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JP4854778B2 - 車両用推定航法装置、車両用推定航法及び車両用推定航法のプログラム - Google Patents

車両用推定航法装置、車両用推定航法及び車両用推定航法のプログラム Download PDF

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JP4854778B2
JP4854778B2 JP2009265126A JP2009265126A JP4854778B2 JP 4854778 B2 JP4854778 B2 JP 4854778B2 JP 2009265126 A JP2009265126 A JP 2009265126A JP 2009265126 A JP2009265126 A JP 2009265126A JP 4854778 B2 JP4854778 B2 JP 4854778B2
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Description

本発明は、車両用推定航法装置、車両用推定航法及び車両用推定航法のプログラムに関する。
車両の走行案内を行う地上ナビゲーションシステムは、GPS衛星からの信号を利用してナビゲーションを行っているが、高層建築物による信号の遮断や反射などにより当該GPS衛星からの信号が充分に受信できなくなると、正確な走行案内ができなくなる。
そこで、従来、GPS衛星からの信号が充分に受信できないときに何らかの方法で推定航法を行うことにより、ナビゲーションを途切れなくする工夫が行われている。しかし、その多くはヨーレートセンサや加速度センサから得られるセンサ情報を用いるため、コストアップの要因となっていた。
このため、追加のセンサを使用しない推定航法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1記載の方法は、車両に装着されている各タイヤの正確な動荷重半径を算出し、算出された動荷重半径の値に基づいて幾何学的に推定航法を行うものである。
特表2000−514195号公報
しかし、車両旋回時には横Gの発生により内外輪の荷重差が生じる。このとき、内外輪の動荷重半径は直進時のそれに比べ内輪は大きくなり、一方、外輪は小さくなるため、内外輪の回転数差により求める旋回半径は実際の値と一致しない。さらに、タイヤの動荷重半径は温度上昇による内圧の変化や車両速度の影響により一定の値にはならない。
つまり、正確な推定航法を行うためには、旋回による内外輪の荷重差などを考慮した、車輪速情報からタイヤの対地速度を推定するための適切なタイヤモデルを構築する必要があるが、これまでにそのような提案はなされていない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、車両のタイヤ回転速度情報を用いてヨーレート及び速度を算出するものであり、追加のセンサを用いることなく正確な推定航法を行うことができる車両用推定航法装置、車両用推定航法及び車両用推定航法のプログラムを提供することを目的としている。
本発明の車両用推定航法装置は、走行車両に搭載されたGPS受信機によるGPS情報から当該車両の走行速度の速度ベクトルを算出する速度ベクトル算出手段と、
前記車両に装着されたタイヤの回転情報を検出するタイヤ回転情報検出手段と、
このタイヤ回転情報検出手段により得られるタイヤの回転情報から当該タイヤの回転速度を算出するタイヤ回転速度算出手段と、
前記速度ベクトルの情報に基づいて車両の速度を算出する速度算出手段と、
前記速度ベクトルの情報に基づいて車両のヨーレートを算出するヨーレート算出手段と、
前記タイヤ回転速度算出手段により得られるタイヤの回転速度からタイヤの対地速度を算出する数式モデルから求めた、前記速度算出手段により算出される車両速度と前記タイヤ回転速度との第1関係式の第1パラメータを算出する第1パラメータ算出手段と、
前記タイヤ回転速度算出手段により得られるタイヤの回転速度からタイヤの対地速度を算出する数式モデルから求めた、前記ヨーレート算出手段により算出されるヨーレートと前記タイヤ回転速度との第2関係式の第2パラメータを算出する第2パラメータ算出手段と
を備えたことを特徴としている。
本発明の車両用推定航法装置では、タイヤの回転速度からタイヤの対地速度を算出する数式モデルのパラメータをGPS受信時に推定しており、GPS受信不可時にはこのパラメータを用いて車両速度やヨーレートを算出することができるため、正確な推定航法を実現することができる。
前記第1パラメータ算出手段及び第2パラメータ算出手段は、それぞれ前記第1パラメータ及び第2パラメータをGPS情報受信時に常に算出し、GPS情報受信不可時に、算出した最新のパラメータを用いてタイヤ回転速度から車両速度及びヨーレートを算出するように構成することができる。
GPS情報受信時の前記第1パラメータ及び第2パラメータの算出を所定時間ごとに行うように構成することができる。
GPS情報受信時の前記第1パラメータ及び第2パラメータの算出を、前記タイヤ回転情報検出手段からのパルス数が所定数に達するごとに行うように構成することができる。所定時間ごとに算出する場合、所定時間ごとのパルス数が少なければ少ないほどタイヤ回転速度の誤差が大きくなるが、こうすることにより、タイヤ回転速度の誤差は速度によらず一定となるので低速走行時における推定精度を向上させることができる。
GPS情報受信時の前記第1パラメータ及び第2パラメータの算出を前記タイヤの1回転ごとに行うように構成することができる。
GPS情報受信不可時における、最新のパラメータを用いたタイヤ回転速度からの車両速度及びヨーレートの算出を、タイヤの1回転ごとに行うように構成することができる。
前記速度算出手段により得られる車両速度をV、内外輪回転角速度の和をxとしたときに、前記第1関係式を、V=A1×x+B1とし、ここでA1及びB1を第1パラメータとし、
前記ヨーレート算出手段により得られるヨーレートをY、内外輪回転角速度の和の二乗をz、内外輪回転角速度の差をyとしたときに、前記第2関係式を、Y=A2×y/(B2×z+C2)とし、ここでA2、B2及びC2を第2パラメータとすることができる。
前記回転速度を、従動輪タイヤの回転速度とすることができる。この場合、タイヤの回転速度の算出に際しスリップ率の影響を受けることがないので、より正確に回転速度を算出することができる。
本発明の車両用推定航法は、走行車両に搭載されたGPS受信機によるGPS情報から当該車両の走行速度の速度ベクトルを算出する速度ベクトル算出工程と、
前記車両に装着されたタイヤの回転情報を検出するタイヤ回転情報検出手段により得られるタイヤの回転情報から当該タイヤの回転速度を算出するタイヤ回転速度算出工程と、
前記速度ベクトルの情報に基づいて車両の速度を算出する速度算出工程と、
前記速度ベクトルの情報に基づいて車両のヨーレートを算出するヨーレート算出工程と、
前記タイヤ回転速度算出工程において得られるタイヤの回転速度からタイヤの対地速度を算出する数式モデルから求めた、前記速度算出工程において算出される車両速度と前記タイヤ回転速度との第1関係式の第1パラメータを算出する第1パラメータ算出工程と、
前記タイヤ回転速度算出工程において得られるタイヤの回転速度からタイヤの対地速度を算出する数式モデルから求めた、前記ヨーレート算出工程において算出されるヨーレートと前記タイヤ回転速度との第2関係式の第2パラメータを算出する第2パラメータ算出工程と
を備えたことを特徴としている。
本発明の車両用推定航法では、タイヤの回転速度からタイヤの対地速度を算出する数式モデルのパラメータをGPS受信時に推定しており、GPS受信不可時にはこのパラメータを用いて車両速度やヨーレートを算出することができるため、正確な推定航法を実現することができる。
前記第1パラメータ算出工程及び第2パラメータ算出工程は、それぞれ前記第1パラメータ及び第2パラメータをGPS情報受信時に常に算出し、GPS情報受信不可時に、算出した最新のパラメータを用いてタイヤ回転速度から車両速度及びヨーレートを算出することができる。
GPS情報受信時の前記第1パラメータ及び第2パラメータの算出を所定時間ごとに行うことができる。
GPS情報受信時の前記第1パラメータ及び第2パラメータの算出を、前記タイヤ回転情報検出手段からのパルス数が所定数に達するごとに行うことができる。所定時間ごとに算出する場合、所定時間ごとのパルス数が少なければ少ないほどタイヤ回転速度の誤差が大きくなるが、こうすることにより、タイヤ回転速度の誤差は速度によらず一定となるので低速走行時における推定精度を向上させることができる。
GPS情報受信時の前記第1パラメータ及び第2パラメータの算出を前記タイヤの1回転ごとに行うことができる。
GPS情報受信不可時における、最新のパラメータを用いたタイヤ回転速度からの車両速度及びヨーレートの算出を、タイヤの1回転ごとに行うことができる。
前記速度算出工程において得られる車両速度をV、内外輪回転角速度の和をxとしたときに、前記第1関係式を、V=A1×x+B1とし、ここでA1及びB1を第1パラメータとし、
前記ヨーレート算出工程において得られるヨーレートをY、内外輪回転角速度の和の二乗をz、内外輪回転角速度の差をyとしたときに、前記第2関係式を、Y=A2×y/(B2×z+C2)とし、ここでA2、B2及びC2を第2パラメータとすることができる。
前記回転速度を、従動輪タイヤの回転速度とすることができる。この場合、タイヤの回転速度の算出に際しスリップ率の影響を受けることがないので、より正確に回転速度を算出することができる。
本発明の車両用推定航法のプログラムは、推定航法を実行するためにコンピュータを、走行車両に搭載されたGPS受信機によるGPS情報から当該車両の走行速度の速度ベクトルを算出する速度ベクトル算出手段、前記車両に装着されたタイヤの回転情報を検出するタイヤ回転情報検出手段により得られるタイヤの回転情報から当該タイヤの回転速度を算出するタイヤ回転速度算出手段、前記速度ベクトルの情報に基づいて車両の速度を算出する速度算出手段、前記速度ベクトルの情報に基づいて車両のヨーレートを算出するヨーレート算出手段、前記タイヤ回転速度算出手段により得られるタイヤの回転速度からタイヤの対地速度を算出する数式モデルから求めた、前記速度算出手段により算出された車両速度と前記タイヤ回転速度との第1関係式の第1パラメータを算出する第1パラメータ算出手段、及び、前記タイヤ回転速度算出手段により得られるタイヤの回転速度からタイヤの対地速度を算出する数式モデルから求めた、前記ヨーレート算出手段により算出されたヨーレートと前記タイヤ回転速度との第2関係式の第2パラメータを算出する第2パラメータ算出手段として機能させることを特徴としている。
本発明の車両用推定航法装置、車両用推定航法及び車両用推定航法のプログラムによれば、追加のセンサを用いることなく正確な推定航法を行うことができる。
本発明の車両用推定航法装置の一実施の形態を示すブロック図である。 図1に示される車両用推定航法装置の電気的構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態1に係る車両用推定航法のフローチャートである。 本発明の実施形態2に係る車両用推定航法のフローチャートである。 旋回半径の算出結果を示す図である。 走行ルートを示す図である。 通常走行時の車両の速度変化を示す図である。 低速走行時の車両の速度変化を示す図である。 通常走行時において実施例2で推定したヨーレートと実際のヨーレートの関係を示す図である。 通常走行時において実施例3で推定したヨーレートと実際のヨーレートの関係を示す図である。 推定したヨーレートと実際のヨーレートとの差の経時変化を示す図である。 低速走行時において実施例2で推定したヨーレートと実際のヨーレートの関係を示す図である。 低速走行時において実施例3で推定したヨーレートと実際のヨーレートの関係を示す図である。 推定したヨーレートと実際のヨーレートとの差の経時変化を示す図である。
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の車両用推定航法装置、車両用推定航法及び車両用推定航法のプログラムの実施の形態を詳細に説明する。
図1に示されるように、本発明の一実施の形態に係る車両用推定航法装置は、4輪車両(前輪駆動車)に備えられた4つのタイヤFL(左前輪)、FR(右前輪)、RL(左後輪)及びRR(右後輪)のうち、従動輪であるRLタイヤ及びRRタイヤの車輪回転情報を検出するため、当該タイヤに関連して設けられた通常の車輪速度検出手段(車輪回転情報検出手段)1を備えている。
前記車輪速度検出手段1としては、電磁ピックアップなどを用いて回転パルスを発生させてパルスの数から回転角速度及び車輪速度を測定するための車輪速センサを用いることができる。前記車輪速度検出手段1の出力は、ABSなどのコンピュータである制御ユニット2に与えられる。この制御ユニット2にはGPS情報を受信することができるGPS装置3が接続されている。
制御ユニット2は、図2に示されるように、外部装置との信号の受け渡しに必要なI/Oインターフェース2aと、演算処理の中枢として機能するCPU2bと、このCPU2bの制御動作プログラムが格納されたROM2cと、前記CPU2bが制御動作を行う際にデータなどが一時的に書き込まれたり、その書き込まれたデータが読み出されたりするRAM2dとから構成されている。なお、図2において、3aはGPSアンテナである。
前記車輪速度検出手段1では、タイヤの回転数に対応したパルス信号(以下、「車輪速パルス」ともいう)が出力される。また、CPU2bでは、車輪速度検出手段1から出力された車輪速パルスに基づいて、所定のサンプリング周期ΔT(sec)、例えばΔT=0.05秒毎に従動輪のタイヤの回転角速度が算出される。
本実施の形態に係る車両用推定航法装置は、車輪速度検出手段(タイヤ回転情報検出手段)1と、走行車両に搭載されたGPS受信機3によるGPS情報から当該車両の走行速度の速度ベクトルを算出する速度ベクトル算出手段と、前記車両に装着されたタイヤの回転情報を検出するタイヤ回転情報検出手段と、このタイヤ回転情報検出手段により得られるタイヤの回転情報から当該タイヤの回転速度を算出するタイヤ回転速度算出手段と、前記速度ベクトルの情報に基づいて車両の速度を算出する速度算出手段と、前記速度ベクトルの情報に基づいて車両のヨーレートを算出するヨーレート算出手段と、前記タイヤ回転速度算出手段により得られるタイヤの回転速度からタイヤの対地速度を算出する数式モデルから求めた、前記速度算出手段により算出される車両速度と前記タイヤ回転速度との第1関係式の第1パラメータを算出する第1パラメータ算出手段と、前記タイヤ回転速度算出手段により得られるタイヤの回転速度からタイヤの対地速度を算出する数式モデルから求めた、前記ヨーレート算出手段により算出されるヨーレートと前記タイヤ回転速度との第2関係式の第2パラメータを算出する第2パラメータ算出手段とから構成されている。そして、車両用推定航法のプログラムは、前記制御ユニット2を、速度ベクトル算出手段、タイヤ回転速度算出手段、速度算出手段、ヨーレート算出手段、第1パラメータ算出手段及び第2パラメータ算出手段として機能させる。
本発明の車両用推定航法装置及び車両用推定航法では、GPSによる速度情報として速度ベクトルが用いられる。
GPSによる速度ベクトルの変化から内積による角度変化、すなわちヨーレートを算出し、このGPS情報から求めたヨーレートと、後述するようにタイヤの回転速度から算出したヨーレートとが一致するようにタイヤモデルのパラメータを推定する。
また、GPSによる3次元方向の速度ベクトルの合成により算出される車両速度と、同じくタイヤの回転速度から算出した車両速度とが一致するようにタイヤモデルのパラメータを推定する。
なお、駆動輪においては、旋回における荷重移動だけでなくスリップ率もタイヤ回転速度に影響を及ぼすため、タイヤの回転速度の算出には従動輪を使用するのが好ましい。
本発明では、これらのタイヤ特性を考慮して、タイヤの対地速度を車輪速を用いたモデルで表現し、GPSが受信できている間に最適なモデルパラメータを算出し、GPSが受信できないときに、かかるモデルパラメータを用いて車両速度及びヨーレートを算出するものである。これにより、推定航法で最も重要な方位変化を精度良く車輪速情報から求めることができる。
次に、車両速度とヨーレートに着目したタイヤモデルについて説明するが、この方法はモデル作成の一例にすぎず、本発明はかかる方法に限定されるものではない。
〔車両速度とヨーレートの算出法〕
車両の速度とヨーレートはGPSによる3次元速度ベクトルから算出することができる。例えば特開2002−22816号公報に開示されているように、衛星のキャリヤ位相から偏位量を求めることができる。
受信機の3次元方向の偏位量として、地球固定座標系での東西方向の偏位量Deと、南北方向の偏位量Dnと、垂直方向の偏位量Duとを算出する。また、受信点の3次元方向の偏位量に代えて、受信点の3次元方向の速度成分として、地球固定座標系での東西方向の成分速度Veと、南北方向の成分速度Vnと、垂直方向の成分速度Vuとを算出する。
これらの3次元方向の速度ベクトルを合成することで、正確な車両速度を以下の式(1)により算出することができる。
Figure 0004854778
また、ヨーレート(Y)は、ある時刻(t)における東西方向の成分速度Veと南北方向の成分速度Vnをベクトル合成した速度ベクトルVtの、時刻ごとにおける角度変化を内積として求めることで、算出時間あたりの角度変化Hdが以下の式(2)により算出できる。
Figure 0004854778
そして、このHdから単位時間あたりの方位変化としてヨーレート(Y)を求めることができる。
〔タイヤモデル〕
GPSによる車両直進時の速度情報と、タイヤ回転速度との関係から4輪それぞれの動荷重半径を算出することができる。そのときの動荷重半径を基準動荷重半径とし、Drとする。
車両の旋回時に発生する横Gによって車両の内外輪の動荷重半径は変化し、その変化量をΔDrとすると、旋回内側のタイヤ対地速度Vinと旋回外側のタイヤ対地速度Voutは、そのときの内輪の回転角速度ωin及び外輪の回転角速度ωoutによって、
Vin=(Dr+ΔDr)×ωin
Vout=(Dr-ΔDr)×ωout
と表すことができる。
ここで、車両速度(V)は、以下の式(3)で表すことができる。
Figure 0004854778
また、ヨーレート(Y)については、
タイヤの荷重感度:単位荷重が作用したときのタイヤの撓み量=b
車両の前後等価バネ定数の比:荷重移動量全体に対する従動軸が受け持つ荷重比=K
車両質量=m
車両のトレッド幅=W
車両の重心高さ=h
横加速度=ay
とすると、ヨーレート(Y)=(Vout−Vin)/Wである。
また、
Vout+Vin=Dr×(ωout+ωin)
Vout−Vin=Dr×(ωout−ωin)−ΔDr×(ωout+ωin)
=Dr×(ωout−ωin)−2×b×K×(h/W)×m×ay×(ωout+ωin)
ay=(Vout+Vin)×(Vout−Vin)/2W
であるので、ヨーレート(Y)は以下の式(4)で表すことができる。
Figure 0004854778
以上より、車両速度(V)とヨーレート(Y)を、タイヤの内外輪角速度の和及び差を変数として、車両及びタイヤのパラメータで表すモデルを構築することができる。
〔パラメータの推定方法〕
前述したタイヤモデルのパラメータのうち速度(V)に関連するパラメータは、式(3)より、GPSから得られる速度(V)と内外輪回転角速度の和(x)の関係をV=A1×x+B1とし、例えば最小二乗法によりパラメータ(A1、B1)を推定することができる。
また、ヨーレート(Y)に関連するパラメータは、式(4)より、GPSから得られるヨーレート値(Y)と、内外輪角速度の和の二乗(z)及び内外輪角速度の差(y)との関係をY=A2×Y/(B2×z+C2)とし、例えば最小二乗法によりパラメータ(A2、B2、C2)を推定することができる。
<実施形態1>
次に図3に示されるフローチャートを参照しつつ、本発明の車両用推定航法の実施形態1について説明する、この実施形態1では、GPS受信時において所定時間ごとに、具体的には50msごとに前記パラメータを推定し、GPS受信不可時には推定しておいた最新のパラメータ及び車輪速データに基づいて車両の速度及びヨーレートを算出する。
まず、ステップS1において、GPS装置3からGPS情報を受信する。このGPS情報には車両の絶対位置が含まれる。
ついで、ステップS2において、車輪速度検出手段1からタイヤの回転数に対応したパルス信号が入力される。なお、実施形態1における車輪速度検出手段1はタイヤ1回転当たり48のパルスを発生する。
ついで、ステップS3において、GPS受信機3からの信号が充分に受信できているか否かの判断を行なう。具体的には、GPSが出力するDOP値(測位精度の劣化係数)で判定し、当該DOP値が所定値以下の場合は受信状態が良好でないと判断する。
ステップS3においてGPS受信機3からの信号の受信状態が良好であると判断されると、ステップS4において、所定のサンプリング周期ΔT=0.05秒ごとに車輪速(タイヤの回転角速度)、GPS情報に基づく車両速度、及びGPS情報に基づくヨーレートが算出される。車輪速、車両速度及びヨーレートは、それぞれ次の式に従い算出される。
車輪速=(2π/48)×パルス数/0.05
車両速度=移動距離/0.05
ヨーレート=移動角/0.05
ここで、前記移動距離及び移動角は0.05秒間における車両の絶対位置の変化量から求めることができる。また、車輪速は従動軸の左輪及び右輪のそれぞれについて算出される。
ついで、ステップS5において、前記モデル式のパラメータ(A1、B1、A2、B2、C2)が逐次最小二乗法により推定される。そして、推定されたパラメータが制御ユニット2の記憶手段に記憶される。このパラメータの推定は、GPS情報の受信時に常に実行され、直前に推定されたパラメータは、新たに推定された最新のパラメータに順次更新される。
一方、ステップS3において、GPS情報の受信が良好ではない、又は、受信不可であると判断されると、ステップS6において前記ステップS4と同様にして車輪速が算出される。
ついで、ステップS7において、ステップS6で算出された車輪速と、制御ユニット2の記憶手段に記憶されている最新のパラメータを用いて所定のサンプリング周期ΔT=0.05秒ごとに車両速度とヨーレートが算出される。
そして、ステップS7で算出された車両速度及びヨーレートに基づいて、ステップS8において、車両の推定航法が実行される。
<実施形態2>
次に図4に示されるフローチャートを参照しつつ、本発明の車両用推定航法の実施形態2について説明する、この実施形態2では、GPS受信時において所定のパルス数ごとに、具体的には48パルスごとに前記パラメータを推定し、GPS受信不可時には推定しておいた最新のパラメータに基づいて車両の速度及びヨーレートを算出する。実施形態2では、タイヤ1回転ごとに48のパルスを発生する車輪速度検出手段1を用いており、タイヤ1回転ごとにパラメータを推定する。
タイヤの回転速度は、通常、ABSに用いられるパルス発生型のセンサからのパルス信号を用いて算出されるが、このパルス信号は、例えばタイヤ1回転当たり48パルスといった具合に決まった値である。そのため、車両速度が低速になればなるほど単位時間に入力されるパルス数は減少し、低速域における推定精度が悪くなる。極端な場合50msec中に0〜1パルスしかないこともあり得る。また、単位時間(サンプリング時間)を延ばしたとしても、低速域における精度は高速域における精度に及ばず、さらに時間を延ばしすぎると、今度は車両の急な角度変化や速度変化に追従できなる。
そこで、実施形態2では、所定時間ごとの推定(実施形態1)に代えて、所定のパルス数ごとにパラメータの推定を行う。
まず、ステップS10において、GPS装置3からGPS情報を受信する。このGPS情報には車両の絶対位置が含まれる。
ついで、ステップS11において、車輪速度検出手段1からタイヤの回転数に対応したパルス信号が入力される。なお、実施形態2における車輪速度検出手段1も実施形態1と同様にタイヤ1回転当たり48のパルスを発生する。
ついで、ステップS12において、GPS受信機3からの信号が充分に受信できているか否かの判断を行なう。
ステップS12においてGPS受信機3からの信号の受信状態が良好であると判断されると、ステップS13において、GPSの位置情報、タイヤの回転パルス及び時間の積算処理が行われる。
ついで、ステップS14において、両輪(従動輪の左右輪)について積算されたパルス数がタイヤの1回転の相当する48パルスを超えたか否かが判断される。
そして、ステップS14において48パルスを超えたと判断されると、ステップS15において、車輪速(タイヤの回転角速度)、GPS情報に基づく車両速度、及びGPS情報に基づくヨーレートが算出される。車輪速、車両速度及びヨーレートは、それぞれ次の式に従い算出される。
車輪速=(2π/48)×積算パルス数/積算時間
車両速度=移動距離/積算時間
ヨーレート=移動角/積算時間
ついで、ステップS16において、前記モデル式のパラメータ(A1、B1、A2、B2、C2)が逐次最小二乗法により推定される。そして、推定されたパラメータが制御ユニット2の記憶手段に記憶される。このパラメータの推定は、GPS情報の受信時に常に実行され、直前に推定されたパラメータは、新たに推定された最新のパラメータに順次更新される。
ついで、ステップS17において、GPS位置、タイヤ回転パルス及び時間の積算値をゼロにする。
一方、ステップS12において、GPS情報の受信が良好ではない、又は、受信不可であると判断されると、ステップS18において、タイヤの回転パルス及び時間の積算処理が行われる。
ついで、ステップS19において、両輪(従動輪の左右輪)について積算されたパルス数がタイヤの1回転の相当する48パルスを超えたか否かが判断される。
そして、ステップS19において48パルスを超えたと判断されると、ステップS20において、ステップS15と同様にして車輪速(タイヤの回転角速度)が算出される。
ついで、ステップS21において、ステップS20で算出された車輪速と、制御ユニット2の記憶手段に記憶されている最新のパラメータを用いて車両速度とヨーレートが算出される。
そして、ステップS21で算出された車両速度及びヨーレートに基づいて、ステップS22において、車両の推定航法が実行される。
次に本発明の車両用推定航法の実施例を説明するが、本発明はもとより実施例にのみ限定されるものではない。
[実施例1、比較例1及び参照例]
1500ccのFF車に住友ゴム工業株式会社製のタイヤ(195/60R15 SP10)を装着し、時速60kmで住友ゴム工業株式会社の岡山テストコース内実験路で定常円旋回を行った。旋回半径は50mであり、車両にはVBOX(商品名。英国Race Logic社製GPS速度計)を装備した。
まず、GPSが受信できる状況で実験路(50R)を3周し、前述した方法でパラメータの推定を行った。
その後、GPSアンテナの接続をはずし、同じ実験路を周回した。その車輪速データを用いて、GPS受信時に求めたパラメータ値に基づき旋回半径を求めた(実施例1)。また、内外輪の動荷重半径を同じと仮定し、得られた車輪速データに基づいて幾何学的に旋回半径を求めた(比較例1)。なお、参照のためにGPS受信時にGPS情報から旋回半径を計算した(参照例)。結果を図5に示す。
図5より分かるように、モデル式を使わずに車輪速データに基づいて幾何学的に旋回半径を計算した比較例1では、旋回半径が約40Rであるが、モデル式を用いた実施例1では約50Rと実験走行に近い旋回半径が算出された。この50RはGPS情報に基づく算出結果(参照例)にも良く一致しており、本発明におけるパラメータ推定モデルによる計算の精度が高いことが分かる。
[実施例2及び実施例3]
タイヤ1回転ごとにパラメータ推定を行う場合(実施例2)と、所定の時間(50msec)ごとにパラメータ推定を行う場合(実施例3)について、推定精度の比較を行った。
1500ccのFF車に住友ゴム工業株式会社製のタイヤ(195/60R15 SP10)を装着し、GPSが受信可能な状況で図6に示されるコースを通常速度(直線50〜60km/h、コーナー30〜40km/h)で3周走行し、パラメータ推定を行った。車両にはVBOX(商品名。英国Race Logic社製GPS速度計)を装備した。図7は通常走行時の車両の速度変化を示している。
パラメータ推定後、プログラム上で強制的にパラメータ推定を止めた状態で再び同じコースを走行して、車輪速データと推定しておいたパラメータ値を用いて車両速度及びヨーレートを算出した。そして、この速度及びヨーレートから計算したヨー角(方位角)をGPSのヨー角と比較し、そのズレ量を比較した。
次に低速(直線30〜35km/h、コーナー10〜15km/h)で同様にしてパラメータ推定、及び、ヨー角のズレ量の比較を行った。図8は低速走行時の車両の速度変化を示している。
通常走行時
図9は、実際のヨーレート値(GPS値)とタイヤ1回転ごとに車輪速から推定したヨーレート値(実施例2)との関係を示し、図10は、実際のヨーレート値(GPS値)と50msごとに車輪速から推定したヨーレート値(実施例3)との関係を示している。
両者とも高い相関関係を示しているが、寄与率は実施例3が0.9501であるのに対し、実施例2は0.9776と若干向上している。
推定したヨーレートを時間積分することで推定ヨー角(方位角)を求め、これと実際のヨー角(GPS値)との差分をとり、時間が経過するに従いどの程度推定値がずれていくのかを調べた。結果を図11に示す。300s経過後のヨー角ズレ量は、実施例3よりも若干実施例2の方が小さいことが分かるが、明らかな差は見出せなかった。
低速走行時
図12は、実際のヨーレート値(GPS値)とタイヤ1回転ごとに車輪速から推定したヨーレート値(実施例2)との関係を示し、図13は、実際のヨーレート値(GPS値)と50msごとに車輪速から推定したヨーレート値(実施例3)との関係を示している。寄与率は、実施例3が0.9347と通常走行時の0.9501よりも低下したのに対し、実施例2は0.9786と低速時でも変化しないことが分かる。
通常走行時と同様に、推定したヨーレートを時間積分することで推定ヨー角(方位角)を求め、これと実際のヨー角(GPS値)との差分をとり、時間が経過するに従いどの程度推定値がずれていくのかを調べた。結果を図14に示す。
実施例3では前記寄与率が低いことからも分かるようにパラメータ推定の精度が低くなっており、そのため300ms経過後のヨー角ズレ量は時間が経過するほど大きくなるが、実施例2では通常走行時とヨー角ズレ量は同レベルであった。このことから、低速条件では、タイヤ1回転ごとにパラメータ推定を行う実施例2の方が、50msごとにパラメータ推定を行う実施例3よりも明らかに有意であることが分かる。
1 車輪速度検出手段
2 制御ユニット
2a インターフェース
2b CPU
2c ROM
2d RAM
3 GPS装置
3a GPSアンテナ

Claims (17)

  1. 走行車両に搭載されたGPS受信機によるGPS情報から当該車両の走行速度の速度ベクトルを算出する速度ベクトル算出手段と、
    前記車両に装着されたタイヤの回転情報を検出するタイヤ回転情報検出手段と、
    このタイヤ回転情報検出手段により得られるタイヤの回転情報から当該タイヤの回転速度を算出するタイヤ回転速度算出手段と、
    前記速度ベクトルの情報に基づいて車両の速度を算出する速度算出手段と、
    前記速度ベクトルの情報に基づいて車両のヨーレートを算出するヨーレート算出手段と、
    前記タイヤ回転速度算出手段により得られるタイヤの回転速度からタイヤの対地速度を算出する数式モデルから求めた、前記速度算出手段により算出される車両速度と前記タイヤ回転速度との第1関係式の第1パラメータを算出する第1パラメータ算出手段と、
    前記タイヤ回転速度算出手段により得られるタイヤの回転速度からタイヤの対地速度を算出する数式モデルから求めた、前記ヨーレート算出手段により算出されるヨーレートと前記タイヤ回転速度との第2関係式の第2パラメータを算出する第2パラメータ算出手段と
    を備えたことを特徴とする車両用推定航法装置。
  2. 前記第1パラメータ算出手段及び第2パラメータ算出手段は、それぞれ前記第1パラメータ及び第2パラメータをGPS情報受信時に常に算出し、GPS情報受信不可時に、算出した最新のパラメータを用いてタイヤ回転速度から車両速度及びヨーレートを算出するように構成されている請求項1に記載の車両用推定航法装置。
  3. GPS情報受信時の前記第1パラメータ及び第2パラメータの算出を所定時間ごとに行うように構成されている請求項2に記載の車両用推定航法装置。
  4. GPS情報受信時の前記第1パラメータ及び第2パラメータの算出を、前記タイヤ回転情報検出手段からのパルス数が所定数に達するごとに行うように構成されている請求項2に記載の車両用推定航法装置。
  5. GPS情報受信時の前記第1パラメータ及び第2パラメータの算出を前記タイヤの1回転ごとに行うように構成されている請求項2に記載の車両用推定航法装置。
  6. GPS情報受信不可時における、最新のパラメータを用いたタイヤ回転速度からの車両速度及びヨーレートの算出を、タイヤの1回転ごとに行うように構成されている請求項5に記載の車両用推定航法装置。
  7. 前記速度算出手段により得られる車両速度をV、内外輪回転角速度の和をxとしたときに、前記第1関係式は、V=A1×x+B1であり、ここでA1及びB1が第1パラメータであり、
    前記ヨーレート算出手段により得られるヨーレートをY、内外輪回転角速度の和の二乗をz、内外輪回転角速度の差をyとしたときに、前記第2関係式は、Y=A2×y/(B2×z+C2)であり、ここでA2、B2及びC2が第2パラメータである請求項1〜6のいずれかに記載の車両用推定航法装置。
  8. 前記回転速度が、従動輪タイヤの回転速度である請求項1〜7のいずれかに記載の車両用推定航法装置。
  9. 走行車両に搭載されたGPS受信機によるGPS情報から当該車両の走行速度の速度ベクトルを算出する速度ベクトル算出工程と、
    前記車両に装着されたタイヤの回転情報を検出するタイヤ回転情報検出手段により得られるタイヤの回転情報から当該タイヤの回転速度を算出するタイヤ回転速度算出工程と、
    前記速度ベクトルの情報に基づいて車両の速度を算出する速度算出工程と、
    前記速度ベクトルの情報に基づいて車両のヨーレートを算出するヨーレート算出工程と、
    前記タイヤ回転速度算出工程において得られるタイヤの回転速度からタイヤの対地速度を算出する数式モデルから求めた、前記速度算出工程において算出される車両速度と前記タイヤ回転速度との第1関係式の第1パラメータを算出する第1パラメータ算出工程と、
    前記タイヤ回転速度算出工程において得られるタイヤの回転速度からタイヤの対地速度を算出する数式モデルから求めた、前記ヨーレート算出工程において算出されるヨーレートと前記タイヤ回転速度との第2関係式の第2パラメータを算出する第2パラメータ算出工程と
    を備えたことを特徴とする車両用推定航法。
  10. 前記第1パラメータ算出工程及び第2パラメータ算出工程は、それぞれ前記第1パラメータ及び第2パラメータをGPS情報受信時に常に算出し、GPS情報受信不可時に、算出した最新のパラメータを用いてタイヤ回転速度から車両速度及びヨーレートを算出する請求項9に記載の車両用推定航法。
  11. GPS情報受信時の前記第1パラメータ及び第2パラメータの算出を所定時間ごとに行う請求項10に記載の車両用推定航法。
  12. GPS情報受信時の前記第1パラメータ及び第2パラメータの算出を、前記タイヤ回転情報検出手段からのパルス数が所定数に達するごとに行う請求項10に記載の車両用推定航法。
  13. GPS情報受信時の前記第1パラメータ及び第2パラメータの算出を前記タイヤの1回転ごとに行う請求項10に記載の車両用推定航法。
  14. GPS情報受信不可時における、最新のパラメータを用いたタイヤ回転速度からの車両速度及びヨーレートの算出を、タイヤの1回転ごとに行う請求項13に記載の車両用推定航法。
  15. 前記速度算出工程において得られる車両速度をV、内外輪回転角速度の和をxとしたときに、前記第1関係式は、V=A1×x+B1であり、ここでA1及びB1が第1パラメータであり、
    前記ヨーレート算出工程において得られるヨーレートをY、内外輪回転角速度の和の二乗をz、内外輪回転角速度の差をyとしたときに、前記第2関係式は、Y=A2×y/(B2×z+C2)であり、ここでA2、B2及びC2が第2パラメータである請求項9〜14のいずれかに記載の車両用推定航法。
  16. 前記回転速度が、従動輪タイヤの回転速度である請求項9〜15のいずれかに記載の車両用推定航法。
  17. 推定航法を実行するためにコンピュータを、走行車両に搭載されたGPS受信機によるGPS情報から当該車両の走行速度の速度ベクトルを算出する速度ベクトル算出手段、前記車両に装着されたタイヤの回転情報を検出するタイヤ回転情報検出手段により得られるタイヤの回転情報から当該タイヤの回転速度を算出するタイヤ回転速度算出手段、前記速度ベクトルの情報に基づいて車両の速度を算出する速度算出手段、前記速度ベクトルの情報に基づいて車両のヨーレートを算出するヨーレート算出手段、前記タイヤ回転速度算出手段により得られるタイヤの回転速度からタイヤの対地速度を算出する数式モデルから求めた、前記速度算出手段により算出された車両速度と前記タイヤ回転速度との第1関係式の第1パラメータを算出する第1パラメータ算出手段、及び、前記タイヤ回転速度算出手段により得られるタイヤの回転速度からタイヤの対地速度を算出する数式モデルから求めた、前記ヨーレート算出手段により算出されたヨーレートと前記タイヤ回転速度との第2関係式の第2パラメータを算出する第2パラメータ算出手段として機能させることを特徴とする車両用推定航法のプログラム。
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