以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。本発明に係る遊技機(ここではパチンコ機100)は、図7(a)に示すように、複数のセグメント表示器からなり、遊技に使用可能な有価価値の大きさ(ここでは入金残額,カード残額)を特定できる情報が記録された遊技用記録媒体(ここでは封入カード7,会員カード8)の記録情報から特定される有価価値の大きさを表示する有価価値表示器(ここでは残度数表示器121)と、遊技に関する制御を実行する遊技用演算処理装置(ここでは図9に示す主基板150)と、を備えるものである。また本発明に係る遊技用システム1,1’は、図1に示すように、前記遊技機に対応して設けられ、前記有価価値の大きさを使用して遊技媒体(ここではパチンコ玉)を貸与する貸与処理(ここでは玉貸処理)を行う遊技用装置(ここではカードユニット200)と、該遊技用装置と通信可能であり、遊技場に納入された各遊技機に搭載された遊技用演算処理装置を個々に識別可能な識別情報を記憶する管理装置(ここではセンタサーバ20,システムコントローラ10’)と、からなるものである。
本発明は、遊技機に搭載された遊技用演算処理装置に記憶されている識別情報(ここではチップID)を、該遊技機から対応する遊技用装置を介して管理装置に送信し、該管理装置に記憶されている正規の識別情報と一致するか否かを照合することにより、遊技機に正規の遊技用演算処理装置が搭載されているかどうか(換言すれば正規の遊技用演算処理装置が不正の遊技用演算処理装置に交換されていないかどうか)を監視するためのものであるが、特に遊技機と遊技用装置との間を接続する既存の信号線に含まれる表示データ信号線を介して前記識別情報を送信することにより、該識別情報を送信するための新たな信号線を追加する必要がないと共に、遊技機側において当該信号線に対応する新たなインターフェイスを追加する必要がないことを特徴とする。
ここで本発明に係る遊技用システムには、後述する図28に示すように、遊技場外に設けられる管理装置であるセンタサーバ20においてチップIDの照合(S39,S69)を行う第1実施形態に係る遊技用システム1と、後述する図29に示すように、遊技場に設けられる管理装置であるシステムコントローラ10’おいてチップIDの照合(S38’,S68’)を行う第2実施形態に係る遊技用システム1’と、が含まれる。なお本発明に係る遊技機(パチンコ機100)は、第1実施形態及び第2実施形態の両方に共通である。
以下においては、まず第1実施形態について説明し、次に第2実施形態について、第1実施形態と異なる点についてのみ説明する。なお、以下においては、発光ダイオードを「LED」,セグメントを「SEG」,データベースを「DB」,信号入出力部を「I/O」,及びリーダ/ライタを「R/W」と略記する。
なお本発明は、前記遊技媒体の貸与に使用された有価価値の大きさ(玉貸使用額)に対して消費税を徴収することを考慮して、予め定められた単位有価価値の大きさ(1度数)に満たない端数有価価値の大きさ(端数金額)に相当する数の遊技媒体の貸与が可能なものでもあり、特に遊技機と遊技用装置との間を接続する既存の信号線に含まれる表示データ信号線を介して、後述するストローブ信号の非送信期間に、端数有価価値の大きさに相当する遊技媒体数(玉貸個数)を示す貸与個数指定信号(玉貸個数指定信号)を、遊技用装置から遊技機に対して送信することにより、該貸与個数指定信号を送信するための新たな信号線を追加する必要がないと共に、遊技機側において当該信号線に対応する新たなインターフェイスを追加する必要がないことも特徴とする。以下においては、消費税率が5%であり、単位有価価値の大きさである1度数が該消費税を含んだ105円である例について説明する。
[1.第1実施形態に係る遊技用システム1]
まず、図1〜図17を参照して、第1実施形態に係る遊技用システム1の構成について説明する。遊技用システム1は、図1に示すように、各遊技場2において、本発明に係る遊技機であるパチンコ機100に対応して設けられる遊技用装置であるカードユニット200と、各遊技場2に設けられ、当該遊技場2に設けられるカードユニット200と通信可能な場内管理装置であるシステムコントローラ10と、遊技場外に設けられ、該システムコントローラ10と通信可能なセンタ管理装置であるセンタサーバ20と、からなる。この図1では、遊技場2として3つの遊技場A〜Cを示しているが、該遊技場2の数は特に限定されない。
ここでセンタサーバ20は、後述する会員カード8の発行や管理を行うカード会社3に設けられている。またセンタサーバ20は、パチンコ機100を製造する遊技機メーカー4(ここでは遊技機メーカーAA,及び遊技機メーカーBB)と通信可能に接続されており、各遊技機メーカー4から、納入チップIDリストを取得する。この納入チップIDリストは、図2に示すように、複数の遊技場2(ここでは遊技場A〜C)に関して各遊技場2に納入された各パチンコ機100のチップIDを示すリストであり、各遊技場と対応付けてチップIDが記録されている。
ここでチップIDは、各パチンコ機100に搭載されて当該パチンコ機100の遊技に関する制御を実行する遊技用演算処理装置(主基板150)を個々に識別可能な識別情報の一例であって、ここでは0〜9の数字とA〜Eのアルファベットで表される9桁のIDである。従ってチップIDの各桁は、4ビットで表わされる。なおチップIDの最初の2桁は、当該パチンコ機100を製造した遊技機メーカー4を表す識別コードとなっている。このチップIDは、後述する図9に示すように、主基板150に備えられたワンチップマイコンである基本回路151に実装されているROM151bに記憶されているものである。
この遊技用システム1では、後述する図7に示すように、紙幣5,硬貨6,封入カード7,及び会員カード8が使用される。紙幣5は貨幣の一例であって、ここでは図7(b)に示すように、1000円紙幣,2000円紙幣,5000円紙幣,及び10000円紙幣の4種類の紙幣が使用可能である。硬貨6も貨幣の一例であって、ここでは図7(b)に示すように、500円硬貨である。ここで会員カード8がカードユニット200において受け付けられていないとき(即ち後述する図21に示すビジタ玉貸処理が行われるとき)には、1000円紙幣及び500円硬貨のみを受付可能であり、またカード残額が零又は端数金額である会員カード8がカードユニット200において受け付けられているとき(即ち後述する図22に示す入金処理が行われるとき)には、すべての種類の貨幣を受付可能であるが、カード残額が1度数に相当する金額以上である会員カード8がカードユニット200において受け付けられているときには、すべての種類の貨幣を受付不能である(即ち入金できない)。
封入カード7は遊技用記録媒体の一例であって、遊技に使用可能な有価価値の大きさを特定できる情報(ここでは入金残額)が記録されるものである。この入金残額は、カードユニット200において、会員カード8が受け付けられていない状態で貨幣を受け付けて、該受け付けた貨幣の金額が後述する紙幣識別機240又は硬貨識別機250により識別されたときに、該識別金額が入金残額として記録されたものである。この封入カード7は、長方形状を呈するプラスチック製の薄板における所定の部位に、入金残額が記録される記録領域(図示外)が形成されてなるものであり、ここでは該記録領域として不揮発性のEEPROMを備える非接触式の集積回路を搭載したICカードである。この封入カード7は、図7(b)に示すように、遊技者が指触不能な態様で遊技用装置内部に封入されている。
会員カード8も遊技用記録媒体の一例であって、遊技に使用可能な有価価値の大きさを特定できる情報(ここでは会員ID及びカード残額)が記録されるものである。この会員IDは、各会員遊技者を個々に特定できる情報であって、該会員カード8に予め記録されている。またカード残額は、会員カード8に対して入金された金額がカード残額として記録されたものである。この会員カード8も、長方形状を呈するプラスチック製の薄板における所定の部位に、会員ID及びカード残額が記録される記録領域(図示外)が形成されてなるものであり、ここでは該記録領域として不揮発性のEEPROMを備える非接触式の集積回路を搭載したICカードである。この会員カード8は、会員登録を行った会員遊技者に対して発行され、図7(c)に示すように、カードユニット200の外部から挿入されて使用される。
以下、遊技用システム1の各構成要素について説明する。まず図1,図3,及び図4を参照して、システムコントローラ10について説明する。システムコントローラ10は管理装置の一例であって、ここでは遊技場2内の所定箇所(例えば管理事務所等)に設けられる前記場内管理装置であり、図1に示すように接続される場外通信部11a,場内通信部11b,制御部12,ディスプレイ13,入力装置14,及びハードディスク15等を備えるコンピュータである。
場外通信部11aは、センタサーバ20の後述する通信部21と通信可能に接続され、システムコントローラ10とセンタサーバ20との間における通信を司るものである。場内通信部11bは、後述する図10に示すように、カードユニット200のカードR/W制御部230と通信可能に接続され、システムコントローラ10とカードユニット200との間における通信を司るものである。制御部12はCPU,RAM,ROM等を備え、ハードディスク15に記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、システムコントローラ10に設けられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものである。
ディスプレイ13は各種の情報を表示するものであり、入力装置14は各種の入力を受け付けるもの(例えばキーボードやマウス)である。このディスプレイ13には、図3に示すように、遊技場2の店員の操作によりシステムコントローラ10において実行される各モードに応じた画面が表示される。
具体的には、遊技場2においてパチンコ機100の納入又は配置替えが行われたとき(以下「納入時」と総称する。)に、遊技場2の店員の操作により、システムコントローラ10において、納入時チップID取得モードが実行されると、図3(a)に示す納入時チップID取得画面がディスプレイ13に表示される。この納入時チップID取得画面では、チップIDを取得する対象として前記納入又は配置替えが行われたパチンコ機100の台番号を入力するための台番号入力欄が表示される。
この納入時チップID取得画面において、遊技場2の店員が入力装置14を操作することにより、台番号入力欄に前記納入又は配置替えが行われたパチンコ機100の台番号(ここでは001〜010)を入力して、「取得」ボタンを操作すると、該入力された台番号のパチンコ機100に対応するカードユニット200に対して、納入時チップID取得処理が行われる。この納入時チップID取得処理では、当該カードユニット200に対して、チップID取得要求が送信され、該チップID取得要求に応じてカードユニット200から送信されてくる、当該パチンコ機100の台番号とチップIDを受信すると、図3(a)の表(上側)に示すように、該受信した台番号と対応付けて該受信したチップIDを記録した設置チップIDリストが作成される。ただしカードユニット200からパチンコ機100の台番号のみが送信されてきてチップIDが送信されてこない場合には、図3(a)の表(下側)に示すように、該受信した台番号と対応付けて×印(即ちパチンコ機100が後述する識別情報送信機能を有さない旨)を記録した設置チップIDリストが作成される。なお該作成された設置チップIDリストは、センタサーバ20に対して送信され、後述する図6に示す照合用チップIDリストの作成に使用される。
また遊技場2の営業開始前に、遊技場2の店員の操作により、システムコントローラ10において、営業中チップID取得設定モードが実行されると、図3(b)に示す営業中チップID取得画面がディスプレイ13に表示される。この営業中チップID取得画面では、遊技場2の営業中にチップIDを取得するタイミングを設定可能であり、該タイミングとして営業開始からの所定間隔を設定するための「間隔指定」チェックボックス及び間隔入力欄と、該タイミングとして任意の時刻を設定するための「時刻指定」チェックボックス及び時刻入力欄が表示される。
この営業中チップID取得画面において、遊技場2の店員が入力装置14を操作することにより、前記間隔指定及び/又は前記時刻指定を行い、「設定」ボタンを操作すると、該指定された間隔及び/又は時刻(ここでは営業開始から3時間毎)が、遊技場2の営業中にチップIDを取得するタイミングとして設定される。そして該設定されたタイミングになると、遊技場2に設置されたパチンコ機100のうちの識別情報送信機能を有するパチンコ機100に対応するカードユニット200に対して、営業中チップID取得処理が行われる。この営業中チップID取得処理では、前記カードユニット200に対して、チップID取得要求が送信され、該チップID取得要求に応じてカードユニット200から送信されてくる、当該パチンコ機100の台番号とチップIDを受信すると、図3(b)の表に示すように、該受信した台番号とチップIDとを対応付けて記録した設置チップIDリストが作成される。なお該作成された設置チップIDリストは、センタサーバ20に対して送信され、後述する図6に示す照合用チップIDリストと照合される。
また遊技場2の営業中に、遊技場2の店員の操作により、システムコントローラ10において、営業中チップID取得要求モードが実行されると、図3(c)に示す営業中チップID取得要求画面がディスプレイ13に表示される。この営業中チップID取得要求画面では、チップIDを取得する対象としてチップIDの照合を希望するパチンコ機100(例えば主基板150が不正基板に交換された可能性があるパチンコ機100)の台番号を入力するための台番号入力欄が表示される。
この営業中チップID取得要求画面において、遊技場2の店員が入力装置14を操作することにより、台番号入力欄にチップIDの照合を希望するパチンコ機100の台番号(ここでは003)を入力して、「取得」ボタンを操作すると、該入力された台番号のパチンコ機100に対応するカードユニット200に対して、前記営業中チップID取得処理が行われる。この営業中チップID取得処理では、前述したのと同様にして図3(c)の表に示す設置チップIDリストが作成される。なお該作成された設置チップIDリストは、センタサーバ20に対して送信され、後述する図6に示す照合用チップIDリストと照合される。
記憶装置であるハードディスク15は、図4に示す売上管理DB,及び残額管理DBを記憶している。売上管理DBでは、各カードユニット200を個々に特定可能な情報(ここでは各カードユニット200に対応するパチンコ機100の台番号)と対応付けて、各カードユニット200において玉貸処理に使用された玉貸使用額として売上額と消費税額が記憶されて管理されている。この売上管理DBの管理内容は、カードユニット200における玉貸処理でカードユニット200から玉貸使用額が送信されてくる毎に、該送信されてきた玉貸使用額,及びセンタサーバ20で後述する図5(b)に示すようにして設定された消費税率(ここでは5%)に基づいて算出された売上額と消費税額が加算更新される。
なお玉貸処理には、後述する図21に示すように、カードユニット200において会員カード8が受け付けられていない状態で貨幣が受け付けられたときに行われるビジタ玉貸処理と、図23に示すように、カードユニット200において受け付けられている会員カード8のカード残額が1度数(即ち105円)以上である状態で玉貸操作が有ったときに行われる会員単位玉貸処理と、図24に示すように、カードユニット200において受け付けられている会員カード8のカード残額が1度数(即ち105円)未満の端数金額である状態で玉貸操作が有ったときに行われる会員端数玉貸処理と、が含まれる。
残額管理DBでは、各会員遊技者及び各会員カード8を個々に特定できる会員IDと対応付けて、該会員IDが記録されている会員カード8に対して入金されたカード残額が記憶されて管理されている。この残額管理DBの管理内容は、後述する図22に示す入金処理でカードユニット200から入金情報が送信されてくる毎に、該入金情報に含まれる識別金額が前記記憶されているカード残額に加算更新されると共に、後述する図23に示す会員単位玉貸処理,又は図24に示す会員端数玉貸処理でカードユニット200から玉貸使用額が送信されてくる毎に、該送信されてきた玉貸使用額が前記記憶されているカード残額から減算更新される。
次に図1,図5,及び図6を参照して、センタサーバ20について説明する。センタサーバ20は管理装置の一例であって、ここではカード会社3に設けられる前記センタ管理装置であり、図1に示すように接続される通信部21,制御部22,ディスプレイ23,入力装置24,及びハードディスク25等を備えるコンピュータである。
通信部21は、遊技機メーカー4と通信可能に接続されており、センタサーバ20と遊技機メーカー4との間における通信を司るものであり、ここでは前述の如く、図2に示す納入チップIDリストを遊技機メーカー4から受信して取得する。また通信部21は、システムコントローラ10の場外通信部11aと通信可能に接続されており、センタサーバ20とシステムコントローラ10との間における通信を司るものであるが、その機能の詳細については後述する。制御部22はCPU,RAM,ROM等を備え、ハードディスク25に記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、センタサーバ20に設けられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものであるが、その機能の詳細については後述する。
ディスプレイ23は各種の情報を表示するものであり、入力装置24は各種の入力を受け付けるもの(例えばキーボードやマウス)である。このディスプレイ23には、図5に示すように、カード会社3の社員の操作によりセンタサーバ20において実行される各モードに応じた画面が表示される。
具体的には、遊技場2の営業開始前に、カード会社3の社員の操作により、センタサーバ20において、営業開始前チップID取得設定モードが実行されると、図5(a)に示す営業開始前チップID取得設定画面がディスプレイ23に表示される。この営業開始前チップID取得設定画面では、各遊技場2に対してチップIDの取得を要求するチップID要求時刻を設定するためのプルダウンメニューが表示されると共に、各遊技場2における本日開店時刻を設定するための時刻入力欄が各遊技場毎に表示される。ここでプルダウンメニューでは、チップID要求時刻として、本日開店時刻の1時間前,30分前,15分前…等が表示される。また時刻入力欄では、センタサーバ20において予め記憶されている各遊技場毎の通常開店時刻が表示される。
この営業開始前チップID取得設定画面において、カード会社3の社員が入力装置24を操作することにより、プルダウンメニューに表示される1時間前,30分前,15分前…等のうちの任意のチップID要求時刻(ここでは1時間前)を選択し、かつ時刻入力欄に表示される各遊技場毎の通常開店時刻を必要に応じて変更(ここではイベントが開催される遊技場Cについて、通常開店時刻である10:00を本日開店時刻である12:00に変更)して、「設定」ボタンを操作すると、図5(a)の表に示すように、該設定された内容に基づいて、チップID要求時刻が各遊技場毎に設定される。そして各遊技場毎に該設定されたチップID要求時刻になると、当該各遊技場2に設けられるシステムコントローラ10に対してチップID取得要求が送信され、該システムコントローラ10において、営業開始前チップID取得処理が行われる。
この営業開始前チップID取得処理では、システムコントローラ10において、遊技場2に設置されたパチンコ機100のうちの識別情報送信機能を有するパチンコ機100に対応するカードユニット200に対して、チップID取得要求が送信され、該チップID取得要求に応じてカードユニット200から送信されてくる、当該パチンコ機100の台番号とチップIDを受信すると、前述した図3(b)の表に示すように、該受信した台番号とチップIDとを対応付けて記録した設置チップIDリストが作成される。なお該作成された設置チップIDリストは、システムコントローラ10からセンタサーバ20に対して送信され、後述する図6に示す照合用チップIDリストと照合される。
またカード会社3の社員の操作により、センタサーバ20において、消費税率設定モードが実行されると、図5(b)に示す消費税率設定画面がディスプレイ23に表示される。この消費税率設定画面において、カード会社3の社員が入力装置24を操作することにより、入力欄に消費税率(ここでは5%)を入力して、「設定」ボタンを操作すると、該入力された内容で消費税率が設定される。
そして該設定された消費税率(設定税率)は、システムコントローラ10に対して送信されて記憶され、さらにカードユニット200からの要求に応じて該カードユニット200に対して送信されて記憶される。そして該カードユニット200は、予め設定されている1度数に相当する金額(ここでは100円)と予め設定されているパチンコ玉1個の玉貸金額(ここでは4円)と、該記憶されている設定税率とに基づいて、消費税を含む1度数に相当する金額(ここでは105円)と消費税を含むパチンコ玉1個の玉貸金額(ここでは4.2円)を算出して記憶する。ここで記憶された算出値は、後述する残度数と端数金額の演算,及び後述する玉貸個数の特定に用いられる。
記憶装置であるハードディスク25は、識別情報記憶手段の一例であって、遊技場2に納入された各パチンコ機100のチップIDを記憶するものであると共に、送信可否記憶手段の一例であって、遊技場2内に設置された各パチンコ機100がチップIDを送信する機能(以下「識別情報送信機能」という。)を有するか否かを記憶するものであり、ここでは図6に示す照合用チップIDリストを記憶している。この照合用チップIDリストでは、各遊技場毎に、当該遊技場に設置された各パチンコ機100の台番号と対応付けて、前記識別情報送信機能を有するパチンコ機100については当該パチンコ機100の正規のチップIDが記憶されており、前記識別情報送信機能を有さないパチンコ機100については×印(即ち当該パチンコ機100が識別情報送信機能を有さない旨)が記憶されている。
