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JP4859639B2 - 管の切断方法および自動切断装置 - Google Patents

管の切断方法および自動切断装置 Download PDF

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Description

本発明は、同一平面上に配置された複数の管、たとえばボイラ管壁などの管列を切断するのに好適な管の切断方法および自動切断装置に関する。
従来、互いに平行に配置された複数の管(管列)を切断する切断装置は、たとえば特許文献1や特許文献2に開示されている。特許文献1の切断装置は、複数の管を同一平面内で一列にかつ隣接する管同士が接触するように上下左右からクランプし、この管列全体を横断可能な直径を有する丸鋸を使用して、1回の切断動作ですべての管を切断するものである。
また特許文献2の切断装置は、同一水平面上に所定間隔をあけて並設した複数の管からなる管列の上面に、走行レールを管に直角な方向に配置し、この走行レールに移動自在に設置された走行台車に、高速カッタを設けたものであり、走行レールの始端部で走行台車から高速カッタを管切断位置に突出させた後、走行台車を走行レールに沿って終端部まで走行させることにより、すべての管を順次切断するものである。
特開昭58−196918号公報 特開平5−285721号公報
しかしながら、特許文献1の切断装置は、一度に7本もの管を一気に切断するもので、丸鋸の刃部と管断面が接する合計刃当たり長が極めて長いため、丸鋸への負荷が大きく、さらに丸鋸の刃部が管の表面に食い込む切込角が鋭角となる個所が複数箇所生じるため、丸鋸の刃部の磨耗や破損が多く、消耗が激しいという問題があった。
また特許文献2では、走行により管を順次切断する時、高速カッタと管断面とが擦れ合っている状態で、次の管の切断を開始することになる。ここで、切断誤差により切断面が変位していた場合、切断面により高速カッタが変形して刃部が増幅されて変位し、前の管の切断誤差分以上に次の管の切断位置が変位することになる。この状態で管の切断を続けると、切断誤差が大きくなり、切断精度が保てない上に、高速カッタにも大きい負荷がかかり、高速カッタを破損させる恐れがあった。
本発明は上記問題点を解決して、切断精度と回転刃の寿命を向上させることができる管の切断方法および自動切断装置を提供することを目的とする。
上記問題点を解決するために請求項1記載の管の切断方法は、複数の管が同一平面上に一定の管ピッチで互いに平行に配置された管列を、回転刃により、直線状に横断する切断線方向に沿って切断するに際し、回転刃を管列に向かって出退させて管を切断する切断送り動作と、回転刃を切断線方向に移動する移動送り動作とを交互に繰り返して切断し、移動送り動作を一定の送りピッチで行うとともに、切断送り動作の終了位置を、当該切断送り動作の切断対象となる所定の管のうち、移動送り方向の前端部の管断面の一部である切り残し部を残すとともに、当該切断対象となる残りの管の全断面を切断する位置として、前記切り残し部は次の切断送り動作により切断し、前記切り残し部は、移動送り方向の前後の管壁が連結される合流部分であり、この合流部分は、回転刃の刃部と管断面とが接触する当該管の最大の刃当たり長を含むものである。
請求項2記載の管の切断方法は、請求項1記載の構成において、切断送り動作の終了位置を、合流部分の内周面から回転刃の刃部までの切り残し余長を有する位置としたものである。
請求項3記載の管の切断方法は、請求項1または2記載の構成において、切断送り動作の終了位置を、前端部の管の移動送り方向の前方に隣接する管と回転刃の刃部とが接触しない非接触余長を有する位置としたものである。
請求項4記載の管の切断方法は、複数の管が同一平面上に一定の管ピッチで互いに平行に配置された管列を、回転刃により、直線状に横断する切断線方向に沿って切断するに際し、回転刃を管列に向かって出退させて管を切断する切断送り動作と、回転刃を切断線方向に移動する移動送り動作とを交互に繰り返して切断し、切断送り位置における回転刃の刃部と管断面とが接触する刃当たり長が長い時に、回転刃の切断送り速度を減少させ、刃当たり長が短い時に、回転刃の切断送り速度を増加させるものである。
請求項5記載の管の自動切断装置は、請求項1乃至4のいずれかに記載の管の切断方法を実施するための管の自動切断装置であって、管列に切断線方向に沿って取り付けられる案内部材と、走行装置により案内部材に案内されて移動自在に設けられる走行台車と、走行台車に設けられて管列に向かって回転刃を出退させる切断送り装置と、入力された管の径、管ピッチ、管の肉厚、回転刃の径とに基づいて、走行装置による走行送り動作と、切断送り装置による切断送り動作とを制御する切断制御装置を設けたものである。
