特に好ましくは<6>の製造方法である。
また、予め(A)、(B)、(D)からなる高濃度マスターバッチを作成しておき、射出成形時にポリアセタール樹脂で希釈することにより本発明のポリアセタール樹脂組成物よりなるハードディスクのランプ成形体を得ることもできる。
(C)成分を添加する場合は、<1>〜<6>の方法においてトップまたはサイドのいずれでフィードしてもよく、更に、
本発明のポリアセタール樹脂組成物よりなるハードディスクのランプ成形体を成形する方法については特に制限するものではなく、公知の成形方法、例えば、押出成形、射出成形、真空成形、ブロー成形、射出圧縮成形、加飾成形、他材質成形、ガスアシスト射出成形、発砲射出成形、低圧成形、超薄肉射出成形(超高速射出成形)、金型内複合成形(インサート成形、アウトサート成形)等の成形方法の何れかによって成形することができる。
[測定方法]
〈平均粒子径の測定方法〉
住友重機工業(株)製SH−75射出成形機を用いて、シリンダー温度200℃、射出圧力60MPa、射出時間15秒、冷却時間25秒、金型温度120℃にて、ハードディスクのランプ成形体を作製した。ランプ成形体を200℃に設定したプレス機で薄膜を作成し、偏光顕微鏡(Nikon製ECLIPSE E600WPOL)を用いて粒子像を400倍の倍率で観察及び写真撮影し、無作為に選んだ100個のタルクの最大粒子径(最大長径)を一つ一つ測定し、その100個の最大粒子径の平均値を平均粒子径とした。
住友重機工業(株)製SH−75射出成形機を用いて、シリンダー温度200℃、射出圧力60MPa、射出時間15秒、冷却時間25秒、金型温度120℃にて、ハードディスクのランプ成形体を作製した。ランプ成形体200gを0.1N塩酸水溶液300mlと混合し、ガラス製耐圧瓶に仕込んだ状態の物を10バッチ準備した。これらを滅菌器により加圧状態で130℃、6〜10時間分解させた後、10バッチ分の分解液中のタルクを濾過し、その濾過残渣物を更にクロロホルム等で洗浄及び濾過を行い、タルク以外の添加剤を除去した。残ったタルクを減圧乾燥後、質量を量りランプ成形体中のタルク含有量とした。
メルトフローレイト;ASTM D−1238−57Tに基づいて測定。条件は荷重2.16kgf、温度190℃である。
〈融点の測定方法〉
示差熱量計(パーキンエルマー社製、DSC−2C)を用い、一旦200℃まで昇温させ融解させた試料を100℃まで冷却し、再度2.5℃/分の速度にて昇温する過程で発生する発熱スペクトルのピークの温度を融点とした。
住友重機工業(株)製SH−75射出成形機を用いて、シリンダー温度200℃、射出圧力60MPa、射出時間15秒、冷却時間25秒、金型温度120℃にて、ハードディスクのランプ成形体を作製した。このランプ成形体を50℃に加温されたクロロホルム/メタノール混合溶液(70/30容量比)に4時間浸漬した後、表面を同溶剤で洗浄し、60℃の熱風乾燥機で2時間乾燥を行い、さらに予め140℃で1時間乾燥処理を施した。得られたランプ成形体を窒素気流下(50NL/hr)、240℃で加熱溶融し、ランプ成形体から発生するホルムアルデヒドガスを水に吸収した後、亜硫酸ソーダ法により滴定した。その際、加熱開始から10分後までのホルムアルデヒド発生量(ppm)をY10、同90分をY90としたときに、
10〜90分の発生速度(Y90―Y10)/80(ppm/min.)