この照合用チップIDリストは、遊技機メーカー4から送信されてきた図2に示す納入チップIDリストと、各遊技場2のシステムコントローラ10から送信されてきた図3(a)の表に示す設置チップIDリストに基づいて、制御部22の制御により更新されるものである。具体的には、制御部22は、図3(a)の表に示す設置チップIDリストに記録されているチップID(即ち遊技場2に納入されたパチンコ機100から取得したチップID)と、図2に示す納入チップIDリストに記録されているチップID(即ち遊技場2に納入されたパチンコ機100に記憶されているべき正規のチップID)とが、すべて一致するか,及び重複していないかを照合する。
ここで照合OKである場合には、図3(a)の表に示す設置チップIDリストの内容を、図6に示す照合用チップIDリストの内容に上書きして更新する。一方、照合NGである場合には、一致しないチップIDや重複しているチップIDを、当該遊技場2及び遊技機メーカー4に対して報告する。なお各遊技場2のシステムコントローラ10から、台番号と対応付けて×印(即ち当該パチンコ機100が識別情報送信機能を有さない旨)を記録した設置チップIDリストが送信されてきた場合には、前記照合を行わず、該送信されてきた設置チップIDリストの内容を、図6に示す照合用チップIDリストの内容に上書きして更新する。
ここで前記制御部22は照合手段の一例であって、後述する識別情報送信手段(カードR/W制御部230)から送信されてきたチップID(ここでは各遊技場2のシステムコントローラ10から送信されてきた図3(b)(c)の表に示す設置チップIDリスト)が前記識別情報記憶手段(ハードディスク25)で記憶されているチップID(ここでは図6に示す照合用チップIDリスト)と一致するか否かを照合するものである。具体的には、制御部22は、図3(b)(c)の表に示す設置チップIDリストに台番号と対応付けて記録されているチップID(即ち遊技場2に設置されているパチンコ機100から取得したチップID)が、図6に示す照合用チップIDリストに当該台番号と対応付けて記録されているチップID(即ち遊技場2に納入されたパチンコ機100に記憶されているべき正規のチップID)と一致するか否か、各チップID毎に照合する。
また前記通信部21は照合結果送信手段の一例であって、前記照合手段(制御部22)による照合結果をチップIDの送信元であるカードユニット200に対して送信するものである。具体的には、通信部21は、制御部22による照合結果に応じて、各チップIDの送信元であるカードユニット200に対し、システムコントローラ10を介して、当該チップIDが一致する旨の照合結果(照合OK),又は当該チップIDが一致しない旨の照合結果(照合NG)を送信する。なお照合NGである場合には、一致しないチップIDを遊技機メーカー4に対して報告する。
さらに前記通信部21は識別情報送信不能情報送信手段の一例であって、前記送信可否記憶手段(ハードディスク25)の記憶内容(ここでは図6に示す照合用チップIDリスト)に基づいて、識別情報送信機能を有さないパチンコ機100に対応するカードユニット200に対して、該対応するパチンコ機100が識別情報送信機能を有さない旨を示す識別情報送信不能情報を送信するものである。具体的には、通信部21は、遊技場2の営業開始前に、図6に示す照合用チップIDリストに×印が記録されている台番号のパチンコ機100に対応するカードユニット200に対し、システムコントローラ10を介して、識別情報送信不能情報を送信する。
次に図7,図8,及び図9を参照して、パチンコ機100について説明する。パチンコ機100は前記遊技機の一例であって、遊技場2における遊技島(図示外)において機種等に従って所定の位置に配置され、遊技媒体であるパチンコ玉を遊技領域110に打ち込むことにより遊技を行うものであり、ここでは対応するカードユニット200と通信でき、該カードユニット200との間でパチンコ玉の貸与に関する信号のやり取りが行われて玉貸処理(ビジタ玉貸処理,会員単位玉貸処理,及び会員端数玉貸処理)が行われる、いわゆるCR式のパチンコ機である。このパチンコ機100は、識別情報送信機能及び端数玉貸処理機能を有するもの(以下「新遊技機」という。)である。
このパチンコ機100は、図7(a)に示すように、その前面に遊技領域110,発射ハンドル130,上皿120,及び下皿140等を備えると共に、残度数表示器121,玉貸ボタン122,玉貸可ランプ123,及び返却ボタン124を備え、図9に示すように、その内部に主基板150,入賞口スイッチ153,払出制御基板160,玉払出装置170,玉確認センサ171,及び発射制御基板180等を備え、その背後に中継基板190を備えており、これらの各構成要素は図9に示すように接続されている。
遊技領域110には、始動入賞口,大入賞口,一般入賞口等の複数の入賞口や、複数種類の識別情報である図柄を可変表示可能な可変表示装置等が設けられている。発射ハンドル130は、パチンコ玉を遊技領域110に打ち込むための操作を受け付けるものであり、右に回すことによりパチンコ玉が発射されて遊技領域110に打ち込まれる。上皿120は、玉払出装置170から貸玉又は賞球として払い出されるパチンコ玉を貯留するものであり、下皿140は、上皿120に貯留しきれない余剰のパチンコ玉を貯留するものである。
残度数表示器121は有価価値表示器の一例であって、図8(a)に示すように、複数(ここでは3つ)のセグメント表示器121a〜121cからなり、封入カード7に記録されている入金残額から特定される遊技に使用可能な有価価値の大きさ,又は会員カード8に記録されているカード残額から特定される遊技に使用可能な有価価値の大きさを表示するものである。
ここで各セグメント表示器(1桁目のセグメント表示器121a,2桁目のセグメント表示器121b,及び3桁目のセグメント表示器121c)は、A〜Gの7つのセグメントからなる7セグメントLEDにより構成されており、該7つのセグメントのうちの所定のLEDが点灯することによって数字又は文字が表示される。この残度数表示器121は、後述する図11に示すように、ダイナミック点灯制御手段(LED駆動回路212)によりダイナミック点灯制御される。
この残度数表示器121に表示される前記有価価値の大きさは、残度数又は端数金額である。この残度数は、後述するユニット制御部220により、「入金残額又はカード残額÷消費税を含む1度数(即ち105円)」の式で演算された商の整数部分であり、端数金額は、同式で演算された商の余り部分である。具体的には、入金残額又はカード残額が1000円である場合には、1000円÷105円=残度数が9度数と端数金額が55円と演算される。
ここで残度数表示器121に残度数が表示される場合には、図8(b)に示すように、3桁目のセグメント表示器121c〜1桁目のセグメント表示器121aに前記演算された残度数(ここでは9度数)が表示される。また残度数表示器121に端数金額が表示される場合には、図8(c)に示すように、3桁目のセグメント表示器121cに「H」の文字が表示されると共に、2桁目のセグメント表示器121b〜1桁目のセグメント表示器121aに前記演算された端数金額(ここでは55円)が表示される。なお端数金額が100円を超えるときには、一律に「H99」と表示される。
図7に戻り、玉貸ボタン122は、カード残額を使用した玉貸操作を受け付けるためのボタンである。この玉貸ボタン122の操作は、後述する図10に示すように、検出回路213により検出される。この玉貸ボタン122が操作されて玉貸操作があると、後述する会員単位玉貸処理又は会員端数玉貸処理が行われる。なお後述するビジタ玉貸処理は、玉貸操作によらずに行われる。
玉貸可ランプ123は、玉貸ボタン122による玉貸操作が可能であるとき(即ちカードユニット200において会員カード8が受け付けられており、かつ該会員カード8のカード残額があるとき)に点灯して、該玉貸操作が可能である旨を報知するためのランプである。この玉貸可ランプ123は、LEDにより構成されており、後述する図10に示すように、LED駆動回路212により点灯制御される。
返却ボタン124は、カードユニット200において受け付けている会員カード8の返却操作を受け付けるためのボタンである。この返却ボタン124の操作は、後述する図10に示すように、検出回路213により検出される。この返却ボタン124が操作されて返却操作があると、後述する会員カードR/W290に挿入されている会員カード8が会員カード挿入口291から排出されて会員遊技者に返却される。
主基板150は前記遊技用演算処理装置の一例であって、当該パチンコ機100の遊技に関する制御を実行するものであり、図9に示すように、基本回路151,及び入力ドライバ回路152等を備えている。基本回路151は、CPU151a,ROM151b,RAM151c,及びI/O151d等を備えており、ROM151bに記録されている処理プログラムがRAM151cを作業領域としてCPU151aで実行されることにより、主基板150に接続される各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものである。即ち基本回路151は、CPU151a,ROM151b,RAM151c,及びI/O151dを一つのチップに集約して実装したワンチップマイコンである。この基本回路151は、I/O151dにより、払出制御基板160の後述する入力回路162及び出力回路163と接続されている。ここでROM151bは遊技機側識別情報記憶手段の一例であって、前述の如く当該基本回路151(主基板150)のチップIDを記憶するものである。
またI/O151dは遊技機側識別情報送信手段の一例であって、ROM151bで記憶されているチップIDを、後述する表示データ信号線を介して、対応するカードユニット200に対して送信するものであり、ここでは該チップIDを払出制御基板160及び表示データ信号線を介して対応するカードユニット200に対して送信するものであるが、その詳細については図15(a)を参照して後述する。
さらにI/O151dは遊技動作信号受信手段の一例であって、前記遊技機側識別情報送信手段により送信したチップIDが各遊技場2に納入されたパチンコ機100のチップIDと一致するか否かの照合結果(即ち前記照合手段による照合結果)に基づいて後述する表示データ信号線を介して対応するカードユニット200から送信されてくる遊技動作信号を受信するものであり、ここでは当該チップIDが一致しない旨の照合結果(照合NG)に基づいて送信されてくる不能動化信号の受信を待機するものであるが、その詳細については図15(b)を参照して後述する。
そして主基板150の基本回路151は、前記遊技動作信号受信手段により遊技動作信号としてチップIDが一致する旨の照合結果に基づいて送信されてくる能動化信号を受信したことを条件として、当該パチンコ機100の遊技に関する制御を能動化するか,又は前記遊技動作信号受信手段により遊技動作信号としてチップIDが一致しない旨の照合結果に基づいて送信されてくる不能動化信号を受信したことを条件として、当該パチンコ機100の遊技に関する制御を不能動化するものであり、ここでは該不能動化信号を受信したことを条件として、I/O154dから払出制御基板160を介して発射制御基板180に対して、発射不能信号を送信する処理を行う。この発射不能信号を受信した発射制御基板180は、発射ハンドル130が操作されてもパチンコ玉が発射されないような制御を行うことにより、当該パチンコ機100の遊技に関する制御を不能動化する。
入力ドライバ回路152は、入賞口スイッチ153から出力される入賞検出信号を検出するための回路である。入賞口スイッチ153は、遊技領域110に設けられる各入賞口(始動入賞口,大入賞口,及び一般入賞口等)に対応して設けられ、該入賞口へのパチンコ玉の入賞を検出するものである。即ち、遊技領域110に打ち込まれたパチンコ玉が各入賞口に入賞すると、該入賞が入賞口スイッチ153により検出されて、該入賞を検出した旨を示す入賞検出信号が入力ドライバ回路152に出力され、該入賞検出信号が入力ドライバ回路152により検出されると、各入賞口に対応する数の賞球の払出を指令する賞球払出信号が基本回路151から払出制御基板160に出力され、該賞球払出信号が示す数のパチンコ玉が賞球として後述する玉払出装置170から払い出される。
払出制御基板160は、パチンコ機100におけるパチンコ玉の払出を制御するものであり、図9に示すように、払出制御用CPU161,入力回路162,出力回路163,及びI/O164等を備えており、これらはバスにより接続されている。この払出制御基板160は、前述の如く入力回路162及び出力回路163により、主基板150のI/O154dと接続されている。
また払出制御基板160は中継装置の一例であって、対応するカードユニット200と通信可能なものであり、具体的には図10にも示すように、I/O164により、後述する表示データ信号線を介して、カードユニット200の後述するユニット制御部220に備えられるI/O224と接続されている。この中継装置として機能する払出制御基板160は、前記遊技機側識別情報送信手段(I/O154d)から送信されてきたチップID(即ち主基板150より取得したチップID)を、対応するカードユニット200に送信するために記憶する。
そして中継装置として機能する払出制御基板160は、主基板150よりチップIDを取得してから所定時間を経過したことを条件として、前記送信のために払出制御基板160内に記憶したチップIDを消去するものである。具体的には、後述する図25及び図27に示すように、主基板150よりチップIDを取得したときに、前記所定時間を計測するタイマTをセットし、該タイマTがタイムアウトするまでにチップIDをカードユニット200に送信できないときに、前記記憶したチップIDを消去する。
また中継装置として機能する払出制御基板160は、主基板150より取得したチップIDを対応するカードユニット200に送信したことを条件として、該送信のために払出制御基板160内に記憶したチップIDを消去するものである。具体的には、後述する図25及び図27に示すように、前記不能動化信号をカードユニット200から受信したときに、前記記憶したチップIDを消去する。
払出制御用CPU161は、後述する図16に示す単位玉貸処理が行われるときに、1度数分のパチンコ玉の払出を指令する信号を玉払出装置170に出力し、後述する図17に示す端数玉貸処理が行われるときに、後述する玉貸個数分のパチンコ玉の払出を指令する信号を玉払出装置170に出力し、主基板150から入力回路162に賞球払出信号が入力されたときに、該賞球払出信号が示す数のパチンコ玉の払出を指令する信号を玉払出装置170に出力する。
なお払出制御基板160は、後述する図26に示す玉貸制御が行われるときに単位貸与要求信号受信手段,単位貸与準備信号送信手段,単位貸与指令信号受信手段,貸与個数指定信号受信手段,端数貸与要求信号受信手段,端数貸与準備信号送信手段,端数貸与指令信号受信手段,及び貸与制御手段として機能するものであるが、これらの機能の詳細については後述する。
玉払出装置170は、玉貸処理が行われて遊技者に貸し出されたパチンコ玉である貸玉や、遊技の結果として遊技者に付与されるパチンコ玉である賞球を払い出すものである。この玉払出装置170は、払出モータ(図示外)を備えており、玉タンク(図示外)からタンクレール(図示外)を介して供給されるパチンコ玉を、払出モータの駆動力を利用して払い出すものである。ここでタンクレールから玉払出装置170に到るパチンコ玉の供給経路途中には、玉確認センサ171が設けられていて、玉払出装置170に供給されるパチンコ玉が存在するか否かが確認できるように構成されている。この玉払出装置170及び玉確認センサ171は、払出制御基板160のI/O164と接続されている。
中継基板190は、パチンコ機100とカードユニット200との間を接続する信号線である玉貸可表示信号線,玉貸操作信号線,返却操作信号線,ストローブ信号線,表示データ信号線,PSI信号線,PRDY信号線,BRDY信号線,BRQ信号線,及びEXS信号線の間に介在され、パチンコ機100とカードユニット200との間で送受信される各種の信号を中継するための基板である。なお、これらの信号線の詳細については後述する。
次に図7及び図10を参照して、カードユニット200について説明する。カードユニット200は前記遊技用装置の一例であって、パチンコ機100に対応して(ここではパチンコ機100の左側に隣接して)設けられ、縦長の箱型の形状を呈するものであり、図7(a)に示すように、その前面に多機能ランプ270,紙幣挿入口241,硬貨挿入口251,硬貨返却ボタン254,硬貨返却口256,封入カード確認窓281,及び会員カード挿入口291等を備え、図7(b)及び図7(c)に示すように、その内部にランプ駆動回路211,紙幣識別機240,LED駆動回路212,検出回路213,ユニット制御部220,硬貨識別機250,カードR/W制御部230,封入カードR/W280,及び会員カードR/W290等を備えており、これらの各構成要素は図10に示すように接続されている。
ランプ駆動回路211は、多機能ランプ270を発光制御するための回路であり、ユニット制御部220から発光制御用のコマンドが入力されたことに基づいて、該コマンドに応じた発光態様を指令する信号を多機能ランプ270に出力することにより、該多機能ランプ270を発光制御する。多機能ランプ270は、カードユニット200の動作状態を報知するためのランプであり、ここでは緑点灯することにより会員カード8を受付中でない旨を報知し、青点灯することにより会員カード8を受付中である旨を報知する。
LED駆動回路212は、前記玉貸可ランプ123を点灯制御するための回路である。このLED駆動回路212は、ユニット制御部220から点灯制御用のコマンドが入力されたことに基づいて、該コマンドに応じた点灯態様を指令する信号を、当該LED駆動回路212と玉貸可ランプ123との間を接続する信号線である玉貸可表示信号線を介して出力することにより、該玉貸可ランプ123を点灯制御する。なおLED駆動回路212は、後述する図11に示すように、前記残度数表示器121をダイナミック点灯制御するダイナミック点灯制御手段として機能するものであるが、該機能の詳細については後述する。
検出回路213は、前記玉貸ボタン122及び前記返却ボタン124の操作を検出するための回路である。この検出回路213は、玉貸ボタン122が操作されたときに出力される玉貸操作信号が、該玉貸ボタン122と当該検出回路213との間を接続する信号線である玉貸操作信号線を介して入力されたことに基づいて、玉貸操作が有った旨を示す信号をユニット制御部220に出力する。また検出回路213は、返却ボタン124が操作されたときに出力される返却操作信号が、該返却ボタン124と当該検出回路213との間を接続する信号線である返却操作信号線を介して入力されたことに基づいて、返却操作が有った旨を示す信号をユニット制御部220に出力する。
ユニット制御部220は、CPU221,ROM222,RAM223,及びI/O224等を備えており、ROM222に記録されている処理プログラムがRAM223を作業領域としてCPU221で実行されることにより、該ユニット制御部220に接続される各構成要素の動作を制御して各種の処理(後述する図18〜図24に示す各処理)を行うものである。
このユニット制御部220は識別情報取得手段の一例であって、対応するパチンコ機100に搭載された主基板150に記憶されているチップIDを後述する表示データ信号線を介して該対応するパチンコ機100から取得する処理(チップID取得処理)を行うものであるが、その詳細については図15(a)を参照して後述する。
またユニット制御部220は遊技動作信号送信手段の一例であって、前記照合結果送信手段(通信部21)から一致する旨の照合結果(照合OK)を受信したことを条件として、対応するパチンコ機100の動作を能動化するための能動化信号を後述する表示データ信号線を介して該対応するパチンコ機100に対して送信するか,又は前記照合結果送信手段(通信部21)から一致しない旨の照合結果(照合NG)を受信したことを条件として、対応するパチンコ機100の動作を不能動化するための不能動化信号を後述する表示データ信号線を介して該対応するパチンコ機100に対して送信する処理を行うものであり、ここでは照合NGである場合に不能動化信号を送信する処理(不能動化信号送信処理)を行うが、その詳細については図15(b)を参照して後述する。
この遊技動作信号送信手段として機能するユニット制御部220は、前記識別情報送信不能情報送信手段(通信部21)から識別情報送信不能情報を受信したことを条件として、前記識別情報取得手段(ユニット制御部220)による処理及び後述する識別情報送信手段(カードR/W制御部230)による処理を行うことなく、前記能動化信号を送信するか,又は前記不能動化信号を送信しないものであり、ここでは識別情報送信不能情報を受信した場合には不能動化信号を送信しない。
またユニット制御部220は貸与処理手段の一例であって、遊技用記録媒体(封入カード7,会員カード8)の記録情報から特定される有価価値の大きさ(入金残額,カード残額)を使用してパチンコ機100からパチンコ玉を貸与する貸与処理を行うものである。この貸与処理手段として機能するユニット制御部220は、前記照合結果送信手段(通信部21)から一致しない旨の照合結果(照合NG)を受信したことを条件として、前記貸与処理を不能動化する。また貸与処理手段として機能するユニット制御部220は、前記識別情報送信不能情報送信手段(通信部21)から識別情報送信不能情報を受信したことを条件として、前記識別情報取得手段(ユニット制御部220)による処理及び後述する識別情報送信手段(カードR/W制御部230)による処理を行うことなく、前記貸与処理を能動化する。
またユニット制御部220は遊技媒体数特定手段の一例であって、会員カード8の記録情報から特定されるカード残額のうちの1度数に満たない端数金額に相当するパチンコ玉数である玉貸個数を特定するものである。この玉貸個数は、「端数金額÷消費税を含むパチンコ玉1個の玉貸金額(即ち4.2円)」の式で演算された商の1個未満のパチンコ玉数を切り上げて特定される(即ち4.2円未満の端数金額については、遊技場2の負担でパチンコ玉を貸し出す)。具体的には、端数金額が70円である場合には、70円÷4.2円=16.6…なので玉貸個数が17個と特定される。
またユニット制御部220は貸与個数指定信号送信手段の一例であって、前記遊技媒体数特定手段により特定された数のパチンコ玉の貸与をパチンコ機100に対して指令するときに、後述する表示データ信号線を介して前記遊技媒体数特定手段により特定された玉貸個数を示す貸与個数指定信号(以下「玉貸個数指定信号」という。)を送信するものであるが、その詳細については図17を参照して後述する。
