JP4886344B2 - 電子部品の樹脂封止成形装置 - Google Patents
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Description
このため、半導体パッケージを成形する場合においては、高集積化された被樹脂封止成形品の品質を保持した状態で、その外形を可能な限り軽薄短小化するように樹脂封止成形しなければならないことになる。
このような樹脂封止成形時において被樹脂封止成形品である半導体パッケージの品質を保持するためには、電子部品を封止するための樹脂材料と電子部品が装着されたリードフレームや基板等(以下、基板と略称する。)との接着性(若しくは、密着性)を高めることが重要となる。しかしながら、このことは、樹脂材料と樹脂成形用金型面との接着性をも高めることにもなり、従って、樹脂封止成形後に、成形品を金型から取り出すときの離型性を低下させて、成形品離型を効率良く行うことができないと云った問題がある。
また、成形品が軽薄短小化されていることとも相俟って、例えば、成形品を突出ピン等にて強制的に突き出して離型させる成形品の離型手段を採用するときは、その成形品本体(樹脂封止成形体)に損傷を与えてクラックを発生させることがあり、或は、これを破損させて品質を低下させると云った問題がある。
更に、樹脂成形用金型に前記したような突出ピン機構を組み込むときは、金型構造の複雑化と全体的な耐久性低下を招来すると云った問題がある。
また、樹脂材料の可塑化機構や可塑化された樹脂材料の移送機構等を金型内部に組み込むときは、金型構造を複雑化させるのみならず、複雑な金型構造に基づいて樹脂封止成形条件が制約される等の問題がある。
まず、成形品を金型から取り出すときの離型性を高めるために、金型キャビティ面等に所要の表面処理を施すことが広く知られている。しかしながら、その表面処理効果が一様ではなく、しかも、その耐久性が低いこと、更に、電子部品の樹脂封止成形においては主にエポキシレジン等の熱硬化性樹脂材料が用いられていることと、これに加えて大型基板が用いられていること等から、成形品の離型を確実に且つ効率良く行うために、従来の突出ピン機構を併用しているのが実情である。
また、従来の金型面には基板を嵌装セットするための凹所(基板の厚みに対応して金型のパーティングラインP.L 面に設けられる所要深さのクリアランス)が設けられているのが通例である。しかしながら、特に、大型の基板にはその各部位の厚みが一様ではなく、従って、各部位において厚みに厚薄のバラツキがあること、しかも、金型面にはそのような大型基板の多数枚を同時に嵌装セットするのが通例であることから、各大型基板に対して金型の型締め圧力を同時に加えたとしても、各大型基板に対する型締め状態は一様ではないため、例えば、各大型基板と型面との間に樹脂材料の一部が流出してその基板面と金型面とに樹脂バリを形成することがある。逆に、この樹脂バリ形成を防止する目的で各基板に型締圧力を加える場合において、その型締圧力が過大であったときは各基板上の半導体素子や配線を傷付けると云った弊害が発生する。
従って、基板の厚みのバラツキが成形品の品質を著しく低下させる要因となっている。
即ち、この種の樹脂封止成形においては、基板の表面に樹脂バリが形成されるのを防止することが最も重要視されている。このため、基板に対して型締圧力を効率良く加える等の目的で、型締時においては、前記ポット部及び樹脂通路部よりも前記基板の嵌装セット部の型締圧力が高くなるように設定されていることが多い。また、樹脂封止成形時において前記溶融樹脂材料に加えられる樹脂圧は金型の型合せ面を開くように作用することになるが、前記したような状態にあるポット部や樹脂通路部内の溶融樹脂材料は、前記樹脂圧によって、他の部位よりも型合せ面に浸入し易くなる。
その結果、前記ポット部及び樹脂通路部付近の型合せ面に薄い樹脂バリが形成されると云った弊害が発生することになる。このため、このような弊害を避けるための樹脂封止成形条件の設定や、型面形状の設定若しくは金型製作がきわめて面倒であるのみならず、この樹脂封止成形に使用される樹脂材料に特有の樹脂封止成形条件の設定等を考慮すると、全体的な作業効率を著しく低下させると云った問題がある。更に、このような薄い樹脂バリは、クリーニング工程においても完全に取り除くことが困難であるため、これが次の樹脂封止成形時において溶融樹脂材料中に混入することがあって不良品を成形すると云った問題があり、また、硬化した樹脂バリが型締工程時における型締め不具合の原因となる等の問題がある。