請求項6記載の管の自動切断装置は、回転刃の回転トルクを監視するトルク検出器を設け、切断制御装置に、前記トルク検出器の回転トルクが所定値以上になった時に、切断作業を停止する安全装置を設けたものである。
請求項1記載の発明によれば、切断線に沿って移動させる移動送り動作と、回転刃を管列に向かって出退させて管を切断する切断送り動作とを交互に繰り返して、管列の管を順次切断するので、特許文献2のように、高速カッタが接触する管の切断面の切断誤差により切断位置が変位されるようなことがなく、管列を切断線に沿って精度良く切断することができる。また切断送り動作の終了位置では、切断対象の管の移動送り方向の前端部の管以外の後方側の管の全断面を切断するとともに、前端部の管は最長となる刃当たり長を含む切り残し部を残して切断することにより、切断送り動作中の刃当たり長を減少させることができ、回転刃への負荷を減少させて寿命を延ばすことができる。またこの切り残し部は、次の移動送り動作により前方に移動した回転刃の切断送り動作により、刃当たり長が短い状態で容易に切断することができ、回転刃への負荷を小さくできる。
請求項2記載の発明によれば、前端部の管で切り残す合流部分の内周面から回転刃の刃部までの切り残し余長を設けたので、最大となる刃当たり長を有する切り残し部を残して前端部の管を部分切断することができ、この切り残し余長により管列の製造誤差や切断装置の動作の誤差を吸収することができる。
請求項3記載の発明によれば、切断送り動作の終了位置で、非接触余長を設けることで、回転刃の刃部が前方に隣接する管に接触するのを確実に防止することができる。これにより、回転刃の刃当たり長の増加を防止して負荷を軽減させ、回転刃の寿命を延ばすことができる。
請求項4記載の発明によれば、切断線に沿う移動送り動作と、切断送り動作とを交互に繰り返して、管列の管を順次切断するので、特許文献2のように、高速カッタが接触する管の切断面の切断誤差により切断位置が変位されるようなことがなく、切断線に沿って精度良く切断することができる。また回転刃の刃当たり長に対応して切断送り速度を制御することにより、切り粉の詰まりによる刃部の剥離や、摩擦熱による焼き付きを防止することができ、回転刃の寿命を延ばすことができる。
請求項5記載の発明によれば、管列に案内部材を切断線に沿って取り付け、走行装置により案内部材に沿って移動される走行台車に、切断送り装置により回転刃を出退自在に設け、切断制御装置により、切断送り装置を介して回転刃を出退させる切断送り動作と、走行装置による移動送り動作とを交互に行うことにより、管列の管を順次切断線に沿って精度良く切断することができ、回転刃の寿命を延ばすことができる。
請求項6記載の発明によれば、安全装置により、回転トルク検出器により回転刃に異常トルクを検出した時に、切断を緊急停止することができ、安全に切断作業を行うことができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
まず、図12を参照して、たとえば金属用チップソーからなる円形の回転鋸刃(回転刃)Sを使用してたとえば金属製の管Pを切断した場合の、回転鋸刃Sにかかる負荷と対策とを説明する。もちろん管Pの材質は金属製以外のものでもよい。
1)図12(a)に示すように、管Pの管軸心Poと回転鋸刃Sの回転軸心Soとを互いに平行に配置した状態で、切断送り動作により回転鋸刃Sを管Pの直上部から下方に突出させて管Pを切断した場合、図12(b)に示すように、回転鋸刃Sによる切断が進み管Pの下部のB位置で、回転鋸刃Sの回転方向(移動送り方向)の前後の管壁が連続する合流部分Pdの内周面の切断を開始した時に、刃当たり長Lbが最大となる。また回転鋸刃Sによる切断の初期に、回転鋸刃Sが、管Pの管壁が分離される分岐部分Puを切断し、その内周面に露出する手前のA位置で、刃当たり長Laがその次に大きくなる。このように、刃当たり長が大きいと回転鋸刃Sにかかる負荷が大きくなる。またB位置では、図12(c)に示すように、切込点Bsにおいて刃部Scが管Pの表面に食い込む角度、すなわち管Pの表面と刃部Scの切り込み方向が成す切込角θbが鋭角となり、かつ切込点Bsから続く刃当たり長Lbが長いために、A位置に比較して回転鋸刃Sにかかる負荷が大きい。
なお、図12(d)に示すように、A位置を越えて刃部Scが管Pの内側に露出すると、前半部と後半部で2つの切込点As1,As2が生じ、後半部の切込点As2における切込角θaが鋭角となるが、この後半部の刃当たり長La2が短いため、B位置のように負荷が大きくなることはない。