なおユニット制御部220は、後述する図21に示すビジタ玉貸処理及び後述する図23に示す会員単位玉貸処理において単位玉貸処理(図16を参照)が行われるときに、貸与指令手段,単位貸与要求信号送信手段,単位貸与準備信号受信手段,及び単位貸与指令信号送信手段として機能し、後述する図21に示すビジタ玉貸処理及び後述する図24に示す会員端数玉貸処理において端数玉貸処理(図17を参照)が行われるときに、貸与指令手段,端数貸与要求信号送信手段,端数貸与準備信号受信手段,及び端数貸与指令信号送信手段として機能するものであるが、これらの機能の詳細については後述する。
カードR/W制御部230は、CPU,RAM,ROM等を備えており、ROMに記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、該カードR/W制御部230に接続される封入カードR/W280及び会員カードR/W290の動作を制御して各種の処理を行うものである。このカードR/W制御部230は、前述の如く、システムコントローラ10の場外通信部11aと通信可能に接続されている。
このカードR/W制御部230は識別情報送信手段の一例であって、前記識別情報取得手段(ユニット制御部220)により取得したチップIDを、システムコントローラ10を介してセンタサーバ20に対して送信するものである。
そして識別情報送信手段として機能するカードR/W制御部230は、前記識別情報取得手段によるチップIDの取得から所定時間を経過したことを条件として、前記送信のためにカードユニット200内に記憶したチップIDを消去するものである。具体的には、後述する図18及び図20に示すように、ユニット制御部220によりチップIDを取得したときに、前記所定時間を計測するタイマTをセットし、該タイマTがタイムアウトするまでに照合結果(照合OK,又は照合NG)をシステムコントローラ10から受信できないとき,及び該タイマTがタイムアウトするまでにチップIDをシステムコントローラ10に対して送信できないときに、前記記憶したチップIDを消去する。
また識別情報送信手段として機能するカードR/W制御部230は、前記識別情報取得手段により取得したチップIDをシステムコントローラ10を介してセンタサーバ20に対して送信したことを条件として、該送信のためにカードユニット200内に記憶したチップIDを消去するものである。具体的には、後述する図18及び図20に示すように、前記タイマTがタイムアウトするまでに照合結果(照合OK,又は照合NG)をシステムコントローラ10から受信したときに、前記記憶したチップIDを消去する。
またカードR/W制御部230は、会員カードR/W290により会員カード8が受け付けられたときに、該会員カード8から読み取った会員IDとカード残額を含む照合要求をシステムコントローラ10に対して送信する処理を行い、またカードユニット200において後述する図22に示す入金処理が行われたときに、会員カード8の会員IDと識別金額を含む入金情報をシステムコントローラ10に対して送信する処理を行い、さらにカードユニット200において玉貸処理(ビジタ玉貸処理,会員単位玉貸処理,又は会員端数玉貸処理)が行われたときに、該玉貸処理に使用された玉貸使用額をシステムコントローラ10に対して送信する処理を行う。
封入カードR/W280は、カードユニット200において会員カード8を受け付けていない状態で貨幣を受け付けて、該受け付けた貨幣の金額が後述する紙幣識別機240又は硬貨識別機250により識別されたときに、該識別金額を入金残額として、該封入カードR/W280の内部に封入されている封入カード7に対して記録する(書き込む)ものである。また封入カードR/W280は、後述する図21に示すビジタ玉貸処理が行われたときに、封入カード7の入金残額から1度数分の金額を減算した後の金額を順次封入カード7に対して記録する(書き込む)と共に、最終的に封入カード7の入金残額を0にする処理を行うものである。この封入カードR/W280は、前記ICカードである封入カード7に対応したICカードR/Wを備えている。なお封入カードR/W280の内部に封入されている封入カード7は、封入カード確認窓281を介して遊技者が視認可能であると共に指触不能である。
会員カードR/W290は、図7(c)に示すように、会員カード挿入口291から会員カード8の挿入を受け付けて、該受け付けた会員カード8から会員ID及びカード残額を読み取るものである。ここで読み取った会員IDとカード残額を含む照合要求が、前述の如くカードユニット200からシステムコントローラ10に対して送信され、該システムコントローラ10において、該送信されてきたカード残額と、該送信されてきた会員IDと対応付けて図4に示す残額管理DBに記憶されているカード残額との照合が行われる。
また会員カードR/W290は、後述する図22に示す入金処理が行われたときに、会員カード8のカード残額に紙幣識別機240又は硬貨識別機250により識別された識別金額を加算した金額を新たなカード残額として会員カード8に対して記録する(書き込む)ものである。また会員カードR/W290は、後述する図23に示す会員単位玉貸処理が行われたときに、会員カード8のカード残額から該会員単位玉貸処理に使用された玉貸使用額である1度数分の金額を減算した後の金額を新たなカード残額として会員カード8に対して記録する(書き込む)ものである。さらに会員カードR/W290は、後述する図24に示す会員端数玉貸処理が行われたときに、会員カード8のカード残額を0にする処理を行うものである。この会員カードR/W290は、前記ICカードである会員カード8に対応したICカードR/Wを備えている。
紙幣識別機240は貨幣受付手段の一例であって、貨幣を受け付けるものであり、ここでは図7(b)に示すように、会員カード8を受け付けていない状態で紙幣挿入口241から1000円紙幣を受け付け,又はカード残額が零若しくは端数金額である会員カード8を受け付けている状態で紙幣挿入口241から前記4種類の紙幣5を受け付けて、該受け付けた紙幣5を識別する識別機である。なお紙幣識別機240により受け付けられた紙幣5は、紙幣通路242を通じてカードユニット200の背面から外部に排出され、遊技島に設けられた紙幣搬送機構(図示外)により搬送されて、金庫(図示外)に回収される。
硬貨識別機250も貨幣受付手段の一例であって、貨幣を受け付けるものであり、ここでは図7(b)に示すように、会員カード8を受け付けていない状態,又はカード残額が零若しくは端数金額である会員カード8を受け付けている状態で硬貨挿入口251から500円硬貨を受け付けて、硬貨通路252を通じて搬送された硬貨6を識別する識別機である。なお硬貨識別機250により受け付けられた硬貨6も、硬貨通路253を通じてカードユニット200の背面から外部に排出され、遊技島に設けられた硬貨搬送機構(図示外)により搬送されて、金庫(図示外)に回収される。硬貨返却ボタン254は、硬貨通路252や硬貨識別機250において詰まった硬貨6の返却操作を受け付けるためのボタンであり、遊技者により硬貨返却ボタン254が操作されると、該詰まった硬貨6が硬貨通路255を通じて硬貨返却口256に戻る。
次に図9及び図10を参照して、パチンコ機100とカードユニット200との間を接続する信号線について説明する。なお玉貸可表示信号線,玉貸操作信号線,及び返却操作信号線については、前述したので、説明を省略する。
ストローブ信号線は、残度数表示器121をダイナミック点灯制御するためのストローブ信号をカードユニット200からパチンコ機100に対して送信するための(換言すればパチンコ機100において入力するための)信号線である。このストローブ信号線は、後述する図13及び図14に示すように、カードユニット200側においてLED駆動回路212に接続されると共に、パチンコ機100側においてセグメント表示器121aに接続されるDG1信号線,同セグメント表示器121bに接続されるDG2信号線,及び同セグメント表示器121cに接続されるDG3信号線の、合計3本の信号線である。
表示データ信号線は、残度数表示器121をダイナミック点灯制御するための表示データ信号をカードユニット200からパチンコ機100に対して送信するための(換言すればパチンコ機100において入力するための)信号線である。この表示データ信号線は、後述する図13及び図14に示すように、カードユニット200側においてLED駆動回路212に接続されると共に、パチンコ機100側において各セグメント表示器121a〜121cのセグメントAに接続されるSEGA信号線,同セグメントBに接続されるSEGB信号線,同セグメントCに接続されるSEGC信号線,同セグメントDに接続されるSEGD信号線,同セグメントEに接続されるSEGE信号線,同セグメントFに接続されるSEGF信号線,及び同セグメントGに接続されるSEGG信号線の、合計7本の信号線である。
この表示データ信号線のうちのSEGG信号線は、後述する図15(a)に示すように、カードユニット200におけるチップID取得処理(換言すればパチンコ機100におけるチップID送信処理)が行われるときに、カードユニット200からパチンコ機100に対してチップIDの送信を要求するための信号線であるチップID送信要求信号線として機能すると共に、パチンコ機100からカードユニット200に対してチップIDを送信するための信号線であるチップID信号線として機能する。
また表示データ信号線のうちのSEGG信号線は、後述する図15(b)に示すように、カードユニット200における不能動化信号送信処理(換言すればパチンコ機100における不能動化信号受信処理)が行われるときに、カードユニット200からパチンコ機100に対して不能動化信号を送信するための信号線である不能動化信号線として機能する。
また表示データ信号線は、前記ストローブ信号の非送信期間(換言すればパチンコ機100におけるストローブ信号の非入力期間)である後述する図11に示すT4’期間において、貸与個数指定信号線,端数貸与要求信号線,端数貸与準備信号線,及び端数貸与指令信号線として機能する。具体的には、後述する図17に示すように、SEGA信号線〜SEGD信号線が、前記ストローブ信号の非送信期間であるT4’期間において前記玉貸個数指定信号をカードユニット200からパチンコ機100に対して送信するための(換言すればパチンコ機100において受信するための)信号線である貸与個数指定信号線として機能する。
またSEGE信号線が、前記玉貸個数指定信号が示す数のパチンコ玉の貸与を要求する端数貸与要求信号(以下「端数玉貸要求信号」という。)をカードユニット200からパチンコ機100に対して送信するための(換言すればパチンコ機100において受信するための)信号線である端数貸与要求信号線として機能する。また該SEGE信号線が、前記玉貸個数指定信号が示す数のパチンコ玉の貸与を指令する端数貸与指令信号(以下「端数玉貸指令信号」という。)をカードユニット200からパチンコ機100に対して送信するための(換言すればパチンコ機100において受信するための)信号線である端数貸与指令信号線として機能する。
さらにSEGF信号線が、前記玉貸個数指定信号が示す数のパチンコ玉を貸与する準備が整った旨を示す端数貸与準備信号(以下「端数玉貸準備信号」という。)をパチンコ機100からカードユニット200に対して送信するための(換言すればカードユニット200において受信するための)信号線である端数貸与準備信号線として機能する。なお該SEGF信号線は、前記玉貸個数指定信号が示す数のパチンコ玉の貸与が完了した旨を示す端数貸与完了信号(以下「端数玉貸完了信号」という。)をパチンコ機100からカードユニット200に対して送信するための(換言すればカードユニット200において受信するための)信号線である端数貸与完了信号線としても機能する。
PSI信号線は、カードユニット200とパチンコ機100との接続確認を行うための信号線である。このPSI信号線は、カードユニット200側においてユニット制御部220のI/O224に接続されると共に、パチンコ機100側において払出制御基板160のI/O164に接続される信号線である。このPSI信号線を介して接続確認信号が送信されることにより、パチンコ機100において発射ハンドル130の操作が可能となる。
PRDY信号線は、パチンコ機100とカードユニット200との間における通信が可能な状態(スタンバイ状態)である旨を示す払出可能信号をパチンコ機100からカードユニット200に対して送信するための信号線である。このPRDY信号線は、パチンコ機100側において払出制御基板160のI/O164に接続されると共に、カードユニット200側においてユニット制御部220のI/O224に接続される信号線である。
BRDY信号線は、カードユニット200が前記払出可能信号を受信しているスタンバイ状態において玉貸操作が有ったときに、玉貸可能信号をカードユニット200からパチンコ機100に対して送信するための信号線である。またBRDY信号線は、後述するセット度数分の玉貸処理が終了したときに、玉貸終了信号ををカードユニット200からパチンコ機100に対して送信するための信号線である。このBRDY信号線は、カードユニット200側においてユニット制御部220のI/O224に接続されると共に、パチンコ機100側において払出制御基板160のI/O164に接続される信号線である。
BRQ信号線は単位貸与要求信号線の一例であって、前記単位有価価値の大きさに相当する数(即ち1度数分)のパチンコ玉の貸与を要求する単位貸与要求信号(以下「単位玉貸要求信号」という。)をカードユニット200からパチンコ機100に対して送信するための(換言すればパチンコ機100において受信するための)信号線である。またBRQ信号線は単位貸与指令信号線の一例であって、前記1度数分のパチンコ玉の貸与を指令する単位貸与指令信号(以下「単位玉貸指令信号」という。)をカードユニット200からパチンコ機100に対して送信するための(換言すればパチンコ機100において受信するための)信号線である。このBRQ信号線は、カードユニット200側においてユニット制御部220のI/O224に接続されると共に、パチンコ機100側において払出制御基板160のI/O164に接続される信号線である。
EXS信号線は単位貸与準備信号線の一例であって、前記1度数分のパチンコ玉の貸与を準備する旨が整った旨を示す単位貸与準備信号(以下「単位玉貸準備信号」という。)をパチンコ機100からカードユニット200に対して送信するための(換言すればカードユニット200において受信するための)信号線である。またEXS信号線は単位貸与完了信号線の一例であって、前記1度数分のパチンコ玉の貸与が完了した旨を示す単位貸与完了信号(以下「単位玉貸完了信号」という。)をパチンコ機100からカードユニット200に対して送信するための(換言すればカードユニット200において受信するための)信号線である。このEXS信号線は、パチンコ機100側において払出制御基板160のI/O164に接続されると共に、カードユニット200側においてユニット制御部220のI/O224に接続される信号線である。
ここで前記LED駆動回路212はダイナミック点灯制御手段の一例であって、前記ストローブ信号線を介して残度数表示器121をダイナミック点灯制御するためのストローブ信号を送信すると共に前記表示データ信号線を介して残度数表示器121をダイナミック点灯制御するための表示データ信号を送信し、該送信するストローブ信号を表示データ信号との組み合わせによって複数のセグメント表示器121a〜121cを選択的に点灯制御することにより残度数表示器121をダイナミック点灯制御するものである。
このダイナミック点灯制御とは、1桁目のセグメント表示器121a,2桁目のセグメント表示器121b,及び3桁目のセグメント表示器121cの点灯を高速で繰り返すことにより、人間の目の残像現象を利用して、各桁があたかも連続して点灯しているように見えるような制御である。
具体的には、この残度数表示器121においては、各セグメント表示器121a〜121cにおける7セグメントのうちのどのセグメントを点灯させるかについては、該7セグメントの各々に対応するセグメント対応電極に電圧を印加する(即ち表示データ信号線であるSEGA信号線〜SEGG信号線を介して表示データ信号を送信する)ことにより制御されると共に、どの桁のセグメント表示器121a〜121cを点灯させるかについては、各桁のセグメント表示器121a〜121cに対応する共通電極に電圧を印加する(即ちストローブ信号線であるDG1信号線〜DG3信号線を介してストローブ信号を送信する)ことにより制御される。
そして、ある桁のセグメント表示器を短時間(例えば5.0ms)点灯させたら、所定期間(例えば2.5ms)の経過後に、次の桁のセグメント表示器を短時間(例えば5.0ms)点灯させるという制御を高速で繰り返すことにより、ある瞬間では1つの桁が点灯していることになるが、人間の目には残像現象があり、1度光を見ると約100ms程度のその光を連続して見ているように錯覚するので、上記の点灯制御を数十msの速さで繰り返すと、あたかも連続して各桁が点灯して見える。
このダイナミック点灯制御について、図11を参照して説明する。ここで図11(a)は営業中チップID取得処理時及び端数玉貸処理時以外の通常時におけるタイミングチャート,図11(b)は営業中チップID取得処理時及び端数玉貸処理時におけるタイミングチャートである。
ダイナミック点灯制御手段として機能する前記LED駆動回路212は、図11(a)に示す通常時には、ストローブ信号線のうちのDG1信号線に長さT1(例えば5.0ms)のストローブ信号を送信し、次に所定期間T2(例えば2.5ms)の経過後に、ストローブ信号線のうちのDG2信号線にT1長さ(例えば5.0ms)のストローブ信号を送信し、次に所定期間T2(例えば2.5ms)の経過後に、ストローブ信号線のうちのDG3信号線にT1長さ(例えば5.0ms)のストローブ信号を送信し、所定期間T2(例えば2.5ms)の経過後に、1周期であるT3期間が終了する制御を行うと共に、各長さT1の期間中に、表示データ信号線に表示データ信号を送信する処理を行う。
具体的には、図8(b)に示すように、残度数表示器121に「9」度数を表示する場合には、1桁目セグメント表示器121aに接続されるDG1信号線にストローブ信号を送信(即ち電圧を印加)している最中に、表示データ信号線のうちのSEGA信号線,SEGB信号線,SEGC信号線,SEGD信号線,SEGF信号線,及びSEGG信号線に表示データ信号を送信(即ち電圧を印加)することにより、残度数表示器121に9度数が表示され、残像現象により常時9度数が表示されているように見えるダイナミック点灯制御を行う。
ここでダイナミック点灯制御手段として機能する前記LED駆動回路212は、ユニット制御部220からの指令に基づいて、前記識別情報取得手段(ユニット制御部220)が遊技場2の営業中にチップID取得処理を行うとき(図15(a2)を参照),前記遊技動作信号送信手段が遊技場2の営業中に不能動化信号送信処理を行うとき(図15(b2)を参照),及び前記貸与個数指定信号送信手段が玉貸個数指定信号を送信するとき(図17を参照)に、前記ストローブ信号の非送信期間を延長する制御を行い、ここでは図11(b)に示すように、1周期であるT3期間のうちの最後のT2期間(以下「T4期間」という。)をT4’期間に延長する制御を行う。なおT4’期間が延長されると、必然的に1周期であるT3期間も延長されてT3’期間となる。
また前記ユニット制御部220は貸与指令手段の一例であって、パチンコ機100に対してパチンコ玉の貸与を指令するものであり、単位貸与要求信号送信手段,単位貸与準備信号受信手段,単位貸与指令信号送信手段,端数貸与要求信号送信手段,端数貸与準備信号受信手段,及び端数貸与指令信号送信手段を有する。
ここで単位貸与要求信号送信手段として機能するユニット制御部220は、1度数分のパチンコ玉の貸与をパチンコ機100に対して指令するときに、前記単位玉貸要求信号を、前記BRQ信号線を介して送信する。また単位貸与準備信号受信手段として機能するユニット制御部220は、該単位玉貸要求信号に応じてパチンコ機100から送信されてくる前記単位玉貸準備信号を、前記EXS信号線を介して受信する。
また単位貸与指令信号送信手段として機能するユニット制御部220は、該単位貸与準備信号受信手段により単位玉貸準備信号を受信したことに基づいて、前記単位玉貸指令信号を、前記BRQ信号線を介して送信する。なおユニット制御部220は単位貸与完了信号受信手段としても機能し、該単位玉貸指令信号に応じてパチンコ機100から送信されてくる前記単位玉貸完了信号を、前記EXS信号線を介して受信する。
また端数貸与要求信号送信手段として機能するユニット制御部220は、前記端数玉貸要求信号を、前記ストローブ信号の非送信期間であるT4’期間において前記端数貸与要求信号線として機能するSEGE信号線を介して送信する。また端数貸与準備信号受信手段として機能するユニット制御部220は、該端数玉貸要求信号に応じてパチンコ機100から送信されてくる前記端数玉貸準備信号を、前記ストローブ信号の非送信期間であるT4’期間において前記端数貸与準備信号線として機能するSEGF信号線を介して受信する。
また端数貸与指令信号送信手段として機能するユニット制御部220は、前記端数玉貸指令信号を、前記ストローブ信号の非送信期間であるT4’期間において前記端数貸与指令信号線として機能するSEGE信号線を介して送信する。なおユニット制御部220は端数貸与完了信号受信手段としても機能し、該端数玉貸指令信号に応じてパチンコ機100から送信されてくる前記端数玉貸完了信号を、前記ストローブ信号の非送信期間であるT4’期間において前記端数貸与完了信号線として機能するSEGF信号線を介して受信する。
また前記払出制御基板160は単位貸与要求信号受信手段の一例であって、前記単位玉貸要求信号を、前記BRQ信号線を介して受信するものである。また前記払出制御基板160は単位貸与準備信号送信手段の一例であって、該単位貸与要求信号受信手段により単位玉貸要求信号を受信したことに基づいて、1度数分のパチンコ玉を貸与する準備が整っていることを条件として、前記単位玉貸準備信号を、前記EXS信号線を介して送信するものであり、具体的には、単位玉貸要求信号を受信したときに、玉確認センサ171により1度数分のパチンコ玉を貸与する準備が整っている(即ち玉払出装置170に供給されるパチンコ玉が存在する)と確認されたことを条件として、単位玉貸準備信号を送信する。
また前記払出制御基板160は単位貸与指令信号受信手段の一例であって、該単位玉貸準備信号に応じてカードユニット200から送信されてくる前記単位玉貸指令信号を、前記BRQ信号線を介して受信するものである。さらに前記払出制御基板160は単位貸与完了信号送信手段の一例であって、前記単位玉貸完了信号を、前記EXS信号線を介して送信するものである。
