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JP4855432B2 - 排気浄化装置 - Google Patents

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JP4855432B2
JP4855432B2 JP2008067849A JP2008067849A JP4855432B2 JP 4855432 B2 JP4855432 B2 JP 4855432B2 JP 2008067849 A JP2008067849 A JP 2008067849A JP 2008067849 A JP2008067849 A JP 2008067849A JP 4855432 B2 JP4855432 B2 JP 4855432B2
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Description

本発明はエンジンの排気を浄化する排気浄化装置に関し、特にアンモニア選択還元型NOx触媒にアンモニアを供給するための尿素水を貯留する尿素水タンクを備えた排気浄化装置に関する。
エンジンの排気中に含まれる汚染物質の1つであるNOx(窒素酸化物)を浄化するための排気浄化装置として、エンジンの排気通路にアンモニア選択還元型NOx触媒を配設し、還元剤としてアンモニアをアンモニア選択還元型NOx触媒に供給することにより、NOxを還元して排気を浄化するようにした排気浄化装置が知られている。
このような排気浄化装置では、アンモニアをアンモニア選択還元型NOx触媒に供給するために、アンモニアに比べて取り扱いが容易な尿素水を排気中に供給するのが一般的である。そして、排気中への尿素水の供給方式には、尿素水を圧縮空気と共に噴射する、いわゆるエアアシスト方式と、圧縮空気を用いずに尿素水のみを噴射する、いわゆるエアレス方式とがある。
後者のエアレス方式の場合、排気中への尿素水の供給量を調整するためのソレノイドバルブと、実際に尿素水が噴射されるノズルとの間の距離が長いと、ソレノイドバルブを閉じた後にソレノイドバルブとノズルとの間に残留する尿素水が固化して目詰まりを生じる可能性があるため、ソレノイドバルブとノズルとを一体化した尿素水インジェクタが用いられる。従って、ソレノイドバルブとノズルとを一体化した尿素水インジェクタにおいては、ソレノイドバルブ用の駆動ソレノイドが尿素水インジェクタに組み込まれている。
尿素水インジェクタは尿素水を排気中に噴射するために、排気の熱によって高温となる排気通路に装着されるが、駆動ソレノイドの温度が過度に上昇した場合、絶縁不良や焼き付きなどの問題が生じるおそれがある。そこで、駆動ソレノイドの温度が過剰に上昇するのを防止するため、尿素水インジェクタに供給された尿素水の一部を排気中に噴射すると共に、供給された尿素水の残部で尿素水インジェクタを冷却するようにした冷却機構付尿素水インジェクタが開発されている。このような冷却機構付尿素水インジェクタを用いた排気浄化装置においては、尿素水インジェクタの冷却に使用された尿素水が、尿素水を貯留するための尿素水タンクに戻されるようになっている。
一方、尿素水を貯留する尿素水タンクとしては、例えば特許文献1に示されているようなものが知られており、単純な密閉された箱状の尿素水タンク内に尿素水が貯留されるようになっている。
特開2005−337112号公報
ところが、上述した冷却機構付尿素水インジェクタを用いて、尿素水タンクから供給された尿素水を排気中に噴射するようにした場合、尿素水インジェクタの冷却に使用されて温度の上昇した尿素水が尿素水タンクに戻されるため、尿素水タンク内の尿素水の温度は徐々に上昇していくことになる。一方、尿素水の消費が進むことにより、尿素水タンク内に残留する尿素水の量が減少していくが、尿素水タンク内の尿素水の水位低下に伴って尿素水タンク壁面からの放熱量が減少していくことになる。このため、上記特許文献1に示されるような尿素水タンクを用いていて尿素水タンク内の尿素水が減少した場合、上述のように温度の上昇した尿素水が尿素水タンクに戻されると、尿素水タンク内の尿素水の温度が過度に上昇する可能性がある。
特に、アンモニア選択還元型NOx触媒の上流側に、排気中のパティキュレートを捕集するパティキュレートフィルタを配設している排気浄化装置の場合、パティキュレートフィルタの強制再生を行う場合にアンモニア選択還元型NOx触媒に流入する排気の温度が600℃前後まで上昇するため、高温の排気の熱を受けた尿素水が尿素水タンクに戻されることによって尿素水タンク内の尿素水の温度が過度に上昇しやすくなる。
このようにして尿素水タンク内の尿素水の温度が過度に上昇すると、尿素水インジェクタを効果的に冷却できなくなるという問題が生じる。
また、このような問題の発生を回避するため、尿素水を補充して尿素水タンク内の尿素水の水位を常に高く保つようにすると、頻繁に尿素水を補給しなければならなくなるという問題が生じる。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、尿素水タンク内の尿素水の過度な温度上昇を防止することが可能な排気浄化装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の排気浄化装置は、エンジンの排気通路に介装され、アンモニアを還元剤として排気中のNOxを選択還元するアンモニア選択還元型NOx触媒と、尿素水を貯留する尿素水タンクと、上記排気通路に設けられ、上記尿素水タンクから供給された尿素水の一部を、上記アンモニア選択還元型NOx触媒の上流側の排気中に噴射すると共に、上記尿素水の残部を上記尿素水タンクに戻す尿素水インジェクタとを備え、上記尿素水タンクは、上記尿素水タンクを形成する壁部のうち、少なくとも上下方向に設けられる壁部の一部を、上記尿素水タンクの外殻となる第1壁部と、上記第1壁部の内側に設けられた第2壁部とからなる二重壁構造とし、上記尿素水インジェクタから戻った尿素水を、上記二重壁構造をなして上記第1壁部と上記第2壁部との間に形成された第1収容部に流入させる流入部と、上記第2壁部を挟んで上記第1収容部とは反対側に形成された第2収容部内に上記第1収容部内の尿素水を流入させる連通部と、上記尿素水インジェクタに供給される尿素水を上記第2収容部から流出させる流出部とを備えることを特徴とする(請求項1)。
このように構成された排気浄化装置によれば、尿素水タンクから供給された尿素水は、その一部が尿素水インジェクタからアンモニア選択還元型NOx触媒の上流側の排気中に供給される。排気中に供給された尿素水が排気の熱によって加水分解することによりアンモニアが生成され、生成されたアンモニアは還元剤としてアンモニア選択還元型NOx触媒に供給され、排気中のNOxの還元に使用される。一方、尿素水タンクから供給された尿素水の残部は、尿素水インジェクタを冷却した後に尿素水タンクに戻される。
尿素水インジェクタから尿素水タンクに戻された尿素水は、流入部を通り、尿素水タンクの二重壁構造をなす第1壁部と第2壁部との間に形成された第1収容部内に流入する。こうして第1収容部内に一旦流入した尿素水は、連通部を介し第2収容部内に流入する。そして、第2収容部内の尿素水は、再び流出部から流出して尿素水インジェクタに供給される。
また、上記排気浄化装置において、上記連通部は、上記第1収容部内の尿素水の水位が所定レベルを超えると、上記第1収容部から上記第2収容部に尿素水を流入させることを特徴とする(請求項2)。
このように構成された排気浄化装置によれば、尿素水インジェクタから戻された尿素水が第1収容部内に流入し、第1収容部内の尿素水の水位が所定レベルを超えると、連通部によって第1収容部内の尿素水が第2収容部に流入する。
具体的には、このような排気浄化装置において、上記連通部は、上記第1収容部の下端側となる第1位置で上記第1収容部と連通すると共に、上記第1位置よりも上方に位置する第2位置で上記第2収容部と連通していることを特徴とする(請求項3)。
このように構成された排気浄化装置によれば、第1収容部の下端側となる第1位置で第1収容部と連通部とが連通しているので、尿素水インジェクタから尿素水が戻されることによって第1収容部内における尿素水の水位が上昇するのに伴い、第1位置において尿素水が連通部内にも流入し、第1収容部内と同様に連通部内における尿素水の水位が上昇していく。そして、連通部内における尿素水の水位が上昇して第2位置に達し、更に第1収容部内に尿素水が流入すると、連通部内の尿素水が第2収容部内に流入する。
より具体的には、このような排気浄化装置において、上記連通部は、上記第2収容部内にある上記第2壁部の壁面の一部をカバー部材で覆うことにより、上記第2収容部の底面を起点とする通路状に形成されて上方に延設され、上記第2壁部の上端より低い位置となる上記第2位置で上記第2収容部内に開口する連通路と、上記連通路を形成する上記第2壁部に形成され、上記第2位置より低い上記第1位置で開口して上記第1収容部と上記連通路内とを連通させる連通孔とを備えることを特徴とする(請求項4)。
このように構成された排気浄化装置によれば、第2収容部内にある第2壁部の壁面の一部を利用してカバー部材で覆うことにより通路状に形成されて第2位置で第2収容部内に開口する連通路と、連通路を形成する第2壁部の第1位置で開口して第1収容部と連通路内とを連通させる連通孔とにより連通部が構成される。
