JP4872534B2 - 切削工具 - Google Patents
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Description
また、コレットチャックによってリーマの中心軸を切削工具の軸線と一致させるためには、装着孔のできるだけ先端側、つまり、リーマの刃先部に近接した部分にコレットチャックを配置することが好ましい。しかしながら、この切削工具においては、工具本体の先端外周部に切刃が備えられているため、コレットチャックは切刃よりも後端側に配置されることになり、リーマの振れ出しを高い精度で調整することができない。
そして、工具本体の先端に、前記穴加工工具の振れ出しを調整する調整手段が配置されているので、この調整手段によって切削工具の軸線と穴加工工具の中心軸とを精度良く一致するように調整できる。
さらに、コレットチャックが装着孔の軸線方向後端側に設けられるとともに工具本体の先端に調整ネジが配置されているので、コレットチャック(支点)と調整手段(力点)との距離が大きくなり、穴加工工具を小さな押圧力で移動させることができ、穴加工工具の振れ出し調整を容易に行うことができる。
一方、前記A/Bが1.5よりも大きいと調整手段とコレットチャックとの距離が短くなり調整手段によって穴加工工具を移動させることが困難となる。また、調整手段と穴加工工具先端との距離が長くなり、調整手段による振れ出し調整を精度良く行うことができなくなる。このため、前記A/Bは、0.7≦A/B≦1.5の範囲内に設定することが好ましい。
この切削工具10は、穴加工工具としての中心軸Lに沿って延びる長尺状のリーマ11と、軸線O回りに回転される工具本体20とを有している。
前記リーマ11は、超硬合金等の硬質材料によって構成され、中心軸Lに沿って延びる概略長尺円柱状をなしており、その先端側部分に刃先部12が形成されるとともに、刃先部12の後端側がシャンク部13とされている。
そして、このコレット孔27には、前記リーマ11を保持するためのコレットチャック28が嵌入されている。コレットチャック28は、軸線O方向先端側に配置されたチャック部材29と、チャック部材29の径方向内側及び軸線方向O後端側に配置されるコレット30とから構成されている。
この調整ネジ孔32には、リーマ11の振れ出しを調整する調整手段として、先端面が前記リーマ11のシャンク部13の側面を押圧する押圧面34Aとされた概略円柱状をなす調整ネジ34が螺着されている。
さらに、取付座38の軸線O方向後端側には、前記取付座38に装着された切削インサート36の軸線O方向位置を調整するための押圧ネジ39が備えられている。
まず、ネジ部材31を軸線O方向後端側に移動させてコレット30の内周を拡径させた状態でリーマ11のシャンク部13を装着孔26へと挿入する。そして、ネジ部材31の係合孔31Bにレンチ等の作業用工具を係合して、ネジ部材31を回動させてねじ込んでいき、コレット30を軸線O方向先端側へと移動させる。すると、コレット30がチャック部材29のテーパ孔部29Aの内径が小さくされた側へと挿入され、コレット30の内径が縮径するように変形して、リーマ11のシャンク部13がコレット30によって保持される。
なお、本実施形態においては、リーマ11の先端から調整ネジ34の中心までの軸線O方向(中心軸L方向)距離Aと、調整ネジ34の中心からコレットチャック28の中心までの軸線O方向距離Bとの比A/Bは、0.7≦A/B≦1.5の範囲内に設定されており、より具体的には、A/B=1.0とされている。
また、3つの取付座38に装着された切削インサート36の切刃37の角度がそれぞれ異なっているので、加工穴の開口部周縁を多段状に切削することができる。
さらに、コレットチャック28が装着孔26の軸線O方向後端側に設けられるとともに工具本体20の先端に調整ネジ34が配置されているので、コレットチャック28(支点)と調整ネジ34(力点)との距離が大きくなり、リーマ11を小さな押圧力で移動させることができ、リーマ11の振れ出し調整を容易に行うことができる。
この第2の実施形態においては、リーマ11の振れ出しを調整する調整手段として、偏心スリーブ50が設けられている。
ここで、リーマ11の先端から偏心スリーブ50の中心までの軸線O方向(中心軸L方向)距離Aと、偏心スリーブ50の中心からコレットチャック28の中心までの軸線O方向距離Bとの比A/Bは、0.7≦A/B≦1.5の範囲内に設定されており、より具体的には、A/B=1.0とされている。
