JP4844244B2 - バラスト水処理装置及び処理方法 - Google Patents
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Description
ところで、環境の異なる荷積み港と荷下し港との間を往復する船舶によりバラスト水の注排水が行われると、バラスト水に含まれる微生物の差異により沿岸生態系に悪影響を及ぼすことが懸念されている。
そこで、船舶のバラスト水管理に関する国際会議において2004年2月に船舶のバラスト水及び沈殿物の規制及び管理のための国際条約が採択され、バラスト水の処理が義務付けられることとなった。
また、バラスト水を排出する際にバラスト水中に含まれる有害プランクトンまたは有害藻類のシストを塩素系薬剤あるいは過酸化水素を用いて殺菌する方法が提案されている(例えば、特許文献2および特許文献3参照)。
さらに、バラスト水の給水、排水通路に電圧を印加して電場を発生させて電気ショックを与えることにより、副生成物を生じることなくバラスト水中の有害微生物の細胞膜を破壊して殺菌する方法が提案されている(例えば、特許文献4参照)。
また、特許文献2および3に記載の方法では、比較的大型の動物プランクトンや耐性を有する微生物には効果がないという問題や、残留する薬剤がバラスト水とともに排出されることによる環境影響の問題がある。
さらに、前記特許文献4に記載の方法では、電圧を印加するための装置費や運転コストが高く、しかも電気ショックに耐性を有する微生物には効果がないという問題がある。
前記ろ過装置は、目開きが10〜200μmの範囲のフィルタを備え、海水をろ過して目開きに応じた大きさのプランクトンを捕捉し海水から除去し、
前記殺菌剤供給装置は、前記バラストタンクに貯留される海水中に前記殺菌剤が残存するように前記殺菌剤を供給し、
前記殺菌剤分解剤供給装置は、バラストタンクから導入する海水中の残留殺菌剤濃度を測定し、その残留殺菌剤濃度の測定値に基づき、残留する殺菌剤を分解するための殺菌剤分解剤を供給することを特徴とするものである。
また、海水中に殺菌剤分解剤を拡散させる拡散装置を用いることにより、殺菌剤分解剤を短時間で海水中に拡散して短時間で殺菌剤を分解するので、海水をバラストタンクから海中へ排水しながら確実に無害化することができる。
また、拡散装置として海水をバラストタンクに注水する時の処理に用いるベンチュリ管を用いると、装置を兼用できるので有用である。もっとも拡散装置として他の攪拌混合装置を用いてもよい。
また、バラストタンク内で貯留する海水の殺菌剤濃度を適切に維持するようにすれば、細菌類やプランクトンの再成長を抑制することができる。
ろ過装置は、海水中に存在するプランクトン類を除去するために設けられる。目開きを10〜200μmとするのは、動物性プランクトンや植物性プランクトンの捕捉率を一定のレベルに保ちつつ、逆流洗浄頻度を少なくして、寄港地でのバラスト水処理時間を短縮するためである。逆に言えば、目開きが200μmより大きいと、動物プランクトンや植物プランクトンの捕捉率が著しく低くなり、他方、目開きが10μmより小さいと、ろ過体の目詰まりが短時間で生ずるため、逆流洗浄頻度が多くなり寄港地でのバラスト水処理時間が長くなり、いずれも好ましくない。特に、目開き20〜35μm程度のフィルタを用いることが、捕捉率および逆流洗浄頻度を最適に設定することができるので、好ましい。
さらに、殺菌剤をベンチュリ管ののど部に供給するようにすると、殺菌剤が自吸されるので、殺菌剤供給のためのポンプを省くことができる。
前記注水時処理工程は、海水をろ過してプランクトンを捕捉するろ過工程と、殺菌剤をろ過された海水中に供給する殺菌剤供給工程と、殺菌剤が供給されたろ過水をベンチュリ管に導入して海水中へ殺菌剤を急速に拡散させ混合を促進して細菌及びプランクトンの殺滅を促進する工程と、前記ベンチュリ管を通過した海水をバラストタンクに送る注水工程とを備え、