更に具体的には、このような排気浄化装置において、上記第2収容部は上端が開口すると共に上下方向に延びる角部を有した箱状をなし、上記連通部は、上記角部を上記第2収容部の底面から上記第2位置にかけて平板状のカバー部材で覆うことにより形成されることを特徴とする(請求項5)。
このように構成された排気浄化装置によれば、第2収容部は上端が開口すると共に上下方向に延びる角部を有した箱状をなしており、第2収容部の角部を利用して平板状のカバー部材で覆うことにより連通路が形成される。
或いは、上記第1収容部の下端側となる第1位置で上記第1収容部と連通すると共に、上記第1位置よりも上方に位置する第2位置で上記第2収容部と連通する連通部を備えた排気浄化装置として具体的には、上記連通部は、上記第1収容部内にある上記第2壁部の壁面の一部を用いて上下方向に延びる通路状に形成され、上記第1収容部の下端側となる上記第1位置で上記第1収容部内に開口する連通路と、上記連通路を形成する上記第2壁部に設けられ、上記第1位置より高い上記第2位置で開口して上記第2収容部と上記連通路内とを連通する開口部とを備えることを特徴とする(請求項6)。
このように構成された排気浄化装置によれば、第1収容部内にある第2壁部の壁面の一部を利用して通路状に形成され、第1位置で第1収容部内に開口する連通路と、連通路を形成する第2壁部の第2位置で開口して第2収容部と連通路内とを連通させる開口部とにより連通部が構成される。
より具体的には、このような排気浄化装置において、上記連通路は、上記第1壁部の壁面と上記第2壁部の壁面との間に互いに離間して掛け渡された2つの仕切部材で上記第1収容部を仕切ることにより形成され、上記仕切部材の少なくとも一方の下端が上記第1収容部の底面より上方に位置することにより上記第1位置で開口しており、上記第2収容部は上端が開口した箱状に形成されており、上記開口部は、上記連通路を形成する上記第2壁部の上端を切り欠いて形成されることを特徴とする(請求項7)。
このように構成された排気浄化装置によれば、連通路は第1壁部の内側壁面と第2壁部の外側壁面との間に互いに離間して掛け渡された2つの仕切部材で第1収容部を仕切ることにより形成される。そして、仕切部材の少なくとも一方の下端が第1収容部の底面より上方に位置することにより第1位置で開口している。第2収容部は上端が開口した箱状をなして形成されており、連通路を形成する第2壁部の上端を切り欠くことにより、開口部が形成される。
或いは、上記第1収容部内の尿素水の水位が所定レベルを超えると上記第1収容部から上記第2収容部に尿素水を流入させる連通部を備えた排気浄化装置として具体的には、上記第2収容部は、上端が開口した箱状に形成されており、上記連通部は、上記第2壁部の上端に形成された切欠であることを特徴とする(請求項8)。
このように構成された排気浄化装置によれば、尿素水インジェクタから尿素水が戻されることによって第1収容部内における尿素水の水位が上昇し、第2壁部の上端に形成された切欠に達すると、更なる第1収容部内への尿素水の流入に伴い、第1収容部内の尿素水が、第1収容部を形成する第2壁部の上端に形成された切欠を介して第2収容部内に流入する。
或いは、上記第1収容部内の尿素水の水位が所定レベルを超えると上記第1収容部から上記第2収容部に尿素水を流入させる連通部を備えた排気浄化装置として具体的には、上記第2収容部は、上端が開口した箱状に形成されており、上記連通部は、上記第2壁部の上端部であることを特徴とする(請求項9)。
このように構成された排気浄化装置によれば、尿素水インジェクタから尿素水が戻されることによって第1収容部内における尿素水の水位が上昇し、第2壁部の上端に達すると、更なる第1収容部内への尿素水の流入に伴い、第1収容部内の尿素水が第1収容部を形成する第2壁部の上端から第2収容部内に流入する。
本発明の排気浄化装置によれば、尿素水インジェクタから尿素水タンクに戻された尿素水は、尿素水タンクの二重壁構造をなす第1壁部と第2壁部との間に形成された第1収容部内に一旦流入した後、連通部によって、第2壁部を挟んで第1収容部とは反対側に形成された第2収容部内に流入する。従って、尿素水インジェクタから尿素水タンクに戻された尿素水が第1収容部内に流入してから第2収容部内に流入するまでの間に、外気と接触している第1壁部を介して尿素水からの放熱が行われ、尿素水の温度を効果的に低下させることができる。この結果、尿素水タンク内の尿素水の量が減少したとしても、尿素水タンク内における尿素水の過度の温度上昇を防止することが可能となり、尿素水インジェクタの冷却を効果的に行うことができる。また、尿素水タンク内の尿素水の温度上昇を抑制するべく尿素水の水位が低下する前に頻繁に尿素水を補充する必要がなくなる。
また、請求項2乃至9の排気浄化装置によれば、第1収容部内の尿素水の水位が所定レベルを超えるまでは、連通部によって第1収容部内の尿素水が第2収容部に流入しないので、尿素水タンク内に貯留されている尿素水の全体量が比較的少ない場合であっても、第1収容部内の尿素水の水位が高く維持された後に第1収容部内の尿素水が第2収容部に流入することになる。従って、尿素水と第1壁部との接触面積が大きく確保された状態を長く維持することができ、外気と接触している第1壁部を介した尿素水からの放熱により、尿素水の冷却をより一層効果的に行うことができる。
特に請求項3のように構成された排気浄化装置の場合には、上記連通部は、第1収容部の下端側となる第1位置で第1収容部と連通すると共に、第1位置よりも上方に位置する第2位置で第2収容部と連通する連通部を設けるだけでよく、連通部を簡単な構造としながら、このような効果を得ることができる。
また、特に請求項4や請求項5のように構成された排気浄化装置の場合には、第2壁部の一部とカバー部材とにより連通部が構成されるので、第1収容部内の尿素水の水位に応じて第1収容部から第2収容部に尿素水を流入させるために配管などを行う必要がなく、連通部をより一層簡単な構造としながら、上述したように、第1収容部内の尿素水の水位を高くして尿素水と第1壁部との接触面積が大きく確保された状態を長く維持し、尿素水の冷却を効率よく行うことができるという効果を得ることができる。
特に請求項5のように構成された排気浄化装置の場合には、第2収容部の角部を利用して平板状のカバー部材で覆うことにより、連通路が形成されるので、連通部を極めて簡単な構造としながら、上述したように、第1収容部内の尿素水の水位を高くして尿素水と第1壁部との接触面積が大きく確保された状態を長く維持し、尿素水の冷却を効率よく行うことができるという効果を得ることができる。
また、特に請求項6や請求項7のように構成された排気浄化装置の場合には、第2壁部の一部を用いて連通部が構成されるので、第1収容部内の尿素水の水位に応じて第1収容部から第2収容部に尿素水を流入させるために配管などを行う必要がなく、連通部をより一層簡単な構造としながら、上述したように、第1収容部内の尿素水の水位を高くして尿素水と第1壁部との接触面積が大きく確保された状態を長く維持し、尿素水の冷却を効率よく行うことができるという効果を得ることができる。
特に請求項7のように構成された排気浄化装置の場合には、第1壁部及び第2壁部の一部と2つの仕切部材とを用いて連通部を形成するので、連通部を極めて簡単な構造としながら、上述したように第1収容部内の尿素水の水位を高くして尿素水と第1壁部との接触面積が大きく確保された状態を長く維持し、尿素水の冷却を効率よく行うことができるという効果を得ることができる。
また、請求項8のように構成された排気浄化装置によれば、第1収容部内の尿素水の水位が第2壁部の切欠に達するまでは、第1収容部内の尿素水が第2収容部に流入しないので、尿素水タンク内に貯留される尿素水の量が比較的少ない場合であっても、第1収容部内の尿素水の水位が高く維持された後に第1収容部内の尿素水が第2収容部に流入することになる。従って、尿素水と第1壁部との接触面積を大きく確保することができ、外気と接触している第1壁部を介した尿素水からの放熱により、尿素水の冷却をより一層効果的に行うことができる。
しかも、このような効果は、第2収容部を上端が開口した箱状に形成すると共に、第1収容部を形成する第2壁部の上端に切欠を形成するだけの極めて簡単な構造により得ることが可能であるばかりでなく、第1収容部内の尿素水の水位に応じて第1収容部から第2収容部に尿素水流入させるための連通路を設ける必要がなく、尿素水タンク内の限られた空間を有効に活用することができる。
また、請求項9のように構成された排気浄化装置によれば、第1収容部内の尿素水の水位が第1収容部を形成する第2壁部の上端に達するまでは、第1収容部内の尿素水が第2収容部に流入しないので、尿素水タンク内に貯留される尿素水の量が比較的少ない場合であっても、第1収容部内の尿素水の水位が高く維持された後に第1収容部内の尿素水が第2収容部に流入することになる。従って、尿素水と第1壁部との接触面積を大きく確保することができ、外気と接触している第1壁部を介した尿素水からの放熱により、尿素水の冷却をより一層効果的に行うことができる。
しかも、このような効果は、第2収容部を上端が開口した箱状に形成するだけの極めて簡単な構造により得ることが可能であるばかりでなく、第1収容部内の尿素水の水位に応じて第1収容部から第2収容部に尿素水流入させるための連通路を設ける必要がなく、尿素水タンク内の限られた空間を有効に活用することができる。