したがって、管Pの切断に際し、切込角θbが鋭角でかつ刃当たり長Lbが長い、B位置のような切断個所が少ないほど、回転鋸刃Sへの負荷が小さくなる。
このような回転鋸刃Sへの負荷を軽減する対策として、図12(e)に示すように、切断送り動作の終了位置において、管Pの合流部分Pdの内周面と回転鋸刃Sの刃部Scとの間に切り残し余長:βを設けて、合流部分Pdを切断せずに残す。そして回転鋸刃Sを移動送り動作させた次回の切断送り動作で、切込角が大きくかつ刃当たり長が短い状態で、切り残された合流部分Pdを切断する。これにより回転鋸刃Sへの負荷を減少させることができる。
2)回転鋸刃Sは、回転による遠心力で刃部Scの振れ(ブレ)を抑制している。このため、回転鋸刃Sの刃部Scが最初に管Pに接触する切込開始位置で、切断送り速度が大きいと、切断抵抗が大きくなり、回転鋸刃Sの弾性により刃部Scが目的位置から左右に変位して逃げ、切断精度が低下する。この対策として、切込開始位置における切断送り速度を低下させることで、切断精度を向上させることができる。
3)回転鋸刃Sによる管Pの切断中に、切断送り速度を大きくすると、刃部Scが削り取る切粉(切屑)の厚みが大きくなり、この時の刃当たり長が長いと、この切粉が刃部Scと管Pの切断面との間に詰まりやすく、刃部Scの切削チップが剥離するなどの障害を生じやすい。反対に、切断送り速度が小さいと、刃部Scと管Pの切断面との接触により摩擦熱が生じて刃部Scに焼き付きが発生し、切れ味を落としてしまう。
この対策として、図12(f)に示すように、回転鋸刃Sの切断送り位置に対応する刃当たり長を予め演算しておき、刃当たり長が大きい切断送り位置で切断送り速度を低下させ、刃当たり長が小さい切断送り位置で切断送り速度を増加させることで、回転鋸刃Sの刃部Scの剥離や焼き付きを防止することができる。
[実施の形態1]
図1〜図9を参照して、管の自動切断装置を説明する。
図1,図2に示すように、管列PWは、たとえば複数の管P(伝熱管)を同一平面上に一定の管ピッチPtで互いに平行に配列し、フィン(伝熱板)Fにより互いに接合されてボイラ管壁を構成するものである。
この管の自動切断装置は、作業台BT上に水平に位置決め固定された管列PWに、管Pにたとえば直交する切断線(図示せず)に平行に取り付けられた走行案内部材11(案内部材)と、走行装置13により走行案内部材11に沿って移動自在な走行台車12と、走行台車12に設けられて切断送り装置(出退駆動装置)14により管列PWに向かって出退される回転鋸刃Sと、走行装置13による移動送り動作と、切断送り装置14による切断送り動作とを制御する図6に示す切断コントローラ(切断制御装置)15とを具備している。
図3〜図6に示すように、走行案内部材11は、下面が開放されたチャンネル形断面で、複数のクランプ具11aにより、管列PWの上面で切断線に平行な所定位置に位置決め固定されている。走行案内部材11の上面には、左右一対の走行レール(LMガイド)11bが長さ方向に沿って取り付けられている。また走行レール11b間に、走行用の走行ラック13aが走行レール11bと平行に取り付けられている。
走行台車12の台車本体12aには、下面に前記走行レール11bに案内される複数の走行ガイド部(LMベアリング)12bが取り付けられている。また前記走行装置13は、減速機付き走行駆動装置(電動モータ)13bが台車本体12aに直立固定され、走行駆動装置13bの出力軸が台車本体12aを貫通されて、その下端部に走行ラック13aに噛み合う走行ピニオン13cが取り付けられている。また走行駆動装置13bには、移動送り位置を検出するためにロータリーエンコーダなどの移動送り検出器13d(図6)が設けられている。
また台車本体12aの(走行方向の)前部に設けられた横行ガイド部21に、横行台22が左右方向(ここでは管軸心Po方向)にスライド自在に設けられ、切断位置調整装置23により横行台22を左右方向に位置調整して回転鋸刃Sを切断線に合わせて位置調整することができる。すなわち、横行ガイド部21に前後一対の横行ガイドレール(LMガイド)21aが取り付けられ、これら横行ガイドレール21aに横行ガイド部(LMベアリング)22aを介して横行台22がスライド自在に配置されている。切断位置調整装置23は、横行ガイドレール21a間で横行ガイド部21に左右方向に配設され手動式の位置調整ハンドル23aにより回転される位置調整ねじ軸23bと、横行台22に設けられて位置調整ねじ軸23bに螺合される位置調整雌ねじ部材23cとで構成されている。23dは位置調整ねじ軸23bを固定するロックハンドルである。