また、前記した基板の厚みのバラツキを吸収する目的で、基板(シート状部材)の嵌装セット用凹所(摺動孔)内に、基板支受部材(押圧部材)を弾性部材にて支持させるように構成した、所謂、フローティング構造を採用したものが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
また、前記した樹脂材料の可塑化機構(射出シリンダ)や可塑化された樹脂材料の移送機構(プレスピストン)等を金型の外部に配置して構成したものが提案されている(例えば、特許文献3参照)。この構成によれば、可塑化機構等を金型外部に配置したことによる金型構造の簡略化と云った利点が認められる。
また、前記した基板のバラツキを吸収する目的で、フローティング構造を採用したもの(特許文献2)においては、一般的な金型構造を更に複雑化させるのみならず、その金型製作が面倒でコストアップを招来する等の問題がある。また、基板の各部位に対する弾性押圧力の調整作業や、厚みの異なる他の種類の基板についての樹脂封止成形作業を行うときの弾性押圧力の調整作業等が面倒であり、加えて、金型面(P.L 面)に、多数枚の基板を供給セットした状態でそれらの電子部品の樹脂封止成形を行うような場合は、各基板の肉厚に厚薄の違いがあることとも相俟って、各基板の夫々に対する弾性押圧力の調整作業等は実質的には不能であり、更には、その金型メンテナンス作業等もきわめて面倒となるため、その実用化は困難であると指摘されている。
また、前記した樹脂材料の可塑化機構や可塑化された樹脂材料の移送機構等を金型の外部に配置して構成したもの(特許文献3)においては、可塑化機構等を、単に、金型の外部に配置した構造であるため、金型の構造として一般的に採用されている、所謂、カル部やこのカル部に連通接続された樹脂通路部及びゲート部等の構成部分は金型の内部に配設された構造となっている。従って、この部位の金型構造としては従来のものと同じであるため、基本的な金型構造は簡略化されていないのみならず、更に、その部位において硬化する樹脂量(廃棄する樹脂量)が多く不経済であると云う問題がある。
更に、従来の電子部品の樹脂封止成形装置におけるプレス構造にて基板を封止成形する樹脂封止(モールド)工程を行うのには、装置メンテナンスにおける人的管理を充分に行わなければ、封止成形された封止済基板(製品)の生産性を向上させることは困難であると云う問題がある。
また、本発明は、封止済基板(製品)における生産性の向上を図ることができる電子部品の樹脂封止成形装置を提供する。
その型51に所要の型締圧力を加える所要部位に対して、枠形状のフレーム構造を有するホールドフレーム(プレスフレーム)77により保持するように構成されていることを特徴とする。
型間に単数枚の樹脂封止成形前基板5が供給された型構造単位を複数単位として積層配置して構成すると共に、型構造単位に加えられる型締圧力が積層配置した各型構造単位に対して同時的に加えられるように構成されていることを特徴とする。
また、本発明によれば、基板の厚みのバラツキに影響されることなく基板表面への樹脂バリ形成を効率良く且つ確実に防止することができる。更に、樹脂封止済基板を一の型面に止着させた状態で他の型を離反させる型開きを行うことにより、樹脂封止済基板の離型作用をより効率良く行うことができるため、高品質性及び高信頼性を備えた電子部品の樹脂封止成形品を成形することができる。
また、本発明の樹脂封止成形装置は簡易な構造を採用することができるため、全体的な装置の形状を小型化することができると共に、金型メンテナンス作業を容易に行うことができ、更には、廃棄樹脂量の発生を抑制して省資源に貢献することができる。
更には、本発明の樹脂封止成形装置におけるプレス構造の配置構成を所要数連結することができるため、樹脂封止成形上の作業時間(サイクルタイム)の省力化、並びに、自動制御化するメリットを向上することができる。
図1は、本発明に係わる電子部品の樹脂封止成形装置の正面(図1(1))側ならびに背面(図1(2))側を概略的に示す。図2(1)は、樹脂封止成形する基板、図2(2)は、図1に対応する前記装置のプレス構造(樹脂封止成形部)のみを概略的に示す。図3から図6は、図1に対応する前記装置の樹脂封止成形部を含む要部を概略的に示す。