以下、図面に基づき本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る排気浄化装置が適用された4気筒のディーゼルエンジン(以下、エンジンという)の全体構成図を示しており、図1に基づき本発明に係る排気浄化装置の構成を説明する。
エンジン1は各気筒共通の高圧蓄圧室(以下コモンレールという)2を備えており、図示しない燃料噴射ポンプから供給されてコモンレール2に蓄えられた高圧の燃料を、各気筒に設けられたインジェクタ4に供給し、各インジェクタ4からそれぞれの気筒内に燃料が噴射される。
吸気通路6にはターボチャージャ8が装備されており、図示しないエアクリーナから吸入された吸気は、吸気通路6からターボチャージャ8のコンプレッサ8aへと流入し、コンプレッサ8aで過給された吸気はインタークーラ10及び吸気制御弁12を介して吸気マニホールド14に導入される。また、吸気通路6のコンプレッサ8aより上流側には、エンジン1への吸入空気流量を検出するための吸気量センサ16が設けられている。
一方、エンジン1の各気筒から排気が排出される排気ポート(図示せず)は、排気マニホールド18を介して排気管20に接続されている。なお、排気マニホールド18と吸気マニホールド14との間には、EGR弁22を介して排気マニホールド18と吸気マニホールド14とを連通するEGR通路24が設けられている。
排気管20はターボチャージャ8のタービン8bを経た後、排気絞り弁26を介して排気後処理装置28に接続されている。また、タービン8bの回転軸はコンプレッサ8aの回転軸と連結されており、タービン8bが排気管20内を流動する排気を受けてコンプレッサ8aを駆動するようになっている。
排気後処理装置28は、上流側ケーシング30と、上流側ケーシング30の下流側に排気連通路32で連通された下流側ケーシング34とで構成されており、本実施形態では上流側ケーシング30、排気連通路32及び下流側ケーシング34が本発明の排気通路に相当する。
上流側ケーシング30内には、前段酸化触媒36が収容されると共に、この前段酸化触媒36の下流側にはパティキュレートフィルタ(以下フィルタという)38が収容されている。フィルタ38は、排気中のパティキュレートを捕集することによりエンジン1の排気を浄化するために設けられる。また前段酸化触媒36は、排気中のNO(一酸化窒素)を酸化させてNO(二酸化窒素)を生成するので、このように前段酸化触媒36とフィルタ38とを配置することにより、フィルタ38に捕集されて堆積しているパティキュレートは、前段酸化触媒36から供給されたNOと反応して酸化し、フィルタ38の連続再生が行われるようになっている。
一方、下流側ケーシング34内には、アンモニアを吸着し、吸着したアンモニアを還元剤として排気中のNOx(窒素酸化物)を選択還元して排気を浄化するアンモニア選択還元型NOx触媒(以下SCR触媒という)40が収容されると共に、このSCR触媒40の下流側にはSCR触媒40から流出したアンモニアを除去するための後段酸化触媒42が収容されている。この後段酸化触媒42は、フィルタ38の強制再生でパティキュレートが焼却される際に発生するCO(一酸化炭素)を酸化し、CO(二酸化炭素)として大気中に排出する機能も有している。
また、排気連通路32には、排気連通路32内の排気中に尿素水を噴射供給する尿素水インジェクタ44が設けられている。この尿素水インジェクタ44は、バルブ機構(図示せず)の開閉によって尿素水の噴射を行うものであり、このバルブ機構の開閉を行うための駆動用ソレノイド(図示せず)が組み込まれている。尿素水インジェクタ44は、供給された尿素水の一部をバルブ機構の開閉によって排気中に噴射すると共に残部を冷却に用い、尿素水インジェクタ44の駆動用ソレノイドなどの温度が排気の熱を受けて過剰に上昇しないようにしている。なお、このような尿素水インジェクタ44は既に知られているので、ここではその詳細な構成についての説明を省略する。
尿素水インジェクタ44は、尿素水供給パイプ46及び尿素水リターンパイプ48によって尿素水タンク50と接続されており、尿素水供給パイプ46に介装された尿素水供給ポンプ52により、尿素水タンク50に貯留されている尿素水が尿素水供給パイプ46を通って尿素水インジェクタ44に供給される。尿素水インジェクタ44に供給された尿素水の一部は、上述したように尿素水インジェクタ44に設けられた駆動用ソレノイドを駆動してバルブ機構の開閉を行うことにより、排気連通路32内の排気中に噴射される。一方、尿素水インジェクタ44に供給された尿素水の残部は、尿素水インジェクタ44を冷却した後、尿素水リターンパイプ48を介して尿素水タンク50に戻される。
尿素水インジェクタ44から噴射された霧状の尿素水は、排気の熱により加水分解してアンモニアとなり、SCR触媒40に供給される。SCR触媒40は供給されたアンモニアを吸着し、吸着したアンモニアと排気中のNOxとの脱硝反応を促進することにより、NOxを浄化して無害なNとする。なお、このとき、アンモニアがNOxと反応せずにSCR触媒40から流出した場合には、このアンモニアが後段酸化触媒42によって除去されるようになっている。
また、尿素水インジェクタ44の冷却に用いられた尿素水は、尿素水インジェクタ44から奪った熱によって温度が上昇しており、この尿素水が尿素水タンク50に戻されることにより、尿素水タンク50内の尿素水の温度も徐々に上昇していく。特に、フィルタ38に堆積したパティキュレートを除去するためにフィルタ38の強制再生を行う際には、フィルタ38から流出してSCR触媒40に流入する排気の温度が600℃前後まで上昇するため、尿素水タンク50内の尿素水の温度も、フィルタ38の強制再生が行われない場合に比べて大きく上昇する。
尿素水タンク50内の尿素水の温度が過度に上昇すると、尿素水インジェクタ44を効果的に冷却することができなくなるおそれがある。このため本実施形態では、排気の熱によって温度の上昇した尿素水が尿素水タンク50に戻されても、尿素水タンク50内の尿素水温度が所定温度を上回ることのないように尿素水タンク50が構成されている。
以下では、このような尿素水タンク50を、本発明の第1乃至第4実施形態として順に説明する。なお、各実施形態では尿素水タンク50の内部構造のみが相違しており、図1に示された排気浄化装置をはじめとする各構成は各実施形態に共通している。そこで、尿素水タンク50を除き、図1に示される構成については共通の符号を用いるものとし、図1に示される尿素水タンク50の各実施形態における符号については、各実施形態に対応した符号に置き換えて説明する。
まず、図1における尿素水タンク50として、図2乃至図5に基づき、本発明の第1実施形態に係る排気浄化装置の尿素水タンク150について説明する。
図2は第1実施形態における尿素水タンク150の一部を切り欠いて示す概略構成図、図3は図2中のIII−III線に沿う尿素水タンク150の断面図、図4は図3中のIV−IV線に沿う尿素水タンク150の断面図である。
図2乃至図4に示されるように、尿素水タンク150は、尿素水タンク150の外殻となる第1壁部102によって閉鎖された箱状に形成され、内部に尿素水を貯留するための空間が設けられている。第1壁部102の内側には、図3及び図4に示されるように尿素水タンク150の底面から筒状の第2壁部104が立設されており、尿素水タンク150の壁部のうち上下方向に延びる側壁部分が、第1壁部102と第2壁部104とによって二重壁構造となっている。このように第1壁部102の内側に第2壁部104を設けることにより、二重壁構造をなす第1壁部102と第2壁部104との間に尿素水106を収容するための第1収容部108が形成されると共に、第2壁部104を挟んで第1収容部108とは反対側となる第2壁部104の内側に尿素水110を収容するための第2収容部112が形成されている。図4に示されるように、第2壁部104の上端は尿素水タンク150の上面より低い位置にあり、第2収容部112は上端が開口した箱状をなしている。
図4に示されるように、尿素水タンク150の上面には、第2収容部112の上方となる位置に、尿素水タンク150内に尿素水を補充するための注入口114が設けられている。この注入口114には、尿素水タンク150の内圧を大気圧に維持するための通気機構(図示せず)を有して注入口114を塞ぐキャップ116が装着されている。
また、尿素水タンク150の上面における第1収容部108の上方となる位置には、尿素水リターンパイプ48が接続されたリターンポート(流入部)118が設けられ、尿素水インジェクタ44の冷却に使用された尿素水が、尿素水リターンパイプ48を通り、リターンポート118から尿素水タンク150の第1収容部108内に流入するようになっている。
一方、尿素水タンク150の底面のうち、第1収容部108の底面となる部分には、図2乃至図4に示されるように、第1ドレインポート120が設けられている。第1ドレインポート120は、第1収容部108内のゴミを除去するために使用され、第1ドレインコック122によって開閉できるようになっている。なお、ゴミの除去などで第1ドレインポート120を使用する場合を除き、通常の使用状態において第1ドレインコック122は閉じられている。