前記ろ過工程は、目開きが10〜200μmの範囲のフィルタによって海水をろ過して目開きに応じた大きさのプランクトンを捕捉して海水から除去し、
前記殺菌剤供給工程は、前記バラストタンクに貯留される海水中に前記殺菌剤が残存するように前記殺菌剤を供給し、
前記殺菌剤分解剤供給工程は、バラストタンクから導入する海水中の残留殺菌剤濃度を測定し、その残留殺菌剤濃度の測定値に基づき、残留する殺菌剤を分解するための殺菌剤分解剤を供給することを特徴とするものである。
また、海水中に殺菌剤分解剤を拡散させる工程を設けることにより、殺菌剤分解剤を短時間で海水中に拡散して短時間で殺菌剤を分解するので、バラストタンクから海水を排水しながら確実に無害化することができる。また、バラストタンク内の海水の殺菌剤濃度を適切に維持するようにすれば、細菌類やプランクトンの再成長を抑制することができる。
以下、図面を用いて、本発明に係るバラスト水処理装置について、最良の形態の一例を具体的に説明する。
図1は、本発明の第一の実施形態に係るバラスト水の処理装置を示すブロック図である。このバラスト水処理装置は、下記構成を備えている。海水取入ライン1は、海水を船内に取り入れる。粗ろ過装置2は、海水取入ライン1から取り入れられた海水中の粗大物を除去する。ポンプ3は、海水を取り込み、あるいは後述のバラストタンク9のバラスト水を後述のろ過装置4に送る。ろ過装置4は、粗ろ過装置2によって粗大物が除去された海水中に存在するプランクトン類を除去する。殺菌剤供給装置5は、ろ過装置4でろ過された海水に殺菌剤を供給して、細菌類やプランクトンを死滅させる。ベンチュリ管6は、殺菌剤および殺菌剤分解剤が添加された海水(ろ過水)を導入し、その海水中にキャビテーションを発生させ、海水中の水生生物に損傷を与えあるいはそれらを死滅させるとともに、殺菌剤供給装置5で供給された殺菌剤を海水中に拡散させる。殺菌剤分解剤供給装置7は、殺菌剤が添加された海水に殺菌剤分解剤を供給する。処理水送水ライン8は、ベンチュリ管6から排出された処理後の海水を後述のバラストタンク9に送る。バラストタンク9は、処理水送水ライン8から送られる処理後の海水、または未処理の海水を貯留する。処理バラスト水排水ライン10は、バラストタンク9内の処理済みのバラスト水を海に排出する。未処理海水送水ライン11は、未処理の海水をバラストタンク9に送る。バラスト水供給ライン12は、バラストタンク9内の未処理のバラスト水をろ過装置4側に送る。処理水排水ライン13は、処理が終ったバラスト水を海に排出する。
以下、各装置をさらに詳細に説明する。
粗ろ過装置2は、船側部に設けられたシーチェスト(海水吸入口)から取水され、ポンプ3によって海水取水ライン1を通して取水される海水中に含まれる大小様々な夾雑物、水生生物のうち10mm程度以上の粗大物を除去するためのものである。
粗ろ過装置としては10mm程度の孔を設けた筒型ストレーナ(こし器)、水流中の粗大物を比重差により分離するハイドロサイクロン、回転スクリーンにより粗大物を捕捉し掻揚げ回収する装置等を用いることができる。
ろ過装置4は粗ろ過装置2によって粗大物が除去された海水中に存在するプランクトン類を除去するものであり、目開き10〜200μmのものを用いる。
目開きを10〜200μmにしたのは動物性プランクトン、植物性プランクトンの捕捉率を一定のレベルに保ちつつ、逆流洗浄頻度を少なくして寄港地でのバラスト水処理時間を短縮するためである。逆に言えば、目開きが200μmより大きいと動物プランクトン、植物プランクトンの捕捉率が著しく低くなるし、目開きが10μmより小さいと逆流洗浄頻度が多くなり寄港地でのバラスト水処理時間が長くなるので好ましくない。特に目開き20〜35μm程度のものを用いるのが、捕捉率と逆流洗浄頻度とを最適に設定できるので、好ましい。
また、ろ過装置4は、ろ過面積1m2あたり1日200m3以上のろ過速度が得られることが望ましい。ただし、ろ過モジュールの集積によって、より小型化が可能な場合には特に限定しない。