横行台22に立設された切断送りガイド部24に、切断送り台25が上下方向(ここでは全ての管軸心Poを含む平面に垂直な方向)にスライド自在に設けられ、切断送り装置14により切断送り台25が上下方向に出退駆動される。すなわち、切断送りガイド部24の一側面に前後一対の切断送りガイドレール(LMガイド)24aが上下方向に取り付けられ、これら切断送りガイドレール24aに切断送りガイド部(LMベアリング)25aを介して切断送り台25がスライド自在に配置されている。切断送り装置14は、切断送りガイドレール24a間で切断送りガイド部24に上下方向に配設された切断送りねじ軸14aと、切断送り台25に設けられて切断送りねじ軸14aに螺合される切断送り雌ねじ部材14cと、切断送りガイド部24に設けられた切断送り駆動装置(電動モータ)14bと、切断送り駆動装置14bの出力軸と切断送りねじ軸14aとを連結する巻き掛け伝動機構(たとえばVベルトとプーリ)14dとで構成されている。なお、切断送り駆動装置14bには、切断送り位置を検出するためにロータリーエンコーダなどの切断送り検出器14eが設けられている。
前記切断送り台25から垂下されたアーム部31には、左右方向に沿う鋸刃駆動軸32が回転自在に支持され、鋸刃駆動軸32の一端部に、回転ブレを抑制する小円形の押さえ板Spを介して回転鋸刃Sが取り付けられている。また切断送り台25の走行方向の後部に減速機付き切断駆動装置(電動モータ)33が設置され、切断駆動装置33の出力軸と鋸刃駆動軸32の他端部とが巻き掛け伝動機構(たとえばVベルトとプーリ)34により連結されている。さらに切断駆動装置33には、回転鋸刃Sによる切断異常を検出するための回転トルク検出器35が設けられている。
図6,図7に示すように、前記切断コントローラ15は、走行駆動装置13bに操作信号を出力する移動送り駆動部41と、切断送り駆動装置14bに操作信号を出力する切断送り駆動部42と、移動送り検出器13dの検出信号に基づいて走行台車12の移動送り位置を検出する移動送り位置検出部43と、切断送り検出器14eの検出信号に基づいて回転鋸刃Sの切断位置を検出する切断送り位置検出部44と、切断駆動装置33に操作信号を出力する切断駆動部47と、切断データ入力部51から入力される管Pの外径dや管Pの肉厚t、管ピッチPt、回転鋸刃Sの直径D(新品時)、円形の押さえ板Spの直径D’などのデータに基づいて、移動送り原点位置や送りピッチPs(ここではPs=Pt)、回転鋸刃Sの切断送り速度、切断送り動作の終了位置、刃当たり長などを求めて設定し、移動送り駆動部41および切断送り駆動部42に制御信号を出力する切断制御部45と、求められた設定値を記録するメモリ46とを具備している。またこの切断制御部45により演算された制御データは、表示装置や告知装置などからなる切断データ出力部52に出力される。
さらに、この切断コントローラ15では、切断駆動装置33に設けられた回転トルク検出器35の検出信号により回転鋸刃Sの回転トルクが常時監視されており、回転トルクが閾値を越えると、切断送り動作を一時停止する安全装置48が設けられている。この安全装置48は、一時停止した後、設定時間の経過後に再度切断送り動作を再開するが、1回の切断送り動作が終了した時点で、設定回数以上の一時停止の回数があった場合には回転鋸刃Sが消耗していると判断して、切断作業を停止するとともに、切断データ出力部52の表示装置や警告装置を作動させ作業者に知らせるように構成されている。
上記構成において、作業台BT上に位置決め固定された管列PWに、複数のクランプ具11aを使用して走行案内部材11を切断線と平行に取り付け、走行案内部材11の走行レール11bに走行台車12を設置する。そして、切断データ入力部51から切断コントローラ15の切断制御部45に、必要なデータを入力する。切断制御部45では、入力されたデータに基づいて、回転鋸刃Sの刃当たり長や切断送り速度、切断送り終了位置などを演算し設定する。また回転鋸刃Sの磨耗量も計測する。たとえば新品の回転鋸刃Sを管Pの真上から真下に下ろす時の下降量を切断送り検出器14eで求めて記憶しておき、ある程度磨耗した状態の回転鋸刃Sを使用する場合にも、同様に下降量を切断送り検出器14eで求め、記憶された新品時の下降量との差から現状の回転鋸刃Sの直径D1を教示し、切断送り動作の移動距離を補正する。さらに図8に示すように、移動送り原点である予備切断位置T0(求め方は後述する)と、予備移動送り動作S0により予備切断位置T0から1送りピッチPsだけ前進させた最初の切断位置T1で、回転鋸刃Sを管Pに当接させて切込開始位置をそれぞれティーチングする。