更に、尿素水タンク150の底面のうち第2収容部112の底面となる部分には、図2乃至図4に示されるように、サクションポート(流出部)124及び第2ドレインポート126が設けられている。サクションポート124には尿素水供給パイプ46が接続されており、第2収容部112内の尿素水110は、サクションポート124から流出した後に、尿素水供給ポンプ52により尿素水供給パイプ46を通って尿素水インジェクタ44に供給される。また、第2ドレインポート126は、第2収容部112内のゴミを除去するために使用され、第2ドレインコック128によって開閉できるようになっている。なお、ゴミの除去などで第2ドレインポート126を使用する場合を除き、通常の使用状態において第2ドレインコック128は閉じられている。
図3に示されるように、第2収容部112には上下方向に延びる4つの角部が第2壁部104によって形成されており、これら4つの角部のうちの1つには、平板状のカバー部材130がこの角部を覆うようにして取り付けられている。カバー部材130は、図4に示されるように第2収容部112の底面を基点として上方に延設されており、カバー部材130と角部を形成する第2壁部104とによって通路(連通路)132が形成されている。
図5は、尿素水タンク150の第2壁部104及びカバー部材130のみを取り出して示す斜視図であるが、図4及び図5に示されるように、カバー部材130の上端が第2壁部104の上端、即ち第2収容部112の上端より低い位置にあることにより、通路132は上端が第2壁部112の上端より低い位置(第2位置)で第2収容部112内に開口し、第2収容部112と連通している。
一方、図2、図4及び図5に示されるように、カバー部材130と共に通路132を形成している第2壁部104の角部の下端部が、カバー部材130と第2壁部104との2つの結合部分の間で切り欠かれることにより、連通孔134が設けられている。このように第2壁部104を切り欠いて連通孔134を設けることにより、通路132がその下端となる位置(第1位置)で第1収容部108に連通している。従って、通路132は第1収容部108と第2収容部112と連通する連通路となる。
このように構成された尿素水タンク150において、尿素水インジェクタ44から尿素水リターンパイプ48を介して尿素水タンク150に戻された尿素水は、リターンポート118から第1収容部108内に流入する。このとき、通路132はその下端に設けられた連通孔134を介して第1収容部108と連通しているので、第1収容部108内の尿素水106の水位と、通路132内の尿素水136の水位とは実質的に一致している。
また、通路132はその上端部において第2収容部112内に開口し、第2収容部112内と連通しているので、第2収容部112内の尿素水110の量にかかわらず、第1収容部108内の尿素水106の水位が上昇して通路132の上端と同じ高さ、即ち図4中に二点鎖線で示すレベルに達するまでは、第1収容部108内の尿素水106が通路132を介して第2収容部112内に流入することはない。
従って、尿素水インジェクタ44の冷却に使用されることによって温度の上昇した尿素水が尿素水タンク150に戻され、リターンポート118から第1収容部108内に流入しても、この尿素水は第1収容部108内の尿素水106の水位が通路132の上端と同じ高さに達するまでの間、第1収容部108内に留まる、そしてこの間に、外気と接する第1壁部102を介して第1収容部108内の尿素水106の熱が放出され、尿素水106が効果的に冷却される。
また、第1収容部108内の尿素水106の水位が通路132の上端と同じ高さに達した後も、リターンポート118から第1収容部108内への尿素水の流入が継続すると、第1収容部108内で冷却されて通路132内に流入した尿素水136が、通路132の上端から第2収容部112内に流入する。従って、通路132及び連通孔134が本発明の連通部に対応するものとなる。
このとき、第1収容部108内の尿素水106の水位は高い位置に維持されるので、第1壁部102を介した外気中への尿素水106の放熱面積が大きく確保されており、引き続き尿素水106が効果的に冷却され、こうして冷却された尿素水が通路132を介して第2収容部112に流入する。
更に、第1収容部108内で冷却された尿素水106は、温度の低い尿素水ほど密度が高くなって第1収容部108の下方に分布することになる。第1収容部108内の尿素水106は、通路132の下端に設けられた連通孔134を介して通路132に流入した後に第2収容部112に流入するので、第1収容部108内の尿素水106のうち比較的温度の低い尿素水が第2収容部112に供給されることになる。
従って、このような構成の尿素水タンク150を用いることにより、尿素水タンク150内の尿素水の量にかかわらず、尿素水インジェクタ44から尿素水タンク150内に戻された尿素水を効果的に冷却し、尿素水タンク150内に貯留された尿素水の過度の温度上昇を防止することが可能となる。この結果、尿素水による尿素水インジェクタ44の冷却を効果的に行うことが可能となると共に、尿素水の濃縮に伴う適正濃度からの逸脱を防止し、尿素水タンク150内でのアンモニアの生成を抑制することが可能となる。更に、尿素水タンク150内の尿素水の温度上昇を抑制するべく尿素水の水位が低下する前に頻繁に尿素水を補充する必要がなくなる。
また、第1実施形態の尿素水タンク150では、第2壁部104によって形成される第2収容部112の角部を利用して第2壁部104の一部を平板状のカバー部材130で覆うことにより、通路132を形成するようにしたので、第1収容部108と第2収容部112とを連通させるための配管などが不要となり、簡単な構造により上述した効果を得ることができる。
なお、上記第1実施形態では、第2壁部104の上端を尿素水タンク150の上面より低くし、第2収容部112を上端で開口した箱状に形成するようにしたが、第2壁部104を尿素水タンク150の上面まで延設し、尿素水タンク150の上面で第2収容部112の上方を塞ぐようにしてもよい。この場合も、通路132及び連通孔134については同様に構成することができる。
また、上記第1実施形態では、第2壁部104によって形成される第2収容部112の角部をカバー部材130で覆って通路132を形成するようにしたが、角部以外の第2壁部104の内側側面に、例えば断面U字状のカバー部材を取り付け、このカバー部材と第2壁部104とによって上記第1実施形態と同様の通路を形成するようにしてもよい。この場合、カバー部材の上端部を第2壁部104の上端より低い位置とすることによって通路を第2収容部112内に開口させると共に、通路を形成している第2壁部の下端部に切欠を形成して通路と第1収容部とを連通させる連通孔を設ければよい。
また、上記第1実施形態では、カバー部材130の上端を第2壁部104の上端より低くすることにより、通路132を第2収容部112内に開口させるようにしたが、これに代えてカバー部材130の上下方向の途中の部分に貫通孔を設けて通路132を第2収容部112内に開口させるようにしてもよい。
更に、上記第1実施形態では、通路132を形成する第2壁部104の下端に切欠を設けることによって、第1収容部108と通路132とを連通するようにしたが、これに代えて通路132を形成する第2壁部104の上下方向の途中の部分に貫通孔を設け、これを連通孔としてもよい。
なお、これと併せ、上述したようにカバー部材130の途中の部分に貫通孔を設けて通路132を第2収容部112内に開口させる場合には、カバー部材130に設ける貫通孔の方が、第2壁部104に設ける貫通孔よりも高い位置にあることによって、上述した効果と同様の効果を得ることができる。但し、より効果的に尿素水の冷却を行うためには、通路132が上端で第2収容部112内に開口すると共に、下端で第1収容部108と連通するのが望ましい。
次に、図1における尿素水タンク50として、図6乃至図9に基づき、本発明の第2実施形態に係る排気浄化装置の尿素水タンク250について説明する。
図6は第2実施形態における尿素水タンク250の一部を切り欠いて示す概略構成図、図7は図6中のVII−VII線に沿う尿素水タンク250の断面図、図8は図7中のVIII−VIII線に沿う尿素水タンク250の断面図である。
図6乃至図8に示されるように、尿素水タンク250は、尿素水タンク250の外殻となる第1壁部202によって閉鎖された箱状に形成され、内部に尿素水を貯留するための空間が設けられている。第1壁部202の内側には、図7及び図8に示されるように尿素水タンク250の底面から筒状の第2壁部204が立設されており、尿素水タンク250の壁部のうち上下方向に延びる側壁部分が、第1壁部202と第2壁部204とによって二重壁構造となっている。このように第1壁部202の内側に第2壁部204を設けることにより、二重壁構造をなす第1壁部202と第2壁部204との間に尿素水206を収容するための第1収容部208が形成されると共に、第2壁部204を挟んで第1収容部208とは反対側となる第2壁部204の内側に尿素水210を収容するための第2収容部212が形成されている。図8に示されるように、第2壁部204の上端は尿素水タンク250の上面より低い位置にあり、第2収容部212は上端が開口した箱状をなしている。
図8に示されるように、尿素水タンク250の上面には、第2収容部212の上方となる位置に注入口214が設けられ、この注入口214にはキャップ216が装着されている。これら注入口214及びキャップ216は、前述した第1実施形態における注入口114及びキャップ116と同様の構造及び機能を有している。