ノッチワイヤフィルタとは、ノッチ(突起)を設けたワイヤを枠体に巻きつけてノッチによりワイヤ同士の間隔を保持してろ過通路寸法を10〜200μmにした筒型のエレメントをケーシング内に保持し、送水と逆洗浄のためのバルブと配管を設けたものである。このノッチワイヤフィルタの具体例としては、神奈川機器工業製ノッチワイヤフィルタがある。
このノッチワイヤフィルタをろ過エレメントとして複数備え、逆洗手段を備えたものが特開2001−170416に開示されている。ろ過エレメント集合基板や、それぞれのろ過エレメントに小型超音波振動子を取り付け、逆洗時に超音波振動を付加することにより、逆洗浄効果を増大させ、逆洗浄の間隔を延ばしてろ過効率を高めることができる。
ウェッジワイヤフィルタとは、断面が三角形のワイヤを枠体に巻きつけてワイヤ同士の間隔を調整してろ過通路寸法を10〜200μmにした筒型のエレメントをケーシング内に保持し、送水と逆洗浄のためのバルブと配管を設けたものである。このウェッジワイヤフィルタの具体一例としては、東洋スクリーン工業製ウェッジワイヤフィルタがある。
なお、積層ディスク型ろ過器においては、逆洗時にはディスクの圧締を解除して、間隙を大きくしてろ過残渣を除去する。
この積層ディスク型ろ過器の具体例としては、Arkal Filtration Systems製のSpin Klin Filter Systemsがる。
殺菌剤供給装置5はろ過装置4によってろ過されベンチュリ管6に供給される海水に細菌類を死滅させる殺菌剤を供給するものである。供給する殺菌剤としては、塩素、二酸化塩素、次亜塩素酸ナトリウム、過酸化水素、オゾン、過酢酸またはこれらの2種以上の混合物が使用できるが、これ以外の殺菌剤を使用することも可能である。
その理由は、有効塩素量の重量濃度が1mg/lより小さいと次亜塩素酸が水中の還元性物質、有機物と反応して残留しないし、100mg/lより大きいと腐食の問題や次亜塩素酸ナトリウムの貯留槽が大きくなり高コストとなる等の問題があり、不具合が生じるからである。
なお、殺菌剤をベンチュリ管6の上流側に供給するためには、ベンチュリ管6よりも上流側の直管路に殺菌剤の注入口を設けておけばよい。
また、殺菌剤をベンチュリ管6ののど部に供給する場合には、ベンチュリ管6のエジェクタ作用により自吸されるので供給ポンプが不要となる。
ベンチュリ管6はろ過装置4を通過した生物に対してベンチュリ管により発生せるキャビテーションにより損傷を与えるか殺滅すると共に殺菌剤供給装置5から供給された殺菌剤を海水中に拡散させるものである。
ベンチュリ管6は、管路断面積が徐々に小さくなる絞り部、最小断面積部であるのど部、徐々に管路断面積が広がる広がり部(ディフューザ部)からなる。のど部での流速の急上昇に伴う静圧の急激な低下によりキャビテーション気泡が発生し、広がり部での流速の低下に伴う急激な圧力上昇により成長したキャビテーション気泡が急激に崩壊する。海水中の水生生物はキャビテーション気泡が崩壊することによる衝撃圧、せん断力、高温、酸化力の強いOHラジカルの作用などにより、損傷を受けるか破壊されて死滅する。
このベンチュリ管6のキャビテーションによれば、特に、比較的固い殻を有する原虫類、動物プランクトンの外殻を破壊し、死滅させることができる。
この理由は、海水を取水してバラストタンクに通水する配管の途中にバラスト水処理装置を設置した場合、配管内の海水の流速がベンチュリ管入り口では通常2〜3m/sであるが、ベンチュリ管のど部の流速が10m/secより小さいと、のど部での流速の上昇比率が十分でなくこれに伴う静圧の急激な低下が十分でないため、大気圧下においてもキャビテーションが発生しない。他方、ベンチュリ管のど部の流速が40m/sより大きいとキャビテーション現象が過剰に発生しベンチュリ管通過に伴う圧力損失が過大となり送水のために消費されるエネルギーが過大となるため、ポンプ動力が過大となり高コストとなるからである。