プレスユニットBには、図2(2)にも示すように、後述するプレス構造(樹脂封止成形部50)を含む。
インアウトユニットA・プレスユニットB間には、少なくとも、第一の搬送レール4に沿って、図1(1)に示す本装置100の正面側を横断すると共に、樹脂封止成形前の基板(封止前基板5)を樹脂封止成形部50の後述する所定位置に搬送供給し、且つ、樹脂封止成形済の基板12(封止済基板6)を樹脂封止成形部50から取出して搬出するための基板供給取出機構7と、第二の搬送レール8に沿って、図1(2)に示す本装置100の背面側を横断して樹脂材料9を樹脂封止成形部50の後述する所定位置に搬送供給するための樹脂材料搬送供給機構10と、を含む。
コントロールユニットCには、本装置100全体を制御するワンタッチ操作で自在に本装置100を、連続的に或は断続的に、自動運転或は手動運転すること等を行うために、ワンタッチパネル11を有する制御機構(図示なし)を含む。なお、各ユニットA・B・Cを、独立して自動運転或は手動運転することができるように、各ユニットA・B・Cにも独立した制御機構(図示なし)を併設することができるように構成されている。
従って、従来の樹脂封止成形装置(特許文献1)で採用される固定プラテンと可動プラテンとを支持する四本のタイバーのプレス構造では、部品単体の強度及び精度の品質を向上させるのには限界があったが、本装置100のプレスユニットB(プレス構造)によれば、複数の部品を組み合わせて組立てた構成ではなく、後述する枠形状のホールドフレーム(プレスフレーム)77を採用しているので、部品単体の強度及び精度の品質を向上することができる。
少なくとも、電子部品13部分を加熱溶融化された樹脂材料9(溶融樹脂材料14)にて、この場合、基板12の長辺側、即ち、図1(2)に示す本装置100の背面側から封止成形する一方の面に形成された封止成形部15(電子部品13部分)と、一方の面における封止成形部15の外周囲で且つ樹脂封止成形されない基板外周部16と、封止成形部15と対向する基板12の他方の面側に形成されたチップ非装着面(以下、非装着面17と示す。)とで構成される。そして、樹脂封止後には、硬化した封止成形部15(電子部品13部分)となる硬化樹脂18を形成する封止済基板6(製品)を成形する。このとき、封止済基板6(製品)には、後述にて詳細に説明するが、図2(1)に示す不要硬化樹脂28を形成される。ここで云う、樹脂封止前の成形材料とは封止前基板5と樹脂材料9とであり、樹脂封止後の成形材料とは封止済基板6である。例えば、BGA(Ball Grid Array)基板、CSP(Chip Size Package)基板等が該当する。
なお、本実施形態は、一枚の基板12の一面側に電子部品13を樹脂封止するための一個所の樹脂封止範囲が形成されている場合を示しているが、複数個所の樹脂封止範囲(二個所以上)が形成されているものでも変更して実施することも可能である。
なお、基板12における封止成形部15のパッケージ形状に応じて、樹脂タブレット9の配設位置25を適宜に変更して実施することも可能である。
なお、該パーツフィーダ部24から直接、樹脂タブレット9を該搬送供給機構10の配設位置25に個々に供給セットする構成としているが、この該フィーダ部24と該搬送供給機構10との間に、更に、タブレットカセットエレベータ部(図示なし)を配設すると共に、このタブレットカセットエレベータ部によって、図例の配設位置25のとおり、四個の樹脂タブレット9を該フィーダ部24から供給セットし、このタブレットカセットエレベータ部から、四個の樹脂タブレット9を、各別に且つ略同時に、該搬送供給機構10の配設位置25に受渡しする構成にしてもよい。
また、一の型52の型面、即ち、型合せ面(P.L 面)には、図2(2)に示すように、基板12の供給セット面59が形成されている。この供給セット面59は、電子部品13を装着した一枚の基板12を供給セットするための単数枚の基板12の供給部位となる。即ち、一組の型構造単位における基板12の供給セット面59には、一枚の基板12のみが供給され且つセットされることになる。更に、基板12の供給セット面59には、従来の金型面において凹部形状として設けられていた基板位置決め用の段差等が設けられていない。