また、尿素水タンク250の上面における第1収容部208の上方となる位置には、尿素水リターンパイプ48が接続されたリターンポート(流入部)218が設けられ、尿素水インジェクタ44の冷却に使用された尿素水が、尿素水リターンパイプ48を通り、リターンポート218から尿素水タンク250の第1収容部208内に流入するようになっている。
一方、尿素水タンク250の底面のうち、第1収容部208の底面となる部分には、図7及び図8に示されるように、第1ドレインポート220が設けられており、第1ドレインコック222によって開閉できるようになっている。これら第1ドレインポート220及び第1ドレインコック222は、前述した第1実施形態における第1ドレインポート120及び第1ドレインコック122と同様の構造及び機能を有している。
更に、尿素水タンク250の底面のうち、第2収容部212の底面となる部分には、図6乃至図8に示されるように、サクションポート(流出部)224及び第2ドレインポート226が設けられている。サクションポート224には尿素水供給パイプ46が接続されており、第2収容部212内の尿素水210は、サクションポート224から流出した後に、尿素水供給ポンプ52により尿素水供給パイプ46を通って尿素水インジェクタ44に供給される。また、第2ドレインポート226は、第2ドレインコック228によって開閉できるようになっており、これら第2ドレインポート226及び第2ドレインコック228は、前述した第1実施形態における第2ドレインポート126及び第2ドレインコック128と同様の構造及び機能を有している。
図7に示されるように、第2収容部212には上下方向に延びる4つの角部が第2壁部204によって形成されており、これら4つの角部のうちの1つには、1対の平板状の仕切部材230が、この角部を間に挟むように互いに離間して第1壁部202と第2壁部204との間に掛け渡されている。
図9は、尿素水タンク250の第2壁部204及び仕切部材230のみを取り出して示す斜視図であるが、両仕切部材230は、図8及び図9に示されるように第1収容部208の底面より上方に下端部を有して第2壁部204の上端まで延設されており、2つの仕切部材230の間に通路(連通路)232が形成されている。このように、各仕切部材230の下端が第1収容部208の底面より上方にあることにより、通路232はその下端部の位置(第1位置)において開口し、第1収容部208内と連通している。
一方、図6、図8及び図9に示されるように、1対の仕切部材230と共に通路232を形成している第2壁部204の角部の上端部が、1対の仕切部材230の間で切り欠かれることにより、開口部234が設けられている。このように第2壁部204を切り欠いて開口部234を設けることにより、通路232が第1収容部208における開口位置よりも高い位置(第2位置)で開口して第2収容部212内に連通している。従って、通路232は第1収容部208と第2収容部212とを連通する連通路となる。
このように構成された尿素水タンク250において、尿素水インジェクタ44から尿素水リターンパイプ48を介して尿素水タンク250に戻された尿素水は、リターンポート218から第1収容部208内に流入する。このとき、通路232はその下端において開口して第1収容部208と連通しているので、第1収容部208内の尿素水206の水位と、通路232内の尿素水236の水位とは実質的に一致している。
また、通路232はその上端において、開口部234を介し第2収容部212内と連通しているので、第2収容部212内の尿素水210の量にかかわらず、第1収容部208内の尿素水206の水位が上昇して開口部234の下端と同じ高さ、即ち図8中に二点鎖線で示すレベルに達するまでは、第1収容部208内の尿素水206が通路232を介して第2収容部212内に流入することはない。
従って、尿素水インジェクタ44の冷却に使用されることによって温度の上昇した尿素水が尿素水タンク250に戻され、リターンポート218から第1収容部208内に流入しても、この尿素水は第1収容部208内の尿素水206の水位が開口部234の下端と同じ高さに達するまでの間、第1収容部208内に留まる。そしてこの間に、外気と接する第1壁部202を介して第1収容部208内の尿素水206の熱が放出され、尿素水206が効果的に冷却される。
また、第1収容部208内における尿素水206の水位が開口部234の下端と同じ高さに達した後も、リターンポート218から第1収容部208内への尿素水の流入が継続すると、第1収容部108内で冷却されて通路132内に流入した尿素水136が開口部234を介して第2収容部212内に流入する。従って、通路232及び開口部234が本発明の連通部に対応するものとなる。
このとき、第1収容部208内の尿素水206の水位は高い位置に維持されるので、第1壁部202を介した外気中への尿素水206の放熱面積が大きく確保されており、引き続き尿素水206が効果的に冷却され、こうして冷却された尿素水が通路232を介して第2収容部212に流入する。
更に、第1収容部208内で冷却された尿素水206は、温度の低い尿素水ほど密度が高くなって第1収容部208の下方に分布することになる。第1収容部208内の尿素水206は、通路232の下端から通路232に流入した後に第2収容部212に流入するので、第1収容部208内の尿素水206のうち比較的温度の低い尿素水が第2収容部212に供給されることになる。
従って、このような構成の尿素水タンク250を用いることにより、尿素水タンク250内の尿素水の量にかかわらず、尿素水インジェクタ44から尿素水タンク250内に戻された尿素水を効果的に冷却し、尿素水タンク250内に貯留された尿素水の過度の温度上昇を防止することが可能となる。この結果、尿素水による尿素水インジェクタ44の冷却を効果的に行うことが可能となると共に、尿素水の濃縮に伴う適正濃度からの逸脱を防止し、尿素水タンク250内でのアンモニアの生成を抑制することが可能となる。更に、尿素水タンク250内の尿素水の温度上昇を抑制するべく尿素水の水位が低下する前に頻繁に尿素水を補充する必要がなくなる。
また、第2実施形態の尿素水タンク250では、1対の仕切部材230をそれぞれ第1壁部202と第2壁部204との間に掛け渡すことにより、通路132を形成するようにしたので、第1収容部208と第2収容部212とを連通させるための配管などが不要となり、簡単な構造により上述した効果を得ることができる。
なお、上記第2実施形態では、第2壁部204の上端を尿素水タンク250の上面より低くし、第2収容部212を上端で開口した箱状に形成するようにしたが、第2壁部204を尿素水タンク250の上面まで延設し、尿素水タンク250の上面で第2収容部212の上方を塞ぐようにしてもよい。この場合も、通路232及び開口部134については同様に構成することができる。
また、上記第2実施形態では、第2壁部204によって形成される第2収容部212の角部を1対の仕切部材230で挟むようにして通路232を形成したが、角部以外の第2壁部204と第1壁部202との間に1対の仕切部材を互いに離間して掛け渡し、上記第2実施形態の通路232と同様の通路を形成するようにしてもよい。この場合、各仕切部材の下端を第1収容部208の下面より上方とすることによって通路を第1収容部208内に開口させると共に、通路を形成している第2壁部の上端部に切欠を形成して通路と第2収容部212とを連通させる開口部を設ければよい。
また、上記第2実施形態では、各仕切部材230の下端を第1収容部208の底面より上方とすることにより、通路232を第1収容部208内に開口させるようにしたが、これに代えて仕切部材230の上下方向の途中の部分に貫通孔を設けて通路232を第1収容部208内に開口させるようにしてもよい。
更に、上記第2実施形態では、通路232を形成する第2壁部204の上端に切欠を形成して開口部234を設けることにより、第2収容部212内と通路232とを連通するようにしたが、これに代えて通路232を形成する第2壁部204の上下方向の途中の部分に貫通孔を設け、これを開口部としてもよい。
なお、これと併せ、上述したように仕切部材130の途中の部分に貫通孔を設けて通路232を第1収容部208内に開口させる場合には、仕切部材130に設ける貫通孔の方が、第2壁部204に設ける貫通孔よりも低い位置にあることによって、上述した効果と同様の効果を得ることができる。但し、より効果的に尿素水の冷却を行うためには、開口部234が通路232の上端に設けられると共に、通路232が下端で第1収容部208と連通するのが望ましい。
また、上記第2実施形態では、1対の仕切部材230の下端をいずれも第1収容部208の底面より上方とすることにより、通路232を第1収容部208内に開口させるようにしたが、1対の仕切部材230のいずれか一方のみについて、その下端を第1収容部208の底面より上方とすることにより、通路232を第1収容部208内に開口させるようにしてもよい。
次に、図1における尿素水タンク50として、図10乃至図12に基づき、本発明の第3実施形態に係る排気浄化装置の尿素水タンク350について説明する。
図10は尿素水タンク350の上下方向中間部分における水平方向の断面図、図11は図10中のXI−XI線に沿う尿素水タンク350の断面図である。