また前記払出制御基板160は貸与個数指定信号受信手段の一例であって、前記ストローブ信号の非入力期間であるT4’期間に、カードユニット200より表示データ信号線を介して送信される前記玉貸個数指定信号を受信するものであり、ここでは後述する図11に示すように、前記ストローブ信号の非入力期間であるT4’期間において前記貸与個数指定信号線として機能する表示データ信号線であるSEGA信号線〜SEGD信号線を介して送信される前記玉貸個数指定信号を受信する。
また前記払出制御基板160は端数貸与要求信号受信手段の一例であって、前記端数玉貸要求信号を、前記ストローブ信号の非入力期間であるT4’期間において前記端数貸与要求信号線として機能するSEGE信号線を介して受信するものである。また前記払出制御基板160は端数貸与準備信号送信手段の一例であって、該端数貸与要求信号受信手段により端数玉貸要求信号を受信したことに基づいて、前記玉貸個数指定信号が示す数のパチンコ玉を貸与する準備が整っていることを条件として、前記端数玉貸準備信号を、前記ストローブ信号の非入力期間であるT4’期間において前記端数貸与準備信号線として機能するSEGF信号線を介して送信するものであり、具体的には、端数玉貸要求信号を受信したときに、玉確認センサ171により玉貸個数分のパチンコ玉を貸与する準備が整っている(即ち玉払出装置170に供給されるパチンコ玉が存在する)と確認されたことを条件として、端数玉貸準備信号を送信する。
また前記払出制御基板160は端数貸与指令信号受信手段の一例であって、該端数玉貸準備信号に応じてカードユニット200から送信されてくる前記端数玉貸指令信号を、前記ストローブ信号の非入力期間であるT4’期間において前記端数貸与指令信号線として機能するSEGE信号線を介して受信するものである。さらに前記払出制御基板160は端数貸与完了信号送信手段の一例であって、前記端数玉貸完了信号を、前記ストローブ信号の非入力期間であるT4’期間において前記端数貸与完了信号線として機能するSEGF信号線を介して送信するものである。
さらに前記払出制御基板160は貸与制御手段の一例であって、前記単位貸与指令信号受信手段により単位玉貸指令信号を受信したときに、1度数分のパチンコ玉を貸与するための制御を行うと共に、前記貸与個数指定信号受信手段により玉貸個数指定信号を受信したときに、該受信した玉貸個数指定信号が示す数(玉貸個数)のパチンコ玉を貸与するための制御を行うものであり、ここでは前記端数貸与指令信号受信手段により端数玉貸指令信号を受信したときに、玉貸個数分のパチンコ玉を貸与するための制御を行う。
次に図12〜図14を参照して、パチンコ機100とカードユニット200との間におけるインターフェイスについて説明する。
図12は、パチンコ機100とカードユニット200との間での信号の送受信を行うための回路の一例を表す回路図である。この回路図に示されるように、パチンコ機100側に設けられる交流電源500から出力される交流電圧24Vが中継基板190を介してカードユニット200側の電源回路501に入力される。この電源回路501は、整流回路や平滑コンデンサを含み、整流回路によって交流電圧24Vを直流電圧(18V)に変換し、平滑コンデンサによってリップルを平滑化して、各種の回路や電子装置に印可するためのものである。この電源回路501からは直流電圧VL(DC+18V)が供給される。
ユニット制御部220のI/O224には、フォトカプラ401〜403が接続され、払出制御基板160のI/O164には、フォトカプラ302〜303が接続されている。そしてフォトカプラ401にはPSI信号線が接続され、フォトカプラ402とフォトカプラ302の間にはBRDY信号線が接続され、フォトカプラ403とフォトカプラ303の間にはBRQ信号線が接続されている。
ここでフォトカプラ401は、フォトトランジスタのコレクタ端子がI/O224と接続され、エミッタ端子は接地されている。また、フォトカプラ401のLEDのアノード側に前記VLが供給され、カソード側はPSI信号線の一端と接続されている。このPSI信号線の他端は、パチンコ機100のI/O164に備えられるアース回路と接続される。よってカードユニット200とパチンコ機100が接続されたときには、LEDのアノードからカソードに電流が流れて発光し、フォトトランジスタを照らし、その光でフォトトランジスタのコレクタ−エミッタ間に電流が流れる構成になっている。即ちこの電流(又はLEDに流れる電流)の確認(検出)によって、パチンコ機100とカードユニット200との間で接続確認が行われる。
次にフォトカプラ402は、LEDのカソード側がI/O224と接続され、アノード側にはVLが供給されている。また、フォトカプラ402のフォトトランジスタのコレクタ端子がBRDY信号線の一端と接続され、エミッタ端子は接地されている。このBRDY信号線の他端は、フォトカプラ302のLEDのカソード側と接続されており、このLEDのアノード側にはVLが供給されている。また、このフォトカプラ302のフォトトランジスタのコレクタ端子はI/O164と接続され、エミッタ端子は接地されている。従って、フォトカプラ402のLEDに電流を流すことで、フォトトランジスタのコレクタ−エミッタ間に電流が流れてコレクタ端子の電圧が降下し(即ちフォトカプラ302のLEDのカソード電圧が降下し)、この電圧降下によってフォトカプラ302のLEDに電流が流れて発光し、フォトトランジスタのコレクタ−エミッタ間に電流が流れる構成になっている。これによって、I/O224からI/O164に対して、BRDY信号線を介しての前記玉貸可能信号や前記玉貸終了信号の送信が行われる。即ちカードユニット200側のフォトカプラ402が送信回路、パチンコ機100側のフォトカプラ302が受信回路として機能する。
またフォトカプラ403及びフォトカプラ303も、上記と同様にして、BRQ信号線の各端と接続されており、I/O224からI/O164に対して、BRQ信号線を介しての前記単位玉貸要求信号や前記単位玉貸指令信号の送信が行われる。即ちカードユニット200側のフォトカプラ403が送信回路、パチンコ機100側のフォトカプラ303が受信回路として機能する。
またカードユニット200側のLED駆動回路212には、送信回路としてのフォトカプラ404が接続され、このフォトカプラ404のフォトトランジスタコレクタ側には、LEDである玉貸可ランプ123のカソード側が接続され、該玉貸可ランプ123のアノード側には、前記VLが供給されている。よってLED駆動回路212によりフォトカプラ404のLEDに電流が流されると、玉貸可ランプ123が点灯するように構成されている。
またカードユニット200側のI/O224には、上記BRDY信号線の一端に接続されるフォトカプラ402や上記BRQ信号線の一端に接続されるフォトカプラ403とは逆に、受信回路としてのフォトカプラ405及び406が接続され、パチンコ機100側のI/O164には、上記BRDY信号線の他端に接続されるフォトカプラ302や上記BRQ信号線の他端に接続されるフォトカプラ303とは逆に、送信回路としてのフォトカプラ305及び306が接続されている。なお、これら送信回路としてのパチンコ機側フォトカプラ305及び306のLEDのアノード側には、前記VLとは別の直流電圧VPが供給されている。そしてフォトカプラ405とフォトカプラ305との間にはPRDY信号線が接続され、フォトカプラ406とフォトカプラ306との間にはEXS信号線が接続されている。これによって、I/O164からI/O224に対して、PRDY信号線を介しての前記払出可能信号の送信が行われる。またI/O164からI/O224に対して、EXS信号線を介しての前記単位玉貸準備信号や前記単位玉貸完了信号の送信が行われる。
さらにカードユニット200側の検出回路213には、受信回路としてのフォトカプラ407が接続され、このフォトカプラ407のLEDのカソード側には、玉貸ボタン122が接続されている。この玉貸ボタン122が押圧操作されると、フォトカプラ407のLEDに電流が流れ、フォトトランジスタのコレクタ−エミッタ間に電流が流れる構成になっている。検出回路213は、この電流を検出することによって、玉貸ボタン122の押圧操作を検出する。
またカードユニット200側の検出回路213には、受信回路としてのフォトカプラ408が接続され、このフォトカプラ408のLEDのカソード側には、返却ボタン124が接続されている。この返却ボタン124押圧操作されると、フォトカプラ408のLEDに電流が流れ、フォトトランジスタのコレクタ−エミッタ間に電流が流れる構成になっている。検出回路213は、この電流を検出することによって、返却ボタン124の押圧操作を検出する。
次に図13及び図14を参照して、パチンコ機100とカードユニット200における7セグメントLED(残度数表示器121を構成するセグメント表示器121a〜121c)のインターフェイスについて説明する。
まず図13を参照して、従来のセグメント表示器121a〜121cのインターフェイスについて説明する。従来のインターフェイスにおいては、LED駆動回路212に、各セグメント表示器121a〜121cをダイナミック点灯制御するためのストローブ信号を送信するフォトカプラ411〜413が接続されている。これらのフォトカプラ411〜413のフォトトランジスタのエミッタ側は接地されており、コレクタ側には、トランジスタのベース端子とコレクタ端子が接続されており、このトランジスタのエミッタ端子からの出力信号(即ち正電圧のストローブ信号となる)をストローブ信号線(DG1信号線〜DG3信号線)を介してセグメント表示器121a〜121cに印可する構成となっている。ここで前記出力信号(ストローブ信号)は、セグメント表示器を構成する7セグメントLEDのアノード側(7つのLEDの共通電極となっている)に印可される。この出力信号(ストローブ信号)の印可は、図11に示すようにDG1信号線,DG2信号線,DG3信号線の順(即ちセグメント表示器121a,121b,121cの順)に繰り返し行われる。
またLED駆動回路212には、セグメント表示器121a〜121cの表示用の7つのLEDに表示データ信号を送信するフォトカプラ421〜427のLEDのカソード側が接続され、アノード側にはVLが供給されている。これらのフォトカプラ421〜427のフォトトランジスタのエミッタ側は接地され、コレクタ側は、各々表示データ信号線(SEGA信号線〜SEGG信号線)を介してセグメント表示器121a〜121cを構成するLED(A)〜LED(G)のカソード側と接続されている。これによって、LED駆動回路212がフォトカプラ421〜427のLEDに電流を流すことで、LED(A)〜LED(G)のカソード側の電圧が降下する。ここで前記ストローブ信号が印可されているセグメント表示器のLED(A)〜LED(G)では、アノード側に正電圧が印可されているので、アノード側からカソード側に電流が流れて点灯する。即ち、ストローブ信号が印可されているセグメント表示器121a〜121cにおいてのみ、表示データ信号に応じた表示が行われる。
即ち1桁目の表示(セグメント表示器121a)に対応する表示データ信号の送信は、DG1信号線によるストローブ信号の送信期間中に行い、2桁目の表示(セグメント表示器121b)に対応する表示データ信号の送信は、DG2信号線によるストローブ信号の送信期間中に行い、3桁目の表示(セグメント表示器121c)に対応する表示データ信号の送信は、DG3信号線によるストローブ信号の送信期間中に行う。
次に図14を参照して、本発明のセグメント表示器121a〜121cのインターフェイスについて説明する。前記図13に示す従来のインターフェイスでは、各セグメント(LED)に表示データ信号を出力するためのフォトカプラ421〜427は備えられているが、パチンコ側100から送信される情報を受信するための回路はなく、またパチンコ機100側にも、カードユニット200との情報の送受信を行うための回路が設けられていない。一方、図14に示す本発明のインターフェイスでは、カードユニット200側において、表示データ信号線(SEGA信号線〜SEGG信号線)に接続され、パチンコ機100からの情報の受信を可能とするフォトカプラ431〜437が設けられている。またパチンコ機100側において、表示データ信号線(SEGA信号線〜SEGG信号線)に接続され、カードユニット200からの情報の受信を可能とするフォトカプラ321〜327が設けられ、さらにカードユニット200への情報の送信を可能とするフォトカプラ331〜337が設けられている。
これらの表示データ信号線(SEGA信号線〜SEGG信号線),及び該表示データ信号線に接続される各フォトカプラ(421〜427,431〜437,321〜327,331〜337)は、端数金額に相当する数(即ち前記玉貸個数)のパチンコ玉を貸与するための通信を行うインターフェイスとして機能するものであり、以下各機能について説明する。なお図14に示すフォトカプラ411〜413及びストローブ信号線(DG1信号線〜DG3信号線)の機能は、前記図13に示すそれらと同様であるため、説明は省略する。
LED駆動回路212には、前記図13と同様に、セグメント表示器121a〜121cの表示用の7つのLEDに表示データ信号を送信するフォトカプラ421〜427のLEDのカソード側が接続されていて、アノード側にはVLが供給されている。また、これらのフォトカプラ421〜427のフォトトランジスタのエミッタ側は接地され、コレクタ側は、各々表示データ信号線(SEGA信号線〜SEGG信号線)を介してセグメント表示器121a〜121cを構成するLED(A)〜LED(G)のカソード側と接続されている。またフォトカプラ421〜427の各々と並列に、パチンコ機100から表示データ信号線(SEGA信号線〜SEGG信号線)を介して送信されてくる信号を受信するためのフォトカプラ431〜437が設けられている。これらのフォトカプラ431〜437は、LEDのカソード側がフォトカプラ421〜427のフォトトランジスタのコレクタ側(表示データ信号線)と接続され、アノード側にはVLが供給されている。また、フォトカプラ431〜437のフォトトランジスタのエミッタ端子が接地され、コレクタ端子はユニット制御部220のI/O224に接続されている。即ちパチンコ機100から表示データ信号線(SEGA信号線〜SEGG信号線)を介して送信されてきた信号をユニット制御部220により受信する。
ここで前記フォトカプラ421〜427は信号出力回路の一例であって、表示データ信号線(SEGA信号線〜SEGG信号線)に接続され、前記チップIDの送信要求,不能動化信号,表示データ信号,玉貸個数指定信号,端数玉貸要求信号,及び端数玉貸指令信号を出力するものである。また前記フォトカプラ431〜437は信号入力回路の一例であって、表示データ信号線(SEGA信号線〜SEGG信号線)に信号出力回路(フォトカプラ421〜427)とパラレルに接続され、パチンコ機100から後述する送信用のフォトカプラ331〜337を介して送信される信号をユニット制御部220に入力するものである。これによれば、表示データ信号を表示データ信号線を介してパチンコ機100に出力するだけでなく、パチンコ機100から送信される様々な信号を表示データ信号線を介して入力することができる。特に本発明では、フォトカプラ437により、パチンコ機100から送信されるチップIDを表示データ信号線を介して入力(取得)することができる。
なお前記信号出力回路(フォトカプラ421〜427)からの信号の出力中には、前記信号入力回路(フォトカプラ431〜437)のLEDのカソード側の電圧が降下して電流が流れるため、ユニット制御部220のI/O224に信号が入力される。このときユニット制御部220は、該入力された信号について何ら処理を行わない。即ちユニット制御部220は、信号出力回路(フォトカプラ421〜427)からの信号の出力中には、信号入力回路(フォトカプラ431〜437)に対する信号の入力を無効とする。これによれば、表示データ信号線に信号出力回路(フォトカプラ421〜427)と信号入力回路(フォトカプラ431〜437)をパラレルに接続することにより、表示データ信号の出力中に信号入力回路に信号が入力されてしまうことによる不都合を回避できる。
また各表示データ信号線(SEGA信号線〜SEGG信号線)のパチンコ機100側には、カードユニット200から送信されてくる信号を受信するためのフォトカプラ321〜327が設けられている。これらのフォトカプラ321〜327は、フォトトランジスタのエミッタ端子は接地され、コレクタ端子は払出制御基板160のI/O164に接続されている。またフォトカプラ321〜327のLEDのカソード側は表示データ信号線(SEGA信号線〜SEGG信号線)にそれぞれ接続され、アノード側にはVLが供給されている。即ちフォトカプラ321〜327は、カードユニット200において送信用のフォトカプラ421〜427により出力され、表示データ信号線(SEGA信号線〜SEGG信号線)を介して送信されてきた信号を払制御基板160により受信するための回路である。またフォトカプラ321〜327の各々と並列に、カードユニット200に対して信号を送信するためのフォトカプラ331〜337が設けられ、フォトカプラ331〜337のフォトトランジスタのコレクタ側は、フォトカプラ321〜327のLEDのカソード側(さらには表示データ信号線)と接続され、エミッタ側は接地されている。また、フォトカプラ331〜337のLEDのアノード側には、前記VPが供給されており、カソード側は払出制御基板160のI/O164に接続されている。即ちフォトカプラ331〜337は、払出制御基板160からカードユニット200のユニット制御部220に対して、表示データ信号線(SEGA〜SEGG)を介して信号を送信するための回路である。
ここで前記フォトカプラ331〜337は信号出力回路の一例であって、表示データ信号線(SEGA信号線〜SEGG信号線)に接続され、ユニット制御部220(フォトカプラ431〜437)に対して信号を出力するものである。これによれば、カードユニット200から送信される信号を表示データ信号線を介して入力するだけでなく、カードユニット200に対しても様々な信号を表示データ信号線を介して出力することができる。特に本発明では、フォトカプラ337により、カードユニット200に対してチップIDを表示データ信号線を介して出力することができる。また前記フォトカプラ321〜327は信号入力回路の一例であって、表示データ信号線(SEGA信号線〜SEGG信号線)に前記信号出力回路(フォトカプラ331〜337)とパラレルに接続され、前記チップIDの送信要求,不能動化信号,玉貸個数指定信号,端数玉貸要求信号,及び端数玉貸指令信号が入力されるものである。
なお前記信号出力回路(フォトカプラ331〜337)からの信号の出力中には、前記信号入力回路(フォトカプラ321〜327)のLEDのカソード側の電圧が降下して電流が流れるため、払出制御基板160のI/O164に信号が入力される。このとき払出制御基板160は、該入力された信号について何ら処理を行わない。即ち払出制御基板160は、信号出力回路(フォトカプラ331〜337)からの信号の出力中には、信号入力回路(フォトカプラ321〜327)に対する信号の入力を無効とする。これによれば、表示データ信号線に信号出力回路(フォトカプラ331〜337)と信号入力回路(フォトカプラ321〜327)をパラレルに接続することにより、信号の出力中に信号入力回路に信号が入力されてしまうことによる不都合を回避できる。
以上に説明したように、本発明では表示データ信号線(SEGA信号線〜SEGG信号線)に、カードユニット200側の信号出力回路(カードユニット側のフォトカプラ421〜427)と信号入力回路(カードユニット側のフォトカプラ431〜437)が接続されていると共に、パチンコ機100側の信号出力回路(パチンコ機側のフォトカプラ331〜337)と信号入力回路(パチンコ機側のフォトカプラ321〜327)が接続されていることから、カードユニット200とパチンコ機100との間で双方向の信号のやり取りが可能である。
次に図15(a)は、チップID取得処理の一例を表すタイミングチャートである。カードユニット200におけるチップID取得処理(換言すればパチンコ機100におけるチップID送信処理)が行われる場合には、両者の間で以下のような信号のやり取りが行われる。
まず図15(a1)に示すように、パチンコ機100の納入時及び遊技場2の営業開始前にチップID取得処理が行われる場合について説明する。この場合には、まずカードユニット200のユニット制御部220は、SEGGをLOWとすることにより、チップID送信要求信号線として機能するSEGG信号線を介して、パチンコ機100の払出制御基板160を介して主基板150に対して、チップIDの送信を要求する。次にパチンコ機100の主基板150は、ROM151bに記憶されているチップIDを払出制御基板160に対して送信し、該払出制御基板160は、チップIDを取得して記憶すると共に、チップID信号線として機能するSEGG信号線を介して、カードユニット200のユニット制御部220に対してチップIDを送信する。ここで送信されるチップIDは、該チップIDの1桁目から9桁目までの各桁毎に送信され、該送信される各桁は、スタートビットとストップビットの間に挟まれた4ビットで表される。
次に図15(a2)に示すように、遊技場2の営業中にチップID取得処理が行われる場合について説明する。この場合には、残度数表示器121による表示が行われているので、該表示に影響を与えないように、チップIDの送信要求及びチップIDの送信が前記T4’期間において行われる。具体的には、まずカードユニット200のLED駆動回路212は、ユニット制御部220からの指令に基づいて、前記T4期間をT4’期間に延長する制御を行い、カードユニット200のユニット制御部220は、該T4’期間(即ちストローブ信号の非送信期間)において、SEGGをLOWとすることにより、チップID送信要求信号線として機能するSEGG信号線を介して、パチンコ機100の払出制御基板160を介して主基板150に対して、チップIDの送信を要求する。次にパチンコ機100の主基板150は、ROM151bに記憶されているチップIDを払出制御基板160に対して送信し、該払出制御基板160は、チップIDを取得して記憶すると共に、前記T4’期間(即ちストローブ信号の非入力期間)において、チップID信号線として機能するSEGG信号線を介して、カードユニット200のユニット制御部220に対してチップIDを送信する。