従って、基板12の供給セット面59は、平面形状として形成されている。そして、この一の型52の供給セット面59に対向して配設される二の型53の型面には、樹脂成形用のキャビティ60が形成されている。
なお、この位置決めピン構成とチャッキング構成とは樹脂封止成形前の基板12(封止前基板5)を基板供給セット面59の所定位置に供給セットする場合の一例として示す。
即ち、基板供給セット面59に基板12(5)を供給セットする際には、その基板12に設けられている位置決孔部63(図2(1)参照)と位置決めピンとを係合させ、その後、これに換えて或はこれに加えて、チャック爪62にて基板12をチャッキングするようにすれば、基板12を基板供給セット面59の所定位置に効率良く且つ確実に供給することができる。
型開閉機構54の本体64には、図3に示すように、後述する押圧手段73の上下方向の駆動により回転するように設けられたピニオンギヤ65と、このピニオンギヤ65に噛合し且つピニオンギヤ65の正逆回転に基づいて互いに上下逆方向に移動する二本のラックギヤ(66・67)とが設けられている。なお、後述の押圧手段73の上下方向の駆動に換えて或はこれに加えて、正逆回転駆動モータ(図示なし)によりピニオンギヤ65を回転させるようにしてもよい。
一方のラックギヤ66は、その下端部が下方位置に配置された型装着用ブロック68に固着されており、また、その上端部(噛合部69)はピニオンギヤ65に噛合されている。逆に、他方のラックギヤ67は、その下端部(噛合部70)がピニオンギヤ65に噛合されており、また、その上端部は上方に配置された型装着用ブロック71に固着される。
また、一の型52と二の型53とから構成される一組の型構造単位は、この型開閉機構本体64の上面及び下面の各位置の夫々に装設されている。
なお、この本実施形態における型開閉機構54は、後述する押圧手段73の上下方向の駆動によりピニオンギヤ65を回転させ、且つ、このピニオンギヤ65に噛合させたラックギヤ(66・67)を互いに上下逆方向に移動させることによって、上下方向へ積層配置された二組の型構造単位(型51)を同時に型開きまたは型締めするように構成した場合を示している。しかしながら、この型開閉機構54に限定せず、その他の構成を採用することができる。即ち、上下方向へ積層配置された二組の型構造単位(型51)を同時に型開きまたは型締めするような機構であればよい。例えば、その駆動源としては、油空圧機構やクランク機構或はその他の機械または電気等の適宜な上下駆動機構を採用することができる。更に、そのような適宜な駆動源を介して、例えば、前記した二の型53自体(或は、ラックギヤ66・67)を上下方向に移動させると共に、これに連動させて上下方向へ積層配置した二組の型構造単位(型51)を同時に型開きまたは型締めするような構成を採用してもよい。
このホールドフレーム(プレスフレーム)機構55は、該フレーム機構55を機台フレーム72に取付・取外可能に、且つ、機台フレーム55に沿って往復移動することができるように設けられている。また、このホールドフレーム(プレスフレーム)機構55には、電動や油圧或は機械その他の適宜な押圧機構(例えば、トグル機構)を用いた押圧手段73が配設されている。
このポットブロック56には、上下二組の型構造単位(型51)の数とその配設位置25とに対応して配置された樹脂材料供給用のポット74と、このポット74内に供給された樹脂材料加圧用のプランジャ75と、このプランジャ75を往復動させる適宜な往復駆動機構76が設けられている。
また、このポットブロック56には、ポット74内に供給された樹脂材料(樹脂タブレット9)を加熱溶融化するための適宜なヒータ(図示なし)が嵌装されている。
また、図5に示すように、型構造単位(型51)における一の型52と二の型53との型合せ面(P.L 面)とポットブロック56におけるポット74とを接合して連通させると共に、ヒータにてポット74内の樹脂タブレット9を加熱溶融化し且つこれをプランジャ75にて加圧することによって、このポット74内の溶融樹脂材料14を直接、移送用通路61を通してキャビティ60内に注入充填させることができるように構成されている。