図10及び図11に示されるように、尿素水タンク350は、尿素水タンク350の外殻となる第1壁部302によって閉鎖された箱状に形成され、内部に尿素水を貯留するための空間が設けられている。第1壁部302の内側には、図11に示されるように尿素水タンク350の底面から筒状の第2壁部304が立設されており、尿素水タンク350の壁部のうち上下方向に延びる側壁部分が、第1壁部302と第2壁部304とによって二重壁構造となっている。このように第1壁部302の内側に第2壁部304を設けることにより、二重壁構造をなす第1壁部302と第2壁部304との間に尿素水306を収容するための第1収容部308が形成されると共に、第2壁部304を挟んで第1収容部308とは反対側となる第2壁部304の内側に尿素水310を収容するための第2収容部312が形成されている。図11に示されるように、第2壁部304の上端は尿素水タンク350の上面より低い位置にあり、第2収容部312は上端が開口した箱状をなしている。
図11に示されるように、尿素水タンク350の上面には、第2収容部312の上方となる位置に注入口314が設けられ、この注入口314にはキャップ316が装着されている。これら注入口314及びキャップ316は、前述した第1実施形態における注入口114及びキャップ116と同様の構造及び機能を有している。
また、尿素水タンク350の上面における第1収容部308の上方となる位置には、尿素水リターンパイプ48が接続されたリターンポート(流入部)318が設けられ、尿素水インジェクタ44の冷却に使用された尿素水が、尿素水リターンパイプ48を通り、リターンポート318から尿素水タンク350の第1収容部308内に流入するようになっている。
一方、尿素水タンク350の底面のうち、第1収容部308の底面となる部分には、図10及び図11に示されるように、第1ドレインポート320が設けられており、第1ドレインコック322によって開閉できるようになっている。これら第1ドレインポート320及び第1ドレインコック322は、前述した第1実施形態における第1ドレインポート120及び第1ドレインコック122と同様の構造及び機能を有している。
更に、尿素水タンク350の底面のうち、第2収容部312の底面となる部分には、図10及び図11に示されるように、サクションポート(流出部)324及び第2ドレインポート326が設けられている。サクションポート324には尿素水供給パイプ46が接続されており、第2収容部312内の尿素水310は、サクションポート324から流出した後に、尿素水供給ポンプ52により尿素水供給パイプ46を通って尿素水インジェクタ44に供給される。また、第2ドレインポート326は、第2ドレインコック328によって開閉できるようになっており、これら第2ドレインポート326及び第2ドレインコック328は、前述した第1実施形態における第2ドレインポート126及び第2ドレインコック128と同様の構造及び機能を有している。
図10に示されるように、第2収容部312は第2壁部304によって水平断面が四角形状に形成されている。図12は、尿素水タンク350の第2壁部304のみを取り出して示す斜視図であるが、図11及び図12に示されるように、水平断面が四角形状をなす第2収容部312の4つの側面のうちの1つをなす第2壁部304の上端には切欠330が形成されている。
このように構成された尿素水タンク350において、尿素水インジェクタ44から尿素水リターンパイプ48を介して尿素水タンク350に戻された尿素水は、リターンポート318から第1収容部308内に流入する。第1収容部308と第2収容部312とは、第2収容部312を形成する第2壁部304によって隔てられているので、第2収容部312内の尿素水310の量にかかわらず、第1収容部308内の尿素水306の水位が上昇して第2壁部304の上端に形成された切欠330の下端と同じ高さ、即ち図11中に二点鎖線で示すレベルに達するまでは、第1収容部308内の尿素水306が切欠330を介して第2収容部312内に流入することはない。
従って、尿素水インジェクタ44の冷却に使用されることによって温度の上昇した尿素水が尿素水タンク350に戻され、リターンポート318から第1収容部308内に流入しても、この尿素水は第1収容部308内の尿素水306の水位が切欠330の下端と同じ高さに達するまでの間、第1収容部308内に留まる。そしてこの間に、外気と接する第1壁部302を介して第1収容部308内の尿素水306の熱が放出され、尿素水306が効果的に冷却される。
また、第1収容部308内における尿素水306の水位が切欠330の下端と同じ高さに達した後も、リターンポート318から第1収容部308内への尿素水の流入が継続すると、切欠330を介して第1収容部308内の尿素水306が第2収容部312内に流入する。従って、切欠330が本発明の連通部に対応するものとなる。
このとき、第1収容部308内の尿素水306の水位は高い位置に維持されるので、第1壁部302を介した外気中への尿素水306の放熱面積が大きく確保されており、引き続き尿素水306が効果的に冷却される。なお、リターンポート318から第1収容部308内に流入した尿素水は、慣性により一旦第1収容部308内の下方に流動するので、第1壁部302を介した外気中への放熱により効果的に冷却される。こうして第1収容部308内で冷却された尿素水が切欠330を介して第2収容部312に流入する。
従って、このような構成の尿素水タンク350を用いることにより、尿素水タンク350内の尿素水の量にかかわらず、尿素水インジェクタ44から尿素水タンク350内に戻された尿素水を効果的に冷却し、尿素水タンク350内に貯留された尿素水の過度の温度上昇を防止することが可能となる。この結果、尿素水による尿素水インジェクタ44の冷却を効果的に行うことが可能となると共に、尿素水の濃縮に伴う適正濃度からの逸脱を防止し、尿素水タンク350内でのアンモニアの生成を抑制することが可能となる。更に、尿素水タンク350内の尿素水の温度上昇を抑制するべく尿素水の水位が低下する前に頻繁に尿素水を補充する必要がなくなる。
また、第3実施形態の尿素水タンク350では、第2収容部312を形成する第2壁部304の上端に切欠330を設けるだけでよいので、第1収容部308と第2収容部312とを連通させるための配管などが不要となり、極めて簡単な構造により上述した効果を得ることができる。しかも、前述した第1実施形態のように第2収容部112の一部を使用して通路132を形成したり、第2実施形態のように第1収容部208の一部を使用して通路232を形成したりする必要がないため、第1収容部308及び第2収容部312を尿素水の冷却及び貯留に最大限有効活用することができる。
なお、上記第3実施形態では、第2壁部304の上端を尿素水タンク350の上面より低くし、第2収容部312を上端で開口した箱状に形成するようにしたが、第2壁部304を尿素水タンク350の上面まで延設し、尿素水タンク350の上面で第2収容部312の上方を塞ぐようにしてもよい。この場合も、第2収容部312を形成する第2壁部304の上端に同様の切欠を設ければよい。
また、上記第3実施形態では、水平断面が四角形状をなす第2収容部312の4つの側面のうちの1つをなす第2壁部304の上端の一部に切欠330を形成したが、1つの側面の上端全体にわたって切欠を設けるようにしてもよいし、複数の側面の上端に切欠を設けてもよい。更に、上記第3実施形態のように単一の切欠330ではなく、複数の切欠を設けるようにしてもよい。
また、上記第3実施形態では、上述のように第2壁部304の上端に切欠330を形成することにより、第1収容部308内の尿素水306を第2収容部312内に流入させるようにしたが、これに代えて第2壁部304の上下方向の途中の部分に貫通孔を設けて第1収容部308内の尿素水306を第2収容部312内に流入させるようにしてもよい。但し、より効果的な尿素水の冷却を行うためには、切欠330を第2壁部304の上端に設けるようにするのが望ましい。
次に、図1における尿素水タンク50として、図13乃至図15に基づき、本発明の第4実施形態に係る排気浄化装置の尿素水タンク450について説明する。
図13は尿素水タンク450の上下方向中間部分における水平方向の断面図、図14は図13中のXIV−XIV線に沿う尿素水タンク450の断面図である。
図13及び図14に示されるように、尿素水タンク450は、尿素水タンク450の外殻となる第1壁部402によって閉鎖された箱状に形成され、内部に尿素水を貯留するための空間が設けられている。第1壁部402の内側には、上方が開口すると共に底面を有した箱状の第2壁部404が設けられており、4つのスペーサ404aを介して尿素水タンク450の底面上方に支持されている。従って、尿素水タンク450の壁部のうち上下方向に延びる側壁部分と底面部分とが、第1壁部402と第2壁部404とによって二重壁構造となっている。このように第1壁部402の内側に第2壁部404を設けることにより、二重壁構造をなす第1壁部402と第2壁部404との間に尿素水406を収容するための第1収容部408が形成されると共に、第2壁部404を挟んで第1収容部408とは反対側となる第2壁部404の内側に尿素水410を収容するための第2収容部412が形成されている。上述したように、第2収容部412は第2壁部404によって上端が開口した箱状をなしており、図14に示されるように、第2壁部404の上端は尿素水タンク450の上面より低い位置にある。
図14に示されるように、尿素水タンク450の上面には、第2収容部412の上方となる位置に注入口414が設けられ、この注入口414にはキャップ416が装着されている。これら注入口414及びキャップ416は、前述した第1実施形態における注入口114及びキャップ116と同様の構造及び機能を有している。