即ち前記識別情報取得手段として機能するユニット制御部220は、ストローブ信号の非送信期間に、チップIDの送信を表示データ信号線を介して対応するパチンコ機100に対して要求し、該要求に応じてストローブ信号の非送信期間に表示データ信号線を介して対応するパチンコ機100から送信されてくるチップIDを取得する。また前記遊技機側識別情報送信手段として機能するI/O154dは、ストローブ信号の非入力期間に、チップIDを表示データ信号線を介して対応するカードユニット200に対して送信する。
次に図15(b)は、不能動化信号送信処理の一例を表すタイミングチャートである。カードユニット200における不能動化信号送信処理(換言すればパチンコ機100における不能動化信号受信処理)が行われる場合には、カードユニット200からパチンコ機100に対して以下のようにして不能動化信号が送信される。
まず図15(b1)に示すように、遊技場2の営業開始前に不能動化信号送信処理が行われる場合について説明する。この場合には、カードユニット200のユニット制御部220は、不能動化信号線として機能するSEGG信号線を介して、パチンコ機100の払出制御基板160を介して主基板150に対して、不能動化信号を送信する。ここで送信される不能動化信号は、例えば予め定められた4ビットで表される。
次に図15(b2)に示すように、遊技場2の営業中に不能動化信号送信処理が行われる場合について説明する。この場合には、残度数表示器121による表示が行われているので、該表示に影響を与えないように、不能動化信号の送信が前記T4’期間において行われる。具体的には、カードユニット200のLED駆動回路212は、ユニット制御部220からの指令に基づいて、前記T4期間をT4’期間に延長する制御を行い、カードユニット200のユニット制御部220は、該T4’期間(即ちストローブ信号の非送信期間)において、不能動化信号線として機能するSEGG信号線を介して、パチンコ機100の払出制御基板160を介して主基板150に対して、不能動化信号を送信する。
次に図16は、単位玉貸処理の一例を表すタイミングチャートである。カードユニット200及びパチンコ機100において単位玉貸処理が行われる場合には、両者の間で以下のような信号のやり取りが行われる。
まずパチンコ機100及びカードユニット200の電源投入時に、両者の間における接続確認が行われると、パチンコ機100の払出制御基板160は、PRDYをLOWとすることにより、PRDY信号線を介して、カードユニット200のユニット制御部220に払出可能信号を送信して(S1)、スタンバイ状態となる。
次にカードユニット200のユニット制御部220は、PRDYのLOW(払出可能信号)を受信しているスタンバイ状態において検出回路213により玉貸ボタン122の操作を検出すると、BRDYをLOWとすることにより、BRDY信号線を介して、パチンコ機100の払出制御基板160に玉貸可能信号を送信する(S2)。なおビジタ玉貸処理においては、玉貸ボタン122の操作によらずに単位玉貸処理が行われるので、検出回路213により玉貸ボタン122の操作を検出したときではなく、入金残額を封入カード7に記録し、該記録した入金残額を読み出したときに、該S2の制御が行われる。
この状態において、カードユニット200のユニット制御部220は、BRQをLOWとすることにより、BRQ信号線を介して、パチンコ機100の払出制御基板160に単位玉貸要求信号を送信する(S3)。次にパチンコ機100の払出制御基板160は、BRDYのLOW(玉貸可能信号)を受信した状態においてBRQのLOW(単位玉貸要求信号)を受信すると、玉確認センサ171により1度数に相当する数のパチンコ玉を貸与する準備(玉貸準備)が整っているか否かを確認し、該玉貸準備が整っていることを条件として、EXSをLOWとすることにより、EXS信号線を介して、カードユニット200のユニット制御部220に単位玉貸準備信号を送信する(S4)。
次に該EXSのLOW(単位玉貸準備信号)を受信したカードユニット200のユニット制御部220は、BRQをHIGHとすることにより、BRQ信号線を介して、パチンコ機100の払出制御基板160に単位玉貸指令信号を送信する(S5)。次に該BRQのHIGH(単位玉貸指令信号)を受信したパチンコ機100の払出制御基板160は、玉払出装置170に対して払出信号を出力し、これに基づいて1度数に相当する数のパチンコ玉(例えば25個)の払出が行われると共に、該払出の完了に基づいて、EXSをHIGHとすることにより、EXS信号線を介して、カードユニット200のユニット制御部220に単位玉貸完了信号を送信する(S6)。
そして該EXSのHIGH(単位玉貸完了信号)を受信したカードユニット200のユニット制御部220は、封入カード7に記録されている入金残額又は会員カード8に記録されているカード残額から1度数分の金額(ここでは105円)を減算した後の金額を記録する処理を行うと共に、残度数表示器121の表示を1度数減算して表示する処理を行う。カードユニット200のユニット制御部220は、これらS3〜S6の制御をセット度数分だけ繰り返し、これらの制御の終了に基づいて、BRDYをHIGHとすることにより、BRDY信号線を介して、パチンコ機100の払出制御基板160に玉貸終了信号を送信し(S7)、単位玉貸処理を終了する。
図17は、端数玉貸処理の一例を表すタイミングチャートである。カードユニット200及びパチンコ機100において端数玉貸処理が行われる場合には、両者の間で以下のような信号のやり取りが行われる。
まずカードユニット200のユニット制御部220は、前記PRDYのLOW(払出可能信号)を受信しているスタンバイ状態において検出回路213により玉貸ボタン122の操作を検出すると、BRDYをLOWとすることにより、BRDY信号線を介して、パチンコ機100の払出制御基板160に玉貸可能信号を送信する(S2)。なおビジタ玉貸処理においては、玉貸ボタン122の操作によらずに端数玉貸処理が行われるので、検出回路213により玉貸ボタン122の操作を検出したときではなく、前記単位玉貸処理が終了したときに、該S2の制御が行われる。
この状態で、カードユニット200のLED駆動回路212は、ユニット制御部220からの指令に基づいて、ストローブ信号の非送信期間であるT4期間をT4’期間に延長する制御を行い、カードユニット200のユニット制御部220は、該T4’期間において貸与個数指定信号線として機能するSEGA信号線〜SEGD信号線を介して、パチンコ機100の払出制御基板160に玉貸個数指定信号を送信する。
ここで表示データ信号線が貸与個数指定信号線として機能するときには、SEGA信号線が2の0乗=1個の玉貸個数を指定するための信号線として機能し、SEGB信号線が2の1乗=2個の玉貸個数を指定するための信号線として機能し、SEGC信号線が2の2乗=4個の玉貸個数を指定するための信号線として機能し、SEGD信号線が2の3乗=8個の玉貸個数を指定するための信号線として機能する。
従ってSEGA信号線〜SEGD信号線を介して送信する玉貸個数指定信号を組み合わせることにより、1+2+4+8=15個までの任意の数の玉貸個数を1周期で指定可能である。例えば玉貸個数として6個を指定するときには、図示しないが、1周期目にSEGB信号線,及びSEGC信号線を介して玉貸個数指定信号を送信することにより、2+4=6個の玉貸個数が指定される。
なお玉貸個数が16個以上であるときには、2周期に分けて玉貸個数を指定する。例えば玉貸個数として17個を指定するときには、図17に示すように、1周期目のT4’期間にSEGA信号線,SEGB信号線,SEGC信号線,及びSEGD信号線を介して玉貸個数指定信号を送信すると共に、2周期目のT4’期間にSEGB信号線を介して玉貸個数指定信号を送信することにより、(1+2+4+8)+2=17個の玉貸個数が指定される。
次にカードユニット200のユニット制御部220は、この状態においてSEGEをLOWとすることにより、T4’期間において端数玉貸要求信号線として機能するSEGE信号線を介して、パチンコ機100の払出制御基板160に端数玉貸要求信号を送信する(S3)。次にパチンコ機100の払出制御基板160は、BRDYのLOW(玉貸可能信号)を受信した状態においてSEGEのLOW(端数玉貸要求信号)を受信すると、玉確認センサ171により前記玉貸個数指定信号が示す数のパチンコ玉を貸与する準備(玉貸準備)が整っているか否かを確認し、該玉貸準備が整っていることを条件として、SEGFをLOWとすることにより、T4’期間において端数玉貸準備信号線として機能するSEGF信号線を介して、カードユニット200のユニット制御部220に端数玉貸準備信号を送信する(S4)。
次に該SEGFのLOW(端数玉貸準備信号)を受信したカードユニット200のユニット制御部220は、SEGEをHIGHとすることにより、T4’期間において端数玉貸指令信号線として機能するSEGE信号線を介して、パチンコ機100の払出制御基板160に端数玉貸指令信号を送信する(S5)。次に該SEGEのHIGH(端数玉貸指令信号)を受信したパチンコ機100の払出制御基板160は、玉払出装置170に対して払出信号を出力し、これに基づいて前記玉貸個数指定信号が示す数のパチンコ玉の払出が行われると共に、該払出の完了に基づいて、SEGFをHIGHとすることにより、T4’期間において端数玉貸完了信号線として機能するSEGF信号線を介して、カードユニット200のユニット制御部220に端数玉貸完了信号を送信する(S6)。これらS3〜S6の制御は、1周期のT4’期間内に行われる。なお図17では、T4’期間の長さが異なるように示されているが、これは作図上の都合であって、本実施形態におけるT4’期間の長さは同一である。
そして該SEGFのHIGH(端数玉貸完了信号)を受信したカードユニット200のユニット制御部220は、封入カード7に記録されている入金残額又は会員カード8に記録されているカード残額を0にする処理を行うと共に、残度数表示器121の表示を0にする処理を行う。カードユニット200のユニット制御部220は、これらの制御の終了に基づいて、BRDYをHIGHとすることにより、BRDY信号線を介して、パチンコ機100の払出制御基板160に玉貸終了信号を出力し(S7)、カードユニット200のLED駆動回路212が、前記延長したT4’期間を通常時のT4期間に戻す制御を行って、端数玉貸処理を終了する。
次に、図18〜図24を参照してカードユニット200の作用を説明し、図25〜図27を参照してパチンコ機100の作用を説明し、図28を参照して遊技用システム1の作用を説明する。
まず図18は、カードユニット200における営業開始前処理の一例を表すフローチャートである。カードユニット200においては、該カードユニット200の電源が投入され、かつ電源が投入されたパチンコ機100から供給されたAC24V電源をDC18V電源(VL)に整流した後に、ステップSa(以下単に「Sa」という。)1〜23により、営業開始前処理が行われる。
具体的には、まずSa1で、PSI信号線を介して、パチンコ機100との間で接続確認が行われると、Sa2で、PRDY信号線を介してパチンコ機100の払出制御基板160から送信されてくる払出可能信号の受信を待機する。このSa2で払出可能信号の受信が有る(YES)と判断された場合には、Sa3に進む。
Sa3では、センタサーバ20からシステムコントローラ10を介して送信されてくる識別情報送信不能情報を受信しているか否か(即ち対応する遊技機が識別情報送信機能及び端数玉貸処理機能を有する新遊技機であるか否か)の判断を行う。このSa3で識別情報送信不能情報を受信している(YES)、即ち対応する遊技機が新遊技機でないと判断された場合には、Sa16で、端数玉貸処理を行わない旨をセットして、Sa12に進む。これによれば、端数玉貸処理機能を有さない従来の遊技機において、端数玉貸処理における玉貸個数指定信号を送信する処理が行われないので、端数対応でない遊技機が該玉貸個数指定信号を受信することによる遊技機側の影響を完全に排除できる。
また、この場合には、チップID取得処理を行うことなく、識別情報送信機能を有さない従来の遊技機に対応するカードユニット200において玉貸処理が能動化されるので(Sa12を参照)、該遊技機での遊技をも確実に担保できる。さらに、この場合には、チップID取得処理を行うことなく、かつ不能動化信号送信処理が行われないことにより、識別情報送信機能を有さない従来の遊技機において該遊技機の動作が能動化されるので、該遊技機での遊技をも確実に担保できる。一方、Sa3で識別情報送信不能情報を受信していない(NO)、即ち対応する遊技機が新遊技機であると判断された場合には、Sa4に進む。
Sa4では、前記図5(a)で設定されたチップID要求時刻にセンタサーバ20からシステムコントローラ10を介して送信されてくるチップID取得要求の受信を待機する。このSa4でチップID取得要求の受信が有る(YES)と判断された場合には、Sa5で、前記図15(a1)に示すように、チップID送信要求信号線として機能する表示データ信号線(ここではSEGG信号線)を介して、対応するパチンコ機100に対して、チップIDの送信を要求して、Sa6に進む。
Sa6では、チップIDの送信要求に応じてチップID信号線として機能する表示データ信号線(ここではSEGG信号線)を介して対応するパチンコ機100から送信されてくるチップIDの受信を待機する。これによれば、残度数表示器121を備える従来のパチンコ機100と該パチンコ機100に対応する従来のカードユニット200との間を接続する信号線に含まれる表示データ信号線を介して、カードユニット200がパチンコ機100から主基板150のチップIDを取得するので、該チップIDを取得するための新たな信号線を追加する必要がないと共に、パチンコ機100側において当該信号線に対応する新たなインターフェイスを追加する必要がない。
このSa6で、予め定められた期間内にチップIDの受信が無い(NO)と判断された場合には、図示しないが、玉貸処理を不能動化し、前記図15(b1)に示すように、不能動化信号線として機能する表示データ信号線(ここではSEGG信号線)を介して、対応するパチンコ機100に対して、不能動化信号を送信して、営業開始前処理を終了する。一方、Sa6で、予め定められた期間内にチップIDの受信が有る(YES)と判断された場合には、Sa7で、所定時間を計測するタイマTをセットし、Sa8で、取得したチップIDをカードR/W制御部230に記憶し、Sa9で、システムコントローラ10に対して、対応するパチンコ機100の台番号と該記憶したチップIDを送信して、Sa10に進む。
Sa10では、センタサーバ20からシステムコントローラ10を介して送信されてくる照合結果(照合OK)の受信が有るか否かの判断を行う。このSa10で照合OKの受信が無い(NO)と判断された場合には、Sa17で、センタサーバ20からシステムコントローラ10を介して送信されてくる照合結果(照合NG)の受信が有るか否かの判断を行う。このSa17で照合NGの受信が無い(NO)と判断された場合には、Sa21で、前記Sa7でセットしたタイマTがタイムアウトであるか否かの判断を行う。ここでタイムアウトであると判断される場合としては、システムコントローラ10に対して台番号とチップIDを送信したのに該システムコントローラ10から照合OK又は照合NGを受信できない場合と、そもそもSa9でシステムコントローラ10に対して台番号とチップIDを送信できない場合(例えばシステムコントローラ10と通信不能なオフライン状態が発生している場合)とが含まれる。このSa21でタイムアウトでない(NO)と判断された場合には、前記Sa10に戻って照合OK又は照合NGの受信を待機する。
一方、Sa21でタイムアウトである(YES)と判断された場合には、Sa22で、前記Sa8で記憶したチップIDを消去し、Sa23で、エラー処理(例えば玉貸処理の不能動化,及びパチンコ機100に対する不能動化信号の送信等)を行って、営業開始前処理を終了する。これによれば、カードユニット200がパチンコ機100からチップIDを取得してから所定時間が経過したことを条件として、カードユニット200内に記憶されたチップIDが消去されるので、カードユニット200とシステムコントローラ10との間における通信不能等により該取得したチップIDをシステムコントローラ10に対して送信できないときであっても、カードユニット200内の記憶からチップIDが不正に取得されるおそれが著しく低減される。
前記Sa17で照合NGの受信が有る(YES)と判断された場合には、Sa18で、前記Sa8で記憶したチップIDを消去して、Sa19に進む。これによれば、カードユニット200がパチンコ機100より取得したチップIDがシステムコントローラ10に対して送信されたこと(この例では、システムコントローラ10に対してチップIDを送信し、該システムコントローラ10から照合NGを受信したこと)を条件として、カードユニット200内に記憶されたチップIDが消去されるので、カードユニット200内の記憶からチップIDが不正に取得されるおそれが著しく低減される。
Sa19では、玉貸処理を不能動化し、Sa20で、前記図15(b1)に示すように、不能動化信号線として機能する表示データ信号線(ここではSEGG信号線)を介して、対応するパチンコ機100に対して、不能動化信号を送信して、営業開始前処理を終了する。これによれば、チップIDの照合が一致しないことを条件としてパチンコ機100の動作が不能動化されるので、不正の主基板に交換されたパチンコ機100での遊技を完全に防止できる。即ちパチンコ玉の持ち込み等による遊技や、いわゆるダブルサンド(カードユニット200とは別に設けられた玉貸装置)で貸与されたパチンコ玉による遊技を、完全に防止できる。
前記Sa10で照合OKの受信が有る(YES)と判断された場合には、Sa11で、前記Sa8で記憶したチップIDを消去して、Sa12に進む。これによれば、カードユニット200がパチンコ機100より取得したチップIDがシステムコントローラ10に対して送信されたこと(この例では、システムコントローラ10に対してチップIDを送信し、該システムコントローラ10から照合OKを受信したこと)を条件として、カードユニット200内に記憶されたチップIDが消去されるので、カードユニット200内の記憶からチップIDが不正に取得されるおそれが著しく低減される。
Sa12では、玉貸処理を能動化し、Sa13で、システムコントローラ10に対して、設定税率の送信を要求し、Sa14で、センタサーバ20からシステムコントローラ10に対して送信されて該システムコントローラ10において記憶されており、該送信要求に応じてシステムコントローラ10から送信されてくる設定税率の受信を待機する。このSa14で設定税率の受信が有る(YES)と判断された場合には、Sa15で、該受信した設定税率をユニット制御部220のRAM223に記憶して、営業開始前処理を終了する。
次に図19は、カードユニット200における営業中処理の一例を表すフローチャートである。カードユニット200においては、遊技場2の営業中に、ステップSb(以下単に「Sb」という。)1〜31により、営業中処理が行われる。
具体的には、まずSb1で、多機能ランプ270を緑点灯することにより会員カード8を受付中でない旨を報知して、Sb2に進む。Sb2では、会員カード8の受付が有るか否かの判断を行う。このSb2で会員カード8の受付が無い(NO)と判断された場合には、Sb14で貨幣の受付が有るか否かの判断を行う。このSb14で貨幣の受付が有る(YES)と判断された場合には、Sb15で、後述する図21に示すビジタ玉貸処理を行ってから、前記Sb2に戻る。一方、Sb14で貨幣の受付が無い(NO)と判断された場合には、Sb25で、前記図3(b)で設定されたタイミングに,又は前記図3(c)における要求に応じてシステムコントローラ10から送信されてくるチップID取得要求の受信が有るか否かの判断を行う。このSb25で、チップID取得要求の受信が有る(YES)と判断された場合には、Sb26で、後述する図20に示す営業中チップID取得処理を行ってから、前記Sb2に戻る。一方、Sb25でチップID取得要求の受信が無い(NO)と判断された場合にも、前記Sb2に戻る。
前記Sb2で会員カード8の受付が有る(YES)と判断された場合には、Sb3で、多機能ランプ270を青点灯することにより会員カード8を受付中である旨を報知し、Sb4で、会員カードR/W290により、前記受け付けた会員カード8から会員ID及びカード残額を読み取り、Sb5で、システムコントローラ10に対して、該読み取った会員IDとカード残額を含む照合要求を送信して、Sb6に進む。
Sb6では、前記照合要求に応じてシステムコントローラ10から送信されてくる照合OKの受信が有るか否かの判断を行う。このSb6で照合OKの受信が無い(NO)と判断された場合には、Sb16で、前記照合要求に応じてシステムコントローラ10から送信されてくる照合NGの受信が有るか否かの判断を行う。このSb16で照合NGの受信が無い(NO)と判断された場合には、前記Sb6に戻って照合OK又は照合NGの受信を待機する。一方、Sb16で照合NGの受信が有る(YES)と判断された場合には、Sb30で、前記受け付けた会員カード8を返却し、Sb31で、多機能ランプ270を緑点灯することにより会員カード8を受付中でない旨を報知して、RETURNする。
前記Sb6で照合OKの受信が有る(YES)と判断された場合には、Sb7で、前記読み取ったカード残額が零であるか否かの判断を行う。このSb7でカード残額が零である(YES)と判断された場合には、Sb17で、ダイナミック点灯制御手段により残度数表示器121に0を表示して、Sb18に進む。Sb18では、貨幣の受付が有るか否かの判断を行う。このSb18で貨幣の受付が無い(NO)と判断された場合には、Sb27で、返却操作(即ち返却ボタン124の押圧操作)が有るか否かの判断を行う。このSb27で返却操作が無い(NO)と判断された場合には、前記Sb18に戻って貨幣の受付,又は返却操作を待機する。一方、Sb27で返却操作が有る(YES)と判断された場合には、前記Sb30〜Sb31を経て、RETURNする。前記Sb18で貨幣の受付が有る(YES)と判断された場合には、Sb24で、後述する図22に示す入金処理を行ってから、Sb9に進む。