そして移動送り原点に走行台車12を配置し、切断作業を開始する。たとえば、1回の移動送り動作S1,S2…で1送りピッチPsずつ前進させて1回の切断送り動作C1,C2…で管P(P1〜P3)を順次1本ずつ切断する場合、図8(a),図9(a)に示すように、まず予備切断送り位置T0で予備切断送り動作C0を行い、第1の管(移動送り方向の始端部の管)P1を、切断面のうち合流部分Pdを残して予備切断する。またこの時、回転鋸刃Sは、前方に隣接する第2の管P2に接触しない。さらに予備移動送り動作S0により、回転鋸刃Sを予備切断送り位置T0から1送りピッチPs分、前進させて切断送り位置T1に停止させる。そして、切断送り動作C1を行い、図8(b),図9(a)に示すように、回転鋸刃Sにより、予備切断された第1の管P1の合流部分Pdを完全に切断すると同時に、第2の管P2を合流部分Pdを残して切断する。そしてこの時、回転鋸刃Sは前方に隣接する第3の管P3に接触しない。これを次の切断送り位置T2,T3…で順次繰り返して行い、管列PW全体を切断線に沿って切断する。図において、T0,T1…、C0,C1…、S0,S1…は、それぞれ回転鋸刃Sの回転中心の移動軌跡を表している。またここで、回転鋸刃Sは、所定の回転速度(たとえば500r.p.m)で一定に保持される。
次に回転鋸刃Sの切断送り動作の終了位置(切断送り動作限)について、図8,図9を参照して説明する。
切断送り位置T1,T2…における切断送り動作の終了位置での管Pの切断要件は、管Pと管列PWとの製造誤差、切断装置の動作の誤差を考慮して決定される。
・要件A.第1の管P1を切り落とすこと→切り落とし余長:αを設ける。
ここで設定される切り落とし余長:αは、管Pと管列PWの製作誤差+装置の動作精度+余裕<αとなり、切り落とし余長:αの上限は管Pと押さえ板Spが接触するまでの長さとなる。ここで、たとえば管Pの外径:d=90mm以下、管ピッチ:Pt=100〜200mmの場合の切り落とし余長:αは1〜10mmである。
・要件B.第2の管P2を切り落とさない(最大刃当たり長を含む合流部分Pdを残す)→切り残し余長:β>[管Pと管列PWの製造誤差+切断装置の動作の誤差]である。
・要件C.第3の管P3に回転鋸刃Sが接触しない→非接触余長:γを設ける。ここで設定される非接触余長:γ>[管Pと管列PWの製造誤差+切断装置の動作の誤差]である。
上記要件A〜Cのうち、各余長値α、β、γのうち、2つを設定すると、残りの1つを求めることができる。ここで、図8(c)に示すように、要件A〜Cの優先順位を要件A→要件B→要件Cとし、要件Aの切り落とし余長:αと要件Bの切り残し余長:βをまず設定することにより、非接触余長:γを演算により求めることができる(STEP1)。ここで演算された非接触余長:γが、非接触余長:γの適正範囲にある場合(STEP2)には、非接触余長:γを有する切断送り動作の終了位置を求めることができるが、演算された非接触余長:γが非接触余長:γの前記適正範囲外の場合(STEP2)には、要件Aの切り落とし余長:αと要件Cの非接触余長:γから切断送り動作の終了位置が求められる(STEP3)。
次にこれを詳細に説明する。これにより予備切断送り位置T0を求めることができる。
すなわち、図9(a)〜(c)に示すように、ここで、管P1〜P3の外径:d、管P1〜P3の肉厚:t、回転鋸刃Sの直径:D(磨耗した回転鋸刃Sの直径D1はDと読み替えるものとする)とすると、
要件Aにおいて、回転鋸刃Sにより第1の管P1の残りの断面が全て切断され、刃部Scが第1の管P1の外周から切り落とし余長:α分、はみ出す時、回転鋸刃Sの回転軸心Soから第1の管P1の管軸心Po1までの距離:L1は、
L1=D/2−d/2−α…(1)式となる。
また要件Bにおいて、回転鋸刃Sにより第2の管P2の断面の最大刃当たり長Lbを含む合流部分Pdを残し、刃部Scが合流部分Pdの内周面から切り残し余長:β分だけ内側にある時、回転鋸刃Sの回転軸心Soから第2の管P2の管軸心Po2までの距離:L2は、
L2=D/2−(d/2−t−β)…(2)式となる。
さらに要件Cにおいて、回転鋸刃Sの刃部Scから第3の管P3までの非接触余長:γを残すため、回転鋸刃Sの回転軸心Soから第3の管P3の管軸心Po3までの距離:L3は、
L3=D/2+d/2+γ…(3)式となる。
そして、第1の管P1の管軸心Po1を中心とする半径L1の円弧(図示せず)と、管軸心Po1から管ピッチ:Pt分離れた第2の管P2の管軸心Po2を中心とする半径L1の円弧(図示せず)の交点は、1点のみかまたは2点となる。通常この自動切断装置で与えられる条件下では、ほぼ2点となり、切断送り開始位置に近い方が、切断送り動作の終了位置となる。