また、基板供給部39には、封止前基板5を係止チャック41、或は、その他の適宜な係止機構(図示なし)を備えた基板供給部材42を介して、即ち、型開きされた上下二組の型構造単位における一の型52と二の型53との間に、各別に且つ略同時に、二枚の封止前基板5を供給する(図3参照)と共に、この封止前基板5を一の型52の基板供給セット面59に供給セットすることができるように構成されている。一方の基板取出部40には、封止済基板6(この場合、不要硬化樹脂28付基板6)を係止チャック43、或は、その他の適宜な係止機構(図示なし)を備えた基板取出部材44を介して、樹脂封止成形後に型開きされた前記基板供給セット面59から、二枚の封止済基板6を係止して取出すと共に、この封止済基板6を前記上下二組の型構造単位における一の型52と二の型53との間の夫々から、各別に且つ略動に外部に搬出して取出する(図6参照)ことができるように構成されている。
また、この基板供給取出機構7、更には、基板供給部39と基板取出部40とによれば、二枚の封止前基板5、並びに、二枚の不要硬化樹脂28付の封止済基板6を、図の左右(水平)方向に並列させる従来の整列構成とは全く異なり、図の上下方向に積層配置させる整列構成としているので、正・背面方向(奥行方向)の寸法を格段に短縮することができる構成となっている。
なお、該機構7における基板供給部39と基板取出部40とは、一体型構造で説明しているが、分離独立型の構造にするものでもよく、一体型又は分離独立型において、基板供給部39と基板取出部40とを左右逆にすること等、適宜に変更してもよい。
この樹脂材料搬送供給部材45には、上下二組の型構造単位(型51)の数とその配設位置25とに対応して配置された樹脂材料投入用の穴部46と、この穴部46内に投入された樹脂タブレット9を押出してポット74内に供給するための押出部材47が設けられている。
また、この樹脂材料搬送供給機構10、更には、樹脂材料搬送供給部材45によれば、四個の樹脂タブレット9(配設位置25)を、図の左右(水平)方向に並列させる従来の整列構成とは全く異なり、図の上下方向に積層配置させる整列構成としているので、正・背面方向(奥行方向)の寸法を格段に短縮することができる構成となっている。
まず、図3に示す上下二組の型構造単位(型51)の型開き状態において、基板供給取出機構7の基板供給部39を介して、樹脂封止成形前の基板12(封止前基板5)を一の型52と二の型53との間の夫々に搬入すると共に、この封止前基板5を一の型52の基板供給セット面59に供給セットする。また、図4に示すように、往復駆動機構58によってポットブロック56の全体を型51の位置から後退させると共に、往復駆動機構76によってプランジャ75を後退させてポット74の開口前端部内に樹脂材料9を供給するためのスペースを構成する。
次に、図4に示すように、型開閉機構54を介して、上下二組の型構造単位(型51)を型閉めした型51に対して押圧手段73による押圧力を加えることにより、積層配置された各型構造単位(型51)の夫々に対して押圧手段73の型締圧力を同時に且つ均等に加えると共に、樹脂材料搬送供給部材45を介して、穴部46内に収容した樹脂材料9をポット74のスペース内に供給する。
次に、往復駆動機構58によって、ポットブロック56を型51の型合せ面(P.L 面)と合致する該型51の側面位置57に対して接合させる。このとき、型構造単位における一の型52と二の型53との型合せ面とポットブロック56におけるポット74とが接合して連通された状態となると共に、このポット74内に供給された樹脂材料9はヒータによって加熱溶融化される。
次に、図5に示すように、プランジャ75を前進させてポット74内の樹脂材料9(溶融樹脂材料14)を加圧することによって、これを、直接、移送用通路61を通して二の型53に形成されたキャビティ60内に注入充填させる。これにより、キャビティ60内に嵌装された前記基板12上の電子部品13を樹脂封止成形することができる。
次に、所要のキュアタイムの経過後において、往復駆動機構58によってポットブロック56を型51の側面位置57から離れる方向へ移動させる。また、ホールドフレーム(プレスフレーム)機構55の押圧手段73による上下二組の型構造単位(型51)に対する型閉圧力を解除すると共に、型開閉機構54を介して、この上下二組の型構造単位を型開きする。