前記Sb7でカード残額が零でない(NO)と判断された場合には、Sb8で、該カード残額に基づいて残度数と端数金額を演算して、Sb9に進む。Sb9では、該演算した残度数が1以上であるか否かの判断を行う。このSb9で残度数が1以上である(YES)と判断された場合には、Sb19で、ダイナミック点灯制御手段により残度数表示器121に該残度数を表示し、Sb20で、玉貸可ランプ123を点灯することにより玉貸操作を受付可能である旨を報知して、Sb21に進む。Sb21では、玉貸操作(即ち玉貸ボタン122の押圧操作)が有るか否かの判断を行う。このSb21で玉貸操作が無い(NO)と判断された場合には、Sb28で、返却操作(即ち返却ボタン124の押圧操作)が有るか否かの判断を行う。このSb28で返却操作が無い(NO)と判断された場合には、前記Sb21に戻って玉貸操作,又は返却操作を待機する。一方、Sb28で返却操作が有る(YES)と判断された場合には、前記Sb30〜Sb31を経て、RETURNする。前記Sb21で玉貸操作が有る(YES)と判断された場合には、Sb22で、後述する図23に示す会員単位玉貸処理を行ってから、前記Sb7に戻る。
前記Sb9で残度数が1以上でない(NO)、即ちカード残額が端数金額であると判断された場合には、Sb10で、ダイナミック点灯制御手段により残度数表示器121に該端数金額を表示し、Sb11で、玉貸可ランプ123を点灯することにより玉貸操作を受付可能である旨を報知して、Sb12に進む。Sb12では、玉貸操作(即ち玉貸ボタン122の押圧操作)が有るか否かの判断を行う。このSb12で玉貸操作が無い(NO)と判断された場合には、Sb23で、貨幣の受付が有るか否かの判断を行う。このSb23で貨幣の受付が無い(NO)と判断された場合には、Sb29で、返却操作(即ち返却ボタン124の押圧操作)が有るか否かの判断を行う。このSb29で返却操作が無い(NO)と判断された場合には、前記Sb12に戻って玉貸操作,貨幣の受付,又は返却操作を待機する。一方、Sb29で返却操作が有る(YES)と判断された場合には、前記Sb30〜Sb31を経て、RETURNする。前記Sb23で貨幣の受付が有る(YES)と判断された場合には、Sb24で、後述する図22に示す入金処理を行ってから、Sb9に進む。前記Sb12で玉貸操作が有る(YES)と判断された場合には、Sb13で、後述する図24に示す会員端数玉貸処理を行ってから、前記Sb18に戻る。
次に図20は、カードユニット200における営業中チップID取得処理の一例を表すフローチャートである。カードユニット200においては、前記図3(b)で設定されたタイミングに,又は前記図3(c)における要求に応じてシステムコントローラ10から送信されてくるチップID取得要求を受信したときに、前記図19のSb26で、ステップSc(以下単に「Sc」という。)1〜16により、営業中チップID取得処理のサブルーチンが行われる。
具体的には、まずSc1で、ストローブ信号の非送信期間であるT4期間をT4’期間に延長する制御を行い、Sc2に進む。ここでSc2〜Sc8の処理は、前記図18におけるSa5〜Sa11の処理と略同様であるため、説明を省略する。ただしSc2では、前記図15(a2)に示すように、ストローブ信号の非送信期間であるT4’期間に、チップID送信要求信号線として機能する表示データ信号線(ここではSEGG信号線)を介して、対応するパチンコ機100に対して、チップIDの送信を要求する。またSc3では、前記図15(a2)に示すように、ストローブ信号の非送信期間であるT4’期間に、チップID信号線として機能する表示データ信号線(ここではSEGG信号線)を介して、対応するパチンコ機100から、チップIDを受信する。これによれば、ストローブ信号の非送信期間に、カードユニット200からパチンコ機100に対するチップIDの送信要求,及びパチンコ機100からカードユニット200に対するチップIDの送信が行われることにより、残度数表示器121の表示に影響を与えることがないので、チップIDの照合を行う時期的制限が緩和される。例えば該チップIDの照合を、遊技場2の営業開始前や営業終了後に限らず、遊技場2の営業中(遊技中)にも行うことができる。Sc8の処理の後には、Sc9で、ストローブ信号の非送信期間であるT4’期間をT4期間に戻す制御を行って、営業中チップID取得処理を終了する。
またSc10〜Sc13の処理は、前記図18におけるSa17〜Sa20の処理と略同様であるため、説明を省略する。ただしSc13では、前記図15(b2)に示すように、ストローブ信号の非送信期間であるT4’期間に、不能動化信号線として機能する表示データ信号線(ここではSEGG信号線)を介して、対応するパチンコ機100に対して、不能動化信号を送信する。これによれば、ストローブ信号の非送信期間に、カードユニット200からパチンコ機100に対する不能動化信号の送信が行われることにより、残度数表示器121の表示に影響を与えることがない。Sc13の処理の後には、前記Sc9の処理を経て、営業中チップID取得処理を終了する。
さらにSc14〜Sc16の処理は、前記図18におけるSa21〜Sa23の処理と同様であるため、説明を省略する。Sc16の処理の後には、前記Sc9の処理を経て、営業中チップID取得処理を終了する。
次に図21は、カードユニット200におけるビジタ玉貸処理の一例を表すフローチャートである。カードユニット200においては、会員カード8が受け付けられていない状態で貨幣が受け付けられたときに、前記図19のSb15で、ステップSd(以下単に「Sd」という。)1〜31により、ビジタ玉貸処理のサブルーチンが行われる。
具体的には、まずSd1で、貨幣受付手段により、前記Sb14で受け付けた貨幣を識別し、Sd2に進む。Sd2では、該識別結果が正常であるか否かの判断を行う。このSd2で識別結果が正常でない(NO)と判断された場合には、Sd18で、前記受け付けた貨幣を返却して、ビジタ玉貸処理を終了する。一方、Sd2で識別結果が正常である(YES)と判断された場合には、Sd3で、封入カードR/W280により、前記Sd1における識別金額を入金残額として封入カード7に記録し、Sd4で、封入カードR/W280により、該封入カード7から入金残額を読み取り、Sd5で、該読み取った入金残額に基づいて残度数を演算し、Sd6で、ダイナミック点灯制御手段により残度数表示器121に該演算した残度数を表示して、Sd7〜Sd17の単位玉貸処理に進む。
Sd7では、玉貸度数として前記演算した残度数をセットし、Sd8で、BRDY信号線を介して、パチンコ機100の払出制御基板160に玉貸可能信号を送信し、Sd9で、BRQ信号線を介して、パチンコ機100の払出制御基板160に単位玉貸要求信号を送信し、Sd10で、EXS信号線を介してパチンコ機100の払出制御基板160から送信されてくる単位玉貸準備信号の受信を待機する。
このSd10で所定時間内に単位玉貸準備信号の受信が無い(NO)と判断された場合には、玉貸処理を終了する。一方、Sd10で、単位玉貸準備信号の受信が有る(YES)と判断された場合には、Sd11で、BRQ信号線を介して、パチンコ機100の払出制御基板160に単位玉貸指令信号を送信し、Sd12で、EXS信号線を介してパチンコ機100の払出制御基板160から送信されてくる単位玉貸完了信号の受信を待機する。このSd12で所定時間内に単位玉貸完了信号の受信が無い(NO)と判断された場合には、玉貸処理を中断して、多機能ランプ270によりエラーである旨を報知する。一方、Sd12で単位玉貸完了信号の受信が有る(YES)と判断された場合には、Sd13に進む。
Sd13では、封入カードR/W280により、封入カード7の入金残額から1度数分の金額(ここでは105円)を減算した後の金額を封入カード7に記録し、Sd14で、ダイナミック点灯制御手段により残度数表示器121に1度数減算した残度数を表示して、Sd15に進む。
Sd15では、前記Sd7でセットしたセット度数分の玉貸が終了したか否かの判断を行う。このSd15でセット度数分の玉貸が終了していない(NO)と判断された場合には、前記Sd9に戻り、セット度数分の玉貸が終了するまでSd9〜Sd14のループを繰り返す。一方、Sd15でセット度数分の玉貸が終了した(YES)と判断された場合には、Sd16で、ダイナミック点灯制御手段により残度数表示器121に前記Sd5で演算した端数金額を表示し、Sd17で、BRDY信号線を介して、パチンコ機100の払出制御基板160に玉貸終了信号を送信して、単位玉貸処理を終了し、玉貸操作によらずに、Sd19〜Sd30の端数玉貸処理に進む。
Sd19では、前記Sd5で演算した端数金額に基づいて玉貸個数を特定し、Sd20で、ストローブ信号の非送信期間であるT4期間をT4’期間に延長する制御を行い、Sd21で、BRDY信号線を介して、パチンコ機100の払出制御基板160に玉貸可能信号を送信し、Sd22で、ストローブ信号の非送信期間であるT4’期間に、前記図17に示すように、表示データ信号線のうちの貸与個数指定信号線として機能するSEGA信号線〜SEGD信号線を介して、パチンコ機100の払出制御基板160に玉貸個数指定信号を送信して、Sd23に進む。
これによれば、表示データ信号線を介して、ストローブ信号の非送信期間に玉貸個数指定信号を送信するので、該玉貸個数指定信号を送信するための新たな信号線を追加する必要がないと共に、パチンコ機100側のインターフェイスの変更が不要となり、端数対応遊技機において該玉貸個数指定信号が示す数のパチンコ玉の貸与が可能となるだけでなく、従来の遊技機との互換性も担保できる。しかもストローブ信号の非送信期間に玉貸個数指定信号を送信するので、残度数表示器121の表示に影響を与えることがない。また玉貸個数指定信号を送信するときに、ストローブ信号の非送信期間であるT4期間をT4’期間に延長する制御が行われるので、パチンコ機100側において該玉貸個数指定信号の取りこぼしが発生するおそれが低減される。
Sd23では、表示データ信号線のうちの端数玉貸要求信号線として機能するSEGE信号線を介して、パチンコ機100の払出制御基板160に端数玉貸要求信号を送信し、Sd24で、表示データ信号線のうちの端数玉貸準備信号線として機能するSEGF信号線を介してパチンコ機100の払出制御基板160から送信されてくる端数玉貸準備信号の受信を待機する。
このSd24で所定時間内に端数玉貸準備信号の受信が無い(NO)と判断された場合には、玉貸処理を終了する。そして玉貸操作があったときに、玉貸処理を再開する。一方、Sd24で端数玉貸準備信号の受信が有る(YES)と判断された場合には、Sd25で、表示データ信号線のうちの端数玉貸指令信号線として機能するSEGE信号線を介して、パチンコ機100の払出制御基板160に端数玉貸指令信号を送信し、Sd26で、表示データ信号線のうちの端数玉貸完了信号線として機能するSEGF信号線を介してパチンコ機100の払出制御基板160から送信されてくる端数玉貸完了信号の受信を待機する。このSd26で所定時間内に端数玉貸完了信号の受信が無い(NO)と判断された場合には、玉貸処理を中断して、多機能ランプ270によりエラーである旨を報知する。一方、Sd26で端数玉貸完了信号の受信が有る(YES)と判断された場合には、Sd27に進む。これらSd23〜Sd26の処理は、1周期のT4’期間内に行われる。
このようにして端数玉貸要求信号,端数玉貸準備信号,及び端数玉貸指令信号の送受信(いわゆるハンドシェイク)が行われるので、パチンコ機100側において玉貸個数指定信号が示す数のパチンコ玉を貸与する準備が整っていない状態で貸与指令がなされることが無くなり、しかもそのための信号の送受信が表示データ信号線を介して行われるので、新たな信号線を追加する必要がないと共に、遊技機側において当該信号線に対応する新たなインターフェイスを追加する必要がなく、従来の遊技機との互換性を担保できる。
Sd27では、封入カードR/W280により、封入カード7の入金残額を0にし、Sd28で、ダイナミック点灯制御手段により残度数表示器121の表示を0にし、Sd29で、BRDY信号線を介して、パチンコ機100の払出制御基板160に玉貸終了信号を送信し、Sd30で、ストローブ信号の非送信期間であるT4’期間をT4期間に戻す制御を行って、端数玉貸処理を終了し、Sd31で、システムコントローラ10に対して、玉貸使用額(即ち前記Sd3における入金残額)を送信して、ビジタ玉貸処理を終了する。
次に図22は、カードユニット100における入金処理の一例を表すフローチャートである。カードユニット200においては、会員カード8のカード残額が零又は端数金額である状態で貨幣が受け付けられたときに、前記図19のSb24で、ステップSe(以下単に「Se」という。)1〜7により、入金処理のサブルーチンが行われる。
具体的には、まずSe1で、貨幣受付手段により、前記Sb18又はSb23で受け付けた貨幣を識別し、Se2に進む。Se2では、該識別結果が正常であるか否かの判断を行う。このSe2で識別結果が正常でない(NO)と判断された場合には、Se7で、前記受け付けた貨幣を返却して、入金処理を終了する。一方、Se2で識別結果が正常である(YES)と判断された場合には、Se3で、システムコントローラ10に対して、前記Sb4で読み取った会員IDと前記Se1における識別金額を含む入金情報を送信し、Se4で、該入金情報の送信に応じてシステムコントローラ10から送信されてくる入金完了情報の受信を待機する。このSe4で入金完了情報の受信が有る(YES)と判断された場合には、Se5で、会員カードR/W290により、会員カード8のカード残額に前記Se1における識別金額を加算した金額を記録し、Se6で、該加算後のカード残額に基づいて残度数及び端数金額を演算して、入金処理を終了する。
次に図23は、カードユニット200における会員単位玉貸処理の一例を表すフローチャートである。カードユニット200においては、会員カード8のカード残額が1度数以上である状態で玉貸操作が有ったときに、前記図19のSb22で、ステップSf(以下単に「Sf」という。)1〜13により、会員単位玉貸処理のサブルーチンが行われる。
具体的には、まずSf1で、前記Sb8で演算した残度数が予め設定された玉貸設定度数(例えば5度数)以上であるか否かの判断が行われる。このSf1で残度数が玉貸設定度数以上である(YES)と判断された場合には、Sf2で、玉貸度数として該玉貸設定度数(ここでは5度数)をセットして、Sf3〜Sf11の単位玉貸処理に進む。一方、Sf2で残度数が玉貸設定度数以上でない(NO)と判断された場合には、玉貸度数として該残度数(端数金額を含まない整数部分の残度数)をセットして、Sf3〜Sf11の単位玉貸処理に進む。
ここでSf3〜Sf10の処理は、前記図21におけるSd9〜Sd15の処理と略同様であるため説明を省略する。ただし前記図21におけるSd13に対応するSf8では、会員カードR/W290により、会員カード8のカード残額から1度数分の金額(ここでは105円)を減算した後の金額を会員カード8に記録する。
次のSf11では、BRDY信号線を介して、パチンコ機100の払出制御基板160に玉貸終了信号を送信して、単位玉貸処理を終了し、Sf12で、システムコントローラ10に対して、玉貸使用額(即ち前記Sf2又はSf13におけるセット度数に相当する金額)を送信して、会員単位玉貸処理を終了する。
次に図24は、カードユニット200における会員端数玉貸処理の一例を表すフローチャートである。カードユニット200においては、会員カード8のカード残額が端数金額である状態で玉貸操作が有ったときに、前記図19のSb13で、ステップSg(以下単に「Sg」という。)1〜13により、会員端数玉貸処理のサブルーチンが行われる。
ここでSg1〜Sg13の処理は、前記図21におけるSd19〜Sd31の処理と略同様であるため説明を省略する。ただし前記図21におけるSd27に対応するSg9では、会員カードR/W290により、会員カード8のカード残額を零にする。また前記図21におけるSd31に対応するSg13では、システムコントローラ10に対して、玉貸使用額として前記Sb8で演算した端数金額を送信する。
次に図25は、パチンコ機100における営業開始前処理の一例を表すフローチャートである。パチンコ機100においては、該パチンコ機100の電源が投入された後に、ステップSh(以下単に「Sh」という。)1〜13により、営業開始前処理が行われる。
具体的には、まずSh1で、PSI信号線を介して、カードユニット200との間で接続確認が行われると、Sh2で、PRDY信号線を介して、カードユニット200のユニット制御部220に払出可能信号を送信し、Sh3に進む。
Sh3では、前記図15(a1)に示すように、チップID送信要求信号線として機能する表示データ信号線(ここではSEGG信号線)を介して対応するカードユニット200から送信されてくるチップID送信要求の受信を待機する。このSh3でチップID送信要求の受信が有る(YES)と判断された場合には、Sh4で、払出制御基板160が主基板150のROM151bに記憶されているチップIDを取得し、Sh5で、所定時間を計測するタイマTをセットし、Sh6で、前記Sh4で取得したチップIDを払出制御基板160に記憶して、Sh7に進む。
Sh7では、前記図15(a1)に示すように、チップID信号線として機能する表示データ信号線(ここではSEGG信号線)を介して、対応するカードユニット200に対して前記記憶したチップIDを送信して、Sh8に進む。これによれば、残度数表示器121を備える従来のパチンコ機100と該パチンコ機100に対応する従来のカードユニット200との間を接続する信号線に含まれる表示データ信号線を介して、主基板150のチップIDをカードユニット200に対して送信するので、該チップIDを送信するための新たな信号線を追加する必要がないと共に、パチンコ機100側において当該信号線に対応する新たなインターフェイスを追加する必要がない。
Sh8では、前記図15(b1)に示すように、不能動化信号線として機能する表示データ信号線(ここではSEGG信号線)を介して、対応するカードユニット200から不能動化信号を受信したか否かの判断を行う。このSh8で不能動化信号を受信していない(NO)と判断された場合には、Sh11で、前記Sh5でセットしたタイマTがタイムアウトであるか否かの判断を行う。ここでタイムアウトであると判断される場合としては、カードユニット200に対してチップIDを送信したのに該カードユニット200から不能動化信号を受信できない場合と、そもそもSh7でカードユニット200に対してチップIDを送信できない場合とが含まれる。このSh11でタイムアウトでない(NO)と判断された場合には、前記Sh8に戻って不能動化信号の受信を待機する。
一方、Sh11でタイムアウトである(YES)と判断された場合には、Sh12で、前記Sh6で記憶したチップIDを消去して、Sh13に進む。これによれば、払出制御基板160が主基板150よりチップIDを取得してから所定時間が経過したことを条件として、払出制御基板160内に記憶されたチップIDが消去されるので、該取得したチップIDをカードユニット200に対して送信できないときであっても、払出制御基板160内の記憶からチップIDが不正に取得されるおそれが著しく低減される。Sh13では、遊技動作を能動化して、営業開始前処理を終了する。
前記Sh8で不能動化信号の受信が有る(YES)と判断された場合には、Sh9で、前記Sh6で記憶したチップIDを消去して、Sh10に進む。これによれば、払出制御基板160が主基板150より取得したチップIDがカードユニット200に対して送信されたことを条件として、払出制御基板160内に記憶されたチップIDが消去されるので、カードユニット200から主基板150に不正な信号が入力されるのを防止できる一方で、払出制御基板160内の記憶からチップIDが不正に取得されるおそれが著しく低減される。Sh10では、遊技動作を不能動化して、営業開始前処理を終了する。これによれば、チップIDの照合が一致しないことを条件として遊技に関する制御が不能動化されるので、不正の主基板150に交換されたときであっても遊技を完全に防止できる。即ちパチンコ玉の持ち込み等による遊技や、いわゆるダブルサンド(カードユニット200とは別に設けられた玉貸装置)で貸与されたパチンコ玉による遊技を、完全に防止できる。
次に図26は、パチンコ機100における玉貸制御の一例を表すフローチャートである。パチンコ機100においては、遊技場2の営業中に、ステップSi(以下単に「Si」という。)1〜16により、玉貸制御が行われる。
具体的には、まずSi1で、BRDY信号線を介してカードユニット200のユニット制御部220から送信されてくる玉貸可能信号の受信を待機する。このSi1で玉貸可能信号の受信が有る(YES)と判断された場合には、Si2で、ストローブ信号の非入力期間であるT4’期間に、前記図17に示すように、表示データ信号線のうちの貸与個数指定信号線として機能するSEGA信号線〜SEGD信号線を介してカードユニット200のユニット制御部220から送信されてくる玉貸個数指定信号の受信が有るか否かの判断を行う。
このSi2で玉貸個数指定信号の受信が無い(NO)と判断された場合には、Si3で、BRQ信号線を介してカードユニット200のユニット制御部220から送信されてくる単位玉貸要求信号の受信が有るか否かの判断を行う。このSi3で単位玉貸要求信号の受信が無い(NO)と判断された場合には、Si9で、前記セット度数分の玉貸が終了した後にBRDY信号線を介してカードユニット200のユニット制御部220から送信されてくる玉貸終了信号の受信が有るか否かの判断を行い、このSi9で玉貸終了信号の受信が無い(NO)と判断された場合には、Si2に戻って玉貸個数指定信号の受信,単位玉貸要求信号の受信,又は玉貸終了信号の受信を待機し、Si9で玉貸終了信号の受信が有る(YES)と判断された場合には、RETURNする。
前記Si3で単位玉貸要求信号の受信が有る(YES)と判断された場合には、Si4で、玉確認センサ171により、1度数分のパチンコ玉を貸与する準備が整っているか否か(即ち玉払出装置170に供給されるパチンコ玉が存在するか否か)を確認し、該準備が整っていることを条件として、Si5で、EXS信号線を介して、カードユニット200のユニット制御部220に単位玉貸準備信号を送信して、Si6に進む。なお、該準備が整っていないときには、単位玉貸準備信号は送信しない。
Si6では、BRQ信号線を介してカードユニット200のユニット制御部220から送信されてくる単位玉貸指令信号の受信を待機する。このSi6で単位玉貸指令信号の受信が有る(YES)と判断された場合には、Si7で、玉払出装置170により、1度数分のパチンコ玉(ここでは25個)を払い出して貸与し、Si8で、EXS信号線を介して、カードユニット200のユニット制御部220に単位玉貸完了信号を送信して、前記Si3に戻る。そして前記セット度数分の玉貸が終了すると、カードユニット200のユニット制御部220から単位玉貸要求信号ではなく玉貸終了信号が送信されてくるので、前記Si3でNOと判断され、前記Si9でYESと判断されて、RETURNする。