ここで、図9(c)を参照して、全ての管軸心Po1〜Po3を含む平面から切断送り動作の終了位置の回転鋸刃Sの回転軸心Soまでの垂直距離(高さ):Hと、第1の管P1の管軸心Po1から切断送り動作の終了位置の回転鋸刃Sの回転軸心Soまでの水平距離:Xを求める。全ての管軸心Po1〜Po3を含む平面に対して回転軸心Soを通る垂線:So−Px=垂直距離:H、管ピッチ:Ptとすると、直角三角形So,Po1,Pxにおいて、
+H=L1…(4)式となる。
また直角三角形So,Po2,Pxにおいて、
(Pt−X)+H=L2となる。
これを変形すると、H=L2−(Pt−X)…(5)式となる。
さらに(5)式を(4)式に代入すると、
+L2−(Pt−X)=L1となり、
これを変形すると、2PtX−Pt=L1−L2となり、したがって、
X=(L1−L2+Pt)/2Pt…(6)式が求められる。
また(4)式から、H=L1−Xを変形して、
H=√(L1−X)…(7)式となる。
このように、(6)式により切断送り動作を行う回転鋸刃Sの回転軸心Soの移動送り方向の切断送り位置(座標)T1を求めることができ、この切断送り位置T1から管ピッチPtを減算して予備切断送り位置(座標)T0求めることができる。また(7)式により切断送り動作の終了位置(座標)を求めることができる。
実施例として、たとえば管Pの外径:d=76.2mm、管の肉厚:t=6mm、管ピッチ:Pt=105mm、回転鋸刃Sの直径:D=355mm、切り落とし余長:α=5mm、切り残し余長:β=5mm、非接触余長:γ=5mmとすると、(1)式からL1=134.4mm,(2)式からL2=150.4mm、[(3)式からL3=220.6mm]、(4)式からX≒60.0mm,(5)式からH≒147.20mmとなる。
なお、上記構成において、切断送り動作の軌跡を、全ての管軸心Poを含む平面に垂直な直線方向としたが、図10(a)に示すように、全ての管軸心Poを含む平面に所定角度δ傾斜する直線方向の軌跡に沿って切断送り動作C0,C1…を行ってもよいし、また図10(b)に示すように、切断線に平行な水平軸心を中心として上下に揺動自在な揺動アームAMを使用し、回転鋸刃Sを上下の円弧方向の軌跡に沿って切断送り動作C0,C1…を行ってもよい。このような切断送り動作であっても、切断送り動作の終了位置は上記と同様に設定され、同様の作用効果を奏することができる。
また切断制御部45では、回転鋸刃Sが予備切断送り動作で第1の管P1に接触する切込開始位置と、最初の切断送り動作で第2の管P2に接触する切込開始位置とをティーチングにより入力する。これにより、回転鋸刃Sが管P1,P2に切り込む切込開始位置を記憶させ、予備切断送り動作と初回以降の切断送り動作ごとに、切込開始位置における切断送り速度を低下させることで、切断精度を向上させている。
さらに切断制御部45では、管Pの外径d、管Pの肉厚t、切込開始位置、切込調整量(切り落とし余長:α、切り残し余長:β、非接触余長:γ)および回転鋸刃Sの直径(DまたはD1)とに基づいて、切断送り位置における回転鋸刃Sの管Pに対する合計刃当たり長を予め演算して求め、切断送り速度を制御する。
ここで前記合計刃当たり長を、図11を参照して説明する。
まず切込開始位置aからbまでは、第2の管P2における刃当たり長L2aだけの1箇所である。また切断送り位置bからcの間では、第2の管P2における刃当たり長L2b,L2cの2箇所となる。さらに切断送り位置cからdの間では、第1の管P1における刃当たり長L1dと、第2の管P2における刃当たり長L2b,L2cの合計3箇所となる。さらに切断送り位置dからeの間では、第2の管P2における2個所の刃当たり長L2b,L2cの合計2箇所となり、切断送り終了位置eでは、第2の管P2の刃当たり長L2dを有する合流部分Pdを切り残し部として切り残すことになる。
そして、切断制御部45により、上記合計刃当たり長が長い切断送り位置では、切断送り速度を低下させ、また合計刃当たり長が短い切断送り位置では、切断送り速度を増加させることにより、回転鋸刃Sの刃部Scの剥離や焼き付きを防止している。
なお、上記切断送り動作では、移動送り動作S0,S1,S2…の送りピッチPsを管Pの1ピッチPt分とし、1回の切断送り動作C1,C2…により管Pを1本ずつ切断するように構成したが、図13に示すように、移動送り動作S0,S1,S2…の送りピッチを2×管ピッチPtとし、管Pを2本ずつ切断することもできる。すなわち、予備切断位置T0の予備切断送り動作C0で、第1の管P1の合流部分Pdを残して予備切断した後、予備移動送り動作S0で、予備切断位置T0から切断位置T1に、回転鋸刃Sを2×管ピッチPt分前進させる。そして、最初の切断送り動作C1で、回転鋸刃Sにより、予備切断された第1の管P1の合流部分Pdと第2の管P2とを完全に切断すると同時に、第3の管P3を合流部分Pdを残して切断する。この時、回転鋸刃Sは第4の管P4に接触しない。これを次の切断位置T2…から順次繰り返して行い、管列PWの管P0…を切断線に沿って順次切断すればよい。これにより、一回の切断送り動作により2本ずつ管Pを効率よく切断することができるとともに、切断送り動作における合計刃当たり長をできるだけ減少させ、回転鋸刃Sの負荷を低減して寿命を延ばし、管列PWの管Pを切断線に沿って高精度で効率よく切断することができる。