また、尿素水タンク450の上面における第1収容部408の上方となる位置には、尿素水リターンパイプ48が接続されたリターンポート(流入部)418が設けられ、尿素水インジェクタ44の冷却に使用された尿素水が、尿素水リターンパイプ48を通り、リターンポート418から尿素水タンク450の第1収容部408内に流入するようになっている。
一方、第1壁部402のうち第1収容部408の底面となる部分には、図13及び図14に示されるように、第1ドレインポート420が設けられており、第1ドレインコック422によって開閉できるようになっている。これら第1ドレインポート420及び第1ドレインコック422は、前述した第1実施形態における第1ドレインポート120及び第1ドレインコック122と同様の構造及び機能を有している。
更に、第2壁部404のうち、第2収容部412の底面となる部分には、図13及び図14に示されるように、サクションポート(流出部)424及び第2ドレインポート426が設けられている。これらサクションポート424及び第2ドレインポート426は、第1収容部408の底面を形成する第1壁部402を貫通して尿素水タンク450の外方に突出している。サクションポート424には尿素水供給パイプ46が接続されており、第2収容部412内の尿素水410は、サクションポート424から流出した後に、尿素水供給ポンプ52により尿素水供給パイプ46を通って尿素水インジェクタ44に供給される。また、第2ドレインポート426は、尿素水タンク450の外方に設けられた第2ドレインコック428によって開閉できるようになっている。第2ドレインポート426の機能、並びに第2ドレインコック428の構造及び機能は、それぞれ前述した第1実施形態における第2ドレインポート126及び第2ドレインコック128と同様である。
第2壁部404によって形成される第2収容部412は、上述したように第2壁部404によって形成された底面を有する点を除き、前述した第3実施形態における第2収容部312と実質的に同様の形状をなしている。即ち、図13に示されるように第2収容部412は、第2壁部404によって水平断面が四角形状に形成されている。図15は、尿素水タンク450の第2壁部404のみを取り出して示す斜視図であるが、図14及び図15に示されるように、水平断面が四角形状をなす第2収容部412の4つの側面のうちの1つをなす第2壁部404の上端には切欠430が形成されている。
このように構成された尿素水タンク450において、尿素水インジェクタ44から尿素水リターンパイプ48を介して尿素水タンク450に戻された尿素水は、リターンポート418から第1収容部408内に流入する。第1収容部408と第2収容部412とは、第2収容部412を形成する第2壁部404によって隔てられているので、第2収容部412内の尿素水410の量にかかわらず、第1収容部408内の尿素水406の水位が上昇して第2壁部404の上端に形成された切欠430の下端と同じ高さ、即ち図14中に二点鎖線で示すレベルに達するまでは、第1収容部408内の尿素水406が切欠430を介して第2収容部412内に流入することはない。
従って、尿素水インジェクタ44の冷却に使用されることによって温度の上昇した尿素水が尿素水タンク450に戻され、リターンポート418から第1収容部408内に流入しても、この尿素水は第1収容部408内の尿素水406の水位が切欠430の下端と同じ高さに達するまでの間、第1収容部408内に留まる。そしてこの間に、外気と接する第1壁部402を介して第1収容部408内の尿素水406の熱が放出され、尿素水406が効果的に冷却される。
また、第1収容部408内における尿素水406の水位が切欠430の下端と同じ高さに達した後も、リターンポート418から第1収容部408内への尿素水の流入が継続すると、切欠430を介して第1収容部408内の尿素水406が第2収容部412内に流入する。従って、切欠430が本発明の連通部に対応するものとなる。
このとき、第1収容部408内の尿素水406の水位は高い位置に維持されるので、第1壁部402を介した外気中への尿素水406の放熱面積が大きく確保されており、引き続き尿素水406が効果的に冷却される。なお、リターンポート418から第1収容部408内に流入した尿素水は、慣性により一旦第1収容部408内の下方に流動するので、第1壁部402を介した外気中への放熱により効果的に冷却される。こうして第1収容部408内で冷却された尿素水が切欠430を介して第2収容部412に流入する。
従って、このような構成の尿素水タンク450を用いることにより、尿素水タンク450内の尿素水の量にかかわらず、尿素水インジェクタ44から尿素水タンク450内に戻された尿素水を効果的に冷却し、尿素水タンク450内に貯留された尿素水の過度の温度上昇を防止することが可能となる。この結果、尿素水による尿素水インジェクタ44の冷却を効果的に行うことが可能となると共に、尿素水の濃縮に伴う適正濃度からの逸脱を防止し、尿素水タンク450内でのアンモニアの生成を抑制することが可能となる。更に、尿素水タンク450内の尿素水の温度上昇を抑制するべく尿素水の水位が低下する前に頻繁に尿素水を補充する必要がなくなる。
また、第4実施形態の尿素水タンク450では、第2収容部412を形成する第2壁部404の上端に切欠430を設けるだけでよいので、第1収容部408と第2収容部412とを連通させるための配管などが不要となり、簡単な構造により上述した効果を得ることができる。しかも、前述した第1実施形態のように第2収容部112の一部を使用して通路132を形成したり、第2実施形態のように第1収容部208の一部を使用して通路232を形成したりする必要がないため、第1収容部408及び第2収容部412を尿素水の冷却及び貯留に最大限有効活用することができる。
更に、第4実施形態の尿素水タンク450では、第2壁部404によって形成された第2収容部412の底面を、スペーサ404aにより第1収容部408の底面から上方に離間させて、尿素水タンク450の底面も二重壁構造としているので、第1壁部402と第1収容部408内の尿素水406との接触面積をより大きく確保することができ、尿素水の冷却を一層効果的に行うことができる。
なお、上記第4実施形態では、第2壁部404の上端を尿素水タンク450の上面より低くし、第2収容部412を上端で開口した箱状に形成するようにしたが、第2壁部404を尿素水タンク450の上面まで延設し、尿素水タンク450の上面で第2収容部412の上方を塞ぐようにしてもよい。この場合も、第2収容部412を形成する第2壁部404の上端に同様の切欠を設ければよい。
また、上記第4実施形態では、水平断面が四角形状をなす第2収容部412の4つの側面のうちの1つをなす第2壁部404の上端の一部に切欠430を形成したが、1つの側面の上端全体にわたって切欠を設けるようにしてもよいし、複数の側面の上端に切欠を設けてもよい。更に、上記第4実施形態のように単一の切欠430ではなく、複数の切欠を設けるようにしてもよい。
また、上記第4実施形態では、上述のように第2壁部404の上端に切欠430を形成することにより、第1収容部408内の尿素水406を第2収容部412内に流入させるようにしたが、これに代えて第2壁部404の上下方向の途中の部分に貫通孔を設けて第1収容部408内の尿素水406を第2収容部412内に流入させるようにしてもよい。但し、より効果的な尿素水の冷却を行うためには、切欠430を第2壁部404の上端に設けるようにするのが望ましい。
以上で本発明の実施形態に係る排気浄化装置についての説明を終えるが、本発明は上述した第1乃至第4実施形態に限定されるものではない。
例えば、上記第1乃至第3実施形態では、第2壁部を尿素水タンクの底面から立設し、第1壁部によって第2収容部の底面を形成するようにしたが、第4実施形態と同様に第2壁部によって底面を有した箱状の第2収容部を形成し、スペーサにより第2収容部を第1収容部の底面から上方に離間させるようにしてもよい。但し、上記第1乃至第3実施形態のように、第1壁部によって第2収容部の底面を形成するようにした場合には、サクションポート及び第2ドレインポートを直接第2収容部の底面をなす第1壁部に設けることができるので、構造が簡単になると共にシール部材などを設ける必要がなくなるほか、第2収容部の容積を比較的大きく確保することができる。
また、上記第1乃至第4実施形態では、尿素水タンクの側面部分の全周にわたって第1壁部と第2壁部とからなる二重壁構造としたが、全周を二重壁構造としなくてもよい。即ち、第2収容部を形成する第2壁部の水平断面形状を例えばコ字状或いはL字状とし、このような第2壁部と第1壁部との組み合わせにより第2収容部を形成して、第2収容部の側壁の一部を第1壁部で構成することにより、尿素水タンクの側面部分の一部のみを二重壁構造としてもよい。この場合には、二重壁構造となっている部分において、上記第1乃至第4実施形態と同様の構造を適用すればよい。但し、尿素水の冷却を効果的に行うためには、第1乃至第4実施形態のように尿素水タンクの側面部分の全周にわたり、第1壁部と第2壁部とからなる二重壁構造として第1収容部を形成するのが望ましい。
また、上記第3及び第4実施形態では、第2壁部の上端の一部に切欠を形成し、この切欠を介して第1収容部内の尿素水を第2収容部に流入させるようにしたが、このような切欠を省略してもよい。この場合、リターンポートから第1収容部に尿素水が流入し、第1収容部内の尿素水の水位が第2壁部の上端に達した後も、第1収容部内に尿素水が流入を継続すると、第1収容部内の尿素水が第2壁部の上端から第2収容部内に流入する。従って、この場合には第2壁部の上端部が本発明の連通部に対応するものとなる。
このように切欠を省略した場合にも、上記第3及び第4実施形態と同様に、第1収容部内の尿素水の水位が第2壁部の上端に達するまでの間に、外気と接する第1壁部を介して第1収容部内の尿素水の熱が放出され、尿素水が効果的に冷却される。そして、第1収容部内の尿素水が第2壁部の上端から第2収容部内に流入するようになっても、リターンポートから流入する尿素水は慣性により一旦第1収容部内の下方に入り込むので、第2壁部の上端から第2収容部内に流入するまでの間に、第1壁部からの放熱によって効果的に冷却される。なお、このとき第1収容部から第2収容部内に流入する尿素水の位置を特定するために、第2壁部の上端を全周にわたって同じ高さとせずに、少なくともその一部において連続的に高さを異ならせるようにしてもよい。
また、第1収容部から第2収容部に尿素水を流入させるための連通部として、第2壁部を用いずに別途パイプ状の流路を設けるようにしてもよい。この場合、このパイプ状流路は第1収容部の下端側で第1収容部内に開口すると共に、第1収容部内での開口位置より高い位置で第2収容部内に開口しているのが好ましい。
また、上記第1乃至第4実施形態では、第1壁部によって形成される尿素水タンクの外形及び第2壁部によって形成される第2収容部の外形を、いずれも直方体状としたが、これらの形状を任意に変更することが可能であって、本発明の構成に必要とされる条件を逸脱しない限りにおいて様々な形状を適用することが可能である。
更に、第1壁部と第2壁部との間隔については、必要に応じて種々変更することが可能である。即ち、上記第1乃至第4実施形態においては尿素水タンクの構成を明確に示すために、第1壁部に対し比較的大きな間隔で第2壁部を配置するようにしたが、より小さい間隔で第1壁部に対して第2壁部を配置するようにしてもよいし、逆に更に大きい間隔で第1壁部に対して第2壁部を配置するようにしてもよい。更にまた、第1壁部と第2壁部との間隔を均一とせずに位置に応じて変更するようにしてもよい。
また、図1に示された尿素水タンク50以外の排気浄化装置についても様々な変更が可能であり、例えば、圧縮空気と共に尿素水を排気中に噴射するようにした尿素水インジェクタを用いる場合であっても、尿素水の一部を尿素水インジェクタから尿素水タンクに戻すようにする場合には、同様に本願発明を適用することが可能である。
また、上記実施形態では、上流側ケーシング30内に前段酸化触媒36とフィルタ38を収容すると共に、下流側ケーシング34内にSCR触媒40と後段酸化触媒42を収容して排気後処理装置28を構成するようにしたが、排気後処理装置28の構成はこれに限定されるものではない。即ち、排気後処理装置28としては、SCR触媒40と、このSCR触媒40の上流側に設けられた尿素水インジェクタ44とを備えていればよい。
更に、上記実施形態では、エンジン1を4気筒のディーゼルエンジンとしたが、エンジン1の気筒数及び形式は、これに限定されるものではない。
本発明の実施形態に係る排気浄化装置が適用されたエンジンの全体構成図である。 本発明の第1実施形態に係る排気浄化装置における尿素水タンクの一部を切り欠いて示す概略構成図である。 図2中のIII−III線に沿う尿素水タンクの断面図である。 図3中のIV−IV線に沿う尿素水タンクの断面図である。 図2の尿素水タンクの第2壁部及びカバー部材を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る排気浄化装置における尿素水タンクの一部を切り欠いて示す概略構成図である。 図6中のVII−VII線に沿う尿素水タンクの断面図である。 図7中のVIII−VIII線に沿う尿素水タンクの断面図である。 図6の尿素水タンクの第2壁部及び仕切部材を示す斜視図である。 本発明の第3実施形態に係る排気浄化装置における尿素水タンクの上下方向中間部分における水平方向の断面図である。 図10中のXI−XI線に沿う尿素水タンクの断面図である。 図11の尿素水タンクの第2壁部を示す斜視図である。 本発明の第4実施形態に係る排気浄化装置における尿素水タンクの上下方向中間部分における水平方向の断面図である。 図13中のXIV−XIV線に沿う尿素水タンクの断面図である。 図14の尿素水タンクの第2壁部を示す斜視図である。
符号の説明
1 エンジン
30 上流側ケーシング(排気通路)
32 排気連通路(排気通路)
34 下流側ケーシング(排気通路)
40 SCR触媒(アンモニア選択還元型NOx触媒)
44 尿素水インジェクタ
50,150,250,350,450 尿素水タンク
102,202,302,402 第1壁部
104,204,304,404 第2壁部
106,206,306,406 尿素水
108,208,308,408 第1収容部
110,210,310,410 尿素水
112,212,312,412 第2収容部
118,218,318,418 リターンポート(流入部)
124,224,324,424 サクションポート(流出部)
130 カバー部材
132,232 通路(連通路)
134 連通孔
136,236 尿素水
230 仕切部材
234 開口部
330,430 切欠(連通部)

Claims (9)

  1. エンジンの排気通路に介装され、アンモニアを還元剤として排気中のNOxを選択還元するアンモニア選択還元型NOx触媒と、
    尿素水を貯留する尿素水タンクと、
    上記排気通路に設けられ、上記尿素水タンクから供給された尿素水の一部を、上記アンモニア選択還元型NOx触媒の上流側の排気中に噴射すると共に、上記尿素水の残部を上記尿素水タンクに戻す尿素水インジェクタとを備え、
    上記尿素水タンクは、
    上記尿素水タンクを形成する壁部のうち、少なくとも上下方向に設けられる壁部の一部を、上記尿素水タンクの外殻となる第1壁部と、上記第1壁部の内側に設けられた第2壁部とからなる二重壁構造とし、
    上記尿素水インジェクタから戻った尿素水を、上記二重壁構造をなして上記第1壁部と上記第2壁部との間に形成された第1収容部に流入させる流入部と、
    上記第2壁部を挟んで上記第1収容部とは反対側に形成された第2収容部内に上記第1収容部内の尿素水を流入させる連通部と、
    上記尿素水インジェクタに供給される尿素水を上記第2収容部から流出させる流出部と
    を備えることを特徴とする排気浄化装置。
  2. 上記連通部は、上記第1収容部内の尿素水の水位が所定レベルを超えると、上記第1収容部から上記第2収容部に尿素水を流入させることを特徴とする請求項1に記載の排気浄化装置。
  3. 上記連通部は、上記第1収容部の下端側となる第1位置で上記第1収容部と連通すると共に、上記第1位置よりも上方に位置する第2位置で上記第2収容部と連通していることを特徴とする請求項2に記載の排気浄化装置。
  4. 上記連通部は、
    上記第2収容部内にある上記第2壁部の壁面の一部をカバー部材で覆うことにより、上記第2収容部の底面を起点とする通路状に形成されて上方に延設され、上記第2壁部の上端より低い位置となる上記第2位置で上記第2収容部内に開口する連通路と、
    上記連通路を形成する上記第2壁部に形成され、上記第2位置より低い上記第1位置で開口して上記第1収容部と上記連通路内とを連通させる連通孔と
    を備えることを特徴とする請求項3に記載の排気浄化装置。
  5. 上記第2収容部は上端が開口すると共に上下方向に延びる角部を有した箱状をなし、
    上記連通部は、上記角部を上記第2収容部の底面から上記第2位置にかけて平板状のカバー部材で覆うことにより形成されることを特徴とする請求項4に記載の排気浄化装置。
  6. 上記連通部は、
    上記第1収容部内にある上記第2壁部の壁面の一部を用いて上下方向に延びる通路状に形成され、上記第1収容部の下端側となる上記第1位置で上記第1収容部内に開口する連通路と、
    上記連通路を形成する上記第2壁部に設けられ、上記第1位置より高い上記第2位置で開口して上記第2収容部と上記連通路内とを連通する開口部と
    を備えることを特徴とする請求項3に記載の排気浄化装置。
  7. 上記連通路は、上記第1壁部の壁面と上記第2壁部の壁面との間に互いに離間して掛け渡された2つの仕切部材で上記第1収容部を仕切ることにより形成され、上記仕切部材の少なくとも一方の下端が上記第1収容部の底面より上方に位置することにより上記第1位置で開口しており、
    上記第2収容部は上端が開口した箱状に形成されており、
    上記開口部は、上記連通路を形成する上記第2壁部の上端を切り欠いて形成される
    ことを特徴とする請求項6に記載の排気浄化装置。
  8. 上記第2収容部は、上端が開口した箱状に形成されており、
    上記連通部は、上記第2壁部の上端に形成された切欠である
    ことを特徴とする請求項2に記載の排気浄化装置。
  9. 上記第2収容部は、上端が開口した箱状に形成されており、
    上記連通部は、上記第2壁部の上端部である
    ことを特徴とする請求項2に記載の排気浄化装置。
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