この第3の実施形態においては、第2の実施形態と同様に、リーマ11の振れ出しを調整する調整手段として偏心スリーブ60が設けられている。
偏心スリーブ60は、取付孔61に工具本体20の取付軸部66が挿入されて、クランプネジ孔に螺着されたクランプネジ64によって固定される。なお、取付孔61の内周面が、工具本体20の取付軸部66の外周面と摺動する摺動面61Aとされている。
例えば、リーマの後端を保持するコレットチャックにおいて、コレットを軸線方向に移動させる手段としてネジ部材を利用したものとして説明したが、これに限定されることはなく、コレットとチャック部材とが軸線方向において相対的に移動させる構成とされていれば良い。
さらに、ガイドパッドを設けたものとして説明したが、ガイドパッドが設けられていなくてもよい。
11 リーマ(穴加工工具)
20 工具本体
26 装着孔
28 コレットチャック
34 調整ネジ(調整手段)
37 切刃
50、60 偏心スリーブ(調整手段)
51A、61A 摺動面
53、65 貫通孔
Claims (4)
- 軸線回りに回転される工具本体を有し、該工具本体の先端に、前記軸線に沿って延びる穴加工工具が装着されるとともに、前記工具本体の先端外周部に切刃が配置され、前記穴加工工具によって被切削材に予め設けられた下穴の内壁面を切削加工して加工穴を形成するとともに、前記切刃によって前記加工穴の開口部を切削加工する切削工具であって、
前記工具本体には、前記穴加工工具を挿入するための装着孔が、前記工具本体の先端面から前記軸線に沿って延びるように穿設されており、
前記装着孔の前記軸線方向後端側には、該装着孔よりも一段大径とされるとともに前記軸線に沿って延び、該軸線方向の後端側部分に雌ねじが形成されたコレット孔が設けられ、このコレット孔に、前記軸線方向先端側に配置されたチャック部材と、このチャック部材の径方向内側及び前記軸線方向後端側に配置されるコレットから構成されて前記穴加工工具を保持するコレットチャックが設けられ、
前記チャック部材は、前記コレット孔に嵌挿可能な外径を有して外形が円筒状に形成されており、該チャック部材の後端側には、前記軸線方向後端側に向かうにしたがい漸次内径が大きくなるテーパ孔部が形成され、
前記コレットは、その先端部が前記テーパ孔部と密着するテーパ形状とされており、この先端部には、該コレットの中心軸を含む平面に沿った複数のスリットが形成されていて、このスリットに挟まれた部分が前記中心軸に対する径方向内側に撓むことにより、当該コレットの内径が縮径される構成とされ、該コレットの前記軸線方向後端部には、径方向外側に向けて張り出した鍔部が形成され、
このコレットの前記軸線方向後端側には、前記鍔部と互いに係合される環状溝が形成されたネジ部材が配設され、このネジ部材の外周面には前記コレット孔の内周面に形成された前記雌ネジと螺合可能な雄ネジが形成されており、このネジ部材を回動させることで、前記コレットを前記軸線方向に進退可能に移動させることができる構成とされ、このネジ部材の前記軸線方向後端側を向く面には、該ネジ部材を回動させる作業用工具と係合可能な係合孔が形成されるとともに、
前記工具本体の先端には、前記穴加工工具の振れ出しを調整する調整手段が配置されていることを特徴とする切削工具。 - 前記穴加工工具の先端から前記調整手段までの前記軸線方向距離Aと、前記調整手段から前記コレットチャックまでの前記軸線方向距離Bとの比が、0.7≦A/B≦1.5の範囲内に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の切削工具。
- 前記調整手段は、前記装着孔の内周側に突出する複数の調整ネジであり、これらの調整ネジは、前記軸線に直交する平面上において周方向に等間隔に配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の切削工具。
- 前記調整手段は、前記穴加工工具が挿通される貫通孔と前記工具本体の周面と摺動する摺接面とを有するとともに前記貫通孔の中心と前記摺動面の中心とがずれた偏心スリーブであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の切削工具。
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