として算出した。ホルムアルデヒド発生速度は、n=5で測定した数値の平均値とした。これら値が小さいことは、洗浄後の熱安定性に優れることを示す。
住友重機工業(株)製SH−75射出成形機を用いて、シリンダー温度200℃、射出圧力60MPa、射出時間15秒、冷却時間25秒、金型温度120℃にて、ハードディスクのランプ成形体を作製した。さらに、これらランプ成形体を50℃に加温されたクロロホルム/メタノール混合溶液(70/30容量比)に4時間浸漬した後、表面を同溶剤で洗浄し、60℃の熱風乾燥機で2時間乾燥を行った。得られた成形体について、図2に示すランプの寸法測定位置の間隔を同様に測定した。設計寸法との差異を表1に示した。この差が小さい方が、寸法精度に優れる。
住友重機工業(株)製SH−75射出成形機を用いて、シリンダー温度200℃、射出圧力60MPa、射出時間15秒、冷却時間25秒、金型温度120℃にて、ハードディスクのランプ成形体を作製した。これらの成形体を、50℃に加温されたクロロホルム/メタノール混合溶液(70/30容量比)に4時間浸漬した後、表面を同溶剤で洗浄し、60℃の熱風乾燥機で2時間乾燥を行った。得られた成形体の上端面について、往復動摩擦摩耗試験機(東洋精密(株)製AFT−15MS型)を用いて、荷重19.6N、線速度30mm/sec、往復距離6mm、往復回数5,000回、および環境温度23℃の条件で摺動させた後、ランプ成形体の摩耗量深さを測定した。相手材料としては、SUS304試験片(直径5mmの球)を用いた。
〈ポリアセタール樹脂a−1〉
熱媒を通すことができるジャッケット付きの2軸セルフクリーニングタイプの重合機(L/D=8)を80℃に調整し、トリオキサンを4kg/hr、コモノマーとして1,3−ジオキソランを42.8g/h(トリオキサン1molに対して、1.3mol%)、連鎖移動剤としてメチラールをトリオキサン1molに対して2.35×10−3molを連続的に添加した。さらに重合触媒として三フッ化硼素ジ−n−ブチルエーテラートをトリオキサン1molに対して1.5×10−5molで連続的に添加し重合を行なった。重合機より排出されたポリアセタールコポリマーをトリエチルアミン0.1%水溶液中に投入し重合触媒の失活を行なった。失活されたポリアセタールコポリマーを遠心分離機でろ過した後、ポリアセタールコポリマー100質量部に対して、第4級アンモニウム化合物として水酸化コリン蟻酸塩(トリエチル−2−ヒドロキシエチルアンモニウムフォルメート(b−1))を含有した水溶液1質量部を添加して、均一に混合した後120℃で乾燥した。水酸化コリン蟻酸塩の添加量は、添加する水酸化コリン蟻酸塩を含有した水溶液中の水酸化コリン蟻酸塩の濃度を調整することにより行い、窒素量に換算して20質量ppmとした。乾燥後のポリアセタールコポリマーをベント付き2軸スクリュー式押出機に供給し、押出機中の溶融しているポリアセタールコポリマー100質量部に対して水を0.5質量部添加し、押出機設定温度200℃、押出機における滞留時間7分で不安定末端部分の分解除去を行なった。不安定末端部分の分解されたポリアセタールコポリマーは、ベント真空度20Torrの条件下に脱揮され、押出機ダイス部よりストランドとして押出され、ペレタイズされた。このようにして得られたポリアセタール樹脂(a−1)の融点は169.5℃、MFRは30g/10minであった。
ポリアセタール樹脂を重合する際、1,3ジオキソランの連続添加量を128.3g/h(トリオキサン1molに対して、3.9mol%)とした以外はポリアセタール樹脂(a−1)の製造と同様の操作を行いポリアセタール樹脂(a−2)を得た。このようにして得られたポリアセタール樹脂(a−2)の融点は164.5℃、MFRは30g/10minであった。
〈ポリアセタール樹脂a−3〉
トリオキサンを4kg/hr、コモノマーとして1,3−ジオキソランを42.8g/h(トリオキサン1molに対して、1.3mol%)、連鎖移動剤としてメチラールをトリオキサン1molに対して1.52×10−3molを連続的に添加した以外は、ポリアセタール樹脂(a−1)の製造と同様の操作を行いポリアセタール樹脂(a−3)を得た。このようにして得られたポリアセタール樹脂(a−3)の融点は169.1℃、MFRは8g/10minであった。
b−1:日本タルク株式会社製MS(表面未処理)
b−2:(b−1)日本タルク株式会社製MSをアミノプロピルトリエトキシシラン1%で表面処理したもの
b−3:日本タルク株式会社製P−3(表面未処理)
b−4:日本タルク株式会社製K−1(表面未処理)
b−5:日本タルク株式会社製MS−KY(表面未処理)
b−6:窒化硼素