この理由は、損失水頭が5mより小さいとキャビテーションを発生させる事が出来ず、40mより大きいと船舶に備えられているバラスト水ポンプとして用いられている大流量ポンプでは対応できなくなり不具合が生じるからである。
これに対して、キャビテーション発生のためにベンチュリ管を用いることで、少ない圧力損失でキャビテーションを発生することができることから、大量処理を必要とするバラスト水処理に適している。
殺菌剤分解剤供給装置7は、殺菌剤を添加された海水に殺菌剤分解剤を供給して海水中に残存する殺菌剤を分解することで、無害化するものである。
この実施形態では、殺菌剤分解剤供給装置7はベンチュリ管6の下流側に設けられる。殺菌剤供給装置5から海水中に殺菌剤が供給され、ベンチュリ管6のキャビテーションにより殺菌剤が拡散されて細菌類やプランクトンを死滅させた後、海水中に残留する殺菌剤を分解して無害化するようになっている。
殺菌剤分解剤供給装置7の配置はこれに限らず、分解反応時間の遅い殺菌剤分解剤を用いる場合などには、殺菌剤供給装置5とベンチュリ管6との間に設けてもよい。ベンチュリ管6のキャビテーションにより、殺菌剤分解剤が海水中に急速に拡散される効果が得られる。
次亜塩素酸ナトリウム、塩素等の塩素殺菌剤に対して供給される殺菌剤分解剤としては、亜硫酸ナトリウム、重亜硫酸ナトリウム(亜硫酸水素ナトリウム)、チオ硫酸ナトリウムを用いることができる。また、過酸化水素に対して供給される殺菌剤分解剤としては、亜硫酸ナトリウム、重亜硫酸ナトリウム(亜硫酸水素ナトリウム)、チオ硫酸ナトリウム及びカタラーゼ等の酵素を使用することができる。但し、これらのみには限定されない。カタラーゼ等の酵素は分解反応の触媒として働き、反応時間が長期間のものである。
ポンプ3を可動することによって、海水取水ライン1から海水が船内に取りこまれる。その際、まず粗ろ過装置2によって海水中に存在する大小様々な夾雑物、水生生物のうち10mm程度以上の粗大物が除去される。
粗大物が除去された海水はろ過装置4に供給され、ろ過装置4の目開きに応じた大きさの動物性プランクトン、植物性プランクトン等が除去される。
粗ろ過装置2及びろ過装置4で捕捉された水生生物等は、粗ろ過装置2及びろ過装置4のフィルタ等を逆洗することにより洗い流されて海に戻される。海に戻しても同一の海域なので生態系に悪影響はない。つまり、この例ではバラスト水を積み込む際に処理をしているので、粗ろ過装置2及びろ過装置4の逆洗水をそのまま放流できるのである。
ベンチュリ管6において、上述したメカニズムにより海水中にキャビテーション気泡が発生して成長し、さらに成長したキャビテーション気泡が急激に崩壊することにより、海水中の水生生物に衝撃圧、せん断力、高温、酸化力の強いOHラジカルの作用を及ぼし、水生生物に損傷を与えるか破壊して殺滅する。このとき、ベンチュリ管6に導入前の海水に殺菌剤を供給しているので、ベンチュリ管6におけるキャビテーションにより殺菌剤の海水中への拡散が促進され細菌類の殺滅効果を増進する。
バラスト水を海中に排出する際には、バラストタンク9から処理水排水ライン10を介して海中に排出される。
もっとも、バラストタンク9に海水を貯留する場合には、殺菌剤供給装置5から供給される殺菌剤が残存することが好ましい。これは、仮にバラストタンク9内に有害細菌類が残存したとしても、残存する殺菌剤の効果によって、これらの細菌類の再成長を抑制することができるからである。殺菌剤を残存させる濃度は殺菌剤の種類、濃度、およびバラストタンク9の材質や塗装の種類によって適宜に決定し、この決定に基づいて殺菌剤分解剤供給装置7による殺菌剤分解剤の供給量を調整する。場合によっては、殺菌剤分解剤を供給しない場合もある。
また、キャビテーションにより外殻に損傷を負いながら死滅しないプランクトンの体内に殺菌剤を浸透させることができ殺菌剤の殺滅効果を促進できると共に、殺菌剤耐性の強い種類に対しても、殺菌剤単独処理と比較して少ない殺菌剤添加量で殺滅することが可能である。