前記Si2で、ストローブ信号の非入力期間であるT4’期間に、表示データ信号線を介して、玉貸個数指定信号の受信が有る(YES)と判断された場合には、Si10に進む。これによれば、表示データ信号線を介して、ストローブ信号の非入力期間に玉貸個数指定信号を受信するので、該玉貸個数指定信号を受信するための新たな信号線を追加する必要がないと共に、パチンコ機100側において当該信号線に対応する新たなインターフェイスを追加することなく、端数対応遊技機において該玉貸個数指定信号が示す数のパチンコ玉の貸与が可能となるだけでなく、従来の遊技機との互換性も担保できる。しかもストローブ信号の非入力期間に玉貸個数指定信号を受信するので、残度数表示器121の表示に影響を与えることがない。
Si10では、表示データ信号線のうちの端数玉貸要求信号線として機能するSEGE信号線を介してカードユニット200のユニット制御部220から送信されてくる端数玉貸要求信号の受信を待機する。このSi10で所定時間内に端数玉貸要求信号の受信が無い(NO)と判断された場合には、玉貸処理を終了する。一方、Si10で端数玉貸要求信号の受信が有る(YES)と判断された場合には、Si11で、玉確認センサ171により、玉貸個数指定信号が示す数のパチンコ玉を貸与する準備が整っているか否か(即ち玉払出装置170に供給されるパチンコ玉が存在するか否か)を確認し、該準備が整っていることを条件として、Si12で、表示データ信号線のうちの端数玉貸準備信号線として機能するSEGF信号線を介して、カードユニット200のユニット制御部220に端数玉貸準備信号を送信して、Si13に進む。なお、該準備が整っていないときには、端数玉貸準備信号は送信しない。
Si13では、表示データ信号線のうちの端数玉貸指令信号線として機能するSEGE信号線を介してカードユニット200のユニット制御部220から送信されてくる端数玉貸指令信号の受信を待機する。このSi13で所定時間内に端数玉貸指令信号の受信が無い(NO)と判断された場合には、玉貸処理を終了する。一方、Si13で端数玉貸指令信号の受信が有る(YES)と判断された場合には、Si14で、玉払出装置170により、玉貸個数指定信号が示す数のパチンコ玉を払い出して貸与し、Si15で、表示データ信号線のうちの端数玉貸完了信号線として機能するSEGF信号線を介して、カードユニット200のユニット制御部220に端数玉貸完了信号を送信して、Si16に進む。これらSi10〜Si15の処理は、1周期のT4’期間内に行われる。
このようにして端数玉貸要求信号,端数玉貸準備信号,及び端数玉貸指令信号の送受信(いわゆるハンドシェイク)が行われるので、パチンコ機100側において玉貸個数指定信号が示す数のパチンコ玉を貸与する準備が整っていない状態で貸与指令を受けることが無くなり、しかもそのための信号の送受信が表示データ信号線を介して行われるので、新たな信号線を追加する必要がないと共に、遊技機側において当該信号線に対応する新たなインターフェイスを追加する必要がなく、従来の遊技機との互換性も担保できる。
Si16では、BRDY信号線を介してカードユニット200のユニット制御部220から送信されてくる玉貸終了信号の受信を待機する。このSi16で玉貸終了信号の受信が有る(YES)と判断された場合には、RETURNする。
次に図27は、パチンコ機100における営業中チップID送信処理の一例を表すフローチャートである。パチンコ機100においては、遊技場2の営業中に、ステップSj(以下単に「Sj」という。)1〜10により、営業中チップID送信処理が行われる。
ここでSj1〜Sj8の処理は、前記図25におけるSh3〜Sh10の処理と略同様であるため、説明を省略する。ただしSj1では、前記図15(a2)に示すように、ストローブ信号の非入力期間であるT4’期間に、チップID送信要求信号線として機能する表示データ信号線(ここではSEGG信号線)を介して、対応するカードユニット200から、チップID送信要求を受信する。またSj5では、前記図15(a2)に示すように、ストローブ信号の非入力期間であるT4’期間に、チップID信号線として機能する表示データ信号線(ここではSEGG信号線)を介して、対応するカードユニット200に対して、チップIDを送信する。これによれば、ストローブ信号の非入力期間に、カードユニット200からのチップID送信要求の受信,及びカードユニット200に対するチップIDの送信が行われることにより、残度数表示器121の表示に影響を与えることがないので、チップIDの照合を行う時期的制限が緩和される。換言すれば、チップIDの照合を、遊技場2の営業開始前や営業終了後に限らず、遊技場2の営業中にも行うことができる。
さらにSj6では、前記図15(b2)に示すように、ストローブ信号の非入力期間であるT4’期間に、不能動化信号線として機能する表示データ信号線(ここではSEGG信号線)を介して、対応するカードユニット200から、不能動化信号を受信する。これによれば、ストローブ信号の非入力期間に、カードユニット200からの不能動化信号の受信が行われることにより、残度数表示器121の表示に影響を与えることがない。Sj8の処理の後には、営業中チップID送信処理を終了する。
またSj9〜Sj10の処理は、前記図25におけるSh11〜Sh12の処理と同様であるため、説明を省略する。Sh12の処理の後には、前記図25におけるSh13の処理で既に遊技動作の能動化が行われているので、新たに遊技動作の能動化を行うことなく、営業中チップID送信処理を終了する。
最後に図28は、第1実施形態に係る遊技用システム1の作用の一例を表す図である。まず遊技用システム1においては、パチンコ機100の納入時に、図28に示すS00〜S24の処理が行われる。具体的には、まずセンタサーバ20は、遊技機メーカー4から前記図2に示す納入チップIDリストを取得する(S00)。次にシステムコントローラ10は、遊技場2の店員の操作により、前記図3(a)に示すチップID取得操作を受け付けると(S10)、各カードユニット200に対して、チップID取得要求を送信する(S11)。該チップID取得要求を受信したカードユニット200は、前記図15(a1)に示すように、対応するパチンコ機100に対して、表示データ信号線(SEGG信号線)を介して、チップIDの送信を要求する(S12)。該チップID取得要求を受信したパチンコ機100は、主基板150からチップIDを取得して、該取得したチップIDを払出制御基板160に記憶し(S13)、前記図15(a1)に示すように、対応するカードユニット200に対して、表示データ信号線(SEGG信号線)を介して、該記憶したチップIDを送信する(S14)。該チップIDを受信したカードユニット200は、該取得したチップIDをカードR/W制御部230に記憶し(S15)、システムコントローラ10に対して、対応するパチンコ機100の台番号と該記憶したチップIDを送信する(S16)。
該台番号とチップIDを受信したシステムコントローラ10は、図3(a)の表に示す設置チップIDリストを作成し(S17)、センタサーバ20に対して、該作成した設置チップIDリストを、当該遊技場2を特定可能な情報と共に送信する(S18)。該設置チップIDリストを受信したセンタサーバ20は、前記S00で取得した納入チップIDリストと該受信した設置チップIDリストに基づいて、前述したように照合を行い、照合OKであれば、図6に示す照合用チップIDリストを作成してハードディスク25に記憶し(S19)、システムコントローラ10に対して、該照合用チップIDリストの作成完了を送信する(S20)。該作成完了を受信したシステムコントローラ10は、各カードユニット200に対して、該作成完了を送信する(S21)。
該作成完了を受信したカードユニット200は、前記S15で記憶したチップIDを消去し(S22)、前記図15(b1)に示す不能動化信号に代えて、表示データ信号線(SEGG信号線)を介して、対応するパチンコ機100に対して、作業完了を送信する(S23)。該作業完了を受信したパチンコ機100は、前記S13で記憶したチップIDを消去し(S24)、処理を終了する。
次に遊技用システム1においては、遊技場2の営業開始前に、図28に示すS30〜S51の処理が行われる。具体的には、まずセンタサーバ20は、前記5(a)で設定されたチップID要求時刻になると、システムコントローラ10に対して、チップID取得要求を送信する(S30)。該チップID取得要求を受信したシステムコントローラ10は、各カードユニット200に対して、チップID取得要求を送信する(S31)。該チップID取得要求を受信したカードユニット200は、前記図15(a1)に示すように、対応するパチンコ機100に対して、表示データ信号線(SEGG信号線)を介して、チップIDの送信を要求する(S32)。該チップID取得要求を受信したパチンコ機100は、主基板150からチップIDを取得して、該取得したチップIDを払出制御基板160に記憶し(S33)、前記図15(a1)に示すように、対応するカードユニット200に対して、表示データ信号線(SEGG信号線)を介して、該記憶したチップIDを送信する(S34)。該チップIDを受信したカードユニット200は、該取得したチップIDをカードR/W制御部230に記憶し(S35)、システムコントローラ10に対して、対応するパチンコ機100の台番号と該記憶したチップIDを送信する(S36)。
該台番号とチップIDを受信したシステムコントローラ10は、図3(b)の表に示す設置チップIDリストを作成し(S37)、センタサーバ20に対して、該作成した設置チップIDリストを送信する(S38)。該設置チップIDリストを受信したセンタサーバ20は、該受信した設置チップIDリストが前記S19で作成・記憶した照合用チップIDリストと一致するか否かを照合し(S39)、システムコントローラ10に対して、各パチンコ機100についての照合OK又は照合NGの照合結果を送信する(S40)。該照合結果を受信したシステムコントローラ10は、各カードユニット20に対して、照合結果を送信する(S41)。
該照合結果を受信したカードユニット200は、前記S35で記憶したチップIDを消去する(S42)。ここでS41で送信されてきた照合結果が照合OKである場合には、カードユニット200は、玉貸処理を能動化し(S43)、対応するパチンコ機100に対して、不能動化信号を送信しない(S44)。該不能動化信号を受信しないパチンコ機100においては、前記S33で記憶したチップIDを消去し(S45)、遊技動作を能動化して(S46)、処理を終了する。
一方、S41で送信されてきた照合結果が照合NGである場合には、カードユニット200は、玉貸処理を不能動化し(S43)、前記図15(b1)に示すように、対応するパチンコ機100に対して、表示データ信号線(SEGG信号線)を介して、不能動化信号を送信する(S48)。該不能動化信号を受信したパチンコ機100においては、前記S33で記憶したチップIDを消去し(S49)、遊技動作を不能動化して(S50)、処理を終了する。
なお前記S40で送信されてきた照合結果が照合NGである場合には、システムコントローラ10は、照合NGである旨を報知する(S51)。また前記S39における照合結果が照合NGである場合には、センタサーバ20は、照合NGである旨を報知すると共に、遊技機メーカー4に対して、一致しないチップIDを報告する(S52)。
次に遊技用システム1においては、遊技場2の営業中に、図28に示すS61〜S79の処理が行われる。具体的には、まずシステムコントローラ10は、前記図3(b)で設定されたタイミングになるか,又は前記図3(c)においてチップIDの取得要求を受け付けると、各カードユニット200に対して、チップID取得要求を送信する(S61)。該チップID取得要求を受信したカードユニット200は、前記図15(a2)に示すように、対応するパチンコ機100に対して、表示データ信号線(SEGG信号線)を介して、ストローブ信号の非送信期間に、チップIDの送信を要求する(S62)。該チップID取得要求を受信したパチンコ機100は、主基板150からチップIDを取得して、該取得したチップIDを払出制御基板160に記憶し(S63)、前記図15(a2)に示すように、対応するカードユニット200に対して、表示データ信号線(SEGG信号線)を介して、ストローブ信号の非入力期間に、該記憶したチップIDを送信する(S64)。該チップIDを受信したカードユニット200は、該取得したチップIDをカードR/W制御部230に記憶し(S65)、システムコントローラ10に対して、対応するパチンコ機100の台番号と該記憶したチップIDを送信する(S66)。
該台番号とチップIDを受信したシステムコントローラ10は、図3(b)又は図3(c)の表に示す設置チップIDリストを作成し(S67)、センタサーバ20に対して、該作成した設置チップIDリストを送信する(S68)。該設置チップIDリストを受信したセンタサーバ20は、該受信した設置チップIDリストが前記S19で作成・記憶した照合用チップIDリストと一致するか否かを照合し(S69)、システムコントローラ10に対して、各パチンコ機100についての照合OK又は照合NGの照合結果を送信する(S70)。該照合結果を受信したシステムコントローラ10は、各カードユニット20に対して、照合結果を送信する(S71)。
該照合結果を受信したカードユニット200は、前記S65で記憶したチップIDを消去する(S72)。ここでS71で送信されてきた照合結果が照合OKである場合には、カードユニット200は、対応するパチンコ機100に対して、不能動化信号を送信しない(S73)。該不能動化信号を受信しないパチンコ機100においては、前記S63で記憶したチップIDを消去して(S74)、処理を終了する。
一方、S71で送信されてきた照合結果が照合NGである場合には、カードユニット200は、玉貸処理を不能動化し(S75)、前記図15(b2)に示すように、対応するパチンコ機100に対して、表示データ信号線(SEGG信号線)を介して、ストローブ信号の非送信期間に、不能動化信号を送信する(S76)。該不能動化信号を受信したパチンコ機100においては、前記S63で記憶したチップIDを消去し(S77)、遊技動作を不能動化して(S78)、処理を終了する。
なお前記S70で送信されてきた照合結果が照合NGである場合には、システムコントローラ10は、照合NGである旨を報知する(S79)。また前記S69における照合結果が照合NGである場合には、センタサーバ20は、照合NGである旨を報知すると共に、遊技機メーカー4に対して、一致しないチップIDを報告する(S80)。
以上に説明したように、本発明に係る遊技用システム1によれば、残度数表示器121を備える従来のパチンコ機100と該パチンコ機100に対応する従来のカードユニット200との間を接続する信号線に含まれる表示データ信号線を介して、カードユニット200がパチンコ機100から主基板150のチップIDを取得するので、該チップIDを取得するための新たな信号線を追加する必要がないと共に、パチンコ機100側において当該信号線に対応する新たなインターフェイスを追加する必要がない。従って、チップIDを送信する機能を有さない従来の遊技機との互換性を担保しつつも、チップIDを送信する機能を有するパチンコ機100については、該チップIDの照合を行うことにより、不正の主基板150に交換されたパチンコ機100に対応するカードユニット200において玉貸処理が不能動化されると共に、該パチンコ機100の動作が不能動化されるので、該パチンコ機100での遊技を防止できる。
また本発明に係るパチンコ機100によれば、残度数表示器121を備える従来のパチンコ機100と該パチンコ機100に対応する従来のカードユニット200との間を接続する信号線に含まれる表示データ信号線を介して、主基板150のチップIDをカードユニット200に対して送信するので、該チップIDを送信するための新たな信号線を追加する必要がないと共に、パチンコ機100側において当該信号線に対応する新たなインターフェイスを追加する必要がない。従って、チップIDを送信する機能を有さない従来の遊技機との互換性を担保しつつも、チップIDを送信する機能を有するパチンコ機100については、該チップIDの照合を行うことができる。
[2.第2実施形態に係る遊技用システム1’]
次に図1を参照して、第2実施形態に係る遊技用システム1’の構成について説明する。第2実施形態に係る遊技用システム1’は、第1実施形態に係る遊技用システム1と比較して、システムコントローラ10に代えてシステムコントローラ10’,及びセンタサーバ20に代えてセンタサーバ20’を備える点が異なり、その他の点は同様である。
第2実施形態に係るシステムコントローラ10’は、第1実施形態に係るシステムコントローラ10と比較して、ハードディスク15に代えてハードディスク15’,制御部12に代えて制御部12’,場内通信部11bに代えて場内通信部11b’,及び場外通信部11aに代えて場外通信部11a’を備える点が異なり、その他の点は同様である。
第2実施形態に係るハードディスク15’は、第1実施形態に係るハードディスク15と同様に、図4に示す売上管理DB,及び残額管理DBを記憶している。また第2実施形態に係るハードディスク15’は、第1実施形態に係るハードディスク15と異なり、識別情報記憶手段の一例であって、当該遊技場に納入された各パチンコ機100のチップIDを記憶するものであると共に、送信可否記憶手段の一例であって、遊技場2内に設置された各パチンコ機100がチップIDを送信する機能(識別情報送信機能)を有するか否かを記憶するものであり、ここでは図6に示す照合用チップIDリストを記憶している。この照合用チップIDリストは、センタサーバ20’において、第1実施形態と同様にして作成・記憶されて、該センタサーバ20’からシステムコントローラ10’に対して送信され、該システムコントローラ10’において記憶される。
第2実施形態に係る制御部12’は、第1実施形態に係る制御部12と異なり、照合手段の一例であって、前記識別情報送信手段(カードR/W制御部230)から送信されてきたチップID(ここでは該チップIDに基づいて作成された図3(b)(c)の表に示す設置チップIDリスト)が前記識別情報記憶手段(ハードディスク15’)で記憶されているチップID(ここでは図6に示す照合用チップIDリスト)と一致するか否かを照合するものである。具体的には、制御部12’は、図3(b)(c)の表に示す設置チップIDリストに台番号と対応付けて記録されているチップID(即ち遊技場2に設置されているパチンコ機100から取得したチップID)が、図6に示す照合用チップIDリストに当該台番号と対応付けて記録されているチップID(即ち遊技場2に納入されたパチンコ機100に記憶されているべき正規のチップID)と一致するか否か、各チップID毎に照合する。
第2実施形態に係る場内通信部11b’は、第1実施形態に係る場内通信部11bとは異なり、照合結果送信手段の一例であって、前記照合手段(制御部12’)による照合結果をチップIDの送信元であるカードユニット200に対して送信するものである。具体的には、場内通信部11b’は、制御部12’による照合結果に応じて、各チップIDの送信元であるカードユニット200に対し、当該チップIDが一致する旨の照合結果(照合OK),又は当該チップIDが一致しない旨の照合結果(照合NG)を送信する。
また第2実施形態に係る場内通信部11b’は、第1実施形態に係る場内通信部11bとは異なり、識別情報送信不能情報送信手段の一例であって、前記送信可否記憶手段(ハードディスク15’)の記憶内容(ここでは図6に示す照合用チップIDリスト)に基づいて、識別情報送信機能を有さないパチンコ機100に対応するカードユニット200に対して、該対応するパチンコ機100が識別情報送信機能を有さない旨を示す識別情報送信不能情報を送信するものである。具体的には、場内通信部11b’は、遊技場2の営業開始前に、図6に示す照合用チップIDリストに×印が記録されている台番号のパチンコ機100に対応するカードユニット200に対し、識別情報送信不能情報を送信する。
第2実施形態に係る場外通信部11a’は、第1実施形態に係る場外通信部11aと異なり、前述の如くセンタサーバ20’から図6に示す照合用チップIDリストを受信すると共に、制御部12’による照合結果が照合NGである場合には、一致しないチップIDをセンタサーバ20’に対して報告する。
第2実施形態に係るセンタサーバ20’は、第1実施形態に係るセンタサーバ20と比較して、ハードディスク25に代えてハードディスク25’,制御部22に代えて制御部22’,及び通信部21に代えて通信部21’を備える点が異なり、その他の点は同様である。
第2実施形態に係るハードディスク25’は、第1実施形態に係るハードディスク25と同様に、図6に示す照合用チップIDリストを記憶しているが、第1実施形態に係るハードディスク25と異なり、前記識別情報記憶手段及び前記送信可否記憶手段としては機能しない。即ち該記憶している照合用チップIDリストは、チップIDの照合には使用されず、また識別情報送信不能情報の送信には使用されない。
第2実施形態に係る制御部22’は、第1実施形態に係る制御部22と異なり、照合手段としては機能しない。また第2実施形態に係る通信部21’は、第1実施形態に係る通信部21と異なり、前記照合結果送信手段及び前記識別情報送信不能情報送信手段としては機能しない。
次に図29を参照して、第2実施形態に係る遊技用システム1’の作用について説明する。まず遊技用システム1’においては、パチンコ機100の納入時に、図29に示すS00〜S24の処理が行われる。具体的には、まず前記図28に示すS00〜S19と同様の処理が行われ、該S19の処理の後、センタサーバ20’は、システムコントローラ10’に対して、前記S19で作成した照合用チップIDリストを送信する(S20’)。該照合用チップIDリストを受信したシステムコントローラ10’は、該受信した照合用チップIDリストをハードディスク15’に記憶すると共に、前記S17で作成した設置チップIDリストを消去し(S21’)、該S21’の処理の後、前記図28に示すS21〜S24と同様の処理が行われ、処理を終了する。