ポリアセタール樹脂(a−1)100質量部に、酸化防止剤としてトリエチレングリコール−ビス−[3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)−プロピオネート]0.3質量部及び、ギ酸捕捉剤としてジステアリン酸カルシウム0.15質量部とヘンシェルミキサーを用いて均一に混合した。この混合物を200℃に設定されたL/D=30の30mmベント付2軸押出機のメインフィード口からフィードし、メインフィード口の下流に設置されたサイドフィード口より表1に示した量のタルク(b−1)をフィードし、スクリュー回転数100rpmで溶融混錬することによりポリアセタール樹脂組成物ペレットを製造した。得られたポリアセタール樹脂組成物ペレットを前述の測定方法により、平均粒子径、タルク含有量、融点、MFR、洗浄後のホルムアルデヒドガス発生速度、洗浄後の寸法精度及び洗浄後の摩耗量の評価を行った。
サイドフィード口より表1に示したタルク(b−2)をフィードした以外は実施例1同様に操作してポリアセタール樹脂ペレットを製造した。得られたポリアセタール樹脂組成物ペレットを前述の測定方法により、平均粒子径、タルク含有量、融点、MFR、洗浄後のホルムアルデヒドガス発生速度、洗浄後の寸法精度及び洗浄後の摩耗量の評価を行った。
ポリアセタール樹脂(a−2)を用いた以外は実施例1同様に操作してポリアセタール樹脂組成物ペレットを製造した。得られたポリアセタール樹脂ペレットを前述の測定方法により、平均粒子径、タルク含有量、融点、MFR、洗浄後のホルムアルデヒドガス発生速度、洗浄後の寸法精度及び洗浄後の摩耗量の評価を行った。
サイドフィード口より表1に示したタルク(b−2)をフィードした以外は実施例7同様に操作してポリアセタール組成物樹脂ペレットを製造した。得られたポリアセタール樹脂ペレットを前述の測定方法により、平均粒子径、タルク含有量、融点、MFR、洗浄後のホルムアルデヒドガス発生速度、洗浄後の寸法精度及び洗浄後の摩耗量の評価を行った。
ポリアセタール樹脂(a−1)100質量部に、酸化防止剤としてトリエチレングリコール−ビス−[3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)−プロピオネート]0.3質量部、ギ酸捕捉剤としてジステアリン酸カルシウム0.15質量部及び、タルク(b−1)0.01質量部とをヘンシェルミキサーを用いて均一に混合した。この混合物を200℃に設定されたL/D=30の30mmベント付2軸押出機のメインフィード口からフィードし、スクリュー回転数100rpmで溶融混錬することによりポリアセタール樹脂組成物ペレットを製造した。得られたポリアセタール樹脂ペレットを前述の測定方法により、平均粒子径、タルク含有量、融点、MFR、洗浄後のホルムアルデヒドガス発生速度、洗浄後の寸法精度及び洗浄後の摩耗量の評価を行った。
ポリアセタール樹脂(a−1)95質量部に、酸化防止剤としてトリエチレングリコール−ビス−[3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)−プロピオネート]0.3質量部及び、ギ酸捕捉剤としてジステアリン酸カルシウム0.15質量部とヘンシェルミキサーを用いて均一に混合した。この混合物を200℃に設定されたL/D=30の30mmベント付2軸押出機のメインフィード口からフィードし、メインフィード口の下流に設置されたサイドフィード口よりポリアセタール樹脂(a−1)5質量部及びタルク(b−1)0.01質量部をフィードし、スクリュー回転数100rpmで溶融混錬することによりポリアセタール樹脂組成物ペレットを製造した。得られたポリアセタール樹脂ペレットを前述の測定方法により、平均粒子径、タルク含有量、融点、MFR、洗浄後のホルムアルデヒドガス発生速度、洗浄後の寸法精度及び洗浄後の摩耗量の評価を行った。
ポリアセタール樹脂(a−3)を用いた以外は実施例1同様に操作してポリアセタール樹脂組成物ペレットを製造した。得られたポリアセタール樹脂組成物ペレットを前述の測定方法により、平均粒子径、タルク含有量、融点、MFR、洗浄後のホルムアルデヒドガス発生速度、洗浄後の寸法精度及び洗浄後の摩耗量の評価を行った。
ポリアセタール樹脂(a−1)100質量部に、酸化防止剤としてトリエチレングリコール−ビス−[3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)−プロピオネート]0.3質量部及び、ギ酸捕捉剤としてジステアリン酸カルシウム0.15質量部とヘンシェルミキサーを用いて均一に混合した。この混合物を200℃に設定されたL/D=30の30mmベント付2軸押出機のメインフィード口からフィードし、メインフィード口の下流に設置されたサイドフィード口より表1に示した量のタルク(b−1)及び(C)高分子潤滑剤「(c−1)ポリオレフィン樹脂として、エチレン−ブテン共重合体(ブテン含量10モル%、メルトフローレート70g/10分(ASTM D−1238−57T))、及び(c−2)イソシアネート化合物とポリアルキレンオキサイドを重合して得られる重合体として、平均分子量2,000のポリエチレングリコール89質量部とジフェニルメタンジイソシアネート11質量部」を3質量部フィードし、スクリュー回転数100rpmで溶融混錬することによりポリアセタール樹脂組成物ペレットを製造した。尚、(C)高分子潤滑剤のゲルパーメーションクロマトグラフ(クロロホルム溶媒)を用いて測定した、得られた樹脂のポリスチレン換算重量平均分子量は200,000であった(測定装置pump HITACHI 510)。