また、海水をバラストタンク9に積み込む際とバラストタンク9から排出する際との両方でバラスト水中の水生生物の死滅処理を行うようにしてもよい。その場合にはバラスト水の排出時の処理は軽度でよい。
また、装置の構成が単純であることから、既存船舶への適用が容易であり、また、殺菌剤処理や電気処理に耐性を有する微生物を効率的に殺滅することができる。
図2は本発明の実施の形態2の説明図であり、実施の形態1と同一部分には同一の符号が付してある。本実施の形態が実施の形態1と異なる点は、殺菌剤分解剤供給装置7にバラスト水を送るバイバスライン14を設けて、バラスト水の積込み時にベンチュリ管6のキャビテーションと殺菌剤により死滅処理を行ない、バラスト水の排出時にバラストタンク9に貯留されたバラスト水を、バラスト水供給ライン12とバイバスライン14を介して送り、殺菌剤分解剤供給装置7により殺菌剤分解剤を供給して殺菌剤を分解処理して海中に排出するようにした点である。
バラスト水の積込み時には、ポンプ3を稼動して海水取入ライン1から海水を船内に取り入れ、粗ろ過装置2により粗大物を除去しろ過装置4によりろ過装置4の目開きに応じた大きさのプランクトン等を除去する。ろ過装置4でろ過された海水には殺菌剤供給装置5で殺菌剤が供給され、殺菌剤が添加された海水はベンチュリ管6に導入される。ベンチュリ管6において、キャビテーションを発生させ水生生物に損傷を与えると共に、殺菌剤の海水中への拡散が促進され殺菌効果が増大される。
ベンチュリ管6で処理された海水は、処理水送水ライン8を介してバラストタンク9に送られ貯留される。バラストタンク9内に貯留される海水には、殺菌剤供給装置5で供給された殺菌剤が、適切な濃度で残存することが好ましい。これにより、細菌類やプランクトンの再成長を抑制することができる。
ここで、海水取入ライン1、ポンプ3、粗ろ過装置2からベンチュリ管6に到る配管および処理水送水ライン8が注水装置として構成されている。
次に、バラスト水の排出時には、ポンプ3を稼動してバラストタンク9からバラスト水供給ライン12を介してバラスト水を導入し、ろ過装置4と殺菌剤供給装置5を迂回するバイパスライン14を介して、殺菌剤分解剤供給装置7から殺菌剤分解剤を供給し、さらにベンチュリ管6に導入する。ベンチュリ管6において、キャビテーションを発生させ殺菌剤分解剤の海水中への拡散を促進して、短時間で残留する殺菌剤を分解する。殺菌剤の分解処理の終ったバラスト水は、処理水排水ライン13を介して、海中に排出される。
ベンチュリ管6によりキャビテーションを発生させ殺菌剤分解剤の海水中への拡散を促進して、短時間で殺菌剤を分解するので、海水をバラストタンクから海中へ排水しながら確実に無害化することができる。
ここで、バラスト水供給ライン12、ポンプ3、バイパスライン14、殺菌剤分解剤供給装置7からからベンチュリ管6に到る配管および処理水排水ライン13が排水装置として構成されている。
また、このバラスト水の排出時には、ベンチュリ管6は海水中へ殺菌剤分解剤を拡散させる拡散装置として用いられている。もっともベンチュリ管6を用いてキャビテーションを発生させ殺菌剤分解剤の海水中への拡散を促進させる代わりに、攪拌羽根により拡散混合するミキサ等、他の拡散装置を用いてもよい。
また、殺菌剤分解剤の分解反応が短時間で行なわれるので、残留する殺菌剤の海洋への影響を確実になくすことができる。
分解所要時間はどの過酸化水素分解剤の場合も5秒以内であり、ごく短時間で過酸化水素を分解できることを確認した。このことにより海水をバラストタンクから海中へ排水しながら、確実に残留する過酸化水素を分解して無害化することができることを確認できた。
従って、下流側ベンチュリ管6bの流入口において存在するキャビテーション気泡核は、上流側ベンチュリ管6aの流入口において存在するキャビテーション気泡核に比べて遥かに多くなっている。この多量のキャビテーション気泡核が下流側ベンチュリ管6bに流入して、上流側ベンチュリ管6aと同じように、のど部で成長し、広がり部で崩壊する。