次に遊技用システム1’においては、遊技場2の営業開始前に、図29に示すS30〜S52’の処理が行われる。具体的には、まず前記図28に示すS30〜S37と同様の処理が行われ、該S37の処理の後、システムコントローラ10’は、S37で作成した設置チップIDリストが前記S21’で記憶した照合用チップIDリストと一致するか否かを照合すると共に、該S37で作成した設置チップIDリストを消去し(S38’)、各カードユニット20に対して、該照合結果を送信し(S41)、該S41の処理の後、前記図28に示すS42〜S50と同様の処理が行われ、処理を終了する。
なお前記S38’における照合結果が照合NGである場合には、システムコントローラ10’は、照合NGである旨を報知すると共に、センタサーバ20’に対して、一致しないチップIDを報告する(S51’)。該報告を受信したセンタサーバ20’は、照合NGである旨を報知すると共に、遊技機メーカー4に対して、一致しないチップIDを報告する(S52’)。
次に遊技用システム1’においては、遊技場2の営業中に、図29に示すS61〜S80’の処理が行われる。具体的には、まず前記図28に示すS61〜S67と同様の処理が行われ、該S67の処理の後、システムコントローラ10’は、S67で作成した設置チップIDリストが前記S21’で記憶した照合用チップIDリストと一致するか否かを照合すると共に、該S67で作成した設置チップIDリストを消去し(S68’)、各カードユニット20に対して、該照合結果を送信し(S71)、該S71の処理の後、前記図28に示すS72〜S78と同様の処理が行われ、処理を終了する。
なお前記S68’における照合結果が照合NGである場合には、システムコントローラ10’は、照合NGである旨を報知すると共に、センタサーバ20’に対して、一致しないチップIDを報告する(S79’)。該報告を受信したセンタサーバ20’は、照合NGである旨を報知すると共に、遊技機メーカー4に対して、一致しないチップIDを報告する(S80’)。
以上に説明した第2実施形態に係る遊技用システム1’によれば、各遊技場2に納入された各パチンコ機100の正規のチップIDが、センタサーバ20’からシステムコントローラ10’に対して送信されて記憶され、該記憶されているチップIDに基づいて、システムコントローラ10’においてチップIDの照合が行われるので、該システムコントローラ10’において各パチンコ機100の正規のチップIDを入力する手間が省ける。
[3.変形例]
最後に、本発明の変形例について説明する。
上記の実施形態では、図28及び図29に示すように、照合手段(制御部22,制御部12’)による照合結果が一致しない場合に、遊技用装置(カードユニット200)における貸与処理の不能動化と、遊技機(パチンコ機100)における遊技動作の不能動化の、両方が行われる例について説明したが、これに限らず、貸与処理の不能動化,又は遊技動作の不能動化の、いずれか一方のみが行われるものも本発明に含まれる。
上記の実施形態では、図1に示すように、遊技機がパチンコ機100である例について説明したが、これに限らず、該遊技機は、例えば遊技媒体としてメダルを使用するスロットマシン,遊技媒体としてパチンコ玉を使用するスロットマシンであるパチロット,遊技媒体であるパチンコ玉が指触不能に封入された封入式のパチンコ機,パチンコ玉やメダルを用いることなく得点データを使用して遊技可能なパチンコ機やスロットマシン,遊技領域やパチンコ玉が画像にて表示される画像式のパチンコ機,リールが画像にて表示される画像式のスロットマシン等であっても良い。
上記の実施形態では、貸与処理が、パチンコ玉を貸与する玉貸処理である例について説明したが、これに限らず、該貸与処理は、前記メダルを貸与するメダル貸出処理や、前記画像式のパチンコ機やスロットマシンにおいて有価価値の大きさを遊技媒体としての得点に変換して遊技に使用させる処理等でも良い。
上記の第1実施形態では、図6に示すように、センタサーバ20のハードディスク25が送信可否記憶手段であり、通信部21が識別情報送信不能情報送信手段である例について説明したが、これに限らず、送信可否記憶手段をシステムコントローラ10のハードディスク15とし、識別情報送信不能情報送信手段を場内通信部11bとしても良い。逆に上記の第2実施形態では、システムコントローラ10’のハードディスク15’が送信可否記憶手段であり、場内通信部11b’が識別情報送信不能情報送信手段である例について説明したが、これに限らず、送信可否記憶手段をセンタサーバ20’のハードディスク25’とし、識別情報送信不能情報送信手段を通信部21’としても良い。
上記の実施形態では、図7に示すように、貨幣として、紙幣5及び硬貨6の双方を使用可能である例について説明したが、これに限らず、紙幣5又は硬貨6のいずれか一方のみを使用可能としても良い。また上記の実施形態では、紙幣5として、会員遊技者のみが高額紙幣(2000円紙幣,5000円紙幣,及び10000円紙幣)を使用可能であり、ビジタ遊技者は1000円紙幣のみを使用可能である例について説明したが、これに限らず、ビジタ遊技者も高確紙幣を使用可能としても良く、逆に会員遊技者が1000円紙幣のみを使用可能としても良い。
上記の実施形態では、図7に示すように、硬貨6として500円硬貨のみを使用可能である例について説明したが、これに限らず、該硬貨6として100円硬貨を使用可能としても良い。この場合において、会員カード8が受け付けられていない状態で100円硬貨が入金されたときには、該100円は1度数(即ち105円)未満であるため、図21に示すビジタ玉貸処理においては、Sd6〜Sd15,及びSd17を介さずにSd16に進む。
上記の実施形態では、図7に示すように、貨幣受付手段(紙幣識別機240,硬貨識別機250)により受け付けられた貨幣(紙幣5,硬貨6)が遊技用装置(カードユニット200)外部に排出されて、紙幣搬送機構,硬貨搬送機構により搬送される例について説明したが、これに限らず、該受け付けられた貨幣は、遊技用装置内部に貯留されるようにしても良い。
上記の実施形態では、図7に示すように、貨幣受付手段(紙幣識別機240,硬貨識別機250)において、有体物である貨幣(紙幣5,硬貨6)の入金を受け付ける例について説明したが、これに限らず、無体物である貨幣(例えば電子マネー等の貨幣金額に相当する金額データや、クレジットカードから特定される与信金額や、デビットカードから特定される預金金額等)の入金を接触又は非接触で受け付けるようにしても良い。
上記の実施形態では、図7に示すように、遊技用装置(カードユニット200)において受け付けられる遊技用記録媒体が会員カード8である例について説明したが、これに限らず、該遊技用記録媒体は、遊技に使用可能な有価価値の大きさを特定できる情報が記録されたプリペイドカードであっても良い。
上記の実施形態では、図8(c)に示すように、残度数表示器121において、端数金額(ここでは55円)が表示される例について説明したが、これに限らず、該残度数表示器121において、遊技媒体数特定手段(ユニット制御部220)により特定された、端数金額に相当する遊技媒体数(例えば14個)が表示されるようにしても良く、さらに端数金額の表示と遊技媒体数の表示とを切り替えできるように構成しても良い。
上記の実施形態では、図9に示すように、遊技用演算処理装置(主基板150)に記憶されている識別情報(チップID)が、該遊技用演算処理装置から中継装置(払出制御基板160)及び表示データ信号線(SEGG信号線)を介して遊技用装置(カードユニット200)に対して送信される例について説明したが、これに限らず、該識別情報が、中継装置を介さずに、遊技用演算処理装置から表示データ信号線を介して遊技用装置に送信されるようにしても良い。
上記の実施形態では、図10に示す遊技媒体数特定手段(ユニット制御部220)において、端数金額に基づいて演算された1個未満の遊技媒体数を切り上げて遊技媒体数を特定する(即ち4.2円未満の端数金額については、遊技場2の負担でパチンコ玉を貸し出す)例について説明したが、これに限らず、端数金額に基づいて演算された1個未満の遊技媒体数を切り捨てて遊技媒体数を特定する(即ち4.2円未満の端数金額については、遊技者の負担としてパチンコ玉を貸し出さない)ようにしても良い。また該4.2円未満の端数金額を、遊技場2の負担とするか,又は遊技者の負担とするかを、システムコントローラ10にて設定して遊技用装置(カードユニット200)に送信して記憶し、該記憶内容に基づいて遊技媒体数の特定が行われるようにしても良い。
上記の実施形態では、遊技媒体数特定手段(ユニット制御部220)が遊技用装置(カードユニット200)に設けられ、該遊技用装置において玉貸個数の特定が行われる例について説明したが、これに限らず、遊技媒体数特定手段をシステムコントローラ10に設け、該システムコントローラ10において玉貸個数を特定し、該特定した玉貸個数を遊技用装置に対して通知するように構成しても良い。
上記の実施形態では、図11(b)に示すように、ストローブ信号の非送信期間であるT4期間を延長する制御として、T4期間をT4’期間に延長する制御が行われる例について説明したが、これに限らず、例えば1周期であるT3期間におけるT1期間とT2期間とのデューティー比を変更することによりT4期間を延長する制御を行うようにしても良く、また1周期であるT3期間自体を延長するようにしても良い。
上記の実施形態では、図11(b)に示すように、端数玉貸処理が行われている間において、ストローブ信号の非送信期間であるT4期間をT4’期間に延長する制御が行われる例について説明したが、図17において、玉貸個数指定信号を送信する際のT4’期間と、端数玉貸要求信号,端数玉貸準備信号,端数玉貸指令信号,及び端数玉貸完了信号を送受信する際(即ちS3〜S6)のT4’期間とを異ならせるような制御が行われるようにしても良い。即ちストローブ信号の非送信期間を延長したT4’期間は、遊技機側において該T4’期間中に送受信される信号の取りこぼしが発生するおそれを低減できる期間であれば良い。
上記の実施形態では、図12に示すように、単位玉貸要求信号線と単位玉貸指令信号線が同一の信号線(BRQ信号線)である例について説明したが、これに限らず、該単位玉貸要求信号線と単位玉貸指令信号線は別個の信号線であっても良い。
上記の実施形態では、図14に示すように、遊技用装置(カードユニット200)側に信号入力回路(受信用のフォトカプラ431〜437)が設けられ、遊技機(パチンコ機100)側に信号出力回路(送信用のフォトカプラ331〜337)及び信号入力回路(受信用のフォトカプラ321〜327)が設けられ、表示データ信号線を介していわゆるハンドシェイクを行う例について説明したが、これに限らず、該ハンドシェイクを行わないならば、チップID送信要求,不能動化信号,及び玉貸個数指定信号を送信するための遊技用装置側の信号出力回路と、チップIDを受信するための遊技用装置側の信号入力回路と、チップIDを送信するための遊技機側の信号出力回路と、チップID送信要求,不能動化信号,及び玉貸個数指定信号を受信するための遊技機側の信号入力回路があれば足り、遊技用装置側における他の信号出力回路及び信号入力回路や、遊技機側における他の信号出力回路及び信号入力回路は不要である。即ち遊技用装置側の信号出力回路及び信号入力回路や、遊技機側の信号出力回路及び信号入力回路は、7本の表示データ信号線(SEGA信号線〜SEGG信号線)のすべてに設ける必要はなく、送受信する信号の数に応じて必要な数を設ければ良い。
上記の実施形態では、図15(a)に示すように、チップID送信要求信号線,及びチップID信号線として機能する表示データ信号線がSEGG信号線である例について説明したが、これに限らず、該チップID送信要求信号線,及びチップID信号線として機能する表示データ信号線は、SEGA信号線〜SEGF信号線のいずれか,又はSEGA信号線〜SEGG信号線の組み合わせであっても良い。同様に、上記の実施形態では、図15(b)に示すように、不能動化信号線として機能する表示データ信号線がSEGG信号線である例について説明したが、これに限らず、該不能動化信号線として機能する表示データ信号線は、SEGA信号線〜SEGF信号線のいずれか,又はSEGA信号線〜SEGG信号線の組み合わせであっても良い。
上記の実施形態では、図15(a2)に示すように、チップIDの送信が、1回のT4’期間で行われる例について説明したが、これに限らず、該チップIDの送信は、複数回のT4’期間に分割して行われるようにしても良い。同様に、上記の実施形態では、図15(b2)に示すように、不能動化信号の送信が、1回のT4’期間で行われる例について説明したが、これに限らず、該不能動化信号の送信は、複数回のT4’期間に分割して行われるようにしても良い。
上記の実施形態では、図17に示すように、ストローブ信号の非送信期間であるT4’期間において貸与個数指定信号線として機能する表示データ信号線が、SEGA信号線〜SEGD信号線の4本である例について説明したが、これに限らず、該貸与個数指定信号線として機能する表示データ信号線を5本としても良く、これによれば、玉貸個数が16個以上であっても、1周期で玉貸個数を指定することができる。なお、該貸与個数指定信号線として機能する表示データ信号線を3本以下としても良い。
上記の実施形態では、図17に示すように、玉貸個数が16個以上であるときには2周期で玉貸個数を指定し、玉貸個数が15個以下であるときには1周期で玉貸個数を指定する例について説明したが、これに限らず、玉貸個数が15個以下であるときであっても、玉貸個数指定信号を2周期に分けて送信し、該玉貸個数指定信号を組み合わせることにより、2周期で玉貸個数を指定するようにしても良い。
上記の実施形態では、図17に示すように、端数玉貸要求信号線と端数玉貸指令信号線が同一の信号線(SEGE信号線)である例について説明したが、これに限らず、該端数玉貸要求信号線と端数玉貸指令信号線は別個の信号線であっても良い。
上記の実施形態では、図15(a2)に示す遊技場2の営業中に行われるチップID取得処理,図15(b2)に示す遊技場2の営業中に行われる不能動化信号送信処理,及び図17に示す端数玉貸処理において、信号の取りこぼしが発生するおそれを低減するために、ストローブ信号の非送信期間がT4期間からT4’期間に延長される例について説明したが、前記各処理において信号の取りこぼしの問題がないならば、該ストローブ信号の非送信期間は必ずしも延長しなくても良い。
上記の実施形態では、図18のSa1及び図25のSh1に示すように、遊技機(パチンコ機100)及び遊技用装置(カードユニット200)の電源投入時に自動的に接続確認が行われる例について説明したが、これに限らず、遊技機又は遊技用装置のいずれか一方からの要求に基づいて接続確認が行われるようにしても良い。
上記の実施形態では、図18のSa16に示すように、識別情報送信不能情報の受信が有ると判断された場合に、端数玉貸処理を行わない旨がセットされる例について説明したが、この場合には、遊技機(パチンコ機100)での遊技の結果として端数金額が残った会員カード8を、端数対応遊技機での遊技に使用できるようにしても良く、また精算機に挿入して該端数金額を会員遊技者に返却できるようにしても良い。
上記の実施形態では、図18及び図20に示すように、管理装置(システムコントローラ10)に対して識別情報(チップID)を送信して該管理装置から照合結果(照合OK,又は照合NG)を受信したときに、遊技用装置(カードユニット200)内に記憶した識別情報が消去される例について説明したが、これに限らず、管理装置に対して識別情報を送信したときに(即ち管理装置からの照合結果の受信を待たずに)、遊技用装置内に記憶した識別情報が消去されるようにしても良い。即ち遊技用装置内に記憶した識別情報は、該識別情報を管理装置に対して送信したことを条件として消去されれば良い。
上記の実施形態では、図18のSa16に示すように、識別情報送信不能情報を受信したことを条件として、遊技機(パチンコ機100)に対して不能動化信号を送信しない例について説明したが、これに限らず、識別情報送信不能情報を受信したことを条件として、遊技機に対して能動化信号を送信するようにしても良い。
上記の実施形態では、図18のSa20,及び図20のSc13に示すように、照合NGの照合結果を受信したことを条件として、遊技機(パチンコ機100)に対して不能動化信号を送信する例について説明したが、これに限らず、照合OKの照合結果を受信したことを条件として、遊技機(パチンコ機100)に対して能動化信号を送信するようにしても良い。
上記の実施形態では、図18のSa23,又は図20のSc16に示すエラー処理として、玉貸処理の不能動化,及び遊技機(パチンコ機100)に対する不能動化信号の送信が行われる例について説明したが、これらの処理に代えて,又はこれらの処理に加えて、該エラーである旨を遊技用装置(カードユニット200)において報知するようにしても良い。
上記の実施形態では、図19のSb6に示すように、会員カード8に記録されているカード残額と、該会員カード8の会員IDと対応付けてシステムコントローラ10で管理されているカード残額との照合が行われ、照合OKであるときに、会員カード8に記録されているカード残額に基づいて会員単位玉貸処理や会員端数玉貸処理が行われる例について説明したが、これに限らず、例えば会員カード8にはカード残額を記録せずに、該会員カード8の会員IDと対応付けてシステムコントローラ10で管理されているカード残額に基づいて会員単位玉貸処理や会員端数玉貸処理が行われるようにしても良く、逆にシステムコントローラ10ではカード残額を管理せずに、会員カード8に記録されているカード残額に基づいて会員単位玉貸処理や会員端数玉貸処理が行われるようにしても良い。
上記の実施形態では、図19のSb21〜Sb22に示すように、玉貸操作により、会員端数玉貸処理が行われる例について説明したが、これに限らず、玉貸操作によらずに、自動的に会員端数玉貸処理が行われるようにしても良い。
上記の実施形態では、図21に示すように、玉貸操作によらずにビジタ玉貸処理が行われる例について説明したが、これに限らず、会員単位玉貸処理及び会員端数玉貸処理と同様に、玉貸操作によりビジタ玉貸処理が行われるようにしても良い。
上記の実施形態では、図21のSd3に示すように、入金残額が封入カード7に記録され、該封入カード7に記録された入金残額に基づいてビジタ玉貸処理が行われる例について説明したが、これに限らず、例えば入金残額をユニット制御部220のRAM223に記憶し、該ユニット制御部220のRAM223に記憶された入金残額に基づいてビジタ玉貸処理が行われるように構成しても良い。この場合には、ユニット制御部220のRAM223が遊技用記録媒体に相当する。これによれば、遊技用装置(カードユニット200)に封入カード7及び封入カードR/W280を設ける必要がなくなる。
上記の実施形態では、遊技媒体数特定手段(ユニット制御部220)による玉貸個数の特定が、図21のSd20又は図24のSg4に示す玉貸個数指定信号の送信の直前に行われる例について説明したが、これに限らず、該玉貸個数の特定は、図19のSb8又は図22のSe6に示す端数金額の演算が行われた後の任意のタイミングで行われれば良い。
上記の実施形態では、図25のSh8,及び図27のSj6に示すように、遊技機(パチンコ機100)の遊技動作信号受信手段(I/O154d)が、チップIDが一致しない旨の照合結果(照合NG)に基づいて送信されてくる不能動化信号の受信を待機する例について説明したが、これに限らず、チップIDが一致する旨の照合結果(照合OK)に基づいて送信されてくる能動化信号の受信を待機するようにしても良い。この場合には、遊技用演算処理装置(主基板150)は、能動化信号を受信したことを条件として、当該遊技機の遊技に関する動作を能動化する。
上記の第2実施形態では、図29のS19に示すように、照合用チップIDリストが、センタサーバ20’において作成される例について説明したが、これに限らず、該照合用チップIDリストは、システムコントローラ10’において作成されるようにしても良い。この場合には、センタサーバ20’からシステムコントローラ10’に対して、遊技機メーカー4から取得した前記図2に示す納入チップIDリストが送信され、システムコントローラ10’において、センタサーバ20’から送信されてきた納入チップIDリストと、前記図3(a)の表に示す設置チップIDリストに基づいて、図6に示す照合用チップIDリストを作成するようにすれば良い。また、この場合には、遊技場2における遊技機(パチンコ機100)の配置替え時にも、システムコントローラ10’において照合用チップIDリストを作成するようにすれば良い。
上記の第2実施形態においては、図29のS19に示すような照合用チップIDリストを作成せずに、センタサーバ20’からシステムコントローラ10’に対して、遊技機メーカー4から取得した前記図2に示す納入チップIDリストを送信し、システムコントローラ10’において、センタサーバ20’から送信されてきた納入チップIDリストに基づいて照合を行うようにしても良い。また上記の第2実施形態においては、図29のS37,S67に示すような設置チップIDリストを作成せずに、各カードユニット200から送信されてきたチップIDを逐次照合するようにしても良い。
上記の実施形態では、図17に示すように、端数玉貸処理において、端数玉貸要求信号,端数玉貸指令信号,及び端数玉貸準備信号の送信(いわゆるハンドシェイク)が表示データ信号線を介して行われる例について説明したが、これに限らず、図30に示すように、端数玉貸要求信号及び端数玉貸指令信号をBRQ信号線を介して送信し、端数玉貸準備信号をEXS信号線を介して送信することにより、ハンドシェイクを行うようにしても良い。
上記の実施形態において、図30に示すように、表示データ信号線を介してストローブ信号の非入力期間(T4’期間)に玉貸個数指定信号を受信した遊技機(パチンコ機100)が、遊技用装置(カードユニット200)に対して、表示データ信号線を介して、ストローブ信号の非入力期間に、該受信した玉貸個数指定信号により示されたパチンコ玉数を示す玉貸個数確認信号(ここでは玉貸個数指定信号と同一波形の信号)を、前記表示データ信号線を介して送信するようにしても良い。この場合には、図21に示すビジタ玉貸処理を行う遊技用装置においては、Sd22の処理が行われた後に、Sd22’で玉貸個数確認信号の受信を待機し、該玉貸個数指定信号の受信が有る(YES)と判断された場合に、Sd23の処理に進むようにすれば良い。また図24に示す会員端数玉貸処理を行う遊技用装置においては、Sg4の処理が行われた後に、Sg4’で玉貸個数確認信号の受信を待機し、該玉貸個数指定信号の受信が有る(YES)と判断された場合に、Sg5の処理に進むようにすれば良い。さらに図26に示す玉貸制御を行う遊技機においては、Si2でYESの処理が行われた後に、Si2’で玉貸個数確認を送信して、Si10の処理に進むようにすれば良い。