得られたポリアセタール樹脂組成物ペレットを前述の測定方法により、平均粒子径、タルク含有量、融点、MFR、洗浄後のホルムアルデヒドガス発生速度、洗浄後の寸法精度及び洗浄後の摩耗量の評価を行った。
ポリアセタール樹脂(a−1)100質量部に、酸化防止剤としてトリエチレングリコール−ビス−[3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)−プロピオネート]0.3質量部及び、ギ酸捕捉剤としてジステアリン酸カルシウム0.15質量部とヘンシェルミキサーを用いて均一に混合した。この混合物を200℃に設定されたL/D=30の30mmベント付2軸押出機のメインフィード口からフィードし、スクリュー回転数100rpmで溶融混錬することによりポリアセタール樹脂組成物ペレットを製造した。得られたポリアセタール樹脂組成物ペレットを前述の測定方法により、平均粒子径、タルク含有量、融点、MFR、洗浄後のホルムアルデヒドガス発生速度、洗浄後の寸法精度及び洗浄後の摩耗量の評価を行った。
ポリアセタール樹脂(a−1)100質量部に、酸化防止剤としてトリエチレングリコール−ビス−[3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)−プロピオネート]0.3質量部及び、ギ酸捕捉剤としてジステアリン酸カルシウム0.15質量部とヘンシェルミキサーを用いて均一に混合した。この混合物を200℃に設定されたL/D=30の30mmベント付2軸押出機のメインフィード口からフィードし、メインフィード口の下流に設置されたサイドフィード口より表1に示した量の各種タルクをフィードし、スクリュー回転数100rpmで溶融混錬することによりポリアセタール樹脂組成物ペレットを製造した。得られたポリアセタール樹脂組成物ペレットを前述の測定方法により、平均粒子径、タルク含有量、融点、MFR、洗浄後のホルムアルデヒドガス発生速度、洗浄後の寸法精度及び洗浄後の摩耗量の評価を行った。
ポリアセタール樹脂(a−2)を使用した以外は比較例1と同様に操作してポリアセタール樹脂組成物ペレットを製造した。得られたポリアセタール樹脂組成物ペレットを前述の測定方法により、平均粒子径、タルク含有量、融点、MFR、洗浄後のホルムアルデヒドガス発生速度、洗浄後の寸法精度及び洗浄後の摩耗量の評価を行った。
ポリアセタール樹脂(a−2)を使用した以外は比較例2と同様に操作してポリアセタール樹脂組成物ペレットを製造した。得られたポリアセタール樹脂組成物ペレットを前述の測定方法により、平均粒子径、タルク含有量、融点、MFR、洗浄後のホルムアルデヒドガス発生速度、洗浄後の寸法精度及び洗浄後の摩耗量の評価を行った。
サイドフィード口より窒化硼素(b−6)0.01質量部をフィードした以外は比較例2同様に操作してポリアセタール樹脂組成物ペレットを製造した。得られたポリアセタール樹脂組成物ペレットを前述の測定方法により、平均粒子径、窒素化硼素含有量、融点、MFR、洗浄後のホルムアルデヒドガス発生速度、洗浄後の寸法精度及び洗浄後の摩耗量の評価を行った。
Claims (7)
- ポリアセタール樹脂(A)100質量部に対して、平均粒子径が10μmを超えて、20μm未満のタルク(B)0.001〜0.03質量部を含有したポリアセタール樹脂組成物よりなることを特徴とするハードディスクのランプ成形体。
- ポリアセタール樹脂組成物が、(C)高分子潤滑剤として(c-1)ポリオレフィン樹脂、及び/又は(c-2)イソシアネート化合物とポリアルキレンオキサイドを重合して得られる重合体をポリアセタール樹脂(A)100質量部に対して0.1〜10質量部含有してなることを特徴とする請求項1記載のハードディスクのランプ成形体。
- タルク(B)が表面処理されていないことを特徴とする請求項1または2に記載のハードディスクのランプ成形体。
- ポリアセタール樹脂組成物が、ポリアセタール樹脂(A)が溶融した状態にタルク(B)を添加して製造されたものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のハードディスクのランプ成形体。
- ポリアセタール樹脂組成物の融点が、167℃以上、173℃以下であることを特徴とする請求項1〜4いずれか一項に記載のハードディスクのランプ成形体。
- ポリアセタール樹脂組成物のMFRが、20〜40g/10minであることを特徴とする請求項1〜5いずれか一項に記載のハードディスクのランプ成形体。
- ポリアセタール樹脂組成物が、(D)酸化防止剤、ホルムアルデヒド反応性窒素を含む重合体又は化合物、ギ酸捕捉剤、耐候(光)安定剤、離型剤および潤滑剤から選ばれる少なくとも1種をポリアセタール樹脂(A)100質量部に対して0.01〜10質量部含有してなることを特徴とする請求項1〜6いずれか一項に記載のハードディスクのランプ成形体。
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