このように、ベンチュリ管を2本直列に配置することによって、下流側ベンチュリ管6bに流入する気泡核の数は、飛躍的に増大し、海水と気泡の気液界面の面積は、ベンチュリ管が1本の場合に比べて、飛躍的に増大する。この結果、細菌類等の死滅効率も、ベンチュリ管が1本の場合に比較して、大幅に高まる。
さらに、図3に示す例では、殺菌剤の注入を3箇所で行っているので、この意味でも殺菌効果が飛躍的に高まっている。
図3の例では、2本のベンチュリ管6a、5bを直列に配置したものであるが、3本以上のベンチュリ管を直列に配置してもよい。この場合も、各ベンチュリ管間の直管路において殺菌剤注入を行うようにしてもよい。
あるいは、ろ過装置が差圧を計測し、所定値に達すると逆洗浄を自動的に行うものであれば、逆洗浄間隔をモニタリングして、洗浄間隔が所定値よりも短い場合には、海水中の水生生物が多いことを示しているので、殺菌剤供給量を増加させる。逆に洗浄間隔が所定値よりも長い場合には殺菌剤供給量を減少させる。
この場合、水質測定手段による濁度または吸光光度の測定値が所定値よりも大きい場合には海水またはろ過水中の水生生物が多いことを示しているので、殺菌剤供給量制御手段によって殺菌剤供給量を増加させる。逆に濁度または吸光光度の測定値が所定値よりも小さい場合には殺菌剤供給量を減少させようにする。
このように、海水またはろ過水中の水生生物の量に応じて殺菌剤供給量を調整することにより水生生物を確実に死滅させることができると共に過剰な殺菌剤供給を防止できる。
細菌類を死滅させるために供給する次亜塩素酸ナトリウムは海水中の還元性物質によっても消費されるが、バラスト水として取水する海水は海域によって水質が異なり、還元性物質の含有率も異なる。このため、細菌類を十分に死滅させるためには次亜塩素酸ナトリウムの供給量を水質に適合した量に調整する必要がある。
そこで、次亜塩素酸ナトリウムの供給量を水質に適合した量に調整するには、次亜塩素酸ナトリウムを供給した海水の酸化還元電位を測定して、酸化還元電位を銀/塩化銀電極に対して800mV以上とするように調整する。酸化還元電位を800mV以上とすることにより、海水中に残留する塩素濃度を細菌類の死滅に十分な濃度にすることができる。
これにより、次亜塩素酸ナトリウムの分解を防止でき、次亜塩素酸ナトリウムの消費量を抑制してバラスト水の処理費用を抑制することができる。
温度上昇防止手段の具体例として、例えば次亜塩素酸ナトリウム溶液の貯留槽を断熱して航行中に貯留槽内の次亜塩素酸ナトリウムの温度が上昇するのを防止する貯留槽断熱装置がある。
なお、次亜塩素酸ナトリウム溶液を予め冷却しておき、貯留槽断熱装置を備えた貯留槽に貯留するようにすれば、次亜塩素酸ナトリウムの温度管理を確実にでき、次亜塩素酸ナトリウムの分解をより確実に防止できる。
また、温度上昇防止手段の他の例として、貯留槽に設けられて貯留槽内の次亜塩素酸ナトリウム溶液を冷却する冷却熱交換器が挙げられる。冷却熱交換器には冷媒として冷却水を用いることもできるが、冷媒として海水を用いるようにすれば、冷却のための運転費を抑制できる。
殺菌剤が供給される海水に酸を供給して海水のpHを5〜7にすると、次亜塩素酸ナトリウムを供給した海水中の遊離残留塩素の形態が次亜塩素酸(HOCl)がほとんどとなり、殺菌効力が高いため好ましい。海水のpHが5より低いと遊離残留塩素の形態は次亜塩素酸とCl2となり、pHが7より高いと遊離残留塩素の形態は次亜塩素酸と次亜塩素酸イオン(OCl-)となり、いずれも殺菌効力が他にくらべて100倍高い次亜塩素酸の割合が低くなり、殺菌効力が低下する。
供給する酸としては塩酸または硫酸を用いる。
このような配置にすれば、ベンチュリ管6の直ぐ手前にポンプ3が配置されることになり、ベンチュリ管6とポンプ3の間に他の機器がないので、ベンチュリ管6への送水圧力を高くすることができ、ベンチュリ管6での処理効果を高めることができる。
紫外線照射装置とは、海水を通水または貯留する配管または容器に紫外線ランプを設置し、細菌類を死滅させるのに必要な強度と時間、紫外線を照射するものである。