次に、基板供給取出機構7の基板取出部材44を介して、型開きされた一の型52における基板供給セット面59から樹脂封止成形後の基板12(封止済基板6)を係止して取り出すと共に、この封止済基板6を型51の外部に搬出し(図6参照)、インアウトユニットA側へ移送する。
また、基板12の厚みのバラツキに影響されることなく基板12表面への樹脂バリ形成を効率良く且つ確実に防止することができるため、高品質性及び高信頼性を備えた電子部品13の封止済基板(製品6)を成形することができる。
また、本装置100に簡易な構造を採用することができるため、全体的な装置100の形状を小型化することができると共に、金型メンテナンス作業を容易に行うことができ、更には、廃棄樹脂量の発生を抑制して省資源に貢献することができる。
更には、本発明の樹脂封止成形装置100におけるプレス構造の配置構成を所要数連結することができるため、樹脂封止成形上の作業時間(サイクルタイム)の省力化、並びに、自動制御化するメリットを向上することができる。
2 樹脂材料用機構
3 基板用機構
4 搬送レール
5 封止前基板
6 封止済基板(製品)
7 基板供給取出機構
8 搬送レール
9 樹脂材料(樹脂タブレット)
10 樹脂材料搬送供給機構
11 ワンタッチパネル
12 基板
13 電子部品
14 溶融樹脂材料
15 封止成形部
16 基板外周部
17 非装着面
18 硬化樹脂
19 インマガジンカセット部
20 プッシャ部
21 整列エレベータ部
22 グリップフィード部
23 供給待機位置
24 パーツフィーダ部
25 配設位置
26 受渡位置
27 整列エレベータ部
28 不要硬化樹脂
29 ディゲート部
30 受取待機位置
31 廃棄ボックス部
32 移送レール
33 整列エレベータ部
34 受渡待機位置
35 アウトマガジンカセット部
36 グリップフィード部
37 収納位置
38 ストッパ部
39 基板供給部
40 基板取出部
41 係止チャック
42 基板供給部材
43 係止チャック
44 基板取出部材
45 樹脂材料搬送供給部材
46 穴部
47 押出部材
50 樹脂封止成形部
51 型
52 一の型
53 二の型
54 型開閉機構
55 ホールドフレーム(プレスフレーム)機構
56 ポットブロック
57 側面位置
58 往復駆動機構
59 供給セット面
60 キャビティ
61 移送用経路
62 チャック爪
63 位置決孔部
64 型開閉機構本体
65 ピニオンギヤ
66 ラックギヤ
67 ラックギヤ
68 型装着用ブロック
69 噛合部
70 噛合部
71 型装着用ブロック
72 機台フレーム
73 押圧手段
74 ポット
75 プランジャ
76 往復駆動機構
77 ホールドフレーム(プレスフレーム)
100 樹脂封止成形装置
A インアウトユニット
B プレスユニット
C コントロールユニット
Claims (3)
- 電子部品の樹脂封止成形用型に設けられた成形用キャビティ内に基板上に装着された電子部品を嵌装させ、且つ、前記基板を単数枚にて供給セットする前記型面の形状を、前記基板位置決め用の段差が設けられていない平面形状に形成すると共に、前記型面を閉じ合わせて前記基板面に前記型による型締圧力を加え、更に、この型締状態において前記キャビティ内に溶融樹脂材料を前記した型の側面位置から充填させることにより、そのキャビティ内に嵌装した前記電子部品を樹脂材料にて封止する電子部品の樹脂封止成形装置において、
その型に所要の型締圧力を加える所要部位に対して、枠形状のフレーム構造を有するホールドフレームにより保持するように構成されていることを特徴とする電子部品の樹脂封止成形装置。 - 請求項1に記載の電子部品の樹脂封止成形装置において、
前記型間に単数枚の樹脂封止成形前基板が供給された型構造単位を複数単位として積層配置して構成すると共に、前記型構造単位に加えられる前記型締圧力が積層配置した前記各型構造単位に対して同時的に加えられるように構成されていることを特徴とする電子部品の樹脂封止成形装置。 - 請求項1又は請求項2に記載の電子部品の樹脂封止成形装置において、
前記ホールドフレームを所要数、着脱自在に連結配置するように構成されていることを特徴とする電子部品の樹脂封止成形装置。
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