また図14に示すように、送りピッチPsを3×管ピッチPtとし、管Pを3本ずつ切断することもできる。すなわち、予備切断位置T0の予備切断送り動作C0で、第1の管P1の合流部分Pdを残して切断した後、予備移動送り動作S0で、予備切断位置T0から切断位置T1に、回転鋸刃Sを3×ピッチPt前進させる。そして、初回の切断送り動作C1で、回転鋸刃Sにより予備切断された第1の管P1の合流部分Pdと、第2の管P2,第3の管P3とを完全に切断すると同度に、第4の管P4を合流部分Pdを残して切断する。この時、回転鋸刃Sは第5の管P4に接触しない。これを次の切断位置T2…から順次繰り返して行い、管列PWの管P0…を切断線に沿って順次切断すればよい。これにより、一回の切断送り動作により3本ずつ管Pを効率よく切断することができるとともに、切断送り動作における合計刃当たり長をできるだけ減少させ、回転鋸刃Sの負荷を低減して寿命を延ばし、管列PWの管Pを切断線に沿って高精度で効率よく切断することができる。
上記実施の形態1によれば、
1)管ピッチPtまたはその整数倍の送りピッチStを移動させる回転鋸刃Sの移動送り動作と、回転鋸刃Sの切断送り動作とを交互に繰り返して、回転鋸刃Sにより管列PWの管Pを順次切断線に沿って切断するので、特許文献2のように、高速カッタが接触する管Pの切断面の切断誤差により切断位置が変位されるようなことがなく、切断線に沿って精度良く切断することができる。
2)切断送り動作の終了位置で、回転鋸刃Sにより、切断対象の管Pのうちの移動送り方向の前端部の管Pを最大の刃当たり長Lbを含む管壁の合流部分Pdを残し、かつ前端部以外の管Pをすべて切断することにより、切断送り動作における合計刃当たり長を減少させることができ、回転鋸刃Sへの負荷を減少させて寿命を延ばすことができる。また切り残された合流部分Pdは、次の移動送り動作により前方に移動した回転鋸刃Sの切断送り動作により、切込角が大きくかつ刃当たり長が短い状態で容易に切断することができ、回転鋸刃Sへの負荷を小さくできる。
3)切断送り動作の終了位置で、回転鋸刃Sの刃部Scから前端部の管Pの合流部分Pdの内周面までの切り残し余長:βを、誤差を考慮して決定したので、最大となる刃当たり長Lbを有する合流部分Pdを確実に残して管Pを切断することができ、回転鋸刃Sへの負荷を小さくできる。
4)切断送り動作の終了位置で、前端部の管Pの前方に隣接する管Pに対して回転鋸刃Sの刃部Scに接触させない非接触余長:γを設けることにより、回転鋸刃Sの合計刃当たり長の増加を防止して、回転鋸刃Sの負荷を減少させ、回転鋸刃Sの寿命を延ばすことができる。もちろん、管P同士が接して配列される管列PWや、管ピッチPtが小さい管列PWの場合では、非接触余長:γをなくして、前方に隣接する管Pを部分的に切断してもよい。
5)管Pの切断面に対する回転鋸刃Sの刃部Scの合計刃当たり長に対応して切断送り速度を制御し、合計刃当たり長が大きい時に切断送り速度を減少させ、合計刃当たり長が小さい時に切断送り速度を増大させることにより、厚みの大きい切り粉の詰まりによる刃部の剥離や、摩擦熱による焼き付きを防止することができ、回転鋸刃Sの寿命を延ばすことができる。
6)回転トルク検出器35により回転鋸刃Sの回転トルクが常時監視し、回転鋸刃Sや管Pの損傷などにより回転トルクに異常が生じた時に、安全装置48により、切断駆動装置33、切断送り駆動装置14b、走行駆動装置13bがそれぞれ緊急停止することができる。これにより安全に切断作業を行うことができる。
なお、上記実施の形態では、回転刃としてチップソーなどの回転鋸刃Sを採用したが、ディスク形の切断砥石なども使用することができる。
本発明に係る管の自動切断装置の実施の形態を示す斜視図である。 管の自動切断装置の切断作業状態を示し、(a)は全体平面図、(b)は全体側面図である。 管の自動切断装置の側面図である。 管の自動切断装置の平面図である。 管の自動切断装置の一部切欠き正面図である。 管の自動切断装置の切断制御装置を示す構成図である。 切断コントローラの動作を説明するブロック図である。 回転鋸刃の動作の説明図で、(a)は予備切断送り動作を示し、(b)は初回切断送り動作を示し、(c)は要件A〜Cから切断送り動作の終了位置を求めるフローを示す。 回転鋸刃の切断送り動作の終了位置を求める説明図で、(a)は管と回転鋸刃との位置関係を示し、(b)および(c)は切断送り動作の終了位置の求め方を示す。 回転鋸刃の他の切断送り動作の軌跡を示し、(a)は管列の面に傾斜するもの、(b)は円弧状となるものである。 切断送り動作における回転鋸刃の刃当たり長の説明図である。 回転鋸刃と管の切断動作の説明図で、(a)は回転鋸刃と管の位置を示し、(b)は最大刃当たり長を示し、(c)は管壁の合流部分の切込角を示し、(d)は管壁の分岐部分の切込角を示し、(e)は管壁の合流部分の切り残し余長を示し、(f)は切断位置と刃当たり長を示す。 2本ずつ管を切断する時の切断送り動作の説明図である。 3本ずつ管を切断する時の切断送り動作の説明図である。
符号の説明
P 管
Pt 管ピッチ
Ps 送りピッチ
Po 管軸心
Pu 分岐部分
PW 管列
S 回転鋸刃
So 回転軸心
Sc 刃部
La,L2a,Lb 刃当たり長
θa,θb 切込角
α 切り落とし余長
β 切り残し余長
γ 非接触余長
11 走行案内部材
11b 走行レール
12 走行台車
12a 台車本体
13 走行装置
13a 走行ラック
13b 走行駆動装置
13c 走行ピニオン
13d 走行送り検出器
14 切断送り装置
14a 切断送りねじ軸
14b 切断送り駆動装置
14e 切断送り検出器
15 切断コントローラ
22 横行台
23 切断位置調整装置
24 切断送りガイド部
24a 切断送りガイドレール
25 切断送り台
32 鋸刃駆動軸
33 切断駆動装置
35 回転トルク検出器
43 移動送り位置検出部
44 切断送り位置検出部
45 切断制御部
47 切断駆動部
51 切断データ入力部

Claims (6)

  1. 複数の管が同一平面上に一定の管ピッチで互いに平行に配置された管列を、回転刃により、直線状に横断する切断線方向に沿って切断するに際し、
    回転刃を管列に向かって出退させて管を切断する切断送り動作と、回転刃を切断線方向に移動する移動送り動作とを交互に繰り返して切断し、
    移動送り動作を一定の送りピッチで行うとともに、切断送り動作の終了位置を、当該切断送り動作の切断対象となる所定の管のうち、移動送り方向の前端部の管断面の一部である切り残し部を残すとともに、当該切断対象となる残りの管の全断面を切断する位置として、前記切り残し部は次の切断送り動作により切断し、
    前記切り残し部は、移動送り方向の前後の管壁が連結される合流部分であり、この合流部分は、回転刃の刃部と管断面とが接触する当該管の最大の刃当たり長を含む
    管の切断方法。
  2. 切断送り動作の終了位置を、合流部分の内周面から回転刃の刃部までの切り残し余長を有する位置とした
    請求項1記載の管の切断方法。
  3. 切断送り動作の終了位置を、前端部の管の移動送り方向の前方に隣接する管と回転刃の刃部とが接触しない非接触余長を有する位置とした
    請求項1または2記載の管の切断方法。
  4. 複数の管が同一平面上に一定の管ピッチで互いに平行に配置された管列を、回転刃により、直線状に横断する切断線方向に沿って切断するに際し、
    回転刃を管列に向かって出退させて管を切断する切断送り動作と、回転刃を切断線方向に移動する移動送り動作とを交互に繰り返して切断し、
    切断送り位置における回転刃の刃部と管断面とが接触する刃当たり長が長い時に、回転刃の切断送り速度を減少させ、刃当たり長が短い時に、回転刃の切断送り速度を増加させる
    管の切断方法。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の管の切断方法を実施するための管の自動切断装置であって、
    管列に切断線方向に沿って取り付けられる案内部材と、
    走行装置により案内部材に案内されて移動自在に設けられる走行台車と、
    走行台車に設けられて管列に向かって回転刃を出退させる切断送り装置と、
    入力された管の径、管のピッチ、管の肉厚、回転刃の径とに基づいて、走行装置による走行送り動作と、切断送り装置による切断送り動作とを制御する切断制御装置を設けた
    管の自動切断装置。
  6. 回転刃の回転トルクを検出するトルク検出器を設け、
    切断制御装置に、前記トルク検出器の回転トルクが所定値以上になった時に、切断作業を停止する安全装置を設けた
    請求項5記載の管の自動切断装置。
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