紫外線照射装置を用いた場合には殺菌剤を使用しないので、殺菌剤分解剤で中和処理する必要がなく、また、殺菌剤によって海水中に有害物が副生する懸念がない。
Claims (7)
- 海水をろ過してプランクトンを捕捉するろ過装置と、ろ過された海水中に殺菌剤を供給する殺菌剤供給装置と、殺菌剤が供給されたろ過水を導入して海水中へ殺菌剤を急速に拡散させ混合を促進して細菌及びプランクトンの殺滅を促進するベンチュリ管と、海中から海水を取水し前記ろ過装置と前記殺菌剤供給装置と前記ベンチュリ管とを経てバラストタンクに海水を送る注水装置と、バラストタンクから抜き出された海水中に殺菌剤分解剤を供給する殺菌剤分解剤供給装置と、バラストタンクから海水を抜き出して前記殺菌剤分解剤供給装置を経て海中に海水を排水する排水装置とを備え、
前記ろ過装置は、目開きが10〜200μmの範囲のフィルタを備え、海水をろ過して目開きに応じた大きさのプランクトンを捕捉し海水から除去し、
前記殺菌剤供給装置は、前記バラストタンクに貯留される海水中に前記殺菌剤が残存するように前記殺菌剤を供給し、
前記殺菌剤分解剤供給装置は、バラストタンクから導入する海水中の残留殺菌剤濃度を測定し、その残留殺菌剤濃度の測定値に基づき、残留する殺菌剤を分解するための殺菌剤分解剤を供給することを特徴とするバラスト水処理装置。 - 前記殺菌剤は次亜塩素酸ナトリウムであって、前記殺菌剤供給装置は前記殺菌剤を貯留する殺菌剤貯留槽と、該殺菌剤貯留槽に貯留されている前記殺菌剤の温度が上昇するのを防止する温度上昇防止手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載のバラスト水処理装置。
- 前記温度上昇防止手段は、殺菌剤を冷却する冷却熱交換器であることを特徴とする請求項2に記載のバラスト水処理装置。
- 前記温度上昇防止手段は、貯留槽を断熱する断熱装置であることを特徴とする請求項2に記載のバラスト水処理装置。
- 前記注水装置は、前記ベンチュリ管装置入口における流速を2〜3m/secとし、ベンチュリ管装置のベンチュリ管の喉部における流速を10〜40m/secとする流量で海水を送水することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のバラスト水処理装置。
- 海水をバラストタンクに送るときに海水中のプランクトンの除去と細菌及びプランクトンの死滅処理を行なう注水時処理工程と、バラストタンクから海水を海中に排出するときに海水中の殺菌剤を分解処理する殺菌剤分解剤供給工程とを備えたバラスト水処理方法であって、
前記注水時処理工程は、海水をろ過してプランクトンを捕捉するろ過工程と、殺菌剤をろ過された海水中に供給する殺菌剤供給工程と、殺菌剤が供給されたろ過水をベンチュリ管に導入して海水中へ殺菌剤を急速に拡散させ混合を促進して細菌及びプランクトンの殺滅を促進する工程と、前記ベンチュリ管を通過した海水をバラストタンクに送る注水工程とを備え、
前記ろ過工程は、目開きが10〜200μmの範囲のフィルタによって海水をろ過して目開きに応じた大きさのプランクトンを捕捉して海水から除去し、
前記殺菌剤供給工程は、前記バラストタンクに貯留される海水中に前記殺菌剤が残存するように前記殺菌剤を供給し、
前記殺菌剤分解剤供給工程は、バラストタンクから導入する海水中の残留殺菌剤濃度を測定し、その残留殺菌剤濃度の測定値に基づき、残留する殺菌剤を分解するための殺菌剤分解剤を供給することを特徴とするバラスト水処理方法。 - 前記注水工程は、前記ベンチュリ管装置入口における流速を2〜3m/secとし、ベンチュリ管装置のベンチュリ管の喉部における流速を10〜40m/secとする流量で海水を送水することを特徴とする請求項6記載のバラスト水処